JP2002543170A - フェノール化合物の製造における塩の除去 - Google Patents
フェノール化合物の製造における塩の除去Info
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Abstract
Description
方法、および、特に、フェノールを製造する場合開裂塊に存在する中和塩の除去
方法に関する。
してそのヒドロペルオキシド誘導体を生成し、続いて硫酸のような鉱酸によるそ
のヒドロペルオキシドの開裂によりクメンヒドロキシペルオキシドの開裂塊を生
成することによって製造される。その開裂塊は、一般に、フェノール、アセトン
、α−メチルスチレン(AMS)、クメン、クミルフェノール(CP)、ジメチ
ルベンジルアルコール(DMBA)、アセトフェノン(AP)、α−メチルスチ
レン二量体(AMSd)、一般にタールおよび重質物と呼ばれる重質副生物、お
よび硫酸のような鉱酸といった種を含んでいる。それぞれの種を分離して、アセ
トンとフェノールを回収する前に、開裂塊を水酸化ナトリウムのような苛性アル
カリで中和して、その酸性開裂塊が下流の設備を腐食するのを防止する。その塩
のほとんどは、中和された開裂塊を部分的にまたは全面的にスプリッタ−および
精製塔へ供給する前に、洗浄/相分離段階で方法から分離され、除去される。し
かしながら、かなりの量の塩がスプリッタ−に入る開裂塊に残り、そしてこの量
の塩は、その流れが1つの精製塔から次の精製塔へ通るときにさらに濃縮される
。
くつかの蒸留塔および精製塔を通り、最終的に重質副生物の流れを生成する。そ
の重質副生物の流れは分解される場合がある、そして分解装置のかん出液は通常
焼却される。しかしながら、分解装置または炉に供給される重質の炭化水素副生
物の流れが、高濃度の中和塩、一般的には硫酸ナトリウムを含んでいる。洗浄/
相分離の段階の後で残っている塩は、フェノールかん出液の流れ(phenolic bot
toms stream)としてのフェノールから塔頂留出物としてケトンを分離するスプ
リッターヘ、各精製塔のかん出液の流れを通してフェノールかん出液の流れ、そ
してさらに下流の設備へと運ばれ、その道筋のすべてが分解装置または炉につな
がっている。それは分解装置および炉にあり、そして分解装置用のリボイラーに
あり、そこでその中和塩は沈降して、もはや運ばれない。分解装置、リボイラー
、および炉で塩が沈降すると、操作上の問題が起こり、時々止めて設備を掃除し
て部品を交換する必要がある。塩は、また、燃焼用の燃料としてのタール塊の価
値を下げる。それゆえに、分解装置または炉に供給される前に、できるだけ多く
の塩を取り除くことが望ましい。
る。米国特許第4,328,377号に開示されているそのような一つの方法に
は、中和された開裂塊をマルチトレー(20以上)のスプリッタ−に供給するこ
と、粗製フェノールの流れから成る塔底液留分から塔頂留出物としてケトンを分
離すること、そしてそのフェノールを回収することが含まれており、その中で、
開裂塊の供給位置の近くまたは下ではあるけれどそのかん出液より上に位置して
いる液体層をそのスプリッター塔から取り出して、その液体層を油層と中和塩を
含んでいる水層とに相分離し、その液体層を取り出した位置の下の位置でスプリ
ッター塔へその油層を再循環させる。液体層を相分離する能力を高めるために、
フェノールよりも低い沸点および少なくとも0.03の比重差を有する炭化水素
をその液体層に添加する。
液体層が除かれ、処理されなければならないということである。例えば、マルチ
トレーのスプリッターに供給される裂開塊1時間あたり100重量部毎に、液体
の側面抜き出し1時間あたり127重量部を超えるものが相分離器で処理された
。そのような大量の液体を処理するには、同様に大量の水を加えて加工すること
、そして大量の低比重の炭化水素を加え、大量の油層を処理し、そして相分離容
器の体積を大きくすることが必要である。相分離器に少量の炭化水素を供給する
こと、その方法から中和塩の少なくとも80%を効率的に除去しながら中和塩を
含んでいる少量の水をその方法から放出すること、相分離を高めるために少量の
低密度炭化水素を使用すること、相分離器から放出されるパージの流れの中の塩
を高レベルまで濃縮すること、および/またはより小さな相分離容器を用いるこ
とによりその方法から中和塩を放出することが望ましいであろう。その方法から
失われる水または低密度の炭化水素の量を最小にするか、またはなくするフェノ
ール製造方法を使用することも望ましいことであろう。
ルオキシド誘導体を生成し、続いてそのヒドロペルオキシドの開裂によりアラル
キル(アリルアルキルまたはアルキルアリル)ヒドロペルオキシド開裂の塊を生
成し、そしてそのアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊を中和して中和されたア
ラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の流れを生成するフェノール化合物の製造方
法が提供されており、その方法は、 a)中和塩を含んでいる中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の流
れを、粗製ケトンの流れと中和塩を含んでいる粗製フェノールの流れに分離する
こと、 b)その粗製フェノールの流れを、フェノール化合物が濃厚な濃縮されたフェ
ノールに富んだ流れと、タールおよびアルファメチルスチレン二量体、それぞれ
がその粗製フェノールの流れと比べて濃厚な粗製フェノールかん出液の流れであ
って、中和塩を含んでいる前記粗製フェノールかん出液の流れとに分離すること
、 c)その粗製フェノールかん出液の流れに水および希釈剤組成物を加え、それ
によって、相分離可能な粗製フェノールかん出液の流れを生成することであって
、前記希釈剤組成物は、その粗製フェノールかん出液の流れに相溶性の炭化水素
相から成り、その粗製フェノールかん出液の流れの密度より低い組み合わせ密度
を有すること、 d)その分離可能な粗製フェノールかん出液の流れを、中和塩を含んでいる炭
化水素相および水相に分離することを含んでおり、それによって、炭化水素相中
の中和塩の量が分離の前に存在している中和塩の量と比べて減少している。
料はpHが6以下である。中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊を水
性の流れと、その水性の流れよりも少量の塩を含んでいる中和されたアラルキル
ヒドロペルオキシド開裂塊の流れとに適切に分離する。続いて、その中和された
アラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の流れを、塩を含んでいる粗製ケトンの流
れおよび粗製フェノールの流れに分離するのが有利である。
製ケトンのかん出液の流れに適切に分離され、粗製フェノールの流れは濃縮され
たフェノールに富んだ流れと粗製フェノールのかん出液の流れに適切に分離され
る。フェノールのかん出液の流れが、水および希釈剤組成物の添加とそれに続く
相分離によって、相分離可能なフェノールのかん出液の流れに転換した後、得ら
れたその炭化水素相は、都合よく、フェノール化合物が濃厚な軽質留分の流れと
、中和塩の量が、例えば、粗製フェノールのかん出液の流れと比較して少なくと
も90%減っているタールの流れとに分離される。
釈剤組成物として、粗製フェノールのかん出液の流れに供給される。適切には、
前記粗製ケトンかん出液の流れの少なくとも一部は、中和の前のアラルキルヒド
ロペルオキシド開裂塊に供給される。粗製ケトンかん出液の流れの一部は、中和
されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊に、単独でまたは中和の前のその塊
にも併せて供給される場合がある。代わりに、中和の前または後に、または両方
で、前記軽質留分の流れの少なくとも一部はアラルキルヒドロペルオキシド開裂
塊への投入原料として再循環される。
ェノール組成物、少なくとも1.5重量%の量のアルカリ金属塩、フェノールタ
ール、およびα−メチルスチレン二量体を含む組成物が提供されており、その中
で水と水以外の前記組成物中の全成分との体積比が1:1から約3:1の間であ
る。
る中和塩を前記開裂塊から前記塩の80重量%以上除去することが規定されてい
る。その塩を含む全ての水性パージの流れを組合せた流量は、前記開裂塊を粗製
ケトンの流れおよび粗製フェノールの流れに分離するための手段に供給すること
ができる中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の1時間あたり100
重量部の流量を基にして、1時間あたりわずか5重量部未満である場合もある。
からケトンおよびフェノール化合物を分離するために、スプリッタ−に供給する
こともできる。
を含んでいて、相分離容器への投入原料として使用される場合もあり、前記分離
容器への任意の供給源からの炭化水素投入原料の総量は、スプリッターに供給さ
れる前記中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の1時間あたり100
重量部に基づいて、1時間あたり10重量部未満である。
、その中和塩は、そのパージの流れの重量に基づいて、少なくとも3重量%の中
和塩および少なくとも90重量%の水を含む水性パージの流れの中に適切にパー
ジされる。
もできる。そのフェノール化合物の流れを、中和されたアラルキルヒドロペルオ
キシド開裂塊の1時間あたり100重量部に基づいて、フェノール化合物の流れ
に対して1時間あたり5重量部以下の正味量の水を添加することにより、相分離
可能な炭化水素の流れに適切に生成することも可能である。相分離可能な炭化水
素の流れは、水性の流れと炭化水素の流れに都合よく分離される。そして、水性
の流れの一部または全てがその方法から水性のパージの流れとして放出され、そ
こでは、中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の中に存在する中和塩
の少なくとも80重量%は前記パージの流れを通して除去される。
その部分の方法流れ図である。
フェノール、α−メチルスチレン(AMS)、クメン、Na2SO4のような中
和塩を含んでいる水性の流れ、クミルフェノール(CP)、ジメチルベンジルア
ルコール(DMBA)、アセトフェノン(AP)、α−メチルスチレン二量体(
AMSd)、そしてタールおよび重質物の流れに分離することに向けて操作され
る方法の図解である。当業者なら、望ましいところに、さらに、追加の精製用の
蒸留塔、追加の相分離器、冷却器、熱交換器、ポンプ、および貯蔵容器のような
図1に描かれていない他の容器が本発明の方法に含まれているかもしれないとい
うことを理解するだろう。したがって、他の精製塔は、特別な流れに含まれてい
る生成物が分離される各連続する記述の前または後に導入される場合がある。例
えば、粗製フェノールかん出液流のタールの流から軽質留分の流れの分離を記述
することは、タールの流が抽出される点に先だって粗製フェノールかん出液流を
さらに精製するために導入されるかなり多数の先の精製塔を包含することを制限
しない。
塊を参照しているかもしれないが、本発明もアラルキルヒドロペルオキシド開裂
塊を処理することを含んでいる。この発明の方法で使われるアラルキルヒドロペ
ルオキシドには、下の式1および2によって表される化合物が含まれる。
うな置換基を含むことができるフェニル環、そしてR1、R2、R3およびR4 は、独立して、1〜4の炭素原子を有する低級の線状または分枝のアルキル基を
表す。アラルキルヒドロペルオキシドの具体的な例は、クメンヒドロペルオキシ
ド、パラメチルイソプロピルベンゼン(パラシメン)ヒドロペルオキシド、メタ
メチルイソプロピルベンゼン(メタシメン)ヒドロペルオキシド、第二級ブチル
ベンゼンヒドロペルオキシド、パラエチルイソプロピルベンゼンヒドロペルオキ
シド、イソプロピルナフタレンヒドロペルオキシド、メタジイソプロピルベンゼ
ンジヒドロペルオキシド、およびパラジイソプロピルベンゼンジヒドロペルオキ
シドである。クメンヒドロペルオキシド、パラシメンヒドロペルオキシド、およ
びメタシメンヒドロペルオキシドが好ましい。クメンヒドロペルオキシドが最も
好ましい。
ある酸を添加して、そのヒドロペルオキシドを、上述した他の副生物に加えてア
セトンのようなケトン化合物およびフェノールのようなフェノール化合物へと開
裂させるために酸性である。そのヒドロペルオキシドをフェノール化合物および
ケトン化合物へと切断するのに使用される鉱酸の例としては、硫酸、塩酸、リン
酸およびそれらの混合物がある。硫酸は使用される最も普通の試剤である。
または(2)に対応する式Ar−OHまたはHO−Ar−OHによって表される
。具体的な例には、フェノール、パラクレゾール、メタクレゾール、エチルフェ
ノール、ナフトール、ヒドロキノン、およびレゾルシンが含まれる。フェノール
、パラクレゾール、およびメタクレゾールが好ましく、フェノールが最も好まし
い。
ることができる。工業的には、開裂反応は、通常、炭化水素溶剤の存在下で行な
われる。芳香族炭化水素が炭化水素溶媒として好ましく、具体的な例には、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、クメン、シメン、エチルベンゼン、フェノール、ジ
イソプロピルベンゼン、ブチルベンゼン、α−メチルスチレン、およびイソプロ
ペニルトルエンが含まれる。その酸開裂の温度は、特に限定されない。好都合な
のは、一般に、約50℃から約100℃、好ましくは約70℃から約90℃であ
る。一般に、鉱酸の量は、切断されるべきヒドロペルオキシドの100重量部あ
たり、0.005から2重量部、好ましくは0.01から0.1重量部である。
は、その後で、中和されるか、除去される。中和について特定な方法は限定され
ていない。酸開裂塊の流れは、ライン(1)を通って中和器(10)に供給され
る。そこで、残留している硫酸は、ライン(13)を通して苛性アルカリを添加
することによって、部分的に、または完全に中和される。中和された開裂塊は、
部分的にまたは完全に中和されている開裂塊を意味している。ヒドロペルオキシ
ドの酸開裂混合物の中和は、望ましい任意の知られている方法によっても行うこ
とができる。苛性アルカリを、描かれているように中和器(10)の中に入れる
前にライン(1)に添加してもよい、またはライン(13)を通して中和器(1
0)に直接添加してもよい。代表的な苛性アルカリは、水性のアルカリ金属水酸
化物および/またはアルカリ金属フェノラートの流れであり、そのアルカリ金属
は好ましくはナトリウムである。
れ、除去される必要があるとは限らない。しかしながら、その開裂塊をスプリッ
タ−(30)に供給する前に、塩の一部を除去するのが普通である。方法には、
その酸開裂混合物を水酸化ナトリウムまたはナトリウムフェノラートのような強
アルカリの水溶液と接触させて、それから相分離器で水層を任意に除去する方法
、またはその酸開裂混合物を水酸化ナトリウムのような強アルカリの水溶液と接
触させて、相分離により水層を除去し、続いてその炭化水素の油層を水で洗浄し
てより多くの塩を除去する方法、あるいは中和した開裂塊をろ過して固形物の形
で沈殿した塩を除去する方法がある。
。中和器(10)では、開裂塊の炭化水素相に存在する硫酸が、ライン(14)
を通して中和器を離れる水相中にNa2SO4塩を生成する。塩の水性流の一部
は再循環されてライン(14)を通して中和器まで戻り、そして一部はライン(
15)を通して放出してもよい。中和器(10)内の条件は、用いられるかもし
れない中和器、洗浄ドラム、および相分離器の数次第で変わる可能性があるが、
代表的な条件は、1バール(100kP)以上および35℃から55℃の範囲の
温度で5から8の間のpHを維持することである。米国特許第5,510,54
3号、第3,931,339号、第4,262,150号および第4,262,
151号に規定されているような他の条件および設備も適当であり、それぞれが
本明細書中に参考として完全に組み込まれる。例えば、もし望むなら、その開裂
塊を4〜5の範囲内のpHまで中和するだけでよい場合がある。その図はライン
(1)に様々な流れを加える配列を描いているが、本発明の範囲は特定の配列に
限定されないということ、そしてライン(52A)、(53)、(13)、(1
02)および(14)を通って流れる流れはどんな順序でライン(1)に加えら
れてもよいということを理解すべきである。
)を通って洗浄ドラム(20)に供給される。そのpHを調整して5〜7の範囲
に戻すのに加えて、洗浄ドラムは炭化水素相に残っている残留Na2SO4塩を
水で洗浄する。酸溶液および淡水を、直接またはライン(12)を通して、洗浄
ドラム(20)に加えることができる。洗浄ドラム(20)からライン(22)
を通って放出される塩の水溶液を、ライン(11)と一緒にすることによって再
循環して洗浄ドラムに戻すことができる。そして、任意に、その水性塩の流れの
一部をライン(22)からライン(23)を通してパージすることができる。ラ
イン(23)の中にパージされる塩の水溶液は方法からパージされる場合もあり
、または任意に、そして好ましくは、再循環されて直接、あるいはライン(1)
またはライン(15)の下流にある(14)を通して、中和器(10)に戻され
る場合もある。
は炭化水素の流れの中に残る。スプリッターに入る前の中和されたアラルキルヒ
ドロペルオキシド開裂塊の組成物の中に残される塩の量は、中和の程度と、相分
離および/または洗浄段階で塩を除去するのに使用される分離技術の効率とによ
り変化するだろう。本発明の方法を、あらゆるレベルで塩を除去するのに使用す
ることができる。中和された開裂塊中の塩の代表的な量は、1000ppmから
10,000ppmまでの範囲にわたる。塩の量は、一般に、300ppmから
数千ppmの塩の範囲に減少される。本発明の方法では、塩の量を、25ppm
から300ppmまで、好ましくは25ppmから120ppmまでの範囲のい
っそう少ない量まで減らすことができる。
(21)を通してスプリッター(30)に供給し、そこでその開裂塊を、例えば
、蒸留により、粗製フェノールの流れおよび粗製アセトンの流れに分離する。塔
頂部でスプリッターからライン(31)を通して除去される粗製アセトン流はア
セトンに富んでおり、その流れにおいてアセトンが重量で主要な種であることを
意味している。少量の水やα−メチルスチレン、クメン、ある種のアルデヒド類
および中和されていない有機酸のような他の高沸点化合物もその粗製アセトンの
流れに存在する可能性がある。他のアルデヒド類のような低沸点の不純物の中に
は、蒸留によってその組成物から任意に除去される可能性のあるものもあり、そ
の塔頂留出物の中に捕捉されてアセトンと一緒にアラルキルヒドロペルオキシド
が切断される開裂ゾーンに任意に再循環される可能性のあるものもある。
、ライン(31)を通って、粗製アセトンの流れが蒸留によって粗製アセトンの
流れに存在するアセトンの量を超えるアセトンに富んだ濃縮アセトン流と粗製ア
セトンかん出液の流れとに分離されるアセトン仕上げ塔(40)に最終的に供給
される。濃縮されたアセトンの流れをライン(41)を通して仕上げ塔(40)
から取り出すが、粗製アセトンかん出液の流れをライン(42)を通してその塔
(40)の底部から除去する。任意に、苛性アルカリを仕上げ塔(40)に添加
してアルデヒドを反応させてより重い化合物にし、それによって蒸留による除去
を容易にする場合がある。
メンを含んでいる。粗製アセトンかん出液の流れの中の炭化水素から水を分離す
るためには、その流れを相分離器(50)に供給し、そこで水と有機酸の塩を分
離して、ライン(51)を通って分離器(50)を離れる炭化水素相から、ライ
ン(52)を通して水相として放出するのが有用である。任意に、分離器(50
)から放出される水相の一部をライン(52A)を通してライン(1)に再循環
して、相分離器/洗浄ドラムに添加される淡水供給の量を減らすことも可能であ
る。他の部分は、ライン(52B)を通して脱フェノール化の処理に送られる。
−メチルスチレン、クメン、およびフェノールよりも低い沸点を持っている他の
炭化水素化合物を含んでいる。相分離器(50)を通して処理されたとしても、
あるいはそうでないとしても、粗製アセトンかん出液の流れの一部は、開裂塊と
水との間の相分離を容易にするために、ライン(53)を通して中和器(10)
に供給するために使われる。ライン(53)を通して中和器(10)に供給され
る粗製アセトンかん出液の流れの量は、開裂塊の流れの重量に基づいて、だいた
い5重量%から40重量%にわたる可能性がある。粗製アセトンかん出液の流れ
を、ライン(1)に供給して混合することも、または中和器に直接供給すること
もできる。任意に、粗製アセトンかん出液の流れもまた洗浄ドラム(20)に供
給することが可能である。
ンかん出液の流れの別の部分を、もっと詳細に下部に記述されているライン(6
2)に希釈剤として供給することも可能である。
を出る。粗製フェノールの流れの主要な種は、通常、粗製フェノールの流れの全
成分に基づいて85重量%を超える量のフェノールである。ライン(21)中の
中和されたクメンヒドロペルオキシド開裂の流れに存在する中和塩(Na2SO 4 )は、スプリッター(30)を通過して粗製フェノールの流れに入る。したが
って、塩の量は、通常、ライン(32)で測定すると、粗製フェノールの流れの
全成分の重量に基づいて80〜250重量ppmの範囲にわたり、あるいはライ
ン(62)で測定すると、粗製フェノールの流れの全成分の重量に基づいて0.
05から0.3重量%の範囲にわたる。粗製フェノールの流れに存在する他の成
分には、アセトフェノン、クミルフェノール、α−メチルスチレン二量体、ジメ
チルベンジルアルコール、そしてタールおよび重質物が含まれる。
あるその流れを粗製フェノール塔(60)に供給することによって除去される、
その粗製フェノール塔では、フェノールは蒸留によって、粗製フェノールの流れ
に存在するフェノールの重量パーセントと比較してフェノールの重量パーセント
が高くなっている濃縮されたフェノールに富んだ流れと、粗製フェノールの流れ
中に存在するタールおよびα−メチルスチレン二量体の重量パーセントと比較し
てタールおよびα−メチルスチレン二量体が高くなっている粗製フェノールかん
出液の流れとに分離される。その濃縮されたフェノールに富んだ流れは、仕上げ
のためにライン(61)を通って塔(60)を出るが、一方粗製フェノールかん
出液の流れはライン(62)を通って塔(60)の底を出る。
ノールかん出液の流れに相溶性の相である希釈剤の組成物とを粗製フェノールか
ん出液の流れに加える。相分離可能な粗製フェノールかん出液の流れは、炭化水
素相と攪拌せずに静止させることによって測定したときに少なくとも約80重量
%の中和塩を含んでいる水相とを、1時間未満の滞留時間で分離することができ
る流れである。
製フェノールかん出液の流れの密度より低い組合せ密度を持っているのが適切で
ある。それは、炭化水素を、なるべくなら芳香族炭化水素を含んでいるのが適切
である。希釈剤組成物をどの供給源からでも引き出せる間は、クメンおよびα−
メチルスチレンから成る粗製アセトンかん出液の流れの一部をライン(54)を
通してライン(62)の粗製フェノールかん出液の流れに再循環するのが有利で
ある。クメンおよびα−メチルスチレンを含むライン(54)の希釈剤組成物中
の炭化水素は、その方法を通って最終的に、精留塔(100)での蒸留からライ
ン(102)に流れ、そして中和器(10)に供給される。それによって、その
方法を通る炭化水素希釈剤組成物の流れのループを放出を最少にして閉じる。
0℃の温度範囲およびその流れを液体状態に保つのに充分な圧力で、約0.86
〜0.93g/ml(54〜58pcf)である可能性がある。フェノールは水
より高い密度を持っているが、フェノールはまた水と容易に混和しやすく、中和
塩を除去するように設計された相分離操作における炭化水素相と水相の間で満足
な相分離を得るのを難しくしている。したがって、粗製フェノールかん出液の流
れの密度より低い密度を持っている炭化水素希釈剤組成物を加えて、炭化水素と
水相の間の相分離を高める。相分離を高めるというこの方法は、塩を除去するこ
とでは塩の濃度を高くする方法よりももっと効果的である。なぜなら、塩濃度を
高めることによって炭化水素相に分布している塩の量が増加して、その単位操作
の有効性が減るからである。
密度を持っており、そして相分離器の操作条件の下で水と非相溶性の相である希
釈剤が好ましい。そのような希釈剤は、溶解したフェノールを水相から炭化水素
相に引き寄せるだろう。60〜90重量%のクメン、10〜30重量%のα−メ
チルスチレン、および任意に10重量%未満の他の炭化水素から成り、しかも水
を含んでいない、0.817〜0.857(51〜53.5pcf)という組合
せ炭化水素の密度を有する希釈剤組成物はただ1つの例であるが、好ましい組成
物である。なぜなら、それはアセトン仕上げ操作から抽出物として容易に得るこ
とができるからである。任意に、もし望むならば、その希釈剤組成物を、まず水
を除去しないで、アセトン仕上げ塔(40)からライン(62)へ直接再循環す
ることもできる。適当な希釈剤組成物の別の例には、それぞれ新鮮な投入原料と
して、またはその方法のどの供給源からも引き出されるクメンの流れ、またはア
ルファ−メチルスチレンの流れが含まれる。
有する炭化水素希釈剤組成物を添加するのが好ましいが、密度差が大である必要
はない。本発明は特定の密度差に限定されないが、本発明の利点は、相分離器(
80)において炭化水素相を水相から効率よく分離できるのは、その両者の密度
の差がたった0.016〜0.032g/ml(1〜2pcf)であるときであ
るということである。この利点は、粗製フェノールかん出液の流れに存在するフ
ェノールの割合が低いために達成される。85重量%以上のフェノールから成る
流れは、フェノールと水の間のすばやい混和性のために、水相を効果的に相分離
させるには、より大きな密度デルタを有する希釈剤組成物の使用を必要とするだ
ろう。
剤組成物の体積量が、側面抜き出しまたはライン(32)におけるようにかん出
液からのいずれかとして、スプリッター(30)を出る流れから相分離可能な流
れを作ろうと試みる場合に必要とされるであろう希釈剤の体積と比較して、少な
いということである。ライン(21)の開裂塊の多量の化合物がスプリッター(
30)でライン(31)を通して除去され、そしてライン(32)の粗製フェノ
ールの流れの量が粗製フェノール塔(60)を通してフェノールをライン(61
)へ除去することによりさらに減少するので、その方法は、充分な相分離をもた
らすのに、ほんのわずかの量の希釈剤組成物を必要とするという利点を与える。
時間あたり100重量部毎に、1時間あたり3重量部未満の希釈剤組成物が、相
分離可能な粗製フェノールかん出液の流れを作るのに必要とされるのが都合がよ
い、好ましくは2重量部未満、そして1時間あたりわずか1.5重量部以下であ
ってもよい。それぞれ、中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の流れ
の1時間あたり100重量部に基づいており、そして相分離可能な粗製フェノー
ルかん出液に存在する水を計算に入れていない。
、炭化水素相を水相から相分離するのに十分である。上限はないが、希釈剤組成
物を多く加えれば加えるほど、加工し処理しなければならない下流の設備を通る
材料の負荷が高くなる。希釈剤組成物と粗製フェノールかん出液組成物の適当な
重量割合は、少なくとも0.15:1、より好ましくは0.3:1、最も好まし
くは0.45〜0.6:1である。希釈剤組成物の具体的な量は、その負荷要因
を低く保つことと効率的に相分離するのに充分な希釈剤を提供することの間でつ
り合いがとれている。
のに効果的なので、相分離器(80)への全体的な炭化水素の体積流量は非常に
少ない。炭化水素は、流れにある水以外の化合物を意味している。特に、どの供
給源からでも入る相分離器への全ての炭化水素の流量は、中和塩の少なくとも8
0重量%、より好ましくは少なくとも90重量%を効果的に分離して相分離器か
ら塩の水性パージの流れに放出するために、スプリッター(30)に供給される
中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の総量の1時間あたり100重
量部に基づいて、重量部で1時間あたり、約10未満、好ましくは7未満、より
好ましくは6未満、最も好ましくは5以下であることだけが必要である。
らに高めるために、粗製フェノールかん出液の流れに、追加成分として水を加え
る。図1に描かれているように、相分離可能な粗製フェノールかん出液の流れを
作るために、希釈剤組成物を加えた後に、ライン(63)の希釈された粗製フェ
ノールかん出液の流れにライン(82)を通して水を加える。塩を濃縮し、過剰
の水による装置の負荷を避け、そしてフェノールと水との混和性によるフェノー
ルの水相への損失を避けるために、水の量はできるだけ少なく保つべきであるが
、一方、量を多くすると相間の密度の差が増大して炭化水素相からの塩の除去を
容易にする可能性がある。相分離を高めることと水性の流れへのフェノールの過
剰な損失を避けることの間でバランスした水の最適の範囲を得ることは、通常の
技術の範囲内である。一般に、水の量は、体積では、相分離可能なフェノールか
ん出液の流れ中の炭化水素の量よりも多い。相分離可能な粗製フェノールかん出
液の流れの中の水と炭化水素の体積比は、少なくとも1:1が適当であり、好ま
しくは1.1:1から3:1の範囲であり、約1.5:1から2.5:1の比を
持つのがより好ましく、そして約2:1の比が最も好ましい。
が好ましい。水を、新鮮な流れとして、またはかん出液の相分離器(80)から
発生する再循環流として加えることもできるが、後者が好ましい。水を、希釈剤
組成物を加える前に、同時に、または後に加えることができる。1つの実施形態
では、水は、かん出液の相分離器(80)から発生してライン(82)を通る希
釈された粗製フェノールかん出液流に加えられている。水流の組成物の代表的な
非限定的な例は、90〜95重量%の水、3〜7重量%の中和塩、および0.5
〜3重量%のフェノールを含んでいる。
って任意に濃縮される可能性があるフェノールかん出液の流れに、1時間あたり
正味5重量部以下の量で水を加えることによって形成されるのが適切である。上
記のように、もっと多くの水を加えることもできるが、水の正味添加量は低く保
ち、下流でより多量の水を処理するのを避けるべきである。より好ましくは1時
間あたり正味わずか2重量部以下、最も好ましくは1時間あたり1重量部以下、
そしてたとえ1時間あたり正味0.5重量部以下の水でも、それぞれがスプリッ
ター(30)に供給される中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊中の
全成分の1時間あたり100重量部の流れに基づいて、相分離可能な炭化水素の
フェノールかん出液の流れに添加する必要がある。
いったん粗製フェノールかん出液の流れに加えられると、その成分は任意に、し
かし好ましいことに完全に混合される。静的混合、乱流インライン混合、あるい
はかん出液ミキサー(70)として図1に描かれている可変速ミキサーによる攪
拌など、任意の混合手段が適している。図1に示されているように、相分離可能
な粗製フェノールかん出液の流れがライン(64)を通ってかん出液ミキサー(
70)に入り、希釈剤組成物をできるだけ多くの水と接触させるに充分な混合を
実現する。それによって水相に溶解したフェノールは炭化水素相に移される。も
し望むならば、その流れを微小に乳状にすることも可能である。次いで、そのよ
く混合された流れは、ライン(71)を通って、かん出液の相分離器(80)に
入る。
ールかん出液の流れの組成物は、少なくとも40重量%の水、20重量%未満の
フェノール化合物、少なくとも1.5重量%の量のアルカリ金属塩、フェノール
系のタール、およびα−メチルスチレン二量体から成り、その中で、水とその組
成物中の水以外の全成分との体積比は3:1以下である。より好ましい実施形態
では、相分離可能な粗製フェノールかん出液の流れの組成物は、50重量%以上
の水、5重量%を超えるクメン、0.5重量%を超えるα−メチルスチレン、1
0重量%未満のフェノール、8重量%未満の量で存在するフェノール系のタール
、および5重量%未満の量で存在するα−メチルスチレン二量体から成っている
。最も好ましい実施形態では、相分離可能な粗製フェノールかん出液組成物の成
分の重量範囲は次の通りである。 α−メチルスチレン :0.5〜8重量% クメン :5〜15重量% フェノール :3〜10重量% アセトフェノン :3〜10重量% ジメチルベンジルアルコール :0.2〜4重量% クミルフェノール :3〜10重量% α−メチルスチレン二量体 :1〜5重量% タール/重質物 :3〜8重量% 塩 :2〜5重量% 水 :50〜75重量%
するどの手段も適している。図1に描かれているように、かん出液の相分離容器
(80)が装備されており、そこで相分離可能な粗製フェノールかん出液の流れ
を、その容器の1つの端に、スプレーとして注入し、そして攪拌しないで長い間
にわたり沈降および浮遊させることによって炭化水素相と水相に相分離させる。
の相分離器(80)の中の温度および圧力を下げると都合がよいかもしれないが
、その液体組成物の粘度を低く保ち、そして好ましくは炭化水素相と水相の間に
最適の密度勾配を与えるために、温度は100℃より高く留めるのが望ましい。
したがって、水の沸点を超える温度が好ましく、特に110℃より高い温度が好
ましく、最も好ましいのは115℃から140℃である。温度がどの成分の大気
圧での沸点をも超える場合、容器内部の圧力は、液相の組成物を保持するために
十分高く保つべきである。好ましくは、圧力を13.8kPa〜0.69mPa
(2〜100psig)超、最も好ましくは0.24〜0.48mPa(35〜
70psig)超に設定する。分離器内での滞留時間は、流れの組成物と分離器
内部の条件次第である。一般に、相分離を達成するのに5分から60分の滞留時
間で十分である。
0重量%以上の中和塩を塩の水性パージ流として放出するために、相分離器を必
要としないので、その容器を都合のよい大きさにすることができる。
かん出液の流れとして引き出される、そして、密度の低い上層の炭化水素流が、
かん出液の相分離器からライン(81)を通って重質炭化水素分解装置(90)
へと引き出される。相分離により、炭化水素相中に存在する中和塩の量は、相分
離の前に存在する中和塩の量、または中和されたアラルキルヒドロペルオキシド
開裂塊の流れまたは粗製フェノールの流れに存在する塩の量と比較して、減少し
ている。1つの実施形態では、粗製フェノールかん出液の流れに存在する塩の少
なくとも80重量%、好ましくは少なくとも90重量%が、炭化水素相から除去
されて、水相へ移される。94重量%以上もの中和塩が、本発明の方法から塩の
水性パージ流として除去される。
棄物流として処理するために、方法からパージされる。好ましくは、その水相の
一部はライン(82)を通してライン(62)または(63)に再循環され、粗
製フェノールかん出液の流れへ添加するための塩水パージによる水の損失を補給
するのに、水の供給源として、ライン(84)の新鮮な供給水と一緒に使用され
る、そして水相の別の部分はライン(83)を通して塩水パージとしてパージさ
れる。
いながら、回収塔から下流の任意の段階で放出される中和塩を含んでいる水の量
が少ないということである。特に、本発明の方法は、アラルキルヒドロペルオキ
シド開裂塊の流れの1時間あたり100重量部に基づき、1時間あたり5重量部
未満の割合で、中和塩を含んでいる水相の正味量を放出およびパージすることを
可能にする。この低い放出割合でさえ、スプリッタ−に入る直前のどの段階にお
いても、中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の流れから、存在する
中和塩の少なくとも80重量%、好ましくは90重量%以上が除去される。より
好ましい実施形態では、放出された水相の正味の量は1時間あたり1.5重量部
未満であり、そして1未満、より好ましくは0.5未満、そして最も好ましくは
1時間あたり0.3重量部未満でさえあり、それぞれスプリッタ−に入る直前の
中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の1時間あたり100重量部に
基づいている。したがって、その方法は少量の廃水だけを消費し、処理しなけれ
ばならない水量の減少および水のパージに消えるフェノール量の減少などの他の
利点をもたらす。本発明の方法における中和塩の除去は、また、スプリッター全
体にわたる組成物の分布の安定性によって決まるものではない。
する。本発明による方法は、塩の水性パージ流の重量に基づいて、少なくとも9
0重量%の水中少なくとも3重量%の塩濃度、より好ましくは少なくとも4また
は少なくとも5重量%の中和塩さえも達成することが可能である。ライン(83
)の水性パージ流の代表的な組成物は、これら3つの成分に基づいて、90〜9
5重量%の水、3〜7重量%の中和塩、および0.5〜3重量%のフェノールを
含んでいる。
素の流れより多くのフェノール化合物が濃縮された軽質留分の流れと、相分離さ
れた炭化水素の流れより多くのタールが濃縮され、粗製フェノールの流れと比較
して中和塩の量が少ないタールの流れとに分離される重質炭化水素分解装置(9
0)に導入される。その分解装置は、フェノール化合物が濃縮されている軽質留
分の流れに含まれている軽質留分を任意に生成する可能性がある。
およびタール/重質物のような重質炭化水素、および非常に少量のフェノールは
、その重質炭化水素分解装置(90)のかん出液から除去される。塩の量は少な
いので、その重質炭化水素分解装置のかん出液の汚損は実質的に減少している。
さらに、重質炭化水素分解装置のかん出液の流れの一部を重質炭化水素分解装置
へ再循環させるリボイラーの汚損は、ライン(92)を通して出る重質かん出液
のタールの流れを処理するた他の設備の汚損と同様に、実質的に減少している。
したがって、重質炭化水素分解装置を出る重質炭化水素のかん出液の流れは、ボ
イラーの燃料として使用することができる。α−メチルスチレン、クメン、フェ
ノール、水、およびジメチルベンジルアルコール、クミルフェノール、α−メチ
ルスチレン二量体の分解生成物のような炭化水素の流れのより軽質の留分、そし
てタール/重質オリゴマーは、ライン(91)を通って塔頂留出物として、重質
炭化水素分解装置を出る。
アラルキルヒドロペルオキシド開裂塊が中和される中和ゾーンへ戻される。これ
は、より軽質の留分の流れを先ず精製することによって達成されるのが好ましい
。そのより軽質の留分の組成物はライン(91)を通して精留塔(100)に供
給される。ベンゼン、プロパンおよび水のような非常に軽い成分はライン(10
1)を通って精留塔の塔頂から取り除かれる。一方、フェノール、クメン、およ
びα−メチルスチレンのような高沸点化合物そして少量のエチルベンゼンはライ
ン(102)を通って精留塔の底を出て、その少なくとも一部または全部がライ
ン(1)を通って中和器(10)に再循環される。これは、いったん中和器(1
0)で部分的にまたは完全に中和されたライン(1)の組成物の容器(20)で
相分離する能力をさらに高めることになるだろう。
その部分の方法流れ図である。
Claims (10)
- 【請求項1】 アルキルで置換された芳香族化合物を酸化してそのヒドロペ
ルオキシド誘導体を生成し、続いてそのヒドロペルオキシドの開裂によりアラル
キルヒドロペルオキシド開裂塊を生成し、そのアラルキルヒドロペルオキシド開
裂塊を中和して中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の流れを生成す
ることを含むフェノール化合物の製造方法であって、 a)中和塩を含む中和されたアラルキルヒドロペルオキシド開裂塊の流れを、
粗製ケトンの流れと中和塩を含む粗製フェノールの流れに分離すること、 b)その粗製フェノールの流れを、フェノール化合物が濃厚な濃縮されたフェ
ノールに富んだ流れと、それぞれその粗製フェノールの流れと比べてタールおよ
びアルファメチルスチレン二量体が濃厚な粗製フェノールかん出液であって、中
和塩を含んでいる前記粗製フェノールかん出液の流れとに分離すること、 c)その粗製フェノールかん出液の流れに水および希釈剤組成物を加えて、そ
れによって、相分離可能な粗製フェノールかん出液の流れを生成することであっ
て、前記希釈剤組成物は、その粗製フェノールかん出液の流れに相溶性の炭化水
素相から成り、その粗製フェノールかん出液の流れの密度より低い組み合わせ密
度を有すること、 d)その相分離可能な粗製フェノールかん出液の流れを、中和塩を含んでいる
水相および炭化水素相に分離することを含み、それによって、炭化水素相中の中
和塩の量が分離の前に存在している中和塩の量と比べて減少している方法。 - 【請求項2】 希釈剤組成物と粗製フェノールかん出液の流れとの重量比が
少なくとも0.15:1である請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 水と粗製フェノールかん出液の流れとの体積比が少なくとも
1:1である請求項1または2に記載の方法。 - 【請求項4】 その希釈剤組成物は20重量%未満のフェノール化合物を含
む請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項5】 その希釈剤組成物はクメンおよびα−メチルスチレンを含む
請求項4に記載の方法。 - 【請求項6】 さらに (i)前記粗製ケトンの流れをその粗製ケトンの流れを超えてケトンが濃厚な
濃縮されたケトンに富んだ流れと粗製ケトンかん出液の流れとに分離すること、 (ii)その粗製ケトンかん出液の流れの少なくとも一部を前記希釈剤組成物
として段階C)の粗製フェノールかん出液の流れに供給することを含む請求項1
から5のいずれか一項に記載の方法。 - 【請求項7】 さらに前記粗製ケトンかん出液の流れの一部を、中和の前に
アラルキルヒドロペルオキシド開裂塊に供給することを含む請求項6に記載の方
法。 - 【請求項8】 炭化水素相はフェノール化合物が濃厚な軽質留分の流れとタ
ールが濃厚なタール質の流れに分離され、前記タール質の流れは粗製フェノール
の流れと比較して中和塩の量が少ない請求項1から7のいずれか一項に記載の方
法。 - 【請求項9】 少なくとも40重量%の水、20重量%未満のフェノール組
成物、少なくとも1.5重量%の量のアルカリ金属塩、フェノール系のタール、
およびα−メチルスチレン二量体を含む組成物であって、その中で水と水以外の
前記組成物中の全成分との体積比が1:1から約3:1の間であり、その百分率
は水、フェノール化合物、アルカリ金属塩、フェノールタール、およびα−メチ
ルスチレン二量体の合計に基づいている組成物。 - 【請求項10】 50重量%以上の水、5重量%を超えるクメン、1重量%
を超えるα−メチルスチレン、10重量%未満のフェノール、6重量%未満の量
で存在するフェノール系のタール、および4重量%未満の量で存在するα−メチ
ルスチレン二量体から成り、その百分率は水、クメン、α−メチルスチレン、フ
ェノール、フェノール系のタール、およびα−メチルスチレン二量体の合計に基
づいている請求項9に記載の組成物。
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