JP2002525461A - 連続的に可変な乗物ドアストップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 この発明は、連続的に可変な乗物ドアストップに関し、これは剛性のあるドアストップ部材を形成し、一方のドアアセンブリ部品（ドアおよびドアポスト）に対して結合されることによってドアヒンジ軸に平行な軸（１）を中心として旋回可能であるスピンドル（２）と、スピンドルに割当てられ他方のドアアセンブリ部品で固定ハウジング内に回転可能に搭載されるスピンドルナット（４）と、スピンドルナット（４）に割当てられる制動ロック装置とを含む。スピンドルナット（４）と制動ロック装置とはハウジング（３）内に位置づけられ、これは対応するドアアセンブリ部品に対して結合されることによってスピンドル（２）の軸に直交する軸を中心として旋回可能である。この発明の目的は、コンパクトであり十分な制動および捕捉力を提供しながら繊細にドアの動作に応答する、特に乗物のための、ドアストップを提供することである。このために、スピンドルナット（４）に割当てられる制動ロック装置は、前記スピンドルナットに関して共心的に配置される複動シフト可能フリーホィール機構（５）によって構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 この発明は、請求項１のプリアンブルに従った無限に可変であるドアストップ
に関し、これは剛性のあるドア保持部材を形成し、ドアヒンジ軸と平行な軸を中
心として旋回可能な態様でドアおよびドアピラーであるドアアセンブリ部品の一
方に結合されるスピンドルと、該スピンドルに割当てられかつ他方のドアアセン
ブリ部品上の固定ハウジング内に配置される回転可能に搭載されるスピンドルナ
ットと、スピンドルナットに割当てられる制動ロック装置とを含み、スピンドル
ナットと制動ロック装置とは、スピンドルの軸に直交する軸を中心として旋回可
能な態様で関連のドアアセンブリ部品に結合されるホルダハウジング内に収容さ
れる。

【０００２】 ＤＥ−Ａ−４４３５７２０は、制動ロック装置を起動するための補助力によっ
て作動され作用する装置を記載するが、これはまず、非常に確実に、同時に十分
に繊細に動作して、現在のドア開放角度と、その瞬間のドアの角速度と、ドアに
作用する開放力および閉鎖力と、ドアの運動状況を評価するための任意の他の基
準変数との関数としての、制動を起動させる補助力を起動させる構成を設計する
ために、経費を少なからずもたらす。加えて、公知の型の構造は、制動ロック装
置を起動するために十分な補助力を発生させるためにモータ装置を必要とする。
これは、かなりの製造上の経費をもたらす。

【０００３】 ＤＥ−Ａ−４１３０７８２およびＤＥ−Ａ−４２０９８７６は、製造上のかな
りの経費をかけないと製造され得ない、補助力によって起動される無限に可変な
乗物ドアストップを記載するが、その比較的大きな製造上の経費は、ドアストッ
プの制動ロック装置の設計形状および動作態様からは比較的独立している。加え
て、公知の乗物ドアストップは、ドアの運動状況に反応するために大きな力と長
いモーメントを要求する。

【０００４】 この発明の目的は、十分に高い制動力および保持力を有し小さな構造からなり
ながら、ドアの運動状況に繊細に反応する、請求項１のプリアンブルに沿った、
特定的には乗物のための、乗物ドアストップを提供することである。

【０００５】 初めに述べた乗物ドアストップではこの目的は、スピンドルナットに割当てら
れる制動ロック装置が、スピンドルナットに対して同心的に配置される、複動シ
フト可能フリーホィール機構によって形成される、請求項１の特徴によってこの
発明に従って達成される。

【０００６】 制動ハウジング内に回転可能に搭載されるスピンドルナットは、制動ハウジン
グによってドア上に配置されるホルダハウジング内に収容され、機械的装置すな
わちフリーホィール機構によって、ドアの運動状態の機能としてブロックされ得
る。この構成では、ドアの運動から、ドアに代わってロックを起こすフリーホィ
ールローラに対する調整運動を得るために、きわめて多様な手段が提供され得る
であろう。他の装備にかかわらず、実質的に一番有利なことは、フリーホィール
機構を制動およびロック手段として使用すると、構造と費用の面で高い制動ロッ
ク力と低い経費とが確実に与えられることである。

【０００７】 好ましくは、フリーホィール機構に割当てられるシフト装置は、ホルダハウジ
ングに配置され、かつドアに作用する開放力および閉鎖力によってばね荷重に反
してそれらのシフト位置に移動され得る係合手段を含む。乗物ドアに接続される
ホルダハウジング内で制動ロック装置を形成するフリーホィール機構のこの構成
と、フリーホィール機構に対する解除装置が、ホルダハウジングに同時に接続す
ることとによって、制動ロック装置を係合および解放するために好適な制御力を
、ドア運動から直接得ることが可能になる。ドアの上の力の作用によってのみ開
始されるロック装置を解放する手段を使用すると、コストの高いセンサ構成等と
、同様にコストの高い、要求されるロック力をもたらすための補助力発生手段と
をなくすことができる。

【０００８】 特定的には、ドアを望ましい態様で動かすようにドア上に作用する力のごく一
部が、駆動力に変換され、ばね力の作用の下で保持位置に保持される制動ロック
装置を解放し得る。ドア上の乗物ドアストップまたは乗物ドアストップのそのよ
うな構成はまた、ホルダハウジング外での力の伝送を必要としないことをも意味
するので、装置は比較的少なく簡単な部品から構築でき、その全体が、ホルダハ
ウジングの寸法を大きくし過ぎることなくその中に収容され得る。

【０００９】 スピンドルナットは、該スピンドルナットに同心的に配置され制動ロック装置
を形成する複動シフト可能フリーホィール機構とともに、制動ハウジング内に収
容され、該制動ハウジングは、それ自体は、スピンドルに対して同心的に配置さ
れるいくつかのガイドロッド上のばね荷重に反して軸方向の両方に変位可能な態
様でホルダハウジング内に懸下され、さらに加えて、スピンドルナットの軸受構
成とフリーホィール機構とを収容する制動ハウジングは、ホルダハウジング内で
その２つの端側に作用しかつガイドロッド上に配置されるコイルばねによって、
ホルダハウジング内でその固定された領域とは相対的に変位するように支持され
ることが、さらに有利に提供される。

【００１０】 この発明の有益な発展では、複動シフト可能フリーホィール機構は３つのフリ
ーホィールローラを有し、これらは内輪および外輪の間に配置されかつクランピ
ング位置の方向へばねによって荷重され、内輪は、回転方向に固定される態様で
スピンドルナットに接続され、外輪は、回転方向に固定される態様で制動ハウジ
ングに接続され、内輪はまた、固定リングによって軸方向に変位されない態様で
スピンドルナットに固定される。これに関連して、スピンドルナットはフリーホ
ィール機構の内輪とともに、アンギュラコンタクト玉軸受を介して制動ハウジン
グ内に搭載され、フリーホィール機構の外輪はストップを介して制動ハウジング
に対し軸方向に支持されることが有利に提供される。

【００１１】 制動ロック装置を形成するフリーホィール機構を制御するための特に有利な装
置は、一方では、ドア開放方向でのフリーホィール機構の接続解除が、ホルダハ
ウジングに剛性をもって接続される駆動ケージを割当てられ、該駆動ケージはフ
リーホィール機構のクランピングローラの数に対応する数のシフトフィンガを有
し、該シフトフィンガは、それ自体はフリーホィール機構のクランピングローラ
に作用する解除ディスクと、斜面を介して相互作用することを、特徴とする。

【００１２】 制動ロック装置を形成するフリーホィール機構を制御するためのこの発明に従
った装置は、他方では、ドア閉鎖方向でのフリーホィール機構の接続解除が、フ
リーホィール機構の外輪の領域に収容されかつ傾きレバーを有する傾きレバー構
成を割当てられ、該傾きレバーはスピンドル軸に平行な軸を中心として旋回可能
であって、かつそれ自体は、ドア閉鎖運動の機能として回転するグリッパによっ
て調整されることが可能であり、傾きレバーと相互作用するグリッパは、スピン
ドルによって駆動され得る制御ナットに結合されることを、特徴とする。

【００１３】 特に簡単な態様で実現され得る実施例では、傾きレバーは、フリーホィール機
構のクランピングローラに対して平行な軸を中心として旋回可能な態様でフリー
ホィール機構の外輪上と制動ハウジング上とに搭載され、一方のレバーアームを
介してクランピングローラの延長された軸に作用する。

【００１４】 フリーホィール機構のブロック作用の緩やかな始動を得るために、この発明の
好ましい特徴に従って、特定的には粘性結合である回転ダンパが制御ナットとグ
リッパとの間の駆動トレインに挿入されることがここに提供される。

【００１５】 乗物ドアストップのホルダハウジングは、構築された板金ハウジングから有益
に形成され、一方制動ハウジングは、有利には、成形から形成されかつ成形され
たラグを介してホルダハウジング内のガイドロッド上に案内される。

【００１６】 ロック装置の改良点の特定的な形状にかかわらず、ホルダハウジングはその全
体が、ドアヒンジ軸に平行な軸を中心として旋回可能な態様でドア本体に嵌めら
れ、支持体は、ホルダハウジングに接続されかつ主に鉛直に配向され、その両端
に配置される軸受構成によって、対応して配置された軸受ジャーナルを有するそ
れぞれの軸受ブラケット内に収容される。

【００１７】 この発明のさらなる利点と特徴とは、以下の説明および従属項から明らかにさ
れる。

【００１８】 この発明は、添付の図面を参照し、この発明に従った乗物ドアストップの好ま
しい例示的な実施例を使用して詳細にわたって説明される。

【００１９】 図１から図８に示される乗物ドアストップまたは乗物ドアストップは、剛性の
あるドア保持部材を含み、これはドアヒンジ軸に平行な軸１を中心として旋回可
能な態様でドアピラーに結合されかつねじ切りスピンドル２として形成され、ド
アストップは制動ロック装置をさらに含み、該制動ロック装置は、該ドア保持部
材がその中を貫きかつドアに結合されるホルダハウジング３の中に収容され、ス
ピンドルナット４およびこれと相互作用するフリーホィール機構５を含み、その
全体が制動ハウジング６内に収容される。

【００２０】 制動ハウジング６はホルダハウジング３内で、半径方向に展開するラグ７を介
して、ねじ切りスピンドル２に対して平行に配向された合計３つのガイドロッド
８上に、変位するように案内される。この場合、制動ハウジング６は、各々の場
合において圧縮ばねの抵抗に反し運動の両方向に調整可能であり、該圧縮ばねは
、コイルばね９として形成され、ガイドロッド８に対して同心的に配置されて前
述の制動ハウジングのラグ７と相互作用し、ホルダハウジング３の端壁１０およ
び１１に対して支持される。コイルばね９は制動ハウジング６を、シフト可能な
フリーホィール機構５がブロック位置にある、中央の位置に保つ。スピンドルナ
ット４はアンギュラコンタクト玉軸受１６を介して制動ハウジング６内に搭載さ
れる。

【００２１】 フリーホィール機構５は、フェザーキー１２によって回転方向に固定される態
様でスピンドルナット４に接続される内輪１３と、それ自体は回転方向に固定さ
れる態様で制動ハウジング６に接続される外輪１４と、さらに内輪１３と外輪１
４との間に配置される合計で３つのクランピングローラ１５とを含む。ドア開放
方向でのフリーホィール機構５のブロック作用の解放は、ホルダハウジング３の
端壁１０に剛性をもって接続される駆動ケージ１８を割当てられ、これはフリー
ホィール機構５のいくつかのクランピングローラ１５に対応するいくつかのシフ
トフィンガ１７を有し、該シフトフィンガ１７は、特に図３および図７に示すよ
うに、それ自体はフリーホィール機構５のクランピングローラ１５の軸２０上に
作用する解除ディスク２１と、斜面１９を介して相互作用する。

【００２２】 フリーホィール機構５のクランピングローラ１５は、解除力が軽減するか、ま
たはなくなるとすぐに、フリーホィール機構５がそのブロック位置に戻る態様で
、クランピング位置の方向でばね２２によって作用される。ドア閉鎖方向でのフ
リーホィール機構５のブロック作用の解放は、フリーホィール機構５の外輪１４
の領域に収容され傾きレバー２４を有する傾きレバー構成を割当てられ、該傾き
レバーは、スピンドル軸に平行な軸２３を中心として旋回可能であり、特に図５
に示すように、それ自体はドア閉鎖運動の機能として回転するグリッパ２５によ
って調整され得る。この構成では、傾きレバー２４は、一方のレバーアーム２６
を介してグリッパ２５と相互作用し、他方のレバーアーム２７を介して、ばね２
２の作用に反してクランピングローラ１５がクランピング位置から離れる態様で
、クランピングローラ１５の延長された軸２０と相互作用する。グリッパ２５は
、回転的に固定される態様で環状回転本体２８に接続され、これはそれ自体は、
回転ダンパとして作用する粘性結合２９によって、それ自体はスピンドル２によ
って回転され得る制御ナット３０に結合される。

【００２３】 ホルダハウジング３は、スピンドル２に直交して配向される軸を中心として旋
回可能な態様で、支持体３１によって２つの軸受ブラケット３２内に搭載され、
該支持体３１は、軸受ブラケット３２の２つの軸受アーム３４の間で軸受ラグ３
３を介して係合する。一方端では、さらに、スピンドル２の超過長さ３５はスリ
ーブ３６によって覆われ、他方端では、スピンドル２はベローズ３７によって被
覆される。

【００２４】 ドアストップの動作の態様は、まず、ドアが開放されたとき、スピンドルナッ
ト４とフリーホィール機構５とを介してスピンドル２に剛性をもって接続される
制動ハウジング６が、ホルダハウジング３の端壁１０に対して支持される圧縮ば
ね９の抵抗に反して、ホルダハウジング３から相対的に変位されることからなる
が、これは、シフトフィンガ１７の斜面１９が解除ディスク２１を十分に回転さ
せて、フリーホィール機構５のクランピングローラ１５をクランピング位置から
解放位置へ移動させるまでなされる。開放方向でのドアの望ましい運動のために
スピンドル２において引張力として起こる開放力が軽減するか、またはなくなる
とすぐに、制動ハウジング６は圧縮ばね９によってその中央の位置に再び戻り、
その結果シフトフィンガ１７の斜面１９が解除ディスク２１から解除され、それ
によりフリーホィール機構５のクランピングローラ１５はその係合ばね２２によ
ってクランピング位置に再び戻り、よってドアがその瞬間の特定の位置でブロッ
クまたはロックされる。ドアが閉鎖方向へ動かされるとき、制御ナット３０はス
ピンドル２によって比較的急速な回転の態様で回転される。制御ナット３０の回
転運動は、回転ダンパとして作用する粘性結合２９によって、グリッパ２５がス
ピンドル軸またはフリーホィール機構軸を中心として制限された、緩やかに始ま
る運動を行なうような態様で、グリッパ２５を支持する環状回転本体２８に送ら
れ、その過程において、傾きレバーのレバーアーム２６と相互作用して傾きレバ
ー２４をシフトするが、これは傾きレバー２４が、クランピングローラ１５がフ
リーホィール機構５の係合ばね２２の作用に反してクランピング位置から離れる
ほど十分に遠くなるように、他方のレバーアーム２７でクランピングローラ１５
の軸２０を調節する態様でなされ、それによりドアはその上に開放方向に向けら
れる対応の力が働く限り自由に動かされ得る。ドアの開放方向に向けられる力が
軽減するか、またはなくなると、制御ナット３０の回転は停止しそれによりグリ
ッパ２５に作用する起動力も止まり、それにより前述のグリッパに割当てられた
ばね２２はクランピングローラを再びそれらのクランピング位置１５に移動する
ことが可能になり、それによりドアは各々の場合の現在の位置でブロックまたは
ロックされる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 乗物のためのこの発明に従った無限に可変な乗物ドアストップの
好ましい例示的な実施例の斜視図である。

【図２】 図１からの乗物ドアストップの一部破断した斜視図である。

【図３】 図１および図２からの乗物ドアストップのさらなる部分的に切断
した斜視図である。

【図４】 図１から図３からの乗物ドアストップの長手方向断面図である。

【図５】 図１から図４の乗物ドアストップの第１の横断面図である。

【図６】 図１から図５からの乗物ドアストップの第２の横断面図である。

【図７】 図１から図６の乗物ドアストップの部分斜視図である。

【図８】 図１から図７の乗物ドアストップの部分斜視図である。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ，ＭＬ， ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，ＧＭ，Ｋ Ｅ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＵＧ，ＺＷ)，Ｅ Ａ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ，ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＬ，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＵ， ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ，Ｇ Ｅ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，ＩＳ ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ， ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＫ，Ｍ Ｎ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ，ＲＵ ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＲ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ，ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，Ｚ Ａ，ＺＷ (72)発明者 ブルックナー，ロタール ドイツ連邦共和国、デー−71229 レオン ベルク、マルクグレーニンガー・ベーク、 ２

Claims (14)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 無限に可変な乗物ドアストップであって、剛性のあるドア保
   持部材を形成し、ドアヒンジ軸に平行な軸（１）を中心として旋回可能な態様で
   ドアおよびドアピラーであるドアアセンブリ部品の一方に結合されるスピンドル
   （２）と、前記スピンドルに割当てられかつ他方のドアアセンブリ部品上の固定
   ハウジング内に配置される回転可能に搭載されるスピンドルナット（４）と、ま
   た、スピンドルナット（４）に割当てられる制動ロック装置とを含み、スピンド
   ルナット（４）と制動ロック装置とは、スピンドル（２）の軸に直交する軸を中
   心として旋回可能な態様で関連のドアアセンブリ部品に結合されるホルダハウジ
   ング（３）内に収容され、 スピンドルナット（４）に割当てられる制動ロック装置は、スピンドルナット
   に対して同心的に配置される複動シフト可能フリーホィール機構（５）によって
   形成されることを特徴とする、乗物ドアストップ。
2. 【請求項２】 フリーホィール機構（５）に割当てられるシフト装置は、ホ
   ルダハウジング（３）に配置され、ドア上に作用する開放力および閉鎖力によっ
   てばね荷重に反してシフト位置に移動され得る係合手段を含むことを特徴とする
   、請求項１に記載の乗物ドアストップ。
3. 【請求項３】 スピンドルナット（４）は、前記スピンドルナットに同心的
   に配置されかつ制動ロック装置を形成する複動シフト可能フリーホィール機構（
   ５）とともに、それ自体はホルダハウジング（３）内にスピンドルに対して同心
   的に配置されたいくつかのガイドロッド（８）のばね荷重に反して軸の両方向に
   変位可能な態様で懸下される制動ハウジング（６）内に収容されることを特徴と
   する、請求項１または請求項２に記載の乗物ドアストップ。
4. 【請求項４】 スピンドルナット（４）の軸受構成とフリーホィール機構と
   を収容する制動ハウジング（６）は、ホルダハウジング（３）内でその２つの端
   側（１０、１１）に作用するコイルばね（９）によってその固定領域とは相対的
   に変位可能なように支持され、ホルダハウジング（３）内でガイドロッド（８）
   上に配置されることを特徴とする、請求項３に記載の乗物ドアストップ。
5. 【請求項５】 複動シフト可能フリーホィール機構（５）は、内輪（１３）
   と外輪（１４）との間に配置され、かつばねによってそれらのクランピング位置
   の方向に荷重される３つのフリーホィールローラを含み、内輪（１３）は、回転
   的に固定される態様でスピンドルナット（４）に接続され、外輪（１４）は、回
   転的に固定される態様で制動ハウジング（６）に接続され、内輪（１３）は軸方
   向に変位不可能な態様で固定リングによってスピンドルナット（４）上に固定さ
   れることを特徴とする、請求項３または請求項４に記載の乗物ドアストップ。
6. 【請求項６】 スピンドルナット（４）は、フリーホィール機構（５）の内
   輪（１３）とともにアンギュラコンタクト玉軸受（１６）を介して制動ハウジン
   グ（６）内に搭載され、フリーホィール機構の外輪（１４）は、ストップを介し
   て制動ハウジング（６）に対して軸方向に支持されることを特徴とする、請求項
   ５に記載の乗物ドアストップ。
7. 【請求項７】 フリーホィール機構（５）の接続解除は、ホルダハウジング
   （３）に剛性をもって接続される駆動ケージ（１８）を割当てられ、該駆動ケー
   ジは、フリーホィール機構（５）クランピングローラ（１５）の数に対応する数
   のシフトフィンガ（１７）を有し、該シフトフィンガ（１７）は、それ自体はフ
   リーホィール機構（５）のクランピングローラ（１５）上に作用する解除ディス
   ク（２１）と、斜面を介して相互作用することを特徴とする、請求項５または請
   求項６に記載の乗物ドアストップ。
8. 【請求項８】 ドアの運動の両方向でのフリーホィール機構（５）の開放保
   持は、フリーホィール機構（５）の外輪（１４）の領域に収容され傾きレバー（
   ２４）を有する傾きレバー構成を割当てられ、該傾きレバーは、スピンドル軸に
   平行な軸（２３）を中心として旋回可能であり、それ自体はドア動作の機能とし
   て回転するグリッパ（２５）によって調整され得ることを特徴とする、請求項５
   から請求項７のいずれかに記載の乗物ドアストップ。
9. 【請求項９】 傾きレバー（２４）と相互作用するグリッパ（２５）は、ス
   ピンドル（２）によって駆動され得る制御ナット（３０）に結合されることを特
   徴とする、請求項８に記載の乗物ドアストップ。
10. 【請求項１０】 特定的には粘性結合（２９）である回転ダンパは、制御ナ
    ット（３０）とグリッパ（２５）との間の駆動トレインに挿入されることを特徴
    とする、請求項９に記載の乗物ドアストップ。
11. 【請求項１１】 傾きレバー（２４）は、フリーホィール機構（５）のクラ
    ンピングローラ（１５）に平行な軸を中心として旋回可能な態様でフリーホィー
    ル機構（５）の外輪（１４）上と制動ハウジング（６）上とに搭載され、一方の
    レバーアーム（２７）を介してクランピングローラ（１５）の延長された軸（２
    ０）上に作用することを特徴とする、請求項５から請求項１０のいずれかに記載
    の乗物ドアストップ。
12. 【請求項１２】 ホルダハウジング（３）は、構築された板金ハウジングに
    よって形成され、制動ハウジング（６）は成形によって形成されることを特徴と
    する、請求項３から請求項１１のいずれかに記載の乗物ドアストップ。
13. 【請求項１３】 制動ハウジング（６）は、ホルダハウジング（３）内で成
    形されたラグ（７）を介してガイドロッド（８）に案内されることを特徴とする
    、請求項１から請求項１１のいずれかに記載の乗物ドアストップ。
14. 【請求項１４】 ホルダハウジング（３）はその全体が、ドアヒンジ軸に平
    行な軸（１）を中心として旋回可能な態様でドア本体に嵌められ、支持体（３１
    ）は、ホルダハウジング（３）に接続されかつ主に鉛直に配向され、その両端に
    配置される軸受ラグ（３３）によって、対応して配置された軸受ジャーナルを有
    するそれぞれの軸受ブラケット（３２）内に収容されることを特徴とする、請求
    項１から請求項１３のいずれかに記載の乗物ドアストップ。