JP2000027057A - 網 地 - Google Patents

網 地

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JP2000027057A JP10188881A JP18888198A JP2000027057A JP 2000027057 A JP2000027057 A JP 2000027057A JP 10188881 A JP10188881 A JP 10188881A JP 18888198 A JP18888198 A JP 18888198A JP 2000027057 A JP2000027057 A JP 2000027057A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 網目孔を画成する紐部の収縮により網目孔を
幅方向に容易に拡開できるようにして、かつその拡開状
態を良好に保持できるようにし、形態安定性のよい網地
を提供する。 【解決手段】 経編編成により、表裏の素地1,2を網
状に編成するとともに、表裏の対応する素地部11,21を
連結糸3で連結して網目孔Sを画成する立体状の紐部4
を構成し、この紐部4を編方向に連続させるとともに、
各紐部4の表裏の素地部11,21がそれぞれ所要間隔毎に
左右に隣接する紐部4の素地部11,21と交互に結節して
網目孔Sを形成するように編成し、これらの紐部4のう
ちの所要個所の紐部4aを長手方向に収縮させることに
より、他の紐部4を結節部5で屈折させて網目孔Sを拡
開状態に保持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、経編編成による立
体構造状ネット等の各種の網地、特に小物入れネット、
帯地、ベルト、ヘアーバンド、リストプロテクター、衣
料用スペーサー、医療及びスポーツ用サポーター等の各
種の帯状物やネットとして、また自動車用クッション
材、椅子、ソファー、カーペット、靴その他の各種クッ
ション材、枕、ベッド用クッションやスポーツマット等
のマット用芯材として、またパーテーションやブライン
ド等のインテリヤあるいは防眩ネット等のエクステリヤ
用材料、さらに造成地用排水マット、護岸用保護ネッ
ト、緑化安定のための植生用ネット、環境浄化資材その
他の工業用材料として、広く好適に使用できる網地に関
するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】従来よ
り、ラッシェル機で経編編成された網地は、前記のよう
な各種の産業分野で広く利用されているが、この経編に
よる網地の網目孔は、網目孔を画成する紐部が編方向に
連続するとともに、編方向の所要間隔毎に左右に隣接す
る紐部と交互に結節されて網目孔を形成するものであっ
て、4角形や6角形その他の多角形をなすものが一般的
である。
【0003】通常、この経編編成による網地の網目孔を
拡開状態に保持する手段としては、編成後に編方向(経
方向)に対し直角の幅方向(緯方向)に拡げて網目孔を
大きく拡開させ、この状態で樹脂加工や熱セット加工等
の処理を行なって、網目孔を安定させることとしてい
る。
【0004】しかし、従来のこの種の網製品は、編成後
に網地を単純に拡幅して熱や樹脂等でセットしただけで
あるために、編方向(経方向)に引張力が働くと、網地
が経方向に延び、幅方向に収縮して、網目孔等の形状が
損なわれ易く、形態安定性に問題がある。
【0005】特に、経編編成による網地の中でも、ダブ
ルラッシェル機により編成された立体構造のネットの場
合は、その立体構造を利用して緑化安定のための保護ネ
ットや植生用ネット、ドレーン材、椅子、ソファー、
枕、ベッド、スポーツ用クッション材、またパーテーシ
ョンやブラインド等のインテリヤあるいは防眩ネット等
のエクステリヤ用材料等に好適に使用されるが、網目孔
が大きくなればなるほど、経編特有の方向性もあって、
網目孔を画成する壁状等の立体構造の紐部が不安定にな
って、網目孔の形状が損なわれ易く、植生用ネット等と
して張設使用する場合の安定性が悪く、紐部の倒れや伸
びの原因になる上、施工作業性にも問題がある。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなしたものであ
り、経編編成による網地として、網目孔を画成する一部
の紐部を収縮させて編成方向に引張力がかかるようにす
るか、または挿入糸の一部に引張力がかかるようにし、
該紐部に形態保持機能を持たせ、網目を拡開状態に安定
性よく保持できる保形性のよい網地、特に二重編による
立体構造のネットとしても、全体としての形態安定性が
よく、耐圧性にも優れ、各種用途に好適に使用できる網
地を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、経編
編成による網地であって、網目孔を画成する紐部が1も
しくは複数ウエールの編目列により構成されて編方向に
連続するとともに、該紐部が編方向の所要間隔毎に左右
に隣接する紐部と交互に結節されて網目孔を形成するよ
うに編成されてなり、これらの紐部のうちの所要個所の
紐部が長手方向に収縮せしめられることにより、他の紐
部が結節部で屈折し網目孔が拡開状態に保持されるよう
になされたことを特徴とする。
【0008】請求項2の発明は、経編編成による二重編
網地であって、表裏の素地が網状に編成されるととも
に、表裏の対応する素地部同士が連結されて網目孔を画
成する紐部が構成され、この紐部が編方向に連続すると
ともに、各紐部の表裏の素地部がそれぞれ編方向の所要
間隔毎に左右に隣接する紐部の表裏の素地部と交互に結
節されて網目孔を形成するように編成されてなり、これ
らの紐部のうちの所要個所の紐部が長手方向に収縮せし
められることにより、他の紐部が結節部で屈折して網目
孔が拡開状態に保持されるようになされたことを特徴と
する。
【0009】これらの発明の網地は、前記一部の紐部の
収縮により、殆どもしくは少ししか収縮していない他の
紐部が結節部でジグザグ状に屈折することとなって、該
紐部により画成される網目孔が幅方向に拡開した状態に
良好に保持される。また収縮した紐部は、編方向に略直
線状になるため、これが網地の力糸的な役割を果して経
方向の延びを規制するように作用し、網地の引張に対す
る強度が増大し、網地全体が安定したものになる。特に
請求項2の場合は、各紐部の引張強度が大きくなり、ま
た引張力が経方向に作用して斜方向への力が働かないた
め、網地としてより安定したものになる。
【0010】請求項3の発明は、前記の2重編網地にお
いて、表裏の各素地部が編方向に連続する1もしくは複
数ウエールの編目列により構成されるとともに、表裏の
対応する素地部の間にそれぞれ連結糸が掛け渡されて各
紐部が立体状に形成されてなるものである。
【0011】この立体構造状ネットの場合は、前記同様
に、収縮した紐部により網目孔が拡開状態に良好に保持
され、また編方向の引張強度が増し網地全体が安定する
こととなる上、特に収縮した紐部の表裏の素地部の編目
が締まるとともに、この部分の連結糸の密度が高くな
り、そのため立体構造状のネットであっても、該紐部の
耐圧性が高く、また保形性も良好で倒れや変形が生じ難
く、形態安定性に優れるものとなる。
【0012】請求項4の発明は、前記発明の網地におい
て、立体状の紐部における表裏の少なくとも一方の素地
部を、それぞれ編方向において結節部の長さ及び/又は
結節部間の長さを変化させて編成することにより、該紐
部により画成される網目孔が、表裏の素地の一方もしく
は双方において2種以上の異なった開口形状あるいは表
裏で異なった開口形状をなすように形成してなるもので
ある。これにより、網地の方向性が抑制され、厚み方向
の耐圧縮性および経緯両方向の安定性がさらに向上す
る。
【0013】請求項5の発明は、前記の立体構造をなす
網地において、収縮した紐部が、表裏の素地部間の連結
糸を省略して編成されてなるものである。この場合、立
体構造をなすものであっても、前記紐部が効率よく収縮
でき、しかも収縮した紐部の表裏の素地部から連結糸の
ループ部分が突出することもない。
【0014】請求項6の発明は、前記の収縮した紐部に
おいて、連結糸を省略した表裏の素地部に、補強用の収
縮性糸もしくは弾性糸を鎖編糸と引揃えて編込んでなる
ものである。これにより前記紐部の収縮がさらに効率よ
く行なわれ、連結糸を省略しているにも拘らず前記補強
用の収縮性糸もしくは弾性糸により該紐部の繊維密度の
低下を補い、充分な太さと保形強度を保持できる。
【0015】請求項7の発明は、前記の各発明の網地に
おいて、幅方向の所要個所で隣接する2本以上の紐部が
共に長手方向に収縮せしめられて編方向に略直線状をな
しているものである。これにより、一組の2本以上の紐
部が1本の太い紐状をなすことになって、この紐部分の
引張強度や保形強度および耐圧性が大きく、この紐部分
が補強材としての役目を果す。
【0016】特に、請求項8の発明のように、前記の収
縮される紐部が、隣接する2本以上の紐部を全長にわた
って結合して編成されてなるものが、形態安定性の点か
らはさらに好ましい。すなわち、隣接する紐部を例えば
表裏の素地の編糸で結合したものの場合、この結合によ
って前記のように太い紐状をなす部分の保形強度がさら
に高くなり、網地全体の形状、特に立体構造状ネットの
場合の安定性が一層安定したものになる。
【0017】請求項9の発明は、前記の各網地におい
て、収縮した紐部に、収縮性糸もしくは弾性糸よりなる
経挿入糸が編方向に略直線状に挿入されてなるものであ
る。このようにすることにより、前記紐部の収縮がさら
に効率よく確実に行なわれることになる。
【0018】請求項10の発明は、前記各発明の網地に
おいて、収縮した紐部が、該紐部の構成糸または素地部
の構成糸に高収縮性糸や他の構成糸とは収縮率の異なる
収縮性糸を用いて編成され、編成後の熱処理や化学的処
理等による該構成糸の収縮によって収縮せしめられてな
るものである。これにより編成後に前記紐部を容易に収
縮させることができ、セット加工が行ない易く、容易に
製造でき、しかも経緯両方向にきわめて安定した網地が
得られる。
【0019】請求項11の発明は、前記各発明の網地に
おいて、収縮した紐部が、該紐部の構成糸または素地部
の構成糸に弾性糸を用いて編成され、該弾性糸の弾性力
によって収縮せしめられてなるものである。この場合、
収縮状態が良好に保持されるばかりか、必要によって伸
縮性のある網地となる。
【0020】請求項12の発明は、任意個所の隣接する
紐部間または表裏の少なくとも一方の素地部間に、収縮
性糸もしくは弾性糸が結節部にのみ編込むように挿入編
成し、この糸の収縮によって網目孔を拡開状態に保持す
るようにしたものである。この場合、前記収縮性糸もし
くは弾性糸が網目孔の中央部を直線的に貫通して結節部
をつなぐ力糸的な役目を果し、網目孔を拡開状態にさら
に良好に保持でき、その網目孔の保形性も良くなる。
【0021】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図面に
示す実施例に基いて説明する。
【0022】図1は、主として適度に剛性および弾性を
付与できる合成繊維糸条により経編編成された本発明に
係る網地の1実施例としての立体構造状ネット(A)の
外観を略示しており、図2は同上の一部の拡大斜視図、
図3は同上の編組織図を示している。
【0023】図1および図2において、(1)(2)は
それぞれ表裏の網状をなす素地を示し、また(3)は表
裏の素地(1)(2)において網目を形成する紐条の素
地部(11)(21)間に掛け渡された連結糸を示し、これ
らにより網目孔(S)を画成する紐部(4)が形成され
ている。各紐部(4)は、編方向に連続するとともに、
編方向の所要間隔毎に左右両側に隣接する紐部(4)
(4)と交互に結節されて網目孔(S)を形成するよう
に編成されている。(5)は前記立体状の紐部(4)
(4)同士の結節部を示している。
【0024】すなわち、立体構造状ネット(A)として
の網地の基本的構造として、表裏の素地(1)(2)に
おける紐条の素地部(11)(21)は、基本的構造とし
て、それぞれ鎖編糸と、鎖編ウエールに対し横振り挿入
される挿入糸とによる1もしくは複数ウエール(図の場
合は2ウエール)の編目列よりなり、各素地部(11)
(21)が左右に隣接する紐部の表裏の素地部(11)(2
1)と網目孔(S)に相当する間隔毎に交互に結節され
て編方向に連続している。そして表裏で対応する紐条の
素地部(11)(21)同士が両者に掛け渡された連結糸
(3)により連結されて、実質的に通気および通水可能
な空隙を有する立体状の紐部(4)が形成されている。
【0025】そして、前記の各紐部(4)のうちの、幅
方向両側端部の紐部さらにはその間の所要間隔毎の紐部
等の所要個所の紐部(4a)については、その長手方向
すなわち編方向(経方向)に収縮せしめられている。
【0026】その手段として、前記の紐部(4a)にお
ける表裏の素地部(11)(21)の構成糸として、特に高
収縮性糸もしくは他の構成糸とは収縮率の異なる(大き
い)収縮性糸を用いて編成され、編成後に熱処理もしく
は化学的処理その他の方法によりこれらの構成糸が収縮
せしめられて、該紐部(4a)が他の紐部(4)より短
くなって編方向に略直線状をなしている。またこれによ
り、網地全体の編方向長さが縮小して、殆どもしくは少
ししか収縮しない他の紐部(4)が結節部(5)でジグ
ザグ状で屈折した状態になって、かつ網地全体が幅方向
に拡がって、各紐部(4)により画される網目孔(S)
が4角形や6角形等の多角形に拡開した状態に保持され
ている。
【0027】この場合、前記の紐部(4a)の素地部
(11)(21)は、収縮によって編目密度が他の紐部
(4)よりも高くなって締まり、また連結糸(3)の密
度も高くなって、該紐部(4a)の耐圧性が高くなり、
立体構造のネット構造をなすものであるにも拘らず、紐
部(4)の倒れや変形が生じ難く、経緯両方向の寸法や
形態安定性に優れたものとなる。
【0028】前記の収縮させる紐部(4a)の素地部
(11)(21)に使用する収縮性の構成糸としては、網地
製品としての網目孔(S)の形状や大きさおよび用途等
によっても異なるが、通常は、収縮率が5〜95%、好
ましくは30〜70%前後の高収縮性糸もしくは他の構
成糸より収縮率の大きい収縮性の糸を用いて、該糸を使
用した紐部(4a)が、殆どもしくは少ししか収縮しな
い糸による紐部(4)に比して長手方向(編方向)に5
〜70%程度収縮するようにする。
【0029】なお、前記紐部(4a)の収縮量は、網目
形状や用途等によっても異なるが、四角形の網目で約3
0%前後、六角形で約20%前後が最もバランスの取れ
た安定した形状となる。また後述のように弾性糸を使用
した場合は40〜70%程度収縮するものがよい。
【0030】前記の網地において、紐部(4a)の収縮
が容易なように、該紐部(4a)での表裏素地部(11)
(21)の打込み密度(コース/インチ)を粗くしたり、
収縮する紐部(4a)における連結糸(3)を他と比べ
て細くすることができる。
【0031】また、表裏の素地部(11)(21)の編目密
度が締まり易いものとするために、打込み密度にもよる
が、該紐部(4a)の連結糸(3)の太さを他の紐部
(4)の連結糸(3)の約1/2程度の太さにすること
もできる。
【0032】さらにまた、前記の紐部(4a)の収縮を
容易にするために、該紐部(4a)の鎖編ウエールに沿
って前記同様の収縮性糸よりなる経挿入糸を追加し、該
挿入糸を横振りさせずに略直線状に経挿入して編成して
おくと、編成後の収縮加工による該挿入糸の収縮によっ
て、紐部(4a)を効率よく収縮させることができる。
特に前記の収縮性糸よりなる経挿入糸を他より太くして
おくことにより、前記の収縮効果をさらに高めることが
できる。
【0033】図示していないが、網地における任意の個
所(一部や全体)の隣接する紐部間、例えば立体構造の
網地の場合は表裏の少なくとも一方の素地部間に、追加
の挿入糸筬により収縮性糸もしくは弾性糸を結節部での
み素地に編込み、結節部以外の他の部分では遊ばせるよ
うに挿入して編成しておいて、この糸の収縮により、網
目孔を拡開状態に保持するようにすることもできる。こ
の場合、前記収縮性糸や弾性糸は結節部で横振りさせて
おくことも、また横振りせずに挿入しておくこともでき
る。
【0034】さらに、前記の収縮させる紐部(4a)に
ついては、該紐部の連結糸を省略して編成するのが好ま
しい。すなわち、収縮させる紐部(4a)の表裏の素地
部(11)(21)に収縮しない連結糸(3)のループが存
在していると、これが素地部(11)(21)の収縮の抵抗
となり、また該ループ部分が収縮した素地部(11)(2
1)の表面に突出することになるので、これを防止して
紐部(4a)の収縮を効率よくかつ体裁よく行なうため
に、前記のように連結糸を省略して編成するのがよい。
【0035】また前記のように紐部(4a)の連結糸を
省略して編成する場合、この部分の表裏の素地部(11)
(21)に補強用の収縮性糸を鎖編糸と引揃えて編込むこ
とにより、該素地部(11)(21)の収縮をさらに良くし
て、かつ連結糸を含まない該素地部(11)(21)の密度
を上げて、保形強度を確保することもできる。
【0036】前記の収縮した紐部(4a)の部分は、該
紐部(4a)を1本のままで収縮させることも可能であ
るが、図示する実施例のように、隣接する2本以上(図
は2本)の紐部(4a)(4a)を1組としてまとめて
長手方向に収縮させるのが、該紐部(4a)が編方向に
略直線状になり易く、好ましい。
【0037】この一組の2本以上の紐部(4a)(4
a)同士は、通常の網目孔形成のための結節部(5)の
みで素地部(11)(11)同士、および素地部(21)(2
1)同士を結合しておくだけでもよいが、前記の結節部
とは別にその全長にわたって、例えば表裏の素地を構成
する編糸により、あるいは各紐部毎の素地部を構成する
挿入糸とは別の収縮性糸よりなる挿入糸を追加して、該
挿入糸を複数ウエール間で横振り挿入することにより紐
部(4a)(4a)同士を相互に結合して編成すること
とし、これらの結合された紐部(4a)(4a)を一組
として収縮させて、図のように比較的太い紐状態をなす
ように形成しておくのが、強度および保形性等の収縮に
よる効果の点から特に好ましい。
【0038】すなわち、隣接する2本以上の紐部(4
a)を一組として前記のように収縮させておくことによ
り、これらの紐部(4a)の素地部(11)(21)が収縮
によって編目密度が高くなって締まることに加えて、一
組の紐部(4a)(4a)が1本の太い紐状になって、
該紐部分の引張強度や保形強度および形態安定性が増す
とともに耐圧性も高くなり、網地の経方向の延びあるい
は曲げ変形を効果的に抑制でき、網目孔(S)の拡開状
態も良好に保持できる。
【0039】特に収縮性糸よりなる追加の挿入糸によっ
て隣接する紐部(4a)(4a)同士、例えば両者の鎖
編ウエール全体を結合して編成した場合は、前記の収縮
による効果がさらに向上する。
【0040】前記の立体構造状ネット(A)は、2列の
針床を有するダブルラッシェル機により経編編成される
もので、その編成の具体例を図3に基いて説明する。
【0041】ダブルラッシェル機のフロント側において
は、それぞれ鎖編糸を2本づつ交互に導糸する2種の鎖
編筬(L2 )および(L3 )と、挿入糸を基本的に2ウ
エール毎に1本導糸する挿入糸筬(L1 )とにより、鎖
編筬(L2 )および(L3 )による鎖編ウエールに対し
てそれぞれ挿入糸を横振り挿入しながら、2ウエールに
渡る編目列により表側の網状の素地(1)の素地部(1
1)をそれぞれ編成するとともに、網目孔に相当する所
要コース毎に鎖編筬(L2 )(L3 )の鎖編糸をそれぞ
れ左右交互に2ウエール分横に移行させて編目形成する
ことにより、左右に隣接する素地部(11)と交互に結節
し、その後、元のウエール位置に戻す編成を繰返す。
【0042】また、バック側においても、それぞれ鎖編
糸を2本づつ交互に導糸する2種の鎖編筬(L6 )およ
び(L7 )と、挿入糸を2ウエール毎に1本導糸する挿
入糸筬(L8 )とにより、鎖編筬(L6 )(L7 )によ
る鎖編ウエールに対してそれぞれ挿入糸を横振り挿入し
ながら、2ウエールに渡る編目列により裏側の網状をな
す素地(2)の素地部(21)をそれぞれ編成するととも
に、網目に相当するコース毎のフロント側と同じコース
位置で鎖編糸を左右交互に2ウエール分横に移行させて
編目形成することにより、左右に隣接する素地部(21)
と交互に結節し、その後、元のウエール位置に戻す編成
を繰返す。
【0043】また連結糸(3)については、それぞれ連
結糸(3)を2本ずつ交互に導糸する2種の連結糸筬
(L4 )および(L5 )を用い、図3に示すように、表
裏の素地(1)(2)の素地部(11)(21)を構成する
それぞれ2ウエールの編目列に交互に掛け渡して編目形
成することにより、両素地(1)(2)を連結糸(3)
で連結編成するとともに、鎖編筬(L2 )(L3 )およ
び(L6 )(L7 )の移行による表裏の素地部同士の結
節部(15)および(25)に相当するコース位置におい
て、鎖編筬(L2 )(L3 )および(L6 )(L7 )の
移行に合せて、両連結糸筬(L4 )(L5 )の連結糸を
互いに反対方向に2ウエール分横に移行させた後、元の
編目列に戻すことを繰返して編成する。
【0044】これにより、表裏の素地(1)(2)の素
地部(11)(21)とその両者に掛け渡される連結糸
(3)とからなる立体状の紐部(4)は、左右に隣接す
る紐部と交互に結節されることになる。
【0045】前記の編組織により編成することとして、
特に各紐部(4)のうちの収縮させる紐部(4a)につ
いては、その表裏の素地部(11)(21)の構成糸、すな
わちフロント側およびバック側双方の鎖編筬(L2 )
(L3 )および(L6 )(L7)により導糸する鎖編糸
と、挿入糸筬(L1 )および(L8 )により導糸する挿
入糸に、他の紐部(4)や連結糸(3)に使用する殆ど
もしくは少ししか収縮しない糸とは別の高収縮性糸や収
縮率の異なる(収縮率の大きい)糸を用いて編成する。
この際、編成後の収縮が容易なように、打ち込みを粗く
したり、連結糸(3)を他と比べて細い糸を用いて編成
するのもよい。
【0046】また、収縮させる紐部(4a)の鎖編ウエ
ールに沿って他の収縮性糸よりなる挿入糸を追加して、
該挿入糸を編方向に略直線状に挿入する場合は、本来の
紐部を構成する挿入糸筬とは別にさらに挿入糸筬を追加
して編成すればよい。また該追加の挿入糸により隣接す
る紐部を結合するように編成する場合は、本来の紐部を
構成するのと同じ挿入糸筬に結合のための挿入糸を追加
して編成すればよい。前記の直線状の挿入糸として他の
挿入糸や鎖編糸より太い糸を用いれば、より効果化的に
収縮し得るものとなる。
【0047】こうして編成した後、編成された網地を熱
処理や化学的処理等によって、前記の収縮性の糸よりな
る構成糸を収縮させることにより、前記紐部(4a)に
おける表裏の素地部(11)(21)をその長手方向に収縮
させる。この紐部(4a)の収縮によって、網地全体が
編方向に縮小して、殆どもしくは少ししか収縮しない紐
部(4)が結節部(5)でジグザグ状に屈折し、その結
果、網地全体が幅方向に拡がって、各紐部(4)(4)
間の立体状の網目孔(S)が4角形や6角形等の多角形
に拡開した状態になる。このようにしてセット加工ある
いは樹脂加工を行なって形態を安定化させ、適度に剛性
や弾性力を付与すればよい。前記の収縮加工あるいはセ
ット加工の際、必要に応じて網地全体を適当に拡幅し
て、拡開状態を均一化させることもできる。
【0048】こうして得られた網地は、収縮した紐部
(4a)の密度が高くなって、表裏の素地部(11)(2
1)の編目組織が締まり、しかも表裏の素地部(11)(2
1)間に掛け渡された連結糸(3)の密度も高くなり、
このため前記紐部(4a)の引張強度や保形性および耐
圧強度が大きくなり、力学的形状や経緯両方向の寸法安
定性および形態安定性に優れ、網目孔(S)も拡開状態
に良好に保持される。
【0049】特に、前記の紐部(4a)の配置により、
この紐部(4a)による耐圧力の高い部分と、他の紐部
(4)による耐圧力の低い部分とを有することになり、
部分的に紐部(4)による耐圧力を異にした網地が得ら
れる。
【0050】したがって、この網地は、単独で、あるい
は他のシート材と組合せて、例えば緑化安定用の植生ネ
ット、護岸保護用ネットあるいは芝生の保護用ネットや
ドレーン材、自動車用や椅子用のクッション材やフロア
ーマット、枕、ベッドの芯材、スリッパ等の日用品材、
建築用壁材、またパーテーションやブラインド等のイン
テリヤあるいは防眩ネット等のエクステリヤ用材料、衣
料用スペーサーその他の各種工業用資材として広範囲に
好適に使用できる。
【0051】なお、図示する実施例のように、結節部
(5)で結節されて隣接する2本以上の紐部(4a)
(4a)を一組として収縮させる場合は、該当する紐部
の素地部(11)(21)の構成糸に収縮性糸を導糸して編
成すればよい。また前記一組の紐部(4a)を結節部と
は別に結合して編成する場合は、隣接する紐部(4a)
(4a)を結合するための挿入糸を追加して編成すれば
よい。
【0052】また、前記の実施例においては、各紐部
(4)を隣接する左右の紐部と交互に結節する手段とし
て、フロント側の鎖編筬(L3 )(L2 )およびバック
側の鎖編筬(L6 )(L7 )により導糸する鎖編糸を2
ウエール分横に移行させているが、フロントおよびバッ
クの挿入糸筬をそれぞれ2枚にして、挿入糸の移行によ
り結節して編成することも可能である。
【0053】上記の実施例において、図4のように、紐
部(4)の結節部(5)の結節長さ(編方向のコース
数)を長くすることにより、略6角形をなす網目孔
(S)を構成することができる。
【0054】また、紐部(4)(4)同士の結節部
(5)において、表裏の素地(1)(2)におけるそれ
ぞれの素地部(11)(11)同士または素地部(21)(2
1)同士の結節部(15)または(25)を、表裏で編方向
に位置をずらせて編成することにより、図5および図6
のように立体状の紐部(4)の連結糸(3)が交互に左
右に傾斜してトラス構造をなすように形成しておくこと
もできる。この場合、立体状の紐部(4)の倒れや傾き
が相互に規制されて構造がさらに安定し、立体構造の網
地全体の耐圧強度が増す。
【0055】さらに前記の表裏の素地(1)(2)にお
いて、結節部(15)(25)の長さ、または結節部(15)
(15)間および(25)(25)間の編方向の長さ(コース
数)、あるいは結節部(15)(25)を表裏でずらせるコ
ース数や位置を適宜変更して編成することにより、該紐
部(4)により画成される網目孔(S)を、表裏の素地
(1)(2)の一方もしくは双方において2種以上の異
なった開口形状(網目形状)をなすように形成したり、
あるいは表裏で僅かに位置をずらせて開口させるか、あ
るいは網目の大きさを変えて、表裏の網目の形状を異に
した構成とする等、その形態を任意に設定できる。
【0056】例えば、図7は、網目孔(S)の表裏の開
口形状、すなわち表裏の素地(1)(2)の網目の形状
を、それぞれ六角形の大きい網目と、四角形の小さい網
目とを幅方向に交互に配し、かつ表裏で編方向に位置を
ずらせた場合を示している。また図9は、表裏の素地
(1)(2)の網目の形状を、一方を4角形、他方を6
角形にして表裏で僅かに位置をずらせた場合を示してい
る。
【0057】図8は、図7の形態をなす立体構造の網地
をダブルラッシェル機で編成するための各構成糸のラッ
ピング図の1例を示している。この場合も、上記同様
に、フロント側の2種の鎖編筬(L2 )(L3 )と挿入
糸筬(L1 )により表側の網状の素地(1)を、バック
側の2種の鎖編筬(L5 )(L6 )と挿入糸筬(L7 )
により裏側の網状の素地(2)を、図の編組織のように
結節部に相当する位置で2ウエール分横に移行させた
後、元のウエール位置に戻すことを繰返して編成すると
ともに、連結糸筬(L4 )により両素地(1)(2)を
連結編成する。そして、表裏の鎖編筬の移行による結節
部の位置を表裏でずらせて、幅方向に交互に結節長さ
(コース数)を変えて編成している。なお、この図8に
おいては、編組織の繰返しの1リピートが16コースの
場合を示しているが、これに限られるものではない。
【0058】前記において、フロント側およびバック側
の鎖編筬(L2 )(L3 )および(L5 )(L6 )の横
振りによる結節位置や結節長さおよび横振り方向を変更
して編成することにより、例えば図7における六角形の
大きい網目と、四角形の小さい網目とを表裏で互い違い
に配した構成とすることができる。この場合、網地の方
向性や紐部の倒れが抑制されて、耐圧縮性や保形性や弾
力性および経緯両方向の安定性がさらに向上する。
【0059】また、図10のように、表裏の素地(1)
(2)の編目形状を、一方を大きい網目、他方を小さい
網目にした構成とすることもできる。図11は、この網
地を編成するためのラッピング図を示している。この場
合、フロント側の2種の鎖編筬(L2 )(L3 )と2ウ
エール毎に1本導糸する挿入糸筬(L1 )により、2ウ
エールの編目列を紐条の素地部(11)とする大きい網目
の表側の素地(1)を編み、またバック側の2種の鎖編
筬(L6 )(L7 )と各ウエール毎に1本導糸する挿入
糸筬(L8 )により、1ウエールの編目列を紐条の素地
部(21)とする小さい網目の裏側の素地(2)を編み、
図の編組織のように表裏それぞれの結節部に相当する位
置で鎖編筬の鎖編糸を横に移行させた後、元のウエール
位置に戻すことを繰返して編成するとともに、連結糸筬
(L5 )(L6 )により両素地(1)(2)を連結編成
している。図の場合、バック側の鎖編糸の結節位置の間
隔(コース数)をフロント側の結節位置の間隔の1/2
にしており、これにより図10のように、表側の大きい
網目1個に対して裏側では小さい網目が4個形成される
ことになる。この網地の場合も、耐圧縮性や保形性や弾
力性および経緯両方向の安定性が向上する。
【0060】さらに、図12に示すように、表裏の素地
(1)(2)の少なくとも一方(図の場合は表裏両素
地)に、連結糸(3)を含む立体状の紐部(4)により
形成される網目孔(S)より小さい網目を形成するよう
に、連結糸(3)を有さない紐条部(11a)(21a)を
網目孔(S)内に設けて構成することも可能である。こ
の場合、前記連結糸を有さない紐条部(11a)(21a)
が紐部の倒れ防止の役目を果し、形態安定性がさらに増
大する。
【0061】これらのいずれの実施例の場合において
も、各紐部(4)のうちの収縮させる所要個所の紐部
(4a)について、その表裏の素地部(11)(21)の構
成糸として、さらに必要により紐条部(11a)(21a)
の構成糸として、高収縮性糸や収縮率の異なる(収縮率
の大きい)糸を用いて編成し、上記同様に編成後の熱処
理や化学的処理で前記収縮性糸を収縮させることによ
り、紐部(4a)を、さらには必要により紐条部(11
a)(21a)を収縮させることができる。
【0062】さらに、上記の各実施例の立体構造状ネッ
ト(A)において、前記の連結糸(3)の組織を適宜変
更することにより、普通糸による立体状の紐部(4)の
編方向の任意の個所において、表裏で相対するウエール
より少なくとも1ウエール以上左右に移行させて斜めに
掛け渡して編成することにより、図13のように前記の
斜めの掛け渡し部分を、立体状紐部(4)の内部および
/または網目孔(S)内で略X状に交叉させるように配
することができる。
【0063】この斜めの掛け渡し部分を有する立体構造
状ネット(A)は、立体状の紐部(4)の倒れ等を規制
でき、紐部(4)の保形性がさらに良好なものになり、
ネット全体に亘って略均一かつ良好な耐圧強度を保持で
きる。
【0064】さらに、図示を省略しているが、上記の各
実施例の立体構造状ネットにおいて、編方向の一定間隔
毎に、部分的に連結糸が表裏素地間に掛け渡されない部
分を有するように編成しておくことができる。このよう
に編成することにより、編方向に対し略直角方向に連続
する空間を形成することができ、この部分に通気用パイ
プや発熱線を通すこと、あるいは取付用材や補強用材を
挿入することができ、さらに使用上好適な立体構造状ネ
ットを得ることができる。
【0065】また編幅方向の任意の位置の紐部における
連結糸を省略して編成することにより、網目孔を拡開し
た状態において、編方向に連続した空間を形成すること
もできる。この場合、前記の連結糸を省略した部分の表
裏の素地部の構成糸等として、該素地を補強したり収縮
を助けるために、連結糸として同様の補強糸または相当
の収縮率を持った高収縮性糸を編込んで編成することも
できる。
【0066】また、上記の各実施例では、各紐部(4)
の表裏の素地部(11)(21)について、普通糸等の殆ど
もしくは少ししか収縮しない糸と、高収縮性糸等の他の
糸より収縮性の大きい糸との2種の糸を用いて編成し、
編成後の熱処理や化学的処理等により、前記の高収縮性
糸等を収縮させて、任意の紐部(4a)を他の紐部
(4)よりも収縮させるようにした場合を示したが、こ
れに限らず、素地部(11)(21)の構成糸として、熱収
縮性等の性質の異なる他の2種以上の糸を用いて編成す
ることもできる。
【0067】さらに、上記のように収縮させる紐部(4
a)の表裏の素地部(11)(21)の構成糸について〔図
12の場合は任意の紐条部(11a)(21a)の構成糸も
含めて〕、上記の高収縮性糸等を使用するのに代えて、
同構成糸として他の糸に比して伸縮性の大きい弾性糸を
用いて、適当な張力を付与して編成することにより、編
成後に該弾性糸による弾性力によって該紐部(4a)を
長手方向に収縮させることができる。
【0068】この場合、編成された立体構造状ネット
(A)等の網地は、前記弾性糸の弾性力によって該紐部
(4a)が長手方向すなわち編方向(経方向)の収縮状
態になって、他の紐部(4)がその長さに対応するよう
に結節部(5)でジグザグ状に屈折して、網地全体の編
方向の長さが縮小して網地全体が幅方向に拡がって、網
目孔(S)が拡開状態に保持されることになる。したが
って、こうして収縮させるとともに必要に応じて適当に
拡幅調整して、他の紐部(4)についてセット加工ある
いは樹脂加工を行なって形態を安定化させ、適度に剛性
や弾性力を付与すればよく、そのセット加工等を容易に
行なえ、経済的に製造できる。
【0069】それゆえ、こうして製造された網地は、伸
縮性のある網地となり、より大きな収縮を与えることが
できるとともに、経方向に強い引張力が働いた場合に
は、編方向に伸びるが、引張力が小さくなれば元の形状
に戻る復元性を有し、柔軟性やクッション性とともに通
気性をも保有する網地となる。
【0070】しかも弾性糸による弾性力で、紐部(4
a)の表裏の素地部(11)(21)の網目組織が締まり、
密度が高くなる一方、隣接する複数の紐部が結合されて
一組で収縮せしめられている場合は強くて形態安定性に
優れるとともに、立体構造の網地特有の方向性を規制で
きる。またこの場合においても、連結糸が表裏の素地部
間に掛け渡されない部分を有するように編成しておくこ
とができる。
【0071】したがって、この網地は、これを単独で、
あるいは他のシート材と組合せて、自動車、電車、飛行
機等の乗物用の小物入れネットとして好適に使用でき
る。また帯地、バンド、ヘアーバンドや医療用やスポー
ツ用のサポーター、衣料用スペーサーとして、さらに建
築用やインテリヤ、エクステリヤ用資材等の工業用資材
として好適に使用できる。その他、クッション性の高い
枕やベッドの芯材としても使用できる。
【0072】なお、収縮させる紐部(4a)に弾性糸を
使用する場合においても、収縮性糸を使用する場合と同
様に、該紐部(4a)に弾性糸よりなる経挿入糸を追加
して編成したり、該紐部の連結糸を省略して編成するこ
とができる。また連結糸を省略した紐部の表裏の素地部
に補強用の弾性糸を鎖編糸と引揃えて編込むこともでき
る。
【0073】上記の立体構造状ネット(A)において、
収縮させる紐部(4a)の表裏の素地部(11)(21)の
構成糸以外の紐部(4)の構成糸条は、網地の用途によ
っても異なり、特に限定されるものではないが、通常は
合成繊維糸が使用され、ナイロン糸、ポリエステル糸や
炭素繊維糸や弾性糸その他の各種の合成繊維のマルチフ
ィラメント糸やモノフィラメント糸が好適に用いられ
る。このほか、生分解性繊維や天然繊維の糸を用いるこ
ともできる。また連結糸(3)としては、前記表裏の素
地(1)(2)を連結して立体状に支えるのに適するよ
うに、前記同様に合成繊維糸や天然繊維糸から弾性や強
度と熱収縮性等を考慮して適宜選択され、主に立体構造
保持の点からモノフィラメント糸が好適に用いられる
が、これに限定されるものではない。これらはいずれも
単糸で使用するほか、複数本の引き揃え糸として用いる
ことができる。
【0074】これらの糸条は、編成後の熱セットもしく
は合成樹脂加工やその他の加工により、適度に剛性およ
び耐圧縮性を与えることができる。また表裏の素地を連
結する連結糸の本数が多くなり密度が高くなるほど、厚
み方向の耐圧強度や弾性力が増す。またナイロン等の同
質素材では太い糸の場合ほど腰が強くなる。
【0075】これらの糸条の太さや素材は、用途によっ
て要求される強度や張力、耐圧縮力、弾性等を考慮して
決定される。例えば小物入れ用ネット、帯地、ベルト、
ヘアーバンド等としては、網状の素地には30〜200
0デニール、好ましくは100〜300デニールの糸
が、また連結糸としては20〜600デニール、好まし
くは100〜300デニールの糸が好適に用いられる。
またクッション材やマット材あるいは工業用材料として
は、ダブルラッシェル機により14〜9ゲージ(針本数
/インチ)で編成する場合、網状の素地には100〜2
000デニール、好ましくは200〜600デニールの
糸が、また連結糸としては100〜3000デニール、
好ましくは500〜1000デニールの糸が好適に用い
られる。
【0076】しかし、経済的に編成したい場合は、細い
ゲージ、例えば22〜18ゲージにして上記より細い糸
を使用でき、また物理的強度を高めたい場合は、4.5
〜3ゲージにして上記よりさらに太い糸を使用でき、強
度も高めることができる。
【0077】さらに、表裏の素地(1)(2)の紐条部
(11)(21)を編成するダブルラッシェル機の編機ゲー
ジ、すなわち前後の針釜、針およびガイドのゲージ(針
本数/1インチ)を、少なくとも2倍以上異なる仕様
(例えば前9ゲージ、後18ゲージ)に設定して、表裏
で太さの異なる糸を用いて編成することができる。これ
により、表裏同一の編ゲージでは編成できない強度、硬
さ、弾力を持った糸、例えば太いモノフィラメント糸を
粗いゲージのほうに用いることにより編成でき、素地の
強度をさらに高めることができる。
【0078】また打込み(コース/インチ)を部分的に
変更したり、あるいは表裏で打込みを異にした立体構造
状ネットとすることができる。
【0079】また1もしくは数ウエール毎に、弾性糸、
天然糸および合成繊維糸の糸種を変更して、保形と弾性
やソフト感のある立体構造とすることも可能である。
【0080】本発明の立体構造状ネット(A)の厚み、
網目孔(S)や立体紐部の大きさは、その用途等によっ
て異なり、小物入れネット、帯地、ベルト、ヘアーパン
ド等のとしての使用上は、厚みが0.5〜10mm、網
目孔(S)のさし渡し1.0〜50mm、紐条部の幅は
0.1〜20mmの範囲のものが一般に用いられ、また
植生用ネットとしての使用上は、ネットの厚みが3〜6
0mm、ネット目空間(S)のさし渡し10〜500m
m、紐条部の幅は0.5〜200mmの範囲のものが一
般に用いられるが、もちろん前記寸法外での実施も可能
である。
【0081】なお、図示する実施例では、経編編成によ
る網地が、表裏の網状をなす素地(1)(2)の各素地
部(11)(21)を連結糸(3)で連結して立体状に構成
した場合を示したが、シングル編による非立体構造の網
地においても、上記した実施例と同様に、所要個所の紐
部、主として隣接する2本以上の紐部を一組として、そ
の素地部の構成糸に高収縮性糸等の他の糸より収縮率の
大きい糸あるいは弾性糸を用いて編成することとし、編
成後の熱処理や化学的処理等により前記高収縮性糸等を
収縮させるか、あるいは弾性糸の弾性力により長手方向
に収縮させることにより、網目孔の拡開させて、かつ拡
開状態に保持させることができる。この場合も、収縮し
た紐部の補強作用で経緯両方向の寸法安定性および形態
安定性が増大し、容易に変形したり網目孔の形が崩れた
りすることがない。
【0082】またこの前記のシングル編による網地とし
て、ダブルラッシェル機で編成して、網目孔を画成する
紐部の片側面にループパイルを形成しておくこともでき
る。この場合、前記収縮した紐部の効果で寸法安定性が
よく、モルタル等の吹き付け用や塗着用の補強材やコン
クリート用の補強材として、また衣料やその他の資材と
して好適に使用でき、使い易いものになる。
【0083】
【発明の効果】上記したように、本発明の網地によれ
ば、網目孔を画成する紐部のうちの一部の紐部を長手方
向に収縮させたことにより、殆どもしくは少ししか収縮
しない他の紐部を結節部でジグザグ状に屈折させて幅方
向に拡開させることができ、セット加工が行ない易い
上、この収縮した紐部が網地の経方向の延びを規制する
補強機能を果し、引張に対して強く、形態安定性が向上
し、網目孔の形が崩れることがない。
【0084】また、二重編網地、特に立体構造状ネット
とした網地においては、前記収縮した紐部の密度が高く
なって編目組織が締まる上、表裏の支持部を連結する連
結糸の密度も高くなり、この紐部の保形強度や耐圧縮性
が増大し、これらの特性および収縮した紐部と他の紐部
との耐圧縮力の差等の性質を利用して、各種の用途に好
適に使用できる。
【0085】中でも、高収縮性糸を使用して紐部を収縮
させた場合には、収縮した紐部が引張に対する補強部と
なって、その網地の延びや変形を規制でき、例えば植生
用ネットや緑化安定用ネットとしての使用において、張
設作業が行ない易く、また壁状等をなす各紐部の倒れや
変形および方向性を規制できる。また弾性糸を使用した
場合には、柔軟性を保有しながら、変形防止機能を発揮
でき、網目孔の形を良好に保持できる。
【0086】特に、紐部の収縮による補強効果は、2本
以上の紐部を一組として収縮させるようにした場合、こ
れらの収縮した略直線状の紐部が太くかつ高密度にな
り、この紐部による補強効果がさらに増大する。
【0087】したがって、本発明の網地は、その特性を
利用して、小物入れネット、帯地、ベルト、ヘアーバン
ド、リストプロテクター、衣料用スペーサー、医療及び
スポーツ用サポーター等の各種の帯状物やネットとし
て、また自動車等の乗物用クッション材、椅子、ソファ
ー、フロアーカーペットのクッション材その他のクッシ
ョン材、枕やマット用芯材、パーテーションやブライン
ド等のインテリヤ用材料あるいは防眩ネット等のエクス
テリヤ用材料、造成地用排水マット、護岸用保護ネット
として、さらには緑化安定の植生用ネット、法面保護ネ
ット、環境浄化資材その他各種工業材料として、広く好
適に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例の網地を示す略示斜視図であ
る。
【図2】同上網地の1部の拡大斜視図である。
【図3】同上網地の編組織の1例を示す各構成糸のラッ
ピング図である。
【図4】本発明の他の実施例の網地を示す一部の略示斜
視図である。
【図5】本発明のさらに他の実施例の網地を示す一部の
略示平面図である。
【図6】同上の一部の略示断面図である。
【図7】本発明のさらに他の実施例の網地を示す略示平
面図である。
【図8】図7の網地の編組織の1例を示す各構成糸のラ
ッピング図である。
【図9】本発明のさらに他の実施例の網地を示す一部の
略示斜視図である。
【図10】本発明のさらに他の実施例の網地を示す一部
の略示斜視図である。
【図11】図10の網地の編組織の1例を示す各構成糸
のラッピング図である。
【図12】本発明のさらに他の実施例の網地を示す一部
の略示斜視図である。
【図13】本発明のさらに他の実施例の網地を示す一部
の略示断面図である。
【符号の説明】
(A) 立体構造状ネット (S) 網目孔 (1)(2) 表裏の網状の素地 (11)(21) 表裏の素地部 (15)(25) 表裏の結節部 (3) 連結糸 (4) 立体状の紐部 (4a) 収縮した紐部 (5) 結節部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】経編編成による網地であって、網目孔を画
    成する紐部が1もしくは複数ウエールの編目列により構
    成されて編方向に連続するとともに、該紐部が編方向の
    所要間隔毎に左右に隣接する紐部と交互に結節されて網
    目孔を形成するように編成されてなり、これらの紐部の
    うちの所要個所の紐部が長手方向に収縮せしめられるこ
    とにより、他の紐部が結節部で屈折し網目孔が拡開状態
    に保持されるようになされたことを特徴とする網地。
  2. 【請求項2】経編編成による二重編網地であって、表裏
    の素地が網状に編成されるとともに、表裏の対応する素
    地部同士が連結されて網目孔を画成する紐部が構成さ
    れ、この紐部が編方向に連続するとともに、各紐部の表
    裏の素地部がそれぞれ編方向の所要間隔毎に左右に隣接
    する紐部の表裏の素地部と交互に結節されて網目孔を形
    成するように編成されてなり、これらの紐部のうちの所
    要個所の紐部が長手方向に収縮せしめられることによ
    り、他の紐部が結節部で屈折して網目孔が拡開状態に保
    持されるようになされたことを特徴とする網地。
  3. 【請求項3】表裏の各素地部が編方向に連続する1もし
    くは複数ウエールの編目列により構成されるとともに、
    表裏の対応する素地部の間にそれぞれ連結糸が掛け渡さ
    れて各紐部が立体状に形成されてなる請求項2に記載の
    網地。
  4. 【請求項4】立体状の紐部における表裏の少なくとも一
    方の素地部が、それぞれ編方向において結節部の長さ及
    び/又は結節部間の長さを変化させて編成されることに
    より、該紐部により画成される網目孔が、表裏の素地の
    一方もしくは双方において2種以上の異なった開口形状
    あるいは表裏で異なった開口形状をなすように形成され
    てなる請求項3に記載の網地。
  5. 【請求項5】収縮した紐部が、表裏の素地部間の連結糸
    を省略して編成されてなる請求項3または4に記載の網
    地。
  6. 【請求項6】収縮した紐部において、連結糸を省略した
    表裏の素地部に、補強用の収縮性糸もしくは弾性糸が鎖
    編糸と引揃えて編込まれてなる請求項5に記載の網地。
  7. 【請求項7】幅方向の所要個所で隣接する2本以上の紐
    部が共に長手方向に収縮せしめられて編方向に略直線状
    をなしている請求項1〜6のいずれか1項に記載の網
    地。
  8. 【請求項8】収縮した2本以上の紐部が全長にわたって
    結合編成されてなる請求項7に記載の網地。
  9. 【請求項9】収縮した紐部に、収縮性糸もしくは弾性糸
    よりなる経挿入糸が編方向に略直線状に挿入されてなる
    請求項1〜8のいずれか1項に記載の網地。
  10. 【請求項10】収縮した紐部は、該紐部の構成糸または
    表裏の素地部の構成糸に高収縮性糸や他の構成糸とは収
    縮率の異なる収縮性糸を用いて編成され、編成後の熱処
    理や化学的処理等による該構成糸の収縮によって収縮せ
    しめられてなる請求項1〜9のいずれか1項に記載の網
    地。
  11. 【請求項11】収縮した紐部は、該紐部の構成糸または
    表裏の素地部の構成糸に弾性糸を用いて編成され、該弾
    性糸の弾性力によって収縮せしめられてなる請求項1〜
    8のいずれか1項に記載の網地。
  12. 【請求項12】任意個所の隣接する紐部間または表裏の
    少なくとも一方の素地部間に、収縮性糸もしくは弾性糸
    が、結節部にのみ編込まれて挿入されており、この糸の
    収縮により網目孔が拡開状態に保持されるようになされ
    たことを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記
    載の網地。
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