JP2002543841A - TGF−βスーパーファミリーの新規のメンバーであるGDF―15の神経保護特性 - Google Patents

TGF−βスーパーファミリーの新規のメンバーであるGDF―15の神経保護特性

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JP2002543841A JP2000618457A JP2000618457A JP2002543841A JP 2002543841 A JP2002543841 A JP 2002543841A JP 2000618457 A JP2000618457 A JP 2000618457A JP 2000618457 A JP2000618457 A JP 2000618457A JP 2002543841 A JP2002543841 A JP 2002543841A
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クラウス ウンシッカー
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バイオファーム ゲゼルシャフト ツア バイオテクノロジシェン エントヴィックルング ウント ツム フェルトリーブ フォン ファルマカ エムベーハー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ニューロンおよびグリア細胞に由来しそしてドーパミン作動性(DA作動性)ニューロンに対する神経栄養効果を有するトランスフォーミング成長因子−β(TGF−β)様タンパク質、該タンパク質をコードする核酸、該核酸を含むベクター、該核酸または該ベクターを含む宿主生物、該タンパク質に対して指向される抗体、該核酸、該ベクターまたは該タンパク質の産生のための方法、哺乳動物における神経変性障害の処置のための薬学的組成物、および該障害の検出のための診断キットに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ニューロンおよびグリア細胞に由来しそしてドーパミン作動性(D
A作動性)ニューロンに対する神経栄養効果を有するトランスフォーミング成長
因子−β(TGF−β)様タンパク質、該タンパク質をコードする核酸、該核酸
を含むベクター、該核酸または該ベクターを含む宿主生物、該タンパク質に対し
て指向される抗体、該核酸、該ベクターまたは該タンパク質の産生のための方法
、哺乳動物における神経変性疾患の処置のための薬学的組成物、ならびに該障害
の検出のための診断キットに関する。
【0002】 TGF−βスーパーファミリーのメンバーは、発達および維持(例えば、ボデ
ィープランの組織化、細胞増殖、分化、および細胞生存の制御)におけるそれら
の重要な多機能関与(implication)について公知である。依然として拡張して
いるTGF−スーパーファミリーとしては、TGF−βイソ型1〜5、アクチビ
ン、インヒビン、骨形成タンパク質(BMP)、成長/分化因子(GDF)、ミ
ラー管阻害物質、Drosophila デカペンタプレジック(decapentaplegic)遺伝子
複合体、Xenopus Vg-1 遺伝子、およびグリア細胞株由来成長因子(GDNF)
の増大するサブファミリーおよび関連タンパク質が挙げられる。TGF−βスー
パーファミリーの全てのメンバーは、いくつかの相同な構造を共有している。そ
れらは、成熟カルボキシ末端部分との複合体として分泌され得る、生物学的に不
活性なプロドメインを含む大きな前駆体(large precursor)分子として合成さ
れる。さらに、成熟生物活性タンパク質は、特徴的切断部位を使用するタンパク
質分解によって、産生される。最も明白には、成熟カルボキシ末端セグメントは
、高度に保存されたシステインノット(highly conserved cystein knot)を含
む。
【0003】 TGF−β様タンパク質はまた、神経幹細胞増殖の制御およびニューロンの維
持に関与し、該タンパク質ファミリーの新規のメンバーに対する非常に強い要求
がある。
【0004】 従って、本発明の基礎を成す技術的問題は、神経変性疾患の処置および診断に
ついて好適である、神経栄養活性を有する、TGF−β様タンパク質に関連する
新規の化合物を提供することである。
【0005】 上記技術的問題に対する解決は、特許請求の範囲において特徴付けられるよう
な実施形態を提供することによって、達成される。
【0006】 特に、本発明は、ニューロンおよびグリア細胞に由来し、DA作動性ニューロ
ンに対する神経栄養効果を有する、TGF−β様タンパク質あるいはその機能的
に活性な誘導体または一部の一次アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配列を
含む核酸に関する。
【0007】 用語「核酸」および「ヌクレオチド配列」は、内因的に発現される、半合成的
、合成的または化学的に修飾される核酸分子を指し、好ましくは、デオキシリボ
ヌクレオチドおよび/またはリボヌクレオチドおよび/または修飾ヌクレオチド
から実質的になる。さらに、用語「ヌクレオチド配列」は、エクソンを含み得、
ここで、ヌクレオチド配列は、一次アミノ酸配列をコードし、そして遺伝コード
に基づいて縮重され得る。用語「一次アミノ酸配列」は、三次および四次タンパ
ク質構造と無関係のアミノ酸配列をいう。
【0008】 用語「TGF−β様タンパク質」は、TGF−βスーパーファミリーの特徴、
特に保存されたシステインに富むモチーフを示すタンパク質を指し、そして、プ
ロドメインを含む大きな前駆体(large precursor)分子ならびに特徴的切断部
位を使用するタンパク質分解によって産生される成熟生物活性タンパク質の両方
を包含する。
【0009】 用語「機能的に活性な誘導体」および「機能的に活性な一部」は、DA作動性
ニューロンに対する神経栄養効果を少なくも示すタンパク質性(proteinaceous
)化合物をいう。上記に定義されるTGF−β様タンパク質の機能的に活性な形
態は、単量体、二量体および/またはオリゴマー形態、ならび神経栄養活性を有
するTGF−β様タンパク質の少なくとも2種類のモノマーを含むヘテロオリゴ
マー形態(例えば、ヘテロダイマー)であり得る。
【0010】 表現「ニューロンおよびグリア細胞から誘導される」は、該タンパク質をコー
ドする遺伝子が、ニューロンおよびグリア細胞(例えば、プルキンエ細胞および
星状膠細胞)において転写および/または翻訳され、その結果、該mRNAおよ
び/または該タンパク質が、当該分野で公知の方法(例えば、in situハイブリ
ダイゼーション、RT−PCR、ノーザンまたはウェスタンブロット法)によっ
て検出され得ることを意味する。
【0011】 表現「DA作動性ニューロンに対する神経栄養効果」は、それ自体でまたは他
の因子と組み合わせて、ナノモル範囲以下内の、DA作動性ニューロンに生存お
よび分化を与え得るタンパク質性活性をいう。
【0012】 上記で定義される核酸の好ましい実施形態において、ニューロンおよびグリア
細胞は、哺乳動物起源(例えば、ヒト、マウスまたはラット)である。
【0013】 さらに好ましい実施形態において、TGF−β様タンパク質は、神経変性事象
から保護する。このような神経変性事象は、例えば、酸化的損傷、フリーラジカ
ル、ニューロン死プログラムのメディエーターまたはエグゼキューター(例えば
カスパーゼ、bcl−2ファミリーのプロ−およびアンチ−アポトーシスメンバ
ー)によって媒介され得る。毒性ラジカル損傷は、鉄(例えば、Feイオン)、
NOおよび他のラジカルドナーによって、媒介され得る。従って、上記に定義さ
れるような核酸は、パーキンソン病(PD)を生じさせると示唆される、鉄によ
る中毒からDA作動性ニューロンを保護し得るTGF−β様タンパク質をコード
する。
【0014】 さらに好ましい実施形態において、本発明に従う核酸は、図7Aに示されるヌ
クレオチド配列、または図8Aに示されるヌクレオチド配列、または図8Aに示
されるヌクレオチド配列のヌクレオチド40〜333、あるいは機能的に活性な
ポリペプチドの発現へ導くそのような核酸の変異体を少なくとも含む。そのよう
な変異の例としては、1以上のヌクレオチドの欠失、挿入および置換、例えば、
保存アミノ酸置換へ導く変異(例えば、図8Aに示されるヌクレオチド配列のヌ
クレオチド40〜333[すなわち、TGF−β様タンパク質において高度に保
存される7Cysノット領域をコードするヌクレオチド配列の領域]の範囲にお
ける変異)を含む。
【0015】 本発明のさらなる主題は、上記に定義される核酸を少なくとも含むベクターに
関する。用語「ベクター」は、上記に定義のヌクレオチド配列の増幅および/ま
たは発現のために使用され得るDNAおよび/またはRNAレプリコンをいう。
ベクターは、該配列の5’領域内に、その発現の制御に役立つ配列の任意の有用
な制御単位(例えば、プロモーター、エンハンサー、または他のストレッチ)を
含み得る。ベクターは、該ヌクレオチド配列の5’および/または3’領域内に
、該ヌクレオチド配列によってコードされるタンパク質の検出および/または分
離に有用であるアミノ酸配列(例えば、His−tag)をコードする配列をさ
らに含み得る。さらに、該ベクターは、アミノ酸配列をコードする該ヌクレオチ
ド配列の5’および/または3’領域内に、該ヌクレオチド配列によってコード
されるタンパク質を神経組織へ標的化させることおよび/または血液/脳関門の
透過に役立つ配列エレメントを含み得る。好適なベクターの例は、バキュロウイ
ルスベクターである。
【0016】 本発明の別の実施形態は、上記に定義される核酸またはベクターを含む宿主生
物に関する。用語「宿主生物」は、ウイルス、細菌(例えば、大腸菌)、真菌、
植物、哺乳動物または昆虫あるいはその一部(例えば、Sf9細胞のような細胞
)を含む。
【0017】 本発明のさらなる実施形態は、該タンパク質自体に関し、これは、上記に定義
される核酸によってコードされる。本発明に従うタンパク質の一次アミノ酸配列
の例は、図7Bおよび8Bにそれぞれ与えられる。本発明に従うタンパク質の一
次アミノ酸配列のさらなる例は、図8Bに示される配列のアミノ酸残基14〜1
11ならびに保存アミノ酸置換を有するその相同体を含む。
【0018】 本発明のさらなる主題は、上記で定義されるタンパク質またはその機能的な誘
導体もしくは一部に対して指向される、抗体(これは、モノクローナルまたはポ
リクローナルであり得る)またはその機能的フラグメントに関する。本発明のさ
らなる主題は、上記で定義のタンパク質に指向されるアンタゴニスト、および上
記に定義のタンパク質の代替物としてのアゴニストに関する。
【0019】 上記に定義のタンパク質の機能活性の調節はまた、正常な細胞における発現レ
ベルと比較して、上記に定義の核酸のヌクレオチド配列の発現を変化させること
によって、達成され得る。例えば、mRNAをマスクするアンチセンス核酸また
はmRNAを切断するリボザイムが、発現を阻害するために使用され得る。ある
いは、上記に定義の核酸のヌクレオチド配列の発現を調節するプロモーターの効
率が、影響され得る。
【0020】 本発明のさらなる実施形態は、上記に定義の核酸、ベクター、またはタンパク
質の産生のための方法に関し、該方法は、以下の工程を包含する: (a)上記に定義の宿主生物を、好適な培地中、好適な条件下で培養すること
;および (b)培地および/または宿主生物から所望の産物を単離すること。
【0021】 本発明に従うタンパク質の産生のための方法の好ましい実施形態は、宿主生物
として大腸菌のような細菌を使用する。上記に定義のタンパク質の発現は、次い
で、例えば当該分野において「封入体」として公知の細菌内のアモルファス凝集
物の、機能的に不活性な形態へ導き得る。従って、本発明の方法は、単離したタ
ンパク質を、単量体、二量体またはオリゴマー形態であり得る機能的に活性な形
態に再生および/または修飾するに役立つ工程をさらに含み得る。特に、本発明
は、その変質またはそうでなければ非天然の形態からの上記で定義のタンパク質
(好ましくは、GDF―15)の生物活性な二量体形態の産生のための方法をさ
らに包含する。本発明の該主題は、かなりの量の所望の二量体産物が、本発明に
従うタンパク質の単量体形態を再生条件へ供することによって得られるという予
想不可能な発見によって、達成される。従って、本発明はまた、上記に定義の方
法によって産生された二量体生物活性GDF−15に関する。
【0022】 本発明のさらなる実施形態は、薬学的に許容される担体および/または希釈剤
と必要に応じて組み合わせて、上記で定義の核酸またはベクターまたはタンパク
質または抗体またはアンタゴニストまたはアゴニストを含む、薬学的組成物に関
する。薬学的組成物は、哺乳動物、好ましくはヒトにおける神経変性疾患の予防
および/または処置のために使用され得る。さらに、本発明に従う核酸のヌクレ
オチド配列の発現に関連する疾患の処置のための治療技術は、上記に定義の核酸
のヌクレオチド配列の発現を調節し得る上記に記載の薬剤(例えば、アンチセン
ス核酸、リボザイムおよび/またはプロモーター活性に影響を与えるための薬剤
)を使用して設計され得る。神経変性疾患は、好ましくは、急性および/または
慢性の神経学的および心理学的疾患であり、そして卒中(stroke)、パーキンソ
ン病、アルツハイマー病または他の痴呆症、CNSの感染、およびCNS伝達系
における障害に関連する精神医学的疾患(例えば、鬱病および精神分裂病)によ
って引き起こされ得る。
【0023】 さらに好ましい実施形態において、本発明に従う薬学的組成物は、上記で定義
の核酸またはベクターまたはタンパク質または抗体またはアンタゴニストまたは
アゴニストに加えて、神経栄養活性を有する1以上の他の薬剤をさらに含む。好
ましい薬剤は、例えば、サイトカインあるいはその機能的に活性な誘導体または
一部である。本発明に従う薬学的組成物において使用される好ましいサイトカイ
ンは、GDF(例えば、GDF−5、GDF−6、GDF−7、GDF−8およ
びGDF−9)、GDNF、TGF(例えば、TGF−αまたはTGF−β[例
えば、TGF−β1、TGF−β2もしくはTGF−β3])、アクチビンA、
BMP(例えば、BMP−2、BMP−4、BMP−6、またはBMP−7、B
MP−11、BMP−12)、BDNF、NGF、ニューロトロフィン(例えば
、NT−3またはNT−4)、EGF、CNTFならびにFGF(例えば、FG
F−2)からなる群から選択され得る。用語「GDNF」は、GDNF、ニュー
ルツリン(neurturin)およびパーセフィン(persephin)を含む。
【0024】 本発明のさらなる主題は、哺乳動物、好ましくはヒトにおける、神経変性疾患
および/またはCNSの感染(例えば、髄膜炎[例えば、細菌性髄膜炎])の検
出のための、上記に定義の核酸、ベクター、タンパク質および/または抗体を含
む診断キットに関する。他の神経変性疾患の例は、上記に定義される通りである
【0025】 以下の非限定的な実施例は、本発明を例示する: 実施例 GDF−15の同定 TGF−β様タンパク質の保存システインノットモチーフを使用して、RT−
PCRおよびライブラリースクリーニングを使用する組み合わせアプローチは、
ニューロンから誘導されるTGF−βスーパーファミリーの新規のメンバーの全
長cDNA配列を明らかにした。cDNAは、図7Bに示されるアミノ酸配列に
対応する、図7Aに示される配列を有する。
【0026】 図7Aに示される配列の第1ヌクレオチドから39ヌクレオチド上流に位置す
る可能性のある代替の翻訳開始コドンに従うと、対応するタンパク質はまた、図
7Bに示される配列のN末端に13の追加のアミノ酸(MPGQELRTLNG
SQ)を含み得る。
【0027】 GDF−15と呼ばれるタンパク質を、バキュロウイルス系を使用して組換え
的に発現した。さらに、ネズミおよびラットC末端配列(HRTDSGVSLQ
TYDDL)から誘導される特異的ペプチドに対する抗体を、発現した。ヒト配
列(QKTDTGVSLQTYDDL)の対応する領域の高い相同性のために、
該抗体は、ヒトGDF−15をも認識する。
【0028】 CNSにおけるGDF−15の局在 GDF−15アンチセンスRNAプローブとのin situハイブリダイゼーショ
ン、RT−PCRならびにウェスタンブロット分析を、CNSにおけるGDF−
15の分布を研究するために実施した(図1)。in situハイブリダイゼーショ
ンは、小脳におけるニューロン(特にプルキンエ細胞)におけるシグナル、およ
び新生児および成体ラットの脈絡叢における強い発現(図1A)を明らかにした
。新生児および成体ラットの脳および末梢神経系の種々の領域から採取したサン
プルのRT−PCRおよびウェスタンブロット法は、橋、延髄、中脳、線条、海
馬、皮質、および後根神経節(dorsal root ganglia)(図1C、D)における
mRNAおよびタンパク質を検出することによって、これらの結果を示した。最
大レベルのmRNAの発現は、脈絡叢において見られた(図1A)。上記C末端
ペプチドに対して惹起された抗体を、ウェスタンブロットのために使用した。新
生児ラットの種々の脳領域のサンプルの分析は、31kDaでの1つの明瞭なバ
ンドを明らかにした(図1D)。細胞性GDF−15の相対質量は、プロタンパ
ク質の31kDaの理論分子量とよく一致する。
【0029】 GDF−15は脈絡叢に豊富にあるので、健康なヒト被験体ならびに種々の神
経学的疾患を有する患者のCSFにおける該タンパク質の存在もまた、試験した
。脳サンプルにおいて検出される細胞内タンパク質とは対照的に、CSFサンプ
ルは、還元条件下で約12kDaでの単一バンドを明らかにし、これはGDF−
15の分泌された成熟部分を示す。CSFにおける最大量のタンパク質が、細菌
性髄膜炎を有する患者において見られた(図2)。これらのデータをまとめると
、TGF−βスーパーファミリーの新規のメンバーであるGDF−15が、CS
Fを含むCNSおよび末梢神経系の種々の領域で広範囲わたって発現されるとい
う証拠が提供される。さらに、GDF−15は、炎症性神経学的疾患を有する患
者のCSFにおいて有意に増加され、神経学的疾患における診断ツールとしてG
DF−15に対する抗体を使用する機会を提供する。
【0030】 二量体の生物活性なGDF−15の産生 2μgの単量体GDF−15タンパク質(例えば、大腸菌のような細菌におい
て産生される)を、2917.7μlの溶解化(solubilisation)緩衝液(1M
NaCl、50mM トリス−HCl、50mM EDTA、pH9.5)へ
溶解する。このように溶解したタンパク質へ、以下のものを添加する(総容量3
580μlとなる): 35.8μl 100mM 酸化型グルタチオン(GSSG) 35.8μl 200mM 還元型グルタチオン(GSH) 590.7μl CHAPS(3−[(コラアミドプロピル)−ジメチアミノ
]−1−プロパンスルホン酸)。
【0031】 20〜22℃で48時間のインキュベーション後、80%を超える(典型的に
は90%)の単量体タンパク質が、所望の二量体産物へ再生される。二量体の分
離を、逆相HPLCのような標準のクロマトグラフィー方法によって実施する。
【0032】 組換えヒトGDF−15を使用する機能研究 バキュロウイルス系を使用して、ヒト組換えGDF−15タンパク質の成熟部
分を、Sf9細胞において発現させた。しかし、全ての機能研究における同一の
結果が、細菌において発現される組換えヒトGDF−15(これは、上記に記載
の再生方法によって再生されている)を使用する場合に得られる。ウェスタンブ
ロットは、還元および非還元条件下でそれぞれ、組換えタンパク質の単量体また
は二量体形態を示した。精製に続いて、該タンパク質を、ラット胚性中脳DA作
動性ニューロンに対するその生存効果について試験した。組換えGDF−15の
E14中脳細胞培養物への添加は、コントロール培養物と比較してインビトロで
7日後に生存するチロシンヒドロキシラーゼ(TH)−陽性ニューロンの数を増
大させた(図3)。GDF−15のドーパミン栄養(dopaminotrophic)効果は
、TGF−βスーパーファミリーおよびニューロトロフィンファミリーの他のメ
ンバー(例えば、TGF−β、GDNF−サブファミリーメンバー、またはBD
NF)の文献記載の(documented)生存促進活性に匹敵する。免疫細胞化学およ
び星状膠細胞特異的中間体フィラメントタンパク質GFAPに対する抗体を使用
する中脳培養物の分析ならびに細胞増殖のためのアッセイは、GDF−15適用
は、細胞を数量的に増加させてそして星状膠細胞(これは、十分に確立された神
経栄養因子の供給源である)の成熟を促進することによっては、その生存促進効
果を示さないという証拠を提供した。これは、GDF−15は、FGF−2また
はBMPについて示されるように間接的でなく、直接的にドーパミン作動性ニュ
ーロンに作用するという証拠を提供する。
【0033】 GDF−15がまた、PDの見込みのある原因(例えば、鉄中毒)に対してD
A作動性ニューロンを保護し得るかどうかを調べるために、鉄中毒化された中脳
ニューロンに対するその効果を試験した(図4A、B)。鉄(Fe2+)に培養物
をさらすことによって、未処理コントロール培養物と比較して、ニューロン生存
が80%減少した。細胞損失は、培養物をFe2+とGDF−15と共処理した場
合、50%まで減少した。これらのデータは、GDF−15が鉄媒介化(酸化的
)損傷からDA作動性ニューロンを保護することを強く示唆する。データはまた
、フリーラジカル、酸化的ストレス、ニューロン死プログラムのメディエーター
およびエグゼキューターによって媒介される神経変性事象を予防するかまたは減
速させる薬剤としての、GDF−15の使用を支持する。
【0034】 さらに、GDF−15はまた、病巣化した(lesioned)DA作動性中脳ニュー
ロンをインビボで保護するということが、確認された。成体ラットの黒質線条系
を、左黒質(SN)の真上への6−ヒドロキシドーパミン(6−OHDA)の一
側性注射によって、病巣化させた。これらの実験の結果を、第1表AおよびBに
それぞれ示す。第1表Bに示されるデータをまた、図5Aに図示する。
【0035】 第1表:アンフェタミン回転データ A:アンフェタミン投与(5mg/kg 腹腔内)の5分後に始まる60分間
についての1分当たりの回転
【0036】
【表1】
【0037】 B:平均値
【0038】
【表2】
【0039】 全てのラットは、アンフェタミンチャレンジの典型的な特徴、例えば、常同症
および立毛を示した。6−OHDAのみで処理したラットは、11.0±1.4
1(平均±SD)の回転速度を示し、黒質線条経路の少なくとも95%の枯渇を
示す(Ungerstedtら(1970)、Brain. Res., 24, 485-493)。逆に、GDF−1
5でもまた処理したラットは、非常に遅い速度(0.75±0.83)で回転し
、該タンパク質は左線条におけるドーパミンの6−OHDA誘発枯渇を効果的に
防止することを示す;図5Aも参照のこと。
【0040】 さらに、左線条における6−OHDA−誘発ドーパミン枯渇の上記防止がSN
におけるニューロンに対するGDF−15の神経保護効果によることを確認する
ために、SN緻密層部(SNpc)を、免疫細胞化学的に分析した。3つの個々
のレベルで測定したSNpcにおけるTH陽性ニューロンのカウントを、第2表
Aに示し、そして各ラットについての平均値を、それぞれ、第2表Bに示す。6
−OHDA処理したもの(n=4)についてならびに6−OHDAおよびGDF
−15で共処理したラット(n=4)についての全体平均値を、第2表Cに示す
。第2表Cに示すデータをまた、図5Bに図示する。結果は、6−OHDAおよ
びGDF−15でのラットの共処理は、6−OHDAのみでの処理と比較して、
左線条におけるTH陽性ニューロンのカウントの10倍増加へ導いたことを示す
。従って、GDF−15は、TH免疫反応性ニューロンに対するその強力な神経
保護効果のために、左線条におけるドーパミンの6−OHDA誘発枯渇を防止す
る。
【0041】 第2表:TH免疫細胞化学データ A:ブレグマに対して3つのレベル(−2.8、−3.0および−3.2)
(Pellegrinoら、A stereotaxic atlas of the rat brain. Plenum Press, New
York, 1979に従う)での黒質部緻密層(substantial nigra pars compacta)に
おけるTH陽性ニューロンのカウント
【0042】
【表3】
【0043】 B:個々のラットの平均値
【0044】
【表4】
【0045】 C:6−OHDA処理ラットの平均値、および6−OHDA+GDF−15で
の共処理後の平均値
【0046】
【表5】
【0047】 要約すれば、上記インビボ研究は、左SNの上かつ左側脳室(lateral ventri
cle)への6−OHDAの直前でのGDF−15の注射は、6−OHDAで誘発
される病理的回転挙動を防止し(図5A)、そしてDA作動性SNニューロンの
損失を有意に減少させた(図5B)ことを実証する。総合して、これらのデータ
は、GDF−15が、パーキンソン病における黒質線条変性の結果を緩和するた
めに有利に使用され得ることを示す。
【0048】 TGF−β1、OP−1(BMP−7としても呼ばれる)、アクチビン、BM
P−2およびGDF−5によって活性化されるプラスミドSmad結合エレメン
ト(plasmid Smad Binding Element)(pSBE)を使用して、GDF−15が
Smadタンパク質を介しての細胞内シグナルトランスダクションを誘発し得る
かどうかに関するさらなる問題に取り組んだ。SBEでのヒト骨芽細胞株(hF
ob)の一過性トランスフェクションは、GDF−15投与がルシフェラーゼシ
グナルを増加させることを示した(図6A)。これらの結果は、GDF−15が
リポータ遺伝子構築物のSmad応答プロモータエレメントを活性化することを
実証する。さらなる実験において、GDF−15による、安定なトランスフェク
ト化ミンク肺上皮細胞(MLEC)におけるプラスミノーゲンアクチベータイン
ヒビタープロモータ(PAI)の誘発を試験した。MLECアッセイ(これは、
TGF−β1、−β2、および−β3にのみ感受性である)は、GDF−15の
効果を全く示さなかった(図6B)。Smad2およびSmad3リン酸化はT
GF−βレセプターのTGF−β媒介活性化と特に関連するので、GDF−15
は、Smad2/3経路を介してシグナル伝達をしないようであると結論付けら
れる。Smad2/3、およびBMP媒介Smad1/5経路の両方についての
応答エレメントである、SBEのGDF−15依存活性化に関して、GDF−1
5は、BMP様レセプターへ結合することによってその細胞性効果を発揮するよ
うである。
【0049】 要約 結論として、TGF−βスーパーファミリーに属する、ニューロン細胞から誘
導される新規の神経栄養分子であるGDF−15が、発見され、クローン化され
、発現され、そして機能的に特徴付けられた。
【0050】 神経系において、GDF−15のmRNAおよびタンパク質は、例えば中脳、
線条および皮質において検出され得るが、高レベルの該mRNAおよび該タンパ
ク質は、脈絡叢および髄液(CSF)においてそれぞれ見られる。興味深いこと
に、CFSにおけるタンパク質のレベルは、特定の神経学的疾患において、例え
ば細菌性髄膜炎を有する患者において増加される。その機能を解明するために、
ヒトGDF−15の成熟形態を、バキュロウイルス発現系を使用して組換え的に
発現させた。発現によって、該タンパク質の生物活性二量体形態が合成された。
胚性ラット中脳ニューロンの分離した細胞培養物を使用するインビトロ実験は、
GDF−15が、パーキンソン病(PD)において変性するDA作動性中脳ニュ
ーロンについての神経栄養因子として作用し得ることを明らかにした。GDF−
15はまた、PDの原因となり得る、鉄による中毒からこれらのニューロンを保
護し得る。さらに、GDf−15はまたインビボでその神経保護効果を示すこと
が実証され得る。GDF−15が作用するシグナル伝達経路に関して、GDF−
15はSmadタンパク質を介しての細胞内シグナルトランスダクションを誘発
し得ることが確認された。
【0051】 従って、GDF−15は、発生、成熟、および病巣化脳において重要な機能を
有し、これは、急性および慢性の神経学的およ心理学的疾患(例えば、卒中(st
roke)、アルツハイマー病および他の痴呆症、ならびにCNS伝達系における障
害に関連する精神医学的疾患)の処置および診断のためにGDF−15を使用す
る選択肢を包含すると結論付けられ得る。
【0052】 6−OHDAで病巣化される黒質線条ニューロンに対するGDF−15の保護
効果を実証するインビボ研究のための方法 成体雌性Wistarラットを、ケタミン(75mg/kg 腹腔内)および
キシラジヌム(15mg/kg 腹腔内)を使用して麻酔し、そしてKopf定
位フレームに配置した。GDF−15を、10mMリン酸緩衝化生理食塩水(P
BS)(pH7.4)中、2μg/μlの最終濃度で使用した。4匹のラットに
、左黒質(SN)の真上に20μgのGDF−15および左側脳室(LV)中へ
20μgのGDF−15を注射した。これに続いて、直ぐに、6−ヒドロキシド
ーパミンヒドロブロミド(0.1%アスコルビン酸を含む0.9%生理食塩水4
μl中、遊離塩基として8μg)を、左内側前脳束(MFB)へ注射した。4匹
の追加のラットは、6−OHDAのみを受けた。定位共縦座標(Stereotaxic co
-ordinate)(Pellegrinoら、A stereotaxic atlas of the rat brain. Plenum
Press, New York, 1979)は以下の通りであった:SNについて、AP−3.0
、LV+2.5、DV−8.5;LVについて、AP+1.0、LV+1.2、
DV−3.5;MFBについて、AP−2.2、LV+1.5、DV−7.9。
全てのラットを、手術後7日で、挙動的に試験した。同側の(Ipsilateral)回
転を、(+)−アンフェタミンスルフェート投与(5mg/kg 腹腔内)の5
分後に始まる60分間にわたって、カウントした。手術後10日で、全てのラッ
トを、クロロホルム/エーテルで終末に麻酔し、そして、500単位ヘパリンを
含む200mlの冷0.1Mリン酸緩衝化生理食塩水(PBS)(pH7.4)
、続いて300mlの新たに調製したPBS中4%パラホルムアルデヒドで、心
臓内で(intracardially)灌流させた。脳を除去し、そしてPBS中4%パラホ
ルムアルデヒドに一晩配置し、PBS中30%スクロース中に凍結保護し、次い
で凍結させた。SN緻密層部(SN pars compacta)(SNpc)を介しての連
続30μM冠状凍結切片(coronal cryosection)を切断し、そしてチロシンヒ
ドロキシラーゼ(TH)のために免疫細胞化学的に染色した。切片を、ブロッキ
ング(blocking)溶液(PBS中、3%正常ヤギ血清、0.2%Triton
X−100)中に4℃で一晩、次いで、ブロッキング溶液中、ウサギ抗血清対T
Hの1:2000溶液(Affiniti Labs、U.K.)中に4℃で一
晩インキュベートした。切片を、0.02%Triton X−100を含むP
BS中で5回洗浄し、次いで、1:1000の西洋ワサビペルオキシダーゼ連結
抗ウサギIgG(Vector Labs)の溶液中に一晩4℃でインキュベー
トした。既に述べたように洗浄した後、TH免疫染色を、3,3’−ジアミノベ
ンジジンを色原体として使用して、可視化した。切片を、ゼラチン化スライド上
に載せ、アルコール中で脱水し、キシレン中でクリアにし、そしてDePeX(
登録商標)(Bio−Products、Heidelberg、German
y)に載せた。TH−免疫反応性ニューロンを、ブレグマに対して3レベル(−
2.8、−3.0、−3.2)各々で脳の両側のSNpcにおいてカウントした
(Pellegrinoら、1979)。
【図面の簡単な説明】
【図1】 CNSにおけるGDF−15の局在。(A)ラット特異的GDF−15アンチ
センス−RNAプローブを用いて実施した成体ラット脈絡叢のin situハイブリ
ダイゼーションの写真画像。(B)精製GDF−15抗血清を用いての、還元条
件下でのヒト脳脊髄液(CSF)の免疫ブロット分析の写真画像。(C)種々の
POラット脳領域(橋、延髄、皮質、海馬、線条)、後根神経節(DRG)、培
養一次(primary)星状膠細胞(astr.)、乏突起神経膠細胞細胞株OLI−ne
u(OLI)、および培養乏突起神経膠細胞先祖(progenitors)(O−2A)
のRT−PCR。(D)精製GDF−15抗血清を用いての、天然条件下での(
c)の対応する脳領域および細胞の免疫ブロット分析。
【図2】 還元条件下でのヒトCSFにおけるGDF−15のウェスタンブロット分析の
画像。分子量マーカー(St.)。細菌性髄膜炎を罹患する患者のCSFサンプ
ル(レーン1)。コントロール患者のCSFサンプル(レーン2)。
【図3】 中脳ニューロン培養物におけるGDF−15の生存効果を示す実験の図表示。
培地のみ(コントロール)、感染していないSf9細胞由来の精製溶解物(バキ
ュロコントロール)、感染したSf9細胞の溶解物から精製したGDF−15(
0.01〜1ng/ml)、およびGDNF(10ng/ml)で処理した、中
脳培養物(E15/DIV7)の生存しているチロシンヒドロキシラーゼ(TH
)免疫反応性ニューロンの数。データは、平均±SEM(n=3)として与えら
れ、スチューデントのt−検定から誘導されるP値は、コントロール培養物と比
較して増加する生存について、***P<0.001、**P<0.01である。
【図4】 GDF−15のFe2+(100μM)処理培養物における保護効果。(A)培
地のみ中(コントロール)、NT−4(10ng/ml)の存在下、およびGD
F−15(10ng/ml)の存在下で、Fe2+有りまたは無しで処理した、中
脳培養物(E15/DIV7)における生存しているTH-免疫反応性ニューロ
ンの数の図表示。(B)培地のみ中(コントロール)、NT−4(10ng/m
l)の存在下、およびGDF−15(10ng/ml)の存在下で、Fe2+で処
理した、中脳培養物(E15/DIV7)の生存しているTH免疫反応性ニュー
ロンのパーセンテージの図表示。鉄を添加しない培養物の値を100%に設定す
る。データは、平均±SEM(n=3)として与えられ、スチューデントのt−
検定から誘導されるP値は、コントロール培養物と比較して増加する生存につい
て、*P<0.05である。
【図5】 GDF−15のインビボ神経栄養効果。(A)一側性の6−OHDA(6−ヒ
ドロキシドーパミン)病巣を有するラットのアンフェタミン回転データの図表示
。1分当たりの回転を、アンフェタミン(5mg/kg 腹腔内)投与の5分後
に始まる60分間の間、モニターした。(B)SNpcにおけるTH−陽性ニュ
ーロンのカウントの図表示。値は、非病巣側と比較した場合の、病巣側のTH−
陽性ニューロンのパーセントとして与えられる。データは、平均+/−SEM(
n=4)として与えられる。スチューデントのt−検定から誘導されるP値は、
*P<0.05、**P<0.01、***P<0.001である。
【図6】 Smadタンパク質を介してのGDF−15のシグナル伝達。(A)一過性ト
ランスフェクト化hFob細胞におけるTGF−β1およびGDF−15による
Smad結合エレメント(SBE)の活性化を実証する実験の図表示。(B)安
定的トランスフェクト化MLEC細胞におけるTGF−β1〜−β3によっての
み活性化されるPAI−1プロモータはGDF−15に応答しないことを示す実
験の図表示。
【図7】 ヒトプレ−プロ−成熟(pre-pro-mature)GDF−15の(A)cDNAおよ
び(B)対応するアミノ酸配列。ヌクレオチドおよびアミノ酸を、国際1文字コ
ードに従って短縮する。
【図8】 ヒト成熟GDF−15の(A)cDNAおよび(B)対応するアミノ酸配列。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年5月25日(2001.5.25)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 45/00 A61P 25/00 4C085 48/00 25/16 4C086 A61P 25/00 25/18 4C087 25/16 25/24 4H045 25/18 25/28 25/24 31/04 25/28 43/00 105 31/04 121 43/00 105 C07K 14/495 121 16/22 C07K 14/495 C12N 1/15 16/22 1/19 C12N 1/15 1/21 1/19 C12P 19/34 A 1/21 21/02 C 5/10 C12Q 1/68 A C12P 19/34 G01N 33/53 D 21/02 C12N 15/00 ZNAA C12Q 1/68 5/00 A G01N 33/53 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AG,AL,AM,AT,AU, AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,C N,CR,CU,CZ,DE,DK,DM,DZ,EE ,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,HR, HU,ID,IL,IN,IS,JP,KE,KG,K P,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT,LU ,LV,MA,MD,MG,MK,MN,MW,MX, NO,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,S G,SI,SK,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ ,UA,UG,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4B024 AA01 AA11 BA21 CA04 DA02 EA02 FA02 GA11 HA01 HA12 HA15 HA17 4B063 QA01 QA19 QQ43 QR32 QR55 QS34 4B064 AG13 AG27 CA10 CA19 CC24 DA01 DA13 4B065 AA90X AA99Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA44 CA46 4C084 AA07 AA13 AA17 AA19 AA22 BA01 BA02 BA08 BA22 BA23 BA44 CA18 CA28 DA01 DB52 DB59 MA01 MA02 NA14 ZA011 ZA021 ZA121 ZA151 ZA161 ZA181 ZB211 ZB351 ZC411 ZC751 ZC752 ZC781 4C085 AA13 AA14 BB11 CC03 CC07 DD62 EE01 EE03 EE05 4C086 AA01 AA02 AA03 EA16 MA01 MA02 MA03 MA04 MA05 NA14 ZA01 ZA02 ZA12 ZA15 ZA16 ZA18 ZB21 ZB35 ZC41 ZC75 ZC78 4C087 AA01 AA02 BC83 CA12 MA01 MA02 NA14 ZA01 ZA02 ZA12 ZA15 ZA16 ZA18 ZB21 ZB35 ZC41 ZC75 ZC78 4H045 AA10 AA11 AA30 BA10 CA45 DA21 EA21 EA50 FA74

Claims (26)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニューロンおよびグリア細胞に由来し、そしてDA作動性ニ
    ューロンに対する神経栄養効果を有するTGF−β様タンパク質あるいはその機
    能的に活性な誘導体または一部の一次アミノ酸配列をコードするヌクレオチド配
    列を含む、核酸。
  2. 【請求項2】 実質的にデオキシリボヌクレオチドおよび/またはリボヌク
    レオチドおよび/または修飾ヌクレオチドからなる、請求項1に記載の核酸。
  3. 【請求項3】 前記ニューロンおよびグリア細胞が哺乳動物起源である、請
    求項1または2に記載の核酸。
  4. 【請求項4】 前記タンパク質が、神経変性事象から保護する、請求項1〜
    3のいずれか1項に記載の核酸。
  5. 【請求項5】 前記神経変性事象が、酸化的損傷および/またはフリーラジ
    カル損傷および/またはニューロン死プログラムのメディエーターおよび/また
    はエグゼキューターによって媒介される、請求項4に記載の核酸。
  6. 【請求項6】 前記フリーラジカル損傷のメディエーターが、鉄、NOドナ
    ー、および他のフリーラジカルドナーからなる群から選択され、そして前記ニュ
    ーロン死プログラムのメディエーターおよびエグゼキューターが、カスパーゼな
    らびにbcl−2ファミリーのプロ−およびアンチ−アポトーシスメンバーから
    なる群から選択される、請求項5に記載の核酸。
  7. 【請求項7】 少なくとも、図7Aに示すヌクレオチド配列、または図8A
    に示すヌクレオチド配列、または図8Aに示すヌクレオチド配列のヌクレオチド
    40〜333、あるいは機能的に活性なポリペプチドの発現へ導くその変異体を
    含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の核酸。
  8. 【請求項8】 少なくとも請求項1〜7のいずれか1項に記載の核酸を含む
    、ベクター。
  9. 【請求項9】 少なくとも請求項1〜7のいずれか1項に記載の核酸または
    請求項8のベクターを含む、宿主生物。
  10. 【請求項10】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の核酸によってコード
    される、タンパク質。
  11. 【請求項11】 請求項10のタンパク質に対して指向される、抗体または
    その機能的フラグメント。
  12. 【請求項12】 請求項10に記載のタンパク質に指向される、アンタゴニ
    スト。
  13. 【請求項13】 請求項10のタンパク質の代替物としての、アゴニスト。
  14. 【請求項14】 請求項1〜7のいずれか1項に記載の核酸または請求項8
    のベクターまたは請求項10のタンパク質の産生のための方法であって、該方法
    は、以下の工程: (a)請求項9の宿主生物を、好適な培地中、好適な条件下で培養すること;
    および (b)該培地および/または該宿主生物から所望の産物を単離すること、 を包含する。
  15. 【請求項15】 薬学的に許容される担体および/もしくは希釈剤と必要に
    応じて組み合わせて、請求項1〜7のいずれか1項に記載の核酸、または請求項
    8のベクター、または請求項10のタンパク質、または請求項11の抗体、また
    は請求項12のアンタゴニスト、または請求項13のアゴニストを含む、薬学的
    組成物。
  16. 【請求項16】 哺乳動物における神経変性疾患の予防および/または処置
    用の、請求項15に記載の薬学的組成物。
  17. 【請求項17】 前記哺乳動物がヒトである、請求項16に記載の薬学的組
    成物。
  18. 【請求項18】 前記神経変性疾患が、急性および/または慢性の神経学的
    および心理学的疾患の群から選択される、請求項16または17に記載の薬学的
    組成物。
  19. 【請求項19】 前記神経学的および心理学的疾患が、卒中(stroke)、パ
    ーキンソン病、アルツハイマー病または他の痴呆症、CNSの感染、およびCN
    S伝達系における障害に関連する精神医学的疾患によって引き起こされる、請求
    項18に記載の薬学的組成物。
  20. 【請求項20】 前記精神医学的疾患が、鬱病および精神分裂病からなる群
    から選択される、請求項19に記載の薬学的組成物。
  21. 【請求項21】 1以上の神経栄養活性を有する薬剤あるいはその機能的に
    活性な誘導体または一部をさらに含む、請求項15〜20のいずれか1項に記載
    の薬学的組成物。
  22. 【請求項22】 前記薬剤がサイトカインである、請求項21に記載の薬学
    的組成物。
  23. 【請求項23】 前記サイトカインが、GDF、GDNF、TGF、アクチ
    ビンA、BMP、BDNF、NGF、EGF、CNTFおよびFGFからなる群
    から選択される、請求項22に記載の薬学的組成物。
  24. 【請求項24】 哺乳動物における神経変性疾患および/またはCNSの感
    染についての検出用の、請求項1〜7のいずれか1項に記載の核酸および/また
    は請求項8のベクターおよび/または請求項10のタンパク質および/または請
    求項11の抗体を含む、診断キット。
  25. 【請求項25】 前記感染が髄膜炎である、請求項24に記載の診断キット
  26. 【請求項26】 前記哺乳動物がヒトである、請求項24または25に記載
    の診断キット。
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