JP2003002083A - 車両用表示装置 - Google Patents

車両用表示装置

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JP2003002083A
JP2003002083A JP2001193547A JP2001193547A JP2003002083A JP 2003002083 A JP2003002083 A JP 2003002083A JP 2001193547 A JP2001193547 A JP 2001193547A JP 2001193547 A JP2001193547 A JP 2001193547A JP 2003002083 A JP2003002083 A JP 2003002083A
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display device
case
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projecting
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JP2001193547A
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English (en)
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Masahide Kobayashi
正英 小林
Hajime Yamada
一 山田
Tatsuya Akimaru
立也 秋丸
Yoshishige Nakauchi
▲祥▼滋 中内
Keisuke Wada
圭介 和田
Tomohiro Komori
智広 小森
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅広のスペースがない場合でも、インストル
メントパネルに表示装置本体を格納することができ、格
納場所の自由度を高めることができる車両用表示装置の
提供。 【解決手段】 厚さ方向を左右方向に向けた姿勢でイン
ストルメントパネル11に格納される表示装置本体12
と、表示装置本体12を、厚さ方向を左右方向に沿わせ
た姿勢のままインストルメントパネル11から突出させ
る突出作動を行う突出機構部30と、突出機構部30に
よる突出作動の後に、表示装置本体12を、幅方向を左
右方向に沿わせるように回動させる回動作動を行う回動
機構部31とを有することにより、表示装置本体12
を、非使用時には、厚さ方向を左右方向に向けた姿勢で
インストルメントパネル11に格納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、非使用時において
インストルメントパネルに格納可能であり、インストル
メントパネルから突出させられた状態で使用される車両
用表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】非使用時においてはインストルメントパ
ネルに格納可能であり、インストルメントパネルから突
出させられた状態で使用される車両用表示装置として、
例えば、表示装置本体を、厚さ方向を上下方向に沿わせ
た姿勢でインストルメントパネルに格納する一方、イン
ストルメントパネルから前方に突出させる突出機構部
と、この突出機構部により突出させられた表示装置本体
を厚さ方向を前後に沿わせるように傾動させる傾動機構
部とを有するものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような車両用表
示装置は、表示装置本体が厚さ方向を上下方向に沿わせ
た姿勢、すなわち幅方向を左右方向に沿わせた姿勢で格
納されるため、インストルメントパネルにおける格納部
分に表示装置本体の幅より広い幅が必要とされ、このよ
うに幅広の格納スペースがなければ、最悪、格納が困難
になってしまうという問題があった。
【0004】したがって、本発明は、幅広のスペースが
ない場合でも、インストルメントパネルに表示装置本体
を格納することができ、格納場所の自由度を高めること
ができる車両用表示装置の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の請求項1記載の車両用表示装置は、厚さ方
向を左右方向に沿わせた姿勢でインストルメントパネル
(例えば、実施の形態におけるインストルメントパネル
11)に格納される表示装置本体(例えば、実施の形態
における表示装置本体12)と、該表示装置本体を、厚
さ方向を左右方向に沿わせた姿勢のままインストルメン
トパネルから突出させる突出作動を行う突出機構部(例
えば、実施の形態における突出機構部30)と、該突出
機構部による前記突出作動の後に、前記表示装置本体
を、幅方向を左右方向に沿わせるように回動させる回動
作動を行う回動機構部(例えば、実施の形態における回
動機構部31)とを有することを特徴としている。
【0006】これにより、表示装置本体は、非使用時に
は、厚さ方向を左右方向に向けた姿勢でインストルメン
トパネルに格納される一方、使用時には、厚さ方向を左
右方向に沿わせた姿勢のままインストルメントパネルか
ら突出する突出作動を行い、この突出作動後に幅方向を
左右方向に沿わせるように回動する回動作動を行うこと
で、幅方向を左右方向に沿わせて、運転者による視認を
可能とする。
【0007】本発明の請求項2記載の車両用表示装置
は、請求項1記載のものに関し、前記回動機構部による
前記回動作動の後に、前記表示装置本体を、幅方向を左
右方向に沿わせた姿勢のまま傾動させる傾動作動を行う
傾動機構部(例えば、実施の形態における傾動機構部3
2)を有することを特徴としている。
【0008】これにより、表示装置本体は、インストル
メントパネルからの突出作動後に幅方向を左右方向に沿
わせるように回動する回動作動を行い、さらに、回動作
動後、幅方向を左右方向に沿わせた姿勢のまま傾動する
傾動作動を行うため、回動作動では、運転者による視認
性能が十分でない場合に、傾動により視認性能を高める
ことができる。
【0009】本発明の請求項3記載の車両用表示装置
は、請求項2記載のものに関し、前記表示装置本体は、
ケース(例えば、実施の形態におけるケース15)と該
ケースの内部に収納される表示ディスプレイ(例えば、
実施の形態における表示ディスプレイ17)とを有し、
前記突出機構部は、前記突出作動時に、前記ケースの内
部に前記表示ディスプレイを収納した状態のまま前記表
示装置本体を斜め上方に突出させるとともに、前記回動
機構部は、前記回動作動時に、前記ケースの内部に前記
表示ディスプレイを収納した状態のまま前記表示装置本
体を回動させ、前記傾動機構部は、前記傾動作動時に、
前記ケースの内部に前記表示ディスプレイを収納した状
態のまま前記表示装置本体を運転者側に傾動させ、前記
傾動作動の後、前記ケースの内部から前記表示ディスプ
レイを運転者に対し反対側かつ上方に突出させるディス
プレイ突出作動を行うディスプレイ突出機構部(例え
ば、実施の形態におけるディスプレイ突出機構部33)
をさらに有することを特徴としている。
【0010】このように、表示装置本体は、使用時に、
厚さ方向を左右方向に沿わせた姿勢のままインストルメ
ントパネルから斜め上方に突出する突出作動を行い、こ
の突出作動後に幅方向を左右方向に沿わせるように回動
する回動作動を行って、回動作動後、運転者側に傾動す
る傾動作動を行い、この傾動作動後、ケースの内部から
表示ディスプレイを運転者に対し反対側かつ上方に突出
させるディスプレイ突出作動を行うため、回動作動時お
よび傾動作動時は表示ディスプレイをケースで保護する
ことができる。
【0011】本発明の請求項4記載の車両用表示装置
は、請求項3記載のものに関し、前記傾動作動の後、前
記ケースを下方側にスライドさせるスライド作動を行う
スライド機構部(例えば、実施の形態におけるスライド
機構部34)を有することを特徴としている。
【0012】このように、傾動作動後、ケースの内部か
ら表示ディスプレイを運転者に対し反対側かつ上方に突
出させるディスプレイ突出作動を行う一方で、ケースを
下方にスライドさせるため、表示ディスプレイをケース
から上方に突出させるようにしても、表示ディスプレイ
の高さが高くなりすぎるのを防ぐことができる。
【0013】本発明の請求項5記載の車両用表示装置
は、請求項1乃至4のいずれか一項記載のものに関し、
表示ディスプレイとして有機EL素子を用いていること
を特徴としている。
【0014】このように、表示ディスプレイとして有機
EL素子を用いているため、表示ディスプレイが透明と
なり、インストルメントパネルから上方に突出し、フロ
ントガラス側に出っ張ったとしても、前方視界を確保す
ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態の車両用表示
装置を図面を参照して以下に説明する。
【0016】この実施形態の車両用表示装置10は、図
1〜図4に示すように、車両のインストルメントパネル
11に格納可能に設けられる表示装置本体12と、この
表示装置本体12をインストルメントパネル11に対し
格納および出現させる格納・出現機構13と、これら表
示装置本体12および格納・出現機構13の作動を制御
する図示せぬ制御部とを有している。
【0017】表示装置本体12は、薄い直方体形状をな
すケース15と、このケース15内に全体が完全に収納
されるとともにケース15の長さ方向に沿う一辺側の開
口部16から突出可能な表示ディスプレイ17とを有す
るもので、インストルメントパネル11から出現して使
用される際に、ケース15の長手方向を左右方向すなわ
ち幅方向とし、ケース15の短手方向を、運転者に対し
反対側ほど上側となるように傾斜させた状態で使用され
る。
【0018】ここで、表示ディスプレイ17としては、
有機EL素子が用いられており、また、ケース15に
は、厚さ方向における一側に運転者等の操作が入力され
る操作部18が設けられている。
【0019】インストルメントパネル11は、左右方向
に延在するパネル本体部20とこのパネル本体部20の
中央から下方に延出するセンターパネル21とを有する
略T字形状をなすもので、センターパネル21の幅が、
ケース15の幅すなわちケース15に表示ディスプレイ
17を収納した状態の表示装置本体12の幅よりも狭く
設定されている。
【0020】センターパネル21の上部は、運転者側が
下側に位置するように傾斜する形状をなしており、この
上部の表面には、ケース15に表示ディスプレイ17を
収納した状態の表示装置本体12の厚さよりも若干大き
い幅を有し、ケース15に表示ディスプレイ17を収納
した状態の表示装置本体12の長手方向の長さより若干
大きな高さを有する開口部23が形成されている。そし
て、センターパネル21には、この開口部23から奥方
に、上部表面に対しほぼ垂直をなして凹む格納凹部24
が形成されている。この格納凹部24の深さは、ケース
15に表示ディスプレイ17を収納した状態の表示装置
本体12の短手方向の長さより若干大きくされている。
【0021】すなわち、このセンターパネル21の格納
凹部24内に、ケース15に表示ディスプレイ17を収
納した状態の表示装置本体12が、厚さ方向を左右方向
に沿わせた状態で格納可能となっている。そして、この
ように格納凹部24に表示装置本体12を格納した状態
で、格納凹部24の開口部23を閉塞させるシャッタ2
5がセンターパネル21に設けられており、このシャッ
タ25に近接してセンターパネル21内にはシャッタ2
5を開閉するシャッタ開閉用超音波モータ26が設けら
れている。また、センターパネル21の開口部23より
も運転者側には、起動スイッチ27が設けられている。
【0022】上記した格納・出現機構13は、図5およ
び図6に示すように、インストルメントパネル11の格
納凹部24内に厚さ方向を左右方向に沿わせた姿勢で格
納された、ケース15に表示ディスプレイ17を収納し
た状態の表示装置本体12の全体を、前記姿勢および前
記状態のままインストルメントパネル11から斜め上方
に突出させる突出作動を行う突出機構部30を有してい
る。
【0023】また、格納・出現機構13は、上記突出機
構部30による突出作動の後に、図7および図8に示す
ように、ケース15の内部に表示ディスプレイ17を収
納した状態のまま表示装置本体12を、幅方向を左右方
向に沿わせるように回動させる回動作動を行う回動機構
部31を有している。
【0024】加えて、格納・出現機構13は、上記回動
機構部31による回動作動の後に、図9および図10に
示すように、表示装置本体12を、ケース15の内部に
表示ディスプレイ17を収納した状態のまま、かつ幅方
向を左右方向に沿わせた姿勢のまま運転者側に傾動させ
る傾動作動を行う傾動機構部32を有している。
【0025】さらに、格納・出現機構13は、上記傾動
機構部32による傾動作動の後に、図1および図2に示
すように、ケース15の開口部16から表示ディスプレ
イ17を運転者に対し反対側かつ上方に突出させるディ
スプレイ突出作動を行うディスプレイ突出機構部33を
有している。
【0026】加えて、格納・出現機構13は、図1およ
び図2に示すように、上記傾動機構部32による傾動作
動の後に、ディスプレイ突出作動と並行して、ケース1
5を下方にスライドさせるスライド作動を行うスライド
機構部34を有している。
【0027】突出機構部30は、図4および図6に示す
ように、格納凹部24内の前後に格納凹部24の深さ方
向に沿って配置された複数のネジ軸36と、格納凹部2
4の底部に設けられて、複数のネジ軸26の基端側を支
持してこれらを同期回転させる昇降用超音波モータユニ
ット37と、複数のネジ軸36に螺合されてこれらネジ
軸36の回転により格納凹部24の深さ方向に沿って昇
降するエレベータ部材38とを有している。
【0028】そして、このエレベータ部材38に、上記
したスライド機構部34が設けられ、このスライド機構
部34に上記した回動機構部31が設けられている。
【0029】すなわち、スライド機構部34は、エレベ
ータ部材38の上面側において、前後方向にスライド可
能に回動機構部31を支持するスライド部40と、この
スライド部40に沿って回動機構部31をスライドさせ
るスライド用超音波モータ41とを有している。
【0030】回動機構部31は、図6および図8に示す
ように、エレベータ部材38の昇降方向に沿って回転軸
線を配置するようにスライド部40に取り付けられた回
転用超音波モータ43と、この回転用超音波モータ43
で回転させられる支持軸44とを有している。
【0031】そして、この回動機構部31の支持軸44
に傾動機構部32が設けられている。すなわち、傾動機
構部32は、図8および図10に示すように、支持軸4
4の先端部に設けられるとともに、表示装置本体12の
ケース15の開口部16側を、支持軸44に直交する軸
線を中心に回転可能となるように支持しており、ケース
15側にこのケース15を回転させることにより支持軸
44に対し傾動させる傾動用超音波モータ46を有して
いる。
【0032】ディスプレイ突出機構部33は、図2に示
すように、ケース15に設けられており、表示ディスプ
レイ17をケース15内に収納する状態とケース15か
ら突出させる状態とで移動可能に支持するディスプレイ
支持部47と、このディスプレイ支持部47を介して表
示ディスプレイ17をケース15から突出する状態と収
納する状態との間で移動させるディスプレイ突出用超音
波モータ48とを有している。なお、ディスプレイ支持
部47は、ケース15の開口部16から表示ディスプレ
イ17を斜めに突出させる。
【0033】ここで、シャッタ開閉用超音波モータ2
6、起動スイッチ27、昇降用超音波モータユニット3
7、スライド用超音波モータ41、回転用超音波モータ
43、傾動用超音波モータ46およびディスプレイ突出
用超音波モータ48が、制御部に電気的に接続されてい
る。
【0034】次に、以上の構成の車両用表示装置10の
作動について説明する。図3および図4に示すように、
インストルメントパネル11のセンターパネル21内に
表示装置本体12が収納された状態で、運転者等が起動
スイッチ27をオン操作すると、制御部は、シャッタ開
閉用超音波モータ26を駆動して、シャッタ25を移動
させて格納凹部24の開口部23を開放する。
【0035】続いて、制御部は、昇降用超音波モータユ
ニット37を駆動して、図3および図4の状態〜図5お
よび図6の状態に示すように、エレベータ部材38およ
び表示装置本体12を格納凹部24の深さ方向に沿って
上昇させ、表示装置本体12の全体を厚さ方向を左右方
向に沿わせた状態のまま、格納凹部24よりも外側に突
出させる突出作動を行い、この突出作動の最後に、エレ
ベータ部材38で格納凹部24の開口部23を閉塞させ
る。
【0036】続いて、制御部は、回動用超音波モータ4
3を駆動して、図5および図6の状態〜図7および図8
の状態に示すように、表示装置本体12を、支持軸44
を中心に、その幅方向を左右方向に沿わせるように90
度回動させる回動作動を行う。
【0037】続いて、制御部は、傾動用超音波モータ4
6を駆動して、図7および図8の状態〜図9および図1
0の状態に示すように、表示装置本体12を、運転者側
に90度傾動させる傾動作動を行う。
【0038】続いて、制御部は、ディスプレイ突出用超
音波モータ48を駆動するとともに、スライド用超音波
モータ41を駆動して、図9および図10の状態〜図1
および図2の状態に示すように、ケース15を運転者側
かつ下方にスライドさせつつ、表示ディスプレイ17を
ケースから運転者側に対し反対側かつ上方に突出させ
る。
【0039】以上のようにして、表示装置本体12の出
現作動が完了する。ここで、この状態において、表示デ
ィスプレイ17は、ケース15に対し反対側すなわち運
転者に対し反対側が上側に位置するように若干傾斜した
状態で略上下に沿うことになる。
【0040】一方、上記のように表示装置本体12がイ
ンストルメントパネル11のセンターパネル21から出
現した状態から、運転者等が起動スイッチ27をオフ操
作すると、制御部は、ディスプレイ突出用超音波モータ
48を駆動するとともに、スライド用超音波モータ41
を駆動して、図1および図2の状態〜図9および図10
の状態に示すように、ケース15を運転者に対し反対側
にスライドさせつつ、表示ディスプレイ17をケース1
5に収納する。
【0041】続いて、制御部は、傾動用超音波モータ4
6を駆動して、図9および図10の状態〜図7および図
8の状態に示すように、表示装置本体12を、支持軸4
4に沿うように90度起きあがらせる。
【0042】続いて、制御部は、回動用超音波モータ4
3を駆動して、図7および図8の状態〜図5および図6
の状態に示すように、表示装置本体12を、支持軸44
を中心にその厚さ方向を左右方向に沿わせるように90
度回動させる。
【0043】続いて、制御部は、昇降用超音波モータユ
ニット37を駆動して、図5および図6の状態〜図3お
よび図4の状態に示すように、エレベータ部材38およ
び表示装置本体12を格納凹部24の深さ方向に沿って
下降させ、表示装置本体12の全体を格納凹部24の内
側に格納する。
【0044】続いて、制御部は、シャッタ開閉用超音波
モータ26を駆動して、シャッタ25を移動させて格納
凹部24の開口部23を閉塞させる。
【0045】以上に述べた車両用表示装置10によれ
ば、表示装置本体12は、非使用時には、厚さ方向を左
右方向に向けた姿勢でインストルメントパネル11に格
納される一方、使用時には、厚さ方向を左右方向に沿わ
せた姿勢のままインストルメントパネル11から突出す
る突出作動を行い、この突出作動後に幅方向を左右方向
に沿わせるように回動する回動作動を行うことで、幅方
向を左右方向に沿わせる。そして、この回動作動後、運
転者側に傾動する傾動作動を行い、この傾動作動後、ケ
ース15の内部から表示ディスプレイ17を運転者に対
し反対側かつ上方に突出させるディスプレイ突出作動を
行うとともにケース15を運転者側にスライドさせる。
このようにして、表示ディスプレイ17の運転者による
視認が可能な状態とする。
【0046】したがって、表示装置本体12が厚さ方向
を左右方向に向けた姿勢でインストルメントパネル11
に格納されるため、幅広のスペースがない場合でも、イ
ンストルメントパネル11に格納することができ、格納
場所の自由度を高めることができる。よって、例えば、
デザイン上、センターパネル21の幅を狭くしたい場合
等にも、このセンターパネル21に表示装置本体12を
格納することができる。
【0047】また、上記のように、表示装置本体12
は、回動作動後、幅方向を左右方向に沿わせた姿勢のま
ま傾動する傾動作動を行うため、回動作動のみでは、運
転者による視認性能が十分でない場合に、傾動により視
認性能を高めることができる。
【0048】したがって、運転者による視認性能を高め
ることができる。
【0049】さらに、上記のように、表示装置本体12
は、傾動作動後、ケース15の内部から表示ディスプレ
イ17を運転者に対し反対側かつ上方に突出させるディ
スプレイ突出作動を行うため、回動作動時および傾動作
動時は表示ディスプレイ17をケース15で保護するこ
とができる。
【0050】したがって、回動作動時および傾動作動時
に他との干渉等で表示ディスプレイ17に生じる損傷を
防止することができる。
【0051】加えて、傾動作動後、ケース15の内部か
ら表示ディスプレイ17を運転者に対し反対側かつ上方
に突出させるディスプレイ突出作動を行う一方で、ケー
ス15を運転者側にスライドさせるため、表示ディスプ
レイ17をケース15から上方に突出させるようにして
も、表示ディスプレイ17の高さが高くなりすぎるのを
防ぐことができる。
【0052】さらに、表示ディスプレイ17として有機
EL素子を用いているため、表示ディスプレイ17が透
明となり、インストルメントパネル11から上方に突出
し、フロントガラス側に出っ張ったとしても、前方視界
を良好に確保することができる。
【0053】なお、以上の実施形態においては、表示装
置本体12がケース15に表示ディスプレイ17を収納
する場合を例にとり説明したが、表示装置本体12がケ
ースを具備せず、表示ディスプレイ17を常に表示装置
本体12における最も外側に位置させる構成としてもよ
い。この場合、例えば、上記したディスプレイ突出機構
部33およびスライド機構部34が不要になるととも
に、上記した傾動機構部32が運転者に対し反対側に表
示装置本体12を傾動させるようにする。
【0054】また、以上の実施形態においては、表示装
置本体12をインストルメントパネル11から斜め上方
に突出させる場合を例にとり説明したが、インストルメ
ントパネル11の上面から鉛直方向に突出させるように
してもよい。この場合も、表示装置本体12がケースを
具備せず、表示ディスプレイ17を常に表示装置本体1
2における最も外側に位置させる構成とすれば、上記し
たディスプレイ突出機構部33およびスライド機構部3
4が不要になるが、さらに、上記した傾動機構部32を
なくすことも可能である。言い換えれば、少なくとも突
出機構部30と回動機構部31とを備えていればよい。
【0055】加えて、表示装置本体12をインストルメ
ントパネル11の前面から運転者側に水平方向に突出さ
せるようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の請求項1
記載の車両用表示装置によれば、表示装置本体は、非使
用時には、厚さ方向を左右方向に向けた姿勢でインスト
ルメントパネルに格納される一方、使用時には、厚さ方
向を左右方向に沿わせた姿勢のままインストルメントパ
ネルから突出する突出作動を行い、この突出作動後に幅
方向を左右方向に沿わせるように回動する回動作動を行
うことで、幅方向を左右方向に沿わせて、運転者による
視認を可能とする。
【0057】したがって、表示装置本体が厚さ方向を左
右方向に向けた姿勢でインストルメントパネルに格納さ
れるため、幅広のスペースがない場合でも、インストル
メントパネルに格納することができ、格納場所の自由度
を高めることができる。よって、例えば、デザイン上、
センターパネルの幅を狭くしたい場合にも、このセンタ
ーパネルに表示装置本体を格納することができる。
【0058】本発明の請求項2記載の車両用表示装置に
よれば、表示装置本体は、インストルメントパネルから
の突出作動後に幅方向を左右方向に沿わせるように回動
する回動作動を行い、さらに、回動作動後、幅方向を左
右方向に沿わせた姿勢のまま傾動する傾動作動を行うた
め、回動作動のみでは、運転者による視認性能が十分で
ない場合に、傾動により視認性能を高めることができ
る。
【0059】したがって、運転者による視認性能を高め
ることができる。
【0060】本発明の請求項3記載の車両用表示装置に
よれば、表示装置本体は、使用時に、厚さ方向を左右方
向に沿わせた姿勢のままインストルメントパネルから斜
め上方に突出する突出作動を行い、この突出作動後に幅
方向を左右方向に沿わせるように回動する回動作動を行
って、回動作動後、運転者側に傾動する傾動作動を行
い、この傾動作動後、ケースの内部から表示ディスプレ
イを運転者に対し反対側かつ上方に突出させるディスプ
レイ突出作動を行うため、回動作動時および傾動作動時
は表示ディスプレイをケースで保護することができる。
【0061】したがって、回動作動時および傾動作動時
に他との干渉等で表示ディスプレイに生じる損傷を防止
することができる。
【0062】本発明の請求項4記載の車両用表示装置に
よれば、傾動作動後、ケースの内部から表示ディスプレ
イを運転者に対し反対側かつ上方に突出させるディスプ
レイ突出作動を行う一方で、ケースを下方にスライドさ
せるため、表示ディスプレイをケースから上方に突出さ
せるようにしても、表示ディスプレイの高さが高くなり
すぎるのを防ぐことができる。
【0063】本発明の請求項5記載の車両用表示装置に
よれば、表示ディスプレイとして有機EL素子を用いて
いるため、表示ディスプレイが透明となり、インストル
メントパネルから上方に突出し、フロントガラス側に出
っ張ったとしても、前方視界を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の車両用表示装置の斜視
図であって、インストルメントパネルから出現した状態
を示すもの。
【図2】 本発明の一実施形態の車両用表示装置の側断
面図であって、インストルメントパネルから出現した状
態を示すもの。
【図3】 本発明の一実施形態の車両用表示装置の斜視
図であって、インストルメントパネルに格納された状態
を示すもの。
【図4】 本発明の一実施形態の車両用表示装置の側断
面図であって、インストルメントパネルに格納された状
態を示すもの。
【図5】 本発明の一実施形態の車両用表示装置の斜視
図であって、突出作動後の状態を示すもの。
【図6】 本発明の一実施形態の車両用表示装置の側断
面図であって、突出作動後の状態を示すもの。
【図7】 本発明の一実施形態の車両用表示装置の斜視
図であって、回動突出作動後の状態を示すもの。
【図8】 本発明の一実施形態の車両用表示装置の側断
面図であって、回動作動後の状態を示すもの。
【図9】 本発明の一実施形態の車両用表示装置の斜視
図であって、傾動作動後の状態を示すもの。
【図10】 本発明の一実施形態の車両用表示装置の側
断面図であって、傾動作動後の状態を示すもの。
【符号の説明】
10 車両用表示装置 11 インストルメントパネル 12 表示装置本体 15 ケース 17 表示ディスプレイ 30 突出機構部 31 回動機構部 32 傾動機構部 33 ディスプレイ突出機構部 34 スライド機構部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋丸 立也 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 中内 ▲祥▼滋 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 和田 圭介 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 小森 智広 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3D020 BA04 BB01 BC03 BC10 BD08 BD09 3D044 BA12 BA28 BB01 BC02 BC07 BD01 5G435 AA01 AA09 BB05 EE02 EE13 EE16 EE18 EE20 EE49 LL17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 厚さ方向を左右方向に沿わせた姿勢でイ
    ンストルメントパネルに格納される表示装置本体と、 該表示装置本体を、厚さ方向を左右方向に沿わせた姿勢
    のままインストルメントパネルから突出させる突出作動
    を行う突出機構部と、 該突出機構部による前記突出作動の後に、前記表示装置
    本体を、幅方向を左右方向に沿わせるように回動させる
    回動作動を行う回動機構部と、を有することを特徴とす
    る車両用表示装置。
  2. 【請求項2】 前記回動機構部による前記回動作動の後
    に、前記表示装置本体を、幅方向を左右方向に沿わせた
    姿勢のまま傾動させる傾動作動を行う傾動機構部を有す
    ることを特徴とする請求項1記載の車両用表示装置。
  3. 【請求項3】 前記表示装置本体は、ケースと該ケース
    の内部に収納される表示ディスプレイとを有し、 前記突出機構部は、前記突出作動時に、前記ケースの内
    部に前記表示ディスプレイを収納した状態のまま前記表
    示装置本体を斜め上方に突出させるとともに、 前記回動機構部は、前記回動作動時に、前記ケースの内
    部に前記表示ディスプレイを収納した状態のまま前記表
    示装置本体を回動させ、 前記傾動機構部は、前記傾動作動時に、前記ケースの内
    部に前記表示ディスプレイを収納した状態のまま前記表
    示装置本体を運転者側に傾動させ、 前記傾動作動の後、前記ケースの内部から前記表示ディ
    スプレイを運転者に対し反対側かつ上方に突出させるデ
    ィスプレイ突出作動を行うディスプレイ突出機構部をさ
    らに有することを特徴とする請求項2記載の車両用表示
    装置。
  4. 【請求項4】 前記傾動作動の後、前記ケースを下方に
    スライドさせるスライド作動を行うスライド機構部を有
    することを特徴とする請求項3記載の車両用表示装置。
  5. 【請求項5】 表示ディスプレイとして有機EL素子を
    用いることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項
    記載の車両用表示装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005004139A (ja) * 2003-06-16 2005-01-06 Berutekku Kk 平面型表示装置の支持台
JP2015006832A (ja) * 2013-06-25 2015-01-15 日本精機株式会社 ヘッドアップディスプレイ装置
JP2018047734A (ja) * 2016-09-20 2018-03-29 株式会社Jvcケンウッド ヘッドアップディスプレイ装置

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