JP2002544087A - 高さ調整可能な受容シートを備えたブリスタパックまたはブリスタパック積層のためのコンベヤ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 コンベヤ（１）は、単品のブリスタパック（５）、またはブリスタパックの積層（Ｐ）を受容するための後続する一連のシート（４）を画定するべく、１対のエンドレスベルト（１３、１４）またはチェーン（１８、１９）に横方向に固定された境界画定壁（１２）を備えている。対応する延長部分（７）を壁（１２）に脱着可能に固定することにより、ブリスタパックの積層（Ｐ）に関連して受容シートの高さを変更することが可能である。延長部分（７）を、コンベヤ（１）に対して横方向に、壁（１２）に沿って滑動させて除去する横方向押圧手段（１５）により、延長部分（７）を自動的に除去することができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 （技術分野） 本発明は自動機械の製造に関するものであり、特に、ブリスタパックまたは積
層したブリスタパックを箱に入れるように設計された箱詰め機械の製造に関する
ものである。

【０００２】 （背景技術） 箱詰め機械の任務の１つは、梱包を容易にするために、箱詰めする物質を整理
し、仕分けする点であることが周知である。 例えば、少量の調合薬またはその他の物質を内容したブリスタパックのような
ブリスタパックを参照すると、通常、１つの箱には１つまたは複数のパックが導
入される。

【０００３】 従来の箱詰め機械はエンドレスコンベヤを備えており、エンドレスコンベヤに
は例えば並べて配列されたチェーン、またはベルトが装備され、このチェーンま
たはベルトに沿ってシートが境界画定されている。 このようにして境界画定されたシートの各々は、後に従来の手段によって、対
応する箱に挿入されるパック１つ、またはパックの積層１つを受容することを目
的としている。 このコンベヤは、所定の段階による断続的な動作で操作される。 コンベヤ上に設けられたシートは、コンベヤの表面に横方向に、また該表面に
対して垂直に固定された壁によって構成されている。 壁は、コンベヤの幅全体に沿って連続して延設したものであってもよいし、あ
るいは、複数の区分片を整列して配置したものを含んでもよい。

【０００４】 別の従来技術によれば、シートを異なるサイズのブリスタパックに適応できる
ようにするべく、シートを画定する隣接した壁どうしの間の距離を自動的に増減
することができる。 シートは、パック製造機械から充填されるか、または最も安価な解決法で、製
造機械から手動で引き出したパックによって充填された貯蔵庫により物品供給さ
れる。

【０００５】 パックは、貯蔵庫から各シート内へ落下される。 貯蔵庫が急作動することを防止し、これを最良の位置に配置するために、最下
のパックを受容するコンベヤシートの底部高さに可能な限り接近した場所に貯蔵
庫の出口が配置されることが好ましい。 さらに、シート内に配置するパックの数が少数であるほど、シートの充填に要
するコンベヤのドエルも短い。

【０００６】 従って、貯蔵庫の下に別のシートを配置するべくコンベヤが再び動作する前に
、貯蔵庫から解放されたブリスタパックがシートの底部に到達する、あるいは積
層の頂面が形成される十分な時間が確保されていることが好ましい。

【０００７】 この目的のために、パックをシートにより近くに移動させることで、貯蔵庫か
ら排出されたパックが移動する距離を可能な限り短くすることが必要である。

【０００８】 しかし、コンベヤを可能な限り万能にするべく、シートを画定する壁の高さが
、箱詰めするブリスタパックの積層の最大高さと等しくなっているため、この必
要性が常に満たされるとは限らない。 １つまたは複数のブリスタパックを箱の中に導入する場合、急作動によってブ
リスタパックがシート底部上に落下して乱雑になってしまい、箱詰めする際に問
題が生じる。 さらに、コンベヤの急作動によって、１つのブリスタパック、または小さな積
層の一番上にあるブリスタパックが底部に達する前に落とされる可能性があり、
パックの配置が乱雑になってしまう可能性が高まる。

【０００９】 この問題を回避するべく、より精巧な箱詰め機械のいくつかは、シートを画定
し、形成する積層の高さに適した、交換可能な壁を備えている。 しかし、壁を交換するには、面倒な作業に高い人件費がかかり、また、製造工
程を長い時間停止する必要がある。さらに、壁を交換することにより、サイズの
変更に際して最も疲労する部品のメンテナンスおよび修理を頻繁に行うことが必
要となる。

【００１０】 （発明の開示） 本発明の目的は、壁交換により高額な経費をかけることなく、コンベヤシート
を画定する壁の高さを迅速且つ容易に変更できるようにすることによって、ブリ
スタパックを常に最高の状態に配置するために、コンベヤの壁の形状を変更する
ことである。

【００１１】 本発明のこれらの、およびその他の特徴は、ブリスタパックまたはブリスタパ
ックの積層を受容するための後続する一連のシートを画定するべく、エンドレス
支持手段に横方向に固定された境界画定手段を有しており、コンベヤが、ブリス
タパックまたはブリスタパックの積層の高さに関連して、境界画定手段に対して
脱着可能に固定された受容シートの高さを適応する延長部分を有する、ブリスタ
パックまたは積層したブリスタパック用のコンベヤを提供することで得られる。

【００１２】 （発明を実施するための最良の形態） 上述から得られた以外の本発明の特徴的特性は、添付の図面を参照し、以下に
示す説明によって明白になるであろう。

【００１３】 図面を参照すると、ブリスタパック５または積層したブリスタパックＰのいず
れかを運搬するコンベヤ１を示している。 コンベヤ１は、エンドレス支持手段３に横方向に向かって固定された複数の境
界画定手段２を備えているため、ブリスタパック５または積層したブリスタパッ
クＰを受容するための後続する一連のシート４が画定される。

【００１４】 特に箱詰め機械製造に関する従来より周知の技術に従って、エンドレス支持手
段３は、第１、第２チェーンが並べて配置された１対のエンドレスチェーン１８
、１９、または数組のチェーンを備えている。

【００１５】 シートの上流側を境界画定する手段２ａは、第１チェーン１９または１組のチ
ェーンに固定されており、その一方で、シートの下流側を境界画定する手段２ｂ
は、第２チェーン１８、または１組のチェーンに固定されている。

【００１６】 従って、従来の方法によれば、箱詰めするブリスタパックの幅にシート寸法を
適応するために、各々のシート４の境界画定手段間の距離を変更することが可能
である。 コンベヤを異なる大きさに適合させることが可能な形態のために、この目的の
ために考案されたその構造特徴によって、上記の請求項で請求されたこの方法と
は別の解決法の使用が妨げられることはない旨が明白である。

【００１７】 実際にエンドレス支持手段３は、図に示すように、並べて配置された第１、第
２のベルトから成る１対のエンドレスベルト１３、１４、を備えている。 さらにこの場合、シート４の幅を調整するために、シートの上流側を境界画定
する手段２ａが一方のベルト１４に固定され、シートの下流側を境界画定する手
段２ｂが他方のベルト１３に固定されている。

【００１８】 シート４の幅を調整しない場合には、エンドレス支持手段３に１本のベルト、
または１本のチェーンあるいは１組のチェーンのみを設けることも可能である旨
が明白である。

【００１９】 境界画定手段２は、コンベヤの横方向の部分に沿って連続的に延設された壁１
２を備えており、該壁１２には、これに対して垂直にチェーンまたはベルトが具
備されている。

【００２０】 構造を軽量化あるいは単純化するために、境界画定手段に断続的手段を設ける
ことができる。断続的手段は境界画定手段と協働し、チェーンまたはベルトに対
して垂直なコンベヤの横方向に部分に沿って連続的にのびた表面を画定する。

【００２１】 毎回、ブリスタパック５は、所定数のブリスタパックによって積層Ｐが形成さ
れるまで落下方向Ｃに沿ってシート４内に落下される。 各受容シート４内に配置されるブリスタパック５の最少数は１つである。

【００２２】 本発明によれば、図１に示すように、延長部分７を壁１２に対して脱着可能に
固定することによって、受容シートの高さを、積層したブリスタパックＰの高さ
に関連して変更することができる。 延長部分７は実質的に“Ｖ”字型であり、弾性の金属材料または合成材料から
成っている。

【００２３】 壁１２の、対応する受容シート４に境界画定する側の反対側には凹部９が形成
されており、この凹部９の内部には、延長部分７の折り込まれた縁８がスナップ
止めされ、壁１２に延長部分を固定している。

【００２４】 ある応用形によれば、壁１２の両側に凹部９が形成されているため、延長部分
７の両方のアームに作られた２つの折り込み縁８を、対向する方向に向いた凹部
内に導入することができる。 折り込み縁は、同じ機能を満たすが、延長部分の構造に有益な別の類似した要
素で代用することが可能である。 これにより、各延長部分７はこれを支持する壁１２に沿って、延長部分が壁１
２から解放されるまで、コンベヤに向かって横方向に滑動できる。

【００２５】 この方法でなら、例えば積層したブリスタパックＰの高さが変更されるまで、
延長部分の取り外しを自動化することが可能である。 この時点で、ネジ頭部１０に働きかけて保護パネル１１を取り外す。 次に、コンベヤが徐々に移動し、延長部分７がそれぞれの対応する壁１２から
２つずつ除去される。

【００２６】 この動作は、シート４を画定する２つの壁間の最大距離と等しい高さの板１６
と、シリンダ作動装置１７とを備えた押圧手段１５によって実行される。手段１
５はコンベヤに対して横方向に作用する（図２）。

【００２７】 図１中で、受容シート４の寸法を減衰するために配置された壁１２ａを破線で
示している。 図１は、最小寸法形態（壁１２ａを破線で示す）と、最大寸法形態（壁１２を
連続線で示す）を示している。 上述の両形態は、その間に存在する中間形態と共に、除去板１６によって被覆
されている。

【００２８】 全ての延長部分７が除去された後は、壁高さを別のブリスタパック５の積層Ｐ
に適応させるために、基本寸法のみの壁１２を備えたコンベヤ、または別セット
の延長部分７を取り付けたコンベヤしか使用することができない。

【００２９】 提案された技術解決法により、受容シートを境界画定する壁の高さを、実際に
受容シート内に配置されたブリスタパック積層の高さに、容易で迅速な方法で適
応させることが可能になる。 そのため、箱詰め機械を長時間停止したり、壁の分解および再組み立てを要す
る面倒な交換操作を実行する必要がなくなる。 従って、ブリスタパックが放出される貯蔵庫排出口の高さを、コスト高の操作
を行うことなく、毎回適応することができる。

【００３０】 弾性延長部分は軽量であり、その製造も安価であるため、全体的な製造コスト
を大幅に増加することなく、異なる延長部分のセットを設けて異なる壁高さを実
現することが可能である。

【００３１】 例証を目的として、本発明の特定の実施例について詳細に説明してきたが、当
業者にはその変形および応用が容易に理解でき、また、保護範囲は添付の請求項
で定義されている通りである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 図１は、本発明を採用したコンベヤの部分側面図である。

【図２】 図２は、コンベヤの機能部分を示す略正面図である。

【手続補正書】特許協力条約第３４条補正の翻訳文提出書

【提出日】平成１３年５月１５日（２００１．５．１５）

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】特許請求の範囲

【補正方法】変更

【補正の内容】

【特許請求の範囲】

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】０００９

【補正方法】変更

【補正の内容】

【０００９】 この問題を回避するべく、より精巧な箱詰め機械のいくつかは、シートを画定
し、形成する積層の高さに適した、交換可能な壁を備えている。 しかし、壁を交換するには、面倒な作業に高い人件費がかかり、また、製造工
程を長い時間停止する必要がある。さらに、壁を交換することにより、サイズの
変更に際して最も疲労する部品のメンテナンスおよび修理を頻繁に行うことが必
要となる。 刊行物ＥＰ−Ａ−０８１９６０９は、背の高い容器および背の低い容器用の複
数のホルダと、ホルダに着脱可能に取り付けられる、ホルダと同数のアタッチメ
ントとを備えた容器コンベヤについて説明している。各ホルダは、上に容器を支
持するための平坦な底板と、平坦な側板とを備えている。側板の高さは、背の低
い容器の高さと等しい。アタッチメントの高さは、背の高い容器と背の低い容器
の高さの差異と等しい。側板の頂部には係合孔が形成されている。ボールプラン
ジャは、ねじ切りされた孔を画定する周囲壁内にねじ込まれ、また、係合孔内に
部分的に突出可能なボールを備えている。アタッチメントは挿入ロッドを備えて
おり、この挿入ロッドはアタッチメントの底面から下方にのび、係合孔内に挿入
することができる。挿入ロッドの外周面には、ボールが嵌入する係合凹部が設け
られている。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ， ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，Ｃ Ｎ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ， ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，Ｋ Ｐ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ， ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，Ｓ Ｇ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (11)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ブリスタパックまたは積層したブリスタパック用のコンベヤ
   であって、前記コンベヤは、前記ブリスタパック（５）またはブリスタパックの
   積層（Ｐ）を受容するための後続する一連のシート（４）を画定するべく、エン
   ドレス支持手段（３）に横方向に固定された境界画定手段（２）を有しており、
   前記コンベヤが、前記ブリスタパックまたはブリスタパックの積層（Ｐ）に関連
   して、前記境界画定手段（２）に対して脱着可能に固定され、前記受容シートの
   高さを適応する延長部分（７）を有することを特徴とするコンベヤ。
2. 【請求項２】 前記境界画定手段（２）が、少なくとも１側部に、対応する
   延長部分（７）の折り込み縁（８）が内部にスナップ止めされている凹部（９）
   を少なくとも１つ有することを特徴とする請求項１に記載のコンベヤ。
3. 【請求項３】 前記境界画定手段（２）が、対応する受容シート（４）を画
   定する側とは反対側に、対応する延長部分（７）の折り込み縁（８）が内部にス
   ナップ止めされている凹部（９）を少なくとも１つ有することを特徴とする請求
   項１に記載のコンベヤ。
4. 【請求項４】 前記延長部分（７）が、前記境界画定手段（２）から解除さ
   れるまで、前記エンドレス支持手段（３）に対して横方向に滑動可能であること
   を特徴とする請求項３に記載のコンベヤ。
5. 【請求項５】 前記延長部分（７）を除去できるようにするべく、前記延長
   部分（７）を前記エンドレス支持手段（３）に対して横方向に、前記境界画定手
   段（２）に沿って滑動させる押圧手段（１５）を有することを特徴とする請求項
   ４に記載のコンベヤ。
6. 【請求項６】 前記押圧手段（１５）が、前記受容シート（４）を画定する
   隣接した２つの前記境界画定手段（２）間の最大距離と等しい長さを持った板（
   １６）と、前記コンベヤに対して横方向に作用するシリンダ作動装置（１７）と
   を有することを特徴とする請求項５に記載のコンベヤ。
7. 【請求項７】 前記エンドレス支持手段（３）が、並んで配列された少なく
   とも１対のチェーン（１８、１９）を有し、前記チェーンの片方（１９）に固定
   された境界画定手段（２ａ）によって前記シートの上流側が画定されており、ま
   た、前記チェーンの他方（１８）に固定された境界画定手段（２ｂ）によって前
   記シートの下流側が画定されていることを特徴とする請求項１に記載のコンベヤ
   。
8. 【請求項８】 前記エンドレス支持手段（３）が少なくとも１つのベルト、
   または１対のチェーンを有することを特徴とする請求項１に記載のコンベヤ。
9. 【請求項９】 前記エンドレス支持手段（３）が、並んで配列された少なく
   とも１対のエンドレスベルト（１３、１４）を有し、前記ベルトの１つ（１４）
   に固定された前記境界画定手段（２ａ）によって前記シートの上流側が画定され
   ており、また、前記ベルトの他方（１３）に固定された前記境界画定手段（２ｂ
   ）によって前記シートの下流側が画定されていることを特徴とする請求項１に記
   載のコンベヤ。
10. 【請求項１０】 前記境界画定手段（２）が、前記エンドレス支持手段（３
    ）の横断線部分に沿って、これに対して垂直に連続的に延設された壁（１２）を
    有することを特徴とする請求項１に記載のコンベヤ。
11. 【請求項１１】 前記境界画定手段（２）が、前記エンドレス支持手段（３
    ）の前記横断線部分に沿って、これに対して垂直に連続的に延びる面を画定する
    断続的な要素を有することを特徴とする請求項１に記載のコンベヤ。