JP2002538130A - ジアセトキシブテンの連続製造方法 - Google Patents
ジアセトキシブテンの連続製造方法Info
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- JP2002538130A JP2002538130A JP2000602192A JP2000602192A JP2002538130A JP 2002538130 A JP2002538130 A JP 2002538130A JP 2000602192 A JP2000602192 A JP 2000602192A JP 2000602192 A JP2000602192 A JP 2000602192A JP 2002538130 A JP2002538130 A JP 2002538130A
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- C07—ORGANIC CHEMISTRY
- C07C—ACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
- C07C67/00—Preparation of carboxylic acid esters
- C07C67/24—Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or derivatives thereof with a carbon-to-oxygen ether bond, e.g. acetal, tetrahydrofuran
- C07C67/26—Preparation of carboxylic acid esters by reacting carboxylic acids or derivatives thereof with a carbon-to-oxygen ether bond, e.g. acetal, tetrahydrofuran with an oxirane ring
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Abstract
(57)【要約】
酢酸カリウム(KOAc)の存在下、3,4−エポキシ−1−ブテン(EpB)を無水酢酸(Ac2 O)と反応させることによる3,4−ジアセトキシ−1−ブテン(DAcB)の連続製造方法であって、KOAcが、EpB、無水酢酸及び、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、水酸化カリウム又はそれらの2種もしくはそれ以上の任意の混合物から選ばれるカリウム塩を、高温で接触させることによりその場で形成される方法を開示する。
Description
【0001】発明の分野 本発明は、カリウム塩触媒の存在下、3,4−エポキシ−1−ブテン(EpB
)を無水酢酸(Ac2 O)と反応させることによって3,4−ジアセトキシ−1
−ブテン(DAcB)を連続的に製造する方法に関する。更に詳しくは、本発明
は、酢酸カリウム(KOAc)の存在下、EpBのAc2 Oとのエステル化反応
によるDAcBの製造に関し、そこではKOAcは、EpB、無水酢酸及び、炭
酸カリウム、重炭酸カリウム、水酸化カリウム又はそれらの2種もしくはそれ以
上の任意の混合物から選ばれるカリウム化合物を、高温で接触させることにより
その場で形成されるDAcBの製造に関する。
)を無水酢酸(Ac2 O)と反応させることによって3,4−ジアセトキシ−1
−ブテン(DAcB)を連続的に製造する方法に関する。更に詳しくは、本発明
は、酢酸カリウム(KOAc)の存在下、EpBのAc2 Oとのエステル化反応
によるDAcBの製造に関し、そこではKOAcは、EpB、無水酢酸及び、炭
酸カリウム、重炭酸カリウム、水酸化カリウム又はそれらの2種もしくはそれ以
上の任意の混合物から選ばれるカリウム化合物を、高温で接触させることにより
その場で形成されるDAcBの製造に関する。
【0002】発明の背景 二酢酸ジエステルは、種々のアミン触媒の存在下、エポキシドのAc2 Oによ
るアセチル化反応により製造できる。例えば、Shevets, V. G.及びA-Wahib, I.,
Kinet. Katal., 16 (3) 785〜8 頁(1975年);Shevets, V. G.及びA-Wahib, I.,
Kinet. Katal., 16 (2) 425〜30頁(1975年);Swindell, C. S.及びPatel, B. P
., J. Org. Chem. 55, 3 (1990年);並びにFraser-Reid, B.及びRahman Md. A.,
J. Amer. Chem. Soc., 107, 5576(1985)によって記載された方法を参照された
い。Shevets 等による研究では、1,2−ジアセトキシエタンがピリジン触媒を
用いてエチレンオキシドとAc2 Oから合成され、酢酸−N−(3−アセトキシ
エチル)ピリジニウム中間体が変態の中に含まれていることが見出された。収率
は45〜93.5%の範囲であり、ピリジンの増加(0.5〜1.0M)に従っ
て低下した。テトラエチルアンモニウムハロゲン化物触媒の存在下における同様
の反応もまた1,2−ジアセトキシエタンをもたらす。Swindell等は、テトラヒ
ドロフラン(THF)中で1,8−ジアザビシクロ−〔5.4.0〕ウンデセ−
7−ン(DBU)及びLiClの存在下、無水酢酸がエポキシシクロオクタンと
反応して、70%収率でその二酢酸ビシナルをもたらすことを開示している。Fr
aser-Reid 等の研究は、エポキシピラノシドが、酢酸テトラブチルアンモニウム
による触媒作用を受け、Ac2 Oにより環境して対応するビシナル二酢酸エステ
ルをもたらすことを開示している。
るアセチル化反応により製造できる。例えば、Shevets, V. G.及びA-Wahib, I.,
Kinet. Katal., 16 (3) 785〜8 頁(1975年);Shevets, V. G.及びA-Wahib, I.,
Kinet. Katal., 16 (2) 425〜30頁(1975年);Swindell, C. S.及びPatel, B. P
., J. Org. Chem. 55, 3 (1990年);並びにFraser-Reid, B.及びRahman Md. A.,
J. Amer. Chem. Soc., 107, 5576(1985)によって記載された方法を参照された
い。Shevets 等による研究では、1,2−ジアセトキシエタンがピリジン触媒を
用いてエチレンオキシドとAc2 Oから合成され、酢酸−N−(3−アセトキシ
エチル)ピリジニウム中間体が変態の中に含まれていることが見出された。収率
は45〜93.5%の範囲であり、ピリジンの増加(0.5〜1.0M)に従っ
て低下した。テトラエチルアンモニウムハロゲン化物触媒の存在下における同様
の反応もまた1,2−ジアセトキシエタンをもたらす。Swindell等は、テトラヒ
ドロフラン(THF)中で1,8−ジアザビシクロ−〔5.4.0〕ウンデセ−
7−ン(DBU)及びLiClの存在下、無水酢酸がエポキシシクロオクタンと
反応して、70%収率でその二酢酸ビシナルをもたらすことを開示している。Fr
aser-Reid 等の研究は、エポキシピラノシドが、酢酸テトラブチルアンモニウム
による触媒作用を受け、Ac2 Oにより環境して対応するビシナル二酢酸エステ
ルをもたらすことを開示している。
【0003】 Ac2 Oの存在下における酸触媒によるエポキシドの開環は公知である。Evan
s, R. M., Fraser, J. B. 及びOwen, L. N., J. Chem. Soc., 248 頁(1949年)は
、触媒として塩酸を用いるときには、3,4−エポキシ−1−ブテンが3,4−
ジアセトキシ−1−ブテンに70%収率で転換されるが、無水塩化亜鉛触媒を用
いるときには39%の収率しか得られないことを開示している。ルイス酸触媒は
、触媒コストと高価な耐腐食性構造材料使用の必要性のために、商業的規模では
経済的に良好なプロセスをもたらさない。S. A. Godleskiは、米国特許第5,1
89,199号(1993年)の中で、結紮された(ligated)Pd(0
)触媒の存在下における3,4−エポキシ−1−ブテンと無水酢酸との反応によ
って、1,4−ジアセトキシ−2−ブテンと3,4−ジアセトキシ−1−ブテン
との混合物が得られることを開示している。
s, R. M., Fraser, J. B. 及びOwen, L. N., J. Chem. Soc., 248 頁(1949年)は
、触媒として塩酸を用いるときには、3,4−エポキシ−1−ブテンが3,4−
ジアセトキシ−1−ブテンに70%収率で転換されるが、無水塩化亜鉛触媒を用
いるときには39%の収率しか得られないことを開示している。ルイス酸触媒は
、触媒コストと高価な耐腐食性構造材料使用の必要性のために、商業的規模では
経済的に良好なプロセスをもたらさない。S. A. Godleskiは、米国特許第5,1
89,199号(1993年)の中で、結紮された(ligated)Pd(0
)触媒の存在下における3,4−エポキシ−1−ブテンと無水酢酸との反応によ
って、1,4−ジアセトキシ−2−ブテンと3,4−ジアセトキシ−1−ブテン
との混合物が得られることを開示している。
【0004】 特公平3−245843号(1991.11.01公告)(Chem. Abst. 116
:105641)には、ブタジエンの酢酸と酸素によるジアセトキシル化反応は、1,
4−ジアセトキシ−2−ブテン又は3,4−ジアセトキシ−1−ブテンの何れか
を生成することが開示されている。共役オレフィンに限定されてはいるが、この
方法はこれらの分子にどちらかへの経路を提供する。触媒は、代表的にはTiO 2 担持Sb−Pd−Vからなっている。この触媒を含む反応器に酢酸、ブタジエ
ン及び空気の混合物を180℃で通してジアセトキシブテンが生成する。
:105641)には、ブタジエンの酢酸と酸素によるジアセトキシル化反応は、1,
4−ジアセトキシ−2−ブテン又は3,4−ジアセトキシ−1−ブテンの何れか
を生成することが開示されている。共役オレフィンに限定されてはいるが、この
方法はこれらの分子にどちらかへの経路を提供する。触媒は、代表的にはTiO 2 担持Sb−Pd−Vからなっている。この触媒を含む反応器に酢酸、ブタジエ
ン及び空気の混合物を180℃で通してジアセトキシブテンが生成する。
【0005】 Perri, S. T.及びFalling, S. N.の米国特許第5,623,086号(199
5年)には、EpB及びAc2 OのDAcBへの転換用触媒として酢酸テトラア
ルキルアンモニウムの使用が開示されている。彼らはまた、米国特許第5,66
3,422号(1997年)において、それらより遥かに熱安定性に優れた酢酸
テトラアルキルホスホニウムの存在下におけるEpBのAc2 Oとの反応による
DAcBの製造について開示している。ホスホニウムに基づく触媒では、DAc
Bに対する高選択率をもたらすためにはAc2 O:EpBのモルが比2:1であ
ることを必要とする。選択触媒、酢酸テトラブチルホスホニウムの存在下にEp
BとAc2 Oを接触させることによるDacBの製造は、第一に、連続製造プロ
セスの終わりに、プロセス残渣から高価なホスホニウム触媒を回収することがで
きないか又は困難であるため、コスト高であるという不都合を有している。DA
cBの製造及び/又は回収/精製の間に、高沸点物質(タール)が生成してホス
ホニウム触媒と共にプロセス/蒸留残渣として蓄積する。これらのタールの全部
又は一部は製造プロセスから除去しなければならず、結果として、高価なホスホ
ニウム触媒の全てを、連続的にエステル化反応プロセスに再循環することはでき
ない。その上、酢酸テトラブチルホスホニウムを製造するために用いられる方法
には、明らかに塩化物化合物が使用され、触媒中に残留塩化物が存在することに
なる。この残留塩素は304ステンレス鋼製の反応器に酷い腐食をもたらす。若
干の腐食は腐食性の酢酸/無水酢酸組成物によっても起こりうるが、塩化物で促
進される腐食は如何なるステンレス装置でも常に懸念される。
5年)には、EpB及びAc2 OのDAcBへの転換用触媒として酢酸テトラア
ルキルアンモニウムの使用が開示されている。彼らはまた、米国特許第5,66
3,422号(1997年)において、それらより遥かに熱安定性に優れた酢酸
テトラアルキルホスホニウムの存在下におけるEpBのAc2 Oとの反応による
DAcBの製造について開示している。ホスホニウムに基づく触媒では、DAc
Bに対する高選択率をもたらすためにはAc2 O:EpBのモルが比2:1であ
ることを必要とする。選択触媒、酢酸テトラブチルホスホニウムの存在下にEp
BとAc2 Oを接触させることによるDacBの製造は、第一に、連続製造プロ
セスの終わりに、プロセス残渣から高価なホスホニウム触媒を回収することがで
きないか又は困難であるため、コスト高であるという不都合を有している。DA
cBの製造及び/又は回収/精製の間に、高沸点物質(タール)が生成してホス
ホニウム触媒と共にプロセス/蒸留残渣として蓄積する。これらのタールの全部
又は一部は製造プロセスから除去しなければならず、結果として、高価なホスホ
ニウム触媒の全てを、連続的にエステル化反応プロセスに再循環することはでき
ない。その上、酢酸テトラブチルホスホニウムを製造するために用いられる方法
には、明らかに塩化物化合物が使用され、触媒中に残留塩化物が存在することに
なる。この残留塩素は304ステンレス鋼製の反応器に酷い腐食をもたらす。若
干の腐食は腐食性の酢酸/無水酢酸組成物によっても起こりうるが、塩化物で促
進される腐食は如何なるステンレス装置でも常に懸念される。
【0006】発明の詳細な記述 KOAc触媒の存在下にEpBとAc2 Oとを接触させることによりDAcB
を製造する方法であって、そのKOAcはEpB、無水酢酸及び、炭酸カリウム
、重炭酸カリウム、水酸化カリウム又はそれらの2種もしくはそれ以上の任意の
混合物から選ばれるカリウム化合物を、高温で接触させることによりその場で形
成されるという方法が今回見出された。
を製造する方法であって、そのKOAcはEpB、無水酢酸及び、炭酸カリウム
、重炭酸カリウム、水酸化カリウム又はそれらの2種もしくはそれ以上の任意の
混合物から選ばれるカリウム化合物を、高温で接触させることによりその場で形
成されるという方法が今回見出された。
【0007】 従って、本発明は、(1)反応ゾーンに存在する物質、例えばEpB,Ac2
O,DAcB及びKOAcの合計重量に基づくKOAcの濃度を0.5〜5.0
重量%に保持しながら、EpB及びAc2 Oを反応ゾーンに供給し、(2)DA
cBを含む粗生成物を反応ゾーンから取り出す工程によるDAcBの製造方法で
あって、KOAcが、EpB,Ac2 O及び、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、
水酸化カリウム又はそれらの2種もしくはそれ以上の任意の混合物から選ばれる
カリウム化合物と接触させることにより、最初にその場で形成し且つ、反応ゾー
ンを100〜140℃の範囲の温度に保持する方法を提供する。
O,DAcB及びKOAcの合計重量に基づくKOAcの濃度を0.5〜5.0
重量%に保持しながら、EpB及びAc2 Oを反応ゾーンに供給し、(2)DA
cBを含む粗生成物を反応ゾーンから取り出す工程によるDAcBの製造方法で
あって、KOAcが、EpB,Ac2 O及び、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、
水酸化カリウム又はそれらの2種もしくはそれ以上の任意の混合物から選ばれる
カリウム化合物と接触させることにより、最初にその場で形成し且つ、反応ゾー
ンを100〜140℃の範囲の温度に保持する方法を提供する。
【0008】 カリウムの炭酸塩、重炭酸塩及び/又は水酸化物よりもKOAcを最初にこの
プロセスに供給すると、第一に最初の反応混合物中へのKOAcの溶解が遅いと
いう理由から初期反応速度は非常に緩慢になる。温度は高ければ高いほどそれだ
け大きい初期速度が達成できるであろうが、加圧装置を用いない限り、EpB(
沸点=66℃)の還流によって最初は初期反応温度は低いままとなる。本発明者
は、もしEpB濃度がより低くなり、従って温度がより高くなるのに十分な程長
くその反応が継続されれば、その触媒の完全な溶解が起こることを見出した。そ
の後、反応速度は順調に上昇する。回分操作にとっては、この効果はその誘導期
の故に特に有用であるという程ではない。しかしながら、連続法、例えば数日か
ら数ヶ月までにわたる期間の連続操作においては、定常状態の条件を触媒の溶解
に必要な範囲に維持することができ、その反応の適格な速度が達成される。炭酸
カリウムは、それが完全に溶解してKOAcに転換する前に、EpBのDAcB
への初期反応を促進するように思われる。
プロセスに供給すると、第一に最初の反応混合物中へのKOAcの溶解が遅いと
いう理由から初期反応速度は非常に緩慢になる。温度は高ければ高いほどそれだ
け大きい初期速度が達成できるであろうが、加圧装置を用いない限り、EpB(
沸点=66℃)の還流によって最初は初期反応温度は低いままとなる。本発明者
は、もしEpB濃度がより低くなり、従って温度がより高くなるのに十分な程長
くその反応が継続されれば、その触媒の完全な溶解が起こることを見出した。そ
の後、反応速度は順調に上昇する。回分操作にとっては、この効果はその誘導期
の故に特に有用であるという程ではない。しかしながら、連続法、例えば数日か
ら数ヶ月までにわたる期間の連続操作においては、定常状態の条件を触媒の溶解
に必要な範囲に維持することができ、その反応の適格な速度が達成される。炭酸
カリウムは、それが完全に溶解してKOAcに転換する前に、EpBのDAcB
への初期反応を促進するように思われる。
【0009】 本方法を実施する温度は、この方法の始動時の80℃の低温から、カリウムの
炭酸塩、重炭酸塩及び/又は水酸化物触媒の、全てもしくは実質的に全てが溶解
されたKOAc触媒に転換されたときの140℃までの範囲である。最初の反応
開始期間の後で連続操作の間、反応ゾーンは100〜140℃、好ましくは12
0〜140℃の範囲の温度に保持される。本方法は大気圧より適度に高いか又は
低い圧力で操作することができるが、本方法が高価な圧力装置を必要とせずに周
囲圧で操作できることが本発明の利点である。
炭酸塩、重炭酸塩及び/又は水酸化物触媒の、全てもしくは実質的に全てが溶解
されたKOAc触媒に転換されたときの140℃までの範囲である。最初の反応
開始期間の後で連続操作の間、反応ゾーンは100〜140℃、好ましくは12
0〜140℃の範囲の温度に保持される。本方法は大気圧より適度に高いか又は
低い圧力で操作することができるが、本方法が高価な圧力装置を必要とせずに周
囲圧で操作できることが本発明の利点である。
【0010】 Ac2 O及びEpBは、連続的に又は断続的に、別々に又は一緒に、Ac2 O
:EpBのモル比が1より大きい、好ましくは1.1:1〜2:1の範囲のモル
比となる量で添加することができる。Ac2 O量を過剰にすることにより、通常
、再循環されるべき量が減少するのを最小限とする。反応ゾーンに充填されるカ
リウムの炭酸塩、重炭酸塩及び/又は水酸化物の量は、最初に使用するAc2 O
及びEpBの合計重量に基づいて、少なくとも0.5重量%である。反応に最初
に充填するカリウム化合物は、好ましくは炭酸カリウムである。カリウムの炭酸
塩、重炭酸塩及び/又は水酸化物は、微細形状の固体として、例えば粉末又は粒
状として本発明方法に供給することができる。或いは、カリウムの炭酸塩、重炭
酸塩及び/又は水酸化物は、水又は酢酸の溶液として供給してもよい。しかしな
がら、反応ゾーンの混合物中に多量の酢酸が存在すると、相当量のモノエステル
、例えば3,4−ジヒドロキシ−1−ブテンモノアセテートを生ずるおそれがあ
る。従って、反応ゾーンに存在する酢酸の量は、通常、酢酸:Ac2 Oのモル比
が1:1より小さくなるような量に維持すべきである。反応ゾーンの反応混合物
が均一である時、すなわち触媒が溶解している時には、ほとんどこの方法を通し
て、反応混合物中の溶解されたKOAcの濃度は、反応混合物の合計重量に基づ
いて0.5〜5.0重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%に維持される。溶
解KOAcは、必要に応じて、反応ゾーンにカリウムの炭酸塩、重炭酸塩、水酸
化物及び/又はアセテートを供給することにより補充することができる。
:EpBのモル比が1より大きい、好ましくは1.1:1〜2:1の範囲のモル
比となる量で添加することができる。Ac2 O量を過剰にすることにより、通常
、再循環されるべき量が減少するのを最小限とする。反応ゾーンに充填されるカ
リウムの炭酸塩、重炭酸塩及び/又は水酸化物の量は、最初に使用するAc2 O
及びEpBの合計重量に基づいて、少なくとも0.5重量%である。反応に最初
に充填するカリウム化合物は、好ましくは炭酸カリウムである。カリウムの炭酸
塩、重炭酸塩及び/又は水酸化物は、微細形状の固体として、例えば粉末又は粒
状として本発明方法に供給することができる。或いは、カリウムの炭酸塩、重炭
酸塩及び/又は水酸化物は、水又は酢酸の溶液として供給してもよい。しかしな
がら、反応ゾーンの混合物中に多量の酢酸が存在すると、相当量のモノエステル
、例えば3,4−ジヒドロキシ−1−ブテンモノアセテートを生ずるおそれがあ
る。従って、反応ゾーンに存在する酢酸の量は、通常、酢酸:Ac2 Oのモル比
が1:1より小さくなるような量に維持すべきである。反応ゾーンの反応混合物
が均一である時、すなわち触媒が溶解している時には、ほとんどこの方法を通し
て、反応混合物中の溶解されたKOAcの濃度は、反応混合物の合計重量に基づ
いて0.5〜5.0重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%に維持される。溶
解KOAcは、必要に応じて、反応ゾーンにカリウムの炭酸塩、重炭酸塩、水酸
化物及び/又はアセテートを供給することにより補充することができる。
【0011】 DAcBを含む粗生成物は、断続的に又は連続的に反応ゾーンから取り出して
、精製ゾーンに供給し、そこで、存在する何らかの触媒残渣、未反応のAc2 O
もしくはEpB、又は高沸点物を取り除くため、例えば蒸留によって精製する。
本発明により提供される連続法は、好ましくは、タールの生成を避けるため、8
0%までのAc2 O転換率を与えるような方法で操作する。
、精製ゾーンに供給し、そこで、存在する何らかの触媒残渣、未反応のAc2 O
もしくはEpB、又は高沸点物を取り除くため、例えば蒸留によって精製する。
本発明により提供される連続法は、好ましくは、タールの生成を避けるため、8
0%までのAc2 O転換率を与えるような方法で操作する。
【0012】 或いは、本発明により提供される方法は、(1)EpB,Ac2 O、少なくと
も50重量%、好ましくは50〜70重量%のDAcB及び、0.5〜5.0重
量%、好ましくは0.5〜2.0重量%の溶解KOAcを含んでなり、沸点10
0〜140℃、好ましくは120〜140℃を有する反応混合物を含む反応ゾー
ンを準備し;(2)EpB及びAc2 Oを工程の反応混合物に供給し、その間、
混合物の温度を100〜140℃、好ましくは120〜140℃に保持し、且つ
KOAcの濃度を、反応混合物中に存在する物質、すなわちEpB,Ac2 O,
DAcB及びKOAcの合計重量に基づいて0.5〜5.0重量%に保持し;そ
して(3)DAcBを含む粗生成物を反応ゾーンから取り出す、工程によるDA
cBの製造方法として定義することができる。
も50重量%、好ましくは50〜70重量%のDAcB及び、0.5〜5.0重
量%、好ましくは0.5〜2.0重量%の溶解KOAcを含んでなり、沸点10
0〜140℃、好ましくは120〜140℃を有する反応混合物を含む反応ゾー
ンを準備し;(2)EpB及びAc2 Oを工程の反応混合物に供給し、その間、
混合物の温度を100〜140℃、好ましくは120〜140℃に保持し、且つ
KOAcの濃度を、反応混合物中に存在する物質、すなわちEpB,Ac2 O,
DAcB及びKOAcの合計重量に基づいて0.5〜5.0重量%に保持し;そ
して(3)DAcBを含む粗生成物を反応ゾーンから取り出す、工程によるDA
cBの製造方法として定義することができる。
【0013】実施例 本発明により提供される方法を、以下の実施例により、さらに説明する。分析
は、30m DB−5カラムを用いたフレームイオン化検出器付き毛管クロマト
フラフィーにより実施した。(初期温度35℃、注入部温度250℃、初期時間
=5分、加熱速度=20℃/分、最終温度=240℃)。これらの設定条件で、
EpBは滞留時間1.3分、酢酸=1.7〜1.8分、Ac2 O=2.8分及び
DAcB=9.4〜9.5分を有していた。最初の選別実験の間、積分ピーク(
integrated peak)の高さは感度について補正せず、適当なもの
として記録する。この作業のあとに実施した実験では換算し、再び適当なものと
して記録した。エステル化反応プロセスの初めの研究として、回分実験を実施し
た。
は、30m DB−5カラムを用いたフレームイオン化検出器付き毛管クロマト
フラフィーにより実施した。(初期温度35℃、注入部温度250℃、初期時間
=5分、加熱速度=20℃/分、最終温度=240℃)。これらの設定条件で、
EpBは滞留時間1.3分、酢酸=1.7〜1.8分、Ac2 O=2.8分及び
DAcB=9.4〜9.5分を有していた。最初の選別実験の間、積分ピーク(
integrated peak)の高さは感度について補正せず、適当なもの
として記録する。この作業のあとに実施した実験では換算し、再び適当なものと
して記録した。エステル化反応プロセスの初めの研究として、回分実験を実施し
た。
【0014】回分実験 実施例1 凝縮管、電磁撹拌機、熱電対、加熱マントル及び隔膜試料取出口を装備した5
0mLの三つ口フラスコに、Ac2 O 18.0g(0.176モル)、EpB
10.3g(0.147モル)及び無水炭酸カリウム2.0g(0.014モル
、EpBに基づいて10モル%)を添加した。混合物は電磁攪拌しながら還流す
るまで加熱し、生成物の形成は定期的なサンプリングにより監視した。還流温度
は83℃で始まり、次第に上昇した。毛管gc(無補正面積百分率)による反応
進行の監視により、DAcBに対して非常に選択的な転換率が示された。混合物
は2相のままであったが、温度が118℃より高く上昇した時全ての触媒が溶解
して透明なオレンジ色の溶液となり、そして温度は急速に最高設定温度140℃
にまで上昇した。合計反応時間はほぼ9時間であった。アリコートを試料瓶に移
す前にその液体が固化するため、シリンジによる分析用サンプリングはこの時点
では不可能であった。冷却された反応混合物の試料は、出発EpBの95%より
多い量がDAcBに変換されていたことを示した(応答無補正)。
0mLの三つ口フラスコに、Ac2 O 18.0g(0.176モル)、EpB
10.3g(0.147モル)及び無水炭酸カリウム2.0g(0.014モル
、EpBに基づいて10モル%)を添加した。混合物は電磁攪拌しながら還流す
るまで加熱し、生成物の形成は定期的なサンプリングにより監視した。還流温度
は83℃で始まり、次第に上昇した。毛管gc(無補正面積百分率)による反応
進行の監視により、DAcBに対して非常に選択的な転換率が示された。混合物
は2相のままであったが、温度が118℃より高く上昇した時全ての触媒が溶解
して透明なオレンジ色の溶液となり、そして温度は急速に最高設定温度140℃
にまで上昇した。合計反応時間はほぼ9時間であった。アリコートを試料瓶に移
す前にその液体が固化するため、シリンジによる分析用サンプリングはこの時点
では不可能であった。冷却された反応混合物の試料は、出発EpBの95%より
多い量がDAcBに変換されていたことを示した(応答無補正)。
【0015】実施例2 実施例1に記載した手順をサンプリングの割合を増やして繰り返した。50mL
の三つ口フラスコに、Ac2 O 17.98g(0.176モル)、EpB 1
0.49g(0.148モル)及び無水炭酸カリウム1.99g(0.014モ
ル、EpBに基づいて10モル%)を添加した。その混合物は電磁攪拌しながら
還流するまで加熱し、生成物の形成は定期的なサンプリングにより監視した。反
応温度は数時間にわたり転換率に従って上昇した。温度116℃で混合物は均一
になり始め、126℃で透明なオレンジ色になった。シリンジの針が目詰まりす
るようになったため、溶解開始後のサンプリングの試みは失敗した。116℃か
ら126℃への上昇は5分間で起こり、引き続いての5分間で温度はさらに4℃
上昇して130℃になった。温度はさらに20分間130℃に制御し、次いで加
熱を取り止め、反応器温度は冷水浴によって速やかに低下させた。その上澄み液
のGC分析は、反応が固体触媒の存在する時点と急冷との間に非常に速やかに進
行したことを示した。合計反応時間は6.5時間であった。転換率は、最後の試
料を111℃で採取した時点と反応を急冷した時点との間の45分で約55%か
ら95%まで上昇した。急冷の間に固体の再形成が指示温度119℃でほとんど
即座に起こることが注目された。混合物はこの時点でスラリーになったが、室温
まで冷却を継続した時に、より濃厚になったようには見えなかった。反応時間の
合計、反応温度及び転換率を表Iに示すが、ここで反応時間はそれぞれのサンプ
リング時間における経過合計反応時間(時間)であり、反応温度(℃)はそれぞ
れのサンプリング時間における反応混合物の温度であり、転換率は、
の三つ口フラスコに、Ac2 O 17.98g(0.176モル)、EpB 1
0.49g(0.148モル)及び無水炭酸カリウム1.99g(0.014モ
ル、EpBに基づいて10モル%)を添加した。その混合物は電磁攪拌しながら
還流するまで加熱し、生成物の形成は定期的なサンプリングにより監視した。反
応温度は数時間にわたり転換率に従って上昇した。温度116℃で混合物は均一
になり始め、126℃で透明なオレンジ色になった。シリンジの針が目詰まりす
るようになったため、溶解開始後のサンプリングの試みは失敗した。116℃か
ら126℃への上昇は5分間で起こり、引き続いての5分間で温度はさらに4℃
上昇して130℃になった。温度はさらに20分間130℃に制御し、次いで加
熱を取り止め、反応器温度は冷水浴によって速やかに低下させた。その上澄み液
のGC分析は、反応が固体触媒の存在する時点と急冷との間に非常に速やかに進
行したことを示した。合計反応時間は6.5時間であった。転換率は、最後の試
料を111℃で採取した時点と反応を急冷した時点との間の45分で約55%か
ら95%まで上昇した。急冷の間に固体の再形成が指示温度119℃でほとんど
即座に起こることが注目された。混合物はこの時点でスラリーになったが、室温
まで冷却を継続した時に、より濃厚になったようには見えなかった。反応時間の
合計、反応温度及び転換率を表Iに示すが、ここで反応時間はそれぞれのサンプ
リング時間における経過合計反応時間(時間)であり、反応温度(℃)はそれぞ
れのサンプリング時間における反応混合物の温度であり、転換率は、
【0016】
【数1】
【0017】 であり、そしてDAcBに付与される数値は反応混合物中に存在するDAcBの
量についてのGC面積百分率である。
量についてのGC面積百分率である。
【0018】
【表1】
【0019】比較例1 実施例1に記載した手順を、Ac2 O 18.05g(0.176モル)、E
pB 10.27g(0.147モル)及び無水炭酸カリウム1.47g(0.
015モル、EpBに基づいて10モル%)を使用して繰り返した。混合物を電
磁攪拌しながら還流するまで加熱し、生成物の形成は定期的なサンプリングによ
り監視した。還流温度は83℃で始まった。反応は炭酸カリウムで観察されたよ
りもより緩慢におこり、反応を完結させるために3日間にわたって、停止及び始
動をしなければならなかった。合計反応時間19時間後、温度は114℃に達し
触媒は溶解し始めた。さらなる1時間以内に合計DAcB含有量は40.39%
から65.60%まで飛躍し、EpB転換率は93.4%であり、全ての触媒が
溶解し、そして反応は停止した。最終的な色は、炭酸カリウムを使用した実施例
に特有のオレンジ色の代わりに褐色であり、クロマトグラムではわずかに多い不
純物が観察された。反応時間の合計、反応温度及び転換率は表IIに示したが、こ
こで反応時間、反応温度(℃)、転換率及びDAcBは先の実施例で与えられた
意味を有している。
pB 10.27g(0.147モル)及び無水炭酸カリウム1.47g(0.
015モル、EpBに基づいて10モル%)を使用して繰り返した。混合物を電
磁攪拌しながら還流するまで加熱し、生成物の形成は定期的なサンプリングによ
り監視した。還流温度は83℃で始まった。反応は炭酸カリウムで観察されたよ
りもより緩慢におこり、反応を完結させるために3日間にわたって、停止及び始
動をしなければならなかった。合計反応時間19時間後、温度は114℃に達し
触媒は溶解し始めた。さらなる1時間以内に合計DAcB含有量は40.39%
から65.60%まで飛躍し、EpB転換率は93.4%であり、全ての触媒が
溶解し、そして反応は停止した。最終的な色は、炭酸カリウムを使用した実施例
に特有のオレンジ色の代わりに褐色であり、クロマトグラムではわずかに多い不
純物が観察された。反応時間の合計、反応温度及び転換率は表IIに示したが、こ
こで反応時間、反応温度(℃)、転換率及びDAcBは先の実施例で与えられた
意味を有している。
【0020】
【表2】
【0021】実施例3 実施例1に記載した手順を、Ac2 O 18.00g(0.176モル)、E
pB 10.30g(0.147モル)及び無水炭酸カリウム1.10g(0.
008モル、EpBに基づいて5モル%)を使用して繰り返した。混合物は前記
と同様に加熱し、生成物の形成は定期的なサンプリングにより監視した。温度1
23℃で混合物は均一になり透明な黄色になった。完全な溶解が起こった後には
サンプリングに伴う何の問題にも遭遇しなかった。反応時間6時間後、転換率約
94%が達成された。反応時間の合計、反応温度及び転換率(無補正面積%)は
表III に示されているが、ここで反応時間、反応温度(℃)、転換率及びDAc
Bは実施例2で与えられた意味を有する。
pB 10.30g(0.147モル)及び無水炭酸カリウム1.10g(0.
008モル、EpBに基づいて5モル%)を使用して繰り返した。混合物は前記
と同様に加熱し、生成物の形成は定期的なサンプリングにより監視した。温度1
23℃で混合物は均一になり透明な黄色になった。完全な溶解が起こった後には
サンプリングに伴う何の問題にも遭遇しなかった。反応時間6時間後、転換率約
94%が達成された。反応時間の合計、反応温度及び転換率(無補正面積%)は
表III に示されているが、ここで反応時間、反応温度(℃)、転換率及びDAc
Bは実施例2で与えられた意味を有する。
【0022】
【表3】
【0023】 同量のAc2 O及びEpBを用いるが、無水炭酸カリウム0.55g(0.0
04モル、EpBに基づいて2.7モル%)を用いて実施例3を繰り返した。混
合物は112℃(反応時間9時間)で透明な黄色になり、反応は10.0時間後
、126℃で停止した。反応時間の合計、反応温度(℃)及び転換率(無補正面
積%)は表IVに示されているが、ここで反応時間、反応温度(℃)、転換率及び
DAcBは実施例2で与えられた意味を有する。
04モル、EpBに基づいて2.7モル%)を用いて実施例3を繰り返した。混
合物は112℃(反応時間9時間)で透明な黄色になり、反応は10.0時間後
、126℃で停止した。反応時間の合計、反応温度(℃)及び転換率(無補正面
積%)は表IVに示されているが、ここで反応時間、反応温度(℃)、転換率及び
DAcBは実施例2で与えられた意味を有する。
【0024】
【表4】
【0025】 最終生成物試料のGC分析は、EpB 2.80%、HOAc 3.52%、A
c2 O 16.66%、アセトキシブタジエン(c+t)0.03%、DAcB
77.03%及び1,4−ジアセトキシ−2−ブテン(c+t)0.20%を
含むことを示した。
c2 O 16.66%、アセトキシブタジエン(c+t)0.03%、DAcB
77.03%及び1,4−ジアセトキシ−2−ブテン(c+t)0.20%を
含むことを示した。
【0026】実施例4 実施例1に記載した手順を、Ac2 O 17.98g(0.176モル)、E
pB 0.33g(0.147モル)及び無水重炭酸カリウム1.32g(0.
015モル、EpBに基づいて10モル%)を使用して繰り返した。混合物を電
磁攪拌しながら還流するまで加熱し、生成物の形成は反応混合物の定期的なサン
プリングにより監視した。分析方法はEpB,Ac2 O,HOAc及びDAcB
のレスポンス係数で補正した。Ac2 Oは一連の反応の全ての相を通して存在す
るので基準ピークとして用いた。報告には小さなピークを含めた(無補正面積%
)。この時点以降の全ての分析はレスポンスに従って補正した。先行実験で観察
されたように、還流は83℃で始まった。反応混合物は反応時間4.25時間後
に均一になった。反応は、炭酸カリウムで観察されたよりも早く起こり、gcに
よれば5時間よりも短く、最終温度123℃で完結したように思われた。反応時
間の合計、反応温度及び反応混合物の組成は表Vに示したが、ここで時間はそれ
ぞれのサンプリング時間における経過した合計反応時間(時間)であり、温度(
℃)はそれぞれのサンプリング時間における反応混合物の温度であり、HOAc
は酢酸、1,4−DAcBは1,4−ジアセトキシ−2−ブテンであり、そして
二量体は、2分子のDAcBから形成された構造が特徴付けられていないエーテ
ル結合分子である。EpB,Ac2 O,DAcB,HOAc,1,4−DAcB
及び二量体に付与された数値は、それぞれのサンプリング時間における、反応混
合物の成分それぞれについてのGC面積百分率である。
pB 0.33g(0.147モル)及び無水重炭酸カリウム1.32g(0.
015モル、EpBに基づいて10モル%)を使用して繰り返した。混合物を電
磁攪拌しながら還流するまで加熱し、生成物の形成は反応混合物の定期的なサン
プリングにより監視した。分析方法はEpB,Ac2 O,HOAc及びDAcB
のレスポンス係数で補正した。Ac2 Oは一連の反応の全ての相を通して存在す
るので基準ピークとして用いた。報告には小さなピークを含めた(無補正面積%
)。この時点以降の全ての分析はレスポンスに従って補正した。先行実験で観察
されたように、還流は83℃で始まった。反応混合物は反応時間4.25時間後
に均一になった。反応は、炭酸カリウムで観察されたよりも早く起こり、gcに
よれば5時間よりも短く、最終温度123℃で完結したように思われた。反応時
間の合計、反応温度及び反応混合物の組成は表Vに示したが、ここで時間はそれ
ぞれのサンプリング時間における経過した合計反応時間(時間)であり、温度(
℃)はそれぞれのサンプリング時間における反応混合物の温度であり、HOAc
は酢酸、1,4−DAcBは1,4−ジアセトキシ−2−ブテンであり、そして
二量体は、2分子のDAcBから形成された構造が特徴付けられていないエーテ
ル結合分子である。EpB,Ac2 O,DAcB,HOAc,1,4−DAcB
及び二量体に付与された数値は、それぞれのサンプリング時間における、反応混
合物の成分それぞれについてのGC面積百分率である。
【0027】
【表5】
【0028】連続操作実験 本方法の連続操作を可能にするために下記の装置を組み立てた。内層面供給ノ
ズル、オーバーフローライン、還流凝縮器及び熱電対温度センサーを装備した1
リットル三つ口丸底フラスコ、EpB/Ac2 O添加槽、蠕動ポンプ並びに生成
物受容器。第一にはEpBの沸点低下効果の理由から、制御計画では、温度を低
下させるため、十分なEpB/Ac2 Oをフラスコ/反応ゾーンに供給すること
の効果を利用した。温度が設定点より下がったときは制御装置が供給ポンプを止
めた。そして温度は、EpBがAc2 Oと反応するに従って設定点より高く上昇
し、次いでさらなる循環を開始するため制御装置がEpB/Ac2 O供給ポンプ
を稼動にもどした。サーモウェルは、供給制御熱電対を収容することに加えて、
最高許容反応温度に設定されている別の制御装置に結合する第二の熱電対を包含
していた。このことが、装置が一時的に無人である間に、供給がなくなり反応温
度が上昇し続ける場合に暴走過熱することを防止した。
ズル、オーバーフローライン、還流凝縮器及び熱電対温度センサーを装備した1
リットル三つ口丸底フラスコ、EpB/Ac2 O添加槽、蠕動ポンプ並びに生成
物受容器。第一にはEpBの沸点低下効果の理由から、制御計画では、温度を低
下させるため、十分なEpB/Ac2 Oをフラスコ/反応ゾーンに供給すること
の効果を利用した。温度が設定点より下がったときは制御装置が供給ポンプを止
めた。そして温度は、EpBがAc2 Oと反応するに従って設定点より高く上昇
し、次いでさらなる循環を開始するため制御装置がEpB/Ac2 O供給ポンプ
を稼動にもどした。サーモウェルは、供給制御熱電対を収容することに加えて、
最高許容反応温度に設定されている別の制御装置に結合する第二の熱電対を包含
していた。このことが、装置が一時的に無人である間に、供給がなくなり反応温
度が上昇し続ける場合に暴走過熱することを防止した。
【0029】 生成物オーバーフローラインは、酢酸カリウムが結晶化して出口ラインを詰め
てしまうことを防止するために、電気的に追跡した。反応器の液面は、その液面
がフラスコの印を1cm又はそれ以下まで越えたとき、手動で反応器から排出する
ことにより維持した。朝の始動に先立ち、炭酸カリウム(又はフラッシュ蒸発器
からの再循環蒸留残滓)を手動添加することにより失われた触媒を補うのが最も
好都合であることが見出された。炭酸塩の顆粒は、おそらくはKOAcへの転換
が起こるときのCO2 ガス発生によって、加熱の間に泡を発生させるということ
が記録された。正確な比率を確保するため、また2つのポンプを同時に較正され
た状態にしなければならないということを回避するため、EpB/Ac2 Oは混
合物として添加した。生成物は窒素下に保持し、100mLメスシリンダー受容器
から定期的に移された。
てしまうことを防止するために、電気的に追跡した。反応器の液面は、その液面
がフラスコの印を1cm又はそれ以下まで越えたとき、手動で反応器から排出する
ことにより維持した。朝の始動に先立ち、炭酸カリウム(又はフラッシュ蒸発器
からの再循環蒸留残滓)を手動添加することにより失われた触媒を補うのが最も
好都合であることが見出された。炭酸塩の顆粒は、おそらくはKOAcへの転換
が起こるときのCO2 ガス発生によって、加熱の間に泡を発生させるということ
が記録された。正確な比率を確保するため、また2つのポンプを同時に較正され
た状態にしなければならないということを回避するため、EpB/Ac2 Oは混
合物として添加した。生成物は窒素下に保持し、100mLメスシリンダー受容器
から定期的に移された。
【0030】実施例5 1リットルフラスコ/連続操作装置の反応ゾーンに、炭酸カリウム2.8g(
充填Ac2 O/EpBの1.5重量%)、Ac2 O 108mL(117g、1.
15モル)及びEpB 81mL(70g、1.00モル)を添加した。加熱を開
始し、温度上昇により、表示の通り、DAcB濃度を確立した。表VIに示すよう
に、試料は反応の進行を監視するため定期的に抜き出した。表IVにおいて時間、
温度(℃)、EpB,Ac2 O,DAcB,HOAc,1,4−DAcB及び二
量体は前に与えられた意味を有しており、そしてEpB,Ac2 O,DAcB、
HOAc,1,4−DAcB及び二量体に付与された数値は、それぞれのサンプ
リング時における反応混合物の、それぞれの成分についてのGC面積百分率であ
る。
充填Ac2 O/EpBの1.5重量%)、Ac2 O 108mL(117g、1.
15モル)及びEpB 81mL(70g、1.00モル)を添加した。加熱を開
始し、温度上昇により、表示の通り、DAcB濃度を確立した。表VIに示すよう
に、試料は反応の進行を監視するため定期的に抜き出した。表IVにおいて時間、
温度(℃)、EpB,Ac2 O,DAcB,HOAc,1,4−DAcB及び二
量体は前に与えられた意味を有しており、そしてEpB,Ac2 O,DAcB、
HOAc,1,4−DAcB及び二量体に付与された数値は、それぞれのサンプ
リング時における反応混合物の、それぞれの成分についてのGC面積百分率であ
る。
【0031】
【表6】
【0032】 初期操作の13時間後、Ac2 OとEpBの、Ac2 O:EpBモル比1.15
:1.00の混合物の供給を開始した。供給ポンプ制御温度を115℃に設定し
、最高反応器温度加熱用マントル制御装置は120℃に設定した。Ac2 O/E
pB供給物質は、Ac2 O 216mLをEpB 162mLと混合することにより
作成した。反応器は還流するまで加熱し、この系を平衡に達せさせた。この方法
は定期的なサンプリングと分析によって監視した。その結果を表VII に要約した
が、ここで時間は連続様式で操作された時間量であり、反応体供給量に付与され
た数値は、内層面供給ノズルを介してその時間の間に反応フラスコに連続的に供
給されたAc2 O/EpB混合物の量(mL)に対応し、生成物取出量は、6.2
5時間の操作にわたる連続操作様式の間に反応フラスコから取り出された粗生成
物の量(mL)であり、そしてEpB,HOAc、Ac2 O及びDAcBは前記で
与えられた意味を有している。6.25時間の連続操作の間に供給されたAc2
O/EpB混合物の合計量は、260mL−55ml=205mLであった。
:1.00の混合物の供給を開始した。供給ポンプ制御温度を115℃に設定し
、最高反応器温度加熱用マントル制御装置は120℃に設定した。Ac2 O/E
pB供給物質は、Ac2 O 216mLをEpB 162mLと混合することにより
作成した。反応器は還流するまで加熱し、この系を平衡に達せさせた。この方法
は定期的なサンプリングと分析によって監視した。その結果を表VII に要約した
が、ここで時間は連続様式で操作された時間量であり、反応体供給量に付与され
た数値は、内層面供給ノズルを介してその時間の間に反応フラスコに連続的に供
給されたAc2 O/EpB混合物の量(mL)に対応し、生成物取出量は、6.2
5時間の操作にわたる連続操作様式の間に反応フラスコから取り出された粗生成
物の量(mL)であり、そしてEpB,HOAc、Ac2 O及びDAcBは前記で
与えられた意味を有している。6.25時間の連続操作の間に供給されたAc2
O/EpB混合物の合計量は、260mL−55ml=205mLであった。
【0033】
【表7】
【0034】 存在する1,4−DAcBの量は0.06面積%であり、存在する二量体の量は
0.27〜0.24面積%であった。平均生成速度は、DAcB約16gを含む
粗生成物について30g/時であり、空間−時間収率は稼動容積300mLに基づ
いてDAcB 53g/L・時であった。触媒を反応器から取り出して戻さない
ときには、生成速度はわずかに低下した。平均生成速度は、始動時の早めの生成
と停止時の遅めの生成とを斟酌している。
0.27〜0.24面積%であった。平均生成速度は、DAcB約16gを含む
粗生成物について30g/時であり、空間−時間収率は稼動容積300mLに基づ
いてDAcB 53g/L・時であった。触媒を反応器から取り出して戻さない
ときには、生成速度はわずかに低下した。平均生成速度は、始動時の早めの生成
と停止時の遅めの生成とを斟酌している。
【0035】実施例6 実施例5の連続操作を、供給ポンプ制御温度を120℃に設定し、最高反応器
温度加熱用マントル制御装置を125℃に設定して再開した。供給槽をAc2 O
/EpBのモル比1.15:1.00で充填し、補充炭酸カリウム2.5gを前
の連続実験の反応器内容物に添加し、そして反応器を実施例5に記載したのと同
様に始動した。この方法を定期的なサンプリングと分析によって監視した。その
結果を表VIIIに要約したが、ここで時間、反応体供給量、生成物取出量並びに、
EpB,HOAc、Ac2 O及びDAcBは前記で与えられた意味を有している
。
温度加熱用マントル制御装置を125℃に設定して再開した。供給槽をAc2 O
/EpBのモル比1.15:1.00で充填し、補充炭酸カリウム2.5gを前
の連続実験の反応器内容物に添加し、そして反応器を実施例5に記載したのと同
様に始動した。この方法を定期的なサンプリングと分析によって監視した。その
結果を表VIIIに要約したが、ここで時間、反応体供給量、生成物取出量並びに、
EpB,HOAc、Ac2 O及びDAcBは前記で与えられた意味を有している
。
【0036】
【表8】
【0037】 反応器は、定常状態でEpB,Ac2 O,DAcB及びHOAcが特に一定量と
なるように配列していた。この7.5時間の実験の間に、Ac2 O/EpB混合
物の合計量325−155=175mLを供給した。存在する1,4−DAcBの
量は0.07〜0.08面積%、存在する二量体の量は0.24〜0.22面積
%であり、そして存在するその他の不明物質の量は0.12〜0.17面積%の
範囲であった。平均生成速度は、DAcB約24gを含む粗生成物について40
g/時であり、空間−時間収率は稼動容積300mLに基づいて81g/L・時で
あった。
なるように配列していた。この7.5時間の実験の間に、Ac2 O/EpB混合
物の合計量325−155=175mLを供給した。存在する1,4−DAcBの
量は0.07〜0.08面積%、存在する二量体の量は0.24〜0.22面積
%であり、そして存在するその他の不明物質の量は0.12〜0.17面積%の
範囲であった。平均生成速度は、DAcB約24gを含む粗生成物について40
g/時であり、空間−時間収率は稼動容積300mLに基づいて81g/L・時で
あった。
【0038】実施例7 実施例5の連続操作を、供給ポンプ制御温度を125℃に設定し、最高反応器
温度加熱用マントル制御装置を130℃に設定して再開した。供給槽はAc2 O
/EpBのモル比1.15:1.00で充填し、補充炭酸カリウム3.9gを連
続実験の反応器内容物に添加し、そして反応器を実施例5に記載したのと同様に
始動した。この方法は定期的なサンプリングと分析によって監視した。その結果
は表IXにまとめたが、ここで時間、反応体供給量、生成物取出量並びに、EpB
,HOAc,Ac2 O及びDAcBは前記で与えられた意味を有している。
温度加熱用マントル制御装置を130℃に設定して再開した。供給槽はAc2 O
/EpBのモル比1.15:1.00で充填し、補充炭酸カリウム3.9gを連
続実験の反応器内容物に添加し、そして反応器を実施例5に記載したのと同様に
始動した。この方法は定期的なサンプリングと分析によって監視した。その結果
は表IXにまとめたが、ここで時間、反応体供給量、生成物取出量並びに、EpB
,HOAc,Ac2 O及びDAcBは前記で与えられた意味を有している。
【0039】
【表9】
【0040】 存在する1,4−DAcBの量は0.09面積%、存在する二量体の量は0.2
0〜0.17面積%であり、そして存在するその他の不明物質の量は0.15〜
0.16面積%の範囲であった。平均生成速度は、DAcB約30gを含む粗生
成物について45g/時であり、空間−時間収率は稼動容積300mLに基づいて
100g/L・時であった。
0〜0.17面積%であり、そして存在するその他の不明物質の量は0.15〜
0.16面積%の範囲であった。平均生成速度は、DAcB約30gを含む粗生
成物について45g/時であり、空間−時間収率は稼動容積300mLに基づいて
100g/L・時であった。
【0041】 本発明を、その好適な実施態様を特に引用して詳細に記載したが、本発明の精
神及び範囲内で変動や修正がもたらしうることを理解されたい。
神及び範囲内で変動や修正がもたらしうることを理解されたい。
Claims (9)
- 【請求項1】 (1)反応ゾーンに存在する物質の合計重量に基づく酢酸カ
リウム(KOAc)の濃度を0.5〜5.0重量%に保持しながら、3,4−エ
ポキシ−1−ブテン(EpB)及び無水酢酸(Ac2 O)を反応ゾーンに供給し
、そして(2)3,4−ジアセトキシ−1−ブテン(DAcB)を含む粗生成物
を反応ゾーンから取り出す工程によるDAcBの製造方法において、KOAcが
、EpB,Ac2 O及び、炭酸カリウム、重炭酸カリウム、水酸化カリウム又は
それらの2種もしくはそれ以上の任意の混合物から選ばれるカリウム化合物と接
触させることにより、最初にその場で形成し、且つ反応ゾーンを100〜140
℃の範囲の温度に保持する方法。 - 【請求項2】 EpB及びAc2 Oを、Ac2 O:EpBのモル比1.1:
1〜2:1の範囲で反応ゾーンに供給し、且つカリウム化合物を炭酸カリウム、
重炭酸カリウム又はそれらの混合物から選ぶ請求項1に記載の方法。 - 【請求項3】 EpB及びAc2 Oを、Ac2 O:EpBのモル比1.1:
1〜2:1の範囲で反応ゾーンに供給し、カリウム化合物が炭酸カリウムであり
、且つ反応ゾーンを120〜140℃の範囲の温度に保持する請求項1に記載の
方法。 - 【請求項4】 EpB及びAc2 Oを、Ac2 O:EpBのモル比1.1:
1〜2:1の範囲で反応ゾーンに供給し、カリウム化合物が炭酸カリウムであり
、且つ酢酸カリウム(KOAc)の濃度が0.5〜2.0重量%である請求項1
に記載の方法。 - 【請求項5】 (1)EpB,Ac2 O、少なくとも50重量%のDAcB
及び0.5〜5.0重量%、好ましくは0.5〜2.0重量%、の溶解KOAc
を含む、沸点100〜140℃の反応混合物を含む反応ゾーンを準備し;(2)
混合物の温度を100〜140℃に保持し、且つKOAcの濃度を、反応混合物
中に存在する物質、例えばEpB,Ac2 O,DAcB及びKOAcの合計重量
に基づいて0.5〜5.0重量%に保持しながら、EpB及びAc2 Oを工程の
反応混合物に供給し;そして(3)DAcBを含む粗生成物を反応ゾーンから取
り出す工程によるDAcBの製造方法。 - 【請求項6】 工程(1)の反応混合物がDacBを50〜70重量%含む
請求項5に記載の方法。 - 【請求項7】 工程(1)の反応混合物がDacB50〜70重量%を含み
、且つ沸点120〜140℃を有し;そして工程(2)を温度120〜140℃
で実施する請求項5に記載の方法。 - 【請求項8】 反応ゾーン内でKOAcの存在下にEpB及びAc2 Oを接
触させてDacB,EpB,KOAc及びAc2 Oを含む生成物を生成させる工
程を含んでなるDacBの製造方法。 - 【請求項9】 反応ゾーンから生成物の一部分を取り出し、それを精製ゾー
ンに供給してDacBを回収する工程を更に含む請求項8に記載の方法。
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