JP2002524581A - 放射線硬化性被覆組成物、被覆光ファイバー、放射線硬化性マトリックス形成材料およびリボンアセンブリー - Google Patents

放射線硬化性被覆組成物、被覆光ファイバー、放射線硬化性マトリックス形成材料およびリボンアセンブリー

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JP2002524581A JP2000568786A JP2000568786A JP2002524581A JP 2002524581 A JP2002524581 A JP 2002524581A JP 2000568786 A JP2000568786 A JP 2000568786A JP 2000568786 A JP2000568786 A JP 2000568786A JP 2002524581 A JP2002524581 A JP 2002524581A
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チャウラ、チャンダー、プラハシュ
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デー エス エム エヌ.ヴェー.
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Abstract

(57)【要約】 適切に硬化されたときに10Mpaより大きいモジュラスを有する、放射線硬化性の、光ファイバー被覆、インキまたはマトリックス組成物であり、それは向上した色安定性を有しており、少なくとも一つの放射線硬化性のオリゴマーまたはモノマーを含有する組成物から処方される。放射線硬化性組成物の中のウレタンおよびエーテル結合の濃度は前記放射線硬化性組成物から形成された硬化された光ファイバー被覆が150℃に96時間次いで180℃に144時間曝露された後で約40以下のΔEを示すようなものである。この組成物は低いフィルム対フィルム摩擦係数を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、光ファイバー上の外部一次被覆、着色二次被覆、インク被覆、結束
材料、リボンマトリックス材料、および着色マトリックス材料のようにモジュラ
スが10Mpaより大きい被覆をつくるのに適合した、放射線硬化性の光ファイ
バー被覆組成物に関する。この組成物はアクリル化アクリルオリゴマーを含有す
る。本発明は被覆された光ファイバーにも関する。
【0002】 (背景技術) 放射線硬化性組成物は光ファイバー工業にとって重要である。光ファイバーを
製造するのに使用される物質は典型的に環境ストレスおよび取り扱いによるスト
レスに対して典型的に敏感であり、また例えばガラスによって製造されることが
できる。鋭敏な光ファイバーのための保護被覆を与えるために、放射線硬化性の
組成物が処方されてきた。このような組成物には特に、内部一次被覆、外部一次
被覆、着色外部一次被覆、単一被覆、マトリックス材料、着色マトリックス材料
、結束材料、インク、接着剤、およびアップジャケッティング(upjacke
tting)被覆がある。光ファイバーケーブルの製造者は、光ファイバーが一
層広範な環境で機能することを可能にするために、これらの被覆組成物に対して
一層良好な性能をますます要求する。加えて、より少ない費用で高性能を与える
組成物が要求される。
【0003】 光ファイバーアセンブリーは、光ファイバーを個別的に取り扱う必要を無くす
ることにより光ファイバーの製造、設置および保守を簡単化するモジュール設計
を供与する。光ファイバーアセンブリーの例には、リボンアセンブリーおよびケ
ーブルがある。典型的な光ファイバーアセンブリーは、マトリックス材料中に一
緒に結合されている被覆された複数の光ファイバーからできている。多チャンネ
ル伝送の目的のために、被覆された複数の光ファイバーが入っているこのような
光ファイバーアセンブリーが使用されてきた。マトリックス材料は光ファイバー
を閉封することができる、あるいはマトリックス材料は光ファイバーを互いに端
部接合することができる。
【0004】 光ファイバーアセンブリー中で使用するための被覆された光ファイバーは通常
、被覆された個々の光ファイバーを同定するのを容易にするために、インク被覆
と称される着色層でさらに被覆されるか、あるいは別に着色剤が外部一次被覆に
添加される。従って、被覆された光ファイバーを互いに結合するマトリックス材
料は、インク被覆が存在するならばこれに接触し、あるいは着色外部一次被覆と
接触する。
【0005】 アセンブリーの単一な光ファイバーが別な1つの光ファイバーと、あるいはコ
ネクターと溶融結合(fusion connected;融着)されるべき場
合、各の光ファイバーを分離するようにマトリックス層の端部が除去されること
ができる。
【0006】 被覆された光ファイバー上の一次被覆、そして存在するならインク被覆は、マ
トリックス材料と一緒に同時に除去されて、光ファイバーの表面に裸の部分がつ
くられる(以下、『リボン除去』と称する)。リボン除去に際しては、残留物が
実質的にない清浄な裸の光ファイバーを与えるように、マトリックス材料、一次
被覆、およびインク被覆が結合した一体物として除去されるのが好ましい。
【0007】 被覆された光ファイバーの製造およびこれの有用な特性は、例えば米国特許第
5,104,433号中に論じられている。単一方式または複数方式のファイバ
ーが製造されることができる。ステップインデックス(step index)
ファイバー、またはグレーデッドインデックス(graded index)フ
ァイバーが製造されることができる。被覆されたファイバーの場合、吸収、散乱
、マクロベンディング(macrobending)およびミクロベンディング
(microbending)に由来する損失を最小にすべきである。ミクロベ
ンディング損失を避けるのが特に重要である。光ファイバーは典型的に直径が約
125ミクロンであり、またこれに約30ミクロンの被覆層が施される。
【0008】 光ファイバーリボンは、例えばJacksonらの米国特許第4,900,1
26号、Packerらの第5,373,578号、そしてBonicelらの
第5,379,363号中に記載されている。リボン除去は例えば、『Test
ing of 4− and 8−Fiber Ribbon Strippa
bility』、G.A.Mills、Int.Wire and Cable
Symp.Proc.、1992年、472〜474ページ;『The Ef
fect of Fiber Ribbon Component Mater
ials on Mechanical and Environmental
Performance』、K.W.Jacksonら、Int.Wire
and Cable Symp.Proc.、1993年、28〜34ページ中
で論じられている。
【0009】 リボン状一体化(ribbon packaging)に加えて、ファイバー
の設計には、タイトバッファー(tight buffer)、ルースチューブ
(loose tube)、充填されたルースチューブ、およびミニバンドル(
mini−bundle)が含まれる。ケーブルは慣用のバッファー化(buf
fering)、撚りかけ、および包被形成の工程により一体化されることがで
きる。光ファイバーの製造は、例えば文献、『Fiber Optics』En
cyclopedia of Chemical Technology、10
巻、第4版、514〜538ページ、(John Wiley & Sons、
1993年)中に開示されている。
【0010】 他の一次被覆およびマトリックス材料は通常、放射線硬化性の系から作られる
。インク被覆は通常、放射線硬化性の系内に分散された顔料から作られる。UV
硬化性の系は、組成物を施すのを容易にするように硬化前は液体であり、次いで
、UV放射線に露光された後は固体であるUV硬化性のオリゴマーまたはモノマ
ーを含有する。
【0011】 現代の高速光ファイバー引抜き(ドローイング)タワー(drawing t
ower)およびリボン形成タワーは極めて高速で操作される。従って、内部一
次被覆、外部一次被覆およびインク被覆を作るための放射線硬化性の組成物は被
覆およびマトリックス材料の完全な硬化を確保するように極めて迅速な硬化速度
をもたねばならない。加えて、この組成物は光ファイバーの表面に移行しそして
腐食を惹起することができる成分を含有すべきでない。このような添加剤は『逃
散性(fugitive)』である、つまり硬化された被覆から自由に移行する
。逃散性の添加剤は、例えば、移行しそして光ファイバーを侵すか、あるいは非
相溶性であり光学透明性の低下を惹起するであろうから、一般に好ましくない。
組成物は保護被覆またはマトリック材料の不安定性を惹起する可能性のある成分
を含有すべきでない。光ファイバーのためのインク被覆は数10年にわたって色
彩堅牢性を有すべきである。被覆およびマトリックス材料は信号伝達の減衰を惹
起すべきでなくまたケーブル化ゲルおよび化学品に対して不透過性でなければな
らない。
【0012】 光ファイバー上の各々の被覆およびマトリックス材料は、被覆またはマトリッ
クス材料の変色あるいはこれらの一体性の低減さえも生じる可能性のある、熱ま
たは光によって惹起される劣化への抵抗力を有すべきである。被覆の一体性が失
われると、光ファイバーは環境から十分に保護されなくなり、信号の減衰が生じ
る。被覆層の1つが変色すると、接続の際に個々の光ファイバーの同定の誤りが
起こるであろう。従って、光ファイバー上に被覆として施される、特に外部一次
被覆、着色二次被覆、インク被覆、結束材料、リボンマトリックス材料、そして
熱または光によって惹起される劣化に対してかなりの抵抗力を示す着色マトリッ
クス材料として施されるのに好適な放射線硬化性の被覆組成物に対する要求があ
る。
【0013】 今日の光ファイバー被覆およびマトリックス材料では、アクリレート官能性モ
ノマーおよびアクリレート官能性オリゴマーが利用される。オリゴマーの主鎖は
通常、ウレタン結合を介して互いに結合されている1つ以上のポリエーテル、ポ
リカーボネート、ポリエステルまたは炭化水素ポリオールであって、ウレタン結
合を介してアクリレート官能基が結合しているものから誘導される。従って、使
用されるオリゴマーは一般にアクリル化ポリウレタンである。光ファイバー被覆
およびマトリックス材料は、熱にさらされると、劣化する可能性があり、被覆ま
たはマトリックス材料の好ましくない黄色化および一体性の低減さえ惹起される
。従って、熱的劣化に対して示す抵抗力が増大した放射線硬化性の組成物に対す
る要求もまたある。
【0014】 ウレタンアクリレートオリゴマーは工業的に最も広く使用される。外部一次被
覆、着色外部一次被覆およびマトリックス材料にとって重要な添加剤には、硬化
された物質の摩擦係数を低下するように機能する滑動添加剤がある。被覆された
光ファイバーまたは光ファイバーリボンを処理しあるいは取り扱うには、小さい
摩擦係数が重要である。
【0015】 ウレタンアクリレートを含む典型的な組成物は硬化されると、比較的大きな摩
擦係数を有する。従って、逃散性添加剤の使用に随伴する問題にもかかわらず、
必要な性能を得るために多くの場合に滑動添加剤(slip additive
s)が一般に必要である。このことから、滑動添加剤を使用することなく、また
特に、逃散性の滑動添加剤を使用することなく、硬化されたウレタンアクリレー
ト組成物の摩擦係数を低下させる必要がある。
【0016】 上記のことから、光ファイバー技術では、印刷インクおよびペイントのような
一層慣用的な応用では求められない独特な多くの要求がなされる。
【0017】 一般には光ファイバー材料そして特に光ファイバー被覆のための放射線硬化性
の組成物の処方および応用は、例えば、米国特許第4,472,019号、第4
,572,610号、第4,716,209号、第5,093,386号、第5
,384,342号、第5,456,984号、第5,596,669号、そし
て同時係属中の米国特許出願08/701,428号中に見いだすことができる
。これらの特許はウレタンアクリレートオリゴマーが光ファイバー工業において
周知になっていることを例証している。
【0018】 (発明の概要) 本発明の目的は、光ファイバー上の外部一次被覆、着色二次被覆、インク被覆
、結束材料、リボンマトリックス材料、および着色マトリックス材料として使用
するのに好適な放射線硬化性の組成物であって、適切に硬化されるときに熱的劣
化に対して示す抵抗力が増加しており、黄色化性でなくそして/あるいは小さい
摩擦係数を有するものを提供することである。
【0019】 本発明は適切に硬化されるときに10Mpaより大きいモジュラスを有する放
射線硬化性の新規な光ファイバー被覆組成物を提供する。放射線硬化性の光ファ
イバー被覆組成物は、アクリレートエステル、メタクリレートエステル又はこれ
らの混合物を含む重合されたモノマーを含有するアクリル主鎖と、この主鎖に結
合した少なくとも1つの放射線硬化性の官能基とを含む、少なくとも1つの放射
線硬化性のオリゴマーであって、約500〜約200,000の数平均分子量を
有するものを含有する組成物から処方される。この場合、この組成物中のウレタ
ン濃度は組成物の全重量に基づき5重量%より少ない。
【0020】 本発明は、適切に硬化されるときに10Mpaより大きいモジュラスを有する
、光ファイバーを覆う層のための放射線硬化性の新規な組成物であって、放射線
硬化性の少なくとも1つのオリゴマーまたはモノマーを含む組成物から処方され
るものも提供し、この場合、放射線硬化性組成物中のウレタン結合およびエーテ
ル結合の濃度は、放射線硬化性組成物から生成される光ファイバーの硬化された
被覆が、150℃に96時間、次いで180℃に144時間さらされた後に、約
40以下のΔEを示すような濃度である。
【0021】 (好ましい態様に関する詳細な説明) 放射線硬化性の光ファイバー被覆組成物および放射線硬化性のマトリックス組
成物は現在技術上周知である。このような放射線硬化性組成物は通常、放射線硬
化性のオリゴマーおよびモノマーを少なくとも1つ含有し、また反応性希釈剤、
光開始剤、および添加剤も含有する。以下において、『放射線硬化性の組成物』
という用語は、別記しない限り、光ファイバー上の外部一次被覆、着色外部一次
(二次)被覆、インク被覆、結束材料、リボンマトリックス材料、および着色マ
トリックス材料のような、放射線硬化性の光ファイバー被覆組成物をさすと理解
される。
【0022】 本発明の場合、『予備混合成分』とは、他の成分と混合される前の成分を意味
する。放射線硬化性の組成物をその成分から処方するとき、混合の後、成分のい
くらかの相互作用または反応がありうる。一般に本発明は、予備混合成分が混合
される順序によって制約されない。例えば、多くの場合、モノマー希釈剤はオリ
ゴマーの製造に際して溶媒として存在し、またオリゴマーの製造の後、組成物中
にさらに含められるであろう。また、オリゴマーはそれとモノマー希釈剤との混
合物として購入されることもできる。
【0023】 『(メタ)アクリレート』とは、アクリレート、メタクリレート、またはこれ
らの混合物をさす。『(メタ)アクリル』という用語は、アクリル、メタクリル
、またはこれらの混合物をさす。『ウレタンを含まない』とは、組成物中にウレ
タン結合が存在しないことを意味する。
【0024】 『適切に硬化された』とは、達成可能な最大モジュラスの少なくとも90%を
与えるのに十分なエネルギーによって組成物が硬化されることを意味する。
【0025】 放射線硬化性の組成物中に存在するウレタン結合およびエーテル結合の濃度が
減少するにつれ、硬化された光ファイバー被覆またはマトリックス材料の熱的劣
化に対する抵抗力が実質的に低下することが、広範な実験によって見いだされて
いる『ウレタン濃度』および『エーテル濃度』という用語は、放射線硬化性の組
成物の全重量に対する、放射線硬化性の組成物中に存在するすべてのウレタン結
合(NCOO)またはエーテル結合の重量%を表す。この発見に基づき、ウレタ
ン濃度および/またはエーテル濃度は、熱的劣化に対する所望の抵抗力を有する
光ファイバー被覆またはマトリックス材料を与えるようなより低い水準に調整さ
れるべきである。特に、はウレタン濃度および/またはエーテル濃度は、150
℃に96時間さらされるときに、3以下、望ましくは約2以下そして最も望まし
くは約1以下のΔEを有する硬化された光ファイバー被覆またはマトリックス材
料を提供するように調整されることができる。ウレタン濃度および/またはエー
テル濃度は、150℃に96時間、次いで180℃に144時間さらされるとき
に、約40以下、望ましくは約30以下、一層望ましくは約20以下そして最も
望ましくは約10以下のΔEを有する硬化された光ファイバー被覆またはマトリ
ックス材料を提供するように調整されることができる。
【0026】 好適なウレタン濃度は、放射線硬化性の被覆組成物の全重量に基づき約5重量
%より少なく、望ましくは約3重量%以下、一層望ましくは約1重量%以下、そ
して最も望ましくは実質的に0%であることが見いだされている。好適なエーテ
ル濃度は、放射線硬化性の被覆組成物の全重量に基づき約15重量%以下、望ま
しくは約10重量%以下、そして最も望ましくは約6重量%以下であることが見
いだされている。ウレタン濃度は放射線硬化性の組成物中のウレタン結合の量を
基準とし、またエーテル濃度はエーテル結合の量を基準とする。
【0027】 本発明に従う改良された放射線硬化性の組成物は、放射線硬化性のモノマーお
よびオリゴマーを含む放射線硬化性の既知の組成物を基礎とすることができる。
放射線硬化性の既知の組成物は、例えば、放射線硬化性の既知の組成物中で用い
られる放射線硬化性のポリウレタンおよび/またはポリエーテルの1つ以上のオ
リゴマーおよび1つ以上のモノマーを、ウレタン結合および/またはエーテル結
合の保有量が減少している放射線硬化性の1つ以上のオリゴマーおよび1つ以上
のモノマーで置き換えることによるなどして、ウレタンおよび/またはエーテル
の濃度を減少することによってのみ、本発明に従う放射線硬化性の改良された組
成物になることができる。本発明に従って再処方されることができる放射線硬化
性の好適な例には、米国特許第4,624,994号、第4,682,851号
、第4,782,129号、第4,794,133号、第4,806,574号
、第4,849,462号、第5,219,896号、および第5,336,5
63号中に様々に開示されているものがある。
【0028】 本発明の第1の態様では、組成物はウレタンを含まず、滑動添加剤なしで硬化
した後の摩擦係数が低い。滑動添加剤を含まず、摩擦係数がやはり低い本発明の
第2の態様では、組成物はいくつかのウレタン結合を含み、そして望ましくは、
オリゴマー中のいくつかのウレタン結合を含む。本発明の第3の態様では、組成
物はウレタンを含まずまた改良された熱安定性および非黄色化特性を有する。
【0029】 本発明の組成物は、(A)オリゴマー系、(B)モノマーまたは反応性希釈剤
系、(C)場合によっては光開始剤系および(D)添加剤から処方されることが
できる。
【0030】 (A)放射線硬化性のオリゴマー 本発明で使用するのに好適な放射線硬化性のオリゴマーは放射線硬化性の官能
基を1つ以上含む。放射線硬化性の官能基は、化学放射線に暴露されるときに重
合可能な任意の官能基であってよい。通常、放射線硬化性の官能性はエチレン系
不飽和であり、これはラジカル重合または陽イオン重合によって重合されること
ができる。好適なエチレン系不飽和の特定的な例は、アクリレート、メタクリレ
ート、スチレン、ビニル、ビニルエーテル、ビニルエステル、N−置換アクリル
アミド、N−ビニルアミド、マレエートエステル、およびフマレートエステルを
含む基である。エチレン系不飽和は、少なくとも1つのアクリレート、メタクリ
レート、またはN−ビニル官能性を含む基によって与えられるのが好ましい。
【0031】 オリゴマー中に放射線硬化性の官能基の少なくとも約80モル%、一層望まし
くは少なくとも約90モル%、そして最も望ましくは実質的にすべてがアクリレ
ート、メタクリレートまたはN−ビニル官能性であるのが好ましい。
【0032】 放射線硬化性のオリゴマーには、放射線硬化性の1つ以上の官能基が結合され
ているアクリル主鎖を含む。他の主鎖が存在してもよい。好適な他の主鎖の例に
は、ポリオレフィン、ポリエステル、ポリアミド、およびポリカーボネートがあ
る。
【0033】 アクリル主鎖そして場合による他の主鎖の大きさは、所望の分子量を与えるよ
うに選定されることができる。オリゴマーの数平均分子量は通常約500〜約2
00,000g/モル、望ましくは約700〜100,000g/モル、そして
一層望ましくは約1,000〜約5,000g/モルである。数平均分子量はゲ
ル浸透クロマトグラフィーによって決定されることができる。オリゴマーの平均
官能度(放射線硬化性の官能基の数)は通常少なくとも約1.0、望ましくは少
なくとも約1.8であり、そして一般に約20より小さく、望ましくは約15よ
り少ない。
【0034】 本発明はオリゴマーがいかにしてつくられるかによっては制約されない。オリ
ゴマーの合成経路には、例えば、ヒドロキシル官能性アクリルオリゴマーの(メ
タ)アクリル酸によるエステル化、エポキシ官能性アクリルオリゴマーの(メタ
)アクリル酸との反応、あるいは酸官能性アクリルオリゴマーのエポキシ官能性
アクリレートモノマーとの反応が関与してよい。
【0035】 放射線硬化性のオリゴマーは、エポキシ基を含むポリマーをアクリル酸または
メタクリル酸の少なくとも1つと反応させることにより生成されるのが好ましい
【0036】 放射線硬化性のオリゴマーは、放射線硬化性の官能基とポリマーとの間にエス
テル結合を形成するように、ヒドロキシル基を含むポリマーを、カルボン酸と放
射線硬化性の官能基とを含む化合物と反応させるか、あるいはカルボン酸を含む
ポリマーを、放射線硬化性の官能基とヒドロキシル基とを含む化合物と反応させ
ることにより生成されることもできる。反応後のポリマーの残り(residu
e)は炭素を含む主鎖である。エステル結合を形成するためのカルボン酸官能基
とヒドロキシル基またはエポキシ基との反応は技術上周知である。従って、当業
者なら、本記載に示す開示に基づき本発明に従って所望のオリゴマーを製造する
ことができるであろう。エポキシ−酸反応によってオリゴマーを製造する方法は
、この反応において水が生成されないので好ましい。生成されるならば水は排出
されねばならない。
【0037】 所望ならば、放射線硬化性のオリゴマーは、(1)アミンまたはヒドロキシル
を含むポリマー、(2)放射線硬化性の官能基およびヒドロキシを含む化合物、
そして(3)ポリイソシアネートを反応することにより容易に生成されることも
できる。ウレタン結合または尿素結合を形成するためのイソシアネート官能基の
ヒドロキシ基またはアミン基との一般的な反応は技術上周知である。従って当業
者なら、本記載に示す開示に基づき本発明に従って改良されたオリゴマーを製造
することができるであろう。長期の安定性を改善するためにウレタン基または尿
素基の使用が回避されるのが好ましい。
【0038】 アクリル主鎖を得るためにエチレン系不飽和(ethylenically
unsaturated)モノマーの混合物を使用するのが好ましい。異なるモ
ノマーの混合物を使用することにより、放射線硬化性の組成物から生成される硬
化された被覆の特性は容易に調整することができる。例えば、アクリルポリマー
は柔らかくまた粘着性の被覆を生成する傾向がある一方、メタクリルポリマーは
堅くまた脆い被覆を生成する傾向がある。従って、アクリルモノマーとメタクリ
ルモノマーとの異なる組み合わせを用いることにより、様々な硬度および可撓性
を有する被覆を与えるコポリマーが生成されることができる。このようにして、
放射線硬化性の組成物は、硬度および可撓性について所望の特性を有する外部一
次被覆、着色二次被覆、インク被覆、結束材料、リボンマトリックス材料、およ
び着色マトリックス材料を生成するように調整することは容易である。
【0039】 ビニル付加ポリマーを生成するのに好適なエチレン系不飽和官能基の例は、ア
クリレート、メタクリレート、スチレン、ビニルエーテル、ビニルエステル、N
−置換アクリルアミド、N−ビニルアミド、マレエートエステル、およびフマレ
ートエステルを含む基である。
【0040】 アクリルオリゴマーを製造するのに使用できる(メタ)アクリレートモノマー
はR1がHまたはCH3であるとしたCH2=CR1COORで表現されるエステル
によって表されることができる。アクリルモノマーは例えば、n−アルキルエス
テル、2級のおよび分枝鎖のアルキルエステル、オレフィンアルコール、アミノ
アルキルエステル、エーテルアルコールのエステル、およびシクロアルキルエス
テルを含む様々な種類のエステルであってよい。
【0041】 式(1)でのN−アルキルエステルには、Rがメチル、エチル、プロピル、ブ
チル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル、デシル、ドデシル、
テトラデシル、ヘキサデシルであるものがあり; 式(1)での2級のおよび分枝鎖のアルキルエステルには、Rがイソプロピル
、イソブチル、第2ブチル、2−エチルブチル、2−エチルヘキシルであるもの
があり; 式(1)でのオレフィンアルコールのエステルには、Rがアリル、2−メチル
アリル、フルフリル、2−ブテニルであるものがあり; 式(1)でのアミノアルキルエステルには、Rが2−(ジメチルアミノ)エチ
ル、2−(ジエチルアミノ)エチル、2−(ジブチルアミノ)エチル、および3
−(ジエチルアミノ)プロピルであるものがあり; エーテルアルコールのエステルには、Rが2−メトキシエチル、2−エトキシ
エチル、テトラヒドロフルフリル、2−ブトキシエチルであるものがあり; シクロアルキルエステルには、Rがシクロヘキシル、4−メチルシクロヘキシ
ル、3,3,5−トリメチルシクロヘキシルであるものがある。
【0042】 追加的な(メタ)アクリル酸およびエステルポリマーは、例えば、Encyc
lopedia of Polymer Science & Enginee
ring、1巻、211〜305ページ、(John Wiley & Son
s、1985年)中に記載されている。
【0043】 オリゴマーのTgはメチルメタクリレートの含有率を減少することにより低下
することができる。
【0044】 オリゴマーは弗素および珪素を実質的に含まないのが好ましい。
【0045】 エチレン系不飽和モノマーの例には、メチル(メタ)アクリレート、2−エチ
ルヘキシル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、i−ブチ
ル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ビニルアセテート、ビ
ニルベルサテート、N−イソブトキシメチルアクリルアミド、N−メチロールア
クリルアミド、(メタ)アクリル酸、イタコン酸、およびスチレンがある。アク
リル酸およびメタクリル酸が好ましい。
【0046】 エチレン系不飽和モノマーは、生成されたコポリマー主鎖に放射線硬化性の官
能基を結合するために使用されることができる少なくとも1つの官能基もまた含
む。放射線硬化性の官能基を結合するための好適な官能基の例には、ヒドロキシ
ル、アミノ、およびエポキシがある。当業者ならば、これらの官能基を用いるこ
とにより放射線硬化性の官能基をビニル付加コポリマーに結合することができよ
う。例えば、アミン基を含むエチレン不飽和モノマーが使用されるならば、得ら
れるビニル付加ポリマーはアミン基を含むであろう。放射線硬化性の官能基とイ
ソシアネート基を含む化合物は、放射線硬化性の官能基とビニル付加ポリマーと
の間にウレタン結合を形成するように、アミン基と反応されることができる。
【0047】 別な一例として、ヒドロキシル基を含むエチレン系不飽和モノマーが使用され
るならば、得られるビニル付加ポリマーはヒドロキシル基を含むであろう。放射
線硬化性の官能基とカルボン酸基とを含む化合物は、放射線硬化性の官能基とビ
ニル付加ポリマーとの間にエステル結合を形成するように、ヒドロキシル基と反
応されることができる。しかしながら、排出されねばならない水が生成するので
、この種の反応は好ましくない。
【0048】 別な例として、エポキシド基を含むエチレン系不飽和モノマーが使用される場
合、得られるビニル付加ポリマーエポキシド基を含むであろう。アクリル酸また
はメタクリル酸は、放射線硬化性の官能基、この場合はアクリレートまたはメタ
クリレートの間にエステル基を生成するためのエポキシド基およびビニル付加ポ
リマーと反応されることができる。この種の反応は、放射線硬化性のビニル付加
コポリマーを生成するための好ましい方法である。
【0049】 ヒドロキシ官能性のエチレン不飽和モノマーの好適な例には、ヒドロキシエチ
ル(メタ)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、ヒドロキ
シブチル(メタ)アクリレート、およびヒドロキシを末端とする(メタ)アクリ
レートプレポリマー、例えばUnion Carbideから入手できる『TO
NE(登録商標)』プレポリマーがある。
【0050】 アミン官能性のエチレン不飽和モノマーの好適な例には、例えばトリメチロー
ルプロパン、イソホロンジイソシアネートおよびジ(m)エチルエタノールアミ
ンの付加物、トリメチロールプロパン、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネ
ート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネートおよびジ(m)エチルエタノ
ールアミンの付加物がある。
【0051】 エポキシ官能性エチレン不飽和モノマーの好適な例には、例えば、グリシジル
(メタ)アクリレート、エポキシ−シクロヘキサン、フェニルエポキシエタン、
1,2−エポキシ−4−エポキシエチル−シクロヘキサン、ポリエチレングリコ
ールのジグリシジルエーテル、およびビスフェノール−Aのジグリシジルエーテ
ルなどがある。
【0052】 1つ以上のエチレン系不飽和モノマーの間の共重合反応を強化するために熱的
開始剤を添加することができる。熱的開始剤は周知であり、また当業者ならば、
ここに開示することに基づいて、いかにこれを選定しそして使用するかを知るこ
とは容易である。熱的開始剤の好適な例には、 t−ブチルパーオキシ2−エーテルヘキサノエート、 t−ブチルパーオキシベンゾエート、 t−ブチルパーオキシピバレート、 t−アミルパーオキシ2−エチルヘキサノエート、 t−アミルパーベンゾエート、 t−アミルパーピバレート、および アゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ化合物 がある。
【0053】 市販で入手できるアクリル化されたアクリルオリゴマーの例には、CELRA
D 1700およびNOVACURE 1700(Interez Inc.)
がある。アクリル化されたアクリルオリゴマーの好ましい例には、PRO 97
1;フルオロ変性されアクリル化されたアクリルであるPRO 1494;およ
びラウリル変性されアクリル化されたアクリルであるPRO−1735を含めて
Sartomer Co.から購入することができるものがある。
【0054】 オリゴマーには、ポリエーテル、ポリエステル、ポリカーボネート、炭化水素
、ウレタンアクリレートまたはこれらの混合物の主鎖を含んでよい。ポリエーテ
ルの含有率は約15%以下に限定されるべきである。
【0055】 放射線硬化性のオリゴマー(A)の量は、例えば約5重量%〜約95重量%、
そして望ましくは約10〜約80重量%、そして一層望ましくは約20〜約60
重量%であってよい。1つ以上のオリゴマーを使用することができる。
【0056】 (B)モノマー希釈剤 本発明に従う組成物は少なくとも1つのモノマー希釈剤を含むモノマー希釈剤
系または反応性希釈剤系も含む。反応性希釈剤は、被覆組成物の粘度を調整する
ために、反応性希釈剤が使用されることができる。低粘度希釈剤モノマーの粘度
は通常、25℃で約5〜約500mPa・秒である。光ファイバー被覆組成物に
ついての好適な粘度の例は25℃で約500〜約50,000mPa・秒の範囲
にある。光ファイバードローイングタワーにかけるのに好適である光ファイバー
被覆組成物にとって好適な粘度の例は25℃で約1,000〜約25,000m
Pa・秒、望ましくは約2,500〜約11,000mPa・秒の範囲にある。
反応性希釈剤は、化学放射線に暴露されるときに重合することができる少なくと
も1つの官能基を有する低粘度モノマーであってよい。この官能基は放射線硬化
性のモノマーまたはオリゴマー中で使用されるのと同じ種類のものであってよい
。反応性希釈剤中に存在する官能基は放射線硬化性のモノマーまたはオリゴマー
上に存在する放射線硬化性の官能基と共重合することができるのが好ましい。
【0057】 エチレン系不飽和が好ましい。特に、アクリレート不飽和が好ましい。
【0058】 反応性希釈剤の好適な量は約1〜約80重量%、そして一層望ましくは約2〜
約60重量%、また最も望ましくは約3〜約50重量%であることが分かってい
る。
【0059】 例えば、反応性希釈剤は、アクリレート官能性またはビニルエーテル官能性を
有しまたC4〜C20アルキル部分またはポリエーテル部分をもつモノマーまたは
モノマー混合物であってよい。このような反応性希釈剤の特定的な例には、ヘキ
シル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、イソボ
ルニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)
アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、2−(2−エトキシエトキシ
)エチル(メタ)アクリレート、ラウリルビニルエーテル、2−エチルヘキシル
ビニルエーテル、N−ビニルホルムアミド、イソデシル(メタ)アクリレート、
イソオクチル(メタ)アクリレート、N−ビニルピロリドン、N−ビニルカプロ
ラクタム、N−イソブトキシメチルアクリルアミドなどがある。
【0060】 使用されることができる別な種類の反応性希釈剤は芳香族基を有する化合物で
ある。芳香族基を有する反応性希釈剤の特定的な例には、フェノキシエチル(メ
タ)アクリレート;エチレングリコールフェニルエーテル(メタ)アクリレート
;ポリエチレングリコールフェニルエーテル(メタ)アクリレート;ポリプロピ
レングリコールフェニルエーテル(メタ)アクリレート;およびポリエチレング
リコールノニルフェニルエーテル(メタ)アクリレートのような上記のモノマー
のアルキル置換フェニル誘導体がある。
【0061】 反応性希釈剤は重合可能な官能基を2つ以上有する希釈剤からなってもよい。
このようなモノマーの特定的な例には、ビスフェノールAジアクリレート、ジシ
クロヘキサンジメタノールジアクリレート、C2〜C18炭化水素−ジオールジ(
メタ)アクリレート、C4〜C18炭化水素ジビニルエーテル、C3〜C18炭化水素
トリオールトリ(メタ)アクリレート、およびこれらのポリエーテル類縁体など
、例えば、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、トリメチロール
プロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサンジオールジビニルエーテル、トリ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ
)アクリレート、アルコキシル化ビスフェノール−Aジ(メタ)アクリレート、
およびトリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレートがある。
【0062】 (C)場合による光開始剤 本組成物は少なくとも1つの光開始剤を場合によってはさらに含有してよい。
光開始剤は急速なUV硬化の場合には必要であるが、電子ビーム硬化の場合には
省かれてよい。慣用の光開始剤が使用されることができる。例には、ベンゾフェ
ノン、アセトフェノン、誘導体、例えば、アルファ−ヒドロキシアルキルフェニ
ルケトン、ベンゾインアルキルエーテルおよびベンジルケタール、モノアシルホ
スフィンオキサイド、およびビスアシルホスフィンオキサイドがある。 光開始剤の混合物は、特性の好適なバランスをしばしば与える。 好ましい光開始剤には、IRGACURE 184(Ciba Geigyか
ら入手できる)およびLUCIRIN TPO(BASFから市販で入手できる
)およびこれらの混合物がある。
【0063】 光開始剤系の量には特別な制限はないが、迅速な硬化速度、容易な処理性、妥
当な費用、良好な表面および完全な硬化を与え、また老化の際に黄色化しないよ
うにするのに有効であろう。典型的な量は例えば、約0.3〜約30重量%、ま
た望ましくは約1〜約5重量%であってよい。
【0064】 本発明の被覆組成物は、慣用の光開始剤の助けなしでUV硬化が適切に行われ
ることができる、アクリレート官能性樹脂およびおよび脂肪族マレイミドのよう
な光開始剤を含まない系からなってよい。放射線硬化性のこのような組成物は、
電子供与基に結合した1つ以上の反応性の不飽和化学種であって、場合によって
は、電子供与基に結合したアリル基含有化合物と組み合わされたものを含んでよ
い。不飽和化学種には、アクリレート、メタクリレート、フマレート、マレエー
ト、イタコネート、シトラコネート、メサコネートおよびこれらの誘導体、例え
ば、フマルアミド、フマルアミドエステルおよびマレアミドエステルからなる群
に属するものがある。他のエステル、ウレタン、尿素、チオウレタンおよび無水
物もまた好適であろう。反応性の化学種はビニルエーテル、ビニルエステル、ビ
ニルアミド、ビニルアミン、ビニルチオエーテル、アリルアミンまたはアリルア
ミドであってもよい。アクリレートを伴うビニルエーテルマレイミドおよびアク
リレートを伴うマレイミドが好ましい。ラジカル硬化が可能な系を生成するため
に、アクリレートはシクロヘキシルマレイミドと組み合わされるのが好ましい。
Conference Proceedings,Radtech Europ
e、(1997年6月)。
【0065】 (D)添加剤 本発明の1態様の主な利点は、活動添加剤を殆どまたは全く不要にできること
である。活動添加剤が存在するなら、それは約0.5重量%より少ない、そして
一層望ましくは約0.25重量%より少ない、そしてさらに望ましくは約0.1
重量%より少ない量で用いられるのが好ましい。
【0066】 他の添加剤には、UV吸収剤、粒状物、染料および顔料を含む着色剤、分散助
剤、酸化防止剤、有機官能性シラン化合物、障害アミン光安定剤を含む光安定剤
、光重合協同剤、触媒などがある。当業者ならば、ここに記載の開示に基づき不
適当な実験を行うことなく、容易にこのような組成物をつくりそして用いること
ができるであろう。
【0067】 本発明の1態様では、黄色化を惹起することが知られている添加剤が実質的に
含まれないことが望ましい。このような添加剤の例にはアミンがある。
【0068】 本発明の組成物は、これによって与えられる利点に悪影響を及ぼさない程度ま
で、ウレタンを伴うアクリレートアクリルを含んでよい。組成物の全体は、任意
のアクリレートアクリル中に存在するウレタン結合を含めてウレタン結合を5重
量%より少なく含むのが好ましいであろう。
【0069】 本発明の処方物は、外部一次被覆、着色一次被覆、インク、マトリックス材料
、着色マトリックス材料、結束材料、接着剤、およびアップジャケッティング被
覆、そして他の光ファイバー材料に適合されることができる。他の一次被覆、特
に着色外部一次被覆、マトリックス材料および着色マトリックス材料は、本発明
の特に好ましい態様である。
【0070】 放射線硬化性の好適な組成物は、以下の予備混合成分を含有する: 約10〜約90重量%の、アクリル主鎖と放射線硬化性の少なくとも1つの基
とを含む、ウレタンを含まず放射線硬化性のオリゴマー; 約5〜約90重量%の1つ以上のモノマー希釈剤;および 場合によっては、有効量の少なくとも1つの光重合開始剤。
【0071】 本発明の別な態様は、以下のものを含有する放射線硬化性の好適な組成物であ
る: 約5〜約90重量%の放射線硬化性の少なくとも1つのオリゴマーまたはモノ
マー; 約0.01〜約30重量%の少なくとも1つの光開始剤; および 場合により、約1〜約70重量%の少なくとも1つの低粘度の反応性希釈剤。
ここで、ウレタン濃度は、放射線硬化性の組成物の全重量に基づき約1重量%よ
り少なく、またエーテル濃度は約1重量%より少ない。
【0072】 放射線硬化性の好ましい光ファイバー被覆組成物は以下を含有する: 約10〜約80重量%の、少なくとも1つのアクリレート基またはメタクリレ
ート基が結合しているアクリル主鎖を含み、また約1,000〜約200,00
0の数平均分子量を有する放射線硬化性の少なくとも1つのオリゴマー; 約0.01〜約30重量%の少なくとも1つの光開始剤; そして 場合により、約1〜約70重量%の少なくとも1つの低粘度の反応性希釈剤。
ここで、ウレタン濃度は、放射線硬化性の組成物の全重量に基づき約1重量%よ
り少なく、またエーテル濃度は約1重量%より少ない。
【0073】 放射線硬化性の好ましいインク被覆組成物は以下を含有する: 約10〜約80重量%の、少なくとも1つのアクリレート基またはメタクリレ
ート基が結合しているアクリル主鎖を含み、また約1,000〜約200,00
0の数平均分子量を有する放射線硬化性の少なくとも1つのオリゴマー; 約0.01〜約20重量%の少なくとも1つの光開始剤; 約1〜約30重量%の少なくとも1つのピグメント; そして 場合により、約1〜約70重量%の少なくとも1つの低粘度の反応性希釈剤。
ここで、ウレタン濃度は、放射線硬化性の組成物の全重量に基づき約1重量%よ
り少なく、またエーテル濃度は約1重量%より少ない。
【0074】 放射線硬化性の好ましいマトリックス形成組成物は以下を含有する: 約10〜約80重量%の、少なくとも1つのアクリレート基またはメタクリレ
ート基が結合しているアクリル主鎖を含み、また約1,000〜約200,00
0の数平均分子量を有する放射線硬化性の少なくとも1つのオリゴマー; 約0.01〜約20重量%の少なくとも1つの光開始剤; そして 場合により、約1〜約70重量%の少なくとも1つの低粘度の反応性希釈剤。
ここで、ウレタン濃度は、放射線硬化性の組成物の全重量に基づき約1重量%よ
り少なく、またエーテル濃度は約1重量%より少ない。
【0075】 本組成物は約10〜約60重量%、一層望ましくは約10〜約50重量%の1
つ以上の低粘度の希釈剤を含有するのが好ましい。
【0076】 放射線硬化性の1つ以上のオリゴマーは、約10〜約60重量%、一層望まし
くは約20〜約50重量%の量で存在するのが好ましい。
【0077】 放射線硬化性の組成物は、光ファイバー上に被覆を形成するために使用するこ
とができる。光ファイバー上に形成される改良された被覆は、熱的劣化に対して
増大した抵抗力を示す。被覆された光ファイバーは遠距離通信システムおよびケ
ーブルテレビシステムで有用である。
【0078】 被覆された光ファイバーを製造する際、放射線硬化性の液状の組成物は、光フ
ァイバーに施され、引き続いて硬化されることができる。硬化は、紫外線または
可視放射線のような化学放射線を使用することにより典型的に実施される。しか
しながら、他の方法が利用できる。例えば、触媒が不要である場合、被覆は電子
ビーム照射によって硬化されることができる。1つより多くの本発明の被覆が施
されてよい。光ファイバーが関与する多くの応用で、光ファイバーおよび、内部
一次被覆を含めて下にある被覆を保護するのに十分に強くまた堅い最外部の層(
外部一次被覆)を有するのが好ましい。下にある内部一次被覆は一般に、最外部
の被覆と比べて一層柔らかい。
【0079】 本発明の外部一次被覆は、内部一次被覆および光ファイバーを保護するのに好
適なモジュラスおよびガラス転移温度を有する。例えば、外部一次被覆は10M
paより大きい、望ましくは50〜約2000Mpaそして一層望ましくは約5
00〜約1500のモジュラスおよび/または約40℃以上、約50〜140℃
のガラス転移温度を有する。
【0080】 外部1次被覆、着色外部一次被覆およびインク被覆を含む被覆された光ファイ
バーにおいて本発明の被覆組成物で得ることができる特性が有用であるので、特
に、外部一次被覆が着色されている場合に、外部一次被覆が、またはインク被覆
が、あるいはこれらの任意の組み合わせが、本発明に従う硬化された組成物であ
るのは本発明の一部である。
【0081】 リボンアセンブリーは当分野では今や周知であり、そして当業者はここに提供
された開示を使用して所望の応用のために被覆光ファイバーを含有する新規リボ
ンアセンブリーを製造することが容易にできるであろう。本発明による改良され
たマトリックス材料または着色されたマトリックス材料を含有するアセンブリー
は向上した耐熱崩壊性を示す。リボンアセンブリーは好ましくは、本発明による
少なくとも一つの改良された被覆を有する少なくとも一つの被覆光ファイバーを
含有している。本発明に従って製造された新規リボンアセンブリーは電気通信シ
ステムに使用するのに適している。かかる電気通信システムは代表的には、光フ
ァイバー含有リボンアセンブリー、トランスミッター、レシーバー、およびスイ
ッチを包含する。被覆光ファイバーを含有するリボンアセンブリーは電気通信シ
ステムの基本接続ユニットである。リボンアセンブリーは都市間のような長距離
接続用には地下または水中に埋設できる。リボンアセンブリーは住居に直接接続
するようにも使用できる。
【0082】 本発明に従って製造された新規なリボンアセンブリーはケーブルテレビジョン
システムに使用するのにも適している。かかるケーブルテレビジョンシステムは
代表的には、光ファイバー含有リボンアセンブリー、トランスミッター、レシー
バー、およびスイッチを包含する。被覆光ファイバーを含有するリボンアセンブ
リーはかかるケーブルテレビジョンシステムの基本接続ユニットである。リボン
アセンブリーは都市間のような長距離接続用には地下または水中に埋設できる。
リボンアセンブリーは住居に直接接続するようにも使用できる。
【0083】 これら組成物の硬化速度は好ましくは約1.0 J/cm2未満であり、そし
て好ましくは約0.8 J/cm2未満であり、そこでは硬化速度は最大モジュ
ラスの95%が達成される照射量である。
【0084】 組成物は好ましくは硬化の前および後に良好な透明度(明澄度)を有するであ
ろう。透明度は光学顕微鏡を使用して検査できる。
【0085】 本組成物の放射線硬化後の特に重要な性質は摩擦係数(COF)である。特に
重要である2つのタイプの摩擦係数はフィルム対ステンレススチールCOFとフ
ィルム対フィルムCOFである。フィルム対ステンレススチール摩擦係数は好ま
しくは1.0未満であり、より好ましくは、0.8未満である。フィルム対フィ
ルムCOFは好ましくは1.0未満、より好ましくは0.8未満である。
【0086】 好ましい態様では、組成物は低い摩擦係数を有する外部一次被覆であるように
処方される。外部一次被覆は好ましくは、下記基準の少なくともいくつかを満足
するであろう: 粘度 於25℃(mPa・s) 3,000〜 10,000 弾性モジュラス: E´=1000MPa(℃) >35℃ E´= 100MPa(℃) >48℃ 割線モジュラス(secant modulus) 於23℃(MPa) 400〜1000 伸び(%) >10 硬化速度 於95%モジュラス(J/cm2) <0.3 125℃/30日 色変化(ΔE) <20 蛍光/30日 色変化(ΔE) <20 酸化開始温度(℃) >225 TGA重量損失、40分 於200℃(%) <6 アセトン抽出分(%) <4
【0087】 組成物を硬化させるためには、放射線硬化および光ファイバーの分野における
通常の方法が電子ビーム硬化及びUV硬化を含めて使用できる。熱硬化はそれほ
ど好ましくはないが、若干の熱硬化はホットUVランプのもとで及び重合の熱を
もって起こる可能性はあるかもしれない。UV硬化が好ましい。電子ビーム硬化
は光開始剤を省いてもよいという利益を与える。
【0088】 一般に、放射線露出は組成物に最大達成可能な割線モジュラスの約80%、よ
り好ましくは約90%を組成物に達成させるべきである。 最も好ましくは、速い硬化速度が望まれる場合には、放射線硬化性基はアクリ
レートである。
【0089】 本発明は下記の非限定的な実施例を使用して更に例証される。
【0090】 実施例1〜5および比較例A 本発明に従う5つの放射線硬化性組成物は表1に示された成分を合わせること
によって生成された。比較用に、ウレタンオリゴマーを基本とした放射線硬化性
の被覆組成物も生成された。放射線硬化性組成物の75ミクロン厚さのドローダ
ウン(drawdown)形成され、そしてUV光への露出によって適切に硬化
されてフィルムを形成した。
【0091】
【0092】 表1に従って製造されたフィルムの性質を測定した、その試験結果を表2に示
す。
【0093】
【0094】 オリゴマーおよびモノマーは次の成分を反応させることによって製造された: H=ヒドロキシエチルアクリレート;T=トルエンジイソシアネート;および PTGL1000=分子量1000のポリメチルテトラヒドロフルフリル/ポリ
−テトラヒドロフルフリル共重合体ジオール(ミツイ、NY、から入手可能)
【0095】 表2に示された結果は次のことを証明している:本発明は光ファイバーに適用
するのに適しそして適切に硬化されたとき向上した耐熱崩壊性を示す放射線硬化
性組成物を提供することが可能である。特に、本発明の実施例は比較例に比べて
顕著に低下したΔEを示したが、それは実施例が実質的により耐熱崩壊性である
ことを証明している。より大きなΔE値および関連させられた色変化の度合は、
熱崩壊にマイナスの影響を強く与える。
【0096】 試験結果はまた、驚くべきことに(フィルム対フィルム)摩擦係数が(フィル
ム対スチール)摩擦係数より小さいということを証明している。通常、(フィル
ム対スチール)摩擦係数は(フィルム対フィルム)摩擦係数より大きい。本発明
の被覆組成物は光ファイバー上に、良好なブレークアウト(break out
)の提供に適する摩擦係数を固有に有する被覆を提供することが可能である。従
って、本発明の被覆がリボンアセンブリーにおける光ファイバー上に利用される
ときには、被覆の低い固有摩擦係数は被覆ファイバーがリボンから容易にブレー
クアウトするのを可能にする。更にまた、低い摩擦係数は被覆ファイバーやリボ
ンなどの容易な巻取/巻出(winding/unwinding)を可能にす
る。
【0097】 試験方法 粘度試験方法 粘度はフィジカ(Physica)MC10粘度計を用いて測定した。試験サ
ンプルを検査し、過剰な量の泡が存在した場合には工程は泡の殆どを除いた後に
行った。この段階で全ての泡を除去することは必ずしも必要ない、何故ならば、
サンプル装填(loading)の動作が若干の泡を導入するからである。
【0098】 計器はコンベンショナルZ3システム向けにセットアップされた。サンプルは
17ccを量りだすためにシリンジを使用することによって使い捨てアルミニウ
ムカップの中に装填された。カップの中のサンプルは泡を検査され、そして過剰
な量の泡が存在する場合には、それらは遠心分離のような直接的手段によって、
又は液体の大半から泡を逃がすのに十分な時間を経過させることによって、除去
された。液体の上面の泡は許容される。
【0099】 ボブ(bob)を計測カップ内の液体の中に静かに降ろし、そしてカップとボ
ブを計器に据えた。サンプル温度を循環液浴によって5分間平衡化した。次いで
、回転速度は所期のせん断レートを生じさせるのに必要な値に設定した。せん断
レートの初期値は当業者によってサンプルの期待粘度範囲から容易に決定される
【0100】 計器パネルは粘度値を読み出したが、粘度値が15秒間で僅かしか変化しない
場合には、測定は完全であった。そうでない場合には、温度が平衡に達していな
かったか又は材料がせん断のせいで変化した可能性がある。後者の場合には、異
なるせん断レートでの更なる試験がサンプルの粘性特性を規定するのに必要であ
ろう。報告された結果は3つの試験サンプルの平均粘度値である。
【0101】 引張強さ、伸びおよびモジュラス試験方法 硬化サンプルの引張強さ、伸びおよびモジュラスはパソコンとソフト「シリー
ズIXマテリアルズ・テスティング・システム(Series IX Mate
rials Testing System)」を装備した万能試験装置インス
トロン(Instron)・モデル4201を使用して試験した。使用したロー
ドセル(load cell)は2ポンド及び20ポンドキャパシティであった
。ASTM D638Mに従ったが、下記変更を伴った。
【0102】 試験すべき各材料のドローダウンガラスプレート又はマイラー(MYLAR)
フィルムの上につくられ、そしてUVプロセッサーを使用して硬化された。硬化
フィルムは試験前に、22〜24℃および相対湿度50±5%で、最低16時間
コンディショニングされた。
【0103】 硬化フィルムから、0.5±0.002インチの幅および5インチの長さを有
する試験片を最低8枚切り出した。小さなサンプル欠陥の影響を最小にするため
に、サンプル試験片は硬化フィルムのドローダウンが製造された方向に平行に切
り出された。硬化フィルムの触感が粘着である場合には、少量のタルクが綿棒を
使用してフィルム表面に適用された。
【0104】 それから、試験片は基体から取り出された。試験片が基体からの取り出し中に
その弾性限界を超えて伸張されないように注意を払った。基体からの取り出し中
にサンプル長さに容易に目に付く変化が生じたならば、試験片は廃棄された。
【0105】 フィルムの上面が粘着性解消のためにタルク塗布された場合には、基体からの
取り出し後に試験片の底面に少量のタルクが適用された。
【0106】 試験片の平均フィルム厚さを求めた。試験されるべき領域で少なくとも5つの
フィルム厚さの測定(上面から底面まで)を行い、そして平均値を計算用に使用
した。フィルム厚さの測定値のいずれかが平均から10%相対より大きく偏差し
た場合には、その試験片は廃棄された。全ての試験片は同じプレートから持って
来た。
【0107】 妥当なロードセルは次の式を使用して求められた: [A×145]×0.0015 = C 式中、 Aはサンプルの最大期待引張強さ(Mpa)であり; 145はMpaからpsiへの換算係数であり; 0.00015は試験片の近似の断面積(in2)であり;そして Cはロード(ポンド)である。 C=1.8ポンドである材料のためには2ポンドのロードセルが使用された、そ
して1.8<C<18ポンドである材料のためには20ポンドのロードセルが使
用された。C>19の場合には、より高いキャパシティのロードセルが要求され
た。
【0108】 クロスヘッド速度は1.00インチ/分に設定し、そしてクロスヘッド動作は
「破壊時リターン(return at break)」に設定した。クロスヘ
ッドは2.00インチのジョー間隔に調節した。空気圧グリップの気圧を切り替
え、そして次のように調節した:光ファイバー一次被覆及び他の非常に軟らかい
被覆向けには約20psi(1.5Kg/cm2)に設定した;光ファイバー・
シングルコート向けには約40psi(3Kg/cm2)に設定した;そして光
ファイバー二次被覆及び他の硬い被覆向けには約60psi(4.5Kg/cm2 )に設定した。分析されるべき被覆向けに、適切なインストロン電算機法が搭
載された。
【0109】 インストロン試験装置は15分間ウォーミングアップした後、製造元の操作手
順に従って較正しそしてバランスさせた。
【0110】 最初の試験片の測定直前に温度と湿度を測定した。温度が23±1.0℃の範
囲内にありそして相対湿度が50±5%の範囲内にある場合にのみ試験片は分析
された。温度は各試験片について測定した。湿度は同じプレートからの一組の試
験片の試験の開始時と終了時にだけ測定した。
【0111】 各試験片はそれを上方空気圧グリップ間の空間に試験片が横方向には中央に位
置しそして垂直方向には垂れ下がるように吊り下げることによって試験された。
まず、上方グリップだけをロックした。試験片の下端を静かに引っ張ってそれが
弛んだり曲がったりしないようにし、そしてそれを開いた下方グリップの間の空
間に横方向に中央に位置させた。この位置に試験片を保ちながら、下方グリップ
をロックした。
【0112】 サンプル番号を記入し、そしてソフトウェアパッケージによって与えられた指
示に従ってデータシステムにサンプル寸法を入力した。
【0113】 現行ドローダウンからの最後の試験片を試験した後に温度と湿度を測定した。
引張性質の計算はソフトウェアパッケージによって自動的に行われた。
【0114】 引張強さ、伸び%および(割線(secant)およびセグメント(segm
ent))モジュラスはそれらのいずれか一つが「孤立値(outlier)」
であるに足るだけ平均値から偏差しているかどうかを決定するためにチェックさ
れた。モジュラス値が孤立値である場合には、それは廃棄された。引張強さにつ
いてのデータ値が6件未満であった場合には、その組のデータすべてを廃棄し、
そして新しいプレートを使用して繰り返した。
【0115】 弾性モジュラス試験方法 実施例の弾性モジュラス(elastic modulus)(E´)、粘性
モジュラス(viscous modulus)(E´´)、及びTan δ
Max(E´/E´´)は、レオメトリックス・ソリッズ・アナライザー(Rh
eometrics Solids Analyzer)(RSA−11)を使
用して測定されたが、その装置には、1)MS−DOS5.0オペレーティング
システムおよび搭載されたリオス(Rhios)(登録商標)ソフトウェア(バ
ージョン4.2.2またはそれ以後)を有するパソコン;2)低温操作のための
液体窒素コントローラーシステムが装備されていた。試験サンプルはガラスプレ
ート上に0.02mm〜0.4mmの範囲の厚さを有する材料のフィルムをキャ
ストすることによって製造された。サンプルフィルムはUVプロセッサーを使用
して硬化された。約35mm(1.4インチ)の長さおよび約12mm幅の試験
片は硬化フィルムの無欠陥領域から切り出された。粘着表面を有する傾向のある
軟質フィルムについては、カット試験片にタルク粉末を塗布するために綿棒が使
用された。
【0116】 試験片のフィルム厚さは長さに沿って5箇所以上で測定された。平均フィルム
厚さは±0.001mmまで計算された。厚さはこの長さにわたり0.01mm
より大きく変動できない。この条件を満足しなかった場合には、別の試験片で測
定された。試験片の幅は2箇所以上で測定され、そして平均値は±0.1mmま
で計算された。
【0117】 サンプルの図形が計器に入力された。長さフィールドは23.2mmの値に設
定され、そしてサンプル試験片の幅および厚さの測定値は適切なフィールドに入
力された。
【0118】 温度スウィープを実行する前に、試験サンプルは窒素雰囲気中で5分間80℃
の温度に加熱することによって乾燥された。使用された温度スウィープは試験サ
ンプルを約−60℃または約−80℃に冷却することと、そして温度が約60℃
〜約70℃に達するまで温度を約1℃/分で上昇させることを包含した。使用さ
れた試験振動数(test frequency)は1.0ラジアン(radi
an)/秒であった。
【0119】 ΔE モデル7000、マクベス・カラー・アイ(Macbeth Color−E
ye)分光光度計(コルモルゲン・インスツルメンツ社(Kollmorgen
Instruments Corp.))を使用して試験サンプルの色を測定
した。測定値からΔEを求めるためには、ASTM D2244−93に従った
【0120】 重量損失 試験サンプルは、異なる放射線硬化性組成物の各々について厚さ75ミクロン
のドローダウンをガラスプレート上に形成し次いでそのドローダウンを適切に硬
化させて硬化フィルムを形成することによって製造された。フィルムをガラスプ
レートから分離し、そして1.5×1.5インチ平方にカットした。各サンプル
の重量を測定した。それから、サンプルを150℃で96時間、次いで180℃
で144時間加熱した。サンプルの重量を定期的に測定した。報告されている結
果は3つの試験サンプルの平均である。
【0121】 摩擦係数(フィルム対フィルム)および(フィルム対スチール) 試験サンプルは、異なる放射線硬化性組成物の各々について厚さ75ミクロン
のドローダウンをガラスプレート上に形成し次いでそのドローダウンを適切に硬
化させて硬化フィルムを形成することによって製造された。フィルム間の摩擦係
数はインストロン・モデルNo.4201を使用して次の通り求めた。一つのガ
ラスプレートを支持テーブル上にフィルム面を上にして搭載した。同じフィルム
の部分を100gのそり(sled)と同じサイズにカットし、それから、そり
の上に搭載した。そり上のフィルムが支持テーブル上に搭載されたサンプルフィ
ルムの表面と接するように、そりをフィルムの上に置いた。そりに10ポンドの
ロードセルを取り付けた。クロスヘッド速度を10インチ/分に設定した。摩擦
係数を測定するための適切なプログラムがインストロンに挿入された。そりに付
けたフィルムを含めてのそりの重量と、ロードセル重量を入力した。そりのため
の行路は波しわや泡のような全てのフィルム欠陥を避けて選択された。そりの走
行距離は4インチになるように選択された。
【0122】 フィルム対スチール摩擦係数はサンプルフィルムがそりの上に搭載されなかっ
たこと以外は上記と同じ仕方で求められた。代りに、そりは支持テーブル上に搭
載されたサンプルフィルムの上に、そりのボールがサンプルフィルムと接するよ
うに、置かれた。
【0123】 屈折率測定 この手順は硬化されたファイバーオプティック材料について可視光波長での屈
折率を測定するものであり、鋭く制限された波長での軸方向顕微鏡的光照射をも
ってのベッケ線/浸漬液(Becke’ line/immersion li
quid)を利用している。硬化フィルムの小さな区域をカバースリップ下の顕
微鏡スライド上に置く。これら区域は既知屈折率の一連の液体の一つに浸漬され
ており、そして得られたプレパレーションが顕微鏡を介して観察された。ベッケ
線として知られている特徴的な光学現象を使用して液固間の不一致の度合と方向
を求める。一致が観察されるまで一連の既知屈折率からの別の液体をもって更な
る試験が行われる。屈折率の論題の詳細な情報については、Mason, 3d
Edition, 1958, John Wiley & Sons, N
ew York, Vol. 1, chapter 11を参照。
【0124】 以上、本発明を詳細にそしてその具体的態様を引用して記載したが、その特許
請求された発明に対してその思想および範囲を逸脱することなく様々な変更およ
び変形をなすことが可能であるということが当業者には明らかであろう。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年10月4日(2000.10.4)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0096
【補正方法】変更
【補正内容】
【0096】 試験結果はまた、驚くべきことに(フィルム対フィルム)摩擦係数が(フィル
ム対スチール)摩擦係数より小さいということを証明している。通常、(フィル
ム対スチール)摩擦係数は(フィルム対フィルム)摩擦係数より小さい。本発明
の被覆性組成物は光ファイバー上に、良好なブレークアウト(break ou
t)の提供に適する摩擦係数を固有に有する被覆を提供することが可能である。
従って、本発明の被覆がリボンアセンブリーにおける光ファイバー上に利用され
るときには、被覆の低い固有摩擦係数は被覆ファイバーがリボンから容易にブレ
ークアウトするのを可能にする。更にまた、低い摩擦係数は被覆ファイバーやリ
ボンなどの容易な巻取/巻出(winding/unwinding)を可能に
する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 6/44 301 G02B 6/44 301A

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリレートエステル、メタクリレートエステル又はそれら
    の混合物を含むモノマーからつくられたアクリル主鎖と前記主鎖に結合された少
    なくとも一つの放射線硬化性官能基とを含有する少なくとも一つの放射線硬化性
    オリゴマーを含む組成物であって、前記放射線官能基がアクリレート、メタクリ
    レート及びN−ビニル官能基からなる群から選ばれ、前記オリゴマーが約500
    〜約200,000の数平均分子量を有し、そして組成物の全重量を基準にして
    0〜5重量%のウレタンを含有する前記組成物から処方した、適切に硬化された
    ときに10MPaより大きいモジュラスを有する、放射線硬化性の光ファイバー
    被覆組成物。
  2. 【請求項2】 前記被覆組成物が、外部一次被覆、着色外部一次被覆、イン
    キ被覆、結束材料、リボンマトリックス材料および着色マトリックス材料からな
    る群から選ばれる、請求項1に記載の放射線硬化性の光ファイバー被覆組成物。
  3. 【請求項3】 前記ウレタンが前記オリゴマーの中に含有される、請求項1
    〜2のいずれか1項に記載の放射線硬化性の光ファイバー被覆組成物。
  4. 【請求項4】 少なくとも一つの前記オリゴマーが更に、ポリエーテル、ポ
    リエステル、ポリカーボネート、炭化水素、およびそれらの混合物からなる群か
    ら選ばれた少なくとも一つのメンバーを含む主鎖を含有する、請求項1〜3のい
    ずれか1項に記載の放射線硬化性の光ファイバー被覆組成物。
  5. 【請求項5】 前記放射線硬化性組成物中のウレタンの濃度が実質的にゼロ
    である、請求項1〜4のいずれか1項の放射線硬化性の光ファイバー被覆組成物
  6. 【請求項6】 組成物がエーテル結合を約15重量%以下の量で含む、請求
    項1〜5のいずれか1項に記載の放射線硬化性の光ファイバー被覆組成物。
  7. 【請求項7】 前記放射線硬化性官能基がエステル結合基を介して前記主鎖
    に結合されている、請求項1〜6のいずれか1項に記載の放射線硬化性の光ファ
    イバー被覆組成物。
  8. 【請求項8】 前記オリゴマーが前記組成物の全重量を基準にして約5〜約
    90重量%の量で存在する、請求項1〜7のいずれか1項に記載の放射線硬化性
    の光ファイバー被覆組成物。
  9. 【請求項9】 前記組成物が更に低粘度希釈剤を前記組成物の全重量を基準
    にして約1〜約70重量%の量で含む、請求項1〜8のいずれか1項に記載の放
    射線硬化性の光ファイバー被覆組成物。
  10. 【請求項10】 前記組成物が、適切に硬化されたときに外部一次被覆を提
    供するように適応されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の放射線硬化
    性の光ファイバー被覆組成物。
  11. 【請求項11】 前記組成物が更に少なくとも一つの顔料を可視色を付与す
    るのに十分な量で含み、そして前記組成物が、適切に硬化されたときにインキ被
    覆を提供するように適応されている、請求項1〜9のいずれか1項に記載の放射
    線硬化性の光ファイバー被覆組成物。
  12. 【請求項12】 前記放射線硬化性組成物中のウレタンおよびエーテル結合
    の濃度は、前記放射線硬化性組成物から形成された硬化された光ファイバー被覆
    が150℃に96時間次いで180℃に144時間曝露された後で約40以下の
    ΔEを有するようなものである、請求項1〜11のいずれか1項に記載の放射線
    硬化性の光ファイバー被覆組成物。
  13. 【請求項13】 前記オリゴマーが実質的に珪素およびフッ素を含有してい
    ない、請求項1〜12のいずれか1項に記載の放射線硬化性の光ファイバー被覆
    組成物。
  14. 【請求項14】 更に光重合開始剤を含む、請求項1〜13のいずれか1項
    に記載の放射線硬化性の光ファイバー被覆組成物。
  15. 【請求項15】 前記組成物が離型剤を使用せずに約1.0以下のフィルム
    対フィルム摩擦係数を有する被覆を提供する、請求項1〜14のいずれか1項に
    記載の放射線硬化性の光ファイバー被覆組成物。
  16. 【請求項16】 前記被覆組成物が適切に硬化された後ではフィルム対フィ
    ルム摩擦係数がフィルム対スチール摩擦係数より小さい、請求項1〜15のいず
    れか1項に記載の放射線硬化性の光ファイバー被覆組成物。
  17. 【請求項17】 少なくとも一つの被覆層が請求項1〜16のいずれか1項
    に記載の硬化された組成物である、被覆された光ファイバーまたはリボン。
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