JPH0999050A - 貼付剤 - Google Patents

貼付剤

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JPH0999050A
JPH0999050A JP7258708A JP25870895A JPH0999050A JP H0999050 A JPH0999050 A JP H0999050A JP 7258708 A JP7258708 A JP 7258708A JP 25870895 A JP25870895 A JP 25870895A JP H0999050 A JPH0999050 A JP H0999050A
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JP
Japan
Prior art keywords
tacky adhesive
patch
adhesive layer
magnesium silicates
sensitive adhesive
Prior art date
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Pending
Application number
JP7258708A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Hamabe
勝 浜辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui Chemical Co Ltd filed Critical Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】一定の時間中は必要な粘着力を発揮し、一定の
時間が経過した時点で容易に剥がすことのできる貼付剤
を提供する。 【解決手段】支持体の片面にアクリル系粘着剤層が設け
られた貼付剤であって、該粘着剤層中にケイ酸マグネシ
ウム類が含有されることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、貼付剤に関する。
【0002】
【従来の技術】皮膚に貼付する貼付剤としては、ガーゼ
等の固定に用いる絆創膏類と、薬物を投与する経皮吸収
製剤がある。いずれの場合も、支持体の片面に粘着性を
有する粘着剤層が設けられる。このような貼付剤は、一
定の時間剥離することなく皮膚表面に強固な粘着力によ
って保持される必要がある。しかしながら、強固な粘着
力は一方で、皮膚から貼付剤を剥がす際に、体毛や角質
層を剥離し、痛みのみならずかぶれや皮膚刺激の原因に
もなるという問題点があった。このような問題点は、粘
着力を低下させることによって解決されるが、その反
面、剥がれてはならない時に剥がれてしまい、貼付剤の
本来の機能を果たすことができなかった。
【0003】そのため、粘着剤の粘着力には、剥がれ難
さと剥がし易さの相反する両方の性能を満足する必要が
ある。このような両方の性能を満足するために、例え
ば、特開平2−295565号公報や特開平3−291
218号公報には、粘着剤に可塑剤を添加して剥がれ易
さを付与し、粘着力の低下を無水ケイ酸の添加によって
補う方法が開示されている。しかしながら、これらの方
法は、上記剥がれ難さと剥がし易さの相反する両方の性
能を十分に満足するものではなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
に鑑みてなされたものであり、その目的は、一定の時間
中は必要な粘着力を発揮し、一定の時間が経過した時点
で容易に剥がすことのできる貼付剤を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の貼付剤は、支持
体の片面にアクリル系粘着剤層が設けられた貼付剤であ
って、該粘着剤層中にケイ酸マグネシウム類が含有され
ることを特徴とするものである。
【0006】本発明の貼付剤は、支持体の片面にアクリ
ル系粘着剤層が設けられている。上記粘着剤層に用いら
れるアクリル系粘着剤としては、(メタ)アクリル酸ア
ルキルエステルモノマーの単独重合体や共重合体が挙げ
られる。
【0007】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
モノマーとしては、例えば、(メタ)アクリル酸n−ブ
チル、(メタ)アクリル酸イソブチル、(メタ)アクリ
ル酸ヘキシル、(メタ)アクリル酸オクチル、(メタ)
アクリル酸2−エチルヘキシル、(メタ)アクリル酸イ
ソオクチル、(メタ)アクリル酸デシル、(メタ)アク
リル酸ラウリル、(メタ)アクリル酸ステアリル等が挙
げられる。
【0008】上記(メタ)アクリル酸アルキルエステル
モノマーには、その他の官能性モノマーが共重合されて
もよく、このような官能性モノマーとしては、例えば、
水酸基、カルボキシル基、アミド基、アミノ基、ピロリ
ドン環を有するモノマー等が挙げられる。
【0009】上記粘着剤には、必要に応じて、ミリスチ
ン酸イソプロピル等の軟化剤;粘着付与剤;安定化剤な
どが添加されてもよい。
【0010】本発明の貼付剤では、所定の時間が経過し
た後で粘着力を低下させるために、粘着剤にケイ酸マグ
ネシウム類が配合される。上記ケイ酸マグネシウム類と
しては、基本的には、化学式Mg2 Si3 8 で表され
るものであって、さらに、これにLi、Na等のMg以
外の金属、結晶水などが結合したものが挙げられる。こ
のケイ酸マグネシウム類の一次粒子は、粒径20〜40
nmの微粒子状のものが好適に用いられる。
【0011】上記ケイ酸マグネシウム類の使用量は、粘
着剤の種類と組成、必要な粘着力が保持される時間等に
応じて決定されるが、少なくなると経時的な粘着力の低
下が起こらず、多くなると貼付剤としての粘着力が不足
するので、通常、粘着剤(固形分)100重量部に対し
て3〜50重量部が好ましく、より好ましくは5〜30
重量部である。
【0012】本発明の貼付剤で使用される支持体として
は、プラスチックフィルム、不織布、プラスチック発泡
体シート等の可撓性のあるフィルム又はシートが挙げら
れる。
【0013】本発明の貼付剤では、粘着剤層に薬効物質
が含有されてもよく、薬効物質としては、経皮投与によ
り皮膚を透過して薬効を発揮する物質であれば、特に制
限はなく、例えば、解熱消炎鎮痛剤、血管拡張剤、抗圧
剤、不整脈用剤、鎮咳去たん剤、抗腫瘍剤、麻酔剤、ホ
ルモン剤、抗凝血剤、抗アレルギー剤、抗ヒスタミン
剤、鎮痙剤、脳循環・代謝改善剤、抗精神薬、抗潰瘍
剤、睡眠剤、抗生物質、ビタミン類等が挙げられる。
【0014】上記薬効物質の配合量は、その種類、貼付
剤の使用目的により異なるが、通常、粘着剤層の0.1
〜50重量%が好ましい。
【0015】本発明の貼付剤は、従来の粘着テープの製
造方法に従って製造することができ、例えば、溶液塗工
法、ホットメルト塗工法等が採用可能である。溶液塗工
法では、粘着剤にケイ酸マグネシウム類と、必要に応じ
て、薬効物質を適当な溶媒に溶解して均一に混合し、こ
の混合物を支持体上に塗工して乾燥し粘着剤層を形成す
ることにより、貼付剤を得ることができる。また、上記
混合物を剥離紙上に塗工して乾燥し粘着剤層を形成した
後、この粘着剤層を支持体に転写することにより、貼付
剤を作製してもよい。
【0016】また、ホットメルト塗工法では、粘着剤に
ケイ酸マグネシウム類と、必要に応じて、薬効物質を加
えて加熱溶融し均一に混合して、得られた混合物を支持
体上に溶融状態で塗工し、粘着剤層を形成することによ
り、貼付剤を得ることができる。
【0017】上記粘着剤層の厚さは、用途によって異な
るが、通常、20〜2,000μmが好ましい。また、
粘着剤層を保護する目的で剥離紙が積層されていてもよ
い。
【0018】(作用)本発明の貼付剤は、粘着剤層にケ
イ酸マグネシウム類を添加することにより、十分な初期
粘着力を有するが、時間の経過と共に粘着剤の凝集力が
高まり、剥離が容易になる。従って、剥がれ難さと剥が
し易さの相反する両方の性能を十分に満足することがで
きる。剥がし易さが発現するまでの時間は、ケイ酸マグ
ネシウム類の添加量、粘着剤の成分、支持体の透湿性を
変えることにより調整可能である。
【0019】粘着剤層に含有されるケイ酸マグネシウム
類は、皮膚からの水分によりイオン化し、粘着剤にある
アニオン基又はカチオン基に対してクーロン力による結
合が可能なカチオン又はアニオンを生成することによ
り、粘着剤との相互作用を発現し、粘着剤層の凝集力を
高めるものと考えられる。また、ケイ酸マグネシウム類
の表面を覆う水分子の量が、一定の域値を超えるとイオ
ン化が急速に進み、粘着剤層の凝集力を急速に高めるも
のと考えられる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を具体
的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではな
い。
【0021】(実施例1〜6、比較例1〜3)表1に示
す所定量の、アクリル系粘着剤(アクリル酸2−エチル
ヘキシル−ビニルピロリドン共重合体)、ケイ酸マグネ
シウム(日本シリカ工業社製「ラポナイト」)又は無水
ケイ酸(日本アエロジル社製「コロイダルシリカ20
0」)及び可塑化効果のあるミリスチン酸イソプロピル
を酢酸エチルに溶解し均一に混合した後、ポリエチレン
フィルム支持体上に乾燥後の厚さが50μmとなるよう
に塗布、乾燥して粘着剤層を形成し、貼付剤を得た。
【0022】
【表1】
【0023】(実施例7〜12、比較例4〜6)表2に示
す所定量の、アクリル系粘着剤(アクリル酸2−エチル
ヘキシル−ビニルピロリドン共重合体)、ケイ酸マグネ
シウム(日本シリカ工業社製「ラポナイト」)又は無水
ケイ酸(日本アエロジル社製「コロイダルシリカ20
0」)、可塑化効果のあるミリスチン酸イソプロピル及
び薬剤としてインドメタシンを酢酸エチルに溶解し均一
に混合した後、ポリエチレンフィルム支持体上に乾燥後
の厚さが50μmとなるように塗布、乾燥して粘着剤層
を形成し、貼付剤を得た。
【0024】
【表2】
【0025】上記で得られた貼付剤を40mm×40m
mに切断し、20名のボランティア成人男子の上腕部に
貼付した後、下記項目の評価を行いその結果を表3及び
4に示した。 (1)剥がれ 貼付後3、12及び24時間において貼付剤の剥離部分
を目視観察し、剥離部分を全面積に対する割合で表し
た。 (2)剥離力 貼付後3、12及び24時間において貼付剤の剥離に要
する力が、実施例1と同等なものを±で表し、実施例1
より小さなものを−、実施例1より大きなものを+でそ
れぞれ表した。 (3)剥離痛 貼付後3、12及び24時間において貼付剤を剥離する
際の痛みが、実施例1と同等なものを±で表し、実施例
1より軽微なものを−、実施例1より激しいものを+で
それぞれ表した。 (4)発赤 貼付後3、12及び24時間において貼付剤を剥離し、
皮膚表面に、発赤がないものを−、発赤が殆どないもの
を±、発赤がやや発生したものを+でそれぞれ表した。
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【発明の効果】本発明の貼付剤は、上述の構成であり、
一定の時間中は十分な粘着力を発揮し、一定の時間が経
過した時点で容易に剥がすことができるので、剥離時に
体毛や角質層を剥離することがなく、さらに剥離時に痛
みや皮膚のかぶれを誘発することがない。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の片面にアクリル系粘着剤層が設
    けられた貼付剤であって、該粘着剤層中にケイ酸マグネ
    シウム類が含有されることを特徴とする貼付剤。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の貼付剤に薬効物質が含有
    されることを特徴とする貼付剤。
JP7258708A 1995-10-05 1995-10-05 貼付剤 Pending JPH0999050A (ja)

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JP7258708A JPH0999050A (ja) 1995-10-05 1995-10-05 貼付剤

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR19990073204A (ko) * 1999-06-21 1999-10-05 강희준 함수첩부제용기제조성물
WO2000001374A1 (de) * 1998-07-03 2000-01-13 Lts Lohmann Therapie-Systeme Ag Therapeutisches system mit zusatz von perlglanzpigmenten
JP2006075588A (ja) * 2004-08-12 2006-03-23 Nitto Denko Corp 貼付材及び貼付製剤
US8591939B2 (en) 2004-08-12 2013-11-26 Nitto Denko Corporation Adhesive preparation containing fentanyl

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