JP2002525397A - 位置規則的官能基を有するポリマー包装材料 - Google Patents

位置規則的官能基を有するポリマー包装材料

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、C〜C12炭化水素ポリマー繰返し単位を有し、各単位が少なくとも1つの均等に結合した官能基を有する実質的に線状で位置規則的な官能化炭化水素ポリマーからなる構造を有する包装材料および包装物品に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、商務省国立標準技術研究所によって付与された契約番号70NAN
B5H1136号における米国政府の援助を受けた。米国は本発明に関してある
程度の権利を有する。
【0002】 (発明の背景) 本発明は、包装用途、特に食料品や医薬品などの酸素感受性材料の包装に有用
なフィルム、コーティング剤、および物品に関する。
【0003】 フィルム(1層または多層)、または可撓性、半硬質、および硬質となること
ができ、ふた付きまたは折り畳み可能な設計とすることができる構造設計のいず
れかの形態の「包装物品」は、包装される物質を単に収容する働きをするだけで
はなく、その物質の性質に依存して、周囲環境からの有害物質の進入や、あるい
は包装物品内部の揮発成分の放出を防止する働きもする。
【0004】 環境からの酸素は、包装された多くの材料、特に食料品にとって最も有害な物
質の1つとして長く認識されている。従って、本明細書の教示内容は、水酸基を
含有する位置規則的(regio−regular)炭化水素ポリマーを物品構
造の一部として有することによって高い酸素遮断性を有する包装物品に主に関し
ているが、これに限定されるわけではない。本明細書に記載されるような、ある
別の官能基を有する主題の位置規則的ポリマーを含む包装物品は、詳細に後述す
るように、他の所望の性質を有する物品となる。
【0005】 食料品、飲料、および医薬品(一括して「製品」と呼ぶ)などの酸素感受性物
質の包装の場合、酸素の混入は特に問題となりうる。酸素の混入または濃縮を最
小限にするか、あるいは食料品または飲料に対する酸素の有害または望ましくな
い影響を減少させるために、通常注意が払われている。
【0006】 分子酸素(O)は1〜4個の電子が加わることで還元されて種々の中間体種
になることができ;これらの種としてはスーパーオキシド、ヒドロキシラジカル
、過酸化水素、および水が挙げられる。Oと水は比較的非反応性である。しか
し、その他の3つの中間体種は非常に反応性が高い。また、放射線照射、または
触媒の存在下でOは一電子状態酸素(後により反応性の高い酸素種に還元され
うる)に活性化することがある。これらの反応性酸素種はフリーラジカルの性質
をもち、そのためこれらの化学種が関与する参加反応は自己触媒的である。
【0007】 炭素−炭素二重結合は、これらの中間体種と特に反応しやすい。このような炭
素−炭素結合は、食品および飲料、医薬品、染料、光化学物質、接着剤、ゴム、
およびポリマー前駆物質にしばしば見られる。複雑な有機成分を有する事実上す
べての化合物は、このような炭素−炭素二重結合か他の酸素反応性成分を含有し
、そのため酸化反応の影響を受けやすい。従って、酸化生成物が包装製品の品質
、香り、または風味に悪影響を与える場合は包装物品にの酸素の侵入を防止する
ことが包装製品の貯蔵寿命および有用性にとって非常に効果的である。
【0008】 包装物品の空隙に含まれる酸素を扱うためには、多数の方法が存在する。最も
基本的なものは、減圧、または不活性ガスの充填、あるいはその両方によって酸
素を除去することである。さらに最近では、包装物品のある種の要素(例えば、
ビンのキャップ、および缶のクロージャーなど)に使用されるポリマーガスケッ
ト組成物、ならびに包装物品の作製に使用されるポリマーフィルムの1つ以上の
層に脱酸素剤組成物が加えられている。このような脱酸素剤組成物は、閉じ込め
られた酸素、あるいは輸送または貯蔵の間に包装物品に混入しうる酸素と反応ま
たは結合することによって、密封された包装物品の内部から酸素を除去する必要
性に対処する。上記方法および組成物は閉じ込められた酸素には対処できるが、
外部環境から包装物品に入り込んだ酸素および他の汚染物質に関連する問題には
本質的に対処できていない。
【0009】 ガラスおよび金属を使用すれば、外部環境からの物質の進入に関して非常に良
好な遮断性能を有する包装材料を作製することができる。しかし、これらの包装
材料はコストがかかり、重く硬質の構造を有する包装物品が得られ、ガラスの場
合には破壊されやすい。
【0010】 ポリマーも、ガラスまたは金属を使用する場合よりも多くの利点が得られる包
装用途で広範囲にわたって使用されている。これらの利点は、機械的性質、熱的
性質、耐薬品性、および光学的性質におけるポリマー自体の多様性、ならびに使
用可能な製造技術の多様性および適応性によるものである。従って、可撓性バッ
グ、半硬質および硬質容器、ならびに粘着性および収縮性フィルムを、均一構造
、積層構造、またはコーティング構造の壁を有する包装物品にすることができる
【0011】 さらに、包装材料および包装物品は、1層構造(その厚さ全体で1つの組成)
、または所望の性質の組み合わせを得るために異なる複数層の構造が存在する多
層構造にすることができる。例えば、表面層の一方または両方は、シーリング特
性が得られる基を有するポリマーから作製することができる。他の層は、得られ
るフィルムおよび物品が引裂抵抗性となるようにするため高い引張り強さを有す
るポリマーから作製することができる。同様に、ポリマーまたはポリマー混合物
を多層材料の異なる層に使用して、ガス遮断特性、印刷適性、強度、熱収縮特性
、単独では接着性が乏しい他の層との間の接着性、ならびに得られる包装物品に
希望される他の特性を付与することができる。
【0012】 本発明者らは、特定の性質に寄与することが可能な官能基を有するある種のポ
リマーを使用して改良された包装材料を作製可能であることを発見した。そのポ
リマーの構造は実質的に線状の炭化水素主鎖(実質的に側鎖が存在しない)を有
し、ポリマー鎖に沿って原子が実質的に均一に配列している。さらに、改良され
た包装材料は、ポリマー鎖に沿って均一な原子配置を有し、そこから実質的に均
一に結合した官能基を有する(位置規則的構造)ある種の線状ポリマーから作製
可能であることを発見した。さらに、改良された包装材料は、鎖に沿って隣接す
る炭素に官能基が結合している(すなわち官能基が頭−頭配置で存在する)前記
位置規則的炭化水素ポリマーから作製可能であることを発見した。
【0013】 従って、本発明の目的は、ポリマー鎖に沿って均一に分布したペンダント官能
基を含む構造を有する位置規則的線状炭化水素ポリマーを含む包装材料とそれよ
り作製される包装物品を提供することである。
【0014】 本発明の別の目的は、ポリマー鎖にそって均一に分布した隣接するペンダント
官能基を有する位置規則的線状炭化水素ポリマーを含む包装材料とそれより作製
される包装物品を提供することである。
【0015】 本発明のさらなる目的は、少なくとも1層から構成される構造を有し、該構造
の前記層の少なくとも1つが官能基を有する線状位置規則的炭化水素ポリマーを
含む包装材料とそれより作製される包装物品を提供することである。
【0016】 本発明のさらなる目的は、少なくとも1層から構成される構造を有し、該構造
の前記層の少なくとも1つが水酸基を有する線状位置規則的炭化水素ポリマーを
含み、好ましくは該水酸基がポリマー鎖の隣接する炭素原子に結合する包装材料
とそれより作製される包装物品を提供することである。
【0017】 本発明のさらなる目的は、非常に低いガス(例えば、酸素)透過率を示すこと
が可能であり、環境湿度とは無関係に前記低透過率を有することができる包装材
料とそれより作製される包装物品を提供することである。
【0018】 (図面) 図1は、市販の酸素バリアポリマーと、本明細書で開示するビシナルジヒドロ
キシ線状位置規則的炭化水素ポリマーとから作製した単層包装フィルムの酸素透
過率対環境湿度(相対湿度)のグラフである。ポリマーC〜Hは、比較の目的で
使用した市販のポリマーである。ポリマー「C」はポリアクリロニトリルコポリ
マー(ブリティシュ・ペトロレアム(British Petroleum)の
バレックス(Barex)210)であり、ポリマー「D」はm−キシレンジア
ミン−コ−アジピン酸のナイロンポリマー(デュポン(Dupont)のMXD
6)であり、ポリマー「E」はポリ塩化ビニリデン(ダウ(Dow)のサラン(
登録商標)(Saran))であり、ポリマー「B」、「F」、および「G」は
ビニルアルコールがそれぞれ56モル%、68モル%、および73モル%である
エチレン−ビニルアルコールコポリマー(エバルコ・プロダクツ(EVALCO
Products)のE151A、Fシリーズ、およびLシリーズ)である。
ポリマー「B」、「F」、および「G」はそれぞれ、位置規則的構造をもたない
非線状コポリマーである。ポリマー「7」は、1,2−ジヒドロキシシクロオク
ト−5−エンの開環メタセシス重合(ROMP)後に水素化して生成したビシナ
ルジヒドロキシ官能化線状位置規則的ポリマーである。
【0019】 図2は、1,2−ジヒドロキシシクロオクト−5−エンのROMP後に水素化
して生成した実質的に線状で位置規則的なビシナル水酸基官能化ポリマーの炭素
−13核磁気共鳴スペクトルであり、このポリマーは本発明の包装材料および包
装物品の作製に有用であることが分かった。
【0020】 図3は、56モル%のビニルアルコール単位を有する市販のエチレン−ビニル
アルコールコポリマー(上記のポリマー「B」)の炭素−13核磁気共鳴スペク
トルである。このスペクトルは、同等の水酸基含有率の図2のポリマーのスペク
トルと比較するためのものである。
【0021】 (発明の要約) 本発明は、構造の一部とし官能化線状位置規則的炭化水素ポリマーを有する包
装材料および包装物品に関する。包装材料は、1層または複数層で構成されるこ
とができ、該材料および得られる物品の少なくとも1層が官能化線状位置規則的
炭化水素ポリマーを含み、ポリマー官能基は炭化水素ポリマー主鎖の隣接する炭
素原子と結合することが好ましい。
【0022】 (詳細な説明) 本発明の包装材料および包装物品は、厚さの境界を形成する一方の面から他方
の面まで実質的に均一な組成物を含む厚さを有する(すなわち、1層または単層
構造)材料および物品、ならびに複数の層(すなわち、多重積層または多層構造
)を含む厚さを有する材料および物品に関して記載される。さらに本発明では、
実質的に線状で、ポリマーの炭化水素主鎖に関して位置規則的であり、好ましく
は官能基が互いに規則的な頭−頭関係にある(ポリマーの炭化水素主鎖の隣接す
る炭素原子に官能基が結合する)本明細書に記載の官能化ポリマーを使用する構
造体の1層または多層を扱う。多層材料を形成する残りの層は当業者には公知で
ある包装用途に使用される任意の公知の組成物から選択して、多層包装材料およ
び包装物品を作製することができる。主題の材料およびそれから作製される構造
体は、主題の包装物品の一部または実質的に全部を作製するために使用すること
ができる。
【0023】 本発明は、実質的に線状で位置規則的な官能化炭化水素ポリマーを使用する包
装材料および包装物品に関する。このようなポリマーは、式:
【0024】
【化3】 で表すことができる規則的な繰返しを有し、式中 XおよびYはそれぞれ独立に、水素、C〜Cアルキル、あるいは水酸基、
カルボン酸基、C〜Cアルキルのカルボン酸エステル基、アセテート基、ア
ミド基、ニトリル基、またはカルボニル基から選択される官能基を表し;但し、
ポリマーの各単位のX基とY基の少なくとも一方は前記官能基のうちの1つを表
し、好ましくはポリマーの各単位のX基とY基の両方が官能基を表し: 各Rは独立に、水素原子またはC〜Cアルキル、好ましくは水素を表し; 「a」は、1〜9の整数、好ましくは1、2、または4〜9、より好ましくは
1、2、5、7、または9を表し; 「n」は、5〜5000の整数、好ましくは10〜3000の整数を表す。
【0025】 このように、主題のポリマーは実質的に線状であり、炭化水素ポリマー主鎖を
有し、該鎖に沿った繰返し単位を有し、ポリマー鎖に沿って位置規則的に配置し
た少なくとも1つの官能基(好ましくは隣接する炭素原子に2つの基)を含む。
【0026】 繰返し単位数が少ない官能化位置規則的炭化水素ポリマーは、バレンティ(V
alenti)およびワグナー(Wagener)による、Macromole
cules(1998)31,2764−2773に記載される非環式ジエンメ
タセシス重合;ヒルマイヤー(Hillmeyer)、ラレード(Laredo
)およびグラブス(Grubbs)による、Macromolecules(1
995)28,6311−6316に記載される開環メタセシス重合;ラマクリ
シュナン(Ramakrishnan)による、Macromolecules
(1991)24,3753−3759、およびラマクリシュナン(Ramak
rishnan)およびチャン(Chung)による、Macromolecu
les(1990)23,4519−4524に記載される、モノヒドロキシ官
能化ポリマーを得るための不飽和ポリマーのヒドロホウ素化;ペロット(Per
rott)およびノバーク(Novak)による、Macromolecule
s(1995)28,3492−3494に記載される不飽和ポリマーを得るた
めの3,4−キャップ化二官能性シクロブテンの開環メタセシス重合(保護キャ
ップ基の除去の後、水素化によって飽和ポリマーに転化可能である)、によって
生成することができる。上記文献のそれぞれの教示内容は、このようなポリマー
の合成に関するものであり、それらの教示内容全体を本明細書に引用する。
【0027】 上記合成方法以外に、官能化C〜C12環状オレフィンのROMPによって
合成されるある種の官能化位置規則的ポリマーが米国特許出願第09/052,
079号(1998年3月31日出願)に記載されており、その開示内容全体を
本明細書に引用する。この同時係属出願のポリマーは、特に隣接する官能基を有
するものが、本発明の包装物品の作製に使用されるポリマーとして好ましい。
本発明の包装材料および包装物品は、少なくとも1層(1層または2つ以上の層
)の構造体を含み、前記層の少なくとも1つは、官能化位置規則的炭化水素ポリ
マーまたはその混合物を含む組成物から作製される。本発明で使用される位置規
則的ポリマーは、ポリマー主鎖に結合する実質的にすべて隣接配置の官能基を有
することが好ましい。主題のポリマーは、少なくとも1つの官能基、より好まし
くは隣接する官能基が環炭素原子に結合したCまたはC〜C12の環状オレ
フィンの開環メタセシス重合(ROMP)によって合成することができる。生成
したポリマーを次に水素化して、ポリマー鎖に沿って周期的に分布したペンダン
ト官能基(好ましくは頭−頭配置)を有する実質的に直鎖のアルキレンポリマー
を得ることができる。あるいは、ROMPで合成したポリマーを部分的に水素化
して、炭化水素主鎖構造の一部に規則的なエチレン系不飽和も有するポリマーを
得ることができる。これらのポリマーは、包装材料および包装物品の作製に有用
となる向上した性質を示す。
【0028】 主題の包装材料および包装物品に使用されるポリマーは、1つのオレフィン系
不飽和基を環構造の一部として有する官能化CまたはC〜C12環状炭化水
素から合成することができる。官能化環状炭化水素は、例えば、シクロペンテン
、シクロヘプテン、シクロオクテン、シクロノネン、シクロデセン、シクロヘン
デセン、シクロドデセンなどから選択することができる。好ましい官能化環状炭
化水素は、環を構成する炭素原子が5個、8個、10個、または12個のもので
ある。従って、得られるポリマーIは「a」がそれぞれ2、5、7、または9で
ある繰返し単位を有する。CおよびC〜C12という用語は、官能化環状オ
レフィンの環構造を構成する炭素原子数を意味する。
【0029】 本発明で使用される官能化ポリマーは、環状出発物質の炭素原子と結合する少
なくとも1つの官能基を有する不飽和環状炭化水素から合成することができる。
好ましくは、シクロアルケン出発物質および得られるポリマーは、環およびポリ
マーの主鎖の炭素原子に結合する隣接する官能基をそれぞれ有する。官能化シク
ロオレフィン出発物質、得られるポリマー、およびその合成方法に関する引用さ
れる同時係属出願の米国特許出願第09/052,079号の開示内容も、位置
規則的ポリマーの繰返し単位(領域)1つ当りに1つのみの官能基を有する出発
物質およびポリマーに関して適用可能である。1つの領域に官能基が1つまたは
複数のいずれかの場合、引用の同時係属出願の開示内容は、本明細書で後述する
式II、IV、およびVにおいてXが、同時係属中の引用米国特許出願に記載さ
れるように水素または官能基、好ましくは官能基を表すものとして見ることがで
きる。どちらの場合も、環のオレフィン系基と隣接する少なくとも1つの炭素は
、官能基がない状態でなければならない。すなわち、エチレン系炭素を1および
2と番号付けする場合、次の炭素、ならびに好ましくは環を規定する最大数を有
する炭素は、水素原子以外のペンダント基を含むべきではない。環状炭化水素は
、上述の官能基以外に、上述のようにエチレン系基と隣接する環の少なくとも1
つの炭素原子を除いた環の他の炭素原子に結合する炭化水素または官能基を含む
ことができる。
【0030】 一般に、本発明で使用する位置規則的ポリマーの合成に有用な環状オレフィン
は:
【0031】
【化4】 と表すことができる官能化シクロアルケンであり、式中エチレン系基に関してα
位にある炭素原子の少なくとも1つには水素原子のみが結合し、Xは水素または
〜CアルキルあるいはYを表し;Yは水酸基、カルボン酸基、C〜C アルキルのカルボン酸エステル、アセテート基、アミド基、ニトリル基、または
カルボニル基から選択される官能基を表す。XとYが官能基を表し、これらが同
種の官能基であることが好ましい。記号「a」は0〜6の値であり、「b」は0
〜6の値を有し、但し和a+bは0または2〜7の間の整数の値である。「a」
および「b」の環炭素原子に結合する各Rは独立に、水素原子、C〜C(好
ましくはC〜C)アルキル基、または上記の官能基を表すことができる。
【0032】 主題発明の包装材料および包装物品は、主にヒドロキシル化ポリマー(Xまた
はY、あるいはXとYの両方が−OH基を表す)の使用に関して本明細書で後述
する。これらのポリマーは、ビニルアルコールと、エチレン、線状プロピレンな
どのアルキレンとのコポリマーと見なすことができる。例えば、1,2−ジヒド
ロキシシクロオクト−5−エンのROMPで得られるポリマーを水素化すると、
エチレンとビニルアルコールのコポリマーとして見ることができ、そのビニルア
ルコール単位は厳密に頭−頭配置となっていることが分かった。エチレン/ビニ
ルアルコール(EVOH)コポリマーは市販されており、包装材料および包装物
品に使用されている。しかし、これらの公知のポリマーは、エチレンと酢酸ビニ
ルのフリーラジカル共重合の後、アセテート基を水酸基に加水分解することによ
って合成される。従来のEVOHコポリマーは、各ビニルアルコールモノマー単
位がポリマー鎖に沿って不規則に分布しており、隣接するモノマー単位の一部で
ある場合に水酸基(残りのアセテート基は無視する)はほぼ頭−尾配置であり、
ポリマーは非常に短いおよび長い鎖長の側鎖を含む。対照的に、本発明によって
得られる好ましい水酸基含有ポリマー(a=2、b=1、XおよびY=OH、各
R=H)は、エチレンとビニルアルコールのモノマー単位の組がポリマー鎖に沿
ってエチレン−ビニルアルコール/ビニルアルコール−エチレンの連続した配列
を有する独特の性質をもつエチレン/ビニルアルコールコポリマーと類似してい
ると見ることができる。さらに、隣接するビニルアルコール単位は頭−頭配置の
みである。図2は、本発明で使用される位置規則的ポリマーのNMRスペクトル
であり、図3は実質的に同じOH含有率の市販EVOHコポリマーのNMRスペ
クトルである。
【0033】 別の実施例として、4−シクロオクテン−1−オールのROMPによるポリマ
ーの合成が挙げられ、水素化するとこのポリマーはビニルアルコール単位が25
モル%のエチレンとビニルアルコールのコポリマーと見なすことができる。この
場合も、ビニルアルコールが25モル%のEVOHポリマーが市販されているが
、本発明で使用されるものとは異なる。市販材料はビニルアルコール単位がポリ
マー鎖に沿って不規則に分布しており、実質的に線状で位置規則的の配置ではな
く分岐構造を有する。
【0034】 あるいは、水酸基官能化された実質的に位置規則的な線状ポリマーは、前述の
ラマクリシュナンの手順によるcis−1,4−ポリブタジエンのヒドロホウ素
化/酸化によって合成することができる。1,3−ブタジエンからcis−1,
4−ポリブタジエンを合成することによって、ポリマー主鎖4つの炭素原子の繰
返し単位ごとに1つのオレフィン系不飽和を有する線状炭化水素ポリマーが得ら
れることが知られている。ポリマー鎖に沿って均一に分布するこのオレフィン系
単位は、前述のラマクリシュナンの引用文献に記載される方法によってヒドロホ
ウ素化/酸化反応を行うことで、4つの炭素原子ごとに1つの水酸基を導入する
ことができる。従って、この場合も得られるポリマーはエチレン/ビニルアルコ
ールコポリマーとして見ることができ、ビニルアルコール単位はポリマー鎖に沿
って実質的に均一(規則的に)分布し、ポリマーの炭化水素主鎖は実質的に線状
であり、4つの炭素原子の繰返し領域から構成される。この場合も、このような
ポリマーは、前述のようにエチレンと酢酸ビニルから合成される市販の同等物と
は異なる。同時係属中の米国特許出願第’079号に開示される高度に位置規則
的な水酸基含有ポリマーと同様に、この線状位置規則的ポリマーのポリ(ヒドロ
キシブチレン)は、同等の水酸基含有率の従来材料では達成できなかった高いガ
スバリア性と他の所望の物理特性が得られることが分かった。
【0035】 本発明で使用可能な他の官能化ポリマーは、引用の同時係属出願の米国特許出
願第09/052,079号に完全に記載される方法によって合成することがで
き、これについては後述する。出発モノマー化合物の官能化CまたはC〜C 12 シクロアルケン(ここでCおよびC〜C12は環の炭素原子数を意味す
る)は式
【0036】
【化5】 で表され、式中、Xは水素またはC〜Cアルキル、あるいはYを表し;Yは
前述の官能基を表し、好ましくはXとYの両方は同じ官能基を表し、「a」は0
〜6の数値を表し、「b」は0〜6の数値を表し、但し和a+bは0または2〜
7の整数である。「a」および/または「b」の環炭素原子の各Rは、未置換(
好ましい)でもよいし、前述のようにさらに置換されてもよい。XとYの両方が
官能基である場合、X基とY基は、環炭素原子を二分する平面の同じ側または対
向する側に立体的に配置することができ、但しXおよび/またはYがカルボニル
基である場合は除かれ、この場合は基は実質的に環平面内に存在する。言い換え
ると、XとYは、互いにシス配置またはトランス配置のいずれかとなる。
【0037】 本発明において有用であることが分かった好ましい二官能性シクロアルケン(
II)の合成は従来方法によって行うことができる。例えば、5−シクロオクテ
ン−trans−1,2−ジオールは、仏国特許第1,294,313号に開示
されるように1,5−シクロオクタジエンのモノエポキシドを過塩素酸水溶液と
高温で反応させることによって合成可能であり、この開示内容全体を本明細書に
引用する。隣接するジヒドロキシ官能化シクロアルケンの他の合成方法としては
、シクロアルカジエンモノエポキシドをまず酢酸および酢酸カリウムと反応させ
てヒドロキシ/アセテート化合物を得た後にけん化を行う方法;シクロアルカジ
エンを過酸化物とギ酸で酸化した後に塩基性加水分解を行う方法[イェーツ(Y
ates)ら,Canadian Journal of Chemistry
,Vol.50,1548(1972)];シクロアルカジエンモノエポキシド
をギ酸や酢酸などの有機酸と反応させてヒドロキシル/アセテート化合物を得た
後にけん化させる方法[マッキントッシュ(Mclniosh),Canadi
an Journal of Chemistry,Vol.50,2152(
1972)];またはシクロアルカジエンを四酸化オスミウムのエーテル/ピリ
ジン溶液と低温で反応させた後に亜硫酸ナトリウムと水/アルコール中で還流す
る方法[ライティヒ(Leitich),Tetrahedron Lette
rs.No.38,3589(1978)]が挙げられる。
【0038】 隣接ジオンシクロアルケンは、イェーツ(Yates)ら,Canadian J.of Chem.,Vol.50,1548(1972)、に記載の手順
に従って隣接ジオールから合成することができる。
【0039】 隣接ヒドロキシ/ケトンシクロアルケン、および隣接ケトン/アセテートシク
ロアルケンは、ヒドロキシ/アセテートをクロム酸とアセトン中低温(例えば、
0〜10℃)で酸化してケトン/アセテートを生成することによって合成される
。ケトン/アセテートシクロアルケンは、蒸溜によって回収可能である。ケトン
/アセテートは、わずかに高温(例えば、40℃)で水酸化ナトリウムをメタノ
ール中で用いて加水分解することによって、隣接ヒドロキシ/ケトンシクロアル
ケンに転化させることができる。
【0040】 上述のいくつかの合成経路の前駆物質であるモノエポキシシクロアルケンは、
ベンチュレロ(Venturello)のJ.Org.Chem.,48,38
31(1983)およびJ.Org.Chem.,53,1553(1988)
に記載のように過酸化物と触媒としてのタングステン酸ナトリムを使用してシク
ロアルカジエンを接触酸化することによって得ることができる。モノエポキシシ
クロアルケンの他の生成方法は、グラブス(Grubbs),Macromol
ecules,28,6311(1995);カンプス(Camps),J.O
rg.Chem.47,5402(1982);イムタ(Imuta),J.O
rg.Chem.44,1351(1979);マーレー(Murray),O
rg.Syn.,74,91(1996);およびペイン(Payne),Te
trahedron,18,763(1962)、に開示されている。
【0041】 上記引用文献のそれぞれの教示内容全体を本明細書に引用する。
【0042】 官能化シクロアルケンは、よく知られるROMP触媒を使用して開環メタセシ
ス重合にかけられる。本発明で有用であることが分かったこのような触媒は、シ
ュロック(Schrock)らのJACS 1990,112,3875:なら
びに米国特許第4,681,956号、第5,312,940号、および第5,
342,909号に開示されている。好ましい触媒は、米国特許第5,312,
940号に開示されるものである。上記引用文献のそれぞれの教示内容全体を本
明細書に引用する。
【0043】 本発明のポリマーを得るために有用であることが分かったある種のROMP触
媒は一般式: M(NR)(OR(CHR) III(a) で表すことができ、式中: Mはモリブデンまたはタングステンであり; 式III(a)のRおよびRは独立に、アルキル、アリール、アリールア
ルキル、またはそれらのハロゲン置換誘導体またはシリコン含類似物から選択さ
れる。アリール基の例は、フェニル、2,6−ジイソプロピルフェニル、および
2,4,6−トリメチルフェニルである。アリールアルキル基の例は、ベンジル
およびトリフェニルメチルである。式III(a)のRの例は、2,6−ジイ
ソプロピルフェニル、2,4,6−トリメチルフェニル、2,6−ジ−t−ブチ
ルフェニル、ペンタフルオロフェニル、t−ブチル、トリメチルシリル、トリフ
ェニルメチル、トリフェニルシリル、トリ−t−ブチルシリル、およびペルフル
オロ−2−メチル−2−ペンチルなどである。式IIIaのRの例は、t−ブ
チル、トリフルオロ−t−ブチル[(CF)(CHC]、ペルフルオロ
−t−ブチル、ペルフルオロ−2−メチル−2−ペンチル、2,6−ジイソプロ
ピルフェニル、ペンタフルオロフェニル、トリメチルシリル、Jトリフェニルシ
リル、トリ−t−ブチルシリル、およびヘキサフルオロ−t−ブチル[(CF(CH)C]などである。式III(a)のRは、アルキル、アリール
、アリールアルキル、またはM=CHR錯体とメタセシスが行われるオレフィ
ンとの間の初期反応から得られる任意の置換基から選択され、アルキルは1〜2
0個の炭素を有し、アリールは6〜20個の炭素を有し、アリールアルキルは7
〜20個の炭素を有し;Rは好ましくはt−ブチルまたはフェニルであるが、
式IIIaの化合物のM−CHR部分は触媒反応と密接に関係しているので、
CHR配位子は、メタセシスが行われる任意の他のアルキリデン断片で置き換
え得られることが分かっている。
【0044】 触媒IIIaは、官能基(すなわち例えば水酸基、カルボン酸など)上にプロ
トンを有するモノマーIIと共には使用するべきではない。エステル基、アセテ
ート基、カルボニル基、および同様の基が存在する場合に使用することができる
【0045】 好ましいROMP触媒は、一般式:
【0046】
【化6】 で表される触媒であり、式中: Mは、Mo、W、Os、またはRuから選択され、好ましくはRuまたはOs
であり、もっとも好ましくはRuであり; RおよびRは独立に、水素、C〜C20アルケニル、C〜C20アルキ
ニル、C〜C20アルキル、アリール、C〜C20カルボキシレート、C 〜C20アルコキシ、C〜C20アルケニルオキシ、C〜C20アルキニル
オキシ、アリールオキシ、C〜C20アルコキシカルボニル、C〜C20
ルキルチオ、C〜C20アルキルスルホニル、またはC〜C20アルキルス
ルフィニルから選択され;それぞれはC〜Cアルキル、ハロゲン、C〜C アルコキシ、または、ハロゲンかC〜CアルキルかC〜Cアルコキシ
で任意に置換されたフェニル基で任意に置換され;好ましくはRおよびRは独
立に、水素;ビニル、C〜C10アルキル、アリール、C〜C10カルボキ
シレート、C〜C10アルコキシカルボニル、C〜C10アルコキシ、また
はアリールオキシから選択され;それぞれは、C〜Cアルキル、ハロゲン、
〜Cアルコキシ、または、ハロゲンかC〜CアルキルかC〜C
ルコキシルで任意に置換されたフェニル、で任意に置換され; XおよびX’は独立に、任意の陰イオン性配位子から選択され;好ましくはX
およびX’は独立に、ハロゲン、水素;C〜C20アルキル、アリール、C 〜C20アルコキシド、アリールオキシド、C〜C20アルキルジケトネート
、アリールジケトネート、C〜C20カルボキシレート、アリール、またはC 〜C20アルキルスルホニル、またはC〜C20アルキルスルフィニルから
選択され;それぞれは、C〜Cアルキル、ハロゲン、C〜Cアルコキシ
、または、ハロゲンかC〜CアルキルかC〜Cアルコキシルで任意に置
換されたフェニル、で任意に置換され; LおよびL’は独立に、任意の中性電子供与体から選択され、好ましくはLお
よびL’は独立に、ホスフィン、スルホン化ホスフィン、ホスファイト、ホスフ
ィナイト、ホスホナイト、アルシン、スチルベン、エーテル、アミン、アミド、
スルホキシド、カルボニル、ニトロシル、ピリジン、またはチオエーテルから選
択され; X、X’、L、L’の任意の2つまたは3つは、任意に互いに結合してキレー
ト化多座配位子を形成することができる。
【0047】 官能性CまたはC〜C12シクロアルケン(II)のROMPは、そのま
ま行うことができるし、あるいは(II)の炭化水素溶媒による溶液を調製して
行うことができ、炭化水素溶媒としては、芳香族炭化水素、例えば:ベンゼンま
たはトルエン;テトラヒドロフラン;ジアルキルエーテル;環状エーテル;s−
ブチルアルコール、t−ブチルアルコール;など、およびハロゲン化溶媒、例え
ばハロゲン化芳香族ならびにハロゲン化アルカンなどが挙げられる。好ましい溶
媒は、ジクロロメタンなどの塩素化アルカン、モノクロロベンゼンなどの塩素化
芳香族などである。(II)と触媒III(b)のモル比は、約200〜5,0
00、好ましくは約400〜3000である。ROMP反応は、約10℃〜75
℃、好ましくは約20℃〜50℃の温度で行うことができる。最も好ましい温度
は、特定の出発物質、ROMP触媒、および使用する溶媒に依存し、少量で実験
することによって求めることができ、通常は35〜50℃の範囲である。ROM
P反応を行うために使用される時間は、わずか数分から約48時間までの範囲を
取りうる。反応時間は通常2〜30時間であり、10〜20時間が好ましい。得
られたポリマー生成物の分子量は、(a)モノマーIIと触媒III(b)の比
を変動させる、および/または(b)連鎖移動剤として作用させるために好適な
非環式オレフィンを少量使用する、ことによって調節することができる。このよ
うな連鎖移動剤は、重合反応媒体または使用するモノマーに溶解性であるべきで
あり、例えばcis−3−ブテン−1−オール、cis−3−ヘキセン−1−オ
ールなどが挙げられる。使用する場合は、連鎖移動剤(CTA)は、モノマーI
IとCTAのモル比が約50〜2000、好ましくは約200〜1000で使用
される。
【0048】 上述の官能性シクロアルケン(II)のROMPによって、一般式:
【0049】
【化7】 の繰返し単位を有するポリマーが得られ、式中、X、Y、a、およびbは前述の
式Iの場合と同様であり、各Rは独立に、水素、またはC〜Cアルキル、ま
たはY基を表す。注目すべきことは、好ましいシクロアルケン(II)のROM
P法によって、ビシナルな官能基XおよびYを有するポリマーIVが得られ、こ
のポリマー鎖実質的に線状であり、ポリマー鎖はX官能基からエチレン系不飽和
が間隔をおいて配置する(a)炭素原子をさらに含むことである。ポリマー中の
X基およびY基は、使用する環状モノマーに関して同じまたは対向する立体配置
を有することができる。同様に、ポリマー生成物IVは二重結合を有し、通常は
シスおよびトランスの両方の幾何異性体の混合物として得られる(すなわち、ア
ルケニル水素原子はもっとも近い隣接アルケニル水素原子に関してシスまたはト
ランスとなりうる)。さらに、上記構造IVは生成したポリマーの繰返し単位で
あるので、ポリマー鎖に沿ったX基およびY基、ならびにアルキレン単位の不規
則性は実質的に存在しない。
【0050】 ポリマー生成物IVは、非溶媒を溶液に導入してポリマーを溶液から沈殿させ
ることによって回収することができる。このような非溶媒としては例えば、アル
カン(例えば、ペンタン、ヘキサン、ヘプタンなど);ケトン(例えば、アセト
ン、メチルエチルケトンなど)などが挙げられる。使用される具体的な非溶媒は
熟練者であれば容易に決定することができる。ポリマー生成物IVは、重合反応
混合物を過剰の非溶媒液体に導入することによって容易に回収することができる
【0051】 5−シクロオクテン−trans−1,2−ジオールのROMPを行うために
好ましい条件および触媒は: 触媒:化合物III(b)(式中、X=X’=Cl L=L’=トリシクロアルキルホスフィン (例えば、トリシクロヘキシルホスフィン) R=フェニルまたは1,1−ジフェニルエテニル R’=水素 溶媒:塩素化アルカン (例えば、塩化メチレン) 温度範囲:40〜50℃ 時間範囲:6〜24時間 である。
【0052】 分離したポリマーIVを、従来の接触水素化または任意に化学的水素化(例え
ば、p−トルエンスルホニルヒドラジドなどの化学的水素化剤を使用するなど)
にかけて、実質的に完全に飽和したポリマーVを生成することができる。ポリマ
ーVの繰返し単位の構造は式:
【0053】
【化8】 で表すことができ、式中、R、X、Y、a、およびbは前述の式IVに関する定
義の通りである。あるいは、公知の方法によって水素化反応を制御することによ
り、部分的水素化を行うこともできる。このような方法は当業者には公知であり
、ポリマーのオレフィン系基と化学的水素化剤のモル比、水素化時間の調節など
が挙げられる。接触水素化を使用する場合は、飽和度は時間および/または使用
する水素圧によって調節可能である。従って、得られるポリマーVは、他の官能
基のグラフト化、挿入のため、あるいは所望の理由によるによる化学的架橋のた
めの部位を提供するために残留エチレン系不飽和を有することができる。さらに
、残留エチレン系不飽和を有するポリマーをフィルムなどの包装物品の作製に使
用し、続いて電子線照射などの放射線照射を行って、物品の一部である層に含ま
れるポリマーを架橋させることができる。残留エチレン系不飽和の量は、希望す
るグラフト化、挿入、または架橋の程度、使用する特定の処理、およびそのよう
な処理の程度に依存する。電子線照射の場合には、放射線量、および包装物品の
構造体内部の主題ポリマーを含む層の位置に依存する。所望の性質が得られる正
確な不飽和度は、熟練者による単純な実験によって求めることができる。
【0054】 ポリマーIVの水素化は、ウィルキンソン(Wilkinson)触媒と水素
の使用などによる従来の水素化によって行うことができ、ラネー(Raney)
ニッケル、パラジウム担持炭素、白金担持炭酸塩、ルテニウムアルキリデン錯体
などの他の従来の水素化触媒も使用することができる。ポリマーIVは通常、R
OMP重合に関して前述した溶媒または溶媒混合物に溶解し、少なくとも約30
0psi、好ましくは約600〜5000psiの水素圧がかけられる。水素化
は通常8時間未満で完了するが、より短い時間または長い時間で行うこともでき
る。通常、水素化は2〜8時間かけて行われ、好ましくは3〜7時間である。
【0055】 モノマーIIのROMP反応が溶液中で行われる場合、得られたポリマーIV
を含む溶液は、直接水素化段階に使用することができる。従って、ポリマーIV
を重合媒体から分離する工程を省くことができる。さらに、ポリマーIV溶液中
に存在しうるROMP触媒は水素化反応を促進することができると考えられてい
る。好ましい実施態様では、開環メタセシス重合反応に使用される量と同量のR
OMP触媒が重合完了後に加えられ、水素化反応の触媒として作用する。
【0056】 本発明の包装材料および包装物品の作製に有用であることが分かった位置規則
的ポリマーの別の合成方法は、エチレン系不飽和に隣接する少なくとも1つ(好
ましくは両方)の環炭素原子を未置換炭素として有するモノエポキシCまたは
〜C12シクロアルケンに関して、隣接二官能性モノマーIIに関して本明
細書で前述したROMPを行う。中間ポリマー生成物は非溶媒を加えて沈殿させ
ることによって分離され、続いて前述の合成経路に従ってエポキシ基が所望の隣
接官能基に転化される。得られるポリマーIVを前述の方法でさらに水素化して
、ポリマーVを生成することができる。
【0057】 主題の包装材料および包装物品に使用するための位置規則的ポリマーVを合成
するためのさらに別の経路では最初に、線状不飽和炭化水素ポリマー鎖に沿って
実質的に均一に分布するエチレン系不飽和単位をエポキシ化する。ポリマー主鎖
に均一に分布したエチレン系単位を有する線状不飽和炭化水素ポリマーは、C 〜C12シクロアルケンまたは1,5−シクロオクタジエンなどのシクロアルケ
ンのROPMによって合成することができる。得られるポリマーは線状であり、
鎖に沿って実質的に均一に分布するエチレン系不飽和単位を含む。次にこれらの
エチレン系単位は過酸化物およびタングステン酸触媒を使用した接触酸化などの
標準的方法によってエポキシ化することができる。次に、前述の合成方法を使用
して、エポキシ基を所望の隣接官能基に転化してポリマー生成物Vを合成するこ
とができる。あるいは、非官能性シクロアルケンのROMPで得たポリマーのヒ
ドロホウ素化/酸化によって、本発明のフィルムに有用なポリマーを得ることが
できる。
【0058】 前述のように1種類のモノマーIIからポリマーIVおよびVを合成する以外
に、前述の定義にX基およびY基を有するモノマーIIのROMPとコノモノマ
ーIIaのROMPとによってコポリマーを合成することもできる。コノモノマ
ーII(a)は式:
【0059】
【化9】 で表されるシクロアルケンから選択することができ、式中XおよびYはモノ
マーIIに関する前述のXおよびYの定義と同様であるか、あるいは(一方また
は両方を)水素から選択することができ、但しXおよびYの組はモノマーI
のXおよびYの組とは異なり;RはモノマーIIのRと同様の定義であり、a
およびbはそれぞれ独立に0〜6の整数であり、但し和a+bは0または2〜7
である。本発明の線状コポリマーを得るためのモノマーIIおよびIIaのRO
MPによる共重合は、IIとIIaのモル比が約50:50〜約100:0で行
うことができ、60:40〜100:0が好ましい。本発明のモノマーのROM
Pは実質的にリビング重合であるため、モノマーIIとモノマーIIaを重合反
応媒体に順次加えて、前述の定義の単位Iのブロックと、XおよびYがIIaに
関して少し前で定義した通りである単位Iのブロックとを生成することができる
。従って、位置規則的ブロックコポリマー生成物は、線状であり好ましくは少な
くともポリマー鎖の一部(モノマーII由来のもの)に沿って頭−頭配置で均一
に配置する隣接官能性単位を有し、場合によると同じポリマー鎖の一部(モノマ
ーIIa由来のもの)に沿って均一に配置する第2組の隣接官能性単位を有する
ポリマー鎖の第2セグメントも有するポリマーとなる。このブロックコポリマー
は、ホモポリマーの場合に前述したように水素化することができる。
【0060】 上述のポリマーを、従来のフリーラジカル重合および加水分解によって合成し
た対応するコポリマーと比較すると、伸び特性が優れており、さらに靭性が向上
し、融点がより低温であり、より低密度であることが分かった。これらのポリマ
ーは、包装用途のフィルム、コーティング層、積層体、成型物などの作製に有用
であることが分かった。例えば、本発明により合成した位置規則的水酸基官能性
ポリマー(どちらも構造IがX=H;Y=OH、およびR=Hである場合;Xお
よびYのそれぞれがOHおよびR=Hである場合)は、靭性、可撓性、および伸
び特性が優れ、ガス透過性が非常に低く均一であることが分かったが、これは類
似の従来のフリーラジカル重合で得た類似の水酸基含有率のコポリマーでは実現
できていない。さらに、官能基YあるいはX基およびY基がカルボン酸エステル
である場合は、得られる位置規則的線状ポリマーからヒートシール特性の優れた
包装材料が作製され;このような基が遊離のカルボン酸基である場合は、得られ
る位置規則的線状ポリマーは多層材料の異なる層を互いに結合させる結合(接着
)特性を有し;このような基がアミド基である場合は、得られるポリマーから、
タンパク質接着性が良好でありインク接着性が良好である包装材料が作製でき包
装材料上に印刷可能となり;このような基がカルボン酸基である場合は、アルカ
リ金属またはアルカリ土類金属または亜鉛金属の塩基または酸化物で処理してア
イオノマー単位を形成させて、良好な防曇性、ヒートシール性、およびタンパク
質接着特性を有する包装材料を得ることができる。
【0061】 前述したように、位置規則的ポリマーから、本発明の包装材料および包装物品
の少なくとも1層を作製することができる。材料および物品が1層構造である場
合、このような材料および/または物品を、押出、射出成形、または押出/熱成
形工程によって作製することができる。材料および物品が多層構造である場合は
、米国特許第5,350,622号および第5,529,833号に教示されて
いるように、通常は同時押出、コーティング、積層、ブロー成形、同時押出/熱
成形、押出/コーティング、または押出/積層によって作製される。
【0062】 本発明の位置規則的ポリマーを含む包装物品の層は、特定の既知の用途のため
の所望の機能を有する位置規則的ポリマー単独から作製することができる。予期
せぬことに、このような層を含む材料は、同様の官能基含有率の従来のポリマー
の層を含む同様の包装材料と比較すると、可撓性、靭性、伸びなどの物理的特性
が向上し、機能性(すなわち最終用途)も向上することが分かった。あるいは、
本発明の位置規則的ポリマーを含む包装材料の層は、別のポリマー中に均一に分
布または分散した位置規則的ポリマーを含む組成物から作製することもできる。
個の組成物は、包装分野において非常に望まれる性質である高度の透明性を保持
することが好ましく、さらに使用される特定の位置規則的ポリマーと担体ポリマ
ーが相溶性であることが好ましい。通常、位置規則的ポリマーが組成物の主成分
となるべきであり、好ましくは60重量%を超え、より好ましくは75重量%を
超える。担体ポリマーは、PVC、EVA、PET、PE、PPまたはそれらの
コポリマーなどの任意の熱可塑性ポリマーから選択することができる。例えば、
本明細書と引用の同時係属出願に記載される水酸基官能化位置規則的ポリマーV
は、従来のEVOHコポリマーと混合して特定の最終用途に使用することができ
る。担体ポリマーの厳密な性質の使用に選択した位置規則的ポリマーと混合する
量は、最終用途、透明性の維持の希望、包装材料および包装物品によって示され
る機能の程度に依存して当業者によって容易に決定することができる。
【0063】 XまたはYが水酸基、あるいはXとYの両方が隣接水酸基である好ましい官能
化位置規則的炭化水素ポリマーに関して、得られる包装材料はガス(酸素)透過
性が非常に低く、周囲環境(得られる包装物品の外部と内部)の湿度とは無関係
にこの低透過性を維持することが分かった。本発明の隣接官能化位置規則的ポリ
マーと、種々の市販のエチレン−ビニルアルコールコポリマー(種々のビニルア
ルコール含有率を有する)ならびに他の公知のガス遮断ポリマーとの比較結果を
図1に示す。本発明の材料は、約56モル%ビニルアルコールの市販の対応EV
OH(ポリマーB)よりもほぼ100倍を超えてガス遮断性が優れている。
【0064】 本発明の位置規則的ポリマーを含む包装材料の層は、任意の厚さであってよい
。厳密な厚さは、包装材料の一部としての特定の機能、ならびに包装材料の構造
(フィルム、あるいは半硬質または硬質の物品)に依存する。フィルムに関して
は、厚さは0.025〜10ミル、好ましくは0.05〜8ミル、最も好ましく
は0.1〜5ミルの範囲にすることができる。半硬質または硬質の物品あるいは
その一部として材料を使用する場合は、本明細書で定義される官能化位置規則的
ポリマーを含む層は、約0.025ミル〜10ミル、好ましくは0.05ミル〜
8ミルの範囲にすることができる。厳密な厚さは、特定の用途に応じて当業者に
よって決定することができる。
【0065】 本明細書で定義される位置規則的ポリマーを含む層の組成は、ある種の他の成
分、例えば顔料、充填剤、クレイ、薄片状クレイ(例えば、微小複合材料用途)
、安定剤、プレス助剤、可塑剤、難燃剤、防曇剤、染料などをさらに含むことが
できる。このような添加剤全体の量は、一般に全組成物の10重量%未満、通常
5重量%である。このような成分の選択は、作製する材料および物品、作製方法
、および意図する最終用途に大きく依存する。このような成分の選択のための要
因は当技術分野において公知である。
【0066】 本発明の主題の包装材料および包装物品は、少なくとも1層が官能化線状位置
規則的炭化水素ポリマーを含む1層または多層構造で構成されてもよい。さらに
ポリマーは、当業者が希望するのであれば、架橋および/または延伸配向(一軸
および二軸)させることができる。
【0067】 多層包装材料および包装物品は、複数の層から作製することができ、各層は特
定の機能が得られるように選択される。官能化ポリマーから層が作製される場合
は、このような層は、ポリマーが適切な官能基を有する本発明で意図される官能
化線状位置規則的炭化水素ポリマーから作製することができ、従って例えば、多
層包装材料および包装物品は、水酸基(好ましくは隣接ジヒドロキシ)官能化位
置規則的ポリマーを含むガス遮断層と、官能基がカルボン酸エステル基から選択
されるか単純な線状低密度型ポリエチレンであるシーラント層とを含むことがで
きる。多くの多層構造体では、少なくとも1つの表面層(および任意に両方の表
面層)は構造および保護層であり、例えば、ポリプロピレン、低密度ポリエチレ
ン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)などのオレフィン系熱可塑性材料な
どで構成される。表面層の間の内部層は、本明細書で記載される隣接ジヒドロキ
シ位置規則的ポリマーなどで構成されるガス遮断層と互いの層を接着させる結合
層とを含むことができる。
【0068】 包装材料および包装物品として有用な他の多層構造の例としては、遮断層(前
述のモノヒドロキシまたは隣接ジヒドロキシ位置規則的炭化水素ポリマー)と、
例えば、エチレン/ブテンコポリマー、エチレン/ヘキセンコポリマー、エチレ
ン/オクテンコポリマー、エチレン/不飽和エステルコポリマー(例えば、エチ
レン/酢酸ビニルコポリマーまたはエチレン/アクリル酸アルキルコポリマー)
などのポリオレフィンを含むことができるヒートシール可能層とで構成される二
層構造が挙げられる。三層構造は、上記2層に加えて、耐摩耗または誤用防止層
を遮断層に隣接する表面層として更に含み、誤用防止/遮断/シーラントの多層
構造を得ることができる。誤用防止層はポリエチレン、ポリプロピレンなどのポ
リオレフィンを含むことができる。他の多層構造としては、包装材料または包装
物品の他の層の任意層またはすべての層の間の層間結合強度を得るためまたは向
上させるために使用される1つ以上の層(結合層)を含むことができる。このよ
うな結合層の配置は、使用する他の層、およびそれらに固有の互いの接着性に依
存する。結合層は、エチレンと(メタ)アクリル酸のコポリマー、または無水物
グラフト化ポリオレフィンなどを含むことができるし、あるいはポリウレタン(
積層構造体を意図する場合には最も適切である)などの従来の接着剤で構成され
てもよい。結合層は、カルボン酸基が結合した位置規則的炭化水素ポリマーで構
成されてもよい。
【0069】 多層構造は脱酸素層も含むことができる。このような層は通常、包装物品の空
隙に近い表面層に向かって位置する内部層である。従って、本発明の材料または
包装容器は、例えば、誤用防止/酸素遮断/接着/脱酸素剤/シーラントの多層
構造を含む構造を有することができる。脱酸素層は通常、包装物品の内部空隙か
らの酸素と相互作用または吸収および/または反応することができる物質を含む
担体ポリマーで構成される。
【0070】 上記多層構造または包装材料および包装物品の作製に好適な他の構造の任意の
ものには、本明細書および同時係属中の出願第09/052,079号が意図す
る主題の官能化線状位置規則的炭化水素ポリマーが、物品内部で意図する機能を
得るために適した官能基を有するポリマーで作製された少なくとも1層を作製す
るために使用される。意外なことに、本発明の位置規則的官能化炭化水素ポリマ
ーによって、機能性が向上し、機能性および引張特性が向上した包装物品が得ら
れる。
【0071】 以下の実施例は、単に説明の目的で記載したものであり、添付の請求の範囲を
限定することを意味するものではない。他に明記しない限り、すべての部および
パーセンテージは重量を基準としている。
【0072】 実施例 以下に記載するポリマーの分子量は、ウォーターズ(Waters)41−R
I検出器を取り付けたウォーターズ・アライアンス・システム(Waters
Alliance System)#4ゲル浸透クロマトグラフを使用して50
℃におけるGPCにより求めた。フェノゲル(Phenogel)5カラム(2
×線状および1×100Å)を使用した。溶離液は1−メチル−2−ピロリジノ
ン/50mM臭化リチウムであった。狭い分子量分布の標準ポリスチレンを使用
して較正した。
【0073】 ポリマーのメルトフローレートは、単位g/10分のMFI(メルト・フロー
・インデクス(Melt Flow Index))で記載している。MFIは
、190℃において2.16kgの重りを使用しASTM D1238に従って
CSI MFI−2メルトフローインデクサーで測定した。
【0074】 圧縮フィルム試料の酸素透過速度(OTR)はMocon Ox−Tran2
/20MLモジュールを使用してASTM D3985−81に従って測定した
。ポリマー粉末を安定剤と混合し、190℃で5分間圧縮成形して薄いフィルム
(厚さ1〜6ミル)を作製した。15,000ポンドの圧縮力をかけ、続いて試
料を約15℃/分で周囲温度まで冷却した。圧縮フィルムを80℃の減圧オーブ
ンで乾燥し、試験前少なくとも24時間デシケーター中で保存した。
【0075】 機械特性は、インストロン(Instron)4204試験機を使用して測定
した。弾性率、降伏応力、および降伏ひずみは引張速度0.5インチ/分で測定
し、最大応力、破断応力、および靭性はクロスヘッド速度10インチ/分で測定
した。試験試料は、190℃で5分間圧縮成形した後、20ミルのシムを使用し
て15℃/分で冷却した。試験フィルムは、試験前に室温でデシケーター中少な
くとも24時間保存した。ダンベル試験片の大きさは1インチ×4.5インチで
ある。
【0076】 実施例1 線状4−シクロオクテン−1−オールホモポリマーおよび飽和誘導体の合成
モノマー/触媒モル比=400) オーバーヘッドスターラー、熱電対、アルゴン添加口、および触媒と溶媒を添
加するための2つのセプタム口を取り付けた2l樹脂釜で反応を行った。450
g(3.5mol)の1−ヒドロキシシクロオクト−4−エンを樹脂釜に装入し
た。完全真空下で少なくとも30分間置いてモノマーを脱気した。7.25g(
0.0088mol)のフェニルメチレンビス(トリシクロヘキシルホスフィン
)ルテニウム二塩化物触媒をドライボックス中の清浄で乾燥した半パイントビン
で測定し、ドライボックスから取り出す前にビンをセプタムでふたをした。ポリ
マーの分子量はモノマー/ルテニウムのモル比を750にして調節した。塩化メ
チレン(1.5l)をアルゴンで脱気した。100gの塩化メチレンをシリンジ
でビンの触媒に加え、1200gの塩化メチレンをカニューレで反応樹脂釜に加
えた。混合物を激しく撹拌した。モノマーが完全に溶解してから、触媒溶液をシ
リンジで反応樹脂釜に加えた。数分後、紫からオレンジ色に色が変化した。アル
ゴン雰囲気下で激しく撹拌しながら40℃で24時間反応させた。時間が経過す
るにつれて、溶液は粘稠性になった。24時間後に反応が終了した。ROMP反
応の進行はNMRで確認した。モノマーからポリマーへの転化率は、5.6pp
mにおけるモノマーのビニルプロトンと、5.3ppmにおけるポリマーのビニ
ルプロトンの積分値に基づいてプロトンNMRから求めた。エチルビニルエーテ
ル70g(0.97mol)を釜上部の取付具から反応容器に加えてROMP反
応を終了させた。ビニルエーテルを混合した後、反応釜の内容物を4lビーカー
に移した。791gのメタノールと0.45g2,6−ジ−t−ブチル−4−メ
チルフェノール(BHT)をビーカーに加え、均一溶液が得られるまで撹拌棒で
撹拌した。
【0077】 上記のように調製した溶液中のエチレン系不飽和ポリマーを、トリス(トリフ
ェニルホスフィン)ロジウム塩化物を触媒として使用し、水素圧640psiお
よび温度60℃で6時間水素化した。未水素化ポリマーの二重結合と触媒のモル
比は150:1であった。最終水素化ポリマー(ポリマー1と呼ぶ)は以下の分
子量とメルトフローレートを有するものであった:Mn=80,300;Mw=
145,800;Mz=246,000;PDI=8;MFI=2.3g/10
分(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Ch
emicals)より市販される酸化防止剤イルガノックス(Irganox)
1076を1重量%加えた)。本発明のポリマーを、25モル%ビニルアルコー
ルの従来のエチレン/ビニルアルコールランダムコポリマー(ポリマーAと呼ぶ
)と比較した。
【0078】 実施例2 線状5−シクロオクテン−trans−1,2−ジオールホモポリマーおよび その飽和誘導体の合成 機械撹拌装置、アルゴン流入口、およびセプタムを取付けた三つ口100ml
樹脂釜に5−シクロオクテン−trans−1,2−ジオール(MW=142.
19、40g、0.28mol)を加えた。このモノマーは減圧下で2時間脱気
した。系はアルゴン雰囲気下で維持した。アルゴンを充填したドライボックス内
で、ルテニウム触媒のフェニルメチレンビス(トリクロロヘキシルホスフィン)
二塩化物(0.3087g、0.375mmol)をセプタムでふたをしたガラ
スビン中に秤量し、10mlの塩化メチレンで希釈した。得られた深紫色の触媒
溶液をシリンジで反応容器に加えた。塩化メチレン(30ml)に激しいアルゴ
ン気流を15分間吹込み、シリンジで樹脂釜に加えた。モノマー/溶媒溶液を激
しく撹拌した。反応溶液を、ゆるやかなアルゴン雰囲気下で油浴中で40℃に加
熱し24時間激しく撹拌した。続いて、樹脂釜を油浴から取り外し、反応混合物
を周囲温度まで冷却した。エチルビニルエーテル(0.754g、1ml、10
.5mmol)を40mlのテトラヒドロフランと40mlのメタノールと共に
反応混合物に加えて、完全に溶解するまで撹拌した。次に、得られた均一溶液を
、700mlの冷アセトンと0.4gの2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフ
ェノール(BHT)の溶液に加えて、ポリマーを沈殿させた。ポリマーを、20
mlのテトラヒドロフランと20mlのメタノールと0.4gmのBHTとに再
溶解して、前に実施したように冷アセトン中に再沈殿させた。この方法をもう1
回繰り返した。60℃の減圧オーブンでポリマーを終夜乾燥して、13.4gの
硬質固体黄色ポリマーを得た。
【0079】 12gの乾燥エチレン系不飽和ポリマーを、60mlのテトラヒドロフランと
60mlのメタノールに溶解し、0.5205g(0.5625mmol)のト
リス(トリフェニルホスフィン)ロジウム塩化物[RhCl(PPh)]触媒
を加えた。混合物を600mlパール(Parr)反応器中600psi/54
℃で6時間かけて水素化した。反応器を周囲温度まで冷却し、圧力を開放した。
得られた溶液をガラス漏斗でろ過し、粉末状ポリマーをアセトンで洗浄した。こ
のポリマーをアセトン中に終夜再分散させ、ろ過し、もう一度アセトンで洗浄し
た。得られた淡黄色ポリマー粉末を次に減圧オーブンで7時間乾燥して11.2
gの水素化ポリマー(「ポリマー2」と呼ぶ)を得た。得られたポリマーの分子
量とメルトフローレートは以下の通りであった:Mn=23,900、Mw=4
7,000、Mz=78,900、PDI=2、MFI=10g/10分以上(
安定剤としてイルガノックス1076を0.1重量%含有)。このポリマーを、
約56モル%ビニルアルコールの従来のエチレン/ビニルアルコールランダムコ
ポリマー(「ポリマーB」と呼ぶ)と比較した。
【0080】 実施例3 線状5−シクロオクテン−trans−1,2−ジオールホモポリマーとその 飽和誘導体の合成 5−シクロオクテン−trans−1,2−ジオール(MW=142.19、
30g、0.21mol)を、機械撹拌装置、アルゴン流入口、およびセプタム
を取付けた三つ口100ml樹脂釜に加えた。モノマーは45分間減圧下で脱気
し、アルゴン雰囲気下で保存した。アルゴンを充填したドライボックス中で、ル
テニウムルテニウム触媒のフェニルメチレンビス(トリシクロヘキシルホスフィ
ン)二塩化物(MW=822.96、0.2319g、0.2818mmol)
をセプタムでふたをしたガラスビンに秤量し、アルゴンをパージした塩化メチレ
ン30mlに溶解した。モノマーとルテニウムのモル比は750であった。深紫
色の触媒溶液をシリンジで反応容器に加えた。激しく撹拌しながらアルゴン雰囲
気下で反応混合物を40℃で24時間維持した。続いて、樹脂釜を熱源から取り
外し、反応混合物を周囲温度まで冷却した。エチルビニルエーテル(0.528
g、0.7ml、7.3mmol)を、40mlのテトラヒドロフラン、40m
lのメタノール、および0.15gの2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェ
ノール(BHT)と共に反応混合物に加えた。均一溶液となるまで混合物を撹拌
した。次に、700mlのメチルエチルケトン(MEK)と0.15gのBHT
の溶液中でポリマーを沈殿させた。このポリマーを、30mlのテトラヒドロフ
ランおよび30mlのメタノールおよび0.15gのBHTに再溶解して、前に
行ったようにMEK/BHT混合物中で再度沈殿させた。この過程をもう一度繰
り返した。60℃の減圧オーブンでポリマーを終夜乾燥させて、12.5gの硬
質固体の黄色ポリマーを得た。
【0081】 未水素化ポリマー(12.5g)を、水素化のために36gのテトラヒドロフ
ランおよび36gのメタノールおよび0.0625gのBHTに溶解した。トリ
ス(トリフェニルホスフィン)ロジウム塩化物[RhCl(PPh)](MW
=925.27、0.542g、0.586mmol)触媒をポリマー溶液に加
えた。600mlパール反応器中600psi/60℃で6時間かけて混合物を
水素化した。反応器を周囲温度まで冷却して、圧力を開放した。溶液をガラス漏
斗でろ過し、得られた粉末状ポリマーをアセトンで洗浄した。このポリマーをア
セトン中に終夜再分散させた。次に、ポリマーをろ過し、400mlのアセトン
で洗浄した。淡黄色のポリマー粉末を次に減圧オーブンで終夜乾燥させて12g
のポリマー(「ポリマー3」と呼ぶ)を得た。得られたポリマーの分子量および
メルトフローレートは以下の通りであった:Mn=19,200、Mw=43,
600、Mz=77,500、PDI=2.3、MFI=5.4g/10分(1
重量%のウルトラノックス(Ultranox)2714A(GEスペシャルテ
ィ・ケミカルズ(Specialty Chemicals)製)を安定剤とし
て使用した)。
【0082】 実施例4 線状5−シクロオクテン−trans−1,2−ジオールホモポリマーとその 飽和誘導体の合成 (cis−3−ヘキセン−1−オールを連鎖移動剤として使用
し、モノマー/ルテニウムのモル比2500、モノマー/連鎖移動剤のモル比2
60、で分子量を調節した) 5−シクロオクテン−trans−1,2−ジオール(50g、0.35mo
l)を、機械撹拌装置、アルゴン流入口、およびセプタムを取付けた三つ口20
0ml樹脂釜に加えた。このモノマーは減圧下で1時間かけて脱気した。系はア
ルゴン雰囲気下で維持した。蒸溜したcis−3−ヘキセン−1−オール(0.
13g、1.352mmol、0.16ml)をシリンジで加えた。塩化メチレ
ン(40ml)にアルゴンの激しい気流を15分間パージし、シリンジで樹脂釜
に移した。モノマー/溶媒溶液を激しく撹拌した。アルゴンをパージしたドライ
ボックス中で、ルテニウム触媒のフェニルメチレンビス(トリシクロヘキシルホ
スフィン)二塩化物(0.11g、0.141mmol)をセプタムでふたをし
たガラスビンに秤量し、10mlの塩化メチレンに溶解した。深紫色の触媒溶液
をシリンジで反応容器に注入した。アルゴン雰囲気下40℃で反応混合物を激し
く撹拌しながら24時間維持した。続いて、樹脂釜を熱源から取り外し、反応混
合物を周囲温度まで冷却した。エチルビニルエーテル(2.92g、3.9ml
、40.4mmol)を、100mlのメタノール、100mlのTHF、およ
び0.5gの2,6−ジ−t−ブチル−4−メチルフェノールと共に反応混合物
に加えた。未水素化ポリマーの沈殿および回収は行わずに、得られたポリマー溶
液を直接水素化した。
【0083】 水素化は600mlパール反応器中で行った。2.17g(2.34mmol
)のトリス(トリフェニルホスフィン)ロジウム塩化物を上記溶液に加え、60
0psiで6時間かけてポリマーを水素化した。反応器を室温まで冷却して、圧
力を開放した。得られたポリマー溶液を600mlのアセトンおよび0.5gの
BHTと混合した。溶液をろ過し、得られたポリマー粉末を200mlのアセト
ンで3回洗浄した。ろ取した粉末を、600mlのアセトン、0.5gのBHT
、および0.25mlの2,4−ペンタジオンに再懸濁させ、終夜撹拌した。こ
のポリマー分散液をろ過し、200mlのアセトンで3回洗浄した。ろ取したポ
リマーを60℃の減圧オーブンで5時間乾燥させた。得られたポリマー(ポリマ
ー4と呼ぶ)の分子量およびメルトフローレートは以下の通りであった:Mn=
31,300、Mw=145,000、Mz=269,000、PDI=4.6
、MFI=1.4g/10分(0.5重量%の酢酸ナトリウムと0.5重量%の
ウルトラノックス626(GEスペシャルティ・ケミカルズ製)を安定剤として
使用した)。
【0084】 実施例5 線状エチレン−ビニルアルコールコポリマーの酸素透過速度の測定 表1に、評価および比較を行ったコポリマーを示す。
【0085】
【表1】
【0086】
【表2】
【0087】 表2から分かるように、ビニルアルコール含有率25モル%または50モル%
のいずれの線状位置規則的水酸基官能化コポリマーも、実質的に同じビニルアル
コールモル含有率のランダム分岐コポリマーよりも、乾燥条件および多湿条件の
両方で酸素ガス遮断性がはるかに優れていることが示されている。
【0088】
【表3】
【0089】 25モル%または50モル%ビニルアルコールの線状位置規則的水酸基官能化
ポリマーは、分岐対応物よりも、破断時応力および靭性がはるかに優れているこ
とがわかる。靭性および伸びが向上したことによって、得られるフィルムの配向
性および熱成形性を向上させることができる。市販の分岐ランダムEVOHコポ
リマーではこのような性質は得られない。
【0090】 実施例6 エチレン−酢酸ビニルジブロックコポリマーの合成 200ml樹脂釜に、機械撹拌装置、アルゴン流入または減圧用途のための入
口取付具、熱電対、およびセプタムを取付けた。試薬および反応物を装入する前
に、この組み立てた反応器を減圧しアルゴンを充填した。蒸溜した1,5−シク
ロオクタジエン(30g、MW=110.2、0.27mol)をシリンジで樹
脂釜に入れた。アルゴンをパージした塩化メチレン(40ml)をシリンジで樹
脂釜に加えた。均一になるまで混合物を撹拌した。ドライボックス中で、ルテニ
ウムフェニルメチレンビス−(トリシクロヘキシルホスフィン)二塩化物(MW
=822.96、0.249g、0.3025mol)触媒をセプタムでふたを
したガラスビンに秤量し、アルゴンパージした塩化メチレン10mlに溶解した
。得られた深紫色触媒溶液をシリンジで反応容器に注入した。反応混合物を、ア
ルゴン雰囲気下で激しく撹拌しながら油浴で34℃に加熱して維持した。約40
分後、反応混合物は粘稠性になった。さらに塩化メチレン(200ml)を反応
容器に加えて混合物の粘度を低下させた。1時間後、5−アセトキシシクロオク
ト−1−エン(6.5g、0.038mol、MW=168.2)をシリンジで
反応溶液に注入し、さらに24時間反応を進行させた。トルエン(200ml)
を加えてポリマーを溶解させ、溶液粘度を低下させた。次に塩化メチレンをロー
タリーエバポレーターで除去し、トルエン/コポリマー溶液を水素化するため、
内側がガラスのパール反応器に移した。さらに70mlを加え、g(モル)のウ
ィルキンソン触媒を加えた。反応器を水素で600psigに加圧し、60℃に
加熱した。これらの条件で6時間かけて水素化反応を行った。得られた水素化コ
ポリマーをアセトン中に沈殿させ、さらにアセトンで洗浄した。このジブロック
コポリマーを60℃の減圧オーブンで終夜乾燥させ、以下の特性を有する白色粉
末を得た:Mn=59,400、Mw=107,000、Mz=175,000
、PDI=1.8、MFI=0.7g/10分。エチレン−酢酸ビニルジブロッ
クコポリマーのH−NMRから12.5重量%の酢酸ビニルを含むことが分か
った。このコポリマーのガラス転移温度は34℃であり、融点は108℃であっ
た。このブロックコポリマーを圧縮して6ミルの透明なフィルムを作製すると、
このフィルムは120℃で6.9(±1.3)lb/inのシール強度を示し
た。
【0091】 実施例7 ヒドロホウ素化/酸化による線状エチレン−ビニルアルコールコポリマーの合 蒸溜した1,5−シクロオクタジエン(88.2g、100ml、0.815
mol)を、減圧してアルゴンをパージした1リットル丸底フラスコに移した。
アルゴンをパージした塩化メチレン(600ml)を反応フラスコに加えた。ル
テニウム触媒のフェニルメチレンビス−(トリシクロヘキシルホスフィン)二塩
化物(0.713g、0.86mmol)を加えた後、アルゴン雰囲気下で激し
く撹拌した。4時間反応を進行させた。次にエチルビニルエーテル(0.25g
、3.4mmol)を加えて反応を停止させた。メタノール中で沈殿させてポリ
マーを分離し、乾燥して70.7gの1,4−ポリブタジエンを得た。このポリ
マー(59.4g)を4リットル樹脂釜に入れ、系をアルゴンでパージした。9
−ボラビシクロ[3.3.1]ノナン(9−BBN、0.5Mのテトラヒドロフ
ラン溶液、2.75l)を釜に滴下し、反応混合物を55℃で24時間撹拌した
。次に溶液を氷浴で約4℃まで冷却した。脱気した6M水酸化ナトリウム溶液(
298ml)を反応混合物に滴下した。続いて、609mlの30%過酸化水素
溶液を反応混合物に非常にゆっくりと加えた。過酸化水素の添加が終了してから
、混合物をさらに24時間55℃に加熱した。反応混合物を周囲温度まで冷却す
ると、2層に分離した。THF有機相を分離して、ロータリーエバポレーターで
体積を約1リットルまで減少させた。メタノール(500ml)を加えてポリマ
ーを溶解した。このポリマー溶液を4リットルの水で沈殿させ、3回水洗した。
得られた粘稠固形塊状物を次にアセトン中に懸濁させ、作業しやすいようにする
ためポリマーを小片に粉砕して混合した。ポリマーを回収し、THF/メタノー
ルの50/50混合物に再溶解させ、水中に再度沈殿させた。固形塊状物をアセ
トンと混合して終夜撹拌した。ポリマーをろ過し、水洗し、減圧オーブンで終夜
乾燥させた。白色固体塊状物30g(ポリマー5と呼ぶ)を得た。ポリマー5の
特性は以下の通りであった:Mn=45,600、Mw=132,000、PD
I=3、MF1=2g/10分。このコポリマーのガラス転移温度は45℃であ
り、融点は108℃であった。このブロックコポリマーを圧縮して透明なフィル
ムを作製した。このフィルムは、相対湿度0%と99%の酸素透過率がそれぞれ
1cc・mil/m・日・atmおよび15cc・mil/m・日・atm
であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 市販の酸素バリアポリマーと、本明細書で開示するビシナルジヒドロキシ線状
位置規則的炭化水素ポリマーとから作製した単層包装フィルムの酸素透過率対環
境湿度(相対湿度)のグラフである。
【図2】 1,2−ジヒドロキシシクロオクト−5−エンのROMP後に水素化して生成
した実質的に線状で位置規則的なビシナル水酸基官能化ポリマーの炭素−13核
磁気共鳴スペクトルを示す。
【図3】 56モル%のビニルアルコール単位を有する市販のエチレン−ビニルアルコー
ルコポリマー(上記のポリマー「B」)の炭素−13核磁気共鳴スペクトルであ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08J 5/18 CEZ C08J 5/18 CEZ // C08L 65:00 C08L 65:00 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,TZ,UG,ZW ),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU, TJ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ, BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,C U,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD ,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN, IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,L K,LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK ,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO, RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,T M,TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU ,ZA,ZW (72)発明者 ブランスキー,ラステイ・エル アメリカ合衆国、カリフオルニア・93534、 ランカスター、ナンバー・14、ウエスト、 シツクステイーンス・ストリート・43340 (72)発明者 ヒユーズ,ポール・エイ アメリカ合衆国、サウス・カロライナ・ 29615、グリーンビル、ミーテイング・プ レイス・202 (72)発明者 ロバーツ,ウイリアム・ピイ アメリカ合衆国、サウス・カロライナ・ 29301、スパータンバーグ、ウツドリツ ジ・ドライブ・217 (72)発明者 グラブズ,ロバート・エイチ アメリカ合衆国、カリフオルニア・91030、 サウス・パサダ、スプルース・ストリー ト・1700 (72)発明者 ハツトフイールド,ゲイリン・アール アメリカ合衆国、メリーランド・21043、 エリコツト・シテイ、クレストフイール ド・コート・5108 Fターム(参考) 3E086 BA02 BA04 BB05 CA01 CA11 CA28 DA08 4F071 AA39 AF08 AH04 BC01 4F100 AK02A AK69A AT00B BA01 BA02 GB15 JD03 4J032 CA62 CA68 CB01 CC05 CD02 CG08

Claims (34)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1層を含む包装材料であって、該層の少なくとも
    1層は式: 【化1】 で表される繰返し単位を有する実質的に線状で位置規則的の官能化炭化水素ポリ
    マーを含み、式中、 XおよびYのそれぞれは独立に、水素、C〜Cアルキル、あるいは水酸基
    、カルボン酸基、カルボン酸エステル基、アセテート基、アミド基、ニトリル基
    、またはカルボニル基から選択される官能基を表し、但し該XおよびYの少なく
    とも1つは官能基を表し; 各Rは独立に、水素またはC〜Cアルキルを表し; 「a」は1〜9の整数を表す包装材料。
  2. 【請求項2】 各Rが水素を表す請求項1に記載の包装材料。
  3. 【請求項3】 「a」が1、2、または4〜9の整数を表す請求項1に記載
    の包装材料。
  4. 【請求項4】 「a」が1、2、または4〜9の整数を表す請求項2に記載
    の包装材料。
  5. 【請求項5】 「a」が1、2、5、7、または9の整数を表す請求項1に
    記載の包装材料。
  6. 【請求項6】 XおよびYのそれぞれが独立に、水素原子、水酸基、カルボ
    ン酸基、C〜Cアルキルのカルボン酸エステル、アセテート基、アミド基、
    ニトリル基、またはカルボニル基から選択される請求項1に記載の包装材料。
  7. 【請求項7】 XおよびYのそれぞれが独立に、水素原子、水酸基、カルボ
    ン酸基、C〜Cアルキルのカルボン酸エステル、アセテート基、アミド基、
    ニトリル基、またはカルボニル基から選択される請求項2に記載の包装材料。
  8. 【請求項8】 XおよびYのそれぞれが独立に、水素原子、水酸基、カルボ
    ン酸基、C〜Cアルキルのカルボン酸エステル、アセテート基、アミド基、
    ニトリル基、またはカルボニル基から選択される請求項3に記載の包装材料。
  9. 【請求項9】 XおよびYのそれぞれが独立に、水素原子、水酸基、カルボ
    ン酸基、C〜Cアルキルのカルボン酸エステル、アセテート基、アミド基、
    ニトリル基、またはカルボニル基から選択される請求項4に記載の包装材料。
  10. 【請求項10】 XおよびYのそれぞれが独立に水素原子または水酸基から
    選択され、但し前記ポリマー単位のそれぞれについて、各XおよびYの一方が水
    素原子でありもう一方が水酸基である請求項6に記載の包装材料。
  11. 【請求項11】 XおよびYのそれぞれが独立に水素原子または水酸基から
    選択され、但し前記ポリマー単位のそれぞれについて、各XおよびYの一方が水
    素原子でありもう一方が水酸基である請求項7に記載の包装材料。
  12. 【請求項12】 XおよびYのそれぞれが独立に水素原子または水酸基から
    選択され、但し前記ポリマー単位のそれぞれについて、各XおよびYの一方が水
    素原子でありもう一方が水酸基である請求項8に記載の包装材料。
  13. 【請求項13】 XおよびYのそれぞれが独立に水素原子または水酸基から
    選択され、但し前記ポリマー単位のそれぞれについて、各XおよびYの一方が水
    素原子でありもう一方が水酸基である請求項9に記載の包装材料。
  14. 【請求項14】 XおよびYのそれぞれが独立に、水酸基、カルボン酸基、
    〜Cアルキルのカルボン酸エステル、アセテート基、アミド基、ニトリル
    基、またはカルボニル基から選択される官能基を表す請求項6に記載の包装材料
  15. 【請求項15】 XおよびYのそれぞれが独立に、水酸基、カルボン酸基、
    〜Cアルキルのカルボン酸エステル、アセテート基、アミド基、ニトリル
    基、またはカルボニル基から選択される官能基を表す請求項7に記載の包装材料
  16. 【請求項16】 XおよびYのそれぞれが独立に、水酸基、カルボン酸基、
    〜Cアルキルのカルボン酸エステル、アセテート基、アミド基、ニトリル
    基、またはカルボニル基から選択される官能基を表す請求項8に記載の包装材料
  17. 【請求項17】 XおよびYのそれぞれが独立に、水酸基、カルボン酸基、
    〜Cアルキルのカルボン酸エステル、アセテート基、アミド基、ニトリル
    基、またはカルボニル基から選択される官能基を表す請求項9に記載の包装材料
  18. 【請求項18】 前記材料が多層材料を含む請求項6に記載の包装材料。
  19. 【請求項19】 前記材料が多層材料を含む請求項7に記載の包装材料。
  20. 【請求項20】 前記材料が多層材料を含む請求項8に記載の包装材料。
  21. 【請求項21】 前記材料が多層材料を含む請求項9に記載の包装材料。
  22. 【請求項22】 前記材料が多層材料を含む請求項10に記載の包装材料。
  23. 【請求項23】 前記材料が多層材料を含む請求項11に記載の包装材料。
  24. 【請求項24】 前記材料が多層材料を含む請求項12に記載の包装材料。
  25. 【請求項25】 前記材料が多層材料を含む請求項13に記載の包装材料。
  26. 【請求項26】 前記材料が多層材料を含む請求項15に記載の包装材料。
  27. 【請求項27】 前記材料が、厚さ約0.025ミル〜約10ミルのフィル
    ムである請求項18、19、20、21、22、23、24、25、または26
    に記載の包装材料。
  28. 【請求項28】 請求項1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11
    、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23
    、24、25、または26に記載の包装材料を含む構造体を有する包装物品。
  29. 【請求項29】 酸素感受性材料を内部に保管することができる包装物品で
    あって、該物品は少なくとも1層を含む構造を有し、該層の少なくとも1層は式
    : 【化2】 で表される繰返し単位を有する実質的に線状で位置規則的の官能化炭化水素ポリ
    マーを含み、式中、 XおよびYのそれぞれは独立に、水素原子または水酸基を表し、但し該Xおよ
    びYの少なくとも1つは水酸基を表し;Rは水素またはC〜Cアルキルを表
    し;「a」は1〜9の整数を表す、包装物品。
  30. 【請求項30】 XおよびYの両方が水酸基を表す請求項29に記載の包装
    物品。
  31. 【請求項31】 「a」が1、2、5、7、または9の整数を表し、各Rが
    水素を表す請求項30に記載の包装物品。
  32. 【請求項32】 「a」が1または5を表す請求項31に記載の包装物品。
  33. 【請求項33】 前記物品構造体がフィルムである請求項29、30、31
    、または32のいずれか1項に記載の包装物品。
  34. 【請求項34】 前記フィルムが多層フィルムである請求項33記載の包装
    物品。
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