JP2002519371A - 真珠光沢顔料の添加を伴う治療システム - Google Patents

真珠光沢顔料の添加を伴う治療システム

Info

Publication number
JP2002519371A
JP2002519371A JP2000557821A JP2000557821A JP2002519371A JP 2002519371 A JP2002519371 A JP 2002519371A JP 2000557821 A JP2000557821 A JP 2000557821A JP 2000557821 A JP2000557821 A JP 2000557821A JP 2002519371 A JP2002519371 A JP 2002519371A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
skin
active substance
pearlescent pigment
mucous membrane
drug release
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000557821A
Other languages
English (en)
Inventor
クラインゾルゲン,ラインハルト フォン
ホルストマン,ミヒャエル
Original Assignee
エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー filed Critical エルテーエス ローマン テラピー−ジステーメ アーゲー
Publication of JP2002519371A publication Critical patent/JP2002519371A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • A61K9/7038Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer
    • A61K9/7046Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds
    • A61K9/7053Transdermal patches of the drug-in-adhesive type, i.e. comprising drug in the skin-adhesive layer the adhesive comprising macromolecular compounds obtained by reactions only involving carbon to carbon unsaturated bonds, e.g. polyvinyl, polyisobutylene, polystyrene
    • A61K9/7061Polyacrylates
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/70Web, sheet or filament bases ; Films; Fibres of the matrix type containing drug
    • A61K9/7023Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms
    • A61K9/703Transdermal patches and similar drug-containing composite devices, e.g. cataplasms characterised by shape or structure; Details concerning release liner or backing; Refillable patches; User-activated patches
    • A61K9/7092Transdermal patches having multiple drug layers or reservoirs, e.g. for obtaining a specific release pattern, or for combining different drugs

Abstract

(57)【要約】 本発明は、活性成分の他に真珠光沢顔料を含有する、皮膚および/または粘膜への活性成分の連続送達のための薬剤送達システムに関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ヒトまたは動物の皮膚への活性物質の制御放出のためのシステムに
関する。
【0002】 ヒトまたは動物の皮膚への活性物質の制御放出のためのシステムは十分に周知
であり、とりわけ、いわゆる経皮治療システム(TTS:transdermal therapeu
tic system)または経皮送達システム(TDS:transdermal delivery system
)として記載されている。概して、活性物質放出の構造および性質に基づいて、
これらのシステムの間で、いわゆるポーチまたは溜めシステムといわゆるマトリ
ックスシステムとに区別される。前者の場合には、このようなシステムは活性物
質を含む平らなポーチまたはサッシェを含み、前記のポーチまたはサッシェの一
側は不浸透性であって、その反対側は、皮膚への接着のために接着剤で被覆され
る制御膜として設計される。その複雑な構造によって、個々の構成成分は別々に
製造してシステムに組み立てられねばならないために、システムの製造は非常に
経費が掛かる。さらに、システムの必要な厚みは、装着特性に悪影響を及ぼす。
ポーチシステムに関しては、さらに、いわゆるドラッグダンピング、すなわち膜
および/またはポーチの物理的破壊の結果としての皮膚への活性物質の突然の全
放出の危険性がある。
【0003】 マトリックスシステムは一般に、皮膚から遠く離れ、活性物質に対して不浸透
性である裏打層ならびに活性物質が分配される接着層を含む。接着層を保護する
ために、適用前に除去されねばならない接着剤保護フィルムが提供される。
【0004】 感圧性接着剤マトリックス層は、アクリレート、ポリイソブチレン、樹脂、ス
チレン−炭化水素コポリマーまたはシリコーン型の、当業者に既知の感圧接着剤
システムを含み得る。低分子量物質が、たとえば可塑剤、可溶化剤および浸透増
強剤としてシステムに添加され得る。
【0005】 感圧接着剤は溶剤型接着剤であり得る。すなわち、適切な溶剤中で重合が実行
され、その結果生じる接着剤溶液は、架橋剤を添加することにより修飾され得る
。活性物質の、単独でのまたは他の活性物質と組合せての添加は、活性物質を含
む感圧性接着剤溶液を生じ、これを用いて経皮治療システムを製造し得る。 適切な感圧接着剤は、分散型接着剤でもあり得る。これらの分散型接着剤を製
造するために、モノマーは水性相中で重合される。 感圧接着剤は、熱溶融型接着剤でもあり得る。これらは、適切な装置、たとえ
ば押出機中での塊状重合により製造されるか、あるいは例えば溶剤型接着剤から
溶剤を蒸発させることにより得られる。その結果生じる無溶剤感圧接着剤は、単
数または複数の活性物質の添加後に、溶融体から加工処理され得る。したがって
、水溶性のまたは少なくとも水膨潤性のポリマーを水溶性の溶融可能な粘着付与
剤樹脂と組合せることにより、放出のための活性物質を添加して、以下の要件を
満たす感圧性熱溶融性接着剤を製造し得る。すなわち、それ自体、低粘性で、そ
して紐状物を形成し、親水性ポリマーと組合せた場合には、さらに、溶液または
分散液から得られる従来の接着剤の場合に完全に匹敵する結合強度を有する優れ
た粘着力を有する粘着層を形成する水溶性、溶融可能性粘着物質であるという要
件である。この方法は、溶剤型感圧接着剤または分散型接着剤で被覆する場合よ
りも高い機械速度で操作することができるために、より高い原価効率生産を可能
にする。
【0006】 感圧接着剤は、0.5〜50重量%、好ましくは1〜20重量%の量で粘着付
与樹脂を含み得る。これらの樹脂は当業者には既知であり、たとえば米国特許第
5,126,144号に記載されている。
【0007】 活性物質を含む感圧接着剤は、時硬(ageing)阻害剤、可塑剤、酸化防止剤およ
び吸収促進剤の群からの少なくとも1つの助剤を含み得る。適切な可塑剤は当業
者には既知であり、たとえばDE3743946に記載されている。
【0008】 活性物質(マトリックス)を含む感圧接着剤は、同様に、特許文献の情報によ
れば、結合強度増強剤として作用する無機不溶性物質を含み得る。たとえば米国
特許第5,686,099号は、水和ケイ酸アルミニウム、カオリナイト、モン
モリロナイト、アタパルジャイト、イライト、ベントナイトおよびハロイサイト
の添加を記載する。日本国特許第9099050号は、ケイ酸マグネシウムを引
用する。日本国特許第7196481号は、カオリンおよび二酸化チタン型の無
機顔料の作用を記載する。WO95/05138は、シリカゲル、ケイ酸カルシ
ウムおよびケイ酸マグネシウムの添加を引用する。
【0009】 活性物質を含む感圧接着剤は、単一層または複数の層を含み得る。活性物質を
含む感圧接着剤の厚みは、0.02〜1.0mmであり得る。
【0010】 欧州特許第0275716号は、たとえば、ポリマー層中の溶液または微小分
散液中に存在する1つまたは2以上のエストロゲンの同時投与のための2層経皮
システムを記載する。活性物質だけでなく、この場合の接着層は、経皮投与を改
良する物質を含む。ポリマー層および接着層は、ポリアクリレート、シリコーン
またはポリイソブチレンで構成され得る。
【0011】 不浸透性裏打層、再取外し可能保護層および再取外し可能層間層用の材料は、
同様に当業者には既知である(たとえば、DE3843239)。
【0012】 本発明の意味での治療システムは、TTSに限定されず、たとえば周囲に活性
物質を放出し得る活性物質を含有するポリマーも含む。
【0013】 本発明の情況では、「活性物質」という用語は、化学元素、それらを含む一般
的用具の構成要素から移動し、そしてそうすることで所望の作用をもたらし得る
有機および無機化合物を指す。本発明の用具の使用の分野の中では、ヒトおよび
獣医学用薬剤、化粧品用途ならびに植物への用途を特に重視する。
【0014】 放出される活性物質は、好ましくは、局所的皮膚障害の皮膚治療、傷害の皮内
および経皮治療、創傷の治療、または化粧製品中での皮膚のケアのために用いら
れる。局所皮膚障害の皮膚治療のためには、局所麻酔薬、局所抗生物質、防腐薬
、抗真菌薬、抗ヒスタミン薬および抗刺激薬、角質溶解薬および焼灼薬、静ウイ
ルス薬、抗疥癬薬、ステロイド、ならびにアクネ、乾癬、光線皮膚炎または前癌
状態を治療するための種々の物質が用いられる。皮内投与される活性物質の例と
しては、ステロイドシステムおよび非ステロイドシステム抗リウマチ薬、局所麻
酔薬、血管障害を治療するための循環促進薬または血管保護薬および血管収縮薬
が、そして皮下脂肪組織における工程に影響を及ぼすための活性物質も挙げられ
る。経皮投与される活性物質の例としては、鎮痛薬、抗不整脈薬、麻薬およびそ
れらの拮抗薬、神経弛緩薬、ホルモンおよび代用ホルモン、抗うつ薬、精神安定
薬、催眠薬、精神刺激薬、抗パーキンソン薬、神経節遮断薬、交感神経作動薬、
α−交感神経遮断薬、β−交感神経遮断薬、抗交感神経緊張薬、喘息鎮静薬、抗
嘔吐薬、食欲抑制薬、利尿薬または体重低減のための活性物質等が挙げられる。
好ましい活性物質は、ステロイド、たとえばエストラジオール、エストリオール
、プロゲステロン、ノルエチステロン、ノルエチンドロン、レボノルゲストレル
およびそれらの誘導体であり、そしてエチノジオールジアセテート、ノルゲスタ
メート、ゲスタデン、デソゲストレル、デメゲストロン、プロメゲストロン、テ
ストステロン、ヒドロコルチゾン、およびそれらの誘導体;ニトロ化合物、たと
えばアミルニトレート、ニトログリセリン、イソソルビドジニトレート;アミン
化合物、たとえばニコチン、クロルフェニラミン、テルフェナジンおよびトリプ
ロリジン;オキシカム誘導体、たとえばピロキシカム;ムコポリサッカリダーゼ
、たとえばチオムカーゼ;オピオイド、たとえばブプレノルフィン、モルヒネ、
フェンタニルおよびそれらの塩、誘導体または類似体、ナロキソン、コデイン、
ジヒドロエルゴタミン、リセルグ酸誘導体、ピゾチリン、サルブタモール、テル
ブタリン;プロスタグランジン、たとえばPGA、PGB、PGEおよびPGF
シリーズのもの、たとえばミソプロストールおよびエンプロスチル、オメプラゾ
ール、イミプラミン;ベンズアミド、たとえばメトクロプラミンおよびスコポー
ルアミン;ペプチドおよび増殖因子、たとえばEGF、TGF、PDGF等;ソ
マトスタチン;クロニジン;ジヒドロピリジン、たとえばニフェジピン、ニトレ
ンジピン、ベラパミル、ジルチアゼム、エフェドリン、プロパノロール、メトプ
ロロール、スピロノラクトン;チアジド、たとえばヒドロクロロチアジドおよび
フルナリジンでもある。創傷治療のためには、活性止血性物質および創傷浄化物
質、たとえば酵素、防腐薬、消毒薬および抗生物質、たとえば鎮痛薬および活性
麻酔物質が、そして創傷治癒を促すための、肉芽形成を刺激するための、血管新
生を誘導するための、または上皮形成を促すための活性物質も用いられる。
【0015】 製薬的活性物質またはその他の活性物質を含む感圧接着層は、主に、溶液また
は分散液の被覆と、その後の溶剤または分散媒の蒸発により形成される。このよ
うなパッチに組み入れられる活性物質の量は、膜形成パッチ構成要素の吸着容量
に対応するものより大きく、その場合、非常に実際的には迅速な再溶解により、
適用期間中に、感圧接着剤を飽和状態に保持するために、そしてこのようにして
、できるだけ低いパッチからの活性物質の放出率で低減レベルを保持するために
、活性物質は接着剤マトリックス中に非常に微細にないしは非晶質的に分布され
ねばならない。常態では、パッチ膜の製造は、接着剤構成要素および活性物質を
有機溶剤中に一緒に溶解し、溶液を大表面積のウェブ上に拡げ、そしてそれらを
乾燥することにより実施される。
【0016】 しかしながら、溶液中に活性物質を一部または全部含む感圧接着経皮治療シス
テムは、それらによる時間の経過に伴って活性物質が再結晶化する危険性を有し
得ることが判明している。再結晶化は、活性物質の放出を低下させ、パッチはも
はや治療要件を満たさなくなる。再結晶化は、マトリックス中への水分の拡散の
結果として増大され得る。
【0017】 経皮システム中の活性物質の再結晶化の問題は、その活性物質がエストラジオ
ールおよびある種のゲスターゲンを含むシステムに関して特に明らかである。
【0018】 適切なシステムに関して試みられた溶液は、以下の特許に見出される。
【0019】 欧州特許第0275716号は、ポリマー層中の溶液または微小分散液中に存
在する1つまたは2以上のエストロゲンを同時投与するための経皮システムを記
載する。活性物質の他に、接着層は、経皮吸収を改良する物質を含む。ポリマー
層および接着層は、ポリアクリレート、シリコーンまたはポリイソブチレンを含
み得る。該特許文献は、いかなる水膨潤性ポリマーの浸透増強作用も、あるいは
活性物質の再結晶化を防止または遅延する物質の有利な作用も示していない。
【0020】 さらに、欧州特許第0186019号は、水膨潤性ポリマーがゴム/粘着付与
剤樹脂組成物に添加される活性物質パッチであって、エストラジオールを放出す
る能力を有するパッチを開示する。しかしながら、これらの活性物質パッチから
のエストラジオールの放出は非常に少なすぎて、治療要件を満たさないことが判
明している。
【0021】 DE−A2006969は、避妊物質が接着剤構成成分または接着剤フィルム
中に混入される全身性作用を有するパッチまたは接着包帯を記載する。この文献
は、接着剤フィルムはアクリレートであり得るが、しかしアクリレートと水膨潤
性ポリマーの組合せがエストラジオールに関する浸透増強作用を有するというい
かなるヒントも示さないことを明示している。活性物質の結晶化を防止または遅
延する物質の使用についてはいかなる関連も全く認められない。
【0022】 DE−A3933460は、エストロゲンを含む活性物質パッチであって、水
膨潤性物質と組合せて、アクリル酸またはメタクリル酸の少なくとも1つの誘導
体とのホモポリマーおよび/またはコポリマーを基礎にするパッチを記載する。
【0023】 欧州特許第0364211号は、アクリレートを基礎にしたビニルピロリドン
とのコポリマーが、エストラジオールが放出されるTTSに特に適していること
を開示する。ビニルピロリドンの分画は、2−エチルヘキシルアクリレートがコ
モノマーである場合には、13〜42重量%である。この組成物により製造され
る接着剤は経皮適用に適した適切な粘着力を有さないため、粘着力改良構成成分
として、共重合によりヘキサメチレングリコールジメタクリレートを混入する必
要がある。これは、非常に高粘度を有し、複雑な重合工程により製造される接着
剤をもたらす。さらに、高濃度のN−ビニルピロリドンのために、エストラジオ
ールの溶解度は、約0.2%だけがヒト適用に利用されるような程度に増大され
る。混入のための許容できない高濃度のエストラジオールは、十分な血中レベル
を生じる経皮治療システムを得るためでさえ、必要である。
【0024】 DE3910543は、増大化活性物質フラックスを有する経皮システムを記
載する。再結晶化を避けるために、マトリックス内で、活性物質が過飽和形態で
存在する孤立性親水性島が記載されるシステムが開示される。
【0025】 多数の特許が、感圧接着剤マトリックスへの無機充填剤の添加の利点を記載し
ている。
【0026】 たとえば、米国特許第5,686,099号(Gentile)は、たとえばケイ酸
アルミニウム、モンモリロナイト、ベントナイトのエストラジオールTTSへの
0.5%〜3%添加を引用し、この添加の結合強度改良特性のみ述べている。
【0027】 したがって、本発明の目的は、その放出が貯蔵後に変化せず、そしてその活性
物質濃度が経済的および製薬的立場で許容可能である、安定な、すなわち再結晶
化しない、活性物質パッチを提供することである。
【0028】 真珠光沢顔料の添加はエストラジオールおよびゲスターゲンの再結晶化を非常
に実際的に防止する、ということが意外にも判明した。さらに、それらは、マト
リックスからの活性物質の制御性放出を可能にする。皮膚への接着性に及ぼすそ
れらの正の影響は、皮膚水分に関してそれらのバリア作用に寄与し得ると考えら
れ得る。真珠光沢顔料は、口紅、携帯用おしろい粉末、マニキュア液用の装飾化
粧品で既知の添加剤である。それらは既知の真珠光沢作用または真珠母作用を生
じる。この作用に基づいて、それらは自動車用艶出剤にも用いられる。同様に、
電気ケーブルの外装中の水分および酸素に関するそれらのバリア作用が知られて
いる。雲母は、電気産業における絶縁材料として一般に知られている。さらに、
その耐火性が利用されている。
【0029】 真珠光沢顔料の特徴は、それらのシート様構造である。それらのシート様の大
きさは5μm〜1000μmの範囲であり、それらのシート厚は約0.5μmで
ある。化粧品に用いるための市販真珠光沢顔料は、5μm〜50μmのシート様
の大きさおよび0.5μmの厚みを有する。
【0030】 0.1%〜20%(乾燥質量に対して)の濃度で活性物質マトリックス中に用
いられる場合、それらはマトリックスの層状構造を生じるが、そこではそれらの
不活性のために、それらが水(湿気)および酸素に関してバリア作用を有する。
被覆工程によりもたらされるマトリックス層中の真珠光沢顔料の層状配向と、マ
トリックス層厚と比較して大きいそれらのシート様空間の大きさのために、それ
らはマトリックス中に溶解した活性物質分子の拡散に直接作用を及ぼす。層状配
向化シート様不活性粒子間の空間は、細い毛管の場合に匹敵する特性を有する。
毛管現象が過飽和溶液の結晶化に強い影響を及ぼすということに、当業者は気づ
く。
【0031】 本明細書中で特許請求される真珠光沢顔料は、TiO2および/またはFe2 3 、フィッシュシルバーとしても既知のグアニン、ならびにビスマスオキシクロ
リドで被覆され得る雲母顔料を含む。
【0032】 以下の実施例を用いて本発明を説明する。7gの雲母(たとえば、チミロン(T
imiron)(登録商標))を撹拌しながら2gのプロパンジオール、2gのエスト
ラジオール、15gのエチルアセテートおよび30gのエタノールの溶液中に混
入する。この分散液を撹拌しながら、150gのアクリレート接着剤溶液(デュ
ロタック(Durotak)(登録商標))中に均質に混入する。この組成物を、片側に
アルミニウムを蒸気被覆し、そして両側にシリコナイジング剤を被覆しておいた
100μm厚みのポリエステルフィルム(保護フィルム)上にナイフ塗布し、被
覆化フィルムを強制通風炉中で10分間乾燥して、活性物質を含み、80g/m 2 の面積当たり重量を有する接着剤フィルムを生じる。このラミネートをその後
、15μm厚ポリエステルフィルム(裏打層)に沿って並べる。その後、16c
2の面積を有する個々のパッチを打ち抜く。
【0033】 真珠光沢顔料の代わりに、たとえばベントナイトまたはシリカ(Aerosil)が
用いられるかあるいは粒子付加が用いられなかったパッチと比較して、結晶化の
防止または遅延が見出された。
【図面の簡単な説明】
【図1】 保護フィルム3上のマトリックス2中に存在する真珠光沢顔料を伴う裏打層1
を含むTTSの典型的構造を示す。
【図2】 真珠光沢顔料を含有しない活性物質マトリックス層2aと真珠光沢顔料を含有
する層2bをそれ自体含むラミネートを含むマトリックス層の構造の特定例を示
すが、これは、製造時点では活性物質を含有する場合も含まない場合もある。こ
の層2bは、活性物質放出制御機能を有する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4C076 AA72 AA74 AA94 AA95 BB31 CC01 CC04 CC05 CC07 CC15 CC16 CC17 CC18 CC19 CC20 CC31 CC35 DD23 DD27 DD29 DD60 FF31 FF34 4C086 AA01 AA02 DA09 MA05 MA56 MA63 NA12 NA13 ZA05 ZA11 ZA12 ZA18 ZA22 ZA24 ZA25 ZA26 ZA27 ZA28 ZA29 ZA37 ZA59 ZA70 ZA71 ZA83 ZA89 ZB15 ZB33 ZB35

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 皮膚および/または粘膜への活性物質の連続放出のための薬
    剤放出システムであって、真珠光沢顔料ならびに活性物質を含むことを特徴とす
    るシステム。
  2. 【請求項2】 システム中に存在する真珠光沢顔料が、層状配向であること
    を特徴とする、請求項1に記載の皮膚および/または粘膜への活性物質の連続放
    出のための薬剤放出システム。
  3. 【請求項3】 真珠光沢顔料の濃度が、ポリマーマトリックスに対して、0
    .1重量%〜30重量%、好ましくは1重量%〜10重量%であることを特徴と
    する、請求項1に記載の皮膚および/または粘膜への活性物質の連続放出のため
    の薬剤放出システム。
  4. 【請求項4】 真珠光沢顔料が、雲母顔料の群に属することを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の皮膚および/または粘膜への活性物質の連続放
    出のための薬剤放出システム。
  5. 【請求項5】 真珠光沢顔料が、酸化チタンおよび/または酸化鉄(III
    )で被覆された雲母顔料であることを特徴とする、請求項1から4のいずれかに
    記載の皮膚および/または粘膜への活性物質の連続放出のための薬剤放出システ
    ム。
  6. 【請求項6】 真珠光沢顔料が、白雲母(クロム雲母(fuchsite))、黒雲母
    、金雲母または鱗雲母であることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記
    載の皮膚および/または粘膜への活性物質の連続放出のための薬剤放出システム
  7. 【請求項7】 真珠光沢顔料が、ビスマスオキシクロリド(BiOCl)で
    あることを特徴とする、請求項1から6のいずれかに記載の皮膚および/または
    粘膜への活性物質の連続放出のための薬剤放出システム。
  8. 【請求項8】 真珠光沢顔料が、グアニンであることを特徴とする、請求項
    の1から7のいずれかに記載の皮膚および/または粘膜への活性物質の連続放出
    のための薬剤放出システム。
  9. 【請求項9】 真珠光沢顔料が、5μm〜100μm、好ましくは5μm〜
    40μm、特に好ましい形態では5μm〜25μmのシート様の大きさを有し、
    0.5μm〜1μmのシート厚を有することを特徴とする、請求項1から8のい
    ずれかに記載の皮膚および/または粘膜への活性物質の連続放出のための薬剤放
    出システム。
  10. 【請求項10】 活性物質としてエストラジオールを含むことを特徴とする
    、請求項1から9のいずれかに記載の皮膚および/または粘膜への活性物質の連
    続放出のための薬剤放出システム。
  11. 【請求項11】 活性物質としてエストラジオールおよびゲスターゲンの組
    合せを含むことを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載の皮膚および
    /または粘膜への活性物質の連続放出のための薬剤放出システム。
  12. 【請求項12】 複数の層を含み、そして受容体基質に面する層が、真珠光
    沢顔料を含むことを特徴とする、請求項1から11のいずれかに記載の皮膚およ
    び/または粘膜への活性物質の連続放出のための薬剤放出システム。
  13. 【請求項13】 真珠光沢顔料が、制御機能を発揮することを特徴とする、
    請求項12に記載の皮膚および/または粘膜への活性物質の連続放出のための薬
    剤放出システム。
JP2000557821A 1998-07-03 1999-07-02 真珠光沢顔料の添加を伴う治療システム Pending JP2002519371A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE19829713A DE19829713C1 (de) 1998-07-03 1998-07-03 Therapeutisches System mit Zusatz von Perglanzpigmenten
DE19829713.0 1998-07-03
PCT/EP1999/004613 WO2000001374A1 (de) 1998-07-03 1999-07-02 Therapeutisches system mit zusatz von perlglanzpigmenten

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002519371A true JP2002519371A (ja) 2002-07-02

Family

ID=7872845

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000557821A Pending JP2002519371A (ja) 1998-07-03 1999-07-02 真珠光沢顔料の添加を伴う治療システム

Country Status (10)

Country Link
EP (1) EP1094795A1 (ja)
JP (1) JP2002519371A (ja)
KR (1) KR20010053314A (ja)
CN (1) CN1310617A (ja)
AR (1) AR019218A1 (ja)
AU (1) AU4905699A (ja)
BR (1) BR9911821A (ja)
CA (1) CA2335824A1 (ja)
DE (1) DE19829713C1 (ja)
WO (1) WO2000001374A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2017190994A1 (en) * 2016-05-02 2017-11-09 Merck Patent Gmbh Process for the manufacture of a solid pharmaceutical administration form

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE4210711A1 (de) * 1991-10-31 1993-05-06 Schering Ag Berlin Und Bergkamen, 1000 Berlin, De Transdermale therapeutische systeme mit kristallisationsinhibitoren
AU7566994A (en) * 1993-08-16 1995-03-14 Cygnus Therapeutic Systems Contact adhesive extends wear time on skin
JPH0999050A (ja) * 1995-10-05 1997-04-15 Sekisui Chem Co Ltd 貼付剤
US5725876A (en) * 1996-05-17 1998-03-10 Noven Pharmaceuticals Inc., Compositions and methods for using low-swell clays in nicotine containing dermal compositions
DE19654468C1 (de) * 1996-12-27 1998-01-22 Lohmann Therapie Syst Lts Extrem flexibles, dermal oder transdermal wirkendes Pflaster und Verfahren zu seiner Herstellung
US9686099B2 (en) * 2012-04-27 2017-06-20 Hewlett Packard Enterprise Development Lp Updating virtual network maps

Also Published As

Publication number Publication date
AU4905699A (en) 2000-01-24
BR9911821A (pt) 2001-03-27
KR20010053314A (ko) 2001-06-25
CA2335824A1 (en) 2000-01-13
DE19829713C1 (de) 2000-01-05
WO2000001374A1 (de) 2000-01-13
AR019218A1 (es) 2001-12-26
EP1094795A1 (de) 2001-05-02
CN1310617A (zh) 2001-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5252334A (en) Solid matrix system for transdermal drug delivery
EP1737406B2 (en) Transdermal systems containing multilayer adhesive matrices to modify drug delivery
DE4020144C2 (ja)
JP5068003B2 (ja) 室温で液体である低分子量薬を含む経皮組成物
GB2273044A (en) Medicinal patches for percutaneous administration
JP3699527B2 (ja) テープ製剤
US6299899B1 (en) Extremely flexible plaster acting dermally or transdermally, and method for producing same
JPH06205839A (ja) 経皮投与型薬物用貼付剤
JP2638956B2 (ja) 徐放性経皮吸収製剤
JP3170304B2 (ja) エペリゾンまたはトルペリゾン経皮吸収製剤
KR20140131963A (ko) 다공성 미립자들을 포함한 경피 장치
JP3178891B2 (ja) 微粉体制御型経皮投与製剤
JP2503095B2 (ja) 貼付剤
JPS61267510A (ja) 外用医薬部材
JP2002519371A (ja) 真珠光沢顔料の添加を伴う治療システム
JPH11209271A (ja) 経皮吸収製剤
JP3276194B2 (ja) 医療用貼付剤
JPH0798744B2 (ja) 貼付剤
JP2007513916A (ja) 架橋親水性重合体を基礎とする投与剤形
JPS6159607B2 (ja)
JPS61267512A (ja) 積層構造物
JPS61221120A (ja) 外用医薬部材
JPH0798743B2 (ja) 貼付剤
MXPA00012903A (es) Sistema terapeutico con adicion de pigmentos de brillo perlino
JPS61221121A (ja) テ−プ製剤