JP2002524940A - モード変換機能を持つ携帯用通信機器及びモード変換制御システム - Google Patents

モード変換機能を持つ携帯用通信機器及びモード変換制御システム

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JP2002524940A
JP2002524940A JP2000568265A JP2000568265A JP2002524940A JP 2002524940 A JP2002524940 A JP 2002524940A JP 2000568265 A JP2000568265 A JP 2000568265A JP 2000568265 A JP2000568265 A JP 2000568265A JP 2002524940 A JP2002524940 A JP 2002524940A
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ボンラエ パク
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コンツルー テクノロジーズ カンパニー リミテッド
ボンラエ パク
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、使用環境に適した呼出しモードを設定できる携帯用通信機器に関する。本発明の携帯用通信機器は、呼出しモードを変換させるためのモード変換信号を、公共の場に設けられた外部送信装置から受信する受信手段と、前記受信手段からモード変換信号が入力されると、現在の呼出しモード状態を検出し、現在の呼出しモードが音モードの場合、これを使用環境に適したマナーモード(バイブレータモード、光モード、サイレントモード)に変換させるモード変換手段を含む。これにより、公共の場に出入する全ての携帯用通信機器の呼出しモードをマナーモードに自動的に変換させることにより、着信音による周囲の人々への迷惑を未然に防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
(技術分野) 本発明は携帯用通信機器に係り、特に使用環境によって適した呼出しモードが
設定できる携帯用通信機器に関する。
【0001】 (背景技術) 光やのろしを通信手段として利用していた時代から、近来のように電気を通信
に利用するまで、通信技術は様々な変貌を経て発展してきた。通信の基本的な目
的は、社会の構成要素から発生する様々な情報を相互に媒介することなので、一
般大衆のために欠くことのできない通信の必要条件は、迅速さ、正確さ及び経済
性である。特に、通信技術の発達に伴って、迅速さと正確さのような通信の基本
的な条件が、ある程度満足されるようになってはいるものの、通信機器の便利さ
と有用性の拡大に対する関心は、さらに高まりつつあるのが実情である。
【0002】 携帯用通信機器は、ポケットベル(pager)と携帯用通信端末(例えば、携帯電話
、PCSフォン等)に大別される。これらポケットベルや携帯用通信端末では、
加入者が特定の相手方加入者のダイヤルを呼び出せば、相手方加入者の携帯用通
信機器が発する音や振動を通じて、その着信を知らせるようになっている。した
がって、相手方加入者はこのような呼出音や振動から自分が呼び出されたことが
分かるようになる。
【0003】 しかし、このような携帯用通信機器が一般に普及するにつれ、呼出音が騒音に
変わってきており、特に公共の場である映画館、図書館、教室、事務室、研究室
、会議室、教会、寺院、葬儀式場、病院の診察室、空港などの場所でのポケット
ベルや携帯電話の呼出音は周囲の人々に不快感を与える。
【0004】 したがって、従来の携帯用通信機器においては、使用者が使用環境によって手
動で、ポケットベルや携帯電話の呼出しモードをバイブレータモードや音モード
に変換できる装置が備わっていた。
【0005】 しかし、このような手動切替方式には、使用者が公共の場に立ち入るごとに、
現在の呼出しモード状態を確認しなければならないという不便さが存在する。特
に、使用者の間違いにより、公共の場に音モード状態の携帯用通信機器を所持し
たまま立ち入った場合、着信音により周囲の人々に迷惑をかける。
【0006】 したがって、このような問題点を解決するために多くの人々が努力し、様々な
研究に取り組んでいる。そのような努力の一つとして、1998年学生科学発明
品競振大会の大賞受賞作(1998年7月23日付の中央日報参照)のポケットベ
ルが挙げられる。これは、横たえると音モードに変わり、立てて置けば自動的に
バイブレータモードに変わることにより、体に接触している場合(一般に、ポケ
ットベルは立てた状態で体に接触している)はバイブレータモードに変わり、体
から離れると音モードに変わるものである。
【0007】 しかし、このポケットベルは次のような問題点を有する。すなわち、第1にハ
ンドバッグやかばんに立てて置く場合、ポケットベルが入っている服を洋服掛け
等にかけた場合、厚い冬服の外部ポケットに入れられた場合のように、体に接触
していなくても立ててある場合があり得る。
【0008】 第2に、体に接触していても音モードの方が適切な場合があり得る。すなわち
、バイブレータモードが不要な場所での使用や身体への振動を嫌う女性等による
使用の場合は、体に接触した状態でも音モードでの使用でよい場合がある。
【0009】 第3に、机上にポケットベルを横たえて目覚ましとしての使用を試みる多くの
使用者には、むしろ不便になりうる。
【0010】 また、イスラエルベンチャー企業であるネットラ社が開発した映画館、教会、
図書館、病院等に電波遮断装置を設置して携帯電話を使用できなくするものが挙
げられる。しかし、この場合は携帯電話自体の通信を不可能にして無線通信機器
使用者の通信する権利を侵害する虞れがある。
【0011】 (発明の開示) 本発明者は、使用環境によって携帯用通信機器が、自ら呼出しモードを自動的
に認識して、これを環境に適したモードに変換させることができれば、従来のあ
らゆる問題点が解消できると判断した。すなわち、静かな雰囲気が求められる場
所(すなわち、騒音が嫌われる場所)ではマナーモードに自動的に変換され、そう
でない場所では使用者が要求するモードに自動的に変換される携帯用通信機器を
開発することが本発明の第1の目的である。
【0012】 上述したマナーモードとは、微弱音モード(他人に迷惑をかけない程度の微弱
な大きさの呼出音を発するもの、以下ではサイレントモードと称する)、バイブ
レータモードまたは光モード(呼出し時に携帯用通信機器が光を点滅させるモー
ド)などを含む意味である。特に、最も広い意味において、前記マナーモードに
は携帯用通信機器が公共の場にあるとき、通話が遮断できるようにバッテリーか
ら供給される電源を遮断する、電力遮断モードを含む。
【0013】 本発明者は、モード変換機能を有する携帯用通信機器を開発するにあたって、
ハードウェアー面での変更とソフトウェア面での変更の両方が可能であることを
認識した。しかし、携帯用通信機器の小型化を目指す現在の発展傾向を考慮する
と、ハードウェアー面での変更よりはソフトウェア面での変更が望ましいと判断
した。
【0014】 したがって、使用環境によって適した呼出しモードを自動的に選択する機能を
持ちながらも小型化と軽量化を妨げない携帯用通信機器を開発することが本発明
の第2の目的である。
【0015】 また、特に静粛さが求められる場所(講義室、病院等)や、通話が禁止されてい
る場所(飛行機内等)では単純に呼出しモードを変換するだけでは不十分であり、
携帯用通信機器の使用を抑止することが必要である。また、騒音が嫌われる場所
において、呼出しモードの変換及び携帯用通信機器の使用抑止機能を択一的に選
択できるならば、携帯用通信機器はさらに便利になる。
【0016】 したがって、特に静粛さが求められる場所や通話が禁止される場所で、携帯用
通信機器の電力を通信が不可能な最小の必要電力に低下させることができる携帯
用通信機器を開発することが本発明の第3の目的である。
【0017】 また、本発明者は、携帯用通信機器が使用環境を認識するためには、外部から
呼出しモードの変換に対する情報を送信する装置と、このモード変換情報を認識
できる携帯用通信機器が必要であると判断した。
【0018】 したがって、静かな雰囲気を要求する場所に出入する携帯用通信機器の呼出し
モードを、マナーモードに自動設定できる環境適応性通信システムを開発するこ
とが本発明の第4の目的である。
【0019】 また、本発明はモード変換機能の実現が容易であり、実用化のための投資を節
減できるモード変換制御システムを提供することを第5の目的とする。
【0020】 前述した目的を達成するための本発明に係るモード変換制御システムは、携帯
用通信機器の呼出しモードを変換させるために所定周波数帯のモード変換信号を
送信する送信手段と、該送信手段から送信されてくるモード変換信号を受信して
現在の呼出しモード状態を周辺環境に適したマナーモードに自動変換する携帯用
通信機器を含む。
【0021】 本発明に係るモード変換制御システムの第1の実施の形態において、前記送信
手段は通信用として使われていない特殊周波数帯(低周波数、超高周波数)の電波
を発生させ、前記携帯用通信機器はこの特殊周波数帯の信号を受信するための別
の受信手段を備える。
【0022】 本発明に係るモード変換制御システムの第1の実施の形態において、前記携帯
用通信機器は、割り当てられた周波数によって無線基地局との間で制御信号及び
音声信号を送受信するための第1アンテナと、呼出しモードを変換させるための
特殊周波数帯のモード変換信号を受信するための第2アンテナと、該第2アンテ
ナからモード変換信号が入力されると、現在の呼出しモードをマナーモードに自
動変換させるモード変換手段とを含む。
【0023】 本発明に係るモード変換制御システムに関する第2の実施の形態において、前
記送信手段は携帯用通信機器の通信用受信周波数と同じ受信周波数帯のモード変
換信号を送信する。
【0024】 特に、このモード変換信号は、CDMA順方向チャネルと同じ周波数帯域に属
し、パイロットチャネルを通じて伝送され、他の基地局で使用しない特別のPN
シーケンスオフセット値を持つ。
【0025】 また、本発明に係るモード変換制御システムに関する第2の実施の形態におい
て、携帯用通信機器は基地局から伝送されてくる順方向信号及び送信手段から伝
送されてくるモード変換信号を受信するアンテナ装置と、モード変換用PNシー
ケンスオフセット値を保存するための記憶手段と、前記アンテナ装置から受信し
た受信信号が前記記憶手段に保存されているモード変換用オフセット値と一致す
ると、現在の呼出しモードをマナーモードに変換させるモード変換手段とを含む
【0026】 本発明に係るモード変換制御システムに関する第3の実施の形態において、前
記送信手段は、携帯用通信機器の通信用受信周波数帯と近接した共用周波数帯の
モード変換信号を送信する。
【0027】 この第3の実施の形態の携帯用通信機器は、基地局から伝送されてくる順方向
信号及び送信手段から伝送されてくるモード変換信号を受信するアンテナ装置と
、該アンテナ装置を介して受信された受信信号のうちその周波数差を利用して、
モード変換信号を抽出する信号抽出手段と、該信号抽出手段により抽出されたモ
ード変換信号が入力されると、現在の呼出しモードをマナーモードに変換させる
モード変換手段とを含む。
【0028】 本発明に係るモード変換制御システムに関する第4の実施の形態は、携帯用通
信機器の呼出しモードをマナーモードに変換させるモード変換信号または携帯用
通信機器の供給電力を遮断するための電力遮断信号を送信するための送信手段と
、該送信手段からのモード変換信号を受信すると現在の呼出しモードをマナーモ
ードに変換し、電力遮断信号を受信するとバッテリーからの供給電力を遮断する
携帯用通信機器とを含む。
【0029】 また、この第4の実施の形態における携帯用通信機器は、基地局からの通信用
信号と前記送信手段からのモード変換信号及び電力遮断信号を受信するための受
信手段と、該受信手段で受信された通信用信号、モード変換信号及び電力遮断信
号を判別するための判別手段と、該判別手段からモード変換信号が検索されると
現在の呼出しモードをマナーモードに変換するモード変換手段と、前記判別手段
から電力遮断信号が検索されるとバッテリーからの供給電力を遮断する電力遮断
手段とを含む。
【0030】 このとき、前記モード変換信号と電力遮断信号は、CDMAのパイロットチャ
ネルを通じて伝送され、前記モード変換信号と電力遮断信号には他の基地局で使
用しない特別のPNシーケンスオフセット値が与えられ、そのオフセット値が相
異なることを特徴とする。
【0031】 また、前記送信手段はモード変換信号送信モードと電力遮断信号送信モードを
選択的に変換するためのスイッチング手段を含む。
【0032】 本発明は音モードとマナーモード(バイブレータモード、サイレントモード、
光モード)を持つ携帯用通信機器において、呼出しモードを変換させるためのモ
ード変換信号を公共の場に設けられた外部送信装置から受信するための受信手段
と、該受信手段からモード変換信号が入力されると、現在の呼出しモード状態を
検出し、現在の呼出しモードが音モードの場合は現在の呼出しモードをマナーモ
ードに変換させ、現在の呼出しモードがマナーモードの場合は現在の呼出しモー
ドをそのまま維持させるモード変換手段とを含む携帯用通信機器に関する。
【0033】 前記携帯用通信機器に関する第1の実施の形態では、前記モード変換信号が基
地局から送信されてくる通信用制御信号と同一周波数帯域に属し、前記受信手段
は通信用制御信号とモード変換信号を同時に受信することができるアンテナ装置
を含む。
【0034】 また、前記モード変換手段は、モード変換コードを保存するための第1記憶手
段と、現在の呼出しモード状態を保存するための第2記憶手段と、前記アンテナ
装置から受信した受信信号が前記第1記憶手段に保存されているモード変換コー
ドと一致すると、前記第2記憶手段に保存されている現在の呼出しモード状態を
読み出して、読み出された呼出しモードが音モードの場合にはこれをマナーモー
ドに変換させる制御手段とを含む。
【0035】 前記モード変換コードは、CDMAのパイロットチャネルに割り当てられる5
12個のPNシーケンスオフセット値のうち、他の基地局で使われていないもの
をモード変換用として、特別に割り当てられたオフセット値を持つ。
【0036】 前記携帯用通信機器に関する第2の実施の形態では、前記モード変換信号は、
無線基地局から送信されてくる通信用制御信号の受信周波数と近接した周波数帯
域に属し、前記受信手段は、通信用制御信号とモード変換信号を同時に受信する
ことができるアンテナ装置と、その周波数差を利用してこの受信信号を通信用制
御信号とモード変換信号とに分離するスイッチング装置とを含んで構成されてい
る。
【0037】 前記携帯用通信機器に関する第3の実施の形態では、前記モード変換信号は、
携帯用通信機器が使用しない特殊周波数帯(低周波数、超高周波数)の信号であり
、前記受信手段は、このような特殊周波数帯に属するモード変換信号を受信する
ことができる別のアンテナ装置を含む。
【0038】 前記携帯用通信機器に関する第2の実施の形態及び第3の実施の形態における
モード変換手段は、現在の呼出しモード状態を保存する記憶手段と、前記受信手
段からモード変換信号が入力されると前記記憶手段に保存されている現在の呼出
しモード状態を検出し、現在の呼出しモードが音モードの場合はその呼出しモー
ドをマナーモードに変換させる制御手段とを含む。
【0039】 また、本発明は呼出しモードとして音モードとマナーモードを持つ携帯用通信
機器において、呼出しモードを変換させるためのモード変換信号を公共の場に設
けられた外部送信装置から受信する受信手段と、前記モード変換信号に基づき公
共の場に立ち入るときは現在の呼出しモードをマナーモードに変換し、退去する
ときは立入前の呼出しモードに変換させるモード変換手段とを含む携帯用通信機
器に関する。
【0040】 前記携帯用通信機器に関する第1の実施の形態において、前記モード変換信号
は、無線基地局から送信されてくる通信用制御信号と同じ周波数帯域に属し、前
記受信手段は、通信用制御信号とモード変換信号を同時に受信することができる
アンテナ装置を含む。
【0041】 また、前記モード変換手段は、アンテナから受信した受信信号が通信用制御信
号なのかモード変換信号なのかを判別するための判別手段と、現在の呼出しモー
ド状態を表すためのデータを保存する記憶手段と、前記判別手段が前記アンテナ
装置からの受信信号がモード変換信号であると判別すると、前記記憶手段に保存
されている現在の呼出しモード状態を読み出して、現在の呼出しモード状態が音
モードの場合にはこれをマナーモードに変換させ、前記アンテナ装置からモード
変換信号と判別される受信信号が一定時間以上受信されず、現在の呼出しモード
状態がマナーモードの場合これを音モードに変換させるための制御手段とを含む
【0042】 このとき、前記判別手段は、CDMAのパイロットチャネルに割り当てられる
512個のPNシーケンスオフセット値のうち、他の基地局で使われていないモ
ード変換用として、特別に割り当てられたオフセット値を持つパイロット信号を
モード変換信号と判別する。
【0043】 前記携帯用通信機器に関する第2の実施の形態において、前記モード変換信号
は、無線基地局から送信されてくる通信用制御信号と近接した周波数帯域に属し
、前記受信手段は、通信用制御信号とモード変換信号を同時に受信することがで
きるアンテナ装置と、その周波数差を利用してこの受信信号を通信用制御信号と
モード変換信号とに分離するスイッチング装置とを含んで構成されている。
【0044】 前記携帯用通信機器に関する第3の実施の形態において、前記モード変換信号
は、携帯用通信機器が使用しない特殊周波数帯(低周波数、超高周波数)の信号で
あり、前記受信手段は、このような特殊周波数帯のモード変換信号を受信するこ
とができる別のアンテナ装置を含む。
【0045】 このとき、前記モード変換手段は、現在の呼出しモード状態を示すためのデー
タを保存する記憶手段と、前記モード変換用アンテナ装置においてモード変換信
号が受信されると、前記記憶手段に保存されている現在の呼出しモード状態を読
み出して、現在の呼出しモード状態が音モードの場合、これをマナーモードに変
換させ、前記モード変換用アンテナ装置からモード変換信号が一定時間以上受信
されず、現在の呼出しモード状態がマナーモードの場合、これを音モードに変換
させる制御手段とを含む。
【0046】 前記携帯用通信機器に関する第2の実施の形態及び第3の実施の形態において
、前記モード変換手段は、現在の呼出しモード状態、以前の呼出しモード状態及
びモード変換信号の受信回数を保存するための記憶手段と、該記憶手段に保存さ
れているモード変換信号の受信回数を読み出して立入状態か退去状態かを判別し
、立入時には現在の呼出しモード状態をバイブレータモードに変換させ、退去時
にはバイブレータモードを以前の呼出しモード状態に変換させる制御手段とを含
む。
【0047】 このとき、前記制御手段は、例えば読み出されたモード変換信号の受信回数が
偶数番目ならば立入状態と判断し、奇数番目ならば退去状態と判断する。
【0048】 また、本発明は呼出しモードとして音モードとマナーモードを有する携帯用通
信機器において、基地局からの通信用信号及び外部送信手段から呼出しモードを
マナーモードに変換するためのモード変換信号とバッテリーからの供給電力を遮
断するための電力遮断信号を受信する受信手段と、該受信手段において受信され
た通信用信号、モード変換信号及び電力遮断信号をお互い識別するための判別手
段と、該判別手段においてモード変換信号が検索されると、現在の呼出しモード
をマナーモードに変換するモード変換手段と、前記判別手段において電力遮断信
号が検索されると、バッテリーからの供給電力を遮断する電力制御手段を含み、
前記モード変換信号と電力遮断信号はCDMAのパイロットチャネルを通じて伝
送され、前記モード変換信号と電力遮断信号には他の基地局で使用していない特
別のPNシーケンスオフセット値が与えられ、そのオフセット値が相異なること
を特徴とする携帯用通信機器に関する。
【0049】 また、本発明は、携帯用通信機器の呼出しモードを変換させるために所定周波
数帯のモード変換信号を発する信号発生手段と、該信号発生手段から送信されて
くるモード変換信号を受信して、現在の呼出しモード状態を周辺環境に適した呼
出しモードに自動変換するモード変換手段を備えた携帯用通信機器に関する。
【0050】 また、本発明に係るモード変換制御システムにおける他の特徴は、公共の場の
出入口に設けられ出入する物体を感知するための少なくとも一つ以上の出入物体
感知手段と、該出入物体感知手段から出入感知信号を受けて、携帯用通信機器が
認識できる周波数帯のモード変換信号を発する信号発生手段と、該信号発生手段
から送信されてくるモード変換信号を受信して、現在の呼出しモード状態を周辺
環境に適した呼出しモードに自動変換する携帯用通信機器を含む。
【0051】 本発明の他の目的及び長所などは後述するが、本発明の実施の形態の説明によ
り理解されるはずである。また、本発明は特許請求の範囲に開示した手段及びそ
れらの組合せによって実現される。
【0052】 (発明を実施するための最良の形態) 以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面に基づき詳細に説明する。
また、本発明の説明において同一の参照符号は、図面全体を通じて同一の部分を
表す。
【0053】 図1ないし図3は、本発明に係るモード変換制御システムの実施の形態の概略
的な構成を示した図である。
【0054】 図1は、本発明の実施の形態に係るモード変換制御システムを示した模式的概
念図である。図1には、公共の場(静かな雰囲気が求められる場所、騒音を嫌う
場所を含む)の出入口1とこの出入口に近接した携帯用通信機器5、6が示され
ている。公共の場として、図書館、映画館、講義室、事務室、研究室、会議室、
教会、寺院、音楽鑑賞室、美術館、病院の診察室、葬儀式場などが挙げられる。
また、公共の場には特に静粛さが求められる場所(講義室、重患者室等)や通話が
禁止されている場所(飛行機内)も含む。また、前記出入口1が各場所ごとに複数
個(例えば、正門と裏門など)存在しうることは、当然考えられる。
【0055】 前記携帯用通信機器5、6はポケットベル、携帯電話及びPCSフォン(perso
nal communications service:個人向け無線通信サービス)などを含む。本発明
に係る携帯用通信機器は、必ずしも前述したものに限られず、携帯しやすく移動
性が保障されるあらゆる移動用通信端末を当然含む。
【0056】 前記出入口1の内側上部には外部送信装置2が設けられている。この外部送信
装置2は、携帯用通信機器5、6が認識できる周波数帯域の信号を発するモード
変換信号発生手段である。図1の場合、前記外部送信装置2が出入口1の内側上
部に設けられた例が示されているが、出入口1の外側上部や下部及び側面にも設
置可能である。
【0057】 前記携帯用通信機器5、6は図4、図5あるいは図12の構成を有する携帯用
通信端末5と、図8、図9あるいは図13の構成を有するポケットベル6を含む
【0058】 したがって、携帯用通信機器5、6が図4あるいは図8に示したようにモード
変換信号のみを受信するための別のアンテナを備えている場合、前記外部送信装
置2は音声及びデータ情報を送受信するための通信用周波数とは異なる低周波数
帯または超高周波数帯の電波を発生させる。
【0059】 また、携帯用通信機器5、6が図5、図9、図12あるいは図13のように基
地局との通信のための一つのアンテナだけを備えている場合、前記外部送信装置
は各携帯用通信機器の通信用受信周波数に対応する電波を発生させることができ
るように複数個存在すべきである。これは携帯電話、PCSフォン及びポケット
ベルなどの機種と通信事業者によってその受信周波数帯がそれぞれ違うためであ
る。
【0060】 図2は本発明の別の実施の形態に係るモード変換制御システムを示した模式的
概念図である。図2に示したシステムは前述した図1に示したシステムとほぼ同
一である。ただし、図2に示したシステムにおいては、出入口1の側面に対象物
体の出入状態を感知するための光センサー3、4が複数個設けられていることが
特徴である。
【0061】 図2に示したように、光センサー3、4は出入口1の側面の上下部にそれぞれ
一つずつ設けられることが望ましい。この光センサー3、4は投光部と受光部と
からなっており、対象物体が出入口を通り過ぎると光が遮断される。このように
、受光部に入射される光が遮断されると、前記受光部は対象物体に対し感知信号
を図3に示す制御部13に出力する。これに伴い、制御部13は外部送信装置1
4に電波の発生を命令する。
【0062】 前記光センサー3、4は対象物体を感知するのに適当であれば、必ず図2に示
したように側面の上下部にだけ取付けられるということではない。したがって、
出入口1の対角線の角地点にそれぞれ設けられてもよい。すなわち、光センサー
の設置位置の設計変更が、当業者の平均的な知識で十分に可能であることはもち
ろんである。
【0063】 また、図2の場合では出入する対象物体を感知するための手段として、投光部
と受光部を持つ透過型光センサーの例を挙げた。しかし、感知手段は必ずしもこ
れに限定されるものではなく、反射型光センサーや他の均等手段に置き換え可能
である。
【0064】 また、前記第1及び第2光センサー11、12と制御部13との間にはA/D
変換器15が介在する。すなわち、第1及び第2光センサー3、4で感知された
アナログ信号は、A/D変換器15を介して制御部13が認識できるデジタル信
号に変換される。
【0065】 したがって、携帯用通信機器を携帯した使用者が図2の出入口を通過するよう
になれば、第1及び第2光センサー3、4が作動するようになって出入口1の上
部に設けられている外部送信装置2は所定周波数帯域の電波を放射する。このと
き、前記制御部13は、前記第1及び第2光センサー3、4のうちいずれか一つ
が作動すると外部送信装置2を駆動させる。すなわち、必ずしも第1及び第2光
センサー3、4が同時に作動する必要はない。
【0066】 また、前記外部送信装置2は、出入口1の内側と外側にそれぞれ設けられモー
ド変換時携帯用通信機器5、6が使用者の立入と退去の状態を把握するようにす
ることもできる。すなわち、出入口1の内側と外側に設けられた外部送信装置2
から発生される電波の周波数帯を別のものにしたり同じ周波数帯に設定しても、
その電波に載せるモード変換コードに相違を持たせることによって、携帯用通信
機器5、6が立入状態なのか退去状態なのかを自ら認識できる。これに対する詳
細な内容は後述する。
【0067】 また、外部送信装置2は出入口の近くに設けられるということでなく、公共の
場の天井に設けられ一定の半径にわたって電波を送信することも可能である。こ
のとき、外部送信装置は天井の中心部に設けられることが望ましい。外部送信装
置の送信強度は、モード変換制御を実施しようとする場所の面積より広い範囲を
包括できるように、充分な強度を持つことが望ましい。
【0068】 以下、本発明の好ましい実施の形態を添付した図面を参照して詳細に説明する
【0069】 本発明に係るモード変換制御システムは、外部送信装置と携帯用無線通信機器
とを含んで構成される。次に外部送信装置と携帯用無線通信機器とを分離して一
つずつ説明する。
【0070】 A.外部送信装置 本発明に係る外部送信装置2は、公共の場に存在する携帯用通信機器が騒音公
害を起こさないように制御するための制御信号を送信する装置である。
【0071】 一般に、携帯用通信機器によって起こる騒音公害は大きく2種類に分類できる
。第1は、携帯用通信機器の着信音が過度に大きい場合である。第2に、携帯用
通信機器の使用者の声が過度に騒々しい場合である。
【0072】 第1の問題点を解決するためには携帯用通信機器の呼出しモードを音モードか
らマナーモードに変換することにより達成できる。しかし、第2の問題点を解決
するためには、使用者のマナーや道徳性に任せたり、携帯用通信機器の通話自体
を遮断させる方法しかない。したがって、本発明の外部送信装置は前述した第1
の問題点を解決するために、携帯用通信機器の呼出しモードをマナーモードに変
換するためのモード変換信号を送り出す。
【0073】 また、本発明に係る外部送信装置は、前述した第2の問題点を解決するために
携帯用通信機器の電力を制御するための電力遮断信号を送信したり、文字通信だ
け可能なように音声通話チャネルを遮断するチャネル遮断信号を送り出す。
【0074】 まず、モード変換信号を送信するための外部送信装置の具体的な例を説明する
【0075】 1.携帯用通信機器に使用されない周波数帯域(特殊周波数帯)の電波を送信す
る場合 一般に、携帯用無線通信機器は、通信用として使用される標準の周波数帯域に
設定されている。したがって、この場合での外部送信装置は、現在無線通信用と
して使用されていない低周波数帯あるいは超高周波数帯の電波を発生させる必要
がある。もちろん、この場合対応する携帯用無線通信機器は、外部送信装置の低
周波数帯あるいは超高周波数帯の電波を受信するための別の受信手段を含んでい
る。
【0076】 また、本発明の実施の形態に係る携帯用通信機器を所持した使用者が、公共の
場に立ち入った状態なのか、それとも退去した状態なのかを区別するために、出
入口の外側と内側にそれぞれ一つずつ外部送信装置を設置することができる。こ
の場合、内側と外側に設けられた外部送信装置の送信周波数帯域に相違を持たせ
るのがよい。または内側と外側に設けられた外部送信装置の送信周波数帯域は同
一に設定し、その送信信号に載せたコードを別にして区別することも可能である
【0077】 この外部送信装置の具体的な構成は、移動通信分野の当業者ならば、本発明の
目的を達成できるように十分に設計可能なので、具体的な図面の添付と構成の説
明は省略する。
【0078】 2.携帯用通信機器の受信周波数帯域と近接した周波数帯域の電波を送信する
場合 この場合、外部送信装置は、携帯用無線通信機器の受信周波数帯域と近接した
周波数帯域の信号を送信すべきである。この外部送信装置は、受信周波数帯域が
異なる複数の携帯用無線通信機器(携帯電話、ポケットベル、PCSフォン等)に
モード変換信号を送信するために複数個設けられる。または一つの外部送信装置
が、一定周期別に該当周波数帯域別モード変換信号を連続的に送信できるように
設計することもできる。
【0079】 この外部送信装置の具体的な構成は、移動通信分野の当業者ならば、本発明の
目的を達成できるように十分に設計可能なので、具体的な図面の添付と構成の説
明は省略する。
【0080】 3.携帯用無線通信機器の通信用受信周波数と同じ周波数を持つモード変換信
号を送信する場合 この場合、外部送信装置は対応する携帯用無線通信機器(特に、携帯電話の場
合)がTDMA方式を使用するのか、あるいはCDMA方式を使用しているかに
よって送信するモード変換信号も変わるはずである。
【0081】 例えば、モード変換の対象になる携帯電話がCDMA方式を使用している場合
、外部送信装置は順方向CDMAチャネルと同じ周波数帯域のモード変換信号を
送信する。
【0082】 特に、CDMA移動電話システムの場合、外部送信装置は移動局との初期同期
をなすために64個の0ビット列でなされたパイロットチャネルを使用してモー
ド変換信号を送信する。このパイロットチャネルは移動局がシステム獲得、タイ
ミング及びコヒーレント変調のための位相基準として使用する基準チャネルであ
る。
【0083】 この場合、モード変換信号は、512個のPNシーケンスオフセットのうちモ
ード変換信号用として特別に割り当てられたオフセットインデックスを使用する
ことによって、他の基地局からのパイロット信号と区別される。
【0084】 また、周波数再使用概念によって、現在移動局が位置するセルではとうてい受
信できないPNシーケンスオフセットを使用することにより、携帯用通信機器が
、現在のパイロット信号がモード変換信号であることを認識するようにする方法
も可能である。この場合、外部送信装置は、現在外部送信装置に位置するセルで
はとうてい受信できないオフセット値を持つパイロット信号を、モード変換信号
として割り当てて送信することもできる。
【0085】 もちろん、本発明に係る外部送信装置は、パイロットチャネルでない同期チャ
ネルや呼出しチャネルなどを通じてもモード変換信号を送信できるが、これは外
部送信装置の製作費を勘案すると望ましくない。
【0086】 また、モード変換の対象になる携帯電話がTDMA方式を使用する場合、外部
送信装置は制御チャネルを通じてモード変換信号を送信する。
【0087】 結局、外部送信装置は、モード変換の対象になる携帯用通信機器の信号処理方
式とは関係なく、携帯用通信機器が受信待機状態(idle mode:遊休モード)で基地
局との同期のために常にチェックする初期接続チャネルを通じてモード変換信号
を送信する。
【0088】 次に、本発明の実施の形態に係るモード変換制御システムにおける外部送信装
置が、携帯用通信機器の電力を制御するための電力遮断信号を送信したり、文字
通信だけ可能なように音声通話チャネルを遮断するチャネル遮断信号を送信する
例を説明する。
【0089】 4.携帯用通信機器の電力を制御するための電力遮断信号を送信する場合 公共の場が講義室、会議室、重患者室及び飛行機内のように極めて静粛さを要
したり通話の遮断が必要な場合は、単純に呼出しモードをマナーモードに変換す
ることだけでは本発明の目的を達成できない。この場合は携帯用通信機器に供給
される電力を遮断する必要がある。
【0090】 したがって、外部送信装置は、携帯用通信機器の電力を制御する信号を送信す
る。このとき、電力遮断の対象になる携帯用通信機器が、外部送信装置から電力
遮断信号を受信すると、その内部ROM内に書き込まれている電力遮断処理プロ
グラムによって電力遮断機能を遂行する。
【0091】 5.文字通信だけ可能なように音声通話チャネルを遮断するチャネル遮断信号
を受信する場合 公共の場が講義室、会議室、重患者室のように極めて静粛さを要したり音声通
話の遮断が必要な場合には、単純に呼出しモードをマナーモードに変換すること
だけでは本発明の目的を達成できない。
【0092】 また、上記4のように携帯用通信機器の電力を遮断する場合は、通信自体が不
可能なので携帯用通信機器の使用者に不便さを与える。したがって、この場合は
外部送信装置が、音声チャネル遮断信号を含む電波を送信し、対応する携帯用通
信機器はこの信号を受信することによって、音声チャネルや通話チャネルを遮断
するようにすればよい。
【0093】 前述した外部送信装置と結びつけて、騒音公害に有効適切に対処できるモード
変換制御システムを構築する携帯用通信端末に対する具体的な実施例を後述する
【0094】 B.携帯用通信機器 本発明に係るモード変換制御システムに適用される携帯用通信機器5、6の構
成及び動作を添付した図4ないし図16を参照して説明すると次の通りである。
【0095】 (実施例1) 本実施例は、モード変換信号を特殊周波数帯の信号として設定し、携帯用通信
端末はこの特殊周波数帯の信号を受信する別のアンテナを備えた場合である。し
たがって、簡単な外部送信装置の設置と携帯用通信端末の簡単なハードウェアー
面での変更を通じ、呼出し音による騒音公害を遮断することによって新しい通信
文化をリードできる。
【0096】 本実施例に適用される外部送信装置2は、携帯用通信機器がデータ及び音声情
報の受信のために通常使用されていない低周波数帯または超高周波数帯の電波を
発生させる装置である。また、本実施例の携帯用通信機器は、前記低周波数帯ま
たは超高周波数帯の電波を受信するための別のアンテナを備えている。
【0097】 以下、本発明の第1実施例に関する携帯用通信機器の構成及び動作を図4ない
し図8に基づき説明する。ここで、図4は本発明の実施例1に係る携帯電話機の
構成を示したブロック図である。
【0098】 図4に示したように、本発明の実施例1に係る携帯電話機は、アンテナ21、
液晶表示部22、キー入力部23、スピーカー24、マイク25、スイッチ(S
W)27、受信部28、送信部29、音声合成装置30、デジタル変調及び復調
部31、信号処理部32、スピーチコデック部33、音声変換回路部34、制御
部35、ROM36、RAM37とから構成される通信処理部と、アンテナ56
、受信部52で構成されるモード変換処理部50とを含んで構成されている。
【0099】 通信処理部のアンテナ21は、割り当てられた周波数帯域によって無線基地局
(図示せず)との間で音声及びデータ情報を送受信する。このとき、アンテナ21
はスイッチ27を介して受信した受信信号を受信部28に出力し、スイッチ27
を介して送信部29から入力される送信信号を無線基地局に送り出す。
【0100】 モード変換処理部50のアンテナ56は、公共の場の出入口や天井に設けられ
ている外部送信装置から低周波数帯または超高周波数帯のモード変換信号を受信
して、これを受信部52に出力する。ここで、"低周波数帯または超高周波数帯
のモード変換信号"とはポケットベル、携帯電話及びPCSフォンなどの携帯用
通信機器に通信用として使用されていない周波数帯の信号を意味する。したがっ
て、この周波数帯域の信号は基地局との信号の送受信のために携帯用無線通信機
器に取付けられるアンテナ21では、受信され難い。
【0101】 また、前記モード変換処理部50のアンテナ56は携帯用通信端末とは分離設
置できる。このようにアンテナが端末機と分離設置された場合、通信用配線とコ
ネクタを介して端末機のイヤホン端子を接続することによって同じ機能と効果を
達成できる。
【0102】 以下、携帯用無線通信機器で無線基地局からデータ及び音声情報を受信するた
めに使用される周波数帯域を"一般周波数帯"、外部送信装置2でモード変換信号
を送信するために使用される周波数帯域を"特殊周波数帯"と定義する。また、一
般周波数帯の信号は通信用信号と、特殊周波数帯の信号はモード変換信号と定義
する。
【0103】 前記スイッチ27は制御部35により変換制御され、アンテナ21に対し受信
部28及び送信部29を変換して接続する。通常はアンテナ21と受信部28を
接続し、送信時にアンテナ21と送信部29を接続する。
【0104】 前記受信部28は、音声合成装置30により設定された受信周波数帯の受信信
号を、スイッチ27を通じてアンテナ21で受信し、その受信信号を所定の増幅
率で増幅してデジタル変調及び復調部31に出力する。
【0105】 また、モード変換処理部50の受信部52は設定されている特殊周波数帯のモ
ード変換信号をアンテナ56で受信し、その受信信号を所定の増幅率に増幅した
後、デジタル信号に変換して制御部35に出力する。
【0106】 送信部29はデジタル変調及び復調部31で送信信号が入力されると、音声合
成装置30により設定された送信周波数でスイッチ27を介してアンテナ21で
送信する。音声合成装置30は、制御部35により発振周波数帯が指示されると
、その周波数帯を受信部28及び送信部29に設定する。デジタル変調及び復調
部31は、受信部28から入力されるデジタル変調された受信信号を、デジタル
復調して信号処理部32に出力すると同時に、信号処理部32から入力される送
信信号をデジタル変調して送信部29に出力する。信号処理部32は、デジタル
復調部31とスピーチコデック部33との間で送受信音声信号を交換し、制御部
35との間で通信用制御信号を交換し、所定のタイムスロットで受信された実際
のデジタルデータを抽出する。それと同時に、携帯電話の内部で作成されるデジ
タルデータに制御部35から入力されるヘッド部を付加して所定のデータ形式に
変換し、所定のタイムスロットに挿入してデジタル変調及び復調部31に出力す
る。前記信号処理部32の処理方式はTDMA方式に適用されるものであって、
CDMA方式の場合にはその信号処理方式が異なる。
【0107】 スピーチコデック部33は、信号処理部32から入力されるAPPCM方式等
で圧縮されたデジタル音声データを伸張して音声変換回路部34に出力すると同
時に、音声変換回路部34から入力されるデジタル音声データをADPCM方式
等で圧縮して信号処理部32に出力する。音声変換回路部34はA/D変換器、
D/A変換器等で構成され、スピーチコデック部33から入力されるデジタル音
声データをアナログ音声信号に変換してスピーカー24に出力すると同時に、マ
イク25から入力されるアナログ音声信号をデジタル音声データに変換してスピ
ーチコデック部33に出力する。
【0108】 制御部35はCPU等で構成され、ROM36内に格納されている通信制御処
理プログラムや呼出しモード変換処理プログラムによって、通信制御処理や呼出
しモード変換処理を実行し、前記各部の動作を制御する。また、制御部35は、
キー入力部23から入力される電話番号を液晶表示部22表示させ、アンテナ5
6から特殊周波数帯のモード変換信号が入力されると、ROM36内に格納され
ている後述する呼出しモード変換処理プログラムによって呼出しモードの変換を
実行する。
【0109】 ROM36は、制御部35が実行する通信制御処理プログラム及び呼出しモー
ド変換処理プログラムなどを格納する。RAM37は、制御部35が通信制御処
理及び呼出しモード変換処理を実行するときに必要な各種データを、一時的に格
納するデータ領域を形成する。特に、RAM37内の特定記録領域や呼出しレジ
スター(図示せず)には現在の呼出しモード状態が記憶される。例えば、音モード
の場合は"11"を、バイブレータモードの場合は"00"を、光モードの場合は"
01"を、サイレントモードの場合は"10"を記憶する。ここで、前記"光モード
"とは、携帯用通信端末が基地局により呼出されると、携帯用通信端末の外部ケ
ース面に設けられたランプが光を発することによって、現在の呼出し状態を使用
者に知らせる呼出しモード状態を指す。また、前記"サイレントモード"とは携帯
用通信端末が呼出されたとき、周囲の人に迷惑をかけない程度の微弱な呼出し音
が鳴る呼出しモード状態を指す。したがって、制御部35にモード変換信号が入
力されると、制御部35はRAM37や呼出しレジスター内に記憶されている現
在の呼出しモード状態データを確認し、そのデータが"11"ならばモード変換部
41にモード変換制御信号を出力し、"00"、"01"、"10"ならば現在のモー
ド状態をそのまま維持する。
【0110】 液晶表示部22は、制御部35から入力される各種表示データを表示する。モ
ード変換部41は、制御部35から出力されるモード変換制御信号に応じてリン
ガ用スピーカー43、振動用モーター45及び呼出し用ランプのうちいずれか一
つを選択して駆動する。リンガ用スピーカー43は、信号着信時に呼出し音を通
じ使用者に呼出し状態を知らせ、振動用モーターは着信号時振動を通じ使用者に
呼出し状態を知らせる。
【0111】 次に、本実施例の動作を説明する。使用者が本実施例の携帯用通信端末を持っ
たまま公共の場に立ち入ると、その出入口や天井に設けられた外部送信装置2は
、特殊周波数帯のモード変換信号を送信する。
【0112】 このモード変換信号は、本実施例の携帯用無線端末のアンテナ56を介して受
信される。アンテナ56を介して受信されたモード変換信号は、受信部52を経
てデジタル信号に変換された後、制御部35に入力される。このとき制御部35
は、通信用制御信号や音声信号ではなくモード変換信号が入力されたことを感知
し、ROM36内に格納されている次のような呼出しモード変換処理プログラム
を実行する。
【0113】 すなわち、制御部35は受信部52からモード変換信号が入力されると、RA
M37や呼出しレジスター内に保存された現在の呼出しモード状態を確認する。
ここで、"現在の呼出しモード状態"とは受信部52を通じモード変換信号が入力
されるときの呼出しモード状態を意味する。
【0114】 この現在の呼出しモード状態が、音モードの場合は呼出しモードの変換を命令
するモード変換制御信号をモード変換部41に出力し、マナーモード(光モード
、サイレントモード、バイブレータモード)の場合は現在の呼出しモード状態を
維持せよとのモード変換制御信号をモード変換部41に出力する。
【0115】 このとき、モード変換部41に呼出しモードの変換を命令するモード変換制御
信号が入力されると、モード変換部41は、リンガ用スピーカー43、振動用モ
ーター45及び呼出し用ランプのうち、いずれか一つを選択して駆動する。この
とき、特にモード変換部41がサイレントモードを選択する場合は、リンガ用ス
ピーカーのボリュームを呼出しに必要な程度の最小の大きさに調整する。
【0116】 モード変換処理時、モード変換部が様々なマナーモードのうちいずれを選択す
るかは、使用者があらかじめ手動で無線通信端末に入力するべきである。
【0117】 図8は本発明の第1実施例がポケットベルに適用された場合を表す。
【0118】 本実施例のポケットベルは、アンテナ121、受信部128、デコーダ部13
1、制御部135、ROM136、RAM137、液晶表示部122で構成され
る呼出し処理部と、アンテナ156、受信部152、制御部135、モード変換
部141、リンガ用スピーカー143及び振動用モーター145で構成されるモ
ード変換処理部とを含む。
【0119】 アンテナ131は、ポケットベル用無線基地局で送信される一般周波数帯の呼
出し信号を受信し、該受信信号を受信部128に出力する。アンテナ156は、
図1及び図2の外部送信装置から送信されてくる特殊周波数帯のモード変換信号
を受信して、これを受信部152に出力する。
【0120】 受信部128は、設定されている受信周波数帯の受信信号をアンテナ131で
受信すると、その受信信号を所定の増幅率で増幅した後、デジタル復調してデコ
ーダ部131に出力する。受信部152は、設定されている特殊周波数帯のモー
ド変換信号をアンテナ156で受信すると、その受信信号を所定の増幅率で増幅
した後、デジタル信号に変換して制御部135に出力する。
【0121】 デコーダ部131は受信部128でデジタル復調された受信信号を解読し、そ
れが自分に対し送られてきたものであるとき、すなわちROM136で受け入れ
たIDコードと一致するときは、一致検出信号及び引続き受信されるメッセージ
信号を制御部135に送る。
【0122】 ROM136は、IDコードと後述するモード変換処理プログラムなどを記憶
する。RAM137は、制御部135が呼出し制御処理及びモード変換処理を実
行するときに必要な各種データを一時的に格納するデータ領域を形成する。また
、RAM137内の特定記録領域や呼び出しレジスター(図示せず)には、現在の
呼出しモード状態が記憶される。例えば、音モードの場合は"11"を、バイブレ
ータモードの場合は"00"を記憶する。したがって、制御部135にモード変換
信号が入力されると、制御部135は、RAM137や呼出しレジスター内に記
憶されている現在の呼出しモード状態が"11"ならばモード変換部141にモー
ド変換制御信号を出力し、"00"ならば現在のモード状態をそのまま維持する。
【0123】 液晶表示部122は、制御部135から入力される各種表示データを表示する
。モード変換部141は、制御部135から出力されるモード変換制御信号に応
じてリンガ用スピーカー143や振動用モーター145を選択して駆動する。リ
ンガ用スピーカー143は、着信号時呼出し音を通じ使用者に呼出し状態を知ら
せ、振動用モーター145は、着信号時振動を通じ使用者に呼出し状態を知らせ
る。
【0124】 次に本実施例の動作を説明する。
【0125】 使用者が、本実施例のポケットベルを持ったまま公共の場の出入口を通じて立
ち入ると、この出入口の上部に設けられた外部送信装置は、通過物体を感知して
特殊周波数帯のモード変換信号を送信する。
【0126】 このモード変換信号は、ポケットベルのアンテナ156を介して受信される。
アンテナ156を介して受信されたモード変換信号は、受信部152を経てデジ
タル信号に変換されてから制御部135に入力される。このとき、制御部135
は、ROM136内に格納されている次のようなモード変換処理プログラムを実
行する。
【0127】 すなわち、制御部135は、受信部152からモード変換信号が入力されると
、RAM137内に保存された現在の呼出しモード状態を確認する。このとき現
在の呼出しモード状態が、音モードの場合は、呼出しモードの変換を命令するモ
ード変換制御信号をモード変換部141に出力し、バイブレータモードの場合は
、現在の呼出しモード状態を維持せよとのモード変換制御信号をモード変換部1
41に出力する。このモード変換制御信号に応じてモード変換部141は、リン
ガ用スピーカー143や振動用モーター145を選択して駆動する。したがって
、使用者が、本実施例の携帯用通信機器を持ったまま公共の場に立ち入る場合、
携帯用通信機器の呼出しモードは自動的にマナーモードに変換され、着信号時呼
び出し音なる不快な着信音を未然に防止することができる。
【0128】 前述した第1実施例は、当業者により様々な変更が可能であり、以下その変更
例を説明する。
【0129】 (実施例1―1(変更例1)) 本変更例1(実施例1-1)は携帯電話やポケットベルに適用できる。ここでは
携帯電話に適用した場合だけを説明する。
【0130】 実施例1では、携帯電話を所持した使用者が公共の場に立ち入った場合、その
呼出しモードをマナーモードに自動変換することを表した。しかし、実施例1で
は使用者が公共の場を出てくる場合も、相変らずマナーモードを維持するように
なっており、使用者が音モードを希望する場合は、手動で呼出しモードを変換し
なければならないという短所がある。
【0131】 したがって、本変更例1は、使用者が退去する場合、立入前に使用していた呼
出しモードに戻す機能を有する携帯用通信機器に関する。この変更例1の場合は
、外部送信装置が公共の場の出入口に設けられた場合にだけ適用される。
【0132】 本変更例1は実施例1の構成とほぼ同一である。ただし、ROM36とRAM
37に記録された情報と制御部35の制御方式だけが、下記のように実施例1と
異なる。変更例1のRAM37には、実施例1のRAM37に保存されたデータ
の他"以前の呼出しモード状態"と、"モード変換信号の受信回数"を表すデータが
保存されている。ここで、"以前の呼出しモード状態"とは、呼出しモードが変換
される直前の呼出しモード状態を指す。すなわち、立入前のモードが音モードで
あり、立入後のモードがバイブレータモードの場合退去時に、以前の呼出しモー
ド状態は立入前のモードの音モードとなる。また、再び立ち入るときに、以前の
呼出しモード状態は立入後のモードのバイブレータモードとなる。
【0133】 また、"モード変換信号の受信回数"は、下記のように2種類の方法を通じて保
存されうる。第1は、モード変換信号の受信回数に関するデータに2ビットを割
り当て(最初は"00"である)、モード変換がなされるごとに1を増加する方法で
ある。この場合、4の倍数に当たるモード変換がなされるごとに、キャリーが発
生し同時にリセットされる。例えば、7番目のモード変換がなされる場合、RA
M内に保存されたモード変換信号の受信回数に関するデータは"10"を表す。
【0134】 第2は、モード変換信号の受信回数に関するデータに1ビットを割り当て(最
初は"1"である)、モード変換がなされるごとにキャリーが発生するか否かをチ
ェックする方法である。
【0135】 前述した第1及び第2の場合、両方のモード変換信号の受信回数が偶数番目な
のか奇数番目なのかが容易に分かる。すなわち、第1の場合は、保存された2ビ
ットのデータを10進数に換算することによって容易に判別できる。また第2の
場合にはキャリーの発生有無をチェックしてキャリーが発生すると奇数番目であ
り、キャリーが発生しなければ偶数番目と判断するとよい。
【0136】 また、本変更例1のROM36に保存されたモード変換処理プログラムと制御
部35の制御方式とは、下記のように実施例1と相違点を持つ。
【0137】 次に、本変更例の動作を説明する。
【0138】 使用者が本変更例の携帯電話5を持ったまま公共の場の出入口1を出入するよ
うになると、この出入口の上部に設けられた電波発生装置2は、通過物体を感知
して特殊周波数帯のモード変換信号を送信する。
【0139】 このモード変換信号は、本変更例の携帯電話5のアンテナ56を通じ受信され
る。アンテナ56を通じ受信されたモード変換信号は、受信部52を経てデジタ
ル信号に変換され制御部35に入力される。このとき制御部35は、ROM36
内に格納されている次のようなモード変換処理プログラムを実行する。
【0140】 すなわち、制御部35は受信部52からモード変換信号が入力されると、RA
M37内に保存された、現在の呼出しモード状態とモード変換信号の受信回数を
確認する。このとき、RAM37内に保存されたモード変換信号の受信回数が偶
数番目であり、現在の呼出しモード状態が音モードの場合、制御部35は、呼出
しモードの変換を命令するモード変換制御信号をモード変換部41に出力する。
また、RAM37内に保存されたモード変換信号の受信回数が偶数番目であり、
現在呼出しモード状態がマナーモードの場合、制御部35は、現在の呼出しモー
ド状態を維持せよとのモード変換制御信号をモード変換部41に出力する。
【0141】 一方、RAM37内に保存されたモード変換信号の受信回数が奇数番目の場合
には、RAM37内に保存された以前の呼出しモード状態を読み出して以前の呼
出しモード状態と同じモードに変換せよとのモード変換制御信号をモード変換部
41に出力する。
【0142】 このモード変換制御信号に応じて、モード変換部41はリンガ用スピーカー4
3や振動用モーター45を選択することによって、使用環境に適した呼出しモー
ドの設定が可能となる。例えば、使用者が音モード(バイブレータモード)状態で
公共の場に最初に立ち入ると、制御部はモード変換信号の受信回数が偶数番目で
あることを把握して、現在の呼出しモード状態の音モード(バイブレータモード)
をバイブレータモードに変換する(そのまま維持する)。使用者が退去する場合、
制御部はモード変換信号の受信回数が奇数番目であることを把握し、以前の呼出
しモード状態の音モード(バイブレータモード)を読み出して現在のバイブレータ
モードを音モードに変換する(そのまま維持する)。使用者が再び立ち入る場合、
制御部はモード変換信号の受信回数が偶数番目であることを把握し、現在の呼出
しモード状態の音モード(バイブレータモード)をバイブレータモードに変換する
(そのまま維持する)。このような方法により立入と退去のときに適した呼出しモ
ードを簡単な方法により変換することができる。
【0143】 また、本変更例1の場合も上記実施例1と同じく、マナーモードとしてバイブ
レータモードだけでなく、光モードやサイレントモードの全てを持つことができ
る。したがって、本変更例1の場合は、使用者が公共の場に立ち入る場合は、い
つもその携帯用通信機器の呼出しモードをマナーモードに変換するが、退去する
場合は使用者が最初に設定したモード(マナーモードあるいは音モード)に戻ると
いう特徴を有する。
【0144】 (実施例1-2(変更例2)) 本変更例は携帯電話やポケットベルに適用できる。ここでは、携帯電話に適用
した場合だけを説明する。
【0145】 上記実施例1は、使用者が公共の場の出入口を通じて立ち入る場合、その携帯
用通信機器の呼出しモードをマナーモードに自動変換することに関する。しかし
、使用者が出入口を通じて退去する場合、相変らずマナーモードが維持されるた
め、使用者が音モードを希望する場合は手動で呼出しモードを変換しなければな
らないという短所がある。
【0146】 したがって、本変更例2は使用者が退去する場合、立入前に使用していた呼出
しモード(元のモード)に戻る機能を有する携帯用通信機器に関する。本変更例2
の構成は実施例1の構成とほぼ同一であり、次の構成が異なるだけである。本変
更例2では、前記変更例1とは異なり、出入口の内側と外側にそれぞれ外部送信
装置を設け、内と外の外部送信装置が相異なる周波数を持ったり、あるいは同じ
周波数を持ち、相違する2進数のコードを持つ、モード変換信号を送信すること
が特徴である。
【0147】 例えば、外側の外部送信装置は、6ビットの全てが0の信号"000000"を
送信し、内側の電波発生装置は、6ビットの全てが1の信号"111111"を送
信する。したがって、本変更例の制御部は、最終的に受信されたモード変換信号
が"000000"なのか"111111"なのかを判別し、"111111"の場合
は現在の呼出しモード状態を読み出し、音モードの場合はマナーモード(特にバ
イブレータモード)に変換し、マナーモードの場合は現在のモードをそのまま維
持する。また、制御部は最終に受信されたモード変換信号が"000000"の場
合は、以前の呼出しモード状態を読み出して、現在のモードを以前のモードに変
換する。
【0148】 したがって、本変更例2の場合も使用者が公共の場に立ち入る場合は、いつも
その携帯用通信機器の呼出しモードがマナーモードに変換されるが、退去する場
合には使用者が最初に設定したモード(マナーモードあるいは音モード)に戻ると
いう長所を持つ。
【0149】 (実施例1-3(変更例3)) 本変更例は、携帯電話やポケットベルに適用できる。ここでは携帯電話に適用
した場合だけを説明する。
【0150】 実施例1では、使用者が公共の場に立ち入る場合、その呼出しモードをマナー
モードに自動変換することを示した。しかし、使用者が公共の場を退去する場合
、相変らずマナーモードを維持するようになって使用者が音モードを希望する場
合は、手動で呼出しモードを変換しなければならないという短所がある。
【0151】 したがって、本変更例3は使用者が退去する場合、立入前に使用した呼出しモ
ードに戻る機能を有する携帯用通信機器に関する。本変更例3の構成は実施例1
の構成とほぼ同一であり、次の点が相違するだけである。本変更例3は前記変更
例1及び2とは違って、外部送信装置が公共の場の天井に設けられており、その
場所内に滞在する使用者の携帯用通信機器は一定周期で送信されるモード変換信
号を引き続き受信する状態に置かれる。したがって、公共の場に携帯用通信機器
が置かれている場合は、外部送信装置からモード変換信号を受信する状態に置か
れ、その場所を退去した場合には、もうそれ以上モード変換信号を受信できない
状態に置かれる。
【0152】 したがって、携帯用通信端末の制御部は、モード変換信号が受信され、その後
、ある一定時間(1分程度)の間受信されないとき、携帯用無線端末が公共の場を
退去したと判断し、前記変更例1及び2と同じ過程を通じて、現在のマナーモー
ドを元の呼出しモードに変換する。
【0153】 (実施例2) 前述したように、本発明の実施例1ないし実施例1-3では、全て携帯用通信
機器にモード変換信号を受信するための別のアンテナを備えている場合を示した
。しかし、このようにモード変換信号を受信するための別のアンテナを備える場
合は、携帯用通信機器の小型化や軽量化という課題を効率よく解決できなくなる
【0154】 したがって、本実施例2では、一つのアンテナを介してモード変換信号と通信
用信号を共に受信できるようにすることで、小型化や軽量化といった目的を達成
すると同時に、モード変換機能も持つことができる携帯用通信機器を実現するこ
とが特徴である。
【0155】 特に、本実施例2では、一つのアンテナを介して通信用信号とモード変換信号
を同時に受信可能なようにするために、モード変換信号の周波数帯が通信用信号
の受信周波数帯と同じであることが特徴である。
【0156】 本実施例が適用される携帯電話とポケットベルのブロック構成図が、図5及び
図9に示されている。まず、図5を参照して本実施例の携帯電話の構成を説明す
ると次の通りである。実施例2の携帯電話は上記実施例1の携帯電話の構成と同
一である。したがって、実施例1と同じ構成要素に対してはその説明を省略する
【0157】 制御部35はCPUなどで構成され、ROM36内に格納されている通信制御
処理プログラムや呼出しモード変換処理プログラムによって、通信制御処理や呼
出しモード変換処理を実行し、前記各部の動作を制御する。また、前記制御部3
5は、キー入力部23から入力される電話番号を液晶表示部22に表示させ、ア
ンテナ21から設定された受信周波数帯のモード変換信号が入力されると、RO
M36内に格納されている図6の呼出しモード変換処理プログラムによって、呼
出しモードの変換を実行する。
【0158】 ROM36は、制御部35が実行する通信制御処理プログラム、呼出しモード
変換処理プログラム及びモード変換コードなどを格納する。ここで、前記呼出し
モード変換処理プログラムは、図6のフローチャートに従う。前記モード変換コ
ードは、外部送信装置2で送信するモード変換信号と通信用信号を互いに区別す
るための識別コードである。例えば、モード変換コードは、使用者らが一般的に
使用する通信用IDコードと明確に区別できるように設定される。
【0159】 RAM37は、制御部35が通信制御処理及び呼出しモード変換処理を実行す
るときに、必要な各種データを一時的に格納するデータ領域を形成する。また、
RAM37や呼出しレジスタ(図示せず)内には、現在の呼出しモード状態が記憶
される。
【0160】 次に図6を参照して本実施例の動作を説明する。まず、図6を参照すると、使
用者が本実施例の携帯電話を持ったまま公共の場に立ち入ると、その場所の天井
に設けられた外部送信装置2は、携帯電話の受信周波数と同じ周波数帯のモード
変換信号を送信する。
【0161】 このモード変換信号は、本実施例の携帯電話のアンテナ51を介して受信され
る。アンテナ51を介して受信されたモード変換信号は、受信部52を経てデジ
タル復調された後、制御部35に入力される。このとき制御部35は、図6に示
されるフローチャートの呼出しモード変換処理プログラムを実行する。
【0162】 まず、制御部35は、アンテナ21を介して受信された受信信号の有無を判断
する(ステップS1)。ステップS1において、受信信号の存在が確認されると、
制御部35はこの受信信号が、通信用制御信号なのか否かを判断する。すなわち
、受信信号がROM36内に格納された通信用コードと一致しているか否かを判
断する(ステップS2)。
【0163】 このとき、受信信号が通信用コードと一致する場合は、ステップS7に進んで
ROM36内に格納されている通信制御処理プログラムを実行する。
【0164】 前記ステップS2において、受信信号が通話呼出し信号ではないことと判断さ
れると(すなわち、受信信号が通話用コードと一致しない場合)、前記制御部35
は、受信信号がモード変換信号なのか否かを確認する。すなわち、アンテナ21
を介して受信された受信信号が、ROM36内に格納されたモード変換コードと
一致しているか否かを判断する(ステップS3)。
【0165】 前記ステップS3において受信信号とモード変換コードが一致すると、前記制
御部35はRAM37内に格納されている現在の呼出しモード状態を読み出す(
ステップS4)。このとき、現在の呼出しモード状態が音モードならば(ステップ
S5)、呼出しモードはマナーモードに変換される(ステップS6)。
【0166】 一方、現在の呼出しモード状態がマナーモードならば(ステップS5)、呼出し
モードはマナーモードを維持したままモード変換処理は終了する。
【0167】 本実施例の場合は、一つのアンテナを介して同じ周波数の通信用制御信号とモ
ード変換信号が受信される。したがって、本実施例に適用される外部送信装置は
、各携帯電話の機種にともなう多様な周波数帯の電波を発生させることができる
機能を有する必要がある。例えば、携帯電話機の場合は011及び017、PC
Sフォンの場合は016、018及び019に対応する周波数帯域のモード変換
信号を発生できる必要がある。
【0168】 また、本実施例の場合は、一つのアンテナ21を介して通信用制御信号とモー
ド変換信号が共に受信されるため、制御部35はROM36内に内蔵されている
通信用コードとモード変換コードを通じて、現在受信される信号が通信用制御信
号なのかモード変換信号なのかを判別する。
【0169】 したがって、本実施例はモード変換信号を受信する別のアンテナを設置する必
要がないため、製作費が安く、携帯電話を小型化、軽量化できるという特徴を有
する。
【0170】 図9は、本実施例に適用されるポケットベルの構成を示したブロック図であり
、図10は、前記図9のポケットベルに適用されるモード変換処理プログラムの
フローチャートの一実施の形態である。
【0171】 ポケットベルの場合においても、構成及び動作は、前記携帯電話の場合と同じ
である。したがって、本実施例にともなうポケットベルの構成及び動作に対する
説明は前記携帯電話に代えて省略する。
【0172】 (実施例2-1(変更例1)) 本変更例の場合、携帯電話やポケットベルに適用できる。ここでは図5及び図
7を参照して、本変更例が携帯電話に適用された場合だけを説明する。ポケット
ベルの場合は図9及び図11を参照することによって理解できる。
【0173】 上記実施例2と同じく、ポケットベルの場合も携帯電話と同じ構成及び動作で
あるために、携帯電話に代えてその説明を省略する。
【0174】 実施例2の場合は、使用者が公共の場に立ち入った場合、その呼出しモードを
マナーモードに自動変換することを表す。しかし、使用者が退去する場合、相変
らずマナーモードが維持されるため、使用者が音モードを希望する場合は、手動
で呼出しモードを変換しなければならないという短所がある。
【0175】 本変更例1は使用者が退去する場合、立入前に使用した呼出しモードに戻る機
能を有する携帯用通信機器に関する。本変更例1は実施例2の構成とほぼ同一で
ある。ただし、ROM36とRAM37に保存された情報と制御部35の制御方
式については、下記のように実施例2と異なる。
【0176】 変更例1のRAM37には、実施例2のRAM37に保存されたデータ以外に
以前の呼び出しモード状態と、モード変換信号の受信回数が保存される。ここで
、"以前の呼出しモード状態"とは、呼出しモードが変換される直前の呼出しモー
ド状態を指す。すなわち、立入前のモードが音モードであり、立入後のモードが
バイブレータモードの場合、退去時に以前の呼出しモード状態は立入前のモード
の音モードとなる。また、再び立ち入るとき、以前の呼出しモード状態は立入後
のモードのバイブレータモードとなる。また、モード変換信号の受信回数は、上
記実施例1と同じ方法を通じて保存される。
【0177】 本変更例1のROM36に保存された呼出しモード変換処理プログラムと制御
部35の制御方式は、下記のような点において実施例2と異なる。
【0178】 次に、図7を参照して本実施例の動作を説明する。まず、図7に示されたよう
に、使用者が本実施例の携帯電話を持ったまま公共の場に立ち入ると、天井に設
けられた外部送信装置2は、その携帯電話の受信周波数と同じ周波数帯のモード
変換信号を送信する。
【0179】 このモード変換信号は、本実施例の携帯電話のアンテナ51を介して受信され
る。アンテナ51を介して受信されたモード変換信号は、受信部52を経てデジ
タル復調された後、制御部35に入力される。このとき、制御部35は図7に示
される呼出しモード変換処理プログラムを実行する。
【0180】 制御部35はアンテナ21を介して受信された受信信号の有無を判断する(ス
テップS11)。ステップS11において受信信号の存在が確認されると、制御
部35はこの受信信号が通信用制御信号なのか否かを判断する。すなわち、受信
信号がROM36内に格納された通信用コードと一致しているか否かを判断する
(ステップS12)。
【0181】 このとき、受信信号が通信用コードと一致する場合には、ステップS21に進
んでROM36内に格納されている通信制御処理プログラムを実行する。
【0182】 前記ステップS12において、受信信号が通信用制御信号ではないことと判断
されると(すなわち、受信信号が通信用コードと一致しない場合)、前記制御部3
5は受信信号がモード変換信号なのか否かを確認する。すなわち、アンテナ21
を介して受信された受信信号が、ROM36内に格納されたモード変換コードと
一致しているか否かを判断する(ステップS13)。
【0183】 前記ステップS13において、受信信号とモード変換コードが一致すると、前
記制御部35はRAM37内に格納されているモード変換信号の受信回数を読み
出して、それが偶数番目なのか奇数番目なのかを判断する(ステップS14)。こ
のとき、モード変換信号の受信回数が偶数番目ならば、制御部35はRAM37
内に格納されている現在の呼出しモード状態を読み出読み出す(ステップS15)
【0184】 ステップS15において読み出した現在の呼出しモード状態が、音モードなら
ば(ステップS16)、呼出しモードをマナーモードに変換する(ステップS17)
【0185】 一方、現在の呼出しモード状態が、マナーモードならば(ステップS16)、呼
び出しモードをマナーモードにそのまま維持して、モード変換処理を終了する(
ステップS18)。
【0186】 ステップS14において、モード変換信号の受信回数が奇数番目ならば、制御
部35はRAM37内に格納されている以前の呼出しモード状態を読み出して(
ステップS19)、現在の呼出しモード状態を以前のモード状態に変換する(ステ
ップS20)。
【0187】 したがって、本変更例1の場合は、使用者が公共の場に立ち入る場合は、何時
もその携帯用通信機器の呼出しモードがマナーモードに変換されるが、退去する
場合には使用者が最初に設定したモード(立入前の呼出しモード)に戻る。
【0188】 (実施例2-2(変更例2)) 本変更例2の場合、携帯電話やポケットベルに適用できる。ここでは携帯電話
に適用した場合だけを説明する。
【0189】 実施例2のでは使用者が公共の場に立ち入る場合、その呼び出しモードをマナ
ーモードに自動変換することを表す。しかし、使用者が公共の場を通じて退去す
る場合、相変らずマナーモードを維持するようになって、使用者が音モードを希
望する場合は、手動で呼出しモードを変換しなければならないという短所がある
。したがって、本変更例2は使用者が退去する場合、立入前に使用した呼出しモ
ードに戻る機能を有する携帯用通信機器に関する。
【0190】 本変更例2の構成は、実施例2の構成とほぼ同一であり、次の構成だけ異なる
。本変更例2は、前記変更例1とは異なり、外部送信装置が公共の場の天井に設
けられており、使用者の携帯用通信機器は、一定周期で送信されるモード変換信
号を引き続き受信する状態に置かれる。したがって、公共の場内に携帯用通信機
器が置かれている場合には、外部送信装置からモード変換信号を引き続き受信す
る状態に置かれ、その場所を退去した場合は、その後モード変換信号を受信でき
ない状態に置かれる。
【0191】 したがって、携帯用通信端末の制御部は、モード変換信号が受信され、その後
、ある一定時間(1分程度)の間受信されないとき、携帯用無線端末が公共の場を
退去したと判断し、前記変更例1と同じ過程を通じて、現在のマナーモードを元
の呼出しモードに変換する。
【0192】 (実施例3) 前述したように、本発明の実施例2ないし実施例2-2は、どちらも携帯用通
信機器のアンテナに受信されるモード変換信号と通信用制御信号の周波数帯が同
じ場合を表す。しかし、このようにモード変換信号を、通信用制御信号の受信周
波数帯域と同一にして送信するためには、携帯用通信機器の使用周波数帯域ごと
に別の外部送信装置を備える必要があるため、費用負担が増すという短所がある
。すなわち、韓国の場合、モード変換を可能にするため、011、017の携帯
電話機と016、018、019のPCSフォンについてそれぞれ対応する外部
送信装置を設けなければならない。
【0193】 したがって、本実施例は、通信用受信信号とモード変換信号を一つのアンテナ
を通じ受信し、携帯電話とPCSフォン、ポケットベルを一つのグループ(すな
わち、012、015グループ、011、017グループ、016、018、0
19グループ)に束ねて各グループに共通する周波数帯域(すなわち、携帯電話の
周波数帯域またはポケットベルの周波数帯域)を決定し、この周波数帯域に該当
するモード変換信号を送信し、これを携帯用通信機器内で通信用制御信号と分離
することを特徴とする。
【0194】 図12は、本発明の実施例3に係る携帯用通信機器の構成を示したブロック図
である。
【0195】 本実施例3の携帯電話の構成は、上記実施例1及び実施例2の携帯電話の構成
とほぼ同一である。したがって、実施例1及び実施例2と同じ構成要素について
はその説明を省略する。
【0196】 アンテナ221は、携帯用通信機器と無線基地局との間で、所定周波数帯のデ
ータ及び音声信号を送受信し、第1スイッチ227を介して受信した受信信号を
第2スイッチ251に出力すると同時に、第1スイッチ227を介して送信部2
29から入力される送信信号を送信する。また、外部送信装置2から送信されて
くる所定周波数帯のモード変換信号を受信し、第1スイッチ227を介して第2
スイッチ251にモード変換信号を出力する。
【0197】 第1スイッチ227は制御部235により変換制御され、アンテナ221に対
し第2スイッチ251及び送信部229を変換して接続し、通常はアンテナ22
1と第2スイッチ251を接続し、送信時にアンテナ221と送信部229を接
続する。
【0198】 第2スイッチ251は、第1スイッチ227を通じて入力される受信信号のう
ち、音声合成装置230を通じて設定される第1受信周波数帯と一致する信号は
第1受信部231に変換して接続し、音声合成装置230を通じて設定される第
2受信周波数帯と一致する信号は、第2受信部252に変換して接続する。
【0199】 前記第1受信周波数は、携帯用通信機器が基地局から制御信号と音声信号を受
信するために設定される通信用信号の受信周波数帯を意味する。前記第2受信周
波数は、携帯用通信機器がモード変換信号を受信するために設定される周波数を
意味する。この第2受信周波数は携帯電話(011、017)とPCSフォン(0
16、018、019)にそれぞれ共用される周波数を表す。
【0200】 例えば、携帯電話のアンテナで受信することができる011と017の共用周
波数と、PCSフォンのアンテナで受信することができる016、018、01
9の共用周波数を第2受信周波数とすることができる。したがって、この第2受
信周波数帯の信号は、一般の携帯電話やPCSフォンの場合も受信できるが、一
般の携帯電話やPCSフォンでは雑音として取り扱われて遮断される。ポケット
ベルの場合も012と015の共用周波数を決定することによって、この第2受
信周波数帯域が設定される。
【0201】 したがって、公共の場の出入口または天井に設けられる外部送信装置は、少な
くともポケットベル、携帯電話、PCSフォンの共用周波数帯域に該当するモー
ド変換信号を、それぞれ送信できる必要がある。
【0202】 前記第2スイッチ251は、通常は第1スイッチ227と第1受信部231を
接続し、モード変換信号の受信時にだけ第1スイッチ227と第2受信部252
を接続する。
【0203】 第1受信部231は、音声合成装置230により設定される第1受信周波数帯
の受信信号を、第2スイッチ251を通じてアンテナ221で受信すると、その
受信信号を所定の増幅率で増幅してデジタル変調及び復調部232に出力する。
【0204】 第2受信部252は、音声合成装置230により設定される第2受信周波数帯
の受信信号を、第2スイッチ251を通じてアンテナ221で受信すると、その
受信信号を所定の増幅率で増幅した後、デジタル復調して制御部235に出力す
る。
【0205】 送信部229は、デジタル変調及び復調部232で送信信号が入力されると、
音声合成装置230により設定される送信周波数帯で、第1スイッチ227を通
じてアンテナ221から送信を行う。
【0206】 音声合成装置230は、制御部235により発振周波数帯が指示されると、そ
の周波数帯を第1及び第2受信部231、252及び送信部29に設定する。
【0207】 デジタル変調及び復調部232は、第1受信部231から入力されるデジタル
変調された受信信号を、デジタル復調して信号処理部233に出力すると同時に
、信号処理部233から入力される送信信号をデジタル変調して送信部229に
出力する。
【0208】 信号処理部233は、デジタル変調及び復調部232とスピーチコデック部2
34との間で、送受信音声信号を交換し、制御部235とそれ自身との間で通信
用制御信号を交換し、所定のタイムスロットに受信されたデジタルデータから実
際のデータを抽出すると同時に、無線電話機の内部で作成されるデジタルデータ
に、制御部235から入力されるヘッド部を付加して所定のデータ形式に変換し
、所定のタイムスロットに装入してデジタル変調及び復調部232に出力する。
この場合は、携帯用無線端末がTDMA方式を適用する例を表しており、携帯用
無線端末がCDMA方式を適用する場合では相違してもよい。
【0209】 スピーチコデック部234は、信号処理部233から入力されるAPPCM方
式などで圧縮されたデジタル音声データを、伸張して音声変換回路部228に出
力すると同時に、音声変換回路部228から入力されるデジタル音声データを圧
縮して信号処理部233に出力する。
【0210】 音声変換回路部228は、A/D変換器、D/A変換器などで構成され、スピー
チコデック部234から入力されるデジタル音声データを、アナログ音声信号に
変換してスピーカー224に出力すると同時に、マイク225から入力されるア
ナログ音声信号をデジタル音声データに変換してスピーチコデック部234に出
力する。
【0211】 制御部235は、CPUなどで構成され、ROM236内に格納されている通
信制御処理プログラムや呼出しモード変換処理プログラムによって、通信制御処
理や呼出しモード変換処理を実行し、前記各部の動作を制御しキー入力部223
から入力される電話番号の液晶表示部222への指示、第2受信部252から第
2受信周波数帯のモード変換信号が入力されると、ROM236内に格納されて
いる、後述する呼出しモード変換処理プログラムによって呼出しモードの変換を
実行する。
【0212】 ROM236は、制御部235が実行する通信制御処理プログラム及び呼出し
モード変換処理プログラムなどを格納する。
【0213】 RAM237は、制御部235が通信制御処理及びモード変換処理を実行する
ときに必要な各種データを一時的に格納するデータ領域を形成する。また、RA
M235内には、現在の呼出しモード状態が記憶される。例えば、音モードの場
合は"11"を、バイブレータモードの場合は"00"を記憶する。したがって、制
御部235にモード変換信号が入力されると、制御部235はRAM237内に
記憶されている現在の呼出しモード状態を読み出し、それが"11"ならばモード
変換部241にモード変換制御信号を出力し、"00"ならば現在のモード状態を
そのまま維持する。
【0214】 液晶表示部222は、制御部235から入力される各種表示データを表示する
。モード変換部241は、制御部235から出力されるモード変換制御信号に応
じて、リンガ用スピーカー243や振動用モーター245を選択して駆動する。
【0215】 リンガ用スピーカー243は、着信号時呼出し音を通じ使用者に着信状態を知
らせ、振動用モーター245は、着信号時振動を通じ使用者に着信状態を知らせ
る。
【0216】 次に本実施例の動作を説明する。使用者が、本実施例の携帯電話を持ったまま
公共の場に立ち入るようになると、この出入口1の上部や天井に設けられた外部
送信装置22は、通過物体を感知して携帯用通信機器の共用周波数帯(第2受信
周波数帯)に該当するモード変換信号を送信する。
【0217】 このモード変換信号は、本実施例の携帯電話のアンテナ221を介して受信さ
れる。アンテナ221を介して受信された第2受信周波数帯のモード変換信号は
、第2スイッチ251を経て第1受信周波数帯の通信用制御信号と分離され、第
2受信部252を経てデジタル復調された後、制御部235に入力される。
【0218】 モード変換信号が、第2受信部252を通じ制御部235に入力されると、制
御部235はRAM237内に格納されている現在の呼出しモード状態を読み出
す。
【0219】 このとき、現在の呼出しモード状態が音モードならば、呼出しモードはマナー
モードに変換される。一方、現在の呼出しモード状態がマナーモードならば、呼
出しモードはマナーモードを維持したままモード変換処理は終了する。
【0220】 本実施例の場合は、一つのアンテナを介して相異なる周波数帯(近接した周波
数帯域)の通信用制御信号とモード変換信号が受信される。したがって、本実施
例に適用される外部送信装置は、携帯電話の共用周波数帯の電波を発生させるこ
とができる機能を有する必要がある。例えば、携帯電話の場合は011と017
の共用周波数、PCSフォン場合は016、018及び019の共用周波数に対
応する周波数帯域のモード変換信号を発生できる必要がある。
【0221】 また、本実施例の場合は、一つのアンテナ221を介して相異なる周波数帯域
の通信用制御信号とモード変換信号を受信するために、その携帯用通信機器の内
部には、これらの受信信号を互いに分離するための手段が内蔵されていなければ
ならない。よって、本実施例の場合には、既存の携帯用通信機器の内部において
、多少の回路変更は避けられない。
【0222】 したがって、本実施例は、モード変換信号を受信する別のアンテナを設置する
必要がないため、実施例1に比べて製作費が安く、実施例2に比べて外部送信装
置が送信すべき周波数帯域の数が減るために、設置費用を節減することができる
【0223】 図13は、本発明の実施例3に係るポケットベルの構成を示したブロック図で
ある。
【0224】 ポケットベルの場合においても、前記携帯電話の場合と同じ構成及び動作であ
る。したがって、本実施例に基づくポケットベルの構成及び動作に対する説明は
、前記携帯電話に代えて省略する。
【0225】 また、本実施例は、通信用制御信号とモード変換信号を区別して認識する方法
のみ上記実施例1と相異なるが、制御部がモード変換信号を認識した後、呼出し
モード変換処理を実行する過程は同一である。
【0226】 したがって、本実施例の場合においても、前記変更例の実施例1-1、実施例
1-2及び実施例1-3と同様の変更例が、通信分野の平均的な当業者により容易
に案出される。
【0227】 (実施例4) 本実施例は上記実施例2の変更例の一種であって、外部送信装置により送信さ
れるモード変換信号が、CDMA移動電話システムの順方向(基地局から移動局
へ送信される場合)パイロットチャネルに適用される場合を示す。
【0228】 すなわち、公共の場の天井に設けられている外部送信装置は、CDMAシステ
ムの基地局から送信されてくる順方向チャネルの周波数と同じ周波数帯域の信号
を送信する。特に、前記順方向チャネルのうちパイロットチャネルを通じてモー
ド変換信号を伝送することが望ましい。この場合、前記モード変換信号としては
、基地局に伝送される512個のパイロットPNシーケンスオフセットのうち、
他の基地局で全く使用されていないPNシーケンスオフセット値が使用されるべ
きである。したがって、本実施例の携帯用通信端末は、自分が位置しているセル
から受信される多数のパイロット信号を探索して、モード変換信号用として割り
当てられたオフセット値を持つパイロット信号が受信されると、図14のような
モード変換処理プログラムを実行する。
【0229】 本実施例の携帯用通信機器は、図5と同じ内部構成を有する。ただし、その内
部ROM36に格納されるモード変換処理プログラム(図14のフローチャート
に従う)と、現在のモード状態を表す内部検索フラグをさらに備えている点のみ
が異なる。この検索フラグは制御部に内蔵されている。
【0230】 前記検索フラグは、現在通信端末の呼出しモード状態を制御部のCPUに認識
させるために使われるものであって、現在の呼出しモード状態が音モードの場合
は"1"を設定し、現在の呼出しモード状態がマナーモード(特にバイブレータモ
ード)の場合は"0"を設定する。
【0231】 以下、図14を参照して、本実施例のモード変換処理過程を詳細に説明する。
【0232】 本実施例の携帯用通信端末を持った使用者が、公共の場に立ち入ると、携帯用
通信端末は、その場所の天井に設けられた外部送信装置からモード変換用パイロ
ット信号を受信する。
【0233】 前記モード変換用パイロット信号は、無線基地局が持てないPNシーケンスオ
フセット値(512個のパイロットPNオフセットインデックスのうちモード変
換用として特別に割り当てられた唯一値)を持つため、前記携帯用通信端末の制
御部35は、そのオフセット値から現在のパイロット信号がモード変換信号であ
ることを認識するようになる。
【0234】 すなわち、携帯用通信端末の制御部35がモード変換信号の検索に成功(ステ
ップS52)すると、制御部35は検索フラグ(図示せず)を探索して、その値が"
1"ならばモード変換信号の検索ステップであるステップS51に復帰し、その
値が"0"ならばモード変換部41に現在の呼出しモードをマナーモードに変換す
ることを命令する(ステップS53)。
【0235】 制御部からモード変換制御信号を入力されることにより、前記モード変換部4
1は、制御部35のモード変換制御命令によって、現在のモード状態をマナーモ
ード(バイブレータモード、光モード、サイレントモード)に変換し、制御部は内
部検索フラグの値を"1"にセットする(ステップS54)。
【0236】 前記ステップS52において制御部35がモード変換信号の検索に失敗すると
、制御部は検索フラグを探索してその値が"1"なのか否かを確認する。このとき
、"1"の場合は現在のマナーモードを音モードに復帰し、検索フラグを"0"に再
セットする(ステップS56)。
【0237】 前述した通り、本実施例のモード変換制御システムはCDMAシステムに適用
される例であって、特にモード変換信号が順方向パイロットチャネルに載せる場
合を説明したものである。しかし、本実施例のモード変換信号が、必ずしもパイ
ロットチャネルにのみ載せると限定されるわけではなく、他の順方向チャネルの
同期チャネルや呼出しチャネルを通じても、十分に同一の方法により同一の機能
と効果を達成できる。また、本実施例の基本原理に従う範囲内で、本実施例はT
DMAシステムにも疑いなく適用することができる。
【0238】 (実施例5) 上記実施例1ないし実施例4は、携帯用通信端末が公共の場に持ち込まれたと
き、外部送信装置からモード変換信号を受けると、現在の呼出しモードをマナー
モードに自動変換する発明に関する。しかし、上記実施例1ないし4は、その呼
出しモードの変換についてのみ言及しており、特に静粛さが求められる場所や通
話が禁止される場所では有用でない。すなわち、病院(特に重患者室等)、講義室
などのように特に静粛さが求められる場所や、空港のように通話が禁止される場
所では、呼出しモードの変換ではなく、携帯用電話機の使用それ自体を禁止する
必要がある。
【0239】 また、公共の場でも状況に応じて呼出しモードの変換ではなく、携帯電話の使
用を禁止することが要求される場合もある。したがって、本実施例はこのような
要請に応じて案出されたものであって、使用環境によって呼出しモードの変換だ
けではなく、携帯用通信端末の使用を全面的に禁止する環境適応性通信システム
に関する。
【0240】 図15は、本実施例の環境適応性通信システムの構成を示したブロック図であ
る。
【0241】 本実施例は、外部送信装置200と該外部送信装置に対応する携帯用通信端末
100から構成される。前記外部送信装置200は、公共の場に設けられる。前
記外部送信装置200は、公共の場の天井に設置されることが望ましい。前記外
部送信装置200は、モード変換信号と電力遮断信号を択一的に選択して送信で
きるように構成される。ここで、前記モード変換信号は、携帯用通信端末の呼出
しモードをマナーモードに変換させる信号を意味し、前記電力遮断信号は、携帯
用通信端末の駆動電力を制御する信号を意味する。
【0242】 したがって、使用者が外部送信装置200について、ある使用状態選択スイッ
チ201を単に操作することにより、外部送信装置200は、モード変換信号と
電力遮断信号を択一的に選択して送信できる。
【0243】 本実施例の携帯用通信端末100は、呼出しモードの変換においては上記実施
例1ないし4の構成とほぼ同一である。ただし、電力遮断信号の受信にともなう
処理アルゴリズムにおいて、次のような相違点を持つ。すなわち、本実施例の携
帯用通信端末100の制御部35は、図16のような電力遮断処理プログラムを
行う。また、携帯用通信端末100の内部ROM36には、図16のような電力
遮断処理プログラムが格納される。携帯用通信端末100は、モード変換部41
と共に電力制御部101をさらに含む。
【0244】 前記電力制御部101は、バッテリー102から出力される電力を遮断したり
開放する役割を果たす。したがって、電力制御モード状態で通信端末100が外
部送信装置200から電力遮断信号を受信すると、前記電力制御部101は、バ
ッテリー102からの供給電力を遮断して、通信端末の構成要素に供給される電
力を遮断する。
【0245】 以下、図16を参照して、本実施例の電力遮断処理過程を説明する。
【0246】 使用者が、本実施例の外部送信装置200が設けられた場所に立ち入ると、通
信端末100のアンテナ21は、外部送信装置200からモード変換信号または
電力遮断信号を受信するようになる。CDMAシステムの場合、このモード変換
信号と電力遮断信号は、パイロットチャネルを通じ伝送される。したがって、モ
ード変換信号と電力遮断信号には、相異なるPNシーケンスオフセット値が割り
当てられる。前記モード変換信号と電力遮断信号に割り当てられるオフセット値
は、CDMAシステムの基地局では使用されていない特別に割り当てられたパイ
ロット信号である。
【0247】 CDMA順方向チャネルの周波数に同調された通信端末のアンテナ21は、5
12個のパイロットチャネルを検索する(ステップS61)。
【0248】 このように検索されたパイロット信号のうち、モード変換信号の存否を探索し
て(ステップS52)、モード変換信号と同じオフセット値を持つパイロット信号
があるとモード変換処理を行う(ステップS63)。
【0249】 このモード変換処理遂行過程は、上記実施例4と同一である。もし、前記ステ
ップS62でモード変換信号が検索されなければ、電力遮断信号の有無を検索す
る(ステップS64)。前記ステップS64において電力遮断信号が検索されると
、制御部35は電力制御処理を施す(ステップS65)。すなわち、制御部35は
、電力制御部101に命令を下してバッテリー102から供給される電力を遮断
させる。このとき、もちろん通信端末において基本的に必要な最小の電力を残す
【0250】 このように、本実施例は、公共の場に設けられた外部送信装置を通じて、呼出
しモードの変換処理だけではなく、携帯用通信端末機の使用を制御することによ
って、さらに環境に適応した通信システムを構築できるという長所を持つ。
【0251】 (実施例6) 本実施例は、公共の場、特に病院のように特に静粛さが求められる場所や、空
港のように通話が禁止される場所に有用なモード変換制御システム及び携帯用通
信機器に関する。
【0252】 本実施例の外部送信装置は、携帯用通信機器が基地局との通信のために使用し
ない周波数帯の信号を送信する。すなわち、特殊周波数帯の信号を送信する。
【0253】 また、本実施例の外部送信装置は、携帯用通信機器のバッテリー電力を遮断す
るための電力遮断信号を送信する。この外部送信装置は公共の場の出入口や天井
に設けられる。特に、公共の場の出入口の内側と外側にそれぞれ設けられ、相異
なるまたは同一の周波数帯の信号を送信できる。これに伴い、この外部送信装置
に対応する携帯用通信機器は、立入状態と退去状態を判別できるようになる。
【0254】 そして、電力遮断信号を送信する外部送信装置は、モード変換信号を送信する
外部送信装置と区別するために、相違する周波数帯域を持つことができる。たと
えこの場合でも、モード変換信号及び電力遮断信号は、特殊周波数帯を持つ点に
おいては同一である。ただし、携帯用通信機器の受信信号が、呼出しモードの変
換を命令するモード変換信号なのか、それとも供給電力の遮断を命令する電力遮
断信号なのかを区別できるように、その中心周波数が相異なる信号を送信する。
【0255】 また、モード変換信号と電力遮断信号は、搬送波に載せる信号のコードを変え
ることによって、相互に区別できる。このとき、信号のコードは最も簡単な2進
数のコードの形態で、信号を受信する方式により多様なコードを持つことが可能
である。すなわち、本実施例の外部送信装置は、公共の場の特性によってモード
変換信号または電力遮断信号を送信でき、また、立入状態と退去状態を簡単に区
別するために、出入口の内側と外側にそれぞれ設けられる。
【0256】 本実施例に適用される携帯用通信機器は、添付した図17と同じ内部構成を有
する。図17に示されたように、本実施例では、特殊周波数帯のモード変換信号
や電力遮断信号を受信するための別のアンテナ装置56と、受信部52を備えて
いる。
【0257】 また、本実施例のROM36には、モード変換処理プログラムだけでなく、図
18に示されたような電力遮断処理プログラムを格納する。したがって、制御部
は、ROMに格納されたプログラムによって、図18のようにモード変換処理及
び電力遮断処理を行う。
【0258】 また、本実施例は、携帯用通信機器の呼出しモードを変換するためのモード変
換部41だけでなく、バッテリー302からの供給電力を遮断するための電力制
御部301を含む。この電力制御部301は、制御部35から電力遮断制御信号
が出力されると、バッテリー302から供給される供給電力を遮断して携帯用通
信機器の通信を抑止する。
【0259】 また、制御部は、アンテナから受信される特殊周波数帯の受信信号が、モード
変換信号なのか、それとも電力遮断信号なのかを区別する判別処理を行う。この
判別処理では、二つの信号の周波数差を利用することが望ましい。ただし、二つ
の信号が同一の周波数を持つ場合は、その信号に含まれているコードから信号の
判別を行う。周波数差を利用しても、コード差を利用しても、制御部は、アンテ
ナから受信された信号がモード変換信号なのか電力遮断信号なのかを判別できる
必要がある。
【0260】 前述した構成上の特徴を基本とした本実施例の携帯用通信機器では、構成及び
作用が実施例1の携帯用通信機器のときと同じである。したがって、残りの構成
要素に対する説明は、実施例1の携帯用通信機器に代えて省略する。
【0261】 以下、図18を参照して、本実施例のモード変換処理及び電力遮断処理の遂行
を詳細に説明する。図17の構成を有する携帯用通信機器を持った使用者が、公
共の場に立ち入ると、その場所の出入口や天井に設けられた外部送信装置は、モ
ード変換信号または電力遮断信号を送信する。
【0262】 呼出しモードの変換を必要とする場所には、モード変換信号を送信する外部送
信装置が設けられ、病院のように特に静粛さが求められる場所や空港のように電
波の送受信が禁止される場所には、電力遮断信号を送信する外部送信装置が設け
られる。
【0263】 この時の外部送信装置は、特殊周波数帯の信号を送信し、携帯用通信機器がモ
ード変換信号と電力遮断信号を区別できるように、その中心周波数が相異なる信
号を送信する。同一周波数帯の信号を送信する場合には、モード変換信号と電力
遮断信号を互いに区別できるように、コードが相異なる信号を送信する。
【0264】 携帯用通信機器のアンテナ56は、特殊周波数帯の信号が受信されているかを
検索する(ステップS71)。モード変換処理部のアンテナ56が、特殊周波数帯
の信号を受信すると(ステップS72)、制御部35はこの受信信号がモード変換
信号なのか否かを判別する(ステップS73)。
【0265】 すなわち、制御部35は受信信号の中心周波数を検索したり、制御部の内部レ
ジスターに内蔵されているコードと比較して、現在受信された信号がモード変換
信号なのか電力遮断信号なのかを判別する。
【0266】 制御部35が受信信号をモード変換信号と判別すると、モード変換部41にモ
ード変換制御信号を出力して、図6のようなモード変換処理を施す(ステップS
74)。すなわち、現在の呼出しモード状態を探索して音モードの場合、マナー
モードに変換する。
【0267】 前記ステップS73において、制御部が受信信号をモード変換信号ではないと
判別されると、受信信号が電力遮断信号なのか否かを判別する(ステップS75)
。ステップS75において受信信号が、電力遮断信号であると判別されると、制
御部35は電力制御部301に電力遮断制御信号を出力する。制御部35から電
力遮断制御信号が出力されると、電力制御部301は、バッテリー302から供
給される供給電力を遮断して、携帯用通信機器の電源を切る(ステップS76)。
【0268】 本実施例の場合、携帯用通信機器が立入状態と退去状態を判定して、元の呼び
出しモードに復元したり、電源を入れる過程は、上記実施例1の変更例と同一な
のでその説明を省略する。
【0269】 前述した通り、本実施例は公共の場に、特殊周波数帯のモード変換信号及び電
力遮断信号を送信する外部送信装置を設け、携帯用通信機器には、この外部送信
信号を受信するための別のアンテナを設けることによって、さらに環境に適応し
た通信システムを構築できる。
【0270】 特に、本実施例では、単に携帯用通信機器の呼出しモードを変換するだけでな
く、携帯用通信機器の通信を遮断できるようにすることにより、場所によって人
工知能的な環境適応状態を実現できる。
【0271】 広い意味において、マナーモードは音モードをバイブレータモード、光モード
、サイレントモードに変換することだけに止まらず、電力遮断モードまでを含む
ので、携帯用通信機器によって発生する全ての不快感から周囲の人を保護するこ
とができるという特有の効果を発揮する。
【0272】 本技術分野の通常の知識を持つ者が、さらなる利点及び変更を容易に認知する
ことが予想される。したがって、広範な態様において、本発明は、本明細書に図
示及び説明された具体的及び代表的な装置に限定されない。
【0273】 したがって、特許請求の範囲及びその均等物により定義された全般的な発明概
念の精神または範囲から逸脱しなくても、多様な変更が可能である。
【0274】 本発明は前述した実施例に限定されず、本発明の属する技術分野において通常
の知識を有する者によって、本発明の技術思想と特許請求の範囲内で多様な修正
及び変更が可能である。
【0275】 (産業上の利用の可能性) 本発明は、公共の場に出入する全ての携帯用通信機器の呼出しモードを、バイ
ブレータモードに自動的に変換させることにより、着信音による周囲の人への迷
惑を未然に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
明細書内に統合されており、明細書の一部を構成する添付図面は、発明の現在
の望ましい実施例を例示し、望ましい実施例の詳細な説明と共に本発明の原理を
説明する役割を果たす。
【図1】 本発明の実施の形態に係るモード変換制御システムを示した概念
図である。
【図2】 本発明の他の実施の形態に係るモード変換制御システムを示した
概念図である。
【図3】 図2に示したモード変換制御システムの構成を示したブロック図
である。
【図4】 本発明の実施例1に係る携帯電話の構成を示したブロック図であ
る。
【図5】 本発明の実施例2に係る携帯用通信機器の構成を示したブロック
図である。
【図6】 図5に示した携帯電話に適用されるモード変換処理プログラムの
フローチャートの一実施の形態である。
【図7】 図5に示した携帯電話に適用されるモード変換処理プログラムの
フローチャートの一実施の形態である。
【図8】 本発明の実施例1に係るポケットベルの構成を示したブロック図
である。
【図9】 本発明の実施例2に係るポケットベルの構成を示したブロック図
である。
【図10】 図9のポケットベルに適用されるモード変換処理プログラムの
フローチャートの一実施の形態である。
【図11】 図9のポケットベルに適用されるモード変換処理プログラムの
フローチャートの一実施の形態である。
【図12】 本発明の実施例3に係る携帯用通信機器の構成を示したブロッ
ク図である。
【図13】 本発明の実施例3に係るポケットベルの構成を示したブロック
図である。
【図14】 本発明の実施例4を説明するためのフローチャートである。
【図15】 本実施例の環境適応性通信システムの構成を示したブロック図
である。
【図16】 本発明の実施例5におけるの電力遮断処理過程を説明するため
のフローチャートである。
【図17】 本発明の実施例6における環境適応性通信システムの構成を示
したブロック図である。
【図18】 本発明の実施例6における電力制御処理過程を説明するための
フローチャートである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,US,UZ,V N,YU,ZA,ZW Fターム(参考) 5K027 AA11 CC08 DD18 FF03 FF21 FF22 FF25 5K067 AA34 BB04 BB08 BB22 CC10 DD27 EE13 EE32 EE37 FF13 FF24 FF27 FF28 FF32 GG08 HH22 HH23 HH24 KK03 KK05

Claims (41)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 携帯用通信端末の呼出しモードを使用環境に適したモードに
    変換させるために、携帯用通信端末が認識できる周波数帯のモード変換信号を送
    信する送信手段と、 該送信手段から送信されてくるモード変換信号を受信して現在の呼出しモード
    状態を周辺環境に適したマナーモードに自動変換する携帯用通信機器とを含むこ
    とを特徴とするモード変換制御システム。
  2. 【請求項2】 前記送信手段は通信用として使われていない特殊周波数帯の
    電波を発生させ、前記携帯用通信機器は該特殊周波数帯の信号を受信するための
    別の受信手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載のモード変換制御シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記携帯用通信機器は、 割り当てられた周波数によって無線基地局と制御信号及び音声信号を送受信す
    るための第1アンテナと、 呼出しモードを変換させるための特殊周波数帯のモード変換信号を受信するた
    めの第2アンテナと、 該第2アンテナからモード変換信号が入力されると現在の呼出しモードを判別
    し、現在の呼出しモードが音モード状態のとき、これをマナーモードに自動変換
    するモード変換手段とを含むことを特徴とする請求項2に記載のモード変換制御
    システム。
  4. 【請求項4】 前記マナーモードは、バイブレータモード、光モード及びサ
    イレントモードのうち選択されたいずれか一つであることを特徴とする請求項3
    に記載のモード変換制御システム。
  5. 【請求項5】 前記送信手段は、携帯用通信端末の通信用受信信号と同じ周
    波数帯のモード変換信号を送信することを特徴とする請求項1に記載のモード変
    換制御システム。
  6. 【請求項6】 前記モード変換信号はCDMA順方向チャネルと同じ周波数
    帯に属することを特徴とする請求項5に記載のモード変換制御システム。
  7. 【請求項7】 前記モード変換信号はパイロットチャネルを通じ伝送され、
    他の無線基地局で使用しないモード変換用としてのみ特別に割り当てられたPN
    シーケンスオフセット値を持つことを特徴とする請求項6に記載のモード変換制
    御システム。
  8. 【請求項8】 前記携帯用通信機器は、 基地局から伝送されてくる順方向信号及び送信手段から伝送されてくるモード
    変換信号を受信する受信手段と、 前記モード変換用PNシーケンスオフセット値を保存するための記憶手段と、 前記受信手段からの受信信号のオフセット値が前記記憶手段に保存されている
    モード変換用オフセット値と一致しているか否かを判別し、一致する場合は現在
    の呼出しモードをマナーモードに変換させるモード変換手段とを含むことを特徴
    とする請求項7に記載のモード変換制御システム。
  9. 【請求項9】 前記送信手段は、携帯用通信端末の通信用受信周波数と近接
    した共用周波数帯のモード変換信号を送信することを特徴とする請求項1に記載
    のモード変換制御システム。
  10. 【請求項10】 前記携帯用通信機器は、 基地局から伝送されてくる順方向信号及び送信手段から伝送されてくるモード
    変換信号を受信する受信手段と、 該受信手段を通じ受信された受信信号のうちその周波数差を利用して、モード
    変換信号を抽出する信号抽出手段と、 該信号抽出手段により抽出されたモード変換信号が入力されると、現在の呼出
    しモードをマナーモードに変換させるモード変換手段とを含むことを特徴とする
    請求項9に記載のモード変換制御システム。
  11. 【請求項11】 携帯用通信機器の呼出しモードをマナーモードに変換させ
    るモード変換信号及び携帯用通信機器の電源を切る電力遮断信号のうちいずれか
    一つを送信するための送信手段と、 該送信手段からモード変換信号を受信すれば現在の呼出しモードをマナーモー
    ドに変換し、電力遮断信号を受信すればバッテリーからの供給電力を遮断して端
    末機の電源をパワーダウンする携帯用通信機器を含むことを特徴とするモード変
    換制御システム。
  12. 【請求項12】 前記送信手段は、通信用として使われていない特殊周波数
    帯(低周波数、超高周波数)の電波を発生させ、前記携帯用通信機器は該特殊周波
    数帯の信号を受信するための別の受信手段を備えていることを特徴とする請求項
    11に記載のモード変換制御システム。
  13. 【請求項13】 前記携帯用通信機器は、 割り当てられた周波数によって無線基地局と制御信号及び音声信号を送受信す
    るための第1アンテナと、 特殊周波数帯のモード変換信号及び電力遮断信号を受信するための第2アンテ
    ナと、 該第2アンテナから受信された受信信号が呼出しモードの変換を指示するモー
    ド変換信号なのか、供給電力を切るための電力遮断信号なのかを判断するための
    判別手段と、 該判別手段が受信信号をモード変換信号と認識すれば、現在の呼出しモードを
    判別して音モード状態の時これをバイブレータモードに自動変換するモード変換
    手段と、 前記判別手段が受信信号を電力遮断信号と認識すれば、バッテリーから供給さ
    れる供給電力を遮断して端末機の電源をパワーダウンする電力制御手段とを含む
    ことを特徴とする請求項12に記載のモード変換制御システム。
  14. 【請求項14】 前記判別手段は、中心周波数の差を利用して受信信号を判
    別することを特徴とする請求項13に記載のモード変換制御システム。
  15. 【請求項15】 前記判別手段はモード変換信号と電力遮断信号を示すコー
    ドを保存する内部記憶素子を含み、該内部記憶素子に格納されているコードの差
    を利用して受信信号を判別することを特徴とする請求項13に記載のモード変換
    制御システム。
  16. 【請求項16】 前記送信手段は、携帯用通信端末の通信用受信信号と同じ
    周波数帯のモード変換信号及び電力遮断信号を送信することを特徴とする請求項
    11に記載のモード変換制御システム。
  17. 【請求項17】 前記モード変換信号及び電力遮断信号は、CDMA順方向
    チャネルと同じ周波数帯を持つことを特徴とする請求項16に記載のモード変換
    制御システム。
  18. 【請求項18】 前記モード変換信号及び電力遮断信号はパイロットチャネ
    ルを通して伝送され、他の無線基地局で使用しない外部送信用としてのみ特別に
    割り当てられるPNシーケンスオフセット値を持ち、そのオフセット値が両信号
    において相異なることを特徴とする請求項17に記載のモード変換制御システム
  19. 【請求項19】 前記携帯用通信機器は、 基地局からの通信用受信信号と前記送信手段からのモード変換信号及び電力遮
    断信号を受信するための受信手段と、 該受信手段から受信された通信用信号、モード変換信号及び電力遮断信号をお
    互い判別するための判別手段と、 該判別手段からモード変換信号が検索されると、現在の呼出しモードをマナー
    モードに変換するモード変換手段と、 前記判別手段から電力遮断信号が検索されると、バッテリーからの供給電力を
    遮断して携帯用通信機器の通信を抑止するための電力制御手段とを含むことを特
    徴とする請求項18に記載のモード変換制御システム。
  20. 【請求項20】 前記送信手段はモード変換信号送信モードと電力遮断信号
    送信モードを選択的に変換するためのスイッチング手段を含むことを特徴とする
    請求項11に記載のモード変換制御システム。
  21. 【請求項21】 呼出しモードとして音モードとマナーモード(バイブレー
    タモード、サイレントモード、光モード)を持つ携帯用通信機器において、 携帯用通信機器の呼出しモードを使用環境に適したマナーモードに変換させる
    ためのモード変換信号を公共の場に設けられた外部送信装置から受信するための
    受信手段と、 該受信手段からモード変換信号が入力されると、現在の呼出しモード状態を検
    出し、現在の呼出しモードがに音モードの場合これをマナーモードに変換させ、
    現在の呼出しモードがマナーモードの場合これをそのまま維持させるモード変換
    手段とを含むことを特徴とする携帯用通信機器。
  22. 【請求項22】 前記モード変換信号が基地局から伝送されてくる通信用制
    御信号と同一周波数帯域を持ち、前記受信手段は通信用制御信号とモード変換信
    号を同時に受信することができるアンテナ装置であることを特徴とする請求項2
    1に記載の携帯用通信機器。
  23. 【請求項23】 前記モード変換手段は、 モード変換コードを保存するための第1記憶手段と、 現在の呼出しモード状態を保存するための第2記憶手段と、 前記アンテナ装置から受信した受信信号が前記第1記憶手段に保存されている
    モード変換コードと一致すれば、前記第2記憶手段に保存されている現在の呼出
    しモード状態を読み出し、読み出された呼出しモードが音モードの場合はこれを
    マナーモードに変換させる制御手段とを含むことを特徴とする請求項22に記載
    の携帯用通信機器。
  24. 【請求項24】 前記モード変換コードがCDMAのパイロットチャネルに
    割り当てられる512個のPNシーケンスオフセット値のうち他の基地局で使わ
    れていないモード変換用としてのみ特別に割り当てられたオフセット値であるこ
    とを特徴とする請求項23に記載の携帯用通信機器。
  25. 【請求項25】 前記モード変換信号は無線基地局から送信されてくる通信
    用制御信号の受信周波数と近接した周波数帯域を持ち、 前記受信手段は通信用制御信号とモード変換信号を同時に受信することができ
    るアンテナ装置と、該受信信号をその周波数差を利用して通信用制御信号とモー
    ド変換信号とに分離するスイッチング手段とを含んで構成されていることを特徴
    とする請求項21に記載の携帯用通信機器。
  26. 【請求項26】 前記モード変換信号は携帯用通信機器が使用しない特殊周
    波数帯(低周波数、超高周波数)の信号であり、前記受信手段はこのような特殊周
    波数帯のモード変換信号を受信することができる別のアンテナ装置であることを
    特徴とする請求項21に記載の携帯用通信機器。
  27. 【請求項27】 前記モード変換手段は、 現在の呼出しモード状態を保存する記憶手段と、 前記受信手段からモード変換信号が入力されると前記記憶手段に保存された現
    在の呼出しモード状態を検出し、現在の呼出しモードが音モードの場合にはその
    呼出しモードをマナーモードに変換させる制御手段を含むことを特徴とする請求
    項25または26に記載の携帯用通信機器。
  28. 【請求項28】 呼出しモードとして音モードとマナーモードを持つ携帯用
    通信機器において、 携帯用通信端末の呼出しモードを使用環境に適したマナーモードに変換させる
    ためのモード変換信号を公共の場に設けられた外部送信装置から受信する受信手
    段と、 前記モード変換信号に基づき公共の場に立ち入るときは現在の呼出しモードを
    マナーモードに変換し、退去するときは立入前の呼出しモードに変換させるモー
    ド変換手段とを含むことを特徴とする携帯用通信機器。
  29. 【請求項29】 前記モード変換信号は無線基地局から送信されてくる通信
    用制御信号と同じ周波数帯域を持ち、前記受信手段は通信用制御信号とモード変
    換信号を同時に受信することができるアンテナ装置であることを特徴とする請求
    項28に記載の携帯用通信機器。
  30. 【請求項30】 前記モード変換手段は、 アンテナから受信された受信信号が通信用制御信号なのかモード変換信号なの
    かを判別するための判別手段と、 現在の呼出しモード状態を示すためのデータを保存する記憶手段と、 前記判別手段が、前記アンテナ装置からの受信信号がモード変換信号であると
    判別すれば、前記記憶手段に保存されている現在の呼出しモード状態を読み出し
    て音モードの場合これをマナーモードに変換させ、 前記アンテナ装置からモード変換信号と判別される受信信号が一定時間以上受
    信されず、現在の呼出しモード状態がマナーモードの場合、これを元の呼出しモ
    ード状態に変換させる制御手段とを含むことを特徴とする請求項29に記載の携
    帯用通信機器。
  31. 【請求項31】 前記判別手段はCDMAのパイロットチャネルに割り当て
    られる512個のPNシーケンスオフセット値のうち他の基地局で使われていな
    いモード変換用としてのみ特別に割り当てられたオフセット値を持つパイロット
    信号をモード変換信号と判別することを特徴とする請求項30に記載の携帯用通
    信機器。
  32. 【請求項32】 前記モード変換信号は無線基地局から送信されてくる通信
    用制御信号と近接した周波数帯域を持ち、 前記受信手段は通信用制御信号とモード変換信号を同時に受信することができ
    るアンテナ装置と、該受信信号をその周波数差を利用して通信用制御信号とモー
    ド変換信号とに分離するスイッチング装置とを含んで構成されていることを特徴
    とする請求項28に記載の携帯用通信機器。
  33. 【請求項33】 前記モード変換信号は携帯用通信機器が使用しない特殊周
    波数帯(低周波数、超高周波数)の信号であり、前記受信手段はこのような特殊周
    波数帯のモード変換信号を受信することができる別のアンテナ装置であることを
    特徴とする請求項28に記載の携帯用通信機器。
  34. 【請求項34】 前記モード変換手段は、 現在の呼出しモード状態を表すためのデータを保存する記憶手段と、 前記モード変換用アンテナ装置からモード変換信号が受信されると、前記記憶
    手段に保存されている現在の呼出しモード状態を読み出して現在の呼出しモード
    状態が音モードの場合これをマナーモードに変換させ、 前記モード変換用アンテナ装置からモード変換信号が一定時間以上受信されず
    、現在の呼出しモード状態がマナーモードの場合、これを元の呼出しモード状態
    に変換させる制御手段とを含むことを特徴とする請求項33に記載の携帯用通信
    機器。
  35. 【請求項35】 前記外部送信装置は出入口の上部に設けられ、 前記モード変換手段は現在の呼出しモード状態、以前の呼出しモード状態及び
    モード変換信号の受信回数を保存するための記憶手段と、 該記憶手段に保存されているモード変換信号の受信回数を読み出して立入状態
    と退去状態を判別し、立入時には現在の呼出しモード状態をマナーモードに変換
    させ、退去時にはマナーモードを以前の呼出しモード状態に変換させる制御手段
    とを含むことを特徴とする請求項32または33に記載の携帯用通信機器。
  36. 【請求項36】 前記制御手段は読み出されたモード変換信号の受信回数が
    偶数番目ならば立入状態と判断し、奇数番目ならば退去状態と判断することを特
    徴とする請求項25に記載の携帯用通信機器。
  37. 【請求項37】 前記外部送信装置は出入口の内側と外側に向って各々相異
    なる周波数帯の信号を送信し、 前記モード変換手段は前記特殊周波数用アンテナ装置から受信された信号の周
    波数帯を検索して立入状態と退去状態を決定する判別手段と、 該判別手段が立入状態を決定すれば現在の呼出しモードをマナーモードに変換
    させ、退去状態を決定すればマナーモードを以前の呼出しモードに変換させる制
    御手段とを含むことを特徴とする請求項33に記載の携帯用通信機器。
  38. 【請求項38】 前記外部送信装置は出入口の内側と外側にそれぞれ設けら
    れ、前記内側と外側の外部送信装置は相異なるコードを持つ同じ周波数帯の信号
    を送信し、 前記モード変換手段は、 前記特殊周波数用アンテナ装置から受信された信号のコードを検索して立入状
    態と退去状態を決定する判別手段と、 該判別手段が立入状態を決定すれば現在の呼出しモードをマナーモードに変換
    させ、退去状態を決定すればマナーモードを以前の呼出しモードに変換させる制
    御手段とを含むことを特徴とする請求項33に記載の携帯用通信機器。
  39. 【請求項39】 呼出しモードとして音モードとマナーモードを持つ携帯用
    通信機器において、 外部送信装置から呼出しモードをマナーモードに変換させるためのモード変換
    信号とバッテリーから供給電力を遮断して端末機の電源をパワーダウンするため
    の電力遮断信号を受信する受信手段と、 該受信手段から受信されたモード変換信号及び電力遮断信号をお互い識別する
    ための判別手段と、 該判別手段がモード変換信号を決定すれば、現在の呼出しモードをマナーモー
    ドに変換し、前記判別手段が電力遮断信号を決定すれば、バッテリーからの供給
    電力を遮断して携帯用通信端末の通信を抑止するための制御手段とを含むことを
    特徴とする携帯用通信機器。
  40. 【請求項40】 前記モード変換信号及び電力遮断信号は携帯用通信機器が
    使用しない特殊周波数帯の信号であり、前記受信手段はこのような特殊周波数帯
    のモード変換信号及び電力遮断信号を受信することができる別のアンテナ装置で
    あり、 前記モード変換信号と電力遮断信号は相異なる中心周波数を持ち、 前記判別手段はこのような周波数差を利用してモード変換信号と電力遮断信号
    を識別することを特徴とする請求項39に記載の携帯用通信機器。
  41. 【請求項41】 前記モード変換信号及び電力遮断信号は携帯用通信機器が
    使用しない特殊周波数帯の信号であり、前記受信手段はこのような特殊周波数帯
    のモード変換信号及び電力遮断信号を受信することができる別のアンテナ装置で
    あり、 前記モード変換信号と電力遮断信号は相異なるコードを持つ同一周波数帯域の
    信号であり、 前記判別手段はモード変換信号と電力遮断信号を示すコードを保存するための
    内部記憶素子を含み、該内部記憶素子に格納されているコードの差を利用して受
    信信号を判別することを特徴とする請求項39に記載の携帯用通信機器。
JP2000568265A 1998-08-26 1999-08-26 モード変換機能を持つ携帯用通信機器及びモード変換制御システム Pending JP2002524940A (ja)

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