JP2003001896A - テープ印刷装置の画像作成方法並びにラベル作成方法 - Google Patents

テープ印刷装置の画像作成方法並びにラベル作成方法

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JP2003001896A
JP2003001896A JP2001192830A JP2001192830A JP2003001896A JP 2003001896 A JP2003001896 A JP 2003001896A JP 2001192830 A JP2001192830 A JP 2001192830A JP 2001192830 A JP2001192830 A JP 2001192830A JP 2003001896 A JP2003001896 A JP 2003001896A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 幅、地色、地模様、質感などが相異なる複数
種類のテープを統合して利用可能として、多彩かつ見栄
えの良いラベルを作成できるテープ印刷装置の画像作成
方法並びにラベル作成方法を提供する。 【解決手段】 第1テープにその幅に応じた第1印刷画
像を印刷するテープ印刷装置において、テープ幅が前記
第1テープの幅以下の第2テープを印刷対象とする第2
印刷画像が貼付可能なように、前記第1印刷画像を作成
するテープ印刷装置の画像作成方法であって、前記第1
印刷画像の領域内に、前記第2印刷画像の貼付領域とし
て第2印刷画像領域を設定して、前記第2印刷画像領域
が確保された第1印刷画像を作成することを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テープ印刷装置の
画像作成方法並びにラベル作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、テープ印刷装置に装着可能なテー
プとして、幅、地色、地模様、材質(質感)等が異なる
多種多様なテープが用意されている。このため、ユーザ
は、その多種多様なテープのうちから所望の1種を選択
して、テープ印刷装置に装着し、装着されたテープに所
望の印刷画像を印刷して、その印刷画像の部分をラベル
とする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこの種のテープ
印刷装置では、複数種類のテープを重ねて貼ることを想
定しておらず、あくまでも装着された1種のテープのみ
を対象として印刷画像を編集・作成・印刷する。このた
め、多種多様なテープの複数種類を統合して利用したラ
ベルを作成することはできなかった。
【0004】本発明は、幅、地色、地模様、質感などが
相異なる複数種類のテープを統合して利用可能として、
多彩かつ見栄えの良いラベルを作成できるテープ印刷装
置の画像作成方法並びにラベル作成方法を提供すること
を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1のテー
プ印刷装置の画像作成方法は、第1テープにその幅に応
じた第1印刷画像を印刷するテープ印刷装置において、
テープ幅が前記第1テープの幅以下の第2テープを印刷
対象とする第2印刷画像が貼付可能なように、前記第1
印刷画像を作成するテープ印刷装置の画像作成方法であ
って、前記第1印刷画像の領域内に、前記第2印刷画像
の貼付領域として第2印刷画像領域を設定して、前記第
2印刷画像領域が確保された第1印刷画像を作成するこ
とを特徴とする。
【0006】この画像作成方法は、第1テープにその幅
(第1テープ幅)に応じた第1印刷画像を印刷するテー
プ印刷装置において、第1印刷画像を作成する方法であ
り、特に第1テープ幅以下のテープ幅を有する第2テー
プに対する第2印刷画像領域を、第1印刷画像の領域内
に設定して、その領域が確保された第1印刷画像を作成
する。このため、続いて、第1印刷画像を第1テープに
印刷することにより、第1印刷画像の部分をラベル(第
1ラベル)とすることができ、第1ラベル(の第1印刷
画像の第2印刷画像領域)上に、第2印刷画像が印刷さ
れた別のテープ(第2テープ)によるラベル(第2ラベ
ル)を貼り付けることができ、(貼り付けによる合成の
結果として)新たなラベル(合成ラベル)とすることが
できる。この場合、多種多様なテープの種類のうちか
ら、第2テープとして、第1テープと異なる種類のテー
プを選択できるので、そのことも加味して第1印刷画像
の編集・作成ができ、これにより、幅、地色、地模様、
質感などが相異なる複数種類のテープを統合して利用可
能として、多彩かつ見栄えの良い(合成)ラベルを作成
できる。
【0007】また、請求項1の画像作成方法において、
前記第1印刷画像は、複数の段落を有し、前記第2印刷
画像領域は、前記第2印刷画像を貼付したときに前記複
数の段落のうちの少なくとも1を担当するように設定さ
れることが好ましい。
【0008】この画像作成方法では、第1印刷画像は、
複数の段落を有し、第2印刷画像領域は、第2印刷画像
を貼付したときに複数の段落のうちの少なくとも1を担
当するように設定されるので、第1印刷画像を第1テー
プに印刷し、第2印刷画像を幅、地色、地模様、質感な
どが相異なる第2テープに印刷して貼る(合成する)こ
とにより、少なくとも1の段落を第2印刷画像に担当さ
せることができ、これにより、見栄えの良い段落囲みを
行ったような(合成)ラベル(のための第1印刷画像)
を作成できる。
【0009】また、請求項1の画像作成方法において、
前記第1印刷画像は、複数の行を有し、前記第2印刷画
像領域は、前記第2印刷画像を貼付したときに前記複数
の行のうちの少なくとも1を担当するように設定される
ことが好ましい。
【0010】この画像作成方法では、第1印刷画像は、
複数の行を有し、第2印刷画像領域は、第2印刷画像を
貼付したときに複数の行のうちの少なくとも1を担当す
るように設定されるので、第1印刷画像を第1テープに
印刷し、第2印刷画像を幅、地色、地模様、質感などが
相異なる第2テープに印刷して貼る(合成する)ことに
より、少なくとも1の行を第2印刷画像に担当させるこ
とができ、これにより、見栄えの良い行囲みを行ったよ
うな(合成)ラベル(のための第1印刷画像)を作成で
きる。
【0011】また、請求項1の画像作成方法において、
前記第1印刷画像は、複数の文字から成る文字列を有
し、前記第2印刷画像領域は、前記第2印刷画像を貼付
したときに前記文字列のうちの少なくとも一部を担当す
るように設定されることが好ましい。
【0012】この画像作成方法では、第1印刷画像は、
複数の文字から成る文字列を有し、第2印刷画像領域
は、第2印刷画像を貼付したときに文字列のうちの少な
くとも一部を担当するように設定されるので、第1印刷
画像を第1テープに印刷し、第2印刷画像を幅、地色、
地模様、質感などが相異なる第2テープに印刷して貼る
(合成する)ことにより、少なくとも文字列の一部を第
2印刷画像に担当させることができ、これにより、見栄
えの良い文字列囲み(字囲み)を行ったような(合成)
ラベル(のための第1印刷画像)を作成できる。
【0013】また、請求項1の画像作成方法において、
前記第1印刷画像は、複数の文字を有し、前記第2印刷
画像領域は、前記第2印刷画像を貼付したときに前記複
数の文字のうちの少なくとも1を担当するように設定さ
れることが好ましい。
【0014】この画像作成方法では、第1印刷画像は、
複数の文字を有し、第2印刷画像領域は、第2印刷画像
を貼付したときに複数の文字のうちの少なくとも1を担
当するように設定されるので、第1印刷画像を第1テー
プに印刷し、第2印刷画像を幅、地色、地模様、質感な
どが相異なる第2テープに印刷して貼る(合成する)こ
とにより、少なくとも1の文字を第2印刷画像に担当さ
せることができ、これにより、見栄えの良い文字囲み
(字囲み)を行ったような(合成)ラベル(のための第
1印刷画像)を作成できる。
【0015】また、請求項1の画像作成方法において、
前記第2印刷画像領域は、前記第1印刷画像の領域の外
周に沿った外枠態様に内包される領域となるように設定
されることが好ましい。
【0016】この画像作成方法では、第1印刷画像の領
域の外周に沿った外枠態様に内包される領域となるよう
に設定される。すなわち、第2印刷画像を幅、地色、地
模様、質感などが相異なる第2テープに印刷して貼る
(合成する)ことにより、その外郭(第2印刷画像の輪
郭:非透明のテープ地のときには貼付する第2ラベルの
外郭)が、第2印刷画像の外枠のように見える。これに
より、見栄えの良い外枠を付加したような(合成)ラベ
ル(のための第1印刷画像)を作成できる。
【0017】また、請求項1ないし6のいずれかの画像
作成方法において、前記第1印刷画像は、前記第2印刷
画像領域を明示するマーク画像を有するように作成され
ることが好ましい。
【0018】この画像作成方法では、第1印刷画像は、
第2印刷画像領域を明示するマーク画像を有するように
作成されるので、印刷したときに、そのマーク画像によ
り第2印刷画像領域が明示され、第2印刷画像(が印刷
された第2ラベル)を貼りやすく、すなわち画像を合成
した合成ラベルを作成しやすくできる。
【0019】また、請求項7の画像作成方法において、
前記第2印刷画像領域は、多角形の領域として設定さ
れ、前記第1印刷画像は、前記マーク画像として、前記
多角形の各角の位置を示す角マークを有することが好ま
しい。
【0020】この画像作成方法では、第2印刷画像領域
は、多角形の領域として設定されるため、第2印刷画像
領域の各角の位置を示す角マークを第1印刷画像が有す
ることにより、第2印刷画像領域を明示できる。
【0021】また、請求項7または8の画像作成方法に
おいて、前記第1印刷画像は、前記マーク画像として、
破線または実線により前記第2印刷画像領域の輪郭線を
示す輪郭画像を有することが好ましい。
【0022】この画像作成方法では、破線または実線に
より第2印刷画像領域の輪郭線を示す輪郭画像を第1印
刷画像が有することにより、第2印刷画像領域を明示で
きる。
【0023】また、請求項7ないし9のいずれかの画像
作成方法において、前記マーク画像は、前記第2印刷画
像を貼付したときにその下に隠蔽されるように配置され
ることが好ましい。
【0024】この画像作成方法では、マーク画像は第2
印刷画像を貼付したときにその下に隠蔽されるように配
置されるため、マーク画像により第2印刷画像領域を明
示できるとともに、第2印刷画像(が印刷された第2ラ
ベル)を貼ることによりその下に隠せるので、さらに見
栄えを良くすることができる。なお、この場合、例えば
角マークや輪郭線等のマーク画像を、第2印刷画像(あ
るいは非透明の第2ラベルのテープ地)の実際の角や輪
郭線より少し内側に配置すれば、貼付領域の明示として
十分でありながら、内側なので第2印刷画像を貼付した
ときにその下に隠蔽されるような配置となる。
【0025】また、請求項1ないし10の画像作成方法
において、前記第1印刷画像は、前記第2印刷画像の全
体の領域内およびそれより所定分狭い領域内のいずれか
に前記第1印刷画像の他の領域と異なる配色がなされ、
前記第2印刷画像領域は、その配色の境界線により明示
されたことが好ましい。
【0026】この画像作成方法では、第2印刷画像領域
内および領域より所定分狭い領域内のいずれかに第1印
刷画像の他の領域と異なる配色をすることにより、色の
違いを利用して境界線を明示する。ここで、後者の、所
定分狭い領域内の配色の場合も、予め定めた分(所定
分)なので、前者の(全体の)場合と同様に、第2印刷
画像領域を明示できる。このため、前述の角マークや輪
郭線等と同様に、第2印刷画像(が印刷された第2ラベ
ル)の下に隠したりするなどの工夫ができる(隠せると
いう利点がある)。
【0027】また、請求項1ないし11の画像作成方法
において、前記第1印刷画像の印刷以前に、前記第2印
刷画像を作成する第2印刷画像作成工程をさらに備えた
ことが好ましい。
【0028】この画像作成方法では、第1印刷画像の印
刷以前に、第2印刷画像を作成できるので、第1印刷画
像の作成と間をおかずに作成できて、作成しやすい。
【0029】また、請求項12の画像作成方法におい
て、前記第1印刷画像の前記第2印刷画像領域内に前記
第2印刷画像を合成した合成画像を表示する合成画像表
示工程をさらに備えたことが好ましい。
【0030】この画像作成方法では、第1印刷画像の第
2印刷画像領域内に第2印刷画像を合成した合成画像を
表示するので、実際にラベル(第1ラベル、第2ラベ
ル、合成ラベル)を作成しなくても、全体(合成)画像
を表示により確認可能になる。このため、この確認(表
示)を第1ラベル作成や第2ラベル作成の前に行うこと
により、不本意な合成画像となる場合のラベル(テー
プ)の無駄を削減でき、編集し直して改めて確認後に作
成できる。
【0031】また、請求項1ないし13の画像作成方法
において、前記第1ラベルと前記第2ラベルは、テープ
の種類が異なることが好ましい。
【0032】この画像作成方法では、第1ラベルと第2
ラベルはテープの種類が異なるので、幅、地色、地模
様、質感などが相異なる複数種類のテープを統合して利
用可能として、多彩かつ見栄えの良い(合成)ラベルを
作成できる。
【0033】また、請求項1ないし14の画像作成方法
において、前記第2テープは、透明地のテープであるこ
とが好ましい。
【0034】第1ラベルに印刷された第1印刷画像上
に、第2印刷画像が印刷された第2テープ(第2ラベ
ル)を貼付して合成ラベルを作成する場合に、第2テー
プが透明地のテープであれば、それに印刷された第2印
刷画像が第1印刷画像(の領域)上に直接見えることに
なり、その外側(第2テープのテープ地の部分:透明部
分)は、第1印刷画像上に重なっても下が見える。この
画像作成方法では、第2テープが透明地のテープなの
で、第1印刷画像領域内に設定する第2印刷画像領域
は、第2印刷画像内の非透明色部分の領域とすることが
でき、第2テープのテープ地が透明という特色に基づい
て第1印刷画像内の領域を有効に生かしたラベルを作成
できる。
【0035】また、請求項16のラベル作成方法は、請
求項1ないし15のいずれかに記載のテープ印刷装置の
画像作成方法によって作成された前記第1印刷画像を前
記第1テープに印刷して、前記第1印刷画像が印刷され
た第1ラベルを作成する第1ラベル作成工程と、前記第
2テープをテープ印刷装置に装着し、前記第2印刷画像
を前記第2テープに印刷して、前記第2印刷画像が印刷
された第2ラベルを作成する第2ラベル作成工程と、を
備えたことを特徴とする。
【0036】このラベル作成方法では、第2印刷画像の
貼付領域である第2印刷画像領域が確保された第1印刷
画像を第1テープに印刷して第1ラベルを作成し、第2
印刷画像を第2テープに印刷して第2ラベルを作成する
ため、この後、第1ラベルの第1印刷画像の第2印刷画
像領域に、第2ラベルの第2印刷画像を貼付することに
より合成ラベルを容易に作成できる。この場合、多種多
様なテープの種類のうちから、第1テープおよび第2テ
ープとして、異なる種類のテープを選択でき、そのこと
も加味して第1印刷画像や第2印刷画像の編集・作成が
できるので、これにより、幅、地色、地模様、質感など
が相異なる複数種類のテープを統合して利用可能とし
て、多彩かつ見栄えの良い合成ラベルを作成できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態に係る
テープ印刷装置について、添付図面を参照しながら詳細
に説明する。
【0038】図1および図2は、本実施形態におけるテ
ープ印刷装置の全体および開閉蓋を開けたときの外観構
成を示し、図3は、その制御系のブロック図である。図
1および図2に示すように、このテープ印刷装置1は、
装置ケース2により外殻が形成され、装置ケース2の前
部上面には各種入力キーから成るキーボード3を備えて
いる。後部上面には、その左部に開閉蓋21が取り付け
られ、その右部にディスプレイ4が配設されている。
【0039】また、図3に示すように、基本的な構成と
して、キーボード3やディスプレイ4を有してユーザと
のインタフェースを行う操作部11、印刷ヘッド(サー
マルヘッド)7やテープ送り部120を有してポケット
6内に装着したテープカートリッジCの印刷用テープ
(以下単に「テープ」)Tに印刷を行う印刷部12、印
刷後のテープTの切断を行う切断部13、各種センサを
有して各種検出を行う検出部14、各種ドライバを有し
て各部回路を駆動する駆動部270、および、テープ印
刷装置1内の各部を制御する制御部200を備えてい
る。このため、装置ケース2の内部には、印刷部12、
切断部13、検出部14などの他、図外の回路基板が収
納されている。この回路基板には、電源ユニットの他、
駆動部270や制御部200の各回路などが搭載され、
図外のACアダプタ接続口や外部から着脱可能なニッカ
ド電池等の電池に接続されている。
【0040】テープ印刷装置1では、ユーザが、ポケッ
ト6にテープカートリッジCを装着した後、ディスプレ
イ4により入力・編集結果を確認しながらキーボード3
により所望の文字など(文字、数字、記号、簡易図形等
のキャラクタ)の印刷情報を入力して、印刷を指示する
と、テープ送り部120によりテープカートリッジCか
らテープTを繰り出して、印刷ヘッド7によりテープT
に所望の印刷を行い、印刷済み部分はテープ排出口22
から随時外部に送り出される。所望の印刷が完了する
と、テープ送り部120は、余白分を含むテープ長さの
位置までテープTの送りを行った後、その送りを停止す
る。
【0041】図2および図3に示すように、印刷部12
には、開閉蓋21の内側に、テープカートリッジCを装
着するためのポケット6が設けられていて、テープカー
トリッジCはこの開閉蓋21を開放した状態でポケット
6に対して着脱される。テープカートリッジCには、カ
ートリッジケース51の内部に一定の幅(4.5mm〜
48mm程度)のテープTとインクリボンRとを収容さ
れており、また、ポケット6に配設されたヘッドユニッ
ト61に差し込むための貫通孔55が形成されている。
また、相異なる幅等のテープTの種別を識別できるよう
に、裏面に小さな複数の孔が設けられ、ポケット6に
は、この孔の有無を検出するマイクロスイッチなどのテ
ープ識別センサ142が設けられていて、これにより、
テープTの種別を検出できるようになっている。
【0042】テープTは、裏面に接着面が形成され、そ
れが剥離紙によって覆われた構成になっている。テープ
TとインクリボンRは、貫通孔55の位置で相互に重な
り合った状態で走行するとともに、テープTのみが外部
に排出され、インクリボンRは内部で巻き取られるよう
になっている。
【0043】ヘッドユニット61には、サーマルヘッド
から成る印刷ヘッド7が内蔵されており、テープカート
リッジCがポケット6に装着された状態で、印刷ヘッド
7が、テープカートリッジCの貫通孔55から露出して
いるインクリボンRの裏面に当たるようになっている。
そして、印刷ヘッド7を発熱駆動することにより、所望
の文字などがテープTの表面に印刷される。また、装置
ケース2の左側部には、ポケット6と装置外部とを連通
するテープ排出口22が形成され、テープ排出口22に
は、送りだしたテープTを切断するテープカッタ132
が臨んでいる。また、ポケット6には、装着されたテー
プカートリッジ4の被駆動部が係合する駆動軸62、6
3などが設けられており、送りモータ121を駆動源と
して、これらの駆動軸62、63により、テープカート
リッジC内のテープTおよびインクリボンRの送りが行
われ、かつこれらに同期して印刷ヘッド7を駆動するこ
とで、印刷が行われる。また、印刷完了後、テープTの
送りが続行され所定の切断位置がテープカッタの位置ま
で送られる。
【0044】なお、送りモータ121の先端には図外の
検出開口が形成された円盤が固着され、その検出開口に
臨むようにフォトセンサ等を有する回転速度センサ14
1が設けられていて、送りモータ121の回転速度を検
出して制御部200に報告する。
【0045】切断部13は、テープカッタ132と、任
意長印刷などの場合に手動によりテープカッタを切断動
作させるカットボタン133と、定長印刷などの場合に
自動的にテープカッタ132を切断動作させるカッタモ
ータ131と、を備えている。また、これにより、テー
プ印刷装置1では、モード設定によって、自動/手動を
切り替えられるようにしている。このため、手動カット
の場合、印刷が完了した時点で、ユーザが、装置ケース
2に配設されたカットボタン133を押すことで、テー
プカッタ132が作動し、テープTが所望の長さに切断
される。また、自動カットの場合、印刷が終了して余白
分だけテープ送りされ、それが停止すると同時に、カッ
タモータ131が駆動され、テープTの切断が行われ
る。
【0046】検出部14は、前述の回転速度センサ14
1、テープ識別センサ142を備えている。なお、実状
に合わせて、これらを省略した構成とすることもでき
る。
【0047】駆動部270は、ディスプレイドライバ2
71と、ヘッドドライバ272と、モータドライバ27
3とを備えている。ディスプレイドライバ271は、制
御部200から出力される制御信号に基づき、その指示
にしたがって、操作部11のディスプレイ4を駆動す
る。同様に、ヘッドドライバ272は、制御部200の
指示にしたがって、印刷部12の印刷ヘッド7を駆動す
る。また、モータドライバ273は、印刷部12の送り
モータ121を駆動する送りモータドライバ273d
と、切断部13のカッタモータ131を駆動するカッタ
モータドライバ273cとを有し、同様に、制御部20
0の指示にしたがって、各モータを駆動する。
【0048】操作部11は、キーボード3とディスプレ
イ4とを備えている。ディスプレイ4は、横方向(X方
向)約6cm×縦方向(Y方向)4cmの長方形の形状の内
側に、96ドット×64ドットの表示画像データを表示
可能な表示画面41を有し、ユーザがキーボード3から
データを入力して、キャラクタ列画像データなどの印刷
画像データを作成・編集したり、その結果等を視認した
り、キーボード3から各種指令・選択指示等を入力した
りする際などに用いられる。
【0049】キーボード3には、アルファベットキー
群、数字キー群、平仮名や片仮名等の仮名キー群、およ
び外字を呼び出して選択するための外字キー群等を含む
文字キー群31の他、各種の動作モードなどを指定する
ための機能キー群32などが配列されている。機能キー
群32には、印刷実行を指示する「印刷」キーの他、漢
字変換や機能を選択する場合に、表示されている選択肢
を選択する「選択」キー、カーソル位置の文字を削除し
たり各種機能の操作中に操作の取り消しを行う「削除」
キー、次に入力されるキャラクタ位置や操作の対象とな
る位置を示すカーソルKを移動するための「カーソル」
キー(「↑」、「↓」、「→」、「←」)などが含まれ
る。
【0050】また、後述の改テープ指示のための改テー
プキー、外枠指示のための外枠指示(フレーム)キー、
改段落指示のための改段落キー、改行指示のための改行
キー等も含まれる。なお、当然ながら、一般的なキーボ
ードと同様に、これらのキー入力は、各キー入力毎に個
別にキーを設けて入力しても良いし、シフトキー等と組
み合わせてより少ない数のキーを用いて入力しても良
い。図3に示すように、キーボード3は、種々の指令お
よびデータを制御部200に入力する。
【0051】制御部200は、CPU210、ROM2
20、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
230、RAM240、周辺制御回路(P−CON)2
50を備え、互いに内部バス260により接続されてい
る。ROM220は、CPU210で処理する制御プロ
グラムを記憶する制御プログラム領域221の他、色変
換テーブルや文字修飾テーブルなどを含む制御データを
記憶する制御データ領域222を有している。CG−R
OM230は、テープ印刷装置1に用意されている絵文
字、記号、図形等のフォントデータ(主にアウトライン
フォント、一部にビットマップデータを含む)を記憶し
ていて、文字等を特定するコードデータの入力に応じて
対応するフォントデータを出力する。
【0052】RAM240は、電源キーの操作により電
源がオフにされても、記憶したデータを保持しておくよ
うに図外のバックアップ回路によって電源の供給を受け
ており、各種レジスタ群241や、ユーザがキーボード
3から入力した文字等のテキストデータを記憶するテキ
ストデータ領域242、表示画面41の表示画像データ
を記憶する表示画像データ領域243、印刷画像データ
を記憶する印刷画像データ領域244、描画登録画像デ
ータを記憶する描画登録画像データ領域245の他、印
刷履歴データ領域246やその他の色変換バッファなど
の各種変換バッファ領域247などの領域を有し、制御
処理のための作業領域として使用される。
【0053】P−CON250には、CPU210の機
能を補うとともに周辺回路とのインタフェース信号を取
り扱うための論理回路が、ゲートアレイやカスタムLS
Iなどにより構成されて組み込まれている。例えば、種
々の計時を行うタイマ251などもP−CON250内
の機能として組み込まれている。このため、P−CON
250は、検出部14の各種センサやキーボード3と接
続され、検出部14からの前述した各種検出信号および
キーボード3からの各種指令や入力データなどをそのま
まあるいは加工して内部バス260に取り込むととも
に、CPU210と連動して、CPU210等から内部
バス260に出力されたデータや制御信号を、そのまま
あるいは加工して駆動部270に出力する。
【0054】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムにしたがって、P
−CON250を介して各種検出信号、各種指令、各種
データ等を入力し、CG−ROM230からのフォント
データ、RAM240内の各種データ等を処理し、P−
CON250を介して駆動部270に制御信号を出力す
ることにより、印刷の位置制御や表示画面41の表示制
御等を行うとともに、印刷ヘッド7を制御して所定の印
刷条件でテープTに印刷するなど、テープ印刷装置1全
体を制御している。
【0055】ところで、本実施形態では、幅、地色、地
模様、質感などが相異なる複数種類のテープを統合して
利用可能として、多彩かつ見栄えの良いラベルを作成で
きるラベル作成方法を採用しているので、以下、その点
について説明する。このラベル作成方法では、基本的に
は、第1印刷画像を第1テープに印刷して第1ラベルを
作成し、第2印刷画像を第2テープに印刷して第2ラベ
ルを作成し、第2ラベルを第1ラベル上に貼付すること
により、第2印刷画像を第1印刷画像に合成して、合成
画像を有する合成ラベルを作成する。
【0056】例えば図4(c)に示す合成ラベルL0を
作成する場合、同図(a)に示すテープ幅(第1テープ
幅)24mmの白地のテープを第1テープT1とし、同
図(b)に示すテープ幅(第2テープ幅)18mmの水
色地のテープを第2テープT2として、第1印刷画像G
1を第1テープT1に印刷して第1ラベルL0aを作成
し、第2印刷画像G2を第2テープT2に印刷して第2
ラベルL0bを作成し、第2ラベルL0bを第1ラベル
L0a上に貼付することにより、第2印刷画像G2を第
1印刷画像G1(の第2印刷画像領域A2)に合成し
て、合成画像を有する合成ラベルL0を作成する。
【0057】この場合、第1印刷画像G1の作成時点に
おいて、その上に貼付(合成)する第2ラベルL0bの
第2印刷画像G2を加味(考慮)する。すなわち、本実
施形態のラベル作成方法においては、この第1印刷画像
G1の画像作成方法にも特徴があり、第1印刷画像G1
は、同図(a)に示すように、「●赤い輪と」の文字
(キャラクタ)列画像G11と、長方形の領域A2の輪
郭線を示す輪郭画像G12と、「と●黄色い輪」の文字
列画像G13と、を有する。この場合の輪郭画像G12
は、第2ラベルL0bの第2印刷画像G2を貼付する貼
付領域(第2印刷画像領域)A2を明示するためのマー
ク画像であり、第1印刷画像G1の作成時点において第
2印刷画像領域A2を設定して確保し、その第2印刷画
像領域A2を輪郭画像G12として明示した第1印刷画
像G1を作成して印刷する。
【0058】第2印刷画像領域A2の設定のための具体
的な手順としては、その時々の都合に合わせて種々の手
順があり得るので、テープ印刷装置1では、可能な限り
種々の手順による設定ができるように、第1テープT1
用の編集状態である第1テープ編集モードから、第2テ
ープT2用の編集状態である第2テープ編集モードに切
り換えるための改テープ指示を行う改テープキーを設
け、この改テープキーの操作(押下:改テープ指示)が
行われたときの第1印刷画像G1の編集状態に基づい
て、第2印刷画像領域A2を設定する。このため、第1
印刷画像G1の編集状態を考慮した上で改テープキーを
操作する(改テープ指示を行う)ことにより、第2テー
プ編集モードに切り換えることができるとともに、種々
の第2印刷画像領域A2を設定できる。
【0059】図4で上述の例の場合、ユーザは、まず、
第1テープ幅24mmの白地の第1テープT1(のテー
プカートリッジC)をテープ印刷装置1に装着し、例え
ば最初に文字列「●赤い輪とと●黄色い輪」を入力して
おき、「●赤い輪と」と「と●黄色い輪」の間をカーソ
ル指定して文字挿入モードとし、その上で改テープキー
を押すことにより、第2テープ編集モードに切り換え、
第2印刷画像G2用の文字列「●青い輪」を入力(編
集)できる。テープ印刷装置1では、改テープキーが押
された時点で、種別検出されている第1テープT1のテ
ープ幅(第1テープ幅)以下のテープ幅の選択肢を、第
2テープT2のテープ幅(第2テープ幅)の候補とし
て、ディスプレイ4の表示画面41に表示するので、ユ
ーザはいずれかのテープ幅を選択して指定できる。
【0060】上述の例では、ここで、テープ幅18mm
を選択すれば良いことになる。また、第2テープ幅の選
択(指定)が終了すると、テープ印刷装置1は、テープ
長さの入力を促す画面を表示するので、ユーザは、長さ
を数値により入力できる。ユーザは、改テープキーの押
下により第2テープ編集モードに切り換え、第2テープ
幅を選択(指定)し、第2テープ長さ(図示の例では3
6mm)を入力し、第2印刷画像G2用の文字列「●青
い輪」を入力した後、再度、改テープキーを押下するこ
とにより、第2テープ編集モードを解除して、第1テー
プ編集モードに戻すことができる。
【0061】ユーザは、ディスプレイ4の表示画面41
に第2印刷画像G2をも含む全体(第1印刷画像G1の
第2印刷画像領域A2内に第2印刷画像G2を合成した
合成画像)を表示させて、全体(合成画像)の編集を行
うことができ、その編集後、印刷キーを操作(押下)す
ることにより、第1テープT1に上述の第1印刷画像G
1を印刷して第1ラベルL0aを作成できる。次に、第
2テープ幅18mmの水色地の第2テープT2をテープ
印刷装置1に装着し、改テープキーの押下により第2テ
ープ編集モードに切り換え、印刷キーを押下することに
より、第2テープT2に上述の第2印刷画像G2を印刷
して第2ラベルL0bを作成できる。そして、第1ラベ
ルL0aの第1印刷画像G1の第2印刷画像領域A2
に、第2ラベルL0bの第2印刷画像G2を貼付して合
成ラベルL0を作成できる。
【0062】なお、第1印刷画像G1を印刷するとき
に、輪郭画像G12内にその寸法情報(例えば図示のよ
うに幅や長さなど)を印刷して、輪郭ばかりでなく具体
的な寸法まで明示するようにしても良い。また、第2テ
ープT2として装着されたテープの種別を検出できるの
で、第2印刷画像を第2テープに印刷するためにテープ
交換したことを検出結果により確認できるが、この場
合、第2テープT2として選択されたものと異なるとき
には、その旨をエラー報知するようにしても良い。
【0063】上述のように、本実施形態で採用している
ラベル作成方法では、多種多様なテープの種類のうちか
ら、第1テープT1および第2テープT2として、異な
る種類のテープを選択でき、そのことも加味して第1印
刷画像G1や第2印刷画像G2の編集・作成ができるの
で、これにより、幅、地色、地模様、質感などが相異な
る複数種類のテープを統合して利用可能として、多彩か
つ見栄えの良い(合成)ラベルL0を作成できる。
【0064】また、本実施形態の場合、第1ラベルL0
aを作成するためのテープ印刷装置1と第2ラベルL0
bを作成するためのテープ印刷装置1が同一なので、同
一のテープ印刷装置1を用いて、第1テープT1に対す
る第1印刷画像G1の印刷により第1ラベルL0aを作
成できるばかりでなく、第2印刷画像G2が印刷された
第2ラベルL0bの作成まででき、また、これを第1ラ
ベルL0aに貼ることにより合成ラベルL0の作成まで
行うことができる。
【0065】また、第1ラベルL0a作成後に、装着さ
れた第1テープT1を第2テープT2に交換するため、
第1ラベルL0aの作成と第2ラベルL0bの作成とは
相前後して行うことになり、テープの装着手段や印刷手
段も同時には1つしか使用しないので、同一のものを兼
用すれば、それぞれ単一で済む。また、テープ交換工程
以前に、第2印刷画像G2を作成するため、テープ交換
等の操作(作業)の前に作成できるので、第1印刷画像
G1の作成と間をおかずに作成できて、作成しやすい。
また、第1印刷画像G1の第2印刷画像領域A2内に第
2印刷画像G2を合成した合成画像を表示できるので、
実際にラベル(第1ラベル、第2ラベル、合成ラベル)
を作成しなくても、全体(合成)画像を表示により確認
可能になる。このため、この確認(表示)を第1ラベル
L0aの作成(印刷以降)や第2ラベルL0bの作成の
前に行うことにより、不本意な合成画像となる場合のラ
ベル(テープ)の無駄を削減でき、編集し直して改めて
確認後に、印刷して作成できる。
【0066】また、上述のように、本実施形態のラベル
作成方法においては、第1印刷画像G1の画像作成方法
にも特徴があり、特に第1テープ幅以下の第2テープ幅
を有する第2テープT2に対する第2印刷画像領域A2
を、第1印刷画像G1の領域内に設定して、その領域A
2が確保された第1印刷画像G1を作成する。このた
め、続いて、第1印刷画像G1を第1テープT1に印刷
することにより、第1印刷画像G1の部分を第1ラベル
L0aとすることができ、第1ラベルL0a(の第1印
刷画像G1の第2印刷画像領域A2)上に、第2印刷画
像A2が印刷された別のテープ(第2テープ)T2によ
る第2ラベルL0bを貼り付けることができ、(貼り付
けによる合成の結果として)新たなラベル(合成ラベ
ル)L0とすることができる。
【0067】この場合、多種多様なテープTの種類のう
ちから、第2テープT2として、第1テープT1と異な
る種類のテープTを選択できるので、そのことも加味し
て第1印刷画像G1の編集・作成ができ、これにより、
幅、地色、地模様、質感などが相異なる複数種類のテー
プを統合して利用可能として、多彩かつ見栄えの良い
(合成)ラベルL0を作成できる。なお、第2テープT
2に対する第2印刷画像G2を、第1テープT1に対す
る第1印刷画像G1と同様に作成して印刷すれば、第2
テープT2の第2印刷画像G2上にさらに別のテープ
(第3テープ)による第3印刷画像(第3ラベル)を合
成する(貼り付ける)こともできる(図9、図10参
照)。
【0068】また、第2印刷画像領域A2の設定のため
の具体的な手順として、図4で上述の手順は、いわば、
「第2印刷画像を除く第1印刷画像の全体を作成して
おいてから第2印刷画像(領域)を挿入する手順」(以
下「第2印刷画像(領域)を挿入する手順」)であり、
この他、「第1印刷画像の途中で第2印刷画像の位置
にさしかかったときに(第2印刷画像領域を確保して)
第2印刷画像を作成し、その後、再度、第1印刷画像の
残りの部分を作成する手順」(以下「途中で(第2印刷
画像領域を確保して)第2印刷画像を作成する手順」)
がある。
【0069】具体的には、前者の「第2印刷画像(領
域)を挿入する手順」では、「●赤い輪とと●黄色い
輪」を入力し、「●赤い輪と」と「と●黄色い輪」の間
に挿入するように第2印刷画像領域A2を確保して、第
2印刷画像G2用の「●青い輪」を入力したが、後者の
「途中で(第2印刷画像領域を確保して)第2印刷画
像を作成する手順」では、「●赤い輪と」を入力した時
点で、改テープキーにより第2テープ編集モードに切り
換え、第2印刷画像領域A2を確保して、第2印刷画像
G2用の文字列「●青い輪」を入力し、その後、改テー
プキーにより第1テープ編集モードに戻して(改テープ
を解除して)から、「と●黄色い輪」を入力する。
【0070】また、上述の「第2印刷画像(領域)を
挿入する手順」や「途中で(第2印刷画像領域を確保
して)第2印刷画像を作成する手順」では、幅や長さを
入力して第2印刷画像領域A2を確保後に第2印刷画像
G2を作成しても良いし、第2印刷画像G2を作成し
て、それに応じた領域を第2印刷画像領域A2として確
保しても良い。また、これらの場合、とりあえず第2印
刷画像領域A2の確保のみを行い、第2テープ装着後
(テープ交換後)に、第2印刷画像G2を作成すること
もできる。また、このため、第1ラベルL0aの作成と
第2ラベルL0bの作成に、別々のテープ印刷装置を使
用することもできる。
【0071】また、第2印刷画像領域A2の確保の前に
第2印刷画像G2を作成する手順としては、さらに
「第2印刷画像をも含む全体画像(合成画像と同等)を
作成し、その一部を第2印刷画像(領域)として範囲指
定する手順」(以下「第2印刷画像(領域)を範囲指定
する手順」)もある。すなわち、図4の例では、「●赤
い輪と●青い輪と●黄色い輪」を入力後、「●青い輪」
の文字範囲をカーソル等により範囲指定してから改テー
プキーを押下することにより、「●青い輪」を第2印刷
画像G2とし、その領域を第2印刷画像領域A2とする
こともできる。
【0072】また、この場合の文字範囲指定と改テープ
指示(改テープキー押下)は、例えば改テープキーを押
しながらカーソルを動かして範囲指定するなど同時に操
作するものとしても良いし、文字範囲指定を先にしても
良いし、改テープ指示を先にしても良いし、それらのい
ずれかを任意に選択できるようにしても良い。これらの
場合、文字範囲指定(文字列範囲指定)および改テープ
指示の双方が同時または所定の順番で行われた場合に、
指定された文字列範囲(上例の「●青い輪」の文字範
囲)を第2印刷画像領域A2として設定するので、これ
らの操作により、第2テープ編集モードへの移行と第2
印刷画像領域(指定された範囲の文字列の領域)A2の
設定ができ、見栄えの良い文字列囲み(字囲み)を行っ
たような(合成)ラベル(のための第1印刷画像)を作
成できる。なお、範囲指定としては、カーソル等による
いわゆるドラッグ操作や、始点(最初の文字)と終点
(最後の文字)の指定による範囲指定などが含まれる。
【0073】また、第2印刷画像領域A2の確保を先に
行うにしても、その前に第2印刷画像G2を作成するに
しても、第2印刷画像G2が文字列画像の場合、領域の
幅(または第2テープ幅)と各文字の文字高さは相互に
関係し、領域の長さと文字列の長さ(文字数)と文字幅
とは相互に関係するので、テープ印刷装置1では、第2
テープ編集モードにおいて、第2印刷画像領域A2の確
保と第2印刷画像G2の入力が済み、第1テープ編集モ
ードに戻る時点(改テープ解除時点)で、第2印刷画像
G2内の文字のサイズを決定する。このため、決定され
た第2印刷画像G2内の文字サイズに基づいて、第1印
刷画像内の文字サイズの調整をすることもできる。
【0074】例えば図4で前述の例と同様の場合におい
て、図5に示すように、第1印刷画像G1の文字サイズ
を、第2印刷画像G2の文字列「●青い輪」の文字サイ
ズに合わせて調整した第1印刷画像G1を作成し、第1
テープT1に印刷して第1ラベルL1aとし(同図
(a)参照)、第2印刷画像G2を第2テープT2に印
刷して第2ラベルL1bとして(同図(b)参照)、第
1ラベルL0aの第2印刷画像領域A2に合わせて貼る
ことにより、第1印刷画像G1上に第2印刷画像G2を
合成した合成画像の合成ラベルL1を作成でき、この場
合、図示のように、文字サイズが(図示の例では同一サ
イズに)調整された合成ラベルL1を作成できる。すな
わち、第2テープ編集モードにおいて第2印刷画像G2
内の文字サイズを決定し、それに基づいて第1印刷画像
G1内の文字サイズを調整するので、第2印刷画像G2
(が印刷された第2ラベルL1b)を貼付したときに、
その第2印刷画像G2内の文字サイズと、第1印刷画像
G1内の文字サイズのバランスを良くすることができ、
貼付による合成ラベルL1の見栄えを良くすることがで
きる。
【0075】そして、図4および図5で上述の例の画像
作成方法では、第1印刷画像G1は、複数の文字から成
る文字列を有し、第2印刷画像領域A2は、第2印刷画
像G2を貼付したときに文字列のうちの少なくとも一部
(上述では「●青い輪」)を担当するように設定される
ので、第1印刷画像G1を第1テープT1に印刷し、第
2印刷画像G2を幅、地色、地模様、質感などが相異な
る第2テープT2に印刷して貼る(合成する)ことによ
り、少なくとも文字列の一部を第2印刷画像G2に担当
させることができ、これにより、見栄えの良い文字列囲
み(字囲み)を行ったような(合成)ラベルL0または
L1(のための第1印刷画像G1)を作成できる。すな
わち、図5(d)は従来の「字囲み」の機能を用いて作
成したラベルLd1を示すが、上例の画像作成方法およ
びラベル作成方法では、同図(c)に示すように、第2
ラベルL1bの種類(幅、地色、地模様、質感)の選択
等を工夫することにより、さらに見栄えの良い「字囲
み」の(ような合成)ラベルL1を作成できる。
【0076】なお、上述の例では、文字列「●青い輪」
を第2印刷画像G2とし、その領域を第2印刷画像領域
A2としたが、当然ながら、例えば「●」のみ、「輪」
のみなど、1文字(1キャラクタ)のみとしても良い
し、飛び飛びの複数文字、例えば「●赤い輪と●青い輪
と●黄色い輪」のうちの3つの「●」や「輪」、あるい
は「赤い」、「黄色い」および「青い」の色を示す文字
列の部分などを、第2印刷画像として作成しても良い。
また、例えば第2テープT2の地色が非透明色の場合、
飛び飛びの複数文字(ここでは3つの「●」を例に使用
する)のそれぞれを別々のラベル(3つの第2ラベル)
として作成してそれぞれの領域に貼ることにより対応で
きる。一方、透明地の第2テープT2により第2ラベル
を作成する場合であれば、飛び飛びの複数文字(飛び飛
びの「●」)をその第2テープT2に印刷して第2ラベ
ルを作成してそのまま貼る(合成する)こともできる。
【0077】そして、単独の文字または飛び飛びの複数
文字を指定する場合も、前述の文字列の場合と同様に、
〜の手順のいずれを採用しても良い。「第2印刷
画像(領域)を挿入する手順」は、例えば「赤い輪と青
い輪と黄色い輪」を入力後、3つの「●」を挿入する手
順となる。「途中で(第2印刷画像領域を確保して)
第2印刷画像を作成する手順」では、例えば第2テープ
編集モードで「●」を入力し、第1テープ編集モードに
して「赤い輪と」と入力し、第2テープ編集モードにし
て「●」を入力し、第1テープ編集モードに戻して「青
い輪と」と入力し、第2テープ編集モードにして「●」
を入力し、第1テープ編集モードに戻して「黄色い輪」
と入力する手順となる。
【0078】また、「第2印刷画像(領域)を範囲指
定する手順」では、「●赤い輪と●青い輪と●黄色い
輪」を入力後、3つの「●」をカーソル等により文字指
定する手順となる。この場合も、文字指定を先にしても
良いし、改テープ指示を先にしても良いし、それらのい
ずれかを任意に選択できるようにしても良い。これらの
場合、第1印刷画像G1内の1以上の文字を指定するた
めの文字指定を行うことができ、この文字指定および改
テープ指示の双方が同時または所定の順番で行われた場
合に、指定された文字の範囲を第2印刷画像領域A2と
して設定するので、これらの操作により、第2テープ編
集モードへの移行と第2印刷画像領域(指定された範囲
の文字の領域)A2の設定ができる。
【0079】そして、上述の例の画像作成方法では、第
1印刷画像G1は、複数の文字を有し、第2印刷画像領
域A2は、第2印刷画像G2を貼付したときに複数の文
字のうちの少なくとも1を担当するように設定されるの
で、第1印刷画像G1を第1テープT1に印刷し、第2
印刷画像G2を幅、地色、地模様、質感などが相異なる
第2テープT2に印刷して貼る(合成する)ことによ
り、少なくとも1の文字を第2印刷画像G2に担当させ
ることができ、これにより、見栄えの良い文字囲み(字
囲み)を行ったような(合成)ラベル(のための第1印
刷画像)を作成できる。
【0080】また、図5で前述の例と同様に、この例に
おいても、テープ印刷装置1では、第2テープ編集モー
ドにおいて、第2印刷画像領域A2の確保と第2印刷画
像G2の入力が済み、第1テープ編集モードに戻る時点
(改テープ解除時点)で、第2印刷画像G2内の文字サ
イズを決定するため、決定された第2印刷画像G2内の
文字サイズに基づいて、第1印刷画像G1内の文字サイ
ズの調整をすることもでき、第2印刷画像G2が印刷さ
れた第2ラベルL1bを貼付したときに、その第2印刷
画像G2内の文字サイズと、第1印刷画像G1内の文字
サイズのバランスを良くすることができ、貼付による合
成ラベルL1の見栄えを良くすることができる。
【0081】また、各例において上述したように、テー
プ印刷装置1では、改テープキーの操作(押下)によ
り、その操作毎に、第1テープ編集モード→第2テープ
編集モード(改テープ解除)→第1テープ編集モード→
第2テープ編集モード(改テープ解除)→第1テープ編
集モード→……のように、繰り返し切り換えられるよう
にしたので、一旦、第2テープ編集モードに切り換えて
も、任意の時点で第2テープ編集モードを解除(改テー
プ解除)して第1テープ編集モードに戻すことができ
る。また、この場合、改テープ解除指示は、改テープ指
示と同一操作(改テープキーの押下)により行われるの
で、同一の操作をするだけでその毎に、第1テープ編集
モードと第2テープ編集モードとを切り換えることがで
きる。なお、この他、第2印刷画像領域の設定後には自
動解除(自動改テープ解除)とすることもできるし、そ
れらを任意に選択できるようにしても良いし、改テープ
前の第1印刷画像の編集状態に応じて自動的に選択され
るようにしても良い。
【0082】なお、上述の例では、文字列「●赤い輪と
●青い輪と●黄色い輪」のうちの「●青い輪」の部分の
みを第2印刷画像G2とし、その領域を第2印刷画像領
域A2としたが、文字列「●赤い輪と●青い輪と●黄色
い輪」の全体を第2印刷画像G2としても良い。この場
合、第2印刷画像以外の部分には画像がないので、第2
印刷画像G2を貼付した状態では、第2テープT2が非
透明の場合、その外郭が外枠のような役目を果たす。
【0083】例えば上述の例より短い文字列を例として
使用して、文字列(全体)が「●赤い輪」で、その文字
列全体を第2印刷画像G2とし、第1テープ幅12mm
の白地に黒文字用(インクリボンRが黒:黒インクのテ
ープカートリッジC)の第1テープT1および第2テー
プ幅9mmの緑色地に赤文字用(緑色のテープTと赤色
のインクリボンRの組合せのテープカートリッジC)の
第2テープT2を利用すると、図6(c)に示すような
合成ラベルL2を作成できる。すなわち、同図(d)は
従来の「外枠」の機能を用いて作成したラベルLd2を
示すが、本例の画像作成方法およびラベル作成方法で
は、同図(c)に示すように、第2ラベルL2bの種類
(幅、地色、地模様、質感)の選択等を工夫することに
より、さらに見栄えの良い「外枠」の(ような合成)ラ
ベルL2を作成できる。
【0084】そして、外枠の例の場合、第2印刷画像G
2以外の部分には画像がないことから、第1印刷画像G
1は第2印刷画像領域A2の輪郭を示す輪郭画像G12
のみとなる。このため、前述の〜の手順の「第2
印刷画像(領域)を挿入する手順」と「途中で(第2
印刷画像領域を確保して)第2印刷画像を作成する手
順」と「第2印刷画像(領域)を範囲指定する手順」
に相当する手順は、(i)「第2印刷画像領域を確保し
てから、第2印刷画像を作成する手順」および(ii)
「第2印刷画像を作成してから、それを含む第2印刷画
像領域を設定して確保する手順」のいずれかとなる。ま
た、より具体的には、外枠指示キー(フレームキー)を
操作するとともに、改テープキーを操作することによ
り、貼付する別テープ(第2テープ)の外郭によりいわ
ゆる外枠(と同等以上の体裁)を実現するという意味の
「改テープ枠」を指示する。この機能の場合も、操作の
順序は特に規定せず、フレームキー操作と同時に改テー
プキーを操作しても良いし、フレームキー操作後改テー
プキー操作や、改テープキー操作後フレームキー操作で
も良い。
【0085】例えば上記の(i)の手順では、まず、同
時または所定の順番でフレーキーおよび改テープキーを
操作して改テープ枠を指示し、続いて、テープ幅の選択
(指示)および長さの入力により、第2印刷画像領域A
2を設定する。その後、文字列「●赤い輪」を入力して
第2印刷画像G2を作成する。一方、(ii)の手順で
は、文字列「●赤い輪」を入力して第2印刷画像G2を
作成してから、改テープ枠を指示し、続いて、テープ幅
・長さの指定により第2印刷画像領域A2を設定する。
そして、これらの場合、その後(第1テープT1を装着
した状態から)、印刷キーの押下により第1テープT1
に第1印刷画像G1(輪郭画像G12)を印刷して第1
ラベルL2aを作成し(図6(a)参照)、その後、第
2テープT2を装着(テープを交換)して、改テープキ
ーの押下により第2テープ編集モードに切り換えてから
印刷キーを押下することにより、第2テープT2に第2
印刷画像G2を印刷して第2ラベルL2bを作成できる
(同図(b)参照)。このため、第1ラベルL2aの第
2印刷画像領域A2(の輪郭画像G12)に、第2ラベ
ルL2bの第2印刷画像G2を貼付して合成ラベルL2
を作成できる。
【0086】上述のように、本実施形態のテープ印刷装
置1では、第1印刷画像G1を外枠付きの画像にするこ
とを指示するフレームキーの操作(外枠指示)を行うこ
とができ、この外枠指示および改テープキー操作(改テ
ープ指示)の双方が同時または所定の順番で行われた場
合、すなわち改テープ枠が指示された場合に、第1印刷
画像G1の領域A1からその外周に沿って所定幅分を除
いた内部の領域を第2印刷画像領域A2として設定す
る。言い換えると、この例の画像作成方法では、第2印
刷画像領域A2は、第1印刷画像G1の領域A1からそ
の外周に沿って所定幅分を除いた内部の領域となるよう
に設定される。すなわち、この場合の第2印刷画像領域
A2は、第1印刷画像G1の領域より所定幅分狭い(小
さい)領域となるので、第2印刷画像G2を幅、地色、
地模様、質感などが相異なる第2テープT2に印刷して
貼る(合成する)ことにより、その外郭(第2印刷画像
の輪郭:非透明のテープ地のときには貼付する第2ラベ
ルの外郭)が、第2印刷画像G2の外枠のように見え
る。これにより、見栄えの良い外枠を付加したような
(合成)ラベルL2(のための第1印刷画像G1)を作
成できる。
【0087】なお、図4〜図6で上述の各例では、単一
段落の単一行の文書画像を全体画像とする場合の例であ
ったが、テープ印刷装置1では、複数段落・複数行を扱
えるので、これらに対応する例について、以下に説明す
る。
【0088】まず、テープ印刷装置1では、改段落キー
を操作(押下)することにより、その時点のカーソル位
置の前に第1印刷画像G1に新たな段落を設ける(挿入
する)ための改段落指示を行うことができる。このた
め、この改段落キーとともに、改テープキーを操作する
ことにより、貼付する別テープ(第2テープ)に指定の
段落を担当させるという意味の「改テープ段落」を指示
する。この機能の場合も、操作の順序は特に規定せず、
改段落キー操作と同時に改テープキーを操作しても良い
し、改段落キー後改テープキー操作や、改テープキー後
改段落キー操作でも良い。すなわち、改段落キー操作
(改段落指示)および改テープキー操作(改テープ指
示)の双方が同時または所定の順番で行われた場合に、
新たな段落を第2印刷画像領域A2として設定するの
で、これらの操作により、第2テープ編集モードへの移
行と第2印刷画像領域A2(新たな段落)の設定ができ
る。これにより、見栄えの良い段落囲みを行ったような
(合成)ラベル(のための第1印刷画像)を作成でき
る。
【0089】例えば、図7に示すように、全体のベース
として第1テープ幅24mmの白地に黒文字用(白色地
のテープTと黒色のインクリボンRの組合せのテープカ
ートリッジC)の第1テープT1を利用し、4つの段落
から成る全体画像のうちの2番目、4番目の段落の文書
画像を第2印刷画像G21、G22として、第2テープ
幅18mmの黒色地に白文字用(黒色地のテープTと白
色のインクリボンRの組合せのテープカートリッジC)
の第2テープT2を利用すると、同図(c)に示すよう
な合成ラベルL3を作成できる。すなわち、同図(d)
は従来の「字囲み」の機能を用いて段落囲みを行った場
合のラベルLd3を示すが、本例の画像作成方法および
ラベル作成方法では、同図(c)に示すように、第2ラ
ベルL3bの種類(幅、地色、地模様、質感)の選択等
を工夫することにより、さらに見栄えの良い「段落囲
み」の(ような合成)ラベルL3を作成できる。
【0090】なお、この例の場合も、前述の「第2印
刷画像(領域)を挿入する手順」、「途中で(第2印
刷画像領域を確保して)第2印刷画像を作成する手
順」、「第2印刷画像(領域)を範囲指定する手順」
のいずれでも採用できる。
【0091】例えばであれば、「『ABCD』『EF
GH』『IJKL』」(『』は各行を示し、「」はその
全体で各段落などを示す)の段落の画像(第1段落画
像)G11に続いて、「『あいうえお』『かきくけこ』
『さしすせそ』」の段落の画像(第3段落画像)G13
が用意されている状態で、第1段落画像G11と第3段
落画像G13の間に(挿入するように)第2印刷画像領
域A21を設定して第2印刷画像G21を作成し、第3
段落画像G13の後に第2印刷画像領域A22を設定し
て第2印刷画像G22を作成する。
【0092】例えば第3段落画像G13の先頭の「あ」
をカーソル指定した状態で、ユーザにより改テープ段落
が指示されると、第3段落の先頭の「あ」の前、すなわ
ち第1段落の末尾の「L」と第3段落の先頭の「あ」の
間に、新たな段落が挿入され、第2テープT2の担当と
なるので、ユーザは、続いて、テープ幅・長さの指定に
より第2印刷画像領域A21を設定するとともに、
「『abcd』『efgh』『ijkl』」を入力して
第2印刷画像G21を作成(用意)できる。同様に、第
3段落画像G13の後をカーソル指定した状態で、改テ
ープ段落が指示されると、そこに(すなわち末尾に)新
たな段落が挿入され、第2テープT2の担当となるの
で、ユーザは、続いて、テープ幅・長さの指定により第
2印刷画像領域A22を設定でき、「『アイウエオ』
『カキクケコ』『サシスセソ』」を入力して第2印刷画
像G22を作成(用意)できる。
【0093】そして、その後(第1テープT1を装着し
た状態から)、印刷キーの押下により第1テープT1に
第1印刷画像G1(輪郭画像G12を含む)を印刷して
第1ラベルL3aを作成し(図7(a)参照)、その
後、第2テープT2を装着(テープを交換)して、改テ
ープキーの押下により第2テープ編集モードに切り換え
てから印刷キーを押下することにより、第2テープT2
に第2印刷画像G2(G21、G22)を印刷して第2
ラベルL3b1、L3b2を作成できる(同図(b)参
照)。このため、第1ラベルL3aの第2印刷画像領域
A2(A21、A22)に、第2ラベルL3b1、L3
b2の第2印刷画像G2(G21、G22)を貼付し
て、合成ラベルL3を作成できる。なお、上述の説明で
は、新たな段落をカーソル指定位置の前に挿入するもの
としたが、カーソル指定の後側に挿入する仕様としても
良い。
【0094】また、例えば「途中で(第2印刷画像領
域を確保して)第2印刷画像を作成する手順」であれ
ば、第1テープ編集モードにおいて第1段落画像G1の
作成後、改テープ段落の指示により第2テープ編集モー
ドへ移行し、第2テープ編集モードにおいて、新たな段
落の領域として第2印刷画像領域A21を設定するとと
もに、第2印刷画像G21を作成し、改テープ段落の指
示により第1テープ編集モードへ戻る(改テープ解
除)。続いて、同様に、第1テープ編集モードにおいて
第3段落画像G3の作成後、改テープ段落の指示により
第2テープ編集モードへ移行し、新たな段落の領域とし
て第2印刷画像領域A22を設定するとともに第2印刷
画像G22を作成し、改テープ段落の指示により第1テ
ープ編集モードへ戻る。その後(第1テープT1を装着
した状態から)、第1印刷画像G1を印刷して第1ラベ
ルL3aを作成し、テープ交換後、第2印刷画像G2
(G21、G22)を印刷して第2ラベルL3b1、L
3b2を作成でき、第1ラベルL3aの第2印刷画像領
域A2(A21、A22)に、第2ラベルL3b1、L
3b2の第2印刷画像G2(G21、G22)を貼付し
て、合成ラベルL3を作成できる。
【0095】なお、上述のやの手順では、幅や長さ
を入力して第2印刷画像領域A2(A21、A22)を
確保後に第2印刷画像G2(G21、G22)を作成し
ても良いし、第2印刷画像G2を作成して、それに応じ
た領域を第2印刷画像領域A2として確保しても良い。
また、これらの場合、とりあえず第2印刷画像領域A2
の確保のみを行い、第2テープ装着後(テープ交換後)
に、第2印刷画像G2を作成することもできる。また、
このため、第1ラベルL3aの作成と第2ラベルL3b
(L3b1、L3b2)の作成に、別々のテープ印刷装
置を使用することもできる。また、ここでは、第2印刷
画像G21、G22(のラベル)を同じ種類の第2テー
プT2を利用して作成したが、別の種類のテープを利用
して第2テープT21、T22等とし、それぞれ第2印
刷画像G21、G22を印刷して第2ラベルL3b1、
L3b2としても良い。
【0096】また、テープ全体に印刷画像のネガ印刷が
できる場合、第2テープT2としても第1テープT1と
同じ白地に黒文字用を利用してネガ印刷することによ
り、第2印刷画像G21、G22を印刷して、第2ラベ
ルL3b1、L3b2としても良い。また、ネガ印刷を
利用する場合、透明地に黒文字用(透明のテープTと黒
色のインクリボンRの組合せのテープカートリッジC)
の第2テープT2を利用すれば、ネガ印刷により第2印
刷画像G21、G22を連続して印刷しても、透明地で
あり、第1ラベルL3a上を含む位置にそのまま貼り付
けても第3段落画像G3が見えるので、切り離さずに第
2ラベルL3bとすることもできる。
【0097】次に、例えば「第2印刷画像(領域)を
範囲指定する手順」であれば、最初に、第1テープ編集
モードにおいて、「『ABCD』『EFGH』『IJK
L』」の第1段落、「『abcd』『efgh』『ij
kl』」の第2段落、「『あいうえお』『かきくけこ』
『さしすせそ』」の第3段落、「『アイウエオ』『カキ
クケコ』『サシスセソ』」の第4段落の全ての入力から
段落画像作成まで用意しておき、第2段落および第4段
落を範囲指定してから、改テープキーを押下することに
より、上述のやの手順によるものと同等の第1ラベ
ルL3a、第2ラベルL3b、合成ラベルL3を作成で
きる。
【0098】以上のように、上述の例の画像作成方法で
は、第1印刷画像G1は、複数(上記の例では4つ)の
段落を有し、第2印刷画像領域A2(A21、A22)
は、第2印刷画像G2(G21、G22)を貼付したと
きに、複数(4つ)の段落のうちの少なくとも1(上記
の例では2つ)を担当するように設定されるので、第1
印刷画像G1を第1テープT1に印刷し、第2印刷画像
G2(G21、G22)を幅、地色、地模様、質感など
が相異なる第2テープT2に印刷して貼る(合成する)
ことにより、少なくとも1(2つ)の段落を第2印刷画
像G2に担当させることができ、これにより、見栄えの
良い段落囲みを行ったような合成ラベルL3のための第
1印刷画像G1を作成できる。
【0099】なお、テープ印刷装置1では、図4の説明
等でも前述のように、ユーザは、ディスプレイ4の表示
画面41に第2印刷画像G2(G21、G22)をも含
む全体(第1印刷画像G1の第2印刷画像領域A2内に
第2印刷画像G2を合成した合成画像)を表示させて、
全体(合成画像)の編集を行うことができるが、テープ
印刷装置1では、この場合の表示において、さらに第2
印刷画像領域A2(およびその領域内の第2印刷画像G
2)を他の領域と判別可能に表示できるようにしてい
る。具体的には、モード切換により、第2印刷画像領域
A2内の第2印刷画像G2を白黒反転表示できるように
している(このため、この表示を行った場合のイメージ
は、図7(c)と同様になる)。ここで、モード切換で
きるようにしたのは、印刷時に同図(c)のように印刷
する場合、すなわち第2印刷画像領域G2が明示された
第1印刷画像G1を作成して印刷する場合には、上記の
表示機能によらなくても、第1印刷画像G1をそのまま
表示するだけで、第2印刷画像領域A2(およびその領
域内の第2印刷画像G2)を他の領域と判別可能に表示
できるからである。そして、テープ印刷装置1では、上
記のいずれかにより、第2印刷画像領域A2を他の領域
と判別可能に表示できるので、第1印刷画像G1等の印
刷前にそれらを確認できる。
【0100】また、テープ印刷装置1では、上記の表示
画面41に表示された全体(合成)画像のイメージを利
用して、前述の「第2印刷画像(領域)を範囲指定す
る手順」を採用する場合等に便利なように、前述のカー
ソルのドラッグ操作や始点・終点指定による範囲指定ば
かりでなく、任意の領域を領域指定できるようにしてい
る。具体的には、カーソル(いわゆる十字カーソル等も
含む)により、始点と終点を指定してそれらを結ぶ直線
を対角線とする長方形を領域指定する長方形領域指定、
多角形の領域の各角を順に指定して領域指定する多角形
領域指定、および、指定したい領域内の各ドットを累積
して(例えば各ドットについて指定の度毎に白黒反転さ
せ、黒ドットで示される領域を指定領域として)指定す
る任意形領域指定など、各種の領域指定方法を利用でき
るようにしている。テープ印刷装置1では、ユーザによ
り領域指定モードに切り換えられると、上記の各領域指
定の選択肢を表示するので、ユーザは、いずれかを選択
して利用できる。ここで、上記の各点(各ドット)の指
定は、指定したい点(ドット)上にカーソルを移動さ
せ、シフトキーを操作(押下)する操作を行うものとす
るが、もちろん、同旨の結果を得られる操作であれば、
他の方法を採用しても良い。以上のように、テープ印刷
装置1では、各種の領域指定手段を用いて、第2印刷画
像領域A2を表示画面41内で容易に領域指定できる。
【0101】ところで、テープ印刷装置1では、改行キ
ーを操作(押下)することにより、その時点のカーソル
位置の前で改行して(新たな行を設け)、新たな行の編
集に入るための改行指示を行うことができる。このた
め、この改行キーとともに、改テープキーを操作するこ
とにより、貼付する別テープ(第2テープ)に指定の行
を担当させるという意味の「改テープ行」を指示する。
この機能の場合も、操作の順序は特に規定せず、改行キ
ー操作と同時に改テープキーを操作しても良いし、改行
キー後改テープキー操作や、改テープキー後改行キー操
作でも良い。すなわち、改行キー操作(改行指示)およ
び改テープキー操作(改テープ指示)の双方が同時また
は所定の順番で行われた場合に、新たな行を第2印刷画
像領域A2として設定するので、これらの操作により、
第2テープ編集モードへの移行と第2印刷画像領域A2
(新たな行)の設定ができる。これにより、見栄えの良
い行囲みを行ったような(合成)ラベル(のための第1
印刷画像)を作成できる。
【0102】例えば、図8に示すように、全体のベース
として第1テープ幅36mmの白地に黒文字用の第1テ
ープT1を利用し、6行から成る全体画像のうちの5行
目の文書(文字列)画像を第2印刷画像G2として、第
2テープ幅6mmの黒色地に白文字用の第2テープT2
を利用すると、同図(c)に示すような合成ラベルL4
を作成できる。すなわち、同図(d)は従来の「字囲
み」の機能を用いて行囲みを行った場合のラベルLd4
を示すが、本例の画像作成方法およびラベル作成方法で
は、同図(c)に示すように、第2ラベルL4bの種類
(幅、地色、地模様、質感)の選択等を工夫することに
より、さらに見栄えの良い「行囲み」の(ような合成)
ラベルL4を作成できる。
【0103】なお、この例の場合も、前述の「第2印
刷画像(領域)を挿入する手順」、「途中で(第2印
刷画像領域を確保して)第2印刷画像を作成する手
順」、「第2印刷画像(領域)を範囲指定する手順」
のいずれでも採用できる。ただし、この点については、
図4〜図7で前述の例とほぼ同様であり、容易に類推可
能なので、説明は省略する。いずれかの手順により、第
1印刷画像G1を作成し、第2印刷画像領域A2の設定
および第2印刷画像G2の作成をした後、第1テープT
1を装着した状態から、印刷キーの押下により第1テー
プT1に第1印刷画像G1(輪郭画像G12を含む)を
印刷して第1ラベルL4aを作成し(図8(a)参
照)、第2テープT2を装着(テープを交換)して、改
テープキーの押下により第2テープ編集モードに切り換
えてから印刷キーを押下することにより、第2テープT
2に第2印刷画像G2を印刷して第2ラベルL4bを作
成でき(同図(b)参照)、第1ラベルL4aの第2印
刷画像領域A2に、第2ラベルL4bの第2印刷画像G
2を貼付して、合成ラベルL4を作成できる。
【0104】また、この例においても、上述のやの
手順では、幅や長さを入力して第2印刷画像領域A2を
確保後に第2印刷画像G2を作成しても良いし、第2印
刷画像G2を作成して、それに応じた領域を第2印刷画
像領域A2として確保しても良い。また、とりあえず第
2印刷画像領域A2の確保のみを行い、第2テープ装着
後(テープ交換後)に、第2印刷画像G2を作成するこ
ともできる。また、このため、第1ラベルL3aの作成
と第2ラベルL3b(L3b1、L3b2)の作成に、
別々のテープ印刷装置を使用することもできる。また、
テープ全体にネガ印刷ができる場合、第2テープT2と
しても第1テープT1と同じ白地に黒文字用を利用して
ネガ印刷することにより、第2印刷画像G2を印刷し
て、第2ラベルL4bとしても良い。また、透明地に黒
文字用の第2テープT2を利用することもできる。
【0105】以上のように、上述の例の画像作成方法で
は、第1印刷画像G1は、複数の行(上記の例では6
行)を有し、第2印刷画像領域A2は、第2印刷画像G
2を貼付したときに、複数の行(6行)の段落のうちの
少なくとも1(上記の例では5行目)を担当するように
設定されるので、第1印刷画像G1を第1テープT1に
印刷し、第2印刷画像G2を幅、地色、地模様、質感な
どが相異なる第2テープT2に印刷して貼る(合成す
る)ことにより、少なくとも1の行を第2印刷画像G2
に担当させることができ、これにより、見栄えの良い行
囲みを行ったような合成ラベルL4のための第1印刷画
像G1を作成できる。
【0106】次に、図4〜図8で上述の各例では、第1
ラベル上に第2ラベルを貼付するいわば2重のラベルに
より合成ラベルを作成したが、より多重化することによ
り、さらに多彩かつ見栄えの良い合成ラベルを作成でき
るので、以下、この点について説明する。
【0107】例えば図9に示す例は、図8で前述の例の
いわば応用例であり、文字列の内容としては同じもので
ある。この例では、まず、全体のベースとして第1テー
プ幅48mmの白地に黒文字用の第1テープT1を利用
する。また、1〜2行目および5〜6行目を第2印刷画
像G2(G21、G22)に担当させるが、それぞれ別
のテープT(第2テープT2)として、第2テープ幅1
2mmの緑色地に赤文字用の第2テープT21に1〜2
行目の第2印刷画像G21を印刷して第2ラベルL5b
1を作成するとともに、第2テープ幅18mmの黒色地
に白文字用の第2テープT22を利用して、5〜6行目
の第2印刷画像G22を担当する第2ラベルL5b2を
作成する。図8の例に比べて第2印刷画像G2とする部
分を複数とし、それぞれを別の第2テープにする点が異
なるが、これらの点については、図7等で説明したのと
同等であって類推可能なので、特に説明しない。ただ
し、本例では、第2印刷画像G2のうちの第2印刷画像
G22のラベル(第2ラベル)を合成ラベルとして作成
する。
【0108】すなわち、2行(5〜6行目)を担当する
第2ラベルL5b2の第2印刷画像G22のうちの下の
行の分を第3印刷画像G3として、第3テープ幅6mm
の白地に黒文字用の第3テープT3を利用して、第3印
刷画像G3が印刷された第3ラベルL5b2bを作成す
るとともに、第3印刷画像G3を貼付するための第3印
刷画像領域A3が確保された(その輪郭画像G222を
含む)第2印刷画像G221を第2テープT22に印刷
して第2ラベルL5b2aを作成し、その第3印刷画像
領域A3に第3ラベルL5b2bの第3印刷画像G3を
貼付(合成)して、合成ラベルとしての(合成)第2ラ
ベルL5b2を作成できる。そして、同じ階層のラベル
(第2ラベル)として作成された第2ラベルL5b1と
ともに、第1ラベルL5aの第2印刷画像領域A2(A
21、A22)に貼付して、合成ラベルL5を作成でき
る。
【0109】なお、この例の場合も、前述の「第2印
刷画像(領域)を挿入する手順」、「途中で(第2印
刷画像領域を確保して)第2印刷画像を作成する手
順」、「第2印刷画像(領域)を範囲指定する手順」
のいずれでも採用できる。前述のように、やの手順
では、とりあえず第2印刷画像領域A2(A21、A2
2)の確保のみを行い、第2印刷画像領域A2(A2
1、A22)が確保された(輪郭画像等を含む)第1印
刷画像G1を第1テープT1に印刷し、第2テープ装着
後(テープ交換後)に、第2印刷画像G2を作成するこ
ともできるので、以下では、その手順を最も理解しやす
い手順として採用して説明する。
【0110】すなわち、まず、上述のまたはによ
り、第2印刷画像G2(G21、G22)の作成は行わ
ずに、第2印刷画像領域A2(A21、A22)が確保
された(輪郭画像G11、G13を含む)第1印刷画像
G1を第1テープT1に印刷して、第1ラベルL5aを
作成する(図9(a)参照)。次に、同図(b)に示す
ように、第2テープT21を装着(テープ交換)し、第
2印刷画像G21を作成して第2テープT21に印刷し
て第2ラベルL5b1を作成する。次に、第2テープT
22を装着(テープ交換)し、第1ラベルL5aと同様
に、第2印刷画像にとっての下位の印刷画像である第3
印刷画像G3の貼付領域として第3印刷画像領域A3の
確保のみを行い、その第3印刷画像領域A3が確保され
た(輪郭画像G222を含む)第2印刷画像G22を作
成し、第2テープT22に印刷して第2ラベルL5b2
aを作成する。次に、第3テープT3を装着(テープ交
換)し、第3印刷画像G3を作成して第3テープT3に
印刷して第3ラベルL5b2bを作成する。この時点
で、用意すべき全てのラベル(第1ラベルL5a、第2
ラベルL5b1、第2ラベルL5b2a、第3ラベルL
5b2b)が作成済みなので、同図(c)に示すよう
に、順次、確保されている所定の貼付領域に貼付するこ
とにより、全体を合成した合成ラベルL5を作成でき
る。
【0111】なお、他の手順も適宜適用して、その時の
都合に合わせて同様に合成ラベルL5を作成することが
できる。例えば上記の第3印刷画像G3は、第2印刷画
像G22とともに作成することもでき、その場合も、第
3印刷画像領域A3を確保(設定)してから第3印刷画
像G3を作成しても良いし、第3印刷画像G3を作成し
てからそれに合わせて第3印刷画像領域A3を確保(設
定)しても良いし、第3印刷画像G3を含むように第2
印刷画像G22を作成しておいて、第3印刷画像G3の
部分を範囲指定して、第3印刷画像領域A3を確保(設
定)しても良い。また、同図(c)に相当する全体画像
まで最初に作成しておき、そのうちの第2印刷画像G2
1の部分を範囲指定して、第2印刷画像領域A21を確
保し、同様に、第2印刷画像G22の部分を範囲指定し
て、第2印刷画像領域A22を確保し、その後、第2印
刷画像G22を印刷する代わりに、その時点でさらに第
3印刷画像G3の部分を範囲指定して、第3印刷画像領
域A3を確保(設定)しても良い。
【0112】以上のように、上述の例の画像作成方法
(並びにラベル作成方法)では、第1ラベル上に第2ラ
ベルを貼付する2重化をさらに進めて、より多重化(上
記の例では3重化)することができ、これにより、さら
に多彩かつ見栄えの良い合成ラベルを作成できる
【0113】なお、上述の各例では、改テープ解除指示
を改テープ指示と同一操作(改テープキーの押下)と
し、その同一操作の毎に、第1テープ編集モードと第2
テープ編集モードとを切り換えるようにしたが、図9で
上述のような例では、同時に考慮できるテープ(ラベ
ル)の(階層)数を3以上とすることもでき、そのよう
な場合、すなわち、第2ラベルの第2印刷画像の領域内
に、さらに別のテープ(第3テープ)による第3ラベル
の第3印刷画像を貼付する第3印刷画像領域を確保し
て、同様にして3重の合成ラベルを作成するような場
合、逆に、改テープキーの操作(改テープ指示)とは別
に改テープ解除キーを設けて操作(改テープ解除指示)
できるようにし、改テープ指示の度に、第1テープ編集
モード→第2テープ編集モード→第3テープ編集モード
→…(さらに下位テープ編集モード)に切り換え、改テ
ープ解除指示の度に、(さらに下位テープ編集モード)
…→第3テープ編集モード→第2テープ編集モード→第
1テープ編集モードに切り換えられるようにしても良
い。これにより、最初に(印刷等をする前に)第3印刷
画像等の下位の印刷画像をも作成して全体(合成結果)
の画像をも表示画面等で確認してから、テープ交換をし
つつ、順次、各階層の印刷画像を印刷して各階層のラベ
ルを作成できる。
【0114】ところで、図4〜図9で上述のように、全
体のベースとなる第1ラベルの第1印刷画像の領域内に
確保された第2ラベルの第2印刷画像の貼付領域である
第2印刷画像領域に、第2印刷画像を貼ることにより、
画像として合成し、その合成画像のラベルである合成ラ
ベルを作成できる、ということは、全体画像として一部
のみ異なる画像のラベルであれば、その異なる部分のみ
貼り替えることにより作成できる、ということを意味す
る。また、一旦、貼ってから(合成してから)交換した
り、あるいはさらに上から貼るなどの他、予め予想でき
る範囲で複数種類の第2印刷画像のラベルを用意してお
けば、任意の時点でその複数種類のうちのいずれかを選
択して、その第2印刷画像を合成した合成ラベルを作成
できる。
【0115】例えば図4〜図6および図8の例であれ
ば、第2印刷画像G2の内容やその印刷対象の第2テー
プT2の種別などを変えて種々用意しておけば、各種内
容や各種趣向の異なる合成ラベルを容易に作成できる。
また、図7や図9の例であれば、2つの第2印刷画像G
21、G22のそれぞれについて、同様にできるので、
さらに多彩な(相異なる)合成ラベルを容易に作成でき
る。
【0116】例えば図9においては、合成ラベルL5
は、いわゆる「お知らせ」を記載したものであり、第2
印刷画像G21はいわば発行元(部門)を示している
が、同住所内に他の部門(例えば林檎林館と並ぶ別館
等)があり、そこからも同様のお知らせの可能性がある
場合、この第2印刷画像G21の部分(が印刷された第
2ラベルL5b1)のみを(例えば林檎林別館等に)変
えれば他は同様に使用して、発行元の異なる合成ラベル
を容易に作成できる。同様に、第2印刷画像G22はい
わばイベント名および集合場所等のお知らせであり、別
のイベントに際して、この部分(が印刷された第2ラベ
ルL5b2=L5b2a+L5b2b)のみを変えれ
ば、その時々のイベントに合わせた合成ラベルを容易に
作成できる。
【0117】そして、図4〜図9で前述の例では、いわ
ば各部を担当するラベルが異なることに着目し、幅、地
色、地模様、質感などが相異なる複数種類のテープを利
用して、その相違部分が目立つように(すなわち枠や囲
み等に見えるように)各テープを選択・指定したが、上
記のような応用では、一部のみを変更したことを明示し
たくない場合もある。このような場合、例えば図9の例
に対応して図10に示すように、第2テープT2や第3
テープT3等として、透明地に黒文字用のテープTを選
択することにより、各ラベル(第1ラベルL6a、第2
ラベルL6b1、第2ラベルL6b2a、第3ラベルL
6b2b)の相互間の境界線が目立たない合成ラベルL
6を作成することもできる(ただし、図10では後述の
説明の都合上、境界線を図示している)。
【0118】なお、上述の実施形態のテープ印刷装置1
では、改テープキーが押された時点で、種別検出されて
いる第1テープT1の第1テープ幅以下のテープ幅の選
択肢を、第2テープT2の第2テープ幅の候補として、
ディスプレイ4の表示画面41に表示するものとし、ユ
ーザはいずれかのテープ幅を選択して指定できるものと
したが、第2テープ幅ばかりでなく、第1テープ幅以下
の条件の下で、その地色、地模様、材質(質感)などを
も含めたテープ種別を選択できるようにしても良い。ま
た、この場合のテープの種類には、テープカートリッジ
Cに収容されて供給されるものばかりでなく、所定の長
さを有するテープ片(短片)をも装着できるようにし
て、選択可能なテープの種別に含めても良い。
【0119】そして、これらの場合、テープの複数種類
のうちから第2テープT2の種類を指定できるので、第
2テープT2の種類、すなわちその幅、地色、地模様、
質感などを考慮して第1印刷画像G1を作成できるとと
もに、選択された第2テープT2の種類がテープ幅と対
応していれば、その種類に基づいて、第2テープ幅およ
び第2印刷画像G2の幅が設定でき、あるいは長さの定
まったテープの種類であれば、第2印刷画像G1の長さ
をも設定でき、第2印刷画像領域の設定を簡単化でき
る。
【0120】また、上記のように改テープ指示(第2テ
ープ編集モード)に応じて、第2テープのテープ種別を
選択できる場合、第2印刷画像領域の輪郭を決定する手
段(あるいは決定するための工程)を備えることが好ま
しい。この場合、第2印刷画像領域の輪郭を決定するの
で、その輪郭を有する第2印刷画像領域を、第1印刷画
像の領域内に設定できる。
【0121】ここで、第1テープ(第1ラベル)に印刷
された第1印刷画像上に、第2印刷画像が印刷された第
2テープ(第2ラベル)を貼付して合成ラベルを作成す
る場合に、第2テープが透明地であれば、それに印刷さ
れた第2印刷画像が第1印刷画像(の領域)上に直接見
えることになり、その外側(第2テープT2のテープ地
の部分:透明部分)は、第1印刷画像上に重なっても下
が見える。すなわち、改テープ時に第2テープのテープ
種別を選択できる場合、選択(指定)された第2テープ
の種類が、例えば透明地のときには、テープ地の方は透
明で第1ラベル上に貼り付けても下が見えるので、領域
として確保すべきはその上に印刷される第2印刷画像自
体の輪郭内で良い。このため、このような場合、第2印
刷画像内の非透明色部分の外縁を結ぶ線を、第2印刷画
像領域の輪郭として決定することが好ましい。これによ
り、貼付して合成する場合に考慮すべき第2印刷画像領
域(の輪郭)は、第2印刷画像内の非透明色部分の領域
とすることができ、第1印刷画像内の領域を有効に生か
したラベルを作成できる。
【0122】一方、第2テープとして地色が非透明のテ
ープが指定された場合、第2印刷画像が印刷された第2
テープ(第2ラベル)を貼付する領域の外郭を示す線を
第2印刷画像領域の輪郭として決定すれば良い。これに
より、非透明な第2テープを適切に貼付しやすいよう
に、第2印刷画像領域を、第1印刷画像の領域内に設定
できる。
【0123】また、例えば図10の例においては、図9
の例に合わせて、それぞれ第2テープ幅12mm、18
mmの透明地の第2テープT21、T22を使用した
が、透明地のテープであれば実質的な占有範囲は有色
(黒文字)の文字部分なので、同じサイズの文字を使用
(印刷)するものとして、少し幅広の(例えばそれぞれ
18mm、24mmの)第2テープ幅を有する第2テー
プT21、T22を利用しても良い。また、例えば第2
ラベルL6b1において、実際の有色部分は文字部分な
ので、その外縁(すなわち各文字のアウトラインの外側
の端を結ぶ線)に沿って第2印刷画像領域の輪郭を描け
ば複雑な輪郭となるが、図示の例の領域設定上は、その
輪郭を内包する長方形領域として設定すれば、実質上十
分に領域の有効利用が図れる。
【0124】このため、例えば図10の例では、図示の
第2印刷画像G21(2行の文字列画像)が印刷された
第2ラベルL6b1を貼付する領域(長方形の領域)の
外郭を示す線を第2印刷画像領域A21の輪郭とすれば
良い。ただし、上述のように透明地ではあるが幅広の第
2テープ幅を利用する場合も、同じ第2印刷画像領域A
21の輪郭とすることが好ましい。この場合、第2印刷
画像領域A21は、第2ラベルL6b1を貼付する領域
(長方形領域)より一回り小さく(狭く)、かつ有色部
分の外縁(第2印刷画像領域の輪郭)を内包する長方形
領域となる。すなわち、第2テープ地が透明の場合、第
2印刷画像領域A21の輪郭(線)=有色部分の外縁を
結ぶ線であり、第2テープ地が非透明の場合、第2印刷
画像領域A21の輪郭(線)=第2ラベルの外郭を示す
線ではあるが、第2印刷画像領域A21を、第2印刷画
像領域A21の輪郭(線)を内包する長方形領域として
設定すれば、双方とも同様に長方形領域として扱える。
図10で前述の例は、まさにそのように扱った例であ
り、それ故、図9の例と同様に作成できる。上記では第
2印刷画像G21側(第2ラベルL6b1側)で説明し
たが、第2印刷画像G22側(第2ラベルL6b2側)
でも同様である。
【0125】そして、第2印刷画像領域を、その輪郭
(線)を内包する長方形領域として扱う点については、
図4〜図10まで同様なので、上述の例は全て同様に画
像作成・ラベル作成ができる。すなわち、これらの場
合、第2印刷画像領域は、輪郭を内包する長方形領域と
して設定されるため、基本的に長さと幅を決定すれば領
域を設定できる。例えばテープ種別等により幅方向が予
め判明しているか、あるいはすでに設定されている場合
などには、長さを入力できれば、第2印刷画像領域の設
定を完了できる。また、例えば複数段落の文書画像が全
体画像の場合に、そのうちの所定の段落全体を第2印刷
画像とするときには、幅方向は全体画像と同じまたは全
体画像の幅より少し狭い所定幅に規定されるので、その
段落の長さ方向の基点が設定された状態でその長さを入
力することにより、第2印刷画像領域の設定を完了でき
る。
【0126】一方、例えばテープ種別等により長さが予
め判明しているか、設定されている場合には、幅を入力
できれば、第2印刷画像領域の設定を完了できる。例え
ば単一段落や定長印刷の画像を全体画像とする場合に、
所定の長さ(定長)内におさめるべき複数行のうちの所
定の行全体を第2印刷画像とするときには、長さ方向は
全体画像と同じまたは全体画像の長さより少し短い所定
長さに規定されるので、その行の幅方向の基点が設定さ
れた状態でその幅を入力することにより、第2印刷画像
領域の設定を完了できる。また、第2テープ幅を入力で
きるようにしても良い。この場合、第2テープ幅を入力
できるので、第2印刷画像の幅との関係を定めておくこ
とにより、入力された第2テープ幅に基づいて第2印刷
画像の幅を設定できる。
【0127】また、図4等で前述の例では、第2テープ
幅の選択(指定)が終了すると、テープ印刷装置1は、
テープ長さの入力を促す画面を表示し、ユーザはその長
さを数値により入力できるものとしたが、第2印刷画像
G2を作成してから第2印刷画像領域A2を設定するも
のとして、その第2印刷画像G2に対する前余白や後余
白の長さを入力できるようにしても良い。また、幅方向
についても、テープ幅の選択肢からの選択・指定でな
く、数値入力としても良い。また、第2印刷画像領域A
2の長さや幅あるいは上下左右の余白などを数値入力す
るにしても、最初から直接的に数値入力するばかりでな
く、例えば最初に標準値または前回値などのデフォルト
の数値を表示してから、その数値を増減できるようにし
ても良い。
【0128】また、これらの方法のいずれかにより、第
2印刷画像領域A2の幅や長さを定める(設定する)に
しても、前述の例では、改テープキーの操作(改テープ
指示)により第1テープ編集モードから第2テープ編集
モードに切り換えた直後のタイミングで設定したが、こ
れに限らず、再度、改テープキーを操作して第1テープ
編集モードに戻す(改テープ解除の)タイミングで設定
しても良い。
【0129】また、第2印刷画像領域A2の幅や長さが
定まった時点で、行数や1行の文字数等から文字サイズ
を決定できるので、図5で前述と同様に、図6以降の例
においても、決定された第2印刷画像内の文字サイズに
応じて、第1印刷画像内の文字サイズの調整をすること
もできる。また、設定した第2印刷画像領域の幅や長さ
に合わせて文字が入らない場合(例えば最小の文字サイ
ズによっても入力された行数や文字数が入らない場合
等)、設定した第2印刷画像領域幅や長さを優先して、
いわば定長印刷の場合と同様に、入らない旨(例えば
「「行数オーバー」や「文字数オーバー」等)のエラー
報知をしても良いし、行数や文字数を優先して、第2印
刷画像領域の幅や長さを調整しても良い。また、さらに
後者の場合、調整された第2印刷画像領域の幅や長さを
採用すると、第1テープ幅の範囲内に入らなくなった
り、第1ラベル(の第1印刷画像)として設定された定
長印刷等の範囲に入らなくなったときには、同様にエラ
ー報知するようにもできる。
【0130】なお、合成ラベルを作成する場合、設定に
より第2印刷画像領域が確保されていれば、ユーザが位
置調整をしつつ貼る(合成する)ことができるので、印
刷後の第1ラベルの第1印刷画像領域内に明示すること
は不可欠と言うわけではないが、明示されている方が便
利である。このため、第2印刷画像領域を印刷後に明示
するための領域明示機能を、第1印刷画像に付加するこ
とが好ましく、これにより、印刷後、その領域明示機能
により第2印刷画像領域が明示され、第2印刷画像(が
印刷された第2ラベル)を貼りやすく、すなわち画像を
合成した合成ラベルを作成しやすくできる。
【0131】図4〜図9に図示の例では、第2印刷画像
領域を長方形の貼付領域として、その長方形の輪郭線を
実線で示した輪郭画像G12等を付加することにより、
領域明示機能を、第1印刷画像に付加していて、この輪
郭画像を他の部分と共に印刷することにより、第2印刷
画像領域を印刷後に明示しているが、領域明示機能の付
加としては各種の方法が考えられるので、以下、この点
について説明する。
【0132】まず、上述してきた長方形の輪郭線を初め
として、第2印刷画像領域の輪郭線を第1印刷画像の領
域内に配置する方法がある。なお、輪郭線によるので、
所定の形ばかりでなく、多角形を含み曲線をも含む任意
の形状の領域に適用できる。また、輪郭線としても実線
ばかりでなく、点線、一点鎖線、2点鎖線等の破線でも
良い(図10(c)参照)。また、破線または実線によ
り、設定された第2印刷画像領域より若干狭い領域の輪
郭線、すなわち設定された第2印刷画像領域の輪郭線よ
り所定幅分だけ内側(領域内部)にずらした(いわゆる
一回り小さな)輪郭線を示すようにしても良い。この場
合、予め定めた幅(所定幅)なので、前者の(実際の第
2印刷画像領域の輪郭線を配置する)場合と同様に、第
2印刷画像領域を明示できるとともに、第2印刷画像
(あるいは非透明の第2ラベルのテープ地)の下に隠す
などの工夫ができる(隠せるという利点がある)。
【0133】また、上記の輪郭線による方法とは独立し
て適用できる(多角形の場合には同時適用可能な)方法
として、第2印刷画像が多角形領域として設定される場
合、多角形の第2印刷画像領域の各角の位置を示す角マ
ーク(マーク画像)を第1印刷画像の領域内に配置する
ことにより、第2印刷画像領域を明示できる。例えば図
10(a)の第2印刷画像領域A21であれば、四角形
なので、4つの角マークMeを配置すれば、第2印刷画
像領域A21を明示できる。なお、この方法の場合の角
マークMeは、設定された第2印刷画像領域の角の位置
から所定方向にずらして配置することもでき、ずらす方
向とその距離を予め定めておけば、同様に、第2印刷画
像領域を明示できる。また、例えば領域の外側にずらし
て配置すれば、第2印刷画像(が印刷された第2ラベ
ル)を貼る場合に、その角マークの内側に合わせて貼り
やすく、逆に内側にずらせば、第2印刷画像(あるいは
非透明の第2ラベルのテープ地)の下に角マークを隠す
ことができるなど、ラベルを貼る(画像を合成した合成
ラベルを作成する)ときのための各種の工夫ができる。
【0134】また、上記の輪郭線や角マーク等とは独立
または同時に適用可能な方法として、第2印刷画像領域
内に(第1印刷画像の領域内の)他の領域と異なる配色
をすることにより、色の違いを利用して境界線を明示で
きる。なお、この方法の場合も、任意の形状の領域に適
用できる。設定された第2印刷画像領域より若干(所定
分)狭い領域にも適用でき、所定分狭い領域内の配色の
場合も、予め定めた分(所定分)なので、前者の(全体
の)場合と同様に、第2印刷画像領域を明示できる。こ
のため、前述の角マークや輪郭線等と同様に、第2印刷
画像(が印刷された第2ラベル)の下に隠したりするな
どの工夫ができる。
【0135】なお、第2印刷画像領域を明示する方法と
して、第2印刷画像それ自体を第1テープの第1印刷画
像の第2印刷画像領域に配置して印刷しても良い。この
場合、第1テープ(第1ラベル)に印刷された第2印刷
画像の上に、第2テープ(第2ラベル)に印刷された第
2印刷画像を重ねて貼ることにより、合成ラベルを作成
できる。また、一旦完成した合成ラベル(言い換えれば
第2ラベルの第2印刷画像が既に貼られた合成ラベル)
の第2印刷画像それ自体も新たな第2印刷画像領域と成
り得る。すなわち、図9等で前述のように第2印刷画像
部分のみ異なる合成ラベルを種々作成する場合、最初か
らその部分が異なるように作成する方法の他、一旦作成
済みの合成ラベルを利用して、第2印刷画像部分を貼り
換えたり、その上に重ねて貼ることにより、新たな合成
ラベルとすることもできる。
【0136】例えば図4(d)に示すように、第2テー
プ幅18mmの黄色地の第2テープTsに黒文字「●白
い輪」が印刷されて作成された第2ラベルL0sが、前
述した第1テープ幅24mmの白地の第1テープT1
(第1ラベルL0a)上に貼られた合成ラベルLsがあ
る場合に、第2ラベルL0sを剥がして、同図(b)で
前述の第2ラベルL0bを貼れば、同図(c)で前述の
合成ラベルL0を作成できる。この場合、前述のように
(図示のように)、輪郭画像G12内にその寸法情報
(幅や長さ等)を印刷しておけば、前の第2印刷画像
(ここでは第2ラベルL0s)を剥がしたときに、新た
に作成すべき(貼付すべき)第2印刷画像(すなわち第
2ラベルL0b)の寸法を容易に把握できて便利であ
る。また、上記の合成ラベルLsがある場合に、第2ラ
ベルL0sの上に重ねて第2ラベルL0bを貼っても、
合成ラベルL0が作成できる。この場合、図示のよう
に、第2印刷画像の一部(例えば端部)に寸法情報(寸
法マーク)Ms(図示の例では「18−36」)を含め
ても良い。また、寸法情報としては、同図(a)の「テ
ープ幅18mm 長さ36mm」や上記の「18−3
6」の他、「W18×L36」などとすることもできる
し、テープ種別を示す番号等により表現しても良い。
【0137】なお、上述の実施形態では、複数段落・複
数行の場合に、段落を優先させた例のみを示したが、複
数段落に拘わらない行を設けても良い。例えばテープ幅
の(図示の)上側に図4〜図6あるいは図8〜図10の
例のような長さ方向に貫く行を配置した上で、その(図
示の)下側に図7のような複数段落を配置したり、その
ような段落・行混在の構成の画像の全体を新たに大きな
段落として、その前後にさらに新たな(大きな)段落を
設けるなど、任意の配置の全体(合成)画像およびその
ラベルの作成に適用できる。
【0138】また、上述の実施形態では、主に文字列
(キャラクタ列)を対象として編集や印刷などの各種処
理を行う例について説明したが、各段落・各行・各文字
列・各文字その他と同様に、ベースとなる第1印刷画像
を構成し得るものであれば外字や任意登録・任意作成の
図形等でも良いし、それらの混在でも良い。また、上述
の実施形態では、サーマル方式のテープ印刷装置につい
て説明したが、インクジェット方式その他のテープ印刷
装置にも適用できる。これらの他、本発明の要旨を逸脱
しない範囲で、適宜変更も可能である。
【0139】
【発明の効果】上述のように、本発明のテープ印刷装置
の画像作成方法並びにラベル作成方法によれば、幅、地
色、地模様、質感などが相異なる複数種類のテープを統
合して利用可能として、多彩かつ見栄えの良いラベルを
作成できる、などの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の外
観斜視図である。
【図2】図1のテープ印刷装置に対応する開蓋状態の外
観斜視図である。
【図3】図1のテープ印刷装置の制御系のブロック図で
ある。
【図4】印刷画像およびそれによるラベルの例を示す説
明図である。
【図5】別の例を示す、図4と同様の説明図である。
【図6】さらに別の例を示す、図4と同様の説明図であ
る。
【図7】さらに別の例を示す、図4と同様の説明図であ
る。
【図8】さらに別の例を示す、図4と同様の説明図であ
る。
【図9】さらに別の例を示す、図4と同様の説明図であ
る。
【図10】さらに別の例を示す、図4と同様の説明図で
ある。
【符号の説明】
1 テープ印刷装置 3 キーボード 4 ディスプレイ 5 テープカートリッジ 7 印刷ヘッド 11 操作部 12 印刷部 13 切断部 14 検出部 31 文字キー群 32 機能キー群 41 表示画面 141 テープ識別センサ 142 回転速度センサ 200 制御部 210 CPU 220 ROM 230 CG−ROM 240 RAM 241 各種レジスタ群 242 テキストデータ領域 243 表示画像データ領域 244 印刷画像データ領域 270 駆動部 A1 第1印刷画像の領域 A2 第2印刷画像領域 C テープカートリッジ G1 第1印刷画像 G2 第2印刷画像 L0〜L6 …… ラベル Me 角マーク Ms 寸法情報(寸法マーク) T テープ T1 第1テープ T2 第2テープ

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1テープにその幅に応じた第1印刷画
    像を印刷するテープ印刷装置において、テープ幅が前記
    第1テープの幅以下の第2テープを印刷対象とする第2
    印刷画像が貼付可能なように、前記第1印刷画像を作成
    するテープ印刷装置の画像作成方法であって、 前記第1印刷画像の領域内に、前記第2印刷画像の貼付
    領域として第2印刷画像領域を設定して、前記第2印刷
    画像領域が確保された第1印刷画像を作成することを特
    徴とするテープ印刷装置の画像作成方法。
  2. 【請求項2】 前記第1印刷画像は、複数の段落を有
    し、 前記第2印刷画像領域は、前記第2印刷画像を貼付した
    ときに前記複数の段落のうちの少なくとも1を担当する
    ように設定されることを特徴とする、請求項1に記載の
    テープ印刷装置の画像作成方法。
  3. 【請求項3】 前記第1印刷画像は、複数の行を有し、 前記第2印刷画像領域は、前記第2印刷画像を貼付した
    ときに前記複数の行のうちの少なくとも1を担当するよ
    うに設定されることを特徴とする、請求項1に記載のテ
    ープ印刷装置の画像作成方法。
  4. 【請求項4】 前記第1印刷画像は、複数の文字から成
    る文字列を有し、 前記第2印刷画像領域は、前記第2印刷画像を貼付した
    ときに前記文字列のうちの少なくとも一部を担当するよ
    うに設定されることを特徴とする、請求項1に記載のテ
    ープ印刷装置の画像作成方法。
  5. 【請求項5】 前記第1印刷画像は、複数の文字を有
    し、 前記第2印刷画像領域は、前記第2印刷画像を貼付した
    ときに前記複数の文字のうちの少なくとも1を担当する
    ように設定されることを特徴とする、請求項1に記載の
    テープ印刷装置の画像作成方法。
  6. 【請求項6】 前記第2印刷画像領域は、前記第1印刷
    画像の領域と二重枠態様に内包される領域となるように
    設定されることを特徴とする、請求項1に記載のテープ
    印刷装置の画像作成方法。
  7. 【請求項7】 前記第1印刷画像は、前記第2印刷画像
    領域を明示するマーク画像を有するように作成されるこ
    とを特徴とする、請求項1ないし6のいずれかに記載の
    テープ印刷装置の画像作成方法。
  8. 【請求項8】 前記第2印刷画像領域は、多角形の領域
    として設定され、 前記第1印刷画像は、前記マーク画像として、前記多角
    形の各角の位置を示す角マークを有することを特徴とす
    る、請求項7に記載のテープ印刷装置の画像作成方法。
  9. 【請求項9】 前記第1印刷画像は、前記マーク画像と
    して、破線または実線により前記第2印刷画像領域の輪
    郭線を示す輪郭画像を有することを特徴とする、請求項
    7または8に記載のテープ印刷装置の画像作成方法。
  10. 【請求項10】 前記マーク画像は、前記第2印刷画像
    を貼付したときにその下に隠蔽されるように配置される
    ことを特徴とする、請求項7ないし9のいずれかに記載
    のテープ印刷装置の画像作成方法。
  11. 【請求項11】 前記第1印刷画像は、前記第2印刷画
    像の全体の領域内およびそれより所定分狭い領域内のい
    ずれかに前記第1印刷画像の他の領域と異なる配色がな
    され、 前記第2印刷画像領域は、その配色の境界線により明示
    されたことを特徴とする、請求項1ないし10のいずれ
    かに記載のテープ印刷装置の画像作成方法。
  12. 【請求項12】 前記第1印刷画像の印刷以前に、前記
    第2印刷画像を作成する第2印刷画像作成工程をさらに
    備えたことを特徴とする、請求項1ないし11のいずれ
    かに記載のテープ印刷装置の画像作成方法。
  13. 【請求項13】 前記第1印刷画像の前記第2印刷画像
    領域内に前記第2印刷画像を合成した合成画像を表示す
    る合成画像表示工程をさらに備えたことを特徴とする、
    請求項12に記載のテープ印刷装置の画像作成方法。
  14. 【請求項14】 前記第1ラベルと前記第2ラベルは、
    テープの種類が異なることを特徴とする、請求項1ない
    し13のいずれかに記載のテープ印刷装置の画像作成方
    法。
  15. 【請求項15】 前記第2テープは、透明地のテープで
    あることを特徴とする、請求項1ないし14のいずれか
    に記載のテープ印刷装置の画像作成方法。
  16. 【請求項16】 請求項1ないし15のいずれかに記載
    のテープ印刷装置の画像作成方法によって作成された前
    記第1印刷画像を前記第1テープに印刷して、前記第1
    印刷画像が印刷された第1ラベルを作成する第1ラベル
    作成工程と、 前記第2テープをテープ印刷装置に装着し、前記第2印
    刷画像を前記第2テープに印刷して、前記第2印刷画像
    が印刷された第2ラベルを作成する第2ラベル作成工程
    と、を備えたことを特徴とするラベル作成方法。
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