JP2003340260A - 粉粒体の混合造粒装置及び石炭灰を主原料とする粉粒体の造粒方法 - Google Patents

粉粒体の混合造粒装置及び石炭灰を主原料とする粉粒体の造粒方法

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JP2003340260A
JP2003340260A JP2002152244A JP2002152244A JP2003340260A JP 2003340260 A JP2003340260 A JP 2003340260A JP 2002152244 A JP2002152244 A JP 2002152244A JP 2002152244 A JP2002152244 A JP 2002152244A JP 2003340260 A JP2003340260 A JP 2003340260A
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mixing
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coal ash
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JP2002152244A
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Hisao Sumino
久生 澄野
Takao Miyata
崇雄 宮田
Tomonobu Ueyasu
知伸 上保
Katsushi Ono
勝史 小野
Hiroyuki Ninomiya
浩行 二宮
Norifumi Nagata
憲史 永田
Tomoaki Kai
智明 甲斐
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Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
Taiheiyo Cement Corp
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Pacific Machinery and Engineering Co Ltd
Taiheiyo Cement Corp
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/91Use of waste materials as fillers for mortars or concrete

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  • Mixers Of The Rotary Stirring Type (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)
  • Glanulating (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作が容易で、歩留まりが良く、短い造粒時
間で、効率良く粉粒体の造粒物を得るための粉粒体の造
粒装置及び石炭灰を主原料とする粉粒体の造粒方法を提
供する。 【解決手段】 水平かつ円形の底面2aと曲面状内壁2
bとで囲繞された逆円錐台状の内部空間2cを有する混
合槽2と、混合槽2の中心部において鉛直方向に延設さ
れた回転軸5に一体に設けられた攪拌羽根3と、混合槽
2の曲面状内壁2bに沿って回転する掻取羽根4とを備
え、曲面状内壁2bを錐面の一部とする円錐の半頂角を
35°以下とする。攪拌羽根3を上方ほど径が大きい連
続螺旋とし、その最大径を混合槽2の底面2a内径の7
0%以上とし、攪拌羽根3の高さを混合槽2の粉粒体充
填高さの70%以上とすることが好ましい。石炭灰に、
水硬性材料、粘結性材料または硬化促進剤の少なくとも
一つを配合する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉粒体の混合造粒
装置及び石炭灰を主原料とする粉粒体の造粒方法に関
し、特に、石炭灰を人工骨材、敷き砂利、埋め戻し材、
サンドコンパクション等に利用するために用いられる粉
粒体の混合造粒装置及び石炭灰を主原料とする粉粒体の
造粒方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、石炭焚き火力発電所から発生する
大量の石炭灰の有効活用の一環として、石炭灰を何らか
のバインダー成分を用いて成形・固化し、固化物を人工
骨材、敷き砂利、埋め戻し材、サンドコンパクション等
に利用する研究が数多くなされている。
【0003】その成形・固化には、転動造粒、攪拌造粒
等の造粒法が多用されている。転動造粒に用いられる装
置として、パンペレタイザーが良く知られている。セメ
ント製造会社等で使用されているパンペレタイザーは、
内径が数m、深さが数十cmの円筒形の皿(パン)に傾
斜をつけて自転させるものである。これに、乾粉もしく
は調湿した粉粒体を装入しながら水分を噴霧して造粒す
る。造粒物の粒径は、主に、パンの回転数と水分量を変
化させて制御する。
【0004】しかし、パンペレタイザーは、装置の機構
は単純であるが、操作には特異な技術を要する。これ
は、粉粒体の粉末度等の影響によって造粒の際の適正水
分量が変化し、適正水分量の見極めが困難であるため、
急激に造粒物を肥大化させてしまう等の操作ミスを起こ
しやすく、相当な熟練度を必要とするからである。ま
た、通常は、内径に対してパンの深さを十分に大きくす
ることができないため、時間当たりの処理量が少なく、
大量生産を行う場合には、パンの径を巨大化する必要が
あるという問題がある。
【0005】一方、攪拌造粒には、粉粒体の混合に用い
られる各種ミキサーが利用されている。これらのミキサ
ーは、例えば、円筒形で縦型の混合槽を備え、その底部
中央に攪拌羽根を1枚もしくは複数枚設けたヘンシェル
ミキサーや、円筒形で横型の混合槽に1軸もしくは2軸
の攪拌羽根を備えたプローシェアミキサー等に代表され
る。
【0006】また、特開2001−225097号公報
には、攪拌造粒を行うためのミキサーとして、図2に示
すように、底面22aの中心部に設けられた排出口27
に向かって下降傾斜する曲面状内壁22bを備えた混合
槽22の中心部に螺旋状の混練羽根23を取り付けた高
速回転軸25を、その外側に混練羽根24(24A、2
4B、24C)をアーム29を介して取り付けた低速回
転軸28を同心円的に配設し、高・低速回転軸25、2
8の回転方向が逆方向のミキサー21が開示されてい
る。
【0007】上記ミキサー21は、粘結性の高い生コン
スラッジの造粒においては効率的であることが示されて
いるが、粉粒体自身に粘結性がない石炭灰の造粒に用い
た場合には、後述するように、粘結性材料を大量に添加
しても造粒には30〜40分の攪拌混合時間を要する。
【0008】さらに、特開平11−263658号公報
には、円錐型スクリュー混合機を使用することにより、
石炭灰にセメント及びキルンダストからなる固体原料を
混合し、造粒物を得て、土木・建築材料として利用可能
な造粒物を製造する方法が開示されている。
【0009】この円錐型スクリュー混合機は、粉粒体の
造粒を行うスクリュー攪拌軸が公転と自転を行うため、
スクリュー攪拌軸の駆動機構が複雑になり、設備費が増
大するという問題があった。また、造粒に要する攪拌混
合時間が40〜50分であり、他の従来技術と同程度で
あるが、造粒時間の短縮が望まれている。
【0010】上述の造粒法の他には、押し出し成形機、
ブリケットマシーン、ローラープレス等を使用する加圧
成形法も存在する。この方法は、攪拌造粒と同様、処理
工程の自動化等により労力の軽減には適するものの、造
粒性においては原材料の粉末度等に大きく影響されるた
め、造粒性を向上させるためには、大きな装置や電力を
必要とするといった問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、上
記従来の技術に鑑みてなされたものであって、操作が容
易で、歩留まりが良く、短い造粒時間で、効率良く粉粒
体の造粒物を得るための粉粒体の混合造粒装置を提供す
ることを目的とする。
【0012】また、本発明は、石炭灰をバインダー成分
を用いて成形・固化して人工骨材、敷き砂利、埋め戻し
材、サンドコンパクション等に利用可能とするための石
炭灰を主原料とする粉粒体の造粒方法を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、粉粒体の混合造粒装置で
あって、水平かつ円形の底面と曲面状内壁とで囲繞され
た逆円錐台状の内部空間を有する混合槽と、該混合槽の
中心部において鉛直方向に延設された回転軸に一体に設
けられた攪拌羽根と、前記混合槽の曲面状内壁に沿って
回転する掻取羽根とを備え、前記曲面状内壁を錐面の一
部とする円錐の半頂角を35°以下としたことを特徴と
する。
【0014】そして、請求項1に記載の発明によれば、
混合槽に逆円錐台状の内部空間を設け、内壁を傾斜させ
たため、粉粒体同士に鉛直方向の適当な圧力が加わり、
造粒物に対する成形圧を生じさせることができる。内壁
が垂直であると、粉体圧が局所的に高まり、造粒物を潰
すおそれがあるが、本発明では、これを回避することが
できる。また、底面が水平であるため、排出工程がスム
ーズになり、1サイクル(原料装入〜造粒〜排出)にか
かる時間が短縮される。
【0015】さらに、本発明では、前記曲面状内壁を錐
面の一部とする円錐の半頂角を35°以下とした逆円錐
台状の内部空間を設けたため、攪拌羽根の直径と混合槽
の最大内径との比が小さくなり、混合槽の内壁と攪拌羽
根との距離が狭まり、粉体同士の接触頻度が高まり、か
つ、混合槽内壁と攪拌羽根との間の粉体圧が上昇して結
合エネルギーが増大する。これによって、粉粒体の造粒
物を得るための攪拌混合時間を大幅に短縮することがで
きる。ここで、円錐の半頂角が35°より大きいと、攪
拌羽根と混合槽の内壁との距離が広がり、その間の粉体
圧が減少して結合エネルギーが十分に得られなくなるの
で好ましくない。また、円錐の半頂角が小さ過ぎると、
混合槽が細縦長になり過ぎ、1バッチ当たりの処理量が
少なく、生産性が悪化するので、15°以上とすること
がより好ましい。
【0016】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の粉粒体の混合造粒装置において、前記攪拌羽根が一ま
たは複数の螺旋からなり、粉粒体を上方に掻き揚げる方
向に回転することを特徴とする。これによって、粉粒体
は、攪拌羽根上を上方向へ転がり上がるような成形圧を
受け、強い結合エネルギーを得る。この効果を得るため
には、短い螺旋に分割された多段型螺旋羽根よりも、連
続螺旋であることがより好ましい。
【0017】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の粉粒体の混合造粒装置において、前記攪拌羽
根の径が上方ほど大きくなることを特徴とする。これに
よって、混合槽の内壁と攪拌羽根との距離が上方におい
ても狭まり、高い粉体圧を得ることができる。
【0018】請求項4に記載の発明は、請求項1、2ま
たは3に記載の粉粒体の混合造粒装置において、前記攪
拌羽根の最大径を前記混合槽の底面内径の70%以上と
したことを特徴とする。これによって、粉粒体にかかる
攪拌作用が十分に行き届き、粉粒体の造粒効率が上昇す
る。
【0019】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
のいずれかに記載の粉粒体の混合造粒装置において、前
記攪拌羽根の高さを前記混合槽の粉粒体充填高さの70
%以上としたことを特徴とする。70%未満では、混合
効率が低下するため好ましくない。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれかに記載の粉粒体の混合造粒装置において、前
記攪拌羽根と前記掻取羽根が逆方向に回転することを特
徴とする。これによって、攪拌羽根の遠心力により混合
槽内壁面に押しつけられる粉粒体を掻取羽根が中央方向
に効果的に押し戻し、より粉体圧を高める効果が得られ
る。
【0021】請求項7に記載の発明は、石炭灰に、水硬
性材料、粘結性材料または硬化促進剤の少なくとも一つ
を配合する粉粒体の造粒方法であって、請求項1乃至6
のいずれかに記載の粉粒体の混合造粒装置を使用するこ
とを特徴とする。
【0022】請求項7に記載の発明によれば、請求項1
乃至6のいずれかに記載の粉粒体の混合造粒装置を使用
するため、石炭灰を主原料とする粉粒体の造粒にあたっ
て、操作が容易で、歩留まりが良く、かつ、短い造粒時
間で、効率良く石炭灰を主原料とする粉粒体の造粒物を
得ることができる。
【0023】請求項8に記載の発明は、請求項7に記載
の石炭灰を主原料とする粉粒体の造粒方法において、前
記石炭灰100重量部に対し、粘結性材料3重量部以
上、20重量部以下を配合することを特徴とする。石炭
灰は、粘結性が低く、造粒が困難であり、十分な造粒性
を得るためには、粘結性材料を3重量部以上配合するこ
とが好ましい。しかし、過剰な粘結性材料の配合は、材
料コストが嵩むので、20重量部以下とすることが好ま
しい。
【0024】請求項9に記載の発明は、請求項7または
8に記載の石炭灰を主原料とする粉粒体の造粒方法にお
いて、前記石炭灰のブレーン比表面積α(cm2/g)
と、造粒時に添加する水分の外割添加率β(重量%)と
の関係を、90<α/β<120としたことを特徴とす
る。α/βが90以下の場合には、造粒物の表面に水分
が表出し、造粒物同士が接着し合い、器壁や攪拌羽根に
も接着しやすくなるため好ましくない。また、α/βが
120以上の場合には、混合物が乾燥状態に近く、造粒
が困難になる場合があるため好ましくない。
【0025】請求項10に記載の発明は、請求項7、8
または9に記載の石炭灰を主原料とする粉粒体の造粒方
法において、請求項1乃至6のいずれかに記載の粉粒体
の混合造粒装置の攪拌羽根の最外周部の周速を、2m/
秒以上、10m/秒以下としたことを特徴とする。攪拌
羽根最外周部の周速が2m/秒を下回ると、粉粒体同士
または粉粒体と水の混合効率が悪く、10m/秒を超え
ると、成形物が解砕されてしまうおそれがあるので好ま
しくない。
【0026】
【発明の実施の形態】次に、本発明にかかる粉粒体の混
合造粒装置の実施の形態について図面を参照しながら説
明する。
【0027】本発明では、石炭焚き火力発電所から排出
される石炭灰を主原料とする。石炭灰は、平均粒径10
〜30μm、ブレーン比表面積3500〜4000cm
2/g程度で粉粒体の密実性が高く、造粒性が高くなる
ので好ましい。火力発電所から排出された石炭灰の原粉
が上記粒度範囲であれば、そのまま用いればよい。粒度
がより粗い場合には、粉砕して粒度調整することが好ま
しい。
【0028】上述のように、本発明では、石炭灰に、水
硬性材料、粘結性材料または硬化促進剤を配合する。
【0029】ここで、水硬性材料とは、各種セメント
や、各種石膏、さらには、メチルセルロース等の水溶性
高分子等である。また、粘結性材料とは、カオリンやベ
ントナイトといった粘土鉱物性無機物質やパルプ製造時
に廃液中に含まれるリグニン等である。硬化促進剤と
は、造粒物の磨り減り抵抗性や落下強度を増大させるた
めに添加されるものであって、水ガラス、アルミン酸ソ
ーダ等の急硬材や、いわゆるトンネル吹き付けに利用さ
れる急結材等をいう。高い造粒性を得るためには、石炭
灰100重量部に対し、水硬性材料5〜20重量部、粘
結性材料3〜20重量部、硬化促進剤1〜5重量部を配
合することが好ましい。
【0030】次に、本発明にかかる混合造粒装置の一実
施例について図1を参照しながら説明する。
【0031】この混合造粒装置1は、バッチ式混合造粒
装置であって、大きく分けて、混合槽2と、攪拌羽根3
と、掻取羽根4(4A、4B、4C)とで構成される。
【0032】混合槽2は、水平かつ円形の底面2aと曲
面状内壁2bとで囲繞された逆円錐台状の内部空間2c
と、内部空間2cの上方に円筒状空間2dを有し、混合
槽2内に、攪拌羽根3と掻取羽根4とが配置される。混
合槽2の上部には原料投入口6が設けられる。底面2a
には、横にスライドすることにより処理物排出口7が開
口する。
【0033】攪拌羽根3は、螺旋状に形成され、混合槽
2の中心部において鉛直方向に延設された回転軸5に一
体に設けられる。攪拌羽根3は、連続螺旋であることが
好ましく、また、上方ほど径が大きいことが好ましい。
攪拌羽根3の回転速度は、図示しない制御装置によって
調整することができる。
【0034】掻取羽根4(4A、4B、4C)は、アー
ム8を介して図示しない回転軸によって、各々混合槽2
の曲面状内壁2bに沿って回転し、曲面状内壁2bへの
付着物を掻き取る。この掻取羽根4の回転速度も、図示
しない制御装置によって調整することができる。掻取羽
根4は、攪拌羽根3とは反対方向に回転する。
【0035】次に、上記構成を有する混合造粒装置1の
各部の寸法関係について説明する。
【0036】混合槽2の内部空間2cは、この混合槽2
の底面2aを共有し、曲面状内壁2bを錐面の一部とす
る円錐を考えた場合、その半頂角θが35°以下に設定
される。頂角をこの範囲に設定した点が本発明にかかる
混合造粒装置の大きな特徴である。また、攪拌羽根3の
最大径bは、混合槽2の底面内径aの70%以上とす
る。さらに、攪拌羽根3の高さeは、混合槽2の逆円錐
台状内部空間2cの高さdの70%以上とする。掻取羽
根4と、混合槽2の曲面状内壁母線長さfとの接触比率
を80%以上とする。
【0037】次に、本発明にかかる混合造粒装置の試験
例について説明する。尚、以下の実施例では、上記構成
を有する混合造粒装置1(容量50リットル、θ=30
°)を用い、比較例として図2の混合造粒装置21(容
量50リットル、θ=40°)を用いて造粒試験を行っ
た。試験にあたって、水硬性材料に普通セメントを、粘
結性材料にベントナイトを、硬化促進剤に水ガラスを使
用した。
【0038】実施例及び比較例とも、石炭灰100重量
部に対して、水硬牲材料15重量部、粘結性材料5重量
部、硬化促進剤1重量部を配合し、石炭灰ブレーン比表
面積/水分量(α/β)が100の条件で、上記混合造
粒装置によって造粒したところ、実施例では、造粒時間
が3分で、粒径10〜30mmの造粒物の歩留まりが8
0%であったのに対し、比較例では、造粒時間が40分
で、造粒物の歩留まりが15%であった。従って、造粒
時間及び造粒物の歩留まりとも、実施例が比較例を大き
く上回っていることが判る。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作が容易で、歩留まりが良く、かつ、短い造粒時間
で、効率良く石炭灰を主原料とする粉粒体等の造粒物を
得ることができ、石炭灰を人工骨材、敷き砂利、埋め戻
し材、サンドコンパクション等に利用することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる混合造粒装置の一実施例を示す
断面図である。
【図2】従来の混合造粒装置の一例を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 混合造粒装置 2 混合槽 2a 底面 2b 曲面状内壁 2c 逆円錐台状内部空間 2d 円筒状空間 3 攪拌羽根 4 掻取羽根 5 回転軸 6 原料投入口 7 処理物排出口 8 アーム a 混合槽円形底面直径 b 攪拌羽根の直径 c 混合槽の逆円錐台状内部空間最大内径 d 逆円錐台状内部空間の高さ e 攪拌羽根高さ f 曲面状内壁母線長さ θ 半頂角
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C04B 18/10 C04B 18/10 A (72)発明者 宮田 崇雄 東京都中央区八重洲1丁目5−3 大平洋 機工株式会社内 (72)発明者 上保 知伸 山口県小野田市大字小野田6276 太平洋セ メント株式会社環境技術開発センター内 (72)発明者 小野 勝史 山口県小野田市大字小野田6276 太平洋セ メント株式会社環境技術開発センター内 (72)発明者 二宮 浩行 山口県小野田市大字小野田6276 太平洋セ メント株式会社環境技術開発センター内 (72)発明者 永田 憲史 山口県小野田市大字小野田6276 太平洋セ メント株式会社環境技術開発センター内 (72)発明者 甲斐 智明 山口県小野田市大字小野田6276 太平洋セ メント株式会社環境技術開発センター内 Fターム(参考) 4D004 AA36 BA02 CA14 CA15 CA45 CB03 CB27 CC13 DA03 DA09 DA10 DA13 4G004 FA04 4G078 AA04 AB01 BA05 BA07 CA01 DA09

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水平かつ円形の底面と曲面状内壁とで囲
    繞された逆円錐台状の内部空間を有する混合槽と、 該混合槽の中心部において鉛直方向に延設された回転軸
    に一体に設けられた攪拌羽根と、 前記混合槽の曲面状内壁に沿って回転する掻取羽根とを
    備え、 前記曲面状内壁を錐面の一部とする円錐の半頂角を35
    °以下としたことを特徴とする粉粒体の混合造粒装置。
  2. 【請求項2】 前記攪拌羽根が一または複数の螺旋から
    なり、粉粒体を上方に掻き揚げる方向に回転することを
    特徴とする請求項1に記載の粉粒体の混合造粒装置。
  3. 【請求項3】 前記攪拌羽根の径が上方ほど大きくなる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の粉粒体の混
    合造粒装置。
  4. 【請求項4】 前記攪拌羽根の最大径を前記混合槽の底
    面内径の70%以上としたことを特徴とする請求項1、
    2または3に記載の粉粒体の混合造粒装置。
  5. 【請求項5】 前記攪拌羽根の高さを前記混合槽の粉粒
    体充填高さの70%以上としたことを特徴とする請求項
    1乃至4のいずれかに記載の粉粒体の混合造粒装置。
  6. 【請求項6】 前記攪拌羽根と前記掻取羽根が逆方向に
    回転することを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに
    記載の粉粒体の混合造粒装置。
  7. 【請求項7】 石炭灰に、水硬性材料、粘結性材料また
    は硬化促進剤の少なくとも一つを配合する粉粒体の造粒
    方法であって、請求項1乃至6のいずれかに記載の粉粒
    体の混合造粒装置を使用することを特徴とする石炭灰を
    主原料とする粉粒体の造粒方法。
  8. 【請求項8】 前記石炭灰100重量部に対し、粘結性
    材料3重量部以上、20重量部以下を配合することを特
    徴とする請求項7に記載の石炭灰を主原料とする粉粒体
    の造粒方法。
  9. 【請求項9】 前記石炭灰のブレーン比表面積α(cm
    2/g)と、造粒時に添加する水分の外割添加率β(重
    量%)との関係を、90<α/β<120としたことを
    特徴とする請求項7または8に記載の石炭灰を主原料と
    する粉粒体の造粒方法。
  10. 【請求項10】 請求項1乃至6のいずれかに記載の粉
    粒体の混合造粒装置の攪拌羽根の最外周部の周速を、2
    m/秒以上、10m/秒以下としたことを特徴とする請
    求項7、8または9に記載の石炭灰を主原料とする粉粒
    体の造粒方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101160030B1 (ko) * 2009-10-29 2012-06-26 현대제철 주식회사 석탄 조립장치
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