JP2002541354A - 編物の格子構造体、特にジオテキスタイル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】追加の取付糸又はより太い取付糸を必要とすることなく、経糸及び横糸の良好な結合を達成すること。 【解決手段】横糸（２）が経糸（１）と交差している領域（４）には、取付糸（３）の網目（７）の長さは、交差領域間にある、格子構造体の領域における編目の長さよりも遥かに短い。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 本発明は、直線状に延びている経糸と、該経糸に対し実質的に直角に延びてい
る横糸とを有し、該横糸は取付糸によって経糸と結合されており、取付糸は経編
みによって絡み付けられており、取付糸の網目は経糸に全長に亘って巻き付き、
横糸に交差領域で巻き付き、経糸及び横糸は、単独で又はグループで、格子の内
法の幅を生じさせるかなり大きな間隔をあけて設けられてなる編物の格子構造体
、特にジオテキスタイルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

このタイプの編物の格子構造体は米国特許第4,472,086号及び第4,540,311号か
ら公知である。直線状に延びておりかつ荷重を吸収する、格子の経糸及び横糸が
、高弾性のポリエステル糸又は例えばポリアミド製の他の強力なフィラメント糸
から構成されていることは好ましい。鎖編み又はトリコット編みの形で経糸を横
糸と結合させる、編んで絡み付けられた取付糸の、その太さは、経糸及び横糸の
太さよりも著しく細い。

【０００３】 必要ならば、この格子構造体を、その製造後に、軟質合成樹脂、例えばＰＶＣ
で、ビチューメン・エマルションで又はラテックスで被覆する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】

追加の取付糸又はより太い取付糸を必要とすることなく、経糸及び横糸の良好
な結合を達成するという課題が、本発明の基礎になっている。

【０００５】 上記課題は、本発明に基づき、横糸が経糸と交差している領域には、取付糸の
網目の長さは、交差領域間にある、格子構造体の領域における編目の長さよりも
遥かに短いこと、により解決される。

【０００６】 取付糸の網目の長さが、横糸が経糸と交差する領域で、交差領域間の網目の長
さよりも、少なくとも３０％短いことは、好都合である。この措置によって、格
子構造体の強度を損なう恐れなく、取付糸のかなりの節約が達成される。更に、
この編物の格子構造体の生産速度も増大される。本発明の他の特徴は請求項から
明らかである。

【０００７】

【発明の実施の形態】

以下の明細書で、図面を参照して本発明の１つの実施の形態を詳述する。図１
に示した、編物の格子構造体は、直線状に延びている経糸１と、経糸１に対し直
角に延びている横糸２とから構成されている。３本毎の経糸１が１つの経糸グル
ープ９に纏められている。更に、２本毎の横糸２が１つの横糸グループ１１に纏
められている。横糸２は編んで絡み付けられた取付糸３によって経糸１と結合さ
れている。取付糸３の網目は経糸１の表面を覆うようにしてジグザグに延びてい
る。経糸グループ９及び横糸グループ１１は格子６の内法の幅５を生じさせる間
隔をあけて設けられている。

【０００８】 本発明によれば、横糸２が経糸１と交差している領域４には、取付糸３の網目
７′の長さ８′は、交差領域間にある、格子構造体の領域における網目の長さよ
りも遥かに短い。

【０００９】 特に図２及び３に示すように、網目７′の、すなわち取付糸３のループの、そ
の長さ８′は、横糸２が経糸１と交差する領域４で、交差領域４間の網目７の長
さ８よりも、少なくとも３０％、好ましくは５０％短い。交差領域４では、取付
糸３の網目７′は、１本の経糸１につき各横糸２に割り当てられていることがで
きる。

【００１０】 経糸１が側方のずれに対し守られているように、結合糸１０がラッシェル編み
で絡み付けられている。この結合糸は経糸グループ９の経糸１を束ねて、側方に
ずれないように固定している。この結合糸１０は、経糸グループ９の経糸１にジ
グザグに巻き付いているか、あるいは、図２及び３が示すように、各経糸グルー
プ９の取付糸３に巻き付いている。しかし乍ら、或る経糸グループ９の取付糸３
が、トリコット編みにより、或る経糸グループ９の１本の経糸１から同じ経糸グ
ループ９の隣り合った経糸１へ移ることによって、或る経糸グループ９の経糸１
を側方にずれないように固定することも可能である。本発明に係わる織物の格子
構造体を、周知のように、不織布層と結合させることもできる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明に記載の編物の格子構造体の略図を示している。

【図２】 格子構造体の繰返しを一方の側から見た拡大図を示している。

【図３】 格子構造体の繰返しを他方の側から見た拡大図を示している。

【符号の説明】

１ 経糸 ２ 横糸 ３ 取付糸 ４ 交差領域 ５ 内法の幅 ６ 格子 ７ 網目 ７′ 交差領域４の網目 ８ 網目７の長さ ８′ 網目７′の長さ ９ 経糸グループ １０ 結合糸 １１ 横糸グループ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ，ＵＧ，ＺＷ )，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ， ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ， ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，Ｃ Ｒ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ， ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，Ｋ Ｒ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ， ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，Ｓ Ｉ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ

Claims (7)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 直線状に延びている経糸（１）と、該経糸（１）に対し実質
   的に直角に延びている横糸（２）とを有し、該横糸（２）は取付糸（３）によっ
   て前記経糸（１）と結合されており、前記取付糸は経編みによって絡み付けられ
   ており、前記取付糸の網目は前記経糸（１）に全長に亘って巻き付き、前記横糸
   (２)に交差領域（４）で巻き付き、前記経糸（１）及び前記横糸（２）は、単独
   で又はグループで、格子（６）の内法の幅（５）を生じさせる間隔をあけて設け
   られてなる編物の格子構造体、特にジオテキスタイルにおいて、 前記横糸（２）が前記経糸（１）と交差している領域で、前記取付糸（３）の
   網目（７）の長さは、交差領域間に位置する前記格子構造体の領域における編目
   の長さよりも遥かに短いこと、を特徴とする格子構造体。
2. 【請求項２】 前記取付糸（３）の網目（７′）の長さは、前記横糸（２）
   が前記経糸（１）と交差する領域（４）で、この交差領域（４）間の網目（７）
   の長さよりも、少なくとも３０％短いこと、を特徴とする請求項１に記載の格子
   構造体。
3. 【請求項３】 前記取付糸（３）の前記網目（７′）の長さは、前記交差領
   域で短くて、１つの網目（７′）が或る経糸グループ（１１）の各経糸（２）に
   割り当てられていること、を特徴とする請求項１又は２に記載の格子構造体。
4. 【請求項４】 鎖編み（７，７′）の形で前記経糸（１）を囲む取付糸（３
   ）が各経糸（１）に割り当てられていること、を特徴とする請求項１乃至３のい
   ずれか１に記載の格子構造体。
5. 【請求項５】 互いに相並んで密接して延びている少なくとも２本の経糸（
   １）から形成された経糸グループ（９）を有する格子構造体において、 或る経糸グループ（９）の前記経糸（１）は、ジグザグに延びている結合糸（
   １０）によって、側方にずれないように固定されていること、を特徴とする請求
   項１又は２に記載の格子構造体。
6. 【請求項６】 各経糸（１）に割り当てられている、或る経糸グループ（９
   ）の前記取付糸（３）は、ジグザグに延びている結合糸（１０）によって、側方
   にずれないように固定されていること、を特徴とする請求項１又は２に記載の格
   子構造体。
7. 【請求項７】 編んで絡み付けられたか又はラッシェル編みで絡み付けられ
   た前記取付糸（３）又は結合糸（１０）は、前記格子の前記経糸及び横糸を不織
   布層と結合させること、を特徴とする請求項１乃至６のいずれか１に記載の格子
   構造体。