JP2016501297A - ポリ(フェニレンエーテル)物品および組成物 - Google Patents

ポリ(フェニレンエーテル)物品および組成物 Download PDF

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Abstract

食品包装、フードサービスおよび健康産業において有用な物品は、それぞれ特定量のポリ(フェニレンエーテル)と、アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとのラジアルブロックコポリマーと、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーと、水素化テルペン樹脂と、ベンゾインと、の溶融混合により調製される組成物から形成される。該組成物によって、物品には、光学的透明性、耐熱性および耐衝撃性が提供される。【選択図】なし

Description

ポリ(フェニレンエーテル)とスチレン系ブロックコポリマーとを含む組成物は既知であり、いずれかの樹脂タイプ単独に比べて、特性が向上していることで評価されている。例えば、Lauchlanらの米国特許第3,660,531号には、「ポリフェニレンオキシド樹脂」とスチレン−ブタジエンブロックコポリマーとのブレンドが記載されており、低温溶融加工性、高衝撃強度および高曲げ強度の有用な組み合わせを示すことが教示されている。別の例として、Shirakiらの米国特許第5,234,994号には、「ポリフェニレンエーテル」と、ポリスチレンと、ビニル芳香族炭化水素および共役ジエンのブロックコポリマーと、のブレンドが記載されている。このブレンドでは、透明性、耐衝撃性、表面硬度、耐熱性および光沢が向上することが記載されている。さらに別の例として、Adedejiらの米国特許第6,274,670号には、「ポリフェニレンエーテル樹脂」と、非エラストマースチレン系樹脂と、不飽和エラストマースチレン系ブロックコポリマーと、のブレンドが記載されている。該非エラストマースチレン系樹脂が、スチレン含有量が少なくとも50質量%のスチレン−ブタジエンブロックコポリマーの場合、この組成物は半透明であり、加工性が向上する。
これらの進歩にもかかわらず、光学的特性を実質的に維持しながら、耐熱性とノッチ付アイゾッド衝撃強度が向上したポリ(フェニレンエーテル)組成物が求められている。また特に、食品包装、フードサービスおよび健康産業での使用を妨げる有機リン酸エステルなどの難燃剤を含まないこうした組成物も求められている。
一実施形態は、混合成分の合計質量に対して、ポリ(フェニレンエーテル)を44〜74.9質量%と;アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとのラジアルブロックコポリマーであって、ポリ(アルケニル芳香族)含有量がその質量に対して60〜70質量%であり、数平均分子量が50,000〜70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーを15〜30質量%と;ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がその質量に対して55〜80質量%のトリブロックコポリマーを7.5〜15質量%と;ASTM E28に準拠して測定した軟化点が145〜155℃の水素化テルペン樹脂を2.5〜7.5質量%と;ヒドロキシアセトン、アセトイン、アリルアルコール、ピナコール、2,3−ジフェニルブタン−2,3−ジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、ベンジルアルコール、1−フェニルエタノール、2−ヒドロキシアセトフェノン、ベンゾピナコール、ベンゾイン、ヒドロベンゾイン、2−ヒドロキシ−1−フェニル−2−p−トリル−エタノン、ベンズヒドロールおよびこれらの組み合わせから構成される群から選択されたヒドロキシ化合物を0.1〜2質量%と、を含む成分の溶融混合生成物を含む組成物であって、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まず、トリヒドロカルビルホスファイトを0.01質量%未満含む組成物を含有する物品である。
別の実施形態は、混合成分の合計質量に対して、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位、2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位またはこれらの組み合わせを含むポリ(フェニレンエーテル)を60〜70質量%と;スチレンとブタジエンとのラジアルブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がその質量に対して60〜70質量%であり、数平均分子量が50,000〜70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーを15〜25質量%と;ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がその質量に対して60〜75質量%のトリブロックコポリマーを7.5〜13質量%と;ASTM E28に準拠して測定した軟化点が145〜155℃の水素化テルペン樹脂を3〜7質量%と;ベンゾインを0.25〜1質量%と、を含む成分の溶融混合生成物を含む組成物であって、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まず、トリヒドロカルビルホスファイトを含まない組成物を含有する物品である。
別の実施形態は、混合成分の合計質量に対して、ポリ(フェニレンエーテル)を44〜74.9質量%と;アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとのラジアルブロックコポリマーであって、ポリ(アルケニル芳香族)含有量がその質量に対して60〜70質量%であり、数平均分子量が50,000〜70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーを15〜30質量%と;ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がその質量に対して55〜80質量%のトリブロックコポリマーを7.5〜15質量%と;ASTM E28に準拠して測定した軟化点が145〜155℃の水素化テルペン樹脂を2.5〜7.5質量%と;ヒドロキシアセトン、アセトイン、アリルアルコール、ピナコール、2,3−ジフェニルブタン−2,3−ジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、ベンジルアルコール、1−フェニルエタノール、2−ヒドロキシアセトフェノン、ベンゾピナコール、ベンゾイン、ヒドロベンゾイン、2−ヒドロキシ−1−フェニル−2−p−トリル−エタノン、ベンズヒドロールおよびこれらの組み合わせから構成される群から選択されたヒドロキシ化合物を0.1〜2質量%と、を含む成分の溶融混合生成物を含む組成物であって、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まず、トリヒドロカルビルホスファイトを0.01質量%未満含む組成物である。
これらおよびその他の実施形態について以下詳細に説明する。
本発明者らは、食品包装、フードサービスおよび健康産業での使用に適しており、高光線透過率、低ヘイズ、高耐熱性および高ノッチ付アイゾッド衝撃強度を示す物品は、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まず、それぞれ特定量のポリ(フェニレンエーテル)、ラジアルブロックコポリマー、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマー、水素化テルペン樹脂およびヒドロキシ化合物を含む組成物から調製できることを見出した。2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まないことによって、該物品は、人間と他の動物との接触により適したものになっている。
該組成物が示す改善された特性バランスとしては、ASTM D648−07に準拠し負荷1.82MPaで求めて120℃以上の、具体的には125℃以上の、より具体的には130℃以上の熱変形温度と;ASTM D256−08に準拠し温度23℃で求めて40J/m以上の、具体的には45J/m以上の、より具体的には50J/m以上のノッチ付アイゾッド衝撃強度が含まれ得る。一部の実施形態では、熱変形温度は120〜140℃であり、具体的には125〜140℃であり、より具体的には130〜140℃であり;ノッチ付アイゾッド衝撃強度は40〜60J/mであり、具体的には45〜60J/mであり、より具体的には50〜60J/mである。該組成物は、ASTM D1003−00に準拠し、温度23℃、3.2mm厚で測定して75%以上の、具体的には77%以上の、より具体的には79%以上の光線透過率と;同条件で測定して5%以下の、具体的には4.5%以下のヘイズ値と、を含む望ましい光学的特性を示し得る。一部の実施形態では、透過率は75〜83%であり、具体的には77〜83%であり、より具体的には75〜83%であり;ヘイズは3.5〜5%であり、具体的には3.5〜4.5%である。
一実施形態は、混合成分の合計質量に対して、ポリ(フェニレンエーテル)を44〜74.9質量%と;アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとのラジアルブロックコポリマーであって、ポリ(アルケニル芳香族)含有量がその質量に対して60〜70質量%であり、数平均分子量が50,000〜70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーを15〜30質量%と;ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がその質量に対して55〜80質量%のトリブロックコポリマーを7.5〜15質量%と;ASTM E28に準拠して測定した軟化点が145〜155℃の水素化テルペン樹脂を2.5〜7.5質量%と;ヒドロキシアセトン、アセトイン、アリルアルコール、ピナコール、2,3−ジフェニルブタン−2,3−ジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、ベンジルアルコール、1−フェニルエタノール、2−ヒドロキシアセトフェノン、ベンゾピナコール、ベンゾイン、ヒドロベンゾイン、2−ヒドロキシ−1−フェニル−2−p−トリル−エタノン、ベンズヒドロールおよびこれらの組み合わせから構成される群から選択されたヒドロキシ化合物を0.1〜2質量%と、を含む成分の溶融混合生成物を含む組成物であって、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まず、トリヒドロカルビルホスファイトを0.01質量%未満含む組成物を含有する物品である。
本物品は、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤、特に有機リン酸エステル難燃剤を含む組成物から調製された対応する物品と比較して、食品との接触、あるいは人間、コンパニオンアニマルまたは実験動物などの外表面との接触に適するという利点を有する。フードサービス産業において有用な物品としては、具体的には、フードサービストレー、フードサービスビン(食品貯蔵ビン、材料ビンおよびアセンブリ場所における容器を含む)、調理済み食品容器(暖かい調理済み食品および冷たい調理済み食品用の「クラムシェル」容器およびその他の容器を含む)、液タンク(ピッチャーを含む)、計量カップ、お玉および台所用具が挙げられる。健康産業において有用な物品としては、具体的には、医療機器の透明部品(例えば、加湿器のフェイスマスク)、供給装置の透明部品(例えば、薬供給装置の部品、液供給装置の部品および栄養供給装置の部品)、診断装置の透明部品(例えば、超音波装置用の部品、X線コンピューター断層撮影装置用の部品および心拍数モニター用の部品)、固形物容器(例えば、ピル容器)および液体容器(例えば、液体薬容器)が挙げられる。動物ケア産業において有用な物品としては、具体的には、動物ケージ、水ボウル、餌入れ、および動物玩具が挙げられる。この物品は人間用の玩具であってもよい。この物品は、窓あるいはその透明部または半透明部であってもよい。産業用および家庭用電化製品の部品として有用な物品としては、具体的には、冷蔵庫ドアラック、冷蔵庫トレーとビン、およびフロントローディング式洗濯機のドアパネルが挙げられる。
該物品の形成に使用される組成物は、以下に説明するそれぞれ特定量の特定成分の溶融混合によって調製される。溶融混合は、リボンブレンダー、ヘンシェル(Henschel)ミキサー、バンバリ(Banbury)ミキサー、ドラムタンブラー、単軸押出機、二軸押出機、多軸押出機、共混練機などの一般的な装置を用いて行える。例えば、本組成物は、温度が260〜310℃の、具体的には270〜300℃の二軸押出機内で成分を溶融混合することによって調製できる。
該組成物からの物品の好適な形成方法としては、単層および複層シート押出、射出成形、ブロー成形、フィルム押出、異型押出、引抜、圧縮成形、熱成形、圧力成形、ハイドロホーミング、真空成形などが挙げられる。これらの物品製造法の組み合わせも使用できる。一部の実施形態では、該物品は、バレル温度を250〜320℃、具体的には260〜310℃とし、型温度を50〜110℃、具体的には70〜100℃とした射出成形で形成される。一部の実施形態では、該物品は、押出と熱成形を含むプロセスで形成される。
溶融混合されて該組成物を調製する成分は、ポリ(フェニレンエーテル)を含む。好適なポリ(フェニレンエーテル)としては、下式の繰り返し構造単位を含むものが挙げられる:
Figure 2016501297
式中、Zは、それぞれ独立にハロゲン、ヒドロカルビル基が第三級ヒドロカルビルではない未置換または置換C−C12ヒドロカルビル、C−C12ヒドロカルビルチオ、C−C12ヒドロカルビルオキシ、あるいは少なくとも2つの炭素原子がハロゲン原子と酸素原子を分離しているC−C12ハロヒドロカルビルオキシであり;Zは、それぞれ独立に水素、ハロゲン、ヒドロカルビル基が第三級ヒドロカルビルではない未置換または置換C−C12ヒドロカルビル、C−C12ヒドロカルビルチオ、C−C12ヒドロカルビルオキシ、あるいは少なくとも2つの炭素原子がハロゲン原子と酸素原子を分離しているC−C12ハロヒドロカルビルオキシである。本明細書での「ヒドロカルビル」は、単独であるいは別の用語の接頭辞、接尾辞またはフラグメントとして使用されたとしても、炭素と水素だけを含む残基を指す。該残基は、脂肪族または芳香族、直鎖、環式、二環式、分枝鎖、飽和あるいは不飽和であってもよい。それはまた、脂肪族、芳香族、直鎖、環式、二環式、分枝鎖、飽和および不飽和の炭化水素部分の組み合わせを含んでいてもよい。しかしながら、該ヒドロカルビル残基が置換であると記載された場合、それは任意に、置換残基の炭素と水素員上にヘテロ原子を含んでいてもよい。従って、置換であると特定的に記載された場合、該ヒドロカルビル残基は、1個または複数個のカルボニル基、アミノ基、水酸基などを含んでいてもよく、あるいはヒドロカルビル残基の骨格内にヘテロ原子を含んでいてもよい。一例として、Zは、末端の3,5−ジメチル−1,4−フェニル基と酸化重合触媒のジ−n−ブチルアミン成分との反応で形成されたジ−n−ブチルアミノメチル基であり得る。
一部の実施形態では、該ポリ(フェニレンエーテル)の固有粘度は、25℃のクロロホルム中、ウベローデ粘度計で測定して、0.25〜1dL/gである。この範囲内で、ポリ(フェニレンエーテル)の固有粘度は、0.3〜0.65dL/gであり得、より具体的には0.35〜0.5dL/gであり得、さらにより具体的には0.4〜0.5dL/gであり得る。
一部の実施形態では、該ポリ(フェニレンエーテル)は、組み込まれたジフェノキノン残基を本質的に含まない。この文脈において、「本質的に含まない」とは、ジフェノキノンの残基を含むポリ(フェニレンエーテル)分子が1質量%未満であることを意味する。Hayの米国特許第3,306,874号に記載されているように、一価フェノールの酸化重合によるポリ(フェニレンエーテル)の合成では、所望のポリ(フェニレンエーテル)だけでなく、ジフェノキノンも副生成物として生成される。例えば、一価フェノールが2,6−ジメチルフェノールの場合、3,3’,5,5’−テトラメチルジフェノキノンが生成される。該ジフェノキノンは典型的には、該重合反応混合物を加熱して末端または内部ジフェノキノン残基を含むポリ(フェニレンエーテル)を生成することによって、ポリ(フェニレンエーテル)内に「再平衡される」(すなわち、ジフェノキノンがポリ(フェニレンエーテル)構造内に取り込まれる)。例えば、ポリ(フェニレンエーテル)を2,6−ジメチルフェノールの酸化重合で調製してポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と3,3’,5,5’−テトラメチルジフェノキノンを生成する場合、反応混合物の再平衡によって、取り込まれたジフェノキノンの末端および内部残基を有するポリ(フェニレンエーテル)が生成され得る。しかしながら、こうした再平衡によって、ポリ(フェニレンエーテル)の分子量が低減する。従って、より高分子量のポリ(フェニレンエーテル)が望ましい場合、ジフェノキノンをポリ(フェニレンエーテル)鎖内に再平衡させずに、ポリ(フェニレンエーテル)から分離することが有用であり得る。こうした分離は、例えば、ポリ(フェニレンエーテル)は不溶だがジフェノキノンは可溶の溶媒または溶媒混合物に、ポリ(フェニレンエーテル)を沈殿させることによって実現される。例えば、トルエン中の2,6−ジメチルフェノールの酸化重合によってポリ(フェニレンエーテル)を調製して、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)と3,3’,5,5’−テトラメチルジフェノキノンとを含むトルエン溶液を生成する場合、ジフェノキノンを本質的に含まないポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)は、該トルエン溶液1容積とメタノールまたはメタノール/水混合物1〜4容積とを混合することによって得られる。あるいは、酸化重合中に生成されるジフェノキノン副生成物の量は、(例えば、10質量%未満の一価フェノールの存在下で酸化重合を開始し、少なくとも50分の間に少なくとも95質量%の一価フェノールを添加することによって)最小化でき、およびまたは、ポリ(フェニレンエーテル)鎖内へのジフェノキノンの再平衡は、(例えば、酸化重合終了後200分以内にポリ(フェニレンエーテル)を単離することによって)最小化できる。これらの方法は、Delsmanらの米国特許出願公報第2009/0211967A1号に記載されている。トルエン中のジフェノキノンの温度依存性溶解度を利用する代替方法では、ジフェノキノンとポリ(フェニレンエーテル)とを含むトルエン溶液の温度を、ジフェノキノンはほとんど不溶だがポリ(フェニレンエーテル)は可溶である約25℃に調整して、不溶のジフェノキノンを固液分離(例えばろ過)によって除去できる。
一部の実施形態では、該ポリ(フェニレンエーテル)は、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位、2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位またはこれらの組み合わせを含む。一部の実施形態では、ポリ(フェニレンエーテル)は、ポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を含む。一部の実施形態では、ポリ(フェニレンエーテル)は、25℃のクロロホルム中で測定した固有粘度が0.3〜0.65dL/gの、より具体的には0.35〜0.5dL/gの、さらにより具体的には0.4〜0.5dL/gのポリ(2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル)を含む。
ポリ(フェニレンエーテル)は、典型的にはヒドロキシ基に対してオルト位置に存在するアミノアルキル含有末端基(類)を有する分子を含んでいてもよい。また、テトラメチルジフェノキノン(TMDQ)副生成物が存在する2,6−ジメチルフェノール含有反応混合物からから典型的に得られるTMDQ末端基類が存在することも多い。ポリ(フェニレンエーテル)は、ホモポリマー、コポリマー、グラフトコポリマー、イオノマー、ブロックコポリマー、あるいはこれらの組合せの形態であってもよい。一部の実施形態では、該組成物は、0.5質量%以下(すなわち、0〜0.5質量%)のポリ(フェニレンエーテル)−ポリシロキサンブロックコポリマーを含む。この限度内で、ポリ(フェニレンエーテル)−ポリシロキサンブロックコポリマーの最大量は0.1質量%であり得る。一部の実施形態では、該組成物は、ポリ(フェニレンエーテル)−ポリシロキサンブロックコポリマーを含まない。
他の成分と溶融混合されて該組成物を形成するポリ(フェニレンエーテル)の量は、組成物の合計質量(溶融混合されて該組成物を形成する成分の合計質量に等しい)に対して、44〜74.9質量%である。この範囲内で、ポリ(フェニレンエーテル)の量は55〜72質量%であってもよく、具体的には60〜70質量%であってもよい。
溶融混合されて該組成物を調製する成分は、ポリ(フェニレンエーテル)に加えて、アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとのラジアルブロックコポリマーを含む。本明細書での「ラジアルブロックコポリマー」は、ポリ(共役ジエン)ブロックと、ポリ(アルケニル芳香族)ブロックと、該ラジアルブロックコポリマーの分岐点または半径として作用するカップリング剤の残基と、を含む分枝ポリマーを指す。より具体的には、ラジアルブロックコポリマー構造では、ポリ(共役ジエン)ポリマーの通常は3個以上の複数鎖はそれぞれ、一方の端末でカップリング剤の残基に共有結合し、他方の端末でポリ(アルケニル芳香族)のブロックに共有結合している。一部の実施形態では、該ラジアルブロックコポリマーは、ポリ(共役ジエン)ブロックと、ポリ(アルケニル芳香族)ブロックと、カップリング剤の残基と、からなる。例えば、ラジアルブロックコポリマーは、他の重合性モノマーから誘導された残基を含まないものであり得る。
ラジアルブロックコポリマーの形成に用いられるアルケニル芳香族モノマーは、下記の構造を有し得る:
Figure 2016501297
式中、RとRは、それぞれ独立に水素原子、C−Cアルキル基またはC−Cアルケニル基を表わし;RとRは、それぞれ独立に水素原子、C−Cアルキル基、塩素原子または臭素原子を表わし;R〜Rは、それぞれ独立に水素原子、C−Cアルキル基またはC−Cアルケニル基を表わし;あるいはRとRは、中央の芳香環と共にナフチル基を形成し、あるいはRとRは、中央の芳香環と共にナフチル基を形成する。好適なアルケニル芳香族モノマーとしては、例えば、スチレン、p−クロロスチレンなどのクロロスチレン、α−メチルスチレンやp−メチルスチレンなどのメチルスチレン、およびこれらの組み合わせが挙げられる。一部の実施形態では、アルケニル芳香族モノマーはスチレンである。
ラジアルブロックコポリマーの形成に用いられる共役ジエンは、例えば、1,3−ブタジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2−クロロ−1,3−ブタジエン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエンおよびこれらの組み合わせであってもよい。一部の実施形態では、共役ジエンは1,3−ブタジエンである。一部の実施形態では、共役ジエンは2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレン)である。
該カップリング剤は、少なくとも3つのブロックコポリマーを結合できる任意の化合物であってもよい。こうした化合物の例としては、マルチビニル芳香族化合物、マルチエポキシド化合物(エポキシ化大豆油を含む)、マルチイソシアネート化合物、マルチイミン化合物、マルチアルデヒド化合物、マルチケトン化合物、マルチハライド化合物、マルチ無水物化合物、マルチエステル化合物およびこれらの組み合わせが挙げられる。カップリング剤の量は、典型的には、ラジアルブロックコポリマーの質量に対して0.1〜1質量%である。
一部の実施形態では、ラジアルブロックコポリマーは、その質量に対して、55〜70質量%の、具体的には60〜70質量%の、より具体的には65〜70質量%のポリ(アルケニル芳香族)を含む。ポリ(アルケニル芳香族)含有量は、プロトン核磁気共鳴分光法(H NMR)で求められる。
一部の実施形態では、ラジアルブロックコポリマーの数平均分子量は50,000〜70,000原子質量単位である。この範囲内で、数平均分子量は57,000〜67,000原子質量単位であってもよい。一部の実施形態では、ラジアルブロックコポリマーの質量平均分子量は、130,000〜170,000原子質量単位であり、具体的には140,000〜160,000原子質量単位である。一部の実施形態では、ラジアルブロックコポリマーの多分散度(質量平均分子量÷数平均分子量)は1.94〜2.98である。
分子量特性を決定するゲル透過クロマトグラフィ法は、以下のように行う。ブロックコポリマーのサンプル20mgを0.2質量部のトルエン(フローマーカーとして)を含むクロロホルム20mLに溶解させる。ブロックコポリマー溶解後、254nmを検出波長とするゲル透過クロマトグラフィでサンプルを分析できる。クロマトグラフィ装置としては、PLゲル5μm×10Åカラム、PLゲル5μm×10Åカラム、および500Å Styragel充填プレカラムが装備されたHewlett Packard HPLC1100シリーズクロマトグラフが挙げられる。分析の間、カラムの温度を35℃に維持する。注入量は75μLであり、注入サンプルは、0.45μm「グリーンバンド(greenband)」フィルターで事前にろ過する。溶離液はクロロホルムであり、実行時間は16分である。ポリスチレン分子量範囲が2,000〜1,000,000原子質量単位(AMU)のデータを用いて、ブロックコポリマーの数平均分子量と質量平均分子量を算出する。分析値は、Polymer Laboratories Easivial Standards Part No.PL12541Aなどの単分散ポリスチレン校正標準を用いて校正する。
一部の実施形態では、ラジアルブロックコポリマーは水素化されていない(すなわち、「未水素化」である)。具体的には、該共役ジエンの重合で得られたポリ(共役ジエン)ブロック中の残留脂肪族不飽和は、水素化によって低減されていない。
一部の実施形態では、該ラジアルブロックコポリマーは、その中の脂肪族炭素−炭素二重結合の総数の5%未満が架橋している。具体的には、該ラジアルブロックコポリマーは、異なるラジアルブロックコポリマー分子のポリ(共役ジエン)ブロック間に共有架橋を形成する放射または化学物質による処理によって意図的に架橋されていない。
ラジアルブロックコポリマーの調製方法は当分野で既知であり、例えば、Zelinskiらの米国特許第3,281,383号、Kitchenらの同第3,639,517号、Biらの同第4,180,530号およびAhmedらの同第6,127,487号に記載の方法が挙げられる。また、ラジアルブロックコポリマーは、Chevron Phillips Chemical社からK−RESIN(KK38、KR01、KR03およびKR05を含む)として市販されてもいる。
一部の実施形態では、該ラジアルブロックコポリマーのポリスチレン含有量は65〜70質量%であり、ポリブタジエン含有量は29〜35質量%であり、数平均分子量は57,000〜67,000原子質量単位であり、質量平均分子量は130,000〜170,000原子質量単位であり、多分散度(質量平均分子量÷数平均分子量)は1.94〜2.98である。一部の実施形態では、このラジアルブロックコポリマーは、第1の数平均分子量を有する第1のポリスチレンブロックと、第1の数平均分子量の少なくとも2倍の第2の数平均分子量を有する第2のポリスチレンブロックと、を含む。この段落に記載のラジアルブロックコポリマーは、Kitchenらの米国特許第3,281,383号の方法に従って調製できる。一部の実施形態では、ラジアルブロックコポリマーにおけるブタジエンの1,4−付加物残基は20〜30質量%であり、1,2−付加物残基は2〜12質量%であり、1,4−付加物と1,2−付加物との比は2.5:1〜5:1である。ラジアルブロックコポリマーの一部の実施形態では、ブタジエンの1,4−付加物残基中、シス二重結合とトランス二重結合との比は1:1〜2:1である。ブタジエンの1,2−付加物残基と同1,4−付加物残基の質量%および同1,4−付加物残基中のシス二重結合とトランス二重結合との比は、H NMRで求められる。この段落に記載のラジアルブロックコポリマーの好適な例は、Chevron Phillips社のK−RESIN KK38であり、そのポリスチレン含有量は約68質量%であり、ポリブタジエン含有量は約32質量%であり、数平均分子量は約63,000であり、質量平均分子量は約149,000であり、多分散度は約2.4であり、メルトフローレートは、ASTM D1238−10に準拠し、温度200℃、荷重5kgで測定して、約9g/10分である。K−RESIN KK38におけるブタジエンの1,4−付加物残基は約25質量%であり、同1,2−付加物残基は約7質量%であり、1,4−付加物と1,2−付加物との比は約3.6:1に相当する。ブタジエンの1,4−付加物残基中、シス二重結合とトランス二重結合との比は約1.4:1である。
他の成分と溶融混合されて該組成物を形成するラジアルブロックコポリマーの量は、組成物の合計質量(溶融混合されて該組成物を形成する成分の合計質量に等しい)に対して、15〜30質量%である。この範囲内で、ラジアルブロックコポリマーの量は、15〜25質量%であってもよく、具体的には17〜23質量%であってもよい。
溶融混合されて該組成物を調製する成分は、ポリ(フェニレンエーテル)とラジアルブロックコポリマーに加えて、ポリスチレン含有量がトリブロックコポリマーの質量に対して55〜80質量%のポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーを含む。55〜80質量%の範囲内で、ポリスチレン含有量は60〜75質量%であってもよい。
ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリ(エチレン−ブチレン)ブロックは、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリブタジエンブロックの水素化から誘導される。
一部の実施形態では、該ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーは、スチレンとブタジエン以外のモノマーの残基を含まない。これらの実施形態では、トリブロックコポリマーは、これらあるいは他の任意のモノマーから形成されたグラフトを含まない。また、トリブロックコポリマーは炭素原子と水素原子からなり、従ってヘテロ原子を含まない。
ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーの調製方法は当分野で既知であり、また、該トリブロックコポリマーは市販されてもいる。市販のポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーの具体的な例としては、Kraton Performance Polymers社から販売されているポリスチレン含有量が57質量%のKRATON A1535Hポリマー;旭化成ケミカルズ(株)から販売されているポリスチレン含有量が67質量%のTUFTEC H1043;(株)クラレから販売されているポリスチレン含有量が60質量%のSEPTON8104;および(株)クラレから販売されているポリスチレン含有量が65質量%のSEPTON 8105が挙げられる。2種類以上のポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーの混合物も使用できる。
一部の実施形態では、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリスチレン含有量は、トリブロックコポリマーの質量に対して60〜70質量%である。こうしたトリブロックコポリマーの好適な例としては、TUFTEC H1043、SEPTON8104、SEPTON8105およびこれらの組み合わせが挙げられる。一部の実施形態では、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリスチレン含有量は、トリブロックコポリマーの質量に対して65〜70質量%である。こうしたトリブロックの一例はTUFTEC H1043である。
他の成分と溶融混合されて該組成物を形成するポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーの量は、組成物の合計質量(溶融混合されて該組成物を形成する成分の合計質量に等しい)に対して7.5〜15質量%である。この範囲内で、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーの量は、7.5〜13質量%であってもよく、具体的には8〜12質量%であってもよい。
溶融混合されて該組成物を調製する成分は、ポリ(フェニレンエーテル)、ラジアルブロックコポリマーおよびポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーに加えて、水素化テルペン樹脂を含む。水素化テルペン樹脂の軟化点は、ASTM E28−99(2009)に準拠して測定して、135〜155℃であり、具体的には145〜155℃である。好適な水素化テルペン樹脂は市販されており、例えば、荒川化学工業(株)から販売されているARKON P140およびヤスハラケミカル(株)から販売されているCLEARON P150が挙げられる。一部の実施形態では、水素化テルペン樹脂の軟化点は145〜155℃である。こうした水素化テルペン樹脂の例としては、ヤスハラケミカル(株)から販売されているCLEARON P150が挙げられる。
他の成分と溶融混合されて該組成物を形成する水素化テルペン樹脂の量は、組成物の合計質量(溶融混合されて該組成物を形成する成分の合計質量に等しい)に対して2.5〜7.5質量%である。この範囲内で、水素化テルペン樹脂の量は3〜7質量%であってもよく、具体的には4〜6質量%であってもよい。
溶融混合されて該組成物を調製する成分は、ポリ(フェニレンエーテル)、ラジアルブロックコポリマー、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーおよび水素化テルペン樹脂に加えて、ヒドロキシ化合物を含む。好適なヒドロキシ化合物としては、ヒドロキシアセトン(1−ヒドロキシ−2−プロパノン)、アセトイン(3−ヒドロキシ−2−ブタノン)、アリルアルコール、ピナコール(2,3−ジメチル−2,3−ジヒドロキシブタン)、2,3−ジフェニルブタン−2,3−ジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、ベンジルアルコール、1−フェニルエタノール、2−ヒドロキシアセトフェノン、ベンゾピナコール(1,1,2,2−テトラフェニルエタン−1,2−ジオール)、ベンゾイン(2−ヒドロキシ−2−フェニルアセトフェノン)、ヒドロベンゾイン(1,2−ジフェニルエタン−1,2−ジオール)、2−ヒドロキシ−1−フェニル−2−p−トリル−エタノン、ベンズヒドロール(ジフェニルメタノール)およびこれらの組み合わせが挙げられる。一部の実施形態では、ヒドロキシ化合物はベンゾイン(CAS登録番号第119−53−9号)を含む。他の成分と溶融混合されて該組成物を形成するヒドロキシ化合物の量は、組成物の合計質量(溶融混合されて該組成物を形成する成分の合計質量に等しい)に対して0.1〜2質量%である。この範囲内で、ヒドロキシ化合物の量は0.2〜1.5質量%であってもよく、具体的には0.25〜1質量%であってもよい。
該組成物は、0.01質量%未満のトリヒドロカルビルホスファイトを含む。トリヒドロカルビルホスファイトは、一般式P(OR(式中、Rは、それぞれ独立にC−C24ヒドロカルビル)の化合物である。トリヒドロカルビルホスファイトは、Rがそれぞれ独立にC−C24アルキルであるトリアルキルホスファイトを含む。トリアルキルホスファイトの一例はトリデシルホスファイトである。トリヒドロカルビルホスファイトは、Rの少なくとも1つが未置換または置換C−C24アリールであるアリールホスファイトをさらに含む。一部の実施形態では、該組成物は、トリヒドロカルビルホスファイトを含まない。
該組成物は、熱可塑性分野で既知の添加剤が組成物の所望の特性を実質的に低下させない限り、それらの添加剤の一種または複数種をさらに任意に含んでいてもよい。該組成物はさらに任意に、例えば、安定剤、離型剤、潤滑剤、加工助剤、液滴抑制剤、成核剤、UVカット剤、染料、酸化防止剤、帯電防止剤、発泡剤、鉱油、金属不活性化剤、ブロッキング防止剤など、およびこれらの組み合わせから選択された添加剤を含んでいてもよい。特に好適な安定剤とその量は、ペンタエリスリトールテトラキス(3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート)(CAS登録番号第6683−19−80号)を0.5質量%以下;ジステアリルチオジプロピオネート(CAS登録番号第693−36−7号);3,9−ビス[2,4−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノキシ]−2,4,8,10−テトラオキサ−3,9−ジホスファスピロ[5.5]ウンデカン(CAS登録番号第154862−43−8号)を0.15質量%以下;2−プロペン酸,2−シアノ−3,3−ジフェニル−,1,1’−[2,2−ビス[[(2−シアノ−1−オキソ−3,3−ジフェニル−2−プロペン−1−イル)オキシ]メチル]−1,3−プロパンジイル]エステル(CAS登録番号第178671−58−4号)を0.5質量%以下;2,2−ビス[[3−ドデシルチオ)−1−オキソプロポキシ]メチル]プロパン−1,3−ジイルビス[3−(ドデシルチオ)プロピオネート](CAS登録番号第29598−76−3号)を0.6質量%以下:トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト(CAS登録番号第31570−04−4号)を0.2質量%以下;オクタデシル3−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート(CAS登録番号第2082−79−3号)を0.25質量%以下;およびテトラキス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)−4,4−ビフェニルホスホナイト(CAS登録番号第119345−01−6号)を0.25質量%以下、である。こうした添加剤が存在する場合、その合計使用量は、組成物の合計質量に対して、典型的には5質量%以下であり、具体的には2質量%以下であり、より具体的には1質量%以下である。
該組成物は、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まない。2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物のリストを添付する。水酸化アルミニウム、水酸化カルシウム、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウムおよび酸化亜鉛は、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されているので、必ずしも除外されない難燃剤の例である。しかしながら、それらの使用によって、一部の用途では望ましい光学的透明度が低下し得るため、一部の実施形態では、それらは最小化される(例えば、組成物の質量に対して1質量%以下の量で使用される)か、あるいは除外される。除外される難燃剤としては、例えば、ハロゲン含有難燃剤(デカブロモジフェニルエーテル、エチレンビス(テトラブロモフタルイミド、テトラブロモビスフェノールA、臭素化ポリスチレンおよびデクロランプラス(dechlorane plus)など)、酸化アンチモン、有機リン酸エステル(レゾルシノールビス(ジフェニルホスフェート)およびビスフェノールAビス(ジフェニルホスフェート)など)、金属ジアルキルホスフィネート(アルミニウムトリス(ジエチルホスフィネート)など)、ホスフィンオキシド、ホスホニウム化合物、ホスホネート、元素赤リン、金属ホウ酸塩(ホウ酸亜鉛など)、およびメラミン含有難燃剤(リン酸メラミン、ピロリン酸メラミン、ポリリン酸メラミンおよびメラミンシアヌレートなど)が挙げられる。一部の実施形態では、該組成物は、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている任意の難燃剤も含めて難燃剤を含まない。本出願の目的のために、ポリ(フェニレンエーテル)は難燃剤と見なされないことは理解されるであろう。一部の実施形態では、該組成物はハロゲンを含まない。さらなる難燃剤は、R.GachterとH.Muller編集の「Plastics Additives Handbook;Stabilizers,Processing Aids,Plasticizers,Fillers,Reinforcements,Colorants for Thermoplastics(第3版)」(New York:Hanser Publishers,1990)の12章「Flame Retardants」(H.J.Troitzschによる)に記載されている。
該組成物は任意に、ポリ(フェニレンエーテル)、ラジアルブロックコポリマー、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)ポリスチレントリブロックコポリマーおよび水素化テルペン樹脂以外のポリマーを最小化または除外できる。例えば、一部の実施形態では、該組成物は、ポリアミド、ポリオレフィンおよびポリエステルをそれぞれ1質量%以下(すなわち、0〜1質量%)含む。この範囲内で、これらのポリマーの最大量は0.5質量%であってもよく、あるいは0.1質量%であってもよい。一部の実施形態では、該組成物はこれらのポリマーを含まない。一部の実施形態では、該組成物は、ポリ(フェニレンエーテル)、ラジアルブロックコポリマー、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)ポリスチレントリブロックコポリマーおよび水素化テルペン樹脂以外のポリマーを含まない。
一部の実施形態では、溶融混合されて該組成物を形成する成分は、ホモポリスチレンおよびゴム変性ポリスチレンをそれぞれ1質量%未満、具体的には0.1質量%未満含む。一部の実施形態では、溶融混合されて該組成物を形成する成分は、ホモポリスチレンおよびゴム変性ポリスチレンを含まない。
該組成物は任意に、該組成物の所望の光学的特性を低下させる充填剤を最小化または除外できる。こうした充填剤としては、例えば、繊維状充填剤(ガラス繊維など)、板状充填剤(タルク、粘土および雲母など)、および非強化充填剤(シリカおよびアルミナなど)が挙げられる。「補強材」として特徴付けられる充填剤を含むさらなる充填剤は、R.GachterとH.Muller編集の「Plastics Additives Handbook;Stabilizers,Processing Aids,Plasticizers,Fillers,Reinforcements,Colorants for Thermoplastics(第3版)」(New York:Hanser Publishers,1990)の9章「Fillers and Reinforcements」(H.P.Schlumpfによる)に記載されている。一部の実施形態では、該組成物は、その合計質量に対して、1質量%以下(すなわち、0〜1質量%)の充填剤を含む。この限度内で、充填剤の最大量は0.5質量%であってもよく、あるいは0.1質量%であってもよい。一部の実施形態では、該組成物は充填剤を含まない。
該物品の非常に特定的な実施形態では、該ポリ(フェニレンエーテル)は、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位、2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位またはこれらの組み合わせを含み;溶融混合されて該組成物を形成する成分は、60〜70質量%のポリ(フェニレンエーテル)を含み;溶融混合されて該組成物を形成する成分は、15〜25質量%のラジアルブロックコポリマーを含み;ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリスチレン含有量は、該トリブロックコポリマーの質量に対して60〜75質量%であり;溶融混合されて該組成物を形成する成分は、7.5〜13質量%のポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーを含み;溶融混合されて該組成物を形成する成分は、3〜7質量%の水素化テルペン樹脂を含み;該ヒドロキシ化合物はベンゾインを含み;溶融混合されて該組成物を形成する成分は、0.25〜1質量%の該ヒドロキシ化合物を含み;該組成物はトリヒドロカルビルホスファイトを含まない。
本発明は、該物品の形成に使用される組成物を包含する。従って、一実施形態は、混合成分の合計質量に対して、ポリ(フェニレンエーテル)を44〜74.9質量%と;アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとのラジアルブロックコポリマーであって、ポリ(アルケニル芳香族)含有量がその質量に対して60〜70質量%であり、数平均分子量が50,000〜70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーを15〜30質量%と;ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がその質量に対して55〜80質量%のトリブロックコポリマーを7.5〜15質量%と;ASTM E28に準拠して測定した軟化点が145〜155℃の水素化テルペン樹脂を2.5〜7.5質量%と;ヒドロキシアセトン、アセトイン、アリルアルコール、ピナコール、2,3−ジフェニルブタン−2,3−ジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、ベンジルアルコール、1−フェニルエタノール、2−ヒドロキシアセトフェノン、ベンゾピナコール、ベンゾイン、ヒドロベンゾイン、2−ヒドロキシ−1−フェニル−2−p−トリル−エタノン、ベンズヒドロールおよびこれらの組み合わせから構成される群から選択されたヒドロキシ化合物を0.1〜2質量%と、を含む成分の溶融混合生成物を含む組成物であって、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まず、トリヒドロカルビルホスファイトを0.01質量%未満含む組成物である。
該物品の文脈で上記した組成変形例はすべて、該組成物そのものにも当てはまる。該組成物の非常に特定的な実施形態では、該ポリ(フェニレンエーテル)は、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位、2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位またはこれらの組み合わせを含み;溶融混合されて該組成物を形成する成分は、60〜70質量%のポリ(フェニレンエーテル)を含み;溶融混合されて該組成物を形成する成分は、15〜25質量%のラジアルブロックコポリマーを含み;ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリスチレン含有量は、該トリブロックコポリマーの質量に対して60〜75質量%であり;溶融混合されて該組成物を形成する成分は、7.5〜13質量%の該ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーを含み;溶融混合されて該組成物を形成する成分は、3〜7質量%の水素化テルペン樹脂を含み;該ヒドロキシ化合物はベンゾインを含み;溶融混合されて該組成物を形成する成分は、0.25〜1質量%の該ヒドロキシ化合物を含み;該組成物はトリヒドロカルビルホスファイトを含まない。
本発明は少なくとも以下の実施形態を含む。
実施形態1:混合成分の合計質量に対して、ポリ(フェニレンエーテル)を44〜74.9質量%と;アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとのラジアルブロックコポリマーであって、ポリ(アルケニル芳香族)含有量がその質量に対して60〜70質量%であり、数平均分子量が50,000〜70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーを15〜30質量%と;ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がその質量に対して55〜80質量%のトリブロックコポリマーを7.5〜15質量%と;ASTM E28に準拠して測定した軟化点が145〜155℃の水素化テルペン樹脂を2.5〜7.5質量%と;ヒドロキシアセトン、アセトイン、アリルアルコール、ピナコール、2,3−ジフェニルブタン−2,3−ジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、ベンジルアルコール、1−フェニルエタノール、2−ヒドロキシアセトフェノン、ベンゾピナコール、ベンゾイン、ヒドロベンゾイン、2−ヒドロキシ−1−フェニル−2−p−トリル−エタノン、ベンズヒドロールおよびこれらの組み合わせから構成される群から選択されたヒドロキシ化合物を0.1〜2質量%と、を含む成分の溶融混合生成物を含む組成物であって、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まず、トリヒドロカルビルホスファイトを0.01質量%未満含む組成物を含有する物品。
実施形態2:前記物品は、フードサービストレー、フードサービスビン、調理済み食品容器、液タンク、計量カップ、お玉および台所用具から選択されたフードサービス物品である実施形態1に記載の物品。
実施形態3:前記物品は、医療機器の透明部品、供給装置の透明部品、診断装置の透明部品、固形物容器および液体容器から構成される群から選択された健康物品である実施形態1に記載の物品。
実施形態4:前記物品は、動物ケージ、水ボウル、餌入れ、および動物玩具から構成される群から選択された動物ケア物品である実施形態1に記載の物品。
実施形態5:前記物品は玩具である実施形態1に記載の物品。
実施形態6:前記物品は、冷蔵庫ドアラック、冷蔵庫トレー、冷蔵庫ビン、およびフロントローディング式洗濯機のドアパネルから構成される群から選択された電化製品部品である実施形態1に記載の物品。
実施形態7:前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリスチレン含有量は60〜75質量%である実施形態1乃至実施形態6のいずれかに記載の物品。
実施形態8:前記組成物は、ポリオレフィン、ポリアミドおよびポリエステルをそれぞれ1質量%未満含む実施形態1乃至実施形態7のいずれかに記載の物品。
実施形態9:前記組成物は、前記ポリ(フェニレンエーテル)、前記ラジアルブロックコポリマー、前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーおよび前記水素化テルペン樹脂以外の任意のポリマーを0.1質量%未満含む実施形態1乃至実施形態7のいずれかに記載の物品。
実施形態10:前記組成物は難燃剤を含まない実施形態1乃至実施形態9のいずれかに記載の物品。
実施形態11:前記ポリ(フェニレンエーテル)は、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位、2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位またはこれらの組み合わせを含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、60〜70質量%のポリ(フェニレンエーテル)を含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、15〜25質量%の前記ラジアルブロックコポリマーを含み;前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリスチレン含有量は、前記トリブロックコポリマーの質量に対して60〜75質量%であり;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、7.5〜13質量%の前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーを含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、3〜7質量%の前記水素化テルペン樹脂を含み;前記ヒドロキシ化合物はベンゾインを含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、0.25〜1質量%の前記ヒドロキシ化合物を含み;前記組成物は、トリヒドロカルビルホスファイトを含まない請求項1に記載の物品。
実施形態11a:混合成分の合計質量に対して、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位、2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位またはこれらの組み合わせを含むポリ(フェニレンエーテル)を60〜70質量%と;スチレンとブタジエンとのラジアルブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がその質量に対して60〜70質量%であり、数平均分子量が50,000〜70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーを15〜25質量%と;ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がその質量に対して60〜75質量%のトリブロックコポリマーを7.5〜13質量%と;ASTM E28に準拠して測定した軟化点が145〜155℃の水素化テルペン樹脂を3〜7質量%と;ベンゾインを0.25〜1質量%と、を含む成分の溶融混合生成物を含む組成物であって、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まず、トリヒドロカルビルホスファイトを含まない組成物を含有する物品。
実施形態12:混合成分の合計質量に対して、ポリ(フェニレンエーテル)を44〜74.9質量%と;アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとのラジアルブロックコポリマーであって、ポリ(アルケニル芳香族)含有量がその質量に対して60〜70質量%であり、数平均分子量が50,000〜70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーを15〜30質量%と;ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がその質量に対して55〜80質量%のトリブロックコポリマーを7.5〜15質量%と;ASTM E28に準拠して測定した軟化点が145〜155℃の水素化テルペン樹脂を2.5〜7.5質量%と;ヒドロキシアセトン、アセトイン、アリルアルコール、ピナコール、2,3−ジフェニルブタン−2,3−ジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、ベンジルアルコール、1−フェニルエタノール、2−ヒドロキシアセトフェノン、ベンゾピナコール、ベンゾイン、ヒドロベンゾイン、2−ヒドロキシ−1−フェニル−2−p−トリル−エタノン、ベンズヒドロールおよびこれらの組み合わせから構成される群から選択されたヒドロキシ化合物を0.1〜2質量%と、を含む成分の溶融混合生成物を含む組成物であって、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まず、トリヒドロカルビルホスファイトを0.01質量%未満含む組成物。
実施形態13:前記ポリ(フェニレンエーテル)は、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位、2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位またはこれらの組み合わせを含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、60〜70質量%のポリ(フェニレンエーテル)を含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、15〜25質量%の前記ラジアルブロックコポリマーを含み;前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリスチレン含有量は、その質量に対して60〜75質量%であり;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、7.5〜13質量%の前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーを含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、3〜7質量%の前記水素化テルペン樹脂を含み;前記ヒドロキシ化合物はベンゾインを含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、0.25〜1質量%の前記ヒドロキシ化合物を含む組成物であって、難燃剤を含まず、トリヒドロカルビルホスファイトを含まない実施形態12に記載の組成物。
本明細書で開示された範囲はすべて終点を含むものであり、該終点は互いに独立に組み合わせできる。本明細書で開示した範囲はそれぞれ、この開示範囲内の任意の点またはサブ範囲の開示を構成する。
以下の非限定的実施例によって、本発明をさらに例証する。
実施例1および2、比較実施例1〜3
これらの実施例によって、組成物の調製と、それらを用いた物性試験用物品の形成について例証する。これらの実施例で使用した成分を表1に示す。
Figure 2016501297
組成物を表2に示す。成分量の単位はすべて、組成物の合計質量に対する質量%である。以下の方法で個々の成分から組成物を調製した。バレル温度を供給口からダイまで240℃/260℃/280℃/290℃/290℃として稼働させた内径30mmのWerner & Pfleiderer二軸押出機で成分を混合した。ラジアルブロックコポリマーを除くすべての成分を押出機の供給口で添加し、ラジアルブロックコポリマーは10の下流側バレル7で添加した。押出品をペレットにし、このペレットを温度90℃で少なくとも2時間乾燥させてその後の射出成形に用いた。組成物を物性試験用の物品に射出成形した。バレル温度を530〜600°F(266.7〜315.6℃)、金型温度を190°F(87.7℃)としたVan Dorn120T射出成形機で射出成形した。
曲げ弾性率(MPa)は、ASTM D790−07e1に準拠し、温度23℃、棒の横断面寸法3.2mm×12.7mm、支点間距離50.8mm、試験速度1.27mm/分(0.05インチ/分)、および1組成物当たり3本の試験片の条件で求めた。熱変形温度(℃)は、ASTM D648−07に準拠し、棒の横断面寸法3.2mm×12.7mm、試験方向エッジワイズ方向、支点間距離100mm、負荷1.82MPa、加熱速度2.0℃/分、0.25mm示度での変形、1組成物当たり3本の試験片の条件で求めた。ノッチ付アイゾッド衝撃強度(J/m)は、ASTM D256−08に準拠し、温度23℃、棒の横断面寸法3.2mm×12.7mm、方法Aノッチ(ノッチ角45°、ノッチ半径0.25mm、ノッチ下の材料深さ10.16mm)、ハンマーエネルギー2.71J(2フィート−ポンド)、1組成物当たり5本の試験片の条件で求めた。多軸衝撃強度(J)は、ASTM D3763−08に準拠し、温度23℃、試験速度3.3m/秒、試験片厚み3.2mm、クランプ穴径76mm、ダート径12.7mm、1組成物当たり5本の試験片の条件で求めた。引張伸び率(%)と引張降伏点強度(MPa)は、ASTM D638−08に準拠し、温度23℃、タイプI形棒(3.2mm厚)、ゲージ長50mm、グリップ間距離115mm、試験速度50mm/分、1組成物当たり5本の試験片の条件で求めた。透過率(%)とヘイズ(%)は、ASTM D1003−00に準拠し、温度23℃、厚み3.2mmの条件で求めた。
表2の特性結果から、実施例1と2の組成物は、比較実施例1〜3に対して、はるかに大きな熱変形温度とノッチ付アイゾット衝撃強度を示すことが分かる。また、発明的実施例1と2は、比較実施例1〜3に対して、高い曲げ弾性率と引張強度を示す。光学的特性である透過率とヘイズは、発明的実施例と比較実施例で同等である。
Figure 2016501297

Claims (13)

  1. 混合成分の合計質量に対して、
    ポリ(フェニレンエーテル)を44〜74.9質量%と;
    アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとのラジアルブロックコポリマーであって、ポリ(アルケニル芳香族)含有量がラジアルブロックコポリマ−の質量に対して60〜70質量%であり、数平均分子量が50,000〜70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーを15〜30質量%と;
    ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がトリブロックコポリマ−の質量に対して55〜80質量%のトリブロックコポリマーを7.5〜15質量%と;
    ASTM E28に準拠して測定した軟化点が145〜155℃の水素化テルペン樹脂を2.5〜7.5質量%と;
    ヒドロキシアセトン、アセトイン、アリルアルコール、ピナコール、2,3−ジフェニルブタン−2,3−ジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、ベンジルアルコール、1−フェニルエタノール、2−ヒドロキシアセトフェノン、ベンゾピナコール、ベンゾイン、ヒドロベンゾイン、2−ヒドロキシ−1−フェニル−2−p−トリル−エタノン、ベンズヒドロールおよびこれらの組み合わせから構成される群から選択されたヒドロキシ化合物を0.1〜2質量%と、を含む成分の溶融混合生成物を含む組成物であって、2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まず、トリヒドロカルビルホスファイトを0.01質量%未満含む組成物を含有する、ことを特徴とする物品。
  2. 前記物品は、フードサービストレー、フードサービスビン、調理済み食品容器、液タンク、計量カップ、お玉および台所用具から選択されたフードサービス物品である請求項1に記載の物品。
  3. 前記物品は、医療機器の透明部品、供給装置の透明部品、診断装置の透明部品、固形物容器および液体容器から構成される群から選択された健康物品である請求項1に記載の物品。
  4. 前記物品は、動物ケージ、水ボウル、餌入れ、および動物玩具から構成される群から選択された動物ケア物品である請求項1に記載の物品。
  5. 前記物品は玩具である請求項1に記載の物品。
  6. 前記物品は、冷蔵庫ドアラック、冷蔵庫トレー、冷蔵庫ビン、およびフロントローディング式洗濯機のドアパネルから構成される群から選択された電化製品部品である請求項1に記載の物品。
  7. 前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリスチレン含有量は60〜75質量%である請求項1乃至6のいずれかに記載の物品。
  8. 前記組成物は、ポリオレフィン、ポリアミドおよびポリエステルをそれぞれ1質量%未満含む請求項1乃至6のいずれかに記載の物品。
  9. 前記組成物は、前記ポリ(フェニレンエーテル)、前記ラジアルブロックコポリマー、前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーおよび前記水素化テルペン樹脂以外の任意のポリマーを0.1質量%未満含む請求項1乃至6のいずれかに記載の物品。
  10. 前記組成物は難燃剤を含まない請求項1乃至6のいずれかに記載の物品。
  11. 前記ポリ(フェニレンエーテル)は、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位、2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位またはこれらの組み合わせを含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、60〜70質量%のポリ(フェニレンエーテル)を含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、15〜25質量%の前記ラジアルブロックコポリマーを含み;前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリスチレン含有量は、前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーの質量に対して60〜75質量%であり;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、7.5〜13質量%の前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーを含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、3〜7質量%の前記水素化テルペン樹脂を含み;前記ヒドロキシ化合物はベンゾインを含み;溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、0.25〜1質量%の前記ヒドロキシ化合物を含み;前記組成物は、トリヒドロカルビルホスファイトを含まない請求項1乃至6のいずれかに記載の物品。
  12. 混合成分の合計質量に対して、
    ポリ(フェニレンエーテル)を44〜74.9質量%と;
    アルケニル芳香族モノマーと共役ジエンとのラジアルブロックコポリマーであって、ポリ(アルケニル芳香族)含有量がラジアルブロックコポリマーの質量に対して60〜70質量%であり、数平均分子量が50,000〜70,000原子質量単位のラジアルブロックコポリマーを15〜30質量%と;
    ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーであって、ポリスチレン含有量がトリブロックコポリマーの質量に対して55〜80質量%のトリブロックコポリマーを7.5〜15質量%と;
    ASTM E28に準拠して測定した軟化点が145〜155℃の水素化テルペン樹脂を2.5〜7.5質量%と;
    ヒドロキシアセトン、アセトイン、アリルアルコール、ピナコール、2,3−ジフェニルブタン−2,3−ジオール、2−ブテン−1,4−ジオール、ベンジルアルコール、1−フェニルエタノール、2−ヒドロキシアセトフェノン、ベンゾピナコール、ベンゾイン、ヒドロベンゾイン、2−ヒドロキシ−1−フェニル−2−p−トリル−エタノン、ベンズヒドロールおよびこれらの組み合わせから構成される群から選択されたヒドロキシ化合物を0.1〜2質量%と、を含む成分の溶融混合生成物を含み、
    2006年10月31日時点で米国食品医薬品局により食品添加物としての使用が承認されている化合物以外の難燃剤を含まず、
    トリヒドロカルビルホスファイトを0.01質量%未満含むことを特徴とする組成物。
  13. 前記ポリ(フェニレンエーテル)は、2,6−ジメチル−1,4−フェニレンエーテル単位、2,3,6−トリメチル−1,4−フェニレンエーテル単位またはこれらの組み合わせを含み;
    溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、60〜70質量%のポリ(フェニレンエーテル)を含み;
    溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、15〜25質量%の前記ラジアルブロックコポリマーを含み;
    前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーのポリスチレン含有量は、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーの質量に対して60〜75質量%であり;
    溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、7.5〜13質量%の前記ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレン)−ポリスチレントリブロックコポリマーを含み;
    溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、3〜7質量%の前記水素化テルペン樹脂を含み;
    前記ヒドロキシ化合物はベンゾインを含み;
    溶融混合されて前記組成物を形成する前記成分は、0.25〜1質量%の前記ヒドロキシ化合物を含み、
    前記組成物は、難燃剤を含まず、
    前記組成物は、トリヒドロカルビルホスファイトを含まない請求項12に記載の組成物。
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