JP2003001297A - 建設汚泥、汚土、焼却灰等からなる粒状物の製造方法 - Google Patents
建設汚泥、汚土、焼却灰等からなる粒状物の製造方法Info
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Abstract
効率的に且つ容易に得ることができる、建設汚泥、汚
土、焼却灰等からなる粒状物の製造方法を提供する。 【解決手段】 建設汚泥、泥土並びにこれらの脱水ケー
キ、焼却灰、石炭灰等の被処理物と添加材を混合槽に投
入して混練し、盛土、覆土用資材、ドレーン材等として
使用可能な粒状物を得るとき、テーパー状に縮経された
混合槽の中心部には高速で回転駆動される螺旋状羽根
が、そして周壁部には低速で前記螺旋状羽根と逆方向に
回転駆動されるパドル型羽根が設けられている大平洋機
工株式会社製のハイファンクションミキサを使用する。
Description
泥、泥土並びにこれらの脱水ケーキに焼却灰、石炭灰等
を混入した被処理物から粒状物を製造する、特に盛土、
覆土用資材、ドレーン材として使用可能な粒状物を得
る、建設汚泥、汚土、焼却灰、石炭灰等からなる粒状物
の製造方法に関するものである。
泥、泥土並びにそれらの脱水ケーキは、含水比が高く、
あるいは構成粒子が微粒であったりするので、そのまま
利用することはできず、一部固化材あるいは固化材およ
び混和剤を投入して改良処理あるいは一部固化材及び混
和剤を投入して流動化処理して埋戻し材として使用され
たりはしているが、発生量が多いので、これらの用途だ
けでは限度があり、大半が処分場に輸送処理されてい
る。すなわち、現場もしくは資材としての有効使用度は
小さく、上記の一部は不適格な処理方法によって現場処
理されているものの、大半は脱水し、その脱水ケーキは
大部分が産業廃棄物処理業者に埋め立て等の手段によっ
て廃棄処理されている。一方、焼却灰、石炭灰等に関し
ては、最近セメントの原料として使用したり、また固化
材と混練造粒焼成して軽量骨材とするなど種々の有効利
用が開発されているが、コスト面も含め有効利用量に対
し発生量が多いので、これらのかなりの量が固化処理あ
るいは添加処理した後廃棄物処理業者に依頼して廃棄処
理されている。
ら、高含水比の建設汚泥、泥土並びにそれらの脱水ケー
キ及び焼却灰、石炭灰等の処理がますます困難になるこ
とが予測され、近年その再利用についてコスト面も含め
様々な検討がなされている。
なく従来周知の通り、強制攪拌方式、転動造粒方式、流
動造粒方式および押出式等の多種類の造粒装置が知られ
ている。
術的課題を解決するためになされたものであって、その
目的は建設汚泥、泥土並びにこれらの脱水ケーキに焼却
灰、石炭灰等を混入した被処理物の造粒物を製造し、特
に盛土、覆土用資材、ドレーン材等として充分に利用が
可能な建設汚泥、汚土、焼却灰、石炭灰等からなる粒状
物の製造方法を提供するにある。特に、高含水比の建設
汚泥、泥土は含水率が高く、また構成粒子も微粒子が多
く含まれているので粘性が高く、またそれらの脱水ケー
キは大きな塊状となって排出される。従って、これらに
水分調整用に焼却灰あるいは石炭灰等を混入して混練す
るとともに、造粒させて造粒物を得る造粒装置としては
強制攪拌式のものが適していると言える。さらに、被処
理物の処理量が大きいことを考慮すると、該当する造粒
装置としては、パン型ミキサ、横型二軸パドルミキサ、
ヘンシュエルミキサ、横型一軸パドルミキサ等が考えら
れる。しかしながら、従来のこれらの造粒装置では色々
な要望に応えることができないという欠点がある。例え
ば、上記したような造粒物は、盛土、覆土用資材、ドレ
ーン材等に利用され、その用途に応じた粒度あるいは強
度が要求されるが、従来の造粒装置では粒度の調整が困
難であるばかりか、被処理物の構成粒子が液中に均等に
分散されないか、あるいは粒子に濡れた水膜が均一でな
いので、粒度が揃わないばかりか、中には大きな凝集塊
となったり、反対に全く造粒しないものも発生し、また
適当な粒度に造粒しても、造粒物としての強度が不足す
る場合もある。
解決した粒状物の製造方法を提供しようとするもので、
具体的には粒度の調節が容易で、強度の大きい粒状物を
効率的に且つ容易に得ることができる、建設汚泥、汚
土、焼却灰、石炭灰等からなる粒状物の製造方法を提供
することを目的としている。また、間接的には石炭灰の
処理も発明の目的としている。
的を達成するために、種々研究を重ねた結果、造粒用ミ
キサとして大平洋機工株式会社製のハイファンクション
ミキサ(商標)を用いることにより、強度の強い建設汚
泥、泥土、焼却灰、石炭灰等の粒状物を効率よく製造で
きると共に、粒度分布を調節でき、盛土、覆土用または
細骨材代替えとして好適な粒度分布を有する建設汚泥、
泥土、焼却灰、石炭灰等の粒状物を容易に製造できるこ
とを見出し発明を完成させた。該ミキサは、特公昭60
−21766号、特公平2−33281号、特開平8−
150330号及び特開平9−254135号を基礎に
開発されたものであり、その構造は、底面中心部に設け
られた排出口に向かって下降傾斜する底面を有する混合
槽を有し、前記混合槽内の中心部に内側混練羽根を取り
付けた高速回転軸と、外側混練羽根をアームを介して取
り付けた低速回転軸を同心的に配設し、該高・低速回転
軸の回転方向を逆方向に回転するように駆動装置を設
け、かつ、前記内側混練羽根が螺旋状に形成され、回転
に対し投入混合物の流れが上方および外側に推進するよ
うに取り付けられ、また前記外側混練羽根は回転に対し
投入混合物の流れが中心側および下方に向かって推進す
るように取り付けられている。
泥、泥土並びにこれらの脱水ケーキに焼却灰、石炭灰等
に添加材を添加、混練して造粒物を製造することが、底
面中心部に設けられた排出口に向かって下降傾斜する底
面を有する混合槽を有し、前記混合槽内の中心部に内側
混練羽根を取り付けた高速回転軸と、外側混練羽根をア
ームを介して取り付けた低速回転軸を同心的に配設し、
該高・低速回転軸の回転方向を逆方向に回転するように
駆動装置を設け、かつ、前記内側混練羽根が螺旋状であ
るように形成されたミキサにより行われることを特徴と
する建設汚泥、汚土、焼却灰、石炭灰等からなる粒状物
の製造方法(請求項1)である。また、上記添加材が主
に無機粉末固化材あるいは無機粉末固化材及び高分子ポ
リマーまたは古紙であることを特徴とする建設汚泥、汚
土、焼却灰、石炭灰等からなる粒状物の製造方法(請求
項2)である。
てさらに詳しく説明する。発明者らは、大平洋機工株式
会社製のHFミキサすなわちハイファンクションミキサ
(商標)用い、前記内側混練羽根の回転速度を調節する
ことにより、製造される建設汚泥、泥土並びにこれらの
脱水ケーキに焼却灰、石炭灰等からなる造粒物の強度が
高く造粒歩留まりが良く、また造粒時間が短いという、
いわゆる造粒効率が高い上、粒度分布を調節することが
可能となることを見出し、本発明を完成させた。対比造
粒装置としてパン型ミキサ、横型二軸パドルミキサある
いは横型一軸鍬型羽根ミキサを使用した場合、ミキサに
投入された高含水比の建設汚泥、泥土並びにそれらの脱
水ケーキに水分調整材として混入した焼却灰、石炭灰等
およびこれらの構成粒子同志の吸着および固化のために
添加した無機粉末固化材および高分子ポリマーの混合物
は、上記ミキサ内で移動、切返し、転動されるうちに造
粒される。この場合、高含水の建設汚泥あるいは泥土は
含水率が高く、また粒度も微粒子より構成されており粘
度も高いので、水分調整材として混入した焼却灰、石炭
灰等の粒子は被処理物の水分中に均等に分散され難く、
従って無機粉末固化材および高分子ポリマーを添加する
と、造粒物は粒度が揃わないばかりか、中には大きな凝
集塊になったり、反対に全く造粒しないものも発生し、
また適当な粒度に造粒しても造粒物としての強度が不足
する場合もある。更には、このような状態では造粒物の
粒度分布を大きく変化させることは難しい。これに対
し、HF(ハイファンクション)ミキサでは、後述する
ように、中心軸に螺旋状の羽根および外側混練羽根が設
けられており、混練槽に投入された混合物原料は内側混
練羽根により強力な剪断作用及び拡散作用を受けながら
上方及び外側へ向かって移動される。移動された混合物
原料は、今度は外側混練羽根により攪拌、剪断作用を受
けながら下向き及び中心方向に向かって移動する。上記
のように、混合物原料は内側混練羽根及び外側混練羽根
により強力な対流作用、剪断作用、拡散作用を受けると
共に、内側混練羽根の外周面において遠心力による原料
同志の摩砕、捏和作用も受けるので、この強力な混練効
果により、高含水比の建設汚泥、泥土またはこれらの脱
水ケーキの塊状物は、完全に解砕され、水分調整材とし
て混合した焼却灰、石炭灰の混合物の構成粒子は水分中
に粒子単位あるいは均等な水膜に濡れ均一に分散され、
続いて添加される無機粉末固化材が均一に分散された原
料粒子の周囲に被覆されるとともに夫々無機粉末固化材
により被覆された粒子は粒子同志が、あるいは高分子ポ
リマーにより吸着され、それらが凝集して造粒物が造ら
れる。従って、比較的粒径の揃った、また強度の高い造
粒物を効率よく得ることができる。この場合、螺旋状の
内側混練羽根の回転速度を変化させると、上述の循環作
用、剪断作用、拡散作用、特に内側混練羽根により混合
物原料に作用する遠心力が大きく変化し、その圧縮力、
摩擦力の変化により、造粒物の粒度分布を容易に変化さ
せることができる。具体的には、内側混練羽根の回転数
を早くすると、循環作用、剪断作用特に内側混練羽根に
より混合物に作用する遠心力が大きくなり、その圧縮
力、摩擦力が大きくなるので、混合物の構成粒子はより
細かい粒子単位に分散されるとともに、一旦生成した造
粒物は、この圧縮力、摩擦力により平均粒径が小さくな
る。更に、上述したパン型ミキサ、横型二軸パドルミキ
サあるいは横型一軸鍬状羽根ミキサの場合は、混練槽に
付着残留分が多いが、HF(ハイファンクション)ミキ
サでは皆無であるというメリットもある。
る粒状物の製造装置としては、限定するものではない
が、大平洋機工株式会社製のハイファンクションミキサ
(登録商標)すなわちHFミキサが適している。HFミ
キサは、特公昭60−21766号、特公平2−332
81号および特開平9−254135号を基礎に開発さ
れたもので、図1に示されているように構成されてい
る。すなわち、概略的には縦型の混合槽1と、この混合
槽1の内部に設けられている内側混練装置10と、この
内側混練装置10の外側に同心的に設けられている外側
混練装置20とから構成されている。
部2の下端部から下方に向かってテーパ状に縮径された
テーパ部3とからなっている。そして、テーパ部3の下
端部は、製品の排出口4となり、この排出口4には水平
方向に開閉される開閉扉5が設けられている。一方、筒
状部2の上方の開口部は蓋体6で閉鎖され、蓋体6の中
心部に第1の回転軸受7、7が取り付けられ、これらの
第1の回転軸受7、7に後述するように管状の低速回転
軸23が軸受けされている。なお、蓋体6の所定位置に
は被処理物の投入口、添加材の投入口、点検窓等が適宜
設けられているが、図1には示されていない。
ト11、11、…からなっている。1個の螺旋ユニット
11は、1枚の方形の板を180度捻った形を呈してい
る。そして、2枚の螺旋ユニット11、11が対になる
ようにして、混合槽1の縦中心部に設けられている回転
軸12の周りに固定されている。このような対の螺旋ユ
ニット11、11が、複数段、図1に示されている実施
の形態では3段に取り付けられている。このように螺旋
ユニット11、11、…が複数段に取り付けられている
ので、スクリュのフライトが途中で切れ、一部重複した
形状になっている。したがって、内側混練装置10が比
較的高速で矢印方向に回転駆動されると、被処理物は上
方および半径外方へ搬送されるが、途中で切れているの
で、不連続な搬送となり剪断および拡散作用が促進され
ることになる。なお、内側混練装置10は、連続した螺
旋すなわち連続したスクリュから構成することもでき
る。
11、…が取り付けられている回転軸12は、カップリ
ング13を介して高速回転軸14のカップリングに接続
されている。高速回転軸14は、管状の低速回転軸23
の内部に設けられている第2の回転軸受16、16によ
り軸受けされている。第1の回転軸受7、7は、前述し
たように、混合槽1の縦軸の中心部に設けられているの
で、第2の軸受16、16も、混合槽1の縦軸の中心部
に位置する。したがって、内側混練装置10は、低速回
転軸23とは独立して回転駆動されることになる。この
ように構成されている高速回転軸14の上方端には従動
プーリ15が取り付けられ、この従動プーリ15と第1
の電動モータ17の駆動プーリ18との間にはベルト1
9が掛け回されている。
近接して回転駆動される複数個のパドル型の羽根21、
21、…からなっている。これらの複数個のパドル型の
羽根21、21、…は、垂直アーム22、22、…の下
端部に取り付けられているが、これらの垂直アーム2
2、22、…は、低速回転軸23の外周部に半径外方へ
延びるように取り付けられている水平アーム2424、
…にそれぞれ接続されている。このように水平アーム2
4、24、…が取り付けられている低速回転軸23の上
方端部には、従動プーリ25が取り付けられ、この従動
プーリ25と第2の電動モータ26側の駆動プーリ27
との間にはベルト28が掛け回されている。なお、イン
バータにより低速回転軸23は、高速回転軸14と逆方
向に選定された所定の低速で回転駆動されるようになっ
ている。
製造方法を説明する。本実施の形態に係わる粒状物の製
造装置に、制御装置、被処理物および添加材を計量する
計量装置等を設けることにより自動運転もできるが、説
明の簡単な手動的に造粒する例について説明する。混合
槽1の排出口4を開閉扉5で閉鎖する。内側混練装置1
0および外側混練装置20を、それぞれの方向に選定さ
れた所定速度で回転駆動する。
理物は、建設現場から出る高含水比の建設汚泥、泥土あ
るいはこれらの汚泥、泥土を脱水して得られる脱水ケー
キ、焼却炉から排出される焼却灰、火力発電所等から排
出される石炭灰等であるが、これらの適当量を混合槽1
に供給する。投入された被処理物は、内側混練装置10
の螺旋ユニット11、11、…により強力な剪断作用お
よび拡散作用を受けながら上方および半径外方へ搬送さ
れる。また、外側混練装置20の複数個のパドル型の羽
根21、21、…により攪拌・剪断作用を受けながら下
方および中心方向へ移動する。
0と外側混練装置20とにより強力な循環作用、剪断作
用、拡散作用を受けると共に、内側混練装置10の螺旋
ユニット11、11、…の外周面において遠心力による
捏和作用も受ける。これにより、被処理物の構成粒子
は、水中に均等にあるいは均一な水膜に覆われた粒子単
位に混合・分散される。
リマーからなる所定量の添加材を投入する。投入された
添加材は、均一に分散され、そして粒子単位に分散され
た被処理物の粒子の周囲に塗される。塗された粒子単位
の被処理物はポリマーの吸着力により、より強固に凝集
して粒状物となる。開閉扉5を開いて得られた粒状物を
排出する。そうして、所定期間養生して製品を得る。以
下同様にして、粒状物を得る。
は、被処理物の核となる粒子部分が均等に分散・混合さ
れ、それぞれの粒子の表面が添加材で塗され空隙の少な
い状態で凝集している。したがって、強固な粒状物とな
る。このようにして粒状物を得ているとき、内側混練装
置10の回転速度を変化させると、上記の循環作用、剪
断作用、拡散作用が変化するが、特に内側混練装置10
の螺旋ユニット11、11、…により被処理物に作用す
る遠心力が大きく変化する。これにより、粒状物の粒度
分布を容易に変えることができる。具体的には、内側混
練装置10の回転速度を上げると、上記の循環作用、剪
断作用、拡散作用が大きくなり、特に内側混練装置10
の螺旋ユニット11、11、…の遠心力が大きくなる。
したがって、被処理物は、より細かい粒子単位に分散さ
れ、その周囲に添加材が塗されて造粒する。その結果、
これらの粒子が凝集した粒状物の平均粒径は小さくな
る。これとは逆に回転速度を下げると、平均粒径は大き
くなる。
比較例1、2のテストをした。 1.造粒装置: (1)本実施例には、図1に示されている造粒装置と同
じ構造の大平洋機工株式会社製のHFミキサ(容量50
リットル)を使用した。 (2)比較例には、従来の二軸パドルミキサ(容量55
リットル)を使用した。
て、表1の物性値を示す高含水比建設汚泥を使用した。 表1 未改良土の物性値 3. 添加材:本実施例と比較例に共通して、 (1)含水比調整用粉末には、石炭灰を使用した。 (2)無機系粉末固化材には、太平洋セメント株式会社
製の高炉セメントB種(比表面積3800cm2/g)
を用いた。 (3)高分子ポリマーには、株式会社テルナイト製のR
Cー1(商標名)を用いた。
水比建設泥土と含水比調整用粉末を投入し、約30秒間
混練し、次に高分子ポリマーおよび無機系粉末固化材を
投入し、約60秒間混練して造粒した。 (2)比較例には、二軸パドルミキサを使用して、本実
施例と同様に上記表1に示す含水比建設汚泥と含水比調
整用粉末を投入し、約30秒間混練し、次に高分子ポリ
マーおよび無機系粉末固化材を投入し、約60秒間混練
して造粒した。 5.養生方法:本実施例と比較例に共通して、得られた
粒状物を20℃の恒温室に入れ、28日間養生した。
実施例1〜4及び比較例1、2の粒状物の配合及び製造
条件を表2に示す。 表2 造粒試験の条件
粒物に対して、以下の(イ)〜(ホ)に示す特性を評価
した。 (イ)造粒状態 造粒状態は目視で評価し、実施例および比較例で造粒物
を作り土質を改良した直後(以下改良後という)に粒状
になった場合(75mm以下の礫が80%以上程度)を
“造粒物”とみなして「○」、75mm以上の団子が多
くを支配した場合は“造粒失敗”として「×」とした。
結果として、実施例1〜4はすべてで「○」であり、比
較例1、2は「×」であった。 (ロ)粒度分布 改良前と改良後の粒度分布を図1に示す。図1より、改
良前に細粒分(0.075mm以下)を多く含んでいた土
が、改良されて砂の粒度分布に変化したことがわかる。
また、改良後は配合に関わらず、すべて同じ様な粒径と
なる。パドルミキサで改良した比較例1、2は、粒状に
はならずに団子状となったため、粒度試験を行うことは
できなかった。 図1 改良前後の粒径過積曲線
表3に改良土の経過時間別でのコーン指数を示す。すべ
てにおいて、1日後には800kN/m2以上となってい
る。これは表4に示す土質区分基準((財)土木研究セ
ンター:建設発生度利用技術マニュアル、p24、1997.1
0)によれば第2種処理土と判断され、埋戻し、路床、河
川堤防、造成など様々な用途の土木資材として早期に利
用可能である。(表5参照) 表3 コーン試験結果 表4 改良土の土質区分基 表5 適用用途標準
水三軸強度試験(JGS0524)を行った。結果として内部
摩擦角φはそれぞれ、39.8度、40.2度となり、密
な地盤となっている。 (ホ)造粒物の安定性試験 造粒物の安定性(強度)を確認するために、実施例1、
3の造粒物を用いて改良土が施工時の締固めなどで発生
する撹乱エネルギーによって粒子の細粒化を起こさない
かを調べる。試験方法は改良土をゴムスリーブに入れ、
高さ1.5mから所定の回数で自由落下させ撹乱する。
撹乱後、試料を乾燥炉に入れ粒度試験を行い撹乱前と比
較する。落下回数は、位置エネルギーが落下によりすべ
て試料に吸収されたとして次式により求める。また、落
下エネルギーはEc=2,500kJ/m3とする。これ
は、地盤工学会基準「突固めによる土の締固め試験方
法」(JGS 0711)から路盤の締固め仕事量に対応する数
値である。 Ec=(WR×H×N)/v ただし、Ec:落下エネルギー(kJ/m3) WR:試料重量(N) H :落下高さ(m) N :落下回数(回) V :試料体積体(m3) 上記式により落下回数Nを求める。数値は以下の通りと
する。 Ec=2,500kJ/m3=2.5×106m・N/m3) WR=10.3N H =1.5m V =773×10−6m3 これにより落下回数Nは125回とした。その結果を図
3に示す。 図3 図3に示されているように、エネルギー負荷により細粒
分の増減はなく、粒度分布に大きな変化は見られなかっ
た。これにより、造粒物は安定した材料であるといえ
る。
比の建設汚泥、泥土並びにこれらの脱水ケーキに焼却
灰、石炭灰等を混入した被処理物に添加材を添加して混
練し、盛土、覆土用資材、ドレーン材等として使用可能
な粒状物を製造することが、底面中心部に設けられた排
出口に向かって下降傾斜する底面を有する混合槽を有
し、前記混合槽内の中心部に内側混練羽根を取り付けた
高速回転軸と、外側混練羽根をアームを介して取り付け
た低速回転軸を同心的に配設し、該高・低速回転軸の回
転方向を逆方向に回転するように駆動装置を設け、か
つ、前記内側混練羽根が螺旋状であるように形成された
ミキサにより行われるので、被処理物は、螺旋状の内側
混練羽根により上方および半径外方へ移送されるとき強
力な剪断作用および拡散作用を受け、また外側混練羽根
により下方および中心方へ移送されるとき攪拌・剪断作
用を受けると共に、内側混練羽根により半径外方へ移送
・混練されるとき遠心力による捏和作用も受ける。この
ような作用により、被処理物は水中にあるいは均一な水
膜により濡れた粒子単位に混合・分散され、そして造粒
される。したがって、本発明によると、建設汚泥、泥土
並びにこれらの脱水ケーキ、焼却灰、石炭灰等から、盛
土、覆土用資材、ドレーン材として使用可能な強度の大
きい粒状物を得ることができる、という本発明に特有の
効果が得られる。また、螺旋状の内側混練羽根の回転速
度を調節することにより、所望の粒度例えば砂と同程度
の粒度分布となる粒状物を得ることもできる。上記のよ
うに本発明によると、建設汚泥、泥土並びにこれらの脱
水ケーキ、焼却灰、石炭灰等が盛土、覆土用資材、ドレ
ーン材として利用できるので、廃棄物投棄用地、環境汚
染等の問題が解決される効果も得られる。
施の形態を一部断面にして模式的に示す正面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 高含水比の建設汚泥、泥土並びにこれら
の脱水ケーキに焼却灰、石炭灰等を混入した被処理物に
添加材を添加して混練し、盛土、覆土用資材、ドレーン
材等として使用可能な粒状物を製造することが、底面中
心部に設けられた排出口に向かって下降傾斜する底面を
有する混合槽を有し、前記混合槽内の中心部に内側混練
羽根を取り付けた高速回転軸と、外側混練羽根をアーム
を介して取り付けた低速回転軸を同心的に配設し、該高
・低速回転軸の回転方向を逆方向に回転するように駆動
装置を設け、かつ、前記内側混練羽根が螺旋状であるよ
うに形成されたミキサにより行われることを特徴とする
建設汚泥、汚土、焼却灰、石炭灰等からなる粒状物の製
造方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の添加材に、無機粉末固
化材または無機粉末固化材および高分子ポリマーを使用
する、建設汚泥、汚土、焼却灰、石炭灰等からなる粒状
物の製造方法。
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JP2001187546A JP4841757B2 (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 建設汚泥、汚土、焼却灰等からなる粒状物の製造方法 |
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JP2001187546A JP4841757B2 (ja) | 2001-06-21 | 2001-06-21 | 建設汚泥、汚土、焼却灰等からなる粒状物の製造方法 |
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