JP2002530453A - 熱可塑性成型用組成物 - Google Patents

熱可塑性成型用組成物

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、芳香族ポリ(エステル)カーボネート、ガラス転移温度10℃未満の、1種以上のビニルモノマーの1種以上のグラフトベースへのグラフトポリマー、熱可塑性ビニル(コ)ポリマーおよびポリアルキレンテレフタレートから選択される少なくとも2つの成分と、下記式(I)のリン化合物0.5〜20重量部を含有する熱可塑性成型用化合物に関する。 【化1】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、リン化合物で耐燃性処理されたポリカーボネート−ABS成型用組
成物であって、機械特性の優れたプロフィール、高い熱撓み温度および良好な加
工性を有するポリカーボネート−ABS成型用組成物に関する。
【0002】 米国特許第5061745号明細書には、芳香族ポリカーボネート、グラフトポリマ
ーおよびモノホスフェートから成る成型用組成物が記載されている。この混合物
は、良好な流動特性を示すが、モノホスフェートの高い可塑化効果のために、熱
撓み温度がしばしば不適当である。
【0003】 欧州特許出願公開第0640655号公報には、リン化合物モノマーおよび/または
オリゴマーで耐燃性処理できる、芳香族ポリカーボネート、スチレン含有コポリ
マーおよびグラフトポリマーから成る成型用組成物が開示されている。ホスフェ
ートモノマーの存在のために、必要な熱撓み温度レベルがしばしば達成されない
ことがある。
【0004】 欧州特許出願公開第747424号公報には、熱可塑性樹脂中の防炎加工剤としての
分子量約500〜2,000のホスフェートと、分子量約2,300〜11,00
0のホスフェートの組み合わせの使用が記載されており、多数の熱可塑性樹脂が
列記されている。
【0005】 欧州特許出願公開第0363608号公報には、芳香族ポリカーボネート、スチレン
含有コポリマーまたはグラフトコポリマー、および防炎添加剤としてのホスフェ
ートオリゴマーから成る耐燃性ポリマー混合物が記載されている。幾つかの用途
(例えば、ハウジングの成形品内側部品)では、この混合物の熱撓み温度がしば
しば不適当である。
【0006】 すなわち、本発明の目的は、良好な加工性に加えて、優れた熱撓み温度を有す
る耐燃性ポリカーボネート−ABS成形用組成物を調製することである。この特
性の組み合わせにより、前記材料は、電流伝導性部品におけるハウジングの場合
には熱への激しい曝露が予想されるので、この場合に特に好適である。
【0007】 驚くことに、良好な加工性と合わせて、機械特性の非常に良好なプロフィール
と顕著な熱撓み温度を有する成形物品をもたらす耐燃性成型用組成物は、異なる
構造単位によってその構造が区別される本発明のリン化合物を用いることによっ
て得られることが分かった。
【0008】 本発明は、芳香族ポリ(エステル)カーボネート、ガラス転移温度10℃未満を
有する、1種以上のグラフトベースへの1種以上のビニルモノマーのグラフトポ
リマー、熱可塑性ビニル(コ)ポリマーおよびポリアルキレンテレフタレートから
成る群より選択される少なくとも2つの成分と、下記の式(I)のリン化合物0
.5〜20重量部を含有する熱可塑性成型用組成物に関する。
【化6】 (式中、XおよびYは、炭素数6〜30の単核または多核の芳香族基を表し、そ
してXとYは互いに異なり、R、R、R、RおよびRは、互いに独立
して、場合によりハロゲン化されたC〜Cアルキル、あるいはそれぞれ任意
にハロゲンおよび/またはC〜Cアルキルで置換されたC〜Cシクロア
ルキル、C〜C20アリールもしくはC〜C12アラルキルを表し、zは、
0.05〜0.95、好ましくは0.15〜0.85を表し、nは、互いに独立して
、0または1、好ましくは1を表し、そしてNは、0.5〜30を表す。)
【0009】 本発明は、好ましくは、 A)芳香族ポリカーボネートおよび/またはポリエステル−カーボネート5〜9
5重量部、好ましくは10〜90重量部、特に好ましくは20〜80重量部、 B)B.1 1種以上のビニルモノマー5〜95重量%、好ましくは20〜60
重量%の、 B.2 ガラス転移温度10℃未満、好ましくは0℃、特に好ましくは−2
0℃未満を有する1種以上のグラフトベース5〜95重量%、好ましくは40〜
80重量%への グラフトポリマー少なくとも1種 1〜60重量部、好ましくは1〜40重量部
、特に好ましくは2〜30重量部、 C)熱可塑性ビニル(コ)ポリマーおよび熱可塑性ポリアルキレンテレフタレー
ト0〜50重量部、好ましくは1〜30重量部、特に好ましくは2〜25重量部
、 D)下記の式(I)の少なくとも1種のリン化合物0.5〜20重量部、好まし
くは1〜18重量部、特に好ましくは2〜15重量部、
【化7】 (式中、XおよびYは、炭素数6〜30の単核または多核の芳香族基を表し、そ
してXとYは互いに異なり、R、R、R、RおよびRは、互いに独立
して、場合によりハロゲン化されたC〜Cアルキル、あるいはそれぞれ任意
にハロゲンおよび/またはC〜Cアルキルで置換されたC〜Cシクロア
ルキル、C〜C20アリールもしくはC〜C12アラルキルを表し、zは、
0.05〜0.95、好ましくは0.15〜0.85を表し、nは、互いに独立して
、0または1、好ましくは1を表し、そしてNは、0.5〜30を表す。) E)フッ素化ポリオレフィン0.05〜5重量部、好ましくは0.1〜1重量部、
特に好ましくは0.1〜0.5重量部 を含有する耐燃性熱可塑性成型用組成物に関する。
【0010】成分A 本発明によれば、好適な成分Aの芳香族ポリカーボネートおよび/または芳香
族ポリエステル−カーボネートは、文献から公知であるかまたは文献から既知の
方法で調製できる(芳香族ポリカーボネートの調製については、例えば、シュネ
ル著、「ケミストリー・アンド・フィジックス・オブ・ポリカーボネーツ」、イ
ンターサイエンス・パブリッシャーズ、1964年、そしてドイツ特許出願公開(A
S)第1495626号公報、同(OS)第2232877号公報、同(OS)第2703376号公
報、同(OS)第2714544号公報、同(OS)第3000610号公報および同(OS)
第3832396号公報を参照し;芳香族ポリエステル−カーボネートの調製について
は、例えば、ドイツ特許出願公開(OS)第3077934号公報を参照のこと)。
【0011】 芳香族ポリカーボネートは、例えばジフェノールとカルボン酸ハライド(好ま
しくはホスゲン)および/または芳香族ジカルボン酸ジハライド(好ましくはベ
ンゼンジカルボン酸ジハライド)との反応により、場合によって連鎖停止剤(例
えば、モノフェノール)を用い、そして場合により3官能以上の枝分かれ剤(例
えば、トリフェノールまたはテトラフェノール)を用いた相境界法で調製される
【0012】 芳香族ポリカーボネートおよび/または芳香族ポリエステル−カーボネートの
調製のためのジフェノールは、好ましくは以下の式(II)のものである。
【化8】 (式中、Aは、単結合、C〜Cアルキレン、C〜Cアルキリデン、C 〜Cシクロアルキリデン、-O-、-SO-、-CO-、-S-、-SO-、C
12アリーレンであり、これらは、ヘテロ原子を任意に含有する芳香環、また
は下記の式:
【化9】 のラジカルもしくは式(IV):
【化10】 のラジカルと誘導でき、Bは、互いに独立して、C〜Cアルキル、好ましく
はC〜Cアルキル、特にメチル、ハロゲン、好ましくは塩素および/または
臭素、C〜C10アリール、好ましくはフェニル、C〜C12アラルキル、
またはフェニル-C〜Cアルキル、好ましくはベンジルであり、xは、いず
れの場合も互いに独立して0、1または2であり、pは、1または0であり、そ
して RおよびRは、少なくとも1つのZ原子においてRおよびRが同時にア
ルキルであるならば、各Zについて別個に選択でき、そして互いに独立して、水
素またはC〜Cアルキル、好ましくは水素、メチルおよび/またはエチルを
表し、Zは炭素を表し、およびmは、4〜7の整数、好ましくは4または5を表
す。)
【0013】 好ましいジフェノールは、ヒドロキノン、レゾルシノール、4,4'-ジヒドロキ
シジフェニル、ビス-(ヒドロキシフェニル)-C〜Cアルカン、ビス-(ヒドロ
キシフェニル)-C〜Cシクロアルカン、ビス-(ヒドロキシフェニル)-エーテ
ル、ビス-(ヒドロキシフェニル)-スルホキシド、ビス-(ヒドロキシフェニル)-ケ
トン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホンおよびα,α-ビス-(ヒドロキシフェニ
ル)-ジイソプロピルベンゼン、およびそれらの核臭素化および/または核塩素化
された誘導体である。
【0014】 特に好ましいジフェノールは、4,4'-ジフェニルフェノール、ビスフェノール
A、2,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルブタン、1,1-ビス-(4-ヒドロキ
シフェニル)-シクロヘキサン、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメ
チルシクロヘキサン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4'-ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、そして例えば、2,2-ビス-(3-クロロ-4-ヒドロキシフ
ェニル)-プロパン、2,2-ビス-(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパン
または2,2-ビス-(3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパンのような二-お
よび四-臭素化または-塩素化誘導体である。
【0015】 2,2-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-プロパン(ビスフェノールA)が特に好ま
しい。
【0016】 ジフェノールは、別個にまたは所望の混合物として用いることができる。
【0017】 ジフェノールは、文献公知であるか、または文献公知の方法で入手できる。
【0018】 熱可塑性芳香族ポリカーボネートの調製に好適な連鎖停止剤の例は、フェノー
ル、p-クロロフェノール、p-tert-ブチルフェノールまたは2,4,6-トリブロモフ
ェノール、およびドイツ特許出願公開(OS)ダイ2842005号公報に記載の4-(1,3-テ
トラメチルブチル)-フェノールのような長鎖アルキルフェノール、またはアルキ
ル置換基中に炭素原子を合計8〜20個有するモノアルキルフェノールもしくは
ジアルキルフェノール、例えば3,5-ジ-tert-ブチルフェノール、p-イソオクチル
フェノール、p-tert-オクチルフェノール、p-ドデシルフェノールおよび2-(3,5-
ジメチルヘプチル)-フェノールおよび4-(3,5-ジメチルフヘプチル)-フェノール
である。用いられる連鎖停止剤の量は、一般に、使用される特定のジフェノール
の合計モルに対し0.5モル%〜10モル%の間である
【0019】 熱可塑性芳香族ポリカーボネートは、平均重量分子量(Mw、例えば超遠心分
離または光散乱法で測定されるもの)10,000〜200,000、好ましくは
20,000〜80,000を有する。
【0020】 熱可塑性芳香族ポリカーボネートは、既知の方法で、特に好ましくは用いられ
るジフェノールの合計量に対し、3官能以上の化合物(例えば、フェノール性基
3個以上を有するもの)0.05〜2.0モル%を組み込むことによって枝分かれ
できる。
【0021】 ホモポリカーボネートとコポリカーボネートが適している。本発明の成分Aと
してのコポリカーボネートを調製するために、ヒドロキシ−アリーロキシ末端基
を有するポリジオルガノシロキサンを(用いられるジフェノールの合計量に対し
)1〜25重量%、好ましくは2.5〜25重量%を使用することも可能である
。これは、既知であり(例えば、米国特許第3419634号公報参照)、あるいは文
献公知の方法で調製することもできる。ポリジオルガノシロキサンを含有するコ
ポリカーボネートの調製は、例えば、ドイツ特許出願公開(OS)第3334782号公報
に記載されている。
【0022】 好ましいポリカーボネートは、ビスフェノールAホモポリカーボネートの他に
、ビスフェノールAと、ジフェノールの合計モル量に対して15モル%までの、
好ましいかまたは特に好ましいものとして前述の他のジフェノール[特に2,2-ビ
ス(3,5-ジブロモ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパン]とのコポリカーボネートで
ある。
【0023】 芳香族ポリエステルカーボネートの調製において、芳香族ジカルボン酸ジハラ
イドは、好ましくはイソフタル酸、テレフタル酸、ジフェニルエーテル-4,4-ジ
カルボン酸およびナフタレン-2,6-ジカルボン酸の二酸ジクロライドである。
【0024】 イソフタル酸の二酸ジクロライドとテレフタル酸のイソフタル酸の二酸ジクロ
ライドとの比1:20〜20:1の混合物が特に好ましい。
【0025】 カルボン酸ハライド、好ましくはホスゲンも、2官能の酸誘導体として、ポリ
エステル−カーボネートの調製において共に使用される。
【0026】 芳香族ポリエステル−カーボネートの調製に使用できる連鎖停止剤は、既に前
述のモノフェノール以外に、そのクロロカルボン酸エステル、および芳香族モノ
カルボン酸の酸クロライドであり、それらは、C〜C22アルキル基またはハ
ロゲン原子、およびC〜C22モノカルボン酸クロライドで任意に置換されて
いてよい。
【0027】 連鎖停止剤の量は、フェノール系連鎖停止剤の場合はジフェノールのモル数に
対して、そしてモノカルボン酸クロライド連鎖停止剤の場合はジカルボン酸ジク
ロライドのモル数に対して、それぞれ0.1〜10モル%である。
【0028】 芳香族ポリエステル−カーボネートは、組み込まれた芳香族ヒドロキシカルボ
ン酸を含有することもある。
【0029】 芳香族ポリエステル−カーボネートは、線形であっても、既知の方法で枝分か
れすることもできる(この内容については、ドイツ特許出願公開(OS)第2940024
号公報および同第3007934号公報などを参照のこと)。
【0030】 使用できる枝分かれ剤は、例えば、(用いられるジカルボン酸ジクロライドに
対して)0.01〜1.0モル%の量の3官能もしくは3官能以上のカルボン酸ク
ロライド(例えば、トエイメシン酸トリクロライド、シアヌール酸トリクロライ
ド、3,3',4,4'-ベンゾフェノン-テトラカルボン酸テトラクロライド、1,4,5,8-
ナフタレンテトラカルボン酸テトラクロライドまたはピロメリット酸テトラクロ
ライド)、または用いられるジフェノールに対して0.01〜10モル%の量の
3官能もしくは3官能以上のフェノール{例えば、フロログルシノール、4,6-ジ
メチル-2,4,6-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-ヘプテン、2,4,4-ジメチル-2,4,6-
トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-ヘプタン、1,3,5-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-
ベンゼン、1,1,1-トリ-(4-ヒドロキシフェニル)-エタン、トリ(4-ヒドロキシフ
ェニル)-フェニルメタン、2,2-ビス[4,4-ビス(4-ヒドロキシフェニル)-シクロヘ
キシル]-プロパン、2,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル-イソプロピル)-フェノー
ル、テトラ-(4-ヒドロキシフェニル)-メタン、2,6-ビス-(2-ヒドロキシ-5-メチ
ルベンジル)-4-メチル-フェノール、2-(4-ヒドロキシフェニル)-2-(2,4-ジヒド
ロキシフェニル)-プロパン、テトラ-(4-[4-ヒドロキシフェニル-イソプロピル]-
フェノキシ)-メタンおよび1,4-ビス-[4,4'-ジヒドロキシトリフェニル)-メチル]
-ベンゼン}である。フェノール系枝分かれ剤は、ジフェノールと一緒に最初に
反応容器に導入でき、酸クロライド枝分かれ剤は、酸ジクロライドと一緒に導入
され得る。
【0031】 熱可塑性芳香族ポリエステル−カーボネート中のカーボネート構造単位の含有
量は所望の通りに変えることができる。
【0032】 カーボネート基の含有量は、エステル基とカーボネート基の合計に対して、好
ましくは100モル%まで、特に80モル%まで、特に好ましくは50モル%ま
でである。
【0033】 芳香族ポリエステル−カーボネートのエステルおよびカーボネート含有量は共
に、重縮合物中、ブロック形態で、またはランダムに分散し得る。
【0034】 芳香族ポリ(エステル)カーボネートの相対溶液粘度(ηrel)は、1.1
8〜1.4、好ましくは1.22〜1.3の範囲である(塩化メチレン100mL
溶液中、ポリ(エステル)カーボネート0.5gの溶液で25℃において測定し
たもの)。
【0035】 熱可塑性芳香族ポリカーボネートおよびポリエステル−カーボネートは、単独
で、または互いとの所望の混合物で用いることができる。
【0036】成分B 本発明の成分Bは、グラフトポリマーを含有する。これは、少なくとも2個の
以下のモノマーから事実上入手できるゴム弾性を有するグラフトコポリマーを包
含する;クロロプレン、1,3-ブタジエン、イソプロペン、スチレン、アクリロニ
トリル、エチレン、プロピレン、酢酸ビニル、およびアルコール成分中の炭素数
が1〜18個の(メタ)アクリル酸エステル。これらは、例えば、「メトーデン・
デル・オルガニッシェン・ヘミー」(ホウベン−ヴェイル著)、第14/1巻、
ゲオルグ・ティエメ−フェルラーク、シュトゥットガルト1961年、第393〜406頁
およびシー・ビー・バックノール著、「タフンド・プラスチックス」、アプライ
ド・サイエンス・パブリッシャーズ、ロンドン1977年に記載のポリマーである。
好ましいポリマーBは、部分架橋されており、ゲル含量が20重量%以上、好ま
しくは40重量%以上、特に60重量%以上である。
【0037】 好ましいグラフトポリマーBは、 B.1 B.1.1 スチレン、α-メチルスチレン、核にハロゲンまたはメチルで 置換されたスチレン、メチルメタクリレートあるいは前記化合 物の混合物50〜99重量部と、 B.1.2 アクリロニトリル、メタクリロニトリル、メチルメタクリレ ート、無水マレイン酸、C−C-アルキルまたはフェニル- N-置換マレイミドあるいは前記化合物の混合物1〜50重量 部 の混合物5〜95重量%、好ましくは30〜80重量%の、 B.2 ジエンおよび/またはアルキルアクリレートをベースとしかつガラス転 移温度10℃未満のポリマー5〜95重量%、好ましくは20〜70重量 % へのグラフトポリマーを包含する。
【0038】 好ましいグラフトポリマーBは、例えば、スチレンおよび/またはアクリロニ
トリルおよび/または(メタ)アクリル酸アルキルエステルでグラフト化されるポ
リブタジエン、ブタジエン/スチレンコポリマーおよびアクリレートゴムのよう
なベースB.2であり、すなわち、ドイツ特許出願公開(OS)第1694173号公報(=
米国特許第3564077号明細書)に記載されている種類のコポリマー;ドイツ特許
出願公開(OS)第2348377号公報(=米国特許第3919353号明細書)に記載されてい
るような、ポリブタジエン、ブタジエン/スチレンまたはブタジエン/アクリロ
ニトリルコポリマー、アクリル酸またはメタクリル酸アルキルエステル、酢酸ビ
ニル、アクリロニトリル、スチレンおよび/またはアルキルスチレンでグラフト
化されるポリイソブテンまたはポリイソプレンである。
【0039】 特に好ましいポリマーBは、例えばドイツ特許出願公開(OS)第2035390号公報
(=米国特許第3644574号明細書)または同第2248242号公報(=英国特許第1409
275号明細書)に記載されているようなABSポリマーである。
【0040】 特に好ましいグラフトポリマーBは、 α グラフトベースB.1としての、少なくとも1つの(メタ)アクリル酸エ ステル グラフトポリマーBに対して10〜70重量%、好ましくは15 〜50重量%、特に20〜40重量%、または混合物に対して10〜50 重量%、好ましくは20〜35重量%のアクリロニトリルまたは(メタ)ア クリル酸エステルと混合物に対して50〜90重量%、好ましくは65〜 80重量%のスチレンとの混合物10〜70重量%、好ましくは15〜5 0重量%、特に20〜40重量%の、 β グラフトベースB.2としての、グラフトポリマーBに対して少なくと も50重量%のブタジエンラジカルを有するブタジエンポリマー グラフ トポリマーBに対して30〜90重量%、50〜85重量%、特に60〜 80重量部 へのグラフト化反応によって入手できる。
【0041】 グラフトベースβのゲル含量は、一般に、少なくとも20重量%、好ましくは
少なくとも40重量%であり(トルエン中で測定されたもの)、グラフト化度G
は、0.15〜0.55であり、そしてグラフトポリマーB.2の平均粒子直径d
50は、0.05〜2μm、好ましくは0.1〜0.6μmである。
【0042】 (メタ)アクリル酸エステルαは、炭素数1〜18の1価アルコールとアクリル
酸またはメタクリル酸とのエステルである。メチル、エチルおよびプロピルメタ
クリレート、n-ブチルアクリレート、t-ブチルアクリレートおよびt-ブチルメタ
クリレートが特に好ましい。
【0043】 ブタジエンラジカルに加えて、グラフトベースβは、スチレン、アクリロニト
リル、アルコール成分中に炭素原子1〜4個を有するアクリル酸またはメタクリ
ル酸のエステル(例えば、メチルアクリレート、エチルアクリレート、メチルメ
タクリレートまたはエチルメタクリレート)、ビニルエステルおよび/またはビ
ニルエーテルのような他のエチレン性不飽和モノマーのラジカルを、βに対し5
0重量%まで含有することができる。好ましいグラフトベースβは、単にポリブ
タジエンから成る。
【0044】 グラフト化度Gは、グラフト化されるグラフトモノマーとグラフトベースとの
重量比を表し、次元を有しない。
【0045】 平均粒径d50は、粒子の50重量%がその値より大きく、かつ粒子の50重
量%がその値未満であるような直径である。これは、超遠心分離測定法を用いて
決定できる(ダブリュー・ショルタン、エイチ・ランゲ著、コロイド・ツァイト
シュリフト・ウント・ツァイトシュリフト・フュール・ポリマー250(1972年)
、第782〜796頁)。
【0046】 特に好ましいポリマーBは、例えば、 τ. グラフトベースB.2としての、ガラス転移温度−20℃未満のアクリ
レートゴム 成分Bに対し20〜90重量%と、 δ. グラフトベースB.1としての、少なくとも1種の重合性エチレン性不
飽和モノマー 成分Bに対し10〜80重量% のグラフトポリマーである。
【0047】 ポリマーBのアクリレートゴムτは、好ましくは、アクリル酸アルキルエステ
ルと、場合によりτに対し40重量%までの他の重合性エチレン性不飽和モノマ
ーとのポリマーである。好ましい重合性アクリル酸エステルとしては、C−C -アルキルエステル(例えば、メチル、エチル、ブチル、n-オクチルおよび2-
エチルヘキシルエステル)、ハロゲノアルキルエステル、好ましくはクロロエチ
ルアクリレートのようなハロゲノC−C-アルキルエステル、そして前記モ
ノマーの混合物が挙げられる。
【0048】 架橋では、重合性二重結合を1つ以上有するモノマーが共重合できる。架橋性
モノマーの好ましい例は、炭素数3〜8の不飽和モノカルボン酸と、炭素数3〜
12の不飽和1価アルコールまたは水酸基2〜4個を有しかつ炭素数2〜20の
飽和ポリオールとのエステル(例えば、エチレングリコールジメタクリレートま
たはアリルメタクリレート);例えば、トリビニル-およびトリアリル-シアヌレ
ートのようなポリ不飽和複素環化合物;ジ-およびトリ-ビニルベンゼンのような
多官能ビニル化合物;そしてトリアリルホスフェートおよびジアリルフタレート
である。
【0049】 好ましい架橋性モノマーは、アリルメタクリレート、エチレングリコールジメ
タクリレート、ジアリルフタレート、およびエチレン性不飽和基を少なくとも3
つ含有する複素環式化合物である。
【0050】 特に好ましい架橋性モノマーは、環式モノマートリアリルシアヌレート、トリ
アリルイソシアヌレート、トリビニルシアヌレート、トリアクリロイルヘキサヒ
ドロ-s-トリアジンおよびトリアリルベンゼンである。
【0051】 架橋性モノマーの量は、グラフトベースτに対して、好ましくは0.02〜5
重量%、特に0.05〜2重量%である。
【0052】 エチレン性不飽和基を少なくとも3つ含有する環式の架橋性モノマーの場合、
この量をグラフトベースτの1重量%未満に制限することが有利である。
【0053】 アクリル酸エステルに加え、グラフトベースτの調製において任意に使用でき
る好ましい「別の」重合性エチレン性不飽和モノマーは、例えば、アクリロニト
リル、スチレン、α-メチルスチレン、アクリルアミド、ビニルC-C-アル
キルエーテル、メチルメタクリレートおよびブタジエンである。グラフトベース
τとして好ましいアクリレートゴムは、ゲル含量が少なくとも60重量%のエマ
ルションポリマーである。
【0054】 更に好適なB.2のグラフトベースは、ドイツ特許出願公開(OS)第3704657号公
報、同第3704655号公報、同第3631540号公報および同第3631539号公報に記載さ
れているようなグラフト化活性部位を有するシリコーンゴムである。
【0055】 グラフトベースB.2のゲル含量は、25℃において、ジメチルホルムアミド
中で決定される(エム・ホフマン、エイチ・クレマー、アール・クーン著、ポリ
マーアナリティークI・ウント・II、ゲオルグ・ティエメ-フェルラーク、シュ
トゥットガルト1977年)。
【0056】 グラフトポリマーBは、バルク、懸濁、乳化またはバルク懸濁法のような既知
の方法で調製できる。
【0057】 知られている通り、グラフト化反応中、グラフト性モノマーはグラフトベース
に必ずしも完全にグラフト化されないため、本発明によれば、グラフトポリマー
Bは、グラフトベースの存在下でのグラフト性モノマーの重合によって得られる
生成物を意味するものとしても解される。
【0058】 平均粒径d50は、粒子の50重量%がその値より大きく、かつ粒子の50重
量%がその値未満であるような直径である。これは、超遠心分離測定法を用いて
決定できる(ダブリュー・ショルタン、エイチ・ランゲ著、コロイド・ツァイト
シュリフト・ウント・ツァイトシュリフト・フュール・ポリマー250(1972年)
、第782〜1796頁)。
【0059】成分C 成分Cは、熱可塑性ビニル(コ)ポリマーC.1および/またはポリアルキレ
ンテレフタレートC.2を1種以上含有する。
【0060】 好適なビニル(コ)ポリマーC.1は、ビニル芳香族、ビニルシアニド(不飽和
ニトリル)、(メタ)アクリル酸(C-C)-アルキルエステル、不飽和カルボン
酸、および(無水物およびイミドのような)不飽和カルボン酸の誘導体より成る
群からの少なくとも1種のモノマーのポリマーである。特に好適な(コ)ポリマー
は、以下のものである。 C.1.1 ビニル芳香族および核において置換されたビニル芳香族(例えば 、スチレン、α-メチルスチレン、p-メチルスチレンおよびp-クロ ロスチレン)および/またはメタクリル酸(C-C)-アルキルエ ステル(例えば、メチルメタクリレートおよびエチルメタクリレー ト) 50〜99重量部、好ましくは60〜80重量部と、 C.1.2 アクリロニトリルおよびメタクリロニトリルのようなビニルシア ニド(不飽和ニトリル)および/または(メタ)アクリル酸(C-C )-アルキルエステル(例えば、メチルメタクリレート、n-ブチル アクリレートおよびt-ブチルアクリレート)および/または(マレ イン酸のような)不飽和カルボン酸および/または不飽和カルボン 酸の(無水物およびイミドのような)誘導体(例えば、無水マレイ ン酸およびN-フェニル-マレイミド) 1〜50重量部、好ましく は20〜40重量部 との(コ)ポリマー。
【0061】 (コ)ポリマーC.1は、樹脂状の熱可塑性であって、かつゴムを含まない。
【0062】 スチレンC.1.1とアクリロニトリルC.1.2の(コ)ポリマーが特に好ましい
【0063】 C.1の(コ)ポリマーは既知であり、遊離基重合法により、特に乳化、懸濁、
溶液またはバルク重合法で調製できる。(コ)ポリマーは、好ましくは分子量 (重量平均、光散乱法または沈降法で決定されるもの)15,000〜200,0
00の間を有する。
【0064】 成分C.2)のポリアルキレンテレフタレートは、ジメチルエステルもしくは無
水物のような芳香族ジカルボン酸またはその反応性誘導体と、脂肪族、脂環式ま
たはアラリファティック(araliphatic)ジオールとの反応生成物、そして前記反
応生成物の混合物である。
【0065】 好ましいポリアルキレンテレフタレートは、テレフタル酸ラジカルをジカルボ
ン酸成分に対して少なくとも80重量%、好ましくは少なくとも90重量%、お
よびエチレングリコールラジカルおよび/またはブタン-1,4-ジオールラジカル
をジオール成分に対して少なくとも80重量%、好ましくは少なくとも90重量
%含有する。
【0066】 好ましいポリアルキレンテレフタレートは、テレフタル酸ラジカルの他に、炭
素数8〜14の他の芳香族もしくは脂環式ジカルボン酸または炭素数4〜12の
脂肪族ジカルボン酸のラジカル(例えば、フタル酸、イソフタル酸、ナフタレン
-2,6-ジカルボン酸、4,4'-ジフェニルジカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、セ
バシン酸、アゼライン酸およびシクロヘキサン二酢酸のラジカル)を20モル%
まで、好ましくは10モル%まで含有できる。
【0067】 エチレングリコールラジカルまたはブタン-1,4-ジオールラジカルに加え、好
ましいポリアルキレンテレフタレートは、炭素数3〜12の他の脂肪族ジオール
または炭素数6〜21の脂環式ジオール(例えば、プロパン-1,3-ジオール、2-
エチルプロパン-1,3-ジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタン-1,5-ジオー
ル、ヘキサン-1,6-ジオール、シクロヘキサン-1,4-ジメタノール、3-エチルペン
タン-2,4-ジオール、2-メチルペンタン-2,4-ジオール、2,2,4-トリメチルペンタ
ン-1,3-ジオール、2-エチルへキサン-1,3-ジオール、2,2-ジエチルプロパン-1,3
-ジオール、ヘキサン-2,5-ジオール、1,4-ジ-(β-ヒドロキシエトキシ)-ベンゼ
ン、2,2-ビス-(4-ヒドロキシシクロヘキシル)-プロパン、2,4-ジヒドロキシ-1,1
,3,3-テトラメチル-シクロブタン、2,2-ビス-(4-β-ヒドロキシエトキシ-フェニ
ル)-プロパンおよび2,2-ビス(4-ヒドロキシプロポキシフェニル)-プロパンのラ
ジカル)を20モル%まで、好ましくは10モル%まで含有できる(ドイツ特許
出願公開(OS)第2407674号公報、同第2407776号公報および同第2715932号公報)
【0068】 ポリアルキレンテレフタレートは、例えばドイツ特許出願公開(OS)第1900270
号公報および米国特許第2692744号明細書に従って、比較的少量の3価もしくは
4価のアルコールまたは3塩基性もしくは4塩基性カルボン酸を取り込むことに
よって枝分かれできる。好ましい枝分かれ剤の例は、トリメシン酸、トリメリッ
ト酸、トリメチロール-エタンおよび-プロパン、そしてペンタエリスリトールで
ある。
【0069】 特に好ましいポリアルキレンテレフタレートは、単に、テレフタル酸およびそ
の反応性誘導体(例えば、そのジアルキルエステル)とエチレングリコールおよ
び/またはブタン-1,4-ジオール、そして前記ポリアルキレンテレフタレートの
混合物から調製されたものである。
【0070】 ポリアルキレンテレフタレートの混合物は、ポリエチレンテレフタレートを1
〜50重量%、好ましくは1〜30重量%と、ポリブチレンテレフタレートを5
0〜99重量%、好ましくは70〜99重量%含有する。
【0071】 好ましく使用されるポリアルキレンテレフタレートは、一般に、固有粘度0.
4〜1.5dL/g、好ましくは0.5〜1.2dL/gを有する。固有粘度は、
フェノール/o-ジクロロベンゼン(重量部比1:1)中、25℃においてウベロ
ーデ粘度計で測定される。
【0072】 ポリアルキレンテレフタレートは、既知の方法で調製できる(クンシュトシュ
トッフ-ハンドブッフ、第III巻、695頁以降、カール-ハンサー-フェルラーク、
ミュンヘン1973年を参照のこと)。
【0073】成分D 本発明の成形用組成物は、防炎加工剤として、下記の式(I)のリン化合物を
少なくとも1種含有する。
【化11】
【0074】 式中、ラジカルR、R、R、R、R、X、Y、n、Nおよびzは、
前述の意味を表す。
【0075】 R、R、R、RおよびR中の芳香族基は、互いに独立して、ハロゲ
ンおよび/またはアルキル基、好ましくは塩素、臭素および/またはC-C-
アルキルで置換され得る。特に好ましいアリールラジカルは、クレシル、フェニ
ル、シキレニル、プロピルフェニルまたはブチルフェニル、そして対応するその
臭素化および塩素化誘導体である。
【0076】 Nは、0.3〜30の値、好ましくは平均値0.3〜20、特に好ましくは0.
5〜10、特に0.5〜6を表す。リン化合物の混合物の場合、Nは、前記平均
値を採用できる。この混合物は、モノリン化合物および/またはリン化合物オリ
ゴマーおよび/またはポリマーを含み得る。Nが0の場合、式(I)は、モノリ
ン化合物を表す。
【0077】 式(I)中のXおよびYは、それぞれ異なって、炭素数6〜30の単核もしく
は多核の芳香族ラジカルを表す。好ましいラジカルは、式(II)のジフェノール
から誘導される。
【0078】 好ましいジフェノールは、ヒドロキノン、レゾルシノール、4,4'-ジヒドロキ
シジフェニル、ビス-(ヒドロキシフェニル)-C-C-アルカン、ビス-(ヒドロ
キシフェニル)-C-C-シクロアルカン、ビス-(ヒドロキシフェニル)エーテ
ル、ビス-(ヒドロキシフェニル)スルホキシド、ビス-(ヒドロキシフェニル)ケト
ン、ビス-(ヒドロキシフェニル)スルホン、およびα,α-(ヒドロキシフェニル)-
ジイソプロピルベンゼン、およびそれらの核臭素化および/または核塩素化誘導
体である。
【0079】 特に好ましいジフェノールは、4,4'-ジフェニルフェノール、ビスフェノール
A、2,4-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-2-メチルブタン、1,1-ビス-(4-ヒドロキ
シフェニル)-シクロヘキサン、1,1-ビス-(4-ヒドロキシフェニル)-3,3,5-トリメ
チルシクロヘキサン、4,4'-ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4'-ジヒドロ
キシジフェニルスルホン、およびそれらの二臭素化および四臭素化または二塩素
化および四塩素化誘導体(例えば、2,2-ビス-(3-クロロ-4-ヒドロキシフェニル)
-プロパン、2,2-ビス-(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパンまたは2,
2-ビス-(3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシフェニル)-プロパン)である。
【0080】 特に好ましいジフェノールは、ビスフェノールA、レゾルシノール、ヒドロキ
ノン、ジヒドロキシジフェニルおよびジヒドロキシジフェニルスルホンである。
【0081】 N平均値が0.5〜10、特に0.5〜6である式(I)のリン化合物の混合物
、好ましくは式(I)のモノリン酸および/またはリン酸オリゴマーが、成分D
として特に好ましく使用される。
【0082】 式(I)のリン化合物モノマーおよびオリゴマーは、好ましくは、相互作用が
達成されるような混合物で選択される。混合物は、一般には、式(I)のリン化
合物オリゴマー10〜90重量%とモノリン化合物90〜10重量%を含有する
。好ましくは、リン化合物モノマーおよび/またはモノリン酸化合物は、12〜
50重量%、特に14〜40重量%、特に好ましくは15〜40重量%の範囲で
相補的な量のリン化合物と混合される。
【0083】 使用できるモノリン化合物(すなわち、Nが0のもの)は、トリブチルホスフ
ェート、トリス-(2-クロロエチル)ホスフェート、トリス-(2,3-ジブロモプロピ
ル)ホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリクレジルホスフェート、ジ
フェニルクレジルホスフェート、ジフェニルオクチルホスフェート、ジフェニル
2-エチルクレジルホスフェート、トリ-(イソプロピルフェニル)ホスフェート、
ハロゲン置換アリールホスフェート、メチルホスホン酸ジメチルエステル、メチ
ルホスホン酸ジフェニルエステル、フェニルホスホン酸ジエチルエステル、トリ
フェニルホスフィンオキサイドまたはトリクレジルホスフィンオキサイドのよう
な化合物である。
【0084】 成分Dのリン化合物は、有機化学の一般に既知の化合物であるか、または強化
のために少なくとも2種の異なるジヒドロキシ化合物(例えば、ビスフェノール
とヒドロキノン)を用いて、既知の方法と同様の方法で調製できる(例えば、ウ
ルマンズ・エンサイクロペディ・デル・テクニッシェン・ヘミー、第18巻、第30
1頁以降、179;ホウベン-ヴェイル著、メトーデン・デル・オルガニッシェン・
ヘミー、第12/1巻、第43頁;バイルシュタイン、第6巻、第177頁)。
【0085】成分E フッ素化ポリオレフィンEは、高分子量のものであり、−30℃を超え、概し
て100℃を超えるガラス転移温度、フッ素含有量65〜76重量%、好ましく
は70〜76重量%、および平均粒子直径d50 0.05〜1,000μm、好
ましくは0.08〜20μmを有する。一般に、フッ素化ポリオレフィンEの密
度は1.2〜2.3g/cmである。好ましいフッ素化ポリオレフィンEは、ポ
リテトラフルオロエチレン、ポリフッ素化ビニリデンおよびテトラフルオロエチ
レン/ヘキサフルオロプロピレンおよびエチレン/テトラフルオロエチレンコポ
リマーである。フッ素化ポリオレフィンは、既知である(参考文献 シルトネヒ
ト著「ビニル・アンド・リレイテッド・ポリマーズ」、ジョン・ワイリー・アン
ド・サンズ・インコーポレイテッド、ニューヨーク、1962年、第484〜494頁;ウ
ォール著「フルオロポリマーズ」、ワイリー-インターサイエンス、ジョン・ワ
イリー・アンド・サンズ・インコーポレイテッド、ニューヨーク、第13巻、19
70年、第623〜654頁;「モダーン・プラスチックス・エンサイクロペディア」、
1970〜1971年、第47巻、第10A号、1970年10月、マクグロー-ヒル・インコ
ーポレイテッド、ニューヨーク、第134および774頁;「モダーン・プラスチック
ス・エンサイクロペディア」、1975〜1976年、1975年10月、第52巻、第10A
号、マクグロー-ヒル・インコーポレイテッド、ニューヨーク、第27、28および4
72頁、そして米国特許第3671487号公報、同第3723373号公報および同第3838092
号公報)。
【0086】 これは、既知の方法、すなわちテトラフルオロエチレンを水性媒体中、遊離基
を形成する触媒(例えば、ナトリウムペルオキシジスルフェート、カリウムペル
オキシジスルフェートまたはアンモニウムペルオキシジスルフェート)を用いて
7〜71kg/cmの圧力下、0〜200℃の温度、好ましくは20〜100
℃の温度で重合することにより調製できる(更なる詳細については、米国特許第
2393967号公報を参照のこと)。使用形態に依存して、好ましくはの材料の密度
は、1.2〜2.3g/cmであり、平均粒径は0.5〜1,000μmの間であ
り得る。
【0087】 本発明によれば、好ましいフッ素化ポリオレフィンEは、平均粒子直径0.0
5〜20μm、好ましくは0.08〜10μm、そして密度1.2〜1.9g/c
を有するテトラフルオロエチレンポリマーであり、好ましくはテトラフルオ
ロエチレンポリマーEのエマルションとグラフトポリマーBのエマルションとの
凝集混合物の形態で用いられる。
【0088】 粉体で用いることができる好適なフッ素化ポリオレフィンEは、平均粒子直径
100〜1,000μmおよび密度2.0g/cm〜2.3g/cmのテトラ
フルオロエチレンポリマーである。
【0089】 BとEの凝集混合物を調製するために、グラフトポリマーBの水性エマルショ
ン(ラテックス)を最初、フッ素化ポリオレフィンEの微分散エマルションと混
合する。フッ素化ポリオレフィンの好適なエマルションは、通常、固形分30〜
70重量%、特に50〜60重量%、好ましくは30〜35重量%を有する。
【0090】 成分Bの説明において記載した量は、グラフトポリマーとフッ素化ポリオレフ
ィンとの凝集混合物におけるグラフトポリマーの含量を含まない。
【0091】 エマルション混合物中のグラフトポリマーBとフッ素化ポリオレフィンEの当
量比は、95:5〜60:40である。エマルション混合物は、既知の方法で(
例えば、噴霧乾燥、凍結乾燥、または別の無機塩もしくは有機塩、酸もしくは塩
基、またはアルコールもしくはケトンのような水混和性有機溶媒を用いた凝集に
より)、好ましくは20〜150℃、特に50〜100℃の温度で凝集される。
必要に応じて、生成物は、50〜200℃、好ましくは70〜100℃で乾燥で
きる。
【0092】 好適なテトラフルオロエチレンポリマーエマルションは、市販の製品であり、
例えば、デュポン社からテフロン30Nとして入手できる。
【0093】 本発明の成型用組成物は、潤滑剤および離型剤、核形成剤、帯電防止剤、安定
化剤、および染料、顔料および/または強化材料のような、通常使用される添加
物を少なくとも1種含み得る。使用できる無機強化剤は、ガラス繊維(場合によ
り切断またはすりつぶされたもの)、ガラスビーズ、ガラス玉、カオリン、タル
ク、マイカまたは炭素繊維のような薄片の強化材料である。切断またはすりつぶ
されたガラス繊維、好ましくは1〜10mm長で直径20μm未満のものが、強
化材料として、1〜40重量部の量で好ましく使用される。ガラス繊維は、好ま
しくは表面処理されている。
【0094】 本発明の成形用組成物は、周期表の主分類第1〜第5類または副分類第1〜第
8類の少なくとも1種の金属と、酸素、硫黄、ホウ素、炭素、リン、窒素、水素
およびケイ素から成る群より選択される少なくとも1つの元素との極性化合物少
なくとも1種を非常に細かく分割された無機粉末として含有し得る。好ましく用
いられる極性化合物は、平均粒子直径200μm未満、好ましくは0.1〜10
0μm、特に好ましくは1〜50μmの酸化物または水酸化物、好ましくはTi
、SiO、SnO、ZnO、ベーマイト、ZrO、Al、酸化
鉄、およびそれらの混合物、並びにドーピングされた化合物である。
【0095】 本発明の成形用組成物は、任意に相互作用を発揮する別の防炎化合物を1種以
上含有することができる。例示される別の防炎加工剤は、成分Dとは別のリン化
合物であって、デカブロモビスフェニルエーテルおよびテトラブロモビスフェノ
ールのような有機ハロゲン化合物、臭化アンモニウムのような無機ハロゲン化合
物、メラミンおよびメラミン−ホルムアルデヒド樹脂のような窒素化合物、水酸
化マグネシウムおよびアルミニウムのような無機水酸化物、そして酸化アンチモ
ン、バリウムメタボレート、ヒドロキソアンチモネート、酸化ジルコニウム、水
サンカジルコニウム、酸化モリブデン、モリブデン酸アンモニウム、ホウ酸亜鉛
、ホウ酸アンモニウムおよび酸化錫のような無機化合物、並びにシロキサン化合
物である。前記防炎加工剤は、一般に、(成形用組成物合計に対し)20重量%
までの量で添加される。
【0096】 成分A〜Eおよび任意に別の既知の添加物(安定化剤、染料、顔料、潤滑剤お
よび離型剤、核形成剤、ナノ粒子および帯電防止剤、および強化材料、並びに防
炎加工剤)を含有する本発明の成形用組成物は、特定の組成を既知の方法で混合
し、混合物を200〜300℃の温度において、内部ニーダー、押出成形機およ
び2軸押出機のような通常使用される装置で溶融コンパウンド化および溶融押出
に付すことによって調製される。成分Eは、好ましくは、前述の凝集混合物の形
態で使用される。
【0097】 個々の組成の混合は、連続してと同時にのどちらの既知の方法でも、特に約2
0℃(室温)およびより高い温度においても行なうことができる。
【0098】 本発明の成形用組成物は、全ての種類の成形物品の製造に使用できる。特に、
成形物品は、射出成形によって製造できる。製造できる成形物品の例は、例えば
、ジューサー、コーヒーメーカーおよびミキサーのような家庭用用途、またはモ
ニター、プリンターまたはコピー機のような事務用機器に関するあらゆる種類の
ハウジング部品、あるいは建築分野におけるカバーシート、および自動車分野に
関する部品である。これは非常に優れた電気特性を有するので、電気工学分野に
も使用できる。
【0099】 本発明の成型用組成物は、例えば、以下の成形物品または成形品の製造にも使
用できる。 列車用室内建具類、ハブキャップ、小型変圧器を含む電気部品用のハウジング
、データ伝達および移送用の装置のためのハウジング、医療目的用のハウジング
およびライニング、通信部品およびそのためのハウジング、子供用のおもちゃの
車体、平坦な壁構成要素、安全装置用のハウジング、リアスポイラー、断熱輸送
容器、小動物の囲いまたは保護のための装置、サニタリーおよび風呂付属品のた
めの成形品、換気口のためのカバー格子、庭および備品納屋のための成形品、園
芸部品用のハウジング。
【0100】 成型用組成物は、用いられるプラスチックに特に高い熱撓み温度要求が必要と
される成形品の製造において特に適している。
【0101】 加工のもう一つの様式は、予め製造されたシートまたはフィルムからの加熱成
形による成形物品の製造である。
【0102】 従って、本発明は、あらゆる種類の成形物品の製造のための本発明の成形用組
成物、好ましくは前記のものや、本発明の成形用組成物から作られる成形物品の
使用も提供する。
【0103】実施例 成分A A1 相対溶液粘度1.278のビスフェノールA系直鎖ポリカーボネート。ここで
、粘度は、溶媒としての塩化メチレン中、25℃において0.5g/100mLの濃度で測
定した。A2 相対溶液粘度1.202のビスフェノールA系直鎖ポリカーボネート。ここで
、粘度は、溶媒としての塩化メチレン中、25℃において0.5g/100mLの濃度で測
定した。
【0104】成分B エマルション重合法で調製される、スチレンとアクリロニトリルとの重量比73
:27のコポリマー40重量部の、粒状の架橋ポリブタジエンゴム60重量部へのグラ
フトポリマー(平均粒子直径d50=0.4μm)。
【0105】成分C スチレン/アクリロニトリル重量比72:28および固有粘度(ジメチルホルムア
ミド中、20℃で測定したもの)0.55dL/gのスチレン/アクリロニトリルコポ
リマー。
【0106】D1
【化12】
【0107】D2
【化13】
【0108】D3(比較) m-フェニレン-ビス(ジフェニルホスフェート)、アクゾ社製フィロールフレッ
クス(Fyrolflex、登録商標)RDP。
【0109】成分E 水中の前記成分BのSANグラフトポリマーエマルションと、水中のテトラフ
ルオロエチレンポリマーエマルションとの凝集混合物としてのテトラフルオロエ
チレンポリマー。グラフトポリマーBとテトラフルオロエチレンポリマーEとの
重量比は、90重量%:10重量%である。テトラフルオロエチレンポリマーエマル
ションは、固形分60重量%であり、平均粒子直径は、0.05〜0.5μmである。S
ANグラフトポリマーエマルションは、固形分34重量%および平均ラテックス粒
子直径0.4μmである。
【0110】Eの調製 テトラフルオロエチレンポリマー(デュ・ポン社製テフロン30N)のエマルシ
ョンを、SANグラフトポリマーBのエマルションと混合し、その混合物を、ポ
リマー固形分に対し1.8重量%のフェノール性酸化防止剤で安定化する。混合物
を、硫酸マグネシウム水溶液(エプソム塩)と酢酸を用いて85〜95℃においてp
H4〜5で凝集させ、濾過して、残渣を、電解質を事実上含まなくなるまで洗浄
し、その後、遠心分離により水を殆どなくした後、100℃で粉末まで乾燥する。
次に、この粉末は、前記装置内で別の成分とコンパウンド化することができる。
【0111】本発明の成型用組成物の調製および試験 成分A〜Eを3リッターの内部ニーダーで混合する。アーブルグ(Arburg)270
E型射出成形機により、260℃で成形物品を製造する。
【0112】 ノッチ付き衝撃強度は、ISO 180 1Aの方法により、バー寸法80×10×
4mmで、室温において決定する。
【0113】 Vicat B熱撓み温度は、DIN53460に従って決定する。
【0114】 応力クラック特性は、バー寸法80×10×4mmで、材料温度260℃で調べる
。トルエン60体積%とイソプロパノール40体積%の混合液を試験媒体として使用
する。試験片は、環状アーク温度を用いて予備延伸して、試験媒体中で室温にお
いて5分間同時に保持する。予備延伸率δは、0.2〜2.4%である。応力ク
ラック特性は、予備延伸と露出時間の関数として、破面から評価する。
【0115】 試験した材料の組成と得られたデータを以下の表にまとめる。
【表1】
【表2】
【0116】 表からは、本発明の耐燃性成型用組成物が、機械特性(特に応力クラック特性
、ノッチ付き衝撃強度および熱撓み温度の改良)の非常に優れた特性組み合わせ
を示すことが分かる。このことはいずれも、時々著しく高い熱撓み温度となるに
も関わらず、溶融粘度が260℃の加工温度で増加せず、比較実験のレベルに留
まっていることからも、より驚くことである。ここでは、異なる構造単位から構
成されるホスフェートを用いることにより、機械特性または熱的特性のような種
々の特性が、加工特性を劣化させることなく制御された方法で改良できることも
分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 57/00 C08L 57/00 67/00 67/00 85/02 85/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MA ,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ, PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,S K,SL,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG ,US,UZ,VN,YU,ZA,ZW (71)出願人 D−51368 Leverkusen,Ge rmany (72)発明者 イェルン・シュテルティング ドイツ連邦共和国デー−51061ケルン、ロ ゲンドルフシュトラーセ59番 (72)発明者 ミヒャエル・ツォベル ドイツ連邦共和国デー−50823ケルン、シ ルマー・シュトラーセ18番 Fターム(参考) 4F071 AA12X AA13X AA22X AA26 AA26X AA27 AA28X AA33X AA34X AA36X AA45 AA50 AA68 AA68X AA77 AB18 AB26 AC15 AE05 AE07 AE09 AE16 AE17 AF47 BA01 BB05 BC07 4J002 BC00Y BC06Y BC07Y BC08Y BC09Y BD15U BD16U BG04Y BG05Y BG12Y BH02Y BN03X BN05X BN06X BN09Y BN11X BN12X BN14X BN23X CF03Y CG01W CG04W CQ01Z DA017 DE098 DE108 DE118 DE128 DE148 DJ018 DJ037 DJ047 DJ057 DL007 EW036 FA047 FA087 FD010 FD030 FD090 FD100 FD13Z FD136 FD160 FD170 GB00 GL00 GM00 GN00 GQ00

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 芳香族ポリ(エステル)カーボネート、10℃未満のガラス転
    移温度を有する、1種以上のグラフトベースへの1種以上のビニルモノマーのグ
    ラフトポリマー、熱可塑性ビニル(コ)ポリマーおよびポリアルキレンテレフタレ
    ートから成る群より選択される少なくとも2つの成分と、下記の式(I)のリン
    化合物0.5〜20重量部を含有する熱可塑性成型用組成物。 【化1】 (式中、XおよびYは、炭素数6〜30の単核または多核の芳香族基を表し、そ
    してXとYは互いに異なり、R、R、R、RおよびRは、互いに独立
    して、場合によりハロゲン化されたC〜Cアルキル、あるいはそれぞれ任意
    にハロゲンおよび/またはC〜Cアルキルで置換されたC〜Cシクロア
    ルキル、C〜C20アリールもしくはC〜C12アラルキルを表し、zは、
    0.05〜0.95、好ましくは0.15〜0.85を表し、nは、互いに独立して
    、0または1、好ましくは1を表し、そしてNは、更なる成分として、0.5〜
    30を表す。)
  2. 【請求項2】 A. 芳香族ポリカーボネートまたはポリエステル−カーボ
    ネート5〜95重量部、 B. B.1 1種以上のビニルモノマー5〜95重量%の B.2 ガラス転移温度10℃未満を有する1種以上のグラフトベース5 〜95重量% へのグラフトポリマー0.5〜60重量部、 C. 熱可塑性ビニル(コ)ポリマーおよび/またはポリアルキレンテレフタレ
    ート0〜50重量部、 D. 下記の式(I): 【化2】 (式中、XおよびYは、炭素数6〜30の単核または多核の芳香族基を表し、そ
    してXとYは互いに異なり、R、R、R、RおよびRは、互いに独立
    して、場合によりハロゲン化されたC〜Cアルキル、あるいはそれぞれ任意
    にハロゲンおよび/またはC〜Cアルキルで置換されたC〜Cシクロア
    ルキル、C〜C20アリールもしくはC〜C12アラルキルを表し、zは、
    0.05〜0.95、好ましくは0.15〜0.85を表し、nは、互いに独立して
    、0または1、好ましくは1を表し、そしてNは、0.5〜30を表す。) のリン化合物0.5〜20重量部、 E. フッ素化ポリオレフィン0.05〜5重量部 (前記の全成分の重量部の和は100である) を含有する熱可塑性成型用組成物。
  3. 【請求項3】 式(I)のリン化合物が、平均N値0.3〜20を有する請
    求項1記載の成型用組成物。
  4. 【請求項4】 式(I)のリン化合物が、平均N値0.5〜10のリン化合
    物の混合物である請求項1〜3のいずれかに記載の成型用組成物。
  5. 【請求項5】 式(I)中、XおよびYが、異なっており、そして式(II)
    のジフェノールから誘導される請求項1〜4のいずれかに記載の成型用組成物。 【化3】 (式中、Aは、単結合、C〜Cアルキレン、C〜Cアルキリデン、C 〜Cシクロアルキリデン、-O-、-SO-、-CO-、-S-、-SO-、C
    12アリーレンであり、これらは、ヘテロ原子を任意に含有する芳香環、また
    は下記の式: 【化4】 のラジカルもしくは式(IV): 【化5】 のラジカルと誘導でき、Bは、互いに独立して、C〜Cアルキル、ハロゲン
    、C〜C10アリール、C〜C12アラルキルであり、xは、いずれの場合
    も互いに独立して、0、1または2であり、pは、1または0であり、そして RおよびRは、少なくとも1つのZ原子においてRおよびRが同時にア
    ルキルであるならば、各Zについて別個に選択でき、そして互いに独立して、水
    素またはC〜Cアルキルを表し、Zは炭素を表し、およびmは、4〜7の整
    数を表す。)
  6. 【請求項6】 式(I)中のXおよびYが、異なっており、ヒドロキノン、
    レゾルシノール、4,4'-ジヒドロキシジフェニル、ビス-(ヒドロキシフェニル)-
    〜Cアルカン、ビス-(ヒドロキシフェニル)-C〜Cシクロアルカン、
    ビス-(ヒドロキシフェニル)-エーテル、ビス-(ヒドロキシフェニル)-スルホキシ
    ド、ビス-(ヒドロキシフェニル)-ケトン、ビス(ヒドロキシフェニル)スルホンお
    よびα,α-ビス-(ヒドロキシフェニル)-ジイソプロピルベンゼン、およびそれら
    の核において臭素化および/または核塩素化された誘導体から成る群より選択さ
    れるジフェノールから誘導される請求項1〜5のいずれかに記載の成型用組成物
  7. 【請求項7】 少なくとも1種の更なる防炎加工剤を、成型用組成物の合計
    に対し、0.01〜35重量%含有する請求項1〜6のいずれかに記載の成型用
    組成物。
  8. 【請求項8】 成分A 10〜90重量部、成分B 1〜40重量部および
    成分D 1〜18重量部を含有する請求項1〜7のいずれかに記載の成型用組成
    物。
  9. 【請求項9】 成分A 20〜80重量部、成分B 2〜30重量部および
    成分D 2〜15重量部を含有する請求項1〜8のいずれかに記載の成型用組成
    物。
  10. 【請求項10】 グラフトベースB.2が、ジエンゴム、アクリレートゴム
    、シリコーンゴムまたはエチレン/プロピレン/ジエンゴムである請求項1〜9
    のいずれかに記載の成型用組成物。
  11. 【請求項11】 周期表の主分類第1〜第5類または副分類第1〜第8類と
    、酸素、硫黄、ホウ素、炭素、リン、窒素、水素およびケイ素から成る群より選
    択される少なくとも1つの元素との非常に細かく分割された化合物を含有する請
    求項1〜10のいずれかに記載の成型用組成物。
  12. 【請求項12】 安定化剤、顔料、離型剤、流動助剤、無機強化材料、ナノ
    粒子および/または帯電防止剤から成る群より選択される少なくとも1種の添加
    物を含有する請求項1〜11のいずれかに記載の成型用組成物。
  13. 【請求項13】 成形物品の製造における請求項1〜12のいずれかに記載
    の成型用組成物の使用。
  14. 【請求項14】 請求項1〜12のいずれかに記載の成型用組成物から製造
    された成形物品。
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