JP2002534094A - リボフラビン生合成の阻害剤のためのスクリーニング方法 - Google Patents

リボフラビン生合成の阻害剤のためのスクリーニング方法

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Abstract

(57)【要約】 リボフラビン生合成に関与する酵素の活性の阻害の存在または非存在についてスクリーニングする方法を記載する。GTPシクロヒドロラーゼII活性は、GTPが、GTPシクロヒドロラーゼII配列を有するタンパク質により触媒されて、2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノン5'−ホスフェイトに変換される程度により決定する。3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ活性は、リブロース5−リン酸が、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ配列を有するタンパク質により触媒されて、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトに変換される程度により検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、リボフラビン生合成の阻害剤のためにスクリーニングする分野に関
する。具体的には、本発明は、GTPシクロヒドロラーゼIIまたは3,4−ジ
ヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼの阻害剤のために、並び
に、阻害剤に対して抵抗性を示す変異体のためにスクリーニングする方法に関す
る。本発明は、前記スクリーニング方法用の部分品のキットにも関する。本発明
はさらに、除草剤、または殺真菌剤としてまたは抗細菌剤として有用な阻害剤の
検出のために、これらのスクリーニング方法を適用することに関する。本発明は
さらに、上記スクリーニング方法を実施するための植物酵素にも関する。
【0002】 人類は、農業領域での雑草または真菌など、並びに、医学または獣医学領域で
の病原細菌または真菌などの危険な有機体との直面が絶えず変化している生態系
に置かれている。かかる望ましくない有機体に対するさらに新規な化学的阻害剤
を開発する必要が依然としてある。 環境保護の必要性の認識が高まると共に、世界人口が増加している時代におい
ては、農業利用する土地の生産性を向上させる必要性が高まる。この問題を探究
するために、穀物植物に影響を及ぼすことなく、並びに、人間または哺乳動物お
よび好ましくは関連生態系の全ての他の動物にほとんどまたは全く毒性を及ぼす
ことなく、少量で適用した場合にさえ、雑草または真菌などの全ての害毒に対し
て高い効力を示す新規な除草剤または殺真菌剤などの探索にアプローチする。
【0003】 医学または獣医学分野において、病原体、特に、従来の阻害剤に対して抵抗性
を発達させる重要な性質を有す病原体との直面は絶えず変化している。この分野
の阻害剤は、病原体に対して非常に効果的であるとともに、少量で適用可能でな
ければならない。これらは処置されるべき患者または動物に対してほとんどまた
は全く毒性を示してはならない。そしてさらに、これらは阻害された代謝経路の
産物が病原体の細胞壁を通り宿主有機体から容易に輸送されない性質を有してな
ければならない。このように、必要条件を満たす新規阻害剤の検出は大変な仕事
であることが明らかである。
【0004】 新規阻害剤の発見に向けての1つのアプローチは、既知のタイプの阻害剤の修
飾である。このアプローチは、これらの既知のタイプの阻害剤の従来物の効果と
大きく異なることはないであろう効果を約束する。
【0005】 より有望なアプローチは、効力についての新規な機序をもつ新規なタイプの阻
害剤の探索であろう。かかる探索は、従来の阻害剤の構造の知見により誘導でき
ない。それ故、化学化合物のライブラリーをスクリーニングする新規な方法がこ
の探索に必要とされる。
【0006】 それ故、雑草植物、真菌または細菌病原体に必須であるが、人間または動物に
は必須ではなく、その阻害剤は、環境からの経路の産物の取込みにより補うこと
ができないような生化学経路の酵素を、高い効力で阻害する化合物のために、化
学試験サンプルのライブラリーをスクリーニングする方法を提供することが目的
である。
【0007】 この目的は、リボフラビン生合成の阻害剤のためのスクリーニング方法により
有利に解決できることを我々は発見した。
【0008】 全ての細胞有機体は、数多くの酸化還元酵素(その多くは代謝に重要である)
の欠くことのできない必要条件としてリボフラビンを必要とする。全ての植物、
真菌および多くの細菌が、リボフラビンを生合成的に生成し、一方、全ての動物
が、栄養源のリボフラビン(ビタミンB2)を必要とする。それ故、植物、真菌
および細菌におけるリボフラビン生合成酵素の阻害剤は、動物の代謝を妨害しな
い。さらに、細胞活性のためのリボフラビンの絶対量は少ない。それ故、ほんの
少量のリボフラビン生合成酵素が細胞に見出される。このことは、かかる酵素の
ほんの少量の阻害剤が必要であることを意味する。これにより、リボフラビン生
合成酵素は、新規阻害剤の理想的な標的である。
【0009】 ビタミンB2(リボフラビン)の生合成経路(図1)は、細菌および酵母でか
なり詳細に研究されている(論評についてはBacher、1991;Bach
erら、1996)。1分子のリボフラビン(7)の生合成的形成は、1分子の
GTPおよび2分子のリブロース5−リン酸を必要とする。GTP(1)は、最
初に、酵素のGTPシクロヒドロラーゼIIにより、得られる生成物である2,
5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノン5'−ホスフェ
イト(2)に変換される(工程A)。この中間体は、一連の脱アミノ化、側鎖還
元、および脱リン酸化により、5−アミノ−6−リビチルアミノ−2,4(1H
,3H)−ピリミジンジオン(3)に変換される。化合物(3)は、3,4−ジ
ヒドロキシ−2−ブタノン−4−ホスフェイトシンターゼによりリブロース5−
リン酸(6)から酵素的に得られる(工程B)3,4−ジヒドロキシ−2−ブタ
ノン4−ホスフェイト(5)との縮合により、6,7−ジメチル−8−リビチル
ルマジン(4)に変換される。(5)の形成は、ホルメートとして基質のC−4
を欠失する異例な骨格の再編成を含む。
【0010】 枯草菌のribA遺伝子は、それぞれ、GTPおよびリブロース5−リン酸か
ら、ピリミジン(2)および炭水化物(5)の形成を触媒する二機能性タンパク
質を特定する。類似のタンパク質が、バチルス・アミロリキュエファシエンス、
シネコシスティス属、マイコバクテリウム・ツベルクローシス、アクチノバチラ
ス・プルニューモニエまたはアクイフェックス・アエオリカス(Aquifex
aeolicus)などの数個の他の微生物のDNA配列情報を基にして予測
されている(Gusarovら、1997;Kanekoら、1996;Col
eら、1988および1996、Fullerら、1995;Deckertら
、1998)。一方、大腸菌(Escherichia coli)および酵母サッカロミセス・
セレビジアエ(Saccharomyces cerevisiae)、スキゾサッカロミセス・ポンペ(
Schizosaccharomyces pompe)、カンジダ・ギリモンディ(Candida guilliermon
dii)、アゾスピリラム・ブラシレンス(Azospirillum brasilense)は、連結し
ていない遺伝子により特定される別々のタンパク質として、GTPシクロヒドロ
ラーゼIIおよび3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンタ
ーゼを特定することが示されている(Richterら、1992;Oltma
nsら、1972;Liauta−Teglivetsら、1995;van
Bastelaereら、1995)。同じことが、DNA配列情報に基づき、
ヘモフィルス・インフルエンザ(Haemophilus influenzae)、フォトバクテリウ
ム・レイオグナシ(Photobacterium leiognathi)、フォトバクテリウム・フォ
スフォリウム(Photobacterium phosphoreum)、アルケオグロブス・フルジダス
(Archaeoglobus fulgidus)、ヘリコバクター・ピロリ(Helicobacter pylori
)、デハロスピリルム・マルチボランス(Dehaolspirillum multivorans)、メ
タノコッカス・ジャンナシイ(Methanococcus jannashii)、メタノバクテリウ
ム・サーモオウトトロフィカム(Methanobacterium thermoautotrophicum)にも
該当するようである(Fleishmannら、1995;Leeら、1994
;Klenkら、1997;Tombら、1997;Bultら、1996)。
【0011】 我々は、植物では、GTPシクロヒドロラーゼIIおよび3,4−ジヒドロキ
シ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼは融合していることを発見した。
これは、二機能性酵素は、構造的束縛が混ぜ合わせられ、これにより高度に特異
的な阻害に感受性となり、従って、阻害剤をスクリーニングするための有望な標
的のようであることを意味する。スクリーニング目的に有用なかかるタンパク質
は、植物またはいくらかの細菌のように合わせられた両方の機能を有し得るか、
或いは真菌または他の細菌のようにこれらの機能の1つのみを有し得る。
【0012】 本発明の最初の目的は、阻害剤を発見するために、GTPシクロヒドロラーゼ
II活性の阻害の存在または非存在について、化学試験サンプルをスクリーニン
グする方法を提供する。
【0013】 この最初の目的は、GTPシクロヒドロラーゼII活性の阻害の存在または非
存在についてスクリーニングする方法により達成され、これは、以下の工程: (a)GTPシクロヒドロラーゼII配列を有するタンパク質およびGTPを含
む第一水性混合物を調製し、 (b)前記の第一混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反
応させ、続いて、2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミ
ジノン5'−ホスフェイトのレベルを検出し、 (c)前記の第一混合物に、前以て決定した量の化学的試験サンプルを含めるこ
とにより、第二水性混合物を調製し、 (d)前記の第二混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反
応させ、続いて、2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミ
ジノン5'−ホスフェイトのレベルを検出し、 (e)工程(d)で検出したレベルが、工程(b)で検出したレベルよりも低い
かどうかの観察により、GTPシクロヒドロラーゼIIの阻害の存在を決定する
ことを含む。
【0014】 本発明の第二の目的は、GTPシクロヒドロラーゼII活性の阻害に対する抵
抗性の存在または非存在についてスクリーニングする方法を提供することであり
、ここで、試験サンプルは、特異的阻害剤に対する抵抗性を有す変異酵素を発見
するために、変異植物型GTPシクロヒドロラーゼII配列を有するタンパク質
を含む。
【0015】 第二の目的は、GTPシクロヒドロラーゼIIの阻害の存在または非存在につ
いてスクリーニングする方法により達成され、これは、以下の工程: (a)変異植物型GTPシクロヒドロラーゼII配列を有するタンパク質および
GTPを含む第一水性混合物を調製し、 (b)前記の第一混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反
応させ、続いて、2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミ
ジノン5'−ホスフェイトのレベルを検出し、 (c)前記の第一混合物に、前以て決定した量の前記GTPシクロヒドロラーゼ
IIの特異的阻害剤を含めることにより、第二水性混合物を調製し、 (d)前記の第二混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反
応させ、続いて、2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミ
ジノン5'−ホスフェイトのレベルを検出し、 (e)工程(d)で検出したレベルが、工程(b)で検出したレベルに類似して
いるかどうかの観察により、それぞれ、GTPシクロヒドロラーゼIIの阻害の
存在またはその阻害に対する抵抗性の存在を決定することを含む。
【0016】 本発明の第三の目的は、阻害剤を発見するために、3,4−ジヒドロキシ−2
−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ活性の阻害の存在または非存在について
、化学試験サンプルをスクリーニングする方法を提供することである。
【0017】 第三の目的は、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンタ
ーゼ活性の阻害の存在または非存在についてスクリーニングする方法により達成
され、これは、以下の工程: (a)3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ配列を
有するタンパク質およびリブロース5−リン酸を含む第一水性混合物を調製し、
(b)前記混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反応させ
、続いて、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトのレベルを検
出し、 (c)前記の第一混合物に、前以て決定した量の前記3,4−ジヒドロキシ−2
−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼの特異的阻害剤を含めることにより、第
二水性混合物を調製し、 (d)前記第二混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反応
させ、続いて、再度、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトの
レベルを検出し、 (e)工程(d)で検出したレベルが、工程(b)で検出したレベルより低いか
どうかの観察により、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシ
ンターゼの阻害の存在を決定することを含む。
【0018】 本発明の第四の目的は、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイ
トシンターゼ活性の阻害の存在または非存在について試験サンプルをスクリーニ
ングする方法を提供することであり、ここで、試験サンプルは、特異的阻害剤に
対して抵抗性を有す変異酵素を発見するための、変異植物型3,4−ジヒドロキ
シ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ配列を有するタンパク質を含む。
【0019】 第四の目的は、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンタ
ーゼ活性の阻害の存在または非存在についてスクリーニングする方法により達成
され、これは、以下の工程: (a)変異植物型3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンタ
ーゼ配列を有するタンパク質およびリブロース5−リン酸を含む第一水性混合物
を調製し、 (b)前記混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反応させ
、続いて、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトのレベルを検
出し、 (c)前記の第一混合物に、前以て決定した量の前記3,4−ジヒドロキシ−2
−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼの特異的阻害剤を含めることにより、第
二水性混合物を調製し、 (d)前記の第二混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反
応させ、続いて、再度、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン−4−ホスフェイ
トのレベルを検出し、 (e)工程(d)で検出したレベルが、工程(b)で検出したレベルに類似して
いるかどうかの観察により、3,4−ジデオキシ2−ブタノン4−ホスフェイト
シンターゼの阻害に対する抵抗性の存在を決定することを含む。
【0020】 酵素配列は、除草剤を発見するためには植物型であり得、殺真菌剤を発見する
ためには真菌型であり得、または、病原性細菌に対する阻害剤を発見するために
は細菌型であり得る。
【0021】 スクリーニング方法を実施するために、部分品のキットを使用し得、ここで、
必要な構成要素は、部分品の混合時に、酵素反応を特定の時点で開始できるよう
に分配されている。
【0022】 好ましくは、酵素は、二価の金属イオンを用いて促進される。この場合、酵素
反応は、前記金属イオンのキレート剤の添加により、特定の時点で停止し得る。
【0023】 標的酵素の反応の産物のレベルは、直接的に、または化学的もしくは酵素的誘
導体化により実施し得る。
【0024】 産物のレベルは、1つの前以て決定した時点で決定しても、または連続的に数
個の前以て決定した時点で決定してもよい。
【0025】 以下、本発明について、詳細に説明する。 植物酵素の配列決定 枯草菌のRibAタンパク質の既知アミノ酸配列(Richterら、199
3)を使用して、米国、オハイオ州立大学のアラビドプシス生物源センターから
入手できるシロイヌナズナ(Arabidopsis thaliana)ESTクローン41G4T
7の配列解析を実施し、ESTクローン41G4T7に有意な類似性が認められ
た。この配列類似性は、枯草菌のRibAタンパク質の3,4−ジヒドロキシ−
2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼドメインに関連すると決定された。こ
れは、EST41G4T7は、以前、リボフラビンシンターゼとして注釈されて
いたので驚くべきことであった(Newmanら、1994)。
【0026】 ESTクローン41G4T7の全挿入断片を、プライマー歩行戦略を使用して
、自動ジデオキシヌクレオチド法によりシークエンスした。挿入断片(i41G
4T7と称される)は、2525bpの長さであった。bp109〜1297を
含むセグメントは、枯草菌のribA遺伝子に類似し、bp563〜1485お
よび2262〜2505を含むセグメントは、GTPシクロヒドロラーゼIIで
あると考えられていたシロイヌナズナ配列D45165(Genbank/DD
JB/EMBL/GSDB/NCBI寄託番号)と同一である。トランスポゾン
IS1は、BP1486〜2261に位置していた。
【0027】 枯草菌遺伝子との配列比較により、ESTクローン41G4T7は、本研究で
遺伝子の5'部分全体を含まないことが示唆された。それ故、我々は、クローン
41G4T7からのbp39〜1484のPCR増幅により得られたハイブリダ
イゼーションプローブを使用して、シロイヌナズナ(品種コロンビア)からのm
RNAのノーザンブロットを実施した。このプローブは、推定3,4−ジヒドロ
キシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼドメイン、並びに、推定GTP
シクロヒドロラーゼIIドメインの部分を含んだ。我々は、約2300bpの一
本のバンドを発見した。
【0028】 5'方向に既知配列を伸長するために、RACE実験を、鋳型としてシロイヌ
ナズナのmRNAを使用して逆PCRにより実施した。800bp長のRACE
産物をシークエンスし、クローン41G4T7には存在しない556bpを含む
ことが示された。伸長cDNAのコード領域は、543aaおよび59,055
Daの質量をもつ予測タンパク質を特定する1629bpを含む。同族遺伝子は
、ribAと称される。配列は付録B(Annex B)に示す。5'非翻訳領域は28
4bp長である。3'非翻訳領域は372bp長である。
【0029】 アラビドプシス(Arabidopsis)遺伝子の推定3,4−ジヒドロキシ−2−ブ
タノン4−ホスフェイトシンターゼドメインの前に、データベースのどの配列に
も類似性がない約120のアミノ酸の配列がある。タンパク質の最初の25のア
ミノ酸は、13のセリン残基(4つ連続したセリン残基のクラスターを含む)を
含む。N末端の120のアミノ酸残基の34残基は、セリンまたはトレオニンで
ある。
【0030】 アラビドプシスの染色体ribA遺伝子は、鋳型として染色体DNAを使用し
て、PCRにより2部分を増幅した。増幅物をシークエンスした。この遺伝子(
EMBLデータベース寄託番号AJ000053)は、計700bpの6つのイ
ントロンを含む。
【0031】 相補性実験 シロイヌナズナ遺伝子のコード領域を、発現ベクターpNCO113(Stu
berら、1990)に挿入しプラスミドpAEを得た。このプラスミドを、そ
れぞれ、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼおよ
びGTPシクロヒドロラーゼIIがなく、それ故、リボフラビンを補充しなけれ
ばLB培地上で増殖できない、大腸菌のribAおよびribB変異株に電子形
質転換した(Katzenmeier、1991)。変異体に形質転換したプラ
スミドpNCO113は陰性対照として使用した。アラビドプシスのribA遺
伝子を含むプラスミドを有する組換え変異株は、外部リボフラビンの非存在下で
も通常の速度で増殖する。アラビドプシスのribA遺伝子は、大腸菌細胞中で
GTPシクロヒドロラーゼIIとしておよび3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノ
ン4−ホスフェイトシンターゼとして作用できるタンパク質の合成を指示すると
いうことになる。それ故、シロイヌナズナ遺伝子は、二機能性GTPシクロヒド
ロラーゼII/3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンター
ゼをコードする。
【0032】 トマトのribA遺伝子のクローニング シロイヌナズナのribA遺伝子に類似した遺伝子を、変性プライマーを使用
して、PCRによりトマトcDNAライブラリーから増幅した。DNAセグメン
トを、プライマー歩行戦略を使用してシークエンスし、シロイヌナズナ遺伝子と
ほぼ同じサイズのオープンリーディングフレーム(EMBLデータベース寄託番
号AJ002298)を含むことが示された。予測タンパク質配列は、552ア
ミノ酸を含み、計算質量59793Daを有する。予測タンパク質は、シロイヌ
ナズナのRibAタンパク質に類似している。最も特筆すべきは、それも、3,
4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼドメインの前に、
約120アミノ酸のセリンおよびトレオニンリッチなN末端を有する。高いセリ
ン/トレオニン含量とは別に、トマト遺伝子のN末端は、シロイヌナズナN末端
にほとんど類似していない。以下の3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホ
スフェイトシンターゼおよびシクロヒドロラーゼIIドメインは、アラビドプシ
ス酵素に非常に類似している。
【0033】 ここで記載した方法により、任意の他の有機体の対応する遺伝子およびタンパ
ク質配列を決定できる。
【0034】 シロイヌナズナのribA遺伝子の推論アミノ酸配列は、アクチノバチラス・
プルニューモニエ(Actinobacillus pleuropneumoniae)の二機能性GTPシク
ロヒドロラーゼII/3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシ
ンターゼ配列、および、バチルス・アミロリキュエファシエンス(Bacillus amy
loliquefaciens)、M.ツベルクローシス(M. tuberculosis)およびシネコシ
スティス属(Synechocystis sp.)の推定二機能性酵素とも類似性を示す。シロ
イヌナズナ遺伝子は、フォトバクテリウム・フォスフォリウムおよびフォトバク
テリウム・レイオグナシ由来の遺伝子とも類似している。シロイヌナズナ酵素の
N末端3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼドメイ
ンは、大腸菌に由来するものだけでなく、H.インフルエンザおよびS.セレビ
ジアエに由来する単機能性3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイ
トシンターゼ配列にも類似性を示す。C末端GTPシクロヒドロラーゼIIドメ
インは、大腸菌に由来するものだけでなく、H.インフルエンザ、S.セレビジ
アエ、カンジダ・ギリモンディ、P.フォスフォリウムおよびアゾスピリラム・
ブラシレンスに由来する単機能性GTPシクロヒドロラーゼII配列にも類似性
を示す。
【0035】 植物由来のGTPシクロヒドロラーゼII/3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノ
ン4−ホスフェイトシンターゼの発現および精製 発現ベクターの構築の始めは、植物、好ましくは双子葉または単子葉植物由来
のcDNA、例えば、シロイヌナズナまたはリコペルシコン・エスカレンタム(
Lycopersicon esculenum)由来のcDNAである。ribA遺伝子を、特異的プ
ライマーおよび鋳型として対応する植物由来のcDNAを用いてPCRにより増
幅する。変形プロセスにおいて、遺伝子を、2つの重複部分で増幅し得る。2つ
の部分を、重複領域において制限酵素で消化し、後に共にライゲートし、完全な
遺伝子を生成する。別に、一方または両方の部分のcDNAは、既存のESTク
ローンを起源とし得る。ribAのGTPシクロヒドロラーゼII部分または3
,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ部分のみを発現
したい場合、遺伝子の対応する部分のみを、上記の方法を用いて増幅する。
【0036】 例えばシロイヌナズナまたはL.エスカレンタムなどの様々な植物由来のRi
bAタンパク質は、酵素活性に必須ではないことが判明した約120アミノ酸の
シグナル配列を含む。組換えDNA構築物においてこのシグナル配列は排除し得
る。
【0037】 増幅DNA断片を、修飾プライマーを用いて2回の連続PCR増幅により修飾
する。最初のPCR反応では、最適の距離で開始コドンに先行するリボソーム結
合部位を、5'末端に導入する。制限酵素の認識部位、例えばSalI、Bsp
MIまたはPvu1を、3'末端に導入する。好ましい認識部位はSalIであ
る。第二のPCR反応で、最初のPCR反応の産物を鋳型として使用する。5'
末端で、リボソーム結合部位に先行する制限酵素EcoRIの認識部位を、修飾
プライマーと共に導入する。増幅DNA断片を、対応する消化酵素、例えばEc
oRIおよびSalIで消化する。このDNA断片を、宿主微生物中で自己複製
できるベクターDNAに挿入すると、前記DNAを含む組換えプラスミドが得ら
れる(図2)。この組換えプラスミドを使用して、宿主微生物、例えば大腸菌ま
たは枯草菌を形質転換する。好ましい宿主は大腸菌である。植物タンパク質の発
現は、宿主有機体では低いことがある。発現レベルを増強および/またはタンパ
ク質の精製を簡素化するために、組換えプラスミドは、同じリーディングフレー
ムにribA遺伝子またはその一部に先行する終止コドンを有さない、遺伝子ま
たは遺伝子の一部を含み得る。この目的に好ましい遺伝子は、大腸菌からのma
lE遺伝子である。かかる組換えDNAの発現は、大腸菌からのマルトース結合
タンパク質(MBP)と植物RibAタンパク質の間の融合タンパク質を産生す
る。様々な構築物を図3に示す。シグナル配列Sを有する構築物を図3aに、マ
ルトース結合配列malEおよびシグナル配列Sを有するものを図3bに、マル
トース結合配列malEを有するものを図3cに示す。
【0038】 発現ベクターを有する株を、15〜40℃で慣用的な培養培地中で培養できる
。好ましい培養培地は、ルリア・ベルタニ培地であり、好ましい温度は37℃で
ある。大腸菌株を、0.2〜5mMのイソプロピル−β−D−チオガラクトシド
で、0.5〜0.8の光学密度で誘導する。細胞を2ないし12時間、好ましく
は5時間インキュベートする。細胞を、遠心分離により収集し、生理食塩水で洗
浄する。細胞をリゾチームで溶解および/または超音波破砕機で破砕する。MB
P−ribA融合タンパク質を、アミロースレジンを用いるアフィニティークロ
マトグラフィーにより粗抽出物から精製する。
【0039】 GTPシクロヒドロラーゼII活性の阻害の存在または非存在のスクリーニング GTPを、GTPシクロヒドロラーゼIIの作用により、2,5−ジアミノ−
6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノン5'−ホスフェイトに変換する
。酵素は、Ba2+、Ca2+、Sr2+、Co2+、Fe2+、Mg2+、Mn2+またはZ
2+などの二価の金属イオンにより促進できる。好ましいイオンはMg2+である
。反応混合物は、好ましくは、ジチオトレイトール(DTT)、ジチオエリトリ
トール(DTE)、ブチルヒドロキシアニソール(BHA)またはブチルヒドロ
キシトルエン(BHT)などの抗酸化物質を含むべきである。アッセイは、必要
な物質の1つを他の混合物に加えることにより開始できる。好ましくは、酵素を
、pH6〜9.5、好ましくは8.5の、GTP、Mg2+、DTTの緩衝液中溶
液に加える。反応液を1〜60分間、10〜40℃でインキュベートする。好ま
しくは、20分間37℃でインキュベートする。アッセイは、酵素を、トリクロ
ロ酢酸、アセトン、ドデシル硫酸ナトリウムで変性、または60〜100℃の温
度で加熱することにより停止できる。アッセイはまた、金属イオンを、EDTA
、イミノ二酢酸、8−ヒドロキシキノリン、ジフェニルカルバジド、ジチゾンま
たはグリオキサール−ビス(2−ヒドロキシアニル)などの錯化剤とキレートを
形成させることにより停止できる。好ましい錯化剤はEDTAである。
【0040】 アッセイは、可能性ある阻害剤の試験サンプルを含むおよび含まない、他の点
では同一の混合物を用いて実施する。酵素産物の2,5−ジアミノ−6−リボシ
ルアミノ−4(3H)−ピリミジノン5'−ホスフェイトを、誘導体化すること
なく直接的に、好ましくは吸光光度定量的に、優先的にはHPLCによる精製後
に検出できる。ピリミジノンを、293nmでのUV吸光度により同定できる。
吸光係数は12,000M-1cm-1である。産物はまた、ダイオードアレイ多波
長検出(200〜600nm)によりモニタリングできる。アッセイはまた、反
応を停止することなく、石英キュベットで実施できる。次いで、反応速度を、2
52nmでのGTP、および293nmでの2,5−ジアミノ−6−リボシルア
ミノ−4(3H)−ピリミジノン5'−ホスフェイトの吸光度をモニタリングす
ることにより直接決定できる。
【0041】 ピリミジノンはまた、化学的誘導体化により、好ましくはビシナルジオキソ化
合物と反応により検出できる(図4)。好ましいのは、式R1−CO−CO−R2 (式中、R1およびR2は、独立的に、脂肪族、脂環式、芳香族またはヘテロ芳香
族残基、例えば、ジフェニルジケトン、フェニル−メチル−ジケトン、ショウノ
ウキノンで好ましくはC16のアルキル基を有す)のビシナルジケト化合物であ
る。最も好ましいジケトンは、ジアセチル(2,3−ブタンジオン)(8)であ
る。2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノン5'−
ホスフェイトとの反応により、6,7−ジメチルプテリン(9)が得られ、これ
は、365nmの吸光波長および435nmの発光波長で蛍光定量的に検出でき
る。
【0042】 GTPシクロヒドロラーゼIIの酵素活性はまた、酵素的誘導体化後に、好ま
しくは2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノン5'
−ホスフェイトを5−アミノ−6−リビチルアミノ−2,4(1H,3H)−ピ
リミジンジオン5'−ホスフェイト(10)に、真菌、好ましくは酵母の2,5
−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノン5'−ホスフェイ
トレダクターゼの作用により変換することによりモニタリングでき(図4)、配
列については付録D(Annex D)に指摘する。このレダクターゼは、大腸菌で、
付加NまたはC末端ヒスチジンと共に、鋳型としてのサッカロミセス・セレビジ
アエ由来のDNAを用いた標準的な分子生物学的技法により発現できる。アッセ
イに使用する前に、レダクターゼを、例えば、金属キレートアフィニティーカラ
ム上で精製しなければならない。変換は、共基質としてNADPHまたはNAD
Hを必要とする。2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミ
ジノン5'−ホスフェイトの量を、340nmで吸光光度定量的にモニタリング
できるNADHの消費により計算できる。
【0043】 スクリーニングは、単子葉または双子葉植物の二機能性酵素を用いて実施でき
る。また、第一段階のスクリーニングでGTPシクロヒドロラーゼIIドメイン
のみおよび第二段階のスクリーニングで二機能性酵素を使用することができる。
また、細菌または真菌酵素を使用することもできる。
【0044】 3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ活性の阻害の
存在または非存在についてのスクリーニング リブロース5−リン酸を、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェ
イトシンターゼの作用により、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフ
ェイトに変換する。酵素は、Ba2+、Ca2+、Sr2+、Co2+、Fe2+、Mg2+ 、Mn2+またはZn2+などの二価の金属イオンを必要とする。好ましいイオンは
Mg2+である。アッセイは、必要な基質の1つを他の混合物に加えることにより
開始できる。好ましくは、酵素を、pH6〜9.5、好ましくは7.5のリブロ
ース5−リン酸およびMg2+の緩衝液中溶液に加える。アッセイは、可能性ある
阻害剤の試験サンプルを含むか含まないか以外の点では同一の混合物を用いて実
施する。反応液は1〜90分間10〜40℃でインキュベートできる。好ましく
は60分間37℃でインキュベートする。3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン
4−ホスフェイトシンターゼの基質のリブロース5−リン酸は、市販で入手可能
であるが、かなりコストがかかる。ペントース−リン酸イソメラーゼにより触媒
されるリブロース5−リン酸の異性体化によりin situで好ましくは生成する。
この場合、好ましくはpH6.0〜9.5の緩衝液中のペントース−リン酸イソ
メラーゼ、リボース5−リン酸およびMg2+を含む混合物を、1〜20分間、3
,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼおよび所望によ
り試験サンプルを加える前にインキュベートした。アッセイは、金属イオンを、
EDTA、イミノ二酢酸、8−ヒドロキシキノリン、ジフェニルカルバジド、ジ
チゾンまたはグリオキサール−2−ビス(2−ヒドロキシアニル)などの錯化剤
とキレートを形成させることにより停止できる。好ましい錯化剤は、EDTAで
ある。検出のために、酵素的誘導体化が可能である。好ましくは、産物3,4−
ジヒドロキシ−2−ブタノン−4−ホスフェイトを、酵素的に、5−アミノ−6
−リビチルアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンを用いて、6,7
−ジメチル−8−リビチルルマジンに、6,7−ジメチル−8−リビチルルマジ
ンシンターゼの存在下で、またはリボフラビンに6,7−ジメチル−8−リビチ
ル−ルマジンシンターゼおよびリボフラビンシンターゼの存在下で変換できる。
5−アミノ−6−リビチルアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンは
、分子状酸素の存在下で速やかに分解し、それ故、ジチオトレイトール(DTT
)またはジチオエリトロール(DTE)などの抗酸化物質を含む水溶液として、
0℃以下の温度で保存しなければならない。アッセイを停止でき、検出反応を、
錯化剤の5−アミノ−6−リビチルアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジン
ジオン、抗酸化物質の6,7−ジメチル−8−リビチルルマジンシンターゼおよ
び所望によりリボフラビンシンターゼ溶液の添加により開始できる(図5)。1
0〜60分間20〜40℃でインキュベートした後、検出反応を、酵素を、トリ
クロロ酢酸、アセトン、ドデシル硫酸ナトリウムで変性、または60〜100℃
の温度で加熱することにより停止できる。6,7−ジメチル−8−リビチルルマ
ジンは、ルマジンシンターゼを加えさえすれば、410nmで吸光光度定量的に
検出できる。リボフラビンは、ルマジンシンターゼおよびリボフラビンを加えれ
ば、445nmで吸光光度定量的に検出できる。リボフラビン(pH1、445
nm)の吸光係数は11,500M-1cm-1である。6,7−ジメチル−8−リ
ビチルルマジン(pH1,410nm)の吸光係数は、10,300M-1cm-1 である。1分子のリボフラビンの形成には、2分子の3,4−ジヒドロキシ−2
−ブタノン4−ホスフェイトが必要である。
【0045】 3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトはまた、化学的誘導体
化後に、好ましくは芳香族またはヘテロ芳香族オルト−ジアミンを用いて検出で
きる(図5)。芳香族またはへテロ芳香族環は、置換されていても置換されてい
なくてもよい。それは、アルキル、ハロゲン、アルコキシの群から選択された1
〜3つの置換基を含み得る。
【0046】 単子葉または双子葉植物の二機能性酵素を使用することが可能である。また、
第一段階のスクリーニングで3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェ
イトシンターゼドメインのみ、および第二段階のスクリーニングで二機能性酵素
を使用することが可能である。また、細菌または真菌酵素を使用することも可能
である。
【0047】 上記のスクリーニング方法は、対応する修飾後に阻害抵抗性についてスクリー
ニングするために容易に使用し得る。単に、特異的阻害剤(以前にスクリーニン
グにより決定)を加え、問題の植物型酵素の変異体を含む生物学的試験サンプル
を使用することが必要である。
【0048】 以下、本発明について、具体的な実施例により説明する。
【0049】 基準例1 シロイヌナズナribA遺伝子の単離 1gの2週目のシロイヌナズナ(品種コロンビア)植物(茎および葉)を、液
体窒素中で凍結およびホモジナイズした。1リットルあたり、600gのグアニ
ジンチオシアネート、5gのN−ラウロイルサルコシンナトリウム、および5m
lの2−メルカプトエタノールを含む、8mlの50mMのクエン酸三ナトリウ
ムを加えた。この混合物を、注意して、1リットルあたり、959gのCsCl
および37.2gのEDTAを含む、3mlの無菌溶液に加えた。混合物を33
,000rpmで18℃で24時間遠心分離した。上清を廃棄し、ペレットを1
0分間風乾させた。ペレットを360μlのH2O(2回蒸留、無菌)に溶かし
た。溶液を、14,000rpmで10分間遠心分離した。上清を、40μlの
3M酢酸ナトリウムおよび1mlのエタノールと混合した。RNAを一晩−20
℃で沈降させ、14,000rpmで4℃で15分間遠心分離し、500μlの
75%エタノールで2回洗浄した。ペレットを風乾させ、500μlのH2O(
2回蒸留、無菌)に溶かした。この粗RNA画分からのmRNAを、オリゴテッ
クスmRNA単離キット(キアゲン)を用いて単離した。RNA溶液(500μ
l)を、1MのNaCl、2mMのEDTAおよび0.2%SDSを含む、50
0μlの20mMトリス塩酸塩(pH7.5)と混合した。30μlのオリゴテ
ックス懸濁液を加え、混合物を3分間65℃で、10分間室温でインキュベート
した。懸濁液を2分間14,000rpmで遠心分離し、上清を吸引した。ペレ
ットを、2回、150mMのNaClおよび1mMのEDTAを含む、1mlの
10mMトリス塩酸塩(pH7.5)で洗浄した。mRNAを、2回、50μl
の前以て加熱した(70℃)5mMのトリス塩酸塩緩衝液(pH7.5)で溶出
した。
【0050】 シロイヌナズナmRNA(4μg)を、40Vで2.2Mホルムアルデヒド1
%アガロースゲル上で電気泳動した。4μlのRNAラダー(ギブコ)を、基準
として電気泳動した。基準レーンを切り出し、0.1%トルイジンブルー溶液で
10分間染色した。ゲルの他の部分を、4回、H2O(DEPC処理)で洗浄し
、Schleicher and Schuellのターボブロッターシステム
を使用して、3MのNaClを含む、0.3クエン酸三ナトリウム(pH7.0
)でNytransナイロン膜に一晩転写した。
【0051】 プローブを、PCRにより、プラスミド41G4T7から増幅した。プラスミ
ドを、キアゲンのミニプラスミド単離キットを使用して、EST−クローン41
G4T7の新鮮な一晩培養液5mlから単離した。細菌ペレットを、10mMの
EDTAおよび100μg/mlのRNaseを含む、0.3mlの50mMト
リス塩酸塩(pH8.0)に再懸濁した。1%SDSを含む、0.3mlの20
0mM水酸化ナトリウムを加え、5分間室温でインキュベートした。0.3ml
の冷凍3.0M酢酸ナトリウム(pH5.5)を加え、氷上で10分間インキュ
ベートした。混合物を15分間14,000rpmでミニ遠心管中で遠心分離し
た。上清を取り出し、750mMのNaCl、15%エタノールおよび0.15
%トリトンX−100を含む、1mlの50mMのMOPS(pH7.0)で前
以て平衡化した、キアゲン−チップ20に適用した。キアゲン−チップを、4回
、1000mMのNaClおよび15%エタノールを含む、1mlの50mMの
MOPS(pH7.0)で洗浄した。DNAを、1250mMのNaClおよび
15%エタノールを含む、0.8mlの50mMトリス塩酸塩(pH8.5)で
溶出した。DNAを、0.7容量のイソプロパノールで沈降させ、14,000
rpmで30分間遠心分離し、1mlの冷70%エタノールで洗浄した。41G
4T7のDNA配列を、プライマー歩行戦略を用いて前以て決定した。シークエ
ンスは、ABIプリズムシークエンス解析ソフトウェアと共に、アプライド・バ
イオシステムズ社のABIプリズム377DNAシークエンサーを使用して、自
動ジデオキシヌクレオチド法により実施した。EST−クローン41G4T7は
、米国のオハイオ州立大学のアラビドプシス生物源センターから得た。PCR混
合物は、25pmolのプライマーCTCCTCCTGCACCAGCCAAT
GG、25pmolのプライマーTCAAGTTTCTCAGACAGATCA
AATG、2UのTaqポリメラーゼ、10μlの緩衝液(Primezyme
、Biometra)、1.6ngのプラスミド41G4T7、および20nm
olのdNTPを、全容量100μlのH2Oに含んだ。
【0052】 混合物を94℃で5分間変性させた。次いで、25サイクル(94℃で30秒
、50℃で45秒、72℃で90秒)を実施した。72℃で7分間インキュベー
トした後、混合物を4℃で冷却し、DNAを、PCR精製キット(キアゲン)で
精製した。5容量の緩衝液PB(キアゲン)を、1容量のPCR反応液に加え、
キアクイックカラムに適用し、1分間14,000rpmで遠心分離した。フロ
ースルーは廃棄した。0.75mlの緩衝液PE(キアゲン)をカラムに加え、
前のように遠心分離した。フロースルーを廃棄し、カラムをさらに1分間14,
000rpmで遠心分離した。カラムを、清浄な1.5mlエッペンドルフチュ
ーブに入れた。50μlのH2O(2回蒸留、無菌)をカラムに加え、それを1
分間14,000rpmで遠心分離した。フロースルーは、精製DNAを含む。
15μlのH2O中の105ngの精製DNAを、100℃で5分間加熱した。
氷上で冷却した後、ランダムヘキサマープライマー、dATP、dGTP、dT
TP、5μlの32P−dCTP(50μCi)および0.8μlのクレノウポリ
メラーゼ(4U)を含む5μl緩衝液を加えた。混合物を1時間インキュベート
した。プローブDNA(EST配列41G4T7からのbp39〜1484)を
、2回、2MのNH4SO4を用いて沈降させた。ペレットを200μlのH2
に溶かした。
【0053】 膜を、50%ホルムアミド、50%SSPE/デンハード溶液/SDS(1リ
ットルあたり、1.0gフィコール、1.0gのポリビニルピロリドン、1.0
gのBSA、87.6gのNaCl、13.8gのNaH2PO4、3.7gのE
DTA、10gのSDS)の混合物中で、1時間42℃でプレハイブリダイズさ
せた。200μlのプローブを加え、ハイブリダイゼーションを、42℃で、5
0%ホルムアルデヒド、50%SSPE/デンハード溶液/SDS中で12時間
実施した。次いで、膜を、2回、0.1%SDSを含む2×SSPE中で、室温
で15分間洗浄した。放射活性バンドを、3.5時間、フォトイメージャー(モ
レキュラー・ダイナミクス)上で検出した。約2300bpの一本バンドが認め
られた。
【0054】 5'RACEを、ギブコBRLの5'RACEシステムを用いて実施した。cD
NAを、シロイヌナズナRNAからの特異的プライマーを用いて作成した。混合
物は、2.5pmolのプライマーTCAACAGATGCTTCAGTGTG
TCCおよび990ngのシロイヌナズナRNAを、全容量15μl中に含んだ
。混合物を70℃で10分間変性させ、氷上で冷却した。2.5μlの10×反
応緩衝液(ギブコ)、3μlの25mMのMgCl2、1μlの10mMのdN
TPおよび2.5μlの0.1Mジチオトレイトールを加えた。混合物を42℃
で2分間インキュベートし、1μl(200U/μl)の逆転写酵素スーパース
クリプトII(ギブコ)を加えた。混合物を65℃でさらに15分間インキュベ
ートした。次いで、遠心分離し、温度を55℃に調整し、1μlのRNAseH
(2U/μl)を加えた。さらに10分間55℃でインキュベートした後、混合
物を氷上で冷却した。
【0055】 続いて、cDNAを、アンカープライマー(ギブコBRL)および特異的な入
れ子状態のプライマー(CCTTCATTTTCCCTATCTTCATCAT
C)を使用して実施した。産物を、2%アガロースゲル中での電気泳動により精
製した。800bpのバンドを、ゲル抽出キット(キアゲン)を使用して抽出し
、シークエンスした。DNA断片を、小刀を用いてアガロースゲルから切出した
。3容量の緩衝液QX1(キアゲン)を、1容量の切出したゲルに加え、50℃
で10分間インキュベートした。1ゲル容量のイソプロパノールを加えた。DN
Aに結合させるために、サンプルを、キアクイックカラムに適用し、1分間14
,000rpmで遠心分離した。フロースルーを廃棄した。0.75mlの緩衝
液PE(キアゲン)をカラムに加え、前のように遠心分離した。フロースルーを
廃棄し、カラムをさらに1分間14,000rpmで遠心分離した。カラムを清
浄な1.5mlエッペンドルフチューブに入れた。50μlのH2O(2回蒸留
、無菌)を、カラムに加え、1分間14,000rpmで遠心分離した。フロー
スルーは、4.2μgの精製DNAを含んだ。
【0056】 基準例2 発現クローンの構築 鋳型としてESTクローン41G4T7からのプラスミドを使用して、cDN
A挿入断片を、PCRにより、bp−75〜1485まで増幅した。反応混合物
は、10pmolのプライマーTCAAGTTTCTCAGACAGATCAA
ATG、10pmolのプライマーGAAACAGCTATGACCATGAT
TACG、4.5ngのプラスミド41G4T7、2UのTaqポリメラーゼ、
10μlの緩衝液(Primezyme、Biometra)、および20nm
olのdNTPを、全容量100μlに含んだ。
【0057】 混合物を、94℃で5分間変性させた。25PCRサイクル(94℃で60秒
、50℃で60秒、72℃で120秒)を実施した。さらに7分間72℃でイン
キュベートした後、混合物を4℃で冷却し、DNAをPCR精製キット(キアゲ
ン)を用いて精製した。(基準例1)からのPCR産物およびRACE産物を、
制限酵素BsgI(ニューイングランドバイオラブズ)、5μlのニューイング
ランドバイオラブズ緩衝液4、1μlのS−アデノシルメチオニン(4mM)、
5μlのBsgl(7.5U)、40μlのPCR産物(1.6μg)または4
0μlのRACE産物(3.2μg)で消化した。
【0058】 両方の断片を、37℃で2時間インキュベートし、前のように精製し、共にT
4リガーゼ、4μlの5×緩衝液(ギブコ)、1μlのT4−リガーゼ(4U)
、2μlのPCR産物(60fmol)、0.5μlのRACE産物(65fm
ol)、および12.5μlのH2Oを用いて共にライゲートした。
【0059】 混合物を4℃で12時間インキュベートした。完全な遺伝子を、特異的な末端
プライマーを用いてPCRにより増幅した。5'末端に、開始コドンの最適な距
離のリボソーム結合部位の前に、制限酵素EcoRIの認識部位を、修飾プライ
マーを用いてPCRにより導入した。3'末端では、制限酵素SalIの認識部
位を、修飾プライマーを用いて、PCRにより終止コドン後に導入した。
【0060】 第一PCR 全容量100μl中の、10pmolのプライマーGAGGAGAAATTA
ACTATGTCTTCCATCAATTTATCCTC、10pmolのプラ
イマーACGCGTCGACGGTTCGTCCTGGTTTTTTAAGC、
2UのTaqポリメラーゼ、10μlの緩衝液(Primezyme、Biom
etra)、1μlのライゲーション混合物、および20nmolのdNTP。
【0061】 混合物を94℃で5分間変性させた。次いで、25サイクル(94℃で60秒
、50℃で60秒、72℃で120秒)を実施した。さらに7分間72℃でイン
キュベートした後、混合物を4℃で冷却し、DNAを0.8%アガロースゲル上
で電気泳動した。1650bpのバンドを、ゲル抽出キット(キアゲン)を用い
て精製した。
【0062】 第二PCR(各100μlを用いた2つの同一PCRを実施して、より高い収率
を得た) 全容量100μl中の、10pmolのプライマーCAATTTGAATTC
ATTAAAGAGGAGAAATTAACTATG、10pmolのプライマ
ーACGCGTCGACGGTTCGTCCTGGTTTTTAAGC、2Uの
Taqポリメラーゼ、10μlの緩衝液(Primezyme、Biometr
a)、4μlの精製PCR1産物、および20nmolのdNTP。
【0063】 混合物を94℃で5分間変性させた。次いで、25サイクル(94℃で60秒
、50℃で60秒、72℃で120秒)を実施した。さらに7分間72℃でイン
キュベートした後、混合物を4℃で冷却し、DNAをPCR精製キット(キアゲ
ン)を用いて精製した。プラスミドpNCO113(Stuberら、1990
)を、(基準例1)にプラスミド41G4T7に記載したように単離した。
【0064】 PCR産物およびプラスミドpNCO113を、制限酵素SalI(全100
μl中、10μlのSalI緩衝液(NEB)、1μlのBSA100μg/m
l、40UのSalI(NEB)、2.4μgのPCR2産物または4.2μg
のpNCO113)で37℃で3時間消化し、PCR精製キット(キアゲン)で
精製し、制限酵素EcoRI(20μlのOPA緩衝液(ファルマシア)、48
μlのSalI消化したPCR2産物または48μlのSalI消化pNCO1
13、2μl(20U/μl)のEcoRI(ファルマシア)および30μlの
2O)で37℃でさらに2時間消化し、PCR精製キットを用いて精製した。
消化PCR2産物およびプラスミドpNCO113を、T4リガーゼを用いて共
にライゲートすると、プラスミドpAE:全20μl中、44fmolのpNC
O113、111fmolのPCR2産物、4μlの緩衝液(ギブコ)、および
1μlのT4リガーゼ(1U)が得られた。
【0065】 混合物を、一晩、4℃でインキュベートし、PCR精製キットで精製し、電気
穿孔法によりエレクトロコンピテント大腸菌XLI細胞に形質転換した。
【0066】 エレクトロコンピテント細胞の調製:1リットルのルリア−ブルタニ培地に、
1/100容量の新鮮な一晩培養液を接種した。細胞を37℃で激しく振盪しな
がら、光学密度0.5〜0.7まで増殖させた。細胞を、20分間氷上で冷凍し
、冷ローターで4,000gで15分間4℃で遠心分離した。上清を取り出し、
ペレットを1リットルの氷冷無菌10%グリセロールに再懸濁した。細胞を、2
回、前に記載したように遠心分離し、第一回目に0.5リットルに、第二回目は
20mlの氷冷無菌10%グリセロールに再懸濁した。細胞をさらに長い時間遠
心分離し、ペレットを、氷冷10%グリセロール中、最終容量2〜3mlに再懸
濁した。この懸濁液を、80μlの等量で冷凍し、液体窒素中保存した。
【0067】 バイオラッドのジーン・パルサー装置を使用した電子形質転換:エレクトロコ
ンピテント細胞を、室温で解凍し、氷上に置いた。40μlの細胞懸濁液を、1
μlのライゲーション混合物と混合し、無菌0.2cmキュベット(バイオラッ
ド)に移した。懸濁液を、底まで振盪し、キュベットをチャンバースライドに入
れた。チャンバースライドを、チャンバーに押し入れ、電圧を印加した(2.5
0kV、25μF、パルスコントローラー200Ω)。キュベットをチャンバー
から取り出し、細胞を1mlのSOC培地(2%カゼイン加水分解物、0.5%
酵母抽出液、10mMのNaCl、2.5mMのKCl、10mMのMgCl2
、10mMのMgSO4、20mMグルコース)に懸濁した。懸濁液を1時間3
7℃で振盪し、1リットルあたり150mgアンピシリンで補充したLB培地上
に播いた。異なるクローンからのプラスミドを、41G4T7について基準例1
に記載したように単離した(pAE1−pAE11)。
【0068】 基準例3 malE−ribA融合クローンの構築 ribA遺伝子を、鋳型として、プラスミドpAE11(シロイヌナズナri
bA発現クローン由来)を使用して、PCRにより増幅した。プラスミドpAE
11を、(基準例1)のプラスミド41G4T7に記載したように単離した。開
始コドンの前の制限酵素EcoRIの認識部位を、修飾プライマーと共に、5'
末端に導入した。
【0069】 PCR混合物:全容量100μl中、10pmolのプライマーGTTCAG
AATTCATGTCTTCCATCAATTTATCCTC、10pmolの
プライマーACGCGTCGACGGTTCGTCCTGGTTTTTAAGC
、2UのTaqポリメラーゼ、10μlの緩衝液(Primezyme、Bio
metra)、1.7ngのプラスミドpAE11、および20nmolのdN
TP。
【0070】 混合物を、94℃で5分間変性させた。次いで、25サイクル(94℃で60
秒、50℃で60秒、72℃で120秒)を実施した。さらに7分間72℃でイ
ンキュベートした後、混合物を4℃で冷却し、DNAをPCR精製キット(キア
ゲン)を用いて精製した。
【0071】 PCR産物およびプラスミドpMal−c2(ニューイングランドバイオラブ
ズ)を、制限酵素SalI(全容量100μl中、10μlのSalI緩衝液(
NEB)、1μlのBSAの100μg/ml、60UのSalI(NEB)、
それぞれ2.0μgのPCR産物または0.4μgのpMal−c2)で37℃
で2時間消化し、PCR精製キット(キアゲン)を用いて精製し、制限酵素Ec
oRI(20μlのOPA緩衝液(ファルマシア)、それぞれ48μlのSal
I消化したPCR産物または48μlのSalI消化したpMal−c2、3μ
lのEcoRI(20U/μl)(ファルマシア)および30μlのH2O)で
37℃でさらに2時間消化し、PCR精製キットで精製した。消化PCR産物お
よびプラスミドpMal−c2を、T4−リガーゼを用いて共にライゲートする
と、プラスミドpMal_ribA:全容量10μl中、9fmolのpMal
−c2、30fmolのPCR産物、4μlの緩衝液(ギブコ)、および1μl
のT4−リガーゼ(1U)が得られた。混合物を一晩4℃でインキュベートした
。このプラスミドは、malE遺伝子と同じリーディングフレームにシロイヌナ
ズナribA遺伝子を含み、その結果、IPTGでの誘導後にMBP−RibA
融合タンパク質が発現する。プラスミドpMal_ribAを、(基準例2)に
記載のような電気穿孔法により大腸菌XLI細胞に形質転換した。
【0072】 基準例4 トランジットペプチド配列を含まないmalE−ribA融合クローンの構築 推定シグナル配列をコードする最初の384bpを含まないribA遺伝子を
、鋳型としてプラスミドpAE11(シロイヌナズナribA発現クローン由来
)を使用して、PCRにより増幅した。セリン128の前の制限酵素EcoRI
の認識部位を、修飾プライマーと共に5'末端に導入した。
【0073】 PCR混合物:全容量100μl中、10pmolのプライマーGTTCAG
AATTCTCTTCTATCCCCGAGGC、10pmolのプライマーA
CGCGTCGACGGTTCGTCCTGGTTTTTAAGC、2UのTa
qポリメラーゼ、10μlの緩衝液(Primezyme、Biometra)
、1.7ngのプラスミドpAE11、および20nmolのdNTP。
【0074】 混合物を94℃で5分間変性させた。次いで、95サイクル(94℃で60秒
、50℃で60秒、72℃で120秒)を実施した。さらに7分間72℃でイン
キュベートした後、混合物を4℃で冷却し、DNAをPCR精製キット(キアゲ
ン)を用いて精製した。
【0075】 さらなる工程は、基準例3のpMal_ribAの構築に類似している。Ri
bAの推定トランジットペプチド配列を含まない、MBP−RibA融合タンパ
ク質をコードするプラスミドを、pMal_ribASと名付けた。
【0076】 調製例1 MBP−RibA融合タンパク質の調製および精製 75mgのアンピシリンを含む0.5リットルのルリアブルタニ(LB)培地
に、プラスミドpMal_ribAまたはpMal_RibASを有する、20
mlの大腸菌株XLIの一晩培養液を接種した。この培養液を、37℃で振盪培
養液中で増殖させた。0.8の光学密度(600nm)で、培養液を、1mMo
lのITPGで誘導した。培養液をさらに5時間増殖させた。細胞を遠心分離に
より20分間5000rpmで4℃で収集した。細胞を、0.9%NaCl溶液
で洗浄し、上記のように遠心分離し、保存のために−20℃で凍結した。
【0077】 細胞を、200mMのNaCl、1mMのEDTA、6mMフェニルメチルス
ルホニルフルオリド、1mMジチオトレイトールおよび1mgのリゾチーム(緩
衝液A)を含む10mlの20mMトリス塩酸塩(pH7.4)中で解凍した。
混合物を37℃で1時間インキュベートし、氷上で冷却し、6×10秒(Bra
nson超音波破砕機レベル4)で超音波破砕した。懸濁液を15,000rp
mで4℃で20分間遠心分離した。上清を緩衝液Aを用いて1:5に希釈し、8
mlの緩衝液Aで前以て平衡化した1mlのアミロースレジンのカラム(ニュー
イングランドバイオラブズ)に適用した。カラムを、リゾチームを含まない12
mlの緩衝液Aで洗浄した。融合タンパク質を、カラムから、200mMのNa
Cl、1mMのEDTAおよび10mMマルトースを含む、4mlの20mMの
トリス塩酸塩(pH7.4)で溶出した。9.8mgのMBP−ribASおよ
び5.6mgのMBP−ribAタンパク質が得られた。タンパク質を、SDS
−PAGEにより同定した。MBP−ribASは、89kDaのバンドを示し
、MBP−ribAは、102kDaのバンドを示した。
【0078】 調製例2「レダクターゼ」 2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノン−5−ホス
フェイトレダクターゼ発現クローンの構築および精製 10pmolのプライマーCATGCCATGGGTTCTTTGACACC
ACTGTGTGAAG、10pmolのプライマーTATTATGGATCC
TTAGTCATCGGCCAGTCTCGC、2Uのtaqポリメラーゼ、1
0μlの緩衝液(Primezyme、Biometra)、20nmolのd
NTPおよび30ngのサッカロミセス・セレビジアエDNAを全100μl中
に含む、PCRを実施した。混合物を94℃で5分間変性させた。次いで、30
サイクル(94℃で30秒、50℃で30秒、72℃で90秒)を実施した。さ
らに7分間72℃でインキュベートした後、混合物を4℃で冷却し、DNAをP
CR精製キット(キアゲン)で精製した。PCR産物およびプラスミドpNCO
−H6を、制限酵素NcoIおよびBamHI(全100μl中、20μlのO
PA緩衝液(ファルマシア)、40UのBamHI、40UのNcoIおよび2
.5μgのPCR産物または1μgのpNCO−H6)を用いて37℃で3時間
消化した。消化DNAを、PCR精製キット(キアゲン)で精製し、T4−リガ
ーゼ(全20μl中、40fmolのpNCO−H6、80fmolのPCR産
物、4μlの緩衝液(ギブコ)、1UのT4−リガーゼ)を用いて共にライゲー
トした。混合物を一晩インキュベートし、PCR精製キット(キアゲン)を用い
て精製し、基準例1に記載したようにエレクトロコンピテント大腸菌XL1細胞
に形質転換した。
【0079】 プラスミドpNCO−H6は、プラスミドpNCO113(基準例2参照)に
本質的に同一であるが、NcoIとBamHI認識部位間のDNA配列は、DN
A配列:CATGCACCACCACCACCACCACGCGTCCATGG
CCGCGGATCCにより置換される。
【0080】 75mgのアンピシリンを含む0.5リットルのルリアブルタニ(LB)培地
に、2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノン−5−
ホスフェイトレダクターゼの遺伝子を含むプラスミドpNCO−H6を有する大
腸菌細胞の20mlの一晩培養液を接種した。培養液を、振盪培養液中で37℃
で増殖させた。0.8の光学密度(600nm)で、培養液を、1mMolのI
TPGで誘導した。細胞を、20分間、5000rpmでの遠心分離により収集
した。細胞を0.9%生理食塩水で洗浄し、上記のように遠心分離した。細胞を
、0.6mMフェニルメチルスルホニルフルオリドを含む10mlの50mMリ
ン酸緩衝液(pH7.5)に懸濁し、氷上で冷却し、6×10秒間(Brans
on超音波破砕機レベル4)超音波破砕した。懸濁液を15000rpmで4℃
で20分間遠心分離した。上清は約80mgのタンパク質を含み、Ni2+イオン
で荷電したハイトラップ(ファルマシア)金属キレートアフィニティーカラム(
容量5ml)にのせた。カラムを50mlの50mMリン酸緩衝液(pH7.5
)で洗浄した。2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジ
ノン−5−ホスフェイトレダクターゼを、500mMイミダゾールを含む10m
lの50mMリン酸緩衝液(pH7.5)で溶出した。溶出液を、SDS−PA
GEで解析した。所望の2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−
ピリミジノン−5−ホスフェイトレダクターゼは27kDaの分子量を有する。
【0081】 スクリーニング例1 GTPシクロヒドロラーゼII活性のスクリーニング アッセイ混合物は、表1に示したように、全容量80μl中に、100mMト
リス塩酸塩(pH8.5)、5mMのMgCl2、5mMジチオトレイトール、
1mM GTPおよび20μlの酵素(80μg)サンプルを含んだ。別々に、
これらの混合物に、0.5および5.0mMのピロリン酸ナトリウム、0.5お
よび5.0mMメチレン−ビスホスホネートを加えた。それらを37℃で30分
間インキュベートした。5%ジアセチルおよび250mMのEDTAの誘導体化
溶液(20μl)を加え、各混合物を90℃で1時間インキュベートした。ジア
セチルは、酵素産物と反応し、6,7−ジメチルプテリンが得られ、これを続い
て、ヌクレオシルRP18のカラム上で逆相HPLCにより測定した。溶出液は
、100mMギ酸アンモニウムおよび25%のメタノールを含んだ。流出液を蛍
光定量的にモニタリングした(励起365nm;発光435nm)。1単位の酵
素活性は、37℃で、1時間あたり、1nmolの2,5−ジアミノ−5−リボ
シルアミノ−4(3H)−ピリミジノン5'−ホスフェイトの形成を触媒する。
【0082】 スクリーニング例2 アッセイ混合物は、100mMトリス塩酸塩(pH8.5)、10mMのMg
Cl2、5mMジチオトレイトール、0.5mMのGTPおよび20μlの酵素
サンプルを含んだ。これらの混合物に別々に、0.25および2.5mMの2,
6−ジアミノ−5−ホルムアミド−ピリミジノンまたは0.25および2.5m
Mの1−ヒドロキシ−エチリデン−1,1−ビス−ホスフェイトを加え、混合物
を37℃で30分間インキュベートした。さらなる工程は、スクリーニング例1
と同一であった。
【0083】
【表1】
【0084】 スクリーニング例3 スクリーニング例1を、誘導体化溶液を添加しないことを除いて反復する。そ
の代わりに、アッセイ混合物は、さらに、100μgの2,5−ジアミノ−6−
リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジン5'−ホスフェイトレダクターゼおよ
び0.1mMのNADHを含み、全容量は500μlである。アッセイ混合物を
37℃でキュベット中でインキュベートし、340nmでの吸光度をモニタリン
グする。これにより、形成された2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(
3H)−ピリミジン5'ホスフェイトの速度に等しいNADHの消費速度が得ら
れる。
【0085】 スクリーニング例4 アッセイ混合物は、100mMのトリス塩酸塩(pH8.5)、5mMのMg
Cl2、5mMジチオトレイトール、1mMのGTPおよび20μlの酵素(8
0μgのMBP−ribA)サンプルを、全容量80μl中に含む。類似混合物
は、さらに、0.5および5.0mMピロリン酸ナトリウムを含む。30分間3
7℃でインキュベートした後、反応を、20μlの50mMのEDTAの添加に
より停止する。酵素産物の2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)
−ピリミジンジオン5'−ホスフェイトを、逆相ヌクレオシルRP18カラムを
用いてHPLCにより決定する。溶出液は、0.6%のイソプロパノールおよび
1%のホスフェイトトリエチルアンモニウム(pH7.0)を含む。産物は、2
93nmでのUV吸光度により同定し、積分により定量する。吸光係数は、12
,100M-1cm-1である。
【0086】 スクリーニング例5 アッセイ混合物は、100mMトリス塩酸塩(pH8.5)、5mMのMgC
2、0.1mMのGTPおよび20μlの酵素(80μgのMBP−ribA
)サンプルを、全容量500μl中に含む。類似混合物は、さらに、0.5およ
び5.0mMピロリン酸ナトリウムを含む。アッセイは、酸素の排除下で37℃
で石英キュベット中で実施する。反応速度は、252nmでのGTPの吸光度お
よび293nmでの2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリ
ミジンジオン5'−ホスフェイトの吸光度により直接的にモニタリングする。
【0087】 スクリーニング例6 20μlのH2O中に、0または2.0または20mMのピロリン酸ナトリウ
ムを含む部分品Cを、全20μl中に400mMトリス塩酸塩(pH8.5)、
30mMのMgCl2、20mMのDTTおよび50μgのMBP_ribA酵
素を含む混合物Aに加える。20μlのH2O中に4mMのGTPを含む第三溶
液Bを加えて、反応を開始する。混合物を35℃で30分間インキュベートする
。5%ジアセチルおよび250mMのEDTAを含む20μlの混合物Eを加え
、1時間90℃で加熱する。6,7−ジメチルプテリンの量を、3μMの6,7
−ジメチルプテリン標準物質との比較により、蛍光定量的に(励起365nm;
発光435nm)決定した。
【0088】 スクリーニング例7 3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ活性のスクリ
ーニング アッセイ混合物は、全容量30μl中に、300mMのリン酸カリウム(pH
7.5)、20mMのMgCl2、10mMリボース5−リン酸および0.1U
のペントース−リン酸イソメラーゼを含む。それらを37℃で15分間インキュ
ベートし、表2に示したように、10μlの酵素サンプルおよび10μlのH2
Oまたは10μlの100mMピルブアルデヒドキシムを加えた。混合物(50
μl)を1時間インキュベートした。200mMリン酸カリウム(pH7.5)
、40mMジチオトレイトール、50mMのEDTA、4mMの5−アミノ−6
−リビチルアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンおよび10Uの枯
草菌由来のルマジンシンターゼ/リボフラビンシンターゼ複合体を含む溶液(5
0μl)を加えた。ルマジンシンターゼ/リボフラビンシンターゼは、Scho
ttら、1990に記載のように調製する。混合物を1時間37℃でインキュベ
ートし、次いで、95℃で5分間変性させた。リボフラビンを、ヌクレオシルR
P18のカラムで逆相HPLCにより決定した。溶出液は、100mMギ酸アン
モニウムおよび40%メタノールを含んだ。流出液を、蛍光定量的に(励起44
5nm;発光516nm)モニタリングした。1単位の酵素活性は、1時間あた
り37℃で1nmolの3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイト
の形成を触媒する。
【0089】
【表2】
【0090】 スクリーニング例8 アッセイは、スクリーニング例7に記載のように実施する。ルマジンシンター
ゼ/リボフラビンシンターゼ複合体の代わりに、6,7−ジメチル−8−リビチ
ル−ルマジンシンターゼのみを加える。6,7−ジメチル−8−リビチル−ルマ
ジンは、ヌクレオシルRP18のカラムで逆相HPLCにより決定する。溶出液
は、10%メタノールおよび30mMのギ酸を含む。流出液を蛍光定量的(励起
408nm;発光487nm)でモニタリングする。
【0091】 スクリーニング例9 アッセイ混合物は、全容量30μl中に、300mMのリン酸カリウム(pH
7.5)、20mMのMgCl2、10mMのリボース5−リン酸および0.1
Uのペントース−リン酸イソメラーゼを含む。それらを37℃で15分間インキ
ュベートする。10μlの酵素サンプル(MBP−ribAS)および10μl
のH2Oまたは10μlの100mMピルブアルデヒドヒドキシムを加える。混
合物を1時間インキュベートする。2%のo−フェニレンジアミン、20mMの
DTTおよび100mMのEDTAを含む溶液(50μl)を加え、混合物を9
0℃で1時間インキュベートする。o−フェニレンジアミンは、3,4−ジヒド
ロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトと反応して、ジメチルキノキサリンを生
成し、これを続いて、ヌクレオシルRP18のカラムで逆相HPLCにより測定
する。溶出液は、100mMギ酸アンモニウムおよび25%メタノールを含む。
流出液を蛍光定量的にモニタリングする。
【0092】 スクリーニング例10 20μlのH2O中に、それぞれ0または60mMのピルブアルデヒドキシム
を含む部分品Mを、全20μl中に400mMのリン酸カリウム(pH7.5)
、50mMのMgCl2および50μgのMBP_ribA酵素を含む混合物H
に加える。20μlのH2O中に5mMリブロース5−リン酸を含む第三溶液J
を加えて反応を開始する。混合物を37℃で30分間インキュベートする。全2
0μl中に、50mMのDTT、100mMのEDTAおよび10mMの5−ア
ミノ−6−リビチルアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンを含む混
合物Pおよび200mMリン酸カリウム(pH7.5)および10Uの6,7−
ジメチル−8−リビチル−ルマジンシンターゼを含む混合物R(20μl)を加
える。混合物を1時間37℃でインキュベートし、次いで、15%トリクロロ酢
酸を含む100μlの溶液Tの添加により変性させる。6,7−ジメチル−8−
リビチル−ルマジンの量は蛍光定量的(励起408nm;発光487nm)で、
16μMの6,7−ジメチル−8−リビチル−ルマジン標準物質との比較により
決定する。
【0093】 Annex A <参考文献> Bacher, A. (1991) Biosynthesis of flavins. In: Chemistry and Biochem
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【0094】 Annex B 記載 GTPシクロヒドロラーゼII/3,4-ジヒドロキシ-2-ブタノン-4-フォスフェー
トシンターゼ 生物名 Arabidopsis thaliana
【化1】
【0095】
【化1−つづき】
【0096】
【化1−つづき】
【0097】
【化1−つづき】
【0098】
【化1−つづき】
【0099】 Annex C 記載 GTPシクロヒドロラーゼII/3,4-ジヒドロキシ-2-ブタノン-4-フォスフェー
トシンターゼ 生物名 Lycopersicon esculentum
【化2】
【0100】
【化2−つづき】
【0101】
【化2−つづき】
【0102】
【化2−つづき】
【0103】
【化2−つづき】
【0104】 Annex D 記載 2,5-ジアミノ-6-リボシルアミノ-4(3H)−ピリミジノン-リダクターゼ 生物名 Saccharomyces cerevisiae
【化3】
【0105】
【化3−つづき】
【0106】
【化3−つづき】
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年12月14日(2000.12.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12Q 1/34 G01N 33/15 C G01N 33/15 Z 33/50 Z 33/50 C12N 15/00 ZNAA (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 2G045 AA28 AA31 AA40 CB20 CB21 DA20 DA80 FB01 4B024 AA01 AA07 BA07 BA11 CA04 CA07 DA05 EA04 GA11 HA01 HA03 4B050 CC03 CC05 DD13 LL01 LL10 4B063 QA01 QQ01 QQ30 QQ40 QR08 QR19 QR33 QR42 QR44 QR50 QR57 QR59 QR62 QR66 QR67 QR80 QS05 QS17 QS25 QS36 QX02

Claims (45)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 GTPシクロヒドロラーゼII活性の阻害の存在または非存
    在についてスクリーニングする方法であって、 (a)GTPシクロヒドロラーゼII配列を有するタンパク質およびGTPを含
    む第一水性混合物を調製する工程と、 (b)前記第一混合物を、前以て決定した期間及び前以て決定した温度で反応さ
    せ、続いて、2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノ
    ン5'−ホスフェイトのレベルを検出する工程と、 (c)前記第一混合物に、前以て決定した量の化学的試験サンプルを含めること
    により、第二水性混合物を調製する工程と、 (d)前記第二混合物を、前以て決定した期間及び前以て決定した温度で反応さ
    せ、続いて、2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノ
    ン5'−ホスフェイトのレベルを検出する工程と、 (e)工程(d)で検出したレベルが、工程(b)で検出したレベルよりも低い
    かどうかの観察により、GTPシクロヒドロラーゼIIの阻害の存在を決定する
    工程と を含んでなる方法。
  2. 【請求項2】 GTPシクロヒドロラーゼII活性の阻害の存在または非存
    在についてスクリーニングする方法であって、 (a)変異植物型GTPシクロヒドロラーゼII配列を有するタンパク質および
    GTPを含む第一水性混合物を調製する工程と、 (b)前記第一混合物を、前以て決定した期間及び前以て決定した温度で反応さ
    せ、続いて、2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノ
    ン5'−ホスフェイトのレベルを検出する工程と、 (c)前記第一混合物に、前以て決定した量の前記GTPシクロヒドロラーゼI
    Iの特異的阻害剤を含めることにより、第二水性混合物を調製する工程と、 (d)前記第二混合物を、前以て決定した期間及び前以て決定した温度で反応さ
    せ、続いて、2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリミジノ
    ン5'−ホスフェイトのレベルを検出する工程と、 (e)工程(d)で検出したレベルが、工程(b)で検出したレベルに類似して
    いるかどうかの観察により、GTPシクロヒドロラーゼIIの阻害に対する抵抗
    性の存在を決定する工程と を含んでなる方法。
  3. 【請求項3】 前記水性混合物は二価の金属イオンを含む請求項1または2
    に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記二価の金属イオンはマグネシウムイオンである請求項3
    に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記混合物は抗酸化物質を含む請求項1または2に記載の方
    法。
  6. 【請求項6】 前記混合物は6〜9.5の範囲のpHを有する請求項1また
    は2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 1つの必須成分を欠失した予混合物を調製し、反応を前記成
    分の添加により開始させる請求項1または2に記載の方法。
  8. 【請求項8】 2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリ
    ミジノン5'−ホスフェイトのレベルは、直接的に、または化学的もしくは酵素
    的誘導体化後に検出することを特徴とする請求項1または2に記載の方法。
  9. 【請求項9】 前記直接的検出は、前記二価の金属イオンのキレート剤の添
    加により反応を終結させた後に実施する請求項1および8または2および8に記
    載の方法。
  10. 【請求項10】 化学的誘導体化は、ビシナルジオキソ化合物の添加により
    実施する請求項1または2に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記ジオキソ化合物はジアセチルである請求項10に記載
    の方法。
  12. 【請求項12】 酵素的検出は、2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−
    4(3H)−ピリミジノン5'−ホスフェイトレダクターゼおよびNAD(P)
    Hを添加し、NAD(P)の形成を検出することにより実施する請求項1または
    2に記載の方法。
  13. 【請求項13】 3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシ
    ンターゼ活性の阻害の存在または非存在についてスクリーニングする方法であっ
    て、 (a)3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ配列を
    有するタンパク質およびリブロース5−リン酸を含む第一水性混合物を調製する
    工程と、 (b)前記混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反応させ
    、続いて、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトのレベルを検
    出する工程と、 (c)前記の第一混合物に、前以て決定した量の前記3,4−ジヒドロキシ−2
    −ブタノン−4−ホスフェイトシンターゼの特異的阻害剤を含めることにより、
    第二水性混合物を調製する工程と、 (d)前記第二混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反応
    させ、続いて、再度、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトの
    レベルを検出する工程と、 (e)工程(d)で検出したレベルが、工程(b)で検出したレベルより低いか
    どうかの観察により、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン−4−ホスフェイト
    シンターゼの阻害の存在を決定する工程と を含んでなる方法。
  14. 【請求項14】 3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシ
    ンターゼ活性の存在または非存在についてスクリーニングする方法であって、 (a)変異植物型3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンタ
    ーゼ配列を有するタンパク質およびリブロース5−リン酸を含む第一水性混合物
    を調製する工程と、 (b)前記混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反応させ
    、続いて、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトのレベルを検
    出する工程と、 (c)前記の第一混合物に、前以て決定した量の前記3,4−ジヒドロキシ−2
    −ブタノン4−ホスフェイトシンターゼの特異的阻害剤を含めることにより、第
    二水性混合物を調製する工程と、 (d)前記の第二混合物を、前以て決定した期間および前以て決定した温度で反
    応させ、続いて、再度、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン−4−ホスフェイ
    トのレベルを検出する工程と、 (e)工程(d)で検出したレベルが、工程(b)で検出したレベルに類似して
    いるかどうかの観察により、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェ
    イトシンターゼの阻害に対する抵抗性の存在を決定する工程と を含んでなる方法。
  15. 【請求項15】 前記水性混合物は二価の金属イオンを含む請求項13また
    は14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 前記の二価の金属イオンはマグネシウムイオンである請求
    項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 前記混合物は6〜9.5の範囲のpHを有する請求項13
    または14に記載の方法。
  18. 【請求項18】 1つの必須成分を欠失した予混合物を調製し、反応を前記
    成分の添加により開始させる請求項13または14に記載の方法。
  19. 【請求項19】 3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトの
    存在は、直接的に、または化学的もしくは酵素的誘導体化後に検出する請求項1
    3または14に記載の方法。
  20. 【請求項20】 前記検出は、前記二価の金属イオンのキレート剤の添加に
    より反応を終結させた後に実施する請求項19に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記の化学的誘導体化は、芳香族またはヘテロ芳香族オル
    ト−ジアミンの添加により実施する請求項19に記載の方法。
  22. 【請求項22】 酵素的誘導体化のために、6,7−ジメチル−8−リビチ
    ルルマジンシンターゼおよび5−アミノ−6−リビチルアミノ−2,4(1H,
    3H)−ピリミジンジオンを加え、6,7−ジメチル−8−リビチル−ルマジン
    のレベルを検出する請求項20に記載の方法。
  23. 【請求項23】 酵素的誘導体化のために、6,7−ジメチル−8−リビチ
    ルルマジンシンターゼ、リボフラビンシンターゼおよび5−アミノ−6−リビチ
    ルアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンを加え、リボフラビンのレ
    ベルを検出する請求項20に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記第一水性混合物は、ペントース−リン酸イソメラーゼ
    およびリボース5−リン酸を含む第一予混合物を前以て反応させ、そして、前記
    前以て反応させた第一予混合物を、3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホ
    スフェイトシンターゼ配列を有する前記タンパク質または前記変異3,4−ジヒ
    ドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ配列を有する前記タンパク
    質を含む第二予混合物と混合することにより調製することを特徴とする請求項1
    3または14に記載の方法。
  25. 【請求項25】 化学的試験サンプルにおけるGTPシクロヒドロラーゼI
    I活性の阻害の存在または非存在についてスクリーニングするための部分品のキ
    ットであって、GTPシクロヒドロラーゼII配列を有するタンパク質を含む部
    分品Aと、GTPを含む部分品Bとを含んでなるキット。
  26. 【請求項26】 GTPシクロヒドロラーゼII活性の特異的阻害剤に対す
    る、変異GTPシクロヒドロラーゼII配列を有するタンパク質の抵抗性の存在
    または非存在についてスクリーニングするための部分品のキットであって、前記
    特異的阻害剤を含む部分品Cと、GTPを含む部分品Bとを含んでなるキット。
  27. 【請求項27】 部分品A、BまたはCの少なくとも1つまたは別個の部分
    品Dに二価の金属イオンをさらに含んでなる請求項25または26に記載の部分
    品のキット。
  28. 【請求項28】 前記二価の金属イオンのキレート剤は、別個の部分品Eに
    含まれる請求項27に記載の部分品のキット。
  29. 【請求項29】 部分品Eまたは別個の部分品Fにビシナルジオキソ化合物
    をさらに含んでなる請求項25〜28の1つに記載の部分品のキット。
  30. 【請求項30】 部分品A、B、C、D、Eの少なくとも1つおよび/また
    は別個の部分品Gに2,5−ジアミノ−6−リボシルアミノ−4(3H)−ピリ
    ミジノン5'−ホスフェイトレダクターゼをさらに含み、部分品A、B、C、D
    、E、Gの少なくとも1つにNAD(P)Hをさらに含んでなる請求項25〜2
    8の1つに記載の部分品のキット。
  31. 【請求項31】 化学的試験サンプルにおける3,4−ジヒドロキシ−2−
    ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ活性の阻害の存在または非存在についてス
    クリーニングするための部分品のキットであって、3,4−ジヒドロキシ−2−
    ブタノン4−ホスフェイトシンターゼ配列を有するタンパク質を含む部分品Hと
    、リボース5−リン酸を含む部分品Lと共にリブロース5−リン酸を含む部分品
    Jまたはペントース−リン酸イソメラーゼを含む部分品Kとを含んでなるキット
  32. 【請求項32】 3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシ
    ンターゼ活性の特異的阻害剤に対する変異3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン
    4−ホスフェイトシンターゼ配列を有するタンパク質の抵抗性の存在または非存
    在についてスクリーニングするための部分品のキットであって、前記特異的阻害
    剤を含む部分品Mと、リボース5−リン酸を含む部分品Lと共にリブロース5−
    リン酸を含む部分品Jまたはペントース−リン酸イソメラーゼを含む部分品Kと
    を含んでなるキット。
  33. 【請求項33】 部分品H、J、K、L、Mの少なくとも1つまたは別個の
    部分品Nに二価の金属イオンをさらに含んでなる請求項31〜32の1つに記載
    の部分品のキット。
  34. 【請求項34】 前記二価の金属イオンのキレート剤は、別個の部分品Pに
    含まれる請求項33に記載の部分品のキット。
  35. 【請求項35】 部分品Pまたは別個の部分品Qに芳香族またはヘテロ芳香
    族オルト−ジアミンをさらに含んでなる請求項31〜34の1つに記載の部分品
    のキット。
  36. 【請求項36】 部分品H、J、K、L、M、N、Pの少なくとも1つまた
    は別個の部分品Rに6,7−ジメチル−8−リビチルルマジンシンターゼをさら
    に含み、部分品H、J、K、L、M、N、P、Rの少なくとも1つに5−アミノ
    −6−リビチルアミノ−2,4(1H,3H)−ピリミジンジオンをさらに含ん
    でなる請求項31〜34の1つに記載の部分品のキット。
  37. 【請求項37】 部分品H、J、K、L、M、N、P、Rの少なくとも1つ
    または別個の部分品Sにリボフラビンシンターゼをさらに含んでなる請求項36
    に記載の部分品のキット。
  38. 【請求項38】 GTPシクロヒドロラーゼIIおよび/または3,4−ジ
    ヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイトシンターゼの植物酵素配列を有し、
    GTPシクロヒドロラーゼおよび/または3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン
    −4−ホスフェイトシンターゼの機能を有する単離タンパク質。
  39. 【請求項39】 補助タンパク質配列をさらに有する請求項38に記載のタ
    ンパク質。
  40. 【請求項40】 植物は、単子葉または双子葉植物である請求項38に記載
    のタンパク質。
  41. 【請求項41】 請求項38に記載のタンパク質および所望によりフラビン
    生合成経路の少なくとも1つの他の酵素を専らコードする単離DNA。
  42. 【請求項42】 請求項41に記載のDNAのヌクレオチド配列を含んでな
    るベクター。
  43. 【請求項43】 請求項1または13の方法で阻害を示す化学化合物の群か
    ら選択した化合物での処理により、植物のまたは植物におけるGTPシクロヒド
    ロラーゼII活性および3,4−ジヒドロキシ−2−ブタノン4−ホスフェイト
    シンターゼ活性を有する酵素を阻害する方法。
  44. 【請求項44】 請求項1の方法で阻害を示す化学化合物の群から選択した
    化合物での処理により、微生物のまたは微生物におけるGTPシクロヒドロラー
    ゼII活性を有する酵素を阻害する方法。
  45. 【請求項45】 請求項13の方法で阻害を示す化学化合物の群から選択し
    た化合物での処理により、微生物のまたは微生物における3,4−ジヒドロキシ
    −2−ブタノン−4−ホスフェイトシンターゼ活性を有する酵素を阻害する方法
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