JP2002533759A - Dirカプラーを含有する写真要素 - Google Patents

Dirカプラーを含有する写真要素

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JP2002533759A JP2000590009A JP2000590009A JP2002533759A JP 2002533759 A JP2002533759 A JP 2002533759A JP 2000590009 A JP2000590009 A JP 2000590009A JP 2000590009 A JP2000590009 A JP 2000590009A JP 2002533759 A JP2002533759 A JP 2002533759A
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サイモン クレイグ,アンドリュー
ピーター スジャジェウスキー,リチャード
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イーストマン コダック カンパニー
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Abstract

(57)【要約】 本発明により、少なくとも50モル%の塩化銀を含む少なくとも1個の乳剤層を含んでなり、層が少なくとも1種の画像色素形成性カプラーと連携して少なくとも1種のDIRカプラーを含んでなる写真要素であって、少なくとも1種のDIRカプラーと連携した画像カプラーとの相対反応性比krel (但し、krel =k1 /k2 ;k1 =DIRカプラーと酸化した現像主薬との反応についての二次速度定数及びk2 =画像カプラーと酸化した現像主薬との反応についての二次速度定数)が1.0以下である写真要素が提供される。このDIRカプラーは、上記の条件が満足されるように画像カプラーと連携したとき、少なくとも50モル%の塩化銀を含有するハロゲン化銀乳剤の現像を有効に減少させ、コントラストに於ける減少が存在し、無視できる感度不利益を伴って、良好な寛容度に亘る線形センシオメトリー曲線を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の分野 本発明は、カラーネガフィルムのような写真要素、更に詳しくは、画像色素形
成性カプラー(以下、画像カプラーと言う)と連携して現像抑制剤放出型(DI
R)カプラーを含有する写真要素、更に詳しくは、DIRカプラーが画像カプラ
ーに比較して低い反応性を有する写真要素に関する。
【0002】発明の背景 多くのハロゲン化銀写真要素、特にカラーネガフィルムは、現像抑制剤放出型
カプラーを含む。DIRカプラーは、放出が起こる層内に於いて並びに多層写真
材料の他の層に於いて銀現像を抑制することができる抑制剤を放出する。DIR
カプラーは、写真ガンマ(コントラスト)を調節すること、鮮鋭度(アキュータ
ンス)を増強すること、粒状度を減少させること、感度低下を起すことなく露光
寛容度を改良することを助けることができ、そしてこれは、層間インターイメー
ジ効果による色補正を与えることができる。DIRカプラーの具体的な種類は、
抑制剤の放出がタイミング機構によって抑制される、DIARカプラー(現像抑
制剤アンチオマー放出型(development inhibitor anchiomeric-releasing))で
ある。
【0003】 一般的に、DIRは、画像カプラーよりも遙かに低い濃度で、一般的に5〜1
0%で、写真材料中に含まれる。EP−A−第0 867 763A号には、塩
化銀又は臭ヨウ化銀を含有する要素中のDIRが記載されている。日本特許第4
278942号は、DIRを含み、良好な鮮鋭度及び優れた保存安定性を与える
ヨウ化銀及び臭ヨウ化銀含有要素を例示している。米国特許第5,356,76
4号は、許容できる画像鮮鋭度及び減少したガンマ(コントラスト)を有する要
素を与える画像カプラー及びDIRカプラーを含有する平板状粒子ハロゲン化銀
乳剤層(但し、全投影粒子面積の少なくとも50モル%は、少なくとも50モル
%の塩化銀を含有する特別の平板状粒子によって占められている)が開示されて
いる。しかしながら、非線形センシトメトリー曲線及び望ましくない「トウ・ス
クーピング(toe scooping)」に伴う幾らかの感度の低下及び減少
した寛容度が存在し得る。
【0004】 例えば、米国特許第4,286,054号、同第4,315,070号、同第
4,387,159号、同第4,348,474号及び同第4,980,267
号に記載されているように、DIRについて、酸化現像主薬のための画像カプラ
ーと有効に競合できるようにするために、特に臭ヨウ化物フィルムに於いて、そ
れをその付随する画像カプラーよりも一層反応性にする(典型的に5〜15倍)
ことが実施されてきた。
【0005】 DIR化合物は、臭ヨウ化銀乳剤で有利な画像特性を提供するが、その優れた
現像能力のために、副作用を伴わない適切な現像は、臭化銀又は塩化銀乳剤につ
いて達成することが一層困難である。塩化銀乳剤は、より低い環境的影響と組合
わさった、より速く且つより容易な現像、漂白及び定着を含む、より速く且つよ
り容易な処理に至り得る。
【0006】発明により解決すべき問題点 少なくとも50モル%の塩化銀を含むハロゲン化銀乳剤を含有する要素中のコ
ントラストを有効に減少させ、それによって「トウ・スクーピング」又は感度低
下をほとんど又は全く有しない、良好な寛容度に亘る線形センシトメトリー曲線
が得られる手段を提供するニーズが存在している。
【0007】発明の要約 その付随する画像カプラーに比較して低い反応性を有する、本発明による要素
中に使用されるDIRカプラーが、少なくとも50モル%の塩化銀を含むハロゲ
ン化銀乳剤のコントラストを、センシトメトリー曲線中に観察される顕著な利点
で、高い反応性のDIRカプラーよりも一層有効に減少させることができること
が見出された。
【0008】 従って、本発明に従えば、少なくとも50モル%の塩化銀を含む少なくとも1
個の乳剤層を含んでなり、層が少なくとも1種の画像色素形成性カプラーと連携
して少なくとも1種のDIRカプラーを含む写真要素であって、少なくとも1種
のDIRカプラーと連携した画像カプラーとの相対反応性比krel (但し、 krel =k1 /k21 =DIRカプラーと酸化した現像主薬との反応についての二次速度定数、
及び k2 =画像カプラーと酸化した現像主薬との反応についての二次速度定数) が1.0と等しいか、又はそれ以下である写真要素が提供される。
【0009】 本発明の他の面に於いて、赤感光性ハロゲン化銀乳剤層及びシアン色素形成性
カプラーを含むシアン画像色素形成性ユニット、少なくとも1個の緑感光性ハロ
ゲン化銀乳剤層及びマゼンタ色素形成性カプラーを含むマゼンタ画像色素形成性
ユニット、少なくとも1個の青感光性ハロゲン化銀乳剤層及びイエロー色素形成
性カプラーを含むイエロー画像色素形成性ユニットを有する支持体を含んでなり
、層の少なくとも1個が少なくとも50モル%の塩化銀を含んでなる乳剤を含み
、層が少なくとも1種の画像色素形成性カプラーと連携して少なくとも1種のD
IRカプラーを含む多色写真要素であって、何れか1個の層に於いて、少なくと
も1種のDIRカプラーと連携した画像カプラーとの相対反応性比krel (但し
、krel は、本明細書に於いて前記定義された通りである)が、1.0以下であ
る多色写真要素が提供される。
【0010】 本発明の更に他の態様に於いて、本明細書に於いて前記定義した通りの写真要
素を光に画像様露光した後、要素中に画像を形成する方法であって、本明細書に
記載した通りの要素を、発色現像主薬と接触させることからなる方法が提供され
る。
【0011】発明の有利な効果 このDIRカプラーは、本発明の要素中で画像カプラーと連携したとき、少な
くとも50モル%の塩化銀を含有するハロゲン化銀乳剤の現像を有効に減少させ
、即ち、コントラストに於ける減少が存在し、無視できる感度不利益を伴って、
良好な寛容度に亘る線形センシオメトリー曲線を提供する。
【0012】発明の詳細な説明 ここで及び本明細書を通して使用する用語「塩化銀」は、ハロゲン化銀の少な
くとも50モル%、好ましくは少なくとも70モル%、更に好ましくは少なくと
も90モル%が塩化銀である、ハロゲン化銀乳剤を指す。具体的態様に於いて、
この乳剤は、T粒子(T−Grain)形態、即ち、本明細書で後で説明するよ
うに、{100}又は{111}主面を有する面心立方結晶格子構造を形成する
塩化銀から形成されたT粒子形態を有する。ここで及び明細書を通しての「DI
R」カプラーに対する参照には、特に、アンチオマー「DIAR」カプラーに対
する参照が含まれる。
【0013】 本発明に係る写真要素について、少なくとも50モル%の塩化銀を含む何れか
1個の層内に、DIRカプラーのそれぞれ連携させた画像カプラーに対するkre l が1.0に等しいか又はそれ以下である、好ましくは0.7より小さい、更に
好ましくは0.5より小さい、特に0.3より小さい限りに於いて、同じ又は任
意の他の構造的種類のDIRカプラーの少なくとも1例と連携させて画像カプラ
ーの少なくとも1例を含有することが可能である。しかしながら、カプラーの特
別の構造的種類が同じものであるという特別の文献は存在しないが、画像カプラ
ー及び連携するDIRカプラーが、酸化した発色現像主薬との反応で同じカラー
色素を形成するこれらのカプラーから選択されることが一般的に好ましい。
【0014】 適当には、DIRカプラーは、「従来の」画像カプラーと組み合わせてkrel
<1.0を達成するために、低い反応性のものであるように特別に設計された、
後で列挙するようなDC,DY,DM又はDUカプラーの1種であってよい。し
かしながら、krel <1.0を有する別の例を得ることが、公知のより高い活性
の画像カプラーと公知のより高い活性のDIRカプラーとを使用することによっ
て可能であるので、本発明は、これらのDIRカプラーの使用に限定されない。
【0015】 DIRカプラーの抑制剤カップリング−オフ部分は、後で説明するような、ト
リアゾール、ベンゾトリアゾール若しくはプリンのような複素環式化合物又はメ
ルカプトテトラゾールのようなチオールベースの抑制剤であってよく、そして特
に、DIARカプラーについて、これには、抑制剤の遅延放出をもたらす1個又
はそれ以上の化学スイッチのタイミング部分が含まれるであろう。
【0016】 本発明に於いて有利に使用することができる抑制剤部分の適当な例は、プリン
又は好ましくはSアシスト(S−assist)ベンゾトリアゾール抑制剤カッ
プリング−オフ基(SI):
【0017】
【化2】
【0018】 である。
【0019】 このカプラーは、5員カルバメートスイッチ、キノン−メチドスイッチ又はダ
ブルスイッチのようなスイッチ基を介して抑制剤部分に結合することができる。
これらのスイッチの全てについて、カプラー部分中の変化は、反応性に於ける変
化をもたらし得る。 下記:
【0020】
【化3】
【0021】 のカルバメートスイッチに於いて、X及び/又はY位置の置換基変化によって、
カプラー反応性に於ける変化が可能になる。従って、XをNO2 基から、より低
いハメット−σp 値を有するものに変えることによって、カップリング−オフ基
が反応性に於ける対応する減少を有する、より劣った離脱基になる。 下記のもの:
【0022】
【化4】
【0023】 はパラキノンメチドスイッチの例であるが、オルトスイッチを使用することもで
きる。
【0024】 下記のダブルスイッチに於いて、抑制剤はアミノ酸スイッチ基に結合し、次い
でアミノ酸スイッチ基は一般的なキノンメチドスイッチに結合している。
【0025】
【化5】
【0026】 上記のように、上記のもののそれぞれ中のX及びYに於ける変化によって、D
IRカプラーの反応性が変化し得る。
【0027】 少なくとも50モル%の塩化銀からなる何れか1個の層内のDIRカプラーの
その連携した画像カプラーに対する量の比は、0より大きくから約25%まで、
好ましくは約5〜約20%、更に好ましくは約10〜約15%であってよく、1
2%が、最適コントラスト減少及び曲線プロフィールを与える、本発明で使用す
るためのある種の具体例についての比であることが見出された。
【0028】 後で詳述するように、本発明に於いて使用するための典型的なシアン画像カプ
ラーはフェノール、ナフトール又はピラゾロアゾールから選択することができ、
具体例は下記のものから選択される。
【0029】
【化6】
【0030】
【化7】
【0031】 本発明に於いて使用する典型的なイエロー画像色素形成性カプラーは、下記の
ものの1種のような開放鎖ケトメチレン化合物とすることができる。
【0032】
【化8】
【0033】 酸化した現像主薬との反応でマゼンタ色素を形成する典型的な画像色素形成性
カプラーは、ピラゾロン、ピラゾロアゾール又はピラゾロベンゾイミダゾールと
することができ、本発明に於いて使用するために下記のものの1種から選択する
ことができる。
【0034】
【化9】
【0035】
【化10】
【0036】 本発明に於いて使用するためのDIRカプラーの例には下記のものが含まれる
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】
【化14】
【0041】
【化15】
【0042】
【化16】
【0043】
【化17】
【0044】
【化18】
【0045】
【化19】
【0046】
【化20】
【0047】
【化21】
【0048】
【化22】
【0049】
【化23】
【0050】
【化24】
【0051】
【化25】
【0052】
【化26】
【0053】
【化27】
【0054】 ここで及び本明細書を通して使用するとき、用語「アルキル」は、1〜25個
の原子を有する不飽和又は飽和の直鎖又は分枝鎖のアルキル基を指し、これには
特に、炭素数3〜8のシクロアルキル及びアラルキルが含まれる。用語「アリー
ル」及び「複素環式」には、特に、それぞれそれらの範囲内の縮合アリール及び
縮合複素環式が含まれる。
【0055】 任意の置換基は、その写真性能に悪影響を与えず、本発明により要求されるk rel の条件が満足されるという条件で、本発明で有用な任意の特別のDIRカプ
ラー又は画像カプラーの置換基を更に置換するために選択することができる。用
語「基」を置換可能な水素を含有する置換基の同定のために適用するとき、置換
基の非置換形のみならず、本明細書に記載したような任意の基又は基群で更に置
換されたその形も包含することが意図される。本明細書で使用するとき、任意の
互変異性形が、本発明の範囲内であると考えられる。
【0056】 適当には、基はハロゲンであってよく又は炭素、ケイ素、酸素、窒素、リン若
しくは硫黄の原子によって、分子の残りに結合していてよい。置換基は、例えば
、塩素、臭素若しくはフッ素のようなハロゲン;ニトロ;ヒドロキシル;シアノ
;カルボキシル又はメチル、トリフルオロメチル、エチル、t−ブチル、3−(
2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)プロピル及びテトラデシルのような、直
鎖若しくは分岐鎖アルキルを含むアルキル;エチレン、2−ブテンのようなアル
ケニル;メトキシ、エトキシ、プロポキシ、ブトキシ、2−メトキシエトキシ、
sec−ブトキシ、ヘキシルオキシ、2−エチルヘキシルオキシ、テトラデシル
オキシ、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)エトキシ及び2−ドデシ
ルオキシエトキシのようなアルコキシ;フェニル、4−t−ブチルフェニル、2
,4,6−トリメチルフェニル、ナフチルのようなアリール;フェノキシ、2−
メチルフェノキシ、α−若しくはβ−ナフチルオキシ及び4−トリルオキシのよ
うなアリールオキシ;アセトアミド、ベンズアミド、ブチルアミド、テトラデカ
ンアミド、α−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)アセトアミド、α−(
2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチルアミド、α−(3−ペンタデシル
フェノキシ)ヘキサンアミド、α−(4−ヒドロキシ−3−t−ブチルフェノキ
シテトラデカンアミド、2−オキソ−ピロリジン−1−イル、2−オキソ−5−
テトラデシルピロリジン−1−イル、N−メチルテトラデカンアミド、N−スク
シンイミド、N−フタルイミド、2,5−ジオキソ−1−オキサゾリジニル、3
−ドデシル−2,5−ジオキソ−1−イミダゾリル及びN−アセチル−N−ドデ
シルアミノ、エトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボニルアミノ、ベンジ
ルオキシカルボニルアミノ、ヘキサデシルオキシカルボニルアミノ、2,4−ジ
−t−ブチルフェノキシカルボニルアミノ、フェニルカルボニルアミノ、2,5
−(ジ−t−ペンチルフェニル)カルボニルアミノ、p−ドデシルフェニルカル
ボニルアミノ、p−トルイルカルボニルアミノ、N−メチルウレイド、N,N−
ジメチルウレイド、N−メチル−N−ドデシルウレイド、N−ヘキサデシルウレ
イド、N,N−ジオクタデシルウレイド、N,N−ジオクチル−N′−エチルウ
レイド、N−フェニルウレイド、N,N−ジフェニルウレイド、N−フェニル−
N−p−トルイルウレイド、N−(m−ヘキサデシルフェニル)ウレイド、N,
N−(2,5−ジ−t−ペンチルフェニル)−N′−エチルウレイド及びt−ブ
チルカルボンアミドのようなカルボンアミド;メチルスルホンアミド、ベンゼン
スルホンアミド、p−トルイルスルホンアミド、p−ドデシルベンゼンスルホン
アミド、N−メチルテトラデシルスルホンアミド、N,N−ジプロピルスルファ
モイルアミノ及びヘキサデシルスルホンアミドのようなスルホンアミド;N−メ
チルスルファモイル、N−エチルスルファモイル、N,N−ジプロピルスルファ
モイル、N−ヘキサデシルスルファモイル、N,N−ジメチルスルファモイル、
N−[3−(ドデシルオキシ)プロピル]スルファモイル、N−[4−(2,4
−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチル〕スルファモイル、N−メチル−N−テ
トラデシルスルファモイル及びN−ドデシルスルファモイルのようなスルファモ
イル;N−メチルカルバモイル、N,N−ジブチルカルバモイル、N−オクタデ
シルカルバモイル、N−[4−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)ブチル
〕カルバモイル、N−メチル−N−テトラデシルカルバモイル及びN,N−ジオ
クチルカルバモイルのようなカルバモイル;アセチル、(2,4−ジ−t−アミ
ルフェノキシ)アセチル、フェノキシカルボニル、p−ドデシルオキシフェノキ
シカルボニル、メトキシカルボニル、ブトキシカルボニル、テトラデシルオキシ
カルボニル、エトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニル、3−ペンタデシ
ルオキシカルボニル及びドデシルオキシカルボニルのようなアシル;メトキシス
ルホニル、オクチルオキシスルホニル、テトラデシルオキシスルホニル、2−エ
チルヘキシルオキシスルホニル、フェノキシスルホニル、2,4−ジ−t−ペン
チルフェノキシスルホニル、メチルスルホニル、オクチルスルホニル、2−エチ
ルヘキシルスルホニル、ドデシルスルホニル、ヘキサデシルスルホニル、フェニ
ルスルホニル、4−ノニルフェニルスルホニル及びp−トルイルスルホニルのよ
うなスルホニル;ドデシルスルホニルオキシ及びヘキサデシルスルホニルオキシ
のようなスルホニルオキシ;メチルスルフィニル、オクチルスルフィニル、2−
エチルヘキシルスルフィニル、ドデシルスルフィニル、ヘキサデシルスルフィニ
ル、フェニルスルフィニル、4−ノニルフェニルスルフィニル及びp−トルイル
スルフィニルのようなスルフィニル;エチルチオ、オクチルチオ、ベンジルチオ
、テトラデシルチオ、2−(2,4−ジ−t−ペンチルフェノキシ)エチルチオ
、フェニルチオ、2−ブトキシ−5−t−オクチルフェニルチオ及びp−トリル
チオのようなチオ;アセチルオキシ、ベンゾイルオキシ、オクタデカノイルオキ
シ、p−ドデシルアミドベンゾイルオキシ、N−フェニルカルバモイルオキシ、
N−エチルカルバモイルオキシ及びシクロヘキシルカルボニルオキシのようなア
シルオキシ;フェニルアニリノ、2−クロロアニリノ、ジエチルアミノ、ドデシ
ルアミノのようなアミノ;1−(N−フェイルイミド)エチル、N−スクシンイ
ミド若しくは3−ベンジルヒダントイニルのようなイミド;リン酸ジメチル及び
リン酸エチルブチルのようなリン酸エステル;亜リン酸ジエチル及び亜リン酸ジ
ヘキシルのような亜リン酸エステル;2−フリル、2−チエニル、2−ベンゾイ
ミダゾリルオキシ若しくは2−ベンゾチアゾリルのような、それらのそれぞれが
置換されていてよく、炭素原子並びに酸素、窒素及び硫黄からなる群から選択さ
れた少なくとも1個のヘテロ原子から構成された3〜7員の複素環式環を含有す
る、複素環式基、複素環式オキシ基若しくは複素環式チオ基;トリエチルアンモ
ニウムのような第四級アンモニウム並びにトリメチルシリルオキシのようなシリ
ルオキシのような、更に置換されていてよい基であってよい。
【0057】 所望により、置換基は、それ自体、前記の置換基によって更に1回又はそれ以
上置換されていてよい。使用される具体的な置換基は、具体的応用のために所望
の写真特性を達成するように当業者によって選択することができ、それには、例
えば、疎水性基、可溶化基、ブロック基、放出又は放出性基及びハロゲン化銀に
吸着する基が含まれていてよい。一般的に、上記の基及びその置換基には、炭素
数48以下、典型的に炭素数1〜36、通常炭素数24未満のものが含まれるが
、選択される特別の置換基に依存して、より多い炭素数も可能である。
【0058】 バラスト基上の代表的置換基には、アルキル、アリール、アルコキシ、アリー
ルオキシ、アルキルチオ、ヒドロキシ、ハロゲン、アルコキシカルボニル、アリ
ールオキシカルボニル、カルボキシ、アシル、アシルオキシ、アミノ、アニリノ
、カルボンアミド、カルバモイル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、
スルホンアミド及びスルファモイル基(但し、置換基には典型的に1〜42個の
炭素原子が含有されている)が含まれる。このような置換基は、更に置換されて
いてもよい。
【0059】 本発明で使用する材料は、当該技術分野で公知の任意の手段及び組み合わせで
使用することができる。典型的に、これらはハロゲン化銀乳剤及び写真要素の一
部を構成するのに支持体上に層として被覆された乳剤中に含まれる。また、他の
手段で示さない限り、これらは、現像の間に、それらが酸化した発色現像主薬の
ような現像生成物と反応的連携状態にある、ハロゲン化銀乳剤層に近接した位置
で含ませることができる。従って、本明細書に於いて使用するとき、用語「連携
した(associated)」は、化合物が、処理の間に、それがハロゲン化
銀現像生成物と反応することができる位置で含有されていることを示す。
【0060】 本発明の写真要素の乳剤層は、写真要素の感光性層の何れか1個又はそれ以上
を構成していてよい。本発明によって製造された写真要素は、単色要素又は多色
要素であってよい。多色要素には、スペクトルの三原色領域のそれぞれに感光性
である画像色素形成性ユニットが含まれている。各ユニットは単一の乳剤層又は
スペクトルの所定の領域に感光性である複数の乳剤層を含んでいてよい。画像形
成性ユニットの層を含む、要素の層は、当該技術分野で公知のような種々の順序
で配置することができる。別のフォーマットに於いて、スペクトルの三原色領域
のそれぞれに感光性である乳剤を、単一の分画層として配置することができる。
【0061】 典型的な多色写真要素は、それに連携する少なくとも1種のシアン色素形成性
カプラーを有する少なくとも1個の赤感光性ハロゲン化銀乳剤層からなるシアン
色素画像形成性ユニット、それに連携する少なくとも1種のマゼンタ色素形成性
カプラーを有する少なくとも1個の緑感光性ハロゲン化銀乳剤層からなるマゼン
タ色素画像形成性ユニット及びそれに連携する少なくとも1種のイエロー色素形
成性カプラーを有する少なくとも1個の青感光性ハロゲン化銀乳剤層からなるイ
エロー色素画像形成性ユニットを有する支持体(但し、ハロゲン化銀乳剤層の少
なくとも1個は、少なくとも50モル%の塩化銀を含む)を含む。
【0062】 走査するために設計されたフィルム用に特に有用である要素に於いて、異なっ
た感光性層は、走査操作の間にスキャナー信号に対して、現像された色素の独特
のマッピング(mapping)を可能にするように、十分に区別することがで
きる色相の色素を形成する色素形成性カプラーと連携されることのみを必要とす
る。他の要素に於いて、輝度−クロミナンス増感スキム(luminance−
chrominance sensitization scheme)を使用
することができる。別の要素に於いて、パンクロマチック乳剤増感を、色素形成
性カプラー又はカプラーのセット及びカラーフィルターの配列と組み合わせて使
用することができる。
【0063】 本発明の画像カプラー及びDIRカプラーは、カラー写真要素で使用される。
このような要素には、典型的に、少なくとも1種の青光に感光性であるハロゲン
化銀乳剤、少なくとも1種の緑光に感光性であるハロゲン化銀乳剤及び少なくと
も1種の赤光に感光性であるハロゲン化銀乳剤、少なくとも1種の少なくとも5
0モル%の塩化銀からなるハロゲン化銀乳剤が含まれている。本発明で使用する
DIRカプラーは、青光に感光性である塩化銀中に含まれるとき特に有利である
【0064】 この要素は、米国特許第5,866,282号に記載されているように透明性
支持体と共に又は反射性支持体(例えば、紙支持体)と共に使用することができ
る。この層には、フィルター層、中間層、オーバーコート層及び下塗層のような
追加の層が含まれていてよい。
【0065】 所望により、この写真要素は、Kenneth Mason Publications, Ltd., Dudley A
nnex, 12a North Street, Emsworth, Hampshire P010 7DQ, 英国によって刊行さ
れたリサーチディスクロージャー(Research Disclosure )、1992年11月
、アイテム(item)34390に記載されているように及び日本特許庁から
入手できる1994年3月15日発行の発明協会公開技報第94−6023号に
記載されているように(これらの内容を、参照して本明細書に含める)、適用さ
れた磁性層と結びつけて使用することができる。本発明の材料を小さいフォーマ
ットフィルム中に使用することを望むとき、リサーチディスクロージャー、19
94年6月、アイテム36230に、適当な態様が示されている。また、この写
真要素は、米国特許第4,279,945号及び同第4,302,523号に於
けるような透明支持体の下側の磁性粒子を含有する層のような透明磁気記録層と
結びつけて使用することができる。典型的に、この要素は5〜30μmの全厚さ
(支持体は除く)を有している。カラー感光性層の順序は変化させることができ
るが、これらは通常、透明支持体の上の順序で赤感光性、緑感光性及び青感光性
であり(即ち、青感光性が支持体から最も遠い)、そして反射性支持体上では逆
の順序が典型的であろう。
【0066】 また、本発明は、しばしば使い捨てカメラ(又は「レンズ付きフィルム」ユニ
ット)と呼ばれているものに本発明の写真要素を使用することを意図する。これ
らのカメラは、その中に予め装填されたフィルムと共に販売され、カメラ全体が
、カメラの中に残留する露光済みフィルムと共に現像処理業者に戻される。この
ようなカメラは、それを通して写真要素を露光するガラスレンズ又はプラスチッ
クレンズを有している。
【0067】 本発明の乳剤及び要素に使用するための適当な材料の下記の記載に於いて、前
記のように入手できる、リサーチディスクロージャー、1994年9月、アイテ
ム36544を参照し、以下これを、単に「リサーチディスクロージャー」とい
う。それに参照されている特許及び刊行物を含む、リサーチディスクロージャー
の内容を、参照して本明細書に含め、以下参照するセクションは、リサーチディ
スクロージャーのセクションである。
【0068】 他に示す場合を除いて、本発明で使用されるハロゲン化銀乳剤含有要素は、要
素と共に提供される処理指示書の種類(即ち、カラーネガ、反転又は直接ポジ処
理)によって示されるように、ネガ型又はポジ型であってよい。適当な乳剤及び
その製造並びに化学増感及び分光増感の方法は、セクションI〜Vに記載されて
いる。UV色素、増白剤、カブリ防止剤、安定剤、光吸収及び散乱物質並びに硬
膜剤、被覆助剤、可塑剤、滑剤並びにマット剤のような物理的特性改質添加物の
ような種々の添加剤は、例えば、セクションII及びVI〜VIIIに記載されている。
カラー材料はセクションX〜XIIIに記載されている。走査設備はセクションXIV
に記載されている。支持体、露光、現像システム並びに処理方法及び試薬は、セ
クションXV〜XXに記載されている。ある種の望ましい写真要素及び処理工程、特
にカラー反射プリントと結びつけて有用であるものは、リサーチディスクロージ
ャー、アイテム37038、1995年2月に記載されている。米国特許第5,
558,980号には、格別の色素安定性を与えるために、全ての層内で任意の
写真被覆物の中に含ませることができる、ポリ−及びt−ブチル−アクリルアミ
ドのような被覆したラテックス組成物が開示されている。
【0069】 酸化した発色現像主薬との反応でシアン色素を形成するカプラーのような画像
色素形成性カプラーを、要素中に含有させることができ、このようなカプラーは
、下記のような代表的な特許及び刊行物に記載されている。 Agfa Mitteilungen で刊行された「色素カプラー−文献一覧表(Farbkup
pler−eine Literature Ubersicht)」、第III
巻、第156〜175頁(1961年)並びに米国特許第2,367,531号
、同第2,423,730号、同第2,474,293号、同第2,772,1
62号、同第2,895,826号、同第3,002,836号、同第3,03
4,892号、同第3,041,236号、同第4,333,999号、同第4
,746,602号、同第4,753,871号、同第4,770,988号、
同第4,775,616号、同第4,818,667号、同第4,818,67
2号、同第4,822,729号、同第4,839,267号、同第4,840
,883号、同第4,849,328号、同第4,865,961号、同第4,
873,183号、同第4,883,746号、同第4,900,656号、同
第4,904,575号、同第4,916,051号、同第4,921,783
号、同第4,923,791号、同第4,950,585号、同第4,971,
898号、同第4,990,436号、同第4,996,139号、同第5,0
08,180号、同第5,015,565号、同第5,011,765号、同第
5,011,766号、同第5,017,467号、同第5,045,442号
、同第5,051,347号、同第5,061,613号、同第5,071,7
37号、同第5,075,207号、同第5,091,297号、同第5,09
4,938号、同第5,104,783号、同第5,178,993号、同第5
,813,729号、同第5,187,057号、同第5,192,651号、
同第5,200,305号、同第5,202,224号、同第5,206,13
0号、同第5,208,141号、同第5,210,011号、同第5,215
,871号、同第5,223,386号、同第5,227,287号、同第5,
256,526号、同第5,258,270号、同第5,272,051号、同
第5,306,610号、同第5,326,682号、同第5,366,856
号、同第5,378,596号、同第5,380,638号、同第5,382,
502号、同第5,384,236号、同第5,397,691号、同第5,4
15,990号、同第5,434,034号、同第5,441,863号、EP
−A−第0 246 616号、同第0 250 201号、同第0 271
323号、同第0 295 632号、同第0 307 927号、同第0 3
33 185号、同第0 378 898号、同第0 389 817号、同第
0 487 111号、同第0 488 248号、同第0 539 034号
、同第0 545 300号、同第0 556 700号、同第0 556 7
77号、同第0 556 858号、同第0 569 979号、同第0 60
8 133号、同第0 636 936号、同第0 651 286号、同第0
690 344号、ドイツOLS第4,026,903号、同第3,624,
777号及び同第3,823,049号。典型的には、このようなカプラーは、
フェノール類、ナフトール類又はピラゾロアゾール類である。
【0070】 典型的なシアンカプラーは、下記の式:
【0071】
【化28】
【0072】 (式中、R1 ,R5 及びR8 はそれぞれ、水素又は置換基を表し、R2 は置換基
を表し、R3 ,R4 及びR7 はそれぞれ、0.2又はそれ以上のハメットの置換
基定数σp を有する電子求引性基を表し、R3 及びR4 のσp 値の合計は0.6
5以上であり、R6 は、0.35又はそれ以上のハメットの置換基定数σp を有
する電子求引性基を表し、Xは水素又はカップリング−オフ基を表し、Z1 は、
少なくとも1個の解離性基を有する窒素含有6員複素環式環を形成するために必
要な非金属原子を表し、Z2 は、−C(R7 )=及び−N=を表し、そしてZ3
及びZ4 は、それぞれ−C(R8 )=及び−N=を表す) によって表される。
【0073】 酸化した発色現像主薬との反応でマゼンタ色素を形成するカプラーは、下記の
ような代表的な特許及び刊行物に記載されている。 Agfa Mitteilungen で刊行された「色素カプラー−文献一覧表」、第III 巻、第
126−156頁(1961年)並びに米国特許第2,311,082号及び同
第2,369,489号、同第2,343,701号、同第2,600,788
号、同第2,908,573号、同第3,062,653号、同第3,152,
896号、同第3,519,429号、同第3,758,309号、同第3,9
35,015号、同第4,540,654号、同第4,745,052号、同第
4,762,775号、同第4,791,052号、同第4,812,576号
、同第4,835,094号、同第4,840,877号、同第4,845,0
22号、同第4,853,319号、同第4,868,099号、同第4,86
5,960号、同第4,871,652号、同第4,876,182号、同第4
,892,805号、同第4,900,657号、同第4,910,124号、
同第4,914,013号、同第4,921,968号、同第4,929,54
0号、同第4,933,465号、同第4,942,116号、同第4,942
,117号、同第4,942,118号、同第4,959,480号、同第4,
968,594号、同第4,988,614号、同第4,992,361号、同
第5,002,864号、同第5,021,325号、同第5,066,575
号、同第5,068,171号、同第5,071,739号、同第5,100,
772号、同第5,110,942号、同第5,116,990号、同第5,1
18,812号、同第5,134,059号、同第5,155,016号、同第
5,183,728号、同第5,234,805号、同第5,235,058号
、同第5,250,400号、同第5,254,446号、同第5,262,2
92号、同第5,300,407号、同第5,302,496号、同第5,33
6,593号、同第5,350,667号、同第5,395,968号、同第5
,354,826号、同第5,358,829号、同第5,368,998号、
同第5,378,587号、同第5,409,808号、同第5,411,84
1号、同第5,418,123号、同第5,424,179号、EP−A−第0
257 854号公報、同第0 284 240号、同第0 341 204
号、同第0 347 235号、同第0 365 252号、同第0 422
595号、同第0 428 899号、同第0 428 902号、同第0 4
59 331号、同第0 467 327号、同第0 476 949号、同第
0 487 081号、同第0 489 333号、同第0 512 304号
、同第0 515 128号、同第0 534 703号、同第0 554 7
78号、同第0 558 145号、同第0 571 959号、同第0 58
3 832号、同第0 583 834号、同第0 584 793号、同第0
602 748号、同第0 602 749号、同第0 605 918号、
同第0 622 672号、同第0 622 673号、同第0 629 91
2号、同第0 646 841号、同第0 656 561号、同第0 660
177号、同第0 686 872号、国際特許公開第90/10253号公
報、同第92/09010号、同第92/10788号、同第92/12464
号、同第93/01523号、同第93/02392号、同第93/02393
号、同第93/07534号、英国特許出願第2,244,053号、日本特許
出願第03192−350号、ドイツOLS第3,624,103号、同第3,
912,265号、同第40 08 067号。典型的に、このようなカプラー
は、酸化した発色現像主薬との反応でマゼンタ色素を形成するピラゾロン類、ピ
ラゾロアゾール類又はピラゾロベンゾイミダゾール類である。
【0074】 特に好ましいカプラーは、1H−ピラゾロ[5,1−c]−1,2,4−トリ
アゾール及び1H−ピラゾロ[1,5−b]−1,2,4−トリアゾールである
。1H−ピラゾロ[5,1−c]−1,2,4−トリアゾールカプラーの例は、
英国特許第1,247,493号、同第1,252,418号、同第1,398
,979号、米国特許第4,443,536号、同第4,514,490号、同
第4,540,654号、同第4,590,153号、同第4,665,015
号、同第4,822,730号、同第4,945,034号、同第5,017,
465号及び同第5,023,170号に記載されている。1H−ピラゾロ[1
,5−b]−1,2,4−トリアゾールの例は、欧州特許出願第0 176 8
04号、同第0 177 765号、米国特許第4,659,652号、同第5
,066,575号及び同第5,250,400号に見出すことができる。
【0075】 典型的なピラゾロアゾール及びピラゾロンカプラーは、下記の式:
【0076】
【化29】
【0077】 (式中、Ra 及びRb は独立に、水素又は置換基であり、Rc は置換基(好まし
くはアリール基)であり、Rd は置換基(好ましくはアニリノ、カルボンアミド
、ウレイド、カルバモイル、アルコキシ、アリールオキシカルボニル、アルコキ
シカルボニル又はN−複素環式基)であり、Xは水素又はカップリング−オフ基
であり、そしてZa ,Zb 及びZc は、独立に、置換されたメチン基、=N−,
=C−又は−NH−である。但し、Za −Zb 結合又はZb −Zc 結合の一方は
二重結合であり、他方は単結合であり、そしてZb −Zc 結合が炭素−炭素二重
結合であるとき、これは芳香族環の一部を形成することができ、Za ,Zb 及び
c の少なくとも1個は基Rb に結合されたメチン基である) によって表される。
【0078】 酸化した発色現像主薬との反応でイエロー色素を形成するカプラーは、下記の
ような代表的な特許及び刊行物に記載されている。 Agfa Mitteilungen で刊行された「色素カプラー−文献一覧表」、第III 巻、第
112−126頁(1961年)並びに米国特許第2,298,443号、同第
2,407,210号、同第2,875,057号、同第3,048,194号
、同第3,265,506号、同第3,447,928号、同第4,022,6
20号、同第4,443,536号、同第4,758,501号、同第4,79
1,050号、同第4,824,771号、同第4,824,773号、同第4
,855,222号、同第4,978,605号、同第4,992,360号、
同第4,994,361号、同第5,021,333号、同第5,053,32
5号、同第5,066,574号、同第5,066,576号、同第5,100
,773号、同第5,118,599号、同第5,143,823号、同第5,
187,055号、同第5,190,848号、同第5,213,958号、同
第5,215,877号、同第5,215,878号、同第5,217,857
号、同第5,219,716号、同第5,238,803号、同第5,283,
166号、同第5,294,531号、同第5,306,609号、同第5,3
28,818号、同第5,336,591号、同第5,338,654号、同第
5,358,835号、同第5,358,838号、同第5,360,713号
、同第5,362,617号、同第5,382,506号、同第5,389,5
04号、同第5,399,474号、同第5,405,737号、同第5,41
1,848号、同第5,427,898号、EP−A−第0 327 976号
、同第0 296 793号、同第0 365 282号、同第0 379 3
09号、同第0 415 375号、同第0 437 818号、同第0 44
7 969号、同第0 542 463号、同第0 568 037号、同第0
568 196号、同第0 568 777号、同第0 570 006号、
同第0 573 761号、同第0 608 956号、同第0 608 95
7号及び同第0 628 865号。このようなカプラーは、典型的に、開鎖ケ
トメチレン化合物である。
【0079】 また、例えば欧州特許出願第0 482 552号、同第0 510 535
号、同第0 524 540号、同第0 543 367号及び米国特許第5,
238,803号に記載されているようなイエローカプラーも好ましい。改良さ
れたカラー再生のために、長波長側で鋭くカットオフするイエロー色素を与える
カプラーが特に好ましい(例えば、米国特許第5,360,713号参照)。
【0080】 典型的な好ましいイエローカプラーは、下記の式:
【0081】
【化30】
【0082】 (式中、R1 ,R2 ,Q1 及びQ2 はそれぞれ置換基であり、Xは水素又はカッ
トオフ基であり、Yはアリール基又は複素環式基であり、Q3 は>N−と一緒に
窒素含有複素環式基を形成するために必要な有機残基であり、そしてQ4 は3〜
5員の炭化水素環又は環内に窒素、酸素、硫黄及びリンから選択された少なくと
も1個のヘテロ原子を含有する3〜5員の複素環式環を形成するために必要な非
金属原子である) によって表される。Q1 及びQ2 が、それぞれ、アルキル基、アリール基又は複
素環式基であり、そしてR2 がアリール基又は第三級アルキル基であるとき、特
に好ましい。
【0083】 酸化した発色現像主薬との反応で無色の生成物を形成するカプラーは、英国特
許第861,138号、米国特許第3,632,345号、同第3,928,0
41号、同第3,958,993号及び同第3,961,959号のような代表
的特許に記載されている。典型的に、このようなカプラーは、酸化した発色現像
主薬との反応で無色の生成物を形成する環式カルボニル含有化合物である。
【0084】 酸化した発色現像主薬との反応で黒色色素を形成するカプラーは、米国特許第
1,939,231号、同第2,181,944号、同第2,333,106号
及び同第4,126,461号、ドイツOLS第2,644,194号及び同第
2,650,764号のような代表的特許に記載されている。典型的に、このよ
うなカプラーは、酸化した発色現像主薬との反応で黒色又は中性の生成物を形成
するレゾルシノール類又はm−アミノフェノール類である。
【0085】 上記のものに加えて、いわゆる「万能」又は「洗出」カプラーを使用すること
ができる。これらのカプラーは、画像色素形成に寄与しない。従って、例えば非
置換カルバモイルを有するナフトール又は2位若しくは3位で低分子量置換基で
置換されたものを使用することができる。この種のカプラーは、例えば、米国特
許第5,026,628号、同第5,151,343号及び同第5,234,8
00号に記載されている。
【0086】 米国特許第4,301,235号、同第4,853,319号及び同第4,3
51,897号に記載されているもののような、その何れもが公知のバラスト基
又はカップリング−オフ基を含有していてよい追加のカプラーを使用することが
有用であろう。このカプラーには、米国特許第4,482,629号に記載され
ているような可溶化基が含有されていてよい。このカプラーは、また、(例えば
、中間層補正のレベルを調節するために)「不適切に(wrong)」着色した
カプラーと連携させて、そしてカラーネガ応用に於いては、EP特許公開第0
213 490号、特開昭58−172647号、米国特許第2,983,60
8号、同第4,070,191号及び同第4,273,861号、ドイツ特許出
願DE第2,706,117号及びDE第2,643,965号、英国特許第1
,530,272号並びに特開昭58−113935号に記載されているものの
ようなマスキングカプラーと連携させて使用することもできる。マスキングカプ
ラーは、所望によりシフト又はブロックされていてよい。
【0087】 本発明で使用するための材料は、例えば漂白又は定着の処理工程を促進又は他
の方法で改質して、画像の品質を改良する物質と連携させて使用することができ
る。EP特許公開第0 193 389号、同第0 301 477号並びに米
国特許第4,163,669号、同第4,865,956号及び同第4,923
,784号に記載されているもののような漂白促進剤放出型カプラーが有用であ
ろう。核生成剤、現像促進剤又はそれらの前駆体(英国特許第2,097,14
0号及び同第2,131,188号)、電子移動剤(米国特許第4,859,5
78号及び同第4,912,025号)、カブリ防止及びカラー混合防止剤、例
えばヒドロキノン、アミノフェノール、アミン、没食子酸、カテコール、アスコ
ルビン酸、ヒドラジド、スルホンアミドフェノール及び非カラー生成カプラーの
誘導体と連携させて、この組成物を使用することも意図される。
【0088】 本発明で使用するための材料は、また、水中油滴型分散液、ラテックス分散液
として又は固体粒子分散物として、コロイド状銀ゾル又はイエロー、シアン及び
/若しくはマゼンタフィルター色素からなるフィルター色素層と組み合わせて使
用することができる。更に、これらは「スメアリング(smearing)」カ
プラー(例えば、米国特許第4,366,237号、同第4,420,556号
、同第4,543,323号及びEP特許公開第096 570号に記載されて
いるようなもの)と共に使用することができる。また、この組成物は、例えば特
開昭61−258249号又は米国特許第5,019,492号に記載されてい
るような保護された形でブロック又は被覆されていてもよい。
【0089】 この写真要素には更に、他のDIRのような他の画像改質化合物が含有されて
いてよい。本発明の要素の追加のDIRは当該技術分野で公知であり、それらの
例は米国特許第3,137,578号、同第3,148,022号、同第3,1
48,062号、同第3,227,554号、同第3,384,657号、同第
3,379,529号、同第3,615,506号、同第3,617,291号
、同第3,620,746号、同第3,701,783号、同第3,733,2
01号、同第4,049,455号、同第4,095,984号、同第4,12
6,459号、同第4,149,886号、同第4,150,228号、同第4
,211,562号、同第4,248,962号、同第4,259,437号、
同第4,362,878号、同第4,409,323号、同第4,477,56
3号、同第4,782,012号、同第4,962,018号、同第4,500
,634号、同第4,579,816号、同第4,607,004号、同第4,
618,571号、同第4,678,739号、同第4,746,600号、同
第4,746,601号、同第4,791,049号、同第4,857,447
号、同第4,865,959号、同第4,880,342号、同第4,886,
736号、同第4,937,179号、同第4,946,767号、同第4,9
48,716号、同第4,952,485号、同第4,956,269号、同第
4,959,299号、同第4,966,835号及び同第4,985,336
号、特許公開GB第1,560,240号、GB第2,007,662号、GB
第2,032,914号、GB第2,099,167号、DE第2,842,0
63号、DE第2,937,127号、DE第3,636,824号、DE第3
,644,416号並びにヨーロッパ特許公開第0 272 573号、同第0
335 319号、同第0 336 411号、同第0 346 899号、
同第0 362 870号、同第0 365 252号、同第0 365 34
6号、同第0 373 382号、同第0 376 212号、同第0 377
463号、同第0 378 236号、同第0 384 670号、同第0
396 486号、同第0 401 612号及び同第0 401 613号に
記載されている。
【0090】 また、このような化合物は、Photographic Science and Engineering、第13巻
、第174 頁(1969年)(参照して本明細書に含める)の「カラー写真用の現像剤
抑制剤放出型(DIR)カプラー(Developer-Inhibitor-Releasing (DIR) Coup
lers for Color Photography)」、C.R. Barr, J.R. Thirtle及び P.W. Vittum
に開示されている。一般的に、現像剤抑制剤放出型(DIR)カプラーには、カ
プラー部分及び抑制剤カップリング−オフ部分(IN)が含まれる。抑制剤放出
型カプラーは、抑制剤の遅延放出をもたらすタイミング部分又は化学スイッチも
含まれている時間遅延型(DIARカプラー)のものであってよい。典型的な抑
制剤部分の例は、オキサゾール、チアゾール、ジアゾール、トリアゾール、オキ
サジアゾール、チアジアゾール、オキサチアゾール、チアトリアゾール、ベンゾ
トリアゾール、テトラゾール、ベンズイミダゾール、インダゾール、イソインダ
ゾール、メルカプトテトラゾール、セレノテトラゾール、メルカプトベンゾチア
ゾール、セレノベンゾチアゾール、メルカプトベンゾオキサゾール、セレノベン
ゾオキサゾール、メルカプトベンズイミダゾール、セレノベンズイミダゾール、
ベンゾジアゾール、メルカプトオキサゾール、メルカプトチアジアゾール、メル
カプトチアゾール、メルカプトトリアゾール、メルカプトオキサジアゾール、メ
ルカプトジアゾール、メルカプトオキサチアゾール、テルロテトラゾール又はベ
ンゾイソジアゾールである。例えば、抑制剤部分又は基は、下記の式:
【0091】
【化31】
【0092】 (式中、RI は炭素数1〜約8の直鎖及び分岐鎖アルキル基、ベンジル基、フェ
ニル基及びアルコキシ基からなる群から選択され、このような基は0個、1個又
はそれ以上のこのような置換基を含有し、RIIは、RI 及びSRI から選択され
、RIII は、炭素数1〜約5の直鎖又は分岐鎖アルキル基であり、mは1〜3で
あり、そしてRIVは、水素、ハロゲン及びアルコキシ、フェニル及びカルボンア
ミド基、−COORV 及びNHCOORV (但し、RV は、置換された及び置換
されていない、アルキル基及びアリール基から選択される)からなる群から選択
される)から選択することができる。
【0093】 現像剤抑制剤放出型カプラーに含まれるカプラー部分が配置されている層に対
応する画像色素を形成することが典型であるが、これは、異なったフィルム層と
連携したとき異なった色を形成することもできる。現像剤抑制剤放出型カプラー
に含まれるカプラー部分が、無色の生成物を生成し及び/又は処理の間の写真材
料の洗出をもたらすことも有用であろう(いわゆる、「万能」カプラー)。
【0094】 前記のように、現像剤抑制剤放出型カプラーには、分子内求核性置換反応を使
用する基(米国特許第4,248,962号)、共役系に沿った電子移動反応を
利用する基(米国特許第4,409,323号、同第4,421,845号及び
同第4,861,701号並びに特開昭57−188035号、同58−987
28号、同58−209736号及び同58−209738号)、エステル加水
分解を利用する基(ドイツ特許出願(OLS)第2,626,315号)、カプ
ラー反応の後にカプラー又は還元剤として機能する基(米国特許第4,438,
193号及び同第4,618,571号)及び上記の特徴を組み合わせた基のよ
うな、抑制剤基の時間遅延放出をもたらすタイミング基が含まれていてよい。
【0095】 タイミング基は式:
【0096】
【化32】
【0097】 (式中、INは抑制剤部分であり、Zは、ニトロ、シアノ、アルキルスルホニル
、スルファモイル(−SO2 NR2 )及びスルホンアミド(−NRSO2 R)基
からなる群から選択され、nは0又は1であり、そしてRVIは、置換された又は
置換されていないアルキル基及びフェニル基からなる群から選択される) の一つのものであることが典型である。各タイミング基の酸素原子は、DIAR
のそれぞれのカプラー部分のカップリング−オフ位置に結合している。
【0098】 タイミング又は結合基は、非共役鎖を下方に電子移動させることによって機能
することもできる。結合基は、当該技術分野で種々の名称で知られている。しば
しば、これらは、米国特許第4,546,073号のように、ヘミアセタール若
しくはイミノケタール開裂反応を利用することができる基又はエステル加水分解
に起因する開裂反応を利用することができる基と呼ばれてきた。この非共役鎖の
下方への電子移動によって、比較的速い分解及び一酸化炭素、ホルムアルデヒド
又はその他の低分子量副生物の生成になる。この基は、EP特許公開第0 46
4 612号、同第0 523 451号、米国特許第4,146,396号並
びに特開昭60−249148号及び同60−249149号に例示されている
【0099】 写真感光性乳剤層中に含有させることができる適当な現像剤抑制剤放出型カプ
ラーには、これらに限定されないが、下記のものが含まれる。
【0100】
【化33】
【0101】
【化34】
【0102】 本発明の概念は、Kenneth Mason Publications, Ltd., Dudley Annex, 12a No
rth Street, Emsworth, Hampshire P010 7DQ, 英国から入手できるリサーチディ
スクロージャー、1979年11月、アイテム18716(参照して本明細書に
含める)に記載されているような反射カラープリントを得るために使用できるこ
とも意図される。本発明に於いて使用するための材料は、米国特許第4,917
,994号に記載されているようなpH調節した支持体の上に、低下した酸素透過
性を有する支持体の上に(EP特許公開第0 553 339号)、エポキシ溶
媒と共に(EP特許公開第0 164 961号)、ニッケル錯体安定剤と共に
(例えば、米国特許第4,346,165号、同第4,540,653号及び同
第4,906,559号)、カルシウムのような多価カチオンに対する感度を低
下させるために米国特許第4,994,359号に於けるもののようなバラスト
化キレート化剤と共に、そして米国特許第5,068,171号に記載されてい
るようなステイン減少化合物と共に塗布することができる。
【0103】 本発明と組み合わせて有用なその他の化合物は、下記のもの、即ち特開平2−
072629号、同2−072630号、同2−072631号、同2−072
632号、同2−072633号、同2−072634号、同2−077822
号、同2−078229号、同2−078230号、同2−079336号、同
2−079337号、同2−079338号、同2−079690号、同2−0
79691号、同2−080487号、同2−080488号、同2−0804
89号、同2−080490号、同2−080491号、同2−080492号
、同2−080494号、同2−085928号、同2−086669号、同2
−086670号、同2−087360号、同2−087361号、同2−08
7362号、同2−087363号、同2−087364号、同2−08809
7号、同2−093662号、同2−093663号、同2−093664号、
同2−093665号、同2−093666号、同2−093668号、同2−
094055号、同2−094056号、同2−103409号、特開昭58−
62586号及び同58−09959号のような取得番号を有するダーウェント
・アブストラクト(Derwent Abstracts)に記載されている日
本特許出願公開公報に開示されている。
【0104】 本発明で使用するためのカプラーの分散液は、低沸点又は部分的に水溶性の補
助有機溶媒と一緒に又はこれ無しに、物質を1種又はそれ以上の高沸点永久有機
溶媒中に溶解させることによって製造することができる。永久溶媒のブレンドが
、溶解度、色素色相、熱若しくは光安定性又は分散液のカップリング反応性のよ
うな所望の特徴を最適化するために有利であろう。
【0105】 次いで、得られた有機溶液を、水性ゼラチン溶液と混合し、この混合物を、コ
ロイドミル、ホモジナイザー、ミクロフルイダイザー、高速度ミキサー、超音波
分散装置、ブレードミキサー、液体流を高圧力でオリフィス若しくはインタラア
クションチャンバー(interaction chamber)を通してポン
プ輸送する装置、ゴーリンミル(Gaulin mill)又はブレンダーのよ
うな、写真乳化分散液を製造するために一般的に適している、高剪断又は乱流混
合のために適している機械的混合装置に通過させて、水相中に懸濁した有機相の
小さい粒子を形成させることができる。分散液を製造するために、1種より多く
の装置を使用することができる。次いで、補助有機溶媒を、蒸発、ヌードル洗浄
又は膜透析によって除去することができる。この分散液粒子は、好ましくは、2
μmより小さい、一般的に約0.02〜2μm、更に好ましくは約0.02〜0
.5μm、特に約0.02〜0.3μmの平均粒子サイズを有する。これらの方
法は、米国特許第2,322,027号、同第2,787,544号、同第2,
801,170号、同第2,801,171号、同第2,949,360号及び
同第3,396,027号(これらの開示を参照して本明細書に含める)に詳細
に記載されている。
【0106】 本発明で使用することができる適当な補助溶媒の例には、酢酸エチル、酢酸イ
ソプロピル、酢酸ブチル、プロピオン酸エチル、酢酸2−エトキシエチル、酢酸
2−(2−ブトキシエトキシ)エチル、ジメチルホルムアミド、2−メチルテト
ラヒドロフラン、リン酸トリエチル、シクロヘキサノン、酢酸ブトキシエチル、
メチルイソブチルケトン、酢酸メチル、4−メチル−2−ペンタノール、ジエチ
ルカルビトール、1,1,2−トリクロロエタン及び1,2−ジクロロプロパン
が含まれる。
【0107】 本発明で使用するためのカプラー分散液の水相は、好ましくは親水性コロイド
としてのゼラチンを含む。これは、ゼラチン又はアセチル化ゼラチン、フタル化
ゼラチン若しくは酸化ゼラチンのような変性ゼラチンであってよい。ゼラチンは
、石灰処理ゼラチンのように塩基処理されていてよく又は酸処理オセインゼラチ
ンのように酸処理されていてよい。これらに限定されないが、ポリ(ビニルアル
コール)、部分的に加水分解されたポリ(酢酸ビニル−共−ビニルアルコール)
、ヒドロキシエチルセルロース、ポリ(アクリル酸)、ポリ(1−ビニルピロリ
ドン)、ポリ(スチレンスルホン酸ナトリウム)、ポリ(2−アクリルアミド−
2−メタンスルホン酸)及びポリアクリルアミドを含む、水溶性ポリマー又はコ
ポリマーのような他の親水性コロイドを使用することもできる。これらのポリマ
ーと疎水性モノマーとのコポリマーも使用することができる。
【0108】 界面活性剤が水相若しくは有機相中に存在していてよく又は分散液を如何なる
界面活性剤の存在も無しに製造することができる。界面活性剤は、カチオン性、
アニオン性、双性イオン性又は非イオン性であってよい。小粒子写真分散液を形
成するために、界面活性剤の液体有機溶液に対する比は、典型的に、0.5〜2
5重量%の範囲内である。本発明の好ましい態様に於いて、アニオン性界面活性
剤が水性ゼラチン溶液中に含有される。本発明で使用される特に好ましい界面活
性剤には、ドデシルベンゼンスルホン酸のナトリウム塩若しくはジイソプロピル
−及びトリイソプロピルナフタレンスルホン酸ナトリウムの混合物のような、イ
ソプロピルナフタレンスルホン酸のナトリウム塩のようなアルカリーレンスルホ
ン酸のアルカリ金属塩、ドデシル硫酸ナトリウムのようなアルキル硫酸のアルカ
リ金属塩又はビス(2−エチルヘキシル)コハク酸スルホン酸ナトリウムのよう
なアルキルスルホコハク酸のアルカリ金属塩が含まれる。
【0109】 別の態様に於いて、本発明で使用するためのカプラーは、如何なる高沸点有機
溶媒も無しに分散させることができる。これは、文献、英国特許第1,193,
349号、リサーチディスクロージャー16468、1977年12月、第75
−80頁並びに米国特許第4,970,139号、同第5,089,380号、
同第5,008,179号及び同第5,104,776号に記載されているよう
な、溶媒及び/又はpHシフト技術によって製造された、写真カプラーの微小沈澱
分散液の形を取ることができる。これらの無溶媒カプラー分散物は、水性被覆溶
液中に1種又はそれ以上高沸点溶媒を含有する別の分散液と一緒にすることがで
き、分散液には安定剤が含有されていてよい。
【0110】 高沸点溶媒の水性分散液は、例えば溶媒を水性媒体に添加し、このような混合
物を前記のような高剪断又は乱流混合に付すことにより、カプラー分散液(群)
と同様にして製造することができる。水性媒体は好ましくはゼラチン溶液であり
、そして界面活性剤及び補助溶媒を前記のように使用することもできる。更に、
米国特許第5,468,604号(その開示を参照して本明細書に含める)に記
載されているように、粒子成長を防止するために、疎水性添加物を溶媒中に溶解
させることができる。次いで、この混合物を、コロイドミル、ホモジナイザー、
ミクロフルイダイザー、高速度ミキサー又は超音波分散装置のような機械的混合
装置に通過させて、水相中に懸濁された有機溶媒の小さい粒子を形成させる。補
助溶媒を使用する場合、続いてこれを、蒸発、ヌードル洗浄又は膜透析によって
除去する。これらの方法は、分散液製造についての前記の文献に詳細に記載され
ている。この溶媒分散液は、如何なる追加の写真的に有用な化合物も含有しない
「ブランク」分散液であってよく又はこの溶媒は写真的に有用な化合物分散液の
一部であってよい。
【0111】 次いで、本発明による水性被覆液を、カプラー分散液と高沸点有機溶媒の別の
分散液とを一緒にすることによって製造することができる。この溶液中には、ハ
ロゲン化銀乳剤、他の写真的に有用な化合物の分散液若しくは溶液、追加のゼラ
チン又はpHを調節するための酸及び塩基のような他の成分が含有されていてもよ
い。次いで、これらの成分を、機械的装置で、高い温度(例えば、30〜50℃
)で、塗布する前の短い時間(例えば、5分〜4時間)混合することができる。
【0112】 前記定義したように、ハロゲン化銀の少なくとも50モル%は塩化銀であるが
、残りは一般的に、臭化物、ヨウ化物又はこれらの混合物からなる。本発明で使
用される塩化銀粒子は、立方体のような種々の形態を有していてよいが、平板状
粒子塩化銀乳剤が好ましい。塩化銀の粒子サイズは、写真組成物中で有用である
ことが知られている任意の分布を有することができ、多分散又は単分散であって
よい。
【0113】 平板状粒子は、それぞれ、任意の残りの粒子面よりも明らかに大きい2個の平
行な主面を有するものであり、平板状粒子乳剤は、平板状粒子が、全粒子投影面
積の少なくとも30%、更に典型的に少なくとも50%、好ましくは少なくとも
70%、最適には少なくとも90%を占めるものである。この平板状粒子は、全
粒子投影面積の実質的に全て(少なくとも97%)を占めることができる。この
平板状粒子は、0.3マイクロメートル(μm)(青感光性乳剤については0.
5μm)より薄い厚さ及び25より大きい(好ましくは100より大きい)平均
平板度(T)を有する。ここで、用語「平板度」は、その技術分野で認められた
用法で、 T=ECD/t2 (式中、ECDは、μmでの平板状粒子の平均等価円直径であり、tはμmでの
平板状粒子の平均厚さである) として使用される。
【0114】 この平板状粒子乳剤は、高アスペクト比平板状粒子乳剤、即ちECD/t>8
、中間アスペクト比平板状粒子乳剤、即ちECD/t=5〜8又は低アスペクト
比平板状粒子乳剤、即ちECD/t=2〜5であってよい。この平板状粒子は、
平板状粒子乳剤の目標平均アスペクト比及び/又は平均平板度を達成することに
適合するどのような厚さのものであってもよい。乳剤平板度は、平板状粒子厚さ
における減少と共に著しく増加する。従って、目標平板状粒子投影面積を、薄い
(t<0.2μm)平板状粒子によって満足させることが一般的に好ましい。粒
状度の最低レベルを達成するために、目標平板状粒子投影面積が、極薄の(t<
0.06μm)平板状粒子で満足されることが好ましい。平板状粒子厚さは典型
的に約0.02μmまで下方の範囲である。しかしながら、更に低い平板状粒子
厚さが意図される。米国特許第5,217,858号に於いてMaskaskyによって
開示されているように、極薄平板状粒子高塩化物乳剤が、最大平板状粒子性能増
強のために意図される。
【0115】 写真乳剤の平均有用ECDは、約10μm以下の範囲であってよいが、実際の
乳剤に於いて、ECDは滅多に約4μmを越えることはない。写真感度及び粒状
度は共に、ECDが増加すると共に増加するので、目標感度必要条件を達成する
ことに適合する最小平板状粒子ECDを使用することが、一般的に好ましい。
【0116】 適当な平板状粒子乳剤は、下記のもの、即ち、Kenneth Mason Publications,
Ltd., Emsworth, Hampshire P010 7DQ, 英国によって刊行されたリサーチディス
クロージャー、アイテム22534、1983年1月、米国特許第4,439,
520号、同第4,414,310号、同第4,433,048号、同第4,6
43,966号、同第4,647,528号、同第4,665,012号、同第
4,672,027号、同第4,678,745号、同第4,693,964号
、同第4,713,320号、同第4,722,886号、同第4,755,4
56号、同第4,775,617号、同第4,797,354号、同第4,80
1,522号、同第4,806,461号、同第4,835,095号、同第4
,853,322号、同第4,914,014号、同第4,962,015号、
同第4,985,350号、同第5,061,069号及び同第5,061,6
16号のもののような、種々の従来の教示の中から選択することができる。
【0117】 面心立方(岩塩型)結晶格子構造を形成する塩化銀から形成された平板状粒子
は、{100}又は{111}主面を有し得る。制御された粒子分散度、塩化物
分布、双晶面空間、エッジ構造及び粒子転位を有するもの並びに吸着された{1
11}粒子面安定剤を含む、{111}主面平板状粒子を含有する乳剤は、リサ
ーチディスクロージャーI、セクションLB.(3)(第503頁)に引用され
ている文献に示されている。
【0118】 異なったハロゲン化物比及び形態の乳剤の製造に関する具体的な文献は、Evan
s の米国特許第3,618,622号、Atwellの米国特許第4,269,927
号、Wey の米国特許第4,414,306号、Maskaskyの米国特許第4,400
,463号、Maskaskyの米国特許第4,713,323号、Tufano他の米国特許
第4,804,621号、Takada他の米国特許第4,738,398号、Nishik
awa 他の米国特許第4,952,491号、Ishiguro他の米国特許第4,493
,508号、Hasebe他の米国特許第4,820,624号、Maskaskyの米国特許
第5,264,337号及び同第5,275,930号、House 他の米国特許第
5,320,938号及びChen他の米国特許第5,550,013号、Edwards
他の、1994年12月22日出願のUSSN第08/362,283号及び米
国特許第5,726,005号及び同第5,736,310号である。
【0119】 この乳剤は、熟成環境、還元環境又は酸化環境のような任意の適当な環境で沈
澱させることができる。沈澱の間に分散媒体中に存在する還元剤は、粒子の感度
を上昇させるために使用することができる。逆に、酸化剤を沈澱の間に存在させ
ることができ、分散媒体の予備処理として使用することができ又はハロゲン化銀
乳剤の感度/カブリ位置を改良するか若しくは残留する熟成剤を最小にするため
に、粒子形成の後で増感の前若しくは間に乳剤に添加することができる。
【0120】 本発明で使用すべきハロゲン化銀粒子は、リサーチディスクロージャーI及び
James 「写真処理の理論(The Theory of the Photographic Process)」に記載
されているもののような、当該技術分野で公知の方法により製造することができ
る。これらには、アンモニア性乳剤製造、中性又は酸性乳剤製造及び当該技術分
野で公知の他のもののような方法が含まれる。これらの方法には一般的に、水溶
性銀塩を水溶性ハロゲン化物塩と、保護コロイドの存在下に混合すること及び沈
澱によるハロゲン化銀の生成の間に、例えば、温度、pAg 及びpH値を適当な値に
制御することが含まれる。カブリを避けるために、沈澱は、通常、当量点(銀イ
オン活性とハロゲン化物イオン活性とが等しい点)のハロゲン化物側で行われる
【0121】 粒子沈澱の過程に於いて、粒子特性を改質するために、1種又はそれ以上のド
ーパント(銀及びハロゲン化物以外の粒子吸蔵物)を導入することができる。例
えばリサーチディスクロージャー、アイテム38957、セクションI「乳剤粒
子及びその製造」、サブセクションG.「粒子改質条件及び調整」、パラグラフ
(3),(4)及び(5)に開示されている種々の従来のドーパントの全てが、
本発明の乳剤中に存在してよい。更に、Olin等の米国特許第5,360,712
号により教示されているように、粒子を、1個又はそれ以上の有機配位子を含有
する遷移金属ヘキサ配位錯体によってドープすることが、特に意図される。
【0122】 1994年11月に刊行されたリサーチディスクロージャー、アイテム367
36に記載されているように、粒子の面心立方結晶格子の中に、浅い電子トラッ
プ(shallow electron trap)を形成することによって画
像形成速度を上昇させることができるドーパントを含有させることが特に意図さ
れる。
【0123】 本発明の写真要素には、現在典型的であるように、乳剤の形で塩化銀が設けら
れる。写真乳剤には一般的に、写真要素の層として乳剤を被覆するためのビヒク
ルが含まれている。有用なビヒクルには、タンパク質、タンパク質誘導体、セル
ロース誘導体(例えば、セルロースエステル)、ゼラチン(例えば、牛骨若しく
は皮ゼラチンのようなアルカリ処理ゼラチン又は豚皮ゼラチンのような酸処理ゼ
ラチン)、脱イオン化ゼラチン、ゼラチン誘導体(例えば、アセチル化ゼラチン
及びフタル化ゼラチン)及びリサーチディスクロージャーIに記載されているよ
うな他のもののような天然に生じる物質が含まれる。また、親水性水浸透性コロ
イドが、ビヒクル又はビヒクル増量剤として有用である。これらには、リサーチ
ディスクロージャーIに記載されているような、ポリ(ビニルアルコール)、ポ
リ(ビニルラクタム)、アクリルアミドポリマー、ポリビニルアセタール、アク
リル酸及びメタクリル酸のアルキル及びスルホアルキルエステルのポリマー、加
水分解したポリ酢酸ビニル、ポリアミド、ポリビニルピリジン及びメタクリルア
ミドコポリマー等のような、合成ポリマー解膠剤、担体及び/又はバインダーが
含まれる。このビヒクルは、写真乳剤で有用である任意の量で乳剤中に存在して
いてよい。この乳剤にはまた、写真乳剤で有用であることが知られている添加剤
の何れもが含まれていてよい。
【0124】 本発明で使用すべきハロゲン化銀は、有利に化学増感に付すことができる。ハ
ロゲン化銀の化学増感のために有用である化合物及び技術は、当該技術分野で公
知であり、リサーチディスクロージャーI及びそれに引用されている文献に記載
されている。化学増感剤として有用な化合物には、例えば、活性ゼラチン、硫黄
、セレン、テルル、金、白金、パラジウム、イリジウム、オスミウム、レニウム
、リン又はこれらの組合せが含まれる。化学増感は、一般的に、リサーチディス
クロージャーI、セクションIV(第510−511頁)及びそれに引用されてい
る文献に記載されているように、5〜10のpAg レベル、4〜8のpHレベル及び
30〜80℃の温度で行われる。
【0125】 ハロゲン化銀は、リサーチディスクロージャーIに記載されているように、当
該技術分野で公知の任意の方法により増感色素により増感することができる。こ
の色素は、写真要素の上に乳剤を被覆する前の任意の時間で(例えば、化学増感
の間若しくはその後)又は乳剤の被覆と同時に、ハロゲン化銀粒子及び親水性コ
ロイドの乳剤に添加することができる。この色素は、例えば、水又はアルコール
中の溶液として添加することができる。色素/ハロゲン化銀乳剤は、被覆の直前
又は被覆に先立って(例えば、2時間)カラー画像形成性カプラーの分散液と混
合することができる。
【0126】 ステイン減少剤として1種又はそれ以上のカブリ剤を添加することも、ハロゲ
ン化銀系で一般的である。4−ヒドロキシ−6−メチル−(1,3,3a,7)
−テトラアザインデンのようなテトラアザインデン、1−フェニル−5−メルカ
プトテトラゾール又はアセトアミド−1−フェニル−5−メルカプトテトラゾー
ルのようなメルカプトテトラゾール及びトリルチオスルホネート又はそのエステ
ルのようなアリールチオスルホネートが、一般的に安定剤として使用される。
【0127】 この乳剤は、表面感光性乳剤、即ち、主としてハロゲン化銀粒子の表面に潜像
を形成する乳剤であってよいか又はこの乳剤は、主としてハロゲン化銀粒子の内
部に内部潜像を形成させることができる。この乳剤は、表面感光性乳剤若しくは
かぶらせない内部潜像形成乳剤のようなネガ型乳剤又は現像を均一光露光で若し
くは核生成剤の存在下で行うときポジ型である、かぶらせない内部潜像形成型の
直接ポジ乳剤であってよい。
【0128】 本発明の写真要素は好ましくは、リサーチディスクロージャーI、セクション
XVI に記載されているものを含む、公知の技術の任意のものを使用して画像様露
光される。これには、典型的にスペクトルの可視領域内の化学線放射線に露光さ
せて潜像を形成し、次いで処理して可視色素画像を形成することが含まれる。可
視色素画像を形成するための処理には、要素を発色現像主薬(即ち、カラーカプ
ラーと共に着色画像色素を形成する試薬)と接触させて、現像可能なハロゲン化
銀を還元し、発色現像主薬を酸化する工程が含まれる。酸化した発色現像主薬は
次いで、カプラーと反応して色素を生成する。次いでこの要素を酸化剤及び溶剤
で処理して、銀及びハロゲン化銀を除去する。典型的に、このような露光は、レ
ンズを通したライブ画像のものであるが、露光は、発光デバイス(例えば、発光
ダイオード及びCRT)の手段により記憶画像(例えば、コンピュータ記憶画像
)に露光することもできる。
【0129】 本発明の写真要素は、例えば、リサーチディスクロージャーI又はT.H. James
編、「写真処理の理論」、第4版、マクミラン社(Macmillan )、ニューヨーク
、1977年刊に記載されている、多数の公知の処理組成物の全てを使用し、多
数の公知の写真処理の全てで処理することができる。ネガ型ハロゲン化銀では、
上記の処理工程によって、ネガ画像が得られる。上記の要素は、The British Jo
urnal of Photography Annual, 1988年、第191-198頁に記載されているように、
公知のコダック(Kodak )C−41カラープロセスで処理することができる。適
用可能な場合、この要素は、The British Journal of Photography Annual, 198
8年、第198-199頁に記載されているように、イーストマン・コダック社(Eastma
n Kodak Company )のRA−4プロセスのようなカラープリント処理に従って処
理することができる。このようなネガ型乳剤は、典型的に、C−41又はRA−
4プロセスのようなカラーネガ方法を使用して処理するための使用説明書と共に
販売されている。
【0130】 リバーサルカラー要素を処理する場合には、カラー現像工程は、白黒、即ち非
発色現像液(即ち、カプラー化合物により着色色素を形成しない現像液)により
現像して、露光したハロゲン化銀を現像するが色素を形成せず、続いて要素を均
一にカブらせて(通常、化学カブリ又は光カブリ)、未露光ハロゲン化銀を現像
可能にすることによって進行させることができる。このようなリバーサル乳剤は
、典型的に、E−6のようなカラーリバーサル処理を使用して処理するための使
用説明書と共に販売されている。また、ポジ画像を得るために、直接ポジ乳剤を
使用することもできる。
【0131】 また、本発明の多色写真要素は、1分以下の短縮された処理時間(乾燥から乾
燥まで)及び全てのカラー記録が目標センシトメトリーで完全に現像されるよう
に、約25秒より短い特に短縮されたカラー現像時間を与える現像液中で処理す
ることができる。
【0132】 好ましい発色現像主薬は、p−フェニレンジアミンである。特に好ましいもの
は、 4−アミノ−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、 4−アミノ−3−メチル−N,N−ジエチルアニリン塩酸塩、 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−(メタンスルホンアミド)
)エチルアニリンセスキ硫酸塩水和物、 4−アミノ−3−メチル−N−エチル−N−(β−ヒドロキシエチル)アニリ
ン硫酸塩、 4−アミノ−3−(β−(メタンスルホンアミド))エチル−N,N−(ジエ
チル)アニリン塩酸塩、及び 4−アミノ−N−エチル−N−(2−メトキシエチル)−m−トルイジン ジ
−p−トルエンスルホン酸 である。
【0133】 現像には、通常、銀又はハロゲン化銀を除去するための漂白、定着又は漂白定
着、洗浄及び乾燥の一般的な工程が続く。
【0134】 色素画像は、色素画像発生還元剤と組み合わせて、Bissonetteの米国特許第3
,748,138号、同第3,826,652号、同第3,862,842号及
び同第3,989,526号並びにTravisの米国特許第3,765,891号に
より示されているような不活性遷移金属イオン錯体酸化剤並びに/又はMatejec
の米国特許第3,674,490号、リサーチディスクロージャー、第116巻
、1973年12月、アイテム11660並びにBissonetteリサーチディスクロ
ージャー、第148巻、1976年8月、アイテム14836,14846及び
14847に示されているような過酸化物酸化剤を使用する処理により、形成又
は増強することができる。この写真要素は、Dunn等の米国特許第3,822,1
29号、Bissonetteの米国特許第3,834,907号及び同第3,902,9
05号、Bissonette等の米国特許第3,847,619号、Mowreyの米国特許第
3,904,413号、Hirai 等の米国特許第4,880,725号、Iwano の
米国特許第4,954,425号、Marsden 等の米国特許第4,983,504
号、Evans 等の米国特許第5,246,822号、Twist の米国特許第5,32
4,624号、Fyson のEP−A−第0 487 616号、Tannahill 等のW
O第90/13059号、Marsden 等のWO第90/13061号、Grimsey 等
のWO第91/16666号、Fyson のWO第91/17479号、Marsden 等
のWO第92/01972号、Tannahill のWO第92/05471号、Henson
のWO第92/07299号、Twist のWO第93/01524号及びWO第9
3/11460号並びにWingender 等のドイツOLS第4,211,460号に
より示されているような方法によって、色素画像を形成するために特に適合でき
る。
【0135】 このカプラー分散液は、乳剤と共に被覆して、非常に低レベルの銀(100mg
/m2 未満)で写真要素を形成することができる。これを行うための理由には、
コストを減少させること、鮮鋭度利点を得るためにハロゲン化銀乳剤層の厚さを
減少させること並びに処理の間及び後の環境的影響を減少させることが含まれる
【0136】 低銀写真材料の一種類は、現像された銀が色素画像の形成に対して触媒として
作用する、レドックス増幅処理のために意図されたカラー材料である。この処理
は、例えば米国特許第5,436,118号に開示されているように、低体積薄
型タンク(LVTT)のような低体積薄型プロセッサー内で行うことができる。
レドックス増幅処理は、例えば英国特許第1,268,126号、同第1,39
9,481号、同第1,403,418号、同第1,560,572号並びに米
国特許第3,748,138号、同第3,822,129号及び同第4,097
,278号に記載されている。このような処理に於いて、カラー材料は、銀画像
(少量の銀のみを含有してよい)を形成するように現像され、次いで、色素画像
を形成するようにレドックス増幅溶液(又は組み合わせた現像剤−増幅剤)で処
理される。
【0137】 本発明を、そのある好ましい態様を特に参照して詳細に説明したが、その変形
及び修正を本発明の精神及び範囲内で実施できることはいうまでもない。
【0138】 下記の実施例は、本発明に従ったDIRカプラーの合成及び使用を例示する。
これらの実施例に於いて、反応条件又は収率は最適化されなかった。例1 DC−7の製造
【0139】
【化35】
【0140】化合物(2) トルエン(41mL)中のホスゲンの溶液を、トルエン(200mL)中の(1)
(CAS登録第72143−85−2号)(18.75g)の溶液に添加し、2
時間攪拌した。この反応混合物を濃縮して、黒色固体として(2)を得た。
【0141】カプラーDC−7 化合物(2)をジクロロメタン(200mL)に溶解し、化合物(SI)(CA
S登録第13467−42−7号)(7.0g)及びトリエチルアミン(5.4
g)を添加し、この混合物を室温で10分間攪拌した。N,N−ジメチルアミノ
ピリジン(DMAP)(0.5g)を添加し、この反応混合物を一夜攪拌した。
更なる量のトリエチルアミン(0.3g)及び化合物(SI)(0.35g)を
この反応混合物に添加し、これを再び一夜攪拌した。この反応混合物を、10%
塩酸、次いで食塩水で2回洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発により溶
媒を除去して、栗色の固体として粗製生成物を得た。この生成物を、石油エーテ
ル:酢酸エチル(溶離勾配10:1→6:1)を使用してカラムクロマトグラフ
ィーにより精製して、固体生成物(17.65g、67%)を得た。元素分析、
計算値C,68.06;H,7.04;N,7.09;S,3.24。実測値C
,68.13;H,7.12;N,6.88;S,3.44。 カプラーDC−8及びDC−9を同様にして製造した。例2 DC−6の製造
【0142】
【化36】
【0143】化合物(4) この化合物は、アミドの形成について当該技術分野で公知の方法で2−フルオ
ロ−5−ニトロ−N−メチルアニリンから製造した。
【0144】化合物(5) この化合物は、DMF中で4当量の水素化ナトリウムの存在下に、化合物(3
)(CAS登録第54978−84−6号)を化合物(4)と反応させることに
よって製造した。標準的作業条件により標題化合物を60%の収率で得た。
【0145】化合物(6) トルエン中のホスゲンの20%溶液(10mL)を、(5)(6.4ミリモル)
に添加し、この混合物を20分間攪拌した。アセトニトリル(50mL)をこの攪
拌した混合物に添加し、10分後に沈澱を濾過によって集め、アセトニトリルで
洗浄した。収率;91%。
【0146】カプラーDC−6 トリエチルアミン(0.44g、4.35ミリモル)をジクロロメタン(40
mL)中の(6)(2.17ミリモル)及びS−アシスト抑制剤SI(0.58g
、2.17ミリモル)の混合物に添加し、この混合物を5分間攪拌した。DMA
P(0.05g、0.43ミリモル)を添加し、この溶液を室温で16時間攪拌
した。この混合物を希HCl、食塩水で洗浄し、乾燥させ(MgSO4 )、蒸発
させて、薄褐色の粘稠な油状残渣を得た。化合物(2)を、フラッシュカラムク
ロマトグラフィー−勾配溶離4:1→2:1石油エーテル:酢酸エチルにより精
製した。収率75%。例3 DC−21の製造
【0147】
【化37】
【0148】化合物(8) 亜硝酸ナトリウム(0.83g、12.0ミリモル)を、10℃に冷却した、
酢酸(50mL)及びプロピオン酸(10mL)の混合物中の(7)(CAS登録第
31037−84−0号)(4.94g、10.0ミリモル)の攪拌した懸濁液
に少しずつ添加した。30分後に、氷浴を取り去り、この混合物を3時間攪拌し
た。この混合物を水(200mL)に添加し、20分間攪拌し、橙/褐色残渣をデ
カンテーションにより単離し、続いて水の別のアリコートで洗浄し、デカンテー
ションした。この残渣を、ゆっくり加温しながらメタノール(35mL)中に溶解
させ、次いで冷却させた。黄色沈澱を濾過によって集め、冷メタノールで洗浄し
た。収量(2.0g、42%)。
【0149】化合物(9) メタノール(120mL)中の(8)(14.22g、30.0ミリモル)、1
0% Pd−C(3.0g)及びギ酸アンモニウム(9.45g、150ミリモ
ル)の混合物を、室温で1時間攪拌した。触媒を、珪藻土を通した濾過によって
除去し、濾液を蒸発させた。残渣をジクロロメタンで抽出し(過剰のギ酸アンモ
ニウム非可溶性)、乾固まで蒸発させた。残渣を最少体積の酢酸エチル中に溶解
させ、過剰の60/80石油エーテルを添加することによって生成物を沈澱させ
た。(収量8.92g、63%)薄褐色固体。
【0150】化合物(10) 水素化ナトリウム80%(1.2g、40ミリモル)を、窒素雰囲気下でDM
F(50mL)に添加した。この攪拌した混合物を5℃に冷却し(氷浴)、(9)
(4.75g、10ミリモル)を10分間かけて少しずつ添加し、氷浴を取り去
り、混合物を1時間攪拌した。この溶液を5℃に冷却し、DMF(5mL)中の(
4)(2.66g、10ミリモル)の溶液を一度に添加した。氷浴を取り去り、
この混合物を30分間攪拌した。この混合物を冷却し、イソプロパノール(5mL
)でクエンチし、室温にまで加温し、再び冷却し、水(5mL)でクエンチした。
この反応混合物を希HCl(1リットル)に添加し、攪拌し、橙/褐色沈澱を濾
過によって集めた。この固体を酢酸エチル中に溶解させ、MgSO4 で乾燥させ
、蒸発させて、褐色固体を得て、定量的収率を得た。
【0151】化合物(11) トルエン中のホスゲン20%(20.7mL、40ミリモル)を、トルエン(5
0mL)中の(10)(6.25g、10ミリモル)の溶液に添加し、この混合物
を室温で1.5時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去して、褐色固体を得、これを
更に精製することなく次の工程で使用した。
【0152】カプラー(8)(DC−21) 乾燥ジクロロメタン(100mL)中の(11)(約10ミリモル)及びSI(
2.65g、10ミリモル)の溶液に、トリエチルアミン(2.02g、20ミ
リモル)を添加し、次いでDMAP(0.21g、2.0ミリモル)を添加し、
この混合物を16時間攪拌した。この反応混合物を希HClで洗浄し、有機層を
分離し、乾燥させ(MgSO4 )、蒸発させて、褐色の油状残渣を得た。2回の
カラムクロマトグラフィー分離(フラッシュシリカ20%酢酸エチル:80%ペ
トロール(petrol)60/80)により、必要な生成物を薄黄色ガラス状
固体として得た。収量(2.14g、3段階に亘って23%)。
【0153】例4 DC−23の製造
【0154】
【化38】
【0155】化合物(13) 水素化ナトリウム80%(0.76g、25.3ミリモル)を、窒素雰囲気下
でDMF(100mL)に添加した。この攪拌した混合物を5℃に冷却し(氷浴)
、(9)(6.00g、12.6ミリモル)を10分間かけて少しずつ添加し、
氷浴を取り去り、混合物を1時間攪拌した。この溶液を5℃に冷却し、2−フル
オロニトロベンゼン(12)(1.78g、12.6ミリモル)を一度に添加し
た。氷浴を取り去り、この混合物を30分間攪拌した。この混合物を冷却し、イ
ソプロパノール(5mL)でクエンチし、室温にまで加温し、再び冷却し、水(5
mL)でクエンチした。この反応混合物を希HCl(1リットル)に添加し、攪拌
し、橙/褐色沈澱を濾過によって集めた。この固体を酢酸エチル中に溶解させ、
MgSO4 で乾燥させ、蒸発させて、褐色固体(7.2g)を得た。収率96%
【0156】化合物(14) メタノール/THF(1:1、100mL)中の(13)(7.2g、12.1
ミリモル)、ギ酸アンモニウム(3.82g、60.6ミリモル)及び10%
Pd−Cの混合物を、室温で75分間攪拌した。触媒を、珪藻土を通した濾過に
よって除去し、濾液を蒸発させた。ジクロロメタン(100mL)を残渣に添加し
、この混合物を激しく15分間攪拌した。不溶性物質(未反応ギ酸アンモニウム
)を濾過によって除去し、濾液を蒸発させて、必要な生成物を褐色固体(6.0
g)として得た。
【0157】化合物(15) ホルムアルデヒド(37%、2.6mL、31.7ミリモル)を、エタノール(
50mL)中の(14)(6.0g、10.6ミリモル)及びスクシンイミド(2
.1g、21.2ミリモル)の混合物に添加し、この混合物を還流まで2.5時
間加熱した。溶媒を蒸発させ、残渣をフラッシュシリカクロマトグラフィー(1
:1酢酸エチル:60/80石油エーテル)に付した。クロマトグラフィーから
の純粋の画分から、必要な生成物を黄/褐色ガラス状固体として得た。収量1.
87g(3段階に亘って22%)。
【0158】化合物(16) ホウ水素化ナトリウム(0.31g、8.3ミリモル)を、乾燥DMSO(3
0mL)中の(15)(1.87g、2.77ミリモル)の溶液に少しずつ(泡立
てながら)添加し、この混合物を80℃に1.5時間加温した。冷却した後、こ
の混合物を2M HCl(200mL)に添加し、0.5時間攪拌した。ピンク/
褐色固体を濾過によって集め、水で洗浄した。この湿った固体を酢酸エチル中に
溶解させ、硫酸マグネシウムで乾燥させ、蒸発させて、必要な生成物を褐色ガラ
ス状固体として定量的収率で得た。
【0159】化合物(17) トルエン中のホスゲン20%(5.7mL、11ミリモル)を、トルエン(30
mL)中の(16)(2.77ミリモル)の溶液に添加し、この混合物を室温で1
.5時間攪拌した。溶媒を減圧下で除去して、粘稠な褐色油を得、これを更に精
製することなく次の工程で使用した。
【0160】カプラー(DC−23) 乾燥ジクロロメタン(40mL)中の(17)(約2.6ミリモル)及びSI(
0.70g、2.65ミリモル)の溶液に、トリエチルアミン(0.54g、5
.3ミリモル)を添加し、次いでDMAP(0.06g、0.57ミリモル)を
添加し、この混合物を16時間攪拌した。この反応混合物を希HClで洗浄し、
有機層を分離し、乾燥させ(MgSO4 )、蒸発させて、褐色の油状残渣を得た
。2回のカラムクロマトグラフィー分離(フラッシュシリカ20% EtOAc
:80%ペトロール60/80)により、必要な生成物を薄褐色ガラス状固体と
して得た。収量(0.90g、3段階に亘って37%)。 カプラーDC−22を同様にして製造した。例5 DC−25の製造
【0161】
【化39】
【0162】化合物(19) 80%水素化ナトリウム(2.4g)を、窒素雰囲気下でDMF(75mL)に
添加した。この溶液を6℃に冷却し、化合物(18)(CAS登録第94006
−34−5号)(12.28g)を少しずつ添加した。氷浴を取り去り、溶液を
1時間攪拌した。次いでこの溶液を8℃に冷却し、化合物(4)(5.32g)
を添加した。氷浴を取り去り、この反応混合物を更に30分間攪拌した。次いで
この混合物を5℃に冷却し、イソプロパノール(10mL)を少しずつ添加し、こ
の溶液を1.5時間攪拌した。次いで水(10mL)を5℃で少しずつ添加し、こ
の溶液を30分間攪拌した。次いでこの溶液を5%塩酸溶液(1050mL)の中
に注ぎ、30分間攪拌した。得られた橙色固体を濾過し、40℃で真空中で一夜
乾燥させて、褐色固体を得、これをカラムクロマトグラフィー(1:2〜1:1
酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、固体生成物(4.2g、27%)
を得た。
【0163】化合物(20) トルエン中のホスゲンの溶液(13mL)を、トルエン(80mL)中の(19)
(4.88g)の溶液に添加し、1時間攪拌した。アセトニトリル(80mL)を
添加し、溶媒を蒸発させて、生成物(20)を褐色ガラス状固体(4.98g)
として得た。
【0164】カプラー(DC−25) 化合物(20)をジクロロメタン(80mL)中に溶解させ、化合物SI(1.
6g)及びトリエチルアミン(1.22g)を添加し、この混合物を室温で5分
間攪拌した。DMAP(0.13g)を添加し、この反応混合物を一夜攪拌した
。この反応混合物を10%塩酸で、次いで水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥
させ、溶媒を蒸発によって除去して、粗製生成物を得た。この生成物を、ジクロ
ロメタン中の3〜4%メタノールを使用するカラムクロマトグラフィーにより精
製した。純粋の生成物が黄色固体(3.5g、55%)として得られた。例6 DY−4の製造
【0165】
【化40】
【0166】化合物(21) 乾燥THF(200mL)中の6−ブロモヘキサン酸(19.51g、0.10
0モル)の溶液を、乾燥THF(200mL)中の、油中の水素化ナトリウムの6
0%分散液(8.40g、0.210モル)の攪拌した懸濁液に、窒素下で滴下
により添加し、アセトン−カーダイス(cardice)浴を使用して冷却した
。反応物の温度は、添加の間−10℃より下のままであった。添加が完結した後
、この白色懸濁液を−10℃で30分間攪拌し、次いで乾燥THF(200mL)
中のブタンチオール(10.7mL、0.100モル)の溶液を、反応物の温度が
−10℃よりも低いままであることを確保しながら、滴下により添加した。添加
が完結した後、この濃厚な懸濁液を還流下に2時間加熱した。THFを真空中で
除去し、残留固体を水(1リットル)中に溶解させた。この水溶液をエーテル(
2×100mL)で抽出し、次いで濃塩酸(25mL)で酸性にした。生成した液体
をエーテル(3×100mL)の中に抽出した。有機溶液を乾燥させ(硫酸マグネ
シウム)、真空中で濃縮して、標題化合物(19.22g、94.2ミリモル、
94%)を麦わら色液体として得た。
【0167】化合物(22) 塩化オキサリル(95.0mL、57.3ミリモル)を、ジクロロメタン(10
0mL)中の(21)(10.51g、51.5ミリモル)の攪拌した溶液に添加
した。この溶液を還流下に1時間加熱し、その後、ガス発生が停止した。溶媒を
真空中で除去し、残渣を乾燥ピリジン(100mL)中に溶解させ、次いでアデニ
ン(6.95g、51.5ミリモル)及びDMAP(僅かな結晶)を添加した。
この反応物を還流下で一夜加熱した。ピリジンの大部分を真空中で除去し、油状
残渣を、飽和炭酸水素ナトリウム溶液(500mL)と共に攪拌した。1時間後に
、生成した固体を濾過によって取り出し、五酸化リンの存在下に油ポンプ真空/
40℃で乾燥させた。これにより、標題化合物(13.42g、41.8ミリモ
ル、81%)を薄褐色固体として得た。
【0168】カプラーDY−4 乾燥DMF(20mL)中の(23)(CAS登録第50771−78−3号)
(1.89g、3.12ミリモル)、(22)(1.01g、3.15ミリモル
)及びトリエチルアミン(0.96g、9.50ミリモル)の溶液を、60℃で
3時間加熱した。この反応物を、攪拌しながら、水(1リットル)及び濃塩酸(
100mL)の混合物に添加した。生成した固体を濾過によって取り出し、酢酸エ
チル(200mL)中に溶解させた。この有機溶液を乾燥させ(硫酸マグネシウム
)、真空中で濃縮して、黒色油を得た。これを酢酸エチル及びメタノールの混合
物から結晶化させ、次いでエタノールから再結晶した。これによって、標題化合
物(1.30g、1.46ミリモル、23%)を白色固体として得た。
【0169】写真評価 画像カプラーによる被覆シリーズに於けるDIRの評価 (a)シアンDIRの評価 DIRカプラーを、下記の被覆図表に従って、酢酸セルロースベースの支持体
上の、1μmのマゼンタ増感平板状粒子塩化銀(0.3%ダンプ(dump)ヨ
ウ化物)乳剤を含有する、単一層写真被膜中の画像カプラーとしてのC−1によ
り評価した。
【0170】 ──────────────────────────────────── ゼラチン ゼラチン 1.00g/m2 スーパーコート ──────────────────────────────────── 塩化銀 0.55g/m2 画像カプラー 0.90ミリモル/m2 DIRカプラー 0.108ミリモル/m2 乳剤層 ゼラチン 2.42g/m2 ビス(ビニルスルホニル) メタン(硬膜剤) 0.06g/m2 ──────────────────────────────────── 支持体 酢酸セルロース支持体(ゼラチンU−コート及び除去可能 炭素ハレーション防止バッキング付き) ────────────────────────────────────
【0171】 カプラーは、当該技術分野で公知の方法により製造した、洗浄した分散液の形
で含有させた。 シアン画像カプラー(C−1)分散液には、7重量%のゼラチン、7重量%の
カプラー及び1.0:1.0:2.0重量比のカプラー対フタル酸ジ−n−ブチ
ルカプラー溶媒対酢酸2−(2−ブトキシエトキシ)エチル補助溶媒を含まれて
いた。
【0172】 シアンDIRカプラー分散液には、6重量%のゼラチン、1重量%のカプラー
及び1.0:2.0:3.0重量比のカプラー対ジ−n−ブチル ラウルアミド
(di−n−butyl lauramide)カプラー溶媒対シクロヘキサノ
ン補助溶媒が含まれていた。
【0173】 イエローDIR対照分散液には、6重量%のゼラチン、1重量%のカプラー及
び1.0:2.0:3.0重量比のカプラー対フタル酸ジ−n−ブチル対シクロ
ヘキサノン補助溶媒が含有されていた。
【0174】 それぞれの場合に、補助溶媒は、分散液製造に於ける助けとするために含有さ
せ、4℃及びpH6.0で6時間分散液を洗浄することによって除去した。
【0175】(b)シアン画像色素形成性カプラーによるDIRの評価−代替のフォーマット DIRカプラーを、下記の被覆図表に従って、酢酸セルロースベースの支持体
上の、1μmのマゼンタ増感平板状粒子塩化銀(0.3%ダンプヨウ化物)乳剤
を含有する、単一層写真被膜中の画像カプラーとしてのC−4により評価した。
【0176】 ──────────────────────────────────── ゼラチン ゼラチン 1.08g/m2 スーパーコート ──────────────────────────────────── 塩化銀 0.70g/m2 画像カプラー 0.90ミリモル/m2 DIRカプラー 0.066ミリモル/m2 乳剤層 ゼラチン 1.78g/m2 ビス(ビニルスルホニル) メタン(硬膜剤) 0.06g/m2 ──────────────────────────────────── 支持体 酢酸セルロース支持体(ゼラチンU−コート及び 灰色銀ハレーション防止層付き) ────────────────────────────────────
【0177】 カプラーは、前記のように当該技術分野で公知の方法により製造した、洗浄し
た分散液の形で含有させた。
【0178】(c)イエローDIRの評価 DIRカプラーを、下記の被覆図表に従って、酢酸セルロースベースの支持体
上の、1μmのマゼンタ増感平板状粒子塩化銀(0.3%ダンプヨウ化物)乳剤
を含有する、単一層写真被膜中の画像カプラーとしてのY−1により評価した。
【0179】 ──────────────────────────────────── ゼラチン ゼラチン 1.00g/m2 スーパーコート ──────────────────────────────────── 塩化銀 0.55g/m2 画像カプラー 1.80ミリモル/m2 DIRカプラー 0.108ミリモル/m2 乳剤層 ゼラチン 2.42g/m2 ビス(ビニルスルホニル) メタン(硬膜剤) 0.06g/m2 ──────────────────────────────────── 支持体 酢酸セルロース支持体(ゼラチンU−コート及び除去可能 炭素ハレーション防止バッキング付き) ────────────────────────────────────
【0180】 カプラーの水性分散液は、当該技術分野で公知の方法により製造した。 イエロー画像カプラー分散液には、6重量%のゼラチン、9重量%のカプラー
及び1.0:0.5:1.5重量比のカプラー対フタル酸ジ−n−ブチルカプラ
ー溶媒対シクロヘキサノン補助溶媒が含まれていた。
【0181】 イエローDIRカプラー分散液には、6重量%のゼラチン、1重量%のカプラ
ー及び1.0:1.0:2.0重量比のカプラー対フタル酸ジ−n−ブチルカプ
ラー溶媒対シクロヘキサノン補助溶媒が含まれていた。
【0182】 イエローDIR対照分散液には、6重量%のゼラチン、1重量%のカプラー及
び1.0:2.0:3.0重量比のカプラー対フタル酸ジ−n−ブチル対シクロ
ヘキサノン補助溶媒が含まれていた。
【0183】 それぞれの場合に、補助溶媒は、分散液製造に於ける助けとするために含有さ
せ、4℃及びpH6.0で6時間分散液を洗浄することによって除去した。
【0184】(i)センシトメトリー試験 上記の方法で製造した実験的写真被膜を、細長く切り、短く切断して、30cm
×35mmの試験片にした。硬化させた後、この試験片を、0〜4.0中性濃度階
段ウェッジ(0.2ND階段増分)並びにデイライトV及びラッテン9フィルタ
ーを通して露光し(0.1秒)、下記の工程及び処理時間を使用して、the Brit
ish Journal of Photography Annual, (1988年)、第198-199 頁に記載されてい
るような標準的C−41プロセスにより処理した。
【0185】 現像 90秒 停止浴 1.0分 洗浄 2.0分 漂白 4.0分 洗浄 2.0分 定着 4.0分 洗浄 2.0分 (注:停止浴は、氷酢酸を脱イオン水に、pH3.0が得られるまで添加すること
によって製造した)
【0186】 各試験片について、炭素ハレーション防止バッキングを除去した後、ステータ
スM濃度を、スペクトルアレー自動透過濃度計(SPADE)を使用して露光の
関数として測定した。センシトメトリーパラメーター、即ち、最小濃度(Dmin
)、最大濃度(Dmax )、コントラスト(γ)及び写真感度(KIT)の測定値
は、各現像時間について、濃度対対数露光のプロット(DlogE曲線)から得
た。
【0187】(ii)相対ガンマ及び相対寛容度の測定 各サンプルの有用な寛容度を、各サンプルについて、Dmin より0.10高い
ステータスM濃度を可能にするために必要な露光及びDmax より0.10低いス
テータスM濃度を可能にするために必要な露光を求めることによって定量化した
。露光に於ける差が大きいほど、サンプルの有用な寛容度は大きい。各サンプル
の写真コントラスト又はガンマ(γ)は、サンプルの有用な寛容度の中心に向か
う露光値で、対数露光の関数として処理後に得られたステータスM濃度の変化の
割合として定量化した。次いで、相対ガンマは、DIR化合物を含有させないで
製造した対応する参照サンプルについてのガンマに対して正規化した、DIR化
合物を含有する本発明の処理した要素についてのガンマとして計算し、パーセン
ト(即ち、参照サンプルの相対ガンマ=100)として表すことができる。同様
に、相対寛容度は、DIR化合物を含有させないで製造した対応する参照サンプ
ルについての寛容度に対して正規化した、DIR化合物を含有する本発明の処理
した要素について得られた寛容度であり、パーセント(即ち、参照サンプルの相
対寛容度=100)として表すことができる。
【0188】(iii )DIRの相対反応性のフィルム内測定 また、実験的被膜を、0〜1.80中性濃度階段ウェッジ(0.3ND増分)
並びにデイライトV及びラッテンフィルターを通して露光し(0.01秒)、上
記と同じ処理順序を使用してC−41プロセス(90秒現像時間)により処理し
た。得られた処理した試験片を、HPLC分析による、各ステップでの未反応カ
プラー及び未反応DIRカプラーの決定に付した。このHPLC分析の結果を使
用して、krel 、即ちDIRの相対反応性の測定値を、ステップウェッジの各ス
テップについて得られた、DIRの残留量/単位面積の対数を、画像カプラーの
残留量/単位面積の対数に対してプロットすることにより決定できた。これによ
って直線状のプロットが得られ、この直線の勾配又は傾斜はkrel に等しい。
【0189】
【表1】 (表中、感度は、コントラストに独立である限界測定値である)
【0190】 表1に於いて、各態様に於けるDIRの塗布量(lay down)は、DI
Rの塗布量が7.3%である* 印を付けたもの及びDIRの塗布量が6%である ** 印を付けたものを除いて、12%である。
【0191】 表1から、本発明の組み合わせによって、対照組み合わせよりも大きい相対寛
容度及び小さい相対ガンマが得られることが分かる。写真性能に於けるこの改良
は、対照組み合わせによって示されるものよりも少ない感度低下によって達成さ
れる。
【0192】 表 2 DIR/C−1画像カプラー組み合わせについてのkrel データ 本発明 対 照 DIR rel DIR rel DC−8 0.17 DC−26 6.50 DC−9 0.13 DC−27 5.70 DC−10 0.92 DC−28 1.61 DC−29 1.36 DC−30 4.10 DY−6 1.82
【0193】 表 3 他のDIR/画像カプラー組み合わせについてのkrel データ DC−1/C−5 0.43 DM−1/M−3 0.40 DC−2/C−5 1.00 DM−2/M−3 0.60 DC−3/M−1 0.55 DM−3/M−3 0.40
【0194】 表 4 rel <1を有する他のDIR/画像カプラー組み合わせ DC−4/C−2 DU−1/Y−3 DC−5/C−3 DU−2/Y−4 DY−2/Y−1 DM−5/M−1 DY−1/Y−2 DM−4/M−2
【0195】 表2〜4は、DIRカプラー及び画像カプラーの構造を操作することによって
、置換基の賢明な選択によって、1.0より小さいDIR/画像カプラー組み合
わせについてのkrel 値が得られることを示す、組み合わせについてのkrel
の範囲を得ることができることを示している。
【0196】図1〜3 図3は、DIRカプラーDC−7と画像カプラーC−1との本発明の組み合わ
せ(krel =0.15)によって、感度に於ける最小の低下で、画像カプラーC
−1単独のものに対して大きい相対寛容度及びより低いコントラストの、濃度対
ステップ数又は露光(DlogE)曲線形状がもたらされることを示している。
しかしながら、図1に於けるC−1と組み合わせたDY−6又は図2に於けるC
−1と組み合わせたDC−29のように、高い相対反応性(krel >1.0)の
対照DIR/画像カプラー組み合わせは、本発明の組み合わせよりも、小さい相
対寛容度、より高いコントラスト及びより大きい「トウ・スクーピング」又は感
度低下を有するDlogE曲線になる、劣った曲線形状対照を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 画像カプラーC−1単独について並びにそれぞれDIRカプラーDY−6及び
DC−29を画像カプラーC−1と、12:100のモル比で連携させた対照組
み合わせについて、濃度対対数露光又はステップ数(DlogE曲線)のプロッ
トを示す。
【図2】 画像カプラーC−1単独について並びにそれぞれDIRカプラーDY−6及び
DC−29を画像カプラーC−1と、12:100のモル比で連携させた対照組
み合わせについて、濃度対対数露光又はステップ数(DlogE曲線)のプロッ
トを示す。
【図3】 画像カプラーC−1単独及びDIRカプラーDC−7を画像カプラーC−1と
、12:100のモル比で連携させた本発明の組み合わせについての同様のプロ
ットを示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2H016 BB02 BB04 BH03 2H023 BA02 BA04

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも50モル%の塩化銀を含む少なくとも1個の乳剤
    層を含んでなり、層が少なくとも1種の画像色素形成性カプラーと連携して少な
    くとも1種のDIRカプラーを含む写真要素であって、少なくとも1種のDIR
    カプラーと連携した画像カプラーとの相対反応性比krel (但し、krel =k1
    /k2 ;k1 =DIRカプラーと酸化された現像主薬との反応についての二次速
    度定数及びk2 =画像カプラーと酸化された現像主薬との反応についての二次速
    度定数)が1.0と等しいか又はそれ以下であることを特徴とする写真要素。
  2. 【請求項2】 反応性比が0.7より小さい請求項1に記載の要素。
  3. 【請求項3】 反応性比が0.3より小さい請求項1に記載の要素。
  4. 【請求項4】 乳剤層が少なくとも90モル%の塩化銀を含む前記請求項の
    何れか1項に記載の要素。
  5. 【請求項5】 塩化銀粒子の少なくとも30%がT粒子形態を有する前記請
    求項の何れか1項に記載の要素。
  6. 【請求項6】 DIRカプラー中の抑制剤がSアシストベンゾトリアゾール
    部分SI: 【化1】 である請求項8に記載の要素。
  7. 【請求項7】 DIRが現像抑制剤アンチオマー放出型(DIAR)カプラ
    ーである前記請求項の何れか1項に記載の要素。
  8. 【請求項8】 DIARカプラーがカルバメートスイッチ、キノン−メチド
    スイッチ又はキノンメチドスイッチに結合したアミノ酸スイッチ基から選ばれた
    スイッチ基を含む請求項7に記載の要素。
  9. 【請求項9】 DIRカプラーの、その連携する画像カプラーに対する量の
    比が約5〜約20%である前記請求項の何れか1項に記載の要素。
  10. 【請求項10】 赤感光性ハロゲン化銀乳剤層及びシアン色素形成性カプラ
    ーを含むシアン画像色素形成性ユニット、少なくとも1個の緑感光性ハロゲン化
    銀乳剤層及びマゼンタ色素形成性カプラーを含むマゼンタ画像色素形成性ユニッ
    ト、少なくとも1個の青感光性ハロゲン化銀乳剤層及びイエロー色素形成性カプ
    ラーを含むイエロー画像色素形成性ユニットを有する支持体を含んでなり、層の
    少なくとも1個が少なくとも50モル%の塩化銀を含む乳剤を含み、層が少なく
    とも1種の画像色素形成性カプラーと連携して少なくとも1種のDIRカプラー
    を含む多色写真要素であって、何れか1個の層に於いて、少なくとも1種のDI
    Rカプラーと連携した画像カプラーとの相対反応性比krel (但し、krel は、
    請求項1〜3の何れか1項に於いて定義された通りである)が1.0以下である
    ことを特徴とする多色写真要素。
  11. 【請求項11】 DIRカプラーが請求項6〜8の何れか1項に定義された
    通りである請求項10に記載の多色写真要素。
  12. 【請求項12】 前記請求項の何れか1項に定義された通りの要素を光に画
    像様露光させた後、この要素を発色現像主薬と接触させることを含んでなる、写
    真要素に画像を形成させる方法。
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