JP2002544468A - 帯状または板状の被乾燥物のための乾燥機 - Google Patents

帯状または板状の被乾燥物のための乾燥機

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JP2002544468A JP2000618670A JP2000618670A JP2002544468A JP 2002544468 A JP2002544468 A JP 2002544468A JP 2000618670 A JP2000618670 A JP 2000618670A JP 2000618670 A JP2000618670 A JP 2000618670A JP 2002544468 A JP2002544468 A JP 2002544468A
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nozzle
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フィリップ ルーディ
ベーレント ブルクハルト
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バプコック−ベー エス ハー ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
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Abstract

(57)【要約】 公知の乾燥機では、乾燥効果が、ノズルケースに向かう空気流入側の外側領域において、その他の領域よりも小さくなっている。このような乾燥効果の低下は、この外側領域における乱流によるものであり、この乱流は静圧の降下をもたらす。本発明の課題は、問題の領域においても被乾燥物の全長にわたって均等な乾燥が保証されるような乾燥機を提供することである。乾燥機はガイド体（２０，２６）を備えており、これらのガイド体（２０，２６）は仕切壁（５）に設けられている。ガイド体（２０，２６）はノズルケースへの空気流入領域に、主に均等な静圧がノズルケース全体に存在するように、流れを形成する。本発明は、石こうボードまたはベニヤ板を乾燥するために使用することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】 本発明は、請求項１の上位概念に記載の形式の、特に石こうボードまたはベニ
ヤ板のための多段式乾燥機である、帯状または板状の被乾燥物のための乾燥機に
関する。
【０００２】 Kroell, Trockner und Trocknungsverfahren, Springer 1959、７５頁以下に
よって、チャンバ型乾燥機のチャンバの空気流入側に配置された、半円の空気ガ
イド体を備えた分配壁の設けられた乾燥機が公知である。分配壁が、チャンバに
向かう流れ横断面を狭窄しており、これによって圧力室内で圧力が高められ、個
々のチャンバに均等な空気分配が行われるようになっている。チャンバにおける
均等な流れ自体は得られない。チャンバ型乾燥機は請求項１の上位概念に記載の
形式には属していない。
【０００３】 本発明は、ドイツ連邦共和国特許出願公開第１９７０１４２６号明細書から公
知の乾燥機から出発しており、この乾燥機では被乾燥物幅全体にわたって均等な
乾燥の得られるのが望まれている。この均等な乾燥は、被乾燥物表面に対するノ
ズルの間隔が少なくともノズルケースの一方の端部で調節可能で、しかもノズル
ケースが両方の端部で異なる大きさを有していることによって十分に得られる。
しかしながら乾燥作用がノズルケースへの空気流入側で、ノズルケースの残りの
長さ部分よりも小さいことが明らかとなった。研究によって、ノズルケースへの
空気流入箇所の後方の領域において乱流の生じることが判った。この乱流は、ノ
ズルケースの手前の圧力室において、比較的高い、垂直方向に向けられた流れ速
度が生ぜしめられるような乾燥機のコンパクトな構造形式に基づいて生じる。し
たがってノズルケースへの空気流入領域における流れ速度は、水平方向以外に、
乱流をもたらす垂直方向の成分を有している。これは実際に、被乾燥物全体にわ
たって最大許容残留湿度を保証するために、全体としてより長く乾燥する必要が
あることを意味する。これによって、最適な条件下で必要とされるよりも多くの
乾燥のためのエネルギを使用する必要が生じる。
【０００４】 本発明の課題は、請求項１の上位概念に記載の構成を有する乾燥機を改良して
、ノズルケースへの空気流入側でも、エネルギ利用を改善すると共に均等な乾燥
が得られるようなものを提供することである。
【０００５】 この課題は、請求項１の特徴部に記載した構成手段を有する装置によって解決
される。本発明を使用することによって、ノズルケースへの空気流入領域におい
ても、考慮すべき乱流のない、均等に整列された流れが生じる。これによってノ
ズルケースには十分に均等な圧力特性が作用するので、乾燥空気はあらゆるノズ
ルで均等に流出することができる。
【０００６】 本発明の有利な実施形態は請求項２および請求項３に記載されている。
【０００７】 次に図面につき本発明の実施例を詳しく説明する。
【０００８】 乾燥機はたとえば組木ブロック（Baukasten）状に並べられた多数の区分から
成っている。１つの区分は搬送方向で２．０〜２．５ｍの長さと、２．５〜６．
０ｍの幅とを有している。図１および図２から判るように、１つの区分はカバー
１と側壁２，３とを備えている。
【０００９】 この１つの区分において、中間カバー４と仕切壁部５とグリッド状の支持架台
６とによって、コア領域７が空気循環通路から仕切られている。この空気循環通
路は、コア領域７の上方に位置する水平方向の通路８と、側方で垂直方向の圧力
室９と、この圧力室９とは反対側でほぼ鏡像対称的に配置された集気通路１０と
から成っている。コア領域７の幅は全幅の約５０〜７０％であり、高さは全高の
約６０〜８０％である。コア領域７には、複数（実際には多くの場合４〜１２段
）の、約２５０〜３５０mmの等間隔で階層状（段状）に互いに上下に配置された
ローラ２２が設けられており、これらのローラ２２は一方の側で仕切壁５に、他
方の側で支持架台６に支承されている。全てのローラ２２は、図示されていない
歯車とチェンとを介して同じ速度で駆動可能で、かつ各階層に、乾燥機の全長に
わたって延びているローラ搬送装置を形成する。
【００１０】 個々のローラ搬送装置上に位置する被乾燥物１１が連続的に乾燥機を通って移
動する搬送平面の上側および下側において、互いに隣接して位置するローラ２２
の中間スペースにノズルケース１２が配置されており、これらのノズルケース１
２はローラ搬送装置の幅にわたって延びている。ノズルケース１２の、搬送平面
に向いた画設壁は、被乾燥物１１に乾燥空気を送るためのノズル開口を備えてい
る。ノズルケース１２の一方の端部は流入開口１３として形成されていて、他方
の端部１４は閉鎖されている。ノズルケース１２は楔形に形成されているので、
このノズルケース１２の横断面は、閉鎖された端部１４に向かって連続的に減少
している。この流入開口１３の端部は、仕切壁５の方形の切欠に適合されている
。
【００１１】 仕切壁５において、鉛直方向で隣接する２つのノズルケース１２の間にガイド
体２０が配置されている。これらのガイド体２０は圧力室９に突入している。ガ
イド体２０は仕切壁５の全長にわたって延びている。仕切壁５の領域における、
ガイド体２０の垂直方向の伸張部Ｈは、ノズルケース１２の流入開口１３の上位
の画設部と、この流入領域１３の直ぐ上方に配置されたノズルケース１２の流入
開口１３の下位の画設部との間の間隔に正確に相応する。したがってガイド体２
０は流入開口１３に関してその横断面が一定である。つまり流入開口１３の横断
面は変化しない。ガイド体２０が圧力室９に突入する長さＬは、６０〜１００ｍ
ｍ、有利には６０〜８０ｍｍである。
【００１２】 集気通路１０において、側壁２に送風機１５が取り付けられており、この送風
機１５はモータ１６で駆動可能である。送風機１５の吸込側は集気通路１０に向
かって開放している。送風機１５の圧力側はディフューザ１７と結合されており
、このディフューザ１７は水平方向の通路８に開口している。水平方向の通路８
の、送風機１５とは反対側に熱交換器１８が配置されている。集気通路１０およ
び水平方向の通路８は壁１９によって互いに仕切られている。
【００１３】 本発明は、コンパクトな構造に基づいてノズルケースへの流入時に不都合な乱
流の生じるたとえばベルト乾燥機である別の乾燥機でも使用可能である。この乾
燥機では、多数の搬送システムの代わりに蛇行状にガイドされたベルトを配置す
ることができる。この場合乱流問題は階層数が増えるにつれより大きく生じる。
特に１２段までの階層で公知である石こうボード乾燥機ではそうである。
【００１４】 乾燥機の別の実施例では、熱交換器１８の代わりに、燃焼器を用いた乾燥空気
の直接的なヒータが組み込まれている。
【００１５】 本発明の別の実施例では、ガイド体２０がノズルケース１２の流入開口１３の
幅にわたってそれぞれ延びている。
【００１６】 石こうボードのための乾燥機の１実施例では、有利には互いに隣接する２つの
搬送平面の間にそれぞれ上位のノズルケース１２とこのノズルケース１２の直ぐ
下側に位置するノズルケース１２とが、これら両方がダブルケースを形成しかつ
共通の流入開口１３を有するように、ズボン状に結合されている。
【００１７】 運転中、送風機１５は集気通路１０から乾燥空気を吸引し、この乾燥空気をデ
ィフューザ１７を通過して矢印２１の方向で水平の通路８へ押し込む。この通路
８の端部において乾燥空気は、熱交換器１８を通流し、加熱され、圧力室９に流
れる。ここで流れは上方から下方へ向けられ、しかもこの流れはノズルケース１
２への流入時に、ほぼ水平方向の流れに変向されなけらればならない。この場合
圧力室９に突入するガイド体が流れラインの十分な整列をもたらすので、乱流形
成が防止される。乾燥空気は、ノズルから被乾燥物１１の表面に送られ、そこで
水分を吸収し、集気通路１０に流れ、集気通路１０から再び循環して送風機１５
に吸い込まれる。蒸発した水量にほぼ対応する乾燥空気の一部は循環経路から導
出される。
【００１８】 請求項２に基づく、図３の断面図で示されたガイド体２０は、有利にはロータ
リーベニヤのための乾燥機で使用される。ここではこのガイド体２０は軽く上方
へ湾曲されたフィンガの形式で形成されている。幾何学的にガイド体２０の横断
面は、同一でない中心点を有する２つの円形セグメントから構成されている。上
位の円形セグメント２３の半径Ｒ１は１８０〜２００mm、有利には１９０〜２０
０mmであり、下位の円形セグメント２４の半径Ｒ２は８０〜１２０ｍｍ、有利に
は９０〜１００ｍｍである。
【００１９】 ガイド体２０の別の実施例では、尖端部２５の代わりに１０〜１５ｍｍの半径
を有する丸み付け部が使用されている。
【００２０】 請求項３に基づく、図４の断面図で示されたガイド体２６は、有利には石こう
ボードのための乾燥機に使用される。ここではこのガイド体２６は装着された半
円を有する方形の形状を有しており、この場合丸い側が圧力室９に突入する。
【図面の簡単な説明】
【図１】 本発明の乾燥機を示す横断面図である。
【図２】 仕切壁に向かって示した、本発明の乾燥機を示す断面図である。
【図３】 請求項２に基づくガイド体を詳しく示す図である。
【図４】 請求項３に基づくガイド体を詳しく示す図である。
【符号の説明】
１ カバー、 ２，３ 側壁、 ４ 中間カバー、 ５ 仕切壁、 ６ 支持
架台、 ７ コア領域、 ８ 通路、 ９ 圧力室、 １０ 集気通路、 １１
被乾燥物、 １２ ノズルケース、 １３ 流入開口、 １４ 端部、 １５
送風機、 １６ モータ、 １７ ディフューザ、 １８ 熱交換器、 １９
壁、 ２０ ガイド体、 ２１ 矢印、 ２２ ローラ、 ２３，２４ 円形
セグメント、 ２５ 尖端部、 ２６ ガイド体
【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成１３年４月６日（２００１．４．６）
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正２】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】０００２
【補正方法】変更
【補正の内容】
【０００２】 Kroell, Trockner und Trocknungsverfahren, Springer 1959、７５頁以下に
よって、チャンバ型乾燥機のチャンバの空気流入側に配置された、半円の空気ガ
イド体を備えた分配壁の設けられた乾燥機が公知である。分配壁が、チャンバに
向かう流れ横断面を狭窄しており、これによって圧力室内で圧力が高められ、個
々のチャンバに均等な空気分配が行われるようになっている。チャンバにおける
均等な流れ自体は得られない。チャンバ型乾燥機は請求項１の上位概念に記載の
形式には属していない。 国際公開第８４０１４２４号パンフレットから、外側のケーシングに送風機と
ノズルケースと搬送ベルトとが配置された、食品を加熱または冷却するための装
置が公知である。送風機は、その回転軸線がノズルケース間のほぼ中央に位置す
るように、ノズルケースの前方において僅かな間隔を有して配置されている。送
風機とノズルケースの入口開口との間の圧力室は、内側のケーシングによって画
設されている。上位のノズルケースと下位のノズルケースとの間に、寄せ棟屋根
状（walmdach-foemig）のガイド体が配置されている。このガイド体はそのエッ
ジで圧力室深くに突入しているので、送風機に対するこのエッジの間隔は、圧力
室の幅の約４分の１に相応するようになっている。そのようなガイド体は本発明
の乾燥機には適さない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ブルクハルト ベーレント ドイツ連邦共和国 バート ヘルスフェル ト ローゼンガルテンシュトラーセ １ア ー Ｆターム(参考） 2B230 AA15 BA03 EB12 EC02 3L113 AA03 AB02 AC47 AC67 BA29 4G055 AA01 AC01 BA12

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 特に石こうボードまたはベニヤ板のための多段式乾燥機であ
    る、帯状または板状の被乾燥物のための乾燥機であって、特にローラまたはベル
    ト搬送システムを備えた搬送装置と、該搬送装置の幅にわたって延び、一方の端
    部で流れ開口を備えていてかつ他方の端部で閉鎖されているノズルケースと、通
    走する被乾燥物の少なくとも一方の側に乾燥空気を送るためのノズル開口とが設
    けられている形式のものにおいて、 流れを改善する横断面の一定なガイド体（２０，２６）が、垂直方向で互いに
    隣接する２つのノズルケース（１２）の流入側の端部の間に設けられていること
    を特徴とする、帯状または板状の被乾燥物のための乾燥機。
  2. 【請求項２】 前記ガイド体（２０）が、上方へ軽く湾曲されたフィンガ形
    状の横断面を有している、請求項１記載の乾燥機。
  3. 【請求項３】 前記ガイド体（２６）が、装着された半円を有する方形から
    成る横断面を有している、請求項１記載の乾燥機。
JP2000618670A 1999-05-12 2000-03-10 帯状または板状の被乾燥物のための乾燥機 Pending JP2002544468A (ja)

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