JP2002543112A - アントラサイクリン誘導体を含有する配合製剤 - Google Patents

アントラサイクリン誘導体を含有する配合製剤

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ジエローニ,マリア・クリスチーナ
リパモンテイ,マリーナ
カルーソ,ミケレ
スアラート,アントニーノ
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フアルマシア・エ・アツプジヨン・エツセ・ピー・アー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、抗癌治療において、特に原発性または転移性肝癌の治療において有用な、アルキル化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体から選択される抗癌剤と組合せて投与されるモルホリニルアントラサイクリンを含有する配合製剤に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、新生物疾患治療の分野に関する。特に、本発明はアントラサイクリ
ン誘導体を抗癌治療において有効な少なくとも別の薬物と組合せて投与すること
により発揮される相乗的抗癌効果に関する。
【0002】 癌は動物及びヒトにおける主要な死亡原因である。癌を撲滅するための有用な
手段は手術、放射線及び化学療法である。
【0003】 特に、2つ以上の薬物を組合せてまたは一緒に使用して癌を治療するように設
計された複合化学療法は十分に許容されている新生物疾患の治療法である。
【0004】 癌を患っている患者に投与するのにより活性であり且つ安全な抗腫瘍剤の組合
せを選択するために幾つかの努力がなされてきたし、依然としてなされている。
【0005】 相乗的治療効果を得るために公知の抗腫瘍化合物を1つ以上の別の抗腫瘍化合
物と組合せて投与することにより前記した公知の抗腫瘍化合物の抗腫瘍効果を高
めることが抗癌治療の分野で強く要望されている。
【0006】 本発明は、相乗的効果を得ることができるようにモルホリニルアントラサイク
リンであるアントラサイクリン誘導体を抗癌治療において有効な少なくとも別の
薬物と組合せて投与することにより上記要望を満たす。
【0007】 従って、本発明の第1の主題は、アルキル化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラ
ーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体か
ら選択される抗癌治療において有効な少なくとも別の薬物と組合せて投与される
モルホリニルアントラサイクリンを含有する配合製剤である。
【0008】 本発明のアントラサイクリン誘導体は式(I)及び(II)を有するモルホリ
ニルアントラサイクリンである。
【0009】
【化2】
【0010】 式(I)及び(II)を有するモルホリニルアントラサイクリンの化学名は、
メトキシモルホリノドキソルビシン(MMDX、内部コードPNU 15224
3)としても公知の3’−デアミノ−3’−(2−メトキシ−4−モルホリニル
)ドキソルビシン・HCl(I)、及びMX2としても公知の3’−デアミノ−
3’−(4−モルホリニル)−13−デオキソ−10−ヒドロキシカルミノマイ
シン(II)である。
【0011】 MMDXは、糖部分の3’位の−NHをメトキシモルホリノ基で置換して得
られるドキソルビシン誘導体である。この化合物は、少なくとも部分的に新しい
作用モードを有し、広い活性スペクトルを有する新規なアントラサイクリンを同
定する目的の研究中に合成されたものであり、Bargiottiらの米国特許
第4,672,057号明細書に記載されている。
【0012】 MMDXはインビトロ及びインビボにおいてアントラサイクリン耐性でmdr
表現型を示す腫瘍細胞に対して活性であり、後者のメカニズムはヒトにおいても
起こると認められている。
【0013】 MMDXはL−PAMまたはシスプラチン(cDDP)に対して耐性の腫瘍細
胞に対してもトポイソメラーゼII阻害剤に対して耐性(多剤耐性)の細胞に対
して交差耐性を示さなかった。MMDXはi.p.、i.v.または経口投与後
活性であり、マウス白血病に対して及び充実性のマウス及びヒト腫瘍モデルに対
して良好な抗腫瘍活性を有する。
【0014】 前記化合物はインビボで投与したときに非常に強力である点で多くのアントラ
サイクリン類とは異なる。最適i.v.用量はドキソルビシンの少なくとも1/
80未満である。
【0015】 分子がかなり脂肪親和性であるために、化合物は細胞内濃度を高めることがで
き、耐性モデルに対する効果の点で経口投与後も有効であり得る。
【0016】 MX2は10−ヒドロキシ−13−デオキソカルミノマイシンの3’−デアミ
ノ−3’−(4−モルホリニル)誘導体類に属するモルホリニルアントラサイク
リンであり、Otakeらの米国特許第4,710,564号明細書に記載され
ている。
【0017】 MX2はインビトロ及びインビボにおいてアントラサイクリン耐性でmdr表
現型を示す腫瘍細胞に対して活性である。
【0018】 MX2はCTX、L−Pam及びcDDPに対して耐性の腫瘍細胞に対して交
差耐性を示さなかった。MX2はi.p.、i.v.または経口投与後活性であ
り、マウス及びヒト腫瘍モデルに対して良好な抗白血病及び抗腫瘍活性を有する
。MX2はドキソルビシンに比してかなり脂肪親和性であり、少ない心臓毒性を
有する。MX2の最大容量限定要因は骨髄抑制である。
【0019】 上に定義した式(I)または(II)を有するモルホリニルアントラサイクリ
ンと組合せてまたは一緒に使用され得る抗癌治療において有用な薬物の中に、ア
ルキル化剤(例えば、マイトマイシンC、シクロホスファミド、ブスルファン、
イホスファミド、イソスファミド、メルファラン、ヘキサメチルメラミン、チオ
テパ、クロラムブシルまたはダカルバジン);代謝拮抗物質(例えば、ゲムシタ
ビン、カペシタビン、5−フルオロウラシル、シタラビン、2−フルオロデオキ
シシチジン、メトトレキセート、イダトレキセート、トムデックスまたはトリメ
トレキセート);トポイソメラーゼII阻害剤(例えば、ドキソルビシン、エピ
ルビシン、エトポシド、テニポシドまたはミトキサントロン);トポイソメラー
ゼI阻害剤(例えば、イリノテカン(CPT−11)、7−エチル−10−ヒド
ロキシカンプトテシン(SN−38)またはトポテカン);細胞分裂阻害剤(例
えば、パクリタキセル、ドセタキセル、ビンブラスチン、ビンクリスチンまたは
ビノレブリン);及び白金誘導体(例えば、シスプラチン、オキサリプラチン、
スピロプラチン(spiroplatinum)またはカルボプラチン(car
boplatinum))が挙げられ得る。
【0020】 本明細書中、「抗癌治療」は、ヒトを含めた哺乳動物における白血病、メラノ
ーマ、肝癌、乳癌、卵巣癌、前立腺癌、胃癌、膵臓癌、肺癌、腎臓癌、結腸癌及
び中枢神経系腫瘍を含めたガン、新生物または悪性腫瘍を治療するためのあらゆ
るタイプの治療を指す。
【0021】 本発明の配合製剤の成分は同時に、別々にまたは逐次投与され得る。従って、
本発明の別の主題は、抗癌治療における本発明の配合製剤の同時、別々または逐
次使用である。例えば、上に定義した式(I)または(II)を有するモルホリ
ニルアントラサイクリンは他の抗癌剤の前に投与され得る。特定例では、1日目
及び2日目に式(I)を有するモルホリニルアントラサイクリンを投与し、3日
目にシスプラチンを投与する。
【0022】 本発明の好ましい配合製剤は、上に定義した式(I)または(II)を有する
モルホリニルアントラサイクリン及び白金誘導体(特に、シスプラチン)を含有
する。本発明のより好ましい配合製剤は式(I)を有するモルホリニルアントラ
サイクリン及びシスプラチンを含有する。
【0023】 上記したように、本発明の配合製剤は抗癌治療に使用され得る。好ましい実施
態様では、本発明の配合製剤は肝癌、例えば主に肝臓に限局されている肝癌(例
えば、肝細胞癌または胆管癌)または肝転移を治療するために使用され得る。
【0024】 本発明の配合製剤の成分は、患者に対して経口、非経口を含めた医学的に許容
され得る方法で、またはインプラントのような局在的治療アプローチで投与され
得る。経口投与には、配合製剤の成分を好適な経口形態(例えば、錠剤、カプセ
ル剤、トローチ剤、懸濁液、溶液、乳濁液、粉剤、シロップ剤等)で投与するこ
とを含む。非経口投与には、配合製剤の成分を皮下、静脈または筋肉内注射によ
り投与することを含む。インプラントには、肝内動脈インプラントのような動脈
内インプラントが含まれる。注射及びインプラントは、投与のために使用される
時期及び用量を正確にコントロールできるので好ましい投与経路である。
【0025】 例えば、上記した肝癌を患っている患者を治療する場合、配合製剤の成分は肝
動脈を介して同時に、別々にまたは逐次肝内投与され得る。より正確には、配合
製剤の成分は、転移性肝癌または以前に治療を受けていない原発性肝癌腫を患っ
ている患者に対して肝動脈を介して直接肝内potacathの栓に挿入したi
.v.ラインの外側入口にまたは肝動脈に挿入したカテーテルを介して投与され
得る。
【0026】 本発明の好ましい実施態様では、MMDXは輸液として肝動脈を介して投与さ
れ得る。好ましくは塩類溶液に予め溶解させたMMDXの適正な用量を適量(例
えば、1〜100ml)の肝動脈を注入後肝腫瘍中に選択的に留まる薬剤、例え
ばヨウ化油(LIPIODOL(商標))と混合させ得る。本発明の配合製剤の
成分の実際に好ましい投与方法及び投与順序は、特に使用する上に定義した式(
I)または(II)を有するモルホリニルアントラサイクリンの特定薬剤、使用
する他の抗癌剤の特定薬剤、治療する特定の癌、治療する疾患の重篤度及び治療
する特定患者に従って変更し得る。本発明の配合製剤を投与するための投与量範
囲は、患者の年令、状態、性別及び疾患の程度により異なり得、当業者により決
定され得る。
【0027】 従って、投与レジメは治療について慣用されているように患者の状態、応答及
び関連治療の細目に合わせなければならず、状態の変化に応答して及び/または
他の臨床状態にてらして調節する必要があることがある。
【0028】 本発明はまた別の態様で、抗癌治療において同時に、別々にまたは逐次使用す
るための配合製剤としての上に定義した式(I)または(II)を有するモルホ
リニルアントラサイクリン及びアルキル化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼ
II阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体から選
択される少なくとも別の抗癌剤を含有する製品を提供する。
【0029】 本発明はまた、本発明の配合製剤の2つ以上の成分を医薬的に許容され得る担
体または賦形剤と混合して含む医薬組成物に関する。従って、本発明の別の主題
は、医薬的に許容され得る担体または賦形剤、及び活性成分として上に定義した
式(I)または(II)を有するモルホリニルアントラサイクリン及びアルキル
化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤
、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体から選択される少なくとも別の抗癌剤を含有す
る医薬組成物である。
【0030】 本発明の医薬組成物は抗癌治療において有用である。特に、本発明の医薬組成
物は上記した肝癌の治療において有用である。
【0031】 本発明の医薬組成物の製造において使用される医薬的に許容され得る担体また
は賦形剤は、化合物を医薬組成物の形態で処方する当業者に公知である。例えば
、前記医薬組成物は慣用的に、例えば医薬的に許容され得る塩、緩衝剤、保存剤
及び/または相容性担体を含み得る。本明細書中、「医薬的に許容され得る担体
」は、1つ以上のヒトを含めた哺乳動物に対して投与するのに適した適合性の固
体または液体充填剤、希釈剤またはカプセル化物質を指す。
【0032】 非経口または肝内投与に適した医薬組成物は無菌形態で処方される。従って、
無菌組成物は非毒性の非経口的に許容され得る希釈剤または溶媒中の無菌溶液で
あり得る。
【0033】 肝内投与用医薬組成物は、例えば肝動脈を介して注入後肝癌中に選択的に留ま
る形態で処方される。LIPIODOL(商標)は肝内投与のために使用され得
る抗癌剤の好適な担体である。
【0034】 本発明の医薬組成物中に含有させる活性成分の量は投与経路やベヒクルのよう
な多くの要因に応じてかなり広範囲に変更し得る。例えば、本発明の医薬組成物
は0.1〜100mgのMMDX及び1〜1,000mgの白金誘導体(例えば
、シスプラチン)を含有し得る。
【0035】 本発明の更なる態様は、癌を患っているヒトを含めた哺乳動物の治療方法を提
供することであり、その方法は前記哺乳動物に対して上に定義した式(I)また
は(II)を有するモルホリニルアントラサイクリン及びアルキル化剤、代謝拮
抗物質、トポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻
害剤及び白金誘導体から選択される少なくとも別の抗癌剤を相乗的抗癌効果を生
ずるのに有効な量投与することを含む。
【0036】 本発明の更なる態様は、抗癌治療を要するヒトを含めた哺乳動物において抗癌
剤を用いる抗癌治療により生ずる副作用を抑える方法を提供することであり、そ
の方法は前記哺乳動物に対して上に定義した式(I)または(II)を有するモ
ルホリニルアントラサイクリン及びアルキル化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラ
ーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体か
ら選択される少なくとも別の抗癌剤を含む配合製剤を相乗的抗癌効果を生ずるの
に有効な量投与することを含む。特に、本発明は原発性または転移性肝癌を患っ
ている患者の治療方法を提供する。
【0037】 本明細書中、用語「相乗的抗癌効果」は、ヒトを含めた哺乳動物に対して上に
定義した式(I)または(II)を有するモルホリニルアントラサイクリン及び
アルキル化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼ
I阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体から選択される少なくとも別の抗癌剤
の組合せを相乗的抗癌効果を生ずるのに有効な量投与することによる増殖癌の抑
制、好ましくは腫瘍の完全退縮を意味する。
【0038】 本明細書中、用語「投与」または「投与する」は、上記した非経口及び/また
は経口及び/または局在的投与を意味する。本発明の方法において、モルホリニ
ルアントラサイクリンはアルキル化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼII阻
害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体から選択され
る少なくとも別の抗癌剤と同時に投与され得るか、または任意の順序で逐次投与
され得る。実際に好ましい投与方法及び投与順序は特に使用するモルホリニルア
ントラサイクリン(I)または(II)の特定処方、使用するアルキル化剤、代
謝拮抗物質、トポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分
裂阻害剤または白金誘導体の特定処方、治療する特定腫瘍モデル及び治療する特
定宿主に応じて異なる。
【0039】 本発明の方法において、式(I)または(II)を有するモルホリニルアント
ラサイクリンは治療中通常体表面積1mあたり約0.1〜約100mg投与さ
れる。より好ましくは、モルホリニルアントラサイクリンは治療中体表面積1m あたり約1〜約1,000mg投与される。
【0040】 本発明の方法において、アルキル化剤は治療中通常体表面積1mあたり約1
0〜約100,000mg投与される。より好ましくは、アルキル化剤は治療中
体表面積1mあたり約180〜約16,000mg投与される。
【0041】 本発明の方法において、代謝拮抗物質は治療中通常体表面積1mあたり約0
.1〜約1,000mg投与される。より好ましくは、代謝拮抗物質は治療中体
表面積1mあたり約0.2〜約500mg投与される。
【0042】 本発明の方法において、トポイソメラーゼII阻害剤は治療中通常体表面積1
あたり約1〜約1,000mg投与される。より好ましくは、トポイソメラ
ーゼII阻害剤は治療中体表面積1mあたり約10〜約500mg投与される
【0043】 本発明の方法において、トポイソメラーゼI阻害剤は治療中通常体表面積1m あたり約1〜約1,000mg投与される。より好ましくは、トポイソメラー
ゼI阻害剤は治療中体表面積1mあたり約100〜約500mg投与される。
【0044】 本発明の方法において、細胞分裂阻害剤は治療中通常体表面積1mあたり約
1〜約1,000mg投与される。より好ましくは、細胞分裂阻害剤は治療中体
表面積1mあたり約10〜約500mg投与される。
【0045】 本発明の方法において、白金誘導体は治療中通常体表面積1mあたり約1〜
約1,000mg投与される。より好ましくは、白金誘導体は治療中体表面積1
あたり約10〜約500mg投与される。
【0046】 上記したように、本発明の抗癌治療は、ヒトを含めた哺乳動物において例えば
乳癌、卵巣癌、前立腺癌、肺癌、結腸癌、腎臓癌、胃癌、膵臓癌、肝癌、メラノ
ーマ、白血病及び中枢神経系腫瘍を治療するために適している。特に、本発明の
抗癌治療は肝癌の治療のために適している。
【0047】 本発明はまた、上に定義した式(I)または(II)を有するモルホリニルア
ントラサイクリンの薬剤及びアルキル化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼI
I阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体から選択
される少なくとも別の抗癌剤の薬剤を適当な容器中に含む治療キットを提供する
。例えば、本発明のキットでは、モルホリニルアントラサイクリン及びアルキル
化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤
、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体から選択される少なくとも別の抗癌剤を1つの
容器または別個の容器中に存在させる。特定例では、キットは上に定義した式(
I)を有するモルホリニルアントラサイクリンの薬剤及びシスプラチンの薬剤を
別個の容器中に含む。
【0048】 本発明のキットは上記した抗癌治療、特に肝癌の治療において使用される。
【0049】 上記したように、上で定義した式(I)または(II)を有するモルホリニル
アントラサイクリン及び抗癌治療において有効な少なくともの別の薬物、例えば
アルキル化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼ
I阻害剤、細胞分裂阻害剤または白金誘導体の併用投与の効果が毒性を増加させ
ることなく有意に増加する(相乗効果)。換言すると、本発明の複合治療により
、上で定義したモルホリニルアントラサイクリン(I)または(II)及び他の
抗癌物質の抗癌効果が高められ、よって癌に対して最も有効で毒性が最低の治療
が提供される。
【0050】 本発明の配合製剤の付加的作用を、例えば本発明の配合製剤及び方法の例示で
あって、限定するものではない以下のインビボ試験により示す。臨床治療におい
て通常経験する各種条件及びパラメーターの他の好適な変更及び調節は当業者に
自明であり、本発明の範囲内である。
【0051】 表1は、(もともとNCIから入手した)播種性L1210マウス白血病に対
して式(I)を有するモルホリニルアントラサイクリン(PNU−152243
)を抗癌治療において有効な代表的な薬物である白金誘導体のシスプラチン(C
DDP)と併用することにより得た抗白血病活性を示す。
【0052】
【表1】 1) L1210マウス白血病は10細胞/マウスを毎週ip経代接種するこ
とによりDBA/2マウスにおいて維持した。実験では、10細胞/マウスを
0日目にCD2F1マウスにiv注射した。2) 腫瘍移植(0日目)から1日後に治療を始める。3) 寿命の延長[(治療マウスの平均生存時間/対照の平均生存時間)×100
]−100。4) 中毒死の数/マウスの数。
【0053】 上記したデータは、3日目に5.9及び7.7mg/kgのcDDPのみを投
与したとき、1日目と2日目に0.05mg/kgのPNU 152243のみ
を投与したときにはそれぞれ毒性なしに33、33及び50のILS%値を示す
ことを示す。
【0054】 1日目と2日目に0.05mg/kgのPNU 152243及び3日目に5
.9または7.7mg/kgのCDDPを併用投与して得たデータは、ILS%
の有意な増加(それぞれ、83及び100)(相乗効果)を示し、各薬物の単独
投与に比して併用投与の実際の治療効果が立証される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/337 A61K 31/337 31/407 31/407 31/4164 31/4164 31/437 31/437 31/4745 31/4745 31/475 31/475 31/513 31/513 31/519 31/519 31/53 31/53 31/675 31/675 31/7048 31/7048 31/7068 31/7068 31/7135 31/7135 33/24 33/24 45/00 45/00 A61P 1/16 A61P 1/16 35/00 35/00 43/00 111 43/00 111 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 カルーソ,ミケレ イタリー国、イ−20131・ミラノ、ビア・ デシデリオ、3 (72)発明者 スアラート,アントニーノ イタリー国、イ−20100・ミラノ、ビア・ デツリ・インブリヤーニ、39 Fターム(参考) 4C084 AA17 NA14 ZA751 ZB261 ZC201 4C086 AA01 AA02 BA02 BC38 BC43 BC64 CB03 CB09 CB21 CB22 DA32 DA35 DA38 EA10 EA11 EA17 4C206 AA01 AA02 FA31 FA53 JA06 MA02 MA04 MA10 ZA75 ZB26 ZC20

Claims (59)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 式(I)または(II): 【化1】 を有するモルホリニルアントラサイクリン及びアルキル化剤、代謝拮抗物質、ト
    ポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白
    金誘導体から選択される抗癌剤を含有する配合製剤。
  2. 【請求項2】 アルキル化剤がマイトマイシンC、シクロホスファミド、ブ
    スルファン、イホスファミド、イソスファミド、メルファラン、ヘキサメチルメ
    ラミン、チオテパ、クロラムブシル及びダカルバジンから選択される請求の範囲
    第1項に記載の製剤。
  3. 【請求項3】 代謝拮抗物質がゲムシタビン、カペシタビン、5−フルオロ
    ウラシル、シタラビン、2−フルオロデオキシシチジン、メトトレキセート、イ
    ダトレキセート、トムデックス及びトリメトレキセートから選択される請求の範
    囲第1項に記載の製剤。
  4. 【請求項4】 トポイソメラーゼII阻害剤がドキソルビシン、エピルビシ
    ン、エトポシド、テニポシド及びミトキサントロンから選択される請求の範囲第
    1項に記載の製剤。
  5. 【請求項5】 トポイソメラーゼI阻害剤がイリノテカン(CPT−11)
    、7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシン(SN−38)及びトポテカン
    から選択される請求の範囲第1項に記載の製剤。
  6. 【請求項6】 細胞分裂阻害剤がパクリタキセル、ドセタキセル、ビンブラ
    スチン、ビンクリスチン及びビノレブリンから選択される請求の範囲第1項に記
    載の製剤。
  7. 【請求項7】 白金誘導体がシスプラチン、オキサリプラチン、スピロプラ
    チン及びカルボプラチンから選択される請求の範囲第1項に記載の製剤。
  8. 【請求項8】 白金誘導体がシスプラチンである請求の範囲第7項に記載の
    製剤。
  9. 【請求項9】 式(I)を有するモルホリニルアントラサイクリン及びシス
    プラチンを含有する請求の範囲第1項に記載の製剤。
  10. 【請求項10】 更に医薬的に許容され得る担体または賦形剤を含有する医
    薬組成物として処方される請求の範囲第1項〜第9項のいずれか1項に記載の製
    剤。
  11. 【請求項11】 抗癌治療に使用するための請求の範囲第1項〜第10項の
    いずれか1項に記載の製剤。
  12. 【請求項12】 抗癌治療が肝癌治療である請求の範囲第11項に記載の製
    剤。
  13. 【請求項13】 肝癌が原発的に肝臓に限局されている癌または肝転移であ
    る請求の範囲第12項に記載の製剤。
  14. 【請求項14】 原発的に肝臓に限局されている癌が肝細胞癌または胆管癌
    である請求の範囲第13項に記載の製剤。
  15. 【請求項15】 抗癌治療において同時に、別々にまたは逐次使用するため
    の配合製剤としての請求の範囲第1項に記載の式(I)または(II)を有する
    モルホリニルアントラサイクリン及びアルキル化剤、代謝拮抗物質、トポイソメ
    ラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体
    から選択される抗癌剤を含有する製品。
  16. 【請求項16】 抗癌治療が肝癌治療である請求の範囲第15項に記載の製
    品。
  17. 【請求項17】 肝癌が原発的に肝臓に限局されている癌または肝転移であ
    る請求の範囲第16項に記載の製品。
  18. 【請求項18】 原発的に肝臓に限局されている癌が肝細胞癌または胆管癌
    である請求の範囲第17項に記載の製品。
  19. 【請求項19】 モルホリニルアントラサイクリン及び抗癌剤を別々にまた
    は逐次使用する請求の範囲第15項〜第18項のいずれか1項に記載の製品。
  20. 【請求項20】 抗癌剤の前にモルホリニルアントラサイクリンを投与する
    請求の範囲第19項に記載の製品。
  21. 【請求項21】 モルホリニルアントラサイクリンを1日目及び2日目に投
    与し、抗癌剤を3日目に投与する請求の範囲第15項〜第21項のいずれか1項
    に記載の製品。
  22. 【請求項22】 モルホリニルアントラサイクリンが式(I)を有し、抗癌
    剤がシスプラチンである請求の範囲第15項〜第21項のいずれか1項に記載の
    製品。
  23. 【請求項23】 肝内投与のために処方されている請求の範囲第15項〜第
    22項のいずれか1項に記載の製品。
  24. 【請求項24】 アルキル化剤がマイトマイシンC、シクロホスファミド、
    ブスルファン、イホスファミド、イソスファミド、メルファラン、ヘキサメチル
    メラミン、チオテパ、クロラムブシル及びダカルバジンから選択される請求の範
    囲第15項〜第23項のいずれか1項に記載の製品。
  25. 【請求項25】 代謝拮抗物質がゲムシタビン、カペシタビン、5−フルオ
    ロウラシル、シタラビン、2−フルオロデオキシシチジン、メトトレキセート、
    イダトレキセート、トムデックス及びトリメトレキセートから選択される請求の
    範囲第15項〜第24項のいずれか1項に記載の製品。
  26. 【請求項26】 トポイソメラーゼII阻害剤がドキソルビシン、エピルビ
    シン、エトポシド、テニポシド及びミトキサントロンから選択される請求の範囲
    第15項〜第24項のいずれか1項に記載の製品。
  27. 【請求項27】 トポイソメラーゼI阻害剤がイリノテカン(CPT−11
    )、7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシン(SN−38)及びトポテカ
    ンから選択される請求の範囲第15項〜第24項のいずれか1項に記載の製品。
  28. 【請求項28】 細胞分裂阻害剤がパクリタキセル、ドセタキセル、ビンブ
    ラスチン、ビンクリスチン及びビノレブリンから選択される請求の範囲第15項
    〜第24項のいずれか1項に記載の製品。
  29. 【請求項29】 白金誘導体がシスプラチン、オキサリプラチン、スピロプ
    ラチン及びカルボプラチンから選択される請求の範囲第15項〜第24項のいず
    れか1項に記載の製品。
  30. 【請求項30】 白金誘導体がシスプラチンである請求の範囲第29項に記
    載の製品。
  31. 【請求項31】 抗癌治療において同時に、別々にまたは逐次使用するため
    の配合製剤としての請求の範囲第1項に記載の式(I)を有するモルホリニルア
    ントラサイクリン及びシスプラチンを含有する製品。
  32. 【請求項32】 肝内投与のために処方されている請求の範囲第15項〜第
    31項のいずれか1項に記載の製品。
  33. 【請求項33】 抗癌治療用薬剤の製造における請求の範囲第1項に記載の
    式(I)または(II)を有するモルホリニルアントラサイクリン及びアルキル
    化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤
    、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体から選択される抗癌剤の使用であって、前記モ
    ルホリニルアントラサイクリン及び抗癌剤は同時に、別々にまたは逐次投与され
    る前記使用。
  34. 【請求項34】 アルキル化剤がマイトマイシンC、シクロホスファミド、
    ブスルファン、イホスファミド、イソスファミド、メルファラン、ヘキサメチル
    メラミン、チオテパ、クロラムブシル及びダカルバジンから選択される請求の範
    囲第33項に記載の使用。
  35. 【請求項35】 代謝拮抗物質がゲムシタビン、カペシタビン、5−フルオ
    ロウラシル、シタラビン、2−フルオロデオキシシチジン、メトトレキセート、
    イダトレキセート、トムデックス及びトリメトレキセートから選択される請求の
    範囲第33項に記載の使用。
  36. 【請求項36】 トポイソメラーゼII阻害剤がドキソルビシン、エピルビ
    シン、エトポシド、テニポシド及びミトキサントロンから選択される請求の範囲
    第33項に記載の使用。
  37. 【請求項37】 トポイソメラーゼI阻害剤がイリノテカン(CPT−11
    )、7−エチル−10−ヒドロキシカンプトテシン(SN−38)及びトポテカ
    ンから選択される請求の範囲第33項に記載の使用。
  38. 【請求項38】 細胞分裂阻害剤がパクリタキセル、ドセタキセル、ビンブ
    ラスチン、ビンクリスチン及びビノレブリンから選択される請求の範囲第33項
    に記載の使用。
  39. 【請求項39】 白金誘導体がシスプラチン、オキサリプラチン、スピロプ
    ラチン及びカルボプラチンから選択される請求の範囲第33項に記載の使用。
  40. 【請求項40】 モルホリニルアントラサイクリンが式(I)を有し、抗癌
    剤がシスプラチンである請求の範囲第33項〜第39項のいずれか1項に記載の
    使用。
  41. 【請求項41】 抗癌治療が肝癌治療である請求の範囲第33項〜第40項
    のいずれか1項に記載の使用。
  42. 【請求項42】 肝癌が原発的に肝臓に限局されている癌または肝転移であ
    る請求の範囲第41項に記載の使用。
  43. 【請求項43】 原発的に肝臓に限局されている癌が肝細胞癌または胆管癌
    である請求の範囲第42項に記載の使用。
  44. 【請求項44】 薬剤が肝内投与のために処方されている請求の範囲第33
    項〜第43項のいずれか1項に記載の使用。
  45. 【請求項45】 抗癌剤の前にモルホリニルアントラサイクリンを投与する
    請求の範囲第33項〜第44項のいずれか1項に記載の使用。
  46. 【請求項46】 モルホリニルアントラサイクリンを1日目及び2日目に投
    与し、抗癌剤を3日目に投与する請求の範囲第33項〜第45項のいずれか1項
    に記載の使用。
  47. 【請求項47】 請求の範囲第1項に記載の式(I)または(II)を有す
    るモルホリニルアントラサイクリンの薬剤及びアルキル化剤、代謝拮抗物質、ト
    ポイソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白
    金誘導体から選択される抗癌剤の薬剤を適当な容器中に含む治療キット。
  48. 【請求項48】 モルホリニルアントラサイクリン及び抗癌剤を1つの容器
    内に存在させる請求の範囲第47項に記載のキット。
  49. 【請求項49】 モルホリニルアントラサイクリン及び抗癌剤を別個の容器
    内に存在させる請求の範囲第47項に記載のキット。
  50. 【請求項50】 モルホリニルアントラサイクリンが式(I)を有し、抗癌
    剤がシスプラチンである請求の範囲第47項〜第49項のいずれか1項に記載の
    キット。
  51. 【請求項51】 抗癌治療に使用するための請求の範囲第47項〜第50項
    のいずれか1項に記載のキット。
  52. 【請求項52】 抗癌治療が肝癌治療である請求の範囲第51項に記載のキ
    ット。
  53. 【請求項53】 肝癌が原発的に肝臓に限局されている癌または肝転移であ
    る請求の範囲第52項に記載のキット。
  54. 【請求項54】 原発的に肝臓に限局されている癌が肝細胞癌または胆管癌
    である請求の範囲第53項に記載のキット。
  55. 【請求項55】 成分が肝内投与のために処方されている請求の範囲第47
    項〜第54項のいずれか1項に記載のキット。
  56. 【請求項56】 癌を患っているヒトを含めた哺乳動物の治療方法であって
    、前記哺乳動物に対して請求の範囲第1項に記載の式(I)または(II)を有
    するモルホリニルアントラサイクリン及びアルキル化剤、代謝拮抗物質、トポイ
    ソメラーゼII阻害剤、トポイソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白金誘
    導体から選択される抗癌剤を相乗的抗癌効果を生ずるのに有効な量投与する前記
    方法。
  57. 【請求項57】 癌が肝癌である請求の範囲第56項に記載の方法。
  58. 【請求項58】 ヒトを含めた哺乳動物において抗癌剤を用いる抗癌治療に
    より生ずる副作用を抑える方法であって、その必要がある哺乳動物に対して請求
    の範囲第1項に記載の式(I)または(II)を有するモルホリニルアントラサ
    イクリン及びアルキル化剤、代謝拮抗物質、トポイソメラーゼII阻害剤、トポ
    イソメラーゼI阻害剤、細胞分裂阻害剤及び白金誘導体から選択される抗癌剤を
    相乗的抗癌効果を生ずるのに有効な量含む配合製剤を投与する前記方法。
  59. 【請求項59】 癌が肝癌である請求の範囲第58項に記載の方法。
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