JPS5814411B2 - フエノ−ル類の精製法 - Google Patents

フエノ−ル類の精製法

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JPS5814411B2
JPS5814411B2 JP54142448A JP14244879A JPS5814411B2 JP S5814411 B2 JPS5814411 B2 JP S5814411B2 JP 54142448 A JP54142448 A JP 54142448A JP 14244879 A JP14244879 A JP 14244879A JP S5814411 B2 JPS5814411 B2 JP S5814411B2
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    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、フェノール類の精製法に関する。
更に詳しくは、粗製フェノールをポリアルキレングリコ
ールまたはそのエーテルの存在下において抽出蒸留する
フェノール類のより改良された精製法に関する。
クメンヒドロペルオキシドを酸接触分解し、生成した酸
開裂生成物中の酸を中和した後、未反応物、副生成物た
るアセトンおよびそれより低沸点の留分、反応溶媒、水
などを分留し、更に必要に応じてフェノールより高沸点
物を除去するためフェノール留分を留出させ、得られた
粗製フェノールをそれより高沸点のポリアルキレングリ
コールまたはそのエーテルの存在下において抽出蒸留し
て精製フェノールを取得する方法は、特公昭36−57
13号公報に記載されている。
かかる粗製フェノールの精製法は、工業的にもすぐれた
精製法の一つということができるが、この特許公報に開
示の方法だけではなお解決されなければならない問題点
を残している。
それは、この方法によって得られるフェノールは、これ
を硫酸でスルホン化する場合あるいは塩素で処理する場
合などに好ましからぬ着色の原因となる不純物を含有し
ているということであり、そのためフェノールの誘導体
を製造する用途、特に高品質のフェノールを原料に用い
なければならない用途に対しては販路が極端に制限され
る。
また、不純物の種類によっては、抽出蒸留に用いられる
ポリアルキレングリコールまたはそのエーテルの品質を
も劣化させるので、これらの抽出蒸留溶媒の再生を行わ
なければならないという工業的な欠陥をもたらす。
クメンヒドロペルオキシドの酸開裂生成物中には種々の
不純物が含有されており、例えば出発原料物質たるクメ
ン製造時にはエチルベンゼン、クメン、m−またはp−
ジイソプロピルベンゼン、1・1・3−トリメチルイン
ダンなどが、クメンヒドロペルオキシドの製造時にはα
−メチルスチレンなどが、酸接触分解時にはメシチルオ
キサイド、ヒドロキシアセトンなどが、更にこれら不純
物の2次反応物たる2−メチルベンゾフラン、23−ジ
メチルベンゾフランなどが混在している。
これらの不純物は、分留操作によってある程度除去され
るが、不純物の種類によっては分留物たる粗製フェノー
ル中になお混在し、前記特許公報記載の方法で提案され
るポリアルキレングリコールまたはそのエーテルによる
抽出蒸留の蒸留効果を阻害する。
かかる問題を解決するための一つの提案が、本出願人の
出願に係る発明として特公昭50−1258号公報に記
載されている。
この方法では粗製フェノールをポリアルキレングリコー
ルまたはそのエーテルで抽出蒸留するに先立って、酸開
裂生成物からアセトンおよびそれより低沸点物を蒸留に
よって除去し、残りの留分について蒸留塔内のクメンお
よび水の含量をフェノール1重量部当り0.2〜1.2
重量部に調節して減圧蒸留し、塔頂より水およびクメン
を含有する留分の除去を行うという特定の一連の蒸留操
作の結合により、予め前述の不純物の一部が除去された
粗製フェノールを得て、これについて引き続き抽出蒸留
が行われている。
この改良方法は、実際に工業的にも有効な方法であるこ
とが確められているが、クメンおよび水を含有する部分
を蒸留除去するに先立って、予めアセトンおよびそれよ
り低沸点の留分を除去しておくことが必要であり、更に
クメンが酸開裂生成物中に充分量存在しているときに効
果が生ずるなどの制限があり、クメン法によって粗製フ
ェノール類を取得するに際して採用される種々のプロセ
スすべてについて適用し得るものではなかった。
しかるに、ここに新たに提案する改良された方法を、粗
製フェノール類から高純度の精製フェノール類を前述の
抽出蒸留法により取得する工程に採用することにより、
より具体的にはフェノール類製造プロセスの比較的後の
方に属する工程に採用することにより、粗製フェノール
類を如何なるプロセスによって得るかということと無関
係に、高純度の製品フェノール類を高収率で得ることが
できる。
しかも、本発明は、非置換のフェノールについてだけで
はなく、他のフェノール類の精製の場合にも有効に適用
することができる。
即ち、本発明はフェノール類の精製法に係り、この精製
法はヒドロベルオキシドの酸接触分解生成物から得られ
た粗製フェノール類を該フェノール類より高沸点のポリ
アルキレングリコールまたはそのエーテルの存在下にお
いて抽出蒸留し、その塔底留分をフェノール類とポリア
ルキレングリコールまたはそのエーテルとに分離して精
製フェノール類を取得する方法において、前記粗製フェ
ノール類中に含有されるフェノール類100重量部に対
し約0.3〜30重量部の割合でフェノールを留出させ
た不純物含有塔頂留分を水蒸気蒸留し、そのフェノール
類含有留分を前記酸接触分解工程と抽出蒸留工程との中
間の任意の工程に循環せしめることからなる。
精製される粗製フェノール類としては、好ましくはクメ
ンヒドロペルオキシド、m−シメンヒドロペルオキシド
、p−シメンヒドロペルオキシドなどを酸触媒の存在下
でいわゆるクリページ反応を行って得られるフェノール
、m−クレゾール、p−クレゾールなどが例示され、こ
れらの粗製フェノール類は抽出蒸留に付される迄の段階
ではいかなるプロセスを経たものであってもよい。
ただし、フェノール類より低沸点の留分はなるべく除去
されていることが好ましく、またフェノール類より高沸
点の樹脂状物質などが混入していると抽出蒸留効果を低
下させたり、抽出溶媒を劣化させたりするので、予め除
去しておくことが好ましい。
これらのフェノール類の抽出蒸留に用いられる、精製さ
るべきフェノール類より高沸点のポリアルキレングリコ
ールまたはそのエーテルとしては、ジエチレングリコー
ル、トリエチレングリコール、ジプロピレングリコール
などのポリアルキレングリコール、ジエチレングリコー
ルメチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールプロピルエーテル、ジエチレ
ンクリコールブチルエーテルなどのポリアルキレングリ
コールのエーテルなどが単独であるいは2種以上混合し
て用いられる。
これらのポリアルキレングリコールまたはそのエーテル
の使用量は、粗製フェノール類中の不純物の種類および
量、所望されるフェノール類の品質などによって変化す
るが、一般に粗製フェノール類1重量部当り約0.1〜
10重量部、好ましくは約0.5〜5重量部の範囲内で
用いられる。
本発明に係る精製法では、ヒドロペルオキシドの酸接触
分解生成物から粗製フェノール類をそれより沸点の高い
ポリアルキレングリコールまたはそのエーテルの存在下
において抽出蒸留し、その塔底留分を精製フェノール類
とポリアルキレングリコールまたはそのエーテルとに分
離する一連の精製工程において、まず抽出蒸留に際して
抽出蒸留さるべき粗製フェノール類中に含有されるフェ
ノール類100重量部に対して特定割合のフェノール類
を塔頂留分として留出させるような蒸留操作が行われ、
これが本発明での最も重要な発明の構成の一つをなす。
このような抽出蒸留操作により、粗製フェノール類中に
混在していた有害な不純物はフェノール類と共に専ら塔
頂留分として留去され、一方塔底留分としては不純物、
特に着色性の不純物を含まず、フェノール類とポリアル
キレングリコールまたはそのエーテルとからなる留分が
得られる。
塔頂留分は、そこに含有されるフェノール類が.粗製フ
ェノール類中のフェノール類100重量部に対し約0.
3〜30重量部の割合で留出するように分留される。
このような量的関係の範囲を逸脱すると、本発明の所期
の目的を達成することができない。
即ち、塔頂留分としてのフェノール類の留出割合がこれ
より少ないと、不純物が塔底留分中に多量含有されるこ
とになり、ポリアルキレングリコールまたはそのエーテ
ルから分離された精製フェノール中の不純物含量を効果
的に低下させることができない。
一方、その留出割合をこれ以上多くしても、格別精製フ
ェノール類の品質が格段に上昇する訳ではなく、フェノ
ール類の収率を低下させない目的で行われる回収、循環
に際して、より多量のエネルギーを消費するだけである
粗製フェノール類中のフェノール類に対する塔頂留分中
のフェノール類の分留割合はこのような範囲に規定され
るが、更に塔頂留分中のフェノール類はこの留分中に1
0%以上、好ましくは20%以上を占めるような割合と
なるように抽出蒸留操作を行なうことが好ましい。
抽出蒸留塔での蒸留操作では、フェノール類の種類、抽
出溶媒として使用するポリアルキレングリコールまたは
そのエーテルの種類などによって適宜その運転条件が選
択されるが、一般には大気圧下または約10mmHg
(絶対)迄の減圧下で行うことが好ましい。
抽出蒸留塔の塔底留分は、実質的に不純物、殊に着色性
不純物を含まないので、フェノール類とポリアルキレン
グリコールまたはそのエーテルとを分離する蒸留操作に
よって、即ち塔頂よりポリアルキレングリコールまたは
そのエーテルが留出せず、フェノール類のみが留出する
ような条件下での蒸留によって、高品質の精製フェノー
ル類が得られる。
従って、塔底からは抽出蒸留塔へ供給されたポリアルキ
レングリコールまたはそのエーテルと少量のフェノール
類を含む留分が抜き出され、この塔底留分は再び抽出溶
媒として使用するために抽出蒸留塔へ循環される。
一方、フェノール類および不純物を含有する抽出蒸留塔
の塔頂留分は、相当量のフェノール類を含んでいるので
、それを回収するための水蒸気蒸留が行われる。
そして、水蒸気蒸留の塔底留分として大部分のフェノー
ル類を回収し、これをヒドロペルオキシドの酸接触分解
工程と抽出蒸留工程との中間の任意の工程に循環せしめ
る。
このような循環用フェノール類回収のための水蒸気蒸留
の採用は、回収目的からして最も合理的であり、このこ
とは本発明の最も重要な構成の他の一つをなす。
即ち、この水蒸気蒸留工程での役割は、フェノール類を
有効に回収すること、更には相当部分の不純物を微量の
フェノール類と共に系外に排出させることにより、系内
に不純物が蓄積するのを防止し、高品質の製品フェノー
ル類を得ることを保証することにある。
従って、この工程では処理の対象とされる留分中のフェ
ノール類以外の成分、即ち不純物の約70%以上が塔頂
に、またこの留分中のフェノール類の約90%以上が塔
底留分として分留されるように操作することが好ましい
水蒸気蒸留塔での蒸留操作は、フェノール類の種類によ
っても異なるが、フェノール類がフェノールまたはクレ
ゾールの場合には、大気圧下または約1 0 0 im
Hg (絶対)迄の減圧下での運転条件が推奨される。
水の使用量としては、処理の対象とされる抽出蒸留塔の
塔頂留分1重量部に対し約0、1〜2,0重量部程度の
水が一般に供給される。
水蒸気蒸留の塔頂留分は油水分離され、フェノール類を
微量しか含まない油相は系外に除去される。
そして、水相は再び還流される。その還流量は、水蒸気
蒸留塔の処理対象とされる抽出蒸留塔の塔頂留分1重量
部に対して約0.5〜3.0重量部とすることが望まし
い。
一方、水蒸気蒸留塔の塔底留分は、フェノール類、水お
よび不純物よりなり、このフェノール含有留分はヒドロ
ペルオキシドの酸接触分解工程と抽出蒸留工程との中間
の任意の工程に循環せしめる。
これらの工程間に中和工程がある場合には、その工程に
循環せしめることが好ましい。
抽出蒸留塔の塔頂留分からフェノール類を回収する方法
としては種々の方法が別にあるが、例えば水酸化ナトリ
ウムなどのアルカリを使用する方法ではその使用量が莫
大で到底工業的実施に耐えられるものではなく、また通
常の分留操作では不純物、特に製品としてのフェノール
類の品質を低下せしめる不純物との分離が困難であり、
回収フェノール類を循環使用した場合不純物が次第に蓄
積して高品質のフェノール類を収率よく得ることができ
ないなどの欠点がある。
しかるに本発明では、水蒸気蒸留法を採用することによ
り、不純物を効果的に分離した回収フェノール類を有効
に循環して使用することができる。
本発明に係るフェノール類の精製法では、粗製フェノー
ル類のポリアルキレングリコールまたはそのエーテルに
よる抽出蒸留に際し、不純物は相対的に少量のフェノー
ル類と共に塔頂留分として留去される結果、塔底留分か
ら分離される相対的に多量の精製フェノール類は高品質
のものとして得られ、しかも塔頂留分を水蒸気蒸留して
回収されたフェノール類含有留分は粗製フェノール類中
に循環せしめているので、全体としてフェノール類の回
収率は低下しない。
その上、操作上からみても、抽出蒸留塔での塔頂留分の
分留およびそれの水蒸気蒸留によるフェノール類含有留
分の回収工程が加わるのみであるので、きわめて合理的
かつ経済的な処理方法ということができる。
また、本発明方法を一年間以上連続して運転しても、抽
出溶媒の劣化はみられないという効果をも奏する。
このように、本発明は、抽出蒸留塔での特定の蒸留操作
条件および該抽出蒸留塔の塔頂留分からフェノール類を
回収するための水蒸気蒸留工程を結合せしめたものであ
り、その結合の結果として高品質のフェノール類を収率
よく得られることを可能とし、また粗製フェノール類製
造のために任意のプロセスを選ぶことができるなど、そ
の効果の点において著しいものがある。
次に、フローシートを参照しながら、実施例について本
発明を説明する。
なお、百分率は重量%であり、供給量および生成量を示
す部は重量部である。
実施例 クメンを従来公知の方法にならって空気酸化して得られ
たクメンヒドロペルオキシドの酸接触分解生成物(アセ
トン約45%、クメンおよびαーメチルスチレンなどの
低沸点炭化水素約14%、フェノール約36%、その他
にメシチルオキサイド、ヒドロキシアセトン、高沸点炭
化水素、アセトフエノンおよびクミルフェノールなどの
高沸点物ならびに硫酸などをそれぞれ少量宛含有する)
288.66部をパイプ1から、また水酸化ナトリウム
水溶液32.23部をパイプ2からそれぞれ中和槽3に
供給する。
中和槽からは、硫酸ナトリウム水溶液6.04部がパイ
プ4から抜き出され、一方洗浄された酸接触分解中和物
317.64部はパイプ5によって第1蒸留塔6に送ら
れる。
第1蒸留塔で分留され、パイプ7によって取り出される
低沸点留分は201.51部で、アセトン約64%、ク
メンおよびα−メチルスチレンなどの低沸点炭化水素約
19%、水約16%、その他にメシチルオキサイド、ヒ
ドロキシアセトンなどの少量からなる組成を有している
第1蒸留塔の塔底留分は、パイプ8によって第2蒸留塔
9に導かれ、そこで高沸点留分を分離するための分留が
行われ、アセトフエノン、クミルフェノール類を主成分
とし、この他にフェノールその他を含有する塔底留分1
2.03部をパイプ10によって抜き出す。
第2蒸留塔の塔頂から留出した留分は、粗製フェノール
104.09部であり、その組成はフェノール101.
64部、クメンおよびα−メチルスチレンなどの低沸点
炭化水素約1.91部、ベンゾフラン類およびフエニル
ヘキセンなどの高沸点炭化水素約0.25部、メシチル
オキサイドおよびヒドロキンアセトンなどのケトン類約
0.17部などよりなる。
この粗製フェノールをパイプ11によって抽出蒸留塔1
2に送り込み、パイプ13から蒸留塔上部に供給される
少量のフェノールを含有するジエチレングリコール23
3.32部を溶媒として抽出蒸留を行なう。
抽出蒸留操作は、塔頂部分の圧力約1. 0 0mmH
g (絶対)、塔頂部分温度117℃、塔底部分温度1
85℃の運転条件下で行われた。
抽出蒸留塔の塔頂留分として4.10部が分留され、こ
れはクメンおよびα−メチルスチレンなどの低沸点炭化
水素47.9%、ベンゾフランおよびフエニルヘキセン
などの高沸点炭化水素6.9%、ヒドロキシアセトンお
よびメシチルオキサイドなどのケトン類5.1%ならび
にフェノール40.1%(これは1.64部に相当する
)よりなる組成を有している。
一方、抽出蒸留塔の塔底留分はフェノールおよびジエチ
レングリコールの混合物333.32部よりなり、これ
をパイプ14によって分留塔15に送り込み、蒸留操作
を行なった。
この分留塔での蒸留操作の結果、より高沸点留分である
ジエチレングリコールは少量のフェノールを含んだ状態
でパイプ13かも抜き出され、抽出蒸留溶媒として抽出
蒸留塔12に循環される。
また、より低沸点の留分であるフェノールは、パイプ1
6によって製品として分留される。
留出した製品フェノールは100部で、スルホン化着色
値(試料フェノール20mlを45℃の湯浴上で10分
間加温し、次いで濃硫酸20mlをすばやく混合後、室
温で1分間、更に水中で5分間放置する。
この試料を20mmのセルに移し、光電比色計により5
32mμにおける透過率を測定し、その値を%で示した
ものであり、その値の大きなもの程フェノールの品質が
良いとされる。
)は94%である。
抽出蒸留塔での低沸点留分は、前述の如く1.64部に
相当するフェノールを含有する留分であり、従って粗製
フェノール100重量部当り161重量部(1.64/
101.64×100)の割合でフェノールを留出せし
めた留分である。
この留分をパイプ17によって水蒸気蒸留塔18に導き
、塔頂部分圧力3 0 0mmHg (絶対)、塔頂部
分温度76℃、塔底部分温度82℃の運転条件下で水蒸
気蒸留を行なった。
水蒸気蒸留に際しては、パイプ19から108部の水が
添加され、また塔頂留出液分離槽20からの水相8.
6 6 部がパイプ21によって還流され、分離槽20
からの油相2.39部中には、その大部分を占める不純
物以外に約5.4%のフェノールが含有されており、分
離槽20からパイプ22によって0.13部抜き出され
る。
一方、水蒸気蒸留塔の塔底留分は、フェノール1.51
部、水1.08部および不純物0.20部よりなり、こ
のフェノール含有留分はパイプ23によって中和槽3に
循環せしめる。
比較例 ジエチレングリコールによる抽出蒸留工程およびその抽
出蒸留溶媒とフェノールとの分留工程迄は、実施例と同
様の方法がくり返された。
ただし、次のような点で相違している。
中和に用いられた水酸化ナトリウム水溶液は33.36
部、洗浄された酸接触分解中和物は315.98部、第
一蒸留塔における低沸点留分は2 0 1.4 3部、
粗製フェノールは102.52部フェノールとして10
0.13部)であり、これらの値は実施例でのそれらの
値と本質的には変るところがない。
抽出蒸留操作は、塔頂部分圧力1 O OmmHg(絶
対)、塔頂部分温度110℃、塔底部分温度185℃の
運転条件下で行われた。
その結果、抽出蒸留塔の塔頂留分として2.52部が分
留され、これはクメンおよびα−メチルスチレンなどの
低沸点炭化水素約78%、ベンゾフランおよびフエニル
ヘキセンなどの高沸点炭化水素約10%、ヒドロキシア
セトンおよびメシチルオキサイドなどのケトン類約7%
ならびにフェノール約5%(これは約0.13部に相当
し、0.1 3/1 00.1 3X100の値として
計算される粗製フェノール100重量部当り0.13重
量部の割合でフェノールを留出せしめたことになる)な
どからなる組成を有している。
抽出蒸留塔の塔底留分を分留し、ジエチレングリコール
から分離された製品フェノールは100部得られるが、
それのスルホン化着色値は58%にすぎない。
【図面の簡単な説明】
図面は、本発明に係るフェノールの精製法の−態様を示
すフローシートである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ヒドロベルオキシドの酸接触分解生成物から得られ
    た粗製フェノール類を該フェノール類より高沸点のポリ
    アルキレングリコールまたはそのエーテルの存在下にお
    いて抽出蒸留し、その塔底留分をフェノール類とポリア
    ルキレングリコールまたはそのエーテルとに分離して精
    製フェノール類を取得する方法において、前記粗製フェ
    ノール類中に含有されるフェノール類100重量部に対
    し約0.3〜30重量部の割合でフェノール類を留出さ
    せた不純物含有塔頂留分を水蒸気蒸留し、そのフェノー
    ル類含有留分を前記酸接触分解工程と抽出蒸留工程との
    中間の任意の工程に循環せしめることを特徴とするフェ
    ノール類の精製法。
JP54142448A 1979-11-02 1979-11-02 フエノ−ル類の精製法 Expired JPS5814411B2 (ja)

Priority Applications (5)

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