JP5467557B2 - ボール及びボールの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば球技等に用いられるボール及びボールの製造方法に関する。
従来より、例えば、バスケット競技に用いられるボールとしては、特許文献1〜3に開示されているように、チューブの外面に糸巻き層からなる補強層を設け、この補強層の外面に発泡層を設け、さらに、発泡層の外面に複数枚のパネルを貼り付けることによって構成されたものが知られている。
上記特許文献1〜3のボールでは、隣り合うパネルの縁部同士が互いに所定寸法だけ離れており、発泡層の一部が隣り合うパネルの間を埋めるように両パネルの間へ突出する突条部を構成している。この突条部は、パネルで覆われていない分、損傷を受けやすいため、発泡層を構成する材料よりも耐久性の高い別の材料で構成された被覆部材により覆われている。
米国特許第5636835号明細書 米国特許第5681233号明細書 米国特許出願公開2008/0051234号明細書
ところが、特許文献1〜3のボールのように、発泡層とは別の材料で構成された被覆部材を設ける場合には、被覆部材を成形し、発泡層に取り付ける作業が必要となり、製造工程が煩雑になる。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、発泡層の表面に複数のパネルを設け、これらパネルの間に発泡層の一部を突出させて突条部を形成するようにしたボールにおいて、発泡層に突条部を一体成形して製造工程の簡素化を図りながら、発泡層及び突条部の発泡状態を均一化することで気泡割合の多い部分と少ない部分との境界近傍に生じる応力集中を抑制して通常の使用時に耐えることのできる強度を得ることにある。
上記目的を達成するために、本発明では、発泡層を構成する発泡材料を成形面に一旦押し付けた後、その押し付け力を弱めて発泡を促進させ、その後、成形面への押し付け力を高めて成形するようにした。
具体的には、1つの明は中空状で膨張可能な内側部材と、内側部材の外側に設けられた発泡層と、発泡層の外面に互いに間隔をあけて設けられた複数のパネルとを備えるとともに、隣り合うパネルの隙間を埋めるように発泡層の一部を両パネルの間へ突出させたボールの製造方法であって、内側部材の外側に発泡層を構成する発泡材料を配置した状態で該内側部材及び発泡材料を成形型内に収容する準備工程と、準備工程の後に内側部材の内圧が上昇することで発泡材料を成形型の成形面に押し付ける第1成形工程と、第1成形工程の後に内側部材の内部から流体を抜くことで発泡材料の成形面への押し付け力を弱めて発泡材料の発泡を促進させる発泡促進工程と、発泡促進工程の後に内側部材の内圧を第1成形工程のときと同程度か又は第1成形工程のときよりも低めとなるまで上昇させることで発泡材料の成形面への押し付け力を高めて発泡層を得る第2成形工程と、発泡層の外面にパネルを貼り付けるパネル貼り付け工程とを備えていることを特徴とする。
もう1つの発明は、中空状で膨張可能な内側部材と、内側部材の外側に設けられた補強層と、補強層の外側に設けられた発泡層と、発泡層の外面に互いに間隔をあけて設けられた複数のパネルとを備えるとともに、隣り合うパネルの隙間を埋めるように発泡層の一部を両パネルの間へ突出させたボールの製造方法であって、内側部材の外側に補強層と発泡層を構成する発泡材料とを配置した状態で内側部材及び発泡材料を成形型内に収容する準備工程と、準備工程の後に内側部材の内圧が上昇することで発泡材料を成形型の成形面に押し付ける第1成形工程と、第1成形工程の後に内側部材の内部から流体を抜くことで発泡材料の成形面への押し付け力を弱めて発泡材料の発泡を促進させる発泡促進工程と、発泡促進工程の後に内側部材の内圧を第1成形工程のときと同程度か又は第1成形工程のときよりも低めとなるまで上昇させることで発泡材料の成形面への押し付け力を高めて発泡層を得る第2成形工程と、発泡層の外面にパネルを貼り付けるパネル貼り付け工程とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、準備工程の後に内側部材の内圧が上昇することで発泡層を構成する発泡材料を成形面に押し付けた後、内側部材の内部から流体を抜くことで押し付け力を弱めて発泡を促進させ、その後、成形面への押し付け力を高めるようにしたので、内側部材の内圧を上記発泡材料を成形面に押し付けたときと同程度か又は上記発泡材料を成形面に押し付けたときよりも低めとなるまで上昇させることで発泡材料の成形面への押し付け力を高めて発泡層を得ることにより、隣り合うパネルの隙間を埋めるように発泡層の一部を両パネルの間へ突出させるとともに、発泡状態を全体的に均一に近づけることができる。よって、隣り合うパネルの隙間を埋めるように発泡層の一部を両パネルの間へ突出させた突条部が発泡層に一体成形されて製造工程の簡素化を図りながら、発泡状態の不均一に起因する応力集中を抑制して通常の使用時に耐えることのできる強度を得ることができる。
実施形態に係るボールの斜視図である。 図1におけるII−II線断面図である。 製造装置のブロック図である。 成形型の断面図である。 準備工程を示す図4相当図である。 第1成形工程を示す図4相当図である。 貼り付け工程を説明する図である。 各工程の成形面の温度及びチューブの内圧を示すタイムチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
図1は、本発明の実施形態に係るボール1を示すものである。このボール1は、バスケットボールであり、図2に示すように、球形のチューブ(内側部材)2と、チューブ2の外面を覆うように設けられた補強層3と、補強層3の外面を覆うように設けられた発泡層4と、発泡層4の外面を覆うように設けられた複数のパネル5,5,…とを備えている。隣り合うパネル5,5の縁部同士は互いに所定寸法だけ離れている。発泡層4には、隣り合うパネル5,5の間を埋めるように両パネル5,5の間へ突出する突条部4aが一体に設けられている。突条部4aは、パネル5の縁部に沿って延びており、その突出方向先端面がパネル5の外面と共にボール1の最外面を構成している。
チューブ2は、例えば、ブチルゴム又はラテックスゴム等の空気非透過性を有する弾性材料で構成されており、周知の構造のゴム製バルブ6を有している。このバルブ6は、補強層3、発泡層4及びパネル5を貫通してボール1の外面に露出している。バルブ6を介してチューブ2内に圧縮空気が注入されるようになっている。バルブ6の構造は上記に限定されるものではない。
補強層3は、チューブ2の全体に略均一に巻き付けられた糸で構成されている。糸としては、例えば、ポリエステル、ナイロン、綿素材ものが挙げられる。補強層3は、糸の代わりに、布等で構成することもできるし、糸と布を組み合わせて構成することもできる。
発泡層4は、発泡ゴムで構成されている。発泡層4が有する気泡の直径及び分布度合いは、後述する製造時の各種条件及び発泡層4を構成する発泡材料への発泡剤の混合量等によって任意に調節することが可能である。この実施形態では、発泡層4の断面における1500μm四方の範囲に存在する(開口している)気泡の数が15個以上160個以下に設定されている。また、この範囲内にある気泡の直径は、後述する所定範囲内にあるように設定されており、この気泡の直径とは、本明細書においては次のように定義する。すなわち、発泡層4の断面に開口している開口径のことではなく、気泡の内径のうち、最も大きい箇所の径とする。また、上記した気泡の数及び直径は、連続気泡を対象としたものではなく、発泡層4内に独立気泡として存在している気泡の数及び直径のことである。
本実施形態では、上記定義に基づいて測定した場合の気泡の直径は、50μm以上300μm以下に設定されている。気泡の直径が小さくなればなるほど、発泡層4のクッション性が低下して硬くなることで使用感が悪化し、大きくなればなるほど、発泡層4の機械的強度が落ち、耐久性が低下する。本発明者は、気泡の直径を10μm〜400μmの範囲で変えて得た発泡層4の機械的性質及びその発泡層4を有するボール1の使用感を調べた結果、50μmよりも小さいと、使用者が使用感の悪化を感じるようになり、300μmよりも大きいと耐久性が大きく低下してしまうという結果が得られた。この結果に基づいて、気泡の直径を上述の如く50μm以上300μm以下に設定している。
また、気泡の数が少なければ少ないほど、発泡層4のクッション性が低下して使用感が悪化し、多ければ多いほど、発泡層4の機械的強度が低下してしまう。本発明者は、気泡の数を5個〜200個の範囲で変えて得た発泡層4の機械的性質及びその発泡層4を有するボール1の使用感を調べた結果、15個よりも少ないと、使用感が悪化し、160個よりも多いと耐久性が大きく低下するという結果が得られた。この結果に基づいて、気泡の数を上述の如く15個以上160個以下に設定している。
上記したように、発泡層4の断面における1500μm四方の中に存在する気泡の直径が50μm以上300μm以下に設定され、かつ、その気泡が15以上160以下存在するの最も好ましいが、発泡層4の断面のうち、上記条件内に入っている部分が全体の60%以上であれば好ましく、また、40%以上であればボール1として使用可能である。

パネル5は、天然皮革で構成されている。パネル5の表面には小さな突起(図示せず)が多数形成されている。パネル5は、その裏面及び周縁部が発泡層4に対し貼り付けられている。尚、パネル5は、ポリウレタン等の人工皮革又は合成皮革又は天然皮革や、これらとゴム材料、樹脂材料、繊維材料等との任意の組み合わせによる多層構造体等で構成することができる。また、パネル5の形状や枚数も任意に設定することができる。
次に、図3及び図4に基づいて上記のように構成されたボール1の製造装置10の構造について説明する。この製造装置10は、成形型11と、型冷却用冷媒供給器12と、型加熱用電力供給器13と、圧縮空気供給器14と、成形面17a,18aの温度を検出する温度センサ25と、上記供給器12〜14を制御する制御装置15とを備えている。
成形型11は、固定型17と固定型17に対し接離する方向に移動する可動型18とを備えている。可動型18は、周知の型駆動装置(図示せず)により駆動されて型締め状態と型開き状態とに切り替えられるようになっている。
図4に示すように、固定型17の成形面17aは、ボール1の発泡層4を成形するためのものであり、凹面で構成されている。この成形面17aには、発泡層4の突条部4aを成形するための溝17bが形成されている。可動型18の成形面18aも固定型17の成形面17aと同様に形成され、溝18bを有している。
固定型17には、成形面17aの温度を上昇させるための電熱線20が成形面17aを取り巻くように埋め込まれている。この電熱線20は、図3に示すように、型加熱用電力供給器13に接続されている。また、図4に示すように、固定型17には、成形面17aの温度を低下させるための冷媒が流通する冷媒通路21が形成されている。この冷媒通路21は、図3に示すように、配管を介して型冷却用冷媒供給器12に接続されている。
また、成形型11には、チューブ2に圧縮空気を供給するための配管が設けられている。この配管の上流端は圧縮空気供給器14に接続され、下流端はバルブ6に接続されるようになっている。可動型18にも、電熱線20及び冷媒通路21が設けられている。
温度センサ25は制御装置15に接続されている。制御装置15は、型加熱用電力供給器13の動作タイミング、電力供給量を任意に制御して、成形面17a,18aの温度を設定温度まで上昇させることが可能に構成されている。また、制御装置15は、型冷却用冷媒供給器12の動作タイミング、冷媒供給量を任意に制御して、成形面17a,18aの温度を設定温度まで下降させることが可能に構成されている。加熱時及び冷却時の温度変化度合いも任意に設定することが可能である。
さらに、制御装置15は、圧縮空気供給器14の動作タイミング、空気供給量を任意に制御してチューブ2の内圧を変化させることが可能に構成されている。尚、チューブ2には、空気以外にも例えば窒素等を供給するようにしてもよい。
次に、上記のように構成された製造装置10を用いてボール1を製造する場合について説明する。図5に示すように、まず、チューブ2に補強層3を形成しておき、この補強層3の外面に、発泡層4となる発泡材料Aを配置した後、成形型11内に収容する。これが準備工程である。この準備工程における成形面17a,18aの温度は例えば60℃以下の比較的低温に設定されている。
発泡材料Aは、天然ゴムを主成分としており、さらに、炭酸カルシウム、シリカ、カーボン、加工助剤、イオウ、酸化亜鉛、ステアリン酸、発泡剤等を含有している。これら成分の混合割合は、発泡層4が上述した発泡状態となるように調整される。
その後、制御装置15は、図8に示すように、型加熱用電力供給器13を作動させて成形面17a,18aの温度上昇させる。温度変化の度合いは、例えば約120秒〜180秒かけて例えば約90℃〜120℃くらいの温度となるように設定する。また、制御装置15は、成形面17a,18aの温度を上昇させるのと略同時に圧縮空気供給器14を作動させてチューブ2の内圧を高める。チューブ2の内圧の上昇度合いは、約15秒〜30秒かけて通常使用時の約10倍〜15倍程度となるように設定する。これが第1成形工程であり、この第1成形工程に要する時間は、120秒〜180秒程度であるが、成形面17a,18aとの関係でこれより短くしてもよいし、長くしてもよい。
この第1成形工程では、成形面17a,18aにより発泡材料Aが加熱されることでこれの柔軟性が増す。この状態で、チューブ2の内圧が上昇することで、発泡材料Aが成形面17a,18aに押し付けられる。これにより、発泡材料Aが成形面17a,18aに沿うように成形されるとともに、図6に示すように発泡材料Aの一部が流動して溝17b,18bに入り込む。チューブ2の内圧は全体に均一に作用するので、発泡材料Aの溝17b,18bに対応する部分を除いた部分の厚みは略均一になる。この第1成形工程では、チューブ2の内圧が高いため、発泡材料Aが成形面17a,18aとチューブ2との間で圧縮されることになり、また発泡するのに十分な温度に達していないため、発泡は抑制されてゆっくりと進む。
次いで、発泡促進工程に移行する。この工程では、図8に示すように、成形面17a,18aの温度を第1成形工程における最も高い温度よりも約20℃〜30℃程度上昇させる。また、チューブ2から空気を抜いて、該チューブ2の内圧を第1成形工程のときの半分程度にまで低下させる。これにより、発泡材料Aに作用している圧力が低下するとともに、発泡材料Aの温度が上昇して発泡するのに十分な温度となるため、発泡材料Aの発泡が促進されることになる。この発泡促進工程に要する時間は、第1成形工程と同程度であるが、これより長くしてもよいし、短くしてもよい。
しかる後、第2成形工程に移行する。この工程では、成形面17a,18aの温度を発泡促進工程における最も高い温度よりも約20℃〜30℃程度上昇させる。また、チューブ2の内圧を第1成形工程のときと同程度か、第1成形工程のときよりも若干低めとなるまで上昇させる。これにより、加硫が進行中の発泡層4は成形面17a,18aに強く押し付けられて成形面17a,18aに沿う所望の形状となるとともに、突条部4aも所望の形状となる。また、チューブ2の内圧が高まることに加え、発泡材料Aの温度が高まると、加圧と加硫促進により、発泡層4の発泡し過ぎが抑制される。成形面17a,18aの温度及びチューブ2の内力は、発泡材料Aの組成等により変更することが可能である。
第2成形工程に要する時間は、加硫が進んで発泡層4の形状が安定するのに要する時間であり、成形面17a,18aの温度やチューブ2の内圧との関係により変更することができる。
このように、本実施形態では、第1成形工程において発泡材料Aを成形面17a,18aに押し付けることで、発泡材料Aの形状を所定形状にすることが可能になる。そして、発泡促進工程でチューブ2の内圧を低下させて成形面17a,18aへの押し付け力を弱めることにより、発泡材料Aを全体的に発泡させることが可能になる。その後、成形面17a,18aへの押し付け力を高めることで、発泡材料Aの全体の発泡し過ぎを抑制して発泡層4の発泡状態を均一化できるとともに、成形面17a,18aによって所定形状に成形できる。
その後、冷却工程に移行する。この工程では、制御装置15は、型加熱用電力供給器13による電力供給を停止させるとともに、型冷却用冷媒供給器12を作動させて成形面17a,18aの温度を例えば60℃程度まで低下させる。また、冷却工程に入るとすぐにチューブ2の内圧を下げる。チューブ2の内圧が略0になった段階で成形型11を開き、発泡層4が形成された中間成形品B(図7に示す)を取り出す。その間、成形面17a,18aの温度を下げ、次の準備工程に入るまでに成形面17a,18aの温度を準備工程に適した温度とする。
その後、発泡層4の外面にパネル5を貼り付けるパネル貼り付け工程に移行し、該工程を経て図1に示すようなボール1が得られる。
このようにして得られたボール1のリバウンド高さは、チューブ2の内圧を0.60barとし、雰囲気温度を20℃とし、180cmの高さから硬質板へ自由落下させた場合に、板から120cm以上135cm以下の範囲となる。
以上説明したように、この実施形態によれば、発泡層4を構成する発泡材料Aを成形面17a,18aに押し付けた後、押し付け力を弱めて発泡を促進させ、その後、成形面17a,18aへの押し付け力を高めるようにしたので、発泡層4に突条部4aを一体成形する場合に、発泡状態を全体的に均一に近づけることができる。よって、発泡層4に突条部4aを一体成形して製造工程の簡素化を図る場合に、発泡状態の不均一に起因する応力集中を抑制して通常の使用時に耐えることのできる強度を得ることができる。
尚、上記実施形態では、本発明をバスケットボールに適用した場合について説明したが、これに限らず、ハンドボール等にも適用することができる。
また、上記実施形態では、成形型11に電熱線20を設けて成形面17a,18aを加熱するようにしているが、これに限らず、図示しないが、蒸気加熱式の成形型を用いて成形するようにしてもよい。この蒸気加熱式の成形型は、成形面に対応するように空間を有しており、この空間に加圧蒸気を導入して成形面の温度を上昇させることができるようになっている。蒸気の温度により成形面の温度は自在に調節可能である。一方、成形面の温度を低下させる場合には、空間内の蒸気を排出しながら、その空間内に冷却水を導入すればよい。
以上説明したように、本発明は、例えば、バスケットボールを製造する場合に適用することができる。
1 ボール
2 チューブ(内側部材)
4 発泡層
5 パネル
11 成形型
17a,18a 成形面
A 発泡材料
B 中間成形品

Claims (2)

  1. 中空状で膨張可能な内側部材と、内側部材の外側に設けられた発泡層と、発泡層の外面に互いに間隔をあけて設けられた複数のパネルとを備えるとともに、隣り合うパネルの隙間を埋めるように発泡層の一部を両パネルの間へ突出させたボールの製造方法であって、内側部材の外側に発泡層を構成する発泡材料を配置した状態で該内側部材及び発泡材料を成形型内に収容する準備工程と、準備工程の後に内側部材の内圧が上昇することで発泡材料を成形型の成形面に押し付ける第1成形工程と、第1成形工程の後に内側部材の内部から流体を抜くことで発泡材料の成形面への押し付け力を弱めて発泡材料の発泡を促進させる発泡促進工程と、発泡促進工程の後に内側部材の内圧を第1成形工程のときと同程度か又は第1成形工程のときよりも低めとなるまで上昇させることで発泡材料の成形面への押し付け力を高めて発泡層を得る第2成形工程と、発泡層の外面にパネルを貼り付けるパネル貼り付け工程とを備えていることを特徴とするボールの製造方法。
  2. 空状で膨張可能な内側部材と、内側部材の外側に設けられた補強層と、補強層の外側に設けられた発泡層と、発泡層の外面に互いに間隔をあけて設けられた複数のパネルとを備えるとともに、隣り合うパネルの隙間を埋めるように発泡層の一部を両パネルの間へ突出させたボールの製造方法であって、内側部材の外側に補強層と発泡層を構成する発泡材料とを配置した状態で内側部材及び発泡材料を成形型内に収容する準備工程と、準備工程の後に内側部材の内圧が上昇することで発泡材料を成形型の成形面に押し付ける第1成形工程と、第1成形工程の後に内側部材の内部から流体を抜くことで発泡材料の成形面への押し付け力を弱めて発泡材料の発泡を促進させる発泡促進工程と、発泡促進工程の後に内側部材の内圧を第1成形工程のときと同程度か又は第1成形工程のときよりも低めとなるまで上昇させることで発泡材料の成形面への押し付け力を高めて発泡層を得る第2成形工 程と、発泡層の外面にパネルを貼り付けるパネル貼り付け工程とを備えていることを特徴とするボールの製造方法。
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