JP2002517799A - エレクトロクローム媒体から絶縁されている供給ラインを伴うエレクトロクロームディスプレーデバイス - Google Patents

エレクトロクローム媒体から絶縁されている供給ラインを伴うエレクトロクロームディスプレーデバイス

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JP2002517799A
JP2002517799A JP2000553863A JP2000553863A JP2002517799A JP 2002517799 A JP2002517799 A JP 2002517799A JP 2000553863 A JP2000553863 A JP 2000553863A JP 2000553863 A JP2000553863 A JP 2000553863A JP 2002517799 A JP2002517799 A JP 2002517799A
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シユミツト,シユテフアン・シー
ヤコブセン,ボルフガング
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、1対のガラスもしくはプラスチック板もしくはプラスチックフィルムで構成させてそれらの中の少なくとも1枚の板もしくはフィルム、または両方の板もしくはフィルムそれぞれの一つの面に導電性被膜を与えたエレクトロクロミックディスプレーデバイスに関する。少なくとも1枚の板もしくはフィルムおよびそれの導電性被膜は透明である。前記両方の板もしくはフィルムの中の少なくとも1枚の板もしくはフィルムの導電性層をそれぞれ個別に接触する個々の平らなセグメントに分割し、それらの各々に、前記デバイスの縁から伸びる電気供給ラインを含める。前記板もしくはフィルムをそれらの導電性被覆面でシーリングリングを通して結合させる。前記両方の板もしくはフィルムと前記シーリングリングによって作り出された容積をエレクトロクロム媒体で満たす。前記平らなセグメントにつながっている電気供給ラインを前記エレクトロクロミック媒体から絶縁する。本発明は、また、エレクトロクロミックディスプレーデバイスを製造する方法にも関し、この方法では、最初に、平らな導電性被膜から前記平らなセグメントおよびそれらの供給ラインを生じさせるか或はそれらを前記板もしくはフィルムに取り付けた後、前記電気絶縁層を前記供給ラインに付着させる。一定、パルス型もしくは振幅が可変の直電圧を用いるか或は交流電圧を用いて前記エレクトロクロミックディスプレーデバイスを作動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、ディスプレーセグメント(display segments)を
有していてそれらが個別に電源につながっておりそしてそれらの電気リード(e
lectric leads)がエレクトロクロミック媒体(electroc
hromic medium)から絶縁されているエレクトロクロミックディス
プレーデバイス(device)に関する。本発明はまた前記ディスプレーデバ
イスを製造する方法にも関する。
【0002】 エレクトロクロミック装置を含有するエレクトロクロミックデバイスは既に公
知である。エレクトロクロミック装置では、それらのスペクトル吸収が電場の作
用下で変化する。
【0003】 WO−A 94/23333に、下記の異なる構造を有するエレクトロクロミ
ック材料の比較が示されているが、それらはディスプレーデバイスとしては用い
られていない:構造a: エレクトロクロミック物質を電極の上にフィルムまたは層として固体状
態で存在させた構造(D.Theis,Ullmann's Encyclop
edia of Industrial Chemistry,A8巻622頁
,Verlag Chemie 1987を参照)。構造b: 酸化還元過程中にエレクトロクロミック物質を電極に層として付着させ
た構造(この上のUllmannを参照)。構造c: エレクトロクロミック物質が永久的に溶液の状態のままである構造。
【0004】 構造a)の場合に最もよく知られているエレクトロクロミック材料は酸化タン
グステン/水素化パラジウムの対である。
【0005】 構造b)の場合にはバイオロゲン(viologens)がエレクトロクロミ
ック物質として記述されている。このようなデバイスは自己消滅型(self−
extinguishing)ではなく、このように、生じさせた画像は電位の
スイッチを切った後でも残存し、画像を消滅させることができるのは極性を再び
逆にした時のみである。このようなデバイスは特に安定ではなく、スイッチ切り
替えサイクルを多数回行うのは不可能である。
【0006】 加うるに、特に酸化タングステン/水素化パラジウムを基にしたセル(cel
l)は、それらのエレクトロクロミック層から光が散乱することが原因で透過光
で作動させるのは不可能であり、可能なのは反射光を用いた作動のみである。
【0007】 Elektrokhimiya,13,32−37(1977),13,40
4−408,14,319−322(1978),米国特許第4 902 10
8号および米国特許第5 140 455号に、最後に挙げた構造c)を持たせ
たエレクトロクロミック装置が開示されている。ガラス板に導電性被膜を被覆す
ることで構成させたエレクトロクロミックセルに、1対のエレクトロクロミック
物質が不活性な溶媒に入っている溶液を入れる。
【0008】 用いられた1対のエレクトロクロミック物質は1つが電気化学で可逆的に還元
を受け得る物質で1つが可逆的に酸化を受け得る物質である。両方の物質とも基
底状態の時は無色であるか或は着色していても若干のみである。電位を作用させ
ると1つの物質が還元を受けかつもう1つの物質が酸化を受けて、両方の物質が
着色して来る。電位のスイッチを切ると、両方の物質とも基底状態に戻る結果と
して脱色または色の明色化が起こる。
【0009】
【化5】
【0010】 被還元性物質がサイクリックボルタモグラム(cyclic voltamm
ogram)で少なくとも2つの化学可逆的還元波を示しそしてそれに相当して
被酸化性物質が少なくとも2つの化学可逆的酸化波を示す酸化還元物質対が適切
であることは米国特許第4 902 108号から公知である。
【0011】 しかしながら、WO−A 94/23333に従い、そのような構造c)の溶
液系は重大な欠点を有する。
【0012】 そのような溶液に入っているエレクトロクロミック物質が拡散する結果として
色の境界が曖昧になりかつ着色した状態の維持で消費される電力が高い、と言う
のは、個々の相対する電極の所で起こる再結合と反応によって着色物質が永久的
に取り除かれるからである。
【0013】 それにも拘らず、そのような構造c)のエレクトロクロミックセルに関してい
ろいろな用途が記述されてきた。そのように、それらは、例えば、電圧をかける
ことによって夜間運転中に暗くすることができ、従って後続車のヘッドランプに
よる眩みを防止することができる自動車用バックミラーとして構成可能である(
例えば米国特許第3 280 701号、米国特許第4 902 108号およ
びヨーロッパ特許出願公開第0 435 689号を参照)。更に、そのような
セルをまた窓ガラスまたは自動車のサンルーフで用いることも可能であり、その
場合には電圧をかけることで太陽光を暗くすることができる。同様に、そのよう
なデバイスをエレクトロクロミックディスプレーデバイスとして用いることも記
述されており、例えば構造電極を伴うセグメント化(segmented)もし
くはマトリックスディスプレーで用いることが記述されている(DE 196
31 728)。
【0014】 エレクトロクロミックデバイスは1対のガラスもしくはプラスチック板を含ん
で成っていて、各々の1つの面に導電性被膜、例えばインジウム−錫の酸化物(
ITO)などが与えられている。前記板の少なくとも1枚は透明である。自動車
のミラーの場合、前記板の1枚は反射鏡である。前記板の導電性被覆側が互いに
面するようにして円形もしくは長方形のシーリングリング(sealing r
ing)でそれらを結合(好適には接着剤を用いた結合)させることを通して、
それらからセルを構築する。前記シーリングリングは前記板の間に例えば0.0
1から0.5mmの均一な空間部を確立する。このセルをエレクトロクロミック
媒体で満たす。前記2枚の板を個別に導電性層を通して電源につなげることがで
きる。
【0015】 エレクトロクロミックディスプレーデバイスでは、前記2つの導電性層の少な
くとも1つをセグメントに分割して、前記セグメントを個別に電源につなげかつ
互いから電気的に絶縁する。前記セグメントに電力を電気リード(各々が個々の
板の縁に通じていて例えばクリップ、はんだ点、導電性塗料または他の導電性連
結具で電源につながっている)に通して供給する。
【0016】 このエレクトロクロミックデバイスの作動中、選択したセグメントに電位がか
かることで望まれる情報が前記エレクトロクロミック媒体の着色で表示されるよ
うに前記導電性被膜を与えた板の間に電位をかける。しかしながら、電位は同様
にパワーリード(power leads)の所にも存在する結果としてエレク
トロクロミック反応がまた前記リードに沿っても起こることで、それらも同様に
着色して来る。それによって、前記セグメントが限定する画像がかなり乱れるこ
とから、これは望ましくないことである。
【0017】 本発明の目的は、電源に個別に連結しているセグメントを有するエレクトロク
ロミックディスプレーデバイスの前記セグメントに通じるパワーリードに電位を
かけた時に前記パワーリードが着色反応(colour reaction)を
引き起こさないエレクトロクロミックディスプレーデバイスを製造することにあ
った。
【0018】 本発明の目的を、1対のガラスもしくはプラスチック板もしくはプラスチック
フィルムを含んで成っていてそれらの中の少なくとも1枚の板もしくはフィルム
、好適には両方の板もしくはフィルムの一つの面の各々に導電性被膜が与えられ
ておりかつそれらの中の少なくとも1枚の板もしくはフィルムおよびそれの導電
性被膜が透明でもう一方が反射鏡になっていもよくそして前記2枚の板もしくは
フィルムの中の少なくとも1枚が有する導電性層が個別のセグメントに分割され
ていて前記セグメントが個別に電源につながっておりかつ各々が個別の板もしく
はフィルムの一方の縁から伸びる電気リードを有していて前記板もしくはフィル
ムがそれらの導電性被覆面でシーリングリングを通して結合しておりそして前記
2枚の板もしくはフィルムと前記シーリングリングによって作り出された容積が
エレクトロクロミック媒体で満たされているエレクトロクロミックディスプレー
デバイスであるが前記セグメントにつながっている電気リードが前記エレクトロ
クロミック媒体から電気的に絶縁されていることを特徴とするエレクトロクロミ
ックディスプレーデバイスを用いて達成する。
【0019】 エレクトロクロミックディスプレーデバイスに対する要求は異なることから、
個々のセグメントへの分割をいろいろな様式で実施することができる。サインま
たは記号を1つのみ表示する場合には、セグメントを1個のみ生じさせる。別法
として、セグメントを数個生じさせることも可能である。前記数個のセグメント
の形状および数は、そのようなセグメントの組み合わせを用いて文字、数字、記
号、言葉、番号およびそれらの組み合わせの如き全種類のサインを表示すること
ができるように選択可能である。セグメントが1個のみの時の形状はサイン自身
の形状であってもよく、或は長方形、正方形、多角形、円、楕円形および他の幾
何形状物またはそれらの組み合わせであってもよい。
【0020】 前記絶縁は、例えば、前記領域につながっている前記電気リードを電気絶縁層
で覆うことなどで達成可能である。前記電気絶縁層を好適には透明にする。
【0021】 前記絶縁は、例えば、前記領域につながっている前記電気リードを電気絶縁層
で覆うことなどで達成可能である。
【0022】 前記エレクトロクロミックディスプレーデバイスの構成で用いるガラス板もし
くはプラスチック板もしくはプラスチックフィルムに被覆する導電性被膜として
、原則として、如何なる導電性材料も使用可能である。しかしながら、板または
フィルムが透明な時には、それ自身が透明な導電性被膜を持たせるべきである。
【0023】 適切な好適に透明な材料は、例えばインジウム−錫の酸化物(ITO)、アン
チモンもしくはフッ素がドーパントとして添加されている(doped)酸化錫
、アンチモンもしくはアルミニウムがドーパントとして添加されている酸化亜鉛
、酸化亜鉛、または導電性有機重合体、例えば置換もしくは未置換のポリチエニ
ル類、ポリピロール類、ポリアニリン類、ポリアセチレンなどである。このよう
にして、透過光で可視化可能な透過性エレクトロクロミックデバイスを得る。
【0024】 しかしながら、また、前記板またはフィルムの1枚に金属製、好適には不透明
な導電性被膜を持たせることも可能である。適切な材料は銅、銀、金、クロム、
アルミニウム、パラジウムまたはロジウム、或はさもなければ、クロムに付着さ
せたパラジウムまたはクロムに付着させたロジウムまたは他の金属組み合わせで
ある。このようにして、一般的には、反射し得るエレクトロクロミックデバイス
を得る。
【0025】 均一に反射するエレクトロクロミックディスプレーデバイスを達成しようとす
る場合には、前記板を1組の層で被覆するのが有利である。前記板またはフィル
ムを反射鏡材料(mirroring materials)、例えばこの上に
述べた金属の1つまたはそれらの組み合わせで均一に被覆する。この反射鏡層の
上を電気絶縁層、例えば以下に述べる電気絶縁層の1つで覆う。この電気絶縁層
の上を、上述した金属の1つまたはそれらの組み合わせを含んで成る別の金属層
で覆う。この金属層からセグメントおよび電気リードを作成する。このようなセ
グメントおよび電気リードの作成を以下に記述する。前記電気リードを以下に記
述する如き電気絶縁層で被覆する。
【0026】 そのような反射鏡材料を、また、上述した透明板もしくはフィルム、そして導
電性の透明な被膜を持たせた板もしくはフィルムの中の1枚の非導電性未被覆側
に取り付けることも可能である。この場合の金属層は導電体として働かないで反
射体としてのみ働く。このようにすることでもまた反射し得るエレクトロクロミ
ックデバイスを得ることができる。
【0027】 しかしながら、また、そのような材料を混合形態で用いることも可能であり、
例えば金属製導電体で作られたグリッド(grid)を例えばITO層で被覆す
ることも可能である。
【0028】 本発明のエレクトロクロミックディスプレーデバイスの好適な態様は、前記セ
グメントと前記電気リードを同じ導電性材料で構成させた態様である。
【0029】 そのような材料は、例えば上述した透明および不透明の導電性材料のいずれで
あってもよく、例えばITO、または金、クロムまたは混合金属、例えば金属製
グリッドと例えばITOの組み合わせなどであってもよい。
【0030】 本発明のエレクトロクロミックディスプレーデバイスの同様に好適な態様は、
前記セグメントおよび前記電気リードを異なる導電性材料で構成させた態様であ
る。
【0031】 この場合には前記セグメントを例えば上述した透明材料の1つ、例えばITO
などで構成させそして前記リードを特に良好な導電性を示す材料で構成させる。
このリードは金属製リード、例えば金またはパラジウムなど、またはITOなど
の如き材料とワイヤーもしくはグリッドの形態の金属製導電体、例えば金などの
組み合わせリードであってもよい。
【0032】 前記電気リードが示す電気抵抗を好適にはできるだけ低くする。前記セグメン
トにつなげる電気リードの長さに伴って前記セグメントの色の強度が変化しない
のは前記電気抵抗が低い時のみである。従って、電気リードに好適な材料は金属
または金属と別の導電性材料の組み合わせである。また、ITOで出来ている電
気リードも、これは金属を含有しないが、幅を広くするならば適切である。
【0033】 最初に、ガラスもしくはプラスチックの板またはフィルムに付着させた連続導
電性被膜から材料を除去することで前記セグメントおよびそれらのリードを生じ
させるか、或はそれらを前記ガラスもしくはプラスチックの板もしくはフィルム
に取り付ける。その後、電気絶縁層を前記リードに取り付ける。
【0034】 前記セグメントおよびリードを材料の除去で生じさせる時、これは前記導電性
層を例えば刻み目付け、引っ掻き、掻き落としまたは研磨などで機械的に取り除
くか或は化学的手段、例えばFeCl2およびSnCl2の塩酸溶液または他の作
用剤、例えばHNO3などを用いたエッチングなどで取り除くことで実施可能で
ある。このようにして前記導電性層を取り除く場所は、マスク、例えばフォトレ
ジストのマスクなどを用いて管理可能である。しかしながら、また、導電性層を
例えばスパッタリング(sputtering)または印刷などで標的取り付け
、例えばマスクを用いて取り付けることなどで、前記電気的に分離しているセグ
メントとリードを生じさせることも可能である。この直ぐ上に記述した技術は全
部一般に液晶ディスプレー(LCD)の製造で公知である。
【0035】 前記セグメントおよび電気リードを生じさせかつ前記セグメントに形状を持た
せる別の方法は、導電層を電気絶縁層で被覆する段階を含んで成る。表示すべき
セグメントが1個のみの場合には、以下に記述するように、均一な導電層の上を
電気絶縁層でこれが前記セグメントを覆わない以外は前記導電層の他の部分全部
を覆うように被覆する。前記セグメントが記号の形状の場合には、その記号の形
状部分を除く導電層をそのような被膜で覆う。
【0036】 本方法の利点は前記セグメントを生じさせるのが簡潔な点にある、と言うのは
、導電層の組織化(structuring)を行わなくてもよいからである。
別の利点は、高い抵抗を示す可能性がある電気リードを用いる必要がなく、前記
導電層全体が電流を導き、その結果としてセグメントの色が均一な点にある。本
方法を用いると、例えば所望記号のモデルに従うマスクを用いて、数個の部分、
例えば数個の文字から成り得るセグメントを生じさせることができる。前記セグ
メントのデザインの変更は、単に前記電気絶縁層に含めるへこみの形状を変える
ことで、非常に容易に実施可能である。記号の形状が複雑で微細な構造を有する
場合でも均一な着色が生じる。
【0037】 エレクトロクロミックディスプレーデバイスに数個のセグメントを含めてそれ
らのスイッチ切り替えを個別に行うことができるようにしようとする場合には、
例えばエッチング方法などを用いて、前記導電層を大きな部分に分割してそれら
の間に小さい片を存在させる。各部分の大きさを、それに少なくとも1つのセグ
メントとそれの電気連結を含めることができるほどの充分な大きさにすべきであ
る。表示すべきセグメントが被覆されないようにして前記部分の全部を電気絶縁
層で同時に被覆する(図5参照)。
【0038】 エレクトロクロミックディスプレーデバイスにセグメントを数個含める場合に
は、電気リードを個々の板またはフィルムの縁の全部につなげるに充分な空間を
必ずしも得ることができるとは限らない。そのような場合には、前記セグメント
を前記板またはフィルムの全体に接触させるのが好適である。接触させるべきセ
グメントに隣接する部分(前記板またはフィルムの)に小さい穴を開けて、その
穴を通して電気リードを前記導電層に連結する。このような小さい穴の直径を好
適には0.2から1mmにする。このような穴を、前記板またはフィルムの材料
に応じて、ドリル加工、打ち抜きまたはエッチングで生じさせる。
【0039】 前記電気リードを前記板またはフィルムに開けた穴に通して前記セグメントに
連結させる。前記電気リードを前記板またはフィルムの裏面でワイヤーまたは印
刷回路に通常様式で連結させる。この選択する外部ケーブル(external
calbes)の直径の大きさは、本エレクトロクロミックディスプレーデバ
イスのセグメントの設計に悪影響が生じないように、電位差の回避に必要なほど
の大きさであってもよい。
【0040】 あるセグメントを前記穴を通してリードにつなげる連結はいろいろな様式で実
施可能であり、例えば導電性ワニスなどを用いて実施可能である。好適な態様で
は、前記穴の内側部分を導電性材料で被覆して前記セグメントに直接連結させる
。そのような穴を通した連結を機械的に安定にする目的で、前記板もしくはフィ
ルムの裏面の所で前記ワイヤーに導電性ワニスを塗布しそして前記穴に隣接する
部分(前記板またはフィルムの)に接着剤を付けてもよい(図7参照)。
【0041】 このような種類の電気連結を用いると、電気リードを前記板またはフィルムの
縁につなげるに必要な空間を必要としないことから、前記セグメントを互いに非
常に近付けて位置させることが可能になる。
【0042】 本発明に従う電気絶縁層として有機高分子化合物または無機化合物を用いる。
好適な有機化合物は接着剤およびワニス/塗料である。
【0043】 従来技術で公知のエレクトロクロミック媒体は対になった酸化還元物質を含有
していて、前記物質は、還元または酸化を受けた後に着色したフリーラジカル、
ラジカルカチオンまたはラジカルアニオン(これらは化学的反応性を示す)を生
じる。例えばTopics in Current Chemistry、92
巻、1−44頁(1980)から公知な如く、そのようなフリーラジカルまたは
ラジカルイオンは親電子剤または求核剤または他のフリーラジカルに感受性を示
し得る。この理由で、そのようなエレクトロクロミック媒体を含有させたエレク
トロクロミックデバイスに高い安定性を持たせて数千回に及ぶ切り替えサイクル
に耐えるようにするには、前記エレクトロクロミック媒体が親電子剤、例えばプ
ロトンも求核剤も酸素も全く含まないことを確保すべきである。更に、前記エレ
クトロクロミックデバイスの作動中に電極の所で起こる電気化学過程によってそ
のような反応性種が生じないことを確保すべきである。
【0044】 しかしながら、そのようなエレクトロクロミックセルの電気リードに付着させ
る電気絶縁層は、前記エレクトロクロミック物質と反応する反応性成分もそれら
から電気化学的に生じる種、例えば上述したラジカルもしくはラジカルイオン種
も二重に還元を受けた種も二重に酸化を受けた種(これらは電気化学的に生じる
か或は常に平衡状態で存在する)も含有すべきでなく、またそのような反応性成
分を放出すべきでない、即ち前記エレクトロクロミック装置に接触した時にそれ
らが生じないようにすべきである。
【0045】 適切な接着剤およびワニス/塗料はエポキシおよびアクリレート系である。
【0046】 エポキシ系接着剤は例えばJ.W.Muskopf,S.B.McColli
ster,Ullmann's Encyclopedia of Organ
ic Chemistry,VCH Verlagsgesellschaft
mbH,第5版、A9巻、547頁以降(1987)などから公知である。硬
化をアニオン機構またはカチオン機構で起こさせることができる。
【0047】 アクリル系接着剤は例えばW.Dierichs他,Ullmann's E
ncyklopaedie der technischen Chemie,
VCH Verlagsgesellschaft mbH,第4版、14巻、
233頁以降(1977)などから公知である。硬化はフリーラジカル機構で起
こり、これを光開始剤の添加を伴わせた紫外線放射で開始させることができる。
【0048】 前記リードを電気的に絶縁する目的で本発明に従って用いるエポキシ系接着剤
は2成分もしくは1成分接着剤である。これは、好適には、例えば一方の成分が
エポキシド化合物を含有しかつもう一方の成分がアミン、無水物またはルイス酸
もしくはルイス塩基を含有する2成分エポキシ系接着剤であるか、或は例えばエ
ポキシド化合物とキャップ付き(capped)ルイスもしくはブレンステッド
酸またはルイスもしくはブレンステッド塩基を含有していて熱もしくは光の作用
下でルイスもしくはブレンステッド酸またはルイスもしくはブレンステッド塩基
を放出する1成分エポキシ系接着剤である。
【0049】 このようなエポキシド成分は好適には式
【0050】
【化6】
【0051】 [式中、 Vは、同様にエポキシ基を持っていてもよいブリッジを表す] で表されるエポキシドであり、前記アミン成分は少なくとも二官能の第一級もし
くは第二級脂肪族、環状脂肪族、芳香族、芳香脂肪族または複素環式アミンであ
り、キャップ付き形態で存在させる前記ルイス酸は非金属のハロゲン化物であり
、そしてキャップ付き形態で存在させるブレンステッド酸は、非金属のハロゲン
化物から誘導される強プロトン酸である。
【0052】 そのような非金属のハロゲン化物は、例えば三フッ化ホウ素、三塩化ホウ素、
五フッ化燐、五フッ化ひ素、五塩化ひ素、五フッ化アンチモンまたは五塩化アン
チモンなどである。その後、それらから生じるプロトン酸は、例えばHBF4
HBCl4,HPF6,HAsF6,HAsCl6,HSbF6,HSbCl6である
。キャップ付きの非金属ハロゲン化物は、例えばそのような非金属ハロゲン化物
とアミンの付加体、例えばBF3・NH(C25)2,BF3・NH(CH3)C25
どである。そのような化合物は加熱時に解離を起こして非金属ハロゲン化物を放
出する。また、芳香族もしくは複素環式ジアゾニウムのテトラフルオロホウ酸塩
もキャップ付きの非金属ハロゲン化物である。それらは光化学的に解離を起こし
てBF3を放出する。上述したプロトン酸のアニオンを含有するジアリールヨー
ドニウムもしくはトリアリールスルホニウム塩、例えば(C65)I+PF6 -など
は、光化学的に解離を起こして相当するプロトン酸、例えばHPF6などを生じ
る。そのようなキャップ付き生成物は、例えばR.S.Bauer,R.W.T
ess,G.W.Poehlein(編集)Applied Polymer
Science,第2版,ACS Symposium Series 285
,ACS Washington,1985,931−961頁から公知である
【0053】 そのような接着剤に追加的に他の成分、例えばグリシジルエステルまたはグリ
シジルエーテル、フェノール類またはアルコール類など、そして光化学的に硬化
し得る接着剤の場合には、パーオキサイド類またはフェロセンなどを含有させて
もよい。その例は、ネオデカン酸グリシジル、ヘキサンジオールのグリシジルエ
ーテル、フェノール、ベンジルアルコールおよびクメンヒドロパーオキサイドで
ある。
【0054】 前記リードを電気的に絶縁する目的で本発明に従って用いるアクリレート系接
着剤は、好適には、ビスアクリレートおよびトリスアクリレート成分を含んで成
っていてそれにUV領域の光または隣接する青色スペクトル領域の光の作用下で
フリーラジカルを放出する光開始剤が混合されている接着剤である。
【0055】 特に好適には、前記エポキシド成分は式
【0056】
【化7】
【0057】 [式中、 Vは、同様にエポキシ基を持っていてもよいブリッジを表す] で表されるエポキシドであり、キャップ付き形態で存在させるルイス酸は非金属
のハロゲン化物であり、そしてキャップ付き形態で存在させるブレンステッド酸
は非金属のハロゲン化物から誘導される強プロトン酸である。
【0058】 ルイス酸およびブレンステッド酸そしてそれらのキャップ付き形態に関しては
この上により詳細に記述した。
【0059】 同様に特に好適には、アクリレート混合物に、式
【0060】
【化8】
【0061】 [式中、 nは、0から20、好適には0から10の整数を表し、そして R101は、水素またはメチルを表す] で表される化合物と
【0062】
【化9】
【0063】 [式中、 R102は、水素またはメチルを表す] で表される化合物を含める。
【0064】 この(CCI)と(CCII)のアクリレート混合物の組成を特に好適には(
CCIの部数)/(CCIIの部数)=1から5の範囲の組成にする。
【0065】 光開始剤は、特に好適には、ベンゾフェノン誘導体またはチオキサントン類を
基にしていて光分解でフリーラジカルを発生する化合物である。光開始剤は、特
に好適には、UV硬化で用いられる光開始剤、例えばIrgacure(商標)
651(Ciba−Geigy),Darocur(商標)1116,Daro
cur(商標)1173,Darocur(商標)1664,Darocur(
商標)2273,Darocur(商標)4043(これらは全部E.Merc
h、Darmstadtから入手可能である)である。このような光開始剤の特
に好適な濃度範囲は0.01から5重量%である。
【0066】 本発明に従って用いるエポキシ系接着剤に含めるエポキシド成分は、非常に特
に好適には、式
【0067】
【化10】
【0068】 [式中、 mおよびpは、互いに独立して各々、0から20、好適には0から5の整数を表
し、そして R100は、水素またはメチルを表す] で表されるエポキシドであり、そしてアミン成分は、式
【0069】
【化11】
【0070】 [式中、 qは、2から10、好適には2から4の整数を表す] で表される脂肪族ポリアミン、または芳香脂肪族アミン、例えばα,α’−ジア
ミノ−m−もしくはp−キシレンまたはポリアミノイミダゾリンなど、または芳
香族アミン、例えばビス−(4−アミノフェニル)メタンまたはビス−(4−ア
ミノフェニル)スルホンなどであり、そしてキャップ付きルイス酸は、三フッ化
ホウ素と第二級アミンの付加体、例えばBF3−NH(CH3)C25など、または
ジアゾニウム塩、例えばAr−N2 +BF4 -などであり、或はキャップ付きブレン
ステッド酸は、ヨードニウム塩、例えば(Ar)2+BF4 -または(Ar)2+PF 6 - など、またはスルホニウム塩、例えば(Ar)3+BF4 -または(Ar)3+PF 6 - などであり、ここで、 Arは、芳香族基、好適にはフェニルを表す。
【0071】 同様に非常に特に好適には、前記アクリレートに、式
【0072】
【化12】
【0073】 [式中、 nは、0から20、好適には5から15の整数を表し、そして R101は、水素またはメチルを表す] で表される化合物と
【0074】
【化13】
【0075】 [式中、 R102は、水素またはメチルを表す] で表される化合物の混合物を含める。
【0076】 この(CCI)と(CCII)のアクリレート混合物の組成を非常に特に好適
には(CCIの部数)/(CCIIの部数)=1から2の範囲の組成にする。
【0077】 前記光開始剤は、非常に特に好適には、ベンゾフェノン誘導体またはチオキサ
ントン類を基にしていて光分解でフリーラジカルを発生する化合物である。非常
に特に好適には、UV硬化用光開始剤、例えば非常に特別にはDarocur(
商標)1173(E.Merck,Darmstadt)およびIrgacur
e(商標)651(Ciba−Geigy)を用いる。このような光開始剤の非
常に特に好適な濃度範囲は0.1から3重量%である。
【0078】 熱で硬化する最も特に好適なエポキシ系接着剤は、mが2から5を表す前記式
(CCIII)で表されるエポキシドとqが2から4を表す前記式(CCV)で
表されるアミンとα,α’−ジアミノ−m−キシレンもしくはそれらの混合物と
望まれるならばさらなるエポキシド化合物、例えばグリシジルエステル、例えば
ネオデカン酸グリシジルなどおよび/またはグリシジルエーテル、例えばヘキサ
ンジオールのグリシジルエーテルなどを含有する接着剤である。
【0079】 光化学的にか或は光化学的開始で硬化する最も特に好適なエポキシ系接着剤は
、mが2から5を表す前記式(CCIII)で表されるエポキシドとジアゾニウ
ム塩、例えばAr−N2 +BF4 -(キャップ付きルイス酸として)またはヨードニ
ウム塩、例えば(Ar)2+BF4 -または(Ar)2+PF6 -またはスルホニウム塩
、例えば(Ar)3+BF4 -または(Ar)3+PF6 - [ここで、Arは芳香族基、好適にはフェニルを表す] (キャップ付きブレンステッド酸として)を含有する接着剤である。
【0080】 光化学的に硬化する最も特に好適なアクリレート系接着剤は、nが5から10
を表しそしてR101が水素を表す前記式(CCI)で表されるアクリレートとR1 02 が水素を表す前記式(CCII)で表されるアクリレートを含有する接着剤で
ある。
【0081】 この(CCI)と(CCII)のアクリレート混合物の最も特に好適な組成は
(CCIの部数)/(CCIIの部数)=5/3の組成である。
【0082】 最も特に好適な光開始剤であるDarocur(商標)1173(E.Mer
ck,Darmstadt)を0.5重量%の濃度で用いる。
【0083】 このような接着剤の硬化はそれらの化学組成に依存する。
【0084】 mが2から5を表す前記式(CCIII)で表されるエポキシドとqが2から
4を表す前記式(CCV)で表されるアミンとα,α’−ジアミノ−m−キシレ
ンもしくはそれらの混合物と望まれるならばさらなるエポキシド化合物、例えば
グリシジルエステル、例えばネオデカン酸グリシジルなどを基とする熱硬化性エ
ポキシ系接着剤は、例えば90から170℃、好適には110から150℃の温
度において例えば5から60分、好適には10から30分で硬化する。
【0085】 mが2から5を表す前記式(CCIII)で表されるエポキシドとキャップ付
きルイス酸、例えばNO2−C64−N2 +BF4 -またはキャップ付きブレンステ
ッド酸、例えば(C65)2+BF4 -または(C65)2+PF6 -または(C65)3
+BF4 -または(C65)3+PF6 -を基としていて光化学的にか光化学開始で
硬化するエポキシ系接着剤は、可視もしくはUV光で完全に硬化するか、或はよ
り有利には、単に可視もしくはUV光を用いた開始(接着剤の完全な硬化なしに
)を受けた後に室温または高温、例えば30から150℃、好適には70から1
30℃で完全に硬化する。この硬化時間は温度に依存する。このように、例えば
室温の場合には10から24時間要するが、110℃の場合には10から30分
のみであり得る。照射はUVランプ、フラッシュランプ、または恐らくは昼光ま
たは昼光型ランプの光を用いて実施可能である。
【0086】 このような様式で硬化させた接着剤に含まれる接着剤成分、特にエポキシドお
よびアミン成分は、それらがもはや本発明に従って用いるエレクトロクロミック
媒体とも還元もしくは酸化によって生じる種とも反応し得ないほど完全かつしっ
かりと高分子構造の中に組み込まれている。その硬化させた接着剤は、また、そ
れらが熱応力、例えば−40から+150℃の応力に問題なく耐えかつまたその
ような温度範囲で本発明に従って用いるエレクトロクロミック液体に溶解するこ
ともそれで膨潤することもそれが浸透することもないほど充分に安定である。
【0087】 nが5から15を表しそしてR101が水素を表す前記式(CCI)で表される
アクリレートとR102が水素を表す前記式(CCII)で表されるアクリレート
を基としていてアクリレート混合物の組成が(CCIの部数)/(CCIIの部
数)=5/3であるアクリレートを基にしていてDarocur(商標)117
3光開始剤の濃度が0.5重量%である光化学硬化性アクリレート系接着剤は、
適切なランプを用いたUV光によって、室温で完全に硬化する。
【0088】 このようにして硬化させた接着剤は、熱応力、例えば−40から+105℃の
応力に問題なく耐えかつまたそのような温度範囲で本発明に従って用いるエレク
トロクロミック液体に溶解することもそれで膨潤することもそれが浸透すること
もない。
【0089】 前記電気リードに上述した接着剤を例えばドクターブレード塗布(docto
r blade coating)または印刷などで塗布した後、この上に記述
した如く硬化させる。しかしながら、また、導電性被膜を持たせなかった板もし
くはフィルム領域を前記接着で部分的または完全に覆うことも可能である。
【0090】 光化学的に硬化し得る接着剤の場合にはまた下記の如き異なる手順の使用も可
能である:前記板またはフィルムの導電被覆面の全面積に接着剤を塗布した後、
セグメントと電気リードに分割する。その後、前記電気リードにマスクを通した
照射をその場所の接着剤が硬化するように受けさせる。その後、照射を受けさせ
なかった場所から未硬化接着剤を例えば適切な溶媒で除去する。このような手順
の場合も、また、導電性被膜を与えなかった板またはフィルム領域に部分的また
は完全な照射を受けさせることで、前記領域を硬化した接着剤で覆うことも可能
である。
【0091】 また、無機化合物を電気絶縁層として用いることも可能である。そのような無
機層を前記電気リードに例えば印刷、スパッタリングまたは同様な技術で取り付
ける。それらを、また、前記リードに付着させておいた前駆体に例えば熱分解ま
たは酸化を受けさせることを通して生じさせることも可能である。
【0092】 適切な絶縁用無機化合物は酸化物、例えば酸化ケイ素などである。そのような
酸化物を例えばスパッタリングなどで取り付ける。そのような酸化物層の典型的
な厚みは例えば10から5000nm、好適には20から1000nmである。
【0093】 前記電気リードを金属で作成する場合の電気絶縁層は前記金属の酸化物であっ
てもよい。これを、好適には、金属製電気リードの表面を酸化させることで生じ
させる。特に前記電気リードを金属で作成する場合、これを酸化させる過程中、
前記セグメントを接着性フィルム、フォトレジストまたは他の任意タイトマスク
(tight mask)で覆っておく。そのような酸化過程で生じさせる酸化
物層の厚みは絶縁に充分なほどの厚みでなければならない。この酸化物層がピン
ホールを全く含まないようにすべきである。この種類の絶縁の例は、アルミニウ
ムで作られた導電層と酸化アルミニウムで作られた絶縁層である。
【0094】 本発明のエレクトロクロミックデバイスに入れる前記エレクトロクロミック媒
体に少なくとも1対の酸化還元物質OX2とRED1[これらの一方は被還元性で
もう一方は被酸化性でありかつ両方とも無色または若干のみ色が付いておりそし
て電位を本エレクトロクロミックデバイスにかけると一方の物質が還元を受けて
もう一方の物質が酸化を受けることで少なくとも一方に色が着きそして前記電位
のスイッチを切ると前記2つの元々の酸化還元物質が再び生じて前記エレクトロ
クロミックデバイスがそれの色を失う]を含有させる。
【0095】 しかしながら、また、その逆も適用可能である、即ち前記2つのエレクトロク
ロミック物質の少なくとも一方に色が付いていて陰極または陽極の所でそれぞれ
還元または酸化が起こる結果として無色になるか或は色が変化するようにするこ
とも可能である。
【0096】 適切なエレクトロクロミック物質は、例えばD.Theis,Ullmann
's Encyclopedia of Industrial Chemis
try,A8巻622頁,Verlag Chemie 1987,米国特許4
902 108,WO 97/30 134および97/30 135などか
ら公知である。
【0097】 このようなエレクトロクロミック物質が溶液、ゲルまたは固層中に存在するエ
レクトロクロミック媒体が好適であり、特に溶液およびゲルが好適である。
【0098】 本発明に従うエレクトロクロミックデバイスでは下記が好適である: a)前記被還元性物質がサイクリックボルタモグラムで化学可逆的還元波を少な
くとも1つ、好適には少なくとも2つ示しそしてそれに相当して前記被酸化性物
質が化学可逆的酸化波を少なくとも1つ、好適には少なくとも2つ示すか、或は
b)前記被還元性物質と前記被酸化性物質がブリッジBを通して互いに共有結合
しているか、或は c)選択する被還元性および/または被酸化性物質が、被酸化性形態と被還元性
形態の間の可逆的転移またはそれの逆の転移がσ結合の破壊または形成に関連し
ている被還元性および/または被酸化性物質であるか、或は d)前記被還元性物質および/または被酸化性物質が少なくとも2つの酸化状態
で存在する金属の金属塩または金属錯体であるか、或は e)前記被還元性および/または被酸化性物質が上述した酸化還元系の少なくと
も1つまたはa)からd)の下で定義した如き酸化還元系対を含有するオリゴマ
ーまたはポリマーであるか、或は f)用いる被還元性および/または被酸化性物質がa)からe)で記述した物質
の混合物であるが、但しこのような混合物が少なくとも1種の被還元性と少なく
とも1種の被酸化性の酸化還元系を含有することを条件とする。
【0099】 エレクトロクロミック化合物RED1およびOX2そして/またはそれらの混合
物を選択することで如何なる単色色合いも生じさせることができる。多色画像の
場合には各々が異なる色合いを作り出し得る2つ以上の前記エレクトロクロミッ
クデバイスを層として一方が他方の上に位置するように相当して置いてもよい。
そのような積み重ねを好適には接触した状態で位置するデバイスが共通の半透明
板を持つように構成させ、それによって、その両面を導電性被膜で覆い、そして
設計に応じて、それをセグメントに分割する。この場合、例えば、1つの積み重
ねにエレクトロクロミックデバイスを3つ含めて、板を少なくとも4枚組み込む
。このように積み重ねた状態のいろいろなデバイスのセグメントにスイッチを入
れることで多色ディスプレーを達成することができる。そのように積み重ねた状
態のいろいろなデバイスの積み重なったセグメントのスイッチを入れると、混ざ
り合った色が得られる。従って、適切な3色の組み合わせを用いると如何なる色
も生じさせることができ、例えば色の付いた絵を生じさせることができる。
【0100】 本発明の目的で用いるに適した化合物OX2およびRED1は、適切な溶媒中の
陰極または陽極それぞれの所で還元もしくは酸化を受けて生成物RED2および
OX1になりそしてこれらがその後に化学反応を起こさないでそのまま再酸化ま
たは再還元を受けて再びOX2およびRED1になり得る物質である。
【0101】 適切な被還元性物質OX2は、例えば
【0102】
【化14】
【0103】
【化15】
【0104】
【化16】
【0105】 であり、ここで、 R2からR5、R8、R9、R16からR19は、互いに独立して、C1からC18−アル
キル、C2からC12−アルケニル、C4からC7−シクロアルキル、C7からC15
アラルキルまたはC6からC10−アリールであるか、或は R4;R5またはR8;R9が一緒になって−(CH22−または−(CH23−ブ
リッジを形成していてもよく、 R6、R7およびR22からR25は、互いに独立して、水素、C1からC4−アルキル
、C1からC4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、またはC1からC4−ア
ルコキシカルボニルであるか、或は R22;R23および/またはR24;R25が−CH=CH−CH=CH−ブリッジを
形成していてもよく、 R10;R11、R10;R13、R12;R13およびR14;R15は、互いに独立して、水
素であるか、或は対の状態で、−(CH22−、−(CH23−または−CH=
CH−ブリッジであり、 R20およびR21は、互いに独立して、O、N−CN、C(CN)2またはN−C6 −からC10−アリールであり、 R26およびR27は、水素、C1からC4−アルキル、C1からC4−アルコキシ、ハ
ロゲン、シアノ、ニトロ、C1からC4−アルコキシカルボニルまたはC6−から
10−アリールであり、 R69からR74、R80およびR81は、互いに独立して、水素、またはC1からC6
アルキルであるか、或は R69;R12、R70;R13、R73;R80および/またはR74;R81が一緒になって
−CH=CH−CH=CH−ブリッジを形成しており、 E1およびE2は、互いに独立して、O、S、NR1またはC(CH32であるか
、或は E1とE2が一緒になって−N−(CH22−N−ブリッジを形成しており、 R1は、C1からC18−アルキル、C2からC12−アルケニル、C4からC7−シク
ロアルキル、C7からC15−アラルキル、C6からC10−アリールであり、 Z1は、直接結合、−CH=CH−,−C(CH3)=CH−,−C(CN)=CH−
,−CCl=CCl−,−C(OH)=CH−,−CCl=CH−,−C C−,
−CH=N−N=CH−,−C(CH3)=N−N=C(CH3)−または−CCl=
N−N=CCl−であり、 Z2は、(CH2)r−または−CH2−C64−CH2−であり、 rは、1から10の整数であり、 R101からR105は、互いに独立して各々、C6からC10−アリール、または場合
によりベンゾ縮合していてもよい5員もしくは6員の芳香族もしくは擬似芳香族
(pseudoaromatic)複素環式環であり、 R107、R109、R113およびR114は、互いに独立して各々、式(CV)から(C
VII)
【0106】
【化17】
【0107】 で表される基であり、 R108、R115およびR116は、互いに独立して各々、C6からC10−アリール、ま
たは式(CV)で表される基であり、 R110からR112、R117およびR118は、互いに独立して、水素、C1からC4−ア
ルキル、ハロゲンまたはシアノであり、 E101およびE102は、互いに独立して、O、SまたはN−R119であり、 R119およびR122は、互いに独立して、C1からC18−アルキル、C2からC8
アルケニル、C4からC7−シクロアルキル、C7からC15−アラルキルまたはC6 からC10−アリールであり、 R106、R120、R121、R123およびR124は、互いに独立して、水素、C1からC 4 −アルキル、C1からC4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、またはC1 からC4−アルコキシカルボニルであるか、或は R120、R121またはR123、R124が一緒になって−CH=CH−CH=CH−ブ
リッジを形成しており、そして X-は、前記条件下で酸化還元に不活性なアニオンである。
【0108】 適切な被酸化性物質RED1は例えば下記である:
【0109】
【化18】
【0110】
【化19】
【0111】 ここで、 R28からR31,R34,R35,R38,R39,R46,R53およびR54は、互いに独立
して、C1からC18−アルキル、C2からC12−アルケニル、C4からC7−シクロ
アルキル、C7からC15−アラルキルまたはC6からC10−アリールであり、 R32,R33,R36,R37,R40,R41,R42からR45,R47,R48,R49からR 52 およびR55からR58は、互いに独立して、水素、C1からC4−アルキル、C1
からC4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1からC4−アルコキシカ
ルボニル、C6からC10−アリールであり、そして R57およびR58は、各々、また、場合によりベンゾ縮合していてもよい5員もし
くは6員の芳香族もしくは擬似芳香族複素環式環であってもよく、そしてR48
、また、NR7576であってもよいか、或は R49;R50および/またはR51;R52は、−(CH2)3−,−(CH2)4−,−(C
2)5−または−CH=CH−CH=CH−ブリッジを形成しており、 Z3は、直接結合、−CH=CH−または−N=N−ブリッジであり、 =Z4=は、直接二重結合、=CH−CH=または=N−N=ブリッジであり、
3からE5、E10およびE11は、互いに独立して、O、S、NR59またはC(C
32であり、そして E5は、また、C=OまたはSO2であってもよく、 E3およびE4は、また、互いに独立して、−CH=CH−であってもよく、 E6からE9は、互いに独立して、S、SeまたはNR59であり、 R59;R75およびR76は、互いに独立して、C1からC12−アルキル、C2からC 8 −アルケニル、C4からC7−シクロアルキル、C7からC15−アラルキル、C6
からC10−アリールであり、そして R75は、また、水素であってもよいか、或はR75とR76は、また、それらが結合
しているN原子と一緒になったNR7576の状態で、場合によりさらなるヘテロ
原子を含んでいてもよい5員もしくは6員環を表してもよく、 R61からR68は、互いに独立して、水素、C1からC6−アルキル、C1からC4
アルコキシ、シアノ、C1からC4−アルコキシカルボニル、またはC6からC10
−アリールであり、そして また、R61;R62およびR67;R68は、互いに独立して、−(CH23−、−(
CH24−または−CH=CH−CH=CH−ブリッジを形成していてもよく、
そして R62;R63、R64;R65およびR66;R67は、−OCH2CH2−O−または−O
CH2CH2CH2−O−ブリッジを形成しており、そして vは、0から10,000の整数である。
【0112】 同様に、アニオン類、例えばI-,I3 -,Br-,SCN-などもRED1として
適切である 。
【0113】 ブリッジBを通して連結しているオリゴマー状またはポリマー状であってもよ
い酸化還元系の例は、式 Y-[-(-B-Z-)a-(-B-Y-)b-]c-B-Z (I), [式中、 YおよびZは、互いに独立して各々、OX2またはRED1基を表すが、少なくと
も1つのYがOX2を表しそして少なくとも1つのZがRED1を表し、 ここで、 OX2は、電気化学で可逆的に還元を受け得る酸化還元系の残基を表し、そして
RED1は、電気化学で可逆的に酸化を受け得る酸化還元系の残基を表し、 Bは、ブリッジを表し、 cは、0から1000の整数を表し、そして aおよびbは、互いに独立して各々、0から100の整数を表す] で表される系である。
【0114】 好適には、(a+b)*cは≦10,000である。
【0115】 ここで用いる用語「電気化学で可逆的に還元を受け得る」または「電気化学で
可逆的に酸化を受け得る」は、本発明に従って用いるOX2およびRED1の前記
定義の意味で電子の移動がσ骨格の変化を伴うか或は伴わないで起こり得ること
を意味する。
【0116】 前記式(I)で表されるエレクトロクロミック化合物は、特に、式 OX2−B−RED1 (Ia), OX2−B−RED1−B−OX2 (Ib), RED1−B−OX2−B−RED1 (Ic),または OX2−(B−RED1−B−OX2)d−B−RED1 (Id) [式中、 OX2、RED1およびBは、この上で定義した通りであり、そして dは、1から5の整数を表す] で表されるエレクトロクロミック化合物である。
【0117】 前記式(I)および(Ia)から(Id)中のOX2およびRED1は、特に、
ブリッジBとの結合が基R2からR19,R22からR27,R28からR58,R61,R6 2 ,R67,R68,R122の1つを通して生じるか、或は基E1またはE2の1つがN
1を表すか或は基E3からE11の1つがNR59を表すか或は基E101からE102
1つがNR119を表す場合にはR1、R59またはR119を通して生じ、そしてその
場合、前記基は直接結合を表し、そして Bは、式−(CH2n−または−[Y1 s(CH2)m−Y2]o−CH2)p−Y3 q−で表
されるブリッジ(これはC1からC4−アルキル、C1からC4−アルコキシ、ハロ
ゲンまたはフェニルで置換されていてもよい)を表し、 Y1からY3は、互いに独立して、O,S,NR60,COO,CONH,NHCO
NH,シクロペンタンジイル、シクロヘキサンジイル、フェニレンまたはナフチ
レンを表し、 R60は、C1からC6−アルキル、C2からC6−アルケニル、C4からC7−シクロ
アルキル、C7からC15−アラルキルまたはC6からC10−アリールであり、 nは、1から12の整数であり、 mおよびpは、互いに独立して各々、0から8の整数であり、 oは、0から6の整数であり、そして qおよびsは、互いに独立して、0または1である、 前記式(II)、(IIa)から(IX)、(CI)から(CIV)および(X
)から(XX)で表される酸化還元系の残基である。
【0118】 別の種類のオリゴマー系もしくはポリマー系の場合のOX2および/またはR
ED1基は、また、主基、例えばポリ(メタ)アクリレート、シリコン、ポリカ
ーボネート、ポリウレタン、ポリ尿素、ポリエステル、ポリアミド、セルロース
または他のオリゴマー系またはポリマー系に例えば側鎖として結合していてもよ
い。
【0119】 OX2またはRED1として使用可能な金属塩または金属錯体の例は、Fe3+/2 + ,Ni3+/2+,Co3+/2+,Cu2+/+,[Fe(CN)6]3-/4-,Fe4[Fe(CN)6 ]3 0/4-,[Co(CN)6]3-/4-,[Fe(シクロペンタジエニル)20/+、Lu(
Pc)2+から2-(Pc=フタロシアニン)、Fe[Fe(CN)60/1-である
【0120】 金属イオンおよびカチオン錯体の可能な対イオンは酸化還元に不活性な全ての
アニオンX-(以下により詳細に記述する如き)でありそしてアニオン錯体の可
能な対イオンは酸化還元に不活性な全てのカチオンM’+、例えばアルカリ金属
もしくは第四級アンモニウム塩、例えばNa+,K+,N(CH3)4 +,N(C49)4 + ,C65CH2N(CH3)3 +などである。
【0121】 同様に、この上に一般的意味および好適であるとして挙げたエレクトロクロミ
ック物質の混合物を含有させたエレクトロクロミックデバイスも好適である。そ
のような混合物の例は、決して限定を意図するものでないが、(II)+(CI
)+(XVI),(II)+(IV)+(XII),(Ia)+(II)+(X
VI),(Ia)+(CI)である。
【0122】 これらの混合比は幅広い範囲内で多様であり得る。これらを用いて本デバイス
の所望色合いまたは黒色度を最適にしそして/または所望動力学を最適にするこ
とができる。
【0123】 この上に示した置換基の定義において、特に明記しない限り、アルキル基(こ
れから誘導された基、例えばアルコキシまたはアラルキル基を包含)は炭素原子
を好適には1から12、特に炭素原子を1から8個有する。それらは線状もしく
は分枝していてもよく、さらなる置換基、例えばC1からC4−アルコキシ、フッ
素、塩素、ヒドロキシル、シアノ、C1からC4−アルコキシカルボニルまたはC
OOHなどを持っていてもよい。
【0124】 シクロアルキル基は、好適には炭素原子数が3から7、特に炭素原子数が5ま
たは6のシクロアルキル基である。
【0125】 アルケニル基は、好適には炭素原子数が2から8、特に炭素原子数が2から4
のアルケニル基である。
【0126】 アリール基(アラルキル基に含まれるアリール基を包含)はフェニルまたはナ
フチル基、特にフェニル基である。それらは下記の基で1から3置換されていて
もよい:C1からC6−アルキル、C1からC6−アルコキシ、フルオロ、クロロ、
ブロモ、シアノ、ヒドロキシ、C1からC6−アルコキシカルボニルまたはニトロ
。また、隣接する2つの基が環を形成していてもよい。
【0127】 本発明の目的で、場合によりベンゾ縮合していてもよい5員もしくは6員の芳
香族もしくは擬似芳香族複素環式環は、特にイミダゾール、ベンズイミダゾール
、オキサゾール、ベンズオキサゾール、チアゾール、ベンゾチアゾール、インド
ール、ピラゾール、トリアゾール、チオフェン、イソチアゾール、ベンゾイソチ
アゾール、1,3,4−もしくは1,2,4−チアジアゾール、ピリジン、キノ
リン、ピリミジンおよびピラジンである。それらはまた下記の基で1から3置換
されていてもよい:C1からC6−アルキル、C1からC6−アルコキシ、フルオロ
、クロロ、ブロモ、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、モノ−もしくはジ−C1から
6−アルキルアミノ、C1からC6−アルコキシカルボニル、C1からC6−アル
キルスルホニル、C1からC6−アルカノイルアミノ、フェニルまたはナフチル。
また、隣接する2つの基が環を形成していてもよい。
【0128】 このようなエレクトロクロミック物質は公知(Topics,Current
Chemistry,92巻1−44頁(1980),Angew.Chem
90,927(1978),Adv.Mater.,225,(1991)
,DE−OS(ドイツ公開明細)3,917,323,J.Am.Chem.So
c.117,8528(1995),J.C.S.Perkin II 199
,1777,DE−OS(ドイツ公開明細)4,435,211,EP−A47
6,456,EP−A476,457,DE−OS(ドイツ公開明細)4,007,
058,J.Org.Chem.57,1849(1992)およびJ.Am.
Chem.Soc.99,6120,6122(1977))であるか或は同様
な方法で調製可能である。式(I)で表される化合物も同様に公知である(WO
97/30134)か或は本質的に公知の構成ブロック(building
blocks)を用いて例えば以下の図式に示すように合成可能である:
【0129】
【化20】
【0130】 その後、この合成方法の結果として生じるイオン、例えば臭化物イオンなどを
酸化還元に不活性なイオンに置き換える。
【0131】 本発明のエレクトロクロミックディスプレーデバイスに少なくとも1種の溶媒
を含有させて、それに前記エレクトロクロミック物質と望まれるならば導電性塩
と望まれるならばさらなる添加剤を入れる。また、このような溶媒の粘度を例え
ば高分子電解質、多孔質固体、または活性表面積が大きなナノサイズ粒子(na
nosize particles)などで高くしてゲルを生じさせることも可
能である。
【0132】 適切な溶媒は、選択した電位の下で酸化還元に不活性で如何なる求電子剤も求
核剤も分離(split off)し得ないか或はそれ自身が充分に強力な求電
子剤または求核剤として反応しそしてそのようにして着色したラジカルイオンと
反応し得る全ての溶媒である。その例はプロピレンカーボネート、γ−ブチロラ
クトン、アセトニトリル、プロピオニトリル、グルタロニトリル、メチルグルタ
ロニトリル、3,3’−オキシジプロピオニトリル、ヒドロキシプロピオニトリ
ル、ジメチルホルムアミド、N−メチルピロリドン、スルホラン、3−メチルス
ルホランまたはそれらの混合物である。プロピレンカーボネートおよびそれとグ
ルタロニトリルまたは3−メチルスルホランとの混合物が好適である。
【0133】 本発明の目的で用いるエレクトロクロミック溶液に少なくとも1種の不活性な
導電性塩を入れてもよい。特に酸化還元対であるRED1/OX2物質の中の少な
くとも1つの物質が現実にイオン性の場合には、導電性塩の添加を省くことがで
きる。
【0134】 適切な不活性で導電性の塩はリチウム塩、ナトリウム塩およびテトラアルキル
アンモニウム塩、特に後者である。このアルキル基の炭素原子数は1から18で
あってもよく、そしてこれらは同一もしくは異なっていてもよい。テトラブチル
アンモニウムが好適である。このような塩に適切でありかつ金属塩の状態の式(
II)から(VI)、(CI)、(CII)および(CV)から(CVII)中
のアニオンX-として適切なアニオンは、酸化還元に不活性な無色のアニオン全
部である。
【0135】 その例は、テトラフルオロホウ酸塩、テトラフェニルホウ酸塩、シアノトリフ
ェニルホウ酸塩、テトラメトキシホウ酸塩、テトラプロポキシホウ酸塩、テトラ
フェノキシホウ酸塩、過塩素酸塩、塩化物、硝酸塩、硫酸塩、燐酸塩、メタンス
ルホン酸塩、エタンスルホン酸塩、テトラデカンスルホン酸塩、ペンタデカンス
ルホン酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、パーフルオロブタンスルホン酸
塩、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、クロロベンゼ
ンスルホン酸塩、トルエンスルホン酸塩、ブチルベンゼンスルホン酸塩、t−ブ
チルベンゼンスルホン酸塩、ドデシルベンゼンスルホン酸塩、トリフルオロメチ
ルベンゼンスルホン酸塩、ヘキサフルオロ燐酸塩、ヘキサフルオロ砒酸塩、ヘキ
サフルオロケイ酸塩、7,8−もしくは7,9−ジカルバニド−ウンデカホウ酸
塩(−1)または(−2)[これらはBおよび/またはC原子上の置換基として
メチル、エチル、ブチルまたはフェニル基を1つまたは2つ持っていてもよい]
、ドデカヒドロ−ジカルバドデカホウ酸塩(−2)またはB−メチル−C−フェ
ニル−ドデカヒドロジカルバドデカホウ酸塩(−1)である。
【0136】 このような導電性塩を好適には0から1モル/lの範囲で用いる。
【0137】 そのような電気活性(electroactive)溶液の粘度を調節する目
的で増粘剤をさらなる添加剤として用いることも可能である。これは分離[即ち
、本エレクトロクロミックデバイスを長期間運転した時にスイッチを入れた状態
で筋または斑点状の色が生じる]が起こらないようにしかつ電力のスイッチを切
った後の脱色速度(decolouration rate)を調節するにとっ
て重要であり得る。
【0138】 適切な増粘剤はこの目的で通常用いられる化合物全部、例えばポリアクリレー
ト、ポリメタアクリレート[Luctite L(商標)]、ポリカーボネート
またはポリウレタンなどである。
【0139】 このようなエレクトロクロミック液に入れることができるさらなる添加剤はU
V吸収剤である。その例はUVINUL(商標)3000(2,4−ジヒドロキ
シベンゾフェノン、BASF)、SANDUVOR(商標)3035(2−ヒド
ロキシ−4−n−オクチルオキシベンゾフェノン、Clariant)、Tin
uvin(商標)571(2−(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−6−
ドデシル−4−メチルフェノール、Ciba)、Cyasorb 24(商標)
(2,2’−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、American
Cyanamid Company)、UVINUL(商標)3035(2−シ
アノ−3,3−ジフェニルアクリル酸エチル、BASF)、UVINUL(商標
)3039(2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリル酸2−エチルヘキシル、
BASF)、UVINUL(商標)3088(p−メトキシ桂皮酸2−エチルヘ
キシル、BASF)、CHIMASSORB(商標)90(2−ヒドロキシ−4
−メトキシ−ベンゾフェノン、Ciba)である。
【0140】 最後に挙げた4例が好適である。同様に、UV吸収剤の混合物、例えば最後に
挙げた4例の混合物も好適である。UVINUL(商標)3939(BASF)
とCHIMASSORB(商標)90の混合物が好適である。
【0141】 このようなUV吸収剤を0.01から2モル/l、好適には0.04から1モ
ル/lの範囲で用いる。
【0142】 このようなエレクトロクロミック溶液にエレクトロクロミック物質OX2とR
ED1、特に式(I)から(XX)および(CI)から(CIV)で表される物
質を各々少なくとも10-4モル/l、好適には0.001から0.5モル/lの
濃度で存在させる。存在させるエレクトロクロミック物質全部の総濃度を好適に
は1モル/l未満にする。
【0143】 本発明のエレクトロクロミックディスプレーデバイスを作動させる時、一定、
パルス型(pulsed)または可変振幅(variable−amplitu
de)DC電位、例えば正弦、長方形または三角形可変DC電位を用いる。
【0144】 しかしながら、また、AC電位、即ち極性が特定の頻度で変わる電位を用いる
ことも可能である。このような電圧の変化は長方形、三角形、正弦または他の如
何なる形状であってもよい。特に、相反する極性の相(phases)が異なる
長さを持っていてもよい。
【0145】 前記AC電位またはパルスもしくは可変振幅DC電位の周波数は10-2から1
4Hz、好適には10-1から103Hz、特に好適には10から5x102Hz
の範囲であってもよい。また、前記周波数を作動中に変えることも可能である。
前記可変周波数AC電位の特に好適な形状は図1に示す長方形AC電位およびま
たそれの修飾形[同じ周波数シーケンス(sequence)を有するが形状が
三角形または正弦である]である。
【0146】 かける電圧の大きさは所望の色深さおよび使用するOX2およびRED1の還元
および酸化電位に依存する。そのような電位をTopics,Current
Chemistry,Volume92,1−44頁またはAngew.Che
m.90,927(1978)またはそれらに引用されている文献に見ることが
できる。還元電位と酸化電位の間の差は必要な電圧の指針を与えるものであるが
、より低いか或はより高い電圧で本エレクトロクロミックディスプレーデバイス
を作動させることも可能である。多くの場合、例えば使用するOX2=式(II
)または(IV)でRED1=式(X)、(XII)、(XVI)または(XV
II)であるか或はそれらが式(I)、特に式(Ia)から(Id)の場合のよ
うにブリッジを通して連結している場合、作動に要する電圧は≦1Vである。こ
のようなエレクトロクロミックディスプレーデバイスの場合には、簡単な様式で
、ケイ素光電池を用いてそれに電力を供給することができる。
【0147】 電位のスイッチを切ると、本発明のエレクトロクロミックディスプレーデバイ
スはそれの色を再び失う。電力を供給するセグメントまたは板を短絡させる(s
hort−circuited)ことを通してそのような色の消滅を加速させる
ことができる。また、かける電位の極性を繰り返し逆にすると同時に望まれるな
らば電位を低くすることを通して前記ディスプレーの色の消滅を非常に迅速に起
こさせることも可能である。
【0148】 本エレクトロクロミックディスプレーデバイスの層厚を変え、エレクトロクロ
ミック溶液の粘度を変えそして/またはエレクトロクロミック物質の拡散挙動ま
たはドリフト(drift)挙動に関してエレクトロクロミック物質を選択する
ことを通して、ディスプレーデバイスのスイッチが入る時間(switchin
g−on time)およびスイッチが切れる時間を幅広い範囲内で変えること
ができる。このように、例えば薄い層が示す切り替え時間の方が厚い層よりも短
い。特にBで橋渡した系またはオリゴマー系もしくはポリマー系の場合、拡散も
しくはドリフト挙動はエレクトロクロミック媒体の分子の大きさの影響を受ける
。分子が大きければ大きいほどそれらの拡散およびドリフトが小さくなる。この
ドリフト挙動はまた分子が有する電荷の影響も受ける。分子の大きさが一定の場
合、電荷が高ければ高いほどドリフト速度(drift rate)が高くなる
。このように、切り替えが迅速なディスプレーデバイスおよび切り替えが遅いデ
ィスプレーデバイスを構築することができ、そしてそれらを個々の用途に最適な
様式で合致させることができる。
【0149】 本ディスプレーデバイスを電力節約もしくは再生(refresh)様式で作
動させることも可能である。この電力節約もしくは再生様式では、本ディスプレ
ーデバイスにかけるDC電位もしくはAC電位を時折中断する。電圧をかけてい
ない段階中、本ディスプレーデバイスの接触子を電気的につなげない。電圧をか
けている段階と電圧をかけていない段階を交互に存在させ、これらの時間は同じ
か或は異なっていてもよい。好適な作動様式では、電圧をかけている段階の方が
電圧をかけていない段階よりも短くなるようにする。この比率は1:1.5から
1:30、好適には1:2から1:10であってもよい。前記段階の絶対的時間
は非常に多様であり、本質的に本ディスプレーデバイスの構成に依存する。前記
段階の絶対的時間は前記エレクトロクロミック媒体の粘度を高くしそして/また
は本ディスプレーデバイスの層厚を厚くするにつれて長くなり得る。前記段階の
時間は、層厚が100から400μmの時、0.5から20秒の範囲であり得る
。前記エレクトロクロミック媒体の粘度が低くそして/または本ディスプレーデ
バイスの層厚が薄い、例えば5から50μmの場合の絶対時間は1秒未満、例え
ば0.001から0.5秒、好適には0.01から0.1秒であり得る。電圧を
かけていない、即ち電流が流れていない段階を設けると、結果として、この段階
の時間の長さの比率に応じて、電力がかなり節約される。前記比率が例えば1:
9の時の電力節約は連続作動の場合に比較して90%である。本エレクトロクロ
ミックディスプレーデバイスまたはそれのセグメントもしくはピクセルのスイッ
チを入れた時に起こる強度の変動またはちらつきそして電圧をかけていない段階
中に起こる拡散によって引き起こされる前記セグメントまたはピクセルの不明瞭
さは、本ディスプレーデバイスの構成および前記段階の絶対的長さをそれに合わ
せることで回避される。
【0150】 本発明のディスプレーデバイスは、腕時計、時計、コンピューター、電気器具
、電子器具、例えばラジオ、アンプ、TV、CDプレーヤーなど、バスおよび鉄
道における目的地表示、駅および空港における出発もしくは到着ボード、フラッ
トVDU、ステータス(status)ディスプレー、例えば電源の充填状態を
示す指示装置、フィルレベル(fill level)ディスプレーまたは速度
指示装置などでセグメント化もしくはマトリックスディスプレーとして使用可能
である。
【0151】 さらなる用途は、スクリーンまたは窓仕切り、例えばオフィス、自動車、航空
機、列車、銀行のカウンター、ドアグレージング(door glazing)
、オートバイまたはパイロットのヘルメット、家庭用品のグレージングなど用の
窓ガラス、仕切りまたは目保護用スクリーン、全種類の鏡、例えば自動車および
列車用の平面もしくは球面もしくは非球面またはそれらの組み合わせの鏡などで
あるが、但しそれらに少なくとも1種の切り替え可能、固定式または可変ディス
プレーデバイスが含まれていることを条件とする。仕切りで用いられ得る表示は
「please do not disturb」または「Position
closed」であり得る。自動車の鏡には、例えば外部の温度、時間、コンパ
スベアリング(compass bearing)または自動車の不調、例えば
油の温度またはドアが開いていることに関する情報を表示することができる。
【0152】 (実施例) 実施例1 ITO被覆ガラス板の被覆面に市販のフォトレジストPositiv 20(
Kontakt Chemie、Iffezheimから入手)を噴霧した後、
50から70℃の暗所で1時間乾燥させた。次に、このフォトレジスト層の上を
照射用マスク1[これに、図2に示すように、ディスプレーセグメント14”、
パワーリード13”および接触子12”の形態の黒色領域(これを取り巻く領域
は透明である)を含めた]で覆った。コンピューターにセットアップされている
マスターに従ってレーザープリンターを用いてフィルムを印刷することを通して
、前記照射用マスク1を生じさせた。水銀蒸気ランプ(OsramのHBO 2
00W/2)のUV光を用いて、前記フォトレジストの層に照射を前記照射用マ
スク1に通して3分間受けさせた。次に、前記フィルムを剥がした後、前記フォ
トレジストの照射を受けさせた場所の層を水酸化ナトリウム水溶液浴(水酸化ナ
トリウムが水1リットル当たり7g)中で洗い流した。このようにして調製した
ガラス板を、FeCl2・4H2Oを67gとSnCl2・2H2Oを6gと水を1
04mlと37重量%濃度の塩酸を113ml入れた浴に入れることで、この上
で照射を受けさせることを通してフォトレジスト層を除去しておいた場所に位置
するITO層を溶解させた。アセトンを用いて残りのフォトレジスト層を除去し
た。この処理の後、図3(a)に平面図で示しかつ図3(b)に側面図で示すガ
ラス板11は、ITOで出来ているセグメント14、導電性リード13および接
触子12を持っていた。
【0153】 はけを用いて、ITOを導電被覆した後にエッチングを受けさせておいた面(
板11の)上のパワーリード13に、光で硬化するエポキシ系接着剤であるDE
LO−Katiobond(商標)4594(DELO Industriek
lebstoffe、Landsberg)の薄層を塗装した。それによって図
3(a)に示すパワーリード18の所のみが部分的に覆われるようにする。この
エポキシ系接着剤を塗布した時点で、パワーリード13の付近も同様に前記接着
剤で覆う一方で、セグメント14の全体を接着剤が接着していない状態のままに
した。これを窓の近くに置くことでこれに昼光による照射を10分間受けさせた
後、照射を伴わせないで105℃に20分間置くことで、前記接着剤の硬化を実
施した。
【0154】 2番目のガラス板17のITO被覆面に、光硬化性エポキシ系接着剤であるD
ELO−Katiobond(商標)4594(DELO Industrie
klebstoffe、Landsberg)が97%で直径が50μmのガラ
ス球が3%の混合物を周囲片15の形態で開口部16が残るように塗布した。次
に、パワーリードが接着剤18で絶縁されている1番目のガラス板11を前記接
着剤の球の上に前記2枚の板11と17のITO層が互いに面するように置くこ
とで、図3(a)の平面図および図3(b)の側面図で示すような形態を得た。
これを窓の近くに置くことでこれに昼光による照射を10分間受けさせた後、照
射を伴わせないで105℃に20分間置くことで、前記接着剤の硬化を実施した
【0155】 次に、このセルを、窒素雰囲気下で、式
【0156】
【化21】
【0157】 で表されるエレクトロクロミック化合物が0.06モル規定で式
【0158】
【化22】
【0159】 で表されるUV吸収剤が0.4モル規定の溶液(酸素を含まない無水のプロピレ
ンカーボネートに入っている)が入っている皿の中に、開口部16が下方になる
ように垂直に立てた状態で入れた。前記セルの開口部16が前記皿に入っている
液面の下側に位置するようにした。この皿を前記セルと一緒に乾燥器の中に入れ
た。この乾燥器に真空排気を0.05ミリバールになるまで受けさせた後、注意
深く窒素を入れた。この窒素を入れている間に前記エレクトロクロミック溶液が
上昇して前記セルの中に入り込んでその体積全体を満たした(小さい気泡が存在
する以外は)。前記セルを前記溶液から取り出し、ペーパータオルを用いて開口
部16を窒素雰囲気下で拭くことでそれを奇麗にした後、Aerosilシリカ
ゲルを2%用いて粘度を高くしておいた光硬化性エポキシ系接着剤であるDEL
O−Kaitobond(商標)4594(DELO Industriekl
ebstoffe、Landsberg)で密封した。最後に、これを窓の近く
に置くことで前記エポキシ系接着剤に昼光による照射を10分間受けさせた後、
これを室温で一晩硬化させた。
【0160】 別のセルにこの上に記述した如き処理を受けさせた後、充填用オリフィス(f
illing orifice)を光化学的に硬化し得るアクリレート系接着剤
であるDELO−Phtobond(商標)4497(DELO Indust
rieklebstoffe、Landsberg)で密封した。その後、この
アクリレート系接着剤にDELOLUX(商標)03ランプ(DELO Ind
ustrieklebstoffe、Landsberg)(これを前記密封し
た開口部16から8cm離れた所に位置させた)による照射を窒素流下で1分間
受けさせた後、窒素雰囲気下室温で一晩硬化させた。
【0161】 前記セグメントの接触子12(陰極として)およびエッチングを受けさせなか
った2番目の板17(陽極として)に0.9Vの電位をかけると、電力がかかっ
たセグメントに深い緑色がかった青色の画像が迅速に生じた。このようにして、
7セグメントで表示可能な文字および数字全部を淡い黄色の背景に対して深い緑
色がかった青色の画像として表示することができた。パワーリード13は如何な
る色も取得しなかった。この電圧のスイッチを切って接触子を短絡させると前記
画像が迅速に再び消失した。
【0162】 実施例1a 別法として、また、1.5Vで200HzのAC電位(正弦)を用いて前記セ
ルを作動させることも可能であった。電力の供給を受けた前記セグメントは淡い
黄色の背景に対して緑色がかった青色を取得した。パワーリード13は如何なる
色も取得しなかった。
【0163】 実施例1b 別法として、また、1.5Vで40HzのAC電位(極性が長方形的に変化す
る)を用いて前記セルを作動させることも可能であった。1秒後、5分間に渡っ
て0.3秒/0.1秒のサイクルで電圧のスイッチをオフとオンの状態にし、ス
イッチがオフの状態の時には接触子が開放されるようにした。電力の供給を受け
た前記セグメントは淡い黄色の背景に対して強い青−緑色を取得しそして試験時
間全体に渡ってそれの強度と縁の鮮明さを維持した。パワーリード13は如何な
る色も取得しなかった。
【0164】 実施例2 実施例1に記述した如くセルを構築した。しかしながら、パワーリード13の
被覆で異なる接着剤を用いた。
【0165】 Koemmerling(Pirmasenz)から入手可能な2成分エポキ
【0166】
【外1】
【0167】 (CCIII)で表されるエポキシド、ネオデカン酸グリシジル;成分B:ポリ
アミノイミダゾリン、テトラエチレンペンタミン、トリエチレンテトラミン、ベ
ンジルアルコール、α,α’−ジアミノ−m−キシレン、フェノール;A:B=
2:1重量部]をパワーリード13にはけで薄層の状態で塗布した。この接着剤
を用いてパワーリード13の付近も同様に被覆する一方で、セグメント14の全
体が接着剤被覆なしのままであるようにした。この接着剤を室温で5分間硬化さ
せた後、150℃で20分間硬化させた。
【0168】 それによって、前記セグメントの接触子12(陰極として)およびエッチング
を受けさせなかった2番目の板17(陽極として)に0.9Vの電位をかけると
電力がかかったセグメントに深い緑色がかった青色の画像が迅速に生じるセル[
図3(a)および(b)]が生じた。7セグメントで表示可能な文字および数字
全部を淡い黄色の背景に対して深い緑色がかった青色の画像として表示すること
ができた。パワーリード13は如何なる色も取得しなかった。この電圧のスイッ
チを切って接触子を短絡させると前記画像が迅速に再び消失した。
【0169】 実施例3 実施例1に記述した如くセルを構築した。しかしながら、パワーリード13の
被覆で異なる接着剤を用いた。
【0170】 はけを用いて、トリメチロールプロパンのトリアクリレートが3部でポリエチ
レングリコール400のジアクリレートが5部でUV開始剤であるDarocu
r(商標)1173(E.Merck、Darmstadt)が0.5重量パー
セントの混合物をパワーリード13に薄層の状態で塗布した。この接着剤を用い
てパワーリード13の付近も同様に被覆する一方で、セグメント14の全体が接
着剤被覆なしのままであるようにした。この接着剤にDELOLUX(商標)0
3ランプ(DELO Industrieklebstoffe、Landsb
erg)(これを前記セルから30cm離れた所に位置させた)による照射を窒
素雰囲気下で1分間受けさせることで、前記接着剤を硬化させた。
【0171】 実施例1に記述した方法を用いて、前記セルを、式
【0172】
【化23】
【0173】 で表されるエレクトロクロミック化合物が0.03モル規定で式
【0174】
【化24】
【0175】 で表されるエレクトロクロミック化合物が0.03モル規定で式
【0176】
【化25】
【0177】 で表されるUV吸収剤が0.1モル規定で式
【0178】
【化26】
【0179】 で表されるUV吸収剤が0.1モル規定のる溶液(酸素を含まない無水のプロピ
レンカーボネートに入っている)で満たした。
【0180】 それによって、前記セグメントの接触子12(陰極として)およびエッチング
を受けさせなかった2番目の板17(陽極として)に0.8Vの電位をかけると
電力がかかったセグメントに深い緑色がかった青色の画像が迅速に生じるセル[
図3(a)および(b)]が生じた。7セグメントで表示可能な文字および数字
全部を淡い黄色の背景に対して黒色画像として表示することができた。パワーリ
ード13は如何なる色も取得しなかった。この電圧のスイッチを切って接触子を
短絡させると前記画像が迅速に再び消失した。
【0181】 実施例4 実施例1に記述した如くセルを構築した。しかしながら、ITO層のエッチン
グで生じさせたパワーリード13の被覆で用いる手順を実施例1に示した手順か
ら異ならせた。
【0182】 ITOで導電被覆した後にエッチングを受けさせておいた面(板11の)の全
面積を光化学的に硬化し得るアクリレート系接着剤であるDELO−Photo
bond(商標)4468(DELO Industrieklebstoff
e、Landsberg)で塗装した。次に、この板に、DELOLUX(商標
)03ランプ(DELO Industrieklebstoffe、Land
sberg)(これを前記セルから8cm離れた所に位置させた)を用いた照射
を、パワーリード13”(図2)の領域を除いて全体を黒色にする以外は実施例
1に示したマスクと同様に作成したマスクに通して、窒素雰囲気下で3分間受け
させた後、このアクリレート接着剤を光なしに窒素雰囲気下で3時間硬化させた
。この板11をエタノールまたはアセトンで洗浄することで、パワーリード13
の回りの硬化しなかった接着剤を除去した。
【0183】 それによって、前記セグメントの接触子12(陰極として)およびエッチング
を受けさせなかった2番目の板17(陽極として)に0.9Vの電位をかけると
電力がかかったセグメントに深い緑色がかった青色の画像が迅速に生じるセル[
図3(a)および(b)]が生じた。7セグメントで表示可能な文字および数字
全部を淡い黄色の背景に対して深い緑色がかった青色画像として表示することが
できた。パワーリード13は如何なる色も取得しなかった。この電圧のスイッチ
を切って接触子を短絡させると前記画像が迅速に再び消失した。
【0184】 実施例5 実施例1に記述した如くセルを構築した。
【0185】 しかしながら、前記セルを、式
【0186】
【化27】
【0187】 で表されるエレクトロクロミック化合物が0.06モル規定で式
【0188】
【化28】
【0189】 で表されるUV吸収剤が0.4モル規定の溶液(酸素を含まない無水のプロピレ
ンカーボネートに入っている)で満たした。
【0190】 それによって、前記セグメントの接触子12(陰極として)およびエッチング
を受けさせなかった2番目の板17(陽極として)に1.5Vの電位をかけると
電力がかかったセグメントに深い青色の画像が迅速に生じるセル[図3(a)お
よび(b)]が生じた。7セグメントで表示可能な文字および数字全部を無色の
背景に対して深い緑色画像として表示することができた。パワーリード13は如
何なる色も取得しなかった。この電圧のスイッチを切って接触子を短絡させると
前記画像が迅速に再び消失した。
【0191】 実施例5a 別法として、2Vで100HzのAC電位を用いて前記セルを作動させた。そ
の後、同様に、電力がかかったセグメントが無色の背景に対して青色を取得した
【0192】 実施例6 実施例1に記述した手順を用いて2枚の板11および17’にエッチングを受
けさせた(図4)。実施例4に記述した如く絶縁層をリード13および13’に
取り付けた。
【0193】 この目的で、2枚の板11および17’の面[ITOで導電被覆した後にエッ
チングを受けさせておいた]の全面積を光化学的に硬化し得るアクリレート系接
着剤であるDELO−Photobond(商標)4468(DELO Ind
ustrieklebstoffe、Landsberg)で塗装した。この板
に、DELOLUX(商標)03ランプ(DELO Industriekle
bstoffe、Landsberg)(これを前記セルから8cm離れた所に
位置させた)を用いた照射を、接触子12とセグメント14のみが黒色である以
外は実施例1に示したマスクと同様に作成した適切なマスクに通して、窒素雰囲
気下で3分間受けさせた後、このアクリレート系接着剤を光なしに窒素雰囲気下
で3時間硬化させた。この板11および17’をエタノールまたはアセトンで洗
浄することで、硬化しなかった接着剤を接触子12および12’およびセグメン
ト14および14’から除去した。
【0194】 次に、この2枚の板を用いてエレクトロクロミックセルを前記2枚の板のセグ
メントが一致するように位置させて実施例1に記述した如く組み立てた後、これ
に充填を受けさせた。
【0195】 前記板11の接触子12(陰極として)および前記板17’の接触子12’(
陽極として)に0.9Vの電位をかけると電力がかかったセグメントに深い緑色
がかった青色の画像が迅速に生じた。このようにして、7セグメントで表示可能
な文字および数字全部を深い緑色がかった青色画像として表示することができた
。パワーリード13および13’は如何なる色も取得しなかった。この電圧のス
イッチを切って接触子を短絡させると前記画像が迅速に再び消失した。
【0196】 実施例7 実施例1に記述した手順を用いて2枚の板11および17’にエッチングを受
けさせた。両方の板11および17’の導電被覆面各々の上の接触子12および
12’およびセグメント14および14’に接着テープ(Tesa−Buero
film 5013、Beiersdorf)を張り付けた。
【0197】 1つの変法として、実施例1に記述したように、板11および17’の導電被
覆面全体をフォトレジストであるPositiv 20(Kontakt Ch
emie、Iffezheim)で覆った。板11および17’を、各々に接触
子12または12’とセグメント14および14’の画像が深い黒色要素(de
ep black elements)として含まれている照射用マスクで、前
記板上のセグメント14または14’と前記マスクのそれらの画像が重なるよう
な様式で覆った。このようにして覆った板11および17’に実施例1に記述し
た如き照射を前記照射用マスクに通して受けさせた。次に、この照射を受けさせ
た場所に位置するフォトレジストを実施例1に記述した如く除去した。
【0198】 この上に示した2つの変法の1つに従う様式で調製した板11および17’に
スパッタリングを受けさせることで、SiO2を付着させた。これを、Balz
ersのスパッタリング装置BAS 410を<10-6ミリバールの真空および
3x10-3ミリバールのアルゴン圧下で用いて実施したが、ここでは、1kWの
加熱力(heating power)および6nm/分のスパッタリング速度
(sputtering rate)を用いた。スパッタリングで取り付けたS
iO2層の最終厚は200nmであった。
【0199】 次に、前記接着テープを剥がすか或は前記フォトレジストを実施例1に記述し
た如く除去した。
【0200】 前記2枚の板を用いて、この2枚の板のセグメントが一致するようにしてセル
を実施例1に記述した如く組み立てた。
【0201】 次に、このセルを、窒素またはアルゴン雰囲気下で、式
【0202】
【化29】
【0203】 で表されるエレクトロクロミック化合物が0.06モル規定で式
【0204】
【化30】
【0205】 で表されるエレクトロクロミック化合物が0.06モル規定で式
【0206】
【化31】
【0207】 で表されるUV吸収剤が0.4モル規定の溶液(酸素を含まない無水のプロピレ
ンカーボネートに入っている)が入っている皿の中に、開口部16が下方になる
ように垂直に立てた。前記セルの開口部16が前記皿に入っている液面の下側に
位置するようにした。この皿を前記セルと一緒に乾燥器の中に入れた。この乾燥
器に真空排気を0.05ミリバールになるまで受けさせた後、注意深く窒素を入
れた。この窒素を入れている間に前記エレクトロクロミック溶液が上昇して前記
セルの中に入り込んでその体積全体を満たした(小さい気泡が存在する以外は)
。前記セルを前記溶液から取り出し、ペーパータオルを用いて開口部16を窒素
雰囲気下で拭くことでそれを奇麗にした後、Aerosilシリカゲルを2%用
いて粘度を高くしておいた光硬化性エポキシ系接着剤であるDELO−Kait
obond(商標)4594(DELO Industrieklebstof
fe、Landsberg)で密封した。最後に、これを窓の近くに置くことで
前記エポキシ系接着剤に昼光による照射を窒素雰囲気下で10分間受けさせた後
、これを室温で一晩硬化させた。
【0208】 別のセルにこの上に記述した如き処理を受けさせた後、充填用オリフィスを光
化学的に硬化し得るアクリレート系接着剤であるDELO−Phtobond(
商標)4497(DELO Industrieklebstoffe、Lan
dsberg)で密封した。その後、このアクリレート系接着剤にDELOLU
X(商標)03ランプ(DELO Industrieklebstoffe、
Landsberg)(これを前記密封した開口部16から8cm離れた所に位
置させた)による照射を窒素流下で1分間受けさせた後、窒素雰囲気下室温で一
晩硬化させた。
【0209】 前記板11の接触子12(陰極として)および前記板17’の接触子12’(
陽極として)に0.9Vの電位をかけると、電力がかかったセグメントに深い緑
色がかった青色の画像が迅速に生じた。このようにして、7セグメントで表示可
能な文字および数字全部を深い緑色がかった青色の画像として表示することがで
きた。パワーリード13および13’は如何なる色も取得しなかった。この電圧
のスイッチを切って接触子を短絡させると前記画像が迅速に再び消失した。
【0210】 実施例7a 別法として、また、1.5Vで200HzのAC電位(正弦)も用いて前記セ
ルを作動させた。電力の供給を受けた前記セグメントは淡い黄色の背景に対して
緑色がかった青色を取得した。パワーリード13および13’は如何なる色も取
得しなかった。
【0211】 実施例8 ドリルでガラス板51(10x10cm2)(図5a)に直径が1.0mmの
穴(52)を2つ開けた。ITOを前記ガラス板の両面にスパッタし(sput
tered)て前記2つの穴の中に入れた。
【0212】 前記ガラス板の1つの面の各穴の回りの領域1x1cm2を接着テープ(Te
sa−Film 5013、Fa、Beiersdorf)で覆った。前記ガラ
ス板のもう一方の面に業界で通常のフォトレジスト(Positiv 20、K
ontakt Chemie、Iffezheim)を噴霧して50から70℃
の暗所で1時間乾燥させた。次に、このフォトレジストを黒色の正方形54を含
んで成るマスク53(図5b参照)で覆った。この図5bに示すマスク53を、
コンピューターで設計したモデルを透明なフィルムにレーザープリンターで印刷
することで生じさせておいた。前記フォトレジストを水銀蒸気ランプ(Osra
mのHBO 200W/2)のUV光に前記マスク53を通して3分間露光させ
た。次に、前記マスクを取り除いた後、前記フォトレジストの露光部分をNaO
Hの浴液(NaOHが水1リットル当たり7g入っている)に入れて濯いだ。こ
のような様式の調製を受けさせたガラス板を、FeCl2・4H2Oを67gとS
nCl2・2H2Oを6gと水を104mlと37重量%のHClを113ml入
れた浴の中に入れた。この浴内で、前記露光を受けさせてフォトレジストを除去
しておいた部分からITO層が取り除かれた。その後、前記フォトレジストの残
りの部分をアセトンで除去した。また、前記接着フィルムも剥がした。
【0213】 次に、前記板の裏面の全体を接着テープで覆った。もう一方の面の縁側を再び
フォトレジストで覆った。この上に記述したようにして、前記フォトレジストに
マスク61(図6a参照)を通した露光を受けさせた。前記マスク61は、言葉
および記号(矢印)そして電気連結用部分63の形状の黒色セグメント62を含
んで成っていた。
【0214】 スパッタリング機(BAS 410、Balzers)を<10-6ミリバール
の真空度および3x10-3ミリバールのアルゴン圧力下で用いて、前記様式で調
製しておいた板にSiO2をスパッタした。加熱の電力を1kWにしそしてスパ
ッタリングの速度を6nm/分にした。このスパッタした層SiO2の厚みは2
00nmであった。残りのフォトレジスト部分をアセトンで除去した。同様に接
着テープも剥がした。
【0215】 その結果として得たガラス板64(図6b参照)は、セグメント65および電
気連結部分66(これらは絶縁用酸化物で覆われていない)を有する一方、表面
67の他の部分は全部絶縁SiO2層で覆われていた。0.5mmの銅線を穴6
8に通して前記板の裏面から導いた(また、図7の板71、穴72、銅線73も
参照)。導電性銀の滴74を用いて前記銅線73を穴72に通してITO層75
に連結させた。
【0216】 この板を用いて実施例1に記述した如きエレクトロクロミックセルを組み立て
た。2番目の板の形状を長方形にして、これを前記1番目の板を取り付けたセル
に電気連結用部分66(図6b)がそのもう一方の板で覆われないように連結さ
せた(図3aおよび3b参照)。このセルに実施例1に記述した如き充填を受け
させた後、密封した。銅線を電気連結66および前記2番目の板の突き出ている
縁に導電性銀で溶接した。
【0217】 0.9Vの電圧を前記セグメント(陰極として)および前記2番目の板(エッ
チングを受けさせていない陽極として)にかけた。電圧をかけるやいなや前記連
結させたセグメントの暗緑色の絵が現れた。電気連結させなかったセグメントは
無色のままであった。電圧のスイッチを切って連結線を短絡させると迅速に前記
絵が見えなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1に、本エレクトロクロミックディスプレーデバイスにかけた可変振幅AC
電位を時間の関数として示す。
【図2】 図2に、本ディスプレーデバイスの板上に導電性セグメントをフォトレジスト
のUV照射に続くエッチングで生じさせる目的でディスプレーセグメントとパワ
ーリードと接触子を印刷しておいた照射用マスクを示す。
【図3】 図3に、絶縁電気リードを伴うエレクトロクロミックディスプレーデバイスの
平面図(a)および側面図(b)を示す。
【図4】 図4に、1つのエレクトロクロミックディスプレーデバイスに含める2枚の板
上のディスプレーセグメントとパワーリードと接触子の配置を示す。
【図5】 図5aに、接触用穴を2つ持たせたエレクトロクロミックディスプレーデバイ
スのガラス板を示す。 図5bに、黒色の正方形を含んで成る照射用マスクを示す。
【図6】 図6aに、黒色のセグメントと電気連結部分を含んで成る照射用マスクを示す
。 図6bに、導電性セグメントと電気連結部と2つの穴を含んで成るガラス板を
示す。
【図7】 図7に、線をガラス板の穴に通すことによる電気接触を側面図で示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (71)出願人 Bayerwrk,Leverkuse n,BRD (72)発明者 ナイグル,ラルフ ドイツ・デー−51373レーフエルクーゼ ン・フリードリヒ−バイエル−シユトラー セ14 (72)発明者 ハアラー,デイートリヒ ドイツ・デー−95448バイロイト・ハング ベーク30 (72)発明者 シユミツト,シユテフアン・シー ドイツ・デー−51469ベルギツシユグラー トバツハ・デルブリユツカーシユトラーセ 258 (72)発明者 ヤコブセン,ボルフガング ドイツ・デー−51069ケルン・ベルギツシ ユグラートバツハーシユトラーセ1241 Fターム(参考) 2K001 AA03 BA02 BA12 CA08 CA22 【要約の続き】 びそれらの供給ラインを生じさせるか或はそれらを前記 板もしくはフィルムに取り付けた後、前記電気絶縁層を 前記供給ラインに付着させる。一定、パルス型もしくは 振幅が可変の直電圧を用いるか或は交流電圧を用いて前 記エレクトロクロミックディスプレーデバイスを作動さ せる。

Claims (29)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1対のガラスもしくはプラスチック板もしくはプラスチック
    フィルムを含んで成っていてそれらの中の少なくとも1枚の板もしくはフィルム
    、好適には両方の板もしくはフィルムの一つの面の各々に導電性被膜が与えられ
    ておりかつそれらの中の少なくとも1枚の板もしくはフィルムおよびそれの導電
    性被膜が透明でもう一方が反射鏡になっていもよくそして前記2枚の板もしくは
    フィルムの中の少なくとも1枚が有する導電性層が個別のセグメントに分割され
    ていて前記セグメントが個別に電源につながっておりかつ各々が個別の板もしく
    はフィルムの一方の縁から伸びる電気リードを有していて前記板もしくはフィル
    ムがそれらの導電性被覆面でシーリングリングを通して結合しておりそして前記
    2枚の板もしくはフィルムと前記シーリングリングによって作り出された容積が
    エレクトロクロミック媒体で満たされているエレクトロクロミックディスプレー
    デバイスであって、前記セグメントにつながっている電気リードが前記エレクト
    ロクロミック媒体から電気的に絶縁されていることを特徴とするエレクトロクロ
    ミックディスプレーデバイス。
  2. 【請求項2】 前記セグメントにつながっている前記電気リードが電気絶縁
    層で覆われていることを特徴とする請求項1記載のエレクトロクロミックディス
    プレーデバイス。
  3. 【請求項3】 前記電気絶縁層が透明であることを特徴とする請求項2記載
    のエレクトロクロミックディスプレーデバイス。
  4. 【請求項4】 有機高分子化合物が電気絶縁層として用いられていることを
    特徴とする請求項1から3のいずれか記載のエレクトロクロミックディスプレー
    デバイス。
  5. 【請求項5】 前記用いられている高分子化合物が接着剤またはワニス/塗
    料であることを特徴とする請求項4記載のエレクトロクロミックディスプレーデ
    バイス。
  6. 【請求項6】 前記用いられている接着剤が熱もしくは光化学的に硬化する
    か或は光化学開始後の熱で硬化するエポキシ接着剤であることを特徴とする請求
    項5記載のエレクトロクロミックディスプレーデバイス。
  7. 【請求項7】 前記用いられている光硬化性接着剤が光化学的に硬化するア
    クリレート接着剤であるか或は光化学的に硬化するか或は光化学開始後に室温で
    硬化するエポキシ接着剤であることを特徴とする請求項6記載のエレクトロクロ
    ミックディスプレーデバイス。
  8. 【請求項8】 無機化合物が電気絶縁層として用いられていることを特徴と
    する請求項1から3の1項記載のエレクトロクロミックディスプレーデバイス。
  9. 【請求項9】 酸化物が電気絶縁層として用いられていることを特徴とする
    請求項8記載のエレクトロクロミックディスプレーデバイス。
  10. 【請求項10】 二酸化ケイ素が電気絶縁層として用いられていることを特
    徴とする請求項9記載のエレクトロクロミックディスプレーデバイス。
  11. 【請求項11】 前記電気リードが金属製でありそして前記電気絶縁層が前
    記金属の酸化物で構成されていることを特徴とする請求項9記載のエレクトロク
    ロミックディスプレーデバイス。
  12. 【請求項12】 前記エレクトロクロミック媒体が少なくとも1対の酸化還
    元物質を含有していて前記酸化還元物質の一方が被還元性でもう一方が被酸化性
    でありかつ両方とも無色または若干のみ色が付いておりそして電位を前記エレク
    トロクロミックデバイスにかけると一方の物質が還元を受けてもう一方の物質が
    酸化を受けることで少なくとも一方に色が着きそして前記電位のスイッチを切る
    と前記2つの元々の酸化還元物質が再び生じて前記エレクトロクロミックデバイ
    スがそれの色を失うことを特徴とする請求項1から11のいずれか記載のエレク
    トロクロミックディスプレーデバイス。
  13. 【請求項13】 請求項1から12の1項記載のエレクトロクロミックディ
    スプレーデバイスを製造する方法であって、最初に連続導電性被膜から材料を除
    去することで前記セグメントおよびそれらのパワーリードを生じさせるか或はそ
    れらを前記板もしくはフィルムに取り付けた後に前記電気絶縁層を前記パワーリ
    ードに取り付けることを特徴とするエレクトロクロミックディスプレーデバイス
    製造方法。
  14. 【請求項14】 前記パワーリードに取り付ける前記電気絶縁層が接着剤ま
    たはワニス/塗料でありそしてそれを塗布後に硬化させることを特徴とする請求
    項13記載のエレクトロクロミックディスプレーデバイス製造方法。
  15. 【請求項15】 光硬化性接着剤を前記板もしくはフィルムの導電性被膜面
    の全領域に塗布し、前記パワーリードの領域に照射を受けさせて、この照射を受
    けさせた所に位置する接着剤が硬化した後、照射を受けさせなかった所から未硬
    化接着剤を除去することを特徴とする請求項14記載のエレクトロクロミックデ
    ィスプレーデバイス製造方法。
  16. 【請求項16】 二酸化ケイ素を前記パワーリードの上に電気絶縁層として
    スパッタすることを特徴とする請求項13記載のエレクトロクロミックディスプ
    レーデバイス製造方法。
  17. 【請求項17】 前記パワーリードを金属から作成しそして前記金属製パワ
    ーリードの表面を酸化させることで前記電気絶縁層を生じさせることを特徴とす
    る請求項13記載のエレクトロクロミックディスプレーデバイス製造方法。
  18. 【請求項18】 1対のガラスもしくはプラスチック板もしくはプラスチッ
    クフィルムを含んで成っていてそれらの中の少なくとも1枚の板もしくはフィル
    ム、好適には両方の板もしくはフィルムの一つの面の各々に導電性被膜が与えら
    れておりかつそれらの中の少なくとも1枚の板もしくはフィルムおよびそれの導
    電性被膜が透明でもう一方が反射鏡になっていもよくかつ前記板もしくはフィル
    ムがそれらの導電性被覆面でシーリングリングを通して結合しておりそして前記
    2枚の板もしくはフィルムと前記シーリングリングによって作り出された容積が
    エレクトロクロミック媒体で満たされているエレクトロクロミックディスプレー
    デバイスであって、少なくとも前記板の中の1枚の板の導電層が電気絶縁層で被
    覆されているが前記導電層の特定セグメントが電気絶縁層で被覆されていないこ
    とを特徴とするエレクトロクロミックディスプレーデバイス。
  19. 【請求項19】 請求項18記載のエレクトロクロミックディスプレーデバ
    イスを製造する方法であって、前記導電層が均一であるか或は部分に分かれてい
    るが各部分に少なくとも表示すべきセグメントおよびそれの電気連結の大きさを
    持たせそして前記均一であるか或は部分に分かれている導電層を電気絶縁層でこ
    れで前記導電層の特定セグメントが覆われないような様式で被覆することを特徴
    とする方法。
  20. 【請求項20】 前記導電層の少なくとも一部または少なくとも1つのセグ
    メントが前記板またはフィルムに開いている穴を通して電気的に連結しているこ
    とを特徴とする請求項1から12または18のいずれか記載のエレクトロクロミ
    ックディスプレーデバイス。
  21. 【請求項21】 請求項1から12または18または20のいずれか記載の
    エレクトロクロミックディスプレーデバイスを作動させる方法であって、前記デ
    ィスプレーデバイスを一定、パルスもしくは可変振幅DC電位、好適には正弦、
    長方形もしくは三角形可変DC電位を用いて作動させることを特徴とするエレク
    トロクロミックディスプレーデバイス作動方法。
  22. 【請求項22】 請求項1から12または18または20のいずれか記載の
    エレクトロクロミックディスプレーデバイスを作動させる方法であって、前記デ
    ィスプレーデバイスを電位−時間曲線が正弦、長方形もしくは三角形であるAC
    電位を用いて作動させることを特徴とするエレクトロクロミックディスプレーデ
    バイス作動方法。
  23. 【請求項23】 前記AC電位もしくはパルスDC電位の周波数を10-2
    ら104Hz、好適には10-1から103Hz、特に好適には10から5x102
    Hzの範囲にすることを特徴とする請求項21または22記載のエレクトロクロ
    ミックディスプレーデバイス作動方法。
  24. 【請求項24】 前記AC電位もしくはパルスDC電位の周波数を経時的に
    変えることができることを特徴とする請求項21または22記載のエレクトロク
    ロミックディスプレーデバイス作動方法。
  25. 【請求項25】 請求項1から12または18または20のいずれか記載の
    エレクトロクロミックディスプレーデバイスを作動させる方法であって、電圧を
    かけていない段階中に電位が接触子にかからずかつこのように電圧をかけていな
    い段階中には接触子が開放されるように請求項21記載のDC電位を用いた作動
    または請求項22記載のAC電位を用いた作動を時折中断する電力節約もしくは
    再生様式でそれを作動させることを特徴とするエレクトロクロミックディスプレ
    ーデバイス作動方法。
  26. 【請求項26】 電圧をかけている段階の方が電圧をかけていない段階より
    も短くかつ電圧をかけている段階の時間と電圧をかけていない段階の時間の比率
    が1:1.5から1:30、好適には1:2から1:10であることを特徴とす
    る請求項25記載のエレクトロクロミックディスプレーデバイス作動方法。
  27. 【請求項27】 式 Y-[-(-B-Z-)a-(-B-Y-)b-]c-B-Z (I), [式中、 YおよびZは、互いに独立して各々、OX2またはRED1基を表すが、少なくと
    も1つのYがOX2を表しかつ少なくとも1つのZがRED1を表し、 ここで、 OX2は、式(IIa) 【化1】 (式中、 R2およびR8は、互いに独立して、C1からC18−アルキル、C2からC12−アル
    ケニル、C4からC7−シクロアルキル、C7からC15−アラルキルまたはC6から
    10−アリールであり、 R15は、水素であり、 R10;R13は、互いに独立して、水素であるか、或は一緒になって−(CH22 −、−(CH23−または−CH=CH−ブリッジを表し、 R70、R72、R73およびR80は、互いに独立して、水素、またはC1からC6−ア
    ルキルであるか、或は R70;R13および/またはR73;R80が一緒になって−CH=CH−CH=CH
    −ブリッジを形成しており、 Z1は、直接結合、−CH=CH−,−C(CH3)=CH−,−C(CN)=CH−
    ,−CCl=CCl−,−C(OH)=CH−,−CCl=CH−,−C C−,
    −CH=N−N=CH−,−C(CH3)=N−N=C(CH3)−または−CCl=
    N−N=CCl−であり、そして X-は、アニオンである) で表される基を表すか、或は OX2は、式(V) 【化2】 (式中、 R8およびR9は、互いに独立して、C1からC18−アルキル、C2からC12−アル
    ケニル、C4からC7−シクロアルキル、C7からC15−アラルキルまたはC6から
    10−アリールであり、 R10;R11は、互いに独立して、水素であるか、或は一緒になって−(CH22 −、−(CH23−または−CH=CH−ブリッジを表し、 R73;R80および/またはR74;R81は、一緒になって−CH=CH−CH=C
    H−ブリッジを形成しており、 Z1は、直接結合、−CH=CH−,−C(CH3)=CH−,−C(CN)=CH−
    ,−CCl=CCl−,−C(OH)=CH−,−CCl=CH−,−C C−,
    −CH=N−N=CH−,−C(CH3)=N−N=C(CH3)−または−CCl=
    N−N=CCl−であり、そして X-は、アニオンである) で表される基であり、 RED1は、電気化学で可逆的に酸化を受け得る酸化還元系の残基を表し、 Bは、ブリッジを表し、 ここで、前記式(IIa)もしくは(V)で表される基が前記ブリッジBに基R 2 、R8および/またはR9の1つを通して結合している場合にはこれらの基は直
    接結合を表し、 cは、0から1000の整数を表し、そして aおよびbは、互いに独立して各々、0から100の整数を表す] で表されるエレクトロクロミック物質。
  28. 【請求項28】 式 OX2−B−RED1 (Ia), OX2−B−RED1−B−OX2 (Ib), RED1−B−OX2−B−RED1 (Ic),または OX2−(B−RED1−B−OX2)d−B−RED1 (Id) [式中、 OX2、RED1およびBは、請求項27で定義した通りであり、そして dは、1から5の整数を表す] で表されるエレクトロクロミック物質。
  29. 【請求項29】 OX2、a、b、cおよびdが請求項27および28で定
    義した通りであり、 RED1が式 【化3】 【化4】 [式中、 R28からR31,R34,R35,R38,R39,R46,R53およびR54は、互いに独立
    して、C1からC18−アルキル、C2からC12−アルケニル、C4からC7−シクロ
    アルキル、C7からC15−アラルキルまたはC6からC10−アリールであり、 R32,R33,R36,R37,R40,R41,R42からR45,R47,R48,R49からR 52 およびR55からR58は、互いに独立して、水素、C1からC4−アルキル、C1
    からC4−アルコキシ、ハロゲン、シアノ、ニトロ、C1からC4−アルコキシカ
    ルボニル、C6からC10−アリールであり、そして R57およびR58は、各々、また、場合によりベンゾ縮合していてもよい5員もし
    くは6員の芳香族もしくは擬似芳香族複素環式環であってもよく、そしてR48
    、また、NR7576であってもよいか、或は R49;R50および/またはR51;R52は、−(CH2)3−,−(CH2)4−,−(C
    2)5−または−CH=CH−CH=CH−ブリッジを形成しており、 Z3は、直接結合、−CH=CH−または−N=N−ブリッジであり、 =Z4=は、直接二重結合、=CH−CH=または=N−N=ブリッジであり、
    3からE5、E10およびE11は、互いに独立して、O、S、NR59またはC(C
    32であり、そして E5は、また、C=OまたはSO2であってもよく、 E3およびE4は、また、互いに独立して、−CH=CH−であってもよく、 E6からE9は、互いに独立して、S、SeまたはNR59であり、 R59;R75およびR76は、互いに独立して、C1からC12−アルキル、C2からC 8 −アルケニル、C4からC7−シクロアルキル、C7からC15−アラルキル、C6
    からC10−アリールであり、そして R75は、また、水素であってもよいか、或はR75とR76は、また、それらが結合
    しているN原子と一緒になったNR7576の状態で、場合によりさらなるヘテロ
    原子を含んでいてもよい5員もしくは6員環を表してもよく、 R61からR68は、互いに独立して、水素、C1からC6−アルキル、C1からC4
    アルコキシ、シアノ、C1からC4−アルコキシカルボニル、またはC6からC10
    −アリールであり、そして また、R61;R62およびR67;R68は、互いに独立して、−(CH23−、−(
    CH24−または−CH=CH−CH=CH−ブリッジを形成していてもよく、
    そして R62;R63、R64;R65およびR66;R67は、−O−CH2CH2−O−または−
    O−CH2CH2CH2−O−ブリッジを形成しており、そして vは、0から10,000の整数であり、 ここで、前記ブリッジBの結合は基R2,R8,R9,R28からR58,R61,R62
    ,R67,R68の1つを通して生じるか、或は基E1またはE2の1つがNR1を表
    すか或は基E3からE11の1つがNR59を表す場合、R1またはR59を通して生じ
    、そしてこの場合、前記基は直接結合を表し、そして Bは、式−(CH2n−または−[Y1 s(CH2)m−Y2]o−CH2)p−Y3 q−で表
    されるブリッジ(これはC1からC4−アルキル、C1からC4−アルコキシ、ハロ
    ゲンまたはフェニルで置換されていてもよい)を表し、 Y1からY3は、互いに独立して、O,S,NR60,COO,CONH,NHCO
    NH,シクロペンタンジイル、シクロヘキサンジイル、フェニレンまたはナフチ
    レンを表し、 R60は、C1からC6−アルキル、C2からC6−アルケニル、C4からC7−シクロ
    アルキル、C7からC15−アラルキルまたはC6からC10−アリールであり、 nは、1から12の整数であり、 mおよびpは、互いに独立して各々、0から8の整数であり、 oは、0から6の整数であり、そして qおよびsは、互いに独立して、0または1である] で表される基を表す、 請求項27または28記載のエレクトロクロミック物質。
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