JP2002537570A - 物体構造を見いだし、記録し、場合によっては、評価する方法 - Google Patents

物体構造を見いだし、記録し、場合によっては、評価する方法

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JP2002537570A JP2000589986A JP2000589986A JP2002537570A JP 2002537570 A JP2002537570 A JP 2002537570A JP 2000589986 A JP2000589986 A JP 2000589986A JP 2000589986 A JP2000589986 A JP 2000589986A JP 2002537570 A JP2002537570 A JP 2002537570A
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ヨハン エンゲルハルト,
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Abstract

(57)【要約】 特に、対象担体(14)上の物体構造、好ましくは、蛍光発生物体構造、例えば、遺伝子スポット(15)を見つけ、記録し、場合によっては、評価する方法であって、CCDカメラを備えた顕微鏡、走査(ラスタ)顕微鏡または、好ましくは、共焦点レーザ走査(ラスタ)顕微鏡を記録に使用する形式の方法は、物体構造の迅速且つ確実な検知のために、物体面(5)に投影された明るさパタン(16)を使用して像データを記録することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、特に、物体ホルダ上の物体構造、好ましくは、蛍光発生物体構造、
例えば、遺伝子スポットを見いだし、記録し、場合によっては、評価する方法で
あって、CCDカメラを備えた顕微鏡、走査(ラスタ)顕微鏡または、好ましく
は、共焦点レーザ走査顕微鏡を記録に使用する形式のものに関する。
【0002】
【技術的背景】
多様な用途において、例えば、自動製造プロセスの枠内において、個々の−任
意の−物体構造を位置決めする。しばしば、物体構造を再び見いだして所定の信
頼度で分類する必要がある。
【0003】 本発明は、基本的に、任意の種類の物体構造を見いだし、記録し、場合によっ
ては、次いで評価する方法に関する。この場合、上記物体構造(例えば、蛍光発
生遺伝子スポット)は、通常、物体ホルダ上に配置または設置される。更に、こ
の場合、従来は、いわゆる遺伝子スキャナを使用する方法が対象となる。物体ホ
ルダまたはこのホルダ上に設置された50μm−100μmの範囲の径を有する
蛍光発生スポットを結像する。この場合、通常の微視的像が対象であり、上記像
は、例えば、CCDカメラと組合せて記録する。更に、走査(ラスタ)顕微鏡ま
たは共焦点レーザ顕微鏡(CLSM)も使用できる。共焦点レーザ顕微鏡の場合
、一般に、検知可能なダイナミック範囲が高いので、共焦点レーザ顕微鏡による
検知技術が好ましい。従来の共焦点レーザ顕微鏡で記録する場合、像は、極めて
高い位置分解能で記録され、従って、例えば、物体特定のため、後から、コンピ
ュータ制御による分割操作(セグメント化)が必要である。この操作は、極めて
時間がかかり、著しいコンピュータ容量を必要とする。検知能に鑑みて、記録・
評価法に対する要求は、通常、μm2乗当り1つの分子および約1%にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 実際に知られている遺伝子スキャナおよびこの際に使用される方法は、−不必
要に−大きい位置分解能の所要のデータ記録にもとづき且つ所要容量に起因して
高いコンピュータ計算の必要な以降の所要の分割(セグメント化)にもとづき、
極めて大がかりとなり、この場合、装置が、著しく大がかりとなる。更に、コン
ピュータによって実施される各蛍光物体の分割は、しばしば、エラーを伴い、従
って、約1%の所要精度が、必ずしも達成されない。この限りにおいて、実際に
知られている従来の方法は不十分である。
【0005】 従って、本発明の課題は、物体構造を迅速に且つ十分確実に検知できる形式の
、特に、物体ホルダ上の物体構造、好ましくは、蛍光発生物体構造(例えば、遺
伝子スポット)を見いだし、記録し、場合によっては、評価する方法を提供する
ことにある。物体構造の検知は、高能率でなければならない。この場合、特殊な
評価法によって、物体構造の正確且つ迅速で、更に、確実な特定および位置決め
を実現できる。すべての場合、蛍光物体の放射蛍光強度が限定されることがある
という状態を考慮しなければならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題は、請求項1の特徴によって解決される。上記請求項にもとづき、上
述の種類の方法は、物体面に投影された照明パタンを使用して像データを記録す
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明にもとづき、物体ホルダ上の物体構造、特に、蛍光発生物体構造−例え
ば、遺伝子スポット−を見いだし、記録し、更に、評価するため、物体空間内の
物体構造を特殊な照明パタンで照明するか、−蛍光発生物体構造の場合は−特殊
な照明パタンによって物体空間内に蛍光を励起すれば有利であることが確認され
る。これは、物体構造上に特殊な照明パタンを投影することによって実現する。
さて、本発明に係る態様で、照明パタンの下方を物体ホルダまたは物体構造−即
ち、例えば、蛍光発生遺伝子スポット−を線形に移動させる。この場合、物体構
造の上方を照明パタンを線形に移動することも考えられる。記録時、照明パタン
の移動推移に対する物体構造の位置に応じて、特定の出力強度曲線(推移)が生
ずる。この強度曲線は、例えば、照明パタンと当該の物体構造とのたたみこみ即
ち重ね合わせによって記述できる。強度曲線の形状を参照して、走査が当該の物
体構造の中心で行われたか縁で行われたかを迅速に且つ簡単な演算ルーチンによ
って確認できる。経費のかかる分割アルゴリズムを要することなく、対象構造を
位置決めでき、この場合、各物体構造の測定強度が相互に異なれば、物体構造の
位置決めを特に簡単に計算できる。特に物体構造および物体構造寸法の所定の配
置において、境界条件の適切な選択によって、即ち、当該の照明パタンについて
記録した像データの“展開”によって、物体構造の分類および物体構造の位置決
めを一義的に行うことができる。
【0008】 物体空間内に逆反射または蛍光を設定可能な照明パタンによって励起すれば有
利である。即ち、照明パタンの大きさおよびジオメトリを設定でき、かくして、
見いだして記録すべき物体構造に対する最適な適合を取ることができる。
【0009】 更に、照明光路に設けた照明マスクの投影によって照明パタンを形成すれば有
利である。この照明マスクは、光源またはレーザと分光器との間に設置できる。
更に、分光器と物体面の前に設けた対物レンズとの間の配置も考えられ、このよ
うに配置した場合、逆反射または蛍光を自由に通過させるための特殊な方策およ
び照明パタンで反射された照明光部分の直接的検知を避けるための特殊な方策を
取るべきである。すべての場合、照明パタンは、顕微鏡の照明光路に光軸に対称
に配置でき、この場合、照明光は、レンズまたはレンズ系および対物レンズによ
って−照明マスクを介して−物体面または物体構造に投影される。投影された照
明パタンの形状および大きさは、検知すべき物体構造の形状に、場合によっては
更に、大きさに適合させれば有利である。
【0010】 物体構造の照明に関して、逆反射の1つのみの波長よりも多数の波長および1
つのみの蛍光染料よりも多数の蛍光染料を同時に検知できるよう、同一のまたは
異なる照明マスクを含む少なくとも2つの照明光源または適切な分光器を含む照
明光源を使用すれば、更なる利点が得られる。少なくとも2つの照明光源を並置
して並行操作することによって、特に、走査速度を著しく増大できる。
【0011】 逆反射または蛍光分布は、検知光路に設けた検知マスクによって検知され、こ
の場合、分光器と検知器との間に検知マスクを配置すれば更に有利である。検知
マスクのパタンは、−同じく有利な態様で−照明マスクのパタンと少なくとも十
分に同一であり、この限りにおいて、検知すべき物体構造とも一致すれば有利で
ある。
【0012】 基本的に、物体または物体構造にわたって照明パタンを走査することができる
。この場合は、光走査または光束走査である。位置不変の光束の下方を物体を移
動させれば特に有利である。この場合は、物体走査である。物体走査は、光走査
または光束走査に比して好ましい。なぜならば、この場合、結像光学系をより簡
単に構成でき、結果として、更に、コスト減が達成されるからである。
【0013】 物体の特徴づけおよび場合による物体位置の決定は、撮像中にまたは撮像直後
に行うことができる。次いで、像情報の十分な処理を行うことができる。
【0014】 記録中に物体構造を越えて測定された強度曲線は、数学的“処理”によって、
即ち、例えば、照明パタンと当該の物体構造とのたたみこみ即ち重ね合わせによ
って記述される。強度曲線(出力)の形状を参照して、適切な演算ルーチンによ
って、走査が当該の物体構造の中心で行われたか縁で行われたかを確認する。す
べての場合、強度曲線を参照して、各物体構造の具体的位置を決定できる。
【0015】 更に、−演算作業および管理データの減少は云うまでもないが−照明パタンに
よって測定した像データの数学的展開によって、記録された物体構造に関する情
報を抽出すれば有利である。この場合、少なくとも2つの異なる波長の照明光に
よって像データを同時に記録し、少なくとも2つの異なる検知チャンネルにおい
て検知できる。当該の検知チャンネルにおける数学的展開は、対応する照明マス
クによって実施する。この場合、照明マスクおよび検知マスクを相互に適合させ
れば有利である。
【0016】 照明および検知は、更に有利な態様で、それぞれ、少なくとも2つの照明マス
クおよび検知マスクによって実施でき、この場合、各照明マスクおよび各検知マ
スクは、異なる形状および大きさを有することができる。照明マスクの所与の形
状に依拠して−更には検知マスクの所与の形状にも依拠して−、特殊なコンピュ
ータ・ハードウェアによって数学的展開を実施できる。この場合、FPGA(=
Field Programmable Gate Arrays)を使用でき
、かくして、リアルタイムでの処理が可能である。理想的な場合、当該の物体構
造の抽出された物体情報のみを記憶する。
【0017】 本発明に係る方法の特別な利点は、データが減少され、かくして、記録・評価
コンピュータの記憶装置および記憶容量に対する要求が減少されるという点にあ
る。更に、この限りにおいて、この場合に必要なシステムのコストも本発明に係
る態様で減少される。
【0018】 物体または物体構造の照明は、本質的に円形、長方形または多角形の照明マス
クを使用して、好ましくは予設定可能な波長の光によって行う。既述の如く、照
明マスクの形状および寸法を当該の物体構造に適合させれば有利である。この場
合、検知は、照明マスクの形状および寸法に適合させ得る本質的に円形、長方形
または多角形の検知マスクによって行う。データ評価のために、測定した強度信
号が、達成可能な反射強度または蛍光強度に関して照明パタンおよび物体構造の
形状の交差関連性を有すという知見が有利である。この場合、たたみこみないし
重ね合わせの数学的特殊例が対象となる。この場合、照明パタンの寸法は、対応
する回折限定式エアリー・ディスクよりも大きい
【0019】 更に付言するが、物体構造は、微視的または巨視的寸法を有することができる
。照明マスクおよび検知マスクの対応する適合が可能である。
【0020】 さて、本発明の教示を有利な態様に構成、改良する多様な可能性がある。これ
に関して、一方では、請求項1に後置の請求項を挙げ、他方では、図面を参照す
る本発明の実施例の以下の説明を挙げる。図面を参照する本発明の好ましい実施
例の説明と組合せて、教示の一般的に好ましい構成および改良を説明する。
【0021】
【実施例】
図1に示した如く、模式的に示した共焦点レーザ走査顕微鏡ユニットが、本発
明に係る方法の適用に役立つ。このユニットは、−本質的構成部材として−レー
ザ光源1および検知器2を含み、この場合、照明光路3は、2色分光器(ダイク
ロイックビームスプリッタ)4を介して物体面5へ向かって方向変更される。照
明光路3には、レンズ系6,照明マスク7,他のレンズ系8,分光器4および物
体面5の前に対物レンズ9が設けてある。逆反射および蛍光は、物体面5から対
物レンズ9,検知光路10,分光器4,レンズ系11を介して検知マスク12に
達し、検知マスク12および他のレンズ系13を介して検知器12に達する。本
発明に係る方法に関して本質的な構成部材は、共役面に設置され、一方では、形
状および寸法に関して相互に適合され、他方では、(物体面5の)当該の物体構
造に適合された照明マスク7および検知マスク12である。
【0022】 図2に、例として、物体構造を載せた物体ホルダ14を模式的に示した。この
場合、具体的に云えば、物体構造は、遺伝子スポット15である。図示の遺伝子
スポット15は、同一の形状および同一の寸法を有し、相互に等間隔に配置され
ている。
【0023】 物体ホルダ14は、本発明に係る方法にもとづき、実際の照明パタン16の下
方においてx方向へ直線17,18に沿って、即ち、当該の遺伝子スポット15
の縁範囲では直線17にもとづき移動され、当該の遺伝子スポット15の中心で
は直線18にもとづき移動される。
【0024】 走査後、図3のグラフに示した−測定された−強度曲線(出力)19,20が得
られる。この場合、強度曲線(出力)19は、図2の直線17にもとづく走査プ
ロセスから得られた結果であり、強度曲線(出力)20は、図2の直線18にも
とづく走査プロセスの結果である。
【0025】 強度曲線(出力)19,20は、照明パタン16と当該の遺伝子スポット15
とのたたみこみ(重ね合わせ)によって数学的に記述できる。強度曲線(出力)
19,20の形状を参照して、簡単な演算ルーチンによって、走査を図2の直線
18にもとづき中心で行ったか直線17にもとづき縁で行ったかを確認できる。
複雑な分割アルゴリズムを要することなく、各遺伝子スポット15の位置を決定
できる。
【0026】 上述の説明を補足して云うが、図2には、同図において円形に構成した照明パ
タン16の径d,同図に同じく円形に示した遺伝子スポット15の径Dおよび隣
接の2つの遺伝子スポット15の間の距離M(走査方向へ縁と縁の間で測定した
距離)を示した。上記パラメータは、以下に説明する図3に、同図に示した強度
曲線19,20の枠内に対応して示した。
【0027】 図3に示した出力強度曲線(推移)19,20の場合または図2で選択した物
体ホルダ14上の遺伝子スポット15の配置の場合、遺伝子スポットは、同一の
蛍光強度を有する。遺伝子スポット15の測定強度が相互に異なっていても、強
度曲線を参照して、遺伝子スポット15を位置決めできる。
【0028】 照明パタン16が均一な照明強度を有し且つ遺伝子スポット15の求めた蛍光
強度が均一であると仮定して、測定した強度曲線20を図3(下部グラフ)に模
式的に示した。
【0029】 照明パタン16の面が遺伝子スポット15の面と完全に重畳していない限り(
完全重畳に至るまで)、測定信号または強度曲線20は、走査方向(x方向、図
2の符号18)へほぼ線形に上昇する(強度曲線の左側の上昇範囲,d)。照明
パタン16の面が、完全に遺伝子スポット15内にある場合は、範囲D−dにわ
たって一定の信号が測定される。照明パタン16の面が、走査推移に伴い再び遺
伝子スポット15の面外に出ると直ちに、ほぼ線形に下降する信号が測定される
(強度曲線の右側の範囲,d)。照明パタン16の面が遺伝子スポットの面と重
畳しない期間には、信号は検知されない(範囲M−d)。
【0030】 図面から知り得ない他の特徴に関しては、反復を避けるため、詳細な説明の総
合的部分を参照されたい。
【0031】 更に付言するが、上述の実施例は、本発明に係る教示を説明するものであるが
、この実施例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る方法を適用するための光学装置の基本的構造の略図である。
【図2】 遺伝子スポットを含む物体ホルダおよび走査路を示す略平面図である。
【図3】 図2に示した走査運動の強度曲線を示す上下に配置した2つのグラフである。
【符号の説明】
1 レーザ光源 2 検知器 3 照明光路 4 2色分光器(ダイクロイックビームスプリッタ) 5 物体面 6 レンズ系 7 照明マスク 8 レンズ系 9 対物レンズ 10 検知光路 11 レンズ系 12 検知マスク 13 レンズ系 14 物体ホルダ 15 遺伝子スポット 16 照明パタン 17 直線(遺伝子スポットの縁範囲の出力強度曲線) 18 直線(遺伝子スポットの中心の出力強度曲線) 19 (直線17にもとづく)出力強度曲線 20 (直線18にもとづく)出力強度曲線
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年11月3日(2000.11.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の名称】 物体構造を見いだし、記録し、場合によっては、評価する方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、特に、物体ホルダ上の物体構造、好ましくは、蛍光発生物体構造、
例えば、遺伝子スポットを見いだし、記録し、場合によっては、評価する方法で
あって、CCDカメラを備えた顕微鏡、走査(ラスタ)顕微鏡または、好ましく
は、共焦点レーザ走査顕微鏡を記録に使用する形式のものに関する。
【0002】
【技術的背景】 ヨーロッパ特許出願公開EP0440342には、共焦点顕微鏡のための顕微
鏡的走査法が開示されている。提案された方法の場合、ゲル層を含む物体ホルダ
上に被検DNAまたはRNA試料を設置する。各種のDNAまたはRNA分子は
、ゲル層内を異なる程度に移動する。この場合、共焦点顕微鏡によって、ゲル層
内の移動経路を参照して分子を決定できる。上記EP出願公開に提案の方法は、
物体ホルダ上の所定の物体構造を迅速に且つ妥当なコストで見いだし、定めるの
には不適である。 多様な用途において、例えば、自動製造プロセスの枠内において、個々の−任
意の−物体構造を位置決めする。しばしば、物体構造を再び見いだして所定の信
頼度で分類する必要がある。
【0003】 本発明は、基本的に、任意の種類の物体構造を見いだし、記録し、場合によっ
ては、次いで評価する方法に関する。この場合、上記物体構造(例えば、蛍光発
生遺伝子スポット)は、通常、物体ホルダ上に配置または設置される。更に、こ
の場合、従来は、いわゆる遺伝子スキャナを使用する方法が対象となる。物体ホ
ルダまたはこのホルダ上に設置された50μm−100μmの範囲の径を有する
蛍光発生スポットを結像する。この場合、通常の微視的像が対象であり、上記像
は、例えば、CCDカメラと組合せて記録する。更に、走査(ラスタ)顕微鏡ま
たは共焦点レーザ顕微鏡(CLSM)も使用できる。共焦点レーザ顕微鏡の場合
、一般に、検知可能なダイナミック範囲が高いので、共焦点レーザ顕微鏡による
検知技術が好ましい。従来の共焦点レーザ顕微鏡で記録する場合、像は、極めて
高い位置分解能で記録され、従って、例えば、物体特定のため、後から、コンピ
ュータ制御による分割操作(セグメント化)が必要である。この操作は、極めて
時間がかかり、著しいコンピュータ容量を必要とする。検知能に鑑みて、記録・
評価法に対する要求は、通常、μm2乗当り1つの分子および約1%にある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】 実際に知られている遺伝子スキャナおよびこの際に使用される方法は、−不必
要に−大きい位置分解能の所要のデータ記録にもとづき且つ所要容量に起因して
高いコンピュータ計算の必要な以降の所要の分割(セグメント化)にもとづき、
極めて大がかりとなり、この場合、装置が、著しく大がかりとなる。更に、コン
ピュータによって実施される各蛍光物体の分割は、しばしば、エラーを伴い、従
って、約1%の所要精度が、必ずしも達成されない。この限りにおいて、実際に
知られている従来の方法は不十分である。
【0005】 従って、本発明の課題は、物体構造を迅速に且つ十分確実に検知できる形式の
、特に、物体ホルダ上の物体構造、好ましくは、蛍光発生物体構造(例えば、遺
伝子スポット)を見いだし、記録し、場合によっては、評価する方法を提供する
ことにある。物体構造の検知は、高能率でなければならない。この場合、特殊な
評価法によって、物体構造の正確且つ迅速で、更に、確実な特定および位置決め
を実現できる。すべての場合、蛍光物体の放射蛍光強度が限定されることがある
という状態を考慮しなければならない。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記課題は、請求項1の特徴によって解決される。上記請求項にもとづき、上
述の種類の方法は、物体面に投影された照明パタンを使用して像データを記録す
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】 本発明にもとづき、物体ホルダ上の物体構造、特に、蛍光発生物体構造−例え
ば、遺伝子スポット−を見いだし、記録し、更に、評価するため、物体空間内の
物体構造を特殊な照明パタンで照明するか、−蛍光発生物体構造の場合は−特殊
な照明パタンによって物体空間内に蛍光を励起すれば有利であることが確認され
ている。これは、物体構造上に特殊な照明パタンを投影することによって実現す
る。さて、本発明に係る態様で、照明パタンの下方を物体ホルダまたは物体構造
−即ち、例えば、蛍光発生遺伝子スポット−を線形に移動させる。この場合、物
体構造の上方を照明パタンを線形に移動することも考えられる。記録時、照明パ
タンの移動推移に対する物体構造の位置に応じて、特定の出力強度が生ずる。こ
の出力は、例えば、照明パタンの時間的、位置的移動と当該の物体構造とのたた
みこみ即ち重ね合わせによって記述できる。出力の形状を参照して、走査が当該
の物体構造の中心で行われたか縁で行われたかを迅速に且つ簡単な演算ルーチン
によって確認できる。経費のかかる分割アルゴリズムを要することなく、対象構
造を位置決めでき、この場合、各物体構造の測定強度が相互に異なれば、物体構
造の位置決めを特に簡単に計算できる。特に物体構造の所定の配置および物体構
造寸法において、境界条件の適切な選択によって、即ち、当該の照明パタンにつ
いて記録した像データの“展開”によって、物体構造の分類および物体構造の位
置決めを一義的に行うことができる。
【0008】 物体空間内に逆反射または蛍光を設定可能な照明パタンによって励起すれば有
利である。即ち、照明パタンの大きさおよびジオメトリを設定でき、かくして、
見いだして記録すべき物体構造に対する最適な適合を取ることができる。
【0009】 更に、照明光路に設けた照明マスクの投影によって照明パタンを形成すれば有
利である。この照明マスクは、光源またはレーザと分光器との間に設置できる。
更に、分光器と物体面の前に設けた対物レンズとの間の配置も考えられ、このよ
うに配置した場合、逆反射または蛍光を自由に通過させるための特殊な方策およ
び照明パタンで反射された照明光部分の直接的検知を避けるための特殊な方策を
取るべきである。すべての場合、照明パタンは、顕微鏡の照明光路に光軸に対称
に配置でき、この場合、照明光は、レンズまたはレンズ系および対物レンズによ
って−照明マスクを介して−物体面または物体構造に投影される。投影された照
明パタンの形状および大きさは、検知すべき物体構造の形状に、場合によっては
更に、大きさに適合させれば有利である。
【0010】 物体構造の照明に関して、逆反射の1つのみの波長よりも多数の波長および1
つのみの蛍光染料よりも多数の蛍光染料を同時に検知できるよう、同一のまたは
異なる照明マスクを含む少なくとも2つの照明光源または適切な分光器を含む照
明光源を使用すれば、更なる利点が得られる。少なくとも2つの照明光源を並置
して並行操作することによって、特に、走査速度を著しく増大できる。
【0011】 逆反射または蛍光分布は、検知光路に設けた検知マスクによって検知され、こ
の場合、分光器と検知器との間に検知マスクを配置すれば更に有利である。検知
マスクのパタンは、−同じく有利な態様で−照明マスクのパタンと少なくとも十
分に同一であり、この限りにおいて、検知すべき物体構造とも一致すれば有利で
ある。
【0012】 基本的に、物体または物体構造にわたって照明パタンを走査することができる
。この場合は、光走査または光束走査が対象である。位置不動の光束の下方を物
体を移動させれば特に有利である。この場合は、物体走査が対象である。物体走
査は、光走査または光束走査に比して好ましい。なぜならば、この場合、結像光
学系をより簡単に構成でき、結果として、更に、コスト減が達成されるからであ
る。
【0013】 物体の特徴づけおよび場合による物体位置の決定は、撮像中にまたは撮像直後
に行うことができる。次いで、像情報の十分な処理を行うことができる。
【0014】 記録中に物体構造を越えて測定された出力量は、照明パタンの時間的、位置的
推移と当該の物体構造との重ね合わせよって求められるか記述される。出力の形
状を参照して、適切な演算ルーチンによって、走査が当該の物体構造の中心で行
われたか縁で行われたかを確認する。すべての場合、強度曲線を参照して、各物
体構造の具体的位置を決定できる。
【0015】 更に、−演算作業および管理データの減少は云うまでもないが−照明パタンに
よって測定した像データに依存して適切な数学的方法によって、記録された物体
構造に関する情報を抽出すれば有利である。この場合、少なくとも2つの異なる
波長の照明光によって像データを同時に記録し、少なくとも2つの異なる検知チ
ャンネルにおいて検知できる。当該の検知チャンネルにおける数学的展開は、対
応する照明マスクによって実施する。この場合、照明マスクおよび検知マスクを
相互に適合させれば有利である。
【0016】 照明および検知は、更に有利な態様で、それぞれ、少なくとも2つの照明マス
クおよび検知マスクによって実施でき、この場合、各照明マスクおよび各検知マ
スクは、異なる形状および大きさを有することができる。照明マスクの所与の形
状に依拠して−更には検知マスクの所与の形状にも依拠して−、特殊なコンピュ
ータ・ハードウェアによって数学的展開を実施できる。この場合、FPGA(=
Field Programmable Gate Arrays)を使用でき
、かくして、リアルタイムでの処理が可能である。理想的な場合、当該の物体構
造の抽出された物体情報のみを記憶する。
【0017】 本発明に係る方法の特別な利点は、データが減少され、かくして、記録・評価
コンピュータの記憶装置および記憶容量に対する要求が減少されるという点にあ
る。更に、この限りにおいて、この場合に必要なシステムのコストも本発明に係
る態様で減少される。
【0018】 物体または物体構造の照明は、本質的に円形、長方形または多角形の照明マス
クを使用して、好ましくは予設定可能な波長の光によって行う。既述の如く、照
明マスクの形状および寸法を当該の物体構造に適合させれば有利である。この場
合、検知は、照明マスクの形状および寸法に適合させ得る本質的に円形、長方形
または多角形の検知マスクによって行う。データ評価のために、測定した強度信
号が、達成可能の反射強度または蛍光強度に関して照明パタンおよび物体構造の
形状の交差関連性を有するという知見が有利である。この場合、たたみこみない
し重ね合わせの数学的特殊例が対象となる。この場合、照明パタンの寸法は、対
応する回折限定式エアリー・ディスクよりも大きい
【0019】 更に付言するが、物体構造は、微視的または巨視的寸法を有することができる
。照明マスクおよび検知マスクの対応する適合が可能である。
【0020】 さて、本発明の教示を有利な態様に構成、改良する多様な可能性がある。これ
に関して、一方では、請求項1に後置の請求項を挙げ、他方では、図面を参照す
る本発明の実施例の以下の説明を挙げる。図面を参照する本発明の好ましい実施
例の説明と組合せて、教示の一般的に好ましい構成および改良を説明する。
【0021】
【実施例】 図1に示した如く、模式的に示した共焦点レーザ走査顕微鏡ユニットが、本発
明に係る方法の適用に役立つ。このユニットは、−本質的構成部材として−レー
ザ光源1および検知器2を含み、この場合、照明光路3は、2色分光器(ダイク
ロイックビームスプリッタ)4を介して物体面5へ向かって方向変更される。照
明光路3には、レンズ系6,照明マスク7,他のレンズ系8,分光器4および物
体面5の前に対物レンズ9が設けてある。逆反射および蛍光は、物体面5から対
物レンズ9,検知光路10,分光器4,レンズ系11を介して検知マスク12に
達し、検知マスク12および他のレンズ系13を介して検知器12に達する。本
発明に係る方法に関して本質的な構成部材は、共役面に設置され、一方では、形
状および寸法に関して相互に適合され、他方では、(物体面5の)当該の物体構
造に適合された照明マスク7および検知マスク12である。
【0022】 図2に、例として、物体構造を載せた物体ホルダ14を模式的に示した。この
場合、具体的に云えば、物体構造は、遺伝子スポット15である。図示の遺伝子
スポット15は、同一の形状および同一の寸法を有し、相互に等間隔に配置され
ている。
【0023】 物体ホルダ14は、本発明に係る方法にもとづき、実際の照明パタン16の下
方においてx方向へ直線17,18に沿って、即ち、当該の遺伝子スポット15
の縁範囲では直線17にもとづき移動され、当該の遺伝子スポット15の中心で
は直線18にもとづき移動される。
【0024】 投影された照明パタン16の形状および、場合によっては、大きさは、検知す
べき物体構造の形状および、場合によって、大きさに適合させることができる。
更に、異なる照明マスク7を含む少なくとも2つの光源を使用できる。少なくと
も2つの照明光源による像記録を比較対照する。走査プロセスは、2つの異なる
方法で実施できる。1つの方法の場合、物体に対して照明パタンを走査させる(
光走査または光束走査)。他の方法の場合、位置不変の照明パタンの下方を物体
を移動することができる。物体の特徴づけは、記録中に既にまたは記録後に行う
ことができる。記録された物体構造は、測定された像データおよび照明パタン1
6の数学的展開による情報抽出によって得られる。像データは、2つの異なる波
長によって同時に記録し、2つの異なる検知器で検知する。各種の検知チャンネ
ルにおいて、対応する照明マスク7によって当該検知信号の展開を実施する。
【0025】 照明マスク7の所与の形状に依拠して、特殊なコンピュータ・ハードウェアに
よって−好ましくは、FPGA(=Field Programmable G
ate Arrays)によって−数学的展開をリアルタイムで実現でき、かく
して、理想的な場合、当該の物体構造の抽出された物体情報のみを記憶すればよ
い。
【0026】 データ減少を実施し、かくして、記録・評価コンピュータの記憶容量に対する
要求が減少される。
【0027】 走査後、図3のグラフに示した−測定された−出力19,20が得られる。こ
の場合、出力19は、図2の直線17にもとづく走査プロセスから得られた結果
であり、出力20は、図2の直線18にもとづく走査プロセスの結果である。
【0028】 出力19,20は、照明パタン16の時間的、位置的推移と当該の遺伝子スポ
ット15との重畳によって数学的に記述できる。出力19,20の形状を参照し
て、簡単な演算ルーチンによって、走査を図2の直線18にもとづき中心で行っ
たか直線17にもとづき縁で行ったかを確認できる。複雑な分割アルゴリズムを
要することなく、各遺伝子スポット15の位置を決定できる。
【0029】 上述の説明を補足して云うが、図2には、同図において円形に構成した照明パ
タン16の径d,同図に同じく円形に示した遺伝子スポット15の径Dおよび隣
接の2つの遺伝子スポット15の間の距離M(走査方向へ縁と縁の間で測定した
距離)を示した。上記パラメータは、以下に説明する図3に、同図に示した出力
強度曲線19,20の枠内に対応して示した。
【0030】 図3に示した出力19,20の場合または図2で選択した物体ホルダ14上の
遺伝子スポット15の配置の場合、遺伝子スポットは、同一の蛍光強度を有する
。遺伝子スポット15の出力量が相互に異なっていても、出力を参照して、遺伝
子スポット15を位置決めできる。
【0031】 照明パタン16が均一な照明強度を有し且つ遺伝子スポット15の求めた蛍光
強度が均一であると仮定して、測定した出力曲線20を図3(下部グラフ)に模
式的に示した。
【0032】 照明パタン16の面が遺伝子スポット15の面と完全に重畳しない間、測定信
号または出力曲線20の推移は、走査方向(x方向、図2の符号18)へほぼ線
形に上昇する(出力曲線の左側の上昇範囲,d)。照明パタン16の面が、完全
に遺伝子スポット15内にある場合は、範囲D−dにわたって一定の信号が測定
される。照明パタン16の面が、走査推移に伴い再び遺伝子スポット15の面外
に出ると直ちに、ほぼ線形に下降する信号が測定される(出力曲線の右側の範囲
,d)。照明パタン16の面が遺伝子スポットの面と重畳しない期間には、信号
は検知されない(範囲M−d)。
【0033】 本質的に、円形、長方形または多角形の照明マスク7を使用して、好ましくは
予設定可能な波長の光による照明を行う。
【0034】 照明マスク7は、均一な照明強度を実現できるよう構成されている。
【0035】 更に、本質的に円形、長方形または多角形の検知マスク12を使用して、検知
を行う。
【0036】 測定された強度信号は、達成可能な反射強度または蛍光強度に関する照明パタ
ン16および物体構造の形状の交差関連性を有し、即ち、たたみこみないし重ね
合わせの数学的特殊例を示す。
【0037】 照明パタン16の寸法は、対応する回折限定式エアリー・ディスクよりも大き
く選択されている。
【0038】 物体構造は、微視的寸法を有することができる。同じく、物体構造は巨視的寸
法を有することも可能である。
【0039】 図面から知り得ない他の特徴に関しては、反復を避けるため、詳細な説明の総
合的部分を参照されたい。
【0040】 更に付言するが、上述の実施例は、本発明に係る教示を説明するものであるが
、この実施例に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る方法を適用するための光学装置の基本的構造の略図である。
【図2】 遺伝子スポットを含む物体ホルダおよび走査路を示す略平面図である。
【図3】 図2に示した走査運動のを示す上下に配置した2つのグラフである。
【符号の説明】 1 レーザ光源 2 検知器 3 照明光路 4 2色分光器(ダイクロックビームスプリッタ) 5 物体面 6 レンズ系 7 照明マスク 8 レンズ系 9 対物レンズ 10 検知光路 11 レンズ系 12 検知マスク 13 レンズ系 14 物体ホルダ 15 遺伝子スポット 16 照明パタン 17 直線(遺伝子スポットの縁範囲の出力) 18 直線(遺伝子スポットの中心の出力) 19 (直線17にもとづく)出力曲線(推移) 20 (直線18にもとづく)出力曲線(推移)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2G043 AA03 BA16 CA09 EA01 FA02 GA02 GA04 GB01 HA01 HA09 JA02 KA02 KA09 LA03 MA01 NA01 NA05 NA06 NA16 2G059 AA05 BB12 CC16 EE02 EE07 FF03 GG01 HH02 JJ07 JJ11 JJ22 KK04 MM01 MM09 MM10 NN01 2H052 AA07 AA08 AA09 AC04 AD19 AD31 AF02

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 特に、物体ホルダ(14)上の物体構造、好ましくは、蛍光
    発生物体構造、例えば、遺伝子スポット(15)を見いだし、記録し、場合によ
    っては、評価する方法であって、CCDカメラを備えた顕微鏡、ラスタ顕微鏡ま
    たは、好ましくは、共焦点レーザ走査顕微鏡を記録に使用する形式のものにおい
    て、物体面(5)に投影された照明パタン(16)を使用して像データを記録す
    ることを特徴とする方法。
  2. 【請求項2】 設定可能な照明パタン(16)によって物体空間内に逆反射
    または蛍光を励起することを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 照明パタン(16)の大きさおよびジオメトリを設定できる
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 照明光路(3)に設けた照明マスク(7)の投影によって照
    明パタン(16)を形成することを特徴とする請求項1−3の1つに記載の方法
  5. 【請求項5】 照明パタン(16)が、照明光路(13)に光軸に対称に配
    置されていることを特徴とする請求項4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 投影された照明パタン(16)の形状および、場合によって
    は、大きさを検知すべき物体構造の形状および、場合によっては、大きさに適合
    させ得ることを特徴とする請求項2−5の1つに記載の方法。
  7. 【請求項7】 同一のまたは異なる照明マスク(7)を含む少なくとも2つ
    の照明源を使用することを特徴とする請求項1−6の1つに記載の方法。
  8. 【請求項8】 少なくとも2つの照明源を使用して像記録を並行的に行うこ
    とを特徴とする請求項1−7の1つのに記載の方法。
  9. 【請求項9】 検知光路(10)に設けた検知マスク(12)によって逆反
    射、特に、蛍光分布を検知することを特徴とする請求項1−8の1つに記載の方
    法。
  10. 【請求項10】 照明マスク(7)のパタンが、検知マスク(12)のパタ
    ンと少なくとも十分に同一であることを特徴とする請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 物体に対して照明パタン(16)を走査(光走査または光
    束走査)することを特徴とする請求項1−10の1つに記載の方法。
  12. 【請求項12】 位置不変の照明パタン(16)の下方を物体を移動させる
    (物体走査)ことを特徴とする請求項1−10の1つに記載の方法。
  13. 【請求項13】 記録中または記録後に物体の特徴づけおよび、場合によっ
    ては、物体位置の決定を行うことを特徴とする請求項1−12の1つに記載の方
    法。
  14. 【請求項14】 記録中に物体構造を越えて測定された複数の出力強度曲線
    (19,20)を、照明パタン(16)と当該物体構造との各出力強度の重ね合わ
    せによって数学的に記述することを特徴とする請求項1−13の1つに記載の方
    法。
  15. 【請求項15】 前記複数の出力強度曲線(19,20)の形状を参照して
    適切な演算ルーチンによって、走査を物体構造の中心で行ったか縁で行ったかを
    確認することを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記複数の出力強度曲線(19,20)を参照して、各物
    体構造の具体的位置を決定することを特徴とする請求項14または15に記載の
    方法。
  17. 【請求項17】 記録された物体構造に関する情報の抽出を、照明パタン(
    16)によって測定した像データの数学的展開によって行うことを特徴とする請
    求項1−16の1つに記載の方法。
  18. 【請求項18】 少なくとも2つの異なる波長の照明光によって像データを
    同時記録し、少なくとも2つの異なる検知チャンネルにおいて検知することを特
    徴とする請求項17に記載の方法。
  19. 【請求項19】 当該の検知チャンネルにおける数学的展開を対応する照明
    マスク(7)によって実施することを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】 照明および検知のための少なくとも2つのマスク(7,1
    2)によってそれぞれ照明および検知を同時に実施し、この場合、各照明および
    検知のための各マスク(7,12)が、異なる形状および大きさを有することが
    できることを特徴とする請求項1−19の1つに記載の方法。
  21. 【請求項21】 照明マスク(7)の所定の形状に依拠して、特殊なコンピ
    ュータ・ハードウェアによって−好ましくは、FPGA(=Field Pro
    grammable Gate Arrays)によって−リアルタイムで数学
    的展開を形成でき、従って、理想的な場合には、物体構造の抽出された物体情報
    のみを記憶することを特徴とする請求項1−20の1つに記載の方法。
  22. 【請求項22】 データ減少を実施し、かくして、記録・評価コンピュータ
    の記憶容量に対する要求を減少することを特徴とする請求項1−21の1つに記
    載の方法。
  23. 【請求項23】 本質的に円形、長方形または多角形の照明マスク(7)を
    使用して、好ましくは波長を予設定できる光によって照明を行うことを特徴とす
    る請求項1−22の1つに記載の方法。
  24. 【請求項24】 照明マスク(7)が、均一な照明強度を実現できることを
    特徴とする請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 本質的に円形、長方形マスク多角形の検知マスク(12)
    によって検知を行うことを特徴とする請求項23または24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 測定された強度信号が、照明パタン(16)および達成可
    能な反射強度または蛍光強度に関する物体構造の形状の交差関連性、即ち、重ね
    合わせの特殊事例であることを特徴とする請求項1−25の1つに記載の方法。
  27. 【請求項27】 照明パタン(16)の寸法が、対応する回折限定式エアリ
    ー・ディスクよりも大きいことを特徴とする請求項1−26の1つに記載の方法
  28. 【請求項28】 物体構造が、微視的寸法を有することを特徴とする請求項
    1−27の1つに記載の方法。
  29. 【請求項29】 物体構造が、巨視的寸法を有することを特徴とする請求項
    1−27の1つに記載の方法。
JP2000589986A 1998-12-18 1999-12-09 物体構造を見いだし、記録し、場合によっては、評価する方法 Withdrawn JP2002537570A (ja)

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