JP2002518448A - 高血中コレステロールを治療する組成物および方法 - Google Patents

高血中コレステロールを治療する組成物および方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、哺乳動物における高血中コレステロールを治療し、一方、筋障害のような潜在的副作用の発現を阻止する、組成物および方法に関する。本発明に有用な組成物は、それを必要とする哺乳動物にとって医薬的に有効な量の3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻害剤(「HMG−CoAレダクターゼ阻害剤」)とゲラニルゲラニオール化合物との組み合わせを含んで成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 (関連出願に対する相互参照) 本出願は、1998年6月24日に出願された米国仮出願第60/09052
7号の優先権を主張する。
【0002】 (本発明の簡単な説明) 本発明は、哺乳動物における高血中コレステロールを治療し、一方、筋障害の
ような潜在的副作用を阻止する、組成物および方法に関する。本発明に有用な組
成物は、それを必要とする哺乳動物にとって医薬的に有効な量の3−ヒドロキシ
−3−メチルグルタリル補酵素Aレダクターゼ阻害剤(以下、「HMG−CoA
レダクターゼ阻害剤」と称す)とゲラニルゲラニオール化合物との組み合わせを
含んで成る。
【0003】 (発明の背景) 高コレステロールは、冠状動脈心臓疾患の重大な危険因子であることが数十年
にわたって知られており、冠状動脈心臓疾患(CHD)のリスクが、脂質低下療
法によって減少することを多くの研究が明らかにしている。1987年までは、
脂質低下治療は、基本的に、低不和脂肪およびコレステロール治療食、胆汁酸金
属イオン封鎖剤(コレスチラミンおよびコレスチポール)、ニコチン酸(ナイア
シン)、フィブレート(fibrates)、およびプロブコールに限定されて
いた。遺憾なことに、これらの治療は全て、限られた有効性または耐性(tol
erability)、あるいはそれらの両方を有する。HDL(高密度リポタ
ンパク質)コレステロールの増加を伴うLDL(低密度リポタンパク質)コレス
テロールの実質的な減少が、ニコチン酸を添加するかまたはしない、脂質低下治
療食と胆汁酸金属イオン封鎖剤との組み合わせによって得られた。しかし、この
治療法は、実施するかまたは耐えるのが容易ではなく、従って、専門の脂質治療
病院以外では成功しない場合が多かった。フィブレートは、増加したHDLコレ
ステロールを伴うLDLコレステロールの中程度の減少、およびトリグリセリド
の実質的な減少を生じ、および、これらは充分に寛容される故に、これらの薬剤
は広く使用されている。プロブコールは、LDLコレステロールの僅かな減少を
生じ、HDLコレステロールも減少させ、これは、HDLコレステロールレベル
とCHDリクスとの強い反比例関係の故に、一般に望ましくないと考えられる。
1987年に処方に使用しうるようになった最初のHMG−CoAレダクターゼ
阻害剤であるロバスタチンの導入によって、初めて医師は、非常に僅かな副作用
で血漿コレステロールの大幅な減少を得ることができた。
【0004】 最近の研究は、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤種に包含されるロバスタチ
ン、シンバスタチン、およびプラバスタチンが、冠状動脈および頸動脈における
アテローム性動脈硬化症の進行を遅らせることを明確に示している。シンバスタ
チンおよびプラバスタチンは、冠動脈心臓疾患のリスクも減少させることが示さ
れており、シンバスタチンに関しては、冠動脈死亡のリスクおよび全死亡率の非
常に有意な減少が、Scandinavian Simvastatin Su
rvival Studyによって示されている。この研究は、脳血管障害の減
少に関するいくつかの証拠も与えた。
【0005】 しかし、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤は、それらの利益とともに、少な
いパーセンテージの患者に筋障害およびそれに関連する障害のような副作用を潜
在的に誘発しうる。筋障害は、筋肉痛および筋力虚弱を特徴とする。そこに記載
されている全ての内容を引用によりここに援用するPhysician’s D
esk Reference、第42版、1366(1988)は、筋痛症(m
yaglia)、即ち筋肉痛が、ロバスタチンに関係すると記載している。そこ
に記載されている全ての内容を引用によりここに援用するTobert, N.
E.J.Med.,48(1988年1月7日)は、非常に少ない人数の患者に
おいて(0.5%)、筋障害が、ロバスタチン療法に関係していると考えられる
と記載している。シクロスプロイン(cyclosproine)を包含する免
疫抑制剤と、ゲムフィブロジル、またはナイアシン、またはそれらの組み合わせ
との同時療法が、筋障害のリスクを増加させると考えられる。そこに記載の全て
の内容を引用によりここに援用するJ.A.Tobert, Am.J.Car
diol.,1988,62:28J−34J参照。筋障害は、ロバスタチン療
法を中止した際に可逆性である。そこに開示されている全ての内容を引用により
ここに援用する1990年6月12日発行のBrownの米国特許第49331
65号を参照。少ないパーセンテージの患者に見られる筋障害を阻止することは
非常に有益であると考えられる。従って、筋障害のような副作用の可能性を最少
限にして、アテローム性動脈硬化症、ならびに心臓血管および脳血管障害、なら
びに関連する障害の発現のリスクを、治療し、予防し、減少させる、向上した療
法が現在求められている。
【0006】 ゲラニルゲラニオールおよびその誘導体は、テルペンとして既知の天然化合物
の種類の属する。テルペンは、多数の5炭素イソプレン単位から構成される。そ
こに記載されている全ての内容を引用によりここに援用するLehninger
, A.L., Biochemistry, 1975, pp.296およ
び682−683を参照。
【0007】 例えば、ゲラニルゲラニオールは、下記の化学構造:
【0008】
【化2】 を有する4個のイソプレン単位を有する直鎖テルペンである。
【0009】 ゲラニルゲラニオール誘導体、ゲラニルゲラニルピロホスフェートは、コレス
テロール生合成経路の中間体であり、タンパク質のプレニル化における基質であ
る。そこに記載されている全ての内容を引用によりここに援用するJ.A. G
lomsetら、Geranylgeranylated proteins,
Biochem−Soc−Trans., 1992 5月、20(2):4
79−484を参照。ある種のこれらのタンパク質、例えば小さいGTPase
s Rac、Rho、およびCdc42は、細胞骨格機能を調節する。
【0010】 細胞培養において、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤によって誘発しうるア
ポトーシス(apoptosis)、即ちプログラムされた細胞死を、ゲラニル
ゲラニオールが遮断することが分かっている。しかし、ゲラニルゲラニオールお
よびその誘導体は、高血中コレステロールを治療または予防するHMG−CoA
レダクターゼ阻害剤療法に伴う潜在的筋障害副作用を軽減する能力に関して、生
体内または生体外における研究がまだなされていない。
【0011】 本発明において、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびゲラニルゲラニオ
ール化合物の組み合わせが、高血中コレステロールを治療または予防するのに有
効であり、一方、その療法に伴う潜在的筋障害副作用を軽減することが見い出さ
れた。その組み合わせは、治療効果を最大にする、安全性の増加およびより良好
な患者のコンプライアンスを与えるという長所を有する。理論に縛られるわけで
はないが、ゲラニルゲラニオール化合物は、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤
の筋肉細胞における潜在的副作用を遮断すると考えられる。言い換えれば、HM
G−CoAレダクターゼ阻害剤によって筋肉細胞において潜在的に誘発される、
アポトーシス、または減少したゲラニルゲラニル化による機能障害を、ゲラニル
ゲラニオール化合物が阻止すると考えられる。
【0012】 本発明の目的は、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤とゲラニルゲラニオール
化合物との組み合わせを含んで成る組成物を提供することである。
【0013】 本発明の他の目的は、哺乳動物において、特にヒトにおいて、高血中コレステ
ロールを治療または予防する方法を提供することである。
【0014】 本発明の他の目的は、一方で潜在的筋障害副作用を阻止する、そのような方法
を提供することである。
【0015】 本発明の他の目的は、所望の治療効果が得られ、および/または、持続するま
で、投与を継続する、そのような方法を提供することである。
【0016】 これらの目的および他の目的が、下記の詳細な説明から明らかにされる。
【0017】 (発明の要旨) 本発明は、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびゲラニルゲラニオール化
合物を含んで成る医薬組成物に関する。
【0018】 他の実施態様において、本発明は、医薬的有効量のHMG−CoAレダクター
ゼ阻害剤、およびHMG−CoAレダクターゼ阻害剤に関係する筋障害を阻止す
るのに有効な所定量のゲラニルゲラニオール化合物を含んで成る、医薬組成物に
関する。
【0019】 他の実施態様において、本発明は、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤および
ゲラニルゲラニオール化合物を投与することを含んで成る、それを必要とする哺
乳動物における高血中コレステロールを治療または予防する方法に関する。
【0020】 他の実施態様において、本発明は、ゲラニルゲラニオール化合物およびHMG
−CoAレダクターゼ阻害剤を逐次投与することを含んで成る、それを必要とす
る哺乳動物における高血中コレステロールを治療または予防する方法に関する。
【0021】 他の実施態様において、本発明は、それを必要とする哺乳動物における高血中
コレステロールを治療または予防する薬剤の製造における、HMG−CoAレダ
クターゼ阻害剤およびゲラニルゲラニオール化合物を含んで成る組成物の使用に
関する。
【0022】 他の実施態様において、本発明は、それを必要とする哺乳動物における高血中
コレステロールの治療または予防における、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤
およびゲラニルゲラニオール化合物を含んで成る組成物の使用に関する。
【0023】 本明細書において使用される全てのパーセンテージおよび比率は、他に指定さ
れない限り、重量によるものである。本発明は、本明細書に記載されている基本
成分および任意成分、要素、ならびに方法を、含んで成るか、それらから成るか
、または基本的にそれらから成る。
【0024】 (図面の簡単な説明) 図1は、10μMロバスタチンによるMst1開裂の活性化が、ゲラニルゲラ
ニオールによって遮断されることを示す。コラゲナーゼおよびEDTAと含む培
養皿の連続処理によって、同時培養物から破骨細胞様細胞を精製する。その後、
細胞は17時間、ロバスチンで処理される。細胞溶解物を作り、次に、ミエリン
塩基性タンパク質を基質として使用して、イン−ゲルキナーゼアッセイによって
分析する。レーン1は非処置対照である。レーン2は、10μMのロバスタチン
による処理を示す。レーン3は、10μMのロバスタチンと10μMのゲラニル
ゲラニオールとの組み合わせによる処置を示す。
【0025】 (本発明の詳細な説明) 本発明は、治療を必要とする哺乳動物における、高血中コレステロールを治療
または予防し、一方、筋障害副作用の発現を阻止する、組成物および方法に関す
る。該組成物は、医薬的有効量のHMG−CoAレダクターゼ阻害剤、および医
薬的有効量のゲラニルゲラニオール化合物を含んで成る。
【0026】 本明細書において使用される「医薬的有効量」という用語は、必要とされる治
療投薬計画によって投与される場合に、所望される治療効果または反応を誘起す
るか、あるいは所望される利益を与える、HMG−CoaAレダクターゼ阻害剤
またはゲラニルゲラニオール化合物の量を意味する。HMG−CoAレダクター
ゼ阻害剤の好ましい医薬的有効量は、高血中コレステロールを治療または予防す
るのに有効な量である。ゲラニルゲラニオール化合物の好ましい医薬的有効量は
、筋障害副作用の発現を遮断するかまたは軽減し、一方、HMG−CoAレダク
ターゼ阻害剤の血中コレステロール治療効果を阻害しないかまたは最少限にのみ
阻害する量である。
【0027】 本明細書において使用される「筋障害副作用の発現を阻止する」という語句は
、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤のみによる治療に比較して、筋肉における
望ましくない副作用の発現を、予防し、減少し、または軽減することを意味する
【0028】 本明細書において使用される「所望の治療効果が得られ、および/または持続
するまで」という語句は、治療される疾患または症状に関して求められる臨床的
または医学的効果が、臨床医または研究者によって確認されるまで、1種類また
はそれ以上の薬剤を、選択した投与計画に従って、継続して投与することを意味
する。本発明の治療法に関しては、血中コレステロールの所望の変化が確認され
るまで、医薬組成物が継続して投与される。そのような場合に、血中コレステロ
ールを減少させることが、所望の目的である。本発明の予防法に関しては、望ま
しくない症状を予防するために必要とされる期間にわたって、医薬組成物を継続
して投与する。そのような場合に、血中コレステロールレベルを維持することが
、アテローム性動脈硬化症または心臓血管障害、例えば心臓発作および卒中の発
現のリスクを予防または減少することと同様に、目的である場合が多い。
【0029】 本発明の組成物 本発明の医薬組成物は、医薬的有効量のHMG−CoAレダクターゼ阻害剤お
よび医薬的有効量のゲラニルゲラニオール化合物を含んで成る。これらの組成物
は、哺乳動物の高血中コレステロールを治療または予防し、一方、HMG−Co
Aレダクターゼ阻害剤の投与に関係する筋障害のような潜在的副作用を阻止する
のに有効である。
【0030】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤 本発明の組成物は、HMG−CoAレダクターゼ酵素を阻害する化合物を含ん
で成る。HMG−CoAレダクターゼに関して阻害活性を有する化合物は、当分
野で既知のアッセイを使用して簡単に特定することができる。例えば、両特許に
開示されている全ての内容を引用によりここに援用する、1980年11月4日
発行のMonoghanらの米国特許第4231938号および1994年10
月11日発行のKathawalの米国特許第5354772号を参照。
【0031】 本発明に有効なHMG−CoAレダクターゼ阻害剤の例は、限定されないが、
ロバスタチン(MEVACOR(登録商標);前記に引用し、引用によりここに
援用する米国特許第4231938号参照)、シンバスタチン(ZOCOR(登
録商標);1984年4月24日発行のHoffmanらの米国特許第4444
784号参照)、プラバスタチン(PRAVACHOL(登録商標);1982
年8月24日発行のTeraharaらの米国特許第4346227号参照)、
フルバスタチン(LESCOL(登録商標);前記に引用し、引用によりここに
援用する米国特許第5354772号参照)アトルバスタチン(LIPITOR
(登録商標);1993年12月28日発行のRothの米国特許第52739
95号参照)、および、セリバスタチン(リバスタチンとしても既知;1993
年1月5日発行のAngerbauerらの米国特許第5177080号参照)
、およびメバスタチン(コンパクチン;1976年9月28日発行のEndoら
の米国特許第3983140号参照)である。まだ引用によって援用していない
前記特許も、そこに開示の内容を全て引用によりここに援用する。本発明に使用
しうるこれらおよび他のHMG−CoAレダクターゼ阻害剤の構造式が、開示の
内容を全て引用によりここに援用する、M. Yalpani、「Choles
terol Lowering Drugs」、Chemistry & In
dustry, pp.85−89(1996年2月5日)の第87頁に記載さ
れている。HMG−CoAレダクターゼ阻害剤という用語は、HMG−CoAレ
ダクターゼ阻害活性を有する化合物の、全ての医薬的に許容されるラクトンおよ
び開放酸(open acid)(それは、ラクトン環が開いて、遊離酸が形成
される位置である)、ならびに塩およびエステル形態を包含するものとし、従っ
て、そのようなラクトン、開放酸、塩、およびエステル形態の使用は本発明の範
囲に含まれる。好ましくは、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤は、ロバスチン
、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、セリ
バスタチン、メバスタチン、および医薬的に許容されるそれらのラクトン、開放
酸、塩、およびエステル、ならびにそれらの混合物から成る群から選択される。
より好ましくは、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤は、ロバスタチン、シンバ
スタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチ
ン、および医薬的に許容されるそれらのラクトン、開放酸、塩、およびエステル
、ならびにそれらの混合物から成る群から選択される。より好ましくは、HMG
−CoAレダクターゼ阻害剤は、ロバスタチン、シンバスタチン、および医薬的
に許容されるそれらのラクトン、開放酸、塩、およびエステル、ならびにそれら
の混合物から成る群から選択される。
【0032】 好ましいHMG−CoAレダクターゼ阻害剤は、化学式:
【0033】
【化3】 によって示され、 式中、Zは、下記から成る群から選択される:
【0034】
【化4】 [式中、 RはC〜C10アルキルであり; Rは、C〜Cアルキル、ヒドロキシ、オキソ、およびC〜Cヒドロ
キシ置換アルキルから成る群から選択され; Rは、水素、ヒドロキシ、C〜Cアルキル、およびC〜Cヒドロキ
シ置換アルキルから成る群から選択され; a、b、c、およびdは全て単結合であるか、あるいはaおよびcは二重結合
であるか、あるいはbおよびdは二重結合であるか、あるいはa、b、c、およ
びdの1つが二重結合であり;および nは0、1、または2である」
【0035】
【化5】 [式中、Xは、N[CH(CH]およびCH(CHCHから成る
群から選択される]
【0036】
【化6】 [式中、 RおよびRはそれぞれ独立に、水素、弗素、塩素、臭素、沃素、C〜C アルキル、C〜Cアルコキシ、およびトリフルオロメチルから成る群から
選択され;および R、R、R、およびRはそれぞれ独立に、水素、弗素、塩素、臭素、
沃素、C〜Cアルキル、およびC〜Cアルコキシから成る群から選択さ
れる]。 そこに開示の内容を全て引用によりここに援用する1997年7月22日発行の
DeCampらの米国特許第5650523号を参照。前記式で示される化合物
の、医薬的に許容されるラクトン、開放酸、塩、およびエステル形態は、本発明
の範囲に含まれるものとする。
【0037】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤に関して本明細書において使用される「医
薬的に許容される塩」という用語は、遊離酸を好適な有機または無機塩基と反応
させることによって一般に製造される、本発明に使用される化合物の非毒性の塩
を意味する。HMG−CoAレダクターゼ阻害剤の塩形態の例は、限定されない
が、酢酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重炭酸塩、重硫酸塩、重酒石
酸塩、硼酸塩、臭化物、カルシウム、カルシウムエデテート、カムシラート、炭
酸塩、塩化物、クラブラネート(clavulanate)、クエン酸塩、ジヒ
ドロクロリド、エドテート、エジシレート、エストレート、エシレート、フマル
酸塩、グルセプテート、グルコン酸塩、グルタミン酸塩、グリコリルラルサニレ
ート(glycollylarsanilate)、ヘキシルレゾルシネート、
ヒドラバミン、ヒドロブロミド、ヒドロクロリド、ヒドロキシナフトエート、沃
化物、イソチオネート、乳酸塩、ラクトビオネート、ラウリン酸塩、リンゴ酸塩
、マレイン酸塩、マンデル酸塩、メシレート、臭化メチル、硝酸メチル、硫酸メ
チル、ムケート、ナプシレート、硝酸塩、オレイン酸塩、蓚酸塩、パモエート、
パルミチン酸塩、パントテン酸塩、燐酸塩/二燐酸塩、ポリガラクツロン酸塩、
カリウム、サリチル酸塩、ナトリウム、ステアリン酸塩、塩基性酢酸塩、琥珀酸
塩、タンニン酸塩、酒石酸塩、テオクレート、トシレート、トリエチオジド(t
riethiodide)、吉草酸塩、およびそれらの混合物である。
【0038】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤に関して本明細書において使用される「エ
ステル」という用語は、その一般的意味において使用され、カルボン酸とアルコ
ールとの縮合生成物を意味する。該化合物のエステル誘導体は、プロドラッグと
して作用することができ、温血動物の血流に吸収された際に、開裂して、薬剤形
態を放出し、薬剤が向上した治療効果を与えるようにすることができる。
【0039】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤に関して本明細書において使用される「ラ
クトン」という用語は、その一般的意味において使用され、カルボン酸とアルコ
ールとの環状縮合生成物、即ち環状エステルを意味する。
【0040】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤に関して本明細書において使用される「開
放酸」という用語は、ラクトン環が、開いており(即ち、非環化)、遊離酸を形
成することを意味する。
【0041】 2種類またはそれ以上のHMG−CoAレダクターゼ阻害剤の混合物を使用し
うることが理解される。
【0042】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤を使用する投薬計画は、患者の型、種、年
齢、体重、性、および医学的健康状態;治療される症状の程度;投与経路;患者
の腎機能および肝機能;ならびに、使用される特定の化合物あるいはそれの塩ま
たはエステル;を包含する種々の要素によって選択される。症状の進行の予防、
阻止、または停止に必要とされる治療的に有効なまたは予防的に有効な投与量を
決めるために、これらの要素を考慮することは、一般的知識を有する臨床医の知
識の範囲である。「患者」という用語は、本明細書に記載されるいずれかの使用
に関してHMG−CoAレダクターゼ阻害剤または組み合わせを投与される哺乳
動物、特にヒトを意味する。患者への1種類またはそれ以上の薬剤の投与は、自
己投与および他者による患者への投与を包含する。
【0043】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤の正確な投与量は、投与計画、選択された
特定の化合物、哺乳動物またはヒトの年齢、体格、性、および健康状態、治療さ
れる障害の種類および程度、ならびに他の関連する医学的および身体的要素によ
って変化する。従って、正確な医薬的有効量は、前もって特定することができず
、介護者および臨床医によって容易に決めることができる。適切な量は、動物モ
デルの日常試験およびヒト臨床試験によって決めることができる。
【0044】 特に、一日の用量に関しては、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤の量は、抗
コレステロール過剰血症の治療に使用され、そこに記載の内容を全て引用により
ここに援用するPhysicians’ Desk Reference(PD
R)、PDR第52版、1998年(Medical Economics C
o)に記載されている量と、同じかあるいはほぼ同じである。他の活性剤に関し
て、その用量は、当分野において既知の量と同じかあるいはほぼ同じである。
【0045】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤は、経口投与、静脈投与、鼻腔投与、注射
、眼投与などを包含する種々の経路によって投与することができる。
【0046】 好ましい送達経路は、経口投与である。
【0047】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤の経口投与量は、約1〜200mg/日、
より好ましくは約5〜160mg/日である。しかし、投与量は、使用される特
定のHMG−CoAレダクターゼ阻害剤の有効性、ならびに前記のような他の要
素によって変化する。充分に高い有効性を有するHMG−CoAレダクターゼ阻
害剤は、ミリグラム未満の一日用量で使用される。HMG−CoAレダクターゼ
阻害剤は、1日当たり1〜4回、好ましくは1日に1回で投与される。
【0048】 例えば、シンバスタチンの一日用量は、5mg、10mg、20mg、40m
g、および80mgから選択することができ;ロバスタチンに関しては、10m
g、20mg、40mg、および80mgから選択することができ;フルバスタ
チンナトリウムに関しては、20mg、40mg、および80mgから選択する
ことができ;プラバスタチンナトリウムに関しては、10mg、20mg、およ
び40mgから選択することができ;アトルバスタチンカルシウムに関しては、
10mg、20mg、および40mgから選択することができる。
【0049】 ゲラニルゲラニオール化合物 本発明の組成物は、医薬的有効量のゲラニルゲラニオール化合物を含んで成る
【0050】 本発明に有効なゲラニルゲラニオール化合物は、化学式;
【0051】
【化7】 [式中: R10は、H(即ち、ゲラニルゲラニオール)、C〜C30アルキル(直鎖
、分岐鎖、および環状アルキルを包含する)、C〜C30アルケニル(直鎖、
分岐鎖、および環状アルケニルを包含する)、C〜C30アルキニル(直鎖、
分岐鎖、および環状アルキニルを包含する)、C〜C14アリール、PO (即ち、ゲラニルゲラニルホスフェート)、P(即ち、ゲラニルゲ
ラニルピロホスフェート)、C=O−R11(即ち、エステル)[R11は、H
、C〜C10アルキル(直鎖、分岐鎖、および環状アルキルを包含する)、C 〜C10アルケニル(直鎖、分岐鎖、および環状アルケニルを包含する)、C 〜C10アルキニル(直鎖、分岐鎖、および環状アルキニルを包含する)、C 〜C10ヒドロキシ置換アルキル(直鎖、分岐鎖、および環状を包含する)、
〜C10アミノ置換アルキル(直鎖、分岐鎖、および環状を包含する)、C 〜C10カルボニルヒドロキシ置換アルキル(直鎖、分岐鎖、および環状を包
含する)、およびC〜C14アリールから成る群から選択される]から成る群
から選択され、 nは、0〜3の整数である] によって示される。
【0052】 好ましくは、R10は、H、PO、P、およびC=O−R [R11は、H、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシ置換アルキ
ル、C〜C10アミノ置換アルキル、C〜C10カルボニルヒドロキシ置換
アルキル、およびC〜C14アリールから成る群から選択される]から成る群
から選択され;nは、2〜3の整数である。
【0053】 より好ましくは、R10は、H、PO、P、およびC=O−
11[R11は、H、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシ置換ア
ルキル、C〜C10アミノ置換アルキル、C〜C10カルボニルヒドロキシ
置換アルキル、およびC〜C14アリールから成る群から選択される]から成
る群から選択され;nは3である。
【0054】 本明細書において使用される「アリール」という用語は、少なくとも1つの芳
香環を有する単環式または多環式系を意味し、該単環式または多環式系は、N、
O、またはSから選択される0個、1個、2個、3個、または4個のヘテロ原子
を有し、および該単環式または多環式系は、非置換であるかあるいは、水素、ハ
ロゲン、C1〜10アルキル、C3〜8シクロアルキル、アリール、アリールC 1〜8 アルキル、アミノ、アミノC1〜8アルキル、C1〜3アシルアミノ、C 1〜3 アシルアミノC1〜8アルキル、C1〜6アルキルアミノ、C1〜6アル
キルアミノC1〜8アルキル、C1〜6ジアルキルアミノ、C1〜6ジアルキル
アミノC1〜8アルキル、C1〜4アルコキシ、C1〜4アルコキシC1〜6
ルキル、ヒドロキシカルボニル、ヒドロキシカルボニルC1〜6アルキル、C 〜5 アルコキシカルボニル、C1〜3アルコキシカルボニルC1〜6アルキル、
ヒドロキシカルボニルC1〜6アルキルオキシ、ヒドロキシ、ヒドロキシC1〜 アルキル、シアノ、トリフルオロメチル、オキソ、またはC1〜5アルキルカ
ルボニルオキシから独立に選択される1個またはそれ以上の基によって置換され
ている。アリールの例は、限定されないが、フェニル、ナフチル、ピルジル、ピ
ラジニル、ピリミジニル、イミダゾリル、ベンズイミダゾリル、インドリル、チ
エニル、フリル、ジヒドロベンゾフリル、ベンゾ(1,3)ジオキソラン、オキ
サゾリル、イソオキサゾリル、およびチアゾリルである。
【0055】 エステルは、乳酸、アミノ酸、および他の錯酸(complex acids
)のような置換酸のエステル、ならびに琥珀酸およびグルタル酸のようなジおよ
び高級カルボン酸のモノまたは高級エステルも包含するものとする。
【0056】 好ましいゲラニルゲラニオ−ル化合物は、ゲラニルゲラニオ−ル、ゲラニルゲ
ラニルエチルエーテル、ゲラニルゲラニルホスフェート、ゲラニルゲラニルピロ
ホスフェート、ゲラニルゲラニルアセテート、ゲラニルゲラニルプロピオネート
、ゲラニルゲラニルベンゾエート、ゲラニルゲラニルラクテート、ゲラニルゲラ
ニルスクシネート、ゲラニルゲラニルグルタレート、およびそれらの混合物から
成る群から選択される。
【0057】 より好ましいゲラニルゲラニオール化合物は、ゲラニルゲラニオール、ゲラニ
ルゲラニルホスフェート、ゲラニルゲラニルピロホスフェート、ゲラニルゲラニ
ルアセテート、ゲラニルゲラニルプロピオネート、ゲラニルゲラニルベンゾエー
ト、ゲラニルゲラニルラクテート、ゲラニルゲラニルスクシネート、ゲラニルゲ
ラニルグルタレート、およびそれらの混合物である。
【0058】 本発明においてさらに好ましいのは、ゲラニルゲラニオール、ゲラニルゲラニ
ルピロホスフェート、およびそれらの混合物である。
【0059】 2種類またはそれ以上のゲラニルゲラニオール化合物の混合物を使用しうるこ
とが分かる。
【0060】 ゲラニルゲラニオール化合物の正確な投与量も、投与計画、選択された特定の
化合物、哺乳動物またはヒトの年齢、体格、性、および健康状態、治療される障
害の種類および程度、ならびに他の関連する医学的および身体的要素によって変
化する。従って、正確な医薬的有効量は、前もって特定することができず、介護
者または臨床医によって容易に決めることができる。適切な量は、動物モデルの
日常試験およびヒト臨床試験によって決めることができる。一般に、適切な量は
、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤の潜在的筋障害副作用を阻止するように選
択される。その量は、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤の所望のコレステロー
ル低下効果を阻害するレベルより低い量でなければならない。ヒトに関しては、
ゲラニルゲラニオール化合物の有効経口投与量は、一般に、約1μM〜約100
μM、好ましくは約10μMの、血流における濃度を与えるように選択されるが
、それ以外の範囲の濃度も使用することができる。非制限的な投与量の例は、ヒ
トに関して、約1ug/kg〜約100ug/kg、好ましくは約10ug/k
gである。
【0061】 ゲラニルゲラニオール化合物に関して、投与しうるヒトへの投与量は、ゲラニ
ルゲラニオール活性重量に基づいて、約0.1mg/日〜約10mg/日、好ま
しくは約0.25mg/日〜約5mg/日、より好ましくは約0.5mg/日〜
約1.5mg/日である。一般的な非制限的投与量は、約0.75mg/日であ
る。本発明の医薬組成物は、約0.1mg〜約10mg、好ましくは約0.25
mg〜約5mg、より好ましくは約0.5mg〜約1.5mgのゲラニルゲラニ
オール化合物を含んで成る。一般的な非制限的量は、約0.75mgである。
【0062】 医薬組成物の他の成分 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびゲラニルゲラニオール化合物は一般
に、経口投与、即ち、錠剤、カプセル剤、エリキシル剤、シロップ剤、散剤など
に関して適切に選択され、従来の医薬慣例と一致する、本明細書において集合名
詞的に「担体物質」と称する好適な医薬稀釈剤、賦形剤、または担体と混合して
投与される。錠剤、カプセル剤、または散剤の形態における経口投与に関しては
、有効成分を、ラクトース、スターチ、スクロース、グルコース、メチルセルロ
ース、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール、ソルビトール、クロスカルメ
ロースナトリウム(croscarmellose sodium)などの、経
口の、非毒性の、医薬的に許容される不活性担体と組み合わせることができ;エ
リキシル剤およびシロップ剤のような液体形態の経口投与に関しては、経口薬剤
成分を、エタノール、グリセロール、水などの、経口の、非毒性の、医薬的に許
容される不活性担体と組み合わせることができる。さらに、所望されるかあるい
は必要であれば、好適な結合剤、潤滑剤、分解剤、着色剤も組み込むことができ
る。好適な結合剤は、スターチ、ゼラチン、天然糖、例えば、グルコース、無水
ラクトース、容易流動性ラクトース、β−ラクトース、およびコーン甘味剤、天
然および合成ゴム、例えば、アカシア、グアール、トラガカント、またはアルギ
ン酸ナトリウム、カルボキシメチルセルロース、ポリエチレングリコール、ワッ
クスなどである。これらの投与形態に使用される潤滑剤は、オレイン酸ナトリウ
ム、ステアリン酸ナトリウム、ステアリン酸マグネシウム、安息香酸ナトリウム
、酢酸ナトリウム、塩化ナトリウムなどである。本発明の方法に使用される化合
物を、目的薬剤担体としての可溶性ポリマーと結合させることもできる。そのよ
うなポリマーは、ポリビニルピロリドン、ピランコポリマー、ポリヒドロキシプ
ロピル−メタクリルアミドなどである。
【0063】 本発明の方法 本発明は、哺乳動物における高血中コレステロールを治療または予防する方法
を含む。本発明の好ましい実施態様において、哺乳動物はヒトである。
【0064】 本発明の組成物および方法は、所望の治療効果が得られるまで、投与され、実
施される。
【0065】 本発明の方法において、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびゲラニルゲ
ラニオール化合物が一般に、同時に投与される。代替的実施態様において、HM
G−CoAレダクターゼ阻害剤およびゲラニルゲラニオール化合物を逐次投与す
ることができる。始めにゲラニルゲラニオール化合物を投与するのが好ましい。
【0066】 本発明をより詳しく説明するために下記実施例を示す。
【0067】 実施例1 培養破骨細胞におけるキナーゼ活性における、HMG−CoAレダクターゼ阻
害剤およびゲラニルゲラニオール化合物の効果を評価する方法 マウスの破骨細胞および骨髄細胞の同時培養物を、そこに記載の内容を全て引
用によりここに援用するWesolowskiら、Exp Cell Res.
(1995), 219, pp.679−686の方法を使用して調製する
。骨髄細胞は、ペニシリン/ストレプトマイシン(各100I.U./mL、お
よび20mM Hepes緩衝剤)を含有するα−MEM(最少必須培地)を使
用して、新しく単離した長骨(頸骨および大腿骨)の骨髄空間(marrow
spaces)をフラッシングすることによって、生後6週の雄のBalb/C
マウスから収集する。骨髄細胞を、α−MEMに懸濁し、その細胞を約70μM
の細胞濾過器で濾過する。濾液を、約300xgにおいて約7分間で遠心機にか
ける。得られたペレットを、ウシ胎児血清(10%v/v)および10nM 1
,25−(OH)ビタミンDを添加したα−MEMに再懸濁する。これらの
骨髄単離物を、細胞培養皿中の破骨MB1.8細胞のサブ集密的単層(sub−
confluent monolayers)に添加し、5%のCOの存在に
おいて37℃で7日間培養する。培地を、1日置きに補充する。多核破骨細胞様
細胞を形成する、骨髄からの破骨先駆細胞の融合(相互の)が、約7日後に起こ
る。破骨細胞様細胞を、コラゲナーゼ(燐酸緩衝液中1mg/mL)で37℃に
おいて1時間、およびEDTA(燐酸緩衝液中0.2g/L)で37℃において
20分間で逐次処理することによって肥沃にする。非付着細胞を、燐酸緩衝液で
洗うことによって洗い落とす。逐次処理に抵抗性の破骨細胞様細胞が、約95%
の純度で存在し、ウシ胎児血清(10% v/v)、10nM 1,25−(O
H)ビタミンD、マクロファージ−コロニー−刺激因子(5ng/mL)を
添加したα−MEMにおいて維持する。
【0068】 評価される化合物を、α−MEMにおける所望濃度の溶液として調製する。評
価しうる化合物の例は、HMG−CoAレダクターゼ阻害剤、例えば、ロバスタ
チン、シンバスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、
セリバスタチン、メバスタチン、および医薬的に許容されるそれらの塩、エステ
ル、およびラクトン、ならびに、これらのHMG−CoAレダクターゼ阻害剤の
効果を遮断する化合物、例えば、ゲラニルゲラニオール化合物、例えば、ゲラニ
ルゲラニオール、ゲラニルゲラニルエチルエーテル、ゲラニルゲラニルホスフェ
ート、ゲラニルゲラニルピロホスフェート、ゲラニルゲラニルアセテート、ゲラ
ニルゲラニルプロピオネート、ゲラニルゲラニルベンゾエート、ゲラニルゲラニ
ルラクテート、ゲラニルゲラニルスクシネート、ゲラニルゲラニルグルタレート
である。化合物の組み合わせも評価することができる。評価される化合物の溶液
は、17〜24時間で培養物に添加される。非処理対照(化合物で処理されない
対照)を、同容量のα−MEMを対照皿に添加することによって調製する。
【0069】 次に、細胞を採集し、β−グリセロホスフェート(50mM)、NaVO (1mM)、NaF(1mM)、ミクロシスチンLR(1μM)、ロイペプチン
(10μg/mL)、アプロチニン(10μg/mL)、フェニルメチルスルホ
ニルフルオリド(1mM)を含有するHEPES(N−(2−ヒドロキシエチル
)ピペラジン−N’−(2−エタンスルホン酸)またはトリス緩衝液に溶解させ
る。各溶解物のタンパク質濃度を測定し、50〜400μg/mLの濃度におい
てゲルの中に重合されたMyelin Basic Protein、または他
のキナーゼ基質を含有するSDS−PAGE(ナトリウムドデシルスルフェート
−ポリアクリルアミドゲル電気泳動)ゲルの各レーンに、5〜20μgを添加す
る。分子量標準物も、1つまたはそれ以上のゲルのレーンに添加する。両文献に
記載の内容を全て引用によりここに援用するKameshitaおよびFuji
sawa, 1989(Anal. Biochem. 183:139−14
3)およびGotohら、1990(Eur. J. Biochem. 19
3:661−669)に基づく一般法によって、イン−ゲルキナーゼアッセイを
実施する。タンパク質を、前記ゲル中で電気泳動させる。次に、ゲルを連続的に
50mM HEPES,pH7.6;5mM 2−メルカプトエタノール、およ
び下記の各物質(各洗浄のため):(a)20% イソプロパノール;(b)無
添加;(c)尿素(6M);(d)尿素(3M);(e)尿素(0.75M);
およびTween 20(0.05% vol:vol);に浸漬する。次に、
ゲルを、先ず20mM HEPES、pH7.6;20mM MgCl;2m
M DTT、次に、約1000cpm/pmol 32P−γ−ATPを有する
0.02M ATP(非放射性)を含有する同じ緩衝液に浸漬することによって
、キナーゼ反応を実施する。次に、ゲルを5%トリクロロ酢酸および1%ピロホ
スフェートで6回洗浄する。次に、50%メタノール、10%酢酸中のクーマシ
ーブリリアントブルー色素(0.125%)で染色し;30%メタノール、10
%酢酸で脱染色し;2%グリセロールに浸漬し;ゲルドライヤーを使用して乾燥
した。次に、ゲルを、数時間〜数週間にわたってオートラジオグラフフィルムに
曝露する。ゲルを表すオートラジオグラフにおいて観察されるバンドが、キナー
ゼ活性を反映する。Mst 1(見掛分子量約59kDa)、Mst 2(見掛
分子量約60kDa)、および34kDaのMstキナーゼフラグメントが観察
され、分子量標準物の泳動と比較したそれらに泳動によって同定される。オート
ラジオグラフフィルムにおけるバンド強度を、濃度計によって定量し、非処理対
照のバンドとエキスタチン(echistatin)処理細胞のバンドとの比較
によって、分析の根拠を得る。
【0070】 実施例2 錠剤組成物 成分 錠剤1錠当たりの量 シンバスタチン 10.0mg ゲラニルゲラニオール 0.75mg BHA 0.02mg アスコルビン酸 2.50mg クエン酸 1.25mg 微結晶性セルロース 5.0mg プレゲルスターチ 10.0mg ステアリン酸マグネシウム 0.5mg ラクトース 74.73mg
【0071】 ステアリン酸マグネシウムを除く全ての成分を、適切なミキサーでブレンドす
る。次に、その粉末混合物を、適量の粒状化溶剤、例えば水で粒状化する。湿っ
た粒状化素材を、適切な乾燥機で乾燥する。乾燥した粒子を適切な篩で分粒する
。分粒した粒子を、錠剤化の前に、ステアリン酸マグネシウムと混合する。必要
であれば、錠剤をコーティングすることができる。前記成分に加えることができ
る追加成分は、好適な着色剤または着色剤混合物を包含する。
【0072】 該組成物は、高血中コレステロールを治療または予防するのに有効である。
【0073】 代替製剤においては、シンバスタチンの代わりに、ロバスタチン、プラバスタ
チン、フルバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、メバスタチンから
選択されるHMG−CoAレダクターゼ阻害剤を使用し、および、ゲラニルゲラ
ニオールの代わりに、ゲラニルゲラニルホスフェート、ゲラニルゲラニルピロホ
スフェート、ゲラニルゲラニルアセテート、ゲラニルゲラニルプロピオネート、
ゲラニルゲラニルベンゾエート、ゲラニルゲラニルラクテート、ゲラニルゲラニ
ルスクシネート、またはゲラニルゲラニルグルタレートを使用する。
【0074】 実施例3 直接圧縮錠剤組成物 錠剤1錠当たりの量 成分 10mg ロバスタチン 0.75mg ゲラニルゲラニオール 116.9mg 微結晶性セルロース 116.9mg 無水ラクトース 7.5mg クロスメロースナトリウム 3.7mg ステアリン酸マグネシウム
【0075】 成分を合わせ、ブレンドし、従来の錠剤成形法を使用して圧縮する。
【0076】 該組成物は、高血中コレステロールの治療または予防に有効である。
【0077】 代替製剤においては、シンバスタチンの代わりに、ロバスタチン、プラバスタ
チン、フルバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、またはメバスタチ
ンから選択されるHMG−CoAレダクターゼ阻害剤を使用し、および、ゲラニ
ルゲラニオールの代わりに、ゲラニルゲラニルホスフェート、ゲラニルゲラニル
ピロホスフェート、ゲラニルゲラニルアセテート、ゲラニルゲラニルプロピオネ
ート、ゲラニルゲラニルベンゾエート、ゲラニルゲラニルラクテート、ゲラニル
ゲラニルスクシネート、またはゲラニルゲラニルグルタレートを使用する。
【0078】 実施例4 硬質ゼラチンカプセル剤組成物 カプセル剤1個当たりの量 成分 10mg シンバスタチン 0.75mg ゲラニルゲラニオール 47mg 微結晶性セルロース 47mg 無水ラクトース 1mg ステアリン酸マグネシウム 1カプセル 硬質ゼラチンカプセル
【0079】 乾燥した成分を合わせ、ブレンドし、一般的製造法を使用してゼラチンコーテ
ィングに封入する。
【0080】 該組成物は、高血中コレステロールの治療または予防に有効である。
【0081】 代替製剤においては、シンバスタチンの代わりに、ロバスタチン、プラバスタ
チン、フルバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、またはメバスタチ
ンから選択されるHMG−CoAレダクターゼ阻害剤を使用し、および、ゲラニ
ルゲラニオールの代わりに、ゲラニルゲラニルホスフェート、ゲラニルゲラニル
ピロホスフェート、ゲラニルゲラニルアセテート、ゲラニルゲラニルプロピオネ
ート、ゲラニルゲラニルベンゾエート、ゲラニルゲラニルラクテート、ゲラニル
ゲラニルスクシネート、またはゲラニルゲラニルグルタレートを使用する。
【0082】 実施例5 経口懸濁剤組成物 5mL用量当たりの量 成分 10mg ロバスタチン 0.75mg ゲラニルゲラニオール 150mg ポリビニルピロリドン 2.5mg ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート 10mg 安息香酸 ソルビトール溶液を使用して5mLにする (70%)
【0083】 一般的製造法を使用して成分を合わせることによって、経口懸濁剤を製造する
【0084】 該組成物は、高血中コレステロールの治療または予防に有効である。
【0085】 代替製剤においては、シンバスタチンの代わりに、ロバスタチン、プラバスタ
チン、フルバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、またはメバスタチ
ンから選択されるHMG−CoAレダクターゼ阻害剤を使用し、および、ゲラニ
ルゲラニオールの代わりに、ゲラニルゲラニルホスフェート、ゲラニルゲラニル
ピロホスフェート、ゲラニルゲラニルアセテート、ゲラニルゲラニルプロピオネ
ート、ゲラニルゲラニルベンゾエート、ゲラニルゲラニルラクテート、ゲラニル
ゲラニルスクシネート、またはゲラニルゲラニルグルタレートを使用する。
【0086】 実施例6 静脈注入組成物 200mL用量当たりの量 成分 10mg シンバスタチン 0.75mg ゲラニルゲラニオール 0.2mg ポリエチレンオキシド400 1.8mg 塩化ナトリウム 200mLになるまで 精製水
【0087】 一般的製造法を使用して成分を合わせる。
【0088】 該組成物は、高血中コレステロールの治療または予防に有効である。
【0089】 代替製剤においては、シンバスタチンの代わりに、ロバスタチン、プラバスタ
チン、フルバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタチン、またはメバスタチ
ンから選択されるHMG−CoAレダクターゼ阻害剤を使用し、および、ゲラニ
ルゲラニオールの代わりに、ゲラニルゲラニルホスフェート、ゲラニルゲラニル
ピロホスフェート、ゲラニルゲラニルアセテート、ゲラニルゲラニルプロピオネ
ート、ゲラニルゲラニルベンゾエート、ゲラニルゲラニルラクテート、ゲラニル
ゲラニルスクシネート、またはゲラニルゲラニルグルタレートを使用する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 10μMロバスタチンによるMst1開裂の活性化が、ゲラニルゲラニオール
によって遮断されることを示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/366 A61K 31/366 31/40 31/40 31/405 31/405 31/4164 31/4164 31/44 31/44 31/443 31/443 31/661 31/661 A61P 3/06 A61P 3/06 9/00 9/00 9/10 9/10 101 101 //(A61K 31/22 (A61K 31/22 31:045) 31:045) (A61K 31/366 (A61K 31/366 31:045) 31:045) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AU,AZ,BA,BB ,BG,BR,BY,CA,CN,CU,CZ,EE, GD,GE,HR,HU,ID,IL,IN,IS,J P,KG,KR,KZ,LC,LK,LR,LT,LV ,MD,MG,MK,MN,MX,NO,NZ,PL, RO,RU,SG,SI,SK,TJ,TM,TR,T T,UA,US,UZ,VN,YU,ZA Fターム(参考) 4C086 AA01 AA02 BA17 BC05 BC13 BC17 DA34 GA13 MA02 MA04 NA05 NA06 ZA36 ZA45 ZC20 ZC33 ZC75 4C206 AA01 AA02 CA08 CA23 DB03 DB04 DB16 DB29 DB50 MA02 MA04 NA05 NA06 ZA36 ZA45 ZC20 ZC33 ZC75

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびゲラニルゲラニオ
    ール化合物を含んで成る医薬組成物。
  2. 【請求項2】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤が、ロバスタチン、シン
    バスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタ
    チン、メバスタチン、および医薬的に許容されるそれらのラクトン、開放酸、塩
    、およびエステル、ならびにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項
    1に記載の組成物。
  3. 【請求項3】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤が、ロバスタチン、シン
    バスタチン、プラバスタチン、フルバスタチン、アトルバスタチン、セリバスタ
    チン、および医薬的に許容されるそれらのラクトン、開放酸、塩、およびエステ
    ル、ならびにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項2に記載の組成
    物。
  4. 【請求項4】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤が、ロバスタチン、シン
    バスタチン、および医薬的に許容されるそれらのラクトン、開放酸、塩、および
    エステル、ならびにそれらの混合物から成る群から選択される、請求項3に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 該ゲラニルゲラニオール化合物が、化学式: 【化1】 [式中: R10は、H、C〜C30アルキル、C〜C30アルケニル、C〜C アルキニル、C〜C14アリール、PO、P、および−C
    =O−R11[R11は、H、C〜C10アルキル、C〜C10アルケニル
    、C〜C10アルキニル、C〜C10ヒドロキシ置換アルキル、C〜C アミノ置換アルキル、C〜C10カルボニルヒドロキシ置換アルキル、およ
    びC〜C14アリールから成る群から選択される]から成る群から選択され、
    nは、0〜3の整数である] によって示される、請求項1、2、3、4のいずれか一項に記載の組成物。
  6. 【請求項6】 R10が、H、PO、P、および−C=O
    −R11[R11は、H、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシ置換
    アルキル、C〜C10アミノ置換アルキル、C〜C10カルボニルヒドロキ
    シ置換アルキル、およびC〜C14アリールから成る群から選択される]から
    成る群から選択され、nが2〜3の整数である、請求項5に記載の医薬組成物。
  7. 【請求項7】 R10が、H、PO、P、および−C=O
    −R11[R11は、H、C〜C10アルキル、C〜C10ヒドロキシ置換
    アルキル、C〜C10アミノ置換アルキル、C〜C10カルボニルヒドロキ
    シ置換アルキル、およびC〜C14アリールから成る群から選択される]から
    成る群から選択され、nが3である、請求項5に記載の医薬組成物。
  8. 【請求項8】 該ゲラニルゲラニオール化合物が、ゲラニルゲラニオ−ル、
    ゲラニルゲラニルエチルエーテル、ゲラニルゲラニルホスフェート、ゲラニルゲ
    ラニルピロホスフェート、ゲラニルゲラニルアセテート、ゲラニルゲラニルプロ
    ピオネート、ゲラニルゲラニルベンゾエート、ゲラニルゲラニルラクテート、ゲ
    ラニルゲラニルスクシネート、ゲラニルゲラニルグルタレート、およびそれらの
    混合物から成る群から選択される、請求項4に記載の医薬組成物。
  9. 【請求項9】 該ゲラニルゲラニオール化合物が、ゲラニルゲラニオ−ル、
    ゲラニルゲラニルホスフェート、ゲラニルゲラニルピロホスフェート、ゲラニル
    ゲラニルアセテート、ゲラニルゲラニルプロピオネート、ゲラニルゲラニルベン
    ゾエート、ゲラニルゲラニルラクテート、ゲラニルゲラニルスクシネート、ゲラ
    ニルゲラニルグルタレート、およびそれらの混合物から成る群から選択される、
    請求項4に記載の医薬組成物。
  10. 【請求項10】 該ゲラニルゲラニオール化合物が、ゲラニルゲラニオ−ル
    、ゲラニルゲラニルピロホスフェート、およびそれらの混合物から成る群から選
    択される、請求項4に記載の医薬組成物。
  11. 【請求項11】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤とゲラニルゲラニオー
    ル化合物とを組み合わせることによって製造される医薬組成物。
  12. 【請求項12】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびゲラニルゲラニ
    オール化合物を投与することを含んで成る、それを必要とする哺乳動物における
    高血中コレステロールを治療または予防する方法。
  13. 【請求項13】 該哺乳動物がヒトである、請求項12に記載の方法。
  14. 【請求項14】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびゲラニルゲラニ
    オール化合物を投与することを含んで成る、それを必要とする哺乳動物における
    アテローム性動脈硬化症を治療または予防する方法。
  15. 【請求項15】 該哺乳動物がヒトである、請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびゲラニルゲラニ
    オール化合物を投与することを含んで成る、それを必要とする哺乳動物における
    心臓血管疾患を治療または予防する方法。
  17. 【請求項17】 該哺乳動物がヒトである、請求項16に記載の方法。
  18. 【請求項18】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびゲラニルゲラニ
    オール化合物を投与することを含んで成る、それを必要とするヒトにおける心臓
    発作を治療または予防する方法。
  19. 【請求項19】 HMG−CoAレダクターゼ阻害剤およびゲラニルゲラニ
    オール化合物を投与することを含んで成る、それを必要とするヒトにおける卒中
    を治療または予防する方法。
  20. 【請求項20】 ゲラニルゲラニオール化合物およびHMG−CoAレダク
    ターゼ阻害剤を逐次投与することを含んで成る、それを必要とする哺乳動物にお
    ける高血中コレステロールを治療または予防する方法。
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