JP2002538417A - テーパーねじを検査する方法及び検査装置 - Google Patents

テーパーねじを検査する方法及び検査装置

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、金属管をシール状態で組み立てるために金属管の端部に位置する雄又は雌のテーパーパイプねじを管理することに関する。方法は、完全なねじを含むゾーンの中間に実質的に位置する測定面(P1)におけるねじのピッチ径を平面直径測定装置(51)を用いて管理する。ねじのピッチ径は従来、仕様API5Bにより、最後の完全雄ねじの平面(P0)において測定され、そして、ねじの測定されたピッチ径は、平面P0におけるピッチ径公称値、P0とP1間の距離、及びテーパーの移行値(これ自体が作られるテーパー比の分布の関数である)から計算された推定値(D1e)と比較される。発明は、シール面(5,6)及び/又は座面(7,8)の近辺におけるねじ干渉、従って、管アセンブリのシール能力をより良く推定することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】
本発明は、金属製パイプの端部に位置する雄または雌の筒状要素の周囲に位置
する雄または雌のペーパーねじを検査する方法に関し、特に、所定断面での雄ま
たは雌のテーパーねじのピッチ径の寸法を検査する方法及びその方法を実施する
検査装置に関する。
【0002】
【背景技術】
用語、ねじの「ピッチ径」とは、ねじの半高さにおける雄ねじのフランク上の
直径のことをいう。雌ねじは雄ねじに対して定義される。
【0003】 テーパーねじの場合、ピッチ径の公称値は所定の断面において定義されなれれ
ばならない。金属製パイプのねじ接続は、特に、炭化水素井戸または採鉱井戸用
の掘削管、精製管またはケーシングパイプを構成するものとして知られており、
接続はパイプ端部に位置する雄要素と雌要素の間でなされ、それぞれの要素はそ
の外周または内周に雄または雌のテーパーねじを備えている。
【0004】 ここで用いられる用語「パイプ(管)」とは、長いパイプに限らず、短い筒状
要素、たとえば、カップリングを形成するものや、2本の長いパイプを協働させ
るものといったいかなるタイプのパイプを意味する。
【0005】 炭化水素抽出産業において世界的に知られた規格を作っている全米石油協会(
API)の仕様書API5CTは、三角形ねじ、丸ねじまたは台形ねじを持つテ
ーパーねじを含むそういったねじ接続を用いて連結されるパイプについて規定し
ている。
【0006】 APIの規格API5Bは、対応するねじとそれを検査する方法を規定してい
る。
【0007】 規格API5Bは、各パイプ寸法に関し、パイプ本体側部上の完全な雄ねじの
端部に位置する断面内のねじ公称ピッチ径の値に特に言及しており、この断面を
越える雄ねじは不完全な高さを有してなくなっている。
【0008】 以下本書類の残りの部分において、この断面は「ピッチ径の基準面」、あるい
は、省略形で「基準面」と呼ばれる。用語「最初のねじ」とは、対応する雄また
は雌要素の自由端の方に向いたねじ部の側面に関連し、用語「最後のねじ」とは
、対応する要素の自由端の反対方向に向いたねじ部の側部に関連する。
【0009】 従って、最後の完全な雄ねじは基準面に位置し、最後の雄ねじはパイプ本体側
部のねじ部の端部に相当する。
【0010】 API5Bに従い作られたねじは、雄ねじの場合、内ねじを有するリングゲー
ジ、雌ねじの場合、プラグゲージのようなゲージを手で締め付けることにより検
査されなければならない。
【0011】 被検査ねじにゲージが螺合されたときの被検査ねじに対するその相対軸方向位
置がチェックされ、仕様書API5Bはこの相対軸方向位置に関する値と許容誤
差を規定している。
【0012】 API5Bが規定する検査法方法は、簡単かつ迅速大局的なねじ検査を行うこ
とができるという利点を有するが、他方、多くの経済的、技術的な不利な点を有
する。
【0013】 第1に、検査されるそれぞれのねじ径に関して、ハードゲージ検査方法は、マ
スターゲージ及び副ゲージまたは作業ゲージといった異なるレベルのゲージのセ
ットを必要とし、作業ゲージは臨界値を越える摩耗が生じたときに捨てられなけ
ればならない。
【0014】 このことは、きわめて多数の高精度ゲージを作る必要があること、そして、そ
れらのゲージは摩耗状態に依存して管理されなければならないを意味し、従って
、コスト高になる。
【0015】 このねじ検査法は、ピッチ径及びテーパー、楕円形というパラメータを含めた
多数のパラメータに依存する大局的な結果を与える。これらのパラメータは相互
作用し、従って検査結果の細かい解釈を容易にしない。
【0016】 従って、雄ねじを検査するとき、被検査雄ねじのテーパーがゲージのテーパー
よりも小さいならば、雄ねじの最初の谷がゲージねじに接するとともに、雄ねじ
の最後の谷はゲージの対応するねじに対して半径方向のクリアランスを持つ。そ
れとは反対に、被検査雄ねじのテーパーがゲージのものよりも大きいならば、最
後の雄ねじの谷がゲージのねじに接するが、最初のねじの谷は接しない。
【0017】 いずれの場合にも、基準面におけるゲージ上の対応する面における雄ねじのピ
ッチ径は公称ピッチ形より小さいが、後者の場合には、さらに、最初の雄ねじ位
置のピッチ径は正確にはわからない。
【0018】 同様に、雌ねじを検査する場合、その雌ねじのテーパーがゲージのものよりも
小さいか大きい場合、基準面のゲージ上の対応する面における雌ねじのピッチ径
は公称ピッチ径よりも大きいが、前記テーパーがゲージのものよりも小さいとき
は、最初の雄ねじ位置のピッチ径は正確にはわからない。
【0019】 API接続の機能よりも優れた機能を有することで知られるヨーロッパ特許E
P−A−0488912に記載される接続のような特別のねじ接続の製造業者は
、API仕様が国際的に認識され、その使用が課せられることにより、API接
続に規定される方法に準じた方法を使用することを強要されてきた。
【0020】 それらの方法を実行するコストは非常に高く、製造業者は自身のため及びサブ
コントラクタのために完全セットのゲージを有していなければならない。
【0021】 従って、ハードゲージを用いないが、基準面または別の設置位置におけるピッ
チ径を直接決定することができるねじ検査法が開発されてきた。
【0022】 米国特許US−A−4524524は水平方向に罹患する雄または雌ねじのピ
ッチ径を直接検査する方法と装置について説明しており、そこでは、以下の通り
である。 ・装置は、垂直座面から調節可能な水平距離離れた位置の垂直面に位置する上接
触面と下接触面を有する。 ・上接触面と下接触面の間の垂直距離は調整可能である。 ・垂直座面は検査されるねじを持つ要素の端部を支持し、2つの接触面はねじの
直径上の対向する点のねじ山と接するように装置は置かれる。 ・これらの2つの接触面間の距離の差は、事前決定された値に関して、たとえば
、事前決定された値に対してゼロ設定された比較器を用いて測定される。
【0023】 この場合事前決定された値は、ねじ峰間の直径の公称値に相当し、従って、検
査されるねじが雄ねじか雌ねじかに依存して1つのねじの高さだけ増大または減
少されたピッチ径の公称値に相当する。
【0024】 米国特許US−A−4524524の権利者が販売する装置に対する指示書は
以下のものを定める。 a)ピッチ径の測定を用いる検査法を用いるときのピッチ径の許容誤差(ΔD)
と、仕様API5Bの規定によるハードゲージの軸方向位置の許容誤差(ΔS)
のつながりを確立するために必要な関係、ΔD=ΔS・TTnom /100。ここ
で、TTnom は直径に対するねじのテーパー公称値であり、%で表される。 b)接触面間の垂直距離の事前決定された値に与える検査装置の接触面の位置の
影響を補正する細かな補正。 c)基準面からはずれた測定面の位置を補正するために検査装置の接触面間の垂
直距離の事前決定された値を決定する方法。従って、L・TTnom /100に等
しい量が公称ピッチ径から差し引かれる。ここで、Lは測定面と基準面との間の
軸方向の距離であり、TTnom は直径に対するねじのテーパーの公称値(%)で
ある。
【0025】 しかしながら、その装置に関する前記指示書は、基準面以外の測定面における
ピッチ径の寸法検査を実施するための重要事項を特に付していない。
【0026】 第1の局面において、本発明は、雄及び雌要素が少なくとも1つのシール手段
を有し、これらの要素を高度にぴったりと接続することにより適した雄または雌
テーパーねじを検査する方法であって、ハードゲージを用いないが、ハードゲー
ジ検査方法と同じ能力を生じさせ保証する方法を開発することを求めてきた。
【0027】 従って、我々は、平面直径測定装置を用いて所定の測定面におけるピッチ径を
測定する方法を使用することを求めてきた。
【0028】 この書類の残りの部分において、「測定装置」と略称される用語「平面直径測
定装置」とは、米国特許US−A−4524524に説明される装置と同様また
は同等なものであって、被検査物の所定の断面における直径を測定するために用
いる装置を意味し、装置は以下のものを含む。 ・横方向の支持面と、 ・互いに横方向に離間し座面から軸方向に位置が調整可能に隔てられ、測定面に
関して決定される少なくとも2つの接触面と、 ・座面から所定の軸方向距離において接触面に正接する横方向の測定面に位置す
る円の直径を測定する手段。
【0029】 平面直径測定装置を用いる1つの不利な点は、測定されるピッチ径が測定面近
くでのみ正確に知られ、測定面から比較的遠い平面のピッチ径の値は、被検査ね
じのテーパーの製造許容誤差のために、ほとんど確かでないことである。
【0030】
【発明の開示】
金属製パイプの端部に位置する雄または雌の筒状要素の外周または内周に位置
して少なくとも1つのシール手段を有する雄または雌のテーパーねじを検査する
本発明の方法は、直径測定手段を備える平面直径測定装置を用いて、図の基準面
から距離Lのところに位置する所定の測定面においてねじのピッチ径を測定する
方法である。
【0031】 この書類において、用語「シール手段」とは、たとえば、シール面、横方向の
座面のような手段、または同等な手段を意味する。
【0032】 雄シール手段は雄要素の自由端の近くに位置し、雌シール手段は雌要素上に位
置し、雄シール手段と連結されてそれと協働する。
【0033】 本発明の方法は次のステップを含む。 a)前記平面直径測定装置において、前記座面と前記測定面間の距離−この距離
は測定面と基準面間の距離の関数である−を調整するステップ。 b)特性距離が測定面のピッチ径の推定距離に関して決定されるセッティングブ
ロックを用いて測定手段を接触面間の横方向の距離の値に設定するステップ。被
検査ねじが雄ねじまたは雌ねじであるかに依存して前記特性距離は測定平面にお
けるピッチ径の推定値よりもhの量大きくまたは小さく、この量hは、1つのね
じの高さと既知の位置補正係数の合計に等しい。 c)選択された測定面におけるねじのねじ峰間の直径を測定するステップ。前記
測定装置はその座面によって綱領中の要素の自由端に当てられる。 d)ねじ峰間の測定された径を許容限度と比較するステップ。
【0034】 雄ねじのピッチ径の測定面は基準面と最初の完全雄ねじの間に位置する平面で
ある。測定面の選択は、もちろん、測定装置の接触面が完全ねじ峰の十分な長さ
に渡って与えられるようにする必要がある。
【0035】 雄ねじのピッチ径のための測定面は、好ましくは、基準面と、最初の完全雄ね
じに相当する面との間の実質的に軸方向に半分の位置に位置する。
【0036】 テーパー雌ねじのピッチ径のための測定面は、2つの雄と雌のねじが図におい
て接続されたときに、雄ねじのピッチ径のための測定面と一致する図面の平面で
ある。
【0037】 変形において、雄ねじのピッチ径のための測定面と一致する図面の平面が完全
雌ねじのゾーン内に落ちないならば、雌テーパーねじのピッチ径に関する測定面
は、一致面に最も近い完全雌ねじのゾーン内に位置する断面である。
【0038】 測定面内の雄ねじのピッチ径の推定値D1e は次の式を用いて得られる。本書
類の残りの部分においてすべてのテーパー値は直径で言及され%で表される。
【0039】
【数3】
【0040】 測定面内の雌ねじのピッチ径の推定値D2e は次の式を用いて得られる。
【0041】
【数4】 式中の添え字1,2はそれぞれ雄及び雌ねじに関する。 Dnom は基準面におけるピッチ径の公称値、 TTrep はテーパーのプロット値、 Lは測定面と基準面間の距離であり、測定面が基準面に対して低い直径側に位置
するときは正である。 ΔTTは差(TTav−TTnom)の代数値、 TTmin 、TTmax 、TTavはそれぞれ、作られたテーパーねじの最小、最大及
び平均値、 σは作られたテーパーの分布の標準偏差、 K1 は基準面(P0)と最初の雄ねじ間の距離に対する雄ねじの長さの比、K2
は基準面(P0)と最後の完全雌ねじ間の距離に対する雌ねじの長さの比、 g(x)は変数xに関する、無次元化された、中心を持つ正規分布の値である。
【0042】 式によって与えられるテーパーTTrep のプロット値は仮想円錐のテーパーに
相当し、ピッチ径の公称値に等しいその円錐の大径は基準面内に位置し、ハード
ゲージ手段によって検査されるねじのピッチ径の平均値に等しいその円錐の小径
は、少なくとも1つのシール手段の側部上の検査されるねじのねじ端部に位置す
る平面内に位置する。
【0043】 本発明は、ねじ接続のシール特性を最適化するために被検査ねじのピッチ径を
測定するのに最も重要な場所に関する問題を解決する。
【0044】 発明者達は、本発明を開発するときに、次のことに気が付いてきた。最初の完
全雄ねじのゾーンにおけるあまりに大きな直径方向のねじ干渉は接続のシーシン
グに有害な影響をもたらす。特に、金属シール面が雄ねじと、雄ねじ要素の端部
の間に設けられるときに、雌ねじ要素上の金属シール面と容易に干渉する。
【0045】 半径方向に干渉する回転に関する2つの面上の互いに係合した点の間の直径方
向の干渉は一般に、これらの点での面の断面径の差として決定され、接続の前に
測定され、そして、2つの面が一旦接続されて係合点間で接点圧力を生じるとき
に、正である。この決定は、干渉するねじ及びシール面の両方に適用できる。
【0046】 最初の完全雄ねじに近いところの直径方向のねじ干渉の値を推定するために、
最後の完全雄ねじに近いところよりも、このゾーンにより近いピッチ径を測定す
ることが必要である。テーパーの変化による大きな不確実性を生じさないためで
ある。この目的は、本発明において考慮される。
【0047】 本発明はまた、本発明の方法により、少なくとも1つのシール手段に近いとこ
ろのねじの面において検査されるねじのピッチ径の平均値が、たとえ、測定面が
全くねじの端部に位置しないときでさえ、本発明の方法又はAPI5Bに規定す
るハードゲージを用いて検査が行われるときと同じになることを保証する。
【0048】 雌ねじのテーパーの平均値は、それと協働する雄ねじのテーパーと平均値より
も小さいことが好ましい。
【0049】 そのような相違は、少なくとも1つのシール手段に近いところでねじ干渉を減
少させる接続を作り出し、このレベルでのねじの直径方向の干渉値は本発明の検
査法によって最適に認識される。
【0050】 雄ねじのテーパーの平均値は好ましくは公称値よりも大きい。
【0051】 変形例において、雌ねじのテーパーの平均値は公称値よりも小さい。
【0052】 ねじ峰間の測定された直径の許容最小及び最大値は、被検査ねじが雄又は雌ね
じかに依存して1つのねじの高さだけ増減された、考慮される測定面におけるピ
ッチ径の許容最小及び最大値から直接決定される。
【0053】 ピッチ径の許容最小及び最大値はピッチ径D1e若しくはD2eの推定値の許容誤
差から直接決定され、又は、基準面と測定面の間の距離値を、測定面のピッチ径
の推定値を与える公式におけるこの距離の許容最小及び最大値と取り替えること
により決定される。
【0054】 測定手段を調整するステップの間に、測定手段は好ましくはゼロ設定され、次
に測定ステップの間に、ゼロに対する差が測定され、最後に比較ステップの間に
この差は許容範囲と比較される。
【0055】 有利に、測定装置が2つの接触面を有するとき、検査法は、測定装置を又は被
検査ねじを各測定の間に接続軸回りに1/8回転させることにより、同じ測定面
において4回行われ、考慮中の測定面におけるねじ峰間の直径は4測定の平均値
に等しく取られる。
【0056】 変形例において、測定装置が互いに120°隔てた3つの接触面を有するとき
、測定装置又はねじを各測定の間に接続軸回りに40°、即ち、1/9回転させ
る。
【0057】 発明の第2局面において、発明者は、本発明の方法を迅速に、従って、経済的
に実行させる平面直径測定装置を備えた。
【0058】 測定装置が2つの接触面を有するとき、装置は2つの接触面のうちの1つの回
りに回転して回転接触面が与えられる点の直径方向の反対側の被検査ねじの点を
検出しなければならず、ねじ峰間の直径はその回転動作の間に成された測定での
最大値に相当する。従って、測定装置はこの最大値を自動的に捕捉する手段を含
む。
【0059】 本発明はまた、製品が仕様から外れるときに、発明の検査法を迅速に反応させ
ることを探求する。
【0060】 この目的のため、測定装置は、捕捉値に対して統計的な計算を実行する手段を
含む。
【0061】 第3局面において、発明は、発明の第1局面の検査方法における接触面間の所
定の距離を調整するために用いるセッティングブロックを備える。
【0062】 雄テーパーねじを検査するとき、2つの接触面に対して測定装置と共に用いら
れるセッティングブロックは、この第3局面に従えば、以下のものを含む截頭楔
形である。 ・横方向の端面 ・実質的に長手方向に向いた2つの平らな面であって、前記横方向の端面に関し
て対称に傾斜し、外端面に向かって集束する面 ・2arctan(TTav1 /2)に等しい前記2つの面のなす角度 ・前記端面からLの距離のところで(D1e +h)に等しい前記傾斜した平ら
な面の間の横方向の距離(hは先に定められた量) 変形例において、3つの接触面に対して測定装置と共に用いられる截頭円錐体
のセッティングブロックは、円錐体の頂側で横方向の端面を有し、また、TTav 1 のテーパーを持つテーパー面を周囲に有する。その横方向の端面から距離L のところでテーパー面の直径は(D1e +h)に等しい。
【0063】 セッティングブロックはまた、その端面又は該端面の横のテーパー周面におい
て、雄要素のシール手段のプロファイルを生じさせる異なるテーパーを持つ部分
又はスロープを備えることができる。そのようなセッティングブロックは、第2
平面測定装置を特に、シール面の直径を検査するために調整可能にする。雌テー
パーねじを検査するとき、第3局面において2つの接触面に対して測定装置と共
に用いられるブロックは、横方向端面と、ブロックの2つの平らな面によって限
定される内部空間を有する。2つの平らな面は実質的に長手方向を向き、端面に
関して対称に傾斜して前記内部空間の背面に向かって収束している。2つの傾斜
した平らな面のなす角は2arctan(TTav2 /2)に等しく、前記端面
から長手方向の距離Lのところでの前記傾斜した平らな面の間の距離は(D e −h)に等しい。hは先に定めた量である。
【0064】 変形例において、雌ねじを検査するために、1つの接触面に対して測定装置と
共に用いられるセッティングブロックは、横方向端面と、長方向軸及びテーパー
TTav2を有するテーパー周面によって限定される内部空間を有し、該空間の頂
部は前記横方向端面と反対側を向き、前記横方向端面からの距離Lのところで
の該空間の直径は(D2e −h)に等しい。
【0065】 雌テーパーねじを検査するセッティングブロックはまた、その傾斜した平らな
面の端部又はその横方向端面の反対側の側部におけるテーパー周面において、雌
要素上に少なくとも1つのシール部材を生じさせる異なるテーパー又はスロープ
を備える部分を含むことができる。そのようなセッティングブロックは、第2平
面測定装置を、シール面の直径を検査するために調整可能にする。
【0066】
【発明の実施形態】
添付の図面は本発明の実施形態を示し、発明をそれに限定するものではない。
【0067】 図3は、第1金属パイプ101の端部の雄要素1と、長いパイプ又はカップリ
ングである第2金属パイプ102の端部の雌要素2のねじ接続100を示す。こ
のようなねじ接続は、例えば、炭化水素井戸のための連結したケーシングパイプ
等を形成する。
【0068】 図2に示す雄要素1は、外周面において台形ねじを備えるテーパー雄ねじ部3
を有し、端部において(この端部はまた第1パイプ101の端部である)環状の
横方向雄端面7を有する。
【0069】 図2に示す平面P0 は、API5Bによれば、最後の完全雄ねじに対応する完
全雄ねじのゾーンの端部に位置する断面である。
【0070】 図1に示す雌要素2は、内周面において雄ねじ3と螺合する台形ねじを備える
テーパー雌ねじ部4を有し、端部において(この端部はまた第2パイプ102の
端部である)環状の横方向雌端面10を有する。
【0071】 パイプ101,102は、雄要素1の雄ねじ3を雌要素2の雌ねじ4にねじ込
むことで接続される。
【0072】 好ましくは、発明を実施するために、テーパーねじ部3,4は1段階ねじであ
る。
【0073】 図3の接続は、特にぴったりと接続させるために、以下の追加手段をそれぞれ
の要素上に有する。 a)雄要素上 ・外テーパー雄シール面5。この面のテーパーは雄ねじ3のものよりかなり大き
く、例えば、直径に対する雄シール面5のテーパーは20%である。 ・雄端面によって形成される環状横(方向)座面7 b)雌要素上 ・内テーパー雌シール面6。この面のテーパーは実質的に雄シール面5のテーパ
ーと同じである。 ・環状横(方向)座面8を備える内ショルダ 周知のように雄端面7は先細り(凹状)となるように、頂部に例えば75°の
テーパーが付けられ、雌座面8は同じ角度の、凸状のテーパーが付けられている
【0074】 追加の手段5,6,7,8は接続100において次のように作用する。
【0075】 雄シール面5は半径方向に雌シール座面6と干渉する。即ち、基準点でのその
直径は、接続の前において、雌シール面6の係合点の直径よりも大きく、直径は
また接続の前に測定される。
【0076】 ねじ込みによりシール面間で接触が一旦得られたときに、さらにねじ込みを続
けると、シール面の直径方向の干渉が増す。
【0077】 係合(メイクアップ)が完了したときの正確な位置は、雄端面7が内雌ホルダ
の座面8に当接することによって決定され、この当接はシール面5,6間の正確
な干渉値を定める。
【0078】 座面(7,8)はまたシール手段として作用するが、これらは横方向位置にあ
るため、その機能はシール面(5,6)の機能よりも劣る。
【0079】 メイクアップが完了したときのその位置は特に、メイクアップトルクに関する
所定値として言及される。
【0080】 座面7,8の凹凸上のテーパー形状(図には示されていない)は、有利に、座
面が外れることを防止すると共にシール面5,6の接触圧を増大させる。
【0081】 図4は、被検査ねじの許容誤差よりも実質的に小さい、例えば、10倍小さい
許容誤差を持つように作られた雄テーパーねじ23を備える雄プラグゲージ21
を用いて、仕様API5Bに従い雌要素2上の雌テーパーねじの検査をかなり概
略的に示すものである。従って、ゲージの最後の完全ねじの平面におけるゲージ
のピッチ径は公称ピッチ径に等しく、ゲージのテーパーは図面のテーパーと等し
いと考えることができる。
【0082】 簡単に示すために、図4及び5は、ねじの峰及び谷のテーパーを示さず、単に
ねじのピッチ円錐を示す。
【0083】 仕様API5Bは、ねじ4を検査するために、プラグゲージ21をそれが停止
するまで手でねじ込むように記載しており、停止したときは、プラグゲージ21
の端部25,27の一方におけるねじ23のピッチ径は所定の平面において検査
される雌ねじ4のピッチ径に等しい。
【0084】 雌要素10の端部と、プラグゲージの環状横面29との間の距離Aは1セット
のリングゲージ・プラグゲージに関するこの量の標準値Sと比較され、標準値に
対する距離の差が所定の許容範囲内であるならば許容される。
【0085】 プラグゲージ21のねじがプラグゲージ21のねじ端側面25において被検査
雌ねじ4のねじと接するとき(これは被検査ねじ4のテーパーが公称値よりも小
さいときに生じる)、入口の反対側の端部に位置する平面におけるねじ4のピッ
チ径は、対応する平面におけるプラグゲージ21のねじのピッチ径よりもΔd2 の値だけ大きい。
【0086】 従って、公称値以下の雌ねじ4のテーパーの全ての値に関して、ねじ4のピッ
チ円錐はプラグゲージのねじの端部25に位置する平面に位置する点の回りに回
転する。
【0087】 被検査ねじ4のテーパーが公称値よりも多きときは逆のことが生じる。即ち、
ねじ4のピッチ円錐はプラグゲージ21の端部27に位置する平面内に位置する
点の回りに回転する。
【0088】 図5は、同様に、非常に厳しい許容誤差を用いて作られた雌テーパーねじ24
を備えるリングゲージ22を用いて行う仕様API5Bに従う雄要素の雄テーパ
ーねじ3の検査を示す。
【0089】 ここでもまた、リングゲージ22は停止するまで被検査雌ねじ3にねじ込まれ
て、雌ねじ要素7と、リングゲージ22のねじの端部28に位置する平面との間
の距離Pが形成される。
【0090】 リングゲージ22のねじ端側面26でリングゲージ22のねじが被検査雄ねじ
3と接触するとき(これは被査ねじ3のテーパーが公称値よりも大きいときに生
じる)、そのねじの開始位置に位置する平面でのねじ3のピッチ径は対応する平
面でのリングゲージ22のねじ24のピッチ径よりも小さい。
【0091】 従って、公称値よりも大きな押すねじ3のテーパーの全ての値に関して、ねじ
3のピッチ円錐はリングゲージのねじの端部26に位置する点の回りに回転する
【0092】 押すねじ3のテーパーが公称値よりも小さいとき、反対のことが生じる。即ち
、ねじ3のピッチ円錐はリングゲージねじの端部28に位置する点の回りに回転
する。
【0093】 図6は、米国特許US−A−4524524に記載されるタイプの平面測定5
1を用いる雄ねじ3のピッチ径の検査を概略的に示す。
【0094】 装置51は以下のものむ。 ・エッジ54,54’によって形成される横座面を有する端部横材57 ・長手方向に配設された2つのナイフ58,59。これらのナイフの刃は互いに
向き合い、ナイフは互いに横方向に離間し接触面60,61を形成している。ナ
イフ58は長手方向のアーム52上に置かれてその平面内においてのみ回転する
ことができ、一方、ナイフ59は、同じく回転するように、横方向に配設された
可動ロッド56上に配設されている。 ・ここでは、長手方向のアーム上に位置して可動ロッド56によって駆動される
比較器55である測定手段 ナイフの回転軸は、測定装置51を横切り座面54,54’に平行な測定平面
P1を形成し、測定平面P1が座面54,54’から所定の距離Lのところに
位置するように横材57は摺動可能である。
【0095】 比較器55は、比較器のゼロに相当する事前決定された値に対して、接触面6
1と接触面60との間の距離の差を測定する。ねじ峰間の直径D1s は、次に比
較器55によって測定された差の代数値を事前決定された値に足すことによって
測定される。
【0096】 比較器55は、有利に、自動的に測定を行い記録する電子変位センサに代えら
れる。
【0097】 雌ねじ3は以下のように検査される。
【0098】 座面54,54’と測定平面Pの間の距離Lは図2の図面に対応する値、
平面Pと、雄要素1の端面7の間の距離に調節される。この距離LはP
ら端面7間での差及び平面PとPの間の距離Lに等しい。
【0099】 測定平面P1の位置は、接触面60,61が完全ねじの峰上に休むように選択
される。接触面60,61の十分な長さを持つので少なくとも2つのねじ峰13
と接する。
【0100】 測定平面Pの位置は、好ましくは、図2に示すように、基準面Pと、最初
の完全雄ねじに対応する平面との間の中間に選択される。
【0101】 そういった位置は、雄ねじの開始位置により近いところでピッチ径を測定する
ことを可能にし、従って、このレベルでの直径方向の干渉値をより認識しやすく
すると共に、完全ねじゾーンが比較的短いときでさえも、接触面60,61を正
しく座るようにさせる。
【0102】 比較器55のゼロが次に調節され、あるいは、図10のセッティングブロック
70の2つの平らな面を接触面60,61間に置くことによって事前決定された
値を次に直接与え、これらの2つの平らな面はセッティングブロックの特性寸法
である距離(D1e+h)だけ離間される。D1eは測定平面における被検査ねじの
ピッチ径の推定値であり、hはねじの高さと、測定装置51の製造業者によって
与えられる幾何学的位置の補正係数との合計に等しい。この補正係数は、ナイフ
58,59が接触面60,61回りに回転しないことを考慮している。
【0103】 そういったセッティングブロック70は、ねじを含まず、また、ねじ回転作動
を受けないので早く摩耗することがなく、22のようなねじゲージよりもより安
い価格で製造できる。
【0104】 D1eは次の関係を用いて決定される。 D1e= Dnom −L1 ・TTrep1/100 Dnom はピッチ径の公称値であり、従って、基準面Pでのピッチ径値。 L1は平面P0とPとの間の距離であり、PP0に対して低い径側にある
ときは正である。 TTrep1は以下に定められる雄テーパーのプロット値であり、テーパーの公称値
よりも大きい。
【0105】 変形例において、2つの平行な面に対してセッティングブロックを使用するこ
とに代えて、比較器55のゼロを調整するために、図12に示す截頭楔を使用す
ることができる。ブロック70は横端面72と、実質的に長手方向に向いた2つ
の平らな面であって、横端面に関して対称的に傾斜し横端面に向かって集束する
面を有する。その2つの傾斜面のなす角度Cは2arctan(TTav1 /2)に等し
く、端面72から距離Lのところでの2つの傾斜面面間の横距離は(D1e+h
)に等しい。セッティングブロック70の端面72が測定装置51の座面54,
54’に対してあてがわれ、傾斜した平らな面が測定装置接触面60,61の間
に位置するようにセッティングブロック70は挿入される。従って、距離L1
もかかわらず、単一のセッティングブロック7−だけが必要とされる。
【0106】 図12に示す変形例において、傾斜平面のなす角度Cは2arctan(TTrep1
/2)に等しく、端面72から長手方向の距離(L+L1) のところでの2つの
傾斜面面間の横距離は(Dnom+h)に等しい。
【0107】 セッティングブロック70はまた、端面72の側部上の平らな面の端部におい
て、雄要素1のシール手段、特にシール面5及びオプションとして雄端面7のプ
ロファイルを作る異なるスロープを備える部分(図12には示されていない)を
含むことができる。そういったセッティングブロックは第2平面直径測定装置5
1をシール面5の直径を検査するために調節することができる。
【0108】 測定装置51の座面54,54’を要素1の端面7、又は、端面が平坦でなく
、例えば、75°の僅かに先細りするテーパーが付いているときは、この端面の
最も外側の点に対して当接させるように測定装置51を配設することによって測
定がなされ、接触面60,61は雄ねじの直径方向反対側の峰13と外接触する
ように置かれる。
【0109】 測定の間に、接触面60はねじの峰に固定保持され、測定装置51が回転する
ときに接触面はそれと接触しており、接触面61は、回転の間に、反対側のねじ
峰と接触したままである。
【0110】 測定平面P内のねじ峰間の直径D1S は接触面60,61間の横距離の最大
値に相当し、その最大値は、比較器55を読むことによって得られ、あるいは、
比較器55の替わりに電子センサが使用され、そして平面直径測定装置が接触面
60の回りを回転するときに最大値を検出して記憶する電子回路が用いられるな
らば、より良く自動的に決定される。
【0111】 雄ねじ3の検査方法の最終ステップは、ねじ峰間の直径の測定された値D1S
、約D1e の範囲によって決定された許容限度との比較である。
【0112】 測定面Pでの雄ピッチ径の値D1は、同じ面Pのねじ峰間の直径の測定さ
れた値D1Sから上で定めた量hを差しひくことによって求められ、ねじ峰間の直
径の測定された値D1Sの許容範囲限度の値は、量hを増やしたピッチ径D1の限
度から直接定められる。
【0113】 それらの値はまた、測定面でのピッチ径の推定値を与える式D1e=Dnom−L1 ・TTrep1/100において、基準面と測定面間の距離L1の値を、L1mim, L1 max (それぞれL1±ΔL1)に取り替えることにより間接的に得られる。
【0114】 TTrep1を得る方法は図18に説明されるつぎの計算によって定められる。
【0115】 一般に、本発明により検査される雄ねじ3のピッチ径の平均値は、仕様API
5Bに従いリングゲージ22を用いて検査されるピッチ径の、第1完全雄ねじ上
の手段に位置するこのリングゲージ22の端部28の平面における平均値に等し
く設定される。
【0116】 図18上の点Gは、基準面Pから距離Ls1離れリングゲージのねじの他
端に位置する平面26から距離Lf1離れたリングゲージの端面28でのねじ3の
ピッチ径の平均値を示す。
【0117】 次のことが仮定される。 a)上に示すように、作られたねじのピッチ円錐は、被検査ねじ3のテーパーT
1 がリングゲージねじのテーパー(これはテーパーの公称値に等しいと仮定さ
れる)よりも大きいか小さいかに依存して被検査雄ねじ3に螺合するリングゲー
ジ22のねじの一端又は他端に位置する点回りに回転する。 b)作られたねじのテーパーの分布はテーパーの平均値TTav1 の中心を持つ正
規分布に従い、テーパーの最大値と最小値の間の範囲(TTmax1−TTmin1)は
分布の標準偏差σ1 の6倍に等しい。
【0118】 検査されたねじのテーパーが公称値TTnom よりも大きいならば、リングゲー
ジの端面28内の検査されたねじの点は範囲O’11内に位置する。O’1はリ
ングゲージのテーパーTTnomに相当し、点A1は被検査ねじのテーパーの最大値
TTmax1に相当する。範囲O’11内のいかなる点の確率密度は、図18の実線
で示すベル曲線の部分によって示されるO1を中心に持つガウス則に従う。点O1 は被検査ねじ3のテーパーの平均値TTav1に相当する。
【0119】 検査されたねじのテーパーTT1が公称値TTnom よりも大きいならば、リン
グゲージの端面28内の検査されたねじの点はピボット点O’1である。点O’1 の位置と関連する確率は図18のベル曲線の波線で示す部分の領域に等しい。
【0120】 平面28内のねじ端の位置の平均合成値は、TTmin1からTTmax1までのすべ
てのテーパーに関する位置の重心Gであり、プロット値TTrep1をテーパーに
関して直線Qのこう配によって定める。点Qはピッチ径の公称値に相当
する。
【0121】 点O’1からA1に向かう軸に関して、
【数5】 比Lf1/Ls1はここでも、基準面Pと、最初の完全雄ねじとの間の距離に対
する雄ねじの長さの比K1 に等しい。
【0122】
【数6】 xは(TT1−TTav1)/σに等しい無次元化された、中心を持つ変数であり
、−∞から+∞まで変化する。TT1はテーパー変数である。f(x)はガウス
関数であり、
【数7】 次の式が直ちに導かれる
【数8】
【0123】数値例 TTnom =6.25% K=2.22 TTmin1=6.10% TTmax1=6.60% TTav1=6.35% ΔTT1=(TTav1−TTnom)=0.10% σ1 =(6.60−6.10)/
6=0.08% TTrep1=6.48%を得る。
【0124】 好ましくは、値TTrep1は、TTnomとTTmax1の間の範囲に試みられ、上記
数値例のケースに相当する。ねじ峰13によって形成される円錐は、断面の楕円
形、空洞及び周期的なこぶといった幾何学的な不完全性を有することがある。
【0125】 測定面P1でのピッチ径の代表的な測定を得るために、直径を複数回測定する
ことが有利である。
【0126】 装置51によって示されるタイプの2接触面60,61を備える測定装置の場
合、平面Pでのピッチ径の代表値を得るために4を超える測定をする必要はな
い事を発明者たちは確立した。
【0127】 従って、測定装置51又は被検査ねじ3を各測定の間にねじ軸回りに45°、
即ち、1/8回転して、4連続測定する事が提案される。Dはこれらの4つの
測定の平均値に等しくとられる。
【0128】 変形例(図示省略)において、平面直径測定装置は、周知のように、互いに1
20°離間された3つの接触面を有し、これらの面は、ねじの峰の円錐を測定平
面P1と交差させることにより形成される円を直接的に定める。その結果、ねじ
峰D1s間の直径は測定の間に接触面回りに装置を回転させる必要がある。
【0129】 従って、セッティングブロック70は図11に示すように直径D1sを持つ円
柱形状を有する。
【0130】 図13に示す変形例において、ブロックは截頭円錐体であり、截頭円錐体の小
計端面72の横面から長手方向の距離Lに位置する断面において(D1e+h
)に等しい直径を持つ。ブロックのテーパーはTTav1に等しく、テーパーの
ついたブロック70はその小径の端面72を測定装置51の座面54,54’及
び接触面間のテーパーのついた周面にに当接させるように挿入される。従って、
図12に示すケースと同様に、長さLにも関わらず単に1つのセッティングブ
ロックが必要とされる。
【0131】 図13の変形例において、セッティングブロック70は、截頭円錐体の小径端
部の横面72から長手方向の距離(L+L)に位置する断面において(Dno m +h)に等しい直径を有する。そのテーパーはTTrep1の値に等しい。
【0132】 変形例(図13に示されない)において、セッティングブロック70はまた、
端面72のテーパー周面において、雄要素1の端部のプロファイルを生じさせる
異なるテーパーを備える部分(図12に示されない)、特にシール面5及び可能
な雄端面7を有することができる。そういったセッティングブロックは第2平面
直径測定装置51を調整してシール面5の直径の測定を可能にする。
【0133】 3つの接触面を備える測定装置において、発明者たちはピッチ直径の3つの測
定が十分であり、測定装置又はねじ3を40°、即ち、1/9回転させればよい
ことを確立した。
【0134】 図9及び19は図6と18の対称であり、平面直径測定装置51を用いて測定
面P2における雌テーパーねじ4のピッチ径D2を検査する方法を図示及び説明
する。
【0135】 図9の装置51は実質的に図6のものと同一であり、異なる点は、雌ねじを検
査するときに、長軸アーム52,53が180°回転し、接触面60,61が互
いに反対方向に向くことである。検査方法は雄ねじに関するものと同じステップ
を含むが、いくつかの異なる点は以下に説明する。
【0136】 第1に、座面54,54’と測定面P2との間のじ距離Lは装置51上で調
整される。
【0137】 測定面P2の位置は図3上で選択され、完全の雌ねじを有するゾーン内に位置
して、その図で雄及び雌ねじが接続されるとき、雄ねじの測定面P1に一致する
その図の平面に最も近い。
【0138】 図3は、接続の図において平面P2が平面P1に一致する場合を示す。従って
、図3において距離Lは、平面P2と雌要素2の端面10との間の距離に相当
する。
【0139】 比較器55のゼロは、接触面60,61を図14のU型セッティングブロック
80のブランチに互いに面する2つの平らな平行な面上に置くことによって調整
される。2つの平らな面は幅(D2e−h)の内部空間81を形成する。この式
において、D2eは測定面P2内のピッチ径の推定値であり、hは、ねじの高さ
と、装置51に関する幾何学的配置の補正係数の合計値である。
【0140】 を定めるために、雄ねじと同様な関係式を用いる。 D2e=Dnom −L・TTrep2/100 Dnomはピッチ径の公称値、 Lは平面P0とP2間の距離であり、正であると考えられる。なぜなら、P2
はP0に対して低い直径側にあるからである。 TTrep2は雌ねじのテーパーのプロット値であり以下に説明される。テーパーの
公称値よりも小さい。
【0141】 変形例において、2つの平行な面によって形成される内部空間を有する図14
のセッティングブロックに代えて、図16のU型のブロックを用いることができ
、このブロックにおいては、2つの楔型の傾斜した平らな面によって内部空間8
1が形成される。二つの面は、軸(長手)方向に向き、端面82に関して対称に
傾斜し、内部空間81の後部(背面)に向かって収束している。傾斜面間のなす
角度Dは2arctan(TTav2)に等しく端面82からの軸方向の距離L
における2つの傾斜面の横方向の距離は(D2e−h)である。
【0142】 図16に示す変形例において、角度Dは2arctan(TTrep2/2)であ
り、端面82から軸方向の距離(L―L)での2平面間の距離は(Dnom
h)である。
【0143】 図16には示されない変形例において、セッティングブロック80は、雌要素
2の端部のプロファイルを形成する異なるテーパーを備える部分、特にシール面
6及び可能な雌座面8を持つことができる。
【0144】 変形例において図17のセッティングブロック80が用いられる。ブロックは
端面82と内部空間81を有する。内部空間は、テーパーTTav2を有するテー
パー周面によって形成され、頂部は端面の反対側に位置し、その端面82からの
軸方向の距離Lにおける直径は(D2e−h)である。
【0145】 図17に示す変形例において、周面はTTrep2のテーパーを有し、端面82か
らの軸方向の距離が(L―L)のところで直径は(Dnom−h)である。
【0146】 測定面P2でのねじ峰間の直径D2sの測定は雄ねじに関する直径D1sの測
定と同様になされる。
【0147】 雌ねじ4の検査法の最後のステップは、ねじ峰間の測定された値D2sと、範
囲約D2eで定められる許容限度とを比較することである。測定平面P2での雌
ねじ4のピッチ径の値Dは、測定された値D2sにhを付加することによって
得られる。
【0148】 直径D2sに関する許容範囲限度はピッチ径Dの限度からhを差し引くこと
で直接定められる。これらの値はまた、式D=Dnom−L・TTrep2/10
0において、平面P0,P2間の距離Lを、距離Lを±ΔLをで囲む値L 2min, 2max に取り替えることで間接的に求められる。
【0149】 D2eは、D1eを決定したのと同じタイプの計算を用いて、図19に示す次
の関係から決定される。
【0150】 一般に、本発明に従い検査された雌ねじ4のピッチ径の平均値は、仕様API
5Bに従いプラグゲージ21を用いて最後の完全雌ねじ上に位置するプラグゲー
ジ21の端部27の面において検査されるねじ4のピッチ径の平均値に等しくす
ることを意図する。
【0151】 図19の点Gは、基準面P0空の距離がLs2、プラグゲージの他端に位置
する平面25からの距離がLf2であるプラグゲージの端面27におけるねじ4
のピッチ径の平均値を示す。
【0152】 次のことが仮定される。 a)上に示したように、作られたねじのピッチ円錐は、検査されたねじ4のテー
パーTTがプラグゲージのねじのテーパー(これはテーパーの公称値であると
仮定される)よりも小さいか大きいかに依存して被検査雄ねじ4に螺合するプラ
グゲージ21の一端又は他端に位置する点回りに回転する。 b)作られたねじのテーパーの分布は、平均値TTav2の中心を持つ正規分布
法則に従い、テーパーの最大値と最小値の間の範囲(TTmax2−TTmin2)は
分布の標準偏差σの6倍に等しい。
【0153】 検査されたねじのテーパーが公称値TTnomよりも小さいならば、プラグゲー
ジの端面27の検査されたねじの点は範囲O’内に位置し、点O’はプ
ラグゲージのテーパーTTnomに相当し、点Aは被検査ねじのテーパー最小値
TTmin2に相当する。範囲O’内のいかなる点における確率密度は、図
19において実線で示すベル曲線の部分によって示すOの中心を持つガウス則
に従う。点Oは被検査ねじ4のテーパーの平均値TTav2に相当する。
【0154】 検査されたねじのテーパーTTが公称値TTnomよりも小さいならば、プラ
グゲージの端面27の検査されたねじの端部はピボット点O’である。点O’ の位置に関連する確率は図19のベル曲線の破線の部分の領域に等しい。
【0155】 端面27の位置の平均合成値は、テーパー値TTmin2からTTmax2までの全
体の位置の重心Gであり、テーパーのためのプロット値TTrep2が直線Q
の勾配によって定められ、点Qはピッチ径の公称値に相当する。
【0156】 OからAに向かう軸に関して、
【数9】 比Lf2/Ls2は、基準面Pと最後の完全雄ねじとの間の距離に対する雄
ねじの長さの比Kに等しい。
【0157】
【数10】 xは無次元化された、(TT−TTav2)σに等しい中心変数であり、−
∞から+∞まで変化し、TTはテーパー変数に相当する。f(x)はガウス関
数であり、
【数11】 次の式が容易に導かれる。
【0158】
【数12】
【0159】数値例 TTnom =6.25% K=2.22 TTmin2=6.05% TTmax2=6.45% TTav2=6.25% ΔTT2=0 % σ2 =0.07% TTrep2=6.19%であり、TTmin2とTTnom間の望ましい範囲内である。
【0160】 本発明において検査された雄又は雌ねじのパーフォマンスに関して、雌ねじ4
のテーパーの平均値TTav2が雄ねじ3のテーパーの平均値TTav1よりも小さい
ことは有利であり、雄及び雌要素1,2のそれぞれが、接続100における係合
要素のシール面と迅速に干渉するシール面5,6及び/又は接続100における
係合要素のシール座面に当接する座面7,8のようなシール手段を含む。雄シー
ル手段5,7は雄要素1の自由端の近くに配設されている。
【0161】 テーパーの平均値がそのように独特なものであるとき、ねじはシール手段の近
くでほとんど干渉しない。発明者達は、シール手段(5,6,7,8)に近いと
ころでの干渉が小さいことは、シール手段の接点圧力に関して好ましいことを示
した。
【0162】 雄ねじのテーパーの平均値TTav1は公称値TTnomよりも高くなることができ
る。
【0163】 雌ねじのテーパーの平均値TTav2は公称値TTnomよりも小さくなることがで
きる。
【0164】 下の表1(ねじ干渉の関数としてシール面に作用する接点圧力)は、直径17
7.8mm(7”)、厚さ8.05mm(23lb/ft)、最小引張強さ(SM
YS)551MPa、接続は図3に示すものと同様なもののパイプの接続につい
ての数値計算の結果を示す。表は、マークアップトルク9.8kN・mに対して
計算された、シール面5,6での接点圧力の値を示す。
【0165】
【表1】
【0166】 シール面5,6での接触圧(接点圧力)に関し最初の雄ねじの側面に直径方向
の正の干渉が作用する悪影響が見られる。従って、雄ねじの開始側面、特に最初
の完全雄ねじと相互作用する最後の完全雌ねじに相当する平面に直径方向の干渉
を推定することが賢明であると思われる。この領域におけるねじのピッチ径の測
定は有利な結果であると思われる。
【0167】 しかしながら、本発明の検査方法によって受け入れられた雄・雌要素のセット
に関して、テーパーの平均の別個の値でもって、かつ、本発明の方法を用いて比
較的にシール面の近くでピッチ径を制御することにより接続を形成するときでさ
え、シール面5,6の近くのねじ干渉の値は、仕様API5Bを用いたハードゲ
ージによって検査されるねじに関する同じ領域でのねじ干渉の最大値よりも大き
くなるかもしれない。
【0168】 この点は幾何学的計算によって証明することができる。
【0169】 上記例のパイプの場合、テーパーの許容誤差を考慮して、本発明の検査方法の
場合のシール面近くのねじ干渉の最大値は、仕様API5Bを用いて検査される
ねじに関して同じ領域でのねじ干渉の最大値よりも、0.07mm小さいことが
見いだされた。
【0170】 そのような結果は満足できるものである。発明の厳格な同等性をそこに求める
ものではないが、作られて本発明の方法を用いて検査されたねじのテーパーの許
容範囲を減少させることは適正である。
【0171】 仕様API5Bでの検査の同等性に関して成された最終的な証明はマークアッ
プトルクが同等であるということである。
【0172】 座面7,8が当接する瞬間のマークアップトルクは本質的にねじ全体に作用す
る大局的な干渉の関数である。
【0173】 シール面5,6の近くのねじの干渉値が本発明の方法を用いて良く制御されて
いる間は、ねじの他端、即ち、不完全な雄ねじのレベルでの干渉値は、対照的に
、より貧弱に制御される。
【0174】 従って、発明者達は、マークアップトルクは修正されず、そして、雄・雌要素
1,2の平均寸法に対して計算され、ねじの長さ全体での干渉の値を集積したね
じ干渉領域の値は、本発明の方法を用いて検査したねじと、仕様API5Bを用
いて検査したねじとでは少し異なることを確認した。
【0175】 先の例のパイプの場合、このねじの干渉領域は、仕様API5Bを用いた検査
に対して本発明の方法の場合の方が2%低い。このような差は全体的に受け入れ
られる。
【0176】 一方向又は他方向において、例えば、30%といった大きな差が発見されるな
らば、例えば、ねじテーパーに関する許容範囲限度を減少させることは、ここで
もまた適切である。
【0177】 本発明は、図又は例に限定されるものではない。
【0178】 発明は、各パイプは長いパイプで、一端に雄要素1を、他端に雌要素2を備え
、第1パイプ101の雄要素は第2パイプ102の雌要素2に接続された一体接
合のテーパーねじを検査することに適用できる。
【0179】 発明は、また、両端に雄要素1を備える長いパイプ間のカップリング接続であ
って、カップリングの両端が雌要素2である接続にも適用できる。
【0180】 発明は、また、正又は負の角度のフランクを有する丸ねじ、三角形ねじ、大径
ねじといったいかなるねじ形状を備えるテーパーねじの検査に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パイプ端部の雌ねじ要素を示す図である。
【図2】 パイプ端部の雄ねじ要素を示す図である。
【図3】 図1及び2の要素を接続した状態を示す図である。
【図4】 仕様API5Bに従いプラグゲージで雌要素を検査する状態を示す図である。
【図5】 仕様API5Bに従いリングゲージで雄要素を検査する状態を示す図である。
【図6】 本発明の平面直径測定装置を用いて、図2に示すタイプの雄要素の検査の状態
を示す図である。
【図7】 平面直径測定装置上の接触面における図6の詳細を示す図である。
【図8】 平面直径測定装置上の別の接触面における図6の詳細を示す図である
【図9】 本発明の平面直径測定装置を用いて、図1に示すタイプの雌要素を検査する状
態を示す図である。
【図10】 図6の雄ねじ検査に使用する中実セッティングブロックの例を示す図である。
【図11】 図6の雄ねじ検査に使用する中実セッティングブロックの例を示す図である。
【図12】 図6の雄ねじ検査に使用する中実セッティングブロックの例を示す図である。
【図13】 図6の雄ねじ検査に使用する中実セッティングブロックの例を示す図である。
【図14】 図9の雌ねじ検査に使用する中空セッティングブロックの例を示す図である。
【図15】 図9の雌ねじ検査に使用する中空セッティングブロックの例を示す図である。
【図16】 図9の雌ねじ検査に使用する中空セッティングブロックの例を示す図である。
【図17】 図9の雌ねじ検査に使用する中空セッティングブロックの例を示す図である。
【図18】 図5に示すタイプのリングゲージのピッチ径の位置に対する異なる可能なテー
パーに関する雄ねじの一端におけるピッチ径の位置関係を概略的に示す図である
【図19】 図4に示すタイプのハードゲージのピッチ径の位置に対する雌ねじの場合の同
じタイプの関係を示す図である。図18と19において、テーパーの差は、その
値の分布をわかりやすく示すために拡大されている。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年1月18日(2000.1.18)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 テーパーねじを検査する方法及び検査装置
【特許請求の範囲】
【数1】 ここで、Dnomは基準面のピッチ径の公称値、 TTrepは雄テーパーのプロット値、 TTnomはねじのテーパーの公称値、 TTmin1、TTmax1、TTav1はそれぞれ作られたねじのテーパーの最小、最大
及び平均値、 ΔTT1は差(TTav1−TTnom)の代数値、 σ1は作られたテーパーの分布の標準偏差、 Kは、基準面と最初の完全雄ねじとの間の距離に対する雄ねじ長さの比、 g(u)は、変数uに関する無次元化された、中心を持つ正規分布。
【数2】 ここで、Dnomは基準面のピッチ径の公称値、 TTrep2はテーパーのプロット値、 TTnomはねじのテーパーの公称値、 TTmin2、TTmax2、TTav2はそれぞれ作られたねじのテーパーの最小、最
大及び平均値、 ΔTTは差(TTav2−TTnom)の代数値、 σは作られたテーパーの分布の標準偏差、 Kは、基準面と最後の完全雌ねじとの間の距離に対する雌ねじ長さの比、 g(u)は、変数uに関する無次元化された、中心を持つ正規分布。
【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】 本発明は、金属製パイプの端部に位置する雄または雌の筒状要素の周囲に位置
する雄または雌のペーパーねじを検査する方法に関し、特に、所定断面での雄ま
たは雌のテーパーねじのピッチ径の寸法を検査する方法及びその方法を実施する
検査装置に関する。
【0002】
【背景技術】 用語、ねじの「ピッチ径」とは、ねじの半高さにおける雄ねじのフランク上の
直径のことをいう。雌ねじは雄ねじに対して定義される。
【0003】 テーパーねじの場合、ピッチ径の公称値は所定の断面において定義されなれれ
ばならない。金属製パイプのねじ接続は、特に、炭化水素井戸または採鉱井戸用
の掘削管、精製管またはケーシングパイプを構成するものとして知られており、
接続はパイプ端部に位置する雄要素と雌要素の間でなされ、それぞれの要素はそ
の外周または内周に雄または雌のテーパーねじを備えている。
【0004】 ここで用いられる用語「パイプ(管)」とは、長いパイプに限らず、短い筒状
要素、たとえば、カップリングを形成するものや、2本の長いパイプを協働させ
るものといったいかなるタイプのパイプを意味する。
【0005】 炭化水素抽出産業において世界的に知られた規格を作っている全米石油協会(
API)の仕様書API5CTは、三角形ねじ、丸ねじまたは台形ねじを持つテ
ーパーねじを含むそういったねじ接続を用いて連結されるパイプについて規定し
ている。
【0006】 APIの規格API5Bは、対応するねじとそれを検査する方法を規定して
いる。
【0007】 規格API5Bは、各パイプ寸法に関し、パイプ本体側部上の完全な雄ねじの
端部に位置する断面内のねじ公称ピッチ径の値に特に言及しており、この断面を
越える雄ねじは不完全な高さを有してなくなっている。
【0008】 以下本書類の残りの部分において、この断面は「ピッチ径の基準面」、あるい
は、省略形で「基準面」と呼ばれる。用語「最初のねじ」とは、対応する雄また
は雌要素の自由端の方に向いたねじ部の側面に関連し、用語「最後のねじ」とは
、対応する要素の自由端の反対方向に向いたねじ部の側部に関連する。
【0009】 従って、最後の完全な雄ねじは基準面に位置し、最後の雄ねじはパイプ本体側
部のねじ部の端部に相当する。
【0010】 API5Bに従い作られたねじは、雄ねじの場合、内ねじを有するリングゲー
ジ、雌ねじの場合、プラグゲージのようなゲージを手で締め付けることにより検
査されなければならない。
【0011】 被検査ねじにゲージが螺合されたときの被検査ねじに対するその相対軸方向位
置がチェックされ、仕様書API5Bはこの相対軸方向位置に関する値と許容誤
差を規定している。
【0012】 API5Bが規定する検査法方法は、簡単かつ迅速大局的なねじ検査を行うこ
とができるという利点を有するが、他方、多くの経済的、技術的な不利な点を有
する。
【0013】 第1に、検査されるそれぞれのねじ径に関して、ハードゲージ検査方法は、マ
スターゲージ及び副ゲージまたは作業ゲージといった異なるレベルのゲージのセ
ットを必要とし、作業ゲージは臨界値を越える摩耗が生じたときに捨てられなけ
ればならない。
【0014】 このことは、きわめて多数の高精度ゲージを作る必要があること、そして、そ
れらのゲージは摩耗状態に依存して管理されなければならないを意味し、従って
、コスト高になる。
【0015】 このねじ検査法は、ピッチ径及びテーパー、楕円形というパラメータを含めた
多数のパラメータに依存する大局的な結果を与える。これらのパラメータは相互
作用し、従って検査結果の細かい解釈を容易にしない。
【0016】 従って、雄ねじを検査するとき、被検査雄ねじのテーパーがゲージのテーパー
よりも小さいならば、雄ねじの最初の谷がゲージねじに接するとともに、雄ねじ
の最後の谷はゲージの対応するねじに対して半径方向のクリアランスを持つ。そ
れとは反対に、被検査雄ねじのテーパーがゲージのものよりも大きいならば、最
後の雄ねじの谷がゲージのねじに接するが、最初のねじの谷は接しない。
【0017】 いずれの場合にも、基準面におけるゲージ上の対応する面における雄ねじのピ
ッチ径は公称ピッチ形より小さいが、後者の場合には、さらに、最初の雄ねじ位
置のピッチ径は正確にはわからない。
【0018】 同様に、雌ねじを検査する場合、その雌ねじのテーパーがゲージのものよりも
小さいか大きい場合、基準面のゲージ上の対応する面における雌ねじのピッチ径
は公称ピッチ径よりも大きいが、前記テーパーがゲージのものよりも小さいとき
は、最初の雄ねじ位置のピッチ径は正確にはわからない。
【0019】 API接続の機能よりも優れた機能を有することで知られるヨーロッパ特許E
P−A−0488912に記載される接続のような特別のねじ接続の製造業者は
、API仕様が国際的に認識され、その使用が課せられることにより、API接
続に規定される方法に準じた方法を使用することを強要されてきた。
【0020】 それらの方法を実行するコストは非常に高く、製造業者は自身のため及びサブ
コントラクタのために完全セットのゲージを有していなければならない。
【0021】 従って、ハードゲージを用いないが、基準面または別の設置位置におけるピッ
チ径を直接決定することができるねじ検査法が開発されてきた。
【0022】 米国特許US−A−4524524は水平方向に離間する雄または雌ねじのピ
ッチ径を直接検査する方法と装置について説明しており、そこでは、以下の通り
である。 ・装置は、垂直座面から調節可能な水平距離離れた位置の垂直面に位置する上接
触面と下接触面を有する。 ・上接触面と下接触面の間の垂直距離は調整可能である。 ・垂直座面は検査されるねじを持つ要素の端部を支持し、2つの接触面はねじの
直径上の対向する点のねじ山と接するように装置は置かれる。 ・これらの2つの接触面間の距離の差は、事前決定された値に関して、たとえば
、事前決定された値に対してゼロ設定された比較器を用いて測定される。
【0023】 この場合事前決定された値は、ねじ峰間の直径の公称値に相当し、従って、検
査されるねじが雄ねじか雌ねじかに依存して1つのねじの高さだけ増大または減
少されたピッチ径の公称値に相当する。
【0024】 米国特許US−A−4524524の権利者が販売する装置に対する指示書は
以下のものを定める。 a)ピッチ径の測定を用いる検査法を用いるときのピッチ径の許容誤差(ΔD)
と、仕様API5Bの規定によるハードゲージの軸方向位置の許容誤差(ΔS)
のつながりを確立するために必要な関係、ΔD=ΔS・TTnom /100。ここ
で、TTnom は直径に対するねじのテーパー公称値であり、%で表される。 b)接触面間の垂直距離の事前決定された値に与える検査装置の接触面の位置の
影響を補正する細かな補正。 c)基準面からはずれた測定面の位置を補正するために検査装置の接触面間の垂
直距離の事前決定された値を決定する方法。従って、L・TTnom /100に等
しい量が公称ピッチ径から差し引かれる。ここで、Lは測定面と基準面との間の
軸方向の距離であり、TTnom は直径に対するねじのテーパーの公称値(%)で
ある。
【0025】 しかしながら、その装置に関する前記指示書は、基準面以外の測定面における
ピッチ径の寸法検査を実施するための重要事項を特に付していない。
【0026】 であるから、それは、米国特許4567670及び4965937に対するも
のである。
【0027】 第1の局面において、本発明は、雄及び雌要素が少なくとも1つのシール手段
を有し、これらの要素を高度にぴったりと接続することにより適した雄または雌
テーパーねじを検査する方法であって、ハードゲージを用いないが、ハードゲー
ジ検査方法と同じ能力を生じさせ保証する方法を開発することを求めてきた。
【0028】 従って、我々は、平面直径測定装置を用いて所定の測定面におけるピッチ径を
測定する方法を使用することを求めてきた。
【0029】 この書類の残りの部分において、「測定装置」と略称される用語「平面直径測
定装置」とは、米国特許US−A−4524524に説明される装置と同様また
は同等なものであって、被検査物の所定の断面における直径を測定するために用
いる装置を意味し、装置は以下のものを含む。 ・横方向の支持面と、 ・互いに横方向に離間し座面から軸方向に位置が調整可能に隔てられ、測定面に
関して決定される少なくとも2つの接触面と、 ・座面から所定の軸方向距離において接触面に正接する横方向の測定面に位置す
る円の直径を測定する手段。
【0030】 平面直径測定装置を用いる1つの不利な点は、測定されるピッチ径が測定面近
くでのみ正確に知られ、測定面から比較的遠い平面のピッチ径の値は、被検査ね
じのテーパーの製造許容誤差のために、ほとんど確かでないことである。
【0031】 米国特許536239は平面直径測定装置を用いる検査方法を開示しており、
ピッチ径は最初の完全雄ねじの近く及び対応する雌ねじ上で測定される。
【0032】 そういった方法は、大径のねじ接続で、かつ、圧力や作用力にもかかわらず、
十分にタイトなねじ接続を得るために別個のシール手段を備えないねじ接続の場
合の、最初の完全雄ねじと対応する雌ねじの間のかなり高い値の干渉を保証する
【0033】 にもかかわらず、米国特許536239は、測定面でのピッチ径の期待値、あ
るいは、直径の許容限度を定めず、ハードゲージによる従来の検査によって得ら
れる分布に関する測定された直径の特定の分布を得ることを探求していない。
【0034】
【発明の開示】 金属製パイプの端部に位置する雄または雌の筒状要素の外周または内周に位置
して少なくとも1つのシール手段を有する雄または雌のテーパーねじを検査する
本発明の方法は、直径測定手段を備える平面直径測定装置を用いて、図の基準面
から距離Lのところに位置する所定の測定面においてねじのピッチ径を測定する
方法である。
【0035】 この書類において、用語「シール手段」とは、たとえば、シール面、横方向の
座面のような手段、または同等な手段を意味する。
【0036】 雄シール手段は雄要素の自由端の近くに位置し、雌シール手段は雌要素上に位
置し、雄シール手段と連結されてそれと協働する。
【0037】 本発明の方法は次のステップを含む。 a)前記平面直径測定装置において、前記座面と前記測定面間の距離−この距離
は測定面と基準面間の距離の関数である−を調整するステップ。 b)特性距離が測定面のピッチ径の推定距離に関して決定されるセッティングブ
ロックを用いて測定手段を接触面間の横方向の距離の値に設定するステップ。被
検査ねじが雄ねじまたは雌ねじであるかに依存して前記特性距離は測定平面にお
けるピッチ径の推定値よりもhの量大きくまたは小さく、この量hは、1つのね
じの高さと既知の位置補正係数の合計に等しい。 c)選択された測定面におけるねじのねじ峰間の直径を測定するステップ。前記
測定装置はその座面によって綱領中の要素の自由端に当てられる。 d)ねじ峰間の測定された径を許容限度と比較するステップ。
【0038】 雄ねじのピッチ径の測定面は基準面と最初の完全雄ねじの間に位置する平面で
ある。測定面の選択は、もちろん、測定装置の接触面が完全ねじ峰の十分な長さ
に渡って与えられるようにする必要がある。
【0039】 雄ねじのピッチ径のための測定面は、好ましくは、基準面と、最初の完全雄ね
じに相当する面との間の実質的に軸方向に半分の位置に位置する。
【0040】 テーパー雌ねじのピッチ径のための測定面は、2つの雄と雌のねじが図におい
て接続されたときに、雄ねじのピッチ径のための測定面と一致する図面の平面で
ある。
【0041】 変形において、雄ねじのピッチ径のための測定面と一致する図面の平面が完全
雌ねじのゾーン内に落ちないならば、雌テーパーねじのピッチ径に関する測定面
は、一致面に最も近い完全雌ねじのゾーン内に位置する断面である。
【0042】 測定面内の雄ねじのピッチ径の推定値D1e は次の式を用いて得られる。本書
類の残りの部分においてすべてのテーパー値は直径で言及され%で表される。
【0043】
【数3】
【0044】 測定面内の雌ねじのピッチ径の推定値D2e は次の式を用いて得られる。
【0045】
【数4】 式中の添え字1,2はそれぞれ雄及び雌ねじに関する。 Dnom は基準面におけるピッチ径の公称値、 TTrep はテーパーのプロット値、 Lは測定面と基準面間の距離であり、測定面が基準面に対して低い直径側に位置
するときは正である。 ΔTTは差(TTav−TTnom)の代数値、 TTmin 、TTmax 、TTavはそれぞれ、作られたテーパーねじの最小、最大及
び平均値、 σは作られたテーパーの分布の標準偏差、 K1 は基準面(P0)と最初の雄ねじ間の距離に対する雄ねじの長さの比、K2
は基準面(P0)と最後の完全雌ねじ間の距離に対する雌ねじの長さの比、 g(x)は変数xに関する、無次元化された、中心を持つ正規分布の値である。
【0046】 式によって与えられるテーパーTTrep のプロット値は仮想円錐のテーパーに
相当し、ピッチ径の公称値に等しいその円錐の大径は基準面内に位置し、ハード
ゲージ手段によって検査されるねじのピッチ径の平均値に等しいその円錐の小径
は、少なくとも1つのシール手段の側部上の検査されるねじのねじ端部に位置す
る平面内に位置する。
【0047】 本発明は、ねじ接続のシール特性を最適化するために被検査ねじのピッチ径を
測定するのに最も重要な場所に関する問題を解決する。
【0048】 発明者達は、本発明を開発するときに、次のことに気が付いてきた。最初の完
全雄ねじのゾーンにおけるあまりに大きな直径方向のねじ干渉は接続のシーシン
グに有害な影響をもたらす。特に、金属シール面が雄ねじと、雄ねじ要素の端部
の間に設けられるときに、雌ねじ要素上の金属シール面と容易に干渉する。
【0049】 半径方向に干渉する回転に関する2つの面上の互いに係合した点の間の直径方
向の干渉は一般に、これらの点での面の断面径の差として決定され、接続の前に
測定され、そして、2つの面が一旦接続されて係合点間で接点圧力を生じるとき
に、正である。この決定は、干渉するねじ及びシール面の両方に適用できる。
【0050】 最初の完全雄ねじに近いところの直径方向のねじ干渉の値を推定するために、
最後の完全雄ねじに近いところよりも、このゾーンにより近いピッチ径を測定す
ることが必要である。テーパーの変化による大きな不確実性を生じさないためで
ある。この目的は、本発明において考慮される。
【0051】 本発明はまた、本発明の方法により、少なくとも1つのシール手段に近いとこ
ろのねじの面において検査されるねじのピッチ径の平均値が、たとえ、測定面が
全くねじの端部に位置しないときでさえ、本発明の方法又はAPI5Bに規定す
るハードゲージを用いて検査が行われるときと同じになることを保証する。
【0052】 雌ねじのテーパーの平均値は、それと協働する雄ねじのテーパーと平均値より
も小さいことが好ましい。
【0053】 そのような相違は、少なくとも1つのシール手段に近いところでねじ干渉を減
少させる接続を作り出し、このレベルでのねじの直径方向の干渉値は本発明の検
査法によって最適に認識される。
【0054】 雄ねじのテーパーの平均値は好ましくは公称値よりも大きい。
【0055】 変形例において、雌ねじのテーパーの平均値は公称値よりも小さい。
【0056】 ねじ峰間の測定された直径の許容最小及び最大値は、被検査ねじが雄又は雌ね
じかに依存して1つのねじの高さだけ増減された、考慮される測定面におけるピ
ッチ径の許容最小及び最大値から直接決定される。
【0057】 ピッチ径の許容最小及び最大値はピッチ径D1e若しくはD2eの推定値の許容誤
差から直接決定され、又は、基準面と測定面の間の距離値を、測定面のピッチ径
の推定値を与える公式におけるこの距離の許容最小及び最大値と取り替えること
により決定される。
【0058】 測定手段を調整するステップの間に、測定手段は好ましくはゼロ設定され、次
に測定ステップの間に、ゼロに対する差が測定され、最後に比較ステップの間に
この差は許容範囲と比較される。
【0059】 有利に、測定装置が2つの接触面を有するとき、検査法は、測定装置を又は被
検査ねじを各測定の間に接続軸回りに1/8回転させることにより、同じ測定面
において4回行われ、考慮中の測定面におけるねじ峰間の直径は4測定の平均値
に等しく取られる。
【0060】 変形例において、測定装置が互いに120°隔てた3つの接触面を有するとき
、測定装置又はねじを各測定の間に接続軸回りに40°、即ち、1/9回転させ
る。
【0061】 発明の第2局面において、発明者は、本発明の方法を迅速に、従って、経済的
に実行させる平面直径測定装置を備えた。
【0062】 測定装置が2つの接触面を有するとき、装置は2つの接触面のうちの1つの回
りに回転して回転接触面が与えられる点の直径方向の反対側の被検査ねじの点を
検出しなければならず、ねじ峰間の直径はその回転動作の間に成された測定での
最大値に相当する。従って、測定装置はこの最大値を自動的に捕捉する手段を含
む。
【0063】 本発明はまた、製品が仕様から外れるときに、発明の検査法を迅速に反応させ
ることを探求する。
【0064】 この目的のため、測定装置は、捕捉値に対して統計的な計算を実行する手段を
含む。
【0065】 第3局面において、発明は、発明の第1局面の検査方法における接触面間の所
定の距離を調整するために用いるセッティングブロックを備える。
【0066】 雄テーパーねじを検査するとき、2つの接触面に対して測定装置と共に用いら
れるセッティングブロックは、この第3局面に従えば、以下のものを含む截頭楔
形である。 ・横方向の端面 ・実質的に長手方向に向いた2つの平らな面であって、前記横方向の端面に関し
て対称に傾斜し、外端面に向かって集束する面 ・2arctan(TTav1 /2)に等しい前記2つの面のなす角度 ・前記端面からLの距離のところで(D1e +h)に等しい前記傾斜した平ら
な面の間の横方向の距離(hは先に定められた量) 変形例において、3つの接触面に対して測定装置と共に用いられる截頭円錐体
のセッティングブロックは、円錐体の頂側で横方向の端面を有し、また、TTav 1 のテーパーを持つテーパー面を周囲に有する。その横方向の端面から距離L
のところでテーパー面の直径は(D1e +h)に等しい。
【0067】 セッティングブロックはまた、その端面又は該端面の横のテーパー周面におい
て、雄要素のシール手段のプロファイルを生じさせる異なるテーパーを持つ部分
又はスロープを備えることができる。そのようなセッティングブロックは、第2
平面測定装置を特に、シール面の直径を検査するために調整可能にする。雌テー
パーねじを検査するとき、第3局面において2つの接触面に対して測定装置と共
に用いられるブロックは、横方向端面と、ブロックの2つの平らな面によって限
定される内部空間を有する。2つの平らな面は実質的に長手方向を向き、端面に
関して対称に傾斜して前記内部空間の背面に向かって収束している。2つの傾斜
した平らな面のなす角は2arctan(TTav2 /2)に等しく、前記端面
から長手方向の距離Lのところでの前記傾斜した平らな面の間の距離は(D e −h)に等しい。hは先に定めた量である。
【0068】 変形例において、雌ねじを検査するために、1つの接触面に対して測定装置と
共に用いられるセッティングブロックは、横方向端面と、長方向軸及びテーパー
TTav2を有するテーパー周面によって限定される内部空間を有し、該空間の頂
部は前記横方向端面と反対側を向き、前記横方向端面からの距離Lのところで
の該空間の直径は(D2e −h)に等しい。
【0069】 雌テーパーねじを検査するセッティングブロックはまた、その傾斜した平らな
面の端部又はその横方向端面の反対側の側部におけるテーパー周面において、雌
要素上に少なくとも1つのシール部材を生じさせる異なるテーパー又はスロープ
を備える部分を含むことができる。そのようなセッティングブロックは、第2平
面測定装置を、シール面の直径を検査するために調整可能にする。
【0070】
【発明の実施形態】 添付の図面は本発明の実施形態を示し、発明をそれに限定するものではない。
【0071】 図3は、第1金属パイプ101の端部の雄要素1と、長いパイプ又はカップリ
ングである第2金属パイプ102の端部の雌要素2のねじ接続100を示す。こ
のようなねじ接続は、例えば、炭化水素井戸のための連結したケーシングパイプ
等を形成する。
【0072】 図2に示す雄要素1は、外周面において台形ねじを備えるテーパー雄ねじ部3
を有し、端部において(この端部はまた第1パイプ101の端部である)環状の
横方向雄端面7を有する。
【0073】 図2に示す平面P0 は、API5Bによれば、最後の完全雄ねじに対応する完
全雄ねじのゾーンの端部に位置する断面である。
【0074】 図1に示す雌要素2は、内周面において雄ねじ3と螺合する台形ねじを備える
テーパー雌ねじ部4を有し、端部において(この端部はまた第2パイプ102の
端部である)環状の横方向雌端面10を有する。
【0075】 パイプ101,102は、雄要素1の雄ねじ3を雌要素2の雌ねじ4にねじ込
むことで接続される。
【0076】 好ましくは、発明を実施するために、テーパーねじ部3,4は1段階ねじであ
る。
【0077】 図3の接続は、特にぴったりと接続させるために、以下の追加手段をそれぞれ
の要素上に有する。 a)雄要素上 ・外テーパー雄シール面5。この面のテーパーは雄ねじ3のものよりかなり大き
く、例えば、直径に対する雄シール面5のテーパーは20%である。 ・雄端面によって形成される環状横(方向)座面7 b)雌要素上 ・内テーパー雌シール面6。この面のテーパーは実質的に雄シール面5のテーパ
ーと同じである。 ・環状横(方向)座面8を備える内ショルダ 周知のように雄端面7は先細り(凹状)となるように、頂部に例えば75°の
テーパーが付けられ、雌座面8は同じ角度の、凸状のテーパーが付けられている
【0078】 追加の手段5,6,7,8は接続100において次のように作用する。
【0079】 雄シール面5は半径方向に雌シール座面6と干渉する。即ち、基準点でのその
直径は、接続の前において、雌シール面6の係合点の直径よりも大きく、直径は
また接続の前に測定される。
【0080】 ねじ込みによりシール面間で接触が一旦得られたときに、さらにねじ込みを続
けると、シール面の直径方向の干渉が増す。
【0081】 係合(メイクアップ)が完了したときの正確な位置は、雄端面7が内雌ホルダ
の座面8に当接することによって決定され、この当接はシール面5,6間の正確
な干渉値を定める。
【0082】 座面(7,8)はまたシール手段として作用するが、これらは横方向位置にあ
るため、その機能はシール面(5,6)の機能よりも劣る。
【0083】 メイクアップが完了したときのその位置は特に、メイクアップトルクに関する
所定値として言及される。
【0084】 座面7,8の凹凸上のテーパー形状(図には示されていない)は、有利に、座
面が外れることを防止すると共にシール面5,6の接触圧を増大させる。
【0085】 図4は、被検査ねじの許容誤差よりも実質的に小さい、例えば、10倍小さい
許容誤差を持つように作られた雄テーパーねじ23を備える雄プラグゲージ21
を用いて、仕様API5Bに従い雌要素2上の雌テーパーねじの検査をかなり概
略的に示すものである。従って、ゲージの最後の完全ねじの平面におけるゲージ
のピッチ径は公称ピッチ径に等しく、ゲージのテーパーは図面のテーパーと等し
いと考えることができる。
【0086】 簡単に示すために、図4及び5は、ねじの峰及び谷のテーパーを示さず、単に
ねじのピッチ円錐を示す。
【0087】 仕様API5Bは、ねじ4を検査するために、プラグゲージ21をそれが停止
するまで手でねじ込むように記載しており、停止したときは、プラグゲージ21
の端部25,27の一方におけるねじ23のピッチ径は所定の平面において検査
される雌ねじ4のピッチ径に等しい。
【0088】 雌要素10の端部と、プラグゲージの環状横面29との間の距離Aは1セット
のリングゲージ・プラグゲージに関するこの量の標準値Sと比較され、標準値に
対する距離の差が所定の許容範囲内であるならば許容される。
【0089】 プラグゲージ21のねじがプラグゲージ21のねじ端側面25において被検査
雌ねじ4のねじと接するとき(これは被検査ねじ4のテーパーが公称値よりも小
さいときに生じる)、入口の反対側の端部に位置する平面におけるねじ4のピッ
チ径は、対応する平面におけるプラグゲージ21のねじのピッチ径よりもΔd2 の値だけ大きい。
【0090】 従って、公称値以下の雌ねじ4のテーパーの全ての値に関して、ねじ4のピッ
チ円錐はプラグゲージのねじの端部25に位置する平面に位置する点の回りに回
転する。
【0091】 被検査ねじ4のテーパーが公称値よりも多きときは逆のことが生じる。即ち、
ねじ4のピッチ円錐はプラグゲージ21の端部27に位置する平面内に位置する
点の回りに回転する。
【0092】 図5は、同様に、非常に厳しい許容誤差を用いて作られた雌テーパーねじ24
を備えるリングゲージ22を用いて行う仕様API5Bに従う雄要素の雄テーパ
ーねじ3の検査を示す。
【0093】 ここでもまた、リングゲージ22は停止するまで被検査雌ねじ3にねじ込まれ
て、雌ねじ要素7と、リングゲージ22のねじの端部28に位置する平面との間
の距離Pが形成される。
【0094】 リングゲージ22のねじ端側面26でリングゲージ22のねじが被検査雄ねじ
3と接触するとき(これは被査ねじ3のテーパーが公称値よりも大きいときに生
じる)、そのねじの開始位置に位置する平面でのねじ3のピッチ径は対応する平
面でのリングゲージ22のねじ24のピッチ径よりも小さい。
【0095】 従って、公称値よりも大きな押すねじ3のテーパーの全ての値に関して、ねじ
3のピッチ円錐はリングゲージのねじの端部26に位置する点の回りに回転する
【0096】 押すねじ3のテーパーが公称値よりも小さいとき、反対のことが生じる。即ち
、ねじ3のピッチ円錐はリングゲージねじの端部28に位置する点の回りに回転
する。
【0097】 図6は、米国特許US−A−4524524に記載されるタイプの平面測定5
1を用いる雄ねじ3のピッチ径の検査を概略的に示す。
【0098】 装置51は以下のものむ。 ・エッジ54,54’によって形成される横座面を有する端部横材57 ・長手方向に配設された2つのナイフ58,59。これらのナイフの刃は互いに
向き合い、ナイフは互いに横方向に離間し接触面60,61を形成している。ナ
イフ58は長手方向のアーム52上に置かれてその平面内においてのみ回転する
ことができ、一方、ナイフ59は、同じく回転するように、横方向に配設された
可動ロッド56上に配設されている。 ・ここでは、長手方向のアーム上に位置して可動ロッド56によって駆動される
比較器55である測定手段 ナイフの回転軸は、測定装置51を横切り座面54,54’に平行な測定平面
P1を形成し、測定平面P1が座面54,54’から所定の距離Lのところに
位置するように横材57は摺動可能である。
【0099】 比較器55は、比較器のゼロに相当する事前決定された値に対して、接触面6
1と接触面60との間の距離の差を測定する。ねじ峰間の直径D1s は、次に比
較器55によって測定された差の代数値を事前決定された値に足すことによって
測定される。
【0100】 比較器55は、有利に、自動的に測定を行い記録する電子変位センサに代えら
れる。
【0101】 雌ねじ3は以下のように検査される。
【0102】 座面54,54’と測定平面Pの間の距離Lは図2の図面に対応する値、
平面Pと、雄要素1の端面7の間の距離に調節される。この距離LはP
ら端面7間での差及び平面PとPの間の距離Lに等しい。
【0103】 測定平面P1の位置は、接触面60,61が完全ねじの峰上に休むように選択
される。接触面60,61の十分な長さを持つので少なくとも2つのねじ峰13
と接する。
【0104】 測定平面Pの位置は、好ましくは、図2に示すように、基準面Pと、最初
の完全雄ねじに対応する平面との間の中間に選択される。
【0105】 そういった位置は、雄ねじの開始位置により近いところでピッチ径を測定する
ことを可能にし、従って、このレベルでの直径方向の干渉値をより認識しやすく
すると共に、完全ねじゾーンが比較的短いときでさえも、接触面60,61を正
しく座るようにさせる。
【0106】 比較器55のゼロが次に調節され、あるいは、図10のセッティングブロック
70の2つの平らな面を接触面60,61間に置くことによって事前決定された
値を次に直接与え、これらの2つの平らな面はセッティングブロックの特性寸法
である距離(D1e+h)だけ離間される。D1eは測定平面における被検査ねじの
ピッチ径の推定値であり、hはねじの高さと、測定装置51の製造業者によって
与えられる幾何学的位置の補正係数との合計に等しい。この補正係数は、ナイフ
58,59が接触面60,61回りに回転しないことを考慮している。
【0107】 そういったセッティングブロック70は、ねじを含まず、また、ねじ回転作動
を受けないので早く摩耗することがなく、22のようなねじゲージよりもより安
い価格で製造できる。
【0108】 D1eは次の関係を用いて決定される。 D1e= Dnom −L1 ・TTrep1/100 Dnom はピッチ径の公称値であり、従って、基準面Pでのピッチ径値。 L1は平面P0とPとの間の距離であり、PP0に対して低い径側にある
ときは正である。 TTrep1は以下に定められる雄テーパーのプロット値であり、テーパーの公称値
よりも大きい。
【0109】 変形例において、2つの平行な面に対してセッティングブロックを使用するこ
とに代えて、比較器55のゼロを調整するために、図12に示す截頭楔を使用す
ることができる。ブロック70は横端面72と、実質的に長手方向に向いた2つ
の平らな面であって、横端面に関して対称的に傾斜し横端面に向かって集束する
面を有する。その2つの傾斜面のなす角度Cは2arctan(TTav1 /2)に等し
く、端面72から距離Lのところでの2つの傾斜面面間の横距離は(D1e+h
)に等しい。セッティングブロック70の端面72が測定装置51の座面54,
54’に対してあてがわれ、傾斜した平らな面が測定装置接触面60,61の間
に位置するようにセッティングブロック70は挿入される。従って、距離L1
もかかわらず、単一のセッティングブロック7−だけが必要とされる。
【0110】 図12に示す変形例において、傾斜平面のなす角度Cは2arctan(TTrep1
/2)に等しく、端面72から長手方向の距離(L+L1) のところでの2つの
傾斜面面間の横距離は(Dnom+h)に等しい。
【0111】 セッティングブロック70はまた、端面72の側部上の平らな面の端部におい
て、雄要素1のシール手段、特にシール面5及びオプションとして雄端面7のプ
ロファイルを作る異なるスロープを備える部分(図12には示されていない)を
含むことができる。そういったセッティングブロックは第2平面直径測定装置5
1をシール面5の直径を検査するために調節することができる。
【0112】 測定装置51の座面54,54’を要素1の端面7、又は、端面が平坦でなく
、例えば、75°の僅かに先細りするテーパーが付いているときは、この端面の
最も外側の点に対して当接させるように測定装置51を配設することによって測
定がなされ、接触面60,61は雄ねじの直径方向反対側の峰13と外接触する
ように置かれる。
【0113】 測定の間に、接触面60はねじの峰に固定保持され、測定装置51が回転する
ときに接触面はそれと接触しており、接触面61は、回転の間に、反対側のねじ
峰と接触したままである。
【0114】 測定平面P内のねじ峰間の直径D1S は接触面60,61間の横距離の最大
値に相当し、その最大値は、比較器55を読むことによって得られ、あるいは、
比較器55の替わりに電子センサが使用され、そして平面直径測定装置が接触面
60の回りを回転するときに最大値を検出して記憶する電子回路が用いられるな
らば、より良く自動的に決定される。
【0115】 雄ねじ3の検査方法の最終ステップは、ねじ峰間の直径の測定された値D1S
、約D1e の範囲によって決定された許容限度との比較である。
【0116】 測定面Pでの雄ピッチ径の値D1は、同じ面Pのねじ峰間の直径の測定さ
れた値D1Sから上で定めた量hを差しひくことによって求められ、ねじ峰間の直
径の測定された値D1Sの許容範囲限度の値は、量hを増やしたピッチ径D1の限
度から直接定められる。
【0117】 それらの値はまた、測定面でのピッチ径の推定値を与える式D1e=Dnom−L1 ・TTrep1/100において、基準面と測定面間の距離L1の値を、L1mim, L1 max (それぞれL1±ΔL1)に取り替えることにより間接的に得られる。
【0118】 TTrep1を得る方法は図18に説明されるつぎの計算によって定められる。
【0119】 一般に、本発明により検査される雄ねじ3のピッチ径の平均値は、仕様API
5Bに従いリングゲージ22を用いて検査されるピッチ径の、第1完全雄ねじ上
の手段に位置するこのリングゲージ22の端部28の平面における平均値に等し
く設定される。
【0120】 図18上の点Gは、基準面Pから距離Ls1離れリングゲージのねじの他
端に位置する平面26から距離Lf1離れたリングゲージの端面28でのねじ3の
ピッチ径の平均値を示す。
【0121】 次のことが仮定される。 a)上に示すように、作られたねじのピッチ円錐は、被検査ねじ3のテーパーT
1 がリングゲージねじのテーパー(これはテーパーの公称値に等しいと仮定さ
れる)よりも大きいか小さいかに依存して被検査雄ねじ3に螺合するリングゲー
ジ22のねじの一端又は他端に位置する点回りに回転する。 b)作られたねじのテーパーの分布はテーパーの平均値TTav1 の中心を持つ正
規分布に従い、テーパーの最大値と最小値の間の範囲(TTmax1−TTmin1)は
分布の標準偏差σ1 の6倍に等しい。
【0122】 検査されたねじのテーパーが公称値TTnom よりも大きいならば、リングゲー
ジの端面28内の検査されたねじの点は範囲O’11内に位置する。O’1はリ
ングゲージのテーパーTTnomに相当し、点A1は被検査ねじのテーパーの最大値
TTmax1に相当する。範囲O’11内のいかなる点の確率密度は、図18の実線
で示すベル曲線の部分によって示されるO1を中心に持つガウス則に従う。点O1 は被検査ねじ3のテーパーの平均値TTav1に相当する。
【0123】 検査されたねじのテーパーTT1が公称値TTnom よりも大きいならば、リン
グゲージの端面28内の検査されたねじの点はピボット点O’1である。点O’1 の位置と関連する確率は図18のベル曲線の波線で示す部分の領域に等しい。
【0124】 平面28内のねじ端の位置の平均合成値は、TTmin1からTTmax1までのすべ
てのテーパーに関する位置の重心Gであり、プロット値TTrep1をテーパーに
関して直線Qのこう配によって定める。点Qはピッチ径の公称値に相当
する。
【0125】 点O’1からA1に向かう軸に関して、
【数5】 比Lf1/Ls1はここでも、基準面Pと、最初の完全雄ねじとの間の距離に対
する雄ねじの長さの比K1 に等しい。
【0126】
【数6】 xは(TT1−TTav1)/σに等しい無次元化された、中心を持つ変数であり
、−∞から+∞まで変化する。TT1はテーパー変数である。f(x)はガウス
関数であり、
【数7】 次の式が直ちに導かれる
【数8】
【0127】数値例 TTnom =6.25% K=2.22 TTmin1=6.10% TTmax1=6.60% TTav1=6.35% ΔTT1=(TTav1−TTnom)=0.10% σ1 =(6.60−6.10)/
6=0.08% TTrep1=6.48%を得る。
【0128】 好ましくは、値TTrep1は、TTnomとTTmax1の間の範囲に試みられ、上記
数値例のケースに相当する。ねじ峰13によって形成される円錐は、断面の楕円
形、空洞及び周期的なこぶといった幾何学的な不完全性を有することがある。
【0129】 測定面P1でのピッチ径の代表的な測定を得るために、直径を複数回測定する
ことが有利である。
【0130】 装置51によって示されるタイプの2接触面60,61を備える測定装置の場
合、平面Pでのピッチ径の代表値を得るために4を超える測定をする必要はな
い事を発明者たちは確立した。
【0131】 従って、測定装置51又は被検査ねじ3を各測定の間にねじ軸回りに45°、
即ち、1/8回転して、4連続測定する事が提案される。Dはこれらの4つの
測定の平均値に等しくとられる。
【0132】 変形例(図示省略)において、平面直径測定装置は、周知のように、互いに1
20°離間された3つの接触面を有し、これらの面は、ねじの峰の円錐を測定平
面P1と交差させることにより形成される円を直接的に定める。その結果、ねじ
峰D1s間の直径は測定の間に接触面回りに装置を回転させる必要がある。
【0133】 従って、セッティングブロック70は図11に示すように直径D1sを持つ円
柱形状を有する。
【0134】 図13に示す変形例において、ブロックは截頭円錐体であり、截頭円錐体の小
計端面72の横面から長手方向の距離Lに位置する断面において(D1e+h
)に等しい直径を持つ。ブロックのテーパーはTTav1に等しく、テーパーの
ついたブロック70はその小径の端面72を測定装置51の座面54,54’及
び接触面間のテーパーのついた周面にに当接させるように挿入される。従って、
図12に示すケースと同様に、長さLにも関わらず単に1つのセッティングブ
ロックが必要とされる。
【0135】 図13の変形例において、セッティングブロック70は、截頭円錐体の小径端
部の横面72から長手方向の距離(L+L)に位置する断面において(Dno m +h)に等しい直径を有する。そのテーパーはTTrep1の値に等しい。
【0136】 変形例(図13に示されない)において、セッティングブロック70はまた、
端面72のテーパー周面において、雄要素1の端部のプロファイルを生じさせる
異なるテーパーを備える部分(図12に示されない)、特にシール面5及び可能
な雄端面7を有することができる。そういったセッティングブロックは第2平面
直径測定装置51を調整してシール面5の直径の測定を可能にする。
【0137】 3つの接触面を備える測定装置において、発明者たちはピッチ直径の3つの測
定が十分であり、測定装置又はねじ3を40°、即ち、1/9回転させればよい
ことを確立した。
【0138】 図9及び19は図6と18の対称であり、平面直径測定装置51を用いて測定
面P2における雌テーパーねじ4のピッチ径D2を検査する方法を図示及び説明
する。
【0139】 図9の装置51は実質的に図6のものと同一であり、異なる点は、雌ねじを検
査するときに、長軸アーム52,53が180°回転し、接触面60,61が互
いに反対方向に向くことである。検査方法は雄ねじに関するものと同じステップ
を含むが、いくつかの異なる点は以下に説明する。
【0140】 第1に、座面54,54’と測定面P2との間のじ距離Lは装置51上で調
整される。
【0141】 測定面P2の位置は図3上で選択され、完全の雌ねじを有するゾーン内に位置
して、その図で雄及び雌ねじが接続されるとき、雄ねじの測定面P1に一致する
その図の平面に最も近い。
【0142】 図3は、接続の図において平面P2が平面P1に一致する場合を示す。従って
、図3において距離Lは、平面P2と雌要素2の端面10との間の距離に相当
する。
【0143】 比較器55のゼロは、接触面60,61を図14のU型セッティングブロック
80のブランチに互いに面する2つの平らな平行な面上に置くことによって調整
される。2つの平らな面は幅(D2e−h)の内部空間81を形成する。この式
において、D2eは測定面P2内のピッチ径の推定値であり、hは、ねじの高さ
と、装置51に関する幾何学的配置の補正係数の合計値である。
【0144】 を定めるために、雄ねじと同様な関係式を用いる。 D2e=Dnom −L・TTrep2/100 Dnomはピッチ径の公称値、 Lは平面P0とP2間の距離であり、正であると考えられる。なぜなら、P2
はP0に対して低い直径側にあるからである。 TTrep2は雌ねじのテーパーのプロット値であり以下に説明される。テーパーの
公称値よりも小さい。
【0145】 変形例において、2つの平行な面によって形成される内部空間を有する図14
のセッティングブロックに代えて、図16のU型のブロックを用いることができ
、このブロックにおいては、2つの楔型の傾斜した平らな面によって内部空間8
1が形成される。二つの面は、軸(長手)方向に向き、端面82に関して対称に
傾斜し、内部空間81の後部(背面)に向かって収束している。傾斜面間のなす
角度Dは2arctan(TTav2)に等しく端面82からの軸方向の距離L
における2つの傾斜面の横方向の距離は(D2e−h)である。
【0146】 図16に示す変形例において、角度Dは2arctan(TTrep2/2)であ
り、端面82から軸方向の距離(L―L)での2平面間の距離は(Dnom
h)である。
【0147】 図16には示されない変形例において、セッティングブロック80は、雌要素
2の端部のプロファイルを形成する異なるテーパーを備える部分、特にシール面
6及び可能な雌座面8を持つことができる。
【0148】 変形例において図17のセッティングブロック80が用いられる。ブロックは
端面82と内部空間81を有する。内部空間は、テーパーTTav2を有するテー
パー周面によって形成され、頂部は端面の反対側に位置し、その端面82からの
軸方向の距離Lにおける直径は(D2e−h)である。
【0149】 図17に示す変形例において、周面はTTrep2のテーパーを有し、端面82か
らの軸方向の距離が(L―L)のところで直径は(Dnom−h)である。
【0150】 測定面P2でのねじ峰間の直径D2sの測定は雄ねじに関する直径D1sの測
定と同様になされる。
【0151】 雌ねじ4の検査法の最後のステップは、ねじ峰間の測定された値D2sと、範
囲約D2eで定められる許容限度とを比較することである。測定平面P2での雌
ねじ4のピッチ径の値Dは、測定された値D2sにhを付加することによって
得られる。
【0152】 直径D2sに関する許容範囲限度はピッチ径Dの限度からhを差し引くこと
で直接定められる。これらの値はまた、式D=Dnom−L・TTrep2/10
0において、平面P0,P2間の距離Lを、距離Lを±ΔLをで囲む値L 2min, 2max に取り替えることで間接的に求められる。
【0153】 D2eは、D1eを決定したのと同じタイプの計算を用いて、図19に示す次
の関係から決定される。
【0154】 一般に、本発明に従い検査された雌ねじ4のピッチ径の平均値は、仕様API
5Bに従いプラグゲージ21を用いて最後の完全雌ねじ上に位置するプラグゲー
ジ21の端部27の面において検査されるねじ4のピッチ径の平均値に等しくす
ることを意図する。
【0155】 図19の点Gは、基準面P0空の距離がLs2、プラグゲージの他端に位置
する平面25からの距離がLf2であるプラグゲージの端面27におけるねじ4
のピッチ径の平均値を示す。
【0156】 次のことが仮定される。 a)上に示したように、作られたねじのピッチ円錐は、検査されたねじ4のテー
パーTTがプラグゲージのねじのテーパー(これはテーパーの公称値であると
仮定される)よりも小さいか大きいかに依存して被検査雄ねじ4に螺合するプラ
グゲージ21の一端又は他端に位置する点回りに回転する。 b)作られたねじのテーパーの分布は、平均値TTav2の中心を持つ正規分布
法則に従い、テーパーの最大値と最小値の間の範囲(TTmax2−TTmin2)は
分布の標準偏差σの6倍に等しい。
【0157】 検査されたねじのテーパーが公称値TTnomよりも小さいならば、プラグゲー
ジの端面27の検査されたねじの点は範囲O’内に位置し、点O’はプ
ラグゲージのテーパーTTnomに相当し、点Aは被検査ねじのテーパー最小値
TTmin2に相当する。範囲O’内のいかなる点における確率密度は、図
19において実線で示すベル曲線の部分によって示すOの中心を持つガウス則
に従う。点Oは被検査ねじ4のテーパーの平均値TTav2に相当する。
【0158】 検査されたねじのテーパーTTが公称値TTnomよりも小さいならば、プラ
グゲージの端面27の検査されたねじの端部はピボット点O’である。点O’ の位置に関連する確率は図19のベル曲線の破線の部分の領域に等しい。
【0159】 端面27の位置の平均合成値は、テーパー値TTmin2からTTmax2までの全
体の位置の重心Gであり、テーパーのためのプロット値TTrep2が直線Q
の勾配によって定められ、点Qはピッチ径の公称値に相当する。
【0160】 OからAに向かう軸に関して、
【数9】 比Lf2/Ls2は、基準面Pと最後の完全雄ねじとの間の距離に対する雄
ねじの長さの比Kに等しい。
【0161】
【数10】 xは無次元化された、(TT−TTav2)σに等しい中心変数であり、−
∞から+∞まで変化し、TTはテーパー変数に相当する。f(x)はガウス関
数であり、
【数11】 次の式が容易に導かれる。
【数12】
【0162】数値例 TTnom =6.25% K=2.22 TTmin2=6.05% TTmax2=6.45% TTav2=6.25% ΔTT2=0 % σ2 =0.07% TTrep2=6.19%であり、TTmin2とTTnom間の望ましい範囲内である。
【0163】 本発明において検査された雄又は雌ねじのパーフォマンスに関して、雌ねじ4
のテーパーの平均値TTav2が雄ねじ3のテーパーの平均値TTav1よりも小さい
ことは有利であり、雄及び雌要素1,2のそれぞれが、接続100における係合
要素のシール面と迅速に干渉するシール面5,6及び/又は接続100における
係合要素のシール座面に当接する座面7,8のようなシール手段を含む。雄シー
ル手段5,7は雄要素1の自由端の近くに配設されている。
【0164】 テーパーの平均値がそのように独特なものであるとき、ねじはシール手段の近
くでほとんど干渉しない。発明者達は、シール手段(5,6,7,8)に近いと
ころでの干渉が小さいことは、シール手段の接点圧力に関して好ましいことを示
した。
【0165】 雄ねじのテーパーの平均値TTav1は公称値TTnomよりも高くなることができ
る。
【0166】 雌ねじのテーパーの平均値TTav2は公称値TTnomよりも小さくなることがで
きる。
【0167】 下の表1(ねじ干渉の関数としてシール面に作用する接点圧力)は、直径17
7.8mm(7”)、厚さ8.05mm(23lb/ft)、最小引張強さ(SM
YS)551MPa、接続は図3に示すものと同様なもののパイプの接続につい
ての数値計算の結果を示す。表は、マークアップトルク9.8kN・mに対して
計算された、シール面5,6での接点圧力の値を示す。
【0168】
【表1】
【0169】 シール面5,6での接触圧(接点圧力)に関し最初の雄ねじの側面に直径方向
の正の干渉が作用する悪影響が見られる。従って、雄ねじの開始側面、特に最初
の完全雄ねじと相互作用する最後の完全雌ねじに相当する平面に直径方向の干渉
を推定することが賢明であると思われる。この領域におけるねじのピッチ径の測
定は有利な結果であると思われる。
【0170】 しかしながら、本発明の検査方法によって受け入れられた雄・雌要素のセット
に関して、テーパーの平均の別個の値でもって、かつ、本発明の方法を用いて比
較的にシール面の近くでピッチ径を制御することにより接続を形成するときでさ
え、シール面5,6の近くのねじ干渉の値は、仕様API5Bを用いたハードゲ
ージによって検査されるねじに関する同じ領域でのねじ干渉の最大値よりも大き
くなるかもしれない。
【0171】 この点は幾何学的計算によって証明することができる。
【0172】 上記例のパイプの場合、テーパーの許容誤差を考慮して、本発明の検査方法の
場合のシール面近くのねじ干渉の最大値は、仕様API5Bを用いて検査される
ねじに関して同じ領域でのねじ干渉の最大値よりも、0.07mm小さいことが
見いだされた。
【0173】 そのような結果は満足できるものである。発明の厳格な同等性をそこに求める
ものではないが、作られて本発明の方法を用いて検査されたねじのテーパーの許
容範囲を減少させることは適正である。
【0174】 仕様API5Bでの検査の同等性に関して成された最終的な証明はマークアッ
プトルクが同等であるということである。
【0175】 座面7,8が当接する瞬間のマークアップトルクは本質的にねじ全体に作用す
る大局的な干渉の関数である。
【0176】 シール面5,6の近くのねじの干渉値が本発明の方法を用いて良く制御されて
いる間は、ねじの他端、即ち、不完全な雄ねじのレベルでの干渉値は、対照的に
、より貧弱に制御される。
【0177】 従って、発明者達は、マークアップトルクは修正されず、そして、雄・雌要素
1,2の平均寸法に対して計算され、ねじの長さ全体での干渉の値を集積したね
じ干渉領域の値は、本発明の方法を用いて検査したねじと、仕様API5Bを用
いて検査したねじとでは少し異なることを確認した。
【0178】 先の例のパイプの場合、このねじの干渉領域は、仕様API5Bを用いた検査
に対して本発明の方法の場合の方が2%低い。このような差は全体的に受け入れ
られる。
【0179】 一方向又は他方向において、例えば、30%といった大きな差が発見されるな
らば、例えば、ねじテーパーに関する許容範囲限度を減少させることは、ここで
もまた適切である。
【0180】 本発明は、図又は例に限定されるものではない。
【0181】 発明は、各パイプは長いパイプで、一端に雄要素1を、他端に雌要素2を備え
、第1パイプ101の雄要素は第2パイプ102の雌要素2に接続された一体接
合のテーパーねじを検査することに適用できる。
【0182】 発明は、また、両端に雄要素1を備える長いパイプ間のカップリング接続であ
って、カップリングの両端が雌要素2である接続にも適用できる。
【0183】 発明は、また、正又は負の角度のフランクを有する丸ねじ、三角形ねじ、大径
ねじといったいかなるねじ形状を備えるテーパーねじの検査に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 パイプ端部の雌ねじ要素を示す図である。
【図2】 パイプ端部の雄ねじ要素を示す図である。
【図3】 図1及び2の要素を接続した状態を示す図である。
【図4】 仕様API5Bに従いプラグゲージで雌要素を検査する状態を示す図である。
【図5】 仕様API5Bに従いリングゲージで雄要素を検査する状態を示す図である。
【図6】 本発明の平面直径測定装置を用いて、図2に示すタイプの雄要素の検査の状態
を示す図である。
【図7】 平面直径測定装置上の接触面における図6の詳細を示す図である。
【図8】 平面直径測定装置上の別の接触面における図6の詳細を示す図である
【図9】 本発明の平面直径測定装置を用いて、図1に示すタイプの雌要素を検査する状
態を示す図である。
【図10】 図6の雄ねじ検査に使用する中実セッティングブロックの例を示す図である。
【図11】 図6の雄ねじ検査に使用する中実セッティングブロックの例を示す図である。
【図12】 図6の雄ねじ検査に使用する中実セッティングブロックの例を示す図である。
【図13】 図6の雄ねじ検査に使用する中実セッティングブロックの例を示す図である。
【図14】 図9の雌ねじ検査に使用する中空セッティングブロックの例を示す図である。
【図15】 図9の雌ねじ検査に使用する中空セッティングブロックの例を示す図である。
【図16】 図9の雌ねじ検査に使用する中空セッティングブロックの例を示す図である。
【図17】 図9の雌ねじ検査に使用する中空セッティングブロックの例を示す図である。
【図18】 図5に示すタイプのリングゲージのピッチ径の位置に対する異なる可能なテー
パーに関する雄ねじの一端におけるピッチ径の位置関係を概略的に示す図である
【図19】 図4に示すタイプのハードゲージのピッチ径の位置に対する雌ねじの場合の同
じタイプの関係を示す図である。図18と19において、テーパーの差は、その
値の分布をわかりやすく示すために拡大されている。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成13年3月1日(2001.3.1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【数1】 ここで、Dnomは基準面のピッチ径の公称値、 TTrepは雄テーパーのプロット値、 TTnomはねじのテーパーの公称値、 TTmin1、TTmax1、TTav1はそれぞれ作られたねじのテーパーの最小、最大
及び平均値、 ΔTT1は差(TTav1−TTnom)の代数値、 σ1は作られたテーパーの分布の標準偏差、 Kは、基準面と最初の完全雄ねじとの間の距離に対する雄ねじ長さの比、 g(u)は、変数uに関する無次元化された、中心を持つ正規分布。
【数2】 ここで、Dnomは基準面のピッチ径の公称値、 TTrep2はテーパーのプロット値、 TTnomはねじのテーパーの公称値、 TTmin2、TTmax2、TTav2はそれぞれ作られたねじのテーパーの最小、最
大及び平均値、 ΔTTは差(TTav2−TTnom)の代数値、 σは作られたテーパーの分布の標準偏差、 Kは、基準面と最後の完全雌ねじとの間の距離に対する雌ねじ長さの比、 g(u)は、変数uに関する無次元化された、中心を持つ正規分布。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AU ,BR,CA,CN,CZ,HR,ID,IN,JP, MX,NO,PL,RO,SG,SK,UA,US,U Z,VN,ZA

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属パイプ(101)の端部に位置し、該端部に近くに位置
    する少なくとも1つのシール手段(5,7)を有する雄要素(1)の外周に位置
    する雄テーパーねじ(3)を検査する方法であって、前記ねじのピッチ径(D )が、座面(54,54’)と、互いに横方向に離間しかつ前記座面から調整可
    能な軸方向距離離間した少なくとも2つの接触面(60,61)と、前記接触面
    に正接する横測定面(P)に位置する円の直径を測定する手段(55)とを有
    する平面直径測定装置(51)を用いて、図面の基準面(P)からの距離L1
    に位置する所定の測定面(P)で検査され、方法は以下のステップ、 a)前記平面測定装置(51)において、前記座面と前記測定面(P)との間
    の距離Lを選択された距離Lの関数として調節し、 b)特性寸法が前記測定面(P)のピッチ径の推定値(D1e)に関して定め
    られるセッティングブロック(70)を用いて前記測定手段を前記接触面間の横
    寸法の事前決定値に調節し、 c)前記測定面(P1)においてねじ峰(D1s)間のねじの直径を測定し、前
    記測定装置(51)の座面(54,54’)を前記雄要素の自由端に当接させ、 d)前記ねじ峰間の測定された直径を許容限度範囲と比較する、 を含み、前記雄ねじ(3)のピッチ径の測定面(P)は図面の基準面と最初の
    完全雄ねじとの間に位置する平面であり、測定面のピッチ径の推定値は次の式を
    満足する方法、 【数1】 ここで、Dnomは基準面のピッチ径の公称値、 TTrepは雄テーパーのプロット値、 TTnomはねじのテーパーの公称値、 TTmin1、TTmax1、TTav1はそれぞれ作られたねじのテーパーの最小、最大
    及び平均値、 ΔTT1は差(TTav1−TTnom)の代数値、 σ1は作られたテーパーの分布の標準偏差、 Kは、基準面と最初の完全雄ねじとの間の距離に対する雄ねじ長さの比、 g(u)は、変数uに関する無次元化された、中心を持つ正規分布。
  2. 【請求項2】 請求項1の方法であって、前記測定平面(P1)は、前記基
    準面と、前記最初の完全雄ねじに相当する平面との間の実質的に半分の位置に位
    置することを特徴とする方法。
  3. 【請求項3】 金属パイプ(102)の端部に位置し、雄要素の端部近くに
    位置するシール手段(5,7)と協働するように設けた少なくとも1つのシール
    手段(6,8)を有する雌要素(2)の内周に位置する雌テーパーねじ(4)を
    検査する方法であって、前記ねじのピッチ径(D)が、座面(54,54’)
    と、互いに横方向に離間しかつ前記座面から調整可能な軸方向距離離間した少な
    くとも2つの接触面(60,61)と、前記接触面に正接する横測定面(P2)
    に位置する円の直径を測定する手段(55)とを有する平面直径測定装置(51
    )を用いて、図面の基準面(P)からの距離L2に位置する所定の測定面(P )で検査され、方法は以下のステップ、 a)前記平面測定装置(51)において、前記座面(54,54’)と前記測定
    面(P)との間の距離Lを選択された距離Lの関数として調節し、 b)特性寸法が前記測定面(P)のピッチ径の推定値(D2e)に関して定め
    られるセッティングブロック(80)を用いて前記測定手段(51)を前記接触
    面間の横寸法の事前決定値に調節し、 c)前記測定面(P)においてねじ峰(D2s)間のねじの直径を測定し、前
    記測定装置(51)の座面(54,54’)を前記雌要素の自由端に当接させ、 d)前記ねじ峰間の測定された直径を許容限度範囲と比較する、 を含み、前記雌ねじ(4)のピッチ径の測定面(P2)は完全雌ねじのゾーンに
    位置し、図面において前記2つの雄及び雌ねじ(3,4)が接続されたときに請
    求項1又は2の雄ねじのピッチ径の測定平面(P1)に一致する図面の平面に最
    も近く、測定面(P2)のピッチ径の推定値は次の式を満足する方法、 【数2】 ここで、Dnomは基準面のピッチ径の公称値、 TTrep2はテーパーのプロット値、 TTnomはねじのテーパーの公称値、 TTmin2、TTmax2、TTav2はそれぞれ作られたねじのテーパーの最小、最
    大及び平均値、 ΔTTは差(TTav2−TTnom)の代数値、 σは作られたテーパーの分布の標準偏差、 Kは、基準面と最後の完全雌ねじとの間の距離に対する雌ねじ長さの比、 g(u)は、変数uに関する無次元化された、中心を持つ正規分布。
  4. 【請求項4】 請求項1,2又は3の方法であって、少なくとも1つのシー
    ル手段はシール面(5,6)を含む方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかに記載の方法であって、少なく
    とも1つのシール手段は横座面(7,8)を含む方法。
  6. 【請求項6】 請求項3の雌テーパーねじ(4)を検査する方法であって、
    請求項3のみ、又は請求項4もしくは5にも従属し、前記雌ねじのテーパーの平
    均値はそれと協働する雄ねじのテーパーの平均値よりも小さいことを特徴とする
    方法。
  7. 【請求項7】 請求項1又は2の方法であって、請求項1もしくは2のみ、
    又は請求項4もしくは5にも従属し、前記雄ねじのテーパーの平均値は前記公称
    値よりも大きいことを特徴とする方法。
  8. 【請求項8】 請求項3の方法であって、請求項3のみ、又は請求項4もし
    くは5にも従属し、前記雌ねじのテーパーの平均値は前記公称値よりも小さいと
    を特徴とする方法。
  9. 【請求項9】 請求項1ないし8のいずれか1つに記載の方法であって、ね
    じ峰間の許容範囲の限度値は、測定平面のピッチ径の推定値を与える式において
    、基準面と測定面との間の距離の値を、その値を囲む値に代えることのより得ら
    れることを特徴とする方法。
  10. 【請求項10】 請求項1ないし9のいずれか1つに記載の方法であって、
    2つの接触面を有する平面直径測定装置(51)を用いて、前記測定装置又は前
    記ねじを各測定の間に同じ測定面において4回ねじの軸回りに1/8回転させ、
    これらの4測定の平均値を用いて測定平面のねじの峰間の直径を特定することを
    特徴とする方法。
  11. 【請求項11】 請求項1ないし9のいずれか1つに記載の方法であって、
    3つの接触面を有する平面直径測定装置(51)を用いて、前記測定装置又は前
    記ねじを各測定の間に同じ測定面において3回ねじの軸回りに40°回転させ、
    これらの3測定の平均値を用いて測定平面のねじの峰間の直径を特定することを
    特徴とする方法。
  12. 【請求項12】 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の方法であって
    、前記ねじ接続は一体接続であって、各パイプは長いパイプ(101,102)
    であり、一端に雄要素を備え、他端に雌要素を備え、第1パイプの雄要素は第2
    パイプの雌要素に接続される方法。
  13. 【請求項13】 請求項1ないし11のいずれか1つに記載の方法であって
    、前記ねじ接続はカップリング接続であって、長いパイプは両端に雄要素を備え
    、雌要素を備えるカップリングが前記雄要素に接続される方法。
  14. 【請求項14】 請求項1ないし11のいずれか1つに記載された方法を実
    施する平面直径測定装置(51)であって、2つの接触面を有し、さらに、測定
    の間に得られる最大値を自動的に捕捉する手段を含んでなる装置。
  15. 【請求項15】 請求項1ないし11のいずれか1つに記載された方法を実
    施する平面直径測定装置(51)であって、前記ねじ峰間の直径の捕捉された値
    を統計的に計算する手段を含んでなる装置。
  16. 【請求項16】 請求項1及び10、又は請求項2及び10の方法において
    前記2つの接触面の間の距離の事前決定された値を調節するために使用するセッ
    ティングブロック(70)であって、截頭楔形であり、横端面(72)と、実質
    的に長手方向に向き前記横端面に関して対称に傾斜した2つの平らな面であって
    、前記横端面に収束する面を有し、前記平らな面のなす角Cは、2arctan
    (TTav1/2)に等しく、前記横端面からの長手方向の距離(L)における
    前記平らな面の横方向の距離は(D1e +h)に等しく、hは、被検査ねじの1
    つの歯(13)の高さと、測定装置に特有な幾何学的補正係数の合計値である、
    セッティングブロック。
  17. 【請求項17】 請求項1及び11、又は、請求項2及び11に記載の方法
    において前記3つの接触面間の距離の事前決定された値を調整するために使用す
    るセッティングブロックであって、截頭円錐体であり、該円錐体の頂部側に横端
    面(72)を有し、TTav1に等しいテーパー周面を有し、前記横端面(72)
    からの距離(L)における前記円テーパー周面の直径は(D1e +h)に等し
    く、hは、被検査ねじの1つの歯(13)の高さと、測定装置に特有な幾何学的
    補正係数の合計値である、セッティングブロック。
  18. 【請求項18】 請求項16又は17のセッティングブロックであって、傾
    斜した平らな平面の端部又は前記端面(72)側の周面において、前記雄要素(
    1)の少なくとも1つのシール手段(5,7)のプロファイルを与える異なるス
    ロープ又はテーパーを有することを特徴とするセッティングブロック。
  19. 【請求項19】 請求項3及び10に記載の方法において前記2つの接触面
    (60,61)の間の距離の事前決定された値を調節するために使用するセッテ
    ィングブロック(80)であって、横端面(82)と、ブロックの2つの平らな
    面であって実質的に長手方向に向き、前記横端面に関して対称に傾斜し、前記横
    端面に向かって収束する平らな面によって形成される内部空間(81)とを有し
    、前記傾斜した平らな面がなす角Dは2arctan(TTav2/2)に等しく
    、前記横端面(82)からの長手方向の距離(L)における前記平らな面の横
    方向の距離は(D2e −h)に等しく、hは、被検査ねじの1つの歯(13)の
    高さと、測定装置に特有な幾何学的補正係数の合計値である、セッティングブロ
    ック。
  20. 【請求項20】 請求項3及び11に記載の方法において前記3つの接触面
    の間の距離の事前決定された値を調節するために使用するセッティングブロック
    (80)であって、横端面(82)と、長手方向軸及びTTav2に等しいテーパ
    ーを備えるテーパー周面によって形成される内部空間(81)とを有し、前記内
    部空間の頂部は前記横端面と反対方向の側に向き、前記横端面(82)からの長
    手方向の距離(L)における前記内部空間の直径は(D2e −h)に等しく、
    hは、被検査ねじの1つの歯の高さと、測定装置に特有な幾何学的補正係数の合
    計値である、セッティングブロック。
  21. 【請求項21】 請求項19又は20セッティングブロック(80)であっ
    て、横端面(82)と、傾斜した平らな面の端部又は前記横端面(82)の反対
    側の側部上のテーパーのついた周面において、前記雌要素(2)の前記少なくと
    も1つのシール手段(6,8)のプロファイルを作る異なるスロープ又はテーパ
    ーを備える部分を含んでなるセッティングブロック。
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