JPH0482123B2 - - Google Patents

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JPH0482123B2
JPH0482123B2 JP10456985A JP10456985A JPH0482123B2 JP H0482123 B2 JPH0482123 B2 JP H0482123B2 JP 10456985 A JP10456985 A JP 10456985A JP 10456985 A JP10456985 A JP 10456985A JP H0482123 B2 JPH0482123 B2 JP H0482123B2
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JP
Japan
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parts
present
test
ethanolamine
water
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Application number
JP10456985A
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English (en)
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JPS61263902A (ja
Inventor
Yasuo Honma
Yutaka Arimoto
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RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
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Description

【発明の詳細な説明】
(発明の技術分野) 本発明は、エタノールアミン、L−イノシツト
及びフイチン酸から選ばれる化合物を有効成分と
する植物病害防除剤に関する。 (発明の背景) 農薬の使用による土壌汚染や作物残留毒性が、
いわゆる農薬公害として社会問題となつて以来、
特に安全性の高い農薬の開発が望まれてきた。本
発明者らもかかる観点から鋭意研究を行つた結
果、先に大豆レシチンが野菜類うどんこ病や稲い
もち病に効果を有することを見出した。その後、
本発明者は、その作用機構について研究を行つた
ところ、大豆レシチンの抗菌力は、病原菌の侵入
抑制作用にあることを見出した。大豆レシチン
は、4つのリン脂質、すなわち、ホスフアチジル
エタノールアミン、ホスフアチジルイノシトー
ル、ホスフアチジルコリン、ホスフアチジルセリ
ンから構成されており、ホスフアチジル基にそれ
ぞれエタノールアミン、イノシトール、コリンが
結合した化合物である。 これらの4つのリン指質のうち、生物検定法に
より病原菌の侵入抑制が顕著であつたのは、ホス
フアチジルエタノールアミン及びホスフアチジル
イノシトールであつた。 そこで、本発明者らは、上記2つの化合物のホ
スフアチジル基に結合している原子団の遊離の化
合物、すなわち、エタノールアミン、イノシツト
あるいはその誘導体であるフイチン酸(イノシツ
トヘキサリン酸)について散布試験を行つたとこ
ろ、後述の試験例の如く優れた防除効果を示すこ
と、特にフイチン酸は、耐性菌に対して極めて顕
著な防除効果を示すことを見出し、本発明の化合
物が、植物病害防除剤として極めて有効である知
見を得て、本発明を完成したものである。 (発明の目的) 本発明の目的は、安全性の高い且つ優れた防除
効果を有する植物病害防除剤を提供することにあ
る。 (発明の構成) 本発明の有効成分は、エタノールアミン、イノ
シトール、フイチン酸であり、これらの化合物
は、動植物組織中に存在するりん脂質のホスフア
チジルエタノールアミン、ホスフアチジルイノシ
トールの一部を構成する化合物であつて、その使
用に当つては、環境汚染の恐れは全くなく、極め
て安全な無公害農薬としての特色を有するもので
ある。 本発明の植物病害防除剤は、各種植物病害例え
ば、稲いもち病、野菜類のうどんこ病、ペチユニ
ア等の観賞植物の灰色かび病等に対して卓効を示
す。 本発明の植物病害防除剤を適用する場合、上記
有効成分化合物を直接に適用するか、通常当該技
術分野において知られている農薬製剤と同様に適
当な固体担体、液体担体、乳化分散剤等を用いて
粒剤、粉剤、乳剤、水和剤、錠剤、油剤、噴霧
剤、煙噴剤等の任意の剤型に製剤化して適用する
ことができる。これらの担体としては、クレー、
カオリン、ベントナイト、酸性白土、珪藻土、炭
酸カルシウム、固体担体として、ニトロセルロー
ス、デンプン、アラビアゴム等々が、また液体担
体として、水、メタノール、エタノール、アセト
ン、ジメチルホルムアミド、エチレングリコール
等々が挙げられる。また、製剤上、一般に使用さ
れる補助剤、例えば高級アルコールの硫酸エステ
ル、ポリオキシエチレン・アルキル・アリルエー
テル、アルキル・アリル・ポリエチレン・グリコ
ールエーテル、アルキル・アリル・ソルビタンモ
ノラウレート、アルキル・アリル・スルホネー
ト、アルキルスルホン酸塩、アルキルアリールス
ルホン酸塩、第級アンモニウム塩、ポリアルキレ
ンオキサイド、リグニンスルホン酸ソーダ、ジナ
フチルメタンスルホン酸ソーダ、シヨ糖脂肪酸エ
ステル、ソルビタン脂肪酸エステル、モノグリセ
ライド、ポリプロピレングリコール脂肪酸エステ
ル等を適宜配合することができる。有効成分の配
合割合は、乳剤、水和剤等としては、10〜90%程
度が適当であり、粉剤、油剤等としては、0.1〜
10%程度が適当であるが、使用目的によつてこれ
らの濃度を適宜増減してもよい。 次に、本発明の植物病害防除剤の実施例を示
す。 実施例 1 (水和剤) エタノールアミン80部、モノグリセライド10
部、デンプン5部、カゼイン酸ソーダ5部、を混
合粉砕して水和剤を得る。水で約1000倍に稀釈し
て使用する。 実施例 2 (水和剤) L−イノシツト80部、ホワイトカーボン2部、
リグニンスルホン酸ナトリウム塩2部、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテル4部およびクレー12
部を混合粉砕して水和剤を得る。水で約1000倍に
稀釈して使用する。 実施例 3 (粉剤) フイチン酸80部をモノグリセライド10部および
でんぷん10部と混合したもの25部をタルク75部と
混合して粉剤を得る。 実施例 4 (乳剤) エタノールアミン40部、グリセライド10部、ポ
リプロピレングリコール脂肪酸エステル5部、メ
タノール15部および水50部を混合溶解して乳剤を
得る。 実施例 5 (乳剤) L−イノシツト40部、ポリオキシエチレンアル
キルアリルエーテル5部、アルキルスルホン酸ナ
トリウム5部、メタノール20部および水30部を混
合溶解して乳剤を得る。 次に本発明の薬剤の植物病害防除効果を試験例
によつて具体的に説明するが、対照薬剤は、実際
に使用する場合の濃度で用いた。 試験例 1 (稲いもち病防除試験) 直径6.0cmの合成樹脂製ポツトで、1ポツト10
株宛、稲(品種:十石)を温室内で育成し、第4
葉期において10%エタノール含有水で所定濃度に
希釈した本発明の化合物溶液を1ポツト当り40ml
稲体に散布した。別途もみがら培地(粉末酵母、
エキス、可溶性でんぷん、しよ糖、もみがらを含
む)で培養した稲いもち病菌の胞子を水で懸濁し
て(胞子濃度:4×105個/ml)、これを稲体に1
ポツト当り4〜5ml均一に噴霧接種し、温度27
℃、湿度95%以上の恒温恒湿箱に入れて発病させ
た。接種5日目において、一葉当りの病斑数を求
め、防除価を次式に従つて算出した。 防除価(%)=(1−散布区の病斑数/無散布区の病
斑数)×100 この結果を第1表に示す。
【表】 試験例 2 (ペチユニアの花弁灰色かび病防除試験) 温室内で栽培したペチユニア(開花2〜3日
後)を、花梗部から切り取り、水を満たした試験
管にさし、1区5連とし、10%エタノール含有水
に溶解した所定濃度の本発明化合物の溶液を1区
について40〜50ml均一に噴霧散布した。 ジヤガイモせん汁平面培地で培養し、BLBラ
ンプ処理にて形成させた灰色かび病菌
(Botrytiscineria)の胞子を蒸留水に懸濁させ
(胞子濃度1×105個/ml)、10ml(5花当り)を
均一に噴霧接種した。接種後、湿室に静置し、16
時間後、発病したそれぞれの花弁上の病斑数を調
査した。防除価の算出法は、次式に従つた。 防除価(%)=(1−処理区の花弁当
りの病斑数/無処理区の花弁当りの病斑数)×100 同様に、トツプジン耐性の灰色かび病菌を用い
て試験を行つた。この結果を、第2表に示す。
【表】 (本発明の効果) 以上の試験例から明らかな如く、本発明の有効
成分化合物は、優れた防除効果を示し、且つ、薬
害のない安全な農度であることが分つた。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 エタノールアミン、L−イノシツト及びフイ
    チン酸から選ばれる化合物を有効成分とする植物
    病害防除剤。
JP10456985A 1985-05-16 1985-05-16 植物病害防除剤 Granted JPS61263902A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10456985A JPS61263902A (ja) 1985-05-16 1985-05-16 植物病害防除剤

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JP10456985A JPS61263902A (ja) 1985-05-16 1985-05-16 植物病害防除剤

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JPS61263902A JPS61263902A (ja) 1986-11-21
JPH0482123B2 true JPH0482123B2 (ja) 1992-12-25

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ID=14384076

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JP10456985A Granted JPS61263902A (ja) 1985-05-16 1985-05-16 植物病害防除剤

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Families Citing this family (5)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH045211A (ja) * 1990-04-19 1992-01-09 Isao Sakai グリーン等の防虫防菌剤並びにその製造方法
US6861235B1 (en) 1998-03-06 2005-03-01 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Method for controlling target microorganism
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JPS61263902A (ja) 1986-11-21

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