JP2004215999A - 体操用緩衝マット - Google Patents
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Abstract
【課題】十分な衝撃吸収性および反発弾性を有するとともに、軽量で収納性にも優れ、かつ所望の反発弾性に調整できる体操用緩衝マットを提供する。
【解決手段】体操用緩衝マット1は、2枚の内部シート12a,12bの対向面間に所定長さの多数の連繋糸13が渡されることによって該対向面間に空間14を有する連繋体11となされるとともに、前記連繋体11が非通気性の外部シート20,21に被覆されることによって前記空間14を気密状態とするマット本体10が形成され、さらに前記マット本体10の所要位置に該マット本体10内に空気を給排するとともに閉塞可能な給排口22を備えてなる。
【選択図】 図1
【解決手段】体操用緩衝マット1は、2枚の内部シート12a,12bの対向面間に所定長さの多数の連繋糸13が渡されることによって該対向面間に空間14を有する連繋体11となされるとともに、前記連繋体11が非通気性の外部シート20,21に被覆されることによって前記空間14を気密状態とするマット本体10が形成され、さらに前記マット本体10の所要位置に該マット本体10内に空気を給排するとともに閉塞可能な給排口22を備えてなる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば体操競技におけるタンブリング練習、鉄棒、床運動、跳馬、吊輪、あん馬、平行棒、段違い平行棒、平均台や、それらの練習、縄跳び練習用あるいは学校体育用等に広く使用される体操用緩衝マットに関する。
【0002】
【従来の技術】
体操競技やその練習等においては、ジムナストの着地時の衝撃や、不慮の落下転倒時の衝撃を吸収するために体操用緩衝マットが敷設されるが、近年の体操競技、特に鉄棒等においては、技の高度化に伴って、着地時等の衝撃力が増大する傾向にあり、この衝撃をバランス良く十分に吸収して、ジムナストの安全性を、一段と向上させ得るように、体操用緩衝マットの技術開発が日々進められている。
【0003】
また、タンブリング練習やなわとび練習に用いる緩衝マットにおいては、ジムナストの身体への衝撃を緩和するために、上述した着地用緩衝マットよりもさらに高い反発弾性が要求される。
【0004】
従来の体操用緩衝マットは、ターポリンや帆布製のカバーシート内に、発泡合成樹脂製の緩衝材を収容したものが一般的に採用されている(例えば特許文献1、2、3)。
【0005】
【特許文献1】
特許第2595486号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平11−76452号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平11−244412号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の緩衝マットは、緩衝材が発泡合成樹脂製であると雖も、ジムナストの身体を安全に受け止める面積を有する寸法に製作されたものであるから高重量となる。このため、搬送作業や配置作業に人手を要するものであった。また、折曲げに対する復元力が高いために、収納時に折り畳むことができず、収納場所をとるという問題点もあった。
【0009】
また、タンブリング練習においては、反発弾性が不十分であると身体への負担や疲労が大きく、このため練習量を制限せざるを得ないという問題点があった。
【0010】
さらに、緩衝マットの反発弾性の適正値は使用者の年齢や競技種目によって相違するが、従来のマットでは反発弾性の調整が利かず、しかも緩衝材の経年劣化による弾性力の低下は免れない。
【0011】
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、十分な衝撃吸収性を有して身体への負担を緩和しうるとともに、軽量で収納性にも優れ、かつ所望の反発弾性に調整できる体操用緩衝マットを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の体操用緩衝マットは、2枚の内部シート(12a)(12b)の対向面間に多数の連繋糸(13)が渡されることによって該対向面間に空間(14)を有する連繋体(11)となされるとともに、前記連繋体(11)が非通気性の外部シート(20)(21)に被覆されることによって前記空間(14)を気密状態とするマット本体(10)が形成され、さらに前記マット本体(10)の所要位置に前記空間(14)内に空気を給排するとともに閉塞可能な給排口(22)を備えてなることを基本要旨とする。
【0013】
前記体操用緩衝マットにおいて、前記内部シート(12a)(12b)は織り地であることが好ましい。さらに、前記連繋糸(13)は前記織り地に織成されていることが好ましい。
【0014】
また、前記体操用緩衝マットにおいて、前記マット本体(10)の表面に外装シート(30)が貼設されていることが好ましい。さらに、前記外装シート(30)は補助シート(31)を介してマット本体(10)に貼設されていることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1(A)(B)に、本発明の体操用緩衝マットの一実施形態を示す。
【0016】
体操用緩衝マット(1)は、気密性を有するマット本体(10)内に圧縮空気を封入することによって反発弾性を得、衝撃を緩和するものである。
【0017】
前記マット本体(10)は、マットの平面寸法および厚さを設定する連繋体(11)と、この連繋体(11)を被覆して気密性および強度を確保する外部シート(20)によって構成されている。
【0018】
前記連繋体(11)は、マットの平面寸法に対応する長方形の織り地からなる2枚の内部シート(12a)(12b)と、これらの内部(12a)(12b)シートの対向面を連繋する所定長さの多数の連繋糸(13)によって構成されている。前記連繋糸(13)は、一方の内部シートの(12a)の織り糸の一部が引き出されて他方の内部シート(12b)の織り糸として織り込まれ、他方の内部シート(12b)から引き出されて再び一方の内部シート(12a)の織り糸として織り込まれる。そして、この織り糸の引き出しと織り込みによる織成が内部シート(12a)(12b)の全面において繰り返されることによって、2枚の内部シート(12a)(12b)が連繋糸(13)の長さに相当する距離で互いに離間して対向状態に連繋され、空間(14)を形成している。即ち、連繋糸(13)の長さが空間(14)の厚さ、ひいてはマット本体(10)の厚さを規定している。
【0019】
前記内部シート(12a)(12b)は、マットの平面寸法を規定するとともに連繋糸(13)を保持するものであって、これらの機能を有する限り任意のものを使用できる。また、内部シート(12a)(12b)は後述する外部シート(20)に被覆されて補強されるため、単独でマットの内部圧力に耐える強度や連繋糸保持力を必要としない。従って、前記内部シート(12a)(12b)を構成する織り地は薄く目の粗いものでも十分に使用できる。また、各種織り地の他、編地、不織布等も使用できる。これらのなかでも、マット本体(10)の内部圧力による外部シート(20)の伸びを規制してマットのフラット性を保ち得るとともに、多数の連繋糸(13)の織成に有利な織り地を推奨できる。
【0020】
また、連繋糸(13)は、内部圧力によって連繋糸(13)に張力が付与された状態で、2枚の内部シート(12a)(12b)の間隔である空間(14)の厚さ、ひいてはマット本体(10)の厚さを規定するものであるから、均一な厚さを確保するために内部シート(12a)(12b)の全面に略均一に存在していることが好ましい。連繋糸(13)の密度は1〜5本/cm2が好ましい。前記範囲よりも少ないと厚さの均一化または内部圧力に対する強度維持が困難であり、一方前記範囲を超えて多くしても連繋体(11)の製作工数が増すばかりで格別の効果を期待できない。特に好ましい連繋糸(13)の密度は2〜3本/cm2である。また、本実施形態では連繋糸(13)を内部シート(12a)(12b)に織成することによって内部シート(12a)(12b)と連繋糸(13)とを強く結合させているが、単に刺し縫いしたものであっても良い。また、連繋糸(12)の長さは所望のマット厚さに応じて自在に設定することができる。さらに、多数の連繋糸(13)は、図1(B)等に示すように内部シート(12a)(12b)間を平行に渡す他、交差させて渡しても良い。
【0021】
上述した連繋体(11)において、内部シート(12a)(12b)および連繋糸(13)の材質は特に限定されず、綿、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の天然繊維または合成繊維を用いることができる。また、内部シート(12a)(12b)と連繋糸(13)とは同一繊維、異種繊維の何れでも良い。
【0022】
前記連繋体(10)は、非通気性の上下面用外部シート(20)(20)および側面用外部シート(21)によって全体が気密状態に被覆され、密閉空間であるマット本体(10)が形成されている。
【0023】
上下面用外部シート(20)(20)は前記内部シート(12a)(12b)と同寸法に形成され、内部シート(12a)(12b)の各外面全体に接合されている。一方、側面用外部シート(21)は連繋体(11)の厚さよりも幅の広いテープ状に形成され、幅方向の両端部を前記上下面用外部シート(20)(20)の周縁部に重ねて接合しながら連繋体(11)の側面を周回し、4つの側面を被覆している。これにより、前記連繋体(11)の上下面および4つの側面の全てが気密状態に被覆され、内部に空間(14)を有するマット本体(10)が形成されている。
【0024】
なお、内部シート(12a)(12b)および上下面用外部シート(20)は、マットの平面寸法に一致させる必要はない。例えば図2に示すように、これらの寸法をマットの平面寸法よりも若干大きく形成し、周縁部(20a)を側面部にまで延長させることもできる。これによりマット(1)の側面部を補強することができる。
【0025】
前記上下面用外部シート(20)および側面用外部シート(21)は、非通気性であり、ジムナストの着地時の衝撃や内部圧力に耐える強度を有するとともに、自在に折曲げできる程度の柔軟性を有する材料で構成されている。具体的には、塩化ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂からなるシートを例示でき、弾性率、耐荷重性、機械的強度、耐油性、耐薬品性、耐摩耗性の諸性質に優れている点で特にウレタン系樹脂を推奨できる。ウレタン系樹脂としては特に弾性率の優れたポリウレタンエラストマーを推奨できる。また、シートの強度等の諸性質改善を目的として各種フィラーの混合も許容される。シート(20)(21)の厚さは、強度と軽量性とを両立させるという観点から0.3〜1.5mmが好ましい。
【0026】
前記上下面用外部シート(20)および側面用外部シート(21)の接合は、圧着、溶着、接着剤による接着等の気密性を保持できる方法によって行う。また、内部シート(12a)(12b)に接合する場合は、流動性を付与した合成樹脂を内部シート(12a)(12b)上に塗布したのち養生固化させてシート成形することもできる。また、2枚の内部シート(12a)(12b)の継ぎ目部分(15)では気密性が損なわれやすいため、図2に示すように外部シートを二重貼りにして気密性を確保することも好ましい。図示例は、継ぎ目部分(15)に幅の狭い補助外部シート(21’)を貼り、その上に幅の広い側面部用外部シート(21)を貼設したものである。
【0027】
さらに、前記マット本体(10)の上面の角部近くに、外部シート(20)および内部シート(12a)を貫通し、かつ蓋体またはバルブ等(図示省略)により気密状態に閉塞可能な給排口(22)が設けられている。前記給排口(22)は図外の空気注入ポンプに着脱自在に接続され、該給排口(22)を介してマット本体(10)の空間(14)内への空気の給排が行われる。前記給排口(22)は1箇所に設置されていれば足りるが、空気の給排作業を迅速に行うために2箇所以上に設置しても良い。また、設置位置も限定されず、上下面または側面の任意位置に設けることができる。
【0028】
本発明の体操用緩衝マットにおいては、マット本体(10)を気密状態に形成するという性格上、外部シート(20)(21)として緻密で表面が平滑な材料、例えば上述した合成樹脂シートが用いられることが多い。これらの合成樹脂シートは滑りやすく、着地時の肌触りについても必ずしも良好ではない。このようなマットの表面性質について、マット本体(10)の表面に所望の表面性質を有する外装シートを貼設することによって、マット表面の肌触りや摩擦抵抗といった表面の諸性質を変更することができる。
【0029】
図3に示す体操用緩衝マット(2)は、マット本体(10)の上面および下面に外装シート(30)を貼設したものである。前記外装シート(30)は、合成繊維からなる織り地の一面側(30a)が起毛されて良好な肌触り感を有し、他面側(30b)が織り目による凹凸が露出した絨毯状のシートである。前記外装シート(30)は、他面側(31b)において上下面用外部シート(20)と同質の補助シート(31)に縫着され、補助シート(31)を上下面用外部シート(20)に接着することにより、マット本体(10)に接合されている。補助シート(31)を介して接合するのは、外部シート(20)に直接縫着すると針目から気密性が損なわれ、かつ外装シート(30)の他面側(30b)の表面凹凸によって外部シート(20)に高い接合力で接着することが困難であることによる。また、補助シート(31)の外部シート(20)への接合方法は気密性を損なわない限り限定されず、圧着または溶着によって接合しても良い。なお、外装シートが上下面用外部シート(20)に対して高い密着性を有する場合は、補助シート(31)を介することなく直接貼設することができる。
【0030】
上述の体操用緩衝マット(1)(2)は、給排口(22)を介してマット本体(10)の空間(14)内に空気を供給すると、2枚の内部シート(12a)(12b)が連繋糸(13)の長さに相当する距離まで離間してマット本体(10)は一定の厚さとなる。さらに空気を供給すると、内部シート(12a)(12b)の離間距離は連繋糸(13)によって規制されているため、連繋糸(13)に付与される張力が増大しつつ一定の厚さを保持した状態で空気圧が上昇する。空気圧は反発弾性に反映されるため、空気圧の設定に応じてマットの反発弾性を自在に制御することができる。しかも、マット本体(10)の気密性が損なわれない限り、何度でも所望の反発弾性を再現できる。
【0031】
マットの反発弾性の適正値はジムナストの年齢や練習内容によって異なり、反発弾性の適正値例を空気圧で表現すると、幼児体育用で10.3kPa(1.5psi)、小学生体育用で12.4kPa(1.8psi)、女子ジュニア選手のタンブリング練習用で13.8kPa(2.0psi)、男子選手のタンブリング練習で27.6kPa(4.0psi)である。特にタンブリング練習において上記程度の反発弾性を有する場合は、身体に過度の負担がかからず疲労も少ないため、十分な練習量を達成できる。また、縄跳び練習用あるいは助走路のホッピングマットとして用いる場合はジムナストの体重に応じて空気圧を設定することが好ましく、体重が25〜〜35kgでは13.8kPa(2.0psi)、45kgでは20.7kPa(3.0psi)、54kgでは24.1kPa(3.5psi)、65kgでは27.6kPa(4.0kg)を目安とする。
【0032】
一方、マット本体(10)内の空気を排出すると、連繋糸(13)に付与されていた張力が無くなって緩み、内部シート(12a)(12b)の離間距離の拘束が無くなって反発弾性も消失する。このため、マット(1)(2)を自在に折り畳むことができる。また、従来のマットのように発泡合成樹脂による緩衝材は用いておらず、実質的な重量はマット本体のみであるから軽量である。このため、搬送作業が容易であり、収納スペースも小さくてすむ。
【0033】
【発明の効果】
以上の次第で、この発明の体操用緩衝マットは、2枚の内部シートの対向面間に多数の連繋糸が渡されることによって該対向面間に空間を有する連繋体となされるとともに、前記連繋体が非通気性の外部シートに被覆されることによって前記空間を気密状態とするマット本体が形成されたものであるから、マット本体内の空気圧の調整によって反発弾性を自在に制御でき、使用者の年齢や競技内容に適した反発弾性が得られるとともに、何度でも所望の反発弾性を再現できる。また、軽量であり、空気を排出すると反発弾性が消失して自在に折り畳むことができるから、搬送作業が容易であり、収納スペースも小さくてすむ。
【0034】
また、前記体操用緩衝用マットにおいて、前記内部シートが織り地である場合には外部シートの伸びを抑制してマットのフラット性を保ち得るとともに、連繋糸の織成に有利である。さらに前記連繋糸が前記織り地に織成されている場合はこれらの強い結合力が得られる。
【0035】
また、前記体操用緩衝用マットにおいて、前記マット本体の表面に外装シートを貼設することにより、マットの表面性質を自在に変更できる。また、前記外装シートを補助シートを介してマット本体に貼設すれば、マット本体との密着性の悪い外装シートも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の体操用緩衝マットの一実施形態を示す図面であり、図1(A)は全体斜視図、図1(B)は図1(A)の1B−1B線における断面図である。
【図2】体操用緩衝マットの周縁部において、他の気密処理方法を示す断面図である。
【図3】この発明の体操用緩衝マットの他の実施形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1、2…体操用緩衝マット
10…マット本体
11…連繋体
12a,12b…内部シート
13…連繋糸
14…空間
20…上下面用外部シート(外部シート)
21…側面部用外部シート(外部シート)
21’…補助外部シート(外部シート)
22…給排口
30…外装シート
31…補助シート
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば体操競技におけるタンブリング練習、鉄棒、床運動、跳馬、吊輪、あん馬、平行棒、段違い平行棒、平均台や、それらの練習、縄跳び練習用あるいは学校体育用等に広く使用される体操用緩衝マットに関する。
【0002】
【従来の技術】
体操競技やその練習等においては、ジムナストの着地時の衝撃や、不慮の落下転倒時の衝撃を吸収するために体操用緩衝マットが敷設されるが、近年の体操競技、特に鉄棒等においては、技の高度化に伴って、着地時等の衝撃力が増大する傾向にあり、この衝撃をバランス良く十分に吸収して、ジムナストの安全性を、一段と向上させ得るように、体操用緩衝マットの技術開発が日々進められている。
【0003】
また、タンブリング練習やなわとび練習に用いる緩衝マットにおいては、ジムナストの身体への衝撃を緩和するために、上述した着地用緩衝マットよりもさらに高い反発弾性が要求される。
【0004】
従来の体操用緩衝マットは、ターポリンや帆布製のカバーシート内に、発泡合成樹脂製の緩衝材を収容したものが一般的に採用されている(例えば特許文献1、2、3)。
【0005】
【特許文献1】
特許第2595486号公報
【0006】
【特許文献2】
特開平11−76452号公報
【0007】
【特許文献3】
特開平11−244412号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の緩衝マットは、緩衝材が発泡合成樹脂製であると雖も、ジムナストの身体を安全に受け止める面積を有する寸法に製作されたものであるから高重量となる。このため、搬送作業や配置作業に人手を要するものであった。また、折曲げに対する復元力が高いために、収納時に折り畳むことができず、収納場所をとるという問題点もあった。
【0009】
また、タンブリング練習においては、反発弾性が不十分であると身体への負担や疲労が大きく、このため練習量を制限せざるを得ないという問題点があった。
【0010】
さらに、緩衝マットの反発弾性の適正値は使用者の年齢や競技種目によって相違するが、従来のマットでは反発弾性の調整が利かず、しかも緩衝材の経年劣化による弾性力の低下は免れない。
【0011】
この発明は、上記従来技術の問題を解消し、十分な衝撃吸収性を有して身体への負担を緩和しうるとともに、軽量で収納性にも優れ、かつ所望の反発弾性に調整できる体操用緩衝マットを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、この発明の体操用緩衝マットは、2枚の内部シート(12a)(12b)の対向面間に多数の連繋糸(13)が渡されることによって該対向面間に空間(14)を有する連繋体(11)となされるとともに、前記連繋体(11)が非通気性の外部シート(20)(21)に被覆されることによって前記空間(14)を気密状態とするマット本体(10)が形成され、さらに前記マット本体(10)の所要位置に前記空間(14)内に空気を給排するとともに閉塞可能な給排口(22)を備えてなることを基本要旨とする。
【0013】
前記体操用緩衝マットにおいて、前記内部シート(12a)(12b)は織り地であることが好ましい。さらに、前記連繋糸(13)は前記織り地に織成されていることが好ましい。
【0014】
また、前記体操用緩衝マットにおいて、前記マット本体(10)の表面に外装シート(30)が貼設されていることが好ましい。さらに、前記外装シート(30)は補助シート(31)を介してマット本体(10)に貼設されていることが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1(A)(B)に、本発明の体操用緩衝マットの一実施形態を示す。
【0016】
体操用緩衝マット(1)は、気密性を有するマット本体(10)内に圧縮空気を封入することによって反発弾性を得、衝撃を緩和するものである。
【0017】
前記マット本体(10)は、マットの平面寸法および厚さを設定する連繋体(11)と、この連繋体(11)を被覆して気密性および強度を確保する外部シート(20)によって構成されている。
【0018】
前記連繋体(11)は、マットの平面寸法に対応する長方形の織り地からなる2枚の内部シート(12a)(12b)と、これらの内部(12a)(12b)シートの対向面を連繋する所定長さの多数の連繋糸(13)によって構成されている。前記連繋糸(13)は、一方の内部シートの(12a)の織り糸の一部が引き出されて他方の内部シート(12b)の織り糸として織り込まれ、他方の内部シート(12b)から引き出されて再び一方の内部シート(12a)の織り糸として織り込まれる。そして、この織り糸の引き出しと織り込みによる織成が内部シート(12a)(12b)の全面において繰り返されることによって、2枚の内部シート(12a)(12b)が連繋糸(13)の長さに相当する距離で互いに離間して対向状態に連繋され、空間(14)を形成している。即ち、連繋糸(13)の長さが空間(14)の厚さ、ひいてはマット本体(10)の厚さを規定している。
【0019】
前記内部シート(12a)(12b)は、マットの平面寸法を規定するとともに連繋糸(13)を保持するものであって、これらの機能を有する限り任意のものを使用できる。また、内部シート(12a)(12b)は後述する外部シート(20)に被覆されて補強されるため、単独でマットの内部圧力に耐える強度や連繋糸保持力を必要としない。従って、前記内部シート(12a)(12b)を構成する織り地は薄く目の粗いものでも十分に使用できる。また、各種織り地の他、編地、不織布等も使用できる。これらのなかでも、マット本体(10)の内部圧力による外部シート(20)の伸びを規制してマットのフラット性を保ち得るとともに、多数の連繋糸(13)の織成に有利な織り地を推奨できる。
【0020】
また、連繋糸(13)は、内部圧力によって連繋糸(13)に張力が付与された状態で、2枚の内部シート(12a)(12b)の間隔である空間(14)の厚さ、ひいてはマット本体(10)の厚さを規定するものであるから、均一な厚さを確保するために内部シート(12a)(12b)の全面に略均一に存在していることが好ましい。連繋糸(13)の密度は1〜5本/cm2が好ましい。前記範囲よりも少ないと厚さの均一化または内部圧力に対する強度維持が困難であり、一方前記範囲を超えて多くしても連繋体(11)の製作工数が増すばかりで格別の効果を期待できない。特に好ましい連繋糸(13)の密度は2〜3本/cm2である。また、本実施形態では連繋糸(13)を内部シート(12a)(12b)に織成することによって内部シート(12a)(12b)と連繋糸(13)とを強く結合させているが、単に刺し縫いしたものであっても良い。また、連繋糸(12)の長さは所望のマット厚さに応じて自在に設定することができる。さらに、多数の連繋糸(13)は、図1(B)等に示すように内部シート(12a)(12b)間を平行に渡す他、交差させて渡しても良い。
【0021】
上述した連繋体(11)において、内部シート(12a)(12b)および連繋糸(13)の材質は特に限定されず、綿、レーヨン、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレン等の天然繊維または合成繊維を用いることができる。また、内部シート(12a)(12b)と連繋糸(13)とは同一繊維、異種繊維の何れでも良い。
【0022】
前記連繋体(10)は、非通気性の上下面用外部シート(20)(20)および側面用外部シート(21)によって全体が気密状態に被覆され、密閉空間であるマット本体(10)が形成されている。
【0023】
上下面用外部シート(20)(20)は前記内部シート(12a)(12b)と同寸法に形成され、内部シート(12a)(12b)の各外面全体に接合されている。一方、側面用外部シート(21)は連繋体(11)の厚さよりも幅の広いテープ状に形成され、幅方向の両端部を前記上下面用外部シート(20)(20)の周縁部に重ねて接合しながら連繋体(11)の側面を周回し、4つの側面を被覆している。これにより、前記連繋体(11)の上下面および4つの側面の全てが気密状態に被覆され、内部に空間(14)を有するマット本体(10)が形成されている。
【0024】
なお、内部シート(12a)(12b)および上下面用外部シート(20)は、マットの平面寸法に一致させる必要はない。例えば図2に示すように、これらの寸法をマットの平面寸法よりも若干大きく形成し、周縁部(20a)を側面部にまで延長させることもできる。これによりマット(1)の側面部を補強することができる。
【0025】
前記上下面用外部シート(20)および側面用外部シート(21)は、非通気性であり、ジムナストの着地時の衝撃や内部圧力に耐える強度を有するとともに、自在に折曲げできる程度の柔軟性を有する材料で構成されている。具体的には、塩化ビニル系樹脂、オレフィン系樹脂、ウレタン系樹脂等の合成樹脂からなるシートを例示でき、弾性率、耐荷重性、機械的強度、耐油性、耐薬品性、耐摩耗性の諸性質に優れている点で特にウレタン系樹脂を推奨できる。ウレタン系樹脂としては特に弾性率の優れたポリウレタンエラストマーを推奨できる。また、シートの強度等の諸性質改善を目的として各種フィラーの混合も許容される。シート(20)(21)の厚さは、強度と軽量性とを両立させるという観点から0.3〜1.5mmが好ましい。
【0026】
前記上下面用外部シート(20)および側面用外部シート(21)の接合は、圧着、溶着、接着剤による接着等の気密性を保持できる方法によって行う。また、内部シート(12a)(12b)に接合する場合は、流動性を付与した合成樹脂を内部シート(12a)(12b)上に塗布したのち養生固化させてシート成形することもできる。また、2枚の内部シート(12a)(12b)の継ぎ目部分(15)では気密性が損なわれやすいため、図2に示すように外部シートを二重貼りにして気密性を確保することも好ましい。図示例は、継ぎ目部分(15)に幅の狭い補助外部シート(21’)を貼り、その上に幅の広い側面部用外部シート(21)を貼設したものである。
【0027】
さらに、前記マット本体(10)の上面の角部近くに、外部シート(20)および内部シート(12a)を貫通し、かつ蓋体またはバルブ等(図示省略)により気密状態に閉塞可能な給排口(22)が設けられている。前記給排口(22)は図外の空気注入ポンプに着脱自在に接続され、該給排口(22)を介してマット本体(10)の空間(14)内への空気の給排が行われる。前記給排口(22)は1箇所に設置されていれば足りるが、空気の給排作業を迅速に行うために2箇所以上に設置しても良い。また、設置位置も限定されず、上下面または側面の任意位置に設けることができる。
【0028】
本発明の体操用緩衝マットにおいては、マット本体(10)を気密状態に形成するという性格上、外部シート(20)(21)として緻密で表面が平滑な材料、例えば上述した合成樹脂シートが用いられることが多い。これらの合成樹脂シートは滑りやすく、着地時の肌触りについても必ずしも良好ではない。このようなマットの表面性質について、マット本体(10)の表面に所望の表面性質を有する外装シートを貼設することによって、マット表面の肌触りや摩擦抵抗といった表面の諸性質を変更することができる。
【0029】
図3に示す体操用緩衝マット(2)は、マット本体(10)の上面および下面に外装シート(30)を貼設したものである。前記外装シート(30)は、合成繊維からなる織り地の一面側(30a)が起毛されて良好な肌触り感を有し、他面側(30b)が織り目による凹凸が露出した絨毯状のシートである。前記外装シート(30)は、他面側(31b)において上下面用外部シート(20)と同質の補助シート(31)に縫着され、補助シート(31)を上下面用外部シート(20)に接着することにより、マット本体(10)に接合されている。補助シート(31)を介して接合するのは、外部シート(20)に直接縫着すると針目から気密性が損なわれ、かつ外装シート(30)の他面側(30b)の表面凹凸によって外部シート(20)に高い接合力で接着することが困難であることによる。また、補助シート(31)の外部シート(20)への接合方法は気密性を損なわない限り限定されず、圧着または溶着によって接合しても良い。なお、外装シートが上下面用外部シート(20)に対して高い密着性を有する場合は、補助シート(31)を介することなく直接貼設することができる。
【0030】
上述の体操用緩衝マット(1)(2)は、給排口(22)を介してマット本体(10)の空間(14)内に空気を供給すると、2枚の内部シート(12a)(12b)が連繋糸(13)の長さに相当する距離まで離間してマット本体(10)は一定の厚さとなる。さらに空気を供給すると、内部シート(12a)(12b)の離間距離は連繋糸(13)によって規制されているため、連繋糸(13)に付与される張力が増大しつつ一定の厚さを保持した状態で空気圧が上昇する。空気圧は反発弾性に反映されるため、空気圧の設定に応じてマットの反発弾性を自在に制御することができる。しかも、マット本体(10)の気密性が損なわれない限り、何度でも所望の反発弾性を再現できる。
【0031】
マットの反発弾性の適正値はジムナストの年齢や練習内容によって異なり、反発弾性の適正値例を空気圧で表現すると、幼児体育用で10.3kPa(1.5psi)、小学生体育用で12.4kPa(1.8psi)、女子ジュニア選手のタンブリング練習用で13.8kPa(2.0psi)、男子選手のタンブリング練習で27.6kPa(4.0psi)である。特にタンブリング練習において上記程度の反発弾性を有する場合は、身体に過度の負担がかからず疲労も少ないため、十分な練習量を達成できる。また、縄跳び練習用あるいは助走路のホッピングマットとして用いる場合はジムナストの体重に応じて空気圧を設定することが好ましく、体重が25〜〜35kgでは13.8kPa(2.0psi)、45kgでは20.7kPa(3.0psi)、54kgでは24.1kPa(3.5psi)、65kgでは27.6kPa(4.0kg)を目安とする。
【0032】
一方、マット本体(10)内の空気を排出すると、連繋糸(13)に付与されていた張力が無くなって緩み、内部シート(12a)(12b)の離間距離の拘束が無くなって反発弾性も消失する。このため、マット(1)(2)を自在に折り畳むことができる。また、従来のマットのように発泡合成樹脂による緩衝材は用いておらず、実質的な重量はマット本体のみであるから軽量である。このため、搬送作業が容易であり、収納スペースも小さくてすむ。
【0033】
【発明の効果】
以上の次第で、この発明の体操用緩衝マットは、2枚の内部シートの対向面間に多数の連繋糸が渡されることによって該対向面間に空間を有する連繋体となされるとともに、前記連繋体が非通気性の外部シートに被覆されることによって前記空間を気密状態とするマット本体が形成されたものであるから、マット本体内の空気圧の調整によって反発弾性を自在に制御でき、使用者の年齢や競技内容に適した反発弾性が得られるとともに、何度でも所望の反発弾性を再現できる。また、軽量であり、空気を排出すると反発弾性が消失して自在に折り畳むことができるから、搬送作業が容易であり、収納スペースも小さくてすむ。
【0034】
また、前記体操用緩衝用マットにおいて、前記内部シートが織り地である場合には外部シートの伸びを抑制してマットのフラット性を保ち得るとともに、連繋糸の織成に有利である。さらに前記連繋糸が前記織り地に織成されている場合はこれらの強い結合力が得られる。
【0035】
また、前記体操用緩衝用マットにおいて、前記マット本体の表面に外装シートを貼設することにより、マットの表面性質を自在に変更できる。また、前記外装シートを補助シートを介してマット本体に貼設すれば、マット本体との密着性の悪い外装シートも用いることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の体操用緩衝マットの一実施形態を示す図面であり、図1(A)は全体斜視図、図1(B)は図1(A)の1B−1B線における断面図である。
【図2】体操用緩衝マットの周縁部において、他の気密処理方法を示す断面図である。
【図3】この発明の体操用緩衝マットの他の実施形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
1、2…体操用緩衝マット
10…マット本体
11…連繋体
12a,12b…内部シート
13…連繋糸
14…空間
20…上下面用外部シート(外部シート)
21…側面部用外部シート(外部シート)
21’…補助外部シート(外部シート)
22…給排口
30…外装シート
31…補助シート
Claims (5)
- 2枚の内部シート(12a)(12b)の対向面間に多数の連繋糸(13)が渡されることによって該対向面間に空間(14)を有する連繋体(11)となされるとともに、前記連繋体(11)が非通気性の外部シート(20)(21)に被覆されることによって前記空間(14)を気密状態とするマット本体(10)が形成され、さらに前記マット本体(10)の所要位置に前記空間(14)内に空気を給排するとともに閉塞可能な給排口(22)を備えてなることを特徴とする体操用緩衝マット。
- 前記内部シート(12a)(12b)は織り地である請求項1に記載の体操用緩衝マット。
- 前記連繋糸(13)は前記織り地に織成されている請求項2に記載の体操用緩衝マット。
- 前記マット本体(10)の表面に外装シート(30)が貼設されている請求項1〜3のいずれか1項に記載の体操用緩衝マット。
- 前記外装シート(30)は補助シート(31)を介してマット本体(10)に貼設されている請求項4に記載の体操用緩衝マット。
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JP2009091890A (ja) * | 2007-09-18 | 2009-04-30 | Ngc:Kk | 体操用ゆか構造物 |
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CN108295417A (zh) * | 2018-03-01 | 2018-07-20 | 江苏纽拓体育装备有限公司 | 一种耐磨的充气式体操垫 |
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- 2003-01-17 JP JP2003008944A patent/JP2004215999A/ja not_active Withdrawn
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