JP2002520257A - 植物病原性菌類および/または土壌生成有害生物に対する植物成長の増強 - Google Patents

植物病原性菌類および/または土壌生成有害生物に対する植物成長の増強

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、植物病原性菌類および/または土壌生成有害生物による攻撃に対して植物強化および/または植物回復作用を有する有用物質の混合物として、水性の脂肪アルコールおよび/または低級多官能アルコールの脂肪酸部分エステルを、o/w型のアルキル(ポリ)グリコシドからなる群からの環境適合性の界面活性剤化合物と混合して使用することに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (技術分野) 本発明は、植物病原性菌類および/または土壌有害生物に対して植物成長を増
強することに関する。
【0002】 (背景技術) まだ公開されていない先のドイツ特許出願No.19701127.6は、植物
成長の促進に使用するための低発泡性の界面活性剤濃縮物を記載している。より
詳しくは、この特許出願は、給水中の植物の根におけるおよび根の周りの水の浸
透および展開を強化するための、高濃縮されているが流動可能かつ注入可能な水
性の界面活性剤をベースとする濃縮物の形態にある低発泡性の湿潤助剤を記載し
ている。この湿潤助剤は、環境的に安全な界面活性剤成分としてo/w型のアル
キル(ポリ)グリコシド化合物(以下においては、「APG化合物」と呼ぶことも
ある)、ならびに、この化合物と混合して、オレフィン性不飽和の脂肪アルコー
ル、および所望により、発泡抑制剤/消泡剤として脂肪酸と多価アルコールとの
部分エステル、およびさらに、粘度調節剤として低級の水溶性アルコールを含有
する。
【0003】 以下に開示するさらなる発展の技術的教示は、上記した先のドイツ特許出願の
原理を使用するものである。従って、この先のドイツ特許出願の開示は、本発明
の開示の一部として本明細書中に包含される。
【0004】 上記した先の特許出願の技術的教示は、次の課題に基づくものである。即ち、
土地領域(より具体的には、植物が密に生えている土地領域)を給水する一見して
単純な手段は、大きな困難をもたらすことがある。この例の1つは、歩行および
/または車両通行に部分的に供された草で覆われた領域である。ここでは、規則
的な給水にもかかわらず、比較的小さいかまたは比較的大きい草の領域が乾燥し
きってしまうことがある。このような領域を給水しようとすると、水は土壌に深
く浸透せず、さらに具体的には、水は草の根域に浸透しない。この結果、この領
域の植物は、栄養が十分に与えられなくなり、浅い根となり、乾燥しすぎにより
不健康になりうる。上記した先の特許出願の教示によれば、界面活性助剤は、o
/w型ののAPG化合物であると言及されている(この化合物は、全く異なる分野
で広範囲に使用されていることが知られている)。APG化合物は、洗剤、特に
洗濯洗剤のための界面活性助剤である。
【0005】 上記した先の特許出願の教示は、APGをベースとする水性湿潤剤が、植物成
長を刺激するための土壌潅漑において有用な湿潤助剤にもなるという観察に基づ
くものである。しかし、これに関連して、次の課題が解決されるべきものとして
残っている。即ち、この種のAPGをベースとする非イオン性界面活性剤は、水
性調製物における特に高い発泡性によって区別される。洗剤において使用するた
めには、これが消費者によって歓迎されるのが普通である。しかし、本発明が関
係する応用分野のためには、これが望ましくないだけでなく、さらに別の欠点に
なることもある。通常の発泡抑制添加剤が洗剤分野において知られているが、本
発明が関係する応用分野、即ち健康な植物成長の促進の分野には適さない。上記
した先の特許出願の技術的教示は、APGをベースとする界面活性成分と組合わ
せて、植物成長を妨げるよりも実際には促進する選択した消泡剤または発泡抑制
剤を使用するものである。この選択した消泡剤は、上記した脂肪アルコールおよ
び/または脂肪酸と低級多価アルコールとの部分エステルである。
【0006】 先の特許出願の教示が解決しようとする別の課題は、ここでの多成分混合物を
、水で容易に希釈しうる濃縮物の形態で製造することを可能にすることであり、
常温であっても濃縮物の適当な「分配可能性」を確保することである。先の特許
出願の教示により提供される技術的解決は、水性濃縮物(その粘度は、限定量の
低級水溶性アルコールの使用によって制御される)において、上記した種類の選
択した発泡抑制剤と共に、o/w型のAPG化合物を含有する上記した多成分混
合物にある。
【0007】 以下において説明する本発明のさらなる発展は、次の追加の観察に基づくもの
である。即ち、上記した種類のAPGをベースとする湿潤助剤は、土壌構造(従
って、特に植物の根域)中への潅漑水の浸透を促進するだけでなく、土壌中に導
入および/または植物の地上部分に適用された多成分の水性混合物が、土壌の殺
有害生物剤に対しておよび/または植物病原性菌類の蔓延に対して予想外の植物
強化作用および/または植物回復作用をも示すという観察に基づいている。菌根
領域(従って、植物の根に付随する土壌菌類集団の領域)に由来する植物成長促進
性の菌類集団は影響を受けない。対照的に、本発明の多成分の組合わせは、植物
成長の促進の開始において示されるように、菌根領域においておよび/または根
圏領域において代謝を生じ、従って植物成長刺激作用を生じる。これにより、特
に、土壌有害生物(より具体的には、昆虫および/または線虫)に対する耐性の増
加による健康な植物成長の強化が伴われる。しかし、このような作用の完全な説
明を意図するものではないが、追加の因子は、界面活性APG成分と共に土壌中
に導入された脂肪酸の部分エステルおよび/または脂肪アルコールに基づく発泡
抑制剤が、有用な炭素源として、植物の根域において種々の微生物によって制御
される植物の生命活動に介入し、こうして、間接的に植物の強化をも促進し、従
って植物病原性菌類の蔓延に対する耐性をも高める。
【0008】 欧州特許EP0230598B1は、収穫および鑑賞植物を保護するための組
成物において有害生物を制御するための物質として、アルキルグリコシド化合物
を使用することを記載している。本発明の目的に対しても適するAPG成分に加
えて、この文献に列挙されているAPG化合物は、さらに非常に広い範囲のAP
G化合物(より具体的には、対応するAPGエトキシレート)を包含する。より具
体的には、この文献は、葉ジラミ、ハダニおよびウドンコ病の植物蔓延に対して
、APG化合物の水性調製物を使用することを記載している。上記した先のドイ
ツ特許出願に対応するAPGベースの多成分混合物、従って、本発明が関係する
種類の混合物(界面活性APG成分を、脂肪アルコールおよび/または脂肪酸部
分エステルと混合して、より具体的には土壌において、従って植物の根域におい
て使用する)は、欧州特許EP0230598B1には記載されておらず、さら
に、本発明の教示により提供されるような、所望ではない発泡性を防止するとい
う課題あるいはその技術的解決についての言及も全く存在しない。
【0009】 (発明の開示) 即ち、本発明は、 ・脂肪アルコールおよび/または脂肪酸と低級多価アルコールとの部分エステル
、および ・o/w型のアルキル(ポリ)グリコシド(APG化合物)の群からの環境的に安全
な界面活性剤化合物、 を混合した水性調製物を、土壌の殺有害生物剤および/または植物病原性菌類の
植物蔓延に対して有効な植物強化および/または植物回復混合物(多成分混合物)
として使用することに関する。
【0010】 本発明の教示によれば、本明細書中に規定した種類の多成分混合物は、特に、
商業的な植物生産において、造園において、および商業または家庭園芸において
使用される。
【0011】 (発明を実施するための最良の形態) 本発明の規定のように使用される多成分混合物の個々の成分の詳細を以下に挙
げる。
【0012】 o/w型のAPG化合物 初めに、APG化合物、より具体的には、本発明が関係する種類のAPG化合
物の製造および性質に関する詳しい科学的知識および文献について言及する。例
えば、Hillらの「アルキルポリグリコシド」[VCH-Verlagsgesellschaft mbH, W
einheim 1997]と題する本を参照。また、欧州特許EP0230598B1の開
示も、APG化合物の製造および性質に関する詳しい情報を与える。
【0013】 本発明の目的に好ましいAPG化合物は、アルキル基が少なくとも主として直
鎖脂肪アルコールから導かれたアルキル(オリゴ)グルコシドを、少なくとも部分
的に、より具体的には少なくとも主として使用することを特徴とする。この種の
化合物は、広範囲の応用分野に使用される界面活性助剤である。これらを工業的
規模で使用するためには多数の因子が重要性を有する。APGをベースとする湿
潤剤は、完全に天然物質に基づきうることが知られている。これらは、脂肪アル
コールと単糖、オリゴ糖および/または多糖との反応の生成物として得られる。
多糖および/または比較的高級なオリゴ糖を脂肪アルコールと共に使用すると、
所望のAPG化合物が生成する前に、酸触媒の反応の過程における加水分解およ
び/またはアルコール分解によって解重合が初めに開始される。APG化合物の
生成のための好ましい糖成分は、グルコースおよび対応するオリゴおよびポリグ
ルコースである。しかし、他の適当な反応物質は、マンノース、ガラクトース、
アラビノース、および他の対応するモノ、オリゴおよび/またはポリグリコシド
に基づく糖化合物である。
【0014】 本発明の目的に適する種類のAPG化合物は、一般式:R-O-(G) [式中、
Rは、少なくとも6個の炭素原子、好ましくは8〜24個の炭素原子、さらに好
ましくは8〜18個の炭素原子を含む第一級の好ましくは直鎖の脂肪族炭化水素
基であり、Gは、5または6個の炭素原子を含むグリコース単位、このましくは
グルコースである]を有する反応生成物として得られる。本発明が関係する界面
活性剤の群においては、オリゴマー化度x、従っていわゆるDP値(モノグリコ
シドおよびオリゴグリコシドの分布を示す)は、通常は1〜10の数、例えば約
1.2〜5の数、好ましくは約1.2〜4の数、さらに好ましくは1.2〜2の数
である。
【0015】 o/w型のAPG化合物、即ち、水中油型のエマルジョンを生成することがで
きる上記した種類の界面活性成分は、比較的高いHLB値によって、即ち約7、
好ましくは8または9を越えるHLB値によって区別されることが知られており
、10〜18の範囲内のHLB値であるのが特に重要である。
【0016】 本発明に従って使用される脂肪アルコール 上記したように、多機能性は、本発明に従って使用される多成分混合物の各成
分に関係している。一方において、これらは、水希釈される調製物中の多成分混
合物を実際に使用する際の発泡抑制剤として有用であり、他方において、これら
は、土壌(より具体的には、植物の根の近く)において使用されたときに、微生物
増殖のため、より具体的には有機栄養微生物の増殖を促進するための炭素源とし
て働く。脂肪アルコールは、自然過程により好気的および嫌気的の両方で分解す
ることができる。本発明に従って有機栄養増殖するために重要な炭素源として、
これらは、その分子構造中に脂肪構造の親油性炭化水素基、即ち比較的高濃度の
エネルギー供与C-H基を示す。
【0017】 本発明によれば、多成分混合物中の好ましい脂肪アルコールは、分子中の少な
くとも6〜8個の炭素原子によって区別され、10〜28個の炭素原子を含むモ
ノオレフィン性および/またはポリオレフィン性不飽和の脂肪アルコール、より
具体的には12〜24個の炭素原子を含む対応する脂肪アルコールが特に好まし
い。適当な脂肪アルコールを選択するための別の好ましいパラメーターは、多成
分混合物の各成分の固化範囲である。20℃またはそれ以下、より具体的には1
0〜15℃またはそれ以下の固化範囲を有する対応する成分が好ましい。
【0018】 本明細書に記載した種類の天然物質に基づく脂肪アルコールを本発明に従って
使用するのが好ましいが、本発明の教示は、このような脂肪アルコールに限定さ
れるものではない。分岐鎖を有していることもある合成起源の脂肪アルコールも
、本発明の教示との関連で適する混合物成分である。このようにして、特に、こ
れらアルコール成分の固化範囲の割当てに影響を及ぼすことができる。
【0019】 本発明の目的に適する脂肪酸部分エステル 上記した脂肪アルコールに加えて、および/またはそれに代えて、特に低級一
価アルコールの脂肪酸部分エステルも、本発明の教示との関連で重要な混合物成
分になりうる。特に低級多価アルコールの場合には、2〜6個の炭素原子、より
具体的には3〜5個の炭素原子を含む対応する化合物が適する。この点で特に重
要なものは、単に天然物質として容易に入手しうるという理由により、対応する
グリセロール部分エステルである。このような部分エステルの群の脂肪酸は、1
0〜24個の炭素原子を含む対応する化合物に当てはまるのが普通であり、対応
するC12−20モノカルボン酸が特に適する。ここに記載した種類の脂肪酸は
、天然供給源からの出発物質として、大量に市販品から入手しうることが知られ
ている。またこの場合に、モノオレフィン性および/またはポリオレフィン性不
飽和の脂肪酸を使用するのが特に有利になることもある。このような活性物質の
特に適する群は、グリセロールとオレフィン性不飽和のC16/18モノカルボ
ン酸との部分エステルであり、ここでも、対応するモノエステルが特に重要であ
る。技術的に大量に入手しうるこの種の脂肪酸エステルは、グリセロールモノオ
レエートである。
【0020】 上記した脂肪アルコールと同様にして、ここに記載した構成を有する脂肪酸エ
ステルは、自然過程により土壌において好気的および嫌気的の両方で分解されう
る。また、これらは、植物の根のすぐ近くにおける微生物の有機栄養増殖のため
の重要な炭素源である。さらに、これらの使用は、土壌微生物の増殖を刺激する
ことによって、間接的に植物成長を強化する。
【0021】 本発明の教示のさらに別の詳細 本発明によれば、混合物成分として脂肪アルコールのみまたは脂肪酸部分エス
テルのみのいずれかを、APG化合物と共に使用することができる。しかし、1
つの態様は、脂肪アルコールおよび脂肪酸部分エステルの組合わせを使用するこ
とを特徴とする。水を含まない成分の重量部を基準に、好ましい混合比は、約1
:1〜1:10の範囲内である。脂肪アルコールおよび脂肪酸部分エステルは、
好ましくは1:1〜1:5の比(水を含まない成分の重量部)、さらに好ましくは
1:1〜1:3の比で混合する。
【0022】 本発明に従って使用する多成分混合物において、APG成分は、脂肪アルコー
ルおよび/または部分エステルに基づき、重量で少なくとも実質的に等しい量で
使用し、APGと脂肪アルコールおよび/または部分エステルとの混合比は、1
:1〜5:1、好ましくは1:1〜3:1、さらに好ましくは1.5〜2.5:1
である。これらの数字は、水を含まない混合物成分を基準に、混合物の重量部で
ある。
【0023】 しかし、本発明の教示は、過剰にAPG成分を使用することに限定されない。
発泡抑制剤として使用する脂肪アルコールおよび/または脂肪酸部分エステルを
対応して過剰に含む混合物も、本発明の教示の範囲内にある。
【0024】 上記した先のドイツ特許出願No.19701127.6によれば、本発明が関
係する種類の多成分混合物は、流動性の水性濃縮物の形態で消費者に普通に市販
および供給されている。次いで、使用者は、土壌および植物に多成分混合物を適
用するために、この濃縮物を必要に応じてより多くの水で希釈する。多成分混合
物を水で容易に希釈しうる濃縮物の形態に調製することを可能にするために、常
温におけるその適当な「分配可能性」を確保しなければならない。上記した先の
特許出願の教示は、水性APG濃縮物を、脂肪アルコールおよび/または部分エ
ステルに基づく上記の発泡抑制剤/消泡剤と混合したときに、濃厚なゲル(即ち
、もはや自由に流動しないゲル)が容易に生成することを明確にしている。従っ
て、先の特許出願においては、限定量の低級一価アルコールを加えることによっ
て、より具体的には、限定量のエタノールを加えることによって、室温において
も流動可能性および注入可能性を確保することを提案している。同じことが、本
発明に従って使用する混合物にも当てはまる。好ましい低級一価アルコールは、
4個までの炭素原子を含む対応する化合物である。
【0025】 1つの重要な態様においては、本発明の教示は、低級一価アルコール、より具
体的には、室温で流動可能な低級多価アルコールを、多成分混合物の上記成分に
加えて、混合物成分として使用することを特徴とする。即ち、多機能性は、多成
分混合物との関連でこれら多価アルコールに関係している。比較的高い沸点を有
する液体の混合物成分として、これらは、濃縮物を取扱うために特に必要とされ
る流動可能性(従って、濃縮物の分配可能性)を高める。他方において、これらの
成分は、土壌中への導入の後に、特に根圏および/または菌根の領域において、
微生物増殖のための追加の炭素源の形態で栄養物質として働く。好ましい多価ア
ルコールは、2〜6個の炭素原子、好ましくは2〜4個の炭素原子を含む対応す
る化合物であり、グリセロールおよび/またはグリコールが特に重要である。こ
のような成分の高い水溶性は、多成分混合物の実際の適用においても有用になり
うる。このような混合物成分の好ましい量は、通常は多くとも30〜35重量%
であり、好ましくは多くとも20〜25重量%であり、さらに好ましくは5〜1
5重量%の範囲内である(この重量%は、後に処理すべき土壌領域に適用するた
めに水で希釈される上記濃縮物の形態にある多成分混合物を基準にする)。
【0026】 混合物の成分として上記した不飽和脂肪アルコールに加えて、またはその代わ
りに、オレフィン性不飽和のテルペンアルコールも、発泡抑制剤/消泡剤として
適する。テルペンアルコールは、10〜40個の炭素原子を含む植物起源の非環
式または単環式、二環式もしくは三環式のポリオレフィン性の不飽和アルコール
である。このテルペンアルコールは、発泡抑制剤/消泡剤として、天然混合物の
形態で使用するのが好ましい。特に好ましい代表例は、パイン(松)油であり、こ
れは、Roempp [Chemielexikon, p.3451, Vol.4, 9th edition, 1991]に記載さ
れているように、種々のテルピネオール、例えばαおよびβ-テルピネオール、
α-フェンキルアルコール、ボルネオールおよびイソボルネオールの混合物であ
る。パイン油は、さらに少量の他の非アルコール化合物、例えばカンファー、ア
ネトールおよびエストラゴールを含有する。パイン油は、種々の松種の樹脂含有
の切り株および根材から、例えば揮発油またはクロロホルムによる抽出およびそ
の後の分画および蒸留によって得られる。
【0027】 上記したように、消泡剤成分は、活性物質を基準に、APG成分よりも少ない
量で存在するのが普通である。消泡剤成分が非常に少ない量で使用されている混
合物が好ましい。即ち、約10〜25重量%、好ましくは約15〜20重量%の
消泡剤含量を有する多成分濃縮物が、本発明の目的に適する。
【0028】 粘度調節剤として使用する低級の水溶性一価アルコールは、上記した主成分に
よって、所望により使用する低級の水溶性多価アルコールによって、および多成
分混合物中に存在する水の全体量によって、種類および量が決定される。下限と
して少なくとも約5〜7重量%および上限として12〜25重量%の粘度調節剤
の添加が特に適する。約5〜20重量%、より具体的には10〜15重量%のエ
タノールの添加が、通常は、室温であっても多成分混合物の所望の流動可能性お
よび注入可能性の方向に、粘度に対して十分な影響を有する。
【0029】 最後に、本発明の別の態様は、リンおよび/または窒素を含有する肥料の分野
から選択した活性成分またはその混合物を、処理すべき基材中に、および/また
は植物の地上部分に、より具体的には葉の上に導入することを特徴とする。これ
ら2つの元素を保持する成分が、この群の化合物の好ましい代表例になりうる。
所望により、植物成長のためのマクロおよび/またはミクロ栄養物質を含有する
他の保持体を、これに関連して使用することができる。
【0030】 本発明の1つの特に重要な態様においては、Pおよび/またはNの油溶性の化
合物を、親油性残基を少なくとも部分的に含む成分として使用する。即ち、この
ような助剤の特に好ましい代表例は、冒頭に引用したドイツ特許DE44373
13に記載されているリン脂質および/またはその誘導体である(これら成分の
重要な代表例として)。
【0031】 この群の好ましい成分は、その分子構造中に親油性の残基を含む、リン酸と一
価および/または多価アルコールとのエステルである。これらの中で、リン酸の
対応する部分エステルが特に適しており、これらは通常はその(部分)塩の形態で
使用される。
【0032】 従って、適当なリン酸エステルは、脂肪アルコールの炭化水素基により、リン
酸エステル分子中に所望の親油性成分を導入した脂肪アルコールの部分エステル
である。C6−10脂肪アルコールおよび/またはその低級エトキシレートを用
いて好ましくは少なくとも実質的に製造された、直鎖脂肪アルコールとリン酸と
の部分エステルが特に適する。しかし、基本的に、例えば12〜24個の炭素原
子を含む高級脂肪アルコールのリン酸エステルも適しており、これに関連して、
対応するオレフィン性不飽和の脂肪アルコール基が特に重要である。
【0033】 しかし、このような下位群の特に好ましいリン酸エステルは、リン脂質および
リン脂質誘導体である。これらは、植物細胞または動物細胞から得られる両性物
質である。本発明によれば、好ましいリン脂質は、植物起源の対応する化合物お
よびこれから得られるリン脂質誘導体である。この群の特に好ましい代表例は、
グリセロリン脂質であり、これは通常はレシチンとも呼ばれる。スフィンゴリン
脂質は好ましさが低い。既知の適当な物質は、ジアシルリン脂質、ホスファチジ
ルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホ
スファチジルセリン、ホスファチジルグリセロール、ホスファチジルグリセロホ
スフェート、ジホスファチジルグリセロール、N-アシルホスファチジルエタノ
ールアミンおよびホスファチジン酸である。モノアシルリン脂質は、リゾホスフ
ァチジルコリン、リゾホスファチジルエタノールアミン、リゾホスファチジルイ
ノシトール、リゾホスファチジルセリン、リゾホスファチジルグリセロール、リ
ゾホスファチジルグリセロホスフェート、リゾジホスファチジルグリセロール、
リゾ-n-アシルホスファチジルエタノールアミンおよびリゾホスファチジン酸で
ある。植物または動物レシチンおよびセファリンとして市販されているホスファ
チジルグリセリドは、工業スケールで得られ、大量に入手することができる。こ
れらの調製物は、例えば、コーン油または綿実油または大豆油などの油から得ら
れる。
【0034】 他の好ましい成分は、レシチン、レシチン加水分解物および/または化学修飾
したレシチンである。また、これらの化合物を他のN-含有成分と混合して使用
することもできるが、多成分混合物を植物の地上部分(より具体的には、植物の
葉)に適用するときには、これら追加のN成分を使用しないのが好ましい。
【0035】 多成分濃縮物の水含量は、通常は多くとも約50重量%であり、好ましい態様
においては、さらに低い値をとる。即ち、約30〜45重量%の最大値が、多成
分混合物の水含量に特に適する。一般に、多成分混合物の水含量は、この値より
も相当に低く、例えば、10〜20重量%の範囲内、好ましくは10〜15重量
%の範囲内である。
【0036】 実施の際には、多成分混合物を、処理すべき土壌および/または植物に、水希
釈した形態で、水を含まない混合物を基準に少なくとも約0.5g/mの量、好
ましくは少なくとも1g/mの量で適用する。0.5〜35g/mの適用量が
適しており、1〜20g/mの適用量が特に適している(この適用量は、具体的
には、APG化合物、脂肪アルコールおよび/または脂肪酸部分エステルの水不
含の多成分混合物に基づく)。適用量の好ましい上限は、10〜15g/mの範
囲内である。
【0037】 実施の際には、上記の濃縮物を、より多くの水で希釈し、次いで、好ましくは
水性エマルジョン/分散液の形態で微細噴霧する。これに関連して、多成分混合
物と水の重量比が、少なくとも1:10、好ましくは少なくとも1:15〜20
である水希釈した混合物を使用するのが有利になりうる。
【0038】 実施レベルにおいて、本発明の教示は、一方においては望ましくない植物病原
性の菌類集団の蔓延に対して、また、他方においては土壌有害生物(例えば、望
ましくない昆虫、特に線虫)の蔓延に対して、植物を強化するこれまで未知であ
った可能性を提供する。選択した合成物質(天然物質に基づく分子とは関係しな
いことが多い)によるこれら有害生物のこれまで普通であった制御とは対照的に
、本発明は、分子構造が独占的にまたは少なくとも主に天然物質に基づく活性物
質混合物を使用する。これに関連する所望の作用機構は、特に、植物それ自体の
抵抗力に影響を及ぼし、そしてそれを増強することによって、より具体的には、
根域における代謝過程に、従って、土壌中の微生物集団の生命過程(植物におけ
る生命過程に関係している)に対応して影響を及ぼすことによって、植物を間接
的に強化することである。
【0039】 また、本発明の教示は、以下に記載する重要な特徴および土壌微生物の増殖を
刺激する実施レベルでのその効果を包含する。即ち、本発明に従って土壌中に多
成分混合物を導入すると、リン化合物の水溶性成分の測定可能な増加が導かれ、
従って、植物成長のために利用可能なリン酸塩の量の増加が導かれる。また、土
壌微生物叢の強化および増殖増強は、植物の根域において、本明細書に記載した
様式の強化につながることが明らかである。根の成長を増強するこの二次的な効
果は、例えば、不均一な成長密度で草の生えた領域において極めて明瞭である。
問題の領域に根が利用できるリンを供給すると、草の根がより水平に広がること
になり、従って根域が、より具体的には土壌の草のない領域に広がることになり
、その結果、このような当初は草がないかまたは不十分に草に覆われた領域が、
草で覆われるかまたは二次的に覆われることになる。このような効果は、本発明
の多成分の組合わせを用いることによって開始される。より具体的には、根の成
長の広がりは、植物強化の一次的な結果であることを迅速に示すことができる。
これに関連して、土壌の問題領域における可溶性リン酸塩の測定は、このリン酸
塩成分の既述の増加を示す。これは、本発明の目的、即ち、植物の強化および/
または植物の回復を達成するのに役立つ別の最初の効果(この形態ではこれまで
知られていなかった)である。
【0040】 (実施例) 以下に挙げる実施例は、本発明の教示の選択した態様を説明するものである。 標準土壌を入れた植木箱におけるサラダ植物の成長の進展および促進を、同一
の作業条件下で測定する比較研究を行い、得られた結果を以下の実施例において
報告する。より具体的には、o/w型のAPG化合物と混合した脂肪アルコール
および/または脂肪酸部分エステルに基づく本発明の多成分混合物の存在および
特定濃度に対する、標準条件下での植物成長の依存性を測定した。通常の可塑剤
を種々の量で用いたときの効果を、さらに比較試験において測定した。
【0041】 種々の標準濃度でマジック・ウェット(Magic Wet)の名称のもとでヘンケル
社(Henkel KGaA)から市販されている製品の水性調製物を、本発明の多成分混合
物(即ち、脂肪アルコールおよび/または脂肪酸部分エステルと混合したo/w型
のAPG化合物)として使用した。通常の肥料を比較試験において追加で使用す
るときには、スブストラル(Substral)として市販されている液体肥料(これは
、NとPとKOの比が6:2:4であることを特徴とする)を使用した
。使用した活性物質および助剤の具体的な濃度の詳細は、以下の実施例において
示した。
【0042】 比較成長試験の原材料および方法 表面積が0.06mである6.7L(リットル)の植木箱を、試験容器として使
用した。ラム(Lamb)のレタス種子を、標準土壌を入れた植木箱に蒔き、摘むこと
ができるようになるまで8週間栽培した。期間中、この植木箱を、特定の試験溶
液を用いて一定間隔(1×種蒔き前、9×種蒔き後)で、および水だけを用いて4
回の他の機会に給水した。
【0043】 以下の表に示すように、4つの異なる希釈度のマジック・ウェット(Magic Wet
)を試験溶液において使用した。個々の希釈マジック・ウェット溶液において、
以下の3つの異なる肥料レベルを試験した。 (a)無肥料(バリアント3、6、9、12、15) (b)1箱あたり15gのスブストラル(Substral)長期肥料(バリアント2、5
、8、11、14) (c) 1箱あたり30gのスブストラル(Substral)長期肥料(バリアント1、4
、7、10、13)
【0044】 上記した種々の試験(バリアント)は、水希釈したマジック・ウェット溶液の使
用に対して、以下の表1に示す結果を与えた。
【表1】
【0045】 第1の試験は、12月(試験I)に行い、次の条件を用いて2月(試験II)に繰返
した。即ち、バリアント1、2および3の注入水におけるマジック・ウェットの
最も高い濃度は非常に高いので、実際に関連する情報は得られなかった。従って
、この最も高い濃度を用いる成長試験は継続しなかった。
【0046】 以下の一般的に有効な観察が、試験過程において為された。 特に試験Iにおいて、マジック・ウェットで処理されなかった植物は、恐らく
は過剰給水に起因するであろう非常に高い衰弱率を示した。バリアント13、1
4および15の対応する植物に腐敗病が観察された。即ち、マジック・ウェット
で処理されなかった植物は、対応する腐敗病菌類の影響を受けた。対照的に、比
較的低いマジック・ウェット濃度を添加し、それ以外は同一の給水および成育条
件とすることにより、バリアント4〜12において菌類の蔓延が防止された。
【0047】 以下の観察が、試験1において使用した試験の植物収量に当てはまる。 全ての試験において、5つの独立しているが同じ処理をした植木箱を特定のバ
リアントに割当てた(n=5)。最も高い肥料レベル(1箱あたり30gのスブス
トラル)は、無肥料のバリアントおよび15gスブストラルの肥料を与えたバリ
アントに比べて、試験1において常に比較的低い生物量(=収量)を与えた。平均
の生物量を以下の表2に示す。
【0048】
【表2】
【0049】 マジック・ウェットで処理されていないバリアント14および15は、31〜
33gの平均生物量を与えた。対照的に、マジック・ウェットで処理したバリア
ント(より具体的には、5、8、9、11、12)は、約10g高い生物量を与え
た。同時に、マジック・ウェット濃度の段階0.5%、0.25%および0.12
5%の間に有意差は存在しなかった。
【0050】 また試験IIにおいて、マジック・ウェットの0.5%、0.25%および0.1
25%希釈溶液(%=重量%)による処理は、未処理対照よりも高い生物量を与え
た。以下の表3は、試験シリーズIIからの有益なデータを挙げるものである。こ
こでも、スブストラルを「肥料」として30gおよび15gの量で使用するか、
または全く使用しなかった。全ての比較試験シリーズにおいて、マジック・ウェ
ットを用いて得られる生物量は、マジック・ウェットを使用しなかった平行試験
と比較して明らかに高かった。このことは、最大量のスブストラル肥料(30g)
を使用した場合に特に明瞭であった。この基本的に過剰量の肥料は、マジック・
ウェットの使用により、植物にとってより許容されうるものにされたことが明ら
かである(即ち、予想される塩によるダメージが緩衝化された)。
【0051】 以下の表3は、特に重要な追加の常法を含んでいる。 試験13'および14'において、マジック・ウェット(多成分混合物)を、同等
量のo/w型の純粋なAPG化合物により置換した。言い換えると、細菌成長の
ためにマジック・ウェットにおいて使用されている追加の炭素源を除いた。試験
13'および14'において得られた生物量と、試験8'および9'の比較バリアン
トにおいて得られた生物量との比較は、生物量の明瞭な減少を示す。実際には、
試験13'および14'において得られた収量は、試験10'(即ち、同一量のスブ
ストラル肥料は使用するが、マジック・ウェットを添加しない比較試験)の生物
量よりもなお低かった。マジック・ウェットの植物強化および刺激作用が、まさ
にAPG成分にではなく、混合物全体に起因していることを明瞭に観察すること
ができる。
【0052】
【表3】
【0053】 実施例2.1 ゴルフ芝用の標準の草混合物(80%のFestuca rubraおよび20%のAgrostis
stoloniferaを含むDSV414;20g/m)を、20%上部土壌および8
0%砂(0.2mm)の標準の草支持体層で満たした144cmのトレイに植え
付けた。温室での8週間の栽培期間中に、液体肥料を用いて5回、草を肥料処理
し、3回刈り込んだ(生重量および乾燥重量の測定を含む)。「マジック・ウェッ
ト(Magic Wet)」の商標名で出願人により販売されている本発明の混合物による
処理を、この8週間の期間中に2種類の濃度で3回行った[5週、7週、8週目
;常に、刈り込み後および液体肥料(0.5%のNPK 12−4−6溶液)の適用
と共に]。8週間の栽培期間の後、草を調整室(10℃、照明14/10)に移し
た。1日の順化の後、雪腐れ病の原因であるMicrodochium nivaleの3種類の単
離体の希釈混合物を注ぐことにより、それを草に接種した。次いで、この草を、
濾紙で被覆し、プラスチックフィルム下で8日間、調整室中に置いた。次いで、
雪腐れ病の蔓延を視覚的に評価した。この目的のために、目に見える菌類の菌糸
体の量を、トレイあたりの面積(%)として概算した。
【0054】 以下のバリアントにつき上記処理を、全部で10回行った。
【表4】
【0055】 対照バリアントの場合には、雪腐れ病菌糸体による草の平均蔓延率は78%で
あった。この数字は、マジック・ウェットで処理したトレイにおいては、半分以
下に低下した。本発明に係る混合物のこの健康維持作用に加えて、成長促進の徴
候も存在した。これは、例えば2g/mのバリアントにおいて、草の生重量が
21%高くなったことにより示された。
【表5】
【0056】 実施例2.2 ゴルフ芝用の標準の草混合物(DSV414;20g/m)を、20%上部土
壌および80%砂(0.2mm)の標準の草支持体層で満たした144cmのト
レイに植え付けた。温室での7週間の栽培期間中に、液体肥料を用いて5回、草
を肥料処理し、3回刈り込んだ(生重量および乾燥重量の測定を含む)。8週間の
栽培後に、雪腐れ病混合物をトレイに接種した。接種の10日後に、この草を種
々の噴霧処理にかけた。種々の処理の効果を、視覚的な評価により、適用の14
日後に調べた。この目的のために、目に見える菌類の菌糸体の量を、トレイあた
りの面積(%)として概算した。
【0057】 以下の処理を、全部で10回行った。
【表6】
【0058】 予想されたように、最も少ない量の菌糸体が、通常用量の殺菌剤による処理の
後に達成された。しかし、殺菌剤を用いても、蔓延を完全に抑制することはでき
なかった(25%の冒されたトレイ面積;表7)。殺菌剤量の減少は、蔓延の増加
につながった。2g/mの「マジック・ウェット」の添加は、殺菌剤の効果の
改善を与えた。例えば、通常の殺菌剤用量の75%だけを用いると、カビの蔓延
は40%であったが、マジック・ウェットを殺菌剤と共に使用すると、それは3
5%であった。また、マジック・ウェットの存在は、生物量に対しても有益な効
果を有していた。
【0059】
【表7】
【0060】 上記した実施例に示されているように、本発明の混合物は、殺菌剤(実施例に
おけるデロサル)の回復効果を維持するので、本発明の混合物を、特に、耐性の
構築が予想される場合に使用することができる(例えば、Drechslera、Pythiumま
たはMicrodochiumの種による場合)。即ち、本発明の混合物は、通常の殺菌剤の
適用範囲を広くする。
【0061】 特に、通常の殺菌剤の使用量を、本発明の混合物によって減少させることがで
きるので、殺菌剤が水、土壌および居住環境に対して持つことが知られている極
めて重大な影響を制限することができる。また、通常の殺菌剤の使用量のこの減
少を、2回の適用の時間間隔の増加と同一視することもできる。このことは、い
ずれかのさらなる耐性を構築する有害菌類の危険を減少させる。
【0062】 本発明の混合物は、その迅速かつ完全な生分解性ならびに完全に異なる作用機
構の両方において、通常の殺菌剤とは異なっている。通常の殺菌剤は、菌類の代
謝に直接的に作用するが、本発明の混合物は、詳しいことは未だわかっていない
周囲環境の変化を生じる。即ち、通常の殺菌剤と本発明の混合物との特許請求の
範囲に記載された組み合わせ使用による菌類および土壌有害生物に対する栽培植
物の保護は、2種類の異なってはいるが相補性の原理に基づくものである。
【0063】 実施例3 実験室において単離および精製された草の病原体を、4つの寒天試験プレート
に接種し、その菌糸体の成長を、室温で5日間、接種後に調べた。栄養培地PD
Aを用いた。オートクレーブ処理した後、本発明の混合物またはその代わりに個
々の成分を、滅菌濾過の後に種々の濃度で添加した。活性物質を含まない寒天プ
レート(即ち、PDA培地のみ)を対照として用いた。長年にわたって多量の殺菌
剤を使用することによりやがて耐性病原体が発生することがあるので、通常の殺
菌剤デロサル(Derosal)およびフォリキュア(Folicur)を10ppmおよび100
ppmの濃度で含むプレートをこの研究に含ませた。 成分1=グルコポン(Glucopon)215 45.4重量% 成分2=HD-オセノール(Ocenol)80/85 4.9重量% 成分3=エデノアー(Edenor)GMO 14.6重量%
【0064】 結果 病原体:Pythium ultimum 本発明の混合物は、成長中の根腐れの原因を為す菌類(Pythium ultimum)を抑
制するのに適する(表8)。この効果は、試験した3種全ての成分が抑制作用に関
与しているので、混合物全体から生じる。殺菌剤デロサル*は菌類に対して有効
ではなく、一方、フォリキュアはその効果が限定されている。
【0065】
【表8】
【0066】 病原体:Microdochium nivale 本発明の混合物は、成長中の雪腐れ病の原因を為す菌類(Microdochium nivale
)を抑制するのに適する(表9および10;例えば、マジック・ウェット150p
pm=2g/m:単離体「Nor77」を50%抑制)。この効果は、試験した
3種全ての成分が抑制作用に関与しているので、混合物全体から生じる。
【0067】
【表9】
【0068】
【表10】
【0069】 本発明は、通常の殺菌剤に対して耐性を現わした単離体の場合に、例えばここ
に示すように4種のM.nivale単離体のうちの2種の場合に特に重要である(表9
および表10)。
【0070】 病原体:Laetisaria fuciformis 本発明の混合物は、成長中のレッド・スレッド(red thread)の原因を為す病原
体(Laetisaria fuciformis)を抑制するのに適する(表11)。この効果は、試験
した3種全ての成分が抑制作用に関与しているので、混合物全体から生じる。
【0071】
【表11】
【0072】 病原体:Drechslera dictyiodes 本発明の混合物は、成長中の斑点病の原因を為す病原体(Drechslera dictyiod
es)を抑制するのに適する(表12)。殺菌剤デロサル*は、本発明の混合物より
も効果が低いことがわかった。
【0073】
【表12】
【0074】 病原体:Drechslera siccans 本発明の混合物は、成長中の斑点病の原因を為す病原体(Drechslera siccans)
を抑制するのに適する(表13)。殺菌剤デロサル*は、この病原体に対して全く
効果がないことがわかった。
【0075】
【表13】
【0076】 病原体:Drechslera poae 本発明の混合物は、成長中の斑点病の原因を為す病原体(Drechslera poae)を
抑制するのに適する(表14)。殺菌剤デロサル*は、この病原体に対して効果が
なく、一方、殺菌剤フォリキュアは、高い用量でのみ効果があった。
【0077】
【表14】
【0078】 上記の実施例に示すように、本発明の混合物は、殺菌剤(実施例におけるデロ
サル)の回復効果を維持し、特に、耐性の構築が予想される場合に使用すること
ができる(例えば、Drechslera、PythiumまたはMicrodochiumの種による場合)。
即ち、本発明の混合物は、通常の殺菌剤の適用範囲を広くする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A01N 37/12 A01N 37/12 43/16 43/16 65/00 65/00 A (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),AU,BR,C A,CN,HU,ID,JP,KR,MX,NO,NZ ,RU,SG,TR,UA,US,VN,ZA (72)発明者 ドリス・ベル ドイツ連邦共和国デー−40215デュッセル ドルフ、キルヒフェルトシュトラーセ104 番 (72)発明者 シュテファン・フォン・タパヴィッツァ ドイツ連邦共和国デー−40699エルクラー ト、トーマス−マン−シュトラーセ12番 Fターム(参考) 2B022 EA01 4H011 AA01 AB03 BA05 BA06 BB03 BB06 BB08 DA12 DA16 DD03 DD04 DE15 DG07

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土壌の殺有害生物剤および/または植物病原性菌類の植物蔓
    延に対して有効な植物強化および/または植物回復混合物(多成分混合物)として
    の、 ・脂肪アルコールおよび/または脂肪酸と低級多価アルコールとの部分エステル
    、および ・o/w型のアルキル(ポリ)グリコシド(APG化合物)の群からの環境的に安全
    な界面活性剤化合物、 を混合した水性調製物の使用。
  2. 【請求項2】 親油性残基を少なくとも部分的に含有するPおよび/または
    Nの化合物、および所望により、植物成長のための他のマクロおよび/またはミ
    クロ栄養物質を含有する保持体を、植物の根および/または地上部分に導入また
    は適用することを特徴とする請求項1に記載の使用。
  3. 【請求項3】 少なくとも実質的に飽和したC8−14の頭部(ヘッド)分画
    した脂肪アルコールに基づくAPG化合物、好ましくはAPG分子構造中にC /10 脂肪アルコールを少なくとも主として含有するAPG化合物を使用するこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の使用。
  4. 【請求項4】 アルキルオリゴグルコシドをAPG化合物として使用するこ
    とを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の使用。
  5. 【請求項5】 分子中に少なくとも6〜8個の炭素原子を含む脂肪アルコー
    ル、好ましくは、10〜28個の炭素原子、より具体的には12〜24個の炭素
    原子を含むモノおよび/またはポリオレフィン性の不飽和脂肪アルコールを、多
    成分混合物において使用することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の
    使用。
  6. 【請求項6】 20℃またはそれ以下、好ましくは10〜15℃またはそれ
    以下の固化範囲を有する脂肪アルコールを使用することを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載の使用。
  7. 【請求項7】 2〜6個の炭素原子、好ましくは3〜5個の炭素原子を含む
    多価アルコールの脂肪酸部分エステル、より具体的にはグリセロール部分エステ
    ルを使用することを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の使用。
  8. 【請求項8】 脂肪酸部分エステルが、C10−24脂肪酸、より具体的に
    はC12−20脂肪酸から、好ましくはモノオレフィン性および/またはポリオ
    レフィン性の不飽和脂肪酸から誘導されることを特徴とする請求項1〜7のいず
    れかに記載の使用。
  9. 【請求項9】 グリセロールとオレフィン性不飽和C16/18モノカルボ
    ン酸の部分エステル、より具体的にはグリセロールモノオレエートを使用するこ
    とを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の使用。
  10. 【請求項10】 脂肪アルコールおよび部分エステルおよび好ましくはAP
    G化合物が、天然物質に基づくものであることを特徴とする請求項1〜9のいず
    れかに記載の使用。
  11. 【請求項11】 脂肪アルコールおよび脂肪酸部分エステルを、1:1〜1
    :10、好ましくは1:1〜1:5、さらに好ましくは1:1〜1:3の混合比
    (水を含まない成分の重量部)で使用することを特徴とする請求項1〜10のいず
    れかに記載の使用。
  12. 【請求項12】 APG成分を、脂肪アルコールおよび/または部分エステ
    ルを基準に重量で、少なくとも実質的に等しい量で使用し、APG:脂肪アルコ
    ールおよび/または部分エステルの混合比が、水を含まない混合物成分を基準に
    重量部で、1:1〜5:1、好ましくは1:1〜3:1、さらに好ましくは1.
    5〜2.5:1であることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の使用
  13. 【請求項13】 好ましくは2〜6個の炭素原子、さらに好ましくは2〜4
    個の炭素原子を含む低級多価アルコール、より具体的にはグリセロールおよび/
    またはグリコールを、多成分混合物に添加することを特徴とする請求項1〜12
    のいずれかに記載の使用。
  14. 【請求項14】 追加の粘度調節剤として、好ましくは1〜4個の炭素原子
    を含む低級一価アルコール、より具体的にはエタノールを含有する多成分混合物
    の流動可能な濃縮物から得られる希釈した水性調製物を使用することを特徴とす
    る請求項1〜13のいずれかに記載の使用。
  15. 【請求項15】 脂肪アルコールに加えてまたは脂肪アルコールに代えて、
    多成分混合物が、混合物成分としてテルペンアルコールを含有することを特徴と
    する請求項1〜14のいずれかに記載の使用。
  16. 【請求項16】 多成分混合物を、水を含まない混合物を基準に、0.5〜
    35g/mの量で、好ましくは1〜20g/mの量で、さらに好ましくは15
    g/mまでの量で、好ましくは水性エマルジョン/分散液の形態で微細噴霧す
    ることによって適用することを特徴とする請求項1〜15のいずれかに記載の使
    用。
  17. 【請求項17】 多成分混合物と水の重量比が、少なくとも1:10、好ま
    しくは少なくとも1:15〜20である水希釈した混合物を使用することを特徴
    とする請求項1〜16のいずれかに記載の使用。
  18. 【請求項18】 多成分混合物を、商業的な植物生産において、造園におい
    て、および商業または家庭園芸において使用することを特徴とする請求項1〜1
    7のいずれかに記載の使用。
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