JP2002537472A - 重ね塗り塗膜を製造するためのトリシクロデカンジメタノールの使用 - Google Patents

重ね塗り塗膜を製造するためのトリシクロデカンジメタノールの使用

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Abstract

(57)【要約】 重ね塗り塗膜中の付着助剤としての重ね塗り塗膜、殊に重ね塗りクリヤーラッカー層を製造するためのトリシクロデカンジメタノールの使用、少なくとも1つの結合剤、少なくとも1つの架橋剤およびトリシクロデカンジメタノールを含有する被覆剤、殊にクリヤーラッカー、ならびに重ね塗りクリヤーラッカー層中の中間層の付着力を改善する方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、重ね塗り塗膜、殊に重ね塗りクリヤーラッカーを製造するためのト
リシクロデカンジメタノールの新規使用および重ね塗り塗膜、殊に重ね塗りクリ
ヤーラッカー中の付着助剤としてのトリシクロデカンジメタノールの新規使用に
関する。更に、本発明は、トリシクロデカンジメタノールを含有する新規被覆剤
、殊に新規クリヤーラッカーに関する。更に、本発明は、重ね塗りクリヤーラッ
カー中での中間層付着力を改善するための新規方法に関する。更に、本発明は、
重ね塗りクリヤーラッカーを含む新規の重ね塗り塗膜に関する。更に、本発明は
、ウェットオンウェット法に基づく重ね塗り塗膜を製造するための新規方法に関
する。とりわけ、本発明は、コンテナコーティングおよびコイルコーティングを
含む、新規の重ね塗り塗膜、殊に量産自動車用塗膜、自動車修復塗膜および工業
用塗膜への使用に関する。
【0002】 気候、殊に太陽光の入射および酸性雨、しかもしばしば機械的な応力、殊に洗
浄ブラシ清浄化装置に晒される上塗りの安定性についての要件は、絶えずますま
す高度になっている。これは、前記要件を満たし、付加的に光沢、表面の平滑さ
および色についてのなお最高の光学的要求を満足させなければならない自動車塗
装に特に当てはまる。
【0003】 これまで、この問題は、環境保護条例に対する高められた要件に相応して本質
的に水性被覆剤から形成された重ね塗り塗膜を支持体上に塗布することによって
解決された。この重ね塗り塗膜は、金属支持体の場合には、周知のように、水性
電気泳動ラッカー、水充填剤、水ベースラッカーおよび溶剤含有クリヤーラッカ
ーから製造される。電気泳動ラッカーおよび水充填剤は、それぞれ塗布後に焼き
付けられ、次に下塗りを形成する。この上に水ベースラッカーは塗布され、中間
乾燥される。このなお硬化されていない層上にクリヤーラッカーは塗布され、そ
の後に2つの層は、共通に硬化される(ウェットオンウェット法)。プラスチッ
クを支持体として使用する場合には、周知のように、電気泳動ラッカーの位置で
ハイドロプライマーコーティング(Hydrogrundierungen )が使用される。
【0004】 重ね塗り上塗り塗膜を製造するためのウェットオンウェット法は、例えば米国
特許第3639147号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第333307
2号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3814853号明細書、英国特
許第2012191号明細書、米国特許第3953644号明細書、欧州特許出
願公開第0260447号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第39038
04号明細書、欧州特許出願公開第0320552号明細書、ドイツ連邦共和国
特許出願公開第3628124号明細書、米国特許第4719132号明細書、
欧州特許出願公開第0297576号明細書、欧州特許出願公開第006993
6号明細書、欧州特許出願公開第0089497号明細書、欧州特許出願公開第
0195931号明細書、欧州特許出願公開第0228003号明細書、欧州特
許出願公開第号明細書0038127およびドイツ連邦共和国特許出願公開第2
818100号明細書に記載されている。
【0005】 光学的または目視的な外観および耐候安定性のためには、なかんずく重ね塗り
塗膜の2つの最上層が重要である。即ち、重ね塗り塗膜の水性ベースラッカーは
、色および/または光学的効果、例えばメタリック効果または干渉効果を与え、
一方、クリヤーラッカーは、耐引掻性および耐蝕性、即ち環境に応じて損傷を与
える物質に抗する安定性とともに、所謂外観、即ち光沢、輝度および流展性に役
立つ。この場合、水性ベースラッカーおよびクリヤーラッカーは、望ましくは好
ましい特性プロフィールを有する複合体を生じるためには、互いに極めて微細に
調整されることが必要である。
【0006】 水性ベースラッカーならびに前記要件に本質的に当てはまる相応する塗膜は、
欧州特許出願公開第0089497号明細書、欧州特許出願公開第025654
0号明細書、欧州特許出願公開第0260447号明細書、欧州特許出願公開第
0297576号明細書、WO 96/12747、欧州特許出願公開第052
3610号明細書、欧州特許出願公開第0523610号明細書、欧州特許出願
公開第0228003号明細書、欧州特許出願公開第0397806号明細書、
欧州特許出願公開第0574417号明細書、欧州特許出願公開第053151
0号明細書、欧州特許出願公開第0581211号明細書、欧州特許出願公開第
0708788号明細書、欧州特許出願公開第0593454号明細書、ドイツ
連邦共和国特許出願公開第4328092号明細書、欧州特許出願公開第029
9148号明細書、欧州特許出願公開第0394737号明細書、欧州特許出願
公開第0590484号明細書、欧州特許出願公開第0234362号明細書、
欧州特許出願公開第0234361号明細書、欧州特許出願公開第054381
7号明細書、WO 95/14721、欧州特許出願公開第0521928号明
細書、欧州特許出願公開第0522420号明細書、欧州特許出願公開第052
2419号明細書、欧州特許出願公開第0649865号明細書、欧州特許出願
公開第0536712号明細書、欧州特許出願公開第0596460号明細書、
欧州特許出願公開第0596461号明細書、欧州特許出願公開第058481
8号明細書、欧州特許出願公開第0669356号明細書、欧州特許出願公開第
0634431号明細書、欧州特許出願公開第0678536号明細書、欧州特
許出願公開第0354261号明細書、欧州特許出願公開第0424705号明
細書、WO 97/49745、WO 97/49747または欧州特許出願公
開第0401565号明細書の記載から公知である。
【0007】 この水性ベースラッカーは、なかんずく陰イオン性に安定化されたポリウレタ
ンを含有し、この場合には、中和剤として官能性ポリアミンおよび/または官能
性ポリアミノアルコール、例えばトリエチルアミン、メチルエタノールアミンお
よび/またはジメチルエタノールアミンが使用される。
【0008】 現在の量産自動車用塗膜および自動車修復塗膜において、今日では多数の異な
るクリヤーラッカー、例えば溶剤含有一成分系(1K)クリヤーラッカー、二成
分系(2K)クリヤーラッカーまたは多成分系(3K、4K)クリヤーラッカー
、水性二成分系(2K)クリヤーラッカーまたは水性多成分系(3K、4K)ク
リヤーラッカー、粉末クリヤラッカー、粉末スラリークリヤーラッカーまたはU
Vクリヤーラッカー、殊に溶剤不含のものまたは粉末状のものが使用されている
。前記の全てのクリヤーラッカーは、それぞれの使用目的に意図的に利用される
、全く特殊な利点を有する。
【0009】 即ち、例えば一成分系(1K)クリヤーラッカーは、最高の光学的要求を満足
させ、耐摩耗性であるが、しかし、当該クリヤーラッカーは、しばしば耐候性が
不十分である。これに対して、二成分系(2K)クリヤーラッカーまたは多成分
系(3K、4K)クリヤーラッカーを基礎とする極端なクリヤーラッカー層は、
実際に耐候性であるが、しかし、しばしば耐摩耗性が不十分である。
【0010】 従って、重ね塗り塗膜の範囲内で、例えば耐候性でもあり耐摩耗性でもある重
ね塗りクリヤーラッカー層を得るために、互いに物質的に異なるクリヤーラッカ
ー層を互いに組み合わせるという特殊な利点を得ることができることは、原則的
に望ましいことであろう。更に、この利点は、付加的な費用なしに使用者により
実現される。
【0011】 それにも拘わらず、これは直ちには実現させることができない。それというの
も、公知のクリヤーラッカーを組み合わせて重ね塗りクリヤーラッカー層を形成
させた場合には、中間層の付着力という困難な問題が起こるからである。この問
題は、クリヤーラッカー最上層が剥離されるだけでなく、その下のクリヤーラッ
カー層も剥離されるということをまねく。この問題は、まさに修復クリヤーラッ
カーが量産自動車用塗膜のクリヤーラッカー層との堅固な複合体を形成させなけ
ればならない自動車修復塗膜の場合に特に明らかである。これまで、中間層付着
力の前記問題は、修復すべきクリヤーラッカー層の研磨によってのみ解決される
ことができた。それにも拘わらず、この方法は、塗装店における付加的な作業工
程であり、このことは、原則的に欠点である。
【0012】 本発明の課題は、公知技術水準の欠点をもはや有さず、卓越した光学的特性プ
ロフィールもしくは卓越した外観とともに高い硬度、耐引掻性および耐蝕性を有
する新規の重ね塗り塗膜を提供することであり、この場合には、表面損傷および
層剥離は、もはや起こらない。更に、本発明の課題は、簡単な方法で安全に確実
に新規の重ね塗り塗膜を生じる、重ね塗り塗膜を製造するための新規方法を提供
することであった。
【0013】 それに応じて、少なくとも1つの結合剤および少なくとも1つの架橋剤ならび
にトリシクロデカンジメタノールを含有する、新規の被覆剤、殊に新規のクリヤ
ーラッカーが見い出された。
【0014】 以下、新規の被覆剤は、“本発明による被覆剤”と呼称する。
【0015】 更に、 (A)ベースラッカー層、 (B)中間層としての第1のクリヤーラッカー層および (C)最上層としての第2のクリヤーラッカー層 を含む、場合によっては下塗りした支持体上の重ね塗り塗膜が見い出されたが、
この場合この重ね塗り塗膜は、クリヤーラッカー層(B)および(C)の製造に
使用される少なくとも1つの被覆剤(B)および(C)がトリシクロデカンジメ
タノールを有効量で含有することによって特徴付けられている。
【0016】 以下、新規の高度に耐引掻性の重ね塗り塗膜は、“本発明による重ね塗り塗膜
”と呼称される。
【0017】 更に、少なくとも次の処理工程: (I)場合によっては下塗りした支持体上にベースラッカー(A)を塗布し、 (II)塗布されたベースラッカー(A)を中間乾燥させ、 (III)第1のクリヤーラッカー(B)を塗布し、 (IV)処理工程(I)および(III)で塗布された層(A)および(B)を
共通に硬化させ(ウェットオンウェット法)、 (V)処理工程(IV)で硬化されたクリヤーラッカー層(B)上に物質的に第
1のクリヤーラッカー層(B)と異なる第2のクリヤーラッカー層(C)を塗布
し、かつ (VI)処理工程(V)で塗布されたクリヤーラッカー層(C)を硬化させるか
または選択的に (I)場合によっては下塗りした支持体上にベースラッカー(A)を塗布し、 (II)塗布されたベースラッカー(A)を中間乾燥させ、 (III)第1のクリヤーラッカー(B)を塗布し、 (IV)塗布されたクリヤーラッカー(B)を中間乾燥させ、 (V)処理工程(IV)で中間乾燥されたクリヤーラッカー層(B)上に第2の
クリヤーラッカー層(C)を塗布し、かつ (VI)ラッカー層(A)、(B)および(C)を共通に硬化させる(ウェット
オンウェット法)ことを含む、重ね塗り塗膜を製造する方法が見い出されたが、
この場合には、クリヤーラッカー層(B)および(C)の製造に使用される少な
くとも1つの被覆剤(B)および(C)は、トリシクロデカンジメタノールを有
効量で含有することによって特徴付けられている。
【0018】 以下、重ね塗り塗膜を製造するための新規方法は、簡略化のために“本発明に
よる方法”と呼称される。
【0019】 公知技術水準に関連して、意外なことに当業者には、本発明の基礎となる課題
をトリシクロデカンジメタノールの新規種類の使用により本発明による重ね塗り
塗膜の範囲内および本発明による方法の範囲内で解決することができたことは、
予測することができるものではなかった。殊に、クリヤーラッカー層の重ね塗り
構造にも拘わらず、中間層の付着力、ひいては層剥離の問題はもはや起こらなか
った。更に、意外なことに、トリシクロデカンジメタノールの新規種類の使用に
基づいて、クリヤーラッカー層(B)および(C)を物質的に幅広く変動させる
ことが可能になり、したがって多種多様の好ましい特性プロフィールを簡単でエ
レガントな方法で調節することができる。それによって、本発明による重ね塗り
塗膜は、特に簡単で正確にそれぞれの使用目的の要件に適合させることができる
【0020】 本発明による被覆剤、殊に本発明によるクリヤーラッカーの本発明で本質的な
成分は、トリシクロデカンジメタノールである。更に、本発明による被覆剤は、
なお少なくとも1つの結合剤および少なくとも1つの架橋剤を含有する。
【0021】 この場合、トリシクロデカンジメタノールの含量は、広範囲に変動することが
できる。それにも拘わらず、本発明によれば、それぞれ本発明による被覆剤に対
して0.2〜20質量%、有利に1.0〜7.0質量%、殊に2.0〜5.0質
量%の量を使用することは、有利である。
【0022】 本発明によれば、結合剤としては、全部のオリゴマーおよびポリマー、例えば
塗料分野において通常、結合剤として使用されるものがこれに該当する。特に好
適であるのは、結合剤、例えばクリヤーラッカーに使用されるものである。
【0023】 それに応じて、本発明によれば、架橋剤として全部の化合物、例えば塗料分野
において通常使用されるものがこれに該当する。特に好適であるのは、架橋剤、
例えばクリヤーラッカー中に使用されるものである。
【0024】 従って、本発明による被覆剤は、クリヤーラッカー、殊に一成分系(1K)ク
リヤーラッカー、溶剤含有二成分系(2K)クリヤーラッカーまたは多成分系(
3K、4K)クリヤーラッカー、水性二成分系(2K)クリヤーラッカーまたは
水性多成分系(3K、4K)クリヤーラッカー、粉末クリヤラッカー、粉末スラ
リークリヤラッカーまたはUVクリヤーラッカー、殊に溶剤不含UVクリヤーラ
ッカーまたは粉末状UVクリヤーラッカーとして使用される。
【0025】 本発明による被覆剤は、専ら塗膜の製造に使用されることができる。例えば、
この被覆剤は、1回塗りクリヤーラッカーまたは重ね塗りクリヤーラッカーと一
緒の下塗りしたかまたは下塗りしてない金属、ガラス、木材、プラスチックまた
は紙の被覆に使用することができる。
【0026】 それにも拘わらず、本発明による被覆剤の特殊な利点は、本発明による重ね塗
り塗膜の製造のために前記被覆剤を使用する場合に特に明らかに暴露される。
【0027】 本発明による重ね塗り塗膜のためには、少なくとも2つ、有利に2つのクリヤ
ーラッカー層を重ねて塗布することは、本質的なことである。この場合、原則的
には、本発明による被覆剤を使用すること、即ちクリヤーラッカー層が物質的に
は互いに区別されないことが可能である。
【0028】 それにも拘わらず、本発明によれば、クリヤーラッカー層が物質的に互いに区
別されること、即ち少なくとも1つの第1のクリヤーラッカー層(B)および第
2のクリヤーラッカー層(C)が使用されることは、有利である。それというの
も、この場合には、異なるクリヤーラッカーの好ましい性質を有する本発明によ
り望ましい組合せ物が生じるからである。
【0029】 この場合には、少なくとも1つのクリヤーラッカー層(B)またはクリヤーラ
ッカー(C)は、本発明による被覆剤から製造される。この場合、トリシクロデ
カンジメタノールは、クリヤーラッカー層(B)の製造に使用されるクリヤーラ
ッカー(B)中またはクリヤーラッカー層(C)の製造に使用されるクリヤーラ
ッカー(C)中で有効量、殊に前記量で含有されている。本発明によれば、トリ
シクロデカンジメタノールが本発明によるクリヤーラッカー(B)中に存在して
いることは、有利である。
【0030】 しかし、本発明によれば、クリヤーラッカー(B)および(C)は、物質的に
互いに区別される、本発明による被覆剤であることができる。
【0031】 詳細には如何なる変法が優れているのかは、本発明による重ね塗り塗膜の望ま
しい特性プロフィールにより左右され、それに基づいて中間層の付着力の問題が
如何に重大な意味をもつのかは、解明されなければならない。
【0032】 それによれば、本発明による被覆剤の本発明による好ましい基礎は、熱的に硬
化され、および/または化学線で硬化される全ての常用の公知のクリヤーラッカ
ーである。本発明の範囲内で、化学線は、電子線およびUV線、殊にUV線であ
る。
【0033】 クリヤーラッカーは、結合剤中および架橋剤中で互いに架橋反応を生じる反応
性官能基を含有する(補足的な基の原理)。
【0034】 本発明により使用することができる適した補足的な反応性官能基の例は、以下
の概要に記載されている。概要として、変数Rは、非環式または環式の脂肪族基
、芳香族基および/または芳香族脂肪族(芳香脂肪族)基を表わし;変数R
よびRは、同一かまたは異なる脂肪族基を表わすかまたは互いに結合して脂肪
族環またはヘテロ脂肪族環を形成する。
【0035】
【化1】
【0036】
【化2】
【0037】 適した一成分系(1K)クリヤーラッカー、二成分系(2K)クリヤーラッカ
ーまたは多成分系(3K、4K)クリヤーラッカーの例は、例えばドイツ連邦共
和国特許出願公開第4204518号明細書、米国特許第5474811号明細
書、米国特許第5356669号明細書、米国特許第5605965号明細書、
WO 94/10211、WO 94/10212、WO 94/10213、
欧州特許出願公開第0594068号明細書、欧州特許出願公開第059407
1号明細書、欧州特許出願公開第0594142号明細書、欧州特許出願公開第
0604992号明細書、WO 94/22969、欧州特許出願公開第059
6460号明細書またはWO 92/22615の記載から公知である。
【0038】 一成分系(1K)クリヤーラッカーは、殊にヒドロキシル基含有結合剤および
架橋剤、例えば封鎖されたポリイソシアネート、トリス(アルコキシカルボニル
アミノ)トリアジンおよび/またはアミノプラスト樹脂を含有する。もう1つの
変法において、この一成分系(1K)クリヤーラッカーは、結合剤として側位の
カルバメート基および/またはアロファネート基を有するポリマーおよびカルバ
メート変性アミノプラスト樹脂および/またはアロファネート変性アミノプラス
ト樹脂を含有する。
【0039】 二成分系(2K)クリヤーラッカーまたは多成分系(3K、4K)クリヤーラ
ッカーは、本質的成分として公知のヒドロキシル基含有結合剤および使用される
まで別個に貯蔵されている架橋剤としてのポリイソシアネートを含有する。
【0040】 このクリヤーラッカーに適した結合剤の例は、式: -O-(CO)-NH -O-(CO)-NH-(CO)-NH で示される、少なくとも2個の側位または末端位のカルバメート基および/また
はアロファネート基を有するオリゴマーおよび/またはポリマーである。
【0041】 オリゴマーおよび/またはポリマーとしては、原則的に全ての常用の公知のオ
リゴマーまたはポリマーがこれに該当する。適したオリゴマーおよびポリマーの
例は、エチレン系不飽和モノマー、殊にポリ(メタ)アクリレート、ならびにポ
リエステル、アルキド、ポリウレタン、アクリル化ポリウレタン、アクリル化ポ
リエステル、ポリラクトン、ポリカーボネート、ポリエーテル、エポキシ樹脂−
アミン付加物、(メタ)アクリレートジオール、部分鹸化されたポリビニルエス
テルまたはポリ尿素の線状に形成されたコポリマーおよび/または分枝鎖状に形
成されたコポリマーおよび/またはブロック状に形成されたコポリマー、櫛状に
形成されたコポリマーおよび/またはランダムに形成されたコポリマーであり、
この中で、エチレン系不飽和モノマー、殊にポリ(メタ)アクリレートのコポリ
マーは特に好ましく、したがって特に有利に使用される。
【0042】 カルバメート基の導入は、この基を有するモノマーを組み入れることによって
行なうことができる。この種の適したモノマーの例は、カルバメート基またはア
ロファネート基を有するエチレン性不飽和モノマーである。
【0043】 カルバメート基を有する適したエチレン性不飽和モノマーの例は、欧州特許出
願公開第0675141号明細書、米国特許第3479328号明細書、米国特
許第3674838号明細書、米国特許第4126747号明細書、米国特許第
4279833号明細書または米国特許第4340497号明細書に記載されて
いる。
【0044】 しかし、カルバメート基の導入は、ポリマー類似の反応によってオリゴマーお
よび/またはポリマー中に導入することもできる。この種の適した方法の例は、
米国特許第4758632号明細書、米国特許第4301257号明細書または
米国特許第2979514号明細書に記載から公知である。
【0045】 特に有利に使用することができるポリ(メタ)アクリレートの例は、米国特許
第5474811号明細書、米国特許第5356669号明細書、米国特許第5
605965号明細書、WO 94/10211、WO 94/10212、W
O 94/10213、欧州特許出願公開第0594068号明細書、欧州特許
出願公開第0594071号明細書または欧州特許出願公開第0594142号
明細書の記載から公知である。
【0046】 アロファネート基の導入のために、少なくとも2個、有利に少なくとも3個の第
1ヒドロキシル基および/または第2ヒドロキシル基、殊に第1ヒドロキシル基
を有するオリゴマーおよびポリマーは、アロファン酸アルキルエステルおよびア
ロファン酸アリールエステルを用いて30〜200℃、有利に50〜160℃、
特に有利に60〜150℃、殊に80〜140℃でトランスアロファネート化さ
れる。この反応は、溶液中または塊状で、有利に溶液中で実施される。反応混合
物に通常の公知の抑制剤、例えばトリアルキルホスファイト、殊にトリイソデシ
ルホスファイトを添加することは望ましい。更に、常用の公知のエステル交換触
媒、例えば錫化合物、殊にジブチル錫ジオキシドを使用することは、有利である
【0047】 本発明により使用することができる適したアロファネートの例は、アロファン
酸メチルエステル、アロファン酸エチルエステル、アロファン酸プロピルエステ
ル、アロファン酸ブチルエステル、アロファン酸ペンチルエステルまたはアロフ
ァン酸フェニルエステルであり、これらの中でアロファン酸メチルエステルおよ
びアロファン酸エチルエステルは、特に好ましく、したがって本発明によれば、
特に有利に使用される。
【0048】 少なくとも2個、有利に少なくとも3個の第1ヒドロキシル基および/または
第2ヒドロキシル基、殊に第1ヒドロキシル基を有する本発明により使用するこ
とができるオリゴマーおよびポリマーとしては、有利にエチレン系不飽和モノマ
ー、殊にポリ(メタ)アクリレート、ならびにポリエステル、アルキド、ポリウ
レタン、アクリル化ポリウレタン、アクリル化ポリエステル、ポリラクトン、ポ
リカーボネート、ポリエーテル、エポキシ樹脂−アミン付加物、(メタ)アクリ
レートジオール、部分鹸化されたポリビニルエステル、ポリ尿素;非環式モノオ
レフィンおよび環式モノオレフィンの複分解反応によって取得されるオリゴマー
からヒドロホルミル化および引続く水素化によって得ることができるオリゴマー
ポリオール;または脂肪族ポリオールの線状に形成されたコポリマーおよび/ま
たは分枝鎖状に形成されたコポリマーおよび/またはブロック状に形成されたコ
ポリマー、櫛状に形成されたコポリマーおよび/またはランダムに形成されたコ
ポリマーがこれに該当し、この中で、エチレン系不飽和モノマー、殊にポリ(メ
タ)アクリレートのコポリマーが特に好ましく、したがって特に有利に使用され
る。
【0049】 記載されたオリゴマーおよびポリマーは、ヒドロキシル基とともになお別の官
能基、例えばアクリロイル基、エーテル基、アミド基、イミド基、チオ基、カル
ボネート基またはエポキシ基を有することができる。
【0050】 一成分系(1K)クリヤーラッカー、二成分系(2K)クリヤーラッカーまた
は多成分系(3K、4K)クリヤーラッカーに特に十分に適した他の結合剤は、
80〜200mgKOH/gのOH価およびKOH20mg/g未満の酸価を有
するポリアクリレート樹脂が適している。好ましくは、ポリアクリレート樹脂は
、1500〜30000、有利に2000〜15000、殊に2500〜500
0の数平均分子量Mnを有する。
【0051】 特に好ましくは、以下のモノマー (a1)(a2)、(a3)、(a4)、(a5)、(a6)および(a7)と
は異なり、(a2)、(a3)、(a4)、(a5)、(a6)および(a7)
と共重合しうる、本質的に酸基不含の(メタ)アクリル酸エステルまたはこのよ
うなモノマーからの混合物、 (a2)一分子当たり少なくとも1個のヒドロキシル基を有しかつ本質的に酸基
不含である、(a1)、(a3)、(a4)、(a5)、(a6)および(a7
)と共重合しうる、(a5)とは異なるエチレン性不飽和モノマーまたはこのよ
うなモノマーからの混合物、 (a3)1分子につき相応する酸陰イオン基に変換しうる少なくとも1個の酸基
を有する、(a1)、(a2)、(a4)、(a5)、(a6)および(a7)
と共重合しうるエチレン性不飽和モノマーまたはこのようなモノマーからの混合
物、 (a4)場合によっては1個以上のビニル芳香族炭化水素、 (a5)アクリル酸および/またはメタクリル酸と1分子当たり5〜18個のC
原子を有するα位で分岐したモノカルボン酸のグリシジルエステル(例えば、Ca
rdura(登録商標)の名称で市場で入手可能なグリシジルエステル)との少なく
とも1つの反応生成物またはこの反応生成物の代わりに、1分子当たり5〜18
個のC原子を有するα位で分岐したモノカルボン酸のグリシジルエステル(例え
ば、Cardura(登録商標)の名称で市場で入手可能なグリシジルエステル)との
重合反応の間または重合反応後に反応されるアクリル酸および/またはメタクリ
ル酸、 (a6)以下に詳細に記載された、本発明により使用することができる少なくと
も1つのポリシロキサンマクロモノマーならびに (a7)場合によっては(a1)、(a2)、(a3)、(a4)、(a5)お
よび(a6)と共重合しうる、(a1)、(a2)、(a3)、(a4)、(a
5)および(a6)とは異なる、本質的に酸基不含のエチレン性不飽和モノマー
またはこのようなモノマーからの混合物 を有機溶剤中または溶剤混合物中で少なくとも1つの重合開始剤の存在下に場合
によっては調節剤の存在で共重合させることによって得ることができるポリアク
リレート樹脂が使用され、この場合 (a1)、(a2)、(a3)、(a4)、(a5)、(a6)および(a7)
は、ポリアクリレート樹脂が望ましいOH価、酸価および望ましい分子量を有す
る程度の種類および量で選択される。
【0052】 本発明により使用されるポリアクリレート樹脂を製造するために、モノマー(
a1)として(a2)、(a3)、(a4)、(a5)、(a6)および(a7
)と共重合しうる、(メタ)アクリル酸の本質的に酸基不含のエステルまたはこ
のような(メタ)アクリル酸エステルからの混合物を使用することができる。例
として、アルキル基中に20個までの炭素原子を有するアルキルアクリレートお
よびアルキルメタクリレート、例えばメチルアクリレート、エチルアクリレート
、プロピルアクリレート、n−ブチルアクリレート、第二ブチルアクリレート、
第三ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、エチルヘキシルアクリレート
、ステアリルアクリレートおよびラウリルアクリレートまたはメチルメタクリレ
ート、エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、n−ブチルメタクリレ
ート、第二ブチルメタクリレート、第三ブチルメタクリレート、ヘキシルメタク
リレート、エチルヘキシルメタクリレート、ステアリルメタクリレートおよびラ
ウリルメタクリレートまたは脂環式(メタ)アクリル酸エステル、例えばシクロ
ヘキシル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、ジシクロ
ペンタジエニル(メタ)アクリレートおよび第三ブチルシクロヘキシル(メタ)
アクリレートを挙げることができる。
【0053】 また、モノマー(a1)としては、有利に550の数平均分子量Mnを有する
エチルトリグリコール(メタ)アクリレートおよびメトキシオリゴグリコール(
メタ)アクリレートまたは別のエトキシル化されたヒドロキシル基不含の(メタ
)アクリル酸誘導体および/またはプロポキシル化されたヒドロキシル基不含の
(メタ)アクリル酸誘導体を使用することもできる。
【0054】 モノマー(a2)としては、1分子当たり少なくとも1個のヒドロキシル基を
有しかつ本質的に酸基不含である、(a1)、(a3)、(a4)、(a5)、
(a6)および(a7)と共重合しうる、(a5)とは異なるエチレン性不飽和
モノマーまたはこのようなモノマーからの混合物を使用することができる。例と
しては、アクリル酸、メタクリル酸または別のα,β−エチレン性不飽和カルボ
ン酸のヒドロキシアルキルエステルが挙げられる。このエステルは、酸とエステ
ル化されているアルキレングリコールから誘導することができるか、または酸と
エステルとの反応によって得ることができる。モノマー(a2)としては、有利
にヒドロキシアルキル基が20個までの炭素原子を有する、アクリル酸またはメ
タクリル酸のヒドロキシアルキルエステル、環式エステル、例えばε−カプロラ
クタムと前記ヒドロキシアルキルエステルとの反応生成物、または前記ヒドロキ
シアルキルエステルまたはε−カプロラクタム変性されたヒドロキシアルキルエ
ステルからの混合物が使用される。
【0055】 この種のヒドロキシアルキルエステルの例としては、2−ヒドロキシエチルア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルアクリレート、3−ヒドロキシプロピルア
クリレート、2−ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプロピル
メタクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレート、4−ヒドロキシブチル
アクリレート、4−ヒドロキシブチルメタクリレート、メチルプロパンジオール
モノアクリレート、メチルプロパンジオールモノメタクリレート、ヒドロキシス
テアリルアクリレートおよびヒドロキシステアリルメタクリレートが挙げられる
。また、別の不飽和酸、例えばエタクリル酸、クロトン酸および1分子当たり約
6個までのC原子を有する類似の酸の相応するエステルは、使用されることがで
きる。
【0056】 更に、モノマー(a2)としては、オレフィン性不飽和ポリオールが使用され
てもよい。モノマー(a2)として少なくとも部分的なトリメチルロールプロパ
ンモノアリルエーテルを使用する場合には、有利にポリアクリレート樹脂を得る
ことができる。トリメチロールプロパンモノアリルエーテルの含量は、通常、ポ
リアクリレート樹脂の製造に使用されるモノマー(a1)〜(a7)の全質量に
対して2〜10質量%である。しかし、それとともに、ポリアクリレート樹脂の
製造に使用されるモノマーの全質量に対して2〜10質量%のトリメチロールプ
ロパンモノアリルエーテルを添加し、完成ポリアクリレート樹脂に変えることも
できる。オレフィン性不飽和ポリオール、例えば殊にトリメチロールプロパンモ
ノアリルエーテルは、単独のヒドロキシル基含有モノマーとして使用されること
ができるが、しかし、殊に配分的に記載されたヒドロキシル基含有モノマー(a
2)の別のものとの組合せで使用されることができる。
【0057】 モノマー(a3)としては、1分子当たり少なくとも1個の酸基、有利にカル
ボキシル基を有する、(a1)、(a2)、(a4)、(a5)、(a6)およ
び(a7)と共重合しうる、全てのエチレン性不飽和モノマーまたはこのような
モノマーからの混合物を使用することができる。モノマー(a3)としては、特
に有利にアクリル酸および/またはメタクリル酸が使用される。しかし、分子中
に6個までのC原子を有する別のエチレン性不飽和カルボン酸を使用することも
できる。このような酸の例としては、エタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、
フマル酸およびイタコン酸が挙げられる。更に、例えばエチレン性不飽和スルホ
ン酸またはホスホン酸、またはその部分エステルをモノマー(a3)として使用
することができる。また、モノマー(a3)として、マレイン酸モノ(メタ)ア
クリロイルオキシエチルエステル、琥珀酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチ
ルエステル、フタル酸モノ(メタ)アクリロイルオキシエチルエステルを使用す
ることもできる。
【0058】 任意のモノマー(a4)としては、ビニル芳香族炭化水素、例えばスチレン、
α−アルキルスチレンおよびビニルトルエンが使用される。
【0059】 任意のモノマー(a5)としては、アクリル酸および/またはメタクリル酸と
1分子当たり5〜18個のC原子を有する、α位で分岐したモノカルボン酸のグ
リシジルエステルとの反応生成物が使用される。アクリル酸またはメタクリル酸
と第三α−炭素原子を有するカルボン酸のグリシジルエステルとの反応は、重合
反応の前、間または後に行なうことができる。好ましくは、モノマー(a5)と
して、アクリル酸および/またはメタクリル酸とベルサチック酸のグリシジルエ
ステルとの反応生成物が使用される。このグリシジルエステルは、“カルドゥラ
(Cardura)(登録商標)E10”の名称で市場で入手可能である。
【0060】 特に好ましくは、良好な使用可能性のために、α−C原子で分岐している、9
〜11個のC原子を有する飽和脂肪族モノカルボン酸のビニルエステルが使用さ
れる。
【0061】 本発明にとって、ポリアクリレート樹脂(A)が少なくとも1つのポリシロキ
サンマクロモノマー(a6)を重合導入して含有することは、本質的なことであ
る。
【0062】 適しているのは、1000〜40000ダルトン、有利に2000〜2000
0ダルトン、特に有利に2500〜10000ダルトン、殊に3000〜700
0ダルトンの数平均分子量Mnおよび1分子当たり平均で0.5〜2.5個、有
利に0.5〜1.5個のエチレン性不飽和二重結合を有するポリシロキサンマク
ロモノマーである。
【0063】 適しているのは、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第3807571号明
細書第5〜7頁、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3706095号明細書第3
〜7欄、欧州特許第0358153号明細書第3〜6頁および米国特許第475
4014号明細書第5〜9欄に記載されたポリシロキサンマクロモノマーである
。更に、上記分子量およびエチレン性不飽和二重結合の含量を有する、アクリル
オキシシラン含有の別のビニルモノマー、例えばヒドロキシ官能性シランとエピ
クロロシランとの反応およびこの反応生成物とメタクリル酸および/またはメタ
クリル酸のヒドロキシアルキルエステルとの反応によって得ることができる化合
物も適している。
【0064】 特に好ましくは、モノマー(a6)としてドイツ連邦共和国特許出願公開第4
421823号明細書に記載のポリシロキサンマクロモノマーが使用される。
【0065】 また、モノマー(a6)として適したポリシロキサンマクロモノマーの例は、
公開番号WO 92/22615を有する国際特許出願第12頁第18行〜第1
8頁第10行に記載の化合物である。
【0066】 ポリシロキサンマクロモノマー(a6)は、市場で入手することができ、例え
ばマルベニ(Marubeni(登録商標))AK5の商標で東亞合成(Toagosei)社に
よって販売されている。
【0067】 ポリシロキサンマクロモノマー(a6)の使用量は、それぞれポリアクリレー
ト(a)の製造に使用されるモノマーの全質量に対して0.1〜20質量%、有
利に1〜15質量%、特に有利に2〜8質量%、殊に3〜7質量%である。
【0068】 任意のモノマー(a7)としては、(a1)、(a2)、(a3)、(a4)
、(a5)および(a6)と共重合しうる、(a1)、(a2)、(a3)、(
a4)、(a5)および(a6)とは異なる、本質的に酸基不含の全てのエチレ
ン性不飽和モノマーまたはこのようなモノマーの混合物を使用することができる
【0069】 モノマー(a7)としては、分子中に5〜18個のC原子を有する、α位で分
岐したモノカルボン酸の1種以上のビニルエステルを使用することができる。分
枝鎖状モノカルボン酸は、蟻酸または一酸化炭素および水をオレフィンと、液状
強酸触媒の存在で反応させることによって得ることができ;オレフィンは、パラ
フィン性炭化水素の分解生成物、例えば鉱油留分であることができ、分枝鎖状オ
レフィン、例えば直鎖状の非環式オレフィンおよび/または脂環式オレフィンを
含有することができる。このようなオレフィンを蟻酸と反応させたかまたは一酸
化炭素および水と反応させた場合には、カルボキシル基が主に第四炭素原子を有
するカルボン酸からなる混合物が生成される。別のオレフィン性出発物質は、例
えばプロピレントリマー、プロピレンテトラマーおよびジイソブチレンである。
しかし、ビニルエステルは、自体公知の方法で、例えば酸をアセチレンと反応さ
せることにより、酸から得ることもできる。
【0070】 特に有利に使用されるアクリレート樹脂は、 (a1)モノマー(a1)5〜80質量%、有利に10〜70質量%、 (a2)モノマー(a2)3〜45質量%、有利に15〜35質量%、 (a3)モノマー(a3)0.1〜15質量%、有利に0.5〜5質量%、 (a4)モノマー(a4)50質量%まで、有利に15〜45質量%、 (a5)モノマー(a5)50質量%まで、有利に15〜35質量%、 (a6)モノマー(a6)0.1〜20質量%、有利に1〜15質量%および (a7)モノマー(a6)30質量%まで、有利に25質量%まで を共重合させることによって得ることができ、この場合モノマー(a1)〜(a
6)の質量分の総和は、それぞれ100質量%である。
【0071】 本発明により使用されるポリアクリレートの製造は、塊状でかまたは好ましく
は有機溶剤または溶剤混合物中で少なくとも1つの重合開始剤および場合によっ
ては調節剤の存在で行なわれる。有機溶剤、重合開始剤および調節剤としては、
ポリアクリレート樹脂の製造に常用されている溶剤、調節剤および重合開始剤が
使用される。この場合、溶剤は、架橋剤との反応に関与し、ひいては反応希釈剤
として作用する。
【0072】 適した溶剤の例としては、ブチルグリコール、2−メトキシプロパノール、n
−ブタノール、メトキシブタノール、n−プロパノール、エチレングリコールモ
ノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコー
ルモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレン
グリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールジエチルエーテル、ジエ
チレングリコールモノブチルエーテル、トリメチロールプロパン、2−ヒドロキ
シプロピオン酸エチルエステルおよび3−メチル−3−メトキシブタノールなら
びにプロピレングリコールを基礎とする誘導体、例えばエチルエトキシプロピオ
ネート、イソプロポキシプロパノール、メトキシプロピルアセテート等が挙げら
れる。
【0073】 適した反応希釈剤の例は、非環式モノオレフィンおよび環式モノオレフィンの
複分解反応によって取得されるオリゴマー中間生成物からヒドロホルミル化およ
び引続く水素化によって得ることができるオリゴマーポリオールであり;適した
環式モノオレフィンの例は、シクロブテン、シクロペンテン、シクロヘキセン、
シクロオクテン、シクロヘプテン、ノルボルネンまたは7−オキサノルボルネン
であり;適した非環式モノオレフィンの例は石油加工において分解によって得ら
れる炭化水素混合物中に含有されており(C5留分);本発明により使用するこ
とができる適したオリゴマーのポリオールの例は、200〜450のヒドロキシ
ル価(OHZ)、400〜1000の数平均分子量Mnおよび600〜1100
の質量平均分子量Mwを有し; 適した反応希釈剤の他の例は、少なくとも2個のヒドロキシル基で官能化され
ている分枝鎖状の環式C〜C16−アルカンおよび/または非環式C〜C −アルカン、殊にジエチルオクタンジオール、ならびにシクロヘキサンジメタ
ノール、ヒドロキシピバリン酸ネオペンチルグリコールエステル、ネオペンチル
グリコール、トリメチロールプロパンまたはペンタエリトリットである。
【0074】 適した反応希釈剤の他の例は、テトロールから中心基を形成する化合物、ジカ
ルボン酸および/または無水物ならびにベルサチック(Versatic(登録商標))
酸グリシジルエステルとして製造されるデンドリマーまたは過剰に分岐した化合
物である。
【0075】 適した重合開始剤の例は、フリーラジカルを形成する開始剤、例えば第三ブチ
ルペルオキシエチルヘキサノエート、ベンジルペルオキシド、アゾビスイソブチ
ロニトリルおよび第三ブチルペルベンゾエートである。開始剤は、有利にモノマ
ーの全質量に対して2〜25質量%、特に有利に4〜10質量%の量で使用され
る。
【0076】 適した調節剤の例としては、メルカプタン、例えばメルカプトエタノール、チ
オールグリコール酸エステルおよび塩化水素等が挙げられる。調節剤は、有利に
モノマーの全質量に対して0.1〜15質量%、特に有利に0.5〜5質量%の
量で使用される。
【0077】 重合は、有利に80〜160℃、特に110〜160℃の温度で実施される。
この場合には、常圧下または過圧下で攪拌釜、オートクレーブ、管状反応器また
はテイラー(Taylor)型反応器中での連続的または非連続的共重合のプラスチッ
ク分野に対して常用の公知の方法が使用される。
【0078】 アクリレート樹脂(A)の製造に適した(共)重合法の例は、ドイツ連邦共和
国特許出願公開第19709465号明細書、ドイツ連邦共和国特許第1970
9476号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公開第2848906号明細書、
ドイツ連邦共和国特許出願公開第19524182号明細書、欧州特許出願公開
第0554783号明細書、WO 95/27742またはWO 82/023
87が記載される。
【0079】 好ましいのは、テイラー型反応器である。
【0080】 テイラーの流れ(Taylorstroemung)の条件下で物質の変換に使用するテイラ
ー型反応器は、公知である。このテイラー型反応器は、本質的に2個の同軸で同
心的に配置された円筒体からなり、この場合外側円筒体は、固定されており、か
つ内側円筒体は、回転する。反応空間として、円筒体間の間隙によって形成され
る体積が使用される。内側円筒体の角速度ωiが増大するにつれて、一連の異な
る流れ形が生じ、これらの流れ形は、無次元の特性数、所謂テイラー数Taによ
って特性決定されている。このテイラー数は、次式: Ta=ωdν−1(d/r1/2 (I) 但し、d=ra−ri によれば撹拌機の角速度以外に間隙中の流体の動粘性率νおよび幾何学的パラメ
ーター、内側円筒体の外半径r、外側円筒体の内半径rおよび間隙幅d、両
半径の差に依存する。
【0081】 角速度が低い場合には、層状のクエットの流れ、簡単な剪断流、が形成される
。内側円筒体の回転速度をさらに高めた場合には、臨界値を上廻って隣どうし反
対向きの軸方向に円周方向に沿って回転(反転)する渦流が発生する。この所謂
テイラー渦は、回転対称であり、間隙幅とほぼ同じ大きさの直径を有する。2つ
の隣接した渦は、対の渦または細胞状の渦を形成する。
【0082】 この挙動は、静止した外側円筒体を有する内側円筒体を回転させた際に内側円
筒体付近で、内側円筒体から遙かに離れたものよりも強い遠心力に晒されること
に基づく。この作用する遠心力の差により、流体粒子は、内側円筒体から外側円
筒体へ押しやられる。遠心力は、粘性力と反対に働く。それというのも、流体の
粒子が移動する場合には、摩擦を克服しなければならないからである。回転速度
が増加した場合には、遠心力も増加する。遠心力が安定化する粘性力よりも大き
くなった場合にテイラー渦が生じる。
【0083】 僅かな軸方向の流れを有するテイラーの流れの場合には、全ての対の渦は、間
隙を通って移動し、この場合には、隣接した対の渦間で僅かな物質交換が起こる
にすぎない。このような対の渦内での混合は、著しく高度であり、これに対して
対の領域上での軸方向の混合は、極めて僅かである。従って、対の渦は、十分に
混合される攪拌釜と見なされうる。それによって対の渦が一定の滞留時間で理想
的な攪拌釜と同様に間隙を通って移動することにより、流れ系は、理想的な流動
管と同様に挙動する。
【0084】 この場合、外側反応器壁およびその中に存在する同心的または離心的に配置さ
れた回転子、一緒になって環状間隙の形の反応器体積を定義する反応器床と反応
器蓋、エダクトを供給するための少なくとも1つの装置ならびに生成物を流出さ
せるための装置を備えたテイラー型反応器が好ましく、この場合反応器壁および
/または回転子は、反応器体積における本質的に反応器の全長でテイラーの流れ
のための条件が満たされている、即ち環状間隙が貫流方向に拡大するように形成
されているかまたは拡大している。
【0085】 一成分系(1K)クリヤーラッカーに適した架橋剤の例は、アミノプラスト樹
脂、無水物基を有する化合物または樹脂、エポキシ基を有する化合物または樹脂
、トリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジン、シロキサン基を有する化
合物または樹脂、カーボネート基を有する化合物または樹脂、封鎖されたポリイ
ソシアネートおよび/または封鎖されていないポリイソシアネート、β−ヒドロ
キシアルキルアミドならびにエステル交換能を有する、平均で少なくとも2個の
基を有する化合物、例えばマロン酸ジエステルとポリイソシアネートとの反応生
成物または欧州特許出願公開第0596460号明細書に記載されているような
マロン酸の多価アルコールのエステルおよび部分エステルとモノイソシアネート
との反応生成物である。
【0086】 この種の架橋剤は、当業者に十分に公知であり、数多くの企業から販売製品と
して提供されている。
【0087】 この場合には、上塗りラッカーまたは透明なクリヤーラッカーに適した全ての
アミノプラスト樹脂またはこのようなアミノプラスト樹脂からの混合物を使用す
ることができる。殊に、メトキシメチル基が部分的にカルバメート基またはアロ
ファネート基により脱官能化されている、常用の公知のアミノプラスト樹脂がこ
れに該当する。この種の架橋剤は、米国特許第4710542号明細書および欧
州特許第024700号明細書ならびにAdvanced Organic Coatings Science an
d Technology Series, 1991, 第13巻,第193〜207頁中のB. Singhおよび共同研究
者著、"Carbamylmethylated Melamines, Novel Crosslinkers for the Coatings
Industry"に記載されている。
【0088】 適したポリエポキシドの例は、殊に例えばビスフェノールAまたはビスフェノ
ールFを基礎とする、全ての公知の脂肪族ポリエポキシドおよび/または脂環式
ポリエポキシドおよび/または芳香族ポリエポキシドである。ポリエポキシドと
しては、例えばシェル(Shell)社の商品エピコーテ(Epikote(登録商標))、
ナガセケミカルズ社(Nagase Chemicals Ltd.),日本在、のデナコール(Denaco
l(登録商標))の商品名で入手することができるポリエポキシド、例えばデナ
コールEX-411(ペンタエリトリットポリグリシジルエーテル)、デナコールEX-3
21(トリメチロールプロパングリシジルエーテル)、デナコール(登録商標)EX
-512(ポリグリセロールポリグリシジルエーテル)およびデナコール(登録商標
)EX-521(ポリグリセロールポリグリシジルエーテル)が適している。
【0089】 適したトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンは、次式:
【0090】
【化3】
【0091】 を有する。
【0092】 適したトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンの例は、米国特許第
4939213号明細書、米国特許第5084541号明細書または欧州特許出
願公開第0624577号明細書に記載されている。殊に、トリス(メトキシカ
ルボニルアミノ)トリアジン、トリス(ブトキシカルボニルアミノ)トリアジン
および/またはトリス(2−エチルヘキソキシカルボニルアミノ)トリアジンが
使用される。
【0093】 好ましいのは、メチル−ブチル−混合エステル、ブチル−2−エチルヘキシル
−混合エステルおよびブチルエステルである。これらは、純粋なメチルエステル
と比較してポリマー溶融液中での溶解性が良好であるという利点を有し、また、
殆んど晶出傾向を有しない。
【0094】 適したシロキサンの例は、少なくとも1個のトリアルコキシシラン基またはジ
アルコキシシラン基を有するシロキサン、例えばトリメトキシシロキサンである
【0095】 適したポリ無水物の1つの例は、ポリ琥珀酸無水物である。
【0096】 適したβ−ヒドロキシアルキルアミドの例は、N,N,N′,N′−テトラキ
ス(2−ヒドロキシエチル)アジパミドまたはN,N,N′,N′−テトラキス
(2−ヒドロキシプロピル)アジパミドである。
【0097】 適した架橋剤の他の例は、封鎖されたポリイソシアネートである。
【0098】 適した封鎖剤の例は、米国特許第4444954号明細書の記載から公知の封
鎖剤である: i)フェノール、例えばフェノール、クレゾール、キシレノール、ニトロフェノ
ール、クロロフェノール、エチルフェノール、第三ブチルフェノール、ヒドロキ
シ安息香酸、この酸のエステルまたは2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシ
トルエン; ii)ラクタム、例えばε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロ
ラクタムまたはβ−プロピオラクタム; iii)活性のメチレン性化合物、例えばジエチルマロネート、ジメチルマロネ
ート、アセト酢酸エチルエステルもしくはアセト酢酸メチルエステルまたはアセ
チルラクトン; iv)アルコール、例えばメタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプ
ロパノール、n−ブタノール、イソブタノール、第三ブタノール、n−アミルア
ルコール、第三アミルアルコール、ラウリルアルコール、エチレングリコールモ
ノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、メトキ
シメタノール、グリコール酸、グリコール酸エステル、乳酸、乳酸エステル、メ
チロール尿素、メチロールメラミン、ジアセトンアルコール、エチレンクロロヒ
ドリン、エチレンブロモヒドリン、1,3−ジクロロ−2−プロパノール、1,
4−シクロヘキシルジメタノールまたはアセトシアンヒドリン; v)メルカプタン、例えばブチルメルカプタン、ヘキシルメルカプタン、第三ブ
チルメルカプタン、第三デシルメルカプタン、2−メルカプトベンゾチアゾール
、チオフェノール、メチルチオフェノールまたはエチルチオフェノール; vi)酸アミド、例えばアセトアニリド、アセトアニシジンアミド、アクリルア
ミド、メタクリルアミド、酢酸アミド、ステアリン酸アミドまたはベンズアミド
; vii)イミド、例えばスクシンイミド、フタルイミドまたはマレイミド; viii)アミン、例えばジフェニルアミン、フェニルナフチルアミン、キシリ
ジン、N−フェニルキシリジン、カルバゾール、アニリン、ナフチルアミン、ブ
チルアミン、ジブチルアミンまたはブチルフェニルアミン; ix)イミダゾール、例えばイミダゾールまたは2−エチルイミダゾール; x)尿素、例えば尿素、チオ尿素、エチレン尿素、エチレンチオ尿素または1,
3−ジフェニル尿素; xi)カルバメート、例えばN−フェニルカルバミドさんフェニルエステルまた
は2−オキサゾリドン; xii)イミン、例えばエチレンイミン; xiii)オキシム、例えばアセトンオキシム、ホルムアルドキシム、アセトア
ルドキシム、アセトキシム、メチルエチルケトキシム、ジイソブチルケトキシム
、ジアセチルモノキシム、ベンゾフェノンオキシムまたはクロロヘキサノンオキ
シム; xiv)亜硫酸の塩、例えば亜硫酸水素ナトリウムまたは亜硫酸水素カリウム; xv)ヒドロキサム酸エステル、例えばベンジルメタクリロヒドロキサメート(
BMH)またはアリルメタクリロヒドロキサメート;または xvi)置換ピラゾール、ケトキシム、イミダゾールまたはトリアゾール;なら
びに xvii)前記封鎖剤、殊にジメチルピラゾールおよびトリアゾール、マロンエ
ステルおよびアセト酢酸エステルまたはジメチルピラゾールおよびスクシンイミ
ドの混合物。
【0099】 封鎖することができる、適した有機ポリイソシアネートの例は、殊に脂肪族結
合したイソシアネート基、脂環式結合したイソシアネート基、芳香脂肪族結合し
たイソシアネート基および/または芳香族結合したイソシアネート基を有する、
所謂ラッカー用ポリイソシアネートである。好ましいのは、1分子当たり2〜5
個のイソシアネート基を有しかつ100〜10000、有利に100〜5000
の粘度を有するポリイソシアネートである。更に、ポリイソシアネートは、通常
の公知方法で親水性または疎水性に変性されていてもよい。
【0100】 封鎖することができる適したポリイソシアネートの他の例は、“Methoden der
organischen Chemie”, Houben-Weyl, 第14/2巻, 第4版, Georg Thieme Verlag
, Stuttgart 1963, 第61〜70頁およびW. Siefken, Liebigs Annalen der Chemie
, 第562巻, 第75〜136頁に記載されている。例えば、適しているのは、ポリオー
ルを過剰のポリイソシアネートと反応させることによって得ることができかつ好
ましくは低粘性である、イソシアネート基含有のポリウレタンプレポリマーであ
る。
【0101】 封鎖することができる適したポリイソシアネートの他の例は、イソシアヌレー
ト基、ビウレット基、アロファネート基、イミノオキサジアジンドン基、ウレタ
ン基、尿素基および/またはウレットジオン基を有するポリイソシアネートであ
る。ウレタン基を有するポリイソシアネートは、例えばイソシアネート基の一部
をポリオール、例えばトリメチロールプロパンおよびグリセリンと反応させるこ
とによって得ることができる。好ましくは、脂肪族ポリイソシアネートまたは脂
環式ポリイソシアネート、殊にヘキサメチレンジイソシアネート、二量体化ヘキ
サメチレンジイソシアネートおよび三量体化ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−2,4′−ジイソシア
ネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート、二量体脂肪酸
から誘導されたジイソシアネート、例えばDDI 1410の商品名でHenkel社
から販売されておりかつWO 97/49745およびWO 97/49747
に記載されたもの、殊に2−ヘプチル−3,4−ビス(9−イソシアナトノニル
)−1−ペンチル−シクロヘキサン;または1,2−ビス(イソシアナトメチル
)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンもしく
は1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,2−ビス(イソシ
アナトエト−1−イル)シクロヘキサン、1,4−ビス(イソシアナトエト−1
−イル)シクロヘキサンもしくは1,3−ビス(イソシアナトエト−1−イル)
シクロヘキサン、1,3−ビス(3−イソシアナトプロプ−1−イル)シクロヘ
キサンまたは1,2−ビス(4−イソシアナトブト−1−イル)シクロヘキサン
、1,4−ビス(4−イソシアナトブト−1−イル)シクロヘキサンもしくは1
,3−ビス(4−イソシアナトブト−1−イル)シクロヘキサン、1,8−ジイ
ソシアナト−4−イソシアナトメチル−オクタン、1,7−ジイソシアナト−4
−イソシアナトメチル−ヘプタンもしくは1−イソシアナト−2−(3−イソシ
アナトプロピル)シクロヘキサンまたは前記ポリイソシアネートからの混合物が
使用される。
【0102】 特に好ましいのは、ヘキサメチレンジイソシアネートを基礎とする、ウレトジ
オン基および/またはイソシアヌレート基および/またはアロファネート基を有
するポリイソシアネート、例えば適した触媒を使用しながらヘキサメチレンジイ
ソシアネートを接触オリゴマー化することによって生成されたものからの混合物
が使用される。
【0103】 二成分系(2K)クリヤーラッカーまたは多成分系(3K、4K)クリヤーラ
ッカーに適した架橋剤の例は、封鎖されていない前記のポリイソシアネートであ
る。
【0104】 適した粉末クリヤラッカーの例は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第4
222194号明細書またはBASF Lacke + Farben AG社の製品パンフレット「粉
末ラッカー(Pulverlacke)」, 1990の記載から公知である。
【0105】 粉末クリヤラッカーは、本質的な成分として周知のように、エポキシ基含有の
結合剤および架橋剤としてのポリカルボン酸および/またはカルボン酸基含有の
結合剤および架橋剤としての少なくとも2個のエポキシ基を有する化合物または
樹脂を含有する。
【0106】 エポキシ基含有の適した結合剤の例は、分子中に少なくとも1個のエポキシ基
を有する少なくとも1つのエチレン性不飽和モノマーを、分子中にエポキシ基を
有しない少なくとも1つの他のエチレン性不飽和モノマーと、殊にテイラー型反
応器中で共重合させることによって得ることができる、エポキシ基含有のポリア
クリレート樹脂であり、この場合モノマーの少なくとも1個は、アクリル酸また
はメタクリル酸のエステルである。この種のエポキシ基含有のポリアクリレート
樹脂は、例えば欧州特許出願公開第0299420号明細書、ドイツ連邦共和国
特許出願公告第2214650号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願公告第27
49576号明細書、米国特許第4091048号明細書または米国特許第37
81379号明細書の記載から公知である。
【0107】 分子中にエポキシ基を有しない適したモノマーの例は、アクリル酸およびメタ
クリル酸のアルキルエステル、殊にメチルアクリレート、メチルメタクリレート
、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、n−ブチルアクリレート、n−
ブチルメタクリレート、第二ブチルアクリレート、第二ブチルメタクリレート、
第三ブチルアクリレート、第三ブチルメタクリレート、ネオペンチルアクリレー
ト、ネオペンチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレートまたは2−
エチルヘキシルメタクリレート;アクリル酸およびメタクリル酸のアミド、殊に
アクリルアミドおよびメタクリル酸アミド;ビニル芳香族化合物、殊にスチレン
、メチルスチレンまたはビニルトルエン;アクリル酸およびメタクリル酸のニト
リル;ビニルハロゲン化物およびビニリデンハロゲン化物、殊に塩化ビニルまた
はビニリデンフルオリド;ビニルエステル、殊にビニルアセテートおよびビニル
プロピオネート;ビニルエーテル、殊にn−ブチルビニルエーテル;またはヒド
ロキシ基含有のモノマー、殊にヒドロキシエチルアクリレート、ヒドロキシエチ
ルメタクリレート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、4−ヒドロキシブチルアクリレートまたは4−ヒドロキシブチルメ
タクリレートである。
【0108】 本発明による使用することができる適したエポキシ官能性モノマーの例は、グ
リシジルアクリレート、グリシジルメタクリレートまたはアリルグリシジルエー
テルである。
【0109】 エポキシ基含有のポリアクリレート樹脂は、通常、400〜2500、有利に
420〜700のエポキシ当量、2000〜20000、有利に3000〜10
000の数平均分子量Mn(ポリスチレン標準を使用しながらのゲル透過クロマ
トグラフィーにより測定した)および30〜80℃、有利に40〜70℃、特に
有利に40〜60℃、殊に48〜52℃のガラス転移温度Tg(示差走査熱分析
(DSC)を用いて測定した)を有する。
【0110】 エポキシ基含有のポリアクリレート樹脂に適した架橋剤の例は、分子中に3〜
20個の炭素原子を有するポリカルボン酸、殊に飽和された直鎖状の脂肪族カル
ボン酸である。また、カルボキシ官能性ポリエステルは、その位置でまたはその
位置以外で使用されてもよい。特に好ましくは、ドデカン−1,12−ジカルボ
ン酸が使用される。
【0111】 粉末クリヤラッカーに適したカルボキシル基含有の結合剤の例は、前記のカル
ボキシル基含有の結合剤である。
【0112】 この結合剤に適したエポキシ基含有の架橋剤の例は、前記のエポキシ基含有の
結合剤または少なくとも2個のグリシジル基を有する低分子量の化合物、殊にペ
ンタエリトリットテトラグリシジルエーテルまたはトリグリシジルイソシアヌレ
ートである。
【0113】 更に、粉末クリヤラッカーは、前記の架橋剤、殊にトリス(アルコキシカルボ
ニルアミノ)トリアジンを含有することができる。
【0114】 適した粉末スラリークリヤラッカーの例は、例えば米国特許第4268542
号明細書ならびにドイツ連邦共和国特許出願第19518392.4号およびド
イツ連邦共和国特許出願公開第19613547号明細書の記載から公知である
かまたは公開されていないドイツ連邦共和国特許出願第19814471.7号
に記載されている。
【0115】 粉末スラリークリヤラッカーは、周知のように前記の粉末クリヤラッカーを水
性媒体中に分散して含有する。
【0116】 UV硬化可能なクリヤーラッカーは、例えば欧州特許出願公開第054088
4号明細書、欧州特許出願公開第0568967号明細書または米国特許第46
75234号明細書の記載から明らかである。
【0117】 このUV硬化可能なクリヤーラッカーは、周知のように、殊にエチレン性不飽
和プレポリマーおよび/またはエチレン性不飽和オリゴマー、場合によっては1
つ以上の反応希釈剤ならびに場合によっては1つ以上の光開始剤を基礎とする、
化学線および/または電子線で硬化可能な低分子量のオリゴマー化合物および/
またはポリマー化合物、有利に放射線硬化可能な結合剤を含有する。適した放射
線硬化可能な結合剤の例は、(メタ)アクリル官能性(メタ)アクリルコポリマ
ー、ポリエーテルアクリレート、ポリエステルアクリレート、不飽和ポリエステ
ル、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、アミノアクリレート、メラ
ミンアクリレート、シリコンアクリレートおよび相応するメタクリレートである
。好ましくは、芳香族構造単位を含有しない結合剤が使用される。
【0118】 放射線硬化可能な反応希釈剤としては、低分子量の多価のエチレン性不飽和化
合物がこれに該当する。この種の適した化合物の例は、アクリル酸とポリオール
とのエステル、例えばネオペンチルグリコールジアクリレート、トリメチロール
プロパントリアクリレート、ペンタエリトリットトリアクリレートもしくはペン
タエリトリットテトラアクリレートまたはヒドロキシアルキルアクリレートとポ
リイソシアネート、殊に脂肪族ポリイソシアネートとの反応生成物である。
【0119】 クリヤーラッカーの前記成分は、熱的に硬化可能でありおよび/または化学線
で硬化可能である、一成分系(1K)クリヤーラッカー、二成分系(2K)クリ
ヤーラッカーまたは多成分系(3K、4K)クリヤーラッカー、粉末クリヤラッ
カーおよび粉末スラリークリヤラッカーを生じる程度に互いに組み合わせること
ができる。
【0120】 更に、クリヤーラッカーは、通常の公知の添加剤を含有することができる。
【0121】 適した添加剤の例は、UV吸収剤;ラジカルスカベンジャー;レオロジー剤(
Rheologiemittel);珪酸;例えば欧州特許出願公開第0872500号明細書
の記載と同様の封鎖されたイソシアネート基を有するコロイド状金属水酸化物;
スリップ剤;重合抑制剤;消泡剤;流展剤;殺生剤;難燃剤または皮膜形成助剤
、例えばセルロース誘導体である。本質的なことは、前記添加剤がクリヤーラッ
カー層の透明度および別の特別な好ましい性質に不利に影響を及ぼすのではなく
、有利に変化させ、改善させることである。更に、適した添加剤の例は、米国特
許第5605695号明細書の記載から明らかである。
【0122】 成分からの本発明による被覆剤または本発明によるクリヤーラッカーの製造は
、特殊性を有さずに、通常の公知方法で成分を適した混合装置、例えばディスソ
ルバー中で混合することによって行なわれる。
【0123】 本発明による重ね塗り塗膜の他の本質的な成分は、ベースラッカー層(A)で
ある。
【0124】 ベースラッカー層(A)は、被覆剤(A)、有利に水性被覆剤(A)、殊に水
ベースラッカー(A)から製造可能であり、本発明による重ね塗り塗膜の着色成
分および/または効果付与成分である。
【0125】 本発明により特に有利に使用される水ベースラッカー(A)は、周知のように
次の本質的な成分を水中に分散して含有する: (A1)少なくとも1つの陰イオン性に安定化されたポリウレタンおよび/また
は非イオン性に安定化されたポリウレタンおよび (A2)少なくとも1つの着色顔料および/または効果を付与する顔料。
【0126】 適した着色顔料および/または効果を付与する顔料(A2)の例は、金属小板
顔料、例えば市販のアルミニウムブロンズ、ドイツ連邦共和国特許出願公開第3
636183号明細書の記載により彩色されたアルミニウムブロンズおよび市販
の特殊鋼ブロンズならびに非金属効果顔料、例えばパール光沢顔料もしくは干渉
顔料である。適した無機着色顔料(A2)の例は、二酸化チタン、酸化鉄、サイ
コトランスイェロー(Sicotransgelb)およびカーボンブラックである。適した
有機着色顔料(A2)の例は、インダンスレンブルー、クロモフタールレッド、
イルガジンオレンジおよびヘリオゲングリーン(Heliogengruen)である。
【0127】 更に、本発明による被覆剤は、有機充填剤および無機充填剤(A3)を通常の
公知の有効量で含有することができる。適した充填剤の例は、白亜、硫酸カルシ
ウム、硫酸バリウム、珪酸塩、例えばタルクまたはカオリン、珪酸、酸化物、例
えば水酸化アルミニウムまたは水酸化マグネシウム、ナノ粒子または有機充填剤
、例えば紡織繊維、セルロース繊維、ポリエチレン繊維または木粉である。
【0128】 更に、本発明による被覆剤は、ラッカー添加剤(A4)を通常の公知の有効量
で含有する。
【0129】 適した添加剤(A4)の例は、前記のものである。
【0130】 更に、適した添加剤(A4)の例は、WO 94/22968、欧州特許出願
公開第0276501号明細書、欧州特許出願公開第0249201号明細書ま
たはWO 97/12945の記載から公知のレオロジー制御添加剤;例えば欧
州特許出願公開第0008127号明細書に開示されたような架橋ポリマーマイ
クロ粒子;無機層状珪酸塩、例えばアルミニウム−マグネシウム珪酸塩、モンモ
リロン石型のナトリウム−マグネシウム層状珪酸塩およびナトリウム−マグネシ
ウム−弗素−リチウム層状珪酸塩;珪酸、例えばアエロジル;またはイオン性基
および/または結合作用基を有する合成ポリマー、例えばポリビニルアルコール
、ポリ(メタ)アクリルアミド、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリビニルピロリド
ン、スチレン−無水マレイン酸コポリマーまたはエチレン−無水マレイン酸コポ
リマーおよびその誘導体または疎水性に変性されたエトキシル化ウレタンもしく
はポリアクリレートである。好ましくは、レオロジー制御添加剤として(A4)
ポリウレタンおよび/または層状珪酸塩が使用される。
【0131】 更に、水ベースラッカー(A)は、物理的乾燥によってだけでなく硬化される
場合には、少なくとも1つの架橋剤(A5)を有効量で含有することができる。
【0132】 適した架橋剤(A5)の例は、一成分系(1K)クリヤーラッカーへの使用に
適している前記架橋剤である。水ベースラッカー(A)を二成分系(2K)クリ
ヤーラッカーまたは多成分系(3K、4K)クリヤーラッカーとして設計する場
合には、この水ベースラッカーは、前記のポリエポキシドおよび/または前記の
封鎖されていないポリイソシアネートを含有する。
【0133】 適した陰イオン性に安定化されたポリウレタンおよび/またはイオン性に安定
化されたポリウレタン(A1)の多数の例ならびに水ベースラッカー(A)の適
した組成物の多数の例は、欧州特許出願公開第0089497号明細書、欧州特
許出願公開第0256540号明細書、欧州特許出願公開第0260447号明
細書、欧州特許出願公開第0297576号明細書、WO 96/12747、
欧州特許出願公開第0523610号明細書、欧州特許出願公開第022800
3号明細書、欧州特許出願公開第0397806号明細書、欧州特許出願公開第
0574417号明細書、欧州特許出願公開第0531510号明細書、欧州特
許出願公開第0581211号明細書、欧州特許出願公開第0708788号明
細書、欧州特許出願公開第0593454号明細書、ドイツ連邦共和国特許出願
公開第4328092号明細書、欧州特許出願公開第0299148号明細書、
欧州特許出願公開第0394737号明細書、欧州特許出願公開第059048
4号明細書、欧州特許出願公開第0234362号明細書、欧州特許出願公開第
0234361号明細書、欧州特許出願公開第0543817号明細書、WO
95/14721、欧州特許出願公開第0521928号明細書、欧州特許出願
公開第0522420号明細書、欧州特許出願公開第0522419号明細書、
欧州特許出願公開第0649865号明細書、欧州特許出願公開第053671
2号明細書、欧州特許出願公開第0596460号明細書、欧州特許出願公開第
0596461号明細書、欧州特許出願公開第0584818号明細書、欧州特
許出願公開第0669356号明細書、欧州特許出願公開第0634431号明
細書、欧州特許出願公開第0678536号明細書、欧州特許出願公開第035
4261号明細書、欧州特許出願公開第0424705号明細書、WO 97/
49745、WO 97/49747または欧州特許出願公開第0401565
号明細書から明らかである。
【0134】 方法的に見れば、水ベースラッカー(A)の製造は、特殊性を有しておらず、
常用の公知方法によれば、成分の混合によって適した混合装置、例えばディスソ
ルバ中で行なわれた。
【0135】 本発明による重ね塗り塗膜は、多種多様の方法によって製造されることができ
る。有利なのは、本発明により製造することである。
【0136】 本発明による方法は、被覆すべき支持体から出発する。支持体は、金属、木材
、プラスチック、ガラスまたは紙からなることができるかまたはこれらの物質を
複合体として含有することができる。好ましくは、自動車車体またはコンテナを
含めて金属からなる工業用構造部材が重要である。
【0137】 支持体は、下塗りを備えていてもよい。プラスチックの場合には、ベースラッ
カー(A)、殊に水ベースラッカー(A)の塗布前に硬化される所謂ハイドロプ
ライム(Hydrogrundierung)が重要である。金属、殊に自動車車体の場合には、
常用の公知の硬化される電気泳動ラッカーが重要であり、この電気泳動ラッカー
上には、充填剤が塗布され、焼き付けられる。
【0138】 本発明による処理形式において、ベースラッカー(A)は、処理工程(I)で
支持体の表面上に施こされ、中間乾燥される(処理工程II)が、しかし、硬化
されない。
【0139】 1つの処理工程(III)において、ベースラッカー層の表面上には、第1の
クリヤーラッカー(B)が塗布され、この場合このクリヤーラッカーは、後に中
間層を形成する。
【0140】 処理工程(IV)において、層(A)および(B)は、共通に硬化される(ウ
ェットオンウェット法)。この場合、層(B)は、組成に応じて熱的に硬化され
ることができおよび/または化学線を用いて硬化されることができる。熱的な硬
化に関連して、焼付け温度は、なかんずく被覆剤(A)および(B)が一成分系
(1K)であるか、二成分系(2K)であるか、または多成分系(3K、4K)
であるかに左右される。一成分系(1K)の場合には、一般に120℃を上廻る
焼付け温度が使用される。二成分系(2K)または多成分系(3K、4K)の場
合には、焼付け温度は、通常、100℃未満、殊に80℃未満である。
【0141】 本発明によれば、クリヤーラッカー層(B)の表面上には、処理工程(V)に
おいてクリヤーラッカー層(C)が塗布され、処理工程(VI)において硬化さ
れる。硬化のためには、使用されるクリヤーラッカー(C)に応じて、前記方法
が使用される。本発明による前記変法は、なかんずく自動車の修復塗装の場合に
効力を発揮する。中間層の付着力を改善する目的のためのクリヤーラッカー層(
B)の研磨は、もはや不要である。
【0142】 本発明による前記変法に対して選択的に、処理工程(III)において塗布さ
れるクリヤーラッカー層(B)は、処理工程(IV)において中間乾燥されるに
すぎない。その後に、処理工程(V)においてクリヤーラッカー層(C)は、ウ
ェットオンウェット法で塗布され、それに応じてラッカー層(A)、(B)およ
び(C)は共通に硬化される。
【0143】 本発明による方法の場合には、被覆剤(A)、(B)および(C)は、通常の
塗布法、例えば噴霧、ナイフ塗布、刷毛塗り、注型、浸漬またはロール塗布によ
って支持体上に施こされる。硬化のためには、常用の公知方法、例えば空気循環
炉中での加熱、IR灯を用いての照射ならびに場合によってはUV灯を用いての
照射を使用することができる。
【0144】 本発明による重ね塗り塗膜内で、個々の層(A)、(B)および(C)の厚さ
は、広範に変動することができる。それにも拘わらず、本発明によれば、ベース
ラッカー層(A)が5〜25μm、殊に7〜15μmの厚さを有し、2つのクリ
ヤーラッカー層(B)および(C)が全体で15〜120μm、有利に40〜8
0μm、殊に60〜70μmの厚さを有することは、有利である。この場合には
、層厚の割合は広範に変動することができるが、しかし、経済的な理由から、ク
リヤーラッカー層(B)が2つの層に対してよりいっそう厚手であることは、有
利である。この場合には、このクリヤーラッカー層(B)は、多層クリヤーラッ
カー層の基本特性を生じることができ、これに対して、場合によっては特殊に選
択された別の組成を有するクリヤーラッカー層(C)上は、特に望ましい使用技
術的性質に調節される。
【0145】 本発明による重ね塗り塗膜は、光学的性質、機械的性質および化学的性質を有
する。即ち、本発明による重ね塗り塗膜は、それぞれの表面損傷、例えば収縮(
しわ)を有しない。この本発明による重ね塗り塗膜は、卓越した透明度および耐
引掻性を有する。不足した中間層付着力による離層は、観察することができない
。耐腐食性は、卓越している。本発明による重ね塗り塗膜の特別な利点は、この
重ね塗り塗膜の表面の特性プロフィールが特に広範に変動し、したがって多種多
様な要件に簡単で正確に適合することができることにある。
【0146】 実施例および比較試験 製造例1〜6 1.ポリアクリレートの製造 撹拌機、モノマー混合物または開始剤溶液のための2個の滴下漏斗、窒素供給
管、温度計および還流冷却器を装備した、4 lの有効体積を有する実験室用反
応器中に、158〜172℃の沸騰範囲を有する芳香族炭化水素の画分640.
6gを計量供給した。溶剤を140℃に加熱した。140℃の達成後、エチルヘ
キシルアクリレート597g、ヒドロキシエチルメタクリレート173.2g、
スチレン128.4gおよび4−ヒドロキシブチルアクリレート385.2gを
4時間で、および記載された芳香族溶剤50g中の第三ブチルペルエチルヘキサ
ノエート25.6gを4.5時間で同様に反応器中に計量供給した。モノマー混
合物および開始剤溶液の計量供給を用いた場合には、同時に開始した。開始剤の
計量供給の終結後、反応混合物をさらに2時間140℃に維持し、その後に冷却
した。生じるポリマー溶液は、130℃で1時間空気循環炉中で測定された65
%の固体含量を有していた。
【0147】 2.摩擦性樹脂(Reibharz)としてのポリアクリレートの製造 撹拌機、モノマー混合物または開始剤溶液のための2個の滴下漏斗、窒素供給
管、温度計および還流冷却器を装備した、4 lの有効体積を有する実験室用反
応器中に、158〜172℃の沸騰範囲を有する芳香族炭化水素の画分720g
を計量供給した。溶剤を140℃に加熱した。140℃の達成後、2−エチルヘ
キシルメタクリレート450g、n−ブチルメタクリレート180g、スチレン
210g、ヒドロキシエチルアクリレート180g、4−ヒドロキシブチルアク
リレート450gおよびアクリル酸30gを4時間で、および記載された芳香族
溶剤90g中の第三ブチルペルエチルヘキサノエート150gを4.5時間で同
様に反応器中に計量供給した。モノマー混合物および開始剤溶液の計量供給を用
いた場合には、同時に開始した。開始剤の計量供給の終結後、反応混合物をさら
に2時間140℃に維持し、その後に冷却した。生じるポリマー溶液は、130
℃で1時間空気循環炉中で測定された65%の固体含量、15の酸価および3d
Pasの粘度(23℃でICI円錐平板粘度計を使用しながら記載の芳香族溶剤
中のポリマー溶液の60%の溶解について測定した)を有していた。
【0148】 3.チキソトロピーペーストの製造 フォルラート(Vollrath)社の実験室用撹拌機中で、石英砂1100g(粒径
0.7〜1mm)を一緒にした、製造例2によるポリアクリレート323.2g
、ブタノール187.2g、キシレン200.8gおよびエーロジル(Aerosil
(登録商標))812 88.8g(Degussa AG、Hanau)からなる、粉砕物8
00gを計量供給し、水冷下に30分間擦った。
【0149】 4.湿潤剤の製造 撹拌機、還流冷却器、温度計、油加熱部および封鎖剤のための流入容器を備え
た4 lの特殊鋼製反応器中に、ベスタネート(Vestanat(登録商標))189
0 41.76重量部(Creanova社のイソホロンジイソシアネートを基礎とする
イソシアヌレート)およびソルベントナフサ20.76重量部を計量供給し、5
0℃に加熱した。4時間で、ジエチルマロネート23.49重量部、アセト酢酸
エチルエステル5.81重量部および触媒溶液0.14重量部(ナトリウムメチ
ルヘキサノエート)を同様に供給した。流入の終結後、再び触媒溶液0.14重
量部を添加した。それに続いて、温度を80℃に上昇させた。5900〜680
0のイソシアネート当量の達成後、1,4−シクロヘキシルジメタノール0.9
重量部を80℃で30分間、攪拌しながら添加した。13000以上のイソシア
ネート当量の達成後、n−ブタノール5重量部を添加した。この場合、温度を5
0℃に低下させ、生じる封鎖されたポリイソシアネートをn−ブタノール2重量
部で68質量%の理論的固体含量に溶解した。こうして得られた封鎖されたポリ
イソシアネートは、74.5質量%の固体含量(1時間;130℃)および41
.6dPasの元来の粘度を有していた。
【0150】 5.他の従来のポリアクリレートの製造 撹拌機、モノマー混合物または開始剤溶液のための2個の滴下漏斗、窒素供給
管、温度計および還流冷却器を装備した、4 lの有効体積を有する実験室用反
応器中に、158〜172℃の沸騰範囲を有する芳香族炭化水素の画分720g
を計量供給した。溶剤を140℃に加熱した。140℃の達成後、n−ブチルア
クリレート427.5g、n−ブチルメタクリレート180g、スチレン450
g、ヒドロキシエチルアクリレート255g、4−ヒドロキシブチルアクリレー
ト165gおよびアクリル酸22.5gを4時間で、および記載された芳香族溶
剤90g中の第三ブチルペルエチルヘキサノエート120gを4.5時間で同様
に反応器中に計量供給した。モノマー混合物および開始剤溶液の計量供給を用い
た場合には、同時に開始した。開始剤の計量供給の終結後、反応混合物をさらに
2時間140℃に維持し、その後に冷却した。生じるポリマー溶液は、130℃
で1時間空気循環炉中で測定された60%の固体含量、13mg KOH/gの
酸価、116mg KOH/gのOH価、3.23℃のガラス転移温度Tgおよ
び9dPasの粘度(23℃でICI円錐平板粘度計を使用しながら記載の芳香
族溶剤中の60%のポリマー溶液について測定した)を有していた。
【0151】 6.トリシクロデカンジメタノールの溶液の製造 トリシクロデカンジメタノール312gをブチルジグリコールアセテート83
gと混合し、加熱しながら均質な溶液が生成されるまで攪拌した。溶液の濃度は
、79質量%であった。
【0152】 実施例および比較試験V1 本発明による一成分系クリヤーラッカー(実施例1)および本発明によらない一
成分系クリヤーラッカー(比較試験V1)の製造 本発明による一成分系クリヤーラッカー(実施例1)および従来の一成分系ク
リヤーラッカー(比較試験V1)を第1表に記載の成分から混合によって製造し
た。
【0153】 第1表:本発明による一成分系クリヤーラッカー(実施例1)および従来の一成
分系クリヤーラッカー(比較試験V1)の組成 成分 比較試験V1 実施例1 (重量部) (重量部) 製造例4によるポリアクリレート 43.4 43.4 製造例5による架橋剤 9.0 9.0 市販のブタノールエーテル化 16.0 16.0 メラミン−ホルムアルデヒド 樹脂(ブタノール/キシレン 中で60%) セタルクス(Setalux(登録 13.5 13.5 商標))C91756(Akzo社 の市販のチキソトロープ剤) 置換ヒドロキシフェニルトリ アジン(キシレン中で65%) (Cyagard(登録商標)1164L) アミノエーテル変性2,2,6, 0.8 0.8 6−テトラメチルピペリジニル エステル(Ciba社の Tinuvin (登録商標) 123) ビック(Byk(登録商標)) 0.05 0.05 390(Byk Chemie社) ビック(Byk(登録商標)) 0.15 0.15 310(Byk Chemie社) テゴ(Tego(登録商標)) 0.2 0.2 LAG 502 ブタノール 11.4 11.4 ソルベントナフサ 2.5 2.5 (登録商標) キシレン 0.9 0.9 ブチルジグリコールアセテート 1.5 1.5 製造例6によるトリシクロ - 6.0デカンジメタノール 総和 100 106 比較試験V1のクリヤーラッカーは、DIN4−容器中で21℃で46秒の流
出時間を有していた。塗布のために、このクリヤーラッカーを希釈剤8重量部(
有機溶剤混合物)で28秒の流出時間に調節した。
【0154】 実施例1のクリヤーラッカーは、DIN4−容器中で21℃で51.5秒の流
出時間を有していた。塗布のために、このクリヤーラッカーを希釈剤10重量部
(有機溶剤混合物)で28秒の流出時間に調節した。
【0155】 実施例2および比較試験V2 本発明による重ね塗り塗膜ML(実施例2)および本発明によらない重ね塗り塗
膜(比較試験V2)の製造 実施例2の本発明による重ね塗り塗膜MLおよび比較試験V2の本発明によら
ない重ね塗り塗膜の製造のために、最初に上塗りクリヤーラッカーを第2表に記
載の成分を混合することによって製造した。
【0156】 第2表:上塗りクリヤーラッカーの組成成分 (重量部) 結合剤 製造例1に記載のポリアクリレート 50.0 製造例3に記載のチキソトロピー 3.0 ペースト架橋剤 TACT 26.6他の成分 置換ヒドロキシフェニルベンズトリアゾール(キシレン 1.0 中で95%)(Ciba社のTinuvin(登録商標)292) アミノエーテル変性2,2,6,6−テトラメチル 1.2 ピペリジニルエステル(Ciba社の Tinuvin (登録商標) 400) ポリエーテル変性ポリジメチルシロキサンの市販の 1.4 溶液(キシレン中で5%) ビック(Byk(登録商標))310 (Byk Chemie社) ブチルジグリコールアセテート 5.5 ブチルグリコールアセテート 5.5ソルベッソ(Solvesso(登録商標))150 5.8 総和 100 TACT=CYTEC社の市販のトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリア
ジン 上塗りクリヤーラッカーは、DIN4容器中で21℃で28秒の流出時間を有
していた。
【0157】 試験パネルの製造のために、順次に電気泳動ラッカー(乾燥層厚22μm)お
よび水充填剤(BASF Coatings AGのFU63−9400)を塗布し、焼き付けた
(乾燥層厚30μm)。この場合には、電気泳動ラッカーを170℃で20分間
焼付け、充填剤を160℃で20分間焼き付けた。引続き、青色の水ベースラッ
カー(BASF Coatings AGの水−パーカラー(percolor)−ベースラッカーFW0
5−513P)を15〜18μmの層厚で塗布し、80℃で10分間排気した。
【0158】 引続き、実施例2に関連して実施例1の一成分系クリヤーラッカーおよび比較
試験V2に関連して比較試験V1の一成分系クリヤーラッカー(第1表参照)を
ウェットオンウェット法で塗布し、135℃で30分間焼付け、その結果、35
μmの乾燥層厚を生じた。
【0159】 こうして得られた試験パネルを中間研磨なしに上塗りクリヤーラッカー(第2
表参照)で上塗りした。生じるクリヤーラッカー層を140℃で20分間焼付け
、その結果、20μmの乾燥層厚を生じた。
【0160】 実施例2の本発明による重ね塗り塗膜MLの付着力を24時間の貯蔵後に室温
でDIN 53151(2mm)[注記0〜5]による碁盤目試験により測定し
た。脱付着は生じなかった:注記GT0。これに対して、比較試験V2の本発明
によらない重ね塗り塗膜の場合には、クリヤーラッカー塗膜の脱付着を生じる可
能性がある:注記GT4。
【0161】 更に、実施例2の本発明による重ね塗り塗膜MLの付着特性および比較試験V
2の本発明によらない重ね塗り塗膜の付着特性を、碁盤目試験を用いて凝縮水で
の負荷後に測定した。結果は、第3表に記載されている。この結果は、本発明に
よる重ね塗り塗膜MLの卓越した付着力を示す。
【0162】 第3表:実施例2の本発明による重ね塗り塗膜MLおよび比較試験2の重ね塗り
塗膜の凝縮水による一定の気候試験(KK試験)a)および付着特性 実施例2 比較試験2 碁盤目試験による 付着力b) GT1 GT5 a)連続湿分での負荷に対するラッカー材料の安定性を評価するための通常の方
法(240時間、100%の相対湿分、BASF Coatings AGから得ることができる
試験規定MKK0001A中の詳細、A/14.05.1996版)。評価は、
発汗水の負荷の終結後に1時間行なわれる。
【0163】 b)SKK240時間後および再生24時間後のDIN 53151(2mm)
による碁盤目:注記0〜5:0=最高の値;5=最も劣悪な値
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BR,J P,KR,MX,PL,US (72)発明者 ウルリケ レックラート ドイツ連邦共和国 ゼンデン ヴィカール スブッシュ 8 (72)発明者 トーマス ファルヴィック ドイツ連邦共和国 ビラーベック ザント ブライデ 9 アー Fターム(参考) 4D075 AE12 AE13 AE17 BB24Y BB26Y BB26Z CA02 CA13 CA32 CA33 CA44 CA48 CB04 CB06 DA06 DA27 DB01 DB13 DB21 DB31 DC11 DC15 DC41 EA02 EA06 EA07 EA21 EA27 EA43 EB13 EB14 EB19 EB20 EB22 EB24 EB32 EB33 EB34 EB35 EB36 EB37 EB38 EB43 EB45 EC07 EC54 4J038 JA17 KA03

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 重ね塗り塗膜を製造するためのトリシクロデカンジメタノー
    ルの使用。
  2. 【請求項2】 重ね塗りクリヤーラッカーを製造するためのトリシクロデカ
    ンジメタノールを使用する、請求項1記載の使用。
  3. 【請求項3】 重ね塗り塗膜中の付着助剤としてのトリシクロデカンジメタ
    ノールの使用。
  4. 【請求項4】 少なくとも1つの結合剤および少なくとも1つの架橋剤なら
    びにトリシクロデカンジメタノールを含有する被覆剤、殊にクリヤーラッカー。
  5. 【請求項5】 被覆剤の中にトリシクロデカンジメタノールがそれぞれ被覆
    剤に対して0.2〜20質量%、有利に1.0〜7.0質量%、殊に2.0〜5
    .0質量%の量で含有されている、請求項4記載の被覆剤、殊にクリヤーラッカ
    ー。
  6. 【請求項6】 重ね塗りクリヤーラッカー中の中間層の付着力を改善する方
    法において、重ね塗りクリヤーラッカーの製造に使用される少なくとも1つの被
    覆剤にトリシクロデカンジメタノールを添加することを特徴とする、重ね塗りク
    リヤーラッカー中の中間層の付着力を改善する方法。
  7. 【請求項7】 トリシクロデカンジメタノールをそれぞれ被覆剤に対して0
    .2〜20質量%、有利に1.0〜7.0質量%、殊に2.0〜5.0の量で添
    加する、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 次の順序で重なり合って存在する、 (A)ベースラッカー層、 (B)中間層としての第1のクリヤーラッカー層および (C)最上層としての第2のクリヤーラッカー層 を含む、場合によっては下塗りした支持体上の重ね塗り塗膜において、クリヤー
    ラッカー層(B)および(C)の製造に使用される少なくとも1つの被覆剤(B
    )および(C)がトリシクロデカンジメタノールを有効量で含有することを特徴
    とする、重ね塗り塗膜。
  9. 【請求項9】 クリヤーラッカー層(B)と(C)が物質的に互いに区別さ
    れている、請求項8記載の重ね塗り塗膜。
  10. 【請求項10】 少なくとも次の処理工程: (I)場合によっては下塗りした支持体上にベースラッカー(A)を塗布し、 (II)塗布されたベースラッカー(A)を中間乾燥させ、 (III)第1のクリヤーラッカー(B)を塗布し、 (IV)処理工程(I)および(III)で塗布された層(A)および(B)を
    共通に硬化させ(ウェットオンウェット法)、 (V)処理工程(IV)で硬化されたクリヤーラッカー層(B)上に物質的に第
    1のクリヤーラッカー層(B)と異なる第2のクリヤーラッカー層(C)を塗布
    し、かつ (VI)処理工程(V)で塗布されたクリヤーラッカー層(C)を硬化させるか
    または選択的に (I)場合によっては下塗りした支持体上にベースラッカー(A)を塗布し、 (II)塗布されたベースラッカー(A)を中間乾燥させ、 (III)第1のクリヤーラッカー(B)を塗布し、 (IV)塗布されたクリヤーラッカー(B)を中間乾燥させ、 (V)処理工程(IV)で中間乾燥されたクリヤーラッカー層(B)上に第2の
    クリヤーラッカー層(C)を塗布し、かつ (VI)ラッカー層(A)、(B)および(C)を共通に硬化させる(ウェット
    オンウェット法)ことを含む、重ね塗り塗膜を製造する方法において、クリヤー
    ラッカー層(B)および(C)の製造に使用される少なくとも1つの被覆剤(B
    )および(C)がトリシクロデカンジメタノールを有効量で含有することを特徴
    とする、重ね塗り塗膜の製造法。
  11. 【請求項11】 請求項8または9記載の重ね塗り塗膜および/または請求
    項10記載の方法により製造された重ね塗り塗膜を含有する支持体、殊に自動車
    車体のための構造部材。
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