JP2003002443A - 物流システム及び物流装置 - Google Patents

物流システム及び物流装置

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JP2003002443A
JP2003002443A JP2001191088A JP2001191088A JP2003002443A JP 2003002443 A JP2003002443 A JP 2003002443A JP 2001191088 A JP2001191088 A JP 2001191088A JP 2001191088 A JP2001191088 A JP 2001191088A JP 2003002443 A JP2003002443 A JP 2003002443A
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Application number
JP2001191088A
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Hidenori Miyazaki
秀紀 宮崎
Keiko Murakami
慶子 村上
Isamu Hashiba
勇 橋場
Shigeru Yoshida
繁 吉田
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SBS Toshiba Logistics Corp
Hokusho Co Ltd
Original Assignee
Toshiba Logistics Corp
Hokusho Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 配送される物品がいわゆる小物品であって
も、能率を落とすことなく仕分けをすることができしか
も誤配送されることのない、物流システム及び物流装置
を提供すること。 【解決手段】 所定の大きさより小さい小物品及びこの
小物品より大きい大中物品から成る物品を販売する複数
の店舗と、これらの店舗からの注文を受ける複数の取引
先と、各店舗からあった注文を各取引先毎に分けて各取
引先に注文する本部と、この本部が各店舗から受けた注
文の受注データ及び前記各取引先に出した注文の発注デ
ータを受信しこれらのデータに基づいて、各取引先から
納入される前記物品を配送のために各店舗毎に分ける物
流センターとから成る物流システムにおいて、前記物流
センターでは、前記取引先から納入された前記小物品も
前記大中物品と共に検品し、これらの物品を各店舗毎に
仕分ける自動仕分機により前記各店舗からなされた注文
の物品の個数を確認し、確認された個数の物品がすべて
ある店舗についてのみ後段の箱詰工程及び積込工程に進
む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、取引者の間で流通
させる商品を含む物品及びこの物品に付随する情報の管
理に係り、特に取引先、物流センター及び発注者との間
における発注から納品までの物流作業工程と各物品の情
報の管理を一致させ、物流センターにて入庫、即出荷を
実行できるようにした物流システム及び物流装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】本来、商品(物品)を販売する店舗は、
消費者の購買動向に基づき、売れそうな物品を仕入れ先
(取引先)に注文し、納入された物品を販売する。しか
し、多くの店舗を有する総合販売店では、個々の店舗の
注文をまとめて取引先に注文した方が安く仕入れること
ができる。しかしこのように店舗からの注文をまとめる
と、当然納入される物品の数が多くなり、これら取引先
から納入された物品を、注文した各店舗に物品の種類、
個数共に、間違いなく配送することが重要となり、従来
から物流システムとして注目されている。
【0003】この物流の作業はその名が示すように、本
質的に、実在する有体物の移動が必要不可欠であり、情
報処理だけですまないので、人手に依存するところが従
来から非常に大きい。また個々の作業工程はその前後の
工程と密接に関係しているので、一部の作業工程だけを
コンピュータシステム化(以下、「システム化」とい
う。)することが全体として効率的な結果を生み出すと
は必ずしもいえない場合が多い。そうであるからといっ
て全作業工程をシステム化するには、多くの時間と経費
を必要とするため、システム化の有効性が叫ばれてきた
にも拘らず、実際にはシステム化を全工程にわたって貫
徹することは困難であった。
【0004】これまで行われてきたシステム化には、例
えば入庫した物品を効率よくピッキングするための倉庫
のロケーションシステムや、無駄な在庫を置かなくする
ための在庫管理システムや、出荷時の配送用の車両を割
り当てるためのスケジューリングシステム等があるが、
これらの多くは人間が行う判断や作業をコンピュータに
行わせることによってその作業工程の改善を図ろうとす
るものであった。
【0005】また、全作業工程をシステム化した例とし
ては特開平08−258920に開示された例が挙げら
れる。この例は、作業工程単位に端末装置を設置し、各
端末装置で各作業工程を管理・制御すると共に、各作業
工程における入出力情報を、1箇所に設けた主制御装置
により管理する物流システムを提示する。
【0006】しかしながら、上述したような従来の技術
には以下のような問題があった。
【0007】まず、物流の作業は倉庫等で入庫から出荷
までが一連の流れで進められので、初期の作業工程にお
いて検品漏れ等の作業ミスが発生すると、最後までその
ミスが発覚せずに出荷されてしまったり、途中の工程で
発見できたとしてもその対応に時間を要してしまうこと
がある。
【0008】このような人間の作業中に引き起こされる
作業ミスを減らし、更に効率的に作業を遂行するために
導入されてきたのが作業工程の部分的なシステム化とい
える。しかし、システム化されない作業工程は、依然と
して人間の作業に任されている。例えば検品作業では、
入庫する物品はシステム化によって入庫一覧表の帳票出
力が行われたとしても、検品作業としては人間が物品を
確認しながら出力された帳票に記入し、作業が完了した
ら記入済みの帳票を次の作業工程に送るというように、
そのほとんどは個々の人間の判断と作業で遂行され、シ
ステム化による物品の管理は入庫する情報で止まってい
る。
【0009】一方、入庫した物品はその後の検品作業に
よって検品が行われ、更に後続する作業工程に進んで行
く。したがって、一旦作業ミスが発生してしまうと容易
に解決しにくいトラブルに発展する可能牲があり、シス
テムが自己の保有する情報だけで対応することは困難で
あり、結局のところ人手によって原因を追求し解決する
ことが必要になる。
【0010】また、部分的にシステム化された作業工程
では、物品に対応する情報の管理は帳票の形で保管され
ることが多く、物品自体は作業に関する情報を有しない
ので、物品のみが存在しても作業をすることはできな
い。更にまた、作業工程を部分的にシステム化した場合
は、その着眼点が倉庫等を保有する物流センター内に置
かれ、その周りの関連する設備を含んだ包括的な効率化
には及ばないことが多い。
【0011】そこで、本出願人は、上記のような従来の
問題点を解決するものとして、各店舗からの注文に対応
する発注データをまとめ、取引先毎に分けて注文しその
結果入荷した注文の物品を上記発注データに基づいて店
舗毎に分けて配送する物流装置などの発明を先に出願し
た(特願平11−371310)。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記のような
従来の問題点を解決するためになされたものであり、ま
た上記先の出願の発明を改良するものである。
【0013】即ち本願の発明は、物品及びこれに関する
情報を一括管理し、関連する物品に対する作業を単純化
し、これらの作業に慣れていない人でも、各店舗から注
文を受けた物品が間違いなく配送される物流システム、
物流装置などを提供することを目的とする。
【0014】また本発明は、特に、配送される物品が小
さい、いわゆる小物品であっても、能率を落とすことな
く仕分けをすることができ、しかも誤配送されることの
ない、物流システム及び物流装置を提供することを目的
とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1によれば、所定の大きさより小さ
い小物品及びこの小物品より大きい大中物品から成る物
品を販売する複数の店舗と、これらの店舗からの注文を
受ける複数の取引先と、各店舗からあった注文を各取引
先毎に分けて各取引先に注文する本部と、この本部が各
店舗から受けた注文の受注データ及び前記各取引先に出
した注文の発注データを受信しこれらのデータに基づい
て、各取引先から納入される前記物品を配送のために各
店舗毎に分ける物流センターとから成る物流システムで
あって、前記物流センターでは、前記取引先から納入さ
れた前記小物品も前記大中物品と共に検品し、これらの
物品を各店舗毎に仕分ける仕分手段により前記各店舗か
らなされた注文の物品の個数を確認し、確認された個数
の物品がすべてある店舗についてのみ後段の箱詰工程及
び積込工程に進むことを特徴とする物流システムを提供
する。
【0016】本発明の請求項2によれば、所定の大きさ
より小さい小物品及びこの小物品より大きい大中物品か
ら成る物品を販売する複数の店舗と、これらの店舗から
の注文を受ける複数の取引先と、各店舗からあった注文
を各取引先毎に分けて各取引先に注文する本部と、この
本部が各店舗から受けた注文の受注データ及び前記各取
引先に出した注文の発注データを受信しこれらのデータ
に基づいて、各取引先から納入される前記物品を配送の
ために各店舗毎に分ける物流センターとから成る物流シ
ステムであって、前記物流センターでは、前記取引先か
ら納入された前記小物品も前記大中物品と共に検品し、
これらのうちの少なくとも小物品の一部を各店舗毎に仕
分ける自動仕分機により前記各店舗からなされた注文の
物品の個数を確認確認後、各店舗毎の物品群に区分け
し、確認された個数の物品がすべてある店舗についての
み後段の箱詰工程及び積込工程に進むことを特徴とする
物流システムを提供する。
【0017】本発明の請求項3によれば、所定の大きさ
より小さい小物品及びこの小物品より大きい大中物品か
ら成る物品を販売する複数の店舗から、物品の注文を受
けて複数の取引先になされた物品の注文の受注データ及
び発注データを受信し、前記取引先から納入される物品
を前記店舗毎に仕分ける物流センターにおいて、前記受
注データ及び発注データを受信して作成されたデータベ
ースを基に各取引先から納入された物品を各店舗毎に配
送のために仕分ける物流装置であって、各取引先から納
入された物品の荷受検品を行う手段と、この手段により
検品された物品について、大中物品のほか小物品につい
てもその種類及び個数について入荷検品を行う手段と、
この手段により検品された物品をその種類及び個数につ
いて各店舗毎に仕分ける仕分手段と、この手段により仕
分けられた物品について、その種類及び個数が注文した
店舗の種類及び個数に一致した分についてのみ、箱詰検
品を行う手段と、この手段により検品された物品につい
て積込検品を行う手段とから成る物流装置を提供する。
【0018】本発明の請求項5によれば、所定の大きさ
より小さい小物品及びこの小物品より大きい大中物品か
ら成る物品を販売する複数の店舗から、物品の注文を受
けて複数の取引先になされた物品の注文の受注データ及
び発注データを受信し、前記取引先から納入される物品
を前記店舗毎に仕分ける物流センターにおいて、前記受
注データ、前記発注データ及びこれらデータの注文に関
連する物品関連データを受信してデータベースを作成し
すると共に情報処理機能を備えたサーバと、このサーバ
と無線通信を介して対話を行う可搬型端末装置とを具備
する物流装置であって、前記サーバは、前記受注デー
タ、前記発注データ及び前記物品関連データを物流の作
業工程において処理可能な形式に変換し前記データベー
スに格納するデータ変換手段と、前記物品の入庫状態を
検品する際に前記物品に個別に付された第1の識別子を
キーとして前記データベースを検索し、第2の識別子を
取得する入荷検品手段と、前記物品が取得した前記第2
の識別子及び前記可搬型端末装置から入力された数値を
キーとして前記データベースを検索し照合することによ
って前記物品の個数を確認する第1の数量検品手段と、
前記物品が取得した前記第2の識別子及び前記物品を前
記店舗毎に付された第3の識別子を認識し前記データベ
ースを検索し照合することによって前記物品の個数を確
認する第2の数量検品手段と、これらの数量検品手段に
より確認された前記第3の識別子及び前記物品を入れる
箱毎に付された第4の識別子を関連付けて管理する箱詰
検品手段と、前記第2の識別子又は前記第3の識別子に
基づいて前記データベースを検索し、前記店舗のある地
域の配送先毎に付された第5の識別子と照合する積込検
品手段とを備えてなることを特徴とする物流装置を提供
する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を用いて説明する。
【0020】図1は、各店舗からの注文を受けてまとめ
て取引先に注文を出し、その注文品(物品という)が入
荷して店舗からの注文に分けて商品を納入するまでの物
品及びデータの流れを示す機能図である。
【0021】色々な物品を販売する総合販売店10A
は、各地域において営業販売を行っている店舗11A、
店舗11B、店舗11Cと、これらの各店舗から注文を
受けそれらを取引先の商品に分けて注文する本部12と
から成る。この本部12が注文を出す取引先として取引
先13d及び取引先13eがあるとする。この場合、店
舗11A、11B、11C各々からの注文はすべて本部
12で受け、ここから取引先13d及び取引先13eに
注文する。
【0022】物流センター14は、上記本部12が各店
舗から注文を受けた受注データ及び取引先に注文を出し
た発注データの情報を受けて、発注データを実際に各取
引先から入荷した物品と照合し、受注データに基づいて
各物品を店舗毎に分けて配送手配する。
【0023】取引先13d,13eが本部12から受け
た発注データに対応して、各取引先は本部12に納入デ
ータを送信し、本部12は各店舗から受けた受注データ
に対応して各店舗に入荷データを送信する。
【0024】本部11が注文を受ける店舗、及びそれら
に対応して注文を出す取引先は通常、もっと多くある
が、ここでは説明をわかりやすくするために、この実施
形態の物流システムでは、総合販売店10は3箇所の店
舗11A、11B、11Cを有し、取引先は2箇所(1
3d,13e)あるものとする。総合販売店10Aの本
部12はネットワーク(図示せず)を介して、物流センタ
ー14に接続されている。同様に、複数の店舗及び本部
から成る総合販売店10Bも、存在する。総合販売店1
0A,10Bの経営者を各々荷主A、荷主Bとする。
【0025】店舗11A,11B、11Cは、物品を注
文する際に各々注文のデータを作成して送信し、本部1
2では受注データとして受け取る。本部12は、運用手
順として予め決められた時間内にそれぞれの店舗11
A,11B、11Cからの受注データを集約し、取引先
単位に分けて発注する形式に編集(発注のとりまとめ)
した上で該当する取引先13d,13eにその発注デー
タを送信する。
【0026】更に本部12は、物流センター14に対し
て、店舗から受けた受注データ及び取引先に注文した発
注データに対応する納入データのすべてを送信する。こ
れと共に、受注及び発注した物品に関連するデータ(以
下、「物品関連データ」という。)、例えば物品のサイ
ズ、価格、取引先の名称などのデータも送信する。
【0027】取引先13d,13eは、本部12から送
信された発注データに基づいて物品を物流センタ一14
に納入する。一方、物流センター14は、本部12から
送信された、各店舗11A,11B、11Cから注文を
受けた受注データ及び各取引先13d,13eに出した
発注データ及び物品関連データを受信する。物流センタ
ー14は自己のデータベース(図示せず)にこれらのデー
タを格納しておき、取引先13d,13eから物品が納
入されると、物流センター14内の各作業工程において
上記データベースに格納された発注データ及び受注デー
タと個々の物品に添付された情報を照合することによっ
てデータと物流を管理し、注文を受けた各店舗に注文を
受けた物品を1個の間違いもなく届けることになる。こ
のために、物流センター14に後で詳しく述べる物流装
置16を備えている。
【0028】最終的に物流センター14では店舗単位に
物品を揃え、各店舗11A,11B、11Cに出荷する
と共に、これら出荷の実績を報告データとして本部12
に送信する。この報告データは本部12において、店舗
毎に分けて、各店舗に入荷データとして送信する。
【0029】物流センター14内において、発注データ
及び物品関連データに基づき入荷した物品のチェックを
行い、受注データに基づき各店舗への物品に分け、最終
的に配送するまでの手続を実行する物流装置16につい
て説明する。図2に、この物流装置16の構成例を示
す。
【0030】同図に示すように、物流装置16は、本部
12からの発注・受注データ及び物品関連データを受信
し、報告データを送信する送受信部21、後述するサー
バ201、データ変換部22、荷受検品部23、入庫検
品部24、数量検品を行う自動仕分機25a及びバーコ
ードリーダー等の可搬型の端末装置(ハンディーターミ
ナル;H/T)による数量検品部25b、箱詰検品部2
6及び積込検品部27とから構成される。
【0031】取り扱われる物品のうち、大物品をL、中
物品をM、小物品をSで表し、これらの後の数字を付け
て物品の種類を表し、各店舗から受けた注文品や各取引
先に出した注文品を表すときには更にその後に各店舗あ
るいは取引先の英文字を付ける。総合販売店10Aにお
いて、各店舗から物品の注文を受け、取引先に注文を出
し、納入された物品を店舗毎に分けて各店舗に配送手配
するまでを、各物品の種類及び個数につき具体例を挙げ
て説明する。説明を簡単にするために、ここでは数量検
品は、小物品についてはすべて自動仕分機により行い、
大物品及び中物品はすべてハンディターミナルにより行
うとする。
【0032】図3に示すように、今、店舗14Aから、
大物品L1を3個、中物品M2、M3を各々6、4個、
小物品S1、S2、S3を各々14、12、21個の注
文を受けたとする。同様に店舗14Bから、大物品L1
を2個、中物品M1を3個、小物品S1、S3を各々
8、11個の注文を受けたとする。また同様に、店舗1
4Cから、大物品L1、L2を各々3、5個、中物品M
1,M2、M3を各々4、5,6個、小物品S1、S
2、S3、S4を各々14、20、23、14個の注文
を受けたとする。
【0033】このとき、図3の合計注文受数の欄に示す
ように、物流会社11の受けた注文の数は、大物品L
1、L2は各々8、5個、中物品M1,M2,M3につ
いては7、11、10個、小物品S1,S2,S3,S
4は各々36,32,25,14個である。この受注デ
ータに基づいて本部12では、取引先15d,15eに
例えば、図3の右欄に示すように注文する。即ち、取引
先15dには、大物品L1を8個、中物品M2,M3を
各々6、10個、小物品S1,S2,S3,S4を各々
36,32,25,14個注文する。また、取引先15
eには大物品L2を5個、中物品M1,M2を各々7,
5個、また小物品S3を30個注文する。このデータが
発注データとして取引先15d,15eに送られる。こ
のように、中物品M2,小物品S3のように同じ種類の
物品が異なる取引先に注文されることもある。
【0034】このようにして、例えば取引先15dから
注文品が納入されると、荷受検品部23では、大物品L
1dが8個、中物品M2d、M3dが各々6、10個、
小物品S1d,S2d,S3d,S4dが各々36,3
2,25,14個あるかどうか伝票により確認される。
【0035】同様に、取引先15eからの注文品納入に
際しては、荷受検品部23では、大物品L2dが5個、
中物品M1d,M2dが各々7,5個、小物品S3dが
30個あるかどうか確認される。
【0036】次の入荷検品部24では、上述のようにし
て納入された物品を、本部から送られてきた発注デー
タ、物品関連データなどにより確認される。
【0037】各種類の物品が注文通りの個数だけ納入さ
れていれば問題ないが、実際には、注文していなかった
物品が納入されたり、物品の種類が同じでも、個数の過
不足があったりする。このような納入物品の種類及び個
数の不一致は、入荷検品部24において一応チェックさ
れる。
【0038】自動仕分機25a及びハンディーターミナ
ルによる仕分けでは、上記取引先から納入された種類、
個数の物品を図3の左側に示すように、注文を受けた店
舗毎の種類、個数の物品に分ける。例えば、店舗14B
に送られる物品に関して述べれば、大物品L1Bが2
個、中物品M1Bが3個、小物品S1B,S3Bが各々
8,11個となる。自動仕分機25a及びハンデーター
ミナルでは、店舗毎にその店舗からの注文のあった物品
を入れる箱が用意され、これらの箱に注文物品を入れて
行くことにより、仕分けがなされる。この段階で、自動
仕分機25aでは、その店舗に配送される物品の種類及
びそれらの個数が自動的にチェックされる。物品が多く
あった場合には、余分の物品として別に分けられる一
方、特定の店舗に配送される物品、あるいはその個数が
足りない場合には、その段階で、その店舗に送られる箱
は後の段階に送られることなく、よけられる。
【0039】なお、注文品の数が多い場合などには、同
じ店舗でもその店舗の売場に応じて異なる箱に、注文の
物品が入れられる場合もある(商品群別箱分け)。
【0040】自動仕分機25a及びハンディーターミナ
ルにより仕分けられた物品は、箱詰検品部26におい
て、関係づけられた配送すべき店舗と箱の情報に基づい
て物品との照合した結果を保持し、店舗毎に分けられた
物品を実際に箱詰めする。積込検品部27では、物品が
各店舗のある地域毎に「積込指示書」に基づいて大物
品、中物品、小物品のすべての物品を、店舗単位で配送
車両に積み込む際に、物品と配送ルートの照合した結果
を保持する。(車両単位で「積込指示書」を出力す
る。)送受信部21は、ネットワークを介して本部12
との間でデータを送受信するインターフェースである。
データ変換部22は、編集処理部221と受付処理部2
22とから構成され、送受信部21から送信された発注
・受注データ及び物品関連データを、物流センター13
での作業工程に対応できる形式に変換する機能を有す
る。この変換されたデータは各検品部において参照され
るが、特に、入荷検品部24、自動仕分機25aにおい
て用いられる。
【0041】入荷検品部24では、本部12から取引先
15d,15eになされた注文の発注データに基づき、
取引先15d,15eから物流センター16に納入され
た物品に対し、データ変換部22にて更新されたデータ
ベースにアクセスし照合した結果を保持する。
【0042】ところで、先の出願において述べたよう
に、入荷検品部において、納入された物品の種類及び個
数を確認した後、数量検品部で各店舗に送られる物品の
種類及びそれらの個数を確認するとすれば、この段階で
大物品、中物品及び小物品すべてについて、種類及び個
数を確認し、各店舗毎に分けなければならず非常に困難
である。
【0043】この実施形態のように、入荷検品部24に
おいて単に納入された物品の種類と個数を確認するなら
ば、各店舗毎に分ける必要がなく、上述の場合よりは、
容易である。
【0044】しかし、入荷検品部24で、納入された各
物品について、その種類及び個数は正確にチェックしな
ければならない。大物品、及び中物品は個数が少ないの
でハンディーターミナルにより人間が手でおこなっても
それほど問題とならない。ところが上述の例からも明ら
かなように、大物品や中物品に比べて、小物品の種類や
個数は非常に多いので、納入された小物品の個数を正確
にチェックするだけでも、非常に大変であり、システム
全体としての進行のボトルネックになることが多い。
【0045】そこで、本発明のこの実施形態では、入荷
検品部24での種類及び個数の検品も行うが、この後に
続く自動仕分機25aにおいて、配送先の各店舗毎にそ
の物品の種類及び、個数を確認しており、この段階で、
物品の種類あるいは個数が足りないと、その仕分けられ
た箱はその後の箱詰検品部26及び積込検品部27に
は、流されない。したがって、入荷検品部24における
チェックの効率を上げても、次の自動仕分機の段階で物
品の種類、個数がチェックされるので、間違った種類の
物品あるいは少ない個数の物品が店舗に配送されること
はほとんどない。
【0046】次に、物流装置16が具備するサーバ20
1について、その内部構成例を示す図4を用いて、更に
詳しく説明する。
【0047】この図に示すように、サーバ201はファ
イル群とデータベース群から成り、ファイル群は入庫予
定ファイル401、入庫報告ファイル402、出荷依頼
ファイル403、出荷報告ファイル404(以上、受注
・発注データのファイル)、品名情報ファイル405、
寄託者(取引先)情報ファイル406、荷届先(各店
舗)情報ファイル407及び運送計画情報ファイル40
8(以上、物品関連データのファイル)から構成される。
【0048】入庫予定ファイル401は、物品が納入さ
れる前に取引先から送られてくる入庫予定の物品の種類
及び個数のデータであり、出庫依頼ファイル403は、
物品が店舗に出荷される前に取引先から送られてくる出
荷予定のデータである。一方、入庫報告ファイル402
は実際に入荷された物品及び個数のデータであり、出荷
報告ファイル404は、実際に出荷された物品の種類及
び個数のデータである。したがって、入庫予定ファイル
401のデータは入庫報告ファイル402により、また
出荷依頼ファイル403のデータは出荷報告ファイル4
04のデータにより修正されることになる。
【0049】これら各ファイルのデータはいずれも送受
信部21を介して本部から受信され、受信されたデータ
に基づいてサーバ201内に存在するデータベースの各
テーブルが更新される。
【0050】サーバ201内のデータベース群は、入庫
予定ファイル401及び入庫報告ファイル402のデー
タにより更新される、入庫テーブル411及び入庫明細
テーブル412と、出荷依頼ファイル及び出荷報告ファ
イルにより更新される、出庫テーブル412及び出庫明
細テーブル413と、上記入庫テーブル411及び出庫
テーブル413の内容に応じて書き換えられる作業受付
テーブル415、作業指示テーブル416及び引当ロケ
テーブル417と、品名情報ファイル405によりデー
タ更新される商品マスタテーブル418及び荷主商品マ
スタテーブル419と、寄託者(取引先)情報ファイル
406によりデータ更新される納入先マスタテーブル4
20と、荷届先情報ファイルによりデータ更新される配
送先マスタテーブル421、得意先マスタテーブル42
2及び締め時間マスタテーブル423とから構成されて
いる。
【0051】以下、各部について詳しく説明する。
【0052】(1)送受信部21 送受信部21は、ネットワークを介して本部12との問
でデータを送受信するインターフェースであり、本部1
2と物流センター14との間で予め決められたデータの
送受信に関する運用時刻に到達すると、その時点までに
本部12から送信された受注・発注データ及び物品関連
データをサーバ201に送る。
【0053】例えば、受注・発注データは前日23時5
9分まで、物品関連データは前日15時までに送受信部
21において受信されたデータを、当日の受信データと
してサーバ201に送る。
【0054】(2)データ変換部22 データ変換部22は、送受信部21から送られてきた受
注・発注データ及び物品関連データを物流センター13
での作業工程に対応できる形式に変換を行なったり、逆
に物流センター13から本部12にデータを送信する場
合、本部12において処理可能なデータ形式に変換す
る。
【0055】上述したように、データ変換部22は編集
処理部221及び受付処理部222から構成されてお
り、編集処理部221は、送受信部21から送られてき
た入庫予定ファイル401及び出荷依頼ファイル403
の内容を基に、サーバ201内のデータベースである入
庫テーブル411、入庫明細テーブル412、出荷テー
ブル413双び出荷明細テーブル414の内容を更新す
る。
【0056】次に、図2に示した編集処理部221にお
ける変換処理動作について受注・発注データを例に説明
する。
【0057】編集処理部221において入庫予定ファイ
ル401及び出荷依頼ファイル402を変換する手順を
図5に示す。編集処理部221では、送られてきた受注
・発注データから注文番号をキーにデータが既にあるか
どうかを判断する。
【0058】編集処理部221はまず、送受信部21か
ら送られたファイルが受信されたか否かを判断(ステッ
プS501)し、受信されたらそのファイルのうち、こ
こで実行される処理が未処理のファイルを抽出する(ス
テップS502)。続いて、抽出された未処理のファイ
ルに対し、そのファイルのヘッダー情報より、入庫予定
ファイルか出荷依頼ファイルかを示す情報種別を取得
(ステップS503)し、ステップS504において情報
種別を判断する。
【0059】受信された未処理ファイルが、入庫予定フ
ァイル401であった場合には、このファイルの注文番
号のデータが既にデータベースの入庫テーブル411及
び入庫明細テーブル412に作成されているか否かをチ
ェックする(ステップS505)。当該注文番号のデータ
がこれらの入庫関係のテーブルに存在していれば、その
ファイルは重複しているものとみなして、エラーデータ
を保存する入庫予定エラーテーブル(図示せず)に転送
(ステップS506)する。
【0060】一方、該当注文番号がデータベースの入庫
テーブル411及び入庫明細テーブル412に存在しな
い場合には、更に該当ファイルの識別子に関して同じデ
ータベース内の商品マスター418に存在するか否かを
チェックする(ステップS507)。
【0061】その結果、該当注文番号が商品マスター4
18に存在していれば、その入庫予定ファイル401で
入庫テーブル411及び入庫明細テーブル412を更新
し、これらの編集処理が終了しているか否かを示す入庫
テーブル411の処理済フラグを「0」(未処理)にする
(ステップS508)。
【0062】一方、そのファイルの識別子が商品マスタ
ー418に存在しなければ、入庫予定ファイル401
で、入庫テーブル411及び入庫明細テーブル412を
更新し、入庫テーブル411の処理済フラグを「2」
(商品未登録)にする(ステップS509)。
【0063】またステップS504において、情報種別
が出荷依頼ファイル402と判断された場合には、上述
の入庫予定ファイル401の場合と同様に、その注文番
号のデータが既にデータベースの出荷テーブル413及
び出荷明細テーブル414に作成されているか否かをチ
ェックする(ステップS510)。
【0064】その注文番号のデータが既にこれらの出荷
関係のテーブルに存在していれば、その受信されたファ
イルは重複したものであるとみなして、エラーデータを
保存する出荷依頼エラーテーブル(図示せず)に転送され
る(ステップS511)。
【0065】一方、その注文番号がデータベースの出荷
テーブル413双び出荷明細テーブル414に存在しな
い場合は、更にそのファイルの識別子に関して、同じデ
ータベース内の商品マスター418に存在するか否かを
チェックする(ステップS512)。その結果、その注文
番号のデータが存在すればその出荷依頼ファイル402
により出荷テーブル413及び出荷明細テーブル414
を更新し、上記処理が終了しているか否かを示す出荷テ
ーブル413の処理済フラグを「0」(未処理)にする
(ステップS513)。
【0066】一方、そのファイルの識別子が商品マスタ
ー418に存在しなければ、この出荷依頼ファイル40
2により出荷テーブル413及び出荷明細テーブル41
4を更新し、出荷テーブル413の処理済フラグを
「2」(商品未登録)にする(ステップS514)。ステッ
プS515において、受信した未処理ファイルの注文番
号のすべてについて、処理が終了したか否か判断し、終
了していなければ終了するまで、ステップS502に戻
って未処理ファイルについて上述の処理を繰り返す。
【0067】ところで、物流業界におけるクロスドッキ
ングの概念は、物流センターに過剰在庫を置かず、入庫
した物品を速やかに店舗へ出荷する処理を意味する。し
たがって、本発明の物流装置では、入庫予定ファイルを
システム上の一時的な仮想在庫として扱い、その在庫を
出荷依頼ファイルヘ引き当てるという仕組みを有する。
【0068】また受付処理部222は、編集処理部22
1において更新された入庫テーブル411及び出荷テー
ブル413を基に作業受付テーブル415、作業指示テ
ーブル416、引当ロケテーブル417を更新する。
【0069】なお、図4に示したデータベース群の各テ
ーブルは、本発明の中で使用される主要な一例を示して
おり、ロケーションマスターや工程クラステーブルなど
この他にも図示しない複数のテーブルが存在する。
【0070】次に、図2に記載した受付処理部222の
変換処理動作について発注データを例に説明する。
【0071】図6は、受付処理部222において入庫予
定ファイル401及び出荷依頼ファイル402を変換す
る手順を示すフローチャートである。この図に示すよう
に、受付処理部222は、編集処理部221で処理され
た入庫テーブル411及び出荷テーブル413におい
て、まだ引き当ても積み付けもなされていない未処理フ
ァイル、即ち処理済フラグが「0」のデータを探してお
り(ステップS601)、そのような未処理ファイルが
見つかったらそれを抽出し、このファイルのヘッダー情
報における情報種別をキーとして、サーバ201のデー
タベース内の工程クラステーブル(図示せず)を検索
し、処理すべ作業工程がコードとして保持された工程コ
ードを取得する(ステップS602)。これは、処理済
フラグが「0」だった未処理ファイルにつき、これから
入荷されてくるのかそれとも出荷されるかを判定する。
【0072】更に、上記取得した工程コードをキーとし
て、工程テーブル(図示せず)を検索し、例えば入庫の情
報種別で受信工程であれば在庫を増加させ、出荷の情報
種別でビッキング工程であれば在庫を減少させるといっ
た、在庫の引き当てを行う(ステップS603)。そして
ステップS604でこの在庫の引き当てが正しくなされ
たか否かを判断(ステップS604)し、引き当てがう
まくいかなかった場合には、引き当てエラーとしてこの
ファイルをデータベースの配車例外テーブル(図示せず)
に転送する(ステップS605)。
【0073】一方在庫引き当てがなされた場合には、ス
テップS606でこの物品の出荷情報となる配車表積み
付けを行うか否かを判断する。なお、配車表積み付けと
は、物品を運送先に行くトラック毎に割り当てることで
ある。
【0074】そして物品を配車表毎に積み付ける場合、
店舗コードをキーとしてサーバ201内のデータベース
の配送先マスター421を検索し、配車のルート情報を
取得(ステップS607)し、そのルート情報を配車表に
更新する(ステップS608)。
【0075】上述した編集処理部221及び受付処理部
222における処理が正常になされた場合、データベー
スの引当ロケテーブル417のステータスを更新する。
ここでステータスとは、処理されたデータがどの工程に
あるかを示す識別子であって、この場合、引当ロケテー
ブル417のステータスは、入庫について「2」(クロ
スドッキング入り)、出荷について「1」(引当済)に各
々更新される。
【0076】また、送受信部21から受信した物品関連
データ、即ち品名情報ファイル405、寄託者情報ファ
イル406、荷届先情報ファイル407及び運送計画情
報ファイル408は、図4に示すように、サーバ内のデ
ータベースに格納される。ここで、品名情報ファイル4
05から商品マスタ418が作成される際、商品マスタ
418には物品の容量と重量を基準に物品を「大物」、
「中物」、「小物」に分類し、記号化した「取扱区分」
が追加される。
【0077】(3)荷受検品部23、入荷検品部24 荷受検品部23は、本部12から取引先13への発注デ
ータに基づき、取引先13から物流センター14に納入
された物品に関して、実際に納入された物品とその納品
書などにつき、種類及び個数が合っているかどうか確認
する。
【0078】次の入荷検品部24では、データ変換部2
2にて更新されたデータベースにアクセスし、実際の物
品と照合する。このデータベースには、荷主Aのデータ
ベースと荷主Bのデータベースがある。
【0079】処理の流れを示す図7にしたがって、入荷
検品部24における動作を説明する。図7のステップS
701において、例えば図8(a)に示すようなログイ
ン選択画面を表示する。この画面では荷主Aと荷主Bが
表示される。ステップS702において入荷検品を行う
荷主のどちらかを選択する。この画面で、例えば荷主A
を選択し、決定ボタン81をクリックすると、ステップ
S70で荷主Aのデータベースを検索することになり、
ステップS704において例えば図8(b)に示すよう
な入荷検品の選択画面が表示される。
【0080】図8(b)に示す入荷検品選択画面の上部
には、荷主、担当者コード、処理、商品識別コードの欄
があり、中央には、伝票日付、伝票番号、取引先コー
ド、取引先名、注文番号、取扱区分、入荷予定数、入荷
数、出荷予定数、出荷店舗数、品名の欄があり、下部に
は数量変更、伝票変更、取消、商品情報、完了、終了の
ボタンが設けられている。
【0081】入荷検品は具体的には、バーコードリーダ
ー等の可搬型の端末装置を用いて各々の物品に添付され
た物品の識別子を入力し、データベースに格納された物
品の情報と照合する。ここでいう物品の識別子とは、物
品を識別するため個々の物品に添付される13桁以内の
文字列や識別可能なコード(ここでは第1の識別子とい
う)を指し、バーコードリーダーで物品をスキャンする
ことによって、入力され、上記図8(b)の商品識別コ
ードに表示される。荷主欄85には既にAが表示されて
いる。
【0082】上記物品の識別子(第1の識別子)をキー
としてサーバ201内の上記選択された荷主Aのデータ
ベースを検索し、一致するキーを持つテーブルの内容を
サーバ201より回答として受け取り、CRT等の表示
装置(図示せず)に表示する。
【0083】図8(b)は、このように表示装置に表示
される入荷検品入力画面の一例を示すものである。この
例で説明すれば、入荷検品部24はステップS703に
おける検索の結果、キーとなる物品の識別子に関してデ
ータベースに保持する情報を表示する。
【0084】なお、図8(b)の検品入力画面に入力す
ることにより、ステップS705の入荷検品が実際にな
される。伝票番号、取扱区分及び入荷数は画面上から表
示値を変更することが可能で3あり、例えば取扱区分が
荷主商品マスタ419上では「大物品」に分類される物
品であっても、現場の状況判断等により「中物品」とし
て扱われる場合には、作業員の直接入力によって大物品
から中物品への取扱区分の変更が可能である。そしてこ
の変更された値によって荷主商品マスタテーブルは更新
される。
【0085】続いて、上記入荷検品入力画面において1
物品の入荷検品作業の完了ボタン88がクリックされた
か否か判断(ステップS706)する。ステップS706
において「完了」が入力されなければ、ステップ704
の入荷検品入力画面を再び表示し、バーコードリーダを
用いて次の物品の識別子を入力し、入荷検品を続ける。
【0086】ステップS706において完了ボタン88
がクリックされことが検知されたら、入庫テーブル41
1の注文番号をキーとして出荷テーブル413を検索し
(ステップS707)、キーが一致する出荷テーブル41
3の内容を抽出する。
【0087】次に、ステップS708において、その物
品を大物品や中物品とするか、小物品とするか、あるい
は自動仕分機に載せるかを判断する。対象となる物品を
大物品あるいは中物品としたときには、例えば図9
(a)に示すような「仕分けラベル」をプリンタ等の出
力装置から出力する(ステップS709a)。その後、引
当ロケテーブル417のステータスを「9」(完了)に更
新(ステップS710a)して、終了する。
【0088】図9(a)に示した大物品あるいは中物品
用に印刷された「仕分けラベル」には、左上欄にメーカ
ー名(荷主A)、右上欄には、その店舗名がバーコード
で記載され、中央には作業指示番号が記載され、その右
横に荷主+作業指示番号のバーコードが印刷され、左下
部及び右下部の記載は各々、物品が乾電池であること、
中物品が1個であることを示している。
【0089】ここで、作業指示番号は第2の識別子であ
って、前述したデータ変換部22において出荷作業指示
テーブルに連番で付番される13桁以内の数値であり、
バーコードになり得るあらゆる数値で表される。この場
合のバーコードは荷主Aであることも含まれている。こ
のようにして出力された「仕分けラベル」はその物品に
貼付される。
【0090】一方、ステップS708において、対象の
物品を小物品とし、個数まで確認するときには、ステッ
プS709bにおいて、例えば図9(b)に示すような
「仕分けラベル」をプリンタ等の出力装置から出力する
(ステップS709b)。この場合出力される「仕分けラ
ベル」も図9(a)に示した仕分けラベルと同様に、右
上欄には店舗名がバーコードにより表示されている。
【0091】また、検品する対象物品を自動仕分機に載
せる場合には、ステップS708からステップS709
cに移り、例えば図9(c)に示す「仕分けラベル」が
出力され、ステップS710cにおいて引当ロケテーブ
ル417のステータスを「9」(完了)に更新して、終了
する。
【0092】図9(c)に示された「仕分けラベル」
は、右上欄に自動仕分機ルートと記載され、また、中央
には注文番号が記載され、その右側には荷主+注文番号
がバーコードにより表示されている。下部には乾電池A
が小物品として10個あることが示されている。小物品
でも特に小さい物品の場合には、このように自動仕分機
にかけた方が仕分けの能率を向上させることができる。
自動仕分機にかける物品は小物品の場合が多いが、中物
品や大物品であってもよい。
【0093】なお、出力装置としてカラープリンタを用
いれば店舗別に異なる色の「仕分けラベル」を出力させ
ることができ、後続の作業において、更に物品を識別し
易くすることができる。 (4)ハンディーターミナルによる照合検品25b 上記荷受検品が終了し、自動仕分機にかけられる以外の
物品、通常大物品や中物品は、25bにおいてハンディ
ーターミナル(H/T)による数量検品がなされる。こ
れらの大物品及び中物品の各々には上述のように出荷指
示数量枚数分の仕分けラベルが貼付されている。これら
のラベルに記載されている個数と実際の物品の個数があ
っているかをここで照合する(ここではラベル照合検品
という)。この処理の流れを示す図10に基づいて、ハ
ンディーターミナルによる照合検品を説明する。
【0094】まず、ステップS1001において、ハン
ディーターミナルの表示面上にその業務のメニューを表
示させ、ステップS1002においてそのメニューの中
からラベル照合検品を選択する。
【0095】次に、ステップS1003において対象物
品の上記仕分けラベルをスキャンし、作業指示番号を入
力する。そして、この作業指示番号(バーコード)をキー
としてサーバ201内の引当ロケテーブル417を検索
する。
【0096】次にステップS1004において物品の商
品識別コードをスキャンすることにより物品の種類を入
力する。ステップS1005において照合検品が終了さ
れたか判断する。1つの作業指示番号に同一種類の物品
が複数個ある場合には、照合検品は終了せずステップS
1004に戻って、各物品について商品識別コードのス
キャンがなされる。
【0097】照合検品が終了、即ち1つの作業指示が終
了すると、ステップS1006に移り、作業指示番号の
指示数(即ち、記載された個数)と商品識別コードのス
キャン数(即ち、実際にある物品の個数)が合っている
か判定される。両者が一致していないときには、一致し
ていなければ、エラーメッセージを返し、そのH/Tの
画面上に例えば「数量が違います」のような内容を表示
すると共に、ステップS1003に戻り、再び仕分けラ
ベルのスキャンから行い、各作業指示番号に対応する物
品のラベル照合検品を行う。
【0098】一方、ステップS1006において、物品
の個数が一致していたときには、確認済のメッセージを
返し、そのH/Tの画面上に例えば「数量確認OK」の
ような内容を表示し、引当ロケテーブル417のステー
タスを「5」(数量検品完了)に更新する(ステップS
1007)。 (5)自動仕分機25a 一方、上述のように、入荷検品部24において自動仕分
機ルートに載せることが決定された物品は、自動仕分機
25aに載せられる。入荷検品が終わった後のサーバ2
01とこの自動仕分機25aとの動作を図11を用いて説
明する。自動仕分機ルートに載せられる物品に関して、
入荷検品されたデータはサーバ201の仕分指示テーブ
ル431(図4には示さず)に書き込まれる。このテー
ブルには1101に示すように、作業指示番号、店舗コ
ード、商品識別コード、指示数量、容積、ステータスが
書き込まれている。
【0099】上記仕分指示テーブル431のデータは、
自動仕分機25aのパソコン1102により受信され
る。一方、上述の自動仕分け対象の物品はベルトコンベ
アから成る自動仕分機構1103に流される。この自動
仕分機構は、ベルトコンベアの途中に、店舗毎(仕分け
先)に分けるための物品が分けられる斜め下方向に傾斜
した支部が付いており、この部分に上方向に移動できる
シュートが設けられている。このシュート部の下に箱
(いわゆるオリコン)を置き、シュートをあげるとシュ
ートに止められていた物品が箱に収納される。
【0100】各物品は、ベルトコンベアを移動する途中
で、注文番号、商品識別コードが読み込まれ、自動的に
仕分けされる。作業者が読取る、物品についている種類
を示すバーコードと入荷確定時に貼り付けられた注文番
号(バーコード)と上記仕分指示テーブル431によ
り、仕分先が決定される。仕分実績は、出荷箱単位での
内容明細データとして収集し、1箱完了毎にサーバ20
1内に書き込みを行う。
【0101】バーコードの読取りと自動仕分機の光電管
の連携により、確実に数量カウント即ち数量検品がなさ
れる。後で物品が入れられる箱の全容積に対してどの位
の容積になったら、止めるかが予め設定されており、特
定の店舗に送られる物品のトータルの容積がこの容積に
なると仕分けが完了し、仕分け完了情報が、パソコン1
102を介してサーバ201に送られる。この仕分け完
了情報により、前記仕分指示テーブル431のステータ
スを更新する。完了した箱毎にユニット受付番号を付け
る。
【0102】次に、サーバ201からステータスが正常
に更新されたことを意味する情報がパソコン1102に
返され、このパソコン1102の画面上に対応するユニ
ット受付番号を表示する。このユニット受付番号は、図
11に示す自動仕分機構1103の電光板にも表示され
る、例えば7桁の数字である。そして、この場合、最初
の4桁、6004は店舗名を意味し、それに続く3桁は
連続番号を表すので、6004の店舗の最初のオリコン
に詰められる物品群であることを示す。
【0103】自動仕分機25aに投入された物品の中
で、投入ミス、搬送異常などで仕分けることができず、
リジェクトされてしまった物品は「フォローリスト」と
して発行される。そして仕分終了後に、サーバ201か
らの仕分指示に対し、仕分実績が満たされていないもの
を欠品情報として「アンマッチリスト」を発行する。
【0104】このようにして、自動仕分機構1103で
分けられた物品は、次の箱詰検品部26において店舗毎
に箱詰される。なお、箱詰はカテゴリー別に行うことも
できる。 (6)箱詰検品部26 箱詰検品部26では、上述したように自動仕分機25a
にて数量検品を完了した「小物品」を対象とし、物品を
箱詰めする際、関係づけられた配送すべき店舗と箱の情
報に基づいて物品の照合を行う。
【0105】なお、H/Tによりラベル照合検品された
物品は別途、箱詰される。
【0106】まず、店舗と箱の関係づけについて説明す
る。例えば図12に示されるように、箱詰検品の際に用
いられる箱には「箱ラベル」及び「店舗ラベル」が添付
されており、これらのラベルに表示された管理番号(バ
ーコード)101及び店舗番号(バーコード)102はそ
れぞれサーバ201内のユニットテーブル及び配送ユニ
ットテーブル(共に図示せず)に格納されている。店舗番
号102が第3の識別子であり、管理番号101が第4
の識別子である。
【0107】図13は、入力された管理番号101及び
店舗番号102によってサーバ201内のテーブル間が
関係づけられる流れを示す概念図である。同図に示すよ
うに、「箱ラベル」は、箱詰検品の際、使用する箱を管
理するために管理番号101を、「店舗ラベル」は、店
舗を管理するために店舗番号102を有しており、店舗
と箱の関係づけによって、ある店舗に配送すべき箱が定
まる。つまり箱詰検品部26は、H/Tを用いて「箱ラ
ベル」の管理番号101が入力されると、この入力され
た管理番号をキーとしてサーバ201内のユニットテー
ブルを検索し、キーが一致するテーブルのユニット区分
を取得しておく。同様に「店舗ラベル」の店舗番号10
2が入力されると、この店舗番号をキーとしてサーバ2
01内の配送ユニットテーブルを検索し、このテーブル
のユニット受付番号の上4桁と一致するテーブルに、取
得しておいたユニット区分及び管理番号で更新する。
【0108】また、入力された店舗番号をキーとしてサ
ーバ201内の配送先マスタ334を検索し、キーが一
致するテーブルのルートを取得しておく。更にこのルー
トをキーとしてサーバ201内の配車表テーブルを検索
し、キーが一致するテーブルの配送受付番号を取得し、
その配送受付番号を配送ユニットテーブルの配送受付番
号に転送する。
【0109】なお、「店舗ラベル」は、サーバ201内
の配送ユニットテーブルから配送すべき店舗について出
力され、例えば店舗名、店舗番号、店舗番号(バーコー
ド)等の情報をラベルという形で表示している。また、
「箱ラベル」は、箱を管理するためにサーバ201内の
ユニットテーブルにユニークに配番され、格納された管
理番号を、管理番号(バーコード)のラベルという形で出
力され、箱そのものに貼り付けられる。また、箱詰検品
では箱に貼り付けられた「箱ラベル」と、運用の中で箱
を柔軟に使い回せるように、着脱可能な「店舗ラベル」
を使用し、これらは予め出力されている。また、箱とし
ては折りたたみコンテナーやカゴ台車等が用いられる。
【0110】次に、店舗と箱が関係づけられたデータベ
ース利用した箱詰検品について説明する。図14は、箱
詰検品部26における検品の手順を示すフローチャート
である。まず、ステップS1401においてハンディタ
ーミナルの表示画面上で、その業務メニューを表示し、
ステップS1402においてそのメニューの中から、仕
分機関係付を選択する。
【0111】次にこのH/Tに、自動仕分け機構110
3の各コーナーに電光板に表示されている、ユニット受
付番号を入力する(ステップS1403)。そして、そ
のコーナーにある物品を入れる箱の管理番号を入力する
(ステップS1404)。この後、引当ロケテーブル4
17のステータスを6(箱詰検品完了)に更新する(ス
テップS1405)。
【0112】そして、箱詰検品が正常に完了した場合に
のみ、次工程の積込検品部27にて使用する「積込指示
書」を出力可能な状態にする。
【0113】(7)積込検品部27 積込検品部27では、「積込指示書」に基づいて「大
物」、「中物」、「小物」のすべての物品を店舗単位で
配送車両に積み込む際に、物品と配送ルートの照合を行
う。
【0114】上述したように、「積込指示書」の出力は
箱詰検品までが正常に完了していることを前提条件とす
るので、作業工程の途中で検品漏れ等の作業ミスが発生
していると「積込指示書」は出力されず、よって作業ミ
スを解決するまで積込検品に着手できない。
【0115】「積込指示書」が出力されるまでの作業工
程の進捗はすべて中央から管理されており、作業現場で
は例えば図15(a)の出荷作業進捗照会画面、(b)
のその詳細画面が表示される。
【0116】図15(a)に示すように、各物品は、入
荷確認、ラベル照合、箱詰確認の各予定個数と実際の完
了個数が一致したときにはじめて積込支持が可となるよ
うになっている。
【0117】具体的に例を挙げると、数量検品部25で
作業指示番号が入力され、続いて入力された物品の数量
値が正しい場合、図15(a)に示す「数量確認」の「完
了」の値が1だけ加算されて表示される。そして「予
定」と「完了」の値が一致した状態を正常終了とする。
【0118】正常終了にならない場合は、図15(a)の
詳細情報として、図14(b)に示すような「仕分けラベ
ル」単位でまとめられた画面や未検品一覧(図示せず)等
を表示させることによって未処理の物品(発注データ)を
確認する。
【0119】また箱詰検品部26でも数量検品部25と
同様に作業管理番号が入力され、処理が実行されると出
荷作業照会画面の表示が更新される。そして、箱詰すべ
き予定数のすべてが箱詰された状態を「箱詰確認」の正
常終了とし、「積込指示書」が出力可能な状態であるこ
とを「積込指示」で表示し、この「積込指示書」が出力
されて初めて作業工程は積込検品部27に進む。
【0120】積込検品27でも数量検品部25と同様に
作業管理番号または箱詰めされた物品については店舗番
号が入力されると出荷作業照会画面の表示が更新され
る。
【0121】なお、出荷作業照会画面は、「予定」と
「完了」の値の動きと連動して変化する状況を色表示す
ることによって、作業員に一目で進捗状況を通知するこ
ともできる。例えば、図15(a)において「方面」(ルー
ト)単位に数量検品及び箱詰検品を完了した場合は黄
色、「積込指示書」を出力した場合は青色、「積込指示
書」を出力できない状態の場合は白色等で表示する。ま
た図15(b)においても数量検品を完了した物品は紫
色、未処理の物品は緑色、「予定」と「完了」の値が一
致した場合は項目列を赤色というように作業員が認識し
やすくするために状況を異なる色で表示する。
【0122】図16は、「積込指示書」の一例を示す図
である。同図に示すように、「積込指示書」はルート番
号及び配送受付番号(バーコード)141によって、配送
する店舗、品名、数量、箱数を表示したものである。配
送受付番号141が第5の識別子である。
【0123】図17は、積込検品部27における検品の
手順を示すフローチャートである。
【0124】同図に示すように、積込検品部27では、
まず「積込指示書」を出力した後、H/Tを用いて「積
込指示書」の配送受付番号(バーコード)141を入力す
る(ステップS1701)。
【0125】更に、「大物」及び「中物」の物品ついて
は「仕分けラベル」の作業指示番号を、また箱詰検品部
25で箱詰めされた「小物」については管理番号を入力す
る(ステップS1702)。次のステップS1703で
は、入力された値が作業指示番号であるか管理番号であ
るかについて判断する。入力値が作業指示番号であった
場合、その作業指示番号をキーとしてサーバ201内の
作業指示テーブル416を検索し、キーが一致するテー
ブルの配送受付番号を取得する(ステップS1704)。
【0126】そしてステップS1701において入力さ
れた「積込指示書」の配送受付番号と照合し(ステップ
S1705)、一致していればその作業指示番号をキー
としてサーバ201内の引当ロケテーブル417を検索
し、引当ロケテーブルのステータスを「9」(積込検品
完了)に更新する(ステップS1706)。
【0127】一方、ステップS1705において、作業
指示番号が一致していなければ、エラーメッセージを返
し、その端末装置の画面上に例えば「帳票にない物品で
す」のような内容を表示をする(ステップS1707)。
【0128】また、ステップS1703において入力さ
れた値が作業指示番号ではなかったとき即ち管理番号と
判断された場合には、その管理番号をキーとしてサーバ
201内の配送ユニットテーブルを検索し、キーが一致
するテーブルの配送受付番号を取得する(ステップS1
708)。次に、ステップS1701で入力された「積
込指示書」の配送受付番号と照合(ステップS1709)
し、一致していれば、その店舗番号をキーとしてサーバ
201内の作業指示テーブル416を検索し、キーが一
致するテーブルを基に更に引当ロケテープル417を検
索し、一致するテーブルのステータスを「9」(積込検
品完了)に更新する(ステップS1710)。
【0129】一方、ステップS1709において、配送
受付番号が一致していなければ、エラーメッセージを返
し、その端末装置の画面上に例えば、「帳票にない物品
です」のような内容を表示をする(ステップS171
1)。
【0130】積込検品を完了した後積込み実績の報告と
して、作業受付テーブル415、作業指示テーブル41
6及び引当ロケテーブル417から入庫テーブル41
1、入庫明細テーブル412、出荷テーブル413及び
出荷明細テーブル414を編集し、更に入庫報告ファイ
ル402及び出荷報告ファイル404を作成し、送受信
部21を介して、本部12に送信する。
【0131】以上述べたように、本発明のこの実施形態
では、小物についても入荷検品部において一応検品を行
うが、店舗毎の小分けをしておらず、その後の自動仕分
機により数量検品を行っているので、能率を下げること
なく、しかも各店舗に正確な個数の物品を過不足なく仕
分けることができる効果がある。即ち、物流センター1
4において人手による作業をできる限り単純化する一方
で、コンピュータシステムを利用して物品と作業工程の
管理を実行している。これによって、作業自体に要する
時間を短縮し、クロスドッキングの考え方を実現しただ
けでなく、人手による作業ミスをなくし、作業精度の向
上を果たしている。
【0132】なお、本発明は上述した実施形態に限定さ
れず、本発明の技術思想の範囲内で様々な変形・拡充が
可能である。自動仕分け機の装置を応用し、店舗別の仕
分けを細分化することもできる。つまり、同じ店舗に配
挙する「小物品」のうち・例えば同じ陳列棚で扱われる
物品(物品の分類別)が同じ箱に箱詰めされるように仕分
けるために入力値のキーを追加することも考えられる。
これによって、同一店舗であっても、その店舗の中の置
く場所によって物品を詰め込む箱を代えることができ
る、即ち箱単位で作業ができるので、効率よくしかもミ
スの少ない作業ができる。また、物流センターにとって
は、店舗に対するサービスの向上にも繋がる。
【0133】本発明の物流システムによれば、個々の店
舗から発注される発注データが集約されて取引先及び物
流センターに送信されるので、取引先では個々の店舗か
ら発注データを受けて納入するのではなく、発注のあっ
た全店舗分の物品を一括して物流センターに納入すれば
よい。従って作業を簡潔にすることができる。そして店
舗もまた発注した物品が各取引先から直接納入されるの
ではなく、物流センターからまとめて配送されるため、
受け取りや確認作業を簡潔にすることができる。これに
より、配送のための要員や車両を削減することができる
ので、配送費用の削減に繋がる。さらに積込検品が終了
した後、入庫及び出荷に関する実績報告が送信されるの
で、物流センターでの過不足や取引先での在庫不足によ
る発注に応じられなかった物品等を店舗や取引先で知る
ことができ、店舗への納入状況をより確実にすることが
できる。
【0134】更にまた、店舗ではこの実績報告を店舗に
設置された端末装置を用いて送信された実績報告を画面
表示させ、納入された物品の情報を見ることができる。
【0135】また、本発明の物流装置は、物流センター
に送信された発注データに基づいてサーバで保持するデ
ータベースを更新し、各作業工程において入力された値
をキーとしてこのデータベースを参照し、結果を出力す
ると共に作業工程を管理するデータベースのテーブルの
ステータスの値を更新するので、データベースで保持さ
れている物品に関する情報と作業工程上の物品は並行し
て処理される。つまり物品の流れと物品に関する情報の
流れが一致しているため、作業員による操作ミスや検品
もれ等が生じると、物品と物品に関する情報が不一致と
なり、その結果が出力されるため、即座に誤りに対処す
ることができる。したがって、異なる種類の物品や過不
足のある物品が、店舗に配送される確率は非常に低い。
【0136】更にまた、物流センターでは作業員が物品
に添付された識別子を入力することで作業を進めること
ができ、その進捗状況は画面に表示されるので、作業の
繁雑さをなくし、加えて帳票が不要な作業環境を作り出
すことができる。
【0137】なお、本発明の上記実施形態では、自動仕
分機を用いていたが、本発明では小物品を含むすべての
物品を仕分けることができるものであれば、自動仕分機
に限られない。また上記実施形態において用いていたサ
ーバは、本発明において一般的にはパソコンでもよいこ
とは勿論である。
【0138】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、小物
であっても能率よくしかも正確に分けて配送することが
できる、物流システムが得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に用いられる物流システム
の全体構成例を示す図。
【図2】本発明の一実施形態における物流装置の構成例
を示す図。
【図3】本発明一実施形態の物流装置における大、中、
小物品の注文から仕分けまでの例を説明するための図。
【図4】本発明一実施形態におけるサーバの構成例を説
明するための図。
【図5】本発明一実施形態において編集処理部における
処理の流れを示す図。
【図6】本発明一実施形態において受付処理部における
処理の流れを示す図。
【図7】本発明一実施形態において入荷検品部における
処理の流れを示す図。
【図8】本発明一実施形態において入荷検品の入力画面
例を示す図。
【図9】本発明一実施形態において、出力される仕分け
ラベルの一例を示す図。
【図10】本発明一実施形態において、数量検品部のH
/Tによるラベル照合検品部における処理の流れを示す
図。
【図11】本発明一実施形態において、数量検品部の自
動仕分機における処理を説明するための図。
【図12】本発明一実施形態において、物品が入れられ
る箱に付される、管理番号と店舗番号が記載されたラベ
ルの例を示す図。
【図13】本発明一実施形態において、管理番号と店舗
番号によりテーブル間が関係付けられる流れを説明する
ための図。
【図14】本発明一実施形態において箱詰検品部におけ
る処理の流れを示す図。
【図15】本発明一実施形態において、出荷作業照会の
画面例を示す図。
【図16】本発明一実施形態において、積込指示書の一
例を示す図。
【図17】本発明一実施形態において積込検品部におけ
る処理の流れを示す図。
【符号の説明】
10A,10B・・・総合販売店、11A,11B,1
1C・・・店舗、12・・・本部、13d,13e・・
・取引先、14・・・物流センター、16・・・物流装
置、21・・・送受信部、22・・・データ変換部、2
01・・・サーバ、221・・・編集処理部、222・
・・受付処理部、23・・・荷受検品部、24・・・入
荷検品部、25a・・・自動仕分機、25b・・・H/
Tによるラベル照合検品、26・・・箱詰検品部、27
・・・積込検品部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G06F 17/60 506 G06F 17/60 506 (72)発明者 村上 慶子 東京都港区浜松町一丁目10番14号 東芝物 流株式会社内 (72)発明者 橋場 勇 石川県金沢市示野町イ6番地 ホクショー 株式会社内 (72)発明者 吉田 繁 石川県金沢市示野町イ6番地 ホクショー 株式会社内 Fターム(参考) 3F022 LL30 LL32 MM08 MM30 MM36 MM59 PP01 PP04 QQ11 5B075 KK07 KK13 KK33 KK39 ND20 ND23 PP05 PP12 PP22 PQ02 PQ05 UU40

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の大きさより小さい小物品及びこの
    小物品より大きい大中物品から成る物品を販売する複数
    の店舗と、これらの店舗からの注文を受ける複数の取引
    先と、各店舗からあった注文を各取引先毎に分けて各取
    引先に注文する本部と、この本部が各店舗から受けた注
    文の受注データ及び前記各取引先に出した注文の発注デ
    ータを受信しこれらのデータに基づいて、各取引先から
    納入される前記物品を配送のために各店舗毎に分ける物
    流センターとから成る物流システムであって、 前記物流センターでは、前記取引先から納入された前記
    小物品も前記大中物品と共に検品し、これらの物品を各
    店舗毎に仕分ける仕分手段により前記各店舗からなされ
    た注文の物品の個数を確認し、確認された個数の物品が
    すべてある店舗についてのみ後段の箱詰工程及び積込工
    程に進むことを特徴とする物流システム。
  2. 【請求項2】 所定の大きさより小さい小物品及びこの
    小物品より大きい大中物品から成る物品を販売する複数
    の店舗と、これらの店舗からの注文を受ける複数の取引
    先と、各店舗からあった注文を各取引先毎に分けて各取
    引先に注文する本部と、この本部が各店舗から受けた注
    文の受注データ及び前記各取引先に出した注文の発注デ
    ータを受信しこれらのデータに基づいて、各取引先から
    納入される前記物品を配送のために各店舗毎に分ける物
    流センターとから成る物流システムであって、 前記物流センターでは、前記取引先から納入された前記
    小物品も前記大中物品と共に検品し、これらのうちの少
    なくとも小物品の一部を各店舗毎に仕分ける自動仕分機
    により前記各店舗からなされた注文の物品の個数を確認
    後、各店舗毎の物品群に区分けし、確認された個数の物
    品がすべてある店舗についてのみ後段の箱詰工程及び積
    込工程に進むことを特徴とする物流システム。
  3. 【請求項3】 所定の大きさより小さい小物品及びこの
    小物品より大きい大中物品から成る物品を販売する複数
    の店舗から、物品の注文を受けて複数の取引先になされ
    た物品の注文の受注データ及び発注データを受信し、前
    記取引先から納入される物品を前記店舗毎に仕分ける物
    流センターにおいて、 前記受注データ及び発注データを受信して作成されたデ
    ータベースを基に各取引先から納入された物品を各店舗
    毎に配送のために仕分ける物流装置であって、各取引先
    から納入された物品の荷受検品を行う手段と、 この手段により検品された物品について、大中物品のほ
    か小物品についてもその種類及び個数について入荷検品
    を行う手段と、 この手段により検品された物品をその種類及び個数につ
    いて各店舗毎に仕分ける仕分手段と、 この手段により仕分けられた物品について、その種類及
    び個数が注文した店舗の種類及び個数に一致した分につ
    いてのみ、箱詰検品を行う手段と、 この手段により検品された物品について積込検品を行う
    手段とから成る物流装置。
  4. 【請求項4】 前記仕分手段は、自動仕分機により構成
    されていることを特徴とする請求項3記載の物流装置。
  5. 【請求項5】 所定の大きさより小さい小物品及びこの
    小物品より大きい大中物品から成る物品を販売する複数
    の店舗から、物品の注文を受けて複数の取引先になされ
    た物品の注文の受注データ及び発注データを受信し、前
    記取引先から納入される物品を前記店舗毎に仕分ける物
    流センターにおいて、前記受注データ、前記発注データ
    及びこれらデータの注文に関連する物品関連データを受
    信してデータベースを作成しすると共に情報処理機能を
    備えたサーバと、このサーバと無線通信を介して対話を
    行う可搬型端末装置とを具備する物流装置であって、 前記サーバは、 前記受注データ、前記発注データ及び前記物品関連デー
    タを物流の作業工程において処理可能な形式に変換し前
    記データベースに格納するデータ変換手段と、 前記物品の入庫状態を検品する際に前記物品に個別に付
    された第1の識別子をキーとして前記データベースを検
    索し、第2の識別子を取得する入荷検品手段と、 前記物品が取得した前記第2の識別子及び前記可搬型端
    末装置から入力された数値をキーとして前記データベー
    スを検索し照合することによって前記物品の個数を確認
    する第1の数量検品手段と、 前記物品が取得した前記第2の識別子及び前記物品を前
    記店舗毎に付された第3の識別子を認識し前記データベ
    ースを検索し照合することによって前記物品の個数を確
    認する第2の数量検品手段と、 これらの数量検品手段により確認された前記第3の識別
    子及び前記物品を入れる箱毎に付された第4の識別子を
    関連付けて管理する箱詰検品手段と、 前記第2の識別子又は前記第3の識別子に基づいて前記
    データベースを検索し、前記店舗のある地域の配送先毎
    に付された第5の識別子と照合する積込検品手段とを備
    えてなることを特徴とする物流装置。
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