JP2002537112A - 高引掻抵抗の多層ラッカー塗装、その製造方法およびその使用 - Google Patents

高引掻抵抗の多層ラッカー塗装、その製造方法およびその使用

Info

Publication number
JP2002537112A
JP2002537112A JP2000600782A JP2000600782A JP2002537112A JP 2002537112 A JP2002537112 A JP 2002537112A JP 2000600782 A JP2000600782 A JP 2000600782A JP 2000600782 A JP2000600782 A JP 2000600782A JP 2002537112 A JP2002537112 A JP 2002537112A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
lacquer
coating
layer
groups
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000600782A
Other languages
English (en)
Inventor
キャンベル ドナルド
バウムガルト フーベルト
ファルヴィック トーマス
レックラート ウルリケ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
BASF Coatings GmbH
Original Assignee
BASF Coatings GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by BASF Coatings GmbH filed Critical BASF Coatings GmbH
Publication of JP2002537112A publication Critical patent/JP2002537112A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/50Multilayers
    • B05D7/56Three layers or more
    • B05D7/57Three layers or more the last layer being a clear coat
    • B05D7/574Three layers or more the last layer being a clear coat at least some layers being let to dry at least partially before applying the next layer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B05SPRAYING OR ATOMISING IN GENERAL; APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05DPROCESSES FOR APPLYING FLUENT MATERIALS TO SURFACES, IN GENERAL
    • B05D7/00Processes, other than flocking, specially adapted for applying liquids or other fluent materials to particular surfaces or for applying particular liquids or other fluent materials
    • B05D7/50Multilayers
    • B05D7/56Three layers or more
    • B05D7/57Three layers or more the last layer being a clear coat
    • B05D7/577Three layers or more the last layer being a clear coat some layers being coated "wet-on-wet", the others not
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C09DYES; PAINTS; POLISHES; NATURAL RESINS; ADHESIVES; COMPOSITIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; APPLICATIONS OF MATERIALS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • C09DCOATING COMPOSITIONS, e.g. PAINTS, VARNISHES OR LACQUERS; FILLING PASTES; CHEMICAL PAINT OR INK REMOVERS; INKS; CORRECTING FLUIDS; WOODSTAINS; PASTES OR SOLIDS FOR COLOURING OR PRINTING; USE OF MATERIALS THEREFOR
    • C09D175/00Coating compositions based on polyureas or polyurethanes; Coating compositions based on derivatives of such polymers
    • C09D175/04Polyurethanes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/31504Composite [nonstructural laminate]
    • Y10T428/31551Of polyamidoester [polyurethane, polyisocyanate, polycarbamate, etc.]

Abstract

(57)【要約】 この順序で重なり合って存在する(A)ベースラッカー層、(B)中間層としての第一クリヤラッカー層および(C)最上層としての第二クリヤラッカー層を含有する、場合により下塗りした支持体上の高引掻抵抗の多層ラッカー塗装において、第二クリヤラッカー層(C)が、(C1)式:−O−(CO)−NH −O−(CO)−NH−(CO)−NHの少なくとも1個の側位のカルバメート基および/またはアロファネート基(c11)、殊にカルバメート基(C11)を有する少なくとも1種のオリゴマーおよび/またはポリマーおよび(C2)カルバメート基および/またはアロファネート基(c11)と架橋反応する少なくとも2個の官能基(c21)を含有する少なくとも1種の架橋剤を含有する塗料(C)から製造できることを特徴とする高引掻抵抗の多層ラッカー塗装;ならびに高引掻抵抗の多層ラッカー塗装の製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、多層クリヤラッカーを含有する、新規高引掻抵抗の多層ラッカー塗
装に関する。更に本発明は、ウエット・オン・ウエット法に基づく高引掻抵抗の
多層ラッカー塗装の製造方法に関する。最後ではないが、本発明は殊に自動車の
連続ラッカー塗装および工業的ラッカー塗装における新規高引掻抵抗の多層ラッ
カー塗装の使用に関する。
【0002】 天候、殊に日光投射および酸性雨に曝されており、さらになお、殊に洗浄ブラ
シ洗浄装置による頻繁な機械的応力を受けている上塗りラッカーの耐久性の要求
は不断に高くなる。これはとくに、これらの要求を満足し、付加的になお光沢、
表面の平滑性および色に関する最高の光学的要求を満足しなければならない車両
のラッカー塗装にも当てはまる。
【0003】 この問題は従来、増加する環境調和性の要求に応じ、大体において水性塗料か
ら構成される多層ラッカー塗装を支持体に適用することにより解決された。金属
支持体の場合、これは周知のように、水性電気浸漬ラッカー、水性充填剤(Wa
sserfueller)、水性ベースラッカーおよび溶剤含有クリヤラッカー
から製造される。電気浸漬ラッカーおよび水性充填剤は、その都度その適用後に
焼き付けられ、下塗りを形成する。その上に、水性ベースラッカーが適用され、
中間乾燥される。このまだ硬化してない層上にクリヤラッカーが塗布され(ウエ
ット・オン・ウエット法)、その後両層が一緒に硬化される。支持体としてプラ
スチックを使用する場合、周知のように電気浸漬ラッカーの代わりに水性下塗り
(Hydrogrundierung)が適用される。
【0004】 多層上塗りラッカー塗装の製造のためのウエット・オン・ウエット法は、たと
えば特許明細書US−A3639147号、DE−A3333072号、DE−
A3814853号、GB−A2012191号、US−A3953644号、
EP−A0260447号、DE−A3903804号、EP−A032055
2号、DE−A3628124号、US−A4719132号、EP−A029
7576号、EP−A0069936号、EO−A0089497号、EP−A
0195931号、EP−A0228003号、EP−A0038127号およ
びDE−A2818100号に記載されている。
【0005】 光学的または視覚的外観および耐候性に対しては、就中多層ラッカー塗装の両
最上層が責任がある。それで、多層ラッカー塗装の水性ベースラッカーは色およ
び/またはメタリック効果または干渉効果のような光学的効果を与え、クリヤラ
ッカーは引掻抵抗および耐食性、つまり環境による有害物質に対する安定性のほ
かに、いわゆる外観、つまり光沢、光彩および流展性を配慮する。この場合、水
性ベースラッカーおよびクリヤラッカーは、所望の有利な性質プロフィルを有す
る複合を提供するために、非常に精密に互いに調和していなければならない。
【0006】 これらの要求を大体において考慮する水性べースラッカーならびに相応するラ
ッカー塗装は、特許明細書EP−A0089497号、EP−A0256540
号、EP−A0260447号、EP−A0297576号、WO96/127
47号、EP−A0523610号、EP−A0228003号、EP−A03
97806号、EP−A0574417号、EP−A0531510号、EP−
A0581211号、EP−A0708788号、EP−A0593454号、
DE−A4328092号、EP−A0299148号、EP−A039473
7号、EP−A0590484号、EP−A0234362号、EP−A023
4361号、EP−A0543817号、WO95/14721号、EP−A0
521928号、EP−A0522420号、EP−A0522419号、EP
−A0649865号、EP−A0536712号、EP−A0596460号
、EP−A596461号、EP−A0584818号、EP−A066935
6号、EP−A0634431号、EP−A0678536号、EP−A035
4261号、EP−A0424705号、WO97/49745号、WO97/
49747号またはEP−A0401565号から公知である。
【0007】 水性ベースラッカーは、就中アニオン安定化ポリウレタンを含有し、その際中
和剤として多重官能性アミンおよび/またはアミノアルコール、たとえばトリエ
チルアミン、メチルエタノールアミンおよび/またはジメチルエタノールアミン
が使用される。
【0008】 溶剤含有クリヤラッカーは、たとえば特許明細書EP−A0604992号、
WO94/22969号、EP−A0596460号またはWO92/2261
5号に記載されるように、通常一成分(1K)系のクリヤラッカー、二成分(2
K)系のクリヤラッカーまたは多成分(3K、4K)系のクリヤラッカーである
【0009】 実際にこの方法で、光学的要求を満足する多層ラッカー塗装が得られるが、そ
れにも拘わらず一成分(1K)系クリヤラッカーは屡々十分に耐候性でなく、そ
れに対して二成分(2K)系クリヤラッカーまたは多成分(3K、4K)系クリ
ヤラッカーは屡々十分に耐磨耗性でない。
【0010】 さらに、これらの問題を、たとえばドイツ国特許明細書DE−A422219
4号から公知であるような粉末クリヤラッカー、たとえばドイツ国特許明細書D
E−A19613547号から公知であるような粉末スラリクリヤラッカー、ま
たはたとえば特許明細書EP−A0540884号またはUS−A467523
4号に記載されるようなUV硬化性クリヤラッカーの使用により制御する試みが
無くは無かった。それにも拘わらず、たとえば完全に満足でない中間層堆積のよ
うな他の欠点を、引掻抵抗または耐食性の問題を完全に解決することなしに入手
する。
【0011】 特許明細書US−A5474811号、US−A5356669号、US−A
5605965号、WO94/10211号、WO94/10212号、WO9
4/10213号、EP−A0594068号、EP−A0594068号、E
P−A0594071号またはEP−A0594142号から、カルバメートと
架橋反応する少なくとも2個の官能基を含有する、式 −O−(CO)−NH の少なくとも1個の側位のカルバメート基および少なくとも1種の架橋剤を有す
る少なくとも1種のオリゴマーおよび/またはポリマーを含有する塗料は公知で
ある。これら公知の塗料は、極めて高い引掻抵抗および耐食性を有するクリヤラ
ッカーを提供する。架橋剤としては、就中高級エーテル化メラミンホルムアルデ
ヒド樹脂が使用される。架橋自体は酸接触されており、その際触媒として好まし
くは強プロトン酸、殊にその中の基がアミンで封鎖されているスルホン酸が使用
される。
【0012】 それにも拘わらず、これらの有利な塗料は上記に記載した水性ベースラッカー
と一緒に多層ラッカー塗装の構成のために使用することはできない、それという
のもこの場合屡々クリヤラッカー層中にいわゆる収縮効果(ちりめんじわ)によ
る表面擾乱が生じるからである。
【0013】 本発明の課題は、技術水準の欠点をもはや有せず、卓越した光学的性質プロフ
ィルないしは卓越した外観の外に、高い引掻抵抗および耐食性を有し、その際表
面擾乱はもはや生じない新規多層ラッカー塗装を提供することである。さらに、
簡単に確実および安全に新規多層ラッカー塗装を提供する多層ラッカー塗装の新
規製造方法も本発明の課題であった。
【0014】 それにより、 (A)ベースラッカー層、 (B)中間層としての第一クリヤラッカー層および (C)最上層としての第二クリヤラッカー層、 をこの順序で重なり合って含有し、および第二クリヤラッカー層(C)は、 (C1)式: −O−(CO)−NH −O−(CO)−NH−(CO)−NH の少なくとも1個の側位のカルバメート基および/またはアロファネート基(c
11)、殊にカルバメート基(c11)を有する少なくとも1種のオリゴマーお
よび/またはポリマー および (C2)カルバメート基および/またはアロファネート基(c11)と架橋反応
する少なくとも2個の官能基(c21)を含有する少なくとも1種の架橋剤 を含有する塗料(C)から製造できることを特徴とする、場合により下塗りした
支持体上の新規高引掻抵抗の多層ラッカー塗装が見出された。
【0015】 次に、新規高引掻抵抗の多層ラッカー塗装を、“本発明による多層ラッカー塗
装”と呼称する。
【0016】 さらに、少なくとも次の工程: (I)場合により下塗りした支持体上にベースラッカーを適用する工程、 (II)適用されたベースラッカー(A)を中間乾燥する工程、 (III)第一クリヤラッカー(B)を適用する工程、 (IV)工程(I)および(III)において適用された層(A)および(B)
(ウエット・オン・ウエット法)を一緒に硬化させる工程; を包含し、 (V)工程(IV)において硬化されたクリヤラッカー層(B)上に、物質的に
これと異なる、 (C1)式: −O−(CO)−NH −O−(CO)−NH−(CO)−NH の少なくとも1個の側位のカルバメート基および/またはアロファネート基(c
11)、殊にカルバメート基(c11)を有する少なくとも1種のオリゴマーお
よび/またはポリマー および (C2)カルバメート基および/またはアロファネート基と架橋反応する少
なくとも2個の官能基(c21)を含有する少なくとも1種の架橋剤を含有する
第二クリヤラッカー層(C); を適用しおよび (VI)硬化させることを特徴とする、高引掻抵抗の多層ラッカー塗装の新規製
造方法を見出した。
【0017】 次に、高引掻抵抗の多層ラッカー塗装を、簡潔のため“第一の本発明による方
法”と呼称する。
【0018】 さらに、次の工程: (I)場合により下塗りした支持体上にベースラッカー(A)を適用する工程、 (II)適用されたベースラッカー(A)を中間乾燥する工程および (III)第一クリヤラッカー(B)を適用する工程; を包含し、 (IV)適用されたクリヤラッカー(B)を中間乾燥しおよび (V)中間乾燥したクリヤラッカー層(B)上に物質的にこれと異なる第二クリ
ヤラッカー層(C)を塗布し、その後 (VI)層(A)、(B)および(C)を一緒に硬化させることを特徴とする高
引掻抵抗の多層ラッカー塗装の新規製造方法を見出した。
【0019】 技術水準を顧慮して、本発明の根底にある課題が、本発明による多層ラッカー
塗装および本発明による方法を用いて解決することができたことは意外で、当業
者にも予見できなかった。殊に、クリヤラッカーの多層構成にも拘わらず中間層
付着の問題が生じないことは意外であった。
【0020】 本発明による多層ラッカー塗装の発明の主要成分は、第二クリヤラッカー層(
C)である。
【0021】 この層は、第一の主要成分として、式: −O−(CO)−NH −O−(CO)−NH−(CO)−NH の少なくとも1個の側位のカルバメート基および/またはアロファネート基(c
11)、殊にカルバメート基(c11)を有する少なくとも1種のオリゴマーお
よび/またはポリマー(C1)を含有する塗料(C)から製造できる。
【0022】 オリゴマーおよび/またはポリマー(C1)としては、原則としてすべての通
例および公知のオリゴマーまたはポリマーが考慮される。適当なオリゴマーおよ
びポリマーの例は、エチレン性不飽和モノマーの線状および/または枝分かれお
よび/またはブロック状、櫛状および/または統計的に構成された共重合体、殊
にポリ(メタ)アクリレート、ならびにポリエステル、アルキド、ポリウレタン
、アクリル化ポリウレタン、アクリル化ポリエステル、ポリラクトン、ポリカー
ボネート、ポリエーテル、エポキシ樹脂−アミン付加物、(メタ)アクリレート
ジオール、部分的にけん化されたポリビニルエステルまたはポリ尿素であり、そ
のうちエチレン性不飽和モノマーの共重合体、殊にポリ(メタ)アクリレートが
特に有利であり、従ってとくに好んで使用される。
【0023】 カルバメート基(c11)の導入は、これらの基(c11)を含有するモノマ
ーの組入れにより行うことができる。この種の適当なモノマーの例は、カルバメ
ート基またはアロファネート基(c11)を含有するエチレン性不飽和モノマー
である。
【0024】 1個のカルバメート基(c11)を含有する適当なエチレン性不飽和モノマー
の例は、特許明細書US−A3479328号、US−A3674838号、U
S−A4126747号、US−A4279833号またはUS−A43404
97号に記載される。
【0025】 カルバメート基(c11)の導入は、ポリマー類似反応によりオリゴマーおよ
び/またはポリマー(C1)中に導入することができる。この種の適当な方法の
例は、特許明細書US−A4758632号、US−A4301257号または
US−A2979514号から公知である。
【0026】 本発明によりとくに好んで使用されるポリ(メタ)アクリレート(C1)の例
は、特許明細書US−A5474811号、US−A5356669号、 US
−A5605965号、WO94/10211号、WO94/10212号、W
O94/10213号、EP−A0594068号、EP−A0594071号
またはEP−A0594142号から公知である。
【0027】 アロファネート基(c11)の導入のために、少なくとも2個、特に少なくと
も3個の第一級および/または第二級ヒドロキシル基、殊に第一級ヒドロキシル
基を有するオリゴマーおよびポリマーを、アロファン酸アルキルエステルおよび
アリールエステルと、30〜200℃、とくに50〜160℃、特に好ましくは
60〜150℃および殊に80〜140℃でアロファネート交換させる。反応は
、溶液または塊状で、とくに溶液で実施される。反応混合物にトリアルキルホス
ファイト、殊にトリイソデシルホスファイトのような通例および公知の抑制剤が
添加される。さらに、スズ化合物、殊にジブチルスズジオキシドのような通例お
よび公知のエステル交換触媒を使用するのが有利である。
【0028】 本発明により使用される適当なアロファネートの例は、アロファン酸メチルエ
ステル、アロファン酸エチルエステル、アロファン酸プロピルエステル、アロフ
ァン酸ブチルエステル、アロファン酸ペンチルエステルまたはアロファン酸フェ
ニルエステルであり、そのうちアロファン酸メチルエステルおよびアロファン酸
エチルエステルが特に有利であり、従って本発明によりとくに好んで使用される
【0029】 少なくとも2個、とくに少なくとも3個の第一級および/または第二級ヒドロ
キシル基、殊に第一級ヒドロキシル基を有する本発明により使用されるオリゴマ
ーおよびポリマーとして、とくにエチレン性不飽和モノマーの線状および/また
は枝分かれおよび/またはブロック状、櫛状および/または統計的に構成された
共重合体、殊にポリ(メタ)アクリレート、ならびにポリエステル、アルキド、
ポリウレタン、アクリル化ポリウレタン、アクリル化ポリエステル、ポリアセト
ン、ポリカーボネート、ポリエーテル、エポキシ樹脂−アミン付加物、(メタ)
アクリレートジオール、部分的にけん化されたポリビニルエステル、ポリ尿素、
非環式モノオレフィンおよび環状モノオレフィンのメタセシスにより得られるオ
リゴマーからヒドロホルミル化および引き続く水素化により得られるオリゴマー
のポリオール;または脂肪族ポリオールが考慮され、そのうちエチレン性不飽和
モノマーの共重合体、殊にポリ(メタ)アクリレートがとくに有利であり、従っ
てとくに好んで使用される。
【0030】 記載したオリゴマーおよびポリマーは、ヒドロキシル基の外になお、アクリロ
イル基、エーテル基、アミド基、イミド基、チオ基、カーボネート基またはエポ
キシ基のような他の官能基を含有しうる。
【0031】 本発明により使用される塗料(B)の第二の主要成分は、架橋剤(C2)であ
る。
【0032】 適当な架橋剤(C2)の例は、アミノプラスト樹脂、殊にマレインホルムアル
デヒド樹脂、ポリシロキサン、少なくとも1種の環状カーボネート基を有する化
合物および/またはポリ酸無水物、殊にアミノプラスト樹脂である。
【0033】 この場合、上塗りラッカーまたは透明なクリヤラッカーに適当な各アミノプラ
スト樹脂またはこのようなアミノプラスト樹脂(C2)からなる混合物を使用す
ることができる。殊に、メチロール基および/またはメトキシメチル基が部分的
にカルバメート基またはアロファネート基により解官能化(defunktio
nalisieren)されている通例および公知のアミノプラスト樹脂が考慮
される。この種の架橋剤は、特許明細書US−A4710542号およびEP−
B0245700号中ならびに、Advanced Organic Coat
ings Science and Technology Series、1
991年、13巻、193〜207ページにおけるシン(B.Singh)およ
び協力者の論文“カルバミルメチル化メラミン、塗料工業用新規架橋剤”中に記
載される。
【0034】 適当なシロキサン(C2)の例は、トリメトキシシロキサンのような少なくと
も1個のトリアルコキシシラン基またはジアルコキシシラン基を有するシロキサ
ンである。
【0035】 適当なポリ酸無水物(C2)の1例は、ポリ無水コハク酸である。
【0036】 本発明により使用される塗料(C)は、少なくとも1個のエポキシ基を有する
少なくとも1種の化合物を含有しうる。有利に、これは側位のエポキシ基を有す
るオリゴマーまたはポリマーである。適当なオリゴマーまたはポリマーの例は、
上記に記載したポリマー部類に由来する。とくに好ましくは、側位のエポキシ基
を有するポリ(メタ)アクリレートが使用される。化合物(C4)は有利に、塗
料(C)の固形分に対して、0.1〜15重量%、好ましくは0.5〜10重量
%、とくに好ましくは0.8〜5重量%および殊に1〜2重量%の量で適用する
ことができる。
【0037】 さらに、塗料(C)は通例および公知の溶剤(C5)および/または添加剤(
C6)を含有しうる。
【0038】 適当な溶剤(C5)の例は、酢酸ブチルのようなエステルまたはメチルオクト
エート異性体(Exxate(R))またはソルベッソ(Solvesso(R のような芳香族溶剤混合物である。
【0039】 適当な添加剤(C6)の例は、UV吸収剤;ラジカル捕捉剤;レオロジー剤;
ケイ酸;たとえば特許明細書EP−A0832947号に記載されるような反応
性および不活性ナノ粒子;たとえば特許明細書EP−A0872500号に記載
されるようなブロックトイソシアネート基を有するコロイド状金属水酸化物;ス
リップ添加剤;重合抑制剤;消泡剤;流展剤またはセルロース誘導体のような塗
膜形成助剤である。これらの添加剤(C6)は透明で、クリヤラッカー層(C)
の他のとくに有利な性質に不利な影響を及ぼさずに、有利に変更および改善する
ことが重要である。適当な添加剤(C6)の他の例は、特許明細書US−A56
05695号から明らかになる。
【0040】 本発明により使用される塗料(C)の組成、つまりその成分の量比は、広範に
変えることができ、クリヤラッカー層(C)の性質プロフィルおよびそのクリヤ
ラッカー層(B)の性質プロフィルに対する調和に従う。当業者は、その専門知
識に基づき、場合により簡単な予備実験の助けをかりて適当な組成を確かめるこ
とができ、その際技術水準を基準として使用することができる。一般に、特許明
細書US−A5474811号、US−A5356669号、US−A5605
965号、WO94/10211号、WO94/10212号、WO94/10
213号、EP−A0594068号、EP−A0594071号またはEP−
A0594142号に開示された量比を選択することが推奨される。
【0041】 その成分からの塗料(C)の製造は、特殊性を有せず、通例および公知の方法
でディソルバーのような適当な混合装置中で成分を混合することにより行われる
【0042】 本発明による多層ラッカー塗装の第二の主要成分は、第一クリヤラッカー層(
B)である。
【0043】 本発明により、その製造のために、ベースラッカー(A)、殊に水性ベースラ
ッカー(A)上にウェット・オン・ウエット法により適用することのできる全塗
料(B)が考慮される。
【0044】 塗料(B)の第一の主要成分は、少なくとも1種の結合剤(B1)である。
【0045】 適当な結合剤(B1)の例は、上記に記載したポリマー部類に由来し、たとえ
ば特許明細書EP−A0832947号、EP−A0604992号、 WO9
4/22969号、EP−A0596460号、WO92/22615号、DE
−A4222194号、DE−A19613547号、EP−A0540884
号、EP−A0568967号またはUS−A4675234号に記載される。
【0046】 塗料(B)が付加的にまたは単独で化学線、殊にUV光線および/または電子
線で硬化できる場合、塗料は化学線で硬化できる結合剤(B1)を含有する。
【0047】 この種の結合剤(B1)として、原則的に、通例UV硬化性または電子線で硬
化できる塗料の領域で使用されるような、化学線、殊にUV光線および/または
電子線で硬化しうるオリゴマーおよびポリマーの化合物が考慮される。これらの
放射線硬化性塗料は通常、殊にエチレン性不飽和プレポリマーおよび/またはエ
チレン性不飽和オリゴマーを基礎とする、少なくとも1種、好ましくは数種の放
射線硬化性結合剤(B1)を含有する。
【0048】 適当な放射線硬化性結合剤(B1)の例は、(メタ)アクリル官能性(メタ)
アクリルコポリマー、ポリエーテルアクリレート、ポリエステルアクリレート、
不飽和ポリエステル、エポキシアクリレート、ウレタンアクリレート、アミノア
クリレート、メラミンアクリレート、シリコーンアクリレートおよび相応するメ
タクリレートである。従って、好ましくはウレタン(メタ)アクリレートおよび
/またはポリエステル(メタ)アクリレートが使用され、とくに好ましくは脂肪
族ウレタンアクリレートが使用される。
【0049】 結合剤(B1)は、架橋剤(B2)の官能基(b21)と架橋反応する官能基
(b11)を含有する(相補的基の原理)。
【0050】 適当な官能基(b11)の例は、チオ基、アミノ基、ヒドロキシ基、カルボキ
シ基、エポキシ基または(メタ)アクリレート基である。
【0051】 塗料(B)の第二の主要成分は、少なくとも1種の架橋剤である。これは、結
合剤(B1)の官能基(b11)と架橋反応する官能基(b21)を含有する(
相補的基の原理)。
【0052】 適当な官能基(b21)の例は、無水物基、カルボキシ基、エポキシ基、イソ
シアネート基、ブロックトイソシアネート基、ウレタン基、メチロール基、メチ
ロールエーテル基、シロキサン基、アミノ基、ヒドロキシ基またはβ−ヒドロキ
シアルキルアミド基または化学線で架橋しうるエチレン性不飽和基である。
【0053】 架橋反応する、本発明により使用される適当な相補的反応性官能基(b11)
および(b21)の例は、次の一覧表にまとめられている。一覧表において、可
変項Rは非環式または環状脂肪族基、芳香族基および/または芳香脂肪族(ar
aliphatischen)基を表し;可変項RおよびRは同じかまたは
異なる脂肪族基を表すかまたは互いに脂肪族またはヘテロ脂肪族環に結合してい
る。
【0054】 一覧表:下記物質中の相補的官能基(b11)および(b21)の例 結合剤(B1) および 架橋剤(B2) または 架橋剤(B2) および 結合剤(B1) −SH −C(O)−OH −NH −C(O)−O−C(O)− −OH −NCO −NH−C(O)−OR −CH−OH −CH−O−CH −NH−C(O)−CH(−C(O)OR) −NH−C(O)−CH(−C(O)OR)(−C(O)−R) −NH−C(O)−NR =Si(OR) O −CH−CH −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −C(O)−OH O −CH−CH −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− −O−C(O)−CR=CH −OH −O−CR=CH −NH −C(O)−CH−C(O)−R −CH=CH 適当な架橋剤(B2)の例は、上記に記載した架橋剤(C2)である。これら
の架橋剤(B2)は、就中一成分(1K)系クリヤラッカー中に適用される。
【0055】 この使用目的のための適当な架橋剤(B2)の他の例は、ポリエポキシド(b
21)、殊にたとえばビスフェノール−Aまたはビスフェノール−Fを基礎とす
るすべての公知脂肪族および/または脂環式および/または芳香族ポリエポキシ
ドである。ポリエポキシド(B2)として適当なのは、たとえばShell社の
商標エピコート(Epikote(R))、日本国長瀬ケミカルLtd.社のデ
ナコール(Denacol(R))で入手できるポリエポキシド、たとえばDe
nacol EX−411(ペンタエリトリットポリグリシジルエーテル)、D
enacol EX−321(トリメチロールプロパンポリグリシジルエーテル
)、Denacol EX512(ポリグリセロールポリグリシジルエーテル)
およびDenacol EX521(ポリグリセロールポリグリシジルエーテル
)である。
【0056】 この使用目的のための適当な架橋剤(B2)の他の例は、式:
【0057】 ◎
【化1】
【0058】 のトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジンである。
【0059】 適当なトリス(アルコキシカルボニルアミノ)トリアジン(b21)の例は、
特許明細書US−A4939213号、US−A5084541号またはEP−
A0624577号に記載される。殊に、トリス(メトキシ−、トリス(ブトキ
シ−および/またはトリス(2−エチルヘキソキシカルボニルアミノ)トリアジ
ンが使用される。
【0060】 メチル−ブチル混成エステル、ブチル−2−エチルヘキシル混成エステルおよ
びブチルエステルが有利である。これらは、純メチルエステルに比べてポリマー
溶融液に対する良好な溶解度の利点を有し、晶出する傾向も少ない。
【0061】 この使用目的に対する適当な架橋剤(B1)の他の例は、その遊離イソシアネ
ート基が適当な封鎖剤でブロックされている下記に記載するポリイソシアネート
(B2)である。
【0062】 適当な封鎖剤の例は、米国特許明細書US−A4444954号から公知の封
鎖剤である: i)フェノール、クレゾール、キシレノール、ニトロフェノール、クロロフェノ
ール、エチルフェノール、t−ブチルフェノール、ヒドロキシ安息香酸、この酸
のエステルまたは2,5−ジ−tert.ブチル−4−ヒドロキシトルエンのよ
うなフェノール; ii)ε−カプロラクタム、δ−バレロラクタム、γ−ブチロラクタムまたはβ
−プロピオラクタムのようなラクタム; iii)ジエチルマロネート、ジメチルマロネート、アセト酢酸エチルエステル
、アセト酢酸メチルエステルまたはアセチルアセトンのような活性メチレン性化
合物; iv)メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブ
タノール、イソブタノール、t−ブタノール、n−アミルアルコール、t−アミ
ルアルコール、ラウリルアルコール、エチレングリコールモノメチルエーテル、
エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチ
ルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、メトキシメタノール、
グリコール酸、グリコール酸エステル、乳酸、乳酸エステル、メチロール尿素、
メチロールメラミン、ジアセトンアルコール、エチレンクロロヒドリン、エチレ
ンブロモヒドリン、1,3−ジクロロ−2−プロパノール、1,4−シクロヘキ
シルジメタノールまたはアセトシアンヒドリンのようなアルコール; v)ブチルメルカプタン、ヘキシルメルカプタン、t−ブチルメルカプタン、t
−ドデシルメルカプタン、2−メルカプトベンゾチアゾール、チオフェノール、
メチルチオフェノールまたはエチルチオフェノールのようなメルカプタン; vi)アセトアニリド、アセトアニシジンアミド、アクリルアミド、メタクリル
アミド、酢酸アミド、ステアリン酸アミドまたはベンゾアミドのような酸アミド
; vii)スクシンイミド、フタルイミドまたはマレイミドのようなイミド; viii)ジフェニルアミン、フェニルナフチルアミン、キシリジン、N−フェ
ニルキシリジン、カルバゾール、アニリン、ナフチルアミン、ブチルアミン、ジ
ブチルアミンまたはブチルフェニルアミンのようなアミン; ix)イミダゾールまたは2−エチルイミダゾールのようなイミダゾール; x)尿素、チオ尿素、エチレン尿素、エチレンチオ尿素または1,3−ジフェニ
ル尿素のような尿素; xi)N−フェニルカルバミド酸フェニルエステルまたは2−オキサドリドンの
ようなカルバメート; xii)エチレンイミンのようなイミン; xiii)アセトンオキシム、フォルムアルドオキシム、アセトアルドオキシム
、アセトオキシム、メチルエチルケトオキシム、ジイソブチルケトオキシム、ジ
アセチルモノオキシム、ベンゾフェノンオキシムまたはクロロヘキサノンオキシ
ムのようなオキシム; xiv)亜硫酸水素ナトリウムまたは亜硫酸水素カリウムのような亜硫酸の塩; xv)ベンジルメタアクリロヒドロオキサメート(BMH)またはアリルメタク
リロヒドロオキサメートのようなヒドロオキサム酸エステル;または xvi)置換ピラゾール、ケトオキシム、イミダゾールまたはトリアゾール;な
らびに xvii)これら封鎖剤の混合物、殊にジメチルピラゾールおよびトリアゾール
、マロンエステルおよびアセト酢酸エステルまたはジメチルピラゾールおよびス
クシンイミド。
【0063】 塗料(B)が二成分(2K)系クリヤラッカーまたは多成分(3K、4K)系
クリヤラッカーとして構成される場合、既に100℃以下、とくに80℃以下で
架橋反応しうる高反応性の架橋剤(B2)を使用することができる。この種の塗
料(B)は、支持体が高い焼き付け温度による負荷を受けてはならない場合およ
び/またはベースラッカー(A)の物理的架橋に基づき原則的に高い焼き付け温
度が必要でない場合に選択される。
【0064】 適当な反応性架橋剤(B2)の例は、上記に記載したポリエポキシドである。
【0065】 適当な反応性架橋剤の他の例は、有機ポリイソシアネート、殊に脂肪族、脂環
式、芳香脂肪族および/または芳香族的に結合した遊離イソシアネート基を有す
るいわゆるラッカーポリイソシアネートである。好ましくは、1分子あたり2〜
5個のイソシアネート基を有しおよび100〜10000mPas、とくに10
0〜5000mPasおよび−成分の手動混合が考慮されている限り−殊に50
0〜2000mPas(23℃)を有するポリイソシアネート(B2)が使用さ
れる。場合により、ポリイソシアネート(B2)はなお、純ポリイソシアネート
に対して、少量、好ましくは1〜25重量%の有機溶剤を添加し、こうしてポリ
イソシアネート(B2)の混和性を改善しおよび場合によりその粘度を上記に記
載した範囲内の値に低下することができる。ポリイソシアネート(B2)に対す
る添加剤として適当な溶剤は、たとえばエポキシエチルプロピオネート、アミル
メチルケトンまたは酢酸ブチルである。さらに、ポリイソシアネート(B2)は
、通例および公知方法で親水性または疎水性に変性されていてもよい。
【0066】 適当なポリイソシアネート(B2)の例は、たとえば“Methoden d
er organischen Chemie”、Houben−weyl、1
4/2巻、4版、Georg Thieme出版、ストットガルト1963年、
61〜70ページ、およびW.Siefken,Liebigs Annale
n der Chemie、562巻、75〜136ページに記載されている。
たとえば、ポリオールと過剰のポリイソシアネートとの反応により製造すること
ができおよびこのましくは低粘度であるイソシアネート基含有ポリウレタンプレ
ポリマー(B2)が適当である。
【0067】 適当なポリイソシアネート(b21)の他の例は、イソシアヌレート基、ビウ
レット基、アロファネート基、イミノオキサジアジンドン基、ウレタン基、尿素
基および/またはウレテジオン基を有するポリイソシアネートである。ウレタン
基を有するポリイソシアネート(B2)は、たとえばイソシアネート基の一部と
ポリオール、たとえばトリメチロールプロパンおよびグリセリンとの反応により
得られる。とくに、脂肪族または脂環式ポリイソシアネート(b21)、殊にヘ
キサメチレンジイソシアネート、二量体化および三量体化ヘキサメチレンジイソ
シアネート、イソホロンジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−2,4′
−ジイソシアネート、ジシクロヘキシルメタン−4,4′−ジイソシアネート、
Henkel社から商品名DDI 1410で販売され、特許明細書WO97/
49745号およびWO97/49747号に記載されるような、二量体脂肪酸
から誘導されるジイソシアネート、殊に2−ヘプチル−3,4−ビス(9−イソ
シアナトノニル9−1−ペンチル−シクロヘキサン;または1,2−、1,4−
または1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサン、1,2−1,4−
または1,3−ビス(2−イソシアナトエチ−1−イル)シクロヘキサン、1,
3−ビス(3−イソシアナトプロプ−1−イル)シクロヘキサン、1,8−ジイ
ソシアナト−4−イソシアナトメチル−オクタン、1,7−ジイソシアナト−4
−イソシアナトメチル−ヘプタンまたは1−イソシアナト−2−(3−イソシア
ナトプとピル)シクロヘキサンまたはこれらポリイソシアネート(b2)からな
る混合物が使用される。
【0068】 全くとくに好ましくは、適当な触媒の使用下にヘキサメチレンジイソシアネー
トの接触オリゴマー化により生じるような、ウレテジオン基および/またはイソ
シアヌレート基および/またはアロファネート基を有する、ヘキサメチレンジイ
ソシアネートを基礎とするポリイソシアネート(b2)からなる混合物が使用さ
れる。
【0069】 さらに、塗料(B)は通例および公知の溶剤(B3)を含有しうる。適当な溶
剤(B3)の例は、上記に記載した溶剤(C5)である。
【0070】 さらに、塗料(B)は通例および公知の添加剤(B4)を有効量で含有しうる
。適当な添加剤(B4)の例は、上記に記載した添加剤(C6)である。塗料(
B)が化学線で硬化できる場合、塗料はさらになお通例および公知の光開始剤を
添加物(B4)として含有することができる。
【0071】 塗料(B)は溶剤含有吹き付け用ラッカーとして存在しうる。
【0072】 それにも拘わらず、塗料(B)は粉末ラッカーであってもよい。この目的のた
めに、成分(B1)および(B2)ならびに場合により(B3)および(B4)
は、生じる粉末ラッカー(B)が固体でありおよび硬化前に塗膜化するように選
択される。
【0073】 それにも拘わらず、塗料(B)は粉末スラリラッカーであってもよい。この目
的のために、成分は上記に記載した条件を満足しなければならない。付加的に、
条件は粉末スラリ粒子が水中に安定に分散可能であるように選択しなければなら
ない。
【0074】 本発明により使用される塗料(B)の組成、つまりその成分の量比は広範に変
更でき、クリヤラッカー層(B)の性質プロフィルおよびそれのクリヤラッカー
層(C)の性質プロフィルに対する調和に従う。当業者は、その専門知識に基づ
き場合により簡単な予備実験の助けをかりて確かめることができ、その際最初に
記載した技術水準を基準として使用することができる。
【0075】 その成分から塗料(B)の製造は特殊性を有しないで、通例および公知の方法
で適当な混合装置中で成分を混合することにより行われる。このため、吹き付け
ラッカーの場合には、たとえばディソルバー、粉末クリヤラッカーまたは粉末ス
ラリクリヤラッカー(B)の場合には、押出機およびミルが適用される。
【0076】 本発明による多層クリヤラッカーの第三の主要成分は、ベースラッカー層(A
)である。
【0077】 ベースラッカー層(A)は、塗料(A)、とくに水性塗料(A)、殊に水性ベ
ースラッカー(A)から製造でき、本発明による多層ラッカー塗装の着色および
/または効果付与成分である。
【0078】 本発明によりとくに好んで使用される水性ベースラッカー(A)は、公知のよ
うに次の主要成分を水に分散して含有する: (A1)少なくとも1種のアニオンおよび/または非イオン安定化ポリウレタン
および (A2)少なくとも1種の着色および/または効果付与顔料。
【0079】 適当な着色および/または効果付与顔料(A2)の例は、商慣習のアルミニウ
ムブロンズ、DE−A3636183号によりクロメート処理したアルミニウム
ブロンズ、および商慣習の特殊鋼ブロンズのような金属薄片顔料、ならびにたと
えば真珠光沢顔料ないしは干渉顔料のような非金属の効果顔料である。適当な無
機着色顔料(A2)の例は、二酸化チタン、酸化鉄、サイコトランスイェロー(
Sicotransgelb)およびカーボンブラックである。適当な有機着色
顔料(A2)の例は、インダンスレンブルー、クロモフタルレッド、イルガジン
オレンジおよびへリオゲングリーンである。
【0080】 さらに、本発明による塗料は、有機および無機の充填剤(A3)を通例および
公知の有効量で含有しうる。適当な充填剤の例は、白亜、硫酸カルシウム、硫酸
バリウム、タルクまたはカオリンのようなケイ酸塩、ケイ酸、水酸化アルミニウ
ムまたは水酸化マグネシウムのような酸化物または織物繊維、セルロース繊維、
ポリエチレン繊維または木材繊維のような有機充填剤である。
【0081】 本発明による塗料は、さらにラッカー添加剤(A4)を通例および公知の有効
量で含有する。
【0082】 適当な添加剤(A4)の例は、UV吸収剤;ラジカル捕捉剤;架橋用触媒、殊
に有機金属化合物、とくにスズおよび/またはビスマス有機化合物または第三級
アミン;たとえば特許明細書EP−A0832947号に記載されるような反応
性および不活性ナノ粒子;たとえば特許明細書EP−A0872500号に記載
されるようなブロックトイソシアネート基を有するコロイド状金属水酸化物;ス
リップ添加剤;重合抑制剤;消泡剤;接着助剤;流展剤または被膜形成剤、たと
えばセルロース誘導体である。
【0083】 殊に、添加剤(A4)としては少なくとも1種のレオロジー制御添加剤を使用
することができる。適当なレオロジー制御添加剤(A4)の例は、特許明細書W
O94/22968号、EP−A0276501号、EP−A0249201号
またはWO97/12945号から公知であり;たとえばEP−A000812
7号に開示されているような架橋ポリマー微小粒子;モンモリロナイト型のアル
ミニウム・マグネシウムケイ酸塩、ナトリウム・マグネシウム−およびナトリウ
ム・マグネシウム・フッ素・リチウム積層ケイ酸塩のような無機の積層ケイ酸塩
;エーロジルのようなケイ酸;またはポリビニルアルコール、ポリ(メタ)アク
リルアミド、ポリ(メタ)アクリル酸、ポリビニルピロリドン、スチレン−無水
マレイン酸コポリマーまたはエチレン−無水マレイン酸コポリマーおよびその誘
導体または疎水性に変性されたエトキシル化ウレタンまたはポリアクリレートの
ようなイオン基および/または会合作用基(assoziativ wirke
nden Gruppe)を有する合成ポリマーである。好ましくは、レオロジ
ー制御添加剤(A4)としてポリウレタンおよび/または積層ケイ酸塩が使用さ
れる。
【0084】 さらに、水性ベースラッカー(A)は、物理的乾燥によってのみ硬化されるべ
きでない場合、少なくとも1種の架橋剤(A5)を有効量で含有しうる。
【0085】 適当な架橋剤(A5)の例は、一成分(1K)系クリヤラッカー中で使用する
ために適当である、上記に記載した架橋剤(B2)である。水性ベースラッカー
(A)が二成分(2K)系クリヤラッカーまたは多成分(3K、4K)系クリヤ
ラッカーとして構成される場合、該クリヤラッカーは上記に記載した反応性架橋
剤(B2)を含有する。
【0086】 適当なアニオンおよび/または非イオン安定化ポリウレタンの多数の例ならび
に水性ベースラッカー(A)の多数の例は、特許明細書EP−A0089497
号、EP−A0256540号、EP−A0260447号、EP−A0297
576号、WO96/12747号、EP−A0523610号、EP−A02
28003号、EP−A0397806号、EP−A0574417号、EP−
A0531510号、EP−A0581211号、EP−A0708788号、
EP−A0593454号、DE−A4328092号、EP−A029914
8号、EP−A0394737号、EP−A0590484号、EP−A023
4362号、EP−A0234361号、EP−A0543817号、WO95
/14721号、EP−A0521928号、EP−A0522420号、EP
−A0522419号、EP−A0649865号、EP−A0536712号
、EP−A0596460号、EP−A0596461号、EP−A05848
18号、EP−A0669356号、EP−A0634431号、EP−A06
78536号、EP−A9354261号、EP−A0424705号、WO9
7/49745号、WO97/49747号またはEP−A0401565号か
ら明らかである。
【0087】 方法論的に見て、水性ベースラッカー(A)は特殊性を有せず、通例および公
知方法によりディスソルバーのような適当な混合装置中で成分を混合することに
より行われる。
【0088】 本発明による多層ラッカー塗装は、種々の方法により製造することができる。
該ラッカー塗装は、本発明による方法により製造するのが有利である。
【0089】 本発明による方法は、被覆すべき支持体から出発する。支持体は金属、木材、
プラスチック、ガラスまたは紙からなるかまたはこれらの材料を複合体として含
有することができる。とくに、金属からなる自動車ボデー部品、工業用部品また
は容器である。
【0090】 支持体は、下塗りを備えていてもよい。プラスチックの場合、ベースラッカー
(A)、殊に水性ベースラッカー(A)の適用前に硬化させるいわゆる水性下塗
り(Hydrogrundierung)が重要である。金属、殊に自動車ボデ
ー部品の場合には、その上に充填剤が適用され、焼き付けられる、通例および公
知の硬化される電気浸漬ラッカーが重要である。
【0091】 本発明による方法において、ベースラッカー(A)は工程(I)において支持
体の表面に塗布され、中間乾燥(工程II)されるが、それにも拘わらず硬化さ
れない。
【0092】 工程(III)において、ベースラッカー層(A)の表面上に、後で中間層を
形成する第一クリヤラッカー(B)が塗布される。
【0093】 工程(IV)において、層(A)および(B)を一緒に硬化させる(ウエット
・オン・ウエット法)。この場合、層(B)はその組成次第で熱によりおよび/
または化学線で硬化させることができる。熱による硬化に関しては、焼き付け温
度はなかんずく、塗料(A)および(B)が一成分(1K)系または二成分(2
K)系または多成分(3K、4K)系であるか否かに従う。一成分(1K)系の
場合には、一般に120℃以上の焼き付け温度が適用される。二成分(2K)系
または多成分(3K、4K)系の場合には、焼き付け温度は通例100℃以下、
殊に80℃以下である。
【0094】 クリヤラッカー(B)の表面上に、本発明により工程(V)において物質的に
これと異なるクリヤラッカー層(C)が適用され、工程(VI)において硬化さ
せる。この場合、通常120〜150℃の焼き付け温度が適用される。
【0095】 第二クリヤラッカー層(C)は、本発明によりウェット・オン・ウエットで設
け、次いで第一クリヤラッカー層(B)およびベースラッカー層(A)と共に焼
き付けることもできる。
【0096】 本発明による方法において、塗料(A)、(B)および(C)はたとえば吹き
付け、ナイフ塗布、刷毛塗り、流延、浸漬またはロール塗布のような通常の適用
法により塗布することができる、個々の層の硬化のために、回転オーブン中での
加熱、IRランプならびに場合によりUVランプでの照射のような通例および公
知の方法を適用することができる。
【0097】 本発明による多層ラッカー塗装内で、個々の層(A)、(B)および(C)の
厚さは広範に変えることができる。にもかかわらず本発明により、ベースラッカ
ー層(A)が5〜25μm、殊に7〜15μmの厚さを有し、両クリヤラッカー
層(B)および(C)が合計15〜120μm、とくに40〜80μmおよび 殊に60〜70μmの厚さを有する場合が有利である。この場合、層厚の比は広
範に変えることができるが、にもかかわらずクリヤラッカー層(B)が両層のよ
り厚い層である場合が、経済上の理由からも有利である。
【0098】 本発明による多層ラッカー塗装は、卓越した光学的、機械的および化学的性質
を有する。それで、該ラッカー塗装は収縮(ちりめんじわ)のようなあらゆる表
面の擾乱を有しない。これは、卓越した透明性および引掻抵抗を有する。不十分
な中間層接着のための離層は観察されない。耐食性はすぐれている。それで、本
発明により使用される塗料(C)は、得意先においてラッカー塗布装置の大きい
変換が必要になることなく、慣例の全クリヤラッカー塗装を改良するために優れ
て適当である。このことは、本発明による多層ラッカー塗装のもう1つの特別な
利点である。
【0099】 例 製造例1 架橋剤の製造 撹拌機、還流冷却器、温度計、油加熱装置および封鎖剤用供給容器を有する4
lの特殊鋼製反応器中に、ベスタナート(vesranat(R))1890(
Creanova社のイソホロンジイソシアネートを基礎とするイソシアヌレー
ト)41.76重量部およびソルベントナフサ20.76重量部を秤入れ、50
℃に加熱した。4時間内に、ジエチルマロネート23.49重量部、アセト酢酸
エステル5.81重量部および触媒溶液(エチルヘキサン酸ナトリウム)0.1
4重量部を均一に配量供給した。供給終了後、もう一度触媒溶液0.14重量部
を添加した。これに続き、温度を80℃に高めた。5900〜6800のイソシ
アネート当量が達成された場合、1,4−シクロヘキシルジメタノール0.9重
量部を30分間に80℃で撹拌下に添加した。≧13000のイソシアネート当
量の達成された後、n−ブタノール5重量部を添加した。その際、温度は50℃
に低下し、生じるブロックトポリイソシアネートをn−ブタノール2重量部で6
8重量%の理論的固形分に溶解した。こうして得られたブロックトポリイソシア
ネートは、74.5重量%の固形分(1時間、130℃)および41.6dPa
sの原粘度を有していた。
【0100】 製造例2 ポリアクリレートの製造 撹拌機、モノマー混合物ないしは開始剤溶液用の2個の滴下ロート、窒素導入
管、温度計および還流冷却器を備えた、4lの有効体積を有する実験室用反応器
中に、158〜172℃の沸点範囲を有する芳香族炭化水素画分720gを秤入
した。溶剤を140℃に加熱した。140℃に到達した後、n−ブチルアクリレ
ート427.5g、n−ブチルメタクリレート180g、スチレン450g、ヒ
ドロキシエチルアクリレート255g、4−ヒドロキシブチルアクリレート16
5gおよびアクリル酸22.5gからなるモノマー混合物を4時間内におよび記
載した芳香族溶剤90g中のt−ブチルペルエチルヘキサノエート120gの開
始剤溶液を4.5時間内に均一に反応器中に配量した。モノマー混合物および開
始剤溶液の配量を同時に開始した。開始剤配量の終了後、反応混合物をさらに2
時間140℃に保ち、その後冷却した。生じるポリマー溶液は、60%の固体含
量(回転オーブン中130℃で1時間測定)、13mgKOH/gの酸価、11
6mgKOH/gのOH価、3.23℃のガラス転移温度Tgおよび9dPas
の粘度(23℃でICI円錐−平板粘度計の使用下に記載した芳香族溶剤中の6
0%ポリマー溶液につき測定)を有していた。
【0101】 例1 本発明による一成分クリヤラッカーの製造 本発明による一成分クリヤラッカーは、第1表に記載した成分から混合するこ
とにより製造した。
【0102】 第1表:本発明による一成分クリヤラッカーの組成 成分 例1 (重量部)  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 製造例2によるポリアクリレート 43.4 製造例1による架橋剤 9.0 商慣習のブタノールエーテル化 16.0 メラミン−ホルムアルデヒド樹脂 (ブタノール/キシレン中60%) Setalux(R)C91756 13.5 (Akzo社の商慣習のチキソトロピー剤) 置換ヒドロキシフェニルトリアジン 0.6 (キシレン中65%) (Cyagard(R)1164L) アミノエーテル変性の2,2,6,6− 0.8 テトラメチル−ピペリジニルエステル (Ciba社のTinuvin(R)123) Byk(R)390(Byk Chemie) 0.05 Byk(R)310(Byk Chemie) 0.15 Tego(R)LAG502 0.2 ブタノール 11.4 ソルベントナフサ(R) 2.5 キシレン 0.9 ブチルジグリコールアセテート 1.5 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 合計 100 例1のクリヤラッカーは、DIN4ビーカ中で21℃で46秒の流出時間を有
していた。適用のため、該クリヤラッカーを希釈剤(有機溶剤混合物)8重量部
で28秒の流出時間に調節した。
【0103】 例2 本発明による多層ラッカー塗装MLの製造 試験板の製造のために、順次に電気浸漬ラッカー(乾燥層厚22μm)および
水性充填剤(BASF Coatings AGのFU63−9400)を適用
し、焼き付けた(乾燥層厚30μm)。この場合、電気浸漬ラッカーは170℃
で20分間、充填剤は160℃で20分間焼き付けた。引き続き、青色の水性ベ
ースラッカー(BASF Coatings AG社のWasser−Perc
olor−Basislack FW05−513P)を15〜18μmの層厚
で塗布し、80℃で10分通風した。
【0104】 引き続き、例2のために例1の一成分系クリヤラッカー(第1表参照)をウエ
ット・オン・ウエットで適用し、135℃で30分間焼き付け、それで35μm
の乾燥層厚が生じた。
【0105】 こうして得られた試験板は、中間研磨なしにBASF Coatings A
G社の上塗りクリヤラッカーURECLEAR(R)(22℃でDIN4流出ビ
ーカ中での噴出粘度25秒)で上塗りした。生じるクリヤラッカー層を140℃
で20分間焼き付け、それで20μmの乾燥層厚が生じた。
【0106】 本発明による例2の多層ラッカー塗装MLの付着は、室温で24時間貯蔵後、
DIN53151による格子切断試験(2mm)[注0〜5]により確かめた。
解付着は行われなかった:注GTO。
【0107】 さらに、例2の本発明による多層ラッカー塗装MLの付着特性を、凝縮水で負
荷した後格子切断試験を用いて確かめた。結果は、第2表に見出される。これは
、本発明による多層ラッカー塗装MLの付着力を改めて支持する。
【0108】 第2表:本発明による多層ラッカー塗装MLの凝縮水定常気候試験(KKテス
ト)a)および付着特性 例2 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−− 格子切断試験b)後の付着 GTI a)持続湿度(240時間、相対湿度100%、40℃、詳細はBASF Co
atings AGから入手できる試験規定MKK0001A、A版/1996
年5月14日)での負荷に対するラッカー材料の通常の安定性評価方法。評価は
、発汗水負荷の終結から1時間後に行う。
【0109】 b)240時間SKKおよび24時間再生後、DIN53151による格子切断
;注0〜5:0=最良値;5=最悪値 試験板上での本発明による多層ラッカー塗装の引掻抵抗は、ベッツ(P.Be
tz)およびバーテル(A.Bartelt)の論文(Progress in
Organic Coatings、22巻(1993年)、27〜37ペー
ジ)28ページの図2に記載されたBASFのブラッシング試験(しかし使用さ
れる重りに関し(そこに記載された280gの代わりに2000gに)変えた)
を用いて次のように判定した: 試験の場合、ラッカー表面を、質量で負荷されたふるい織物で損傷した。ふる
い織物およびラッカー表面を、洗剤溶液で十分に濡らした。試験板をモータ駆動
装置を用い行程運動でふるい織物の下方で前進および後退移動させた。
【0110】 試験体は、ナイロン製ふるい織物(No.11、目開き31μm、Tg50℃
)で取り付けた消しゴム(4.5×2.0cm、広い側が引掻方向に対して垂直
)であった。載せ重りは2000gであった。
【0111】 各試験前にふるい織物を更新し、その際織物の網目の移動方向は引掻方向に対
して平行であった。ピペットで、新しくかき混ぜた0.25%のパージル(Pe
rsil)溶液約1mlを消しゴムの前に置いた。モーターの回転数は、80秒
の時間に80往復行程が実施されるように調節した。試験後、残留する洗浄液を
冷水道水で洗い去り、試験板を圧縮空気で乾式送風した。損傷の前および後でD
IN67530による光沢(20゜)を測定した(測定方向は引掻方向に対して
垂直)。試験板は、損傷前に83.7の光沢を有し、この光沢は損傷により単に
d光沢(dGlanz)10.1だけ減少した。40℃で2時間の時間後、d光
沢は最早7.0にすぎず、60℃で2時間の時間後は6.0にすぎなかった。こ
のことは、本発明による多層ラッカー塗装の優れた引掻抵抗および非常に良好な
リフロー挙動(Reflow−Verhalten)を支持する。
【0112】 付加的に、砂試験による引掻抵抗を測定した。このため、ラッカー表面を砂で
負荷した(石英シルバーサンド1.5〜2.0mm 20g)。砂をビーカー(
底を平坦に切断した)に入れ、ビーカーを試験板上に強固に固定した。上記にブ
ラッシング試験において記載したと同じ試験板を使用した。モーター駆動装置を
用い、ビーカーおよび砂を有する試験板を振盪運動させた。その際、失われる砂
の運動がラッカー表面の損傷を惹起した(20秒に100往復行程)。砂負荷後
、試験面は磨耗により清掃され、冷噴射水下に慎重に拭き取り、引き続き圧縮空
気で乾燥した。光沢を損傷の前および後に、DIN67530により測定した。
【0113】 損傷前、試験板は83.7の光沢を有し、これは損傷によりたんにd光沢19
.1だけ減少した。40℃で2時間の時間後にd光沢は僅か17.8であり、6
0℃で2時間の時間後に僅か15.9であった。このことは、改めて本発明によ
る多層ラッカー塗装の優れた引掻抵抗および非常に良好なリフロー挙動(Ref
low−Verhalten)を支持する。
【0114】 耐薬品性はBART(BASF ACID RESISTANCE TEST
)により測定した。該試験は酸、アルカリおよび水滴に対するラッカー表面の損
傷を確かめるのに使用された。その際、多層ラッカー塗装MLに勾配炉で焼き付
けた後、さらなる温度負荷をかけた(40℃、50℃、60℃および70℃で3
0分)。予め、試験物質(硫酸1%、10%、36%;亜硫酸6%;塩酸10%
;カセイソーダ液5%;VE(=完全脱塩)水−それぞれ1滴、2滴、3滴ない
しは4滴)は明確に配量ピペットで設けた。物質の作用に続き、これらを流水下
に除去し、24時間後の損傷を意図した目盛りに応じて視覚により判定した: 評価 外観 0 欠陥なし 1 軽度の傷痕 2 傷痕/艶消し/軟化なし 3 傷痕/艶消し/色調変化/軟化 4 ひび割れ/腐食開始 5 クリヤラッカー除去 個々の各傷痕(斑点)を評価し、結果を温度に対する評点合計で記録に留めた
。次の値が生じた:合計40℃:0;合計50℃:3;合計60℃:7;および
合計70℃:19。これらの値は、本発明による多層ラッカー塗装MLの高い耐
薬品性を立証する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 トーマス ファルヴィック ドイツ連邦共和国 ビラーベック ザント ブライデ 9アー (72)発明者 ウルリケ レックラート ドイツ連邦共和国 ゼンデン ヴィカール スブッシュ 8 Fターム(参考) 4D075 AE06 BB24Y BB42Z CA02 CA32 CA33 CA48 CB04 DA06 DB02 DB13 DB18 DB21 DB31 DC12 DC16 EA06 EA19 EA21 EA43 EB13 EB19 EB22 EB33 EB35 EB37 EB38 EB45 EB56 EC37

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 この順序で重なり合って存在する (A)ベースラッカー層、 (B)中間層としての第一クリヤラッカー層および (C)最上層としての第二クリヤラッカー層 を含有する、場合により下塗りした支持体上の高引掻抵抗の多層ラッカー塗装に
    おいて、第二クリヤラッカー層(C)が、 (C1)式 −O−(CO)−NH −O−(CO)−NH−(CO)−NH の少なくとも1個の側位のカルバメート基および/またはアロファネート基(c
    11)、殊にカルバメート基(C11)を有する少なくとも1種のオリゴマーお
    よび/またはポリマー および (C2)カルバメート基および/またはアロファネート基(c11)と架橋反応
    する少なくとも2個の官能基(c21)を含有する少なくとも1種の架橋剤 を含有する塗料(C)から製造できることを特徴とする、高引掻抵抗の多層ラッ
    カー塗装。
  2. 【請求項2】 少なくとも次の工程: (I)場合により下塗りした支持体上にベースラッカー(A)を適用する工程、 (II)適用されたベースラッカー(A)を中間乾燥する工程、 (III)第一クリヤラッカー(B)を適用する工程、 (IV)工程(I)および(III)において適用された層(A)および(B)
    (ウエット・オン・ウエット法)を一緒に硬化する工程 を包含する高引掻抵抗の多層ラッカー塗装の製造方法において、 (V)工程(IV)において硬化したクリヤラッカー層(B)上に、物質的にこ
    れと異なる、 (C1)式: −O−(CO)−NH −O−(CO)−NH−(CO)−NH の少なくとも1個の側位のカルバメート基および/またはアロファネート基(c
    11)、殊にカルバメート基(C11)を有する少なくとも1種のオリゴマーお
    よび/またはポリマー および (C2)カルバメート基および/またはアロファネート基と架橋反応をする
    少なくとも2個の官能基(c21)を含有する少なくとも1種の架橋剤 を含有する第二のクリヤラッカー層(C); を適用しおよび (VI)硬化させることを特徴とする、高引掻抵抗の多層ラッカー塗装の製造方
    法。
  3. 【請求項3】 少なくとも次の工程: (I)場合により下塗りした支持体上にベースラッカー(A)を適用する工程、 (II)適用されたベースラッカー(A)を中間乾燥する工程および (III)第一クリヤラッカー(B)を適用する工程 を包含する高引掻抵抗の多層ラッカー塗装の製造方法において、 (IV)適用されたクリヤラッカー(B)を中間乾燥しおよび (V)中間乾燥したクリヤラッカー層(B)上に物質的にこれと異なる、 (C1)式: −O−(CO)−NH −O−(CO)−NH−(CO)−NH の少なくとも1個の側位のカルバメート基および/またはアロファネート基(c
    11)、殊にカルバメート基(C11)を有する少なくとも1種のオリゴマーお
    よび/またはポリマー (C2)カルバメート基および/またはアロファネート基と架橋反応する少
    なくとも2個の官能基(c21)を含有する少なくとも1種の架橋剤 を含有する第二クリヤラッカー層(C) を適用し、その後 (VI)層(A)、(B)および(C)を一緒に焼き付けることを特徴とする、
    高引掻抵抗の多層ラッカー塗装の製造方法。
  4. 【請求項4】 オリゴマーおよび/またはポリマー(C1)がエチレン性不
    飽和モノマーの共重合体であることを特徴とする、請求項1記載の高引掻抵抗の
    多層ラッカー塗装および請求項2または3記載の方法。
  5. 【請求項5】 エチレン性不飽和モノマーの少なくとも1種がカルバメート
    基および/またはアロファネート基(c11)を含有することを特徴とする、請
    求項4記載の高引掻抵抗の多層ラッカー塗装および請求項2または3記載の方法
  6. 【請求項6】 カルバメート基および/またはアロファネート基(c11)
    をポリマー類似反応によりオリゴマーおよび/またはポリマー(C1)中に導入
    することを特徴とする、請求項1、4または5のいずれか1項記載の高引掻抵抗
    の多層ラッカー塗装および請求項2から5までのいずれか1項記載の方法。
  7. 【請求項7】 架橋剤(C2)が少なくとも1種のアミノプラスト、ポリシ
    ロキサン、少なくとも1個の環状カルボネート基および/またはポリアンヒドリ
    ド基を有する化合物、殊にアミノプラストであることを特徴とする、請求項1ま
    たは4から6までのいずれか1項記載の高引掻抵抗の多層ラッカー塗装および請
    求項2から5までのいずれか1項記載の方法。
  8. 【請求項8】 塗料(C)が架橋触媒(C3)として少なくとも1種の場合
    により封鎖された酸を含有することを特徴とする、請求項1または4から7まで
    のいずれか1項記載の高引掻抵抗の多層ラッカー塗装および請求項2から7まで
    のいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 塗料(C)が少なくとも1個のエポキシ基を有する化合物(
    C4)を含有することを特徴とする、請求項1または4から8までのいずれか1
    項記載の高引掻抵抗の多層ラッカー塗装または請求項2から8までのいずれか1
    項記載の方法。
  10. 【請求項10】 化合物(C4)が側位のエポキシ基を有するポリ(メタ)
    アクリレートであることを特徴とする、請求項9記載の高引掻抵抗の多層ラッカ
    ー塗装および方法。
  11. 【請求項11】 第一クリヤラッカー層(B)が、 (B1) 架橋剤(B2)の官能基(b21)と架橋反応する官能基(b11)
    を有する少なくとも1種の結合剤、および (B2) 結合剤(B1)の官能基(b11)と架橋反応する官能基(b21)
    (相補的基の原理)を有する少なくとも1種の架橋剤 を含有する塗料(B)から製造できることを特徴とする、請求項1または4から
    10までのいずれか1項記載の高引掻抵抗の多層ラッカー塗装および2から10
    までのいずれか1項記載の方法。
  12. 【請求項12】 官能基(b11)がチオ基、アミノ基、ヒドロキシ基、カ
    ルボキシ基、エポキシ基および/または(メタ)アクリレート基であり、官能基
    (b21)がアンヒドリド基、カルボキシ基、エポキシ基、イソシアネート基、
    ブロックトイソシアネート基、ウレタン基、メチロール基、メチロールエーテル
    基、シロキサン基、アミノ基、ヒドロキシ基および/またはβ−ヒドロキシアル
    キルアミド基および/または化学線で架橋できるエチレン性不飽和基であること
    を特徴とする、請求項11記載の高引掻抵抗の多層ラッカー塗装または方法。
  13. 【請求項13】 塗料(B)が一成分(1K)系のクリヤラッカー、二成分
    (2K)系のクリヤラッカーまたは多成分(3K、4K)系のクリヤラッカー、
    粉末クリヤラッカーまたは粉末スラリークリヤラッカーであることを特徴とする
    、請求項11または12記載の高引掻抵抗の多層ラッカー塗装および方法。
  14. 【請求項14】 塗料(B)が物理的、熱的および/または化学線、殊にU
    V光線で硬化できることを特徴とする、請求項13記載の高引掻抵抗の多層ラッ
    カー塗装および方法。
  15. 【請求項15】 請求項1または4から14までのいずれか1項による高引
    掻抵抗の多層ラッカー塗装および/または請求項2から14までのいずれか1項
    記載の方法により製造した高引掻抵抗の多層ラッカー塗装を含有する支持体、殊
    に自動車ボデー用部品。
JP2000600782A 1999-02-25 2000-02-24 高引掻抵抗の多層ラッカー塗装、その製造方法およびその使用 Pending JP2002537112A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE1999108001 DE19908001A1 (de) 1999-02-25 1999-02-25 Hochkratzfeste Mehrschichtlackierung, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE19908001.1 1999-02-25
PCT/EP2000/000837 WO2000050178A1 (de) 1999-02-25 2000-02-24 Hochkratzfeste mehrschichtlackierung, verfahren zu ihrer herstellung und ihre verwendung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002537112A true JP2002537112A (ja) 2002-11-05

Family

ID=7898722

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000600782A Pending JP2002537112A (ja) 1999-02-25 2000-02-24 高引掻抵抗の多層ラッカー塗装、その製造方法およびその使用

Country Status (9)

Country Link
US (1) US6652919B1 (ja)
EP (1) EP1156890B1 (ja)
JP (1) JP2002537112A (ja)
AU (1) AU2441100A (ja)
BR (1) BR0008550A (ja)
CA (1) CA2364192A1 (ja)
DE (2) DE19908001A1 (ja)
ES (1) ES2254135T3 (ja)
WO (1) WO2000050178A1 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013166993A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 耐食性に優れた表面処理鋼材およびその製造方法

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19938759A1 (de) * 1999-08-16 2001-02-22 Basf Coatings Ag Beschichtungsstoff und seine Verwendung zur Herstellung hochkratzfester mehrschichtiger Klarlackierungen
DE10027268A1 (de) * 2000-06-02 2001-12-13 Basf Coatings Ag Verfahren zur Herstellung mehrschichtiger Klarlackierungen und farb- und/oder effektgebender Mehrschichtlackierungen
DE10055549A1 (de) * 2000-11-09 2002-05-29 Basf Coatings Ag Farb- und/oder effektgebende Mehrschichtlackierung, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE10130069A1 (de) * 2001-06-21 2003-01-16 Basf Coatings Ag Physikalisch oder thermisch und/oder mit aktinischer Strahlung härtbare, lösemittelhaltige Gemische, Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
DE102005012588A1 (de) * 2005-03-18 2006-09-21 Basf Coatings Ag Integriertes Beschichtungsstoffsystem auf der Basis von mit UV-A-Strahlung härtbaren, lösemittelhaltigen Beschichtungsstoffen, Verfahren zu seiner Herstellung und seine Verwendung
WO2007059805A1 (de) * 2005-11-24 2007-05-31 Kronospan Technical Company Ltd. BESCHICHTUNGSANLAGE MIT FLIEßFÄHIGEM BESCHICHTUNGSMATERIAL FÜR GLATTE ODER STRUKTURIERTE OBERFLÄCHEN
US9095878B2 (en) * 2006-08-02 2015-08-04 Ford Motor Company Coating compositions and methods of applying the same
US7989070B2 (en) * 2007-12-20 2011-08-02 Basf Coatings Gmbh Coating composition for achieving excellent MVSS adhesion
US8153733B2 (en) 2008-12-29 2012-04-10 Basf Coatings Gmbh Electrocoat compositions with amine ligand
JP5623423B2 (ja) 2008-12-29 2014-11-12 ビーエーエスエフ コーティングス ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングBASF Coatings GmbH 水性の電着コーティング組成物、リン酸塩前処理の代用法を含む金属の自動車車体をコーティングするための方法、及び、該水性の電着コーティング組成物の製造方法
US20100163423A1 (en) 2008-12-29 2010-07-01 Basf Corporation Electrocoat composition and process replacing phosphate pretreatment
WO2012115691A1 (en) 2011-02-22 2012-08-30 Basf Coatings Gmbh Electrocoat coating with low gloss
WO2012151409A2 (en) * 2011-05-03 2012-11-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company Catalyst compound for two-component coating compositions
BR102012012838A2 (pt) * 2012-05-29 2014-12-02 Wagner Antonio Lopes Processo para obtenção de revestimento metálico para fachada e montagem do revestimento metálico
CN104769051B (zh) 2012-11-09 2018-02-23 巴斯夫涂料有限公司 提高由受磷酸盐离子污染的电涂涂料组合物涂布的制品的涂层固化的方法和电涂涂料组合物
JP6222226B2 (ja) * 2013-05-13 2017-11-01 日産自動車株式会社 クリヤ塗装方法、塗装方法及び塗膜構造
WO2017021150A1 (de) 2015-07-31 2017-02-09 Covestro Deutschland Ag Blockierte polyisocyanatzusammensetzung auf basis von 1,5-pentamethylendiisocyanat
JP7341890B2 (ja) * 2017-11-01 2023-09-11 関西ペイント株式会社 複層塗膜形成方法

Family Cites Families (87)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE432092C (de) 1925-06-23 1926-07-28 Sprimag Spritzmaschinen Bau Ge Absaugevorrichtung fuer Farbenspritzanlagen
US2979514A (en) 1957-07-16 1961-04-11 Rohm & Haas Process for preparing carbonatoalkyl acrylates and methacrylates
US3479328A (en) 1966-11-18 1969-11-18 Ashland Oil Inc Novel monomers and polymers
GB1284755A (en) 1968-09-30 1972-08-09 Celanese Coatings Co Process for coating surfaces and compositions for use therein
US3674838A (en) 1969-06-05 1972-07-04 Ashland Oil Inc Vinyl carbamyloxy carboxylates
US3953644A (en) 1974-12-20 1976-04-27 Ford Motor Company Powa--method for coating and product
US4126747A (en) 1976-12-28 1978-11-21 Union Carbide Corporation Carbamoyloxy acrylate compounds
NZ186925A (en) 1977-04-25 1979-12-11 Ici Ltd Top-coating based on a basecoat and top-coat compositions not requiring an intermediate baking operation
GB2012191B (en) 1977-09-29 1982-03-03 Kodak Ltd Coating process utilising cellulose esters such as cellulose acetate butyrate
US4301257A (en) 1979-05-18 1981-11-17 Akzona Incorporated Polyfunctional isocyanates free of alkali and urea groups
US4279833A (en) 1979-12-17 1981-07-21 Ashland Chemical Company Acrylic monomers containing carbamate functionality
US4340497A (en) 1980-03-21 1982-07-20 Union Carbide Corporation (N-Substituted carbamoyloxy) alkanoyloxyalkyl acrylate esters
GB2073609B (en) 1980-04-14 1984-05-02 Ici Ltd Coating process
US4675234A (en) 1980-10-01 1987-06-23 Tarkett Ab Radiation cured coating and process therefor
DE3126549A1 (de) 1981-07-04 1983-01-20 Bollig & Kemper, 5000 Köln Verfahren zur herstellung von stabilen waessrigen dispersionen und deren verwendung als bindemittel zur herstellung von lacken, insbesondere zweischicht-metalleffektlacksystemen
DE3210051A1 (de) 1982-03-19 1983-09-29 Basf Farben + Fasern Ag, 2000 Hamburg Wasserverduennbares ueberzugsmittel zur herstellung der basisschicht eines mehrschichtueberzuges
US4444954A (en) 1982-09-30 1984-04-24 The Sherwin-Williams Company Water reducible quaternary ammonium salt containing polymers
DE3333072A1 (de) 1983-09-14 1985-03-21 Basf Farben + Fasern Ag, 2000 Hamburg Ueberzugsmasse, verfahren zur herstellung von ueberzuegen und beschichtetes substrat
US4758632A (en) 1984-02-17 1988-07-19 American Cyanamid Company Self-cross-linkable acrylic polymer containing hydroxyalkyl carbamate groups and coating compositions containing the same
US4719132A (en) 1984-09-21 1988-01-12 Ppg Industries, Inc. Process for the preparation of multi-layered coatings and coated articles derived therefrom
AT381499B (de) 1985-02-27 1986-10-27 Vianova Kunstharz Ag Wasserverduennbare ueberzugsmittel, verfahren zur herstellung und ihre verwendung fuer basisschichtenbei zweischicht-decklackierung
DE3606513C2 (de) 1986-02-28 1998-05-07 Basf Coatings Ag Dispersionen von vernetzten Polymermikroteilchen in wäßrigen Medien und Verfahren zur Herstellung dieser Dispersionen
DE3606512A1 (de) 1986-02-28 1987-09-03 Basf Lacke & Farben Dispersionen von vernetzten polymermikroteilchen in waessrigen medien, verfahren zur herstellung dieser dispersionen und beschichtungszusammensetzungen, die diese dispersionen enthalten
US4710542A (en) 1986-05-16 1987-12-01 American Cyanamid Company Alkylcarbamylmethylated amino-triazine crosslinking agents and curable compositions containing the same
EP0249201A3 (en) 1986-06-10 1989-07-19 Union Carbide Corporation High solids sag resistant cycloaliphatic epoxy coatings containing low molecular weight high tg organic polymeric sag resisting additives
DE3628125A1 (de) 1986-08-19 1988-03-03 Herberts Gmbh Waessriges ueberzugsmittel, verfahren zu seiner herstellung und dessen verwendung
DE3628124A1 (de) 1986-08-19 1988-03-03 Herberts Gmbh Waessriges ueberzugsmittel, verfahren zu seiner herstellung und dessen verwendung
DE3636183A1 (de) 1986-08-27 1988-03-03 Basf Lacke & Farben Wasserverduennbare beschichtungszusammensetzungen
EP0320552A1 (en) 1987-12-18 1989-06-21 E.I. Du Pont De Nemours And Company A process for improving the appearance of a multilayer finish
NO170944C (no) 1987-01-24 1992-12-30 Akzo Nv Fortykkede, vandige preparater, samt anvendelse av slike
US4791168A (en) 1987-04-15 1988-12-13 Basf Corporation, Inmont Division Polyurethane resins in water-dilutable basecoats having low flash and quick-drying characteristics
DE3814853A1 (de) 1987-05-02 1988-11-10 Kansai Paint Co Ltd Beschichtungsverfahren
DE3722005A1 (de) 1987-07-03 1989-01-12 Herberts Gmbh Verfahren zur herstellung eines mehrschichtueberzuges und hierfuer geeignetes waessriges ueberzugsmittel
EP0294737B1 (en) 1987-06-12 1994-09-21 Kuraray Co., Ltd. Polysulfone hollow fiber membrane and process for making the same
US4794147A (en) 1987-07-24 1988-12-27 Basf Corporation, Inmont Division Novel non-ionic polyurethane resins having polyether backbones in water-dilutable basecoats
DE3825278A1 (de) 1988-07-26 1990-02-01 Basf Lacke & Farben Verfahren zur herstellung von mehrschichtigen, schuetzenden und/oder dekorativen ueberzuegen auf substratoberflaechen
US4939213A (en) 1988-12-19 1990-07-03 American Cyanamid Company Triazine crosslinking agents and curable compositions containing the same
US5084541A (en) 1988-12-19 1992-01-28 American Cyanamid Company Triazine crosslinking agents and curable compositions
DE3903804C2 (de) 1989-02-09 2001-12-13 Bollig & Kemper Wäßrige Lackdispersionen und deren Verwendung
US4978708A (en) 1989-04-25 1990-12-18 Basf Corporation Aqueous-based coating compositions comprising anionic polyurethane principal resin and anionic acrylic grind resin
NZ233481A (en) 1989-05-30 1992-04-28 Ppg Industries Inc Water-based coating compositions having reduced organic solvent content comprising an aqueous dispersion of hydrophobic polymer microparticles
US5169719A (en) 1989-10-06 1992-12-08 Basf Corporation Nonionically and partially anionically stabilized water-dispersible polyurethane/acrylic graft copolymers
DE4006832A1 (de) 1990-03-05 1991-09-12 Basf Lacke & Farben Verfahren zur herstellung einer mehrschichtigen lackierung und waessriger lack
US5601880A (en) 1990-03-28 1997-02-11 Basf Lacke & Farben, Ag Process for the production of a multicoat finish and aqueous basecoat suitable for this process
DE4010176A1 (de) 1990-03-30 1991-10-02 Basf Lacke & Farben Verfahren zur herstellung einer mehrschichtigen lackierung und waessriger lack
DE4107136A1 (de) 1991-03-06 1992-09-10 Basf Lacke & Farben Verfahren zur herstellung einer mehrschichtigen, schuetzenden und/oder dekorativen lackierung
US5236995A (en) 1991-03-26 1993-08-17 Basf Corporation Post-extended anionic polyurethane dispersion
DE4119857A1 (de) 1991-06-17 1992-12-24 Basf Lacke & Farben Ueberzugsmittel auf der basis von carboxylgruppenhaltigen polymeren und epoxidharzen
DE4122266A1 (de) 1991-07-05 1993-01-07 Hoechst Ag Polyurethan-dispersionen
DE4122265A1 (de) 1991-07-05 1993-01-07 Hoechst Ag Polyurethan-dispersionen
DE4123860A1 (de) 1991-07-18 1993-01-21 Herberts Gmbh Waessriges ueberzugsmittel und dessen verwendung
DE4133704A1 (de) 1991-10-11 1993-04-15 Herberts Gmbh Katalysatorfreies einkomponenten-ueberzugsmittel und dessen verwendung zur herstellung von saeurebestaendigen lackierungen
DE4133290A1 (de) 1991-10-08 1993-04-15 Herberts Gmbh Verfahren zur herstellung von mehrschichtlackierungen unter verwendung von radikalisch und/oder kationisch polymerisierbaren klarlacken
DE4215070A1 (de) 1992-05-07 1993-11-11 Herberts Gmbh Verfahren zur Herstellung von Mehrschichtlackierungen
DE4222194A1 (de) 1992-07-07 1994-01-13 Basf Lacke & Farben Verfahren zur Herstellung einer zweischichtigen Lackierung und für dieses Verfahren geeignete Pulverlacke
DE4224617A1 (de) 1992-07-25 1994-01-27 Herberts Gmbh Wäßriges Überzugsmittel, Verfahren zu dessen Herstellung und dessen Verwendung bei Verfahren zur Mehrschichtlackierung
DE4228510A1 (de) 1992-08-27 1994-03-03 Herberts Gmbh Wäßrige Polyurethanharzdispersion, Verfahren zu deren Herstellung und deren Verwendung in wäßrigen Überzugsmitteln
US5326815A (en) 1992-09-29 1994-07-05 Basf Corporation Polyurethane coating composition derived from polyester polyol containing long-chain aliphatic polyol
US5300328A (en) 1992-10-23 1994-04-05 Basf Corporation Partially-defunctionalized aminoplast curing for polymer compositions
US5356669A (en) 1992-10-23 1994-10-18 Basf Corporation Composite color-plus-clear coating utilizing carbamate-functional polymer composition in the clearcoat
US5605965A (en) 1992-10-23 1997-02-25 Basf Corporation High gloss and/or high DOI coating utilizing carbamate-functional polymer composition
ZA937635B (en) 1992-10-23 1994-05-05 Basf Corp Curable carbamate-functional polymer composition
TW242644B (ja) 1992-10-30 1995-03-11 Ppg Industries Inc
KR0179461B1 (ko) 1992-10-30 1999-05-15 리타 버그스트롬 산 내식성 필름을 제공하는 아미노플라스트 경화성 필름 형성 조성물
US6103816A (en) 1992-10-30 2000-08-15 Ppg Industries Ohio, Inc. Aqueous aminoplast curable film-forming compositions providing films having resistance to acid etching
DE4237492A1 (de) 1992-11-06 1994-05-11 Herberts Gmbh Wäßrige Bindemittelzusammensetzung, diese enthaltende Überzugsmittel und deren Verwendung
DE4237490A1 (de) 1992-11-06 1994-05-11 Herberts Gmbh Überzugsmittel und dessen Verwendung zur Herstellung von säurebeständigen Lackierungen
DE4310414A1 (de) 1993-03-31 1994-10-06 Basf Lacke & Farben Verfahren zur Herstellung einer zweischichtigen Decklackierung auf einer Substratoberfläche
DE4310413A1 (de) 1993-03-31 1994-10-06 Basf Lacke & Farben Nichtwäßriger Lack und Verfahren zur Herstellung einer zweischichtigen Decklackierung
US5384367A (en) * 1993-04-19 1995-01-24 Ppg Industries, Inc. Carbamate urea or urethane-functional epoxy acrylic with polyacid
TW328955B (en) 1993-05-14 1998-04-01 Cytec Tech Corp Process for preparing bis- or tris-carbamate functional 1,3,5-triazines, substantially halogen contamination free crosslinker compositions and new bis-or tris-carbamate functional 1,3,5-triazines
DE4320969A1 (de) 1993-06-24 1995-01-05 Basf Lacke & Farben Verfahren zur Herstellung von Polyurethanharzen und deren Verwendung sowie die Verwendung von Ethoxyethylpropionat zur Herstellung von Polyurethanharzen
CA2127761C (en) 1993-07-16 2005-10-18 Armin Gobel An aqueous dispersion of polyurethane resins, a method of manufacturing them, coating agents containing them and use thereof
DE4336206A1 (de) 1993-10-23 1995-04-27 Hoechst Ag Wäßrige selbstvernetzende Polyurethan-Vinyl-Hybrid-Dispersionen
DE4339870A1 (de) 1993-11-23 1995-05-24 Basf Lacke & Farben Verfahren zur Herstellung einer zweischichtigen Lackierung und wäßrige Lacke
DE4406547A1 (de) 1994-02-28 1995-08-31 Herberts Gmbh Wäßrige Polyurethanharzdispersion, deren Herstellung und hierzu geeignete Polyurethanmakromere, und ihre Verwendung in wäßrigen Überzugsmitteln
DE4413737A1 (de) 1994-04-21 1995-10-26 Herberts Gmbh Wäßrige Dispersion auf der Basis von Polymer/Polyurethan-Harzen, Verfahren zu deren Herstellung, Überzugsmittel und deren Verwendung
DE4437535A1 (de) 1994-10-20 1996-04-25 Basf Lacke & Farben Polyurethanmodifziertes Polyacrylat
US5559195A (en) * 1994-12-21 1996-09-24 Basf Corporation Coating composition containing carbamate functional and acrylamide functional components
AU7390296A (en) 1995-10-06 1997-04-28 Cabot Corporation Aqueous thixotropes for waterborne systems
US5965213A (en) 1996-04-04 1999-10-12 Basf Coatings Ag Aqueous dispersions of a transparent powder coating
US5728769A (en) 1996-06-24 1998-03-17 Ppg Industries, Inc. Aqueous urethane resins and coating compositins having enhanced humidity resistance
US5739194A (en) 1996-06-24 1998-04-14 Ppg Industries, Inc. Humidity resistant aqueous urethane/acrylic resins and coating compositions
ATE240370T1 (de) 1996-09-30 2003-05-15 Basf Corp Kratzfeste klarlacke enthaltend oberflächig reaktive mikroteilchen und verfahren zu deren herstellung
DE19735540C1 (de) * 1997-08-16 1999-04-01 Basf Coatings Ag Mit einem Mehrschichtüberzug versehenes Substrat und Verfahren zu dessen Herstellung
US6045872A (en) * 1998-05-01 2000-04-04 Basf Corporation Method for eliminating wrinkling in composite color-plus-clear coatings, and compositions for use therein
US5972422A (en) * 1998-05-01 1999-10-26 Basf Corporation Method for low bake repair of composite color-plus-clear coatings, and compositions for use therein

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013166993A (ja) * 2012-02-15 2013-08-29 Nippon Steel & Sumitomo Metal Corp 耐食性に優れた表面処理鋼材およびその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1156890A1 (de) 2001-11-28
AU2441100A (en) 2000-09-14
ES2254135T3 (es) 2006-06-16
US6652919B1 (en) 2003-11-25
DE50011818D1 (de) 2006-01-12
EP1156890B1 (de) 2005-12-07
BR0008550A (pt) 2002-01-15
CA2364192A1 (en) 2000-08-31
DE19908001A1 (de) 2000-08-31
WO2000050178A1 (de) 2000-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002537112A (ja) 高引掻抵抗の多層ラッカー塗装、その製造方法およびその使用
US5716678A (en) Process for the production of a two-coat finish on a substrate surface
EP2102263B1 (de) Beschichtungsmittel mit hoher kratzbeständigkeit und witterungsstabilität
JP5261089B2 (ja) リコート用水性プライマー及び塗膜形成方法
US8691006B2 (en) Non-aqueous, liquid coating compositions
CA2948881C (en) Selectively strippable coatings for metallic and plastic substrates
JP2008248237A (ja) 水性1液型塗料及び複層塗膜形成方法
JP6016886B2 (ja) 溶剤含有クリヤーラッカー被覆組成物、その製造法および該溶剤含有クリヤーラッカー被覆組成物の使用
JP5984954B2 (ja) 溶剤形クリヤコートコーティング組成物、その製造方法及びその使用
JP5630833B2 (ja) 塗料組成物および該塗料組成物を用いた塗膜形成方法
CN104736583A (zh) 含氟非水性涂料组合物、涂覆方法和涂料组合物的用途
JP6737925B2 (ja) 複層塗膜形成方法
JP2017154089A (ja) 複層塗膜形成方法
EP2785759A1 (en) Coating composition
JP4673938B1 (ja) クリヤー塗料組成物
US20030045653A1 (en) Coating agents and a process for the preparation of multi-layer coatings
JP2002080781A (ja) 熱硬化性塗料組成物
JPH04173882A (ja) アクリル樹脂系塗料用組成物
US20030144383A1 (en) Reactive mixtures of substances on the basis of propargyl-alcohol blocked polyisocyanates, method for preparing the same and the use thereof
JP2011020104A (ja) 複層塗膜形成方法及び複層塗膜
WO2007067432A1 (en) Non-aqueous, liquid coating compositions
JP2002531611A (ja) 被覆剤およびその製造方法
JP3475667B2 (ja) 熱硬化性塗料組成物
MXPA01008577A (en) Highly scratch-resistant multilayer coat, method for producing and use of the same
JP2021181551A (ja) 水系塗料組成物、塗膜、複層塗膜積層体及び複層塗膜積層体の製造方法