JP2002533517A - ポリフェニレンエーテル、スチレン系樹脂、および弾性ブロック共重合体の半透明ブレンド - Google Patents

ポリフェニレンエーテル、スチレン系樹脂、および弾性ブロック共重合体の半透明ブレンド

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JP2002533517A JP2000589627A JP2000589627A JP2002533517A JP 2002533517 A JP2002533517 A JP 2002533517A JP 2000589627 A JP2000589627 A JP 2000589627A JP 2000589627 A JP2000589627 A JP 2000589627A JP 2002533517 A JP2002533517 A JP 2002533517A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、ポリフェニレンエーテル樹脂と、非弾性スチレン系樹脂と、不飽和弾性スチレン系ブロック共重合体の半透明熱可塑性組成物に関する。本発明の組成物は、安定剤、染料、顔料、鉱油、およびこれらの混合物からなる群から選択された少なくとも1種の添加剤を含有することもでき、物理的性質、特に延性が高められる。本発明は、本発明の組成物から形成された物品、ならびにこの組成物を形成する方法にも関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願の相互参照) 該当なし。
【0002】 (連邦政府による委託調査) 該当なし。
【0003】 (発明の背景) (1.発明の分野) 本発明は、ポリフェニレンエーテル樹脂と、非弾性スチレン系樹脂と、弾性ス
チレン系ブロック共重合体との半透明熱可塑性組成物であって、約350nmか
ら約700nmの間の光透過率のパーセンテージが、厚さ0.125インチ(約
3.18mm)で測定した場合に入射光の少なくとも28%である、半透明熱可
塑性組成物に関する。好ましい実施形態では、非弾性スチレン系樹脂が、ブタジ
エンとスチレンのラジアルブロック共重合体であってこの共重合体のスチレン含
有量がこの共重合体の重量に対して少なくとも50重量%であるラジアルブロッ
ク共重合体と、ブタジエンとスチレンのテーパブロック共重合体であってこの共
重合体のスチレン含有量がこの共重合体の重量に対して少なくとも50重量%で
あるテーパブロック共重合体と、前述の共重合体の混合物とからなる群から選択
される。別の好ましい実施形態では、弾性スチレン系ブロック共重合体が、ポリ
スチレン−ポリブタジエン(SBR)と、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリブ
タジエンと、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン(SBR)と、前述
のものの混合物とからなる群から選択される。この組成物は、任意選択で少なく
とも1種の染料を含有することができる。
【0004】 また本発明は、本発明の組成物から形成された物品にも関する。
【0005】 (2.関連技術の簡単な説明) 食品を取り扱う領域では、加工調理済み食品用として、底部が不透明で蓋の部
分が透けて見えるクラムシェル・スタイルの容器に対する需要が非常に高い。多
忙な消費者は、近所のストアまたはレストランでアントレを購入し、自宅に持ち
帰って家族の食事にすることを望んでいる。その手軽さと時間が理由で、食品を
電子レンジで加熱し直す方法がしばしば選択され、その結果、クラムシェル・ス
タイルの容器は、水蒸気と熱い油脂および油に耐えられるように十分な耐熱性を
持たなければならない。さらに、この容器は、食品を調理する者および消費者の
双方が取り扱いかつ使用する間に壊れないように、十分な延性を持たなければな
らない。
【0006】 クラムシェル・スタイル容器の市場に広く浸透させるため、樹脂は、低コスト
でありかつ傑出した加工性を有し、容器の蓋の部分を通して食品が見えるように
十分な透明度を有し、破損に耐えられるように十分な延性を有し、電子レンジで
加熱している際に食品からの熱い油脂および油に耐え得るものであることが必要
である。
【0007】 ポリスチレン樹脂は、低コストであり加工が容易であることから、広く使用さ
れている熱可塑性樹脂である。この樹脂は、ホモポリマーポリスチレンとして(
しばしば結晶ポリスチレンと呼ばれる)、弾性材料とのブロック共重合体として
(例えばS−B−S、S−(EB)−S、S−EP共重合体)、ポリブタジエン
樹脂を含有する衝撃性が改善されたグラフト樹脂(HIPS)として入手可能で
ある。これらの範疇には、これらの樹脂を、玩具やパッケージ、家庭用品、建設
材料、自動車部品、使い捨て容器などの広く様々な日用消費材に使用することが
可能な、難燃性、耐摩耗性、超靭性、耐紫外線性、発泡性、および耐環境応力亀
裂性を有するグレードのものがある。
【0008】 ポリスチレン樹脂は、現在、クラムシェル状に設計された多くの容器に使用さ
れており、発泡型の不透明なクラムシェルと、蓋が透けて見える容器の両方に使
用されている。残念ながら、様々なポリスチレン樹脂の性質は、不透明な底部と
透けて見える蓋の部分を有するクラムシェル・スタイル容器の市場に広く浸透す
る種々の理由があるにもかかわらず、不十分である。例えば結晶ポリスチレンは
、コスト、加工、および蓋の部分の透明度に関しては満足のいくものであるが、
延性に関しては不十分である。結晶ポリスチレンにゴム状スチレン系共重合体(
S−B−S、S−EB−S)を添加すると、その延性が改善されるが、必要な透
明度が犠牲になる。耐衝撃性ポリスチレン(すなわちHIPS)は、衝撃強さが
良好であるが、透明ではない。50%を超えるスチレンを含有するポリスチレン
−ブタジエンラジアルブロック共重合体は、良好な延性、コスト、および透明度
を示すが、耐熱性が不十分である。
【0009】 ポリ(フェニレンエーテル)樹脂(以後、「PPE」と呼ぶ)は、その物理的
性質、化学的性質、および電気的な性質のユニークな組合せにより、商業的に魅
力ある材料である。商業上、ほとんどのPPEは、主として耐衝撃性ポリスチレ
ン樹脂とのブレンドとして販売されている。PPEは、あらゆる割合でポリスチ
レン樹脂に混和させることができ、またPPEのガラス転移温度が非常に高いの
で、PPEとポリスチレン樹脂とのブレンドは、その耐熱性が、ポリスチレン樹
脂単独の場合よりも大きい。さらに、PPEと耐衝撃性ポリスチレン樹脂とを組
み合わせることにより、高い流動性や延性などの追加の全体的な性質がもたらさ
れるが、そのようなブレンドは透明ではなく、半透明でもない。このようなブレ
ンドの例は、特に米国特許第3,383,435号、第4,097,550号、
第4,113,800号、第4,101,503号、第4,101,504号、
第4,101,505号、第4,128,602号、第4,139,574号、
および第4,154,712号に見出すことができる。これらのブレンドの性質
は、難燃剤、光安定剤、加工安定剤、熱安定剤、酸化防止剤、充填材などの様々
な添加剤を添加することによってさらに高めることができるが、これらのどの添
加剤を用いても、前述の、蓋の部分が透けて見えるクラムシェル・スタイルの容
器に有用と考えられる透明または半透明の組成物が得られない。
【0010】 したがって、蓋の部分が透けて見えるクラムシェル・スタイルの容器に使用す
るのに許容される延性、耐熱性、および透明度を有し、ポリフェニレンエーテル
樹脂を含有する改善された組成物、ならびにこの組成物を製造する方法が、引き
続き必要であることが明らかである。
【0011】 (発明の概要) 上記で論じたニーズは、一般に、ポリ(フェニレンエーテル)樹脂、非弾性ス
チレン系樹脂、および不飽和弾性スチレン系ブロック共重合体を含む半透明熱可
塑性組成物であって、約350nmから約700nmの間の光透過率のパーセン
テージが、厚さ0.125インチ(約3.18mm)で測定した場合に入射光の
少なくとも28%である組成物の発見によって満たされる。
【0012】 第1の好ましい実施形態では、本発明は、組成物全体の重量に対して少なくと
も約60重量%のポリ(フェニレンエーテル)樹脂と、約39重量%〜約1重量
%の非弾性スチレン系樹脂と、約1重量%〜約5重量%不飽和弾性スチレン系ブ
ロック共重合体とを含む半透明熱可塑性組成物であって、約350nmから約7
00nmの間の光透過率のパーセンテージが、厚さ0.125インチ(約3.1
8mm)で測定した場合に入射光の少なくとも28%である組成物を含む。
【0013】 第2の好ましい実施形態では、本発明は、 a)ポリ(フェニレンエーテル)樹脂、 b)非弾性スチレン系樹脂が、ブタジエンとスチレンのラジアルブロック共重
合体であってこの共重合体のスチレン含有量がこの共重合体の重量に対して少な
くとも50重量%であるラジアルブロック共重合体と、ブタジエンとスチレンの
テーパブロック共重合体であってこの共重合体のスチレン含有量がこの共重合体
の重量に対して少なくとも50重量%であるテーパブロック共重合体と、ホモポ
リスチレンと、前述のものの混合物とからなる群から選択されること、および c)弾性スチレン系ブロック共重合体が、ポリスチレン−ポリブタジエン(S
BR)と、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリブタジエンと、ポリスチレン−ポ
リブタジエン−ポリスチレン(SBR)と、前述のものの混合物とからなる群か
ら選択されること を含む半透明熱可塑性組成物であって、 約350nmから約700nmの間の光透過率のパーセンテージが、厚さ0.
125インチ(約3.18mm)で測定した場合に入射光の少なくとも28%で
ある組成物を含む。
【0014】 組成物は、任意選択で、安定剤、染料、顔料、鉱油、およびこれらの混合物か
らなる群から選択された少なくとも1種の添加剤を含むことができる。
【0015】 これらおよびその他の実施形態は、本発明に関してさらに詳細が提供される以
下の記述の中で、明らかになるであろう。
【0016】 (発明の詳細な説明) ポリ(フェニレンエーテル)樹脂は、周知のクラスの化合物であり、ポリ(フ
ェニレンオキシド)樹脂と呼ばれることがある。適切なPPEおよびその調製方
法の例は、例えば米国特許第3,306,874号、第3,306,875号、
第3,257,357号、第3,257,358号に見出すことができる。本発
明の組成物は、フェノール化合物の酸化カップリングによって得られるホモポリ
マー、共重合体、およびグラフト共重合体を包含することになる。本発明の組成
物に使用される好ましいPPEは、2,6−ジメチルフェノールから誘導される
。また、2,6−ジメチルフェノールと2,3,6−トリメチルフェノールから
誘導されるPPE共重合体も企図している。
【0017】 有用なPPEには、25℃のトルエン中で測定した場合に固有粘度(I.V.
)が約0.10dl/gから約0.60dl/gの間であり、濃度が100ml
当たり0.6gであるポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)
樹脂が含まれる。本発明の好ましい実施形態では、PPEの固有粘度(I.V.
)は25℃のトルエン中で測定した場合に約0.25dl/gから約0.49d
l/gの間であり、濃度は100ml当たり0.6gである。
【0018】 本発明の組成物は、成分Bとして、ポリスチレンホモポリマー(以下、「結晶
ポリスチレン」と呼ぶ)、非弾性スチレン系樹脂、またはこれら2種の混合物も
含有する。
【0019】 非弾性スチレン樹脂は、ブタジエンとスチレンのラジアルブロック共重合体で
あってこの共重合体のスチレンの含有量がこの共重合体の重量に対して少なくと
も50重量%であるラジアルブロック共重合体と、線状ジブロック共重合体、線
状トリブロック共重合体、およびテーパブロック共重合体、ならびに前述の共重
合体のいずれかの様々な混合物であって、共重合体のスチレン含有量がこの共重
合体の重量に対して少なくとも50重量%であるものからなる群から選択される
。ブタジエンブロックの長さおよび構造は、可視光の波長よりも小さいブタジエ
ンドメインを形成し、かつ/または結晶ポリスチレンに一致する屈折率をもたら
し、その結果、得られる組成物の約350nmから約700nmの間の光透過率
が、厚さ0.125インチ(約3.18mm)で測定した場合に入射光の少なく
とも28%になることが好ましい。本発明には、前述の様々な混合物も含まれる
。ブタジエンブロックの長さおよび構造が、可視光の波長よりも大きいブタジエ
ンドメインを形成し、かつ/または屈折率が一致しないとき、組成物の透過率は
許容できないものになる。この組成物は、任意選択で結晶ポリスチレンを単独で
含有することができ、あるいは非弾性ラジアルブロック共重合体と組み合わせて
、あるいは非弾性線状ブロック共重合体またはテーパブロック共重合体と組み合
わせて含有することができる。
【0020】 ラジアルブロック共重合体は、ビニル芳香族モノマーおよび共役ジエンモノマ
ーから誘導され、当技術分野では周知である。好ましいビニル芳香族モノマーは
スチレンであり、好ましい共役ジエンモノマーは1,3−ブタジエンである。こ
のタイプの共重合体は、一般に、重合したビニル芳香族モノマーを約60重量%
〜約95重量%と、重合した共役ジエンモノマーを約40重量%〜約5重量%含
む。
【0021】 ラジアルブロック共重合体とは、共重合体が、ラジアル構成を形成する少なく
とも3つのポリマー鎖を有するラジアル構造であることを意味し、各鎖は、通常
、実質上非弾性のセグメント(重合ビニル芳香族モノマーセグメント)を末端と
し、そこに弾性ポリマーセグメントが接合している(重合共役ジエンモノマーセ
グメント)。これらのラジアルブロック共重合体は、「多形(polymoda
l)枝分れブロック共重合体」、あるいは「星形(star)ポリマー」とも呼
ばれる。
【0022】 ラジアルブロック共重合体の生成は、米国特許第3,639,517号、第4
,091,053号、および第4,584,346号に概ね開示されており、そ
れらの開示を参照により本明細書に組み込む。簡単に言えば、この重合では、初
めに有機リチウム開始剤と共にモノビニル置換芳香族成分モノマー(例えばスチ
レン)を添加して、リチウム原子を末端とするモノビニル置換芳香族成分ポリマ
ーブロックの一群を生成し、その後、追加の開始剤と追加のモノビニル置換芳香
族化合物モノマーを導入して、やはりリチウム原子を末端とするモノビニル置換
芳香族成分ポリマーブロックの第2の群を生成する。その後、共役ジエンモノマ
ー(例えば1,3−ブタジエン)を導入し、モノビニル置換芳香族成分モノマー
および開始剤が複数回添加されたために長さが様々な、リチウム原子を末端とす
るモノビニル置換芳香族成分−ジエンブロックからなる鎖を形成する。その後、
1分子当たり少なくとも3個の官能基を有する多官能性カップリング剤を使用し
てこれらの複数の鎖を一緒に接合し、重合モノビニル置換芳香族成分の末端ブロ
ックを有するポリマー分子が形成されるようにする。これらのブロック共重合体
は、Phillips PetroleumからK−Resinという商標で市
販されている。
【0023】 成分Bのラジアルブロック共重合体は、さらに以下の事項を特徴とする。すな
わち、モノマーおよび開始剤を初回に添加しかつ共役ジエンを添加したことによ
って生成された、比較的分子量が大きいジブロックポリマー鎖における、重合モ
ノビニル置換芳香族化合物モノマーの含有量は、90重量%未満と計算され、好
ましくは80〜90重量%であり、より好ましくは84〜85重量%である。2
回目にモノマーおよび開始剤を添加しかつ共役ジエンを添加した結果生成された
、比較的分子量が小さいジブロックポリマー鎖における、重合したモノビニル置
換芳香族化合物モノマーの含有量は、46重量%よりも多く、好ましくは47〜
70重量%であり、より好ましくは49〜67重量%である。
【0024】 高分子量部分と低分子量部分(開始剤およびモノビニル置換芳香族化合物モノ
マーを1回目に添加したときと2回目に添加したときにそれぞれ得られた部分)
における、重合モノビニル置換芳香族化合物モノマーブロックの、計算された数
平均分子量の比率は3〜7であり、好ましくは3.5〜4.8である。高分子量
部分と低分子量部分の、モノビニル置換芳香族化合物−ジエンブロック全体の、
計算された数平均分子量の比率はそれぞれ4.5未満であり、好ましくは2〜4
であり、より好ましくは2.5〜3.3である。
【0025】 この共重合体が有するモノビニル置換芳香族化合物含有量の全重量パーセント
は、65〜80重量%の範囲内であり、より好ましくは75〜77重量%であり
、最も好ましくは約76重量%である。
【0026】 前述のように、非弾性スチレン樹脂は、線状ジブロック共重合体および/また
はトリブロック共重合体でよく、テーパブロック共重合体、ならびに前述の共重
合体のいずれかの様々な混合物でもよい。
【0027】 これらのテーパブロック共重合体は、ビニル芳香族モノマーと共役ジエンモノ
マーから誘導され、当技術分野では周知である。好ましいビニル芳香族モノマー
はスチレンであり、好ましい共役ジエンモノマーは1,3−ブタジエンである。
このタイプの共重合体は、一般に、約60重量%〜約95重量%の重合ビニル芳
香族モノマーと、約40重量%〜約5重量%の重合共役ジエンモノマーを含む。
【0028】 当業者なら、「テーパ(tapering)」の概念を理解するであろう。さ
らに、テーパポリマーまたはテーパ共重合体を実現するための技法も当技術分野
では周知である。テーパポリマーに関する参考文献の例は、米国特許第4,94
8,832号、第4,939,207号、第4,918,145号、第4,91
4,248号、第4,913,971号、および第4,116,917号であり
、その全てを参照により本明細書に組み込む。
【0029】 テーパブロック共重合体のビニル芳香族ポリマーは、ランダムな構造単位とブ
ロック構造単位の両方を含む形のものであり、これらのランダム構造単位とブロ
ック構造単位との重量比が通常は約1.5:1〜約4:1の範囲にあることが好
ましく、約2.5:1〜約3:1の範囲内にあることがより好ましい。このタイ
プの適切な材料のいくつかは、分子量が約10,000〜約30,000のビニ
ル芳香族ポリマーのブロックと、それに続く分子量が約25,000〜約65,
000の重合共役ジエンのブロックを含有し、このブロック自体は、分子量が約
30,000〜約80,000のビニル芳香族−共役ジエンポリマーのランダム
ブロック(例えばスチレン−ブタジエンのランダムブロック)に結合する。この
ランダムブロックは、その反対側の端部で、通常は分子量が約30,000〜約
80,000である別のビニル芳香族ポリマーブロックに付着することができる
【0030】 いくつかの好ましい実施形態では、ブロック共重合体のA1ブロックは、スチ
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン、ビニルトルエン、ビニルキシ
レン、およびそのようなモノマーの組合せからなる群から選択されたモノマーか
ら誘導される。B1ブロックは、ブタジエン、イソプレン、エチレン、ブチレン
、1,3−ペンタジエン、2,3−ジメチルブタジエン、およびこれらの組合せ
からなる群から選択されたモノマーから誘導することが好ましい。また、テーパ
ブロック共重合体が複数タイプのA1ブロックおよび/またはB1ブロックを含有
できるということも可能である。
【0031】 上述の分子量の範囲内に含まれるテーパ線状スチレン−ブタジエン−スチレン
(SBS)「トリブロック」共重合体が、本発明での使用に特に適している。そ
のような材料の例には、Fina Oil and Chemical Com
panyから入手可能な市販品、FINACLEAR(商標)520およびFI
NACLEAR(商標)530が含まれる。
【0032】 本発明の組成物は、成分Cとして、ポリスチレン−ポリブタジエン(SBR)
、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリブタジエン、およびポリスチレン−ポリブ
タジエン−ポリスチレン(SBR)と、前述のものの混合物からなる群から選択
された弾性スチレン系ブロック共重合体も含有する。この共重合体の重量平均分
子量は、典型的な場合、約50,000〜約300,000の範囲にある。適切
な共重合体は、Shell Chemical CompanyからKRATO
Nという商標で市販されており、例えばD1101およびD1102が含まれ、
またDexco CompanyからVECTORという商標で市販されており
、例えばグレード2518が含まれる。
【0033】 いくつかの好ましい実施形態で、本発明の熱可塑性組成物は、任意選択でホモ
ポリスチレン樹脂を含む以外はその他の熱可塑性樹脂を実質上含まないことが、
明らかにされるはずである。この組成物が実質上含むべきではないその他の熱可
塑性樹脂には、ポリアミド樹脂、耐衝撃性ポリスチレン樹脂、ポリエステル樹脂
、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリフェニ
レンスルフィド樹脂、およびポリエーテルイミド樹脂、ならびにその他の熱可塑
性樹脂の様々な混合物が含まれる。「実質上含まない」とは、組成物がその他の
熱可塑性樹脂を、この組成物の全重量に対して5重量%未満含有し、好ましくは
同じく3重量%未満含有し、より好ましくは同じく1重量%未満含有し、最も好
ましくはその他の熱可塑性樹脂が本質的に無いことを意味する。
【0034】 本発明の熱可塑性組成物は、以下の添加剤、すなわち安定剤、染料、および顔
料のいずれかを含むことができる。
【0035】 様々な成分の適切なレベルは、製品の最終用途や所望の衝撃強さのレベル、存
在するその他の成分の特定のタイプやおよび特性など、いくつかのファクタに依
存する。
【0036】 好ましい実施形態では、本発明は、組成物全体の重量に対してポリ(フェニレ
ンエーテル)樹脂を少なくとも約50重量%、好ましくは少なくとも約60重量
と、結晶ポリスチレン樹脂を含む非弾性スチレン樹脂を約49重量%、好ましく
は約39重量%〜約1重量%と、不飽和弾性スチレン系ブロック共重合体を約1
重量%〜約10重量%、好ましくは約5重量含む半透明熱可塑性組成物であって
、約350nmから約700nmの間の光透過率のパーセンテージが、厚さ0.
125インチ(約3.18mm)で測定した場合に入射光の少なくとも28%で
ある組成物を含む。
【0037】 本発明の組成物は、これらの材料と、形成に望ましい任意の追加の添加剤との
均質混合を含む、様々な方法によって調製することができる。好ましい手順には
溶融ブレンドが含まれるが、溶液ブレンドも可能である。商用のポリマー処理設
備では溶融ブレンド装置が利用可能であるので、一般に溶融処理手順が好ましい
。そのような溶融配合法で使用される装置の例には、同方向回転式および逆転式
押出機、一軸スクリュー押出機、ディスクパック処理装置、および様々なその他
のタイプの押出装置が含まれる。本発明の方法での溶融温度は、スチレン−ブタ
ジエン共重合体の過剰な劣化とゲル形成を避けるため、最低限に抑えられること
が好ましい。溶融温度は約200℃から約330℃の間に維持することが望まし
いが、処理装置内の樹脂の滞留時間が短く保たれるならば、より高い温度を使用
することができる。ある場合には、配合された材料は、ダイの小さい出口孔を通
って押出機から出ていき、得られた溶融樹脂のストランドは、このストランドを
水浴に通すことによって冷却される。冷却されたストランドは、小さいペレット
に細断されて包装され、さらに処理される。
【0038】 ゲル含有量が少ない滑らかな表面の組成物を得るには、PPEの物理的な形お
よびサイズが重要である。PPEの粒度が増大するにつれ、配合装置内の剪断加
熱が増大し、スチレン−ブタジエン共重合体が劣化して架橋するようになる。架
橋した材料は、押し出された組成物シートの表面に、容認できないゲルとして現
れる可能性がある。ゲルの形成を最小限に抑えるため、本発明の方法ではPPE
粉末を使用することが好ましい。粉末とは、PPEの粒度が、このPPEの少な
くとも80重量%が3000ミクロンの篩を通過するものであり、より好ましく
は少なくとも90重量%が2000ミクロンの篩を通過するものであることを意
味する。典型的な場合、本発明で使用するPPEは、反応重合媒質、例えばトル
エンから、非溶媒、例えばメタノールで沈澱させた後に収集したままの形である
【0039】 本明細書で述べた方法によって作製された熱可塑性組成物は、本発明の別の実
施形態であることが明らかにされるべきである。また、本明細書で述べた熱可塑
性組成物から形成された物品も本発明の別の実施形態であることが明らかにされ
るべきである。
【0040】 引用した全ての特許を参照により本明細書に組み込む。
【0041】 本発明について、以下の実施例によりさらに例示する。
【0042】 (実験) 実施例では以下の材料を使用した。
【0043】 PPE:25℃のトルエン中で測定した固有粘度が0.33ml/gまたは0
.46ml/gであり、濃度が100ml当たり0.6gであるポリ(2,6−
ジメチル−1,4−フェニレンエーテル) F−530:Finaclear 530:ポリスチレンとポリブタジエンの
テーパブロック共重合体であって、全スチレン含有量が約75重量%であり、F
ina Oil Companyから市販されているもの PS:BASFおよびChevronからそれぞれグレード1800Pおよび
EB3300として入手可能な結晶ポリスチレン樹脂 D−1102:ShellからKraton D1102として入手可能な、
ポリスチレン−ポリブタジエンとポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン
との市販の混合物 D−1101:ShellからKraton D1101として入手可能な、
ポリスチレン−ポリブタジエンとポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン
との市販の混合物 V−2518:DexcoからVector V−2518として入手可能な
、市販のポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン G−1650:ShellからKraton G1650として入手可能な、
市販のポリスチレン−ポリ(エチレンブタレン)−ポリスチレン G−1651:ShellからKraton G1651として入手可能な、
市販のポリスチレン−ポリ(エチレンブタレン)−ポリスチレン 二軸スクリュー押出機の長さ全体にわたってその温度を約280℃から約31
0℃の間に設定し、これらの成分を、以下の表に示す重量比で配合した。スクリ
ュー速度は300rpmであり、押出量は1時間当たり10kgであった。全て
の成分を押出機のスロートに供給した。押出機から出て来るストランドをペレッ
ト状にし、約110℃で約3時間乾燥した。乾燥したペレットを射出成形して標
準のASTM試験片にし、物理的性質を測定した。約350nm〜約700nm
の間の光透過率のパーセンテージを、厚さ0.125インチ(約3.18mm)
で測定した。
【0044】
【表1】
【0045】 表1の試料の特性試験では、PPEと、非弾性スチレン系樹脂と、不飽和弾性
スチレン系ブロック共重合体との組成物であって、約350nmから約700n
mの間の光透過率のパーセンテージが、厚さ0.125インチ(約3.18mm
)で測定したときに入射光の少なくとも28%である組成物を得るための、意外
な結果の一部を示す。例えば、試料4、9〜12、17は、本発明の組成物を示
す。試料1〜3と試料4を比較すると、所望の最小限の程度の光透過率をもたら
すのに有効な量のPPEを含有していない組成物が示されている。
【0046】 飽和弾性スチレン系ブロック共重合体を含有する試料13〜16は、所望の程
度の光透過率(すなわち少なくとも28%)をもたらさない。不飽和(すなわち
ポリブタジエン)弾性ブロック共重合体を含有する組成物が所望の程度の光透過
率をもたらし、さらに、飽和(すなわちポリ(エチレンブチレン))弾性ブロッ
ク共重合体を含有する組成物が、不飽和ブロック共重合体を含有する組成物より
も著しく低い程度の光透過率を有するということは、いずれも意外なことである
。さらに、有効な量よりも少ない量のPPEを含有する組成物も、その光透過率
は所望の程度にはない。非弾性スチレン系樹脂、例えばスチレン含有量が少なく
とも約50重量%であるスチレン−ブタジエンブロック共重合体を含有する試料
の加工性は、非弾性スチレン系樹脂を含有しない試料に勝るものであることに留
意されたい。
【0047】 前述の実施例は、本発明の特定の実施形態を例示するために述べたものであり
、その範囲を限定するものではない。本発明は、この組成物からの物品、ならび
に本明細書で述べた組成物および物品の形成方法を含むことが、明らかにされる
べきである。当業者には、請求項に記載される発明の範囲内の追加の実施形態お
よび利点が明らかにされよう。
【図面の簡単な説明】
該当なし。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年12月19日(2000.12.19)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ヴェンドン、マーク ヴィクター アメリカ合衆国 12193 ニューヨーク州 ウエスターロ ポスト オフィス ボッ クス 191 Fターム(参考) 4J002 BC032 BP013 BP014 CH071 GG01

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 約350nmから約700nmの間の光透過率が、厚さ0.
    125インチ(約3.18mm)で測定した場合に入射光の少なくとも28%で
    ある半透明熱可塑性組成物であって、 a)ポリ(フェニレンエーテル)樹脂、 b)非弾性スチレン系樹脂が、ホモポリスチレンと、ブタジエンおよびスチレ
    ンのラジアルブロック共重合体であって当該共重合体のスチレン含有量が当該共
    重合体の重量に対して少なくとも50重量%であるラジアルブロック共重合体と
    、ブタジエンおよびスチレンのテーパブロック共重合体であって当該共重合体の
    スチレン含有量が当該共重合体の重量に対して少なくとも50重量%であるテー
    パブロック共重合体と、前述のものの混合物とからなる群から選択されること、
    および c)弾性スチレン系ブロック共重合体が、ポリスチレン−ポリブタジエン(S
    BR)と、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリブタジエンと、ポリスチレン−ポ
    リブタジエン−ポリスチレン(SBR)と、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリ
    ブタジエン−ポリ(α−メチルスチレン)と、前述のものの混合物とからなる群
    から選択されること を含む組成物。
  2. 【請求項2】 非弾性スチレン系樹脂のスチレン含有量が、共重合体の重量
    に対して約65重量%から約80重量%の間である請求項1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 ポリ(フェニレンエーテル)樹脂が、組成物全体の重量に対
    して少なくとも約50重量%の量で存在する請求項1に記載の組成物。
  4. 【請求項4】 ポリ(フェニレンエーテル)樹脂が、組成物全体の重量に対
    して少なくとも約60重量%の量で存在する請求項1に記載の組成物。
  5. 【請求項5】 非弾性スチレン系樹脂のスチレン含有量が、ラジアルブロッ
    ク共重合体の重量に対して約75重量%〜約77重量%である請求項1に記載の
    組成物。
  6. 【請求項6】 非弾性スチレン系樹脂において、ブタジエンブロックの長さ
    および構造が、可視光の波長よりも小さいブタジエンドメインを形成する請求項
    1に記載の組成物。
  7. 【請求項7】 非弾性スチレン系樹脂が結晶ポリスチレン樹脂である請求項
    1に記載の組成物。
  8. 【請求項8】 安定剤、染料、顔料、鉱油、およびこれらの混合物からなる
    群から選択された少なくとも1種の添加剤をさらに含む請求項1に記載の組成物
  9. 【請求項9】 組成物が、ポリアミド樹脂、耐衝撃性ポリスチレン樹脂、ポ
    リエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアリレート樹
    脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、およびこれらの
    混合物を実質上含まない請求項1に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の組成物から形成された物品。
  11. 【請求項11】 約350nmから約700nmの間の光透過率が、厚さ0
    .125インチ(約3.18mm)で測定した場合に入射光の少なくとも28%
    である半透明熱可塑性組成物であって、本質的に、 a)ポリ(フェニレンエーテル)樹脂、 b)非弾性スチレン系樹脂が、ホモポリスチレンと、ブタジエンおよびスチレ
    ンのラジアルブロック共重合体であって当該共重合体のスチレン含有量が当該共
    重合体の重量に対して少なくとも50重量%であるラジアルブロック共重合体と
    、ブタジエンおよびスチレンのテーパブロック共重合体であって当該共重合体の
    スチレン含有量が当該共重合体の重量に対して少なくとも50重量%であるテー
    パブロック共重合体と、前述のものの混合物とからなる群から選択されること、
    および c)弾性スチレン系ブロック共重合体が、ポリスチレン−ポリブタジエン(S
    BR)と、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリブタジエンと、ポリスチレン−ポ
    リブタジエン−ポリスチレン(SBR)と、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリ
    ブタジエン−ポリ(α−メチルスチレン)と、前述のものの混合物とからなる群
    から選択されること からなる組成物。
  12. 【請求項12】 約350nmから約700nmの間の光透過率が、厚さ0
    .125インチ(約3.18mm)で測定した場合に入射光の少なくとも28%
    である、半透明熱可塑性樹脂を形成する方法であって、 a)ポリ(フェニレンエーテル)樹脂、 b)非弾性スチレン系樹脂が、ホモポリスチレン樹脂と、ブタジエンおよびス
    チレンのラジアルブロック共重合体であって当該共重合体のスチレン含有量が当
    該共重合体の重量に対して少なくとも50重量%であるラジアルブロック共重合
    体と、ブタジエンおよびスチレンのテーパブロック共重合体であって当該共重合
    体のスチレン含有量が当該共重合体の重量に対して少なくとも50重量%である
    テーパブロック共重合体と、前述のものの混合物とからなる群から選択されるこ
    と、および c)弾性スチレン系ブロック共重合体が、ポリスチレン−ポリブタジエン(S
    BR)と、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリブタジエンと、ポリスチレン−ポ
    リブタジエン−ポリスチレン(SBR)と、ポリ(α−メチルスチレン)−ポリ
    ブタジエン−ポリ(α−メチルスチレン)と、前述のものの混合物とからなる群
    から選択されること を溶融混合することを含む方法。
  13. 【請求項13】 約350nmから約700nmの間の光透過率が、厚さ0
    .125インチ(約3.18mm)で測定した場合に入射光の少なくとも28%
    である、半透明熱可塑性樹脂を形成する方法であって、ポリ(フェニレンエーテ
    ル)樹脂と、非弾性スチレン系樹脂と、弾性不飽和スチレン系ブロック共重合体
    とを溶融混合することを含み、当該組成物中のゴム状のドメインが可視光の波長
    よりも小さいものである方法。
  14. 【請求項14】 約350nmから約700nmの間の光透過率が、厚さ0
    .125インチ(約3.18mm)で測定した場合に入射光の少なくとも28%
    である半透明熱可塑性組成物であって、ポリ(フェニレンエーテル)樹脂と、非
    弾性スチレン系樹脂と、弾性不飽和スチレン系ブロック共重合体を、当該組成物
    全体の重量に対して少なくとも約50重量%含む組成物。
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