JP2003001137A - 破砕装置用電極および破砕装置 - Google Patents

破砕装置用電極および破砕装置

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JP2003001137A JP2001184918A JP2001184918A JP2003001137A JP 2003001137 A JP2003001137 A JP 2003001137A JP 2001184918 A JP2001184918 A JP 2001184918A JP 2001184918 A JP2001184918 A JP 2001184918A JP 2003001137 A JP2003001137 A JP 2003001137A
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crushing device
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device electrode
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    • B02CCRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
    • B02C19/00Other disintegrating devices or methods
    • B02C19/18Use of auxiliary physical effects, e.g. ultrasonics, irradiation, for disintegrating
    • B02C2019/183Crushing by discharge of high electrical energy

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コストを低減することが可能な破砕装置用電
極および破砕装置を提供する。 【解決手段】 中心軸に沿って延在し、外周面を有する
中心導電体18と、中心導電体18の外周面上に配置さ
れた絶縁部材14、19と、絶縁部材14、19を囲む
ように配置された外周導電体13a〜13dとを備える
破砕装置用電極1であって、外周導電体の一部13a〜
13cは着脱可能である。このようにすれば、破砕装置
用電極1において岩石などの破砕を行なった際に損傷を
受けやすい場所に上記外周導電体の一部13a〜13c
を配置しておけば、外周導電体の一部13a〜13cが
損傷を受けても、その損傷を受けた一部13a〜13c
のみを交換することができる。このため、破砕装置用電
極1全体を交換する場合より、コストを低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、破砕装置用電極
および破砕装置に関し、より特定的には、コストを低減
することが可能な破砕装置用電極および破砕装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】岩石などを破壊するための従来の破砕方
法としては、たとえば特開平4−222794号公報に
開示されているものがある。図10は、従来の破砕装置
を示す模式図である。また、図11は、図10に示した
破砕装置の基本的な構成を示す模式図であり、図12
は、図11に示した電極の先端部を示す部分拡大模式図
である。図10〜12を参照して、上記特開平4−22
2794号公報に開示された破砕方法を実施するための
破砕装置の構造および動作について説明する。
【0003】図10〜12を参照して、まず、従来の破
砕装置の構造を簡単に説明する。パルスパワー源106
は、コンデンサ108、スイッチ107などを含む回路
からなっている。このパルスパワー源106には電源1
09が接続されている。パルスパワー源106の回路、
この回路を含む筐体および破砕装置を搭載する車体は接
地されている。
【0004】岩石などを破壊するための破壊電極として
の同軸電極101は、パルスパワー源106と同軸ケー
ブル105によって接続されている。同軸電極101の
先端には、中心電極112と、この中心電極112の外
周側に絶縁体113を介して位置する外周電極115と
が配置されている。中心電極112と外周電極115と
の一方は接地され、他方にはパルスパワー源106のス
イッチ107が閉じられたときにコンデンサ108に蓄
えられた電荷が導かれる。
【0005】次に従来の破砕方法を説明する。破壊対象
となる岩石などに、ドリルなどを用いてあらかじめ下孔
110を形成する。この下孔110の中に水111など
の電解液を注入する。この下孔110に同軸電極101
を挿入する。
【0006】そして、電源109で電荷を発生させ、こ
の電荷をコンデンサ108に蓄積する。ただし、コンデ
ンサ108の片側の極は接地されている。
【0007】コンデンサ108に十分に電荷が蓄積され
た後にスイッチ107を閉じることによって、同軸ケー
ブル105を介して同軸電極101に電荷が供給され
る。そして、同軸電極101の先端において、中心電極
112と外周電極115との間に電位差が生じることに
より放電が起こる。このとき、同軸電極101の先端付
近の電解液が放電エネルギーによってプラズマ化するこ
とにより、圧力波が発生する。この圧力波により、同軸
電極101の周囲の岩石などを破壊する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上述のような破砕方法
において用いられる同軸電極101は、岩石の破砕の際
に大きな衝撃を受けることにより損傷する場合があっ
た。また、発明者が検討した結果、上述した従来の同軸
電極101では、たとえば正極の材料として銅や鋼など
上述の材料を用いる場合、同軸電極101に大電流を投
入して放電を発生させると、電極を構成する銅などがこ
の放電に伴って部分的に蒸発することにより電極が損耗
していた。このため、放電をある程度繰返すと、電極の
損耗が激しくなるため、同軸電極を新しい電極と交換す
る必要があった。
【0009】ところが、従来の同軸電極101は中心電
極112、絶縁体113および外周電極115が一体と
なっているので、同軸電極101の先端部(放電が発生
する領域に対向する部分)が損傷を受けると、その他の
部分が健全であっても同軸電極101全体を交換する必
要があった。この結果、破砕作業のランニングコストが
上昇することになっていた。
【0010】また、発明者は、本発明に関連する技術と
して、特願2000−374236において、破砕効率
を向上させる目的で、同軸電極の外周に互いに間隔を隔
てて配置された外周電極部分を複数個配置することによ
り、同軸電極で一度に複数の放電を発生させることが可
能な破砕装置用電極を提案している。発明者が提案する
上記のような破砕装置用電極も、上述した従来の同軸電
極と同様に中心電極、絶縁体および外周電極部分が一体
として形成されている。そのため、電極の一部が損傷を
受けた場合に電極全体を交換する必要があるので、上述
した従来の同軸電極と同様に破砕のコストが上昇すると
いう問題を抱えていた。
【0011】本発明は、上記のような課題を解決するた
めになされたものであり、この発明の目的は、コストを
低減することが可能な破砕装置用電極および破砕装置を
提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】この発明の1の局面にお
ける破砕装置用電極は、中心軸に沿って延在し、外周面
を有する中心導電体と、中心導電体の外周面上に配置さ
れた絶縁部材と、絶縁部材を囲むように配置された外周
導電体とを備える破砕装置用電極であって、外周導電体
の一部は着脱可能である。
【0013】このようにすれば、破砕装置用電極(以
下、電極ともいう)において岩石などの破砕を行なった
際に損傷を受けやすい場所(たとえば破砕装置用電極に
おいて放電を発生させる領域の近傍)に上記外周導電体
の一部を配置することにより、外周導電体の一部が損傷
を受けても、その損傷を受けた一部のみを交換すること
ができる。このため、破砕装置用電極全体を交換する場
合より、コストを低減できる。
【0014】なお、破砕装置用電極において外周導電体
の一部を着脱する場合、外周導電体の一部を構成する導
電体のみからなる導電体モジュール部材を着脱してもよ
いが、絶縁体からなる基部に外周導電体の一部を構成す
る導電体が固定されたモジュール部材を着脱してもよ
い。また、外周導電体の一部は、1つまたは複数の導電
体を含んでいてもよい。外周導電体の一部に含まれる複
数の導電体は、互いに間隔を隔てて配置されていてもよ
い。
【0015】上記1の局面における破砕装置用電極で
は、外周導電体の一部が、外周導電体において上記外周
導電体の一部以外の領域と間隔を隔てて配置された導電
体を含んでいてもよい。
【0016】この場合、上記外周導電体の一部以外の領
域と上記導電体との間に位置する間隙で放電を発生させ
ることができる。そして、この間隙の位置を変更するこ
とにより、放電の発生個所を変更できる。
【0017】上記1の局面における破砕装置用電極で
は、外周導電体の一部が第1の導電体と、第1の導電体
とは中心軸の延びる方向において間隔を隔てて配置され
た第2の導電体とを含むことが好ましい。
【0018】この場合、破砕装置用電極に電流が供給さ
れ、中心電極としての中心導電体と外周電極としての外
周導電体との間に当該電流が流れる場合、中心導電体に
おいて破砕装置用電極の端部に位置する部分と、この端
部側に配置された第1および第2の導電体のいずれかと
の間において第1の放電が発生する。そして、第1の導
電体と第2の導電体との間においても、第2の放電が発
生する。つまり、従来の電極においては端部の1箇所に
おいてのみ放電が起きていたのに対して、本発明による
電極では少なくとも2箇所において放電が起きる。この
ように放電が起きる個所の数を増加させることにより、
電流値を一定にした場合において、従来より放電抵抗を
増加させることができる。この放電により消費されるエ
ネルギー(破砕に利用されるエネルギー)は、(電極に
供給される電流値の2乗)×(放電抵抗)に比例するの
で、破砕に利用されるエネルギーを従来より確実に大き
くできる。したがって、破砕装置の能力(破砕能力)を
増大させる事ができる。
【0019】なお、外周導電体の一部は、上記第1およ
び第2の導電体と間隔を介して配置されている1つ以上
の他の導電体を含んでいてもよい。このようにすれば、
さらに放電が起きる個所の数を増加させることができ
る。なお、外周導電体の一部に含まれる第1、第2のお
よび他の導電体の合計数は、必要な放電の発生個所の数
に合わせて変更することができる。
【0020】また、このように放電が発生する領域に対
向するように配置された第1および第2の導電体は、破
砕装置用電極において特に損傷を受けやすい部分であ
る。この第1および第2の導電体が着脱可能になってい
るので、第1および第2の導電体が損傷した場合、この
部分のみを交換することにより破砕装置用電極を復旧で
きる。したがって、破砕装置用電極のランニングコスト
を低減できる。
【0021】上記1の局面における破砕装置用電極は、
外周導電体の一部を含むモジュール部材を備えていても
よい。モジュール部材は、破砕装置用電極の一方端部側
に位置するとともに、絶縁部材の一方端部を含んでいて
もよい。絶縁部材の一方端部と、絶縁部材における上記
一方端部以外の部分との係合面において、モジュール部
材は着脱可能に構成されていてもよく、係合面は、破砕
装置用電極の一方端部側に向かうにつれて徐々に外周導
電体側から中心導電体側に近づくように配置されている
ことが好ましい。
【0022】この場合、破砕装置用電極においてモジュ
ール部材を装着するベース部では、モジュール部材との
係合面が一方端部に向かうにしたがって中心導電体に近
づくことになる(すなわち、ベース部は、一方端部に向
かうにつれてだんだんその径が小さくなるように、端部
がテーパー状になっている)。このため、モジュール部
材での係合面を構成する表面およびベース部において係
合面を構成する表面の中心軸に対する傾斜角度をほぼ同
一としておけば、この係合面においてモジュール部材と
ベース部とをほぼ確実に密着させることができる。
【0023】また、ベース部の端部がテーパー状になっ
ているので、ベース部にてモジュール部材と係合する部
分において、ベース部の径が一箇所で急激に小さくなる
ことを防止できる。このため、ベース部の径が急激に小
さくなった部分に応力が集中するといった問題の発生を
防止できる。この結果、係合する部分でのベース部の強
度を比較的高く保つことができる。
【0024】上記1の局面における破砕装置用電極で
は、係合面が段差部を含んでいてもよい。
【0025】この場合、係合面を電極の一方端部に向か
うにしたがって徐々に中心導電体に近づくような、複数
の段差部を有する緩やかな階段状の形状(徐々に径が小
さくなるような形状)とすることができる。係合面をこ
のような階段状の形状とする加工は、係合面を表面が滑
らかな斜面を有するテーパー形状とする加工より比較的
簡単であるため、本発明による破砕装置用電極の製造コ
ストが上昇することを抑制できる。
【0026】上記1の局面における破砕装置用電極は、
外周導電体の一部を含むモジュール部材を備えていても
よく、モジュール部材は、破砕装置用電極の一方端部側
に位置するとともに、絶縁部材の一方端部を含んでいて
もよい。絶縁部材の一方端部と、絶縁部材における一方
端部以外の領域である他の部分との係合面において、モ
ジュール部材は上記他の部分を含むベース部と着脱可能
に接続されていてもよい。ベース部は、外周導電体にお
いて外周導電体の一部以外の部分である他の外周導電体
部分を含んでいてもよい。係合面は、破砕装置用電極の
一方端部側に向かうにつれて徐々に外周導電体側から中
心導電体側に近づくように配置されてもよい。ベース部
において、破砕装置用電極の一方端部側にて露出する中
心導電体の一部分から、係合面を含むベース部の表面を
介して他の外周導電体部分までの最短距離を第1の距離
とし、破砕装置用電極において、破砕装置用電極の一方
端部にて露出する中心導電体の端部領域から、他の外周
導電体部分までの絶縁破壊を生じる経路の最短距離を第
2の距離とした場合、第1の距離は第2の距離より長く
なっていることが好ましい。
【0027】この場合、中心導電体の端部から係合面を
含むベース部の表面を介して外周導電体の他の外周導電
体部分までの回路を考えた場合の電気抵抗より、中心導
電体の端部領域から他の外周導電体部分までの絶縁破壊
を生じる経路での電気抵抗の方が小さくなる。このた
め、破砕装置用電極に電流を供給する際に、中心導電体
の端部領域から他の外周導電体部分までの絶縁破壊を生
じる経路(たとえば、中心導電体の端部領域から破砕装
置用電極の表面を介して外周導電体の一部、さらに他の
外周導電体部分にまで続く経路)に電流が流れることに
なる。すなわち、破砕装置用電極において、モジュール
部材とベース部との係合面を介して中心導電体と他の外
周導電体部分とが短絡することを防止できる。
【0028】なお、第2の距離は、たとえば中心導体の
端部領域から破砕装置用電極の表面に沿って、外周導電
体の一部を介して他の外周導電体部分までの最短経路の
長さから、この最短経路に沿った外周導電体の一部の長
さを除いた距離(上記最短経路において、絶縁体が露出
している領域の長さ)に該当する。また、たとえば外周
導電体の一部と他の外周導電体部分との間に位置する破
砕装置用電極の表面に溝が形成されている場合、外周導
電体の一部と他の外周導電体部分との間の絶縁破壊は、
外周導電体の一部と他の外周導電体部分との直線距離が
最短になっている経路上で起こる場合がある。この場
合、上記絶縁破壊を生じる経路には、外周導電体の一部
と他の外周導電体部分との直線距離が最短になる経路が
組み込まれることになる(溝の内部壁面は上記絶縁破壊
を生じる経路には組み込まれない)。
【0029】上記1の局面における破砕装置用電極は、
モジュール部材を固定する固定部材をさらに備えていて
もよい。
【0030】この場合、固定部材によりモジュール部材
をベース部に確実に固定することができる。
【0031】上記1の局面における破砕装置用電極で
は、固定部材は導電体からなり、破砕装置用電極におい
て放電を発生させる端部に位置し、モジュール部材を押
圧するとともに中心導電体に固着されていてもよい。
【0032】この場合、固定部材は中心導電体の一部と
して作用する。そして、固定部材と外周導電体との間で
放電が発生するように固定部材を配置すれば、中心導電
体の一部としての固定部材が損傷を受けたような場合、
この固定部材を交換することで破砕装置用電極を復旧で
きる。このため、中心導電体が損傷を受けた際に破砕装
置用電極を全部取り替える場合より、破砕装置用電極の
保守に要するコストを低減できる。
【0033】また、固定部材を別の部材として備えるこ
とにより、中心導電体の他の部分と異なる材質を固定部
材の材質として任意に選択できる。ここで、固定部材の
材質としては、放電電極としてより好ましい材料、たと
えば金、銀、白金、イリジウム、ロジウム、ルテニウ
ム、パラジウム、およびこれらの合金からなる群から選
択される少なくとも1つを用いることが好ましい。この
場合、固定部材が放電に伴って損耗することを抑制でき
る。
【0034】上記1の局面における破砕装置用電極で
は、固定部材が中心軸の延びる方向に沿ったモジュール
部材の外周面上に配置されていてもよい。
【0035】この場合、固定部材をモジュール部材とベ
ース部との接合部における外周面上に配置することがで
きる。すなわち、破砕装置用電極において放電が発生す
る領域である一方端部から離れた領域に固定部材を配置
することが可能になる。この結果、固定部材が放電によ
り損傷を受ける事を防止できる。
【0036】上記1の局面における破砕装置用電極で
は、モジュール部材が外周導電体の一部の配置を固定す
る下地部材を含んでいてもよく、下地部材の材料として
可撓性を有する誘電体を用いてもよい。
【0037】この場合、可撓製を有する誘電体により下
地部材を形成した後、外周導電体の一部をこの下地部材
に嵌め込むといった簡単な加工によりモジュール部材を
形成できる。つまり、下地部材は可撓製を有する材料か
らなるため、下地部材をある程度弾性変形させた状態
で、外周導電体の一部を下地部材の所定の位置に容易に
配置することができる。
【0038】この発明の他の局面における破砕装置は、
上記1の局面における破砕装置用電極を備える。
【0039】このようにすれば、破砕装置用電極の保守
などに要するコストを低減できることから、破砕装置の
ランニングコストを低減できる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実
施の形態を説明する。なお、以下の図面において同一ま
たは相当する部分には同一の参照番号を付しその説明は
繰返さない。
【0041】(実施の形態1)図1は、本発明による破
砕装置用電極およびその破砕装置用電極を用いた破砕装
置の実施の形態1における装置構成を説明するための模
式図である。図2は、図1に示した破砕装置用電極の先
端部を示す部分拡大模式図である。図3は、図2に示し
た破砕装置用電極の断面模式図である。図4は、図2に
示した破砕装置用電極の分解断面模式図である。図1〜
4を参照して、本発明による破砕装置用電極および破砕
装置の実施の形態1を説明する。
【0042】図1〜4を参照して、本発明による破砕装
置は、破砕装置用電極としての電極1とパルスパワー源
6と電源9と同軸ケーブル5とを備える。パルスパワー
源6はコンデンサ8、スイッチ7などを含む回路からな
る。パルスパワー源6には電源9が接続されている。パ
ルスパワー源6の回路は接地されている。電極1はパル
スパワー源6と同軸ケーブル5により接続されている。
電極1はベース部としての電極基部24とモジュール部
材としての電極モジュール15と固定部材としての先端
電極部分12とからなる。電極1は岩石などの破砕対象
物2に形成された下孔10の内部に挿入されている。下
孔10の内部には電解液としての水11が配置されてい
る。
【0043】電極1においては、ベース部としての電極
基部24の先端部にモジュール部材としての電極モジュ
ール15が嵌め込まれ、先端電極部分12が電極基部2
4の先端部に固定されている。先端電極部分12は電極
基部24に対して電極モジュール15を固定する固定部
材としての機能を有する。電極基部24は、中心軸に沿
って延在する中心電極18と、この中心電極18の外周
面上に配置された絶縁体19と、この絶縁体19の外周
面上に配置された外周電極部分13dとからなる。
【0044】電極基部24の先端部においては、中心電
極18が露出している。この先端部において、中心電極
18にはネジ部22が形成されている。また、電極基部
24の絶縁体19は、電極基部24の先端部から徐々に
その厚みが厚くなるようなテーパー部21を有してい
る。
【0045】電極モジュール15は、筒状の絶縁体14
と、この絶縁体14の外周面の一部を構成するととも
に、この絶縁体に埋設された状態となっている外周電極
部分13a〜13cとからなる。外周電極部分13a〜
13cはそれぞれリング状の外形を有している。絶縁体
14は、可撓性のあるゴムなどの樹脂からなる。また、
絶縁体14の内周面には、テーパー部20が形成されて
いる。電極モジュール15の内周面のテーパー部20に
おける中心軸に対する傾斜角度は、電極基部24のテー
パー部21における中心軸に対する傾斜角度とほぼ等し
い。つまり、電極モジュール15のテーパー部20は電
極基部24のテーパー部21と密着することが可能なよ
うにその傾斜角度が決定されている(電極モジュール1
5のテーパー部20は電極基部24のテーパー部21と
密着可能になっている)。電極モジュール15は、電極
基部24に対して着脱可能となっている。
【0046】先端電極部分12にはネジ部23が形成さ
れている。この先端電極部分12のネジ部23を電極基
部24のネジ部22に嵌め込むことにより、先端電極部
分12を電極基部24に固定する。
【0047】このように、電極基部24、電極モジュー
ル15および先端電極部分12からなる電極1では、電
極1の先端部に先端電極部分12が配置されている。そ
して、電極1の外周面では、外周電極部分13a〜13
dが中心軸の延びる方向において間隔を隔てて配置され
た状態となっている。このため、先端電極部分12と外
周電極部分13aとの間にはギャップ17aが形成され
る。また、外周電極部分13a、13bの間にはギャッ
プ17bが形成される。また、外周電極部分13b、1
3cの間にはギャップ17cが形成される。さらに、外
周電極部分13c、13dの間にはギャップ17dが形
成される。
【0048】そして、パルスパワー源6のスイッチ7が
閉じられたときにコンデンサ8に蓄えられた電荷が電極
1に導入されると、このギャップ17a〜17dにおい
て複数のアーク16が形成される。
【0049】図1〜4に示した破砕装置および電極1で
は、岩石などの破砕対象物2の破砕を行なった際に損傷
を受けやすい部分(電極1において放電を発生させる領
域の近傍)である外週導電体の一部としての外周電極部
分13a〜13cが電極モジュール15に設置されてい
る。そのため、外周電極部分13a〜13cが損傷を受
けても、電極モジュール15のみを交換することができ
る。このため、電極1全体を交換する場合より、破砕装
置の保守コストを低減できる。
【0050】また、図1〜4に示した電極では、複数の
アーク16を発生させる事ができるので、破砕に利用さ
れるエネルギーを従来より確実に大きくできる。したが
って、破砕装置の能力(破砕能力)を増大させる事がで
きる。
【0051】また、ベース部としての電極基部24で
は、その端部(電極モジュール15と係合する端部)が
テーパー部21となっているので、電極基部24の端部
の径が1箇所で急激に小さくなることにより、この部分
に応力が集中して電極基部24が折損するといった不良
の発生を防止できる。つまり、電極基部24の機械的強
度を比較的高く保つことができる。
【0052】また、図1〜4に示した電極1において、
中心導電体の一部分としての先端電極部分12から、テ
ーパー部21の表面を介して外周電極部分13dまでの
距離を第1の距離とする。一方、中心導電体の端部領域
としての先端電極部分12から電極1の表面を介して第
1の導電体としての外周電極部分13aまでの距離と、
電極1の表面を介した外周電極部分13a、13bの間
の距離と、電極1の表面を介した外周電極部分13b、
13cの間の距離と、電極1の表面を介した外周電極部
分13c、13dの間の距離との合計を第2の距離とす
る。この場合、第1の距離は第2の距離より長くなって
いる。
【0053】この場合、電極基部24において、中心電
極18のネジ部22が形成された先端部からテーパー部
21の表面を介して外周導電体の他の部分としての外周
電極部分13dまでの回路を考えた場合の電気抵抗よ
り、先端電極部分12から外周電極部分13a〜13c
を介して外周電極部分13dまでの回路の電気抵抗の方
が小さくなる。このため、電極1に電流を供給する際
に、中心導電体を構成する中心電極18および先端電極
部分12から、電極1の表面に沿って外周電極部分13
a〜13cを介して外周電極部分13dに電流が流れる
ことになる。すなわち、電極1において、係合面である
テーパー部21の表面を介して中心電極18と外周電極
部分13dとが短絡することを防止できる。
【0054】また、先端電極部分12は中心電極18の
一部として作用するとともに、外周電極部分13aとの
間で放電を発生させるように配置されている。そのた
め、先端電極部分12が放電などにより損傷を受けた場
合、先端電極部分12のみを交換することで電極1を復
旧できる。なお、先端電極部分12の材料としては、銀
などの貴金属を用いてもよい。たとえば、先端電極部分
12の材料として、金、銀、白金、イリジウム、ロジウ
ム、ルテニウム、パラジウム、およびこれらの合金から
なる群から選択される少なくとも1つを用いることが好
ましい。
【0055】また、電極モジュール15の絶縁体14と
してゴムなどの可撓性を有する樹脂を用いているので、
電極モジュール15の製造工程において、この樹脂によ
り下地部材としての絶縁体14を形成した後、外周導電
体の一部としての外周電極部分13a〜13cをこの絶
縁体14に嵌め込むといった簡単な加工により電極モジ
ュール15を形成できる。
【0056】図5は、図1〜4に示した破砕装置用電極
の第1の変形例を示す断面模式図である。図5を参照し
て、本発明による破砕装置用電極の実施の形態1の第1
の変形例を説明する。
【0057】図5を参照して、電極1は基本的には図1
〜4に示した電極と同様の構造を備えるが、電極基部2
4の先端部と先端電極部分12との構造が異なってい
る。すなわち、電極基部24の先端部においては、中心
電極18に開口部が形成され、この開口部の側壁にはネ
ジ溝が切られたネジ部27が形成されている。一方、先
端電極部分12においては、凸部25が形成され、この
凸部25の側面にはネジ溝が切られたネジ部26が形成
されている。この先端電極部分12のネジ部26を中心
電極18の先端部のネジ部27が形成された開口部へと
挿入することにより、中心電極18に先端電極部分12
を固定することができる。
【0058】このような電極1によっても、図1〜4に
示した電極と同様の効果を得ることができる。
【0059】図6は、図1〜4に示した破砕装置用電極
の実施の形態1の第2の変形例を示す断面模式図であ
る。図6を参照して、図1〜4に示した破砕装置用電極
の第2の変形例を説明する。
【0060】図6を参照して、電極1は基本的には図1
〜4に示した破砕装置用電極と同様の構造を備えるが、
中心電極18と先端電極部分12との固定方法が異なっ
ている。すなわち、電極基部24の先端部においては、
中心電極18に開口部30が形成されている。また、先
端電極部分12においても、開口部29が形成されてい
る。そして、電極基部24に電極モジュール15を装着
した後、この先端電極部分12を電極基部24に嵌め込
む。そして、先端電極部分12の開口部29にネジ28
を挿入するとともに、このネジ28の先端部を中心電極
18の先端部に形成された開口部30の内部へと挿入固
定する。このネジ28により、先端電極部分12を電極
基部24aと固定することができる。
【0061】このような電極1によっても、図1〜4に
示した電極と同様の効果を得ることができる。
【0062】なお、図1〜6に示した電極1の電極モジ
ュール15では、3つの外周電極部分13a〜13cを
配置しているが、電極モジュール15において、電極基
部24の外周電極部分13dから間隔を隔てて1つの外
周電極部分を配置してもよい。
【0063】(実施の形態2)図7は、本発明による破
砕装置用電極の実施の形態2を示す断面模式図である。
図7を参照して、本発明による破砕装置用電極の実施の
形態2を説明する。
【0064】図7を参照して、破砕装置用電極としての
電極1は、基本的には図1〜4に示した電極と同様の構
造を備えるが、電極モジュール15を電極基部24に固
定する固定方法が異なっている。すなわち、図7に示し
た電極1においては、図1〜4に示した電極1のように
固定部材としての先端電極部分12を用いるのではな
く、電極基部24と電極モジュール15との接触部を跨
ぐように配置されたリング状の固定部材32を用いてい
る。この固定部材32が配置される領域では、電極モジ
ュール15の外周電極部分13cの表面にネジ溝が切ら
れたネジ部33が形成されている。また、同様にこの固
定部材32下に位置する領域においては、電極基部24
の外周電極部分13dの表面にネジ溝が切られたネジ部
34が形成されている。そして、これらのネジ部33、
34と接触する固定部材32の内周面にも、同様にネジ
溝が切られたネジ部37が形成されている。
【0065】電極基部24の先端部に電極モジュール1
5を装着した後、この電極基部24と電極モジュール1
5との接続部上に固定部材32を嵌め込むことにより、
電極基部24と電極モジュール15とを固定することが
できる。
【0066】このようにすれば、図1〜4に示した電極
と同様の効果を得られるとともに、電極1において放電
が発生する領域である一方端部から離れた領域に固定部
材32を配置することが可能になる。この結果、固定部
材32が放電により損傷を受ける事を防止できる。
【0067】なお、図7に示した電極1では、中心電極
1の先端凸部31と外周電極部分13aとの間に1つの
ギャップが形成される。そして、外周電極部分13aと
外周電極部分13bとの間に2つ目のギャップが形成さ
れる。そして、外周電極部分13bと外周電極部分13
cとの間に3つ目のギャップが形成される。すなわち、
図7に示した電極においてはギャップが3ヶ所に形成さ
れている。外周電極部分13a〜13cの数は、必要な
放電の発生個所の数に合わせて増減することが可能であ
る。
【0068】(実施の形態3)図8は、本発明による破
砕装置用電極の実施の形態3を示す断面模式図である。
図8を参照して、本発明による破砕装置用電極の実施の
形態3を説明する。なお、図8は図3に対応する。
【0069】図8を参照して、電極1は基本的には図1
〜4に示した破砕装置用電極と同様の構造を備えるが、
電極基部24と電極モジュール15との係合面(接触
面)の形状が異なっている。すなわち、電極基部24に
おいては、電極モジュール15の内周面が接触する絶縁
体19の部分が、その表面に複数の段差が形成された段
差部36となっている。また、この段差部36に当接す
る電極モジュール15の内周面においても、この段差部
36の形状に対応して段差部35が形成されている。電
極モジュール15の段差部35と電極基部24の段差部
36とは密着することが可能なようにその形状が決定さ
れている。
【0070】このようにすれば、図1〜4に示した電極
と同様の効果を得ることができるとともに、電極基部2
4の端部を図8に示すような、その表面が緩やかな階段
状となる段差部36とすることにより、図1〜4に示し
たようなテーパー部21を形成する場合より加工を簡単
に行なうことができる。このため、電極1の製造コスト
が上昇することを抑制できる。
【0071】なお、電極基部24の中心電極18と先端
電極部分12との接合方法として、図5または6に示し
た電極と同様の方法を用いてもよい。また、先端電極部
分12を用いずに、図7に示した電極のように固定部材
32を用いて電極モジュール15を電極基部24に固定
してもよい。
【0072】(実施の形態4)図9は、本発明による破
砕装置用電極の実施の形態4を示す断面模式図である。
図9を参照して、本発明による破砕装置用電極の実施の
形態4を説明する。なお、図9は図3に対応する。
【0073】図9を参照して、電極1は基本的には図1
〜4に示した電極と同様の構造を備えるが、電極モジュ
ール15の構成が異なる。すなわち、図9に示した電極
1においては、電極モジュール15の外周面に外周電極
部分13aが形成されている。この外周電極部分13a
は、先端電極部分12と絶縁体14を介して対向するよ
うに配置されるとともに、この外周電極部分13dに隣
接する領域にまで延在するように形成されている。外周
電極部分13aは電極基部24の外周電極部分13dと
接触する。この結果、図9に示した電極1においては、
先端電極部分12と外周電極部分13aとの間に1つの
ギャップが形成された状態となっている。
【0074】このようにすれば、図1〜4に示した電極
と同様に、外周電極部分13aが放電により損傷を受け
ても、電極モジュール15のみを交換することにより電
極1を容易に復旧できる。
【0075】なお、電極基部24の中心電極18と先端
電極部分12との接合方法として、図5または6に示し
た電極と同様の方法を用いてもよい。また、先端電極部
分12を用いずに、図7に示した電極のように固定部材
32を用いて電極モジュール15を電極基部24に固定
してもよい。また、電極モジュール15と電極基部24
との係合部の形状を図8に示した電極のように階段状に
してもよい。
【0076】今回開示された実施の形態はすべての点で
例示であって制限的なものではないと考えられるべきで
ある。本発明の範囲は上記した実施の形態ではなくて特
許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の
意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意
図される。
【0077】
【発明の効果】このように、本発明によれば、破砕装置
用電極において損傷を受けた部分のみを交換することが
可能になるので、破砕を行なう際のコストを低減する事
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による破砕装置用電極およびその破砕
装置用電極を用いた破砕装置の実施の形態1における装
置構成を説明するための模式図である。
【図2】 図1に示した破砕装置用電極の先端部を示す
部分拡大模式図である。
【図3】 図2に示した破砕装置用電極の断面模式図で
ある。
【図4】 図2に示した破砕装置用電極の分解断面模式
図である。
【図5】 図1〜4に示した破砕装置用電極の第1の変
形例を示す断面模式図である。
【図6】 図1〜4に示した破砕装置用電極の第2の変
形例を示す断面模式図である。
【図7】 本発明による破砕装置用電極の実施の形態2
を示す断面模式図である。
【図8】 本発明による破砕装置用電極の実施の形態3
を示す断面模式図である。
【図9】 本発明による破砕装置用電極の実施の形態4
を示す断面模式図である。
【図10】 従来の破砕装置を示す模式図である。
【図11】 図10に示した破砕装置の基本的な構成を
示す模式図である。
【図12】 図11に示した電極の先端部を示す部分拡
大模式図である。
【符号の説明】
1 電極、2 破砕対象物、5 同軸ケーブル、6 パ
ルスパワー源、7 スイッチ、8 コンデンサ、9 電
源、10 下孔、11 水、12 先端電極部分、13
a〜13d 外周電極部分、14,19 絶縁体、15
電極モジュール、16 アーク、17a〜17d ギ
ャップ、18 中心電極、20,21テーパー部、2
2,23,26,27,33,34,37 ネジ部、2
4 電極基部、25 凸部、28 ネジ、29,30
開口部、31 先端凸部、32固定部材、35,36
段差部。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中心軸に沿って延在し、外周面を有する
    中心導電体と、前記中心導電体の外周面上に配置された
    絶縁部材と、前記絶縁部材を囲むように配置された外周
    導電体とを備える破砕装置用電極であって、 前記外周導電体の一部は着脱可能である、破砕装置用電
    極。
  2. 【請求項2】 前記外周導電体の一部は、前記外周導電
    体において前記外周導電体の一部以外の領域と、間隔を
    隔てて配置された導電体を含む、請求項1に記載の破砕
    装置用電極。
  3. 【請求項3】 前記外周導電体の一部は、 第1の導電体と、 前記第1の導電体とは前記中心軸の延びる方向において
    間隔を隔てて配置された第2の導電体とを含む、請求項
    1に記載の破砕装置用電極。
  4. 【請求項4】 前記外周導電体の一部を含むモジュール
    部材を備え、 前記モジュール部材は、前記破砕装置用電極の一方端部
    側に位置するとともに、前記絶縁部材の一方端部を含
    み、 前記絶縁部材の一方端部と、前記絶縁部材における一方
    端部以外の部分との係合面において、前記モジュール部
    材は着脱可能に構成されており、 前記係合面は、前記破砕装置用電極の一方端部側に向か
    うにつれて徐々に前記外周導電体側から前記中心導電体
    側に近づくように配置されている、請求項1〜3のいず
    れか1項に記載の破砕装置用電極。
  5. 【請求項5】 前記係合面は段差部を含む、請求項4に
    記載の破砕装置用電極。
  6. 【請求項6】 前記外周導電体の一部を含むモジュール
    部材を備え、 前記モジュール部材は、前記破砕装置用電極の一方端部
    側に位置するとともに、前記絶縁部材の一方端部を含
    み、 前記絶縁部材の一方端部と、前記絶縁部材における一方
    端部以外の領域である他の部分との係合面において、前
    記モジュール部材は前記他の部分を含むベース部と着脱
    可能に接続されており、 前記ベース部は、前記外周導電体において前記外周導電
    体の一部以外の部分である他の外周導電体部分を含み、 前記係合面は、前記破砕装置用電極の一方端部側に向か
    うにつれて徐々に前記外周導電体側から前記中心導電体
    側に近づくように配置され、 前記ベース部において、前記破砕装置用電極の一方端部
    側にて露出する前記中心導電体の一部分から、前記係合
    面を含む前記ベース部の表面を介して前記他の外周導電
    体部分までの最短距離を第1の距離とし、 前記破砕装置用電極において、前記破砕装置用電極の一
    方端部にて露出する前記中心導電体の端部領域から、前
    記他の外周導電体部分までの絶縁破壊を生じる経路の最
    短距離を第2の距離とした場合、 前記第1の距離は前記第2の距離より長くなっている、
    請求項1に記載の破砕装置用電極。
  7. 【請求項7】 前記モジュール部材を固定する固定部材
    をさらに備える、請求項4〜6のいずれか1項に記載の
    破砕装置用電極。
  8. 【請求項8】 前記固定部材は導電体からなり、前記破
    砕装置用電極において放電を発生させる端部に位置し、
    前記モジュール部材を押圧するとともに前記中心導電体
    に固着される、請求項7に記載の破砕装置用電極。
  9. 【請求項9】 前記固定部材は、前記中心軸の延びる方
    向に沿った前記モジュール部材の外周面上に配置されて
    いる、請求項7に記載の破砕装置用電極。
  10. 【請求項10】 前記モジュール部材は、前記外周導電
    体の一部の配置を固定する下地部材を含み、 前記下地部材の材料として可撓性を有する誘電体を用い
    る、請求項4〜9のいずれか1項に記載の破砕装置用電
    極。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれか1項に記載
    の破砕装置用電極を備える破砕装置。
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