JP2002524072A - ヒトプロトロンビン由来の内皮細胞増殖抑制剤 - Google Patents

ヒトプロトロンビン由来の内皮細胞増殖抑制剤

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JP2002524072A JP2000568956A JP2000568956A JP2002524072A JP 2002524072 A JP2002524072 A JP 2002524072A JP 2000568956 A JP2000568956 A JP 2000568956A JP 2000568956 A JP2000568956 A JP 2000568956A JP 2002524072 A JP2002524072 A JP 2002524072A
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チャン ス パク
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スン ス キム
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Abstract

(57)【要約】 抗内皮細胞増殖及び抗腫瘍活性を有するヒトプロトロンビンクリングル−1及び2と、ヒトプロトロンビン由来のヒトプロトロンビンクリングル−1及び2をコードするcDNAと、このcDNAを含む組換え型発現ベクターと、ヒトプロトロンビンクリングル−1又は2をコードするcDNAを含む組換え型発現ベクターで形質転換された組換え型微生物と、ヒト血漿からヒトプロトロンビンクリングル−1及び2、及び組換え型微生物から組換え型ヒトプロトロンビンクリングル−2を製造する方法と、前記タンパク質の薬学的用途を提供する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は抗内皮細胞増殖性及び抗腫瘍活性を有するヒトプロトロンビンクリン
グル−1及び2に関するもので、より詳しくはヒトプロトロンビン由来のヒトプ
ロトロンビンクリングル−1及び2をコードするcDNA、このcDNAを含む
組換え型発現ベクター、ヒトプロトロンビンクリングル−1又は2をコードする
前記遺伝子を含む組換え型発現ベクターで形質転換された組換え型微生物、ヒト
血漿からヒトプロトロンビンクリングル−1又は2を調合し組換え型微生物から
組換え型ヒトプロトロンビンクリングル−2を製造する方法、及び前記タンパク
質の薬学的適用に関するものである。
【0002】 血液の凝固は繊維素プラグの最終形成による血小板及び凝固因子の活性化の原
因となる血管損傷の反応である。幾つかの凝固因子は正常生合成用のビタミンK
を必要とするセリンプロテアーゼの酵素前駆体である。これらプロテアーゼの活
性形態とその補因子は、皮膜束縛高分子複合体を形成する。最終段階で、プロト
ロンビンは、プロテアーゼによりトロンビンに活性化される。その後、トロンビ
ンは、フィブリノゲン内の指定ペプチド結合を切断して、不溶性のフィブリンス
トランドに重合されるフィブリンモノマーが形成されるようになる。凝固及び抗
凝固プロテアーゼ、因子VII、IX及びX、並びにタンパク質Cは、表皮増殖因子
(“EGF”)と一致する二つの領域に続くN末端部のガンマ−カルボキシグル
タミン酸(“Gla”)含有領域をもつ共通領域を有する反面、各タンパク質の
C末端半分部はトリプシン様セリンプロテアーゼ領域により占有される。
【0003】 プロトロンビン、つまり581アミノ酸を有する72kDaの糖タンパク質は
プロトロンビナーゼのタンパク質分解能と、プロテアーゼ因子Xa、補因子カル
シウム、因子Va及び膜面からなる酵素複合体により荷電膜上のトロンビンに形
質転換される(マン(Mann), K.G.ら, Ann. Rev. Biochem., 57:915〜956(1988)
;マン(Mann), K.G.ら, Blood, 76:1〜16(1990)参照)。他の凝固及び抗凝固プ
ロテアーゼと同様に、プロトロンビンは他の血漿セリンプロテアーゼで発見され
た領域と相同である幾つかの別個の機能領域に編成される。プロトロンビン内の
機能領域はGla領域(残基1ないし44)、二つの隣接クリングル領域(残基
45ないし155及び残基156ないし273)、及びカルボキシル−末端領域
内のセリンプロテアーゼ触媒領域(残基274ないし581)からなっている(
マン(Mann), K.G., Methods Enzymol., 45:123-156(1976)参照)。
【0004】 プロトロンビナーゼ複合体の因子Xaは、プロトロンビンを二つのペプチド結
合部、すなわち、一方がArg273とThr274との間で、もう一方がAr
g322とIle323との間で切断して、フラグメント1−2と命名されたア
ミノ末端フラグメント(残基1ないし273)とカルボキシ末端活性トロンビン
(残基274ないし581)を生じる。活性化中に形成されたトロンビンは、フ
ラグメント1−2をGla領域とクリングル−1領域を含むフラグメント1(残
基1ないし155)と、クリングル−2を含むフラグメント2(残基156ない
し273)にさらに切断する(マン(Mann), K.G., Methods Enzymol., 45:123-1
56(1976);タネダ(Taneda), H. et al., J. Biochem.(Tokyo), 116:589-597(199
4)参照)。
【0005】 血液凝固におけるプロトロンビンのトロンビンへの形質転換の方法が集中的に
研究されているが、プロトロンビンフラグメント1及び2の正確な役割は、高分
子構築のための認識要素及び構造単位を除き、不明瞭なままである(フーバー(H
oover), G.J.ら, Biochemistry, 32:10936-10943(1993)参照)。
【0006】 クリングルは、血液凝固及びフィブリン溶解に携わるセリンプロテアーゼにお
いてみられる2次構造の特徴的な三つの二硫化物結合を有する小さいタンパク質
領域である(フーリエ(Furie), B. and フーリエ(Furie), B.C., Cell, 53:505-
518(1988)参照)。また、このクリングル領域は、アポリポタンパク質及び肝細
胞増殖因子(HGF)と同様に、プロテアーゼとは異なる生物学的機能を有する
そのほかのタンパク質でも発見された(イケオ(Ikeo), K. ら, J. Mol. Evol.,
40:331-336(1995)参照)。デセラノ(DeSerrano)らは、これらのクリングル領域
が個々のフォールディング単位にみられることを提案したが、クリングルに対す
る一般的な機能役割は知られていない(デセラノ(DeSerrano), V.S.ら, Arch. B
iochem. Biophys., 294:282-290(1992)参照)。プラスミノゲンクリングル−1
及び4領域の場合、これらはプラスミノゲンのフィブリンへの結合に関与される
ことが知られていた(バリ(Vali), Z.ら, J. Biol. Chem., 259:13690-13694(19
84)参照)。これらクリングル領域は、露出したリジン側鎖と結合することによ
りフィブリンと相互作用するものと推定されている。しかし、プロトロンビンク
リングル領域は、非常に類似したアミノ酸配列にもかかわらず、リジン−セファ
ロースカラムに吸着されないと報告された(アーニ(Arni), R.K.ら, Biochemist
ry, 32:4727-4737(1993)参照)。
【0007】 このように、明らかに非常に類似したポリペプチドの異なる様々な特性のため
、最近の成果が組換え型DNA技術を適用してクリングル領域を表現し得るよう
にし、かつ、その構造−機能関係を理解しようと試みられるようにした(デサラ
ノ(Desarrano), V.S.ら, Arch. Biochem. Biophys., 294:282-290(1992)参照)
【0008】 一方、カオ(Cao)らは、ヒトプラスミノゲンクリングルの各領域が抗癌剤とし
て適用できる抗毛細血管内皮細胞増殖活性を示したと報告した(カオ(Cao), Y.
ら, J. Biol. Chem., 271:29461-29467(1996);ボーエム(Boehm), T.ら, Nature
, 390:404-407(1997)参照)。また、組換え型ウサギのプロトロンビンクリング
ル−2領域はアンギオスタチン(angiostatin)同様の強力な内皮細胞増殖抑制
活性を有することが立証された(リー(Lee), T.H.ら, J. Biol. Chem., 273:288
05-28812(1998)参照)。
【0009】 その上、アンギオスタチン、すなわち体外での内皮細胞増殖を抑制し体内での
腫瘍の移転を抑制する血管形成抑制剤は、プラスミノゲンの四つの第1クリング
ル領域(1−4クリングル領域)からなると報告された(オーレリィ(O'Reilly)
, M.S.ら, Cell, 79:315-328(1994)参照)。
【0010】 内皮細胞の増殖は、血管形成過程(angiogenesis)と密接な関係があり、血管
形成過程は腫瘍の増殖及び維持に非常に必要である(フォルクマン(Folkman), J
., Nat. Med., 1:27-31(1995)参照)。血管形成過程は、現存の血管から新しい
血管が成長する血管形成の過程である。毛細血管は主に生理的条件で成熟した哺
乳動物に正常に静止状態の内皮細胞から構成される。血管形成過程は、胚芽発達
、創傷治癒、組織再生、及び器官再生などの多様な生理的過程に必要である。病
理条件で新たな血管の早期成長は腫瘍増殖、糖尿病網膜症、組織及び器官の奇形
、及び心血管疾患の原因となり得る(フォルクマン(Folkman), J.ら, J. Biol.
Chem., 267:10931-10934(1992)参照)。
【0011】 それゆえ、クリングル領域に関連する抗内皮細胞増殖分子についての広い研究
が行われてきた。この点について、腫瘍の内皮細胞に対する抗血管形成療法は、
薬物耐性を殆ど誘発しないため、ヒトプロトロンビンフラグメント1及び2は癌
治療の最も有望な候補として提案された。
【0012】 本発明者らは、ヒトの血漿からヒトプロトロンビンクリングル−1及び2を単
離させ、そのクリングル領域が抗内皮細胞増殖作用を有することを示した。その
後、本発明者らは、ヒトプロトロンビンクリングル−1及び2をコードするcD
NA、すなわちcDNAを含む組換え型発現ベクターを構築し、この組換え型ヒ
トプロトロンビンクリングル−2が体内での抗腫瘍活性を有することを立証した
。さらに、本発明者らは、ヒトプロトロンビンクリングル−2のアミノ酸配列を
有するペプチドを合成し内皮細胞増殖抑制のための活性領域を決定した。したが
って、本発明者らは前記タンパク質又はペプチドを抗腫瘍剤の開発に適用され得
ることを見出した。
【0013】 したがって、本発明の第1目的は、抗内皮細胞増殖及び抗腫瘍活性を有するヒ
トプロトロンビンクリングル−1及び2を提供することである。
【0014】 本発明の第2目的は、前記ヒトプロトロンビンクリングル−1及び2をコード
するcDNA配列を提供することである。
【0015】 本発明の第3目的は、前記cDNAを含む組換え型発現ベクターを提供するこ
とである。
【0016】 本発明の第4目的は、ヒトプロトロンビンクリングル−2を発現する前記組換
え型発現ベクターで形質転換された組換え型微生物を提供することである。
【0017】 本発明の第5目的は、ヒトプロトロンビンのヒトプロトロンビンクリングル−
2から由来した、内皮細胞の増殖を抑制するペプチドを提供することである。
【0018】 本発明の第6目的は、ヒト血漿からヒトプロトロンビンクリングル−1及び2
を、前記組換え型微生物から組換え型ヒトプロトロンビンクリングル−2を製造
する方法を提供することである。
【0019】 本発明の第7目的は、プロトロンビンクリングル−1、2の活性成分又はその
機能的に同等なペプチドを含む抗腫瘍剤を提供することである。
【0020】 本発明の上記並びにその他の目的及び特徴は添付図面と共に与えられる以後の
説明から明らかになるであろう。 図1は、ヒト血漿からSDS−PAGEで分析し精製したヒトプロトロンビン
誘導体を示す写真である。図2は、ヒトプロトロンビン及びその誘導体のウェス
タンブロット分析を示す写真である。図3は、ヒトプロトロンビン及びその誘導
体の内皮細胞増殖抑制作用を示すグラフである。図4は、CAMに対するヒトプ
ロトロンビンクリングル−1及び2の抗血管形成効果を示す。図5はヒトプロト
ロンビンクリングル−2の腫瘍増殖の抑制を示す写真である。図6はヒトプロト
ロンビンクリングル−2の腫瘍増殖の抑制を示すグラフである。
【0021】 本発明者らは、ヒト血漿からクリングル領域を含むヒトプロトロンビンフラグ
メント1及び2を単離し、このフラグメントが抗内皮細胞増殖活性を有すること
を示した。以下に、クリングル領域を含む前記ヒトプロトロンビンフラグメント
1及び2はそれぞれ“ヒトプロトロンビンクリングル−1”と“ヒトプロトロン
ビンクリングル−2”という。
【0022】 ヒトプロトロンビンをクエン酸バリウム沈殿とイオン交換クロマトグラフィで
ヒト血漿から単離した。因子Xaで処理した各タンパク質分解フラグメントをモ
ノ−キュー(Mono-Q)カラムクロマトグラフィを用いて均質に精製しN−末端ア
ミノ配列分析によって確認した。
【0023】 抗ヒトプロトロンビンクリングル−2抗体を使用するウェスタンブロット及び
免疫沈降分析において、ヒトプロトロンビンクリングル−1はヒトプロトロンビ
ンフラグメント2との何の免疫的関係も示していなかった。また、抗アンギオス
タチン抗体も何のプロトロンビンフラグメントとも反応しなかった。
【0024】 精製されたプロトロンビン及びその誘導体の抗増殖効果を評価するため、プロ
トロンビンのタンパク質分解切断後に精製されたヒトプロトロンビンのタンパク
質分解フラグメントをbFGFにより刺激されたBCE細胞増殖に対する抑制活
性について検定した。ヒトプロトロンビンクリングル−2だけでなくプロトロン
ビンクリングル−1も用量依存方式で、bFGF刺激された内皮細胞の増殖を抑
制した。さらに、プロトロンビンクリングル−1又は2の除去後、BCE細胞に
対する抑制効果は反転できる。しかしアンギオスタチン(クリングル1−4領域
を含むプラスミノゲンのタンパク質分解フラグメント)と同様に、完全なプロト
ロンビンは抗内皮細胞増殖効果を有していなかった。ヒトプロトロンビンクリン
グル−1及び2の血管形成抑制活性もヒヨコの漿尿膜(CAM)検定を用いて体
内で立証した。
【0025】 本発明者らは、ヒトプロトロンビン由来のヒトプロトロンビンクリングル−1
及び2をコードするcDNAを大腸菌発現ベクターpET22b+(ノバーゲン(
Novagen),米国)にクローニングした。プロトロンビンクリングル−1及びプロ
トロンビンクリングル−2をコードするcDNAを含む発現ベクターをそれぞれ
“pEF−hk1”及び“pEF−hk2”と称した。pEF−hk2で形質転
換された大腸菌を“E.coli BL21(DE3)/pLysS,phEF13”と称し、1999年8月
14日、受託番号KCCM−10139として韓国微生物培養センター(KCC
M、韓国ソウル特別市西大門区延世大学校、工科大学、食品工学科)、国際寄託
当局に寄託した。
【0026】 組換え型プロトロンビンクリングル−2の精製のため、培養されたE.coli BL2
1(DE3)/pLysS,phEF13の粗抽出物を、DEAE−セファロース(Sepharose)及びセ
ファクリル(Sephacryl) S-200カラムでクロマトグラフィ分析した。組換え型プ
ロトロンビンクリングル−2は体内での腫瘍増殖を抑制することが立証された。
【0027】 ヒトプロトロンビンクリングル−2の内皮細胞増殖抑制のための活性領域を決
定するため、本発明者らは、プロトロンビンクリングル−2の15個又は9個の
アミノ酸からなる11個のペプチドを合成した。プロトロンビンクリングル−2
のN末端配列から適当なアミノ酸配列を有するペプチドをそのペプチドのN末端
及びC末端の2個ないし5個のアミノ酸を重複させることにより合成した。その
結果、本発明者らはヒトプロトロンビンクリングル−2の活性領域が第11番目
のプロリンと第70番目のアスパラギン酸間に位置することを見つけた。
【0028】 以下、本発明を本発明の範囲を限定しない以下の実施例でさらに説明する。 実施例1:ヒトプロトロンビンの精製及びそのプロトロンビンのタンパク質分
解フラグメント バイスタイン(Weinstein)らの改良方法により、ヒト血漿から完全なヒトプロ
トロンビンが精製された(バイスタイン(Weinstein), R.E. ら, Thromb. Res.,
59:759-772(1990))。クエン酸ナトリウムを濃度が0.85%(w/v)となる
まで添加して血液の凝固を防止し得るようにし、1,000xgで30分間遠心
分離して残留血液細胞及び溶解されていない材料を除去し得るようにした。その
後、ベンズアミジン−HCl及びP−PACK(D-phenylalanyl-L-prolyl-L-ar
ginine chloromethyl ketone)をそれぞれ濃度が5mM及び1Mとなるように添
加し、10gのQMA Acell(ファルマシア(Pharmacia)、スウェーデン)樹脂
をイオン交換クロマトグラフィのために添加した。この混合物を室温で1時間培
養し20mMのTris−HClバッファ(pH7.5、100mMのNaCl
、5mMのベンズアミジン−HCl及び1μMのP−PACKを含む)で洗浄し
た。単離されたタンパク質を20mMのTris−HCl緩衝液(pH7.5、
0.6MのNaCl、5mMのベンズアミジン−HCl及び1μMのP−PAC
Kを含む)で溶出させた。この溶出されたタンパク質を塩化バリウムで沈殿させ
、4℃でTris緩衝液(100mMのTris−HCl、pH8.0、150
mMのNaCl及び1mMのCaCl2を含む)に対して一晩透析し、SDS−
PAGEで分析した(参照:図1)。
【0029】 プロトロンビン誘導体の単離のため、10mgの精製プロトロンビンを23℃
の水槽内で一晩因子Xa(シグマケミカル社(Sigma Chemical Co.), 米国)で培
養し、4℃で4時間のうちに100mMのNaCl及び1mMのPMSFを含む
10mMのTris−HClに対して透析した。この溶液を1mMのPMSFを
含む50mMのNaPi、pH7.0に対してもう一度透析した。各タンパク質
フラグメントを出発緩衝液である50mMのNaPi、pH7.0で予め均衡化
されたMono−Qカラムを使用して均質に精製し、50mMのNaPi内で0
.1MのNaClの線形濃度勾配で溶出させ、N末端アミノ配列分析により確認
した。
【0030】 図1に示すように、因子Xaで一晩消化させた後、四つの主バンド、すなわち
プロトロンビン、トロンビン、プロトロンビンクリングル−1(SEQ ID N
O:1)及びプロトロンビンクリングル−2(SEQ ID NO:2)をSDS
ゲル電気泳動で観察した(図1参照:1:精製プロトロンビン、2:因子Xa
で消化、3:トロンビン、4:プロトロンビンクリングル−1、5:プロトロン
ビンクリングル−2)。アミノ酸配列から計算した分子量と比較してみると(1
7kDa及び13kDa)、プロトロンビンクリングル−1及び2をSDS−P
AGEでそれぞれ30kDa及び19kDaの高分子量で移動させた。この現象
はウサギプロトロンビンクリングル−2及びヒトアンギオスタチンクリングル−
1などのクリングル領域を含む幾つかの抗内皮細胞増殖分子に共通である(リー
(Lee), T.H.ら, J. Biol. Chem., 273:28805-27712(1998);カオ(Cao), Y.ら, J
. Biol. Chem., 271:29461-29467(1996)参照)。
【0031】 実施例2:ヒトプロトロンビンクリングル−1及び2間の免疫関係 トービン(Towbin)らの方法によりウェスタンブロット分析を実施した(トービ
ン(Towbin), H.ら, Proc. Natl. Acad. Sci., USA, 76:4350-4354(1979)参照)
。タンパク質を15%のSDS−PAGEで分画し、ニトロセルロース膜(アメ
ルシャムファルマシアバイオテック社製(Amersham Pharmacia Biotech, Inc.),
米国)に転送した。ブロットを1%のウシ血清アルブミン(BSA)を含むリン
酸緩衝生理食塩水で1時間ブロッキングさせ、一次抗体として抗プロトロンビン
クリングル−2抗体(10mg/ml)により2時間のうちに室温で培養した。
この開放された一次抗体を洗浄緩衝液(0.5%のnonidet P-40を含むPBS)
で10分間3回洗浄した後、各ニトロセルロースフィルタを30分間ペルオキシ
ダーゼ共役化された抗ネズミIgG(シグマケミカル社(Sigma Chemical Co.), 米
国)で培養した。開放された2次抗体を洗浄緩衝液で洗浄した後、4−クロロ−
1−ナフトール溶液で染色した。
【0032】 抗ウサギプロトロンビンクリングル−2抗体がウサギプロトロンビンクリング
ル−1と反応しないということは既に知られている(リー(Lee), T.H.ら, J. Bi
ol. Chem., 273:28805-28812(1998)参照)。ウサギプロトロンビンクリングル−
1と同様に、ヒトプロトロンビンクリングル−1は抗ヒトプロトロンビンクリン
グル−2抗体を使用するウェスタンブロット分析でヒトプロトロンビンクリング
ル−2と免疫関係が全くないことを示した(図2参照 1:因子Xaで消化され
たプロトロンビン、2:トロンビン、3:プロトロンビンクリングル−1 及び
4:プロトロンビンクリングル−2)。完全なプロトロンビン及びヒトプロトロ
ンビンクリングル−2のみが抗プロトロンビンクリングル−2抗体と反応した。
しかも、抗アンギオスタチン抗体はいずれのプロトロンビンフラグメントとも反
応しなかった。免疫沈降の結果はウェスタンブロット分析でと同じであったが、
これはプロトロンビンクリングル1及び2が免疫的に関係がなく、抗血管形成効
果と密接に関係があることを意味する。
【0033】 実施例3:内皮細胞増殖検定 精製プロトロンビン及びその誘導体の抗増殖効果を評価するため、bFGFに
より刺激されたBCE細胞増殖に対する抑制活性についてヒトプロトロンビンの
タンパク質分解フラグメントを検定した。
【0034】 オーレリー(O'Reilly)らの方法により内皮細胞増殖検定を実施した(オーレリ
ー(O'Reilly), M.S.ら, Cell, 79:315-328(1994)参照)。10%のCO2雰囲気
で10%の熱処理不活性化された子牛血清と3ng/mlの組換え型ヒトbFG
Fを含むDMEMに牛の毛細血管内皮(“BCE”)細胞を維持した。細胞をゼ
ラチンコーティングされたT75フラスコで培養して37℃で培養した。0.5
ml当たりおよそ12,500個の細胞をゼラチンコーティングされた24ウェ
ルプレートの各ウェルに添加し、24時間37℃で培養した後、サンプルを各ウ
ェルに添加した。30分間の培養後、最終体積が5%の子牛血清を含む0.5m
lのDMEMとなるように培地を添加し、1ng/mlの濃度にbFGFを添加
した。72時間の培養後、細胞をトリプシンを用いて消化し、血球計算器を用い
て細胞数を決定した。観察される抑制活性がプレートから細胞が脱離することに
起因したものでないことを確認するため、細胞の計数前の細胞脱離の証として検
定の全てのウェルを反転顕微鏡で検査した。
【0035】 図3に示すように、ヒトプロトロンビンクリングル−2だけでなくプロトロン
ビンクリングル−1は投与依存方式でbFGF刺激された内皮細胞増殖を抑制し
た(図3参照)。図3において、(■)はヒトプロトロンビンを示し、(◆)は
トロンビン、(×)はプロトロンビンクリングル−1、(▲)はプロトロンビン
クリングル−2をそれぞれ示す。
【0036】 BCE細胞の形態は、調節細胞又はアンギオスタチン処理細胞に似ていると思
われた(リー(Lee), T.H.ら, J. Biol. Chem., 273:28805-28812(1998);カオ(C
ao), Y.ら, J. Biol. Chem., 271:29461-29467(1996)参照)。その上、BCE細
胞に対する抑制効果はプロトロンビンクリングル−1又は2の除去後におていは
可逆的であった。
【0037】 実施例4:ヒヨコ漿尿膜の検定 ヒトプロトロンビンクリングル−1及び2も体内血管形成過程を抑制するかを
調査するため、ヒヨコ漿尿膜(“CAM”)検定を用いた。飼鶏の受精卵(韓国
、プーロン(Puluone)社製)を相対湿度70%で、より屈曲の緩やかな端部を上
にした状態で培養した。37℃、3%CO2雰囲気で3日間培養した後、精製プ
ロトロンビンクリングル−1又はプロトロンビンクリングル−2を含むメチルセ
ルロースディスク(フィッシャーサイエンティフィック(Fischer Scientific),
米国)を各胚芽のヒヨコ漿尿膜に適用した。このディスクは、テフロン(登録商 標)棒上でプロトロンビンクリングル−1又は2の存在又は不在下でH2O内の 0.45%メチルセルロース10mlを乾燥させることにより製造された。48 時間の培養後、20%の静脈注射用脂肪乳剤をヒヨコ胚芽の漿尿膜内に注射して 、血管の赤色が白色とはっきりと対照されるようにした。この脂肪乳剤の注入後 、実体顕微鏡にて胚芽とCAMを観察した(ギュエン(Nguyen), N.M. ら, Antic
a ncer Res., 13:2143-2147(1993)参照)。
【0038】 10mg/ディスクの投与に当たって、ヒトプロトロンビンクリングル−1及
び2とも血管形成の強力な抑制効果を表した(図4参照)。しかしながら、プロ
トロンビン及びトロンビンはBCE細胞増殖に対する効果が殆どないか全くなか
った。図4に示すように、パネルAは血管形成の減少徴候がないPBS処理CA
Mを示す。プロトロンビン又はトロンビンを含むメチルセルロースディスクを3
日齢のヒヨコ胚芽のCAMに載せたとき、その結果はPBSと同じであった。し
かし、10μg/ディスクのプロトロンビンクリングル−1(パネルB)及びク
リングル−2(パネルC)は新たな血管の形成を減少させた。
【0039】 アンギオスタチン(クリングル1−4領域を含むプラスミノゲンのタンパク質
分解フラグメント)と同様に、完全なプロトロンビンの領域としてのプロトロン
ビンフラグメントは抗内皮細胞増殖効果を持っていなかった。しかし、プロトロ
ンビンの活性化のうちに因子Xaで切断されたプロトロンビンクリングル−1及
び2は非常に強い抑制効果を表した。
【0040】 実施例5:ヒトプロトロンビンクリングル−1及び2の抑制効果とほかの公知
の抗血管形成分子との比較 表1はヒトプロトロンビンクリングル−1、2とほかの公知の内皮細胞増殖抑
制分子の50%抑制(ED50)の濃度を示す。ヒトプロトロンビンクリングル−
1及び2のED50の濃度はそれぞれおよそ100nM及び120nMである。ヒ
トプロトロンビンクリングル−1及び2はアンギオスタチン(カオ(CaO), Y.ら,
J. Biol. Chem., 271:29461-29467(1996)参照)及びウサギプロトロンビンフラ
グメント2(リー(Lee), T.H. ら, J. Biol. Chem., 273:28805-28812(1998)参
照)などのほかの公知の内皮細胞増殖抑制分子よりも遥かに強いが、bFGF刺
激されたBCE細胞増殖抑制に対してはプラスミノゲンクリングル−5(カオ(C
aO), Y.ら, J. Biol. Chem., 272:22924-22928(1997)参照)よりは効果的でない
。しかし、プラスミノゲン及びアンギオスタチンの単一クリングル領域はプロト
ロンビン−1及び2と同様、血液内で独立して存在するということはこれまで報
告されていない。したがって、ヒトプロトロンビンクリングル−1及び2は自然
に生じる単一クリングル分子のなかで最も効果的な内皮細胞増殖抑制剤となり得
る。
【0041】
【表1】
【0042】 実施例6:組換え型プロトロンビンクリングル−1及び2の発現及び精製 プロトロンビンクリングル−1及び2をコードするcDNAをクローニングさ
せるため、テンプレートとしてヒトプロトロンビンのcDNAライブラリでポリ
メラーゼ連鎖反応(PCR)を実施された。このPCRを遂行するため、それぞ
れヒトプロトロンビンクリングル−1及び2のN末端及びC末端アミノ酸配列に
基づいて下記のような単一ストランドのオリゴヌクレオチドを合成された。
【0043】 ヒトプロトロンビンクリングル−1: N−末端プライマー:5'-GAATTCCTTCTGGGCCAAGTACACAGC-3'(SEQ ID NO:3) C−末端プライマー:5'-AAGCTTTTAGCGTGGAGTCATCGCTAC-3'(SEQ ID NO:4) ヒトプロトロンビンクリングル−2: N−末端プライマー:5'-CGAATTCCGAAGGCTCCAGTGTG-3'(SEQ ID NO:5) C−末端プライマー:5'-GAAGCTTCTAACGCCCTTCGATGGC-3'(SEQ ID NO:6)
【0044】 94℃、57℃、73℃で1分ずつPCRを30回実施し、72℃で5分間予
熱し10分間最終に延長させた。こうして得たDNAフラグメントを大腸菌発現
ベクターにクローニングした。
【0045】 プロトロンビンクリングル−1又はプロトロンビンクリングル−2をコードす
るcDNAを含む発現ベクター(pET22b'ノバゲン(Novagen),米国)はそれぞれ
“pEF−kH1”又は“pEF−hK2”と称した。pEF−hK2の形質転
換大腸菌は“E.coli BL21(DE3)/pLysS, phEF13”と称し、国際寄託当局である韓
国微生物培養センター(KCCM、韓国ソウル120−749 特別市西大門区
延世大学校、工科大学、食品工学科)に寄託番号KCCM−10139として寄
託した。
【0046】 pEF−hK2の形質転換大腸菌である“E.coli BL21(DE3)/pLysS, phEF13”
を、IPTG(isopropyl β-D-thiogalactopyranoside)で攻撃する前に、ml
当たり50μgのアンピシリンの存在下で600mMのLB培地で0.4〜1.
4O.D.単位の濁度で培養した。IPTGを最終濃度0.1〜5mMまで添加
し、この細胞を更に3時間培養させた。培養期間の終端でバクテリアを15分間
400xgの遠心分離によりペレット化させ、50mMのNaCl及び1mMの
フェニルメチルスルホニルフルオライド(PMSF)を含むpH7.0の最小体
積10mMのリン酸ナトリウム内で再懸濁させた。その後、細胞を超音波処理(
Sonics Material Inc, Danburg, USA)で分裂させた。細胞砕片は10分間13
,500xgの遠心分離により除去した。
【0047】 組換え型プロトロンビンクリングル−2の精製のため、粗抽出液を50mMの
NaClを含むpH7.0の10mMのリン酸ナトリウムを含む緩衝液で予備平
衡化されたDEAE-Sepharoseカラム(2×12cm)上でクロマトグラフィ分析し
た。180mMのNaClを含む10mMのリン酸ナトリウム緩衝液により、結
合されていないタンパク質及び弱く結合されているタンパク質を除去した。洗浄
段階の後、前記緩衝液内で20ml/hrの速度で0〜500mMのNaCl濃
度勾配でタンパク質を溶出させた。プロトロンビンクリングル−2を含む分画を
貯留しセントリプレップ(Centriprep)装置(アミコン(Amicon), 米国)で濃縮さ
せた。この濃縮されたサンプルを50mMのリン酸ナトリウム緩衝液(pH7.
0)で平衡化されたSephacryl S-200カラム(1.2×100cm)にかけ、1
8ml/hの速度で溶出させた。
【0048】 組換え型ヒトプロトロンビンクリングル−2のcDNA配列が忠実に翻訳され
たことを確認するため、アミノ酸配列分析を実施した。
【0049】 実施例6:プロトロンビンクリングル−2の体系的投与による腫瘍増殖の抑制 プロトロンビンクリングル−2が体内での新たな血管形成を防止するため、本
発明者らは皮下に埋め込まれた1次ルイス(Lewis)肺癌細胞を有する体系的に
処理されたC57BL6ネズミにプロトロンビンクリングル−2の抗腫瘍作用が
適用されることを調査した。
【0050】 6〜8週齢のC57BL6/J雄ネズミ(三育実験室:韓国)を使用した。ネ
ズミを慣らし4匹以下の群に入れ、それらの背中の毛を剃った。6週齢の雄ネズ
ミを仕切り保護設備内に格納させた。全てのネズミに任意に動物飼料と水を供給
した。ネズミは20gのネズミ当たり2mgの塩酸ケタミンと0.1mgの塩酸
キシラジンで麻酔させた。ネズミを致死量のメトキシフルランで殺した。
【0051】 600〜1200mm3の腫瘍のルイス肺癌を病んでいるネズミを殺し、腫瘍
の皮膚をベタジン及びエタノールで洗浄した。無菌条件の下で層流食物内で腫瘍
組織を切り取った。篩及び26ゲージの順次小さくなる皮下注射器を通じて生腫
瘍組織を通過させることで、0.9%の正常食塩水に腫瘍細胞が懸濁された懸濁
液を作った。最終濃度を1×107cell/mlに調整し、懸濁液を氷上に置
いた。エタノールで洗浄したうえで、ネズミの皮下背面(subcutaneous dorsa)
の中線(midline)に0.1mlの食塩水内の1×106セルを注入した。
【0052】 腫瘍の大きさが1500mm3となったとき、つまり移植されてからおよそ1
4日後、ネズミを2群に任意に抽出した。1群は腫瘍を手術で除去した。切開部
は簡単な結節縫合で縫合させた。ほかの群は麻酔させたうえで、腫瘍を損なわな
く操作する模造手術過程を行った。14日あと、全てのネズミを解剖し、4倍率
で実体顕微鏡により肺面転移を計数した。
【0053】 1500mm3の腫瘍を切除した後、ネズミの腹部に毎日食塩水又は多様な濃
度の組換え型プロトロンビンクリングル−2(0.5mg/kg及び1mg/k
g)を皮下注入した群に任意に抽出したが、各ネズミの背面中線で皮下腫瘍が成
長した。1群の腫瘍ネズミは模造過程のみを取り食塩注射で処理した。14日間
処理し続けた後、全てのネズミを殺し解剖した。
【0054】 図5に示すように、毎日プロトロンビンクリングル−2を体系的に投与した結
果、14日処理のうちに2次腫瘍の成長がかなり抑制された(参照:図5:1、
正常肺;2、食塩水で処理;3、0.5mg/kgの組換え型プロトロンビンク
リングル−2;4、1mg/kgの組換え型プロトロンビンクリングル−2)。
図6は組換え型プロトロンビンクリングル−2で処理された肺の重量減少を示す
グラフである。
【0055】 処理してから14日後、1mg/kgのプロトロンビンクリングル−2で処理
されたネズミでは1次腫瘍増殖の平均90%以上が抑制されたものが観察された
(n=10)。これとは対照的に、同じに14日処理期間のうちに食塩水で処理
したネズミでは腫瘍が急速に成長した(n=8)。
【0056】 実施例7:プロトロンビンクリングル−2のペプチドの抗内皮細胞増殖活性 ヒトプロトロンビンクリングル−2の内皮細胞増殖抑制活性領域を決定するた
め、プロトロンビンクリングル−2の15又は9アミノ酸からなる11ペプチド
をペプトロンコープ(Peptron Corp.韓国)で合成した。プロトロンビンクリン
グル−2のN末端配列から適当なアミノ酸配列を有するペプチドをペプチドのN
末端及びC末端の5アミノ酸を重ね合わせることで合成させたが(表2参照)、
一方で2アミの酸の合成及び重ね合わせでの問題のため、SEQ ID NO:1
2のペプチドは合成して9アミノ酸のみを含み得るようにする。合成されたペプ
チドは高性能液体クロマトグラフィ(HPLC)で精製させた。
【0057】
【表2】
【0058】 実施例3の方法にしたがって内皮細胞増殖検定を実施した。 表2に示すように、SEQ ID NO:8〜13のペプチドはbFGF刺激さ
れた内皮細胞増殖を抑制し、SEQ ID NO:12の抑制活性が最も効果的で
ある。したがって、SEQ ID NO.12のペプチドが抗内皮細胞増殖効果を
示すのに重要な役割を果たすことがはっきりと決定された。
【0059】 投与及び有効投与量 ヒトプロトロンビンクリングル−1、2又はこれと機能的に同等なペプチドの
有効投与量は患者の年齢、体重及び病気の進展によって違うが、1回の投与に0
.8〜2.0mg/kg/日で非経口で投与することが好ましいが、これは当業
者の経験によって個別化され得る。
【0060】 急性毒性 ヒトプロトロンビンクリングル−1、2又はこれと機能的に同等なペプチドの
急性毒性を検査するため、C57BL/6J雄ネズミにヒトプロトロンビンクリ
ングル−1、2又はペプチドを皮下注入し、死んだものを計数して7日間のLD 50 を決定した。その結果、LD50はおよそ5g/kgと決定されたが、これはヒ
トプロトロンビンクリングル−1、2及びその機能的に同等なペプチドを含む抗
腫瘍剤が有効投与量の範囲内で十分に安全であることを示す。
【0061】 ヒトプロトロンビンクリングル−1、2又はこれと機能的に同等なペプチドの
活性成分と薬学的に許容できるキャリヤを含む本発明の薬学的組成は注射方式で
投与できる。この注射方式は、さらに等張性水溶液又は懸濁液、及び薬学的に許
容できるキャリヤカバー防腐剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、浸透圧を変化させる
塩又は緩衝液を含むことができる。
【0062】 以上、本発明を試験腫瘍としてルイス肺癌を用いる特定実施態様を参照して例
示及び説明したが、本発明の抗腫瘍剤は皮膚癌、喉頭癌、子宮癌、結腸癌、肺癌
及び骨髄癌などの多様な腫瘍にも効果的である。
【0063】 以上、明らかに例示及び立証したように、本発明は抗内皮細胞増殖効果を有す
るヒトプロトロンビンクリングル−2のアミノ酸配列を有するヒトプロトロンビ
ンクリングル−1、2及びこれと機能的に同等なペプチドと、ヒトプロトロンビ
ン由来のヒトプロトロンビンクリングル−1及び2をコードするcDNAと、こ
のcDNAを含む組換え型発現ベクターと、ヒトプロトロンビンクリングル−2
を表す組換え型発現ベクターで形質転換された組換え型微生物と、ヒト血漿から
ヒトプロトロンビンクリングル−1及び2を、組換え型微生物から組換え型ヒト
プロトロンビンクリングル−2を製造する方法と、前記タンパク質の薬学的適用
を提供する。腫瘍の内皮細胞に対する抗血管療法は薬物耐性を殆ど又は全く誘発
しないようにすべきであるため、抗内皮細胞増殖分子、ヒトプロトロンビンクリ
ングル−1、2及びこれと機能的に同等なペプチドは癌治療の最も信頼できる候
補である。
【配列表】
【図面の簡単な説明】
【図1】 ヒト血漿からSDS−PAGEで分析し精製したヒトプロトロ
ンビン誘導体を示す写真である。
【図2】 ヒトプロトロンビン及びその誘導体のウェスタンブロット分析
を示す写真である。
【図3】 ヒトプロトロンビン及びその誘導体の内皮細胞増殖抑制作用を
示すグラフである。
【図4】 CAMに対するヒトプロトロンビンクリングル−1及び2の抗
血管形成効果を示す。
【図5】 ヒトプロトロンビンクリングル−2の腫瘍増殖の抑制を示す写
真である。
【図6】 ヒトプロトロンビンクリングル−2の腫瘍増殖の抑制を示すグ
ラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12P 21/02 (C12P 21/02 C C12R 1:19) //(C12P 21/02 C12N 15/00 ZNAA C12R 1:19) A61K 37/475 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (72)発明者 キム スン ス 大韓民国、ソウル 159−050、ヤンチョン ク、モクドン、モクドン アパート 313 −1103 (72)発明者 イム テ ヨン 大韓民国、ソウル 137−070、ヨンサン ク、イチョンドン 407、ハンガラン ア パート 214−1906 (72)発明者 パク チャン ス 大韓民国、ソウル 135−921、カンナン ク、ヨクサンドン 728−48、301 (72)発明者 キム ウン キョン 大韓民国、ギョンギド 411−815、コヤン シ、イルサンク、ベクソクドン 1161−1 Fターム(参考) 4B024 AA01 BA80 CA04 DA06 EA04 GA11 HA03 4B064 AG01 CA02 CA19 CA21 CB06 CC24 CE07 CE11 DA01 4B065 AA26X AA93Y AB01 AC14 BA02 CA24 CA44 4C084 AA02 AA07 BA44 CA18 DC12 NA14 ZB26 4H045 AA10 AA20 AA30 BA13 BA14 BA15 BA16 BA17 CA42 DA65 EA28 FA72 FA73 FA74 GA22 GA23

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 SEQ ID NO:1として表されるヒトプロトロンビンク
    リングル−1のアミノ酸配列。
  2. 【請求項2】 請求項1のヒトプロトロンビンクリングル−1をコードする
    cDNA(SEQ ID NO:18)。
  3. 【請求項3】 SEQ ID NO:2として表されるヒトプロトロンビンク
    リングル−2のアミノ酸配列。
  4. 【請求項4】 請求項3のヒトプロトロンビンクリングル−2をコードする
    cDNA(SEQ ID NO:19)。
  5. 【請求項5】 ヒトプロトロンビンクリングル−1を発現するcDNA(S
    EQ ID NO:18)を含む組換え型発現ベクターpEF−hK1。
  6. 【請求項6】 ヒトプロトロンビンクリングル−2を発現するcDNA(S
    EQ ID NO:19)を含む組換え型発現ベクターpEF−hK2。
  7. 【請求項7】 請求項6の組換え型発現ベクターpEF−hK2で形質転換
    された大腸菌BL21(DE3)/pLysS、phEF13(KCCM−10
    139)。
  8. 【請求項8】 ヒトプロトロンビンのヒトプロトロンビンクリングル−2由
    来の、内皮細胞の増殖を抑制するペプチド。
  9. 【請求項9】 ヒトプロトロンビンクリングル−2の11番目のプロリンか
    ら70番目のアスパラギン酸の適当な5〜20アミノ酸の配列の有する請求項8
    のペプチド。
  10. 【請求項10】(i)ヒト血漿からヒトプロトロンビンを単離し、精製する
    段階と、 (ii)ヒトプロトロンビンを因子Xaで処理してプロトロンビンクリングル−
    1及び2を提供する段階と、 (iii)プロトロンビンクリングル−1及び2をイオン交換クロマトグラフィ
    により単離する段階とを含む、ヒト血漿からプロトロンビンクリングル−1及び
    2を製造する方法。
  11. 【請求項11】(i)請求項4のcDNAを含む発現ベクターで形質転換さ
    れた組換え型微生物を培養する段階と、 (ii)前記培養物にイオン交換及びゲル濾過クロマトグラフィを適用して組換
    え型ヒトプロトロンビンクリングル−2を得る段階とを含む、組換え型プロトロ
    ンビンクリングル−2の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記組換え型微生物は大腸菌BL21(DE3)/pLy
    sS、phEF13(KCCM−10139)である請求項11の製造方法。
  13. 【請求項13】 ヒトプロトロンビンクリングル−1若しくは2の活性成分
    、又はこれと機能的に同等なペプチド及び薬学的に許容できるキャリヤを含む抗
    腫瘍剤。
  14. 【請求項14】 皮膚癌、喉頭癌、子宮癌、結腸癌、肺癌及び骨髄癌に効果
    的である請求項13の抗腫瘍剤。
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