JPH054813Y2 - - Google Patents

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JPH054813Y2
JPH054813Y2 JP6790888U JP6790888U JPH054813Y2 JP H054813 Y2 JPH054813 Y2 JP H054813Y2 JP 6790888 U JP6790888 U JP 6790888U JP 6790888 U JP6790888 U JP 6790888U JP H054813 Y2 JPH054813 Y2 JP H054813Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、人または動物の創傷や打撲等の治癒
を促進するため、疾患部をガーゼ、吸収パツト、
薬剤含有パツト等の上から間接的に被覆するか、
直接被覆することにより、処置材を保持したり、
出血を最少限に止めたり、苦痛を和らげたり、外
部からの菌感染を防止したり、又は刺激を防止す
るために使用される伸縮包帯に関する。
〔従来の技術〕
従来の伸縮包帯には、平織織機で、経糸にカバ
ードヤーン(ゴム又はスパンデツクスフイラメン
トを伸張状態にして、他の紡績糸又はフイラメン
トを巻付けた糸)やコアヤーンの(ゴム又はスパ
ンデツクスフイラメントを芯糸に他の繊維を精紡
工程でさや状に巻きつけた糸)の弾性糸又は前記
弾性糸と綿、スフ、ポリエステル等の糸を用い、
横糸に綿、スフ、ポリエステル等の糸を用い、経
方向が38〜45本/inch、横方向が60〜90本/inch
の密度に織られた平織タイプの伸縮包帯や、ラツ
セル機で経方向に第1筬で綿、スフ、ポリエステ
ル糸等を各コース毎にルーピングさせ、第1筬で
ルーピングした鎖に第2筬でカバードヤーンの弾
性糸を2ウエール以上の飛びで2コース単位以上
でジグザグ状に挿入又はルーピングし、第3筬で
横方向に綿、スフ、ポリエステル糸等をルーピン
グすることなく3ウエール飛び以内でジグザグ状
に挿入したラツセル編みで、ウエール方向に12〜
16ウエール/inch、コース方向に80〜90コース/
inchの密度に編まれたラツセル編タイプの伸縮包
帯が知られている。
前者の平織タイプの伸縮包帯は、切口の面がほ
つれやすく糸くずが脱落し、衛生的でなく、組織
が変形しやすく巻上がりに美感がなく、弾性糸の
みが糸抜け状態になり伸縮性が欠けるという欠点
があつた。
後者のラツセル編タイプの伸縮包帯は、平織タ
イプのものと同様に切口の面がほつれやすく糸く
ずが脱落し、衛生的でなく、弾性糸のみが糸抜け
状態になり、切口近くが変形したり、伸縮性が欠
けたりする欠点や表面が凹凸になつており肌当り
が悪く、さらに包帯同志のなじみが悪く使用中ず
れてしまう欠点があつた。
従来の平織タイプの伸縮包帯やラツセル編の伸
縮包帯は、製造方法で給糸ビームは一般に消極給
糸、すなわち糸にテンシヨンを加えた状態であ
り、弾性糸は相当伸張された形で編成される。こ
のため平織タイプやラツセル編の伸縮包帯での弾
性糸は、太く、かつモジユラスの高いものを選ぶ
必要性が生ずる。その結果バツクストレツチの高
い伸縮包帯になる。
また生産面では、平織、ラツセル編の両タイプ
とも時間当たりの生産数量が少なく価格面でも制
約があつた。
〔考案が解決しようとする課題〕
本考案は、切口の面で組織くずれがなく、衛生
的で、組織の変形も起こさず、弾性糸が糸抜けを
起こさず、包帯の末端まで安定した伸縮性を有
し、かつ包帯の伸縮特性や表面も所望の仕上がり
で、生産面でも高い生産性の伸縮包帯を提供する
ことを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的は本考案によれば、経編で経方向に弾
性糸と非弾性糸とを用い、少なくとも弾性糸をウ
エール方向に0飛びにて経方向に2コース単位で
ルーピング編成し、さらに第3糸を各ウエール方
向にルーピングすることなく挿入で、3ウエール
飛び以上、2コース単位でジグザグ状に繰り返し
編成することにより達成される。
非弾性糸は、ウエール方向に0飛びにて経方向
に2コース単位以上で弾性糸と逆方向よりジグザ
グ状にルーピング編成することが好ましい。
非弾性糸はまたウエール方向に0飛びにて経方
向に2コース単位以上で弾性糸と同一方向より並
行してルーピング編成することもできる。
第3糸としては非弾性糸または加工糸を単独ま
たは並用して用いることができる。
〔作用〕 本考案においては、経方向における伸縮性を司
るウエール方向の鎖状構造に弾性糸が2コースを
単位としてルーピング編成されており、従来の単
に挿入したものと異なり断端から弾性糸のみが糸
抜けすることがなく、ウエール方向に挿入されて
いる第3糸も弾性糸の各コース単位でルーピング
されているため、糸抜けや目くずれを起こさな
い。また横方向に第3糸や3ウエール飛び以上で
挿入されているため均一な表面の包帯が仕上が
り、カールや幅方向の縮みが防止される。
非弾性糸の編成方法を選ぶことにより伸縮特性
を調整することができる。
さらに、第3糸の選択で包帯の仕上り状態を調
整可能であり、例えば非弾性糸を選ぶことにより
比較的薄地の包帯が可能となり、また加工糸を選
ぶことにより比較的崇高で肌ざわりがソフトでか
つ幅方向に対して若干伸縮する伸縮包帯が得ら
れ、非弾性と加工糸とを並用することで上記の中
間的風合の伸縮包帯が得られる。
本考案のトリコツト編による伸縮包帯は、製造
方法で給糸ビームは積極給糸であり、すなわち糸
にテンシヨンを加えない状態であり弾性糸はほと
んど伸張されず編成されるため、弾性糸は細くか
つ低モジユラスのものも可能になり、仕上つた伸
縮包帯は、伸縮性の弱いものも可能になる。その
結果、患部に使用する際も若干の伸張差を生じる
巻型をしても従来のような欠点を起こすことがな
くなる。
〔実施例〕
本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は本考案の一実施例の編目構成図で、ト
リコツト編機の28ゲージにて編み上げた弾性糸
1、非弾性糸2及び第3糸3の構造を示したもの
である。すなわち、弾性糸1はトリコツト編機の
第1筬にセツトし、ウエール方向0飛びにて経方
向に2コースを単位としてルーピング編成する。
非弾性糸2は第2筬にセツトし、第1筬から供給
される弾性糸と反対側より1サイクルずれて、ウ
エール方向0飛びにて経方向に2コースを単位と
してルーピング編成され、弾性糸とジグザグ状に
交差するように鎖状を形成する。さらにその鎖状
の3つに、第3筬にセツトした第3糸を、ウエー
ル方向においてゲージの上で5ウエールにわたつ
て各ウエール毎にジグザグ状に2コースを単位と
して繰り返しルーピングすることなく挿入し、横
方向の地織を構成することにより伸縮包帯が得ら
れる。
弾性糸1としては、ポリウレタン糸(ベアヤー
ン)の20〜200デニール、ゴム糸の20〜120番手、
及びこれらの糸を芯材としたコアヤーンやカバー
ドヤーンの40〜280デニールを使用することがで
きるが、ポリウレタン糸の40〜80デニールが好ま
しい。
非弾性糸2は、スフ糸、レーヨン糸、アセテー
ト糸、綿糸、毛糸、亜麻糸、ポリエステル糸、ア
クリル糸、ナイロン糸等で10番手以上のものを使
用することができるが、スフ糸の20〜50番手のも
のが好ましい。
第3糸3としては非弾性糸または加工糸が単独
で用いられるか、両者が並用される。。非弾性糸
としてはスフ糸、レーヨン糸、アセテート糸、綿
糸、毛糸、亜麻糸、ポリエステル糸、アクリル
糸、ナイロン糸等で10番手以上のものを使用する
ことができるが、スフ糸の20〜50番手のものが好
ましい。加工糸を用いる場合には、加工糸は一般
的には数本ないし数十本の化学繊維を引きそろえ
たマルチフイラメント糸にクリンプやループを賦
与し、嵩高性、伸縮性をもたせた糸をいい、代表
的な素材としては合成繊維が主流を占め、中でも
ポリエステルやナイロンとで全体の98%を占めて
おり、その他アセテート、アクリルなどがある
が、本考案で使用するのが好ましいものは、ポリ
エステル糸で強伸縮糸の30〜300デニール、およ
びナイロン糸の30〜300デニールである。
第2図は第1図の組織図であり、すなわちトリ
コツト編機の28ゲージでゲージを0,2,4,
6,……とゲージ飛びで経方向の鎖状を第1筬の
弾性糸1と第2筬の非弾性糸2とで編成し、第3
筬の第3糸3で0〜5ゲージの5ウエール飛びで
2コースを単位としてジグザグに編成されたもの
である。このような組織で幅5cm、7.5cm、10cm、
15cm等で編まれ、通常総長4.5〜5mのロール状
に巻かれたものとして包帯が形成される。この伸
縮包帯の伸率は200〜250%である。
第3図は、弾性糸1を第1筬にセツトしウエー
ル方向0にて経方向2コースを単位としてルーピ
ング編成し、第2筬にセツトした非弾性糸2を第
1筬から供給される弾性糸1と同一方向より同一
サイクルで、ウエール方向0にて経方向2コース
を単位としてルーピング編成し、弾性糸1と同じ
ように鎖状を形成し、この鎖状に第3筬で第3糸
3をウエール方向において5ウエールにわたつて
各ウエール毎にジグザグ状に2コースを単位とし
て繰り返しルーピングすることなく挿入した伸縮
包帯の組織図である。
第4図は、第2図の組織図に示す鎖状を編成す
る第1筬の弾性糸1と第2筬の非弾性糸2とをジ
グザグ状にルーピングし、ルーピング方法を開き
目から閉じ目にした伸縮包帯の組織図である。
第5図は、第4図の組織図の鎖状を編成する第
1筬の弾性糸1と第2筬の非弾性糸2とを同じ方
向から閉じ目でルーピングした伸縮包帯の組織図
である。
第6図は、弾性糸1を第1筬より、非弾性糸2
を第2筬より、第3糸を第3筬より、第2図に示
すものと同様に編成し、さらに第4筬より第4糸
4をウエール方向においてゲージ上で5ウエール
にわたつて各ウエール毎にジグザグ状に2コース
を単位として繰り返しルーピングすることなく挿
入した伸縮包帯の組織図である。第4糸としては
第3糸と同様に非弾性糸又は加工糸を用いること
ができる。
第7図は、弾性糸1を第1筬より0,2,4,
……と偶数の単位ゲージにセツトし、ウエール方
向0にて経方向2コースを単位としてルーピング
編成し、非弾性糸2を第2筬より1,3,5,
7,……と奇数の単位ゲージにセツトし、ウエー
ル方向0にて経方向2コースを単位としてルーピ
ング編成して経方向の鎖状を構成し、これに第3
糸3を第3筬よりウエール方向において5ウエー
ルにわたつて各ウエール毎にジグザグ状に2コー
スを単位として挿入した伸縮包帯の組織図であ
る。
第8図は、弾性糸1については第2図に示すも
のと同様であるが、非弾性糸2については4コー
スを単位としてルーピング編成され、第3糸3は
3ウエール飛びで挿入された伸縮包帯の組織図で
ある。
以上8つの例を示したが、本考案はこれらに限
定されるものではなく、これらの組合わせや又は
変成により種々の組織を使用することができる。
〔考案の効果〕 本考案によれば、弾性糸を第1筬よりウエール
方向0にて経方向に2コースを単位としてルーピ
ング編成されており、伸縮包帯を引き延ばしても
伸長する要素が鎖状方向のみでかつウエール方向
にて隣接する鎖状に弾性糸が関係していないた
め、幅が狭くならず安定した幅で患部に使用でき
る利点を有し、また弾性糸は2コース単位でルー
ピング編成されているため、各ループ単位で弾性
糸が結節を造り、延ばしても又は途中で切つても
弾性糸の糸抜け現象を起こさず、安定した伸縮性
が得られる。また組織も変形せず安定した開口を
有し、仕上がりも美しく、かつ切口もほつれにく
く、糸屑の脱落も少なく、衛生的な伸縮包帯が提
供可能となつた。
経方向に弾性糸と非弾性糸とを使用しているた
め、非弾性糸の編成方法を選ぶことにより、弾性
糸のモジユラス値だけと異なり、伸縮特性として
伸長率、バツクストレツチ特性を自由に変えるこ
とが可能になつた。
第3糸として非弾性糸を使用した場合には比較
的薄地で幅方向において固定力が得られ、固定性
を要求する整形外科分野の伸縮包帯として有効で
あり、また横方向に加工糸を使用した場合には若
干幅方向にも伸びが得られ関節部等に使用する包
帯として好都合な特性を有する伸縮包帯が可能と
なつた。
第3糸を3ウエール飛び以上でルーピングする
ことなく挿入することにより、経方向の密度の高
いルーピングに対し幅方向においてはルーピング
による凹凸もなく、かつジグザグ状の繰り返しの
屈曲回数も少なく、表面のスムースな伸縮包帯が
得られる。
さらに、弾性糸が各コースにてルーピングし、
結節を造り、弾性糸の糸抜けがなくなるため、ウ
レタン弾性糸、ゴム弾性糸のみ(ベアヤーン)で
も伸縮包帯が可能になるため、薄地の伸縮包帯が
可能となり、かつコアヤーンやカバードヤーンの
ような2次加工した高価な弾性糸を使用する必要
がなく、しかも平織機やラツセル編機より極めて
高速度で編上げることのできるトリコツト編機を
用いるため、経済的で生産性の高い伸縮包帯が得
られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例の編目構成図、第2
図は第1図に示す実施例の組織図、第3図ないし
第8図はそれぞれ異なる実施例の組織図である。 1……弾性糸、2……非弾性糸、3……第3
糸。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1) 経編で経方向に弾性糸と非弾性糸とを用
    い、少なくとも弾性糸をウエール方向に0飛び
    にて経方向に2コース単位でルーピング編成
    し、さらに第3糸を各ウエール方向にルーピン
    グすることなく挿入で、3ウエール飛び以上、
    2コース単位でジグザグ状に繰り返し編成した
    トリコツト編の伸縮包帯。 2) 非弾性糸をウエール方向に0飛びにて経方
    向に2コース単位以上で弾性糸と逆方向よりジ
    グザグ状にルーピング編成した請求項1記載の
    伸縮包帯。 3) 非弾性糸をウエール方向に0飛びにて経方
    向に2コース単位以上で弾性糸と同一方向より
    並行してルーピング編成した請求項1記載の伸
    縮包帯。 4) 第3糸として非弾性糸を用いた請求項1〜
    3の1つに記載の伸縮包帯。 5) 第3糸として加工糸を用いた請求項1〜3
    の1つに記載の伸縮包帯。
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JPH01170220U JPH01170220U (ja) 1989-12-01
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