JP2002537881A - 寝具用マットレス、その製造方法及び製造装置 - Google Patents

寝具用マットレス、その製造方法及び製造装置

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JP2002537881A JP2000601945A JP2000601945A JP2002537881A JP 2002537881 A JP2002537881 A JP 2002537881A JP 2000601945 A JP2000601945 A JP 2000601945A JP 2000601945 A JP2000601945 A JP 2000601945A JP 2002537881 A JP2002537881 A JP 2002537881A
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Abstract

(57)【要約】 エアマットレス20は、上、下側に互いに対向して配置された一対の上、下部シート21、22と、該上、下部シート21、22が一定の間隔を維持するように密に連結された繊維糸23と、前記上、下部シート21、22と連結される側面シート29と、前記上、下部シート21、22の間に密な繊維糸23が埋め込まれ、複数のセルを有する発泡体28とからなっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、寝具用マットレスに関するもので、クッション性及び形状を保持し
、耐久性を向上させることができるように、繊維糸が内部に設けられ、発泡体が
内蔵されたエアチューブを用いた寝具用マットレス、その製造方法及び製造装置
に関するものである。
【0002】 (背景技術) 一般の寝具用マットレスは、内部に多数のコイルバネを配設したタイプであり
、多数のコイルバネによる弾力及び弾性復元力でクッション性と形状を保持する
ようになっている。
【0003】 しかし、このようなコイルバネを用いるマットレスは、一部分に加えられた衝
撃が周辺に伝達されるので、振動が激しく、またコイルバネの弾力は、製造の際
に予め定められるので、ユーザーが身体条件に応じて任意にクッション力を調節
することができなかった。また、長時間使用すると、コイルバネの弾力及び弾性
復元力が低下し、クッション力及び形状を保持し難く、騒音を引き起すため、寿
命を短縮させる原因となっている。
【0004】 このようなコイルバネの問題点を解決するため、従来にもエアを用いたエアマ
ットレスが開発されたことがある。即ち、エアマットレスの上下側の内面にI型
鋼の両端を張り付け、エアマットレスの内部を複数の区域に分け、エアマットレ
スのそれぞれの区域に空気を注入した構成であって、該エアマットレスは、それ
ぞれの区域に注入された空気圧によって、クッション性及び形状を保持すること
になり、しかも、空気圧を調整することにより、ユーザーが任意に自身の好みに
合わせてクッション力を設定することができるようにしたものである。
【0005】 しかし、内部にI型鋼を設けたエアマットレスは、数個の区域がマットレスの
幅方向又は長手方向に分けられているので、いずれか一部分に圧力が加えられる
と、同一の区域内では空気が移動するようになる。従って、圧力が加えられた部
分はエアマットレスが押されて窪んでしまい、圧力が加えられていない部分は相
対的に膨れ上がって凸状に突出するので、全体としてマットレスが凹凸となる問
題があった。
【0006】 また、繰返し使用によって、エアマットレスが膨張及び収縮を繰返すと、内側
面と、それに張り付けられたI型鋼の両端部に応力が集中し、これによって、I
型鋼の張り付け部分が離れてしまうと、クッション性及び形状の保持機能が低下
して使用できなくなる。
【0007】 本出願人は、上記のようなコイルバネを用いたマットレス及びI型鋼を用いた
エアマットレスにおける問題点に鑑み、繊維糸を用いたエアマットレスを韓国特
許出願第96−55873号として提案したことがある。
【0008】 即ち、気密性(気体不透過性)と液密性(液体不透過性)を有する内部の上下
側面を繊維糸により、密に、例えば1cmに3本以上連結し、エアマットレス
内にエアを注入した構成により、エアマットレスが繊維糸の長さの分だけ膨れて
マットレスの形状を保持するようになっている。
【0009】 このように内部の上下側面が多くの繊維糸により密に連結されると、一部分に
圧力が加えられても、圧力を受けた部分だけが押されて窪み、他の部分は、繊維
糸の長さによってそれ以上膨れなくなり、凸状に突出せず、形状をそのまま保持
することができ、内部の空気圧のみが少し高くなるだけである。従って、マット
レスが全体として凹凸になることを防止することができるようになる。
【0010】 また、マットレスの空気圧は、全体として一定に作用するので、それぞれの繊
維糸に及ぼす応力は減少し、更に繊維糸が密に連結され応力が分散されることに
なる。これによって繊維糸の連結部分が外れることがない等、耐久性が向上する
【0011】 しかし、このような繊維糸を用いたエアマットレスも優れたものではあるが、
エアが抜けた場合にも、クッション力及び形状を保持することができれば、更に
優れたマットレスが得られる。
【0012】 (発明の開示) 本発明は、上記のような問題点に鑑み、衝撃による振動を減少させることがで
き、ユーザーが身体条件に応じて、任意にクッション力を調節することができ、
クッション性及び形状の保持機能を向上させることによって、寿命を長くするこ
とができる寝具用マットレス、その製造方法及び製造装置を提供することを目的
とする。
【0013】 本発明の他の目的は、空気注入時間を短縮することができるエアマットレスが
備えられた寝具用マットレスを提供することにある。
【0014】 本発明の他の目的は、マットレスの全体が凹凸になるのを防止し、応力集中に
よる故障を減少させる寝具用マットレス、その製造方法及び製造装置を提供する
ことにある。
【0015】 本発明の更に他の目的は、エアチューブ内のエアが抜けた場合にも、マットレ
スの基本的なクッション力及び形状を保持することができる寝具用マットレス、
その製造方法及び製造装置を提供することにある。
【0016】 上記目的を達成するために、本発明に係る寝具用マットレスは、上、下側に対
向配置された一対の上、下部シート21、22と、該上、下部シート21、22
が一定の間隔に維持されるように密に連結された繊維糸23と、前記上、下部シ
ート21、22と連結される側面シート29と、前記上、下部シート21、22
の間の密な繊維糸23の間に位置し、多数のセル(cell、気泡、気孔)を有
する発泡体28とを備えることを特徴とする、気体又は液体を收容するマットレ
スを提供する。
【0017】 また、本発明は、マットレスと同じサイズの上、下部シート21、22を対向
配置するステップと、前記上、下部シート21、22の周縁部を除く全ての部分
に上、下部シート21、22が一定の間隔で維持されるように、前記上、下部シ
ート21、22の間に繊維糸23を密に連結するステップと、前記繊維糸23に
より連結された上、下部シート21、22をマットレス成型枠40内に入れ、そ
れぞれの周縁部を固定し、上、下部シート21、22がマットレス成型枠40内
で上下方向に一定の間隔で維持されるように設けるステップと、前記マットレス
成型枠40内の上、下部シート21、22の間の空間に発泡材を注入し且つ発泡
して発泡体28を形成するステップとを含む、気体又は液体を收容するマットレ
スの製造方法を提供する。
【0018】 また、本発明は、マットレスの底面に対応するサイズの底板41と、該底板4
1の左右側に連結され、マットレスの両側面に対応するサイズの側板42、43
と、該底板の前後側に折り畳み可能に連結され、マットレスの前後面に対応する
サイズの前後板44、45と、前記いずれか一方の側板に折り畳み可能に連結さ
れ、マットレスの上面に対応するサイズの上板46とからなるマットレス成型枠
40と、該マットレス成型枠40内に発泡物質を供給するための発泡物質供給手
段とを備えることを特徴とする、寝具用マットレスの製造装置を提供する。
【0019】 (発明を実施するための最良の形態) 以下、本発明の実施例に係る寝具用マットレス、その製造方法及び製造装置を
添付図面に基づいて詳述する。
【0020】 図1は、本発明に係るエアマットレスの一部切欠斜視図であり、図2は、本発
明に係るマットレスの一部拡大断面図であり、図3は、エアマットレスが内臟さ
れたマットレス本体(組立体)を示す。
【0021】 本発明のマットレス本体10は、エアマットレス20と、第1のクッション部
材70と、第2のクッション部材80と、これらを包むカバー30とを備えてい
る(図3参照)。
【0022】 エアマットレス20は、上、下側に対向配置された一対の上、下部シート21
、22を備え、上、下部シート21、22のサイズは、製造しようとするマット
レスのサイズに応じて設定される。
【0023】 前記上、下部シート21、22の間隔は、後述する発泡体28が組み込まれて
いる時、一定に維持されるように繊維糸23で連結されている。即ち、上、下部
シートには、それぞれ裏地24、25が接着剤により貼り付けられている。上、
下部シート21、22のそれぞれの裏地24、25の間に接着層26、27が形
成されている。繊維糸23は、上部シート21側の裏地24を貫通し接着層26
に固定された後、再び上部シート21側の裏地24を貫通する。次に、下部シー
ト22側の裏地25を貫通し接着層27に固定され、再び下部シート22側の裏
地25を貫通する。
【0024】 このような固定が繰り返し行われることによって、上、下部シート21、22
の間を繊維糸23が上下に密に連結される。ここで、上、下部シート21、22
を連結する繊維糸23の長さを均等にすることによって、上、下部シート21、
22の間の間隔を一定に維持することができる。耐久性及び形状の保持のために
は、1cm当り、少なくとも1本の繊維糸23を連結することが好ましく、最
も好ましくは1cm当り、少なくとも3本の繊維糸23を連結することが良い
【0025】 また、前記上、下部シート21、22、正確にはそれぞれの裏地24、25の
間には発泡体28が備えられている。この発泡体28は、上、下部シート21、
22の間に発泡材を充填してから発泡させて形成されるものであり、これについ
ては後述する。発泡体28によって、上、下部シート21、22が一定の間隔及
び形状を保持するようにするとともに、所定のクッション性を有するようにする
【0026】 クッション部材28を形成するための発泡材としては、ポリウレタン、ポリエ
チレン、ポリプロピレン、ラテックス及びPVC等の発泡樹脂に、それぞれの発
泡樹脂に応じ、通常、一定の温度以上で気化する特性の発泡剤を混合したものが
用いられる。発泡物質の発泡後、発泡剤は気化し、発泡体28内に微細なセル(
cell、気泡)28aを形成するので、発泡材の過多により発泡体28のクッ
ション力を設定することができる。発泡体28のセルは、開放されたセル(op
en cell)であることが好ましい。
【0027】 発泡体28は、上、下部シート21、22の間に密に連結された繊維糸23を
一つずつ埋め込んで互いに離隔させる。発泡体28は、内部に無数の微細なセル
28aを形成しており、該セル28aは発泡体28の外部と連結され、エアの出
入りが可能である。
【0028】 上、下部シート21、22は、糸で連結される領域の外側に延長する羽根(フ
ラップ)21a、22aを有する。前記羽根(フラップ)21a、22aには、
側面シート2aが連結されている。側面シート2aは、図1に示すように、上、
下部シート21、22の全周にわたって取り付けられる。
【0029】 上、下部シート21、22及び側面シート29は、エアに対して不透過性(気
密性)を有し、内部空気圧にも耐えられる材料でなければならない。シート21
、22、29の材料としては、PVC、PU、ラバー(ゴム)類等のエアに対し
て気密性を有する材料が用いられる。裏地23、24としては、織物繊維が用い
られる。好ましいものは、ポリエステル、ナイロン66繊維で織られた繊維であ
る。繊維糸23は、内部の空気圧に耐える引張強さを有することが好ましい。引
張強さが120daN/cm以上であることが好ましい。このような繊維糸は、
ポリエステル、ナイロン66材料からなることが好ましい。
【0030】 エアマットレス20の一側面には、少なくとも1つの空気弁31が設けられて
いる。
【0031】 このような本発明のマットレス10は、図3に示すように、複数の部分に分け
て構成することもでき、寝具を複数の部分に分けて構成する場合、圧力を最も強
く受ける中央部分のみに本発明のエアマットレス20を配置し、残りの上下部分
、即ち頭部分と足部分にはクッション部材70、80を用いることが好ましい。
クッション部材は、公知のいずれのものを使っても良いが、パーム繊維のクッシ
ョン部材(パーム繊維をラテックス液上に含浸して固定したクッション部材)を
用いることができ、PE等からなる他のクッション部材を用いることもできる。
これとは異なり、エアマットレス20のみで寝具を構成することもできる。
【0032】 次に、図4により、上記のような本発明のエアマットレスを製造するための製
造装置について説明する。マットレスの製造装置は、マットレス成型枠40と、
該マットレス成型枠40内に発泡物質を注入して発泡体28を形成するための発
泡物質供給装置とを備えている。
【0033】 マットレス成型枠40は、製造するエアマットレス20の下部シート22の底
面に対応するサイズの底板41と、マットレスの両側面に対応するサイズの側板
42、43と、エアマットレス20の前後面に対応するサイズの前後板44、4
5と、エアマットレスの上面に対応するサイズの上板46とからなっている。
【0034】 前記両側板42、43及び前後板44、45は、それぞれ底板41に対し、略
90°程度折り畳み可能に連結され、上板46もまた、側板43に対し、略90
°程度に折り畳み可能に連結されている。また、底板41、側板42、43、前
後板44、45及び上板46は、図5a及び図5bに示すように、周縁部に、好
ましくは略45°程度傾斜した斜面41a〜46aが設けられ、全て閉じられた
閉鎖位置にて当接するようになっている。閉鎖位置にて、前後板44、45と上
板46、側板42と上板46を固定すべく、固定部材47が設けられる。
【0035】 前記マットレス成型枠40内に発泡物質を注入するための発泡物質供給装置は
、発泡物質(発泡材)を貯蔵している容器50と、該容器50内の発泡物質をマ
ットレス成型枠40内に移送するための通路を提供する供給ライン51とからな
る。
【0036】 発泡物質は、発泡体28を形成するための発泡液と、発泡体28内に微細なセ
ル28aを形成するための発泡剤とを一定の割合で混合して用いる。発泡液とし
ては、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ラテックス又はPVC等
が用いられ、ポリウレタンであることが好ましい。発泡剤としては、気化するも
のであれば、何でもよいが、前記発泡液に相応する材料を用いる。発泡剤と発泡
液は、当業者に公知のものであればいずれをも用いることができる。
【0037】 容器50は、前記発泡液を貯蔵する第1の貯蔵容器50aと、前記発泡剤を貯
蔵する第2の貯蔵容器50bとを備えている。
【0038】 供給ライン51は、第1及び第2の貯蔵容器50a、50bにそれぞれ連結さ
れたそれぞれの移送ライン52をメインライン53に接続し、発泡液と発泡剤が
混合されるようにし、マットレス成型枠40側には、複数個に分岐された注入ラ
イン54をメインライン53に接続し、マットレス成型枠40内に発泡物質を迅
速且つ均等に注入できるようにする。
【0039】 ここで、注入ライン54は、図4に示すように、矢印方向に通常の移送装置(
図示せず)によって直線往復移動を可能にする。注入ライン54は、側板42に
設けられた貫通孔42bを介してマットレス成型枠40内の内側から矢印Y方向
に移動しながら発泡物質を注入できるようにすることが好ましい。又は注入ライ
ン54の代わりにマットレス成型枠40を矢印方向に直線移動させても良い。
【0040】 また、供給ライン51は、メインライン23上に発泡物質を強制移送するため
のポンプ55と、発泡物質の注入量を調節するための流量調節弁56とを備えて
いる。
【0041】 以下、このように構成されたマットレスの製造装置の作用をマットレスの製造
方法とともに、図5、図5a、図5bにより説明する。先ず、図4に示すように
、マットレスの同じサイズの上、下部シート21、22を互いに対向配置した後
、上、下部シート21、22の周縁部の羽根21a、22aを除く全ての部分に
上、下部シート21、22が一定の間隔に維持されるように、繊維糸23を密に
連結する。ここで、繊維糸23は、上、下部シート21、22の1cm当り3
本を連結することが好ましい。
【0042】 次に、前記繊維糸23で連結された上、下部シート21、22をマットレス成
型枠40内に入れる。上、下部シート21、22の周縁部を、図5a、図5bに
示すように、底板41、側板42、43、前後板44、45及び上板46の間の
各斜面41a〜46aに挟む。その後、側板42、43、前後板44、45及び
上板46を閉鎖位置に折り畳むと、上、下部シート21、22の周縁部の羽根2
1a又は22aが全ての斜面41a〜46aの間で押され固定される。上、下部
シート21、22は、マットレス成型枠40内において水平方向に張設されると
ともに、上下方向に一定の間隔が維持される。
【0043】 次に、固定部材47で側板42、43、前後板44、45及び上板46を固定
し、供給ライン51の注入ライン54を矢印X方向に移動させ、貫通孔42bを
通じてマットレス成型枠40内に挿入する。その後、ポンプ55を作動させ、第
1の貯蔵容器50a及び第2の貯蔵容器50bに貯蔵された発泡液と発泡剤を強
制移動させる。発泡液と発泡剤は、移送過程においてメインライン53で混合さ
れる。複数個に分岐された注入ライン54を通じて混合液をマットレス成型枠4
0内に注入して1次発泡する。ここで、流量調節弁56で発泡物質の注入量を調
節する。混合液を注入しながら、注入ライン54をマットレス成型枠40の内側
から矢印Y方向に移動させ且つ注入すると、均等な注入が可能になる。
【0044】 上記のような発泡物質の1次発泡は、常温で行われる。1次発泡が完了すると
、常温よりも高い温度にて2次発泡を行う。2次発泡は、例えば、マットレス成
型枠40をオーブン(図示せず)に入れ、約80℃の高温にて20分間維持させ
ることによって行われる。2次発泡の際に、発泡液が完全に発泡され微細なセル
(28a)を有する発泡体28として形成される。このように形成された発泡体
28は、上、下部シート21、22の間に形成されるとともに、繊維糸23が埋
め込まれた状態となる。
【0045】 次に、エアマットレス20をマットレス成型枠40から取り出し、気密及び液
密可能な側面シート30を取り付けて密封し、エアマットレス20内に弁31を
介してエアを注入することによって、本発明のエアマットレス20が製造される
【0046】 このように製作されたエアマットレス20は、空気弁31を介してその内部に
空気を注入すると、空気圧によって、エアマットレス20が膨張する。膨張は、
上、下部シート21、22を連結する繊維糸23によって制限され、常時エアマ
ットレス20の形状を一定に保持する。
【0047】 エアマットレス20が膨張しない状態で内部空気圧が次第に高くなると、エア
マットレス20は次第に硬い状態となる。このように、エアマットレス20内の
空気圧を調節することにより、エアマットレス20のクッション力を任意に設定
することができる。
【0048】 また、エアマットレス20の上、下部シート21、22は、繊維糸23により
密に連結されているので、圧力や衝撃による応力を分散させ、耐久性を向上させ
る。また、エアチューブ30がある限界点以上膨張することを抑えるものである
。このため、マットレス10の一部分を押しても、押された部分のみが窪むだけ
であり、押圧力が加えられない部分は突出せずに、そのまま保持される。したが
って、マットレス20が全体として凹凸になったり、又は振動が伝達されること
を防止するようになる。
【0049】 一方、空気弁31を介して空気が抜けてしまう場合も、エアマットレス20内
には発泡体28が具備されているので、マットレス20の基本的な形状をそのま
ま保持することができる。また、発泡体28自体の弾力によってマットレス20
の最小限のクッション性を保持することができる。更に、発泡体28は、繊維糸
23を一つずつ埋め込んで互いに離隔し、これにより、エアマットレス20の収
縮の際の繊維糸23の伸びによる絡み合いも防止できる。
【0050】 上記実施の形状では、マットレス20をエアマットレスとして説明したが、本
発明はこれに限定されず、水のような液体がマットレス20内に収容されること
もある。
【0051】 以上説明したように、本発明に係る寝具用マットレスは、内部が繊維糸で密に
連結され、エアが注入されるとともに、発泡体が具備されたものなので、衝撃に
よる振動を減少させることができ、ユーザーが身体条件に応じて、任意にクッシ
ョン力を調節することができる。また、使用の際に、マットレスが全体として凹
凸になることが防止され、応力の集中による故障が減少され、寿命が延長され、
エアマットレス内のエアが抜けてしまう場合も、マットレスの基本的なクッショ
ン性及び形状は保持される。一方、エアマットレス内に発泡体が具備されている
ので、空気注入量が少なくなり、従って、空気を注入するのに要する時間が短縮
される。
【0052】 以上、本発明を上記実施の形状を用いて説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、本発明の趣旨及び範囲内において修正又は変更が可能であり、
このような修正又は変更もまた添付の特許請求の範囲により定められる本発明の
範囲に属するということは理解できるだろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るマットレスの一部切欠斜視図である。
【図2】 本発明に係るマットレスの内部構造を示す拡大断面図である。
【図3】 本発明に係るマットレスの他の実施の形状を示す斜視図である。
【図4】 本発明に係るマットレスの製造装置を示す斜視図である。
【図5】 図5a及び図5bは、本発明に係るマットレスの製造装置によるマットレスの
製造方法を示す説明図である。
【符号の説明】
20 エアマットレス 21 上部シート 22 下部シート 23 繊維糸 28 発泡体 29 側面シート 31 空気弁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上、下側に互いに対向して配置された一対の上、下部シート
    21、22と、 前記上、下部シート21、22が一定の間隔に維持されるように密に連結され
    た繊維糸23と、 前記上、下部シート21、22と連結される側面シート29と、 前記上、下部シート21、22の間の密な繊維糸23が埋め込まれ、多数のセ
    ルを有する発泡体28とを備えることを特徴とする、気体又は液体を収容するマ
    ットレス。
  2. 【請求項2】 前記上、下部シート21、22は、それぞれ繊維糸23が連
    結された部分を経て延長する上、下部シート21、22の周縁部にある羽根21
    a、22aを備えることを特徴とする請求項1に記載のマットレス。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の気体又は液体を収容するマッ
    トレスと、該マットレスの側面に配置される少なくとも1つのクッション部材と
    、前記マットレス及びクッション部材を包むカバーとを備えることを特徴とする
    マットレス組立体。
  4. 【請求項4】 マットレスと同じサイズの上、下部シート21、22を互い
    に対向して配置するステップと、 前記上、下部シート21、22の周縁部の周辺を除く全ての部分に上、下部シ
    ート21、22が一定の間隔に維持されるように、前記上、下部シート21、2
    2の間に繊維糸23を密に連結するステップと、 前記繊維糸23により連結された上、下部シート21、22をマットレス成型
    枠40内に入れ、それぞれの周縁部を固定し、上、下部シート21、22がマッ
    トレス成型枠40内で上下方向に一定の間隔に維持されるように設けるステップ
    と、 前記マットレス成型枠40内の上、下部シート21、22の間の空間に発泡材
    を注入し且つ発泡して発泡体28を形成するステップとからなる気体又は液体を
    収容するマットレスの製造方法。
  5. 【請求項5】 マットレスの底面に対応するサイズの底板41と、該底板4
    1の左右側に連結され、マットレスの両側面に対応するサイズの側板42、43
    と、該底板の前後側に折り畳み可能に連結され、マットレスの前後面に対応する
    サイズの前後板44、45と、前記いずれか一側面の側板に折り畳み可能に連結
    され、マットレスの上面に対応するサイズの上板46とからなるマットレス成型
    枠40と、 該マットレス成型枠40内に発泡物質を供給するための発泡物質供給手段とを
    備えることを特徴とする、寝具用マットレスの製造装置。
  6. 【請求項6】 前記底板41、側板42、43、前後板44、45及び上板
    46との周縁部に閉鎖位置に組み立てられたとき互いに当接する斜面41a〜4
    6aを備えることを特徴とする請求項5に記載の寝具用マットレスの製造装置。
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