JP2002524475A - 局所経皮抗菌組成物 - Google Patents

局所経皮抗菌組成物

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JP2002524475A JP2000569637A JP2000569637A JP2002524475A JP 2002524475 A JP2002524475 A JP 2002524475A JP 2000569637 A JP2000569637 A JP 2000569637A JP 2000569637 A JP2000569637 A JP 2000569637A JP 2002524475 A JP2002524475 A JP 2002524475A
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サミュエル ピー. サワン,
サンダー サブラマンヤン,
アレキサンダー ユーコベトスキー,
グルサミー マニバナン,
マイケル ゴールドブラット,
Original Assignee
サーファシン ディベロップメント カンパニー, エルエルシー
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Abstract

(57)【要約】 本発明は局所抗菌組成物に関し、この組成物は、長期にわたって微生物と接触する際に、再塗布する必要なく、持続性抗菌殺菌作用を提供する抗菌錯体を含有する。この局所抗菌組成物は、初期および残留接触殺傷消毒活性の両方を提供し、溶液消毒を生じるレベルにおいて、この抗菌成分を接触液体に放出しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願データ) 本出願は、1998年9月11日に出願した米国特許出願第60/099,9
25号、および1999年1月15日に出願した米国特許出願第60/116,
013号に対して優先権を主張し、これらの開示は本明細書中にて参考として援
用される。
【0002】 (発明の分野) 本発明は、一般に初期および残留消毒活性を有する局所抗菌組成物に関する。
本発明はまた、より詳細には皮膚に塗布される際に衛生特性を示し、耐湿性およ
び耐汗性である菌バリアーフィルムをインサイチュで形成し、そして水接触環境
において「持続性」または長期の持続時間の残留抗菌効力、および耐湿性および
耐汗性である脱臭作用を提供する、自己防衛抗菌ポリマーを含有する局所経皮消
毒組成物に関する。
【0003】 (発明の背景) 細菌汚染の不変の恐れおよび健康に及ぼす関連した影響により、抗菌クリーム
、ローション、スプレイ、ジェル、フォームおよび脱臭剤のような消毒製品は個
人の衛生の遍在部分とされている。消毒衛生剤は、病院、ヘルスケア施設ならび
に住宅の台所およびレストランのフードサービスエリアのような影響されやすい
環境において特に重要である。エタノール、イソプロパノール、トリクロサン(
triclosan)などを含む通常の消毒製品は、塗布の際に衛生効力を提供
する。しかし、このような効力は、短期間である。なぜなら、このような製品は
、持続性残留抗菌作用の点で長く継続する保護を提供し得ないためである。これ
は、しばしば表面の再汚染を生じ、消毒剤の頻繁な再塗布を必要とする。広範囲
の活性を得るためにこれらの処方物に、比較的高い濃度の活性薬剤が組み込まれ
なければならない。特にこの薬剤が皮膚に塗布される際、このような高濃度また
は反復される再塗布は、しばしば所望されない副作用を有する。これらの副作用
として、例えば皮膚炎症および皮膚感作が挙げられ得る。これらの化合物はまた
、食品を汚染し得、そして不快な味覚または臭気の原因であり得、経口摂取され
る場合、消費者に対して潜在的に有害であり得る。さらに、現在利用可能な消毒
処方物は、不可能でない場合、使用者が衛生手順との個々のコンプライアンスを
モニターすることを困難にさせる。適切な衛生および衛生手順を固守しない食糧
サービスまたはヘルスケアの労働者は、疑わない消費者または患者に病原性細菌
を潜在的に伝染させ得る。
【0004】 経皮消毒処方物は、一般に、外科スクラブ、手術前皮膚用調製物、ヘルスケア
パーソナルハンドウォッシュ(population handwash)、食
品取扱者ハンドウォッシュおよび一般的な集団ハンドウォッシュとして分類され
る。この分類は、用途の領域に関連する病原性微生物に対するこのような製品の
効力に基づく。これらは単一の抗菌剤かまたは「活性成分」と考えられる1つ以
上の薬剤の混合物のいずれかを含む。消毒処方物に使用される活性成分の種類は
、その用途のカテゴリーに依存する。外科スクラブおよび手術前皮膚用調製物と
して使用される処方物は、代表的には、アルコール(エタノール、n−プロパノ
ールまたはイソプロパノール)、クロルヘキシジングルコネート、ヨウ素、また
はポビドン−ヨウ素錯体を含む。このような薬剤は、乾燥をもたらす皮膚脱水(
アルコールの場合)、皮膚炎症および感作(クロルヘキシジンおよびヨウ素の場
合)、および皮膚変色(ヨウ素およびその錯体の場合)のような多くの制限を有
する。アルコールおよびヨウ素をベースとする消毒剤は、それらの揮発性のため
に、このカテゴリーの製品にとって必要な特徴である残留抗菌活性または「持続
性」を示さない。従って、これらは、皮膚からの蒸発(アルコールの場合)を遅
延するための皮膚軟化剤とともに処方されるか、または徐放するために錯体化(
ポビドン−ヨウ素)されなければならない。さらに、トリクロサン、トリクロロ
カーボンおよびパラ−クロロ−メタ−キシレノール(PCMX)のような他のカ
テゴリーで使用される処方物のための活性成分は、外科スクラブのような用途に
対する規制によって制限される。
【0005】 外科スクラブ、手術前皮膚用調製物および消毒ハンドウォッシュのような経皮
用途における使用のためのアルコールをベースとする消毒剤は、周知であり、そ
れらが微生物を殺生する高い効力および迅速性、ならびにそれらの非細胞毒性の
ために広範囲に使用される。アルコール含有処方物(エタノールまたはイソプロ
パノールを60〜95体積%を含む)は、しばしば、手術前皮膚用調製物中の外
科スクラブとして、手を消毒するためのヘルスケアパーソナルハンドウォッシュ
および消毒ハンドウォッシュとして、そして侵襲性医療手順の部位における局所
皮膚消毒のために使用される。このような組成物の効力は、抗菌活性成分である
アルコールが急速蒸発するために短期間である。このような処方物の使用から生
じる他の制限として、それらの低い粘性および湿り気による皮膚乾燥および塗布
の困難性が挙げられる。それ故に、外科スクラブような持続される抗菌活性(持
続性)を必要とする塗布におけるそれらの使用は、それらの高い蒸気圧(これは
塗布の再に急速な蒸発をもたらす)によって制限される。従って、皮膚に塗布さ
れる際、アルコール濃度の急速な減少は、蒸発損失により、細菌(特にバクテリ
ア)との薬剤の接触時間を制限する。米国特許第5,288,486号は、その
活性を長期化するためのアルコール可溶性の粘性剤(viscosifying
agent)の添加によってアルコールの蒸発速度を減少させる方法を開示す
る。しかし、このような組成物は、特に水または水溶液との接触後、長期にわた
って抗菌活性を示し続け得るフィルムを皮膚上に提供し得ない。これらの組成物
は、バリアの細菌性貫入ならびに潜在的な皮膚上の後の汚染および増殖を防止す
る残留バリアー特性を提供しない。
【0006】 皮膚上に抗菌バリアーフィルムを提供する組成物の利用を含む他の例がある。
このような組成物は、フィルム形成ポリマーマトリクス中に水溶性で低分子量の
抗菌剤を分散する工程を包含する。米国特許第5,417,968号は、抗菌バ
リアー組成物を開示し、ここで抗菌化合物は、皮膚上にバリアーフィルムを形成
し得るフィルム形成ポリマーと混合され、フィルムに抗菌特性を付与するために
抗菌化合物の溶出を可能にする。米国特許第4,374,126号は、拡散によ
って抗菌作用を提供するために抗菌化合物が含浸される皮膚接着ポリマーフィル
ムを開示する。得られたフィルムの抗菌作用は、溶解または拡散によるマトリク
スからの抗菌剤の溶出によって実施される。このようなバリアーフィルムは、外
科スクラブに必要とされる急速殺菌を提供せず、水または水溶液との接触後に長
期化した抗菌効力を提供し得ない。それ故に、先行技術に開示される抗菌組成物
は、特に水または水溶液との接触の際に、例えば、手洗い後に、急速消毒作用お
よび持続性抗菌効力を提供し得ない。このような処方物は、後の細菌汚染を防止
するために再塗布されなければならない。このような制限は、特に細菌汚染が深
刻な結果を生じ得る病院、ヘルスケアおよび食品取扱領域において消毒剤の頻繁
な使用を要求する。さらに、これらの処方物は水溶液(例えば、汗)に暴露され
る際に溶出するため、それらは皮膚バリアを貫入し得、長期のまたは連続した使
用により潜在的に皮膚炎症および感作を与える。このような組成物は、手洗い時
などの水と接触した後に皮膚上で抗菌効力を示し続ける細菌バリアー特性または
抗菌ポリマーを提供しない。ヘルスケアおよび食品産業のような制限された環境
において、経皮消毒剤およびハンド衛生剤の使用を含む衛生手順との使用者のコ
ンプライアンスをモニターするための手段を開発するための必要性もある。
【0007】 従って、水との接触後でさえ、再塗布なしに表面(例えば、皮膚)で即効作用
し、広範囲のスペクトルを有する持続性抗菌活性を提供し得る新規の非炎症性殺
菌処方物を開発する必要がある。自己防衛する抗菌処方物、すなわち、表面上で
インサイチュで形成され耐水性のポリマーフィルム上での細菌増殖を阻害するた
めの可溶性で低分子量抗菌剤の添加を必要としない処方物が要求される。
【0008】 低レベルの抗菌剤を使用して持続性効力および細菌バリアー特性を示し、従っ
て、使用者に対して皮膚炎症または感作を回避する経皮消毒処方物が要求される
。さらに、皮膚上に存在する経皮抗菌処方物が容易に決定され得ることが必要で
ある。
【0009】 耐水性および耐汗性である効果的な脱臭剤が要求される。先行技術で報告され
る抗菌脱臭組成物は、活性剤(例えば、アルコール)の揮発性による短い持続時
間において効果的であるか、または汗に溶解され分散され、それによってそれら
に短期間のみ効果を与える。それ故に、このような脱臭剤は、長期の持続効力の
ために制汗剤と組み合わせて処方されなければならない。このような薬剤は皮膚
乾燥、炎症および感作を生じ得る。それ故に、制汗剤の使用なしに、長期の持続
脱臭活性を提供する耐汗性および耐水性である脱臭剤を有することが所望される
【0010】 (発明の要旨) 本発明の目的は、(i)速効性の広範囲スペクトルの抗菌殺菌を提供し得、(
ii)水または他の液体による接触後でさえ塗布後の長期にわたって持続される
かまたは残留抗菌殺菌作用を提供し得る非溶出局所経皮抗菌組成物を提供するこ
とである。本発明のさらなる目的は、表面に浸出せずに結合し得る組成物を提供
することである。本発明のさらなる目的は、接触溶液中に殺生物量の浸出物を放
出しない抗菌材料を提供することである。本発明の別の目的は、塗布後の長期に
わたって「持続性」(残留抗菌作用)を付与する実質的に非水溶性の自己防衛細
菌バリアーフィルムを提供することである。本発明のさらなる目的は、水分およ
び汗に対する暴露の後でさえ皮膚上の長期間持続の脱臭作用を提供することであ
る。本発明の別の目的は、紫外、蛍光、赤外、または可視光源による放射のよう
な適切な検出デバイスによって皮膚表面上の局所抗菌性組成物の存在の検出を可
能にする光学レポーター(例えば、発蛍光団または増光剤(optical b
rightening agent))を含む局所抗菌組成物を提供することで
ある。
【0011】 本発明のさらなる目的は、光学レポターを含有する局所抗菌組成物を提供する
ことによって、皮膚表面における抗菌組成物の存在を検出するための方法を提供
することである。本発明のさらなる目的は、被験体の滅菌手順もしくは衛生手順
とのコンプライアンスをモニタリングするための方法を提供することであって、
これは、マーカーを含む抗菌組成物を提供する工程、ならびに続いてこの被験体
がこの組成物を塗布されたかどうかを決定するために、この被験体におけるこの
マーカーの存在を検出し得る検出器へこの被験体を暴露する工程による。
【0012】 本発明の別の目的は、非溶出性自己防衛ポリマー抗菌材料を提供することであ
り、この材料は、(i)皮膚への塗布の際にインサイチュで抗菌バリアを形成し
、そして(ii)下にある皮膚の表面に対する長期間にわたるこのバリアによっ
て、細菌増殖を阻害し、かつ微生物(microbe)が増殖するのを予防し得
る。自己防衛ポリマー材料を実質的に非水溶性にし、その結果それを非溶出性に
する(すなわち、それは、殺菌レベルの水溶液に接触する際に、溶解、溶出また
は浸出しない)ことは、本発明の目的である。これは、それを導電性にすること
によって達成され、その結果、静電的、イオンまたは共有結合を介して自発的に
皮膚と会合して結合する。
【0013】 自己防衛ポリマーを疎水性有機化合物と反応させることによって自己防衛ポリ
マーをさらに非水溶性にすることもまた、本発明の目的である。このような改変
は、このポリマー抗菌材料を実質的に非水溶性にし、それによってそれが塗布の
際に効果的に皮膚と会合することが可能となる。
【0014】 本発明の別の目的は、この抗菌ポリマー材料を共有結合剤と反応させて、その
結果、得られる付加体が、官能基(例えば、アミノ、スルフヒドリル、またはカ
ルボン酸基)とともに共有化学結合を形成し得ることである。このような共有結
合は、抗菌ポリマーの適切な表面への塗布の際に、この抗菌ポリマーの保持(r
etension)を可能にする。従って、この抗菌ポリマーは、非浸出性、非
溶出性の微生物バリアを提供し、この微生物バリアは、迅速な衛生および持続性
抗菌活性(これは、水との接触する場合でさえ実質的に減少されない)が可能で
ある。
【0015】 本発明のさらなる目的は、局所抗菌組成物を提供することであり、この局所抗
菌組成物は、自己防衛バリア形成抗菌ポリマー材料中に非浸出的に分散された第
2の抗菌成分を含み、その結果、この抗菌成分が、この組成物から微生物に対し
て毒性であるレベルでの周辺環境中へ浸出することなしに、接触時に微生物を殺
すことによって、後者の持続性抗菌効力を増強し得る。このような抗菌成分は、
水溶液への暴露を繰り返した後でさえ、残留抗菌活性を皮膚表面に提供し得、従
って、特に経皮消毒剤および手衛生剤として有用である。
【0016】 従って、本発明は、皮膚への塗布の際に迅速な抗菌作用を示し、そして水との
接触の際でさえ長時間にわたって残留抗菌作用(持続性)を提供する経皮消毒剤
のための組成物を開示する。本発明の範囲は、アルコール含有経皮消毒剤に限定
されず、そして、類似の利益を提供する、水または有機溶媒中の、以下のような
抗菌活性材料(例えば、クロルヘキシジン、ヨウ素、ポビドン−ヨウ素錯体、ト
リクロサン(triclosan)、トリクロロカルバン(tricloroc
arban)、パラ−クロロ−メタ−キシレノールなど)を含む非アルコール含
有処方物に及び得る。
【0017】 より詳細には、本発明の局所組成物は、キャリア中のポリマー抗菌材料および
金属性殺生物剤の溶液または分散液を含み、これは、表面へ塗布される場合、実
質的に非水溶性コーティングもしくはフィルムを形成し、ここで、殺生物剤は、
非浸出的に結合されるか、錯化されるか、会合されるか、または分散される。こ
のポリマー材料は、好ましくは、ポリマー、コポリマーまたは添加剤を含み、こ
れは、このポリマーがフィルムを表面上に形成する場合に、それと接触する微生
物を係合し得るセグメントを含有する。この殺生物剤は、好ましくは、このフィ
ルムへ非浸出的に接着されるか、このフィルムと錯化されるかもしくは結合され
るか、またはこのフィルム内に分散されるが、微生物内のタンパク質に対する殺
生物の高い親和性に起因して、直接、ポリマーフィルムから接触する微生物へ優
先的に移され得る。
【0018】 1局面において、本発明は、以下を含む局所抗菌組成物に関する:(i)抗菌
錯体であって、この抗菌錯体は、有機ポリカチオン性ポリマー抗菌材料および抗
菌金属性材料を含み、ここで、この金属性材料は、非浸出的に、この有機ポリマ
ー抗菌材料へ結合されるか、または会合される、抗菌錯体;ならびに(ii)キ
ャリアであって、ここで、この抗菌錯体が、このキャリア内に分散されている、
キャリア。
【0019】 この有機材料は、2つの重要な特性を有さなければならない:それは、殺生物
と可逆的に結合または錯化することができなければならず、そしてこの殺生物剤
を微生物の細胞膜に、それとの接触の際に、取り込ませることができなければな
らない。この有機材料は、好ましくは、この微生物を囲んでいる細胞膜を崩壊さ
せるか、またはこの細胞膜と相互作用しなければならない。好ましい有機材料は
、実質的に非水溶性フィルムとして表面へ塗布され得、かつ、この殺生物剤を放
出することなしに、コーティングされた表面との接触際に周囲環境へ(例えば、
空気中へまたは任意の液体中へ)この殺生物剤を(殺生物レベルで)微生物へ移
動させるような様式で殺生物剤を結合する材料である。好ましい有機材料は、ビ
グアニドポリマーのようなポリカチオン性ポリマー抗菌材料である。特に好まし
いビグアニドポリマーには、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)、ポリ(ヘキサ
メチレンビグアニド)ヒドロクロリド、またはそれらの誘導体が挙げられる。
【0020】 殺生物剤は、好ましくは、微生物に対して毒性である、かつ有機マトリックス
材料と錯化するかもしくは可逆的に有機マトリックス材料と結合し得、それによ
って、この有機マトリックスを実質的に非水溶性にする抗菌金属性材料である。
この金属性殺生物剤は、微生物の細胞性タンパク質におけるチオール官能基に対
して大きな親和性を示す。微生物が、本発明のポリマー有機材料と接触する場合
、このポリマーは、この微生物の細胞膜の脂質二重層の少なくとも外部部分と係
合するかまたはこれを崩壊させて、この金属性殺生物剤のこの微生物への取り入
れを十分に可能にし、ここで、この脂質二重層の細胞タンパク質もしくはタンパ
ク質は、好ましい結合定数に起因して、この殺生物剤について効果的に競合する
。別の方法で述べたが、この金属性材料は、この有機材料へ結合するかまたはこ
れと錯体を形成し、ここで、この有機材料と金属性材料との間の会合は、十分に
強く、その結果、この層またはフィルムは、この抗菌量の金属を接触する溶液へ
溶出しない。しかし、この金属性材料は、優先的に、微生物のタンパク質内のチ
オールおよびアミン官能基へ結合し、従って、直接、このマトリックスから微生
物へ移される。この抗菌金属は、引き続いて細胞内に移され、そして細胞死を引
き起こす。結果は、接触−殺傷送達系(contact−killing de
livery system)であり、これは、この金属性殺生物剤を、接触の
際に、この殺生物剤を溶液中へ溶出もしくは溶解することなしに、微生物の細胞
膜へもしくはこの中へ選択的に移動させ、それによって、抗菌効力を長期間維持
する。好ましい金属性材料は、銀または銀化合物であり、そして特に好ましい化
合物は、ヨウ化銀および硝酸銀である。
【0021】 それゆえ、本発明の抗菌材料は、接触する溶液、キャリアまたは他の材料への
任意の化合物の溶出なしに、マトリックス−結合された殺生物剤が高い抗菌活性
を保持するように分子設計される。この抗菌活性は、その成分の持続性協同殺生
物剤作用に由来する。接触の際のこのマトリックス内部から直接この微生物への
1成分の選択的移動は、「ハンドオフ」機構を介して、この有機材料による微生
物細胞膜の係合および浸透の際に、達成される。この抗菌材料は、従って、周囲
環境中へ毒性溶出物(elutable)を放出することなしに、長期間の効力
を維持する。協同殺生物剤作用を提供するために本発明において使用され得る成
分は、金属性および非金属性の両方の殺生物剤を含み得る。
【0022】 本発明は、表面(例えば、皮膚)の迅速な衛生のための局所組成物を含み、こ
れは、ハンドリンスを模倣する条件下で水と接触された後でさえ、長期間にわっ
たって長時間残留抗菌効力または「持続性」を提供する。1実施態様において、
この処方物は、局所組成物であって、これは、有機ポリマー抗菌材料および殺生
物剤材料の適切なキャリア中の溶液、分散液または懸濁液を含む。この組成物は
、均一な溶液である必要はない。所望であれば、懸濁剤または界面活性剤などの
安定化剤が含まれ得る。この局所組成物はまた、光学レポター(例えば、フルオ
ロホア(fluorophore)または増白剤を含み得、これは、適切な検出
デバイスの使用(例えば、紫外、蛍光、赤外、または可視光源による照射)によ
って、この局所組成物の存在(例えば、皮膚上に形成される微生物バリア)の検
出を可能にする。
【0023】 本発明は、経皮消毒処方物の活性を増強する方法を開示し、これは、先行技術
において公知の処方物の制限を克服し、そして経皮消毒剤および消毒薬(dis
fectant)の上述の全ての範囲において使用され得、何故ならば、これら
は、水接触による蒸発もしくは溶解による消毒剤中の活性成分の損失の後でさえ
影響を受けないままである抗菌持続性を、このような処方物に与えるからである
。本発明の抗菌材料は、アルコール(エタノールおよびn−イソプロパノール)
、クロルヘキシジン(HibistatTMおよびHibiclensTM)または
ポビドン−ヨウ素錯体(BetadineTM)のような活性薬剤を含む市販の殺
生物組成物の効力を増強し、かつ、水との接触の際でさえこのような処方物が持
続性抗菌効力を示すことを可能にするために使用され得る。さらに、本発明の組
成物は、皮膚刺激もしくは細胞毒性を生じさせることなしに、このような抗菌活
性を提供する。
【0024】 以前に公知の方法および組成物における制限は、本発明によって克服され、本
発明は、自己防衛フィルム形成ポリマー抗菌剤の添加に関し、これは、アルコー
ル含有処方物の効力を増強し、アルコールの蒸発後に残留抗菌効力もしくは持続
性を提供し、それによって、持続性が必要な条件である外科スクラブおよび手術
前皮膚用調製物などの用途のための皮膚消毒薬もしくは消毒剤としてのアルコー
ルのより有効な使用を可能にする。さらに、本発明は、抗菌バリアまたはフィル
ムの塗布の際の、皮膚上でのこのインサイチュ形成に関する。この抗菌バリアま
たはフィルムは、自己防衛であり;それは、接触する微生物を殺し、そしてこれ
らが下にある皮膚に対するこのバリアを通して増殖すること、またはに浸透する
ことを防止する。
【0025】 従って、1つの局面において、本発明は、経皮消毒処方物を提供し、ポリカチ
オン性抗菌材料中に混合することによって、経皮消毒処方物の効力の持続時間を
延長するための方法に関し、その結果、この抗菌材料は、皮膚にこの処方物が塗
布された際に自己防衛抗菌バリアを形成し得、ここでこのバリアは微生物の増殖
を阻止し、それにより持続性の残留抗菌活性を与えることによって、この消毒処
方物の抗菌効力を向上させる。
【0026】 別の局面において、本発明は、経皮消毒処方物、および塗布されると皮膚と結
合する有機性のポリカチオン性抗菌ポリマーを含有する組成物に関する。一実施
態様において、この処方物は、塗布されると自然に皮膚と結合し、持続性抗菌活
性を提供する自己防衛抗菌バリアを形成する。
【0027】 本発明はまた、(i)ポリカチオン性ポリマーおよび抗菌金属材料を含有する
抗菌錯体、(ii)キャリア、および(iii)マーカーを含有する抗菌組成物
を表面に提供し、その表面を表面上のマーカーの存在を検出し得る検出器に曝露
することによって、表面上の抗菌組成物の存在を検出するための方法に関する。
本発明は、滅菌手順の被験体のコンプライアンスをモニタリングするための方法
をさらに提供し、これらの方法は、(i)ポリカチオン性ポリマーおよび抗菌金
属材料を含有する抗菌錯体、(ii)キャリア、および(iii)マーカーを含
有する抗菌組成物を被験体に提供する工程;ならびに、引き続いて、その被験体
を、被験体におけるマーカーの存在を検出し得る検出器に曝露する工程を包含す
る。
【0028】 本発明のこれらおよび他の目的、特徴および利点は、添付の図面および実施例
を共に読むことにより、以下の記載からより良く理解される。
【0029】 (詳細な説明) 本発明の局所抗菌組成物は、皮膚表面に直接塗布され、接触すると、その塗布
領域を殺菌し得る。この抗菌組成物はまた、残留活性を提供し、初期処置に続い
てこの塗布領域に接触する微生物を殺す。
【0030】 本明細書中で使用される用語「微生物」は、病原体および感染因子を含み、こ
れには細菌、ウイルス、藍藻、真菌、酵母、マイコプラスミド(mycopla
smid)、原生動物、寄生生物および藻類が挙げられる。
【0031】 本明細書中で使用される用語「殺生物性」とは、殺菌性または静菌性を意味す
る。本明細書中で使用される用語「殺菌性」とは、微生物を殺すことを意味する
。本明細書中で使用される用語「静菌性」とは、微生物の増殖を阻止することを
意味し、これは特定の条件下で可逆的であり得る。
【0032】 本明細書中で使用される用語「非溶出性」、「非浸出性」および「実質的に非
浸出性」とは、殺菌組成物中の生物活性成分が、溶解、溶出、浸出しないか、ま
たはそうでなければ、溶液殺菌を生じるレベル、すなわち抗菌有効量で、これら
の組成物と接触している液体環境に種を提供しないことを意味する。好ましくは
、この閾値は、接触溶液を殺生物性にするこのような成分の最小溶液阻止濃度(
MIC)より低い。
【0033】 本明細書中で使用される用語「衛生剤」および「消毒剤」とは、皮膚上の細菌
および微生物を殺す目的のために皮膚に塗布される混合物のことをいう。このよ
うな混合物は、外科スクラブハンドウォッシュ、患者の手術前皮膚用調製物とし
て、ならびに医療従事者、食品取り扱い者および一般大衆のハンドウオッシュと
して使用され得る。他の用途は当業者に明らかとなり、本発明の範囲内であるこ
とが意図される。
【0034】 本明細書中で使用される成句「自己防衛抗菌バリアまたはフィルム」とは、皮
膚のような培地の表面上にバリアまたはフィルムを形成し得、そのフィルム上の
微生物の増殖を阻止し、そしてそれらの下にある皮膚への増殖を防止する任意の
抗菌ポリマー化合物をいう。本明細書中で使用される成句「残留抗菌活性」とは
、基質表面上に残渣を形成し得、そしてそれが塗布されると、静菌活性または殺
菌活性のいずれかを提供し得る任意の化合物の活性をいう。他の活性抗菌剤を含
有する経皮消毒処方物または殺菌処方物中に存在する場合、このような薬剤から
得られる残渣は、衛生化し得る(殺菌活性)かまたは保存剤として作用して生物
の増殖を防止し得る(静菌活性)。本明細書中で使用される用語「持続性」とは
、抗菌処方物の塗布によって生じる初期の消毒作用後、長期間皮膚上の細菌の再
生を阻止する抗菌材料の能力をいう。
【0035】 本発明に有用な有機材料は抗菌材料を含み、これらの抗菌材料は、(1)皮膚
のような表面上で層またはコーティングに付着し得、そして/または層またはコ
ーティングを形成し得、(2)殺生物剤と可逆的に結合するかまたは殺生物剤と
錯化して、その溶出または溶解を防止し得、そして(3)この殺生物剤を接触微
生物の細胞膜に入り込ませ得る。好ましいクラスの材料は、前述の特性を有する
材料であり、これらは表面上で固定され得、そして接触環境ではなく、微生物へ
の殺生物剤の放出を可能にする様式で、優先的に殺生物材料(特に金属性殺生物
剤)と結合し得る。反応性部分(例えば、アミノまたはカルボン酸基)との共有
化学結合を形成することによって表面に結合し得るクラスの有機材料がより好ま
しい。抗菌特性を有するクラスの有機材料:コーティングとして塗布された場合
、バリアフィルムと接触した微生物の脂質二分子膜に溶解するか、これに付着す
るか、これを破壊するかまたはこれを透過し得る材料が最も好ましい。好ましい
実施態様において、有機材料はセグメントを含有するポリマーであり、これらの
セグメントは、このポリマーが表面上にコーティングを形成する場合、コーティ
ングと接触するようになる微生物をエンゲエージングし得る。「エンゲージング
」とは、コーティングが、これと接触する微生物に結合し、一時的に固定し得る
ことを意味する。バリアフィルムは、微生物の脂質二分子膜の少なくとも外側部
分に溶解するか、これに付着し、そしてこれを透過し得る。この目的のため、界
面活性剤(例えば、カチオン性化合物、ポリカチオン性化合物、アニオン性化合
物、ポリアニオン性化合物、非イオン性化合物、ポリアニオン性化合物または双
性イオン化合物)が使用され得る。これらの化合物には、例えば、ビグアニドポ
リマー、あるいはビグアニド部分またはベンザルコニウム基もしくは4級基(例
えば、4級アミン基)のような他のカチオン性官能基を含む側鎖を有するポリマ
ーが挙げられる。ポリマー骨格は、培地上にコーティングを形成し得る任意のポ
リマーであり得る。本明細書中で使用される用語「ポリマー」は、3個以上の繰
り返し単位を含む任意の有機材料を含み、そしてオリゴマー、ポリマー、コポリ
マー、ターポリマーなどを含むことが理解される。ポリマー骨格は、例えば、ポ
リシランまたはポリエチレンポリマーであり得る。現在、本発明における使用に
最も好ましい有機材料は、ポリマービグアニド化合物である。培地に塗布された
場合、これらのポリマーは、図1に示されるように、微生物をエンゲージングし
破壊するバリアフィルムを形成する。
【0036】 本発明に有用なポリマー材料には、ベンザルコニウムクロリドまたはその誘導
体である、α−4−[1−トリス(2−ヒドロキシエチル)アンモニウム−2−
ブテニル]ポリ[1−ジメチルアンモニウム−2−ブテニル]−ω−トリス(2
−ヒドロキシエチル)アンモニウムクロリドを含むポリマーが挙げられる。好ま
しいポリマー化合物には、ポリマービグアニドおよび以下の一般式のそれらの塩
【0037】
【化1】 またはそれらの水溶性の塩が挙げられ、ここでXは、任意の脂肪族、脂環式、芳
香族、置換脂肪族、置換芳香族、ヘテロ脂肪族、ヘテロ環式またはヘテロ芳香族
化合物、あるいはそれらのうちいずれかの混合物であり、そしてY1およびY2
、任意の脂肪族、脂環式、芳香族、置換脂肪族、置換芳香族、ヘテロ脂肪族、ヘ
テロ環式またはヘテロ芳香族化合物、あるいはそれらのうちいずれかの混合物で
あり、ここでnは、1以上の整数であり、そしてZは、Cl-またはOH-のよう
なアニオンである。好ましい実施態様において、ポリマー材料は、静電相互作用
、イオン的相互作用、または「疎水力」を介して表面に吸着し得る。別の好まし
い実施態様において、ポリマー材料は表面と共有結合し得る。現在、最も好まし
いポリマー化合物は、ポリヘキサメチレンビグアニドヒドロクロリド(Avec
ia,Inc.(Wilmington,DE)から、商品名COSMOCIL
−CQTMの20%水溶液として入手可能)である。同様に好ましいポリマー化合
物には、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)ヒドロクロリド、ポリ(ヘキサメチ
レンビグアニド)グルコネート、またはポリ(ヘキサメチレンビグアニド)誘導
体が挙げられる。
【0038】 別の好ましい実施態様において、有機ポリマー材料は、実質的に非水溶性有機
化合物または「疎水剤」とさらに反応され、実質的に非水溶性付加体を形成し得
、この非水溶性付加体は、皮膚に塗布されると、インサイチュで、水または水溶
液との接触に対して不浸透性であるバリアまたはフィルムを形成し得る。本明細
書中で使用されるように、「実質的に非水溶性」とは、消毒組成物中の生物活性
成分が、溶解、溶出、浸出せず、または、さもなくば、溶液消毒を生じるレベル
、すなわち抗菌的有効量で、組成物と接触する液体環境内へ種を提供しないこと
を意味する。好ましくは、この閾値は、接触溶液に殺生物性を生じさせる、この
ような成分の最小溶液抑制濃度(MIC)より低い。経皮消毒処方物または他の
キャリアに添加される場合、この付加体は、それに対して、残留抗菌活性または
水接触(水性)環境中での長期間に渡る持続性を付与する。好ましい実施態様に
おいて、有機材料は、ポリカチオン性ポリマーであり、このポリマーは、疎水剤
と化学的に反応して、付加体を形成する。疎水剤を含むこの付加体は、より顕著
な非水溶性を示し、従って、ポリカチオン性ポリマーのみの付着よりもより強く
皮膚のような表面に付着する。本発明で使用され得る疎水剤は、実質的に非水溶
性であり、そして、ポリカチオン性材料と反応して付加体を形成し得る有機化合
物である。適切な疎水剤には、例えば、以下のような多官能基を含む有機化合物
が挙げられる:カルボジイミド、イソシアネート、イソチオシアネート、スクシ
ミジル(succimidyl)エステル、エポキシド、カルボン酸、酸クロリ
ド、酸ハライド、酸無水物、スクシミジルエーテル、アルデヒド、ケトン、アル
キルメタンスルホネート、アルキルトリフルオロメタンスルホネート、アルキル
p−トルエンメタンスルホネート、アルキルハライドおよび有機多官能性エポキ
シド。現在のところ好ましい実施態様において、ポリヘキサメチレンビグアニド
ポリマーは、メチレン−ビス−N,N−ジグリシジルアニリン、ビスフェノール
−A−エピクロロヒドリン、またはN,N−ジグリシジル−4−グリシジルオキ
シアニリンのようなエポキシドと反応される。得られた付加体の疎水性度は、疎
水剤の選択によって調節され得る。この有機材料は、ポリマーであり得るか、ま
たは非ポリマーであり得、そして得られた付加体は、干渉性フィルムを形成し得
る。
【0039】 別の好ましい実施態様において、有機ポリマー材料は、基質上の官能基と共有
結合を形成し得る化学基を含む。基質上の適切な官能基には、例えば、以下が挙
げられ得る:アミノ基、カルボン酸基、またはスルフヒドリル基。このような官
能基は、例えば、蛋白様基質またはペプチドを含む基質上に見られ得る。それ故
、適切な基質には、例えば、コラーゲンのようなタンパク質、または皮膚のよう
な生きた組織が挙げられる。1つの実施態様において、基質は、以下のような反
応性化学基を含む:カルボジイミド、イソシアネート、イソチオシアネート、ス
クシミジルエステル、エポキシド、カルボン酸、酸クロリド、酸ハライド、酸無
水物、スクシミジルエーテル、アルデヒド、ケトン、アルキルメタンスルホネー
ト、アルキルトリフルオロメタンスルホネート、アルキルp−トルエンメタンス
ルホネート、アルキルハライド、または有機多官能性エポキシド。別の実施態様
において、ポリマー材料は、以下のような反応性化学基を含む:カルボジイミド
、イソシアネート、イソチオシアネート、スクシミジルエステル、エポキシド、
カルボン酸、酸クロリド、酸ハライド、酸無水物、スクシミジルエーテル、アル
デヒド、ケトン、アルキルメタンスルホネート、アルキルトリフルオロメタンス
ルホネート、アルキルp−トルエンメタンスルホネート、アルキルハライド、ア
ミノ、スルフヒドリルまたは有機多官能性エポキシド。好ましくは、ポリマーと
基質との間の共有結合が、室温、すなわち、約20〜25℃で生じ、そして自発
的に生じる。従って、組成物が、皮膚などのような適切な基質に塗布される場合
、それは、基質との1つ以上の共有結合を自発的に形成し、水溶液に繰り返し曝
露した後でさえ、持続性である抗菌活性を付与する付着残渣を残す。
【0040】 好ましい別の実施態様において、有機ポリマー材料は、カップリング剤と化学
的に反応し、官能基を含む化合物との付加体を形成し、この官能基は、官能基(
例えば、アルキル、ケトン、アルデヒド、アミド、アミノ、カルボン酸、スルフ
ヒドリルなど)の1つ以上を含む表面に塗布されると、これらの官能基とさらに
反応し、そしてこれらの基と共有化学結合を形成し得る。例えば、皮膚コラーゲ
ンへのこのような共有結合は、例えば、フィルムまたはバリアとしてのポリマー
抗菌材料の持続的な固定を生じ、このポリマー抗菌材料は、速効性の消毒衛生作
用、続いて、殺菌性(衛生化)および/または静菌性(持続性(periste
nce))である残留活性を付与し得る。適切なカップリング剤には、以下を有
する化合物が挙げられる:カルボジイミド、イソシアネート、イソチオシアネー
ト、スクシンイミジルエステル、エポキシド、カルボン酸、酸クロリド、酸ハラ
イド、酸無水物、スクシミジルエーテル、アルデヒド、ケトン、スルホニルクロ
リド、アルキルメタンスルホネート、アルキルトリフルオロメタンスルホネート
、アルキルp−トルエンメタンスルホネートおよびアルキルハライド。最も好ま
しい実施態様において、カップリング剤は、1−[3−(ジメチルアミノ)プロ
ピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDCl)である。
【0041】 従って、1つの好ましい実施態様において、抗菌組成物は、非浸出的に、疎水
性−疎水性相互作用によって表面に結合する。別の実施態様において、抗菌組成
物は、非浸出的に、静電相互作用によって表面に結合する。別の実施態様におい
て、抗菌組成物は、非浸出的に、組成物と表面との間の1つ以上の共有結合によ
って結合する。これらの実施態様は、排他的ではない:抗菌組成物の表面への結
合は、上記の要素の任意の組合せによって安定化され得る。好ましい実施態様に
おいて、これらの相互作用の1つ以上が、実施態様の表面ヘの塗布に続いて、急
速に生じる。特に好ましい実施態様において、これらの相互作用は、ほぼ室温、
すなわち約20〜25℃で形成し得る。別の好ましい実施態様において、組成物
が皮膚コラーゲンまたは生きた組織に塗布されると、これらの相互作用が形成し
得る。好ましくは、これらの相互作用は、以下からなる群から選択される消毒剤
の存在下で、形成し得る:エタノール、イソプロピルアルコール、クロルヘキシ
ジングルコネート、ヨウ素、ヨウ素−ポリビニルピロリドン錯体、トリクロサン
、トリクロロカルバン(triclorocarban)、ベンザルコニウムク
ロリド、およびパラ−クロロ−メタ−キシレノール。より好ましくは、これらの
相互作用はまた、濃化剤、皮膚軟化剤、湿潤剤、皮膚加湿剤または界面活性剤の
存在下で形成し得る。
【0042】 ポリマー抗菌材料は、好ましくは、第二の殺生剤を含む局所組成物で、処方さ
れる。この第二の薬剤は、任意の抗菌材料を含み、この抗菌材料は、ポリマー材
料と非浸出的に結合し得るか、相互作用し得るか、または錯体を形成し得、しか
し、微生物と接触された場合、優先的に、微生物に移動する。この目的のために
、微生物の細胞タンパク質と結合し、そして微生物に対して毒性である抗菌性金
属材料が、好ましい。この金属材料は、金属、金属塩、金属錯体、金属合金また
はそれらの混合物であり得る。殺菌性であるか、または静菌性であり、そして実
質的に非水溶性であるか、または実質的な非水溶性が付与され得る金属材料が好
ましい。静菌性であるか、または殺菌性である金属材料は、微生物に対して静菌
性であるか、または微生物に対して殺菌性であるか、または特定の微生物に対し
て殺菌性であり、そして他の微生物に対して静菌性である金属材料を意味する。
このような金属の例には、以下が挙げられる:例えば、銀、亜鉛、カドミウム、
鉛、水銀、アンチモン、金、アルミニウム、銅、白金、およびパラジウム、それ
らの酸化物、塩、錯体および合金、ならびにこれらの混合物。適切な金属材料は
、組成物の最終的な用途に基づいて選択される。現在の好ましい金属材料は、銀
化合物である。現在の好ましい実施態様において、銀ハライドが使用され、最も
好ましいのは、ヨウ化銀である。別の好ましい実施態様において、硝酸銀が使用
され、この硝酸銀は、アルキルハライドとのその後の化学反応によって、実質的
に非水溶性の銀ハライドに変換される。最も好ましくは、硝酸銀は、これをヨウ
化ナトリウムまたはヨウ化カリウムを反応させることによって、ヨウ化銀に、イ
ンサイチュで変換される。
【0043】 好ましい実施態様において、経皮消毒組成物が皮膚に塗布される場合、ポリマ
ー抗菌材料は、非水溶性の浸出性バリアまたはフィルムを形成し、ここで、生物
活性官能基は、それと接触する微生物の細菌細胞膜と相互作用し得るが、その中
に拡散され得ないようにされる。この現象は、図1を参照することによって理解
され得、この図1は、本発明の好ましい実施態様の略図的な図解であり、ここで
、有機材料は、ポリマービグアニドであり、このポリマービグアニドは、銀ハラ
イド、好ましくはヨウ化銀のような非水溶性金属材料との錯体を形成することに
よって、実質的な非水溶性を付与される。図1Aは、周囲環境内に突き出した細
菌細胞壁相互作用が可能な官能基を有するポリマーバリアフィルムを示し、銀塩
が、錯体の形態で、そして捕獲されたサブミクロン粒子(リザバとしての)とし
ての両方で存在する。いずれの理論にも縛られることを望まないが、微生物がバ
リアフィルムと接触する場合、生物活性ビスグアニジン官能基は、器官の細胞膜
を構成する脂質二重膜を崩壊し、それによって、微生物の内部への、または細胞
膜内のタンパク質への銀の移動を容易にすることが、示唆される。銀は、ポリマ
ーバリアフィルムに対するよりも、細胞膜タンパク質中の官能基に対するより強
い結合親和性を有し、そのために、微生物に移動される。次いで、この銀は、細
胞内を輸送され、ここで、タンパク質変性およびDNA合成の阻害を引き起こし
、その結果、細胞死が生じる。特に、銀は、細胞タンパク質のスルフヒドリルお
よびアミノ基と錯体を形成することが知られている。
【0044】 この実施態様において、銀塩は、自己防衛抗菌ポリマー材料と錯化され、その
結果、この銀は、周囲環境へ実質的に非浸出性である;銀化合物も銀イオンも、
水接触環境においてさえ、自己防衛ポリマーによって、インサイチュで形成され
る微生物バリアから浸出しない。殺菌組成物を含む試験基質を使用する、阻害試
験の標準キルビー−バウアー帯は、このことを実証する。このような試験におい
て、帯の非存在は、組成物からの生物活性成分が、溶解しないか、溶出しないか
、浸出しないか、または死を引き起こすのに必要なレベルで、接触媒体に種を提
供しないことを示す。また、理論に縛られることを望まないが、銀塩は、自己防
衛抗菌ポリマー中の官能基と錯体を形成し、そして、錯体化された銀を含む、皮
膚上に形成された得られた殺生物性バリアは、それと接触する周囲液体または他
の材料(例えば、水、および共通の洗浄液を含む水溶液)内への浸出を防止する
【0045】 現在好ましい実施態様において、ポリマー材料は、ポリ(ヘキサメチレンビグ
アニド)塩酸塩(PHMB.HCl)である。好ましい銀塩は、ハロゲン化銀で
あり、最も好ましくは、ヨウ化銀、または硝酸銀(これは、ハロゲン化銀に容易
に変換される)であり、最も好ましくは、ヨウ化銀である。PHMB.HClに
錯体化されるハロゲン化銀は、非水溶性材料を提供し、これは、局所組成物中に
処方される場合、自己防衛微生物バリアを形成し、これは、水接触環境において
さえも長期間にわたって抗菌効力を提供する。別の実施態様において、自己防衛
抗菌ポリマー材料は、これを疎水剤(例えば、メチレン−ビス−N,N−ジグリ
シジルアニリン(MBDGA)(Ciba GeigyによってAraldit
e MY−720として市販されている))と化学的にカップリングさせること
によって、非水溶性にされる。付加体は、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)の
溶液を疎水剤の溶液と組み合わせ、そしてこの混合物をPHMB−MBDGA付
加体を形成するのに十分な条件下で反応させることによって作製される。PHM
BのMBDGAに対する比は、好ましくは、約1:1〜3:1(重量による)の
範囲内である。得られる付加体樹脂の濃度は、好ましくは、約0.5〜約20重
量%の範囲内である。殺生物金属材料(好ましくは、ヨウ化銀)は、この付加体
溶液に添加され、抗菌錯体を形成する。約0.005〜約0.5%の濃度を有す
る銀溶液は、この工程に使用され得る。ヨウ化銀は、現在、殺生物金属材料の最
も好ましい形態である。これは、硝酸銀を付加体溶液に添加し、そしてアルカリ
金属ヨウ化物(例えば、ヨウ化ナトリウムまたはヨウ化カリウム)の添加により
、これをヨウ化銀に変換することによって得られる、あるいはそのような付加体
溶液のいずれかに添加される。ヨウ化銀は、マトリックス中のリザバを形成し、
そして触手に連結されるようになる。本発明者らは、ヨウ化銀が、PHMBポリ
マーに対する十分な親和性を有し、これは、高温でさえこの材料と接触して周囲
溶液または他の材料に浸出しない不溶性錯体を形成することを発見した。銀は、
PHMB−MBDGAマトリックスに対するよりも、細菌細胞膜中のスルフヒド
リル基に対して、より大きな結合親和性を有し、そしてそれゆえこれは、優先的
に、コーティングから接触微生物へ移る。銀は、微生物中で毒性レベルまで蓄積
し、そしてこれを殺す。マトリックス内のヨウ化銀リザバは、錯体の形成のため
の平衡状態を再確立することによって、微生物に、触手上の失われたヨウ化銀を
補充する。
【0046】
【化2】 本発明に有用なキャリアは、任意の一般に公知のクリーム、ローション、粉末
、消臭剤、スプレー、ジェル、ワックス、オイルまたは軟膏を含み、そして皮膚
軟化剤、濃化剤、湿潤剤、皮膚加湿剤、および皮膚表面と接触するために適切な
界面活性剤を含み得る。1つの好ましい実施態様において、クリームローション
キャリアは、SoftGuard保護ハンドクリームローションである。(St
ahmer Weston Scientific,Portsmouth,N
H)。
【0047】 1つの実施態様において、本発明のキャリアは、経皮消毒処方物である。本発
明における使用に適切な経皮消毒処方物は、当業者に周知である。このような処
方物には、アルコール、クロルヘキシジングルコネート、ヨウ素、ヨウ素−ポリ
ビニルピロリドン錯体、トリクロザン(triclosan)、トリクロロカー
バン(triclorocarban)およびパラ−クロロ−メタ−キシレノー
ルを含む処方物であるが、これらに限定されない。現在好ましい消毒処方物は、
エチルアルコール、n−プロピルアルコール、およびイソプロピルアルコールか
らなる群から選択される、水溶性アルコールを含む。好ましい実施態様において
、アルコールベースの皮膚殺菌剤または消毒剤は、総処方物重量に基づいて、約
30〜約95%の水溶性アルコールを含む。好ましい経皮消毒処方物は、例えば
、外科スクラブ、手術前皮膚用調製物、ヘルスケアパーソナルハンドウォッシュ
、消毒ハンドウォッシュ、抗菌セッケン、抗菌クリーム、抗菌ハンド衛生剤、抗
菌消臭剤、抗菌ローション、抗菌ジェル、または他の実施態様を含む。
【0048】 本発明の局所組成物は、抗菌錯体とキャリアとを混合、分散またはブレンドす
ることによって調製される。均一混合物を形成するために、抗菌錯体とキャリア
とを一貫してブレンドすることが好ましいが、必ずしも必要ではない。局所組成
物中の抗菌錯体の最終濃度は、当業者に明らかであるように、最終局所組成物の
意図される使用および特定の処方物に依存して変化し得る。有機ポリカチオン性
の材料の最終濃度は、0.5重量%〜50重量%の範囲であり得る。金属材料の
濃度は、0.05重量%〜5重量%の範囲であり得る。
【0049】 本発明の局所抗菌組成物はまた、光学レポーター(例えば、フルオロホアまた
は光学ブライトニング剤)を含み得、これは、適切な検出デバイス(例えば、紫
外線、蛍光、赤外線、または可視光源による照射)の使用によって、局所抗菌組
成物の存在を検出し得る。好ましい光学レポーターは、蛍光ブライトナー28(
UVTex−OB、Ciba Specialty Chemicals Co
rp,Tarrytown,NY)である。別の好ましい光学レポータは、Ti
nopal SFPである。処置される皮膚が光(365nmでのUV照射)下
で検査される場合、これらの光学レポーターは、蛍光を発し、これによって、抗
菌組成物の存在を確認する。光学レポーターは、局所抗菌組成物中に、0.05
重量%〜5重量%(最も好ましくは、0.15重量%付近)の最終濃度までブレ
ンドされ得る。
【0050】 本発明の方法は、局所抗菌組成物および上記のような光学レポーターをまず提
供し、次いで、目的の表面を光学レポーターの存在の検出可能な検出器に暴露す
ることによる、抗菌組成物の存在の検出に関する。これらの方法は、被験体に抗
菌組成物(本発明の光学レポーターを含む)を提供し、続いて、この被験体を被
験体上の光学レポーターを検出し得る検出器に暴露する工程を包含する方法を用
いて、減菌手順で、被験体のコンプライアンスをモニターするための、首尾一貫
した衛生プログラムの一部として利用され得る。
【0051】 本発明のさらなる方法は、経皮消毒処方物の効力の持続期間を増強および延長
することに関し、これは、上記経皮消毒処方物に、皮膚に塗布した際に自己防衛
抗菌フィルムを形成し得る上記ポリカチオン性抗菌材料を添加することによる。
従って、この組成物の抗菌効力は、ポリカチオン性抗菌材料の残留抗菌活性によ
って増強される。このポリカチオン性抗菌材料は、上記のような金属殺生物剤を
含み得る。
【0052】 本発明は、さらに、以下の実施例(これはいずれの様式でも限定されることが
意図されない)によって例示される。
【0053】 (実施例1) (Surfacine(登録商標)抗菌組成物の調製) Surfacine(登録商標)抗菌組成物は、米国特許出願番号第08/6
63,269号および同第08/736,823号(これらの全開示は、本明細
書中で参考として援用される)に記載される方法に従って調製される。抗菌組成
物中の成分の最終濃度は、以下のようである: PHMB−Araldite MY−720付加体(2:1 w/w,pH5
.0±0.1) 6.7% ヨウ化銀 0.8% ヨウ化カリウム 1.2% ドデシル硫酸ナトリウム 3.7% N−メチル−2−ピロリジノン(NMP) 3.7% エタノール試薬 55.1% 水 14.9% アセトニトリル 13.8%。
【0054】 (実施例2) (抗菌クリームの調製) SoftGuard保護ハンドクリームローション(Stahmer Wes
ton Scientific,Portsmouth,NH)を、抗菌クリー
ム処方ベースとして使用した。SoftGuard保護クリームを、ラテックス
グローブ刺激を排除するように設計した。このクリームは、以下の成分を含有す
る:水、ソルビトール、1−ヘキサデカノール、ジメチコン、グリセリルモノス
テアレート、ラノリン、酸化亜鉛、ラウリル硫酸ナトリウム、メチルパラベン、
プロピルパラベン、クウォーターニウム−15。
【0055】 実施例1に記載されるように調製され、そしてヨウ化銀、PHMB−Aral
dite MY−720付加体およびエタノールを活性成分として含有するSu
rfacine(登録商標)抗菌組成物を、このクリームベースに導入し、これ
に抗菌特性を与えた。詳細には、600gのSoftGuardベースを、13
4.5gのSurfacine抗菌処方物とブレンドし、均一な混合物にした。
得られた抗菌クリーム(「AMC−1」)は、以下の活性成分含量を有した: PHMB−Araldite MY−720付加体 1.23% ヨウ化銀 0.15% エタノール試薬 10.10%。
【0056】 (実施例3) (光学レポーターを有する抗菌クリームの調製) 実施例2において調製されるような抗菌クリームを使用し、そしてFluor
escent Brightener 28(FB−28)を、抗菌クリーム処
方物中に光学レポーターとして添加した。詳細には、0.20gのFB−28を
2gのグリセロールおよび2gのNMPとともに混合し、粘性ペーストを得た。
このペーストを、40gのAMC−I処方物とブレンドし、次いで、さらなる1
00gのAMC−Iと組み合わせ、そしてブレンダー中で均一化した。
【0057】 光学レポーター(「AMC−2」)を有する得られた抗菌クリームは、以下か
らなる: AMC−I(クリームベース) 97.08% グリセロール 1.39% NMP 1.39% UVTex−OB 0.14%。
【0058】 (実施例4) (抗菌ハンドクリームの初期効力) 抗菌ハンドクリームサンプルを試験し、種々の時点でそれらの効力を測定した
。このクリームを、このサンプルをいくつかの頑強な生物(すなわち、Stap
hylococcus epidermis−ATCC番号12228、Esc
herichia coli 0157:H7−ATCC番号43895、およ
びPseudomonas aeruginosa−ATCC番号9027)と
ともにインキュベートすることによって、効果について試験した。細菌の数につ
いてコントロールと比較して3log以上の減少が検出された場合、このクリー
ムは、抗菌性であるとみなした。
【0059】 A.)接種物調製 Tryptic Soy Agar(TSA)で増殖させた単一培養物からよ
く単離されたコロニーを使用し、10mLチューブのTryptic Soy
Broth(TSB)を播種した。次いで、このチューブを、18+/−2時間
、37℃でインキュベートした(この18時間の培養は約109cfu/mLを
含む)。
【0060】 B.)接種物列挙 1×109cfu/mL接種物のPBS中の1連の7回の1:10希釈を、実
施し、そして3つの最小希釈物を捨てた。最大希釈(1×103cfu/mL)
で始め、そして最小希釈(1×106cfu/mL)まで続けて、100μLの
溶液をプレート(その各プレートに対して各希釈)に添加した。この溶液を、ス
プレッドプレート方法に従って、一様にプレートに広げた。このプレートを、裏
返しにし、そして一晩、37℃でインキュベートした。30と300との間の別
個のコロニーを含むプレートを、カウントした。もともとのサンプル中のおおよ
そのcfu/mLを算出し(1×109)、そして記録した。
【0061】 C.)サンプル調製 クリームサンプルAMC−1およびAMC−2を、滅菌リン酸緩衝生理食塩水
(PBS)を用いて1:1に希釈した。クリームの容積を重量によって計算した
(1グラムのクリーム=1mLのクリーム)。1グラムのクリームを50mLの
滅菌遠心分離チューブで秤量した。測定されたクリームをチューブの側面に接着
させなかった。1mLの滅菌PBSをそれぞれのチューブに加え、このチューブ
をそれらの内容物を均質化するためにボルテックスした。
【0062】 D.)サンプル播種およびインキュベーション 第1のサンプルチューブを10μLの約1×109cfu/mL生物懸濁液で
播種し、ボルテックスした。播種されたサンプルチューブを22±2℃でインキ
ュベートした。1分の間隔で、サンプルの残りを同じ方法で播種した。10分の
インキュベーションマークで、20mLのSCP中和ブロスを第1チューブに添
加し、ボルテックスした。この中和剤を播種された順で残りのサンプルに加えた
。この試験を30分間のインキュベーション期間で繰り返した。
【0063】 E.)定性化(qualitation) 元の中和された50mL遠心分離チューブそれぞれからの100μLを、20
mLの中和ブロスを有する新しい50mL遠心分離チューブに取り除き、徹底的
にボルテックスした。遠心分離チューブを、37℃で48時間インキュベートし
、混濁を観察した。このチューブを+(増殖)または−(増殖なし)として読み
、記録した。増殖の欠如の原因として静菌作用を除くために、全てのサブカルチ
ャーを100cfu未満の生物で播種し、再びインキュベートした。これらの播
種物の増殖は、増殖の欠如の原因として静菌作用を除くための十分な支持を提供
した。
【0064】 F.)定量化 SCP中和ブロス中の1:10での3つの連続的希釈を実行した。最大量の希
釈物で初めて、最小量の希釈物まで続けて、100μLの溶液をプレートに(各
希釈物をそれ自身のプレートに)加えた。この溶液をスプレッドプレート(sp
read plate)法に従ってこのプレートに渡って均一に広げた。元の中
和サンプルチューブからの100μLを、直接TSAプレートにプレートした。
このプレートを反転させ、37℃のインキュベーターに置いた。これらを24時
間、または十分に明確なコロニーが観察されるまでインキュベートした。30と
300の間の別個のコロニーを含むプレートを数えた。サンプルにおけるおよそ
のcfu/mLを計算し、記録した。
【0065】 G.)合格基準 Surfacine抗菌クリームサンプルについてのコロニーの数が、コント
ロールクリームの値に関して、3log減少に等しいかまたはそれ以上であるこ
とを示した場合、サンプルは合格した。結果は、以下の表Iに示される。
【0066】
【表1】 (実施例5) 抗菌ハンドクリームの残留効力 Surfacine(登録商標)抗菌ハンドクリームで処理した膜サンプルを
、塗布の後の残留効力を決定するために試験した。この膜をいくつかのロバスト
な(robust)生物(すなわち、Staphylococcus epid
ermis−ATCC番号12228およびEscherichia coli
0157:H7−ATCC番号43895)を伴うサンプルのインキュベーシ
ョンによって活性について試験した。細菌の数において3logまたはそれ以上
の減少が、コントロールと比較したときに検出された場合、コーティングされた
表面を活性であると考えた。
【0067】 A.)18時間培養物の作製 Tryptic Soy Agar(TSA)で増殖させた単一培養物から十
分に単離したコロニーを取り、10mLチューブのTryptic Soy B
roth(TSB)を播種するために使用した。このチューブを、18時間+/
−2時間、37℃でインキュベートした(18時間培養物は、約109cfu/
mLを含むべきである)。
【0068】 B.)PBS中の播種物の調製 この培養物を、15分間、3400rpmで遠心分離し、この上清を除き、廃
棄した。このペレットを10mLのPBSに再懸濁させ、15分間3400rp
mで遠心分離した。この上清を除き、廃棄し、このペレットを10mL PBS
に再懸濁させた。次いで、この懸濁液を15分間3400rpmで遠心分離した
。この上清を除き、廃棄し、このペレットを10mLのPBSに再懸濁させた。
【0069】 C.)PBS中の播種物の希釈 109cfu/mL溶液の1:1000希釈を、播種のために106cfu/m
L濃度を得るために実行した。
【0070】 D.)Tryptic Soy Broth (TBS)中の播種物の希釈 3つのTSB中の1:10希釈を、106cfu/mL濃度を得るために実行
した。
【0071】 E.)PBSまたはTSB中の播種物の計数 1×106cfu/mL播種懸濁液のPBS中の一連の4つの1:10希釈を
以下のように実行した: i)1:10 → 1mLの1×106cfu/mL+9mL PBS=1×1
5cfu/mL懸濁液。 ii)1:10 → 1mLの1×105cfu/mL+9mL PBS=1×
104cfu/mL懸濁液。 iii)1:10 → 1mLの1×104cfu/mL+9mL PBS=1
×103cfu/mL懸濁液。 iv)1:10 → 1mLの1×103cfu/mL+9mL PBS=1×
102cfu/mL懸濁液。
【0072】 最大量の希釈物(1×10 1×105cfu/mL)で初めて、最小量の希
釈物(1×102cfu/mL)まで続けて、100μLの各希釈物でプレート
を播種した。この溶液をスプレッドプレート法に従ってこのプレートに渡って均
一に広げ、このプレートを37℃で一晩インキュベートした。30と300との
間の別個のコロニーを含むプレートを数えた。元のサンプル(1×106cfu
/mL)におけるおよそのcfu/mLを計算し、記録した。
【0073】 F.)膜サンプル調製 0.2ミクロンのPS膜をコントロールクリームまたは抗菌ハンドクリーム(
AMC−1)のいずれかに浸し、過剰のクリームを除いた。膜を37℃で1時間
に渡って乾燥し、次いで、5/8インチの直径の円に切り、個々に、6ウェル組
織培養プレートのウェルに置いた。
【0074】 G.)膜サンプルの播種 生物の1×106cfu/mL懸濁液を、100μLの懸濁された生物で、こ
の膜のそれぞれを播種するために使用した。次いで、このサンプルを含むウェル
プレートを、湿度チェンバに置き、室温で30分間および60分間インキュベー
トした。
【0075】 H.)膜のサンプリング 各膜について、2mLのNeutralizerを、50mLラベルチューブ
に置いた。火であぶった鉗子を使用して、この膜をラベルの付いた50mLチュ
ーブに移し、この膜をNeutralizerに確実に浸した。次いで、このチ
ューブを徹底的にボルテックスした。中和剤中の一連の1:10希釈物を、以下
のように実施した: a)ボルテックスの後に1mLの液体を50mLチューブからアリコートし、こ
れを9mL Neutralizerに添加する。 b)混合するためにボルッテクスする。 c)1:10希釈物から1mLの液体を取り、これを9mL Neutrali
zerに添加する。 d)混合するためにボルッテクスする。 e)第2の1:10希釈物から1mLの液体を取り、これを9mL Neutr
alizerに添加する。 f)混合するためにボルッテクスする。
【0076】 TSAプレートを各サンプル希釈物についてラベルした。100μLを各希釈
チューブについて別のプレート上に続けてピペットした。最大量の希釈物で始め
て、このサンプルを寒天上に注意深く広げて、一様なフィルムを残した。新鮮な
滅菌プレートスプレッダーを各一連の希釈物に対して使用した。このプレートを
反転させ、37℃のインキュベーター中に24時間または十分に明確なコロニー
が観察されるまで置いた。
【0077】 I.)プレートの計数 プレートを割り当てられた時間の後にインキュベーターから除いた。30と3
00との間のコロニーを含むプレート上のコロニーの数を数えた。元のサンプル
におけるおよそのcfu/mLを計算し、記録した。
【0078】 J.)結果 サンプルの計数がコントロールの値から3log減少に等しいかまたはそれ以
上であることを示した場合、サンプルは合格した。結果は、以下の表IIに示さ
れる。
【0079】
【表2】 (実施例6:) 自己防衛ポリマー保存剤を含むアルコール含有消毒ハンド衛生剤処方物 この処方物を、エチルアルコール中でCosmocil CQTM(PHMB=2
0重量%)を用いて調製した。 処方物: Cosmocil CQTM=0.5〜10.0% アルコール(変性、エタノール94〜96%、イソプロパノール=4〜6%)=
70〜80% 水=10〜29.5% 典型的な処方物は、以下である: Cosmocil CQTM=2.5% アルコール(変性、エタノール94〜96%、イソプロパノール=4〜6%)=
70% 水=27.5% 水の必要とされる量を、アルコールに導入し、続いてCosmocil CQTM が導入され、そして10分間攪拌する。この溶液は、透明で、無色であった。
【0080】 (実施例7:) 皮膚加湿濃化剤とともに自己防衛ポリマー保存剤を含むアルコール含有消毒処
方物 この処方物を、CelquatTM SC−230M濃化剤とともにアルコール中
でCosmocil CQTMを用いて調製した。 処方物: Cosmocil CQTM=0.5〜10% アルコール=70〜80% CelquatTM−濃化剤=0.2〜5% 水=5〜29.3% 典型的な処方物は、以下である: Cosmocil CQTM=0.5% アルコール=70% CelquatTM−濃化剤=1% 水=28.5% CelquatTM SC−230Mの必要量をゆっくり水中に撒き、50℃で一
晩攪拌させた。アルコールの必要量を攪拌しながら濃化剤とともに水中に導入し
、Cosmocil CQTMを滴下して導入した。混合物全体をさらに1時間攪
拌した。濃化されたハンド衛生剤は、透明で無色である。
【0081】 (実施例8:) 銀化合物を用いて錯体化された自己防衛ポリマーを含むアルコール含有消毒処方
物 この処方物を、CelquatTM SC−230M濃化剤とともにアルコール中
でCosmocil CQTMおよびAgを用いて調製した。 処方物: Cosmocil CQTM=0.5〜10% AgI=0.005〜0.5% アルコール=70〜80% CelquatTM−濃化剤=0.5〜5% 水=4〜23.0% 他の添加物=0.5〜6% 典型的な処方物は、以下からなる: Cosmocil CQTM=2.5% AgI=0.05% アルコール=72.6% CelquatTM−濃化剤=1% 水=23.0% KI=0.20% ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)=0.30% N−メチルピロリジノン(NMP)=0.35% 要求量のCelquatTMSC−230Mを水中にゆっくりと散布し、そして
50℃で一晩撹拌した。要求量のアルコールを、撹拌しながら濃化剤を含む水に
導入した。CosmocilTM、SDSおよびNMPを含有する溶液に、要求量
のAgIおよびKIを導入し、そして十分に撹拌して、均質な混合物を得た。こ
のAgI含有混合物を、CelquatTM含有水性アルコール混合物に滴下して
導入した。この混合物の全体を、さらに1時間撹拌した。この濃化したハンド衛
生剤は、透明であり、わずかに黄色に見える。
【0082】 (実施例9) (自己防衛ポリマー錯体を含有する消毒処方物を含む、ヨウ素−ポビドン経皮
消毒剤) この処方物を、BetadineTM、Cosmocil CQTM(PHMB=
20重量%)およびAgを含んで調製した。BetadineTMの主成分はポビ
ドン−ヨウ素(10%)であり、これは1%の利用可能なヨウ素と等価である。
ポビドンとは、ヨウ素と錯化した1−エテニル−2−ピロリジノンホモポリマー
;ポリビニルピロリドン−ヨウ素錯体である。他の不活性成分は、クエン酸、第
二リン酸ナトリウム、グリセリンなどである。
【0083】 処方: Cosmocil CQTM = 0.5〜10.0% AgI = 0.005〜0.5% 1.アルコール(変性、エタノール94〜96%、イソプロパノール=4〜6
%) = 10〜20% BetadineTM = 70〜90% 他の添加剤 = 0.5〜6%。
【0084】 要求量のアルコールをBetadineTM溶液に導入し、十分に混合した。C
osmocilTM、SDSおよびNMPを含有する溶液に、要求量のAgIおよ
びKIを導入し、そして十分に撹拌して、均質な混合物を得た。このAgI含有
混合物を、BetadineTMのアルコール溶液に滴下して導入し、そして30
分間十分に混合した。
【0085】 (実施例10) (自己防衛ポリマー錯体を含有する消毒処方物を含む、クロルヘキシジン経皮
消毒剤) この処方物を、(i)HibiclensTMおよび(ii)銀と錯形成したP
HMB−MBDGA付加体を使用して、調製した。HibiclensTMの活性
成分は、4%w/vのHibitaneTM(クロルヘキシジングルコネート)で
ある。Hibistat中の活性成分は、0.5%のクロルヘキシジングルコネ
ートおよび70%のイソプロパノールである。
【0086】 処方: PHMB−MBDGA付加体 = 0.5〜10.0% 銀化合物 = 0.005〜0.5% HibiclensTM = 80〜95%。
【0087】 要求量のアルコールを、ビグアニド−エポキシド樹脂に導入し、そして修飾ビ
グアニド、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)およびN−メチル−2−ピロリド
ン(NMP)を含有するアルコール性溶液に導入した。続いて、硝酸銀およびK
Iを導入し、そして十分に撹拌して、均質な混合物を得た。得られた抗菌性のポ
リマー銀錯体の溶液をHibiclensTMに滴下して導入し、そして30分間
撹拌して、完全に混和性の溶液を形成した。
【0088】 (実施例11) (ハンド衛生処方物のインビトロ残留効力試験のための、コラーゲンの中和) 材料: コラーゲンシート リン酸緩衝液 pH6.8 2リットル。
【0089】 手順: コラーゲンシートを、11×13インチのガラス製コーニングディッシュ(c
orning dish)に入れ、そして端部が巻き上がることを防止するため
に、各角をクランプした。予熱したNaBH4含有リン酸緩衝液を各コラーゲン
シートに注意深く注ぎ、そして穏やかに振盪して、シート全体を飽和させた。こ
れらのディッシュを50℃のオーブンに10〜15分間入れた。還元後、これら
のサンプルを40〜50℃のDI H2Oで約3〜5分間リンスした(静的)。
上記の手順を3回繰返し、その後、これらを吊下して乾燥し、そして適切にパッ
ケージした。
【0090】 (実施例12) (コラーゲン上のハンド衛生処方物の残留効力) 以下の試験を実施して、製品の塗布および引き続く水との接触の後の、Sur
facineハンド衛生処方物の残留抗菌効力を特徴付けた。
【0091】 (サンプル調製) コラーゲンシートを、実施例11に従って中和した。これらのシートを、圧迫
リング付開口端x線カップの内径より大きな長さの正方形に切断した。正方形の
コラーゲンを、圧迫リング付開口端x線カップに取り付けた。処方物を、局所解
剖学がヒトの皮膚と一致する側に塗布した。
【0092】 (製品の塗布) 試験処方物を、ピペットを用いてコラーゲンリングに塗布し、そしてその表面
にわたって広げて、(製品の体積)対(コラーゲンの表面積)の比を、約10μ
L/cm2(調製したコラーゲンサンプルカップ当たり約70μL)にした。こ
のサンプルを乾燥させた。
【0093】 (環境のストレス) シミュレートした水でのリンスの後の処方物の効力を特徴付けるために、コラ
ーゲンリングを、約1L/分の流速に維持した40℃の脱イオン水に30秒間接
触させ、その後、このコラーゲンリングを空気乾燥した。
【0094】 (播種) トリプシンのダイズブロス(TSB)で増殖した、Pseudomonas
aeruginosa ATCC#9027の、一晩培養物。この培養物を、T
SB中に約108cfu/ml含有するよう調節し、そして10μLをコラーゲ
ンサンプリングリングの中央に播種し、そしてピペットの先端で広げた。サンプ
ルを22±2℃で1時間、相対湿度を90%より高く維持された湿度チャンバ内
でインキュベートした。コラーゲンサンプルを、滅菌小刀を用いてリングから切
除し、そして滅菌鉗子を用いて10mlの滅菌Dey−Engley中和ブロス
(D/Eブロス)に移し、そしてボルテックスした。定量アッセイを、吸光度用
のリン酸緩衝化生理食塩水中の1:10系列希釈物を調製することによって実施
し、そしてこの希釈系列からの100μLのアリコートを移し、標準的な拡散法
によってプレート化した。プレートを裏返し、そして37℃で24〜48時間、
またはコロニーが見えるようになるまで、インキュベートした。定性アッセイを
、回収したコラーゲンを10mlのD/Eブロス中37℃で24〜48時間イン
キュベートし、混濁度を観察することによって実施した。
【0095】 持続性抗菌活性を、この実験で、コントロールと比較した場合の生物の生存度
の2logの減少(two log reduction)によって、特徴付け
る。表3に示すように、銀化合物を用いて処方したPHMB−MBDGA付加体
の、アルコールベースの処方物への添加は、この処方物に与えられる残留抗菌活
性を有意に増加させる。この活性は、その表面を水でリンスした後でさえも持続
する。表4に示すように、銀化合物を用いて処方したPHMB−MBDGA付加
体はまた、その表面を引き続いてリンスした後でさえも、外科スクラブの残留抗
菌活性を増加させる。各場合において、PHMB−MBDGA付加体は、少なく
とも2桁、リンスした残留活性を改善した。
【0096】 表III. 水に接触させた後の、中和コラーゲン上でのハンド衛生剤の残留
抗菌効力:Surfacineが存在または非存在のアルコールベース処方物の
比較
【0097】
【表3】 N/T: 試験せず。
【0098】 表IV. 水に接触させた後の、中和コラーゲン上でのハンド衛生剤の残留抗
菌効力:Surfacineが存在または非存在の従来のスクラブ製品の比較
【0099】
【表4】 N/T: 試験せず。
【0100】 (実施例13) (アルコール含有経皮消毒剤における、自己防衛抗菌ポリマー(SPAP)に
より提供される残留効力(持続性)) この試験を実施して、コラーゲンシートを用いるインビトロの抗菌試験が、イ
ンビボ現象を正確に再現することを立証した。実験を、実施例12に記載のよう
に実施した。但し、そこに示されるコラーゲンリングの代わりに、ブタの皮膚ま
たは前腕の領域を使用した。表5に示すように、前腕の領域で測定した経皮消毒
剤の残留効力は、コラーゲンリングで実施した実験とよく相関し、そしてブタの
皮膚で実施した実験とはあまり相関しない。
【0101】 表5において、1/2log以内のコントロール生物の回復を「+++」と報
告し、一方でコントロール生物の1〜10%のみが回復された実験においては、
「+」のコントロール生物回復と報告する。
【0102】 表V. インビトロ基質のインビボ試験に対する相関
【0103】
【表5】 (実施例14) (外科スクラブにおける使用の際の本発明の効力の実証) Cosmocil CQTMまたはSurfacine(登録商標)が持続性抗
菌活性を提供する能力を、Annual Book of ASTM Stan
dards、第11.05巻(1991年9月にWashington,DC.
のAmerican Public Health Association,
Inc.から出版)のプロトコルE1115−91に記載される、「Stand
ard Test Method for Evaluation of Su
rgical Hand Scrub Formulations」を使用して
、決定した。この試験への関係者は、自分の手および前腕を、外科スクラブ処方
物で、第1日および第5日には1回、そして第2日、第3日および第4日には1
日3回洗浄した。溶出可能な細菌の数を、第1日および第5日の唯一のスクラブ
の後、ならびに第2日の1回目のスクラブの後に、決定した。溶出可能な細菌の
数を、スクラブの直後およびその6時間後に決定した。各時点において、少なく
とも4人の被験体を試験した。
【0104】 図2に示すように、Cosmocil CQTMを含有する外科スクラブを使用
した被験体は、このスクラブの使用の6時間後でさえも持続する、有意な抗菌活
性を実証した。この抗菌活性は、このスクラブの使用の5日後に最も顕著であっ
た。このことは、抗菌活性の持続特性に一致する。図3に示すように、実施例1
に記載のように処方した、Surfacine(登録商標)を含有する外科スク
ラブを使用した被験体もまた、持続性抗菌活性を実証した。この活性は、0.2
%のSurfacine(登録商標)を含有する組成物に対して検出され得たが
、0.35%のSurfacine(登録商標)を含有する処方物についてはよ
り明白であり、そして0.5%のSurfacine(登録商標)を含有する処
方物についてはさらにより明白であった。
【図面の簡単な説明】
【図1A】 図1Aは、表面上にフィルムを形成する、本発明のポリマー/殺生物剤錯体の
概略説明図である。
【図1B】 図1Bは、フィルムと微生物が接触した際の、本発明のフィルム形成マトリク
ス/殺生物剤錯体の接触殺傷能力の概略説明図であり、ここでポリマー鎖は微生
物の細胞膜をエンゲージングし破壊する。
【図1C】 図1Cは、細胞死を生じる、微生物における、殺生物剤の、細胞膜の透過およ
びネットワークからタンパク質への移動の概略説明図である。
【図2】 図2は、コントロールベースライン測定に対する、外科スクラブプロトコルで
処理した後の手から溶出可能なコロニー形成ユニットの数の棒グラフである。外
科スクラブは、ポリヘキサメチレンビグアニドヒドロクロリドとメチレン−ビス
−N,N−ジグリシジルアニリンとの付加体を含有する。目盛りは対数であり、
そしてエラーバーは95%信頼区間を示す。
【図3】 図3は、コントロールベースライン測定に対する、外科スクラブプロトコルで
処理した後の手から溶出可能なコロニー形成ユニットの数の棒グラフである。外
科スクラブは、ポリヘキサメチレンビグアニドヒドロクロリドとメチレン−ビス
−N,N−ジグリシジルアニリンとの付加体に錯化した銀を含有する。目盛りは
対数であり、そしてエラーバーは95%信頼区間を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/085 A61K 31/085 31/14 31/14 31/155 31/155 31/79 31/79 33/18 33/18 33/38 33/38 47/02 47/02 47/46 47/46 47/48 47/48 A61P 31/04 A61P 31/04 C08K 5/00 C08K 5/00 C08L 79/00 C08L 79/00 Z (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CR, CU,CZ,DE,DK,DM,EE,ES,FI,G B,GD,GE,GH,GM,HR,HU,ID,IL ,IN,IS,JP,KE,KG,KP,KR,KZ, LC,LK,LR,LS,LT,LU,LV,MD,M G,MK,MN,MW,MX,NO,NZ,PL,PT ,RO,RU,SD,SE,SG,SI,SK,SL, TJ,TM,TR,TT,UA,UG,UZ,VN,Y U,ZA,ZW (72)発明者 サブラマンヤン, サンダー アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02180, ストーンハム, コレイ アベ ニュー 3 (72)発明者 ユーコベトスキー, アレキサンダー アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01720, アクトン, イーサン アレン ドライブ 1 (72)発明者 マニバナン, グルサミー アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01863, エヌ. チェルムスフォード, レオン ストリート 5 (72)発明者 ゴールドブラット, マイケル アメリカ合衆国 バージニア 22101− 2203, マクレーン, ボーラントラエ レーン 1173 Fターム(参考) 4C076 AA07 AA09 BB31 CC31 CC41 CC45 DD05 DD23 DD29 DD37 DD45 DD46 DD48 DD60 DD65 EE27 EE51 FF31 4C083 AA162 AB052 AB101 AB212 AB331 AB332 AC061 AC062 AC122 AC132 AC171 AC392 AC471 AC482 AC551 AC642 AC691 AC692 AC741 AC792 AC811 AC852 AD071 AD131 AD132 AD152 BB34 BB45 BB48 BB51 CC05 DD31 EE12 EE18 EE50 4C086 AA01 AA02 FA03 HA09 HA24 MA03 MA05 MA28 MA63 NA12 ZA90 ZB35 4C206 BA07 CA03 CA16 CA28 HA31 MA03 MA05 MA48 MA83 NA12 ZA90 ZB35 4J002 BJ003 CD132 CM001 DD007 EB027 EB127 EC027 ED016 EE016 EE026 EF026 EF126 EH047 EL026 EM006 ER006 EV236 GB01

Claims (88)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 抗菌組成物であって、該抗菌組成物がポリカチオン性のポリ
    マー抗菌有機材料を含み、該材料は、該抗菌材料が殺生物量の浸出物を接触溶液
    に放出しないように、表面と非浸出性で結合し得る、組成物。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の組成物であって、前記抗菌材料がビグアニ
    ドポリマーを含む、組成物。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の組成物であって、前記ビグアニドポリマー
    が、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)塩
    酸塩、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)グルコネート、ポリ(ヘキサメチレン
    ビグアニド)ステアレート、またはそれらの誘導体である、組成物。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の組成物であって、前記抗菌材料が実質的に
    非水溶性である、組成物。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の組成物であって、前記ビグアニドポリマー
    が実質的に非水溶性の有機化合物との付加体として存在する、組成物。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の組成物であって、前記実質的に非水溶性の
    有機化合物が、カルボジイミド、イソシアネート、イソチオシアネート、スクシ
    ミジルエステル、エポキシド、カルボン酸、酸クロリド、酸ハライド、酸無水物
    、スクシミジルエーテル、アルデヒド、ケトン、スルホニルクロリド、スルホニ
    ルハライド、アルキルメタンスルホネート、アルキルトリフルオロメタンスルホ
    ネート、アルキルパラトルエンメタンスルホネートおよびアルキルハライドから
    なる群から選択される反応メンバーを含む、組成物。
  7. 【請求項7】 請求項5に記載の組成物であって、前記実質的に非水溶性の
    有機化合物が、メチレン−ビス−N,N−ジグリシジルアニリン、ビスフェノー
    ル−A−エピクロロヒドリンおよびN,N−ジグリシジル−4−グリシジルオキ
    シアニリンからなる群から選択されるエポキシドである、組成物。
  8. 【請求項8】 前記抗菌組成物がさらに金属を含む請求項2に記載の組成物
    であって、ここで、該金属および前記抗菌材料が抗菌錯体を形成する、組成物。
  9. 【請求項9】 前記金属が前記抗菌材料を実質的に非水溶性にする、請求項
    8に記載の組成物。
  10. 【請求項10】 前記金属が銀または銀化合物である、請求項8に記載の組
    成物。
  11. 【請求項11】 前記銀化合物が硝酸銀である、請求項10に記載の組成物
  12. 【請求項12】 前記銀化合物がヨウ化銀である、請求項10に記載の組成
    物。
  13. 【請求項13】 前記抗菌材料が前記表面と共有結合を形成し得る、請求項
    1に記載の組成物。
  14. 【請求項14】 前記表面がポリペプチドを含む、請求項1に記載の組成物
  15. 【請求項15】 前記ポリペプチドがコラーゲンである、請求項14に記載
    の組成物。
  16. 【請求項16】 前記表面が生組織である、請求項1に記載の組成物。
  17. 【請求項17】 前記表面が皮膚である、請求項1に記載の組成物。
  18. 【請求項18】 前記表面がポリペプチドを含む、請求項13に記載の組成
    物。
  19. 【請求項19】 前記表面が共有結合を形成することが可能な化学基を含む
    、請求項13に記載の組成物。
  20. 【請求項20】 前記共有結合が室温で生成し得る、請求項19に記載の組
    成物。
  21. 【請求項21】 請求項19に記載の組成物であって、前記化学基が、アミ
    ノ基、カルボン酸基、ヒドロキシル基、またはスルフヒドリル基からなる群から
    選択される、組成物。
  22. 【請求項22】 請求項19に記載の組成物であって、前記化学基が、カル
    ボジイミド、イソシアネート、イソチオシアネート、スクシミジルエステル、エ
    ポキシド、カルボン酸、酸クロリド、酸ハライド、酸無水物、スクシミジルエー
    テル、アルデヒド、ケトン、スルホニルクロリド、スルホニルハライド、アルキ
    ルメタンスルホネート、アルキルトリフルオロメタンスルホネート、アルキルパ
    ラトルエンメタンスルホネートおよびアルキルハライドからなる群から選択され
    る、組成物。
  23. 【請求項23】 前記抗菌材料が共有結合を形成することが可能な化学基を
    含む、請求項13に記載の組成物。
  24. 【請求項24】 前記共有結合が室温で形成され得る、請求項23に記載の
    組成物。
  25. 【請求項25】 請求項23に記載の組成物であって、前記化学基が、アミ
    ノ基、カルボン酸基、ヒドロキシル基、またはスルフヒドリル基からなる群から
    選択される、組成物。
  26. 【請求項26】 請求項23に記載の組成物であって、前記化学基が、カル
    ボジイミド、イソシアネート、イソチオシアネート、スクシミジルエステル、エ
    ポキシド、カルボン酸、酸クロリド、酸ハライド、酸無水物、スクシミジルエー
    テル、アルデヒド、ケトン、スルホニルクロリド、スルホニルハライド、アルキ
    ルメタンスルホネート、アルキルトリフルオロメタンスルホネート、アルキルパ
    ラトルエンメタンスルホネートおよびアルキルハライドからなる群から選択され
    る、組成物。
  27. 【請求項27】 前記ビグアニドポリマーが1−[3−(ジメチルアミノ)
    プロピル]−3−エチルカルボジイミド塩酸塩との付加体として存在する、請求
    項2に記載の組成物。
  28. 【請求項28】 請求項1に記載の組成物であって、前記抗菌材料が、非浸
    出性で表面と結合する場合、水溶液と繰り返し接触する場合でさえ、持続性抗菌
    活性を提供する、組成物。
  29. 【請求項29】 さらにマーカーを含む、請求項1に記載の組成物。
  30. 【請求項30】 前記マーカーが光学レポーターである、請求項29に記載
    の組成物。
  31. 【請求項31】 前記マーカーが紫外、可視、または赤外放射のもとで検出
    可能な化合物を含む、請求項29に記載の組成物。
  32. 【請求項32】 前記マーカーが紫外光または赤外光のもとで蛍光を発する
    化合物を含む、請求項31に記載の組成物。
  33. 【請求項33】 前記マーカーがFluorescent Brighte
    ner−28およびTinopal SFPからなる群から選択される、請求項
    32に記載の組成物。
  34. 【請求項34】 請求項1に記載の組成物であって、該組成物が、約30重
    量%〜約98重量%の、エチルアルコール、n−プロパノール、およびイソプロ
    パノールからなる群から選択される少なくとも1つのアルコールをさらに含む、
    組成物。
  35. 【請求項35】 請求項1に記載の組成物であって、該組成物が、エタノー
    ル、イソプロピルアルコール、クロルヘキシジングルコネート、ヨウ素、ヨウ素
    −ポリビニルピロリドン錯体、トリクロサン、トリクロロカーボン、ベンザルコ
    ニウムクロリドおよびパラクロロ−メタ−キシレノールからなる群から選択され
    る消毒剤をさらに含む、組成物。
  36. 【請求項36】 請求項1に記載の組成物であって、該組成物が濃化剤、皮
    膚軟化剤、湿潤剤、皮膚加湿剤、または界面活性剤をさらに含む、組成物。
  37. 【請求項37】 経皮消毒組成物であって、該組成物が有機ポリカチオン性
    抗菌ポリマーを含み、該ポリマーが塗布の際に皮膚と結合する、組成物。
  38. 【請求項38】 請求項37に記載の組成物であって、前記ポリマーが疎水
    性相互作用、静電相互作用、共有結合、またはそれらの組み合せを介して皮膚と
    結合する、組成物。
  39. 【請求項39】 請求項37に記載の組成物であって、前記抗菌ポリマーが
    、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)塩酸
    塩、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)グルコネート、ポリ(ヘキサメチレンビ
    グアニド)ステアレート、またはそれらの誘導体を含む、組成物。
  40. 【請求項40】 請求項37に記載の組成物であって、前記ビグアニドポリ
    マーが実質的に非水溶性の有機化合物との付加体として存在する、組成物。
  41. 【請求項41】 請求項40に記載の組成物であって、前記実質的に非水溶
    性の有機化合物が、カルボジイミド、イソシアネート、イソチオシアネート、ス
    クシミジルエステル、エポキシド、カルボン酸、酸クロリド、酸ハライド、酸無
    水物、スクシミジルエーテル、アルデヒド、ケトン、スルホニルクロリド、スル
    ホニルハライド、アルキルメタンスルホネート、アルキルトリフルオロメタンス
    ルホネート、アルキルパラトルエンメタンスルホネートおよびアルキルハライド
    からなる群から選択される反応メンバーを含む、組成物。
  42. 【請求項42】 請求項40に記載の組成物であって、前記実質的に非水溶
    性の有機化合物が、メチレン−ビス−N,N−ジグリシジルアニリン、ビスフェ
    ノール−A−エピクロロヒドリンおよびN,N−ジグリシジル−4−グリシジル
    オキシアニリンからなる群から選択されるエポキシドである、組成物。
  43. 【請求項43】 前記ポリマーが室温でコラーゲンと共有結合を形成し得る
    、請求項37に記載の組成物。
  44. 【請求項44】 請求項37に記載の組成物であって、前記ポリマーが、カ
    ルボジイミド、イソシアネート、イソチオシアネート、スクシミジルエステル、
    エポキシド、カルボン酸、酸クロリド、酸ハライド、酸無水物、スクシミジルエ
    ーテル、アルデヒド、アミノ、ヒドロキシル、スルフヒドリル、ケトン、スルホ
    ニルクロリド、スルホニルハライド、アルキルメタンスルホネート、アルキルト
    リフルオロメタンスルホネート、アルキルパラトルエンメタンスルホネートおよ
    びアルキルハライドからなる群から選択される化学基を含む、組成物。
  45. 【請求項45】 請求項37に記載の組成物であって、前記ポリマーが、皮
    膚への塗布の際に自己防衛抗菌バリアを形成し、これによって持続性抗菌活性を
    与える、組成物。
  46. 【請求項46】 請求項37に記載の組成物であって、前記経皮消毒組成物
    が、外科スクラブ、手術前皮膚用調製物、ヘルスケアパーソナルハンドウォッシ
    ュまたは消毒ハンドウォッシュを含む、組成物。
  47. 【請求項47】 請求項37に記載の組成物であって、前記経皮消毒組成物
    が、抗菌セッケン、抗菌クリーム、抗菌ハンド衛生剤、抗菌消臭剤または抗菌ジ
    ェルを含む、組成物。
  48. 【請求項48】 請求項37に記載の組成物であって、該組成物が耐湿性お
    よび耐汗性である、組成物。
  49. 【請求項49】 請求項37に記載の組成物であって、該組成物が長期にわ
    たって脱臭作用を提供する、組成物。
  50. 【請求項50】 抗菌金属をさらに含む、請求項37に記載の組成物。
  51. 【請求項51】 前記金属が銀または銀化合物である、請求項50に記載の
    組成物。
  52. 【請求項52】 前記銀化合物が硝酸銀である、請求項51に記載の組成物
  53. 【請求項53】 前記銀化合物がヨウ化銀である、請求項52に記載の組成
    物。
  54. 【請求項54】 請求項37に記載の組成物であって、該組成物が、エタノ
    ール、イソプロピルアルコール、クロルヘキシジングルコネート、ヨウ素、ヨウ
    素−ポリビニルピロリドン錯体、トリクロサン、トリクロロカーボン、ベンザル
    コニウムクロリドおよびパラ−クロロ−メタ−キシレノールからなる群から選択
    される消毒剤を含む、組成物。
  55. 【請求項55】 請求項37に記載の組成物であって、該組成物が濃化剤、
    皮膚軟化剤、湿潤剤、皮膚加湿剤、または界面活性剤を包含する、組成物。
  56. 【請求項56】 紫外、可視、または赤外放射のもとで検出可能な光学マー
    カーをさらに含む、請求項37に記載の組成物。
  57. 【請求項57】 前記マーカーが紫外光または赤外光のもとで蛍光を発する
    、請求項56に記載の組成物。
  58. 【請求項58】 経皮消毒処方物の効力の持続時間を増大させるための方法
    であって、該方法が以下の工程: ポリカチオン性抗菌材料および経皮消毒処方物を混合する工程であって、該抗
    菌材料が皮膚へ該処方物を塗布する際に自己防衛抗菌バリアを形成し得るように
    なり、従って、残留抗菌活性を与えることによって該消毒処方物の抗菌効力を高
    める工程、 を包含する、方法。
  59. 【請求項59】 前記ポリカチオン性抗菌材料がビグアニドポリマーを含む
    、請求項58に記載の方法。
  60. 【請求項60】 請求項59に記載の方法であって、前記ビグアニドポリマ
    ーが、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)
    塩酸塩、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)グルコネート、ポリ(ヘキサメチレ
    ンビグアニド)ステアレート、またはそれらの誘導体を含む、方法。
  61. 【請求項61】 請求項58に記載の方法であって、前記抗菌ポリカチオン
    性材料がビグアニドポリマーおよび金属を含み、その結果、該金属が該ポリカチ
    オン性材料に結合される、方法。
  62. 【請求項62】 前記金属が銀または銀化合物である、請求項61に記載の
    方法。
  63. 【請求項63】 前記金属が硝酸銀である、請求項62に記載の方法。
  64. 【請求項64】 前記金属がヨウ化銀である、請求項63に記載の方法。
  65. 【請求項65】 請求項59に記載の方法であって、前記ビグアニドポリマ
    ーが、実質的に非水溶性の有機化合物との付加体として存在する、方法。
  66. 【請求項66】 請求項65に記載の方法であって、前記実質的に非水溶性
    の有機化合物が、カルボジイミド、イソシアネート、イソチオシアネート、スク
    シミジルエステル、エポキシド、カルボン酸、酸クロリド、酸ハライド、酸無水
    物、スクシミジルエーテル、アルデヒド、ケトン、スルホニルクロリド、スルホ
    ニルハライド、アルキルメタンスルホネート、アルキルトリフルオロメタンスル
    ホネート、アルキルパラトルエンメタンスルホネートおよびアルキルハライドか
    らなる群から選択される反応メンバーを含む、方法。
  67. 【請求項67】 請求項65に記載の組成物であって、前記実質的に非水溶
    性の有機化合物が、メチレン−ビス−N,N−ジグリシジルアニリン、ビスフェ
    ノール−A−エピクロロヒドリンおよびN,N−ジグリシジル−4−グリシジル
    オキシアニリンからなる群から選択されるエポキシドである、方法。
  68. 【請求項68】 前記抗菌材料が、共有結合を形成し得る化学基を含む、請
    求項58に記載の方法。
  69. 【請求項69】 前記共有結合が室温で生成され得る、請求項68に記載の
    方法。
  70. 【請求項70】 請求項68に記載の方法であって、前記化学基が、アミノ
    基、カルボン酸基、ヒドロキシル基、およびスルフヒドリル基からなる群から選
    択される、方法。
  71. 【請求項71】 請求項68に記載の方法であって、前記化学基が、カルボ
    ジイミド、イソシアネート、イソチオシアネート、スクシミジルエステル、エポ
    キシド、カルボン酸、酸クロリド、酸ハライド、酸無水物、スクシミジルエーテ
    ル、アルデヒド、ケトン、スルホニルクロリド、スルホニルハライド、アルキル
    メタンスルホネート、アルキルトリフルオロメタンスルホネート、アルキルパラ
    トルエンメタンスルホネートおよびアルキルハライドからなる群から選択される
    、方法。
  72. 【請求項72】 皮膚消臭処方物の効力の持続時間を延長するために耐湿性
    および耐汗性を与えるための方法であって、該方法が、以下の工程: (i)経皮消臭処方物を提供する工程;および (ii)該消臭処方物にポリカチオン性抗菌材料を混合する工程であって、こ
    こで、該抗菌材料は、該処方物が皮膚に塗布された際に耐湿性および耐汗性抗菌
    バリアを形成し得、それによって長期にわたって消臭効力を提供する、工程、 を包含する、方法。
  73. 【請求項73】 請求項72に記載の方法であって、前記ポリカチオン性材
    料が抗菌特性を前記皮膚消臭処方物に与える、方法。
  74. 【請求項74】 請求項72に記載の方法であって、前記ポリカチオン性抗
    菌材料がビグアニドポリマーを含む、方法。
  75. 【請求項75】 請求項72に記載の方法であって、前記ビグアニドポリマ
    ーが、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)
    塩酸塩、ポリ(ヘキサメチレンビグアニド)グルコネート、ポリ(ヘキサメチレ
    ンビグアニド)ステアレート、またはそれらの誘導体を含む、方法。
  76. 【請求項76】 請求項72に記載の方法であって、前記抗菌ポリカチオン
    性材料がビグアニドポリマーおよび金属材料を含み、その結果、該金属材料が該
    ポリカチオン性材料と錯体形成するか、または該ポリカチオン性材料に結合され
    る、方法。
  77. 【請求項77】 前記金属材料が銀または銀化合物である、請求項76に記
    載の方法。
  78. 【請求項78】 前記金属材料が硝酸銀である、請求項77に記載の方法。
  79. 【請求項79】 前記金属材料がヨウ化銀である、請求項77に記載の方法
  80. 【請求項80】 請求項74に記載の方法であって、前記ビグアニドポリマ
    ーが、実質的に非水溶性の有機化合物との付加体として存在する、方法。
  81. 【請求項81】 請求項75に記載の方法であって、前記実質的に非水溶性
    の有機化合物が、カルボジイミド、イソシアネート、イソチオシアネート、スク
    シミジルエステル、エポキシド、カルボン酸、酸クロリド、酸ハライド、酸無水
    物、スクシミジルエーテル、アルデヒド、ケトン、スルホニルクロリド、スルホ
    ニルハライド、アルキルメタンスルホネート、アルキルトリフルオロメタンスル
    ホネート、アルキルパラトルエンメタンスルホネートおよびアルキルハライドか
    らなる群から選択される反応メンバーを含む、方法。
  82. 【請求項82】 請求項75に記載の方法であって、前記実質的に非水溶性
    の有機化合物が、メチレン−ビス−N,N−ジグリシジルアニリン、ビスフェノ
    ール−A−エピクロロヒドリンおよびN,N−ジグリシジル−4−グリシジルオ
    キシアニリンからなる群から選択されるエポキシドである、方法。
  83. 【請求項83】 前記抗菌材料が、共有結合を形成し得る化学基を含む、請
    求項72に記載の方法。
  84. 【請求項84】 前記共有結合が室温で生成され得る、請求項83に記載の
    方法。
  85. 【請求項85】 請求項83に記載の方法であって、前記化学基が、アミノ
    基、カルボン酸基、ヒドロキシル基、またはスルフヒドリル基からなる群から選
    択される、方法。
  86. 【請求項86】 請求項83に記載の方法であって、前記化学基が、カルボ
    ジイミド、イソシアネート、イソチオシアネート、スクシミジルエステル、エポ
    キシド、カルボン酸、酸クロリド、酸ハライド、酸無水物、スクシミジルエーテ
    ル、アルデヒド、ケトン、スルホニルクロリド、スルホニルハライド、アルキル
    メタンスルホネート、アルキルトリフルオロメタンスルホネート、アルキルパラ
    トルエンメタンスルホネートおよびアルキルハライドからなる群から選択される
    、方法。
  87. 【請求項87】 表面における抗菌組成物の存在を検出するための方法であ
    って、該方法は以下の工程: (i)請求項29に記載の抗菌組成物を該表面上に提供する工程、および (ii)該表面において請求項29に記載のマーカーの存在を検出することが
    可能な検出器に該表面を暴露させる工程、 を包含する、方法。
  88. 【請求項88】 被験体の、消毒手順とのコンプライアンスをモニターする
    ための方法であって、該方法は以下の工程: (i)該被験体に請求項29に記載の抗菌組成物を提供する工程、および (ii)続いて、該被験体において請求項29に記載のマーカーの存在を検出
    することが可能な検出器に該被験体を暴露させる工程、 を包含する、方法。
JP2000569637A 1998-09-11 1999-09-10 局所経皮抗菌組成物 Pending JP2002524475A (ja)

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