JPH06229701A - バットレスケーシングねじ用ワーキングゲージの検査方法 - Google Patents

バットレスケーシングねじ用ワーキングゲージの検査方法

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JPH06229701A
JPH06229701A JP3732293A JP3732293A JPH06229701A JP H06229701 A JPH06229701 A JP H06229701A JP 3732293 A JP3732293 A JP 3732293A JP 3732293 A JP3732293 A JP 3732293A JP H06229701 A JPH06229701 A JP H06229701A
Authority
JP
Japan
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gauge
value
working
stand
screw
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP3732293A
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English (en)
Inventor
Masahiro Nakagawa
雅博 中川
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JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
Application filed by NKK Corp, Nippon Kokan Ltd filed Critical NKK Corp
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Publication of JPH06229701A publication Critical patent/JPH06229701A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リファレンスマスターゲージに対するワーキ
ングゲージのスタンドオフ値測定精度を向上させ、その
正確な較正が行えるようにする。 【構成】 バットレスケーシングねじ用ワーキングゲー
ジのうち、完全ねじ部螺合部と不完全ねじ部螺合部との
境界付近の局部摩耗値を測定し、その最大局部摩耗値に
基づき較正の判断をする

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
【0002】
【従来の技術】API(アメリカ石油工業会)規格に
は、ラインパイプねじ,丸ねじ,バットレスケーシング
ねじおよびエキストリームラインねじの規格が規定さ
れ、そして、これらの規格ねじの検査項目の1つにスタ
ンドオフがある。このスタンドオフは、ピンねじに対し
ては図1に示すようなワーキングリングゲージとの螺合
状態で、ボックスねじに対してはワーキングプラグゲー
ジとの螺合状態でそれぞれ検査される。
【0003】一方、このようなワーキングゲージは、多
数回の検査により、すなわち多数回の螺合によりねじ部
が摩耗する。このため、図3に示すようにワーキングゲ
ージ(ここではリングゲージ1)についても、周期的に
リファレンスマスターゲージ(ここではプラグゲージ
3)と螺合させて検査を行い、ねじ部の較正を行うもの
となっている。そしてAPI規格では、その較正の判断
基準としてリファレンスマスターゲージとのスタンドオ
フ値を用いるものとなっており、ワーキングゲージの未
使用時のスタンドオフ値と較正時のそれとの差が所定の
値の範囲に収まるのであれば、較正後のワーキングゲー
ジを継続使用して良いことになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、バットレス
ケーシングねじ用ワーキングゲージのねじ部摩耗度はそ
の長手方向に亘って一律ではなく、局部的な摩耗部も存
在する。このような局部的摩耗は、リファレンスマスタ
ーゲージとの螺合の際のワーキングゲージのスタンドオ
フ値の測定にも誤差を与え、ひいてはバットレスケーシ
ングねじの測定にも誤差を与えることになり、従来より
問題となっていた。
【0005】また、バットレスケーシングねじ用ワーキ
ングゲージのうち、ピンねじに対するワーキングリング
ゲージに着目すると、ワーキングリングゲージはそのね
じ部のテーパが62.5/1000(=1/16)であるのに対し、ピン
ねじのねじ部のテーパは61〜66/1000の公差をもち、公
差中間値の約63.5/1000を平均値として分布することが
多い。このため、ワーキングリングゲージのテーパより
ピンねじのテーパの方が大きくなるケースが多く、その
ような場合の螺合によるワーキングリングゲージの上記
局部的摩耗はより顕著となり、さらにゲージは嵌合始端
部の方が嵌合終端部より多く摺り合わされ摩耗量が多く
なるので、使用回数に比例してテーパの度合いは大きく
なる。この点もリファレンスマスターゲージに対するワ
ーキングゲージのスタンドオフ値に誤差を与えることに
なっていた。
【0006】この発明は、以上のような問題に鑑み創案
されたもので、リファレンスマスターゲージに対するワ
ーキングゲージのスタンドオフ値測定精度を向上させ、
その正確な較正が行い得るバットレスケーシング用ワー
キングゲージの検査方法を提供しようとするものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】バットレスケーシングね
じ用ワーキングゲージの較正判断に誤差を与える要因は
そのねじ部の局部的摩耗であることから、その局部的摩
耗の最大値がわかればそれを基準として較正の判断もで
きることになる。そこで、まず本発明者は、その局部的
摩耗の最大値に着目して鋭意検討した結果、以下に説明
するように、バットレスケーシングねじとの螺合による
ワーキングゲージの局部的摩耗は、完全ねじ部螺合部と
不完全ねじ部螺合部との境界付近で最大になるという知
見を得た。
【0008】ワーキングゲージおよびバットレスケーシ
ングねじのねじ部はテーパとなっているため、両者の螺
合による摩耗度合はねじ部端部よりも中間部の方が大き
くなる。すなわち、ワーキングゲージとバットレスケー
シングねじとを螺合していくと、いずれかの雄ねじが雌
ねじの途中から接触し、あるいは始めから接触した状態
で嵌め込まれていき、その後両者のねじ山と谷との接触
度合は中間部で次第に深くなっていく。特にその中間部
では、雌雄ねじの一方が他方に対して多少の傾きがあっ
たり、ズレがあったりすることとも相俟って、ねじ部始
端部よりも中間部の摩耗度合が大きく、終端部が最も小
さくなる。一方、所望の位置まで螺合していくと、中心
線は合致していくので接触圧も均等化していき、ねじ部
終端部の摩耗は自ずと少なくなる。したがって、螺合に
より摩耗度合が一番大きいのは、ねじ部中間部となるも
のである。
【0009】またバットレスケーシングねじは、API
規格の他のねじと異なり、不完全ねじ部と完全ねじ部と
がほぼ同じ長さ、すなわちねじ部の略中央が不完全ねじ
部と完全ねじ部との境界となっている。例えば、図1は
ワーキングリングゲージ1とバットレスケーシングねじ
2との螺合状態を示す断面図であるが、完全ねじ部(断
面図は同図(b)に示す)と不完全ねじ部(断面図は同図
(c)に示す)とがほぼ同じ長さとなっており、その境界
がねじ部の略中央となっている。したがって、上記知見
を踏まえるとバットレスケーシングねじ用ワーキングゲ
ージにおける摩耗度合いが一番大きいのは、(バットレ
スケーシングねじのねじ部の略中央に対応する)完全ね
じ部螺合部と不完全ねじ部螺合部との境界付近となるは
ずで、そして確認試験の結果予想通りの結果を得た。
【0010】本願請求項1に係るバットレスケーシング
ねじ用ワーキングゲージの検査方法は、バットレスケー
シングねじ用ワーキングゲージの以上のような知見に基
づき創案されたもので、バットレスケーシングねじ用ワ
ーキングゲージのうち、完全ねじ部螺合部と不完全ねじ
部螺合部との境界付近の局部摩耗値を測定し、その最大
局部摩耗値に基づき較正の判断をすることをその基本的
特徴とするものである。ここで、較正不能の判断となる
許容摩耗値はバットレスケーシングねじ用ワーキングゲ
ージのサイズにより異なるため、その値は予め試験によ
り求めておくものとする。
【0011】また、ピンねじに対するワーキングリング
ゲージの局部的摩耗は、上述のようにピンねじ部のテー
パがリングゲージのそれより大きいことも一要因となっ
ており、その局部的摩耗はピンねじの平均値約63.5/100
0のねじ部テーパに影響されるものとなっている。ま
た、リングゲージの嵌合始端の方が嵌合終端より摩耗度
合いが大きくなることから、サイズに関係なく処理でき
るパラメータであり、テーパの度合を較正の判断とする
ことができることがわかった。
【0012】そこで、本発明者は、ワーキングリングゲ
ージの検査に関してこのねじ部テーパに着目し、63.5/1
000以上のテーパを有するサブリファレンスマスターゲ
ージを用いてそれとのスタンドオフ値を測定し、その値
と通常のリファレンスマスターゲージとのスタンドオフ
値との差が許容範囲内にあるか否かを較正の判断とする
ことにより、局部的摩耗を間接的に考慮した請求項2の
発明を創案した。すなわち、本願請求項2に係るバット
レスケーシングねじ用ワーキングゲージの検査方法は、
バットレスケーシングねじ用ワーキングリングゲージに
対し、リファレンスマスターゲージを螺合させてそれと
のスタンドオフ値を測定するとともに、ねじ部のテーパ
が63.5/1000以上のテーパを有するサブリファレンスマ
スターゲージを螺合させてそれとのスタンドオフ値も測
定し、前記リファレンスマスターゲージとのスタンドオ
フ値と、前記サブリファレンスマスターゲージとのスタ
ンドオフ値との差に基づき、較正の判断をすることをそ
の基本的特徴とするものである。ここで、較正不能の判
断となる許容スタンドオフ値の差はバットレスケーシン
グねじ用ワーキングリングゲージのサイズにより異なる
ため、その値は請求項1の場合と同様予め試験により求
めておくものとする。
【0013】
【実施例】本発明の具体的実施例を説明する。
【0014】まず、管の呼び径が85/8インチ(外径21
9.1mm)のワーキングリングゲージについて、そのねじ
部の完全ねじ部螺合部と不完全ねじ部螺合部との境界付
近の1山毎の谷径を3次元測定器を用いて測定した。比
較のため、測定器差の大きなワーキングリングゲージ
(A)と測定器差の小さなワーキングリングゲージ(B)の2
つの例を行った。図2(a)はゲージ(A)、同図(b)はゲー
ジ(B)の測定例を示す。この実施例で使用したワーキン
グリングゲージの許容摩耗値は、試験により予め求めて
おり16μm未満となっている。したがって、この許容摩
耗値を基準として較正可能か否かの判断をすると、ゲー
ジ(A)はその最大摩耗値(16μm)が前記許容値を超えて
いるので較正を行うことなく廃棄し、ゲージ(B)はその
最大摩耗値が許容範囲内なので、リファレンスマスター
ゲージでそのスタンドオフ値を測定し、その値に基づく
従来通りの較正を行えば良い。
【0015】次に、前実施例と同様のワーキングリング
ゲージ(A)(B)に対し、予め標準的なリファレンスマスタ
ーゲージと螺合させ、そのスタンドオフ値を測定した
後、ねじ部のテーパが64/1000のサブリファレンスマス
ターゲージと螺合させ、そのスタンドオフ値も測定し
た。測定結果を表1に示す。
【0016】
【表1】
【0017】上記表に示すように、ゲージ(A)ではリフ
ァレンスマスタープラグゲージとのスタンドオフ変化量
と、サブリファレンスマスタープラグゲージとのスタン
ドオフとの変化量との差が0.22mmであった。一方、ゲー
ジ(B)ではリファレンスマスタープラグゲージとのスタ
ンドオフ変化量と、サブリファレンスマスタープラグゲ
ージとのスタンドオフとの変化量との差が0.01mmと極め
て小さくなっていた。この実施例で使用したワーキング
リングゲージの許容値は、試験により予め求めており0.
1mm未満となっている。したがって、この許容値を基準
として較正可能か否かの判断をすると、ゲージ(A)はそ
のスタンドオフ値の差(0.22mm)が前記許容値を超えて
いるので較正を行うことなく廃棄し、ゲージ(B)は前記
差が許容範囲内なので、リファレンスマスターゲージで
そのスタンドオフ値を測定し、その値に基づく従来通り
の較正を行えば良い。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るバッ
トレスケーシングねじ用ワーキングゲージのリファレン
スマスターゲージに対する検査方法によれば、その局部
的摩耗を直接考慮し、またはテーパの異なるサブリファ
レンスマスターゲージを用いてその局部摩耗を間接的に
考慮して較正の判断をするものとなっているので、局部
摩耗を全く考慮しなかった従来方法と比較して、バット
レスケーシングねじ用ワーキングゲージのスタンドオフ
測定精度を顕著に向上させるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はバットレスケーシングねじ用ワーキング
リングゲージとバットレスケーシングねじとの螺合状態
を示す断面図であり、(b)は(a)中完全ねじ部Xの拡大
図、(c)は(a)中不完全ねじ部Yの拡大図である。
【図2】ワーキングリングゲージの完全ねじ部螺合部と
不完全ねじ部螺合部との境界付近の1山毎の谷径を3次
元測定器を用いて測定した結果を示すグラフであり、
(a)は測定器差の大きいゲージ(A)のグラフ、(b)は測定
器差の小さいゲージ(B)のグラフである。
【図3】ワーキングリングゲージとリファレンスマスタ
ーゲージとの螺合状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ワーキングリングゲージ 2 ピンねじ 3 リファレンスマスターゲージ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バットレスケーシングねじ用ワーキング
    ゲージのうち、完全ねじ部螺合部と不完全ねじ部螺合部
    との境界付近の局部摩耗値を測定し、その最大局部摩耗
    値に基づき較正の判断をすることを特徴とするバットレ
    スケーシングねじ用ワーキングゲージの検査方法。
  2. 【請求項2】 バットレスケーシングねじ用ワーキング
    リングゲージに対し、リファレンスマスターゲージを螺
    合させてそれとのスタンドオフ値を測定するとともに、
    ねじ部のテーパが63.5/1000以上のテーパを有するサブ
    リファレンスマスターゲージを螺合させてそれとのスタ
    ンドオフ値も測定し、前記リファレンスマスターゲージ
    とのスタンドオフ値と、前記サブリファレンスマスター
    ゲージとのスタンドオフ値との差に基づき、較正の判断
    をすることを特徴とするバットレスケーシングねじ用ワ
    ーキングゲージの検査方法。
JP3732293A 1993-02-03 1993-02-03 バットレスケーシングねじ用ワーキングゲージの検査方法 Withdrawn JPH06229701A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012507016A (ja) * 2008-10-30 2012-03-22 ヴァルレック・マンネスマン・オイル・アンド・ガス・フランス 石油産業に使用される管状接続部のセルフロックねじ部の検査方法及びゲージ

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012507016A (ja) * 2008-10-30 2012-03-22 ヴァルレック・マンネスマン・オイル・アンド・ガス・フランス 石油産業に使用される管状接続部のセルフロックねじ部の検査方法及びゲージ

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