JP2002527568A - 照射硬化性接着剤 - Google Patents

照射硬化性接着剤

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クレイトン・ポリマーズ・リサーチ・ベー・ベー
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    • C09J153/00Adhesives based on block copolymers containing at least one sequence of a polymer obtained by reactions only involving carbon-to-carbon unsaturated bonds; Adhesives based on derivatives of such polymers
    • C09J153/02Vinyl aromatic monomers and conjugated dienes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L2666/00Composition of polymers characterized by a further compound in the blend, being organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials, non-macromolecular organic substances, inorganic substances or characterized by their function in the composition
    • C08L2666/02Organic macromolecular compounds, natural resins, waxes or and bituminous materials

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、(a)少なくとも2つのモノアルケニル芳香族炭化水素ブロック及びブタジエンブロック中の1,2−ビニル含量が少なくとも25重量%である、少なくとも一つのブタジエンブロックを含んでなるブロックコポリマー、(b)3〜25%の範囲の不飽和インデックス(Ui)を持つ部分的に水素化された樹脂である、100重量部のブロックコポリマー当たり100〜300重量部の粘着性樹脂、(c)5〜100重量部の部分的あるいは完全に飽和したオイル、(d)場合によっては、光開始剤及び(e)一つあるいはそれ以上の安定剤を含んでなる照射硬化性接着剤であって、示差走査熱分析に基づきフォックスの式から計算されるガラス転移温度(T)が−15℃〜−5℃の範囲である照射硬化性接着剤に関する。本発明は、更に、照射硬化性あるいは照射硬化された接着剤を含む、照射硬化された接着剤、及び物品、特にテープに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (発明の分野) 本発明は、高剥離接着及び耐温性を有する、接着剤、特に照射硬化性接着剤に
関する。本発明は、更に、接着剤を含む物品に関する。
【0002】 (発明の背景) 照射硬化性接着剤は当業界ではよく知られている。最近、Shell Che
micalsは、スチレンブロックと25重量%以上の1,2ビニル含量を有す
るブタジエンブロックを含有するブロックコポリマーを開発した。このようなブ
ロックコポリマーの一つは、商品名KRATON D−KX−222で販売され
、照射硬化性として特に開発された(KRATONは商標である)。
【0003】 しかしながら、速照射硬化、特に速UV硬化に必要である高ビニル含量によっ
て、KRATON D−KX−222は、25重量%迄の1,2−ビニル含量を
持つブタジエンを含有する標準のスチレン−ブタジエン−スチレンブロックコポ
リマーよりもホットメルトタンク中でゲル化する傾向が高くなる。ゲルは、16
0℃で16時間エージングした接着剤中で生成することが観察された。しかしな
がら、多くの用途は、160℃で24時間のゲルの無生成時間を必要とする。
【0004】 Shell Research and Technology Centr
e Louvain−la−Neuveから1998年1月に出版された「Co
mmunication from SRTCL1−98」に報告されているよ
うに、この問題は、異なる安定剤の組み合わせを使用することにより解決される
。挙げられた特定の例は、場合によってはIRGANOX 3052と組み合わ
せた、IRGANOX 1010とIRGAFOS 168の組み合わせ、及び
SUMILIZER GSとSUMILIZER TP−Dの組み合わせである
。IRGANOX及びIRGAFOSは商標であり、IRGANOX及びIRG
AFOS安定剤はCiba−Geigyから市販されている。SUMILIZE
Rは商標であり、SUMILIZER安定剤はSumitomoから市販されて
いる。
【0005】 ホットメルトタンク中で貯蔵されている接着剤中のゲル化を遅延させるこれら
の有効な安定剤系は、照射硬化により誘起されるゲル化を遅延させないならば、
実用的な意味においてのみ有用である。上述の論文で報告されているように、例
えば、SUMILIZER GS及びIRGANOX 3052がゲル化防止剤
であるという事実に拘らず、これは全く問題でなかった。
【0006】 また、高ビニル含量のブロックコポリマーを含有する接着剤組成物中のこれら
及び他の安定剤の組み合わせの潜在能力は、その内容が引用により本明細書に組
み込まれるEP−B−0243956でも報告された。
【0007】 高1、2−ビニル含量のブタジエンブロックを持つブロックコポリマーを含有
する照射硬化性ホットメルト接着剤は、引用によりその内容が本明細書に組み込
まれるWO93/24547及びWO97/29140に記述された。
【0008】 WO97/29140は、100部のブロックコポリマー、75部の完全に飽
和したオイル及び225部の部分的に水素化された炭化水素樹脂(HERCUL
ES MBG 264)を含有する接着剤組成物を開示する。Tは−16℃で
あった(HERCULES MBGは商標である)。
【0009】 WO97/29140は、部分的あるいは完全に飽和したオイルよりもむしろ
液体粘着性樹脂を含有する接着剤組成物を更に開示する。しかしながら、特にホ
ットメルト接着剤組成物にとって、高温用途には剪断接着破断温度が低すぎる。
更には、液体粘着性樹脂の使用は、全接着剤配合物の価格を上昇させ、そして最
大硬化速度は充分に高くない。
【0010】 WO93/24547は、100部のブロックコポリマー、15部の完全に飽
和したオイル及び90部の部分的に水素化した炭化水素樹脂(FORAL 85
)を含有する接着剤組成物を開示している。Tは−18℃であった(FORA
Lは商標である)。
【0011】 改善された照射硬化性の接着剤組成物に対するニーズがなお存在する。特に、
好ましくは高剪断接着破断温度(SAFT)とともに、剥離接着180°試験(
ASTM−D3330M−83)による高剥離接着等、最も必要とされるテープ
用途に望ましい要求に合致する、照射硬化性接着剤、好ましくは照射硬化性ホッ
トメルト接着剤が見出されれば望ましい。
【0012】 このような接着剤がいま見出された。
【0013】 (発明の要約) それゆえ、第1の態様によれば、本発明は、 (a)少なくとも2つのモノアルケニル芳香族炭化水素ブロック及びブタジエ
ンブロック中の1、2−ビニル含量が少なくとも25重量%である、少なくとも
一つのブタジエンブロックを含んでなるブロックコポリマー、 (b)3〜25%の範囲の不飽和インデックス(Ui)を持つ部分的に水素化
された樹脂である、100重量部のブロックコポリマー当たり100〜300重
量部の粘着性樹脂、 (c)5〜100重量部の部分的あるいは完全に飽和したオイル、 (d)場合によっては、光開始剤、及び (e)一つあるいはそれ以上の安定剤 を含んでなる照射硬化性接着剤であって、 示差走査熱分析に基づきフォックスの式から計算されるガラス転移温度(T )が−15℃〜−5℃の範囲である照射硬化性接着剤に関する。
【0014】 第2の態様によれば、本発明は、ここで記述されている照射硬化性ホットメル
ト接着剤組成物の照射硬化により得られる照射硬化された接着剤組成物に関する
【0015】 第3の態様によれば、本発明は、ここで記述されている照射硬化性ホットメル
ト接着剤組成物、またはここで記述されている照射硬化された接着剤組成物を含
む物品に関する。
【0016】 第4の態様によれば、本発明は、ここで記述されている照射硬化性ホットメル
ト接着剤組成物の、または、ここで記述されている照射硬化された接着剤組成物
の、フィルムの上にコートされた層を含んでなるテープに関する。
【0017】 (発明の詳細な説明) ブロックコポリマーは当業者にはよく知られている。ブロックコポリマーは通
常アニオン重合により製造される。ブロックコポリマーの製造は当業者によく知
られていて、例えば、米国特許第3,265,765号、第3,231,635
号、第3,149,182号、第3,238,173号、第3,239,478
号、第3,431,323号、Re.27,145、及び「Thermopla
stic Elastomers,総説」(1987),N.R.Legge,
G.Holden,H.E.Schroeder編,Hanser Publi
shersを含む多数のハンドブックに記述された。
【0018】 ブタジエンブロック中の1,2−ビニル含量は、改変剤の存在下でブタジエン
を重合することにより25%以上増加させ得る。
【0019】 この目的に好適に使用される改変剤は、エーテル,アミン及び他のルイス塩基
からなる群、特にグリコールのジアルキルエーテルからなる群から選ばれ得る。
最も好ましい改変剤は、モノグリム、ジグリム、ジエトキシエタン、1,2−ジ
エトキシ−プロパン、1−エトキシ、2−t−ブトキシエタン等の、異なる末端
アルコキシ基を含有し、場合によっては、中央のエチレン基にアルキル置換基を
保持するエチレングリコールのジアルキルエーテルから選ばれ、そのうち、1,
2−ジエトキシプロパンが最も好ましい。
【0020】 ブタジエンブロック中の1,2−ビニル含量は、好ましくは30〜70重量%
の範囲、更に好ましくは35〜65重量%の範囲である。
【0021】 モノアルケニル芳香族モノマーは、通常、スチレン、C−Cアルキルスチ
レン及びC−Cジアルキルスチレン、特にスチレン、α−メチルスチレン、
o−メチルスチレンまたはp−メチルスチレン、1,3−ジメエチルスチレン、
p−t−ブチルスチレンまたはこれらの混合物、最も好ましくはスチレンから選
ばれる。
【0022】 このブロックコポリマーは、好ましくは10〜50重量%の範囲、更に好まし
くは12〜35重量%の範囲のモノアルケニル芳香族炭化水素含量を有する。
【0023】 このブロックコポリマーは、線状あるいは放射状であってよく、通常、構造A
−B−Aまたは(A−B)Yを有し、2〜100、好ましくは2〜20、更に
好ましくは2〜6の整数であり、Yはカップリング剤の残基であり、Aはポリ(
モノアルケニル芳香族炭化水素)ブロックであり、Bはポリ(ブタジエン)ブロ
ックである。
【0024】 特に好ましい実施形態によれば、このブロックコポリマーは一般構造(AB) X(Bq’を有し、式中Aはポリ(モノアルケニル芳香族炭化水素)ブロ
ックであり、B及びBは同一あるいは異なるポリ(ブタジエン)ブロックであ
り、Xは3〜6の範囲の最大の活性部位(m)を持つ多価カップリング剤の残基
であり、pの数平均値は1.5〜(m−0.5)の範囲であり、qの数平均値は
0.5〜(m−1.5)である。pが平均1.5であれば、このブロックコポリ
マーは、一つのコンポーネントが構造(AB)X(B)q’を持ち、もう一つ
が構造(AB)X(B)q’を持つブロックコポリマーの混合物であることは
認識されるであろう。従って、この混合物は、少なくとも2つのモノアルケニル
芳香族炭化水素ブロックを含んでなるブロックコポリマーを含む。
【0025】 好ましくは、p及びq値の平均的な合計は、m未満であり、カップリング効率
は、95%未満、更に好ましくは、55%以上である。好ましくは、p及びq値
の合計は2以上である。
【0026】 ここで使用されるようなカップリング効率は、ゲル浸透クロマトグラフィー(
GPC)により求められる全カップリングプロセスのカップリング効率(重量%
での)である。
【0027】 p及びq値の合計がカップリング効率(CE)により決められることは当業者
ならば認識するであろう。
【0028】 特に好ましい実施形態によれば、上記カップリング効率は、60〜95%、更
に好ましくは75〜92%、より更に好ましくは80〜91%の範囲である。
【0029】 上記のブロックコポリマーは、最終の形で照射硬化される接着剤シーラント及
びコーティング組成物中に、並びに最終の形で硬化されない組成物中に適宜配合
され得る。
【0030】 これらのブロックコポリマーは、 −ポリ(共役ジエン)の分子量及び一つの放射状構造中に包含されるビニル含
量による最適なUV反応性/溶融粘度バランス、 −分子の一部がUV感受性に特に好適であり(高分子量)、UV硬化の前後で
低分子量部が高粘着性を付与する、個々の分子から構成される分布、 −通常の加工温度において出来上がった接着剤組成物中で著しく減少したホット
メルト粘度を示す、ブロックコポリマーの混合物 の組み合わせを示す。
【0031】 好ましくは、放射状のマルチアームのブロックコポリマーにおけるp及びqの
各数平均値は、1.5〜m−1.5の範囲であり、ここで、mはカップリング剤
の最大官能価数を表す。
【0032】 更に好ましくは、多数本の放射状腕のブロックコポリマーは、3価あるいは4
価のカップリング剤から誘導されたものである。
【0033】 好ましい実施形態の一つによれば、トリノニルフェニルホスファイト、テトラ
クロロシラン(SiCl)、テトラメトキシシラン(Si(OMe))、ジ
エチルアジペート、ジメチルアジペート及びガンマ−グリシドキシ−プロピル−
トリメトキシ−シラン(ガンマ−GPTS)等の3価あるいは4価のカップリン
グ剤、更に好ましくはガンマ−GPTSまたはトリノニルフェニルホスファイト
が使用される。
【0034】 上記ブロックコポリマーのAブロックは、一般に、5,000〜50,000
、好ましくは7,000〜25,000、最も好ましくは9,000〜17,0
00の範囲の重量平均分子量を有する。上記ブロックコポリマーのB及びB1ブ
ロックは、15,000〜250,000、好ましくは20,000〜100,
000の範囲の同一あるいは異なる見掛けの分子量を有する。
【0035】 本発明のブロックコポリマーは、好ましくは50,000〜500,000、
更に好ましくは150,000〜350,000の範囲の合計の見掛けの分子量
を有する。
【0036】 本明細書を通して使用される「見掛けの分子量」という用語は、ポリスチレン
校正標準(ASTMD−3536による)を用いるゲル浸透クロマトグラフィー
(GPC)により測定されるポリマーの分子量という意味である。
【0037】 粘着性樹脂は当業界でよく知られ、種々の異なる粘着性樹脂が市販されている
。本発明に使用されるべき粘着性樹脂は、好ましくは部分的に水素化された炭化
水素樹脂またはロジンエステルである。
【0038】 部分的に水素化された粘着性樹脂は、好ましくは5〜22%、更に好ましくは
7〜20%、特に7〜17%の範囲の不飽和インデックス(Ui)を有する。粘
着性樹脂の混合物を使用する場合には、混合物は、好ましくは上記の範囲のいず
れか一つの不飽和インデックスを有するべきである。
【0039】 不飽和インデックスは、引用により本明細書に組み込まれるカナダ特許明細書
CA1337218に概述されている方法による13C NMRにより求められ
る。
【0040】 この粘着性樹脂は、通常、環球法(ASTM E 28)により測定して少な
くとも70℃、好ましくは75〜125℃、更に好ましくは80〜105℃の範
囲の軟化点を有する。
【0041】 特に好ましい実施形態によれば、粘着性樹脂は、部分的に水素化された炭化水
素樹脂である。
【0042】 この粘着性樹脂は、好ましくは100重量部のブロックコポリマー当たり10
0〜220重量部、更に好ましくは100重量部のブロックコポリマー当たり1
50〜200重量部の量で存在する。
【0043】 本発明の照射硬化性接着剤組成物は、部分的あるいは完全に飽和したオイルを
更に含んでなる。好ましくは、部分的あるいは完全に飽和したオイルは、ナフテ
ン系オイルである。
【0044】 部分的あるいは完全に飽和したオイルは、好ましくは100重量部のブロック
コポリマー当たり10〜75、更に好ましくは15〜70重量部の量で存在する
【0045】 このブロックコポリマー、粘着性樹脂及びオイルは、ガラス転移温度(T
が少なくとも−15℃、好ましくは少なくとも−13℃、更に好ましくは少なく
とも−12℃となるように混合される。このガラス転移温度は、示差走査熱分析
(DSC)に基づきよく知られたフォックスの式により計算して、−5℃以下、
好ましくは−7℃以下、更に好ましくは−8℃以下である。
【0046】 1/接着剤T=(WTPE/TTPE)+(W樹脂/T樹脂)+(Wオ
イル/TGオイル) WTPE、W樹脂及びWオイルは、それぞれ、ブロックコポリマー、粘着性樹
脂及びオイルのポリブタジエンブロックの重量分率である。WTPEの重量分率
は、ポリブタジエンブロックの重量(Bの重量)を(Bの重量+樹脂の重量+オ
イルの重量)で割ったものとして定義される。
【0047】 TTPE、T樹脂及びTオイルは、それぞれ、ブロックコポリマー、粘
着性樹脂及びオイルのブタジエンブロックのガラス転移温度である。
【0048】 組成物中のブロックコポリマーの全量は、好ましくは20〜50重量%、更に
好ましくは25〜45重量%、より更に好ましくは27〜35重量%未満である
【0049】 前記したように、本発明の組成物は、組成物の最終の末端使用に依って硬化さ
れ得る。このような硬化は、電子線等の高エネルギーイオン化線により、または
UV光線への曝露により行われる。
【0050】 架橋反応を行うのに使用される電子線または高エネルギーイオン化線は、原子
炉、電子銃、共鳴トランス加速装置、ファンデグラフ電子加速装置、ライナック
電子加速装置、ベータトロン、シンクロトロン、サイクロトロン等の任意の好適
な線源から得られる。これらの線源からの照射は、電子、陽子、中性子、重陽子
、ガンマ線、X線、アルファ粒子、及びベータ粒子等のイオン化線を生じる。
【0051】 この架橋反応は簡便には室温で行われるが、所望ならば低温または高温で実施
される。
【0052】 UV照射時、空気の厳密な除去の必要はない。それゆえ、基材の間の結合層と
してこの組成物を利用する場合のように基材の間にサンドイッチして、あるいは
、排気後、酸素を含まない不活性雰囲気で充たされた隔離された装置中で組成物
をUV照射することにより架橋を行うことは必要でない。当業者ならば、空気等
の酸素含有雰囲気中での照射による上記硬化は、著しいコスト削減をもたらすこ
とを認めるであろう。
【0053】 満足すべき硬化を生じるのに必要とされる照射量は、主として、組成物中に存
在する使用されるブロックコポリマーのタイプ及び濃度及び不飽和レベルに依存
する。電子線照射の好適な線量は、通常、0.5〜8Mrad、好ましくは4M
rad〜8Mrad、更に好ましくは5Mrad〜7Mradの範囲である。
【0054】 この接着剤組成物は、好ましくは所望量の架橋を行うのに充分な時間、紫外線
に曝露することにより硬化される。通常、紫外光の使用を意図している場合には
、接着剤組成物は、100重量部のブロックコポリマー当たり0.2〜30重量
部の光開始剤により配合される。既知の光開始剤のいずれも使用しうる。
【0055】 この光開始剤は、存在する場合には、好ましくは (1)一般式(I):
【0056】
【化3】 (式中、R〜Rは水素または1〜4個の炭素原子を持つアルキル基、好まし
くはメチルを独立に表し、R及び/またはRはR〜Rと同じ意味を有し
、あるいは1〜4個の炭素原子を持つアルコキシ基を表し、nは場合によっては
、少なくとも一つの3級アミンとの組み合わせで、0、1、または2の値を有す
る) のベンゾフェノン、 (2)カルボニル基は少なくとも一つの芳香族環に直接に結合し、好ましくは一
般式II:
【0057】
【化4】 (式中、R、R10、及びR11は各々水素、1〜4個の炭素原子を持つアル
キル、または1〜4個の炭素原子を持つアルキルチオを表す) を有するイオウ含有カルボニル化合物、及び (3)(1)及び(2)の混合物 からなる群から選ばれる。
【0058】 カテゴリー(1)の好適な化合物の例は、ベンゾフェノン、2,4,6−トリ
メエチルベンゾフェノン、4−メチル−ベンゾフェノン及び2,4,6−トリメ
チルベンゾフェノンと4−メチルベンゾフェノン(ESACURE TZT)と
2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン(IRGACURE
651)の共融混合物である(ESACURE及びIRGACUREは商標で
ある)。例えば、UVECRYL 7100(UVECRYLは商標である)等
の3級アミンとの組み合わせでこれらの化合物を使用してもよい。
【0059】 カテゴリー(2)は、例えば、IRGACURE 907として市販されてい
る2−メチル−l−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−プロパ
ノン−1等の化合物を含む。
【0060】 好適な混合物(カテゴリー(3))の例は、15重量%の2−イソプロピル−
チオキサントンと4−イソプロピルチオキサントンと4−イソプロピル−チオキ
サントンの混合物、及び85重量%の2,4,6−トリメチルベンゾフェノンと
4−メチル−ベンゾフェノンの混合物の混合物である。この混合物は、商品名E
SACURE X15の下で市販されている。
【0061】 本発明の好ましい実施形態においては、光開始剤は、(i)ベンゾフェノン、
(ii)ベンゾフェノンと少なくとも一つの芳香族環に直接に結合しているカル
ボニル基を含有する3級アミンの混合物、(iii)2−メチル−1−[4−(
メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパノン−1(IRGACURE
907)、(iv)2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン
(IRGACURE 651)からなる群から選ばれるが、そのうちで(iii
)と(iv)が最も好ましい。
【0062】 曝露の長さは、照射強度、使用される紫外線増感化合物の量及びタイプ、硬化
対象の(接着剤)層の厚さに依存することは認識されるであろう。この光開始剤
は、好ましくは100重量部のブロックコポリマー当たり1〜10重量部の範囲
の量、更に好ましくは1〜5重量部の範囲の量で含まれる。
【0063】 本発明のブロックコポリマー組成物を架橋するのに使用されるUV照射は、原
則的には、200と500ナノメーター(nm)の間の波長において一つあるい
はそれ以上のピークを示す出力スペクトルを持ついかなるUV光源であってもよ
い。特に好適なUV光源は、ヒュージョン(Fusion)バルブランプである
。H及びDバルブランプ(線形出力118W/cm(300W/インチ)及び2
36W/cm(600W/インチ))が特に有用であり、DバルブとHバルブラ
ンプの組み合わせも好適に適用され得る。
【0064】 いかなるUV光源の出力スペクトルも光開始剤の吸収スペクトルと実質的にマ
ッチしなければならないことは認識されるであろう。
【0065】 任意の既知の方法によりUV照射への曝露を行ってよい。好適な方法は、例え
ば、ホットメルトから得られる層、または溶剤コーティングにより得られる層の
中の試料を、ある速度(1分間当たりのメートルで表す、m/分)でUV光源の
下を通すことにより、UV照射に曝露することである。充分な硬化を果たすため
に、必要ならば、照射への曝露は、例えば、UV光源の下に試料を繰り返して通
すことにより、あるいは直列に配置された2つあるいはそれ以上のランプの下に
試料を通すことにより1回あるいはそれ以上繰り返される。全照射量が低く、ま
た充分で、満足のいく硬化を得るのに、UV光源の下に試料を通すことができる
速度が高い程、上記試料の硬化能力は良好である。
【0066】 安定剤は、通常、接着剤組成物の製造及び使用時の分解に対して成分を保護す
るために、市販化合物に添加されるが、ポリマーの照射硬化を妨害することはな
い。
【0067】 時には、安定剤の組み合わせは、種々のポリマーが受ける分解の異なる機構に
よっては更に有効である。
【0068】 あるヒンダードフェノール、有機金属化合物、芳香族アミン、芳香族ホスファ
イト及びイオウ化合物は、この目的に有用である。
【0069】 有効なタイプのこれらの材料の例は、フェノール酸化防止剤、チオ化合物及び
トリス(ノニル化フェニル)ホスファイトを含む。
【0070】 一般に、0.01重量パーセント〜5.0重量パーセントの一つあるいはそれ
以上の安定剤がこの接着剤組成物に含まれる。
【0071】 本発明の照射硬化性のホットメルト接着剤組成物は、少なくとも2つの安定剤
のカテゴリーのゲル化防止剤、一次酸化防止剤及び二次酸化防止剤から選ばれる
、好ましくは2つあるいはそれ以上安定剤を含有する。更に好ましくは、2つあ
るいはそれ以上安定剤がゲル化防止剤と二次酸化防止剤、または一次酸化防止剤
と二次酸化防止剤、またはすべての3つの安定剤のカテゴリーの組み合わせの安
定剤のカテゴリーから選ばれる。これらの安定剤のカテゴリーは当業者にはよく
知られ、これらのカテゴリーの各々の極めて多様な安定剤が市販されている。
【0072】 ゲル化防止剤は、好ましくはフェノールアクリレートまたはメタアクリレート
、更に好ましくは一般式(III):
【0073】
【化5】 (式中、Rは1〜6個の炭素原子を持つアルキル基であり、Rは2〜4個の
炭素原子を持つアルケニル基であり、Rはt−ブチル、t−ペンチル、シクロ
ペンチルまたはシクロヘキシル基であり、そしてRは水素または1〜18個の
炭素原子を持つアルキル基である) により表されるフェノールアクリレートまたはメタアクリレートからなる群から
選ばれる。
【0074】 二次酸化防止剤は、好ましくは一般式(IV)または(V)
【0075】
【化6】 (式中、Rは3〜20個の炭素原子を持つアルキル基であり、Rは3〜20
個の炭素原子を持つアルキル基または5〜20個の炭素原子を持つシクロアルキ
ル基であり、そしてRは水素、t−ブチル、t−ペンチル、シクロペンチルま
たはシクロヘキシル基であり、更に好ましくはR及びRはt−ブチル、t−
ペンチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシル基から独立に選ばれる) により表される化合物からなる群から選ばれる。
【0076】 特に好ましい実施形態によれば、群(V)から選ばれる2つの二次酸化防止剤
の混合物が使用され、第1の二次酸化防止剤は、IRGAFOS 168等の、
及びRがt−ブチル、t−ペンチル、シクロペンチルまたはシクロヘキシ
ル基から独立に選ばれるこれらの化合物から選ばれ、そして第2の二次酸化防止
剤は、TNPP(トリスノニルフェニルホスファイト)等の、Rが5から15
個の炭素原子を持つアルキル基であり、Rが水素であるこれらの化合物から選
ばれる。IRGAFOS 168は、トリス(2,4−ジt−ブチルフェニル)
ホスファイトに対する商品名である。
【0077】 この一次酸化防止剤は、好ましくはヒンダードフェノール化合物からなる群か
ら選ばれる。
【0078】 一つの好ましい実施形態によれば、3つの安定剤が存在し、各々は異なる安定
剤のカテゴリーから選ばれる。
【0079】 最も好ましくは、少なくとも2つの安定剤が存在し、一つはゲル化防止剤から
選ばれ、もう一つの安定剤は二次酸化防止剤から選ばれる。
【0080】 次の実施例により本発明を更に例示するが、本発明の範囲をこれらの好ましい
実施形態に限定するものでない。
【0081】 (実施例) 実施例1−8 表1に示す1〜8の接着剤配合物を混合し、混和することにより、8つの照射
硬化性ホットメルト接着剤を製造した。混合、混和を300gZ−ブレードミキ
サー中、窒素ブランケット下で行った。
【0082】 次に、Chemsulant HM100実験室コーターにより、照射硬化性
ホットメルト接着剤を36μmポリエステル(PET)フィルム上にコートした
。この接着剤コーティングは、40±2μmまたは60±2μmの厚さを有して
いた。
【0083】 5m/分速度でヒュージョン製の2つのF−300バルブD及びH(120W
/cm)の組み合わせの下に通すことにより、この接着剤コーティングをUV照
射により硬化した。UV光線を空気の存在下真直ぐに接着剤表面に集中し、焦点
を絞った。硬化の前後で180°での剥離接着及び剪断接着破断温度(SAFT
)を求めた。結果を表2に示す。
【0084】 180°での剥離接着をASTM−D3330M−83により測定した。SA
FTを次のように求めた。
【0085】 温度の段階的な増加をモニターする電気的機械的装置を備えた空気循環式オー
ブン中でSAFT試験を行う。6つのアルミニウム棚を2°の角度の下で置くこ
とができる支持部をオーブン内で側壁に取り付ける。これらの棚は、6つの金属
(ステンレススチール)プレートを支持し、その上にテープ試料を貼り付ける。
6つのスロットを切った狭いうねに対してこれらのプレートを置く。重りを掛け
た被覆フィルムの自由部がこれらのスロットを通る。
【0086】 細長い試験片の一つの末端を中央におき、ステンレススチールプレート上に部
分的にくっつける。細長い試験片の他端を、プレートとは接触しないが、下に位
置するように保持する。この細長い試験片をステンレススチールプレートに対し
て強く押し付け、空気泡の巻き込みを避ける。この細長い試験片の接着部をステ
ンレススチールの縁の1インチ(2.5cm)で切断する。この表面は2.5c
mx2.5cm(1インチ)となる。最終的に、試験試料を24時間貯蔵する
【0087】 試料を付けた棚をオーブン中に設置し、細長い試験片の自由端に500グラム
の重量を掛け、「ホフマン」ホースクランプによりクランプする。
【0088】 最初、「実験室ジャッキ」により上下に動かすことができるベースプレートに
より、これらの重りを支持する。試験開始の直前に、重りがマイクロスイッチあ
るいは光電スイッチの上で自由に懸垂するように、ベースプレートを下方に動か
す。これらのスイッチをカウンターに接続する。オーブン中の温度がデジタル温
度計に表示される。
【0089】 細長い試験片が落下すると、重りがマイクロスイッチ上に落下し、タイマーが
停止する。破断迄の時間がわかれば、計算した時間/温度ダイアグラムから破断
が起こる温度を読み取ることができる。SAFT値は、2つの試料について記録
した2つの温度の平均である。
【0090】 比較例A 接着剤配合物Aを実施例1−8と同じ方法で混合し、混和することにより、も
う一つの照射硬化性ホットメルト接着剤を製造した。接着剤配合物Aの組成も表
1に示す。接着剤配合物Aは、0.9%の不飽和インデックス(Ui)を持つ完
全に水素化された粘着性炭化水素樹脂(REGALITER 91)を含んでい
た(REGALITEは商標である)。
【0091】 接着剤コーティングを製造し、コーティングを実施例1−8におけるように硬
化した。硬化の前後で、180°での剥離接着及び剪断接着破断温度(SAFT
)を求めた。結果を表2に示す。
【0092】
【表1】
【0093】 KX222=KRATON D KX222、(AB)X(B)の理想化
構造を有するスチレン系ブロックコポリマーであり、式中、Aはポリスチレンブ
ロックであり、Bは57重量%の1,2−ビニル含量を持つブタジエンブロック
である。Xはガンマ−GPTSである。カップリング効率は89%である。
【0094】 REGALITE S101は、部分的に水素化された炭化水素粘着性樹脂で
ある。(Uiは8%である)。
【0095】 MBG 264=Hercules MBG 264、19.7%の不飽和イ
ンデックスを持つ部分的に水素化された炭化水素粘着性樹脂。
【0096】 REGALITE R 91は0.9%の不飽和インデックスを持つ完全に水
素化された炭化水素粘着性樹脂である。
【0097】 ONDINA 68は、2.1%の不飽和インデックスを持つ飽和ナフテン系
オイルである(ONDINAは商標である)。
【0098】 IRGACURE 651=光開始剤(2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェ
ニルエタン−1−オン)。
【0099】 SUMILIZER GS=2−[1−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−t−
ペンチルフェニル)エチル]−4,6−ジ−t−ペンチルフェニルアクリレート
【0100】 SUMILIZER TP−D=(RSCCOOCH−C、式中
、Rはドデシル基である。
【0101】
【表2】
【0102】 実施例9−16 表3に示す9〜16の接着剤配合物を混合し、混和することにより、8つの照
射硬化性ホットメルト接着剤を製造した。
【0103】 次に、照射硬化性ホットメルト接着剤をポリエステル(PET)フィルム上に
コートした。この接着剤コーティングは、約40μmの厚さを有していた。
【0104】 この接着剤コーティングを電子線照射により硬化した。電子線硬化照射量は6
Mradであった。
【0105】 硬化の前後でSAFT及び180°での剥離接着を求め、実施例1−8に記述
されたように測定した。
【0106】 結果を表3に示す。
【0107】 比較例B 接着剤配合物Bを混合し、混和することにより、もう一つの照射硬化性ホット
メルト接着剤を製造し、実施例9−16におけるようにコーティングし、電子線
照射により硬化した。接着剤配合物Bの組成及びSAFT及び剥離接着の測定結
果も表3に示す。接着剤配合物Bは−16℃のTを有していた。
【0108】
【表3】
【0109】 FORAL 85−Eは、19.5%のUiを持つ部分的に水素化された樹脂
エステル粘着性樹脂である。
【0110】 IRGANOX 1010は、テトラキス−エチレン−(3,5−ジ−t−ブ
チル−4−ヒドロキシ−ヒドロシンナメート)メタン(一次酸化防止剤)である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C R,CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI ,GB,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID, IL,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,K Z,LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD ,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL, PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,S L,TJ,TM,TR,TT,TZ,UA,UG,UZ ,VN,YU,ZA,ZW (72)発明者 メイエネ,カトリーヌ ベルギー国、ルーバン−ラ−ヌーブ、ベー −1348・オテイニー、アブニユ・ジヤン・ モネ・1 Fターム(参考) 4J004 AA05 AA07 AA10 AB01 AB06 CA06 CB03 CC02 FA08 4J040 BA202 DM011 FA162 HB19 HB31 HB33 HB37 HD24 HD30 JB01 JB07 KA11 KA16 KA27 LA01 LA02 LA06 LA08 PA32

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)少なくとも2つのモノアルケニル芳香族炭化水素ブロ
    ック及びブタジエンブロック中の1,2−ビニル含量が少なくとも25重量%で
    ある、少なくとも一つのブタジエンブロックを含んでなるブロックコポリマー、 (b)3〜25%の範囲の不飽和インデックス(Ui)を持つ部分的に水素化
    された樹脂である、100重量部のブロックコポリマー当たり100〜300重
    量部の粘着性樹脂、 (c)5〜100重量部の部分的あるいは完全に飽和したオイル、 (d)場合によっては、光開始剤、及び (e)一つあるいはそれ以上の安定剤 を含んでなる照射硬化性接着剤であって、 示差走査熱分析に基づきフォックスの式から計算されるガラス転移温度(T )が−15℃〜−5℃の範囲である照射硬化性接着剤。
  2. 【請求項2】 ブタジエンブロック中の1,2−ビニル含量が30〜70重
    量%の範囲である請求項1に記載の照射硬化性接着剤。
  3. 【請求項3】 前記ブロックコポリマーが一般構造(AB)X(B を有し、式中、Aはポリ(モノアルケニル芳香族炭化水素)ブロックであり、
    B及びBは同一あるいは異なるポリ(ブタジエン)ブロックであり、Xは3〜
    6の範囲の最大の活性部位(m)を持つ多価カップリング剤の残基であり、p及
    びqの数平均値は1.5〜mの範囲である請求項1または2に記載の照射硬化性
    接着剤。
  4. 【請求項4】 p及びq値の平均的な合計がm未満であり、カップリング効
    率が95%未満である請求項3に記載の照射硬化性接着剤。
  5. 【請求項5】 粘着性樹脂が5〜22%の範囲の不飽和インデックス(Ui
    )を有する、部分的に水素化された樹脂である請求項1〜4のいずれか一項に記
    載の照射硬化性接着剤組成物。
  6. 【請求項6】 ゲル化防止剤、一次酸化防止剤及び二次酸化防止剤の少なく
    とも2つの安定剤のカテゴリーから選ばれる、2つあるいはそれ以上の安定剤が
    存在する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の照射硬化性接着剤組成物。
  7. 【請求項7】 一般式(III): 【化1】 (式中、Rは1〜6個の炭素原子を持つアルキル基であり、Rは2〜4個の
    炭素原子を持つアルケニル基であり、Rはt−ブチル、t−ペンチル、シクロ
    ペンチルまたはシクロヘキシル基であり、そしてRは水素または1〜18個の
    炭素原子を持つアルキル基である) により表されるフェノールアクリレートまたはメタアクリレートからなる群から
    ゲル化防止剤が選ばれる、請求項6に記載の照射硬化性接着剤組成物。
  8. 【請求項8】 一般式(IV)または(V): 【化2】 (式中、Rは3〜20個の炭素原子を持つアルキル基であり、Rは3〜20
    個の炭素原子を持つアルキル基または5〜20個の炭素原子を持つシクロアルキ
    ル基であり、そしてRは水素、t−ブチル、t−ペンチル、シクロペンチルま
    たはシクロヘキシル基である) により表される化合物からなる群から二次酸化防止剤が選ばれる請求項6または
    7に記載の照射硬化性接着剤組成物。
  9. 【請求項9】 一次酸化防止剤がヒンダードフェノール化合物からなる群か
    ら選ばれる請求項6〜8のいずれか一項に記載の照射硬化性接着剤組成物。
  10. 【請求項10】 少なくとも2つの安定剤が存在し、一つはゲル化防止剤か
    ら選ばれ、もう一つの安定剤が二次酸化防止剤から選ばれる請求項6〜9のいず
    れか一項に記載の照射硬化性接着剤組成物。
  11. 【請求項11】 ホットメルト組成物である請求項1〜10のいずれか一項
    に記載の照射硬化性接着剤組成物。
  12. 【請求項12】 請求項1〜11のいずれか一項に記載の照射硬化性接着剤
    組成物の照射硬化により得られる照射硬化された接着剤組成物。
  13. 【請求項13】 請求項1〜11のいずれか一項に記載の照射硬化性接着剤
    組成物、または請求項12に記載の照射硬化された接着剤組成物を含む物品。
  14. 【請求項14】 請求項1〜11のいずれか一項に記載の照射硬化性接着剤
    組成物の、または請求項12に記載の照射硬化された接着剤組成物の、フィルム
    の上にコートされた層を含んでなるテープ。
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