JP2002541296A - 特にシリコーン組成物用の接着促進剤 - Google Patents

特にシリコーン組成物用の接着促進剤

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Abstract

(57)【要約】 (I)アルケニル基を含むアルコキシル化されていてよい有機シランとOH基及びエポキシ基を有する珪素原子不含単量体又は重合体との対、(2I)OH基及びエチレン性不飽和を有する珪素原子不含重合体とエポキシ官能基基を含む有機珪素化合物との対、(3I)OH基及びエチレン性不飽和基を有する珪素原子不含単量体又は重合体とOH基及びエポキシ基を含む珪素原子不含単量体又は重合体の対よりなる群から選択される化合物の対を含む接着促進剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、特にシリコーンの分野で使用するための新規な接着促進剤に関する
。 本発明は、接着性を発現させるシリコーン組成物の分野を対象とする。本発明
は、特に、低温条件下でヒドロシリル化又は重付加により(即ち、周囲温度であ
るが、例えば熱により促進させ得る架橋によって)架橋し且つ本発明に従う接着
促進剤を含む組成物に適用される。
【0002】 更に詳しくは、本発明は、二成分形態にあり且つヒドロシリル化又は重付加に
より架橋してエラストマーを薄い層として生成させる上記のタイプの組成物を対
象とし、該薄い層は、なかんずく、例えば繊維材料(例えば、繊維、織布、編物
又は不織布よりなる支持体)、金属(例えば、アルミニウム)又はプラスチック
(例えば、エポキシ樹脂)から作った種々の基材の機械的保護又は強化のために
被覆として使用することができるものである。本発明は、特に、乗り物の占有者
を保護するためのエアーバッグの製造における織布基材を被覆するための用途を
対象とする。
【0003】 また、本発明は、接着剤として使用できる上記のタイプの組成物に関する。こ
のシリコーン組成物は、二つの固体の界面で適用されることが意図される。接着
の機構は、接着促進剤を含むシリコーン組成物の架橋及び硬化から生じる。それ
は、被覆に関して述べた種々のタイプの材料に適用することができる。
【0004】 これらの二つの用途において、シリコーンエラストマーの必須の性質の一つは
、支持体に関するその接着力である。過去において種々の接着剤又は接着促進剤
が提供された。
【0005】 しかして、EP−A−0681014には、特にエアーバッグの内部被覆とし
て適用でき且つ次の成分: (I)珪素に結合したC2〜C6アルケニル基を1分子当たり少なくとも2個示す
少なくとも1種のポリオルガノシロキサン、 (II)珪素に結合した水素原子を1分子当たり少なくとも2個示す少なくとも1
種のポリオルガノシロキサン、 (III)触媒として有効な量の、白金族に属する少なくとも1種の金属よりなる
少なくとも1種の触媒、 (IV)接着促進剤、 (v)随意の充填剤、好ましくは無機充填剤、 (VI)随意の少なくとも1種の架橋禁止剤、 (VII)随意の少なくとも1種のポリオルガノシロキサン樹脂 から形成される混合物よりなり、しかも該接着促進剤が次の成分: (IV.1)1分子当たり少なくとも1個のC2〜C6アルケニル基を含む少なくとも
1種のアルコキシル化有機シラン、 (IV.2)少なくとも1個のエポキシ基を含む少なくとも1種の有機珪素化合物、
及び (IV.3)一般式:M(OJ)n(ここで、nはMの原子価であり、Jは線状又は
分岐状のC1〜C8アルキル基であり、MはTi、Zr、Ge、Li、Mn、Fe
、Al及びMgよりなる群から選択される)の少なくとも1種の金属Mキレート
及び(又は)金属アルコキシド の少なくとも三成分の組合せから専らなる、シリコーン組成物が開示されている
【0006】 シリコーン製品における種々の接着促進剤手段の入手可能性は、一般にこの分
野における製造業者のための重要な目的である。
【0007】 従って、本願発明者は、なかんずく、シリコーンエラストマーの接着性の付与
を可能にさせる新規な接着促進剤、例えば、前記したタイプの基材の被覆を意図
したもの又は接着剤として作用するように意図した接着促進剤を提供することを
目的とする。
【0008】 本発明の他の目的は、外部及び(又は)内部接着性、即ち、内部接着性に関し
てエラストマーの成分の間の接着性を高めることも可能にさせる上記のような接
着促進剤を提供することである。
【0009】 しかして、本発明の主題は、下記の対: (i)1分子当たり少なくとも1個のC2〜C6アルケニル基を含むアルコキシル
化されていてよい有機シランと構造内に少なくとも1個のOH基及び少なくとも
1個のエポキシ基を有する珪素原子を含まない単量体又は重合体との対、 (2i)構造内に少なくとも1個のOH基及び少なくとも1個のエチレン性不飽
和を有する珪素不含重合体と少なくとも1個のエポキシ基を含む有機珪素化合物
との対、及び (3i)構造内に少なくとも1個のOH基及び少なくとも1個のエチレン性不飽
和を有する珪素不含単量体又は重合体と構造内に少なくとも1個のOH基及び少
なくとも1個のエポキシ基を有する珪素不含単量体又は重合体との対 の群から選択される化合物の対と、随意の一般式:M(OJ)n(ここで、nは
Mの原子価であり、Jは線状又は分岐状のC1〜C8アルキル基であり、MはTi
、Zr、Ge、Li、Mn、Fe、Al及びMgよりなる群から選択される)の
金属Mキレート及び(又は)金属アルコキシドとを含む接着促進剤である。
【0010】 このようにして得られた接着促進剤は、架橋後に得られるエラストマーの内部
(成分の間の内部接着)と外部(例えば、支持体との接着)との双方に利益をも
たらすのに使用できる良好な接着性を発現させる。好ましい用途は前記した通り
である。
【0011】 重合体は、好ましくは分岐状重合体、特に超々分岐状重合体である。これらの
超々分岐状重合体は、デンドリマーを含み、三次元に高度に分岐しており且つ樹
枝状構造を有する分子であると説明することができる。デンドリマーは高度の対
称を示すに対して、単に超々分岐状と称される重合体又は巨大分子はその樹枝状
構造内にある程度の不斉を示すことができる。デンドリマーは単分散又は実質的
に単分散の超々分岐状巨大分子又は重合体であるということができる。超々分岐
状の樹枝状巨大分子、即ちデンドリマーは、一般に、1個以上の反応部位又は官
能基を含むコア又は核と、多数の分岐のための層又は代と、随意の1個以上のス
ペースのための層と、末端官能基の層とから形成される。層の数が高いほど、分
岐、しかして末端官能基は大きい。
【0012】 超々分岐状重合体のうちでは、デンドリマー、特にポリエステルをベースとし
たデンドリマーが好ましい。 例えば、少なくとも1個のカルボキシル基とm個のヒドロキシル基(mは3以
上の整数、例えば特に3、4、5、6、8、10、16又は32である)を有す
る重合体から得ることができる、アルケニル(エチレン性)官能基を含有する超
々分岐状ポリエステルを使用することができる。このプレポリマーは、2〜18
個の炭素原子を有するジ−、トリ−及びポリヒドロキシ官能性モノカルボン酸よ
りなる群から選択される少なくとも1種の単量体から得られる縮合生成物である
。得られた縮合生成物はこのプレポリマーを構成するか又は追加の連鎖伸長のた
めの中間縮合生成物として使用することができ、この伸長は2〜24個の炭素原
子を有する少なくとも1種のモノヒドロキシ官能性モノカルボン酸又はこれの内
部エーテル、即ちラクトンの付加によって行なわれる。モノヒドロキシ官能性モ
ノカルボン酸の随意の付加は、1:1〜少なくとも1:mの間の中間縮合生成物
対モノヒドロキシ官能性モノカルボン酸のモル比でエステル化することによって
実施される。プレポリマー、即ち、追加の連鎖伸長をした又はこれをしてない縮
合生成物は、少なくとも1個のアリル又はアクリル不飽和を有する少なくとも1
種の単量体又は重合体の付加によって官能基(アルケニル官能基)付与される。
この付加は、1:1〜少なくとも1:mのプレポリマー対アリル又はアクリル化
合物のモル比で実施され、これは少なくとも1個のアリル又はアクリル不飽和を
有するアルケニル官能基を含む超々分岐状ポリエステルを生成させる。その詳細
については、当業者はWO−A−97/23539を参照できよう。
【0013】 また、例えば、少なくとも1個のカルボキシル基とm個(ここに、mは3以上
、特に3、4、5、6、8、10、16又は32)のヒドロキシル基を有するプ
レポリマーから得ることができる、エポキシ官能基を含む超々分岐状ポリエステ
ルを使用することができる。該プレポリマーは、2〜18個の炭素原子を有する
ジ−、トリ−及びポリヒドロキシ官能性モノカルボン酸よりなる群から選択され
る少なくとも1種の単量体から出発する縮合反応によって得られる縮合生成物で
ある。得られた縮合生成物はプレポリマーを構成し又は追加の連鎖伸長のための
中間縮合生成物として使用することができ、この連鎖伸長は2〜24個の炭素原
子を有する少なくとも1種のモノヒドロキシ官能性モノカルボン酸又はこの酸の
内部エーテル、即ちラクトンの付加によって実施される。モノヒドロキシ官能性
モノカルボン酸の随意の付加は、1:1〜少なくとも1:mの間の中間縮合生成
物対モノヒドロキシ官能性モノカルボン酸のモル比でエステル化することにより
実施される。該プレポリマー、即ち、連鎖伸長をした又はこれをしてない縮合生
成物は、 ・プレポリマーの少なくとも1個のヒドロキシル基と少なくとも1個のエポキシ
基を有する少なくとも1種の単量体又は重合体との間の反応によって(適切な化
合物は、例えば、ハロアルキルオキシラン、好ましくはハロメチルオキシラン、
例えばエピクロルヒドリンである。反応は、1:1〜少なくとも1:mの間のプ
レポリマー対単量体又は重合体化合物のモル比で実施される。)、又は ・少なくとも1個の酸化性不飽和を有する少なくとも1種の不飽和化合物の付加
によって(この不飽和は酸化剤を使用してエポキシ化され、付加は1:1〜1:
mの間のプレポリマー対不飽和化合物のモル比で実施される。) 官能基(エポキシ官能基)が付与される。 更なる詳細については、当業者はWO−A−97/23538を参照できよう
【0014】 また、当業者は、WO−A−96/12754及びWO−A−97/4547
4並びに著作「デンドリマー」(複素化学CRINクラブ、ECRIN協会、1
998、32、ブールワール・デボーグリラード、75015 パリ)を参照で
きよう。
【0015】 特に適切である樹枝状重合体は、パーストロープ社より販売されており、例え
ば、アリル官能基を含むデンドリマーについては名称G2及びボルトーンU1と
して、エポキシデンドリマーについてはボルトーンE1として販売されているも
のである。
【0016】 単量体は、好ましくは線状又は分岐状単量体である。 不飽和官能基を含有する単量体は、エチレン性不飽和基を含有し且つ1個以上
の酸素複素原子を含有するモノ−又はポリアルコールであることができる。エー
テル官能基を含有する脂肪族モノ−又はポリ−アルコールが特に好ましい。それ
らのうちでも、下記のもの:グリセリンモノアリルエーテル、グリセリンジアリ
ルエーテル、トリメチロールエタンモノアリルエーテル、トリメチロールエタン
ジアリルエーテル、トリメチロールプロパンモノアリルエーテル、トリメチロー
ルプロパンジアリルエーテル、ペンタエリトリットモノアリルエーテル、ペンタ
エリトリットジアリルエーテル、ペンタエリトリットトリアリルエーテル及びこ
れらの混合物が挙げられる。
【0017】 単糖類又は糖アルコール、例えば、グリコシド、ガラクトシド、タリット、マ
ンニット、ズルシット、イッジト、ソルビット、アラビニット、キシリット及び
これらの混合物のアリルエーテルも好適である。また、それらは上記の脂肪族ア
ルコールと併用することができる。
【0018】 好ましい単量体は、トリメチロールプロパンモノアリルエーテル(CAS68
2−11−1)、トリアリルペンタエリトリット(CAS 1472−17−6
)又はペンタエリトリットトリアリルエーテルである。
【0019】 エポキシド含有単量体は、好ましくは、2個の所要の官能基、即ち、エポキシ
又はオキシラン形状及びヒドロキシル基を含有するエポキシアルコール又はグリ
シドールである。特に、下記の化合物:2,3−エポキシ−1−プロパノール(
即ち、グリシドール)、2,3−エポキシブタノール、3,4−エポキシペンタ
ノール、2,3,4,5−ジエポキシヘキサノール、2−メチル−3,4−エポ
キシブタノール、1,2−エポキシヘキサノール及びこれらの混合物が挙げられ
る。当業者は、このような化合物の説明及び製造についてUS−A300583
2及びUS−A3041356を参照できよう。
【0020】 また、エポキシフェノールも使用することができる。しかして、例えば、ジヒ
ドロフェノール、例えば、ビスフェノールA、即ち2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパンのポリグリシジルエーテルが挙げられる。当業者は、例え
ば、特定の群のエポキシフェノールを開示するUS−A3,062,840を参
照できよう。それらは、エポキシアルキル鎖を含有するエポキシ置換多核多価フ
ェノールであって、1個の炭素原子が2個のヒドロキシフェニル置換基に結合し
ているものである。このようなビスフェノールの例として、下記の化合物:1,
2−エポキシ−3,3−ビス(ヒドロキシフェニル)ブタン、1,2−エポキシ
−3,3−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,2−エポキシ−4,4−
ビス(ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,2−エポキシ−3,3−ビス(ジヒ
ドロキシフェニル)プロパン、1,2−エポキシ−3,3−ビス(o−クレジル
)プロパン、1,2−エポキシ−3,3−ビス(ジヒドロキシフェニル)ブタン
及びこれらの混合物が挙げられる。それらもエポキシアルコールと併用すること
ができる。
【0021】 促進剤(4)のアルコキシル化有機シランは、存在するときは、好ましくは、
次の一般式(I):
【化1】 (ここで、 R1、R2及びR3は互いに同一でも異なっていてもよく、水素又は炭化水素基
であり、好ましくは、水素、線状若しくは分岐状のC1〜C4アルキル基又は少な
くとも1個のC1〜C3アルキルにより置換されていてもよいフェニル基を表わし
、 Uは線状若しくは分岐状のC1〜C4アルキレン又は式:−CO−O−アルキレ
ン−(ここで、アルキレン残基は線状若しくは分岐状のC1〜C4アルキルであり
、右の遊離原子価(結合線)はSiに結合している)の2価基であり、 R4及びR5は同一又は異なった基であり、線状又は分岐状のC1〜C4アルキル
基を表わし、 aは0〜2、好ましくは0又は1、更に好ましくは0であり、 bは0又は1である) の物質から特に選択される。 特に、ビニルトリメトキシシラン(VTMO)及びγ−メタクリルオキシプロ
ピルトリメトキシシラン(MEMO)が挙げられる。
【0022】 エポキシ有機珪素化合物に関しては、存在するときは、それは、 (a)次の一般式(II):
【化2】 [ここで、 R6は線状又は分岐状のC1〜C4アルキル基であり、 R7は線状又は分岐状のアルキル基であり、 cは0、1、2又は3に等しく、好ましくは0又は1、更に好ましくは0に等
しく、 Xは次式(III) :
【化3】 (ここで、 E及びDは線状又は分岐状のC1〜C4アルキル基から選択される同一又は異な
った基であり、 dは0又は1に等しく、 R8、R9及びR10は同一又は異なった基を表わし、水素又は線状若しくは分岐
状のC1〜C4アルキルを表わし、水素が特に好ましく、 R8とR9又はR10は、エポキシを有する2個の炭素原子と一緒になって5〜7
員のアルキル環を形成することができる) の基である] に相当する物質か、又は (b)次の単位: (i)次式(IV)
【化4】 (ここで、 Xは式(II)について上で定義した基であり、 Gは触媒の活性に対して望ましくない効果を有しない1価の炭化水素基であり
、好ましくは1〜8個の炭素原子を有し、少なくとも1個のハロゲン原子により
置換されていてよいアルキル基から、有利にはメチル、エチル、プロピル及び3
,3,3−トリフルオルプロピル基から選択され、並びにアリール基から、有利
にはキシリル、トリル及びフェニル基から選択され、 pは1又は2であり、 qは0、1又は2であり、 p+q=1、2又は3である) の少なくとも1個のシロキシル単位、及び (2i)随意の次式(V):
【化5】 (ここで、 Gは上記と同じ意味を有し、 rは0〜3の値、例えば1〜3の値を有する) の少なくとも1個のシロキシル単位 を含有するエポキシ官能性ポリジオルガノシロキサンよりなる物質のいずれか を選択することが好ましい。
【0023】 これらの化合物は好ましくはエポキシアルコキシモノシランである。 このような化合物の例として ・3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GLYMO)、 又は ・3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシラン が挙げられる。
【0024】 キレート又はアルコキシド型の化合物に関しては、それは、金属キレートから
なり又はこれを含むことができる。しかして、選定された金属Mは、1固以上の
配位子、例えば、特にβ−ジケトン、例えばアセチルアセトンから誘導されるも
のを含むことができる。この化合物は、また、前記した式:M(OJ)n(ここ
で、アルコキシ基は例えばn−プロポキシ又はN−ブトキシ基である)を有する
金属アルコキシドよりなり又はこれを含むことができる。この式において、1個
以上のOJアルコキシ基がキレートの1個以上の構成配位子、例えばアセチルア
セトネート配位子により置換できることを認識すべきである。
【0025】 好ましい化合物は、金属Mが次のリスト:TI、Zr、Ge、Mn及びAlよ
りなる群から選択されるものである。 チタンが特に好ましいことが特記される。
【0026】 非常に好適である化合物の具体例は、その構造式において、金属Mが次のリス
ト:TI、Zr、Ge、Mn及びAlから選択され且つ ・キレートに関しては、アセチルアセトネート型の配位子と、 ・アルコキシドに関しては、n−プロポキシ又はN−ブトキシ基と 会合しているものである。
【0027】 定量的には、三者の合計に対する重量%として表わして、接着促進剤の種々の
成分の間の重量割合は、次のように、 ・不飽和化合物 ≧10% ・エポキシ化合物 ≦90% ・キレート、アルコキシド、珪酸塩、ポリ珪酸塩:0〜25% であることが特記される。
【0028】 タイプ(i)及び(2i)の接着促進剤が好ましい。 最も好ましい接着促進剤は、アルケニル官能基を含むデンドリマーと、エポキ
シ官能基を含む有機珪素化合物と、金属キレート及び(又は)アルコキシドを含
有するタイプ(2i)のものである。ここで、有機珪素化合物は、好ましくはGL
YMO又は3,4−エポキシシクロヘキシルエチルトリメトキシシランである。
【0029】 有益な促進剤の他のタイプは、下記のものである。 ・VTMO又はMEMO+エポキシデンドリマー+金属キレート又はアルコキシ
ド、 ・アルケニルデンドリマー+エポキシデンドリマー+随意の金属キレート若しく
はアルコキシド又は珪酸エチル。
【0030】 本発明の他の主題は、低温条件(RTE)下で加硫することができ且つ次の成
分: (1)珪素に結合したC2〜C6アルケニル基を1分子当たり少なくとも2個示す
少なくとも1種のポリオルガノシロキサン、 (2)珪素に結合した水素原子を1分子当たり少なくとも2個示す少なくとも1
種のポリオルガノシロキサン、 (3)触媒として有効な量の、白金族に属する少なくとも1種の金属をベースと
した少なくとも1種の触媒、 (4)本発明に従う接着促進剤 (5)随意の充填剤、 (6)随意の、増量剤として説明され且つヒドロ官能基を含有する末端シロキシ
ル単位を示すポリオルガノシロキサン、 (7)随意の中和剤、 (8)随意の架橋禁止剤及び(又は)目標とする組成物のタイプの有用なその他
の添加剤、 (9)随意のポリオルガノシロキサン樹脂 を含むタイプのシリコーン組成物である。
【0031】 当業者ならば、成分(1)が1分子当たり2個のアルケニル基を有するときは
、成分(2)は1分子当たり少なくとも3個の水素原子を有しなければならない
ことを明確に知ろう。逆に、成分(2)が1分子当たり2個の水素原子を有する
ときは、成分(1)は1分子当たり少なくとも3個のアルケニル基を有する。
【0032】 有利には、接着促進剤は、組成物の成分の合計に関して0.1〜10重量%、
好ましくは0.5〜5重量%、更に好ましくは1〜3重量%の割合で存在する。
【0033】 ポリオルガノシロキサン(1)は、本発明に従う組成物の必須成分の一つであ
る。それは、有利には、次の単位: (i)次式(1.1):
【化6】 (ここで、 Tはアルケニル基、好ましくはビニル又はアリル基であり、 Zは触媒の活性に対して望ましくない効果を有しない1価の炭化水素基であり
、好ましくは1〜8個の炭素原子を有し、少なくとも1個のハロゲン原子により
置換されていてよいアルキル基から、有利にはメチル、エチル、プロピル及び3
,3,3−トリフルオルプロピル基から選択され、並びにアリール基から、有利
にはキシリル、トリル及びフェニル基から選択され、 aは1又は2であり、 bは0、1又は2であり、 a+b=1〜3、好ましくは2〜3である) のシロキシル単位、及び (2i)随意の次式(1.2):
【化7】 (ここで、 Zは上記と同じ意味を有し、 cは0〜3の値、好ましくは2〜3の値を有する) の他のシロキシル単位 を含有する物質である。
【0034】 このポリジオルガノシロキサンについては、100〜200,000mPa・
sの粘度を有することが有益である。補強充填剤、特に現場で処理される補強充
填剤が使用される場合には、それは好ましくは500〜5,000mPa・sで
ある。このような充填剤の不存在下では、粘度は好ましくは10,000〜20
0,000mPa・sとなる。 勿論、種々の粘度を有する数種のオイル(1)の混合物の場合には、この混合
物の粘度は考慮される。 ここで扱う粘度の全ては、それ自体知られた態様で25℃で測定される動力学
粘度の量に相当する。
【0035】 ポリオルガノシロキサン(1)は、式(1.1)の単位のみから形成でき又は追
加的に式(1.2)の単位を含むことができる。 Zは、一般に、メチル、エチル及びフェニル基から選択され、Z基の少なくと
も60モル%(又は数による%)はメチル基である。 式(1.1)のシロキシル単位の例は、ビニルジメチルシロキシル単位、ビニル
フェニルメチルシロキシル単位、ビニルメチルシロキシル単位及びビニルシロキ
シル単位である。 式(1.2)の単位の例は、SiO4/2、ジメチルシロキシル、メチルフェニルシ
ロキシル、ジフェニルシロキシル、メチルシロキシル及びフェニルシロキシル単
位である。
【0036】 ポリオルガノシロキサン(1)の例は、線状及び環状の化合物であり、例えば
、ジメチルビニルシリル末端を有するジメチルポリシロキサン、トリメチルシリ
ル末端を有する(メチルビニル)(ジメチル)ポリシロキサン共重合体、ジメチ
ルビニルシリル末端を有する(メチルビニル)(ジメチル)ポリシロキサン共重
合体、又は環状メチルビニルポリシロキサンである。
【0037】 ポリオルガノシロキサン(2)は、好ましくは、次の単位: (i)次式(2.1):
【化8】 (ここで、 Lは触媒の活性に対して望ましくない効果を有しない1価の炭化水素基であり
、好ましくは1〜8個の炭素原子を有し、少なくとも1個のハロゲン原子により
置換されていてよいアルキル基から、有利にはメチル、エチル、プロピル及び3
,3,3−トリフルオルプロピル基から選択され、並びにアリール基から、有利
にはキシリル、トリル及びフェニル基から選択され、 dは1又は2であり、 eは0、1又は2であり、 d+e=1〜3、好ましくは2〜3の値を有する) のシロキシル単位、及び ・(2i)随意の次式(2.2):
【化9】 (ここで、 Lは上記と同じ意味を有し、 gは0〜3の値、好ましくは2〜3の値を有する) の他のシロキシル単位 を含有するタイプの物質である。
【0038】 このポリオルガノシロキサン(2)の動力学粘度は、少なくとも10mPa・
sに等しく、好ましくは20〜1,000mPa・sである。
【0039】 ポリオルガノシロキサン(2)は、式(2.1)の単位のみから形成でき又は追
加的に式(2.2)の単位を含むことができる。 ポリオルガノシロキサン(2)は線状、分岐状、環状又は網状の構造を示すこ
とができる。 L基は上記のZ基と同じ意味を有する。 式(2.1)の単位の例は次のものである。 H(CH32SiO1/2、HCH3SiO2/2及びH(C65)SiO2/2 式(2.2)の単位の例は、式(1.2)の単位について上で示した例と同じである
【0040】 ポリオルガノシロキサン(2)の例は、線状及び環状の化合物であって、例え
ば下記のものである。 ・ヒドロジメチルシリル末端を有するジメチルポリシロキサン、 ・トリメチルシリル末端を有する(ジメチル)(ヒドロメチル)ポリシロキサン
単位を含む共重合体、 ・ヒドロジメチルシリル末端を有する(ジメチル)(ヒドロメチル)ポリシロキ
サン単位を含む共重合体、 ・トリメチルシリル末端を有するヒドロメチルポリシロキサン、 ・環状ヒドロメチルポリシロキサン。
【0041】 ポリオルガノシロキサン(2)中の珪素に結合した水素原子の総数対ポリオル
ガノシロキサン(1)のアルケニル不飽和を有する基の総数の比は1〜5、好ま
しくは1〜2である。
【0042】 触媒(3)も周知である。好ましくは、白金化合物及びロジウム化合物が使用
される。特に、米国特許US−A−3,159,601、US−A−3,159
,602、US−A−3,220,972及びヨーロッパ特許EP−A−005
7459、EP−A−0188978及びEP−A−0190530に開示され
た白金と有機物質との錯体、米国特許US−A−3,419,593、US−A
−3,715,334、US−A−3,377,432及びUS−A−3,81
4,730に開示された白金とビニル化オルガノシロキサンとの錯体が使用され
る。一般に好ましい触媒は白金をベースとしている。この場合に、触媒の重量に
よる量は、白金金属の重量として計算して、ポリオルガノシロキサン(1)と(
2)との総重量に基づいて一般に2〜400ppm、好ましくは5〜50ppm
である。
【0043】 有利には、本発明に従うシリコーン組成物は、下記の化合物: ・少なくとも1個のアルケニル基により置換されていて環状形で提供され得るポ
リオルガノシロキサン(テトラメチルビニルテトラシロキサンが特に好ましい)
、 ・ピリジン、 ・有機ホスフィン及びホスファイト、 ・不飽和アミド、 ・マレイン酸アルキル、 ・アセチレン系アルコール から選択される少なくとも1種の付加反応遅延剤又は架橋禁止剤(8)を追加的
に含むことができる。
【0044】 これらのアセチレン系アルコール(フランス特許FR−B−1528464及
びFR−A−2372874を参照)は、好ましいヒドロシリル化反応の熱遮断
剤の一部をなし、次式: R’−(R”)C(OH)−C≡CH (ここで、 R’は線状若しくは分岐状のアルキル基又はフェニル基であり、 R”はH又は線状若しくは分岐状のアルキル基又はフェニル基であり、 R’及びR”基と三重結合に対してα位の炭素原子とは随意に環を形成するこ
とができ、 R’及びR”基に存在する炭素原子の総数は少なくとも5、好ましくは9〜2
0である) を有する。
【0045】 該アルコールは、好ましくは、250℃以上の沸点を示すものから選択される
。例えば、下記のものが挙げられる。 ・1−エチニル−1−シクロヘキサノール、 ・3−メチル−1−ドデシン−3−オール、 ・3,7,11−トリメチル−1−ドデシン−3−オール、 ・1,1−ジフェニル−2−プロピン−1−オール、 ・3−エチル−6−エチル−1−ノニン−3−オール、 ・2−メチル−3−ブチン−2−オール、 ・3−メチル−1−ペンタデシン−3−オール。 これらのα−アセチレン系アルコールは、商業的に入手できる物質である。
【0046】 このような遅延剤は、ポリオルガノシロキサン(1)と(2)との総重量に関
して多くとも5,000ppmの割合で、好ましくは100〜2,000ppm
の割合で存在する。
【0047】 充填剤(5)は、所望の性質に応じて、補強又は非補強充填剤或いはこれらの
二つの組合せであることができる。 補強充填剤は好ましくは珪質充填剤である。 補強珪質充填剤は、コロイドシリカ、ヒュームドシリカ粉末、沈降法シリカ粉
末又はこれらの混合物から選択される。 これらの粉末は、一般に0.1μm以下の範囲の平均粒度及び50m2/g以
上、好ましくは50〜400m2/g、特に150〜350m2/gのBET比表
面積を示す。
【0048】 補足的な非補強充填剤のうちでは、特に、珪藻土、炭酸カルシウム、粉砕石英
、粉砕酸化ジルコニウム即ちジルコニアが挙げられる。これらの充填剤は、一般
に0.001〜300μmの粒度及び100m2/g以下のBET比表面積を有
する。
【0049】 その他の追加の充填剤は、例えば、カーボンブラック、二酸化チタン、酸化ア
ルミニウム、アルミナ水和物、膨張バーミキュライト、非膨張バーミキュライト
、酸化亜鉛、雲母、タルク、酸化鉄、硫酸バリウム及び消石灰である。 その他の追加の充填剤は微小球の充填剤である。
【0050】 補強シリカは、好ましくは、そのままで又はこれを使用するのに通常使用され
る有機珪素化合物により処理した後に配合することができる。これらの化合物に
は、メチルポリシロキサン類、例えばヘキサメチルジシロキサン又はオクタメチ
ルシクロテトラシロキサン;メチルポリシラザン類、例えばヘキサメチルジシラ
ザン又はヘキサメチルシクロトリシラザン;クロルシラン類、例えばジメチルジ
クロルシラン、トリメチルクロルシラン、メチルビニルジクロルシラン又はジメ
チルビニルクロルシラン;又はアルコキシシラン類、例えばジメチルジメトキシ
シラン、ジメチルビニルエトキシシラン又はトリメチルメトキシシランが包含さ
れる。この処理の間に、シラン類は、その出発時の重量を20%のレベルまで、
好ましくはほぼ10%に増大し得る。
【0051】 珪質充填剤は、好ましくは、現場で処理される。 用語“珪質充填剤の現場処理”とは、好ましくは、充填剤と相溶化剤とがポリ
オルガノシロキサンシリコーンオイル(1)の少なくとも一部の存在下に一緒に
されることを意味するものと理解される。特に好ましい方法では、この処理は、
特許WO−A−98/58997に開示されているように実施される。当業者な
らばこの更なる詳細につてこれを参照できよう。特に好ましい方法では、この処
理は、本質的に、相溶化剤(CA)を製造用媒体中に2工程で: ・第一に、使用するシリコーンオイルの少なくとも一部分を使用する珪質充填剤
の少なくとも一部分と接触させる前に及び(又は)実質的に接触と同時に導入し
、このCA(部分1)の導入は一回以上実施され、且つ、全充填剤に関して乾燥
重量で8%以下、好ましくは5%以下、更に好ましくは3%以下の割合に相当す
るようにし、 ・第二に(部分2)、シリコーンオイル/充填剤の存在下でのこの実施の後に、
導入する ことからなる。
【0052】 しかして、部分1の相容化剤は、少なくとも二つの基準: ・シリカとの、その水素結合でそれ自体との及び周囲のシリコーンオイルとの強
い相互作用を示すこと、 ・それ自体であること、又は真空若しくはガス流れ下での加熱により最終混合物
から容易に排出されるその分解生成物であること(しかして、低分子量の化合物
が好ましい) を満たす分子から選択される。
【0053】 用語“全当量”とは、水素結合に対するCAのモル量の大きさの程度を意味す
るのと理解されたい。
【0054】 部分1の相容化剤は、例えば、 ・シラザン、好ましくはジシラザン、又はそれらの混合物(ヘキサメチルジシラ
ザン(HMDZ)が好ましいシラザンであり、ジビニルテトラメチルジシラザン
と併用することができる)、 ・二官能性又は好ましくは一官能性ヒドロキシル化シロキサン、 ・アミン、例えば、アンモニア又は低分子量のアルキルアミン、例えばジエチル
アミン、 ・低分子量の有機酸、例えばぎ酸又は酢酸 であることができ、好ましくは水の存在下に使用される。
【0055】 部分2の相容化剤は、上記の種々のシラザン及びジシラザンから選択でき、単
独で又は互いの混合物として使用され、好ましくはジシラザンから選択され、ヘ
キサメチルジシラザン単独又はこれとジビニルテトラメチルジシラザンとの併用
が特に好ましい。
【0056】 珪質補強充填剤は、得られる懸濁液の10〜50重量%を占める。実際には、
この充填剤は、25±10%程度である。 有利には、第一工程で導入される相容化剤の割合は、多くとも補強充填剤の8
%(例えば、補強充填剤の1〜3%、好ましくは1〜2%)に等しい。更に、C
A剤の総量は珪質充填剤の5〜30%、好ましくは10〜20%である。
【0057】 別法では、シラザンによる早期の処理(例えば、FR−A−2320324)
又は遅い処理(例えば、EP−A−462032)を与える従来技術の相容化方
法を使用することができるが、しかし、使用するシリカによっては、それらの使
用は、一般に、本発明に従う二工程処理によって得られる機械的性質、特に伸長
性の点で最良の結果を得るのを可能にさせないことがあろう。
【0058】 現場処理が塩基性pHを生じる場合には、中和剤、例えば、弱酸(例えば、緩
衝された燐酸及び酢酸)を添加することが可能である。この中和は酸性を持つ充
填剤、例えば粉砕石英を配合することによって有利に得ることができることに認
識されたい。
【0059】 微小球充填剤は、好ましくは、それ自体知られているように、液体又はガスを
含有する重合体の壁を含む膨張性有機微小球である。これらの微小球は、重合体
の軟化点以上から液体を揮発させ又は好適にはガス(これは例えばイソブタン又
はイソペンタンのようなアルカンであることができる。)を膨張させるのに十分
な温度まで加熱することによって膨張される。該壁は、それ自体知られているよ
うに、例えば、塩化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタクリル酸
メチル又はスチレン単量体から製造される重合体又は共重合体、或いは重合体及
び(又は)共重合体のブレンド、例えば、特に、アクリロニトリル/メタクリロ
ニトリル共重合体、アクリロニトリル/塩化ビニリデン重合体のブレンドよりな
ることができる。特に、US−A−3,615,972を参照されたい。 それらは、組成物に膨張した状態で又は膨張される前に関係なく配合すること
ができ、この膨張は組成物の架橋中に適切な加熱によってもたらすことができる
【0060】 微小球は、これの組成物への分散を促進させるためには、それ自体知られてい
るように、表面処理することが有益であろう。それは、無機被覆、例えば、シリ
カ又はCA、Mg、Ba、Fe、Zn、Ni若しくはMnのような金属の塩若し
くは水酸化物(例えば、EP−A−486080に開示されるような)又は炭酸
塩、例えば炭酸カルシウムを有する膨張性又は膨張微小球に関係する。 好ましい例では、UCBケミカルズ社により商品名「デュアライト(登録商標
)」で販売されている微小球が使用される。
【0061】 微小球は、膨張される前は、3〜50μm、更に好ましくは5〜30μmの直
径を有する。 特に、10〜150μm、特に20〜100μmの膨張後(現場での又は出発
時における)の直径も求められる。 これらの微小球は、特に、全組成物に関して1〜30重量%、好ましくは2〜
10重量%、更に好ましくは3又は4重量%以上の割合で存在する。
【0062】 また、重付加組成物は、珪素に結合した水素原子を有するシロキシル基を1分
子当たり2個示すポリオルガノシロキサン増量剤(6)も含むことができる。こ
れらのポリオルガノシロキサン増量剤は、当業者には全く周知である。 ポリオルガノシロキサン増量剤(6)は、次式: HR0 2SiO1/2 (ここで、R0は同一であっても異なっていてもよく、線状若しくは分岐状のC1 〜C6アルキル基及び(又は)置換若しくは非置換アリール基に相当し、R0は好
ましくはCH3である) の末端シロキシル単位を示す。
【0063】 分子の残部はポリジオルガノシロキサンポリジオルガノシロキサン、好ましく
はポリジメチルシロキサンであることを認識されたい。 例えば、ポリ(ジメチルシロキシ)−α,ω−(ジメチルヒドロシロキシ)が
挙げられる。
【0064】 本発明の特定の形態によれば、シリコーン組成物は、好ましくはWO−A−9
8/58997に従い現場で処理される補強充填剤(5)及びポリオルガノシロ
キサン増量剤(6)を併用する。このような組成物では、アルコキシル化有機シ
ランが存在するならば、bは好ましくは1である。このタイプの組成物は、基材
、特に繊維基材の被覆に、例えばエアバッグの製造に特に有用である。
【0065】 本発明に従う組成物は、構造内に少なくとも1個のアルケニル残基を有する少
なくとも1種のポリオルガノシロキサン樹脂(9)を更に含むことができ、この
樹脂は0.1〜20重量%、好ましくは0.2〜10重量%のアルケニル基含有
量を示す。
【0066】 これらの樹脂は、周知であって商業的に入手できる分岐状のオルガノポリシロ
キサンオリゴマー又は重合体である。それらは、溶液、好ましくはシロキサン溶
液の形態で提供される。それらは、その構造内に、式:R3SiO0.5(M単位)
1、R2SiO(D単位)1、RSiO1.5(T単位)及びSiO2(Q単位)か
ら選択される少なくとも2種の異なった単位を示し、これらの単位の少なくとも
一つはT又はQ単位である。 R基は、同一であっても異なっていてもよく、線状若しくは分岐状のC1〜C6 アルキル基、又はC2〜C4アルケニル、フェニル若しくは3,3,3−トリフル
オルプロピル基から選択される。例えば、アルキルR基としてはメチル、エチル
、イソプロピル、t−ブチル及びヘキシル基が、アルケニルR基としてはビニル
基が挙げられる。 上記のタイプの樹脂(9)において、R基の一部はアルケニル基であることを
理解されたい。
【0067】 分岐状のオルガノポリシロキサンオリゴマー又は重合体の例として、MQ樹脂
、MDQ樹脂、TD樹脂及びMDT樹脂を挙げることができ、アルケニル官能基
はM、D及び(又は)T単位により保持されることができる。特に好適である樹
脂の例としては、重量で0.2〜10%のビニル基含有量を有するビニル化MD
Q樹脂を挙げることができる。
【0068】 この化合物(9)の役割は、特に、エラストマー、例えばシリコーンエラスト
マー被覆の機械的強度とその接着性、例えば合成織布(例えば、ポリアミド製)
の表面の被覆に関して、例えば、エアバッグの製造において接着性を増大させる
ことである。この構造化樹脂は、存在するときは、組成物の合計成分に関して1
0〜70重量%、好ましくは30〜60重量%、更に好ましくは40〜60重量
%の濃度で有利に存在する。 特に好ましい態様では、ポリオルガノシロキサン樹脂(9)は、少なくとも2
重量%、特に4〜14重量%、好ましくは5〜12重量%のSiO2単位(Q単
位)を含む。
【0069】 これらの樹脂の配合は、所望ならば、充填剤無しで、特に補強珪質充填剤無し
で実施することを可能にさせる。その場合の利点は、例えば、30g/m2以下
の付着量でもって、エラストマーの非常に薄い層を適用することができることで
ある。
【0070】 別の観点によれば、本発明は、上記のこの好ましいシリコーン組成物の二成分
先駆物質系に関する。このような先駆物質系は、組成物を形成するように混合を
意図した2種の別の部分A及びBで提供され、これらの部分A又はBの一つが触
媒(3)及び単一のポリオルガノシロキサン体(1)又は(2)を含むようなも
のである。この先駆物質系の他の特徴は、ポリオルガノシロキサン(2)を含む
その部分A又はBが促進剤(4)の金属キレート又はアルコキシド型の化合物を
欠いていること及び促進剤(4)の不飽和化合物を含むその部分A又はBが触媒
(3)を含まないことであり、現場で処理される充填剤(5)が存在するときは
、それはポリオルガノシロキサン(1)を含む部分A又はB又は両部分に存在す
ることである
【0071】 一緒に反応することができる実体である二つの部分の一つにおいて接触するの
を防止するために二つの部分A及びBを決定し最適化することは、当業者の技量
の範囲内である。
【0072】 部分A及びBは、互いに混合されたならば、任意の好適な被覆手段(例えば、
ドクターブレード、ローラー、スクリーン印刷など)によって支持体に適用でき
る直ちに使用できるシリコーン組成物を形成する。架橋は低温条件(即ち、20
℃付近の周囲温度の範囲の温度で)実施することができるが、本発明の配合物は
、適切な手段、特に熱的方法及び(又は)電磁線(電子ビーム)により及び(又
は)赤外線により架橋される。
【0073】 本発明の更なる主題は、本発明に従う接着促進剤をシリコーン組成物、特に、
種々の基材、例えば上記したような基材を被覆するために使用できるシリコーン
組成物の製造に使用すること及び(又は)接着剤の用途に使用することである。 本発明の第一の好ましい態様によれば、上記の促進剤を含むシリコーン組成物
は織物、編み物又は不織布製の繊維室支持体の被覆、好ましくは、通常の又は高
性能の合成繊維から作った、有利にはポリエステル又はポリアミから作った織物
、編み物又は不織布製の支持体及びガラス織布を被覆するために特に使用するこ
とができる。
【0074】 更に詳しくは、本発明は、衝撃事故の場合に乗り物の占有者を個々に保護する
ためのエアバッグの縫合による製造に使用する可撓性裏材料の表面(内部及び(
又は)外部)の少なくとも一つを被覆することを目的とする。
【0075】 第二の好ましい態様によれば、本発明に従う組成物は、特に繊維、金属又はプ
ラスチック部品のための接着剤としても使用することができる。
【0076】 本発明の更に他の主題は、これらの組成物又は上記したようなそれらの先駆物
質系を上記したような繊維支持体の被覆に又は接着に使用することである。
【0077】 最後に、接着促進剤は、EVCの名称で知られる熱架橋性シリコーン組成物に
、特に重付加又はペルオキシドEVCにより架橋する組成物に使用することもで
きる。
【0078】 また、本発明は、上記の単量体及び重合体を接着促進剤の製造及びシリコーン
組成物の製造に使用することを目的とする。
【0079】 ここで、本発明を具体例を使用して詳細に説明するが、これらは限定となるも
のではない。
【0080】実施例 試験重合体は、エステル型の樹枝状重合体である。これは、 ・4個の分岐に基づく星形コア、 ・レベル第2代、 ・アリル官能価 2.06ミリモル/g、 ・アリル官能価のレベル 14.4モルのアリル/G2モル、 ・残留ヒドロキシル官能価 0.11ミリモル/g、 ・残留OH官能価のレベル 0.8モルのヒドロキシル/G2モル により特徴づけられる。 この樹枝状重合体(以下、G2と称する)はPerstorp社から入手でき
る。
【0081】 例1:基準組成物1 これは、接着剤による結合に特に好適である組成物である二成分シリコーン組
成物である。 まず、反応器において下記の物質を周囲温度で混合することによって懸濁液(
プレミックスと称する)を製造する。 ・0.9重量%のビニル基(Vi)を含有し且つ21重量%の(CH33SiO 0.5 単位、0.2重量%の(CH32ViSiO0.5単位、67.8重量%の(C
32SiO単位、3重量%の(CH3)ViSiO単位及び8重量%のSiO2 単位よりなる構造式:MMViDDViQを持つ樹脂51.7部、 ・10000mPa・sの粘度を有し且つオイル100g当たり0.005個の
SiVi官能基を含む、(CH32ViSiO0.5単位によりブロックされたポ
リジメチルシロキサン(PDMS)15重量部、 ・ほぼ2μmの平均粒度を持つ粉砕シリカ33.3重量部。 このプレミックスは、二成分組成物のA及びB部分を製造するのに使用される
二成分組成物No.1の部分A 下記の物質を反応器において周囲温度で混合する。 ・プレミックス99.3重量部、 ・オルトチタン酸ブチル0.7重量部、 ・商品名「Karstedt」触媒として知られる金属錯体の形の白金金属0.
004重量部。二成分組成物No.1の部分B 下記の物質を反応器において周囲温度で混合する。 ・プレミックス90.3重量部 ・25mPa・sの粘度を有し且つオイル100g当たり合計で0.7個のSi
H官能基を含む、(CH32HSiO0.5単位によりブロックされたポリ(ジメ
チル)(ヒドロメチル)シロキサン4.52重量部、 ・エチニルシクロヘキサノール0.04重量部、 ・ビニルトリメトキシシラン(VTMO)1.8重量部、 ・3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GLYMO)1.8重量部、
・着色ベース0.2重量部。 100部のNo.1の部分Aと100部のNo.1のB部分を周囲温度で混合
することによって二成分組成物を得る。 このようにして、組成物C1を得る。
【0082】 例2:基準組成物2 これは、接着促進剤の不飽和シランを除いてある例1の二成分シリコーン組成
物である。 例1に記載したプレミックスと称する同じ懸濁液及び例1に記載したものと同
じ部分Aを使用する。二成分組成物No.2の部分A これは二成分組成物No.1の部分Aである。二成分組成物No.2の部分B 下記の物質を反応器において周囲温度で混合する。 ・プレミックス90.3重量部 ・25mPa・sの粘度を有し且つオイル100g当たり合計で0.7個のSi
H官能基を含む、(CH32HSiO0.5単位によりブロックされたポリ(ジメ
チル)(ヒドロメチル)シロキサン4.52重量部、 ・エチニルシクロヘキサノール0.04重量部、 ・3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GLYMO)1.8重量部、
・着色ベース0.2重量部。 100部のNo.2の部分Aと100部のNo.2のB部分を周囲温度で混合
することによって二成分組成物を得る。 このようにして、組成物C2を得る。
【0083】 例3:本発明に従う組成物 組成は、樹枝状重合体を添加した基準二成分シリコーン調製物のそれである。 例1に記載したプレミックスと称する同じ懸濁液及び例1に記載したものと同
じ部分Aを使用する。二成分組成物No.3の部分A これは二成分組成物No.1の部分Aである。二成分組成物No.3の部分B 下記の物質を反応器において周囲温度で混合する。 ・プレミックス90.3重量部 ・25mPa・sの粘度を有し且つオイル100g当たり合計で0.7個のSi
H官能基を含む、(CH32HSiO0.5単位によりブロックされたポリ(ジメ
チル)(ヒドロメチル)シロキサン4.52重量部、 ・エチニルシクロヘキサノール0.04重量部、 ・アリル官能基を含有する樹枝状重合体(G2)3.6重量部、 ・3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(GLYMO)1.8重量部、
・着色ベース0.2重量部。 100部のNo.3の部分Aと100部のNo.3のB部分を周囲温度で混合
することによって二成分組成物を得る。 このようにして、組成物C3を得る。
【0084】 例1〜3についての性能 接着剤性能を剥離試験によって評価する。 このために、二成分組成物の制御された厚みの層を二つの基材の間に置き、次
いで二成分組成物を架橋させる。 冷却した後、基材を引き剥がすのに要する力を、働かせた力を記録するための
器具を備えた引張試験機によって測定する。 これらの評価に使用した基材Sは、470dtexの6,6−ポリアミドの布
で18×18本のストランドの織布である。 以下の結果が記録された。
【0085】
【表1】
【0086】 例4 試験した物質 試験した物質を以下に記載する。 ボルトーンU1は、ほぼ14個のアリル官能基を有する、ほぼ8000の分子
量のデンドリマーである。 ボルトーンE1は、ほぼ11個のエポキシ官能基を有する、ほぼ10500の
分子量のデンドリマーである。 ポリオールPS50は、4個のヒドロキシル官能基を有するが不飽和官能基は
有しない、ほぼ350の分子量のエトキシル化ペンタエリトリットである(比較
として)。 これらの物質は、Perstorp社から入手できる。 組成は、促進剤シランの一つが試験した物質(樹枝状重合体)の一つにより置
き換えられた例1の標準二成分シリコーン調製物のそれである。タイプ1の促進
添加剤(不飽和官能基を含む)はVTMOに取って代わり、タイプ2の促進添加
剤(エポキシ官能基を含む)はGLYMOに取って代わる。 例1に記載したプレミックスと称する同じ懸濁液及び例1に記載したものと同
じ部分Aを使用する。二成分組成物No.4〜7の部分A これは二成分組成物No.1の部分Aである。二成分組成物No.4〜7の部分B 下記の物質を反応器において周囲温度で混合する。 ・プレミックス90.3重量部 ・25mPa・sの粘度を有し且つオイル100g当たり合計で0.7個のSi
H官能基を含む、(CH32HSiO0.5単位によりブロックされたポリ(ジメ
チル)(ヒドロメチル)シロキサン4.52重量部、 ・エチニルシクロヘキサノール0.04重量部、 ・VTMO又はタイプ1の促進添加剤の一つ(表2を参照)1.8重量部、 ・GLYMO又はタイプ2の促進添加剤の一つ(表2を参照)1.8重量部、 ・着色ベース0.2重量部。 100部のNo.4〜7の部分Aと100部のNo.4〜7のB部分を周囲温
度で混合することによって二成分組成物を得る。 このようにして、組成物C4〜C9を得る。
【0087】 性能 接着剤性能を剥離試験によって上記のように評価する。 単位面積当たりの塗布重量は、依然として120g/m2程度である。 下記の結果を得た。
【0088】
【表2】
【0089】実施例についてのコメント 与えられた結果は、組成物C1とC3による性能が同等であること、不飽和促
進剤を含まない組成物C2に関して優れていることを証明している。 例4は、その一部については、多官能性デンドリマーを含む組成物に寄与する
自己接着性に関して該デンドリマーの能力を証明している。また、これらの使用
に対してはこれらの分子の二重の機能についてのニーズが認められる。
【0090】 更に、これらの組成物の接着性は繊維製品の接着剤による結合の分野に限定さ
れないことが分かる。しかして、それらは、金属、特にアルミニウム、またプラ
スチック、特にエポキシ樹脂への接着剤による結合を可能にさせる。 また、過酸化物の作用下で熱架橋性であるシリコーンゴムに導入されたデンド
リマーG2が該ゴムが成形される型に密着することが認められた。このことは、
これらの物質が自己接着性をシリコーンエラストマー組成物に与える可能性を更
に証明している。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/05 C08L 83/05 83/07 83/07 101/00 101/00 C09J 183/05 C09J 183/05 183/06 183/06 201/02 201/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 4J002 CP03Z CP04X CP06Y CP12W DA116 DE196 DE237 DJ007 DJ017 EZ006 FD017 GH00 GJ01 4J031 BA17 BB05 BD12 BD13 4J040 EK031 EK041 EK091 GA05 GA08 GA11 HD41 HD43 KA14 KA19 KA25 KA42 LA06 MA10 PA30

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の対: (i)1分子当たり少なくとも1個のC2〜C6アルケニル基を含むアルコキシル
    化されていてよい有機シランと構造内に少なくとも1個のOH基及び少なくとも
    1個のエポキシ基を有する珪素原子を含まない単量体又は重合体との対、 (2i)構造内に少なくとも1個のOH基及び少なくとも1個のエチレン性不飽
    和を有する珪素不含重合体と少なくとも1個のエポキシ基を含む有機珪素化合物
    との対、及び (3i)構造内に少なくとも1個のOH基及び少なくとも1個のエチレン性不飽
    和を有する珪素不含単量体又は重合体と構造内に少なくとも1個のOH基及び少
    なくとも1個のエポキシ基を有する珪素不含単量体又は重合体との対 の群から選択される化合物の対と、随意の一般式:M(OJ)n(ここで、nは
    Mの原子価であり、Jは線状又は分岐状のC1〜C8アルキル基であり、MはTi
    、Zr、Ge、Li、Mn、Fe、Al及びMgよりなる群から選択される)の
    金属Mキレート及び(又は)金属アルコキシドとを含む接着促進剤。
  2. 【請求項2】 重合体が分岐状重合体及び超々分岐状重合体よりなる群から
    選択されることを特徴とする請求項1に記載の接着促進剤。
  3. 【請求項3】 超々分岐状重合体がデンドリマーであることを特徴とする請
    求項2に記載の接着促進剤。
  4. 【請求項4】 デンドリマーがポリエステルをベースとしていることを特徴
    とする請求項3に記載の接着促進剤。
  5. 【請求項5】 単量体が線状又は分岐状の単量体であることを特徴とする請
    求項1に記載の接着促進剤。
  6. 【請求項6】 単量体がエチレン性不飽和基を含み且つ1個以上の酸素複素
    原子を含有するモノ−及びポリアルコール、単糖類又は糖アルコールのアリルエ
    ーテル及びこれらの混合物よりなる群から選択されることを特徴とする請求項5
    に記載の接着促進剤。
  7. 【請求項7】 アルコールがエーテル官能基を含有する脂肪族モノ−又はポ
    リアルコールであることを特徴とする請求項6に記載の接着促進剤。
  8. 【請求項8】 単量体がグリセリンモノアリルエーテル、グリセリンジアリ
    ルエーテル、トリメチロールエタンモノアリルエーテル、トリメチロールエタン
    ジアリルエーテル、トリメチロールプロパンモノアリルエーテル、トリメチロー
    ルプロパンジアリルエーテル、ペンタエリトリットモノアリルエーテル、ペンタ
    エリトリットジアリルエーテル、ペンタエリトリットトリアリルエーテル、グリ
    コシド、ガラクトシド、タリット、マンニット、ズルシット、イッジト、ソルビ
    ット、アラビニット、キシリット及びこれらの混合物よりなる群から選択される
    ことを特徴とする請求項5に記載の接着促進剤。
  9. 【請求項9】 単量体がトリメチロールプロパンモノアリルエーテル及びペ
    ンタエリトリットトリアリルエーテルよりなる群から選択されることを特徴とす
    る請求項5に記載の接着促進剤。
  10. 【請求項10】 単量体がエポキシアルコール及びエポキシフェノールより
    なる群から選択されることを特徴とする請求項5に記載の接着促進剤。
  11. 【請求項11】 エポキシ化合物が2,3−エポキシ−1−プロパノール(
    即ち、グリシドール)、2,3−エポキシブタノール、3,4−エポキシペンタ
    ノール、2,3,4,5−ジエポキシヘキサノール、2−メチル−3,4−エポ
    キシブタノール、1,2−エポキシヘキサノール、3,4−エポキシヘキサノー
    ル、2,3−エポキシペンタノール、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
    プロパン、1,2−エポキシ−3,3−ビス(ヒドロキシフェニル)ブタン、1
    ,2−エポキシ−3,3−ビス(ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,2−エポ
    キシ−4,4−ビス(ヒドロキシフェニル)ペンタン、1,2−エポキシ−3,
    3−ビス(ジヒドロキシフェニル)プロパン、1,2−エポキシ−3,3−ビス
    (o−クレジル)プロパン、1,2−エポキシ−3,3−ビス(ジヒドロキシフ
    ェニル)ブタン及びこれらの混合物よりなる群から選択されることを特徴とする
    請求項10に記載の接着促進剤。
  12. 【請求項12】 対(3i)と珪酸アルキル又はポリ珪酸アルキルとを含む
    ことを特徴とする請求項1に記載の接着促進剤。
  13. 【請求項13】 低温条件下で加硫することができ且つ次の成分: (1)珪素に結合したC2〜C6アルケニル基を1分子当たり少なくとも2個示す
    少なくとも1種のポリオルガノシロキサン、 (2)珪素に結合した水素原子を1分子当たり少なくとも2個示す少なくとも1
    種のポリオルガノシロキサン、 (3)触媒として有効な量の、白金族に属する少なくとも1種の金属をベースと
    した少なくとも1種の触媒、及び (4)接着促進剤 を含むタイプのシリコーン組成物であって、請求項1〜12のいずれかに記載の
    接着促進剤を含むことを特徴とするシリコーン組成物。
  14. 【請求項14】 下記の化合物: (5)充填剤、 (6)増量剤として説明されており且つヒドロ官能基を有する末端シロキシル単
    位を示すポリオルガノシロキサン、 (7)中和剤、 (8)架橋禁止剤、 (9)発泡又は発泡性中空無機微小球充填剤、 (10)ポリオルガノシロキサン樹脂、及び これらの混合物よりなる群から選択される化合物を更に含むことを特徴とする請
    求項13に記載の組成物。
  15. 【請求項15】 接着性を有するシリコーン組成物の製造に使用するための
    請求項1〜12のいずれかに記載の接着促進剤。
  16. 【請求項16】 ヒドロシリル化又は重付加により周囲温度で架橋するシリ
    コーン組成物の製造に使用するための請求項15に記載の接着促進剤。
  17. 【請求項17】 基材の被覆を意図したシリコーン組成物の製造に使用する
    ための請求項15又は16に記載の接着促進剤。
  18. 【請求項18】 接着剤として作用するように意図したシリコーン組成物の
    製造用の請求項15又は16に記載の接着促進剤。
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