JP2003002298A - 航空機整備情報支援システム - Google Patents

航空機整備情報支援システム

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JP2003002298A
JP2003002298A JP2001190177A JP2001190177A JP2003002298A JP 2003002298 A JP2003002298 A JP 2003002298A JP 2001190177 A JP2001190177 A JP 2001190177A JP 2001190177 A JP2001190177 A JP 2001190177A JP 2003002298 A JP2003002298 A JP 2003002298A
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aircraft
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manual
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JP2001190177A
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Takanori Ishijima
孝典 石島
Mitsuru Kagawa
満 香川
Kazumi Akiyama
和美 秋山
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NEC Aerospace Systems Ltd
Original Assignee
NEC Aerospace Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ショットガン整備を無くすために現場の整備員
に効率良く技術マニュアルを利用させるとともに、故障
解析の結果をリアルタイムで各整備関連部門にフィード
バックする。 【解決手段】既存の整備情報システム100において管
理されている保守および修理の履歴や技術マニュアルな
どを情報関連付装置1がスキャンし、整備に必要となる
データのみを収集/関連付けを行ったデータを含む対話
型電子技術マニュアル(IETM)を機体整備の現場に
て取得可能な可搬型の整備情報装置2a、2bを備える
ことで、人に依存する故障解析、機器の取り外し/取り
付け、交換後の確認試験などの手順を統一した標準的な
方式にするとともに、故障解析の結果を含む整備状況デ
ータをリアルタイムで各整備関連部門にフィードバック
することで修理・整備の並列的作業を支援する機能を提
供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機または搭載
兵器システムの整備における航空機整備情報支援システ
ムに関し、特に既存の整備情報システムにおいて管理さ
れている保守および修理の履歴やマニュアル(技術マニ
ュアルを含む)などをスキャンし、整備に必要となるデ
ータのみを収集し、収集したデータ間の関連付けを行っ
たデータを基に整備マニュアルを生成し、航空機の整備
現場にて参照することを可能とする航空機整備情報支援
システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来の技術を図面に基づいて説明する。
図3は従来の航空機整備の実施の形態を示すブロック図
である。図3において、4は整備対象となる航空機また
は搭載兵器システム、41は自己の機能の点検、自己の
作動状況のモニタリング、故障を表示する機能を持つ内
蔵形自己診断装置(BITE:Built In Te
st Equipment)、100は既存の整備情報
システム、5は技術マニュアルを管理する技術マニュア
ル管理システム、51はマニュアル、6は整備管理情報
に関する整備管理情報システム、61は整備履歴、7は
機器のコンフィグレーションなどを管理する機器構成管
理システム、71は部品表、8は予備機器(予備部品を
含む)を管理する予備機器管理システム、81は予備機
器等を発注する発注伝票である。
【0003】航空機の運航に関して、保有する機材を安
全にかつ最大限に効率良く運用するために、障害や不具
合などの故障が生じたときには最短の時間で飛行可能な
状態に復旧させることが重要である。現在、運用されて
いる多くの航空機または搭載兵器システム4は、機器に
内蔵形自己診断装置(BITE)41を備えるように設
計されている。
【0004】内蔵形自己診断装置41は、飛行前の点検
では整備員のスイッチ操作に従って自己の機能の点検を
行い、飛行中は自己の作動状況をモニタリングし、機器
に故障が生じると故障を機器の前面に付けた故障表示器
に表示する機能を持つ。整備員は、故障表示器に表示さ
れた表示を見れば、故障の状況が分かるため短時間で故
障機器を発見でき、正常な機器と交換した後も正常に動
作していることを確認できる。
【0005】ところが、航空機に搭載される機器が多く
なり、システム化し、各々の機器が複雑に関連して作動
するようになったため、故障の原因を個々の機器の単独
の内蔵形自己診断装置(BITE)41のみで1個の機
器に絞り込むことが非常に困難になってきた。また、個
々の機器が複雑になるにつれて、その取扱いのために膨
大な量のマニュアル51が整備され、整備員は知識と経
験に加えてマニュアル51を解読しながら整備を行う能
力が要求されるようになってきた。
【0006】航空機の整備現場においては、現場の整備
員は整備作業中にマニュアル51が必要になると、図示
しない整備庫から離れて位置している整備情報システム
100の端末まで移動して整備に必要なマニュアル51
や整備履歴61や部品表71などのデータを参照する
か、予め一部を印刷して現場に持ち出すなどしていた。
マニュアル51は複数のカテゴリから構成され、ページ
数も膨大であるため、何度も目次や索引を調べて記述箇
所を探していくのは時間のかかる作業である。
【0007】この結果、故障が発生した際には、マニュ
アル51に基づいて順を追って特定の機器に絞り込むよ
りも手間のかからない方法が望まれ、故障現象が無くな
るまで整備員の経験やノウハウを頼りに手当たり次第に
関連の機器を交換する方法、いわゆるショットガン整備
が行われる。このため交換後の機器の点検の手間や時間
が増え、整備費用が上昇することになる。
【0008】また、こうしたショットガン整備に際して
整備に必要な予備部品の発注などは整備員が予備機器・
予備部品の調達/管理を行う補給部門(図3参照)に発
注伝票81を送付することで行われており、必然的に予
備機器(予備部品を含む)を数多く準備しなければなら
ず、非計画的な管理を強いられることとなっていた。
【0009】先に説明したマニュアル51や整備履歴6
1や部品表71などのデータが現場の整備員に効率良く
参照されていないという課題の解決策のひとつとして、
技術情報を電子的に記憶し、遠隔地に位置する装置・機
器を修理するためのオンライン技術援助を提供するサー
バを備えた保守システムが挙げられる。このような保守
システムは、現場の整備員に統一した標準的な機体整備
のシステムを提供し、保守および修理の時間、費用を大
幅に削減することができる。
【0010】しかしながら、図示しない整備庫では複数
の航空機を整備対象としており、例えばボーイング社の
B767のケースでは、航空機整備マニュアルが全20
冊(2万頁)、マイクロフィルムで5本、航空機整備パ
ーツ・カタログが全25冊(2万5千頁)、マイクロフ
ィルムで7本、配線ダイヤグラムやコンポーネント整備
マニュアルがそれぞれ15冊(1万5千頁)、マイクロ
フィルムで4本といった具合で、その他の文書も合わせ
ると20万頁、マイクロフィルムで50本もある。従っ
て、このような航空機整備マニュアル、航空機整備パー
ツ・カタログ、配線ダイヤグラムやコンポーネント整備
マニュアルを保管、整備する図示しない中央データ記憶
倉庫の実現にはメインフレームのような大がかりな装置
が必要になる。さらに、現在運用中の整備情報システム
100に係わる装置およびデータを再構築するための高
い費用が発生する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】第1の課題は、ショッ
トガン整備を無くすために現場の整備員が効率良く利用
できる整備マニュアルを準備することである。
【0012】第2の課題は、航空機の整備作業におい
て、人に依存する故障解析、機器の取り外し/取り付
け、交換後の確認試験などの手順を統一した標準的な方
式に変えるとともに、故障解析の結果をリアルタイムで
各整備関連部門にフィードバックすることで修理・整備
の並列的作業を支援し、保守および修理の時間、費用を
大幅に削減することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、請求項1に係わる航空機整備情報支援システムの
発明は、航空機の整備に関する情報を保管し、管理する
整備情報システムを備える航空機整備情報支援システム
であって、前記整備情報システムの整備履歴やマニュア
ルなどをスキャンし、前記航空機の整備に必要となるデ
ータを収集し、前記収集したデータ間の関連付けを行っ
たデータを基に、前記航空機の整備に必要な作業を網羅
する整備マニュアルを生成する情報関連付手段と、前記
情報関連付手段から送信された前記整備マニュアルを格
納・表示し、前記航空機の故障解析の結果を含む整備状
況データを整備関連部門にフィードバックする整備情報
手段と、前記情報関連付手段と前記整備情報システムと
の間の通信リンクを構成するインターフェース変換手段
と、を備えることを特徴とする。
【0014】また、請求項2に係わる航空機整備情報支
援システムの発明は、前記請求項1記載の前記情報関連
付手段が、前記整備情報システムとの通信リンクと前記
整備情報手段との通信リンクとを確立する通信リンク手
段と、前記整備情報システムが管理している整備の履歴
やマニュアルなどをスキャンし、前記整備マニュアルを
生成する整備情報関連付折衝手段と、を備えることを特
徴とする。
【0015】さらに、請求項3に係わる航空機整備情報
支援システムの発明は、前記請求項2記載の前記整備情
報関連付折衝手段が、前記航空機の機種名、機体番号、
点検種別などの整備項目に基づいて、ソフトウェアによ
るエージェント技術によって前記航空機の整備に関する
データを、前記整備情報システムから収集し、前記航空
機の整備に必要な作業を網羅する前記整備マニュアルを
生成することを特徴とする。
【0016】さらに、請求項4に係わる航空機整備情報
支援システムの発明は、前記請求項1記載の前記整備情
報手段が、前記整備マニュアルを含む前記航空機の整備
に必要なデータを電子的に記憶する整備情報記憶手段
と、前記整備マニュアルを含む前記航空機の整備に必要
なデータを前記情報関連付手段から受信し、整備の履歴
や故障解析結果を含む整備状況データを前記情報関連付
手段に送信する通信リンクを確立する通信リンク手段
と、を備えることを特徴とする。
【0017】さらに、請求項5に係わる航空機整備情報
支援システムの発明は、前記請求項1記載の前記整備情
報手段が、携帯しながら使用できるノートパソコン、P
DA、ウェアラブルパソコンであることを特徴とする。
【0018】さらに、請求項6に係わる航空機整備情報
支援システムの発明は、前記請求項1記載の前記整備情
報手段が、整備現場環境の衝撃、振動、防塵、防滴など
への耐環境性が考慮されていることを特徴とする。
【0019】さらに、請求項7に係わる航空機整備情報
支援システムの発明は、前記請求項1記載の前記整備情
報手段が、前記航空機の内蔵形自己診断装置からデータ
をダウンロードする装置、前記航空機のデータバスの故
障診断/解析を行う装置、前記航空機の機上搭載整備シ
ステムからの情報を取得する通信リンク手段を備えるこ
とを特徴とする。
【0020】さらに、請求項8に係わる航空機整備情報
支援システムの発明は、前記請求項1記載の前記整備情
報手段と前記情報関連付手段と前記整備情報システムと
前記航空機とが、インターネット網を含む通信媒体で接
続されていることを特徴とする。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の航空機整備情報支
援システムの実施の形態を示すブロック図であり、図2
は本発明の航空機整備情報支援システムの動作を示すフ
ローチャートである。以下の説明においては、整備なる
用語は、航空機の運航に関して、保有する機材を安全に
かつ最大限に効率良く運用するために、障害や不具合な
どの故障が生じたときには最短の時間で飛行可能な状態
に復旧させるのに必要となる保守および修理などを含む
全ての行為を意味するものとする。
【0022】(構成の説明)航空機整備情報支援システ
ムは、図1に示すように、情報関連付装置1(通信リン
クを確立する通信リンク装置11、データ間の関連付け
を行う整備情報関連付折衝部12を含む)、航空機また
は搭載兵器システム4の整備に直接利用する整備情報装
置2a、2b(通信リンクを確立する通信リンク装置2
1、整備マニュアルなどを格納する整備情報記憶部22
を含む)、情報関連付装置1と既存の整備情報システム
100との通信リンクを構成するインターフェース変換
装置3a、3bを備えて成り、整備情報装置2a、2
b、情報関連付装置1、インターフェース変換装置3
a、3b、航空機または搭載兵器システム4、整備情報
システム100相互間の通信リンクを構成する通信媒体
を備える。この通信媒体は、無線やケーブル接続などの
通信媒体の他、電話網、PHS網、インターネット網な
どの通信媒体を含む。
【0023】航空機の整備作業において、整備情報シス
テム100において管理されている保守および修理など
の整備履歴やマニュアルなどを、情報関連付装置1がス
キャンし、整備に必要となるデータのみを収集し、収集
したデータ間の関連付けを行ったデータ(つまり、関連
付けデータ)を含む整備マニュアル(対話型電子技術マ
ニュアル(IETM))を生成して、航空機または搭載
兵器システム4の機体整備の現場にて整備マニュアルを
取得可能な、可搬型の整備情報装置2a、2bを提供す
る。
【0024】整備対象となる航空機または搭載兵器シス
テム4は、自己の機能の点検、自己の作動状況のモニタ
リング、故障を表示する機能を持つ内蔵形自己診断装置
(BITE)41も含んでいる。
【0025】整備情報システム100は、例えば、Ai
rcraft Maintenance Manua
l、Aircraft Illustrated Pa
rtsCatalog、Fault Isolatio
n Manual、Fault Reporting
Manual、Wiring Diagram Man
ualなどの各種マニュアルを保管し表示機能を備えた
技術マニュアル管理システム5、各種の機器の整備履歴
から、故障時の対処記録をデータベース化し、類似の問
題が生じたときに、速やかに検索を行い解決するための
ヒントを提供する整備管理情報システム6、航空機の機
器やローダブルソフトウェアのコンフィグレーション
(部品表を含む)を管理する機器構成管理システム7、
航空機のフライトスケジュールや整備計画に基づいて図
示しない整備庫内で消費される機器・部品の発注/保管
を管理する予備機器管理システム8を含んでいる。
【0026】情報関連付装置1は、本来は、整備情報シ
ステム100に含まれる個々の整備情報システムを検索
することで得られていた整備に関するデータを、ソフト
ウェアによるエージェント技術(ユーザの要求に基づい
てソフトウェアがシステム内で自律的に振る舞い、シス
テム利用に関するノウハウや情報検索における煩雑な手
続きを肩代わりする)によってF−15型戦闘機やF−
16型戦闘機といった機種名、F−15_1やF−15
_2といった機体番号、定期点検や飛行前点検といった
点検種別などの整備項目に基づいて、整備員の代わりに
整備情報システム100が管理している保守および修理
の履歴や技術マニュアルなどをスキャンし、整備マニュ
アルとして再構築する機能を備える整備情報関連付折衝
部12を有し、整備作業に一貫したスマートな整備マニ
ュアル(対話型電子技術マニュアル(IETM:Int
eractive Electronic Techn
ical Manual))を生成するための要素であ
る。
【0027】また、情報関連付装置1は、整備情報シス
テム100との通信リンクと、可搬型の整備情報装置2
a、2bとの通信リンクとを確立する通信リンク装置1
1(通信リンク手段)を備え、整備情報システム100
において管理されている保守および修理の履歴や技術マ
ニュアルを含むマニュアルなどを整備情報関連付折衝部
12がスキャンし、整備に必要となるデータのみを収集
し、収集したデータ間の関連付けを行って整備情報装置
2a、2bに関連付けデータを含む整備マニュアル(対
話型電子技術マニュアル(IETM))を送信し、整備
情報装置2a、2bから送信された整備状況データをリ
アルタイムで整備情報システム100にフィードバック
する機能を備える。
【0028】整備情報装置2a、2bは、情報関連付装
置1や他の整備情報装置や整備対象となる航空機または
搭載兵器システム4との通信リンクを確立する通信リン
ク装置21(通信リンク手段)と、情報関連付装置1が
生成し、送信する整備マニュアル(対話型電子技術マニ
ュアル(IETM))を記憶する整備情報記憶部22と
を含んで構成される。機体整備を行う整備員が個々に携
帯して、機体整備の現場で点検及び故障診断をしながら
保守および修理に必要な整備マニュアルなどを参照した
り、故障解析の結果を含む整備状況データを入力するこ
とでリアルタイムで各整備関連部門(他の整備員、機体
修理員、部品払出所、整備庫等)へフィードバックする
ツールとして提供される。
【0029】また、整備情報装置2a、2bは、ノート
パソコンやPDAあるいはウェアラブルPCといった商
業的に入手可能な可搬性に優れたコンピュータであり、
航空機または搭載兵器システム4の現場環境にあわせて
衝撃、振動、防塵、防滴などの耐環境性も考慮されてい
る。
【0030】さらに、整備情報装置2a、2bは、MI
L−STD−1553BやARINC629などのデー
タバスが搭載されている航空機または搭載兵器システム
4において、自動的に内蔵形自己診断装置(BITE)
41からデータ(故障情報など)をダウンロードする装
置や、データバスの故障診断/解析をおこなう装置、あ
るいは機上搭載整備システム(OMS)からの故障情報
を取得するための通信リンク機能を通信リンク装置21
に備える。
【0031】整備情報装置2a、2bと情報関連付装置
1との通信リンクは、無線によるデータ転送を行う。ま
た、ケーブル接続やDVD−RAM等の電子記憶媒体を
介してデータを直接転送してもよい。無線によるデータ
転送は、セキュリティにおいて堅牢であることが望まし
い。SSL(Secure SocketsLaye
r)によってデータを暗号化する方法や、通信リンク装
置11、21にWEP(Wireless Equiv
alent Privacy)のような暗号化機能を装
備する方法がある。
【0032】本発明では新たに技術情報を電子的に記憶
し、遠隔地に位置する装置を修理するためのオンライン
技術援助を提供するサーバの設備を必要としない。イン
ターフェース変換装置3a、3b等によって整備情報シ
ステム100と情報関連付装置1との通信リンクを確立
し、航空機の保守および修理に必要なすべての整備マニ
ュアル(対話型電子技術マニュアル(IETM))をオ
ンラインで取得可能な可搬型の整備情報装置2a、2b
によって機体整備の現場で作業に必要な各種整備マニュ
アル類などを提供できる。
【0033】(動作の説明)次に、上記のように構成さ
れた航空機整備情報支援システムの動作について説明す
る。
【0034】1つめに、本発明の航空機整備情報支援シ
ステムにおいて、情報関連付装置1が機体整備の現場に
ペーパーレスの整備マニュアル(対話型電子技術マニュ
アル(IETM))を提供する動作について説明する。
このようなペーパーレスシステムは、現状B767のよ
うにメーカーからの通達も含め年4回、平均して20%
の文書が変更を受ける技術マニュアルの差し替えやマイ
クロフィルムの取り替えを一切不要とするばかりでな
く、整備員が迅速かつ正確に情報を入手することを可能
にする。また、情報関連付装置1によって生成される整
備マニュアルは、マニュアル参照の際に多くの索引を参
照する問題(煩わしさ、作業時間など)を大幅に削減
し、整備の効率を向上させる。
【0035】機体整備の現場においてこれから実施され
る保守および修理に関して整備情報装置2a、2bから
機種名、機体番号、点検種別(整備種別)などの整備項
目が選択される(ステップS1)と、情報関連付装置1
に対して機種名、機体番号、点検種別などの整備項目が
通知される(ステップS2)。
【0036】整備情報装置2a、2bから通知を受ける
と、情報関連付装置1は整備情報システム100の技術
マニュアル管理システム5、整備管理情報システム6、
機器構成管理システム7、予備機器管理システム8に対
して選択された整備項目でデータの選定を行い、関連す
るデータのみをダウンロード(ステップS3)し、整備
マニュアルとして整備作業に一貫した対話型電子技術マ
ニュアル(IETM)を生成(ステップS4)して、整
備情報装置2aに送信する(ステップS5)。整備情報
装置2aの整備情報記憶部22の記憶容量に制約がある
場合には、例えば、必要最低限のデータを取得しておき
故障診断結果などによって参照すべき整備マニュアルが
変わった際に改めて情報関連付装置1にダウンロードの
通知を送信し、継続の整備マニュアルを取得するような
実装上の施策を講じている。
【0037】2つめに、本発明の航空機整備情報支援シ
ステムにおいて、情報関連付装置1は整備情報装置2a
から送信された故障解析の結果を含む整備状況データを
リアルタイムで整備情報システム100と整備情報装置
2bにフィードバックする動作について「機体の破損」
を例にとって説明する。この場合、整備情報装置2aが
整備員に携帯され、整備情報装置2bが機体修理員に携
帯されているものとする。
【0038】飛行後点検中の整備員は携帯する整備情報
装置2aの整備マニュアルを参照して機体の整備を行
い、目視で確認できる機体の破損を発見し、機体の破損
があることを、整備情報装置2aから機種名、機体番
号、点検種別と一緒に情報関連付装置1へ通知する(ス
テップS6)。通知を受けた情報関連付装置1は、整備
管理情報システム6から当該機体の機体修理員を検索
し、ハンガーにて待機中の機体修理員が携帯する整備情
報装置2bに破損機体の修理に関する作業指示書を作成
し、送付する(ステップS7)。作業指示書は並行して
図示しない部品払出所や図示しない整備庫などにも送付
されて、並列的に整備が推進される(ステップS8)。
さらに、機体修理員が機体の破損部近傍で破損した装置
を明らかにして、情報関連付装置1に通知する(ステッ
プS9)と、情報関連付装置1は予備機器管理システム
8から破損部の装置が必要とする交換すべき部品の在庫
を確認し、図示しない部品払出所に部品の供給を依頼す
る(ステップS10)。機体修理員は、整備マニュアル
に従って、機体外板の破損部と破損した装置を修理する
(ステップS11)。以上説明した整備状況データは、
整備情報装置2a、2bから適宜情報関連付装置1へ送
信され、整備情報システム100の中の整備管理情報シ
ステム6が具備するデータベースに格納される。つま
り、データベースへのフィードバックが行われる(ステ
ップS12)。
【0039】このようなリアルタイムの整備状況データ
のフィードバックは、分散している整備庫内の部品払出
所やメーカも含めた修理・整備の並列的作業を支援する
ことを可能にする。
【0040】尚、本発明は上記し、且つ図面に示す実施
の形態に限定することなく、その要旨を変更しない範囲
内で適宜変形して実施し得るものである。例えば、本実
施の形態では整備支援の対象として航空機を主体に説明
したが、搭載兵器システムやその他のシステム等を対象
にすることも可能である。また、整備情報システム10
0に含まれる個々の整備情報システムとして、技術マニ
ュアル管理システム5、整備管理情報システム6、機器
構成管理システム7、予備機器管理システム8を記載し
たが、実体が同じであれば他のシステムも含まれる。
【0041】
【発明の効果】第1の効果は、航空機または搭載兵器シ
ステムの保守および修理において故障機器分離や試験手
順、技術マニュアルに加えて、過去の故障時の対処記録
などのノウハウを関連付けた、整備作業に一貫したスマ
ートなマニュアル(データ関連付けマニュアル、対話型
電子技術マニュアル(IETM))を提供することで、
完全に機能している構成部品やライン置換可能な装置
(LRU)の不必要な抜き差しを減少させることであ
る。
【0042】第2の効果は、故障解析の結果をリアルタ
イムで各整備関連部門(他の整備員、機体修理員、部品
払出所、整備庫等)にフィードバック(整備関連部門へ
のフィードバック)することで修理・整備の並列的作業
を支援し、保守および修理の時間、費用を大幅に削減す
ることである。
【0043】第3の効果は、整備状況データをデータベ
ースへフィードバック(データベースへのフィードバッ
ク)するので、類似の問題が生じたときに、速やかに検
索を行い解決できることである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の航空機整備情報支援システムの実施の
形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の航空機整備情報支援システムの動作を
説明するフローチャートである。
【図3】従来の航空機整備の実施の形態を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 情報関連付装置 2a、2b 整備情報装置 21 通信リンク装置 22 整備情報記憶部 3a、3b インターフェース変換装置 4 航空機または搭載兵器システム 41 内蔵形自己診断装置(BITE) 5 技術マニュアル管理システム 51 マニュアル 6 整備管理情報システム 61 整備履歴 7 機器構成管理システム 71 部品表 8 予備機器管理システム 81 発注伝票 100 整備情報システム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋山 和美 神奈川県横浜市港北区新横浜二丁目4番18 号 日本電気航空宇宙システム株式会社内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 航空機の整備に関する情報を保管し、管
    理する整備情報システムを備える航空機整備情報支援シ
    ステムであって、前記整備情報システムの整備履歴やマ
    ニュアルなどをスキャンし、前記航空機の整備に必要と
    なるデータを収集し、前記収集したデータ間の関連付け
    を行ったデータを基に、前記航空機の整備に必要な作業
    を網羅する整備マニュアルを生成する情報関連付手段
    と、前記情報関連付手段から送信された前記整備マニュ
    アルを格納・表示し、前記航空機の故障解析の結果を含
    む整備状況データを整備関連部門にフィードバックする
    整備情報手段と、前記情報関連付手段と前記整備情報シ
    ステムとの間の通信リンクを構成するインターフェース
    変換手段と、を備えることを特徴とする航空機整備情報
    支援システム。
  2. 【請求項2】 前記情報関連付手段が、前記整備情報シ
    ステムとの通信リンクと前記整備情報手段との通信リン
    クとを確立する通信リンク手段と、前記整備情報システ
    ムが管理している整備の履歴やマニュアルなどをスキャ
    ンし、前記整備マニュアルを生成する整備情報関連付折
    衝手段と、を備えることを特徴とする請求項1記載の航
    空機整備情報支援システム。
  3. 【請求項3】 前記整備情報関連付折衝手段が、前記航
    空機の機種名、機体番号、点検種別などの整備項目に基
    づいて、ソフトウェアによるエージェント技術によって
    前記航空機の整備に関するデータを、前記整備情報シス
    テムから収集し、前記航空機の整備に必要な作業を網羅
    する前記整備マニュアルを生成することを特徴とする請
    求項2記載の航空機整備情報支援システム。
  4. 【請求項4】 前記整備情報手段が、前記整備マニュア
    ルを含む前記航空機の整備に必要なデータを電子的に記
    憶する整備情報記憶手段と、前記整備マニュアルを含む
    前記航空機の整備に必要なデータを前記情報関連付手段
    から受信し、整備の履歴や故障解析結果を含む整備状況
    データを前記情報関連付手段に送信する通信リンクを確
    立する通信リンク手段と、を備えることを特徴とする請
    求項1記載の航空機整備情報支援システム。
  5. 【請求項5】 前記整備情報手段が、携帯しながら使用
    できるノートパソコン、PDA、ウェアラブルパソコン
    であることを特徴とする請求項1記載の航空機整備情報
    支援システム。
  6. 【請求項6】 前記整備情報手段が、整備現場環境の衝
    撃、振動、防塵、防滴などへの耐環境性が考慮されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の航空機整備情報支援
    システム。
  7. 【請求項7】 前記整備情報手段が、前記航空機の内蔵
    形自己診断装置からデータをダウンロードする装置、前
    記航空機のデータバスの故障診断/解析を行う装置、前
    記航空機の機上搭載整備システムからの情報を取得する
    通信リンク手段を備えることを特徴とする請求項1記載
    の航空機整備情報支援システム。
  8. 【請求項8】 前記整備情報手段と前記情報関連付手段
    と前記整備情報システムと前記航空機とが、インターネ
    ット網を含む通信媒体で接続されていることを特徴とす
    る請求項1記載の航空機整備情報支援システム。
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