JP2002517443A - Hivプロテアーゼ阻害剤の浸透を増加させる方法および組成物 - Google Patents

Hivプロテアーゼ阻害剤の浸透を増加させる方法および組成物

Info

Publication number
JP2002517443A
JP2002517443A JP2000553070A JP2000553070A JP2002517443A JP 2002517443 A JP2002517443 A JP 2002517443A JP 2000553070 A JP2000553070 A JP 2000553070A JP 2000553070 A JP2000553070 A JP 2000553070A JP 2002517443 A JP2002517443 A JP 2002517443A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pharmaceutically acceptable
acceptable derivative
beer
amprenavir
hiv
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000553070A
Other languages
English (en)
Inventor
ケネス、ラッセル、ブラウアー
ジョセフ、ウィリアム、ポリー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Glaxo Group Ltd
Original Assignee
Glaxo Group Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Glaxo Group Ltd filed Critical Glaxo Group Ltd
Publication of JP2002517443A publication Critical patent/JP2002517443A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/47Quinolines; Isoquinolines
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/12Antivirals
    • A61P31/14Antivirals for RNA viruses
    • A61P31/18Antivirals for RNA viruses for HIV
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Virology (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • AIDS & HIV (AREA)
  • Tropical Medicine & Parasitology (AREA)
  • Molecular Biology (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 本発明は、P−糖タンパク質発現組織へのHIVプロテアーゼ阻害剤の浸透を増加させる方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、CNS、およびリンパ球、精巣、腎臓、肝臓および胎盤のような他
のP−糖タンパク質発現組織へのHIVプロテアーゼ阻害剤の浸透を増加させる
方法に関する。本発明は、消化管からのHIVプロテアーゼ阻害剤の吸収を増強
する方法にも関する。
【0002】 ウイルス複製に本質的なウイルスによってコードされるプロテアーゼは、ウイ
ルスタンパク質前駆体の加工に必要である。タンパク質前駆体の加工を妨害する
と、感染性ビリオンの形成が阻害される。従って、ウイルスプロテアーゼの阻害
剤を用いて、慢性および急性のウイルス感染症を予防しまたは治療することがで
きる。アンプレナビール((3S)−テトラヒドロ−3−フリル=N−[(1S
,2R)−3−(4−アミノ−N−イソブチルベンゼンスルホンアミド)−1−
ベンジル−2−ヒドロキシプロピル]カルバメート、または[3S−[3R
1R,2S)]]−[3−[[(4−アミノフェニル)スルホニル]=(2
−メチルプロピル)アミノ]−2−ヒドロキシ−1−(フェニルメチル)プロピ
ル]−テトラヒドロ−3−フラニルエステル;4−アミノ−N−((2syn,
3S)−2−ヒドロキシ−4−フェニル−3−((S)−テトラヒドロフラン−
3−イルオキシカルボニルアミノ)−ブチル)−N−イソブチル−ベンゼンスル
ホンアミド;VX−478;141W94としても知られる)はHIVアスパル
チルプロテアーゼ阻害剤活性を有し、特にHIV−1およびHIV−2ウイルス
の阻害に極めて適している。
【0003】 アンプレナビールの構造を下記に示す。
【化1】
【0004】 HIVは中枢神経系(CNS)を冒し、AIDS痴呆複合症(ADC)のよう
な合併症を発症することがある。現在は、ほとんどのHIVプロテアーゼ阻害剤
は、血液−脳関門(BBB)の透過が限定されているため、ADCの治療には有
効ではない。
【0005】 医薬化合物のBBB透過性がよくないのは、細胞から生体異物を追い出すこと
によって薬剤の細胞内蓄積を減少させるエネルギー依存輸送または流出ポンプと
して働く多剤輸送体である膜結合P−糖タンパク質の活性の結果であることが知
られている。このP−糖タンパク質は、胆管ライニング、腎臓の近位管の刷子縁
および腸の管腔表面、および血液脳関門、胎盤および精巣をライニングしている
脈管内皮細胞のような分泌上皮の正常組織で確認されている。P−糖タンパク質
はHIV−1プロテアーゼ阻害剤の経口吸収および脳内への進入を制限すること
が報告されている(Washington, C.B., et al., Clinical Pharmacology & Thera
peutics, 61(2): 193, 1997; Kim, R.B. et al., J. Clin. Invest., 101(2): 2
89-294, 1998)。
【0006】 シクロスポリンA(シクロスポリンとしても知られている)、バラパミル、タ
モキシフェン、キニジン、d−α−トコフェリルポリエチレングリコール100
0スクシネート(ビタミンE−TPGS)、VX−710、LY335979、
PSC833およびフェノチジンなど多数の既知薬理化合物がP−糖タンパク質
を阻害することが示されている。WO92/12132号明細書およびEP05
69380号明細書には、化学療法剤に対する多剤耐性癌細胞の感受性化に使用
するアクリジン誘導体のクラス、特に9,10−ジヒドロ−5−メトキシ−9−
オキソ−N−[4−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキ
シ−2−イソキノリニル)エチル]フェニル]−4−アクリジン−カルボキサミ
ド(以後、GF120918と表す)またはその塩が記載されている。GF12
0918の構造を下記に示す。
【化2】
【0007】 P−糖タンパク質の阻害剤を用いて、HIVプロテアーゼ阻害剤、特にインジ
ナビール、サンキナビール、ネルフィナビール、リトナビールおよびアンプレナ
ビールの中枢神経系への浸透を増加させることができることを見出した。P−糖
タンパク質の阻害剤を用いて、消化管からのHIVプロテアーゼ阻害剤の吸収を
増加させ、リンパ球、精巣、腎臓、肝臓および胎盤のような組織を発現する他の
P−糖タンパク質への浸透を増強させることもできる。消化管からのHIVプロ
テアーゼ阻害剤の吸収を増強させることによって、例えば、ピル荷重を減少させ
および/または用量を減少させ、これによって毒性や副作用を減少させることが
できる。特に、GF120918またはその薬学上許容可能な誘導体を用いて、
アンプレナビールの中枢神経系への浸透、消化管からの吸収、およびP−糖タン
パク質発現組織への浸透を増加させることができる。
【0008】 本発明の第一の態様によれば、1種類以上のP−糖タンパク質の阻害剤を予備
投与および/または同時投与することによって、HIVプロテアーゼ阻害剤の中
枢神経系への浸透を増加させる方法が提供される。本発明の好ましい態様は、1
種類以上のP−糖タンパク質の阻害剤、特にGF120918またはその薬学上
許容可能な誘導体を投与することによって、アンプレナビールまたはその薬学上
許容可能な誘導体のCNSへの浸透を増加させる方法に関する。
【0009】 本発明のもう一つの態様によれば、1種類以上のP−糖タンパク質の阻害剤を
予備投与および/または同時投与することによって、HIVプロテアーゼ阻害剤
の消化管からの吸収を増強する方法が提供される。本発明の好ましい態様は、1
種類以上のP−糖タンパク質、特にGF120918またはその薬学上許容可能
な誘導体を投与することによってアンプレナビールまたはその薬学上許容可能な
誘導体の消化管からの吸収を増強する方法に関する。
【0010】 もう一つの態様は、アンプレナビールまたはその薬学上許容可能な誘導体のP
−糖タンパク質発現組織、例えばリンパ球、精巣、腎臓、肝臓および胎盤への浸
透を増加させる方法を特徴とする。
【0011】 本発明のもう一つの態様は、1種類以上のHIVプロテアーゼ阻害剤および1
種類以上のP−糖タンパク質を含んでなる医薬組成物を特徴とする。本発明の好
ましい態様は、アンプレナビールまたはその薬学上許容可能な誘導体、およびG
F120918またはその薬学上許容可能な誘導体を含んでなる医薬組成物に関
する。本発明のもう一つの態様は、HIVに感染した患者をこれらの医薬組成物
で治療する方法を特徴とする。
【0012】 GF120918は、欧州特許第0569380号明細書またはWO92/1
2132号明細書に準じて製造することができ、上記特許明細書の内容は、その
開示の一部として本明細書に引用される。GF120918の好ましい塩は、塩
酸塩(GF120918Aとしても知られる)である。GF120918の医薬
組成物はWO96/11007号明細書に記載されており、上記特許明細書の内
容は、その開示の一部として本明細書に引用される。
【0013】 アンプレナビールは、米国特許第5,585,397号明細書に記載の方法に
準じて製造することができ、上記特許明細書の内容は、その開示の一部として本
明細書に引用される。アンプレナビールの好ましいエステルはリン酸エステルで
ある。リン酸エステルの好ましい塩は、ビスナトリウム塩およびカルシウム塩で
ある。好ましくは、アンプレナビールの結晶形態を用いることができる。アンプ
レナビールを含む医薬処方物はWO97/35587号明細書に記載されており
、上記特許明細書の内容は、その開示の一部として本明細書に引用される。
【0014】 本発明で用いられる「薬学上許容可能な誘導体」という用語は、患者に投与し
たとき、本発明の化合物、またはその阻害剤活性を有する代謝物または残基を提
供することができる本発明の化合物の任意の薬学上許容可能な塩、エステル、エ
ステルの塩、または他の誘導体を意味する。特に好ましい誘導体およびプロドラ
ッグは、これらの化合物を哺乳類に投与するとき(例えば、経口投与化合物をよ
り一層血液に吸収されやすくすることによって)本発明の化合物のバイオアベイ
ラビリティを増加するもの、または親種(parent species)と比較して、親化合物
の生物学的コンパートメント(例えば、脳またはリンパ系)への送達を増強する
ものである。
【0015】 本発明は、医療、例えばヒトのような動物のウイルス性疾患の治療に用いるた
めのHIVプロテアーゼ阻害剤およびP−糖タンパク質を含んでなる組成物も提
供する。本発明は、HIV感染症、例えば後天性免疫不全症候群(AIDS)お
よびAIDS関連複合症(ARC)、並びにB型肝炎およびC型肝炎によって引
起される疾患のようなレトロウイルスによって引起される疾患の治療に特に有用
である。
【0016】 本発明は、動物、例えばヒトなどの哺乳類のウイルス性感染症、特にHIV感
染症の治療法であって、動物にHIVプロテアーゼ阻害剤およびP−糖タンパク
質の阻害剤の有効抗ウイルス量を投与することを含んでなる方法も提供する。有
利には、HIVプロテアーゼ阻害化合物は、アンプレナビールまたはその薬学上
許容可能な誘導体およびP−糖タンパク質阻害剤、GF120918またはその
薬学上許容可能な誘導体である。
【0017】 本発明の組合せ物は、他の治療薬を含むことができる。このような他の治療薬
の例としては、ウイルス感染症または関連疾患の治療に有効な薬剤、例えば(1
α,2β,3α)−9−[2,3−ビス(ヒドロキシメチル)シクロブチル]グ
アニン[(−)BHCG、SQ−34514]、オキセタノシン−G(3,4−
ビス−(ヒドロキシメチル)−2−オキセタノシル]グアニン)、非還式ヌクレ
オシド(例えば、アシクロビール、バラシクロビール、ファムシクロビール、ガ
ンシクロビール、ペンシクロビール)、非還式ヌクレオシドホスホネート(例え
ば、(S)−1−(3−ヒドロキシ−2−ホスホニル−メトキシプロピル)シト
シン(HPMPC)、アデホビール、リボヌクレオチドレダクターゼ阻害剤、例
えば2−アセチルピリジン=5−[(2−クロロアニリノ)チオカルボニル)チ
オカルボノヒドラゾン、3′−アジド−3′−デオキシチミジン、他の2′,3
′−ジデオキシヌクレオシド、例えば2′,3′−ジデオキシシチジン、2′,
3′−ジデオキシアデノシン、2′,3′−ジデオキシイノシン、2′,3′−
ジデヒドロチミジン、プロテアーゼ阻害剤、例えばインジナビール、リトナビー
ル、ネルフィナビール、オキソチオランヌクレオシド類似体、例えば(−)−シ
ス−1−(2−ヒドロキシメチル)−1,3−オキサチオラン−5−イル)−シ
トシン(ラミブジン)またはシス−1−(2−(ヒドロキシメチル)−1,3−
オキサチオラン−5−イル)−5−フルオロシトシン(FTC)、3′−デオキ
シ−3′−フルオロチミジン、5−クロロ−2′,3′−ジデオキシ−3′−フ
ルオロウリジン、(−)−シス−4−[2−アミノ−6−(シクロプロピルアミ
ノ)−9H−プリン−9−イル]−2−シクロペンテン−1−メタノール(アバ
カビール)、ヒバビリン、9−[4−ヒドロキシ−2−(ヒドロキシメチル)ブ
タ−1−イル]−グアニン(H2G)、tat阻害剤、例えば7−クロロ−5−
(2−ピリル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−(H)−オン(Ro5
−3335)、7−クロロ−1,3−ジヒドロ−5−(1H−ピロール−2−イ
ル)−3H−1,4−ベンゾジアゼピン−2−アミン(Ro24−7429)、
インターフェロン、例えばα−インターフェロン、腎排泄阻害剤、例えばプロベ
ネシド、ヌクレオシド輸送阻害剤、例えばジピリダモール、ペントキシフィリン
、N−アセチルシステイン(NAC)、プロシステイン、α−トリコサンチン、
ホスホノギ酸、並びに免疫調節剤、例えばインターロイキンIIまたはチモシン、
顆粒球マクロファージコロニー刺激因子、エリトロポエチン、可溶性CDおよ
び遺伝子工学処理を行ったその誘導体、または非ヌクレオシド逆転写酵素阻害剤
(NNRTI)、例えばネビラピン(BI−RG−587)、イオビリド(α−
APA)およびデラブリジン(BHAP)、およびホスホノギ酸、1,4−ジヒ
ドロ−2H−3,1−ベンズオキサジン−2−オンNNRTI、例えば(−)−
6−クロロ−4−シクロプロピルエチニル−4−トリフルオロメチル−1,4−
ジヒドロ−2H−3,1−ベンズオキサジン−2−オン(L−743,726ま
たはDMP−266)、およびキノキサリンNNRTI、例えばイソプロピル=
(2S)−7−フルオロ−3,4−ジヒドロ−2−エチル−3−オキソ−1(2
H)−キノキサリンカルボキシレート(HBY1293)が挙げられる。
【0018】 本発明の医薬組成物は、治療を行う疾患に適する任意の経路によって投与する
ことができるが、好ましい投与経路は経口である。しかしながら、好ましい経路
は患者の状態などによって代わることがあることを理解されるであろう。
【0019】 上記の有用性および示唆のそれぞれについて、(上記に定義した)活性成分の
必要量は、治療を行う疾患の重篤さおよび患者の個性など多くの要因によって変
化し、最終的には担当医師または獣医師の裁量によるものである。しかしながら
、一般的には、これらの有用性および指摘のそれぞれについて、アンプレナビー
ルの適当な有効用量は、患者の体重1kg当たり1日当たり5〜100mgの範囲で
あり、有利には体重1kg当たり1日当たり8〜70mgの範囲であり、好ましくは
体重1kg当たり1日当たり8〜50mgである(特に断らない限り、活性成分の
総ての重量はアンプレナビールの遊離塩基について計算する)。
【0020】 GF120918の適量は約0.1〜約150mg/kg患者体重とし、好ましく
は約5〜約50mg/kg、更に好ましくは約10〜約30mg/kg体重、最も好ましく
は約20〜約30mg/kg体重とすることができる。
【0021】 所望な用量は、好ましくは1日中適当な間隔で1、2、3または4回以上の小
分け用量として提供される。GF120918を食物と共に投与するのが好まし
い。これらの小分け用量は、単位投薬量形態で、例えば単位投薬量形態当たり活
性成分約25〜2000mg、好ましくは約25、50、150、200または2
50mgを含む形態で投与することができる。
【0022】 本発明の治療薬は、同時投与することができる。P−糖タンパク質阻害剤の「
同時投与」は、HIVプロテアーゼ阻害剤と実質的に同時(1時間未満前、好ま
しくは0.5時間未満前、0.5時間未満後、または同時)、HIVプロテアー
ゼ阻害剤の投与の約0.5〜約24時間前の投与、または両方を意味し、すなわ
ち同一または異なるP−糖タンパク質阻害剤の1以上の用量をHIVプロテアー
ゼ阻害剤の少なくとも0.5時間前に投与し、1用量は実質的に同時に投与する
ことを意味する。更に、「同時投与」は、P−糖タンパク質阻害剤の投与後24
時間以内にHIVプロテアーゼ阻害剤の2以上の用量を投与することを意味し、
すなわちP−糖タンパク質阻害剤はHIVプロテアーゼ阻害剤の投与前またはと
一緒に投与する必要はないが、治療の経過中に断続的に投与することができる。
【0023】 活性成分は単独で投与することができるが、これを医薬組成物として提供する
ことが好ましい。この組成物は、上記で定義した活性成分を1種類以上のその薬
学上許容可能な賦形剤、および場合によっては他の治療成分と共に含んでなる。
(これらの)賦形剤は、組成物の他姓分と適合性でありかつその受容者にとって
有害でないという意味において「許容可能」なものでなければならない。
【0024】 組成物としては、経口投与に適当なものが挙げられ、好都合には薬学の技術分
野で周知の方法のいずれかによって調製される単位投薬量形態で提供することが
できる。このような方法は、活性成分を1種類以上の修飾成分からなるキャリヤ
ーと結合させる段階を含む。一般に、組成物は、活性成分を液体キャリヤーまた
は微粉砕された固形キャリヤーまたは両方と均一および緊密に結合させ、次に必
要ならば、生成物を成形することによって調製される。
【0025】 経口投与に適した本発明の組成物は、カプセル、カシェ剤、顆粒のサシェイ、
または錠剤(例えば、嚥下可能な、分散性または咀嚼可能な錠剤)など、それぞ
れが所定量の活性成分を含む個別単位として、粉末または顆粒として、水性液体
または非水性液体の溶液または懸濁液として、または水中油型液体エマルション
または油中水型液体エマルションとして提供することができる。活性成分は、口
腔剤、舐剤またはペーストとして提供することもできる。
【0026】 錠剤は、場合によっては1種類以上の修飾成分と共に圧縮または整形によって
製造することができる。圧縮錠剤は、適当な装置で粉末または顆粒のような自由
流動性形態の活性成分であって、場合によっては結合剤、滑沢剤、不活性希釈剤
、防腐剤、界面活性剤または分散剤と混合したものを圧縮することによって調製
することができる。成形錠剤は、適当な装置で、不活性液体希釈剤で加湿した粉
末化化合物の混合物を成形することによって製造することができる。錠剤は、場
合によってはコーティングまたは刻み目を施すことができ、その中の活性成分が
遅延または制御放出されるように処方することができる。
【0027】 活性成分は、マイクロメーターまたはナノメーターの大きさの活性成分を含ん
でなる組成物で提供することもでき、この組成物は他の医薬化合物を含むことが
でき、場合によっては固形形態に転換することができる。
【0028】 好ましい単位投薬量組成物は、活性成分の一日用量、またはその単位一日小分
け用量(本明細書で上記に引用した通り)、またはその適当な分量を含むもので
ある。
【0029】 上記に具体的に記載した成分の他に、本発明の組成物は問題の処方物の種類に
関する技術では通常の他の薬剤を含むことができ、例えば経口投与に適するもの
は、香味料または風味遮断剤を含むことができる。
【0030】 本発明のもう一つの態様は、ウイルス感染症に罹っている患者の治療に用いら
れるキットに関する。これらのキットは、少なくとも1種類のHIVプロテアー
ゼ阻害剤の1種類以上の経口投薬量形態、および少なくとも1種類のP−糖タン
パク質阻害剤の1種類以上の経口投薬量形態、または両方を含んでなる1種類以
上の経口投薬量形態を含んでいる。好ましい態様では、キットはアンプレナビー
ルおよびGF120918を含んでなる。
【0031】 例示のためには、本発明のキットは、HIVプロテアーゼ阻害剤を含む1種類
以上の錠剤、カプセル、カプレット、ゲルカップまたは液体処方物、および上記
の範囲内の投薬量のP−糖タンパク質阻害剤を含む1種類以上の錠剤、カプセル
、カプレット、ゲルカップまたは液体処方物を含むことができる。キットは、こ
れらの薬剤の同時投与についての用量情報を挿入印刷物として含むことができる
【0032】 下記の例は例示のためだけのものであり、本発明の範囲を制限しようとするも
のではない。
【0033】例1 結晶性アンプレナビールの調製 アンプレナビールの遊離塩基をポリエチレングリコール400(PEG−40
0)、ビタミンE TPGS、およびプロピレングリコールの比率が2:1:0
.2からなる溶液に溶解し、アンプレナビールの濃度を19重量%とした。この
溶液に1:1水およびPEG−400の溶液を加え、アンプレナビールの最終濃
度を5〜7.5重量%とした。周囲温度で4〜24時間放置したところ、アンプ
レナビールの微細な針状結晶が沈澱し始めた。
【0034】例2 種子結晶を加えることによる結晶性アンプレナビールの調製 イソプロパノール/水: アンプレナビール(41.0kg)をイソプロパノール
(406リットル)に溶解したものを、約1g/2.5mlまで濃縮した。溶液を
15〜20℃に冷却し、例1から得たアンプレナビールの結晶を加えた。混合物
を一晩攪拌し、完全に結晶化させた。バッチを5〜10℃まで冷却しながら、水
(151リットル)を徐々に加えた。次に、混合物を濾過し、固形生成物を水7
6リットルで洗浄した後、メチル第三ブチルエーテル57リットルで洗浄した。
生成物を50〜60℃の真空オーブンで約18時間乾燥させ、結晶性アンプレナ
ビール約34.8kgを得た。
【0035】例3 結晶性アンプレナビールの調製 アンプレナビール(例1または2から得た)(0.970kg)を、10リット
ルのジャケット付き実験室反応装置で工業用メタノール3.88リットル(4.
0容)中で混合した。ジャケットを50℃に設定して、加熱を開始した。懸濁液
は、内部温度が35℃になったときに溶解した。透明な溶液を40℃で30分間
加熱して、確実に溶解させた。脱イオン水(1.94リットル、2容)を、15
〜20分間かけて加えた。次に、ジャケットを20℃に設定した。内部温度が<
25℃になったとき、溶液にアンプレナビール(例1または2から得た)(10
g、1%w/w)を種結晶として加えた。混合物を、20℃〜23℃で1〜10時
間攪拌した。次に、水(2.91リットル、3容)を、周囲温度で2時間かけて
加えた。次に、懸濁液を10℃〜12℃で1時間エージングし、生成する結晶性
アンプレナビールを真空濾過(迅速濾過)によって回収した。結晶性アンプレナ
ビールを、真空中50℃で24時間乾燥した。
【0036】例4 アンプレナビールアセトン溶媒和物の調製 アンプレナビール(例1または2から得た)約10gをアセトン約8mlに加え
、室温で数分間攪拌した。アンプレナビールアセトン溶媒和物は、沈澱に数分〜
数時間を要した。混合物を、閉鎖容器中で、室温にて2〜7日間放置し、結晶を
熟成させた。アンプレナビールアセトン溶媒和物の結晶を、真空濾過によって単
離した。数時間風乾した後、アセトン溶媒和物を密封ガラスバイアルに保管した
。アセトン溶媒和物は、室温で数日間〜数週間適度に安定であった。
【0037】例5 アセトン溶媒和物から結晶性アンプレナビールの調製 アンプレナビールアセトン溶媒和物100mg〜200mgを2mlガラスバイアル
(例えば、Hewlett Packard HPLCバイアルP/N 5181-3375、蓋P/N 5181-1210付き
)に入れ、密封した。バイアルを50〜60℃で1ヶ月間保管し、その間にアン
プレナビールアセトン溶媒和物は結晶性アンプレナビールに変換した。
【0038】例6 Caco−2単層を通過するHIVプロテアーゼ阻害化合物の輸送に対するGF
120918の効果 Caco−2上皮細胞の培養: Caco−2細胞をモデル系として選択したが
、この細胞系はP−糖タンパク質(Pgp)の活発な発現を有しかつ広汎に用い
られて新規な化学物質の輸送を特定してきたからである。細胞を、Gan et al.,
Pharm. Res., 10:1722-1725, 1993に記載の方法で成長させた。輸送の研究のた
め、Caco−2細胞をポリカーボネートTranswell(商標名)フィルター膜(
3.0μm細孔度、12mm直径、Costar, ケンブリッジ, マサチューセッツ)上
に60,000個/cmの密度で播種し、37℃、5%COでインキュベーシ
ョンした。単層は、21日後には研究の準備が整った。細胞培養試薬は、Gibco-
BRL, グランドアイランド, ニューヨークから購入した。DL−[4−H]−
プロプラノロール(15〜30Ci/ミリモル)およびD−[1−14C]−マン
ニトール(50〜63mCi/ミリモル)は、American Life Sciences, アーリン
トンハイツ, イリノイから購入した。
【0039】 輸送研究: 化合物を100%DMSO20mlに溶解し、研究用の希釈液を輸送
緩衝液(グルコースを含むリン酸緩衝食塩水、Gibco-BRL #14287-080)で調製し
た。Pgpがこれらの化合物の輸送に関与しているかどうかを決定するため、H
IVプロテアーゼ阻害剤(Pls)を1濃度、2方向(A>BおよびB>A)、
および強力な特異的Pgp阻害剤GF120918の存在下または非存在下で試
験した。Caco−2上皮細胞単層は、異なる頂端側(消化管または「A」側)
および側底側(血液または「B」側)タンパク質およびキャリヤー、例えばPg
pの発現により、「分極」している。従って、「消化管から血液」(A>B)お
よび「血液から消化管」(B>A)への化合物の移動を研究することができる。
アンプレナビール、インジナビール、リトナビール、およびサキナビールは、経
口投与後にヒトで見られるピーク血漿中濃度と同様の濃度である25μMで試験
した。
【0040】 輸送研究は、未攪拌水層をできるだけ少なくするため110rpmで振動させたT
ranswell(商標名)フィルター膜を用いて、加湿したインキュベター中で37℃
で50分間にわたって行った。経上皮電気抵抗(TEER)を、それぞれのウェ
ルについてEndohm Meter(World Precision Instruments, サラソタ, フィラデ
ルフィア)を用いて測定した。傍細胞輸送([14C]−マンニトール)および
経細胞輸送([H]−プロプラノロール)のマーカーを、それぞれのウェルに
おいて対照物として配合した。HIVPIは、BDS-Hypersil C18逆相カラム(Ke
ystone, ステートカレッジ, ペンシルバニア)、イソクラティクグラディエント
、および20mM酢酸アンモニウム(pH6.8)およびアセトニトリルの移動相
を用いてHPLC−UVクロマトグラフィーによって分析した。
【0041】 データー解析: 見掛けの浸透性(Papp)を、式 Papp=V/At(Xr/Xo) (定義:Papp,見掛けの浸透性(nm/秒);V,ドナーチャンバーの容積(
nm);A,膜表面積(nm2);t,時間(秒);Xr,受容体質量;およびX
o,最初のドナー質量) を用いて計算した。提供されたデーターは、平均見掛け浸透性(Papp)±標
準偏差である。総ての化合物は3回分析を行い、Papp値はnm/秒として記録
した。
【0042】
【表1】
【0043】 HIVPIを、25μMのCaco−2細胞を用いて、2方向(A>Bおよび
B<A)およびPgpの強力な特異的阻害剤であるGF120918の存在下ま
たは非存在下にて分析した(表1および図1)。データーは、3個の単層の平均
値±標準偏差である。BA/AB比を用いて、化合物輸送の方向依存性があるか
どうかを決定した(表1)。総てのプロテアーゼ阻害剤は、A>B方向について
の輸送速度よりB>A方向についての輸送速度の方が2〜23倍高かった。この
ことは、アンプレナビールおよび他のHIVPIがPgpの基質であることの直
接的証拠を提供している。P−糖タンパク質阻害剤、例えばGF120918を
加えたところ、HIVPIの膜透過が増加した。イン・ビボでは、これにより、
腸およびCNS浸透が増加する。
【0044】例7 GF120918を投与したおよび投与しないアンプレナビール(141W94
)の分布の全身オートラジオグラフィー 全身オートラジオグラフィー: アンプレナビールのイン・ビボ分布を決定するため、全身オートラジオグラフ
ィー(WBA)による検討を行った。4匹の雄CD−1マウスに、GF1209
18を250mg(塩基)/kgの単回経口投与量で1日1回連続4日間投与し、4
匹の雄CD−1マウスに、投与ビヒクルの単回経口投与量(GF120918の
用量容積と容積が等しい)を1日1回連続4日間投与した。マウスは、投与前に
は絶食させなかった。4日目のGF120918または投与ビヒクル投与の2時
間後に、14C−アンプレナビールの50mg/kg用量をそれぞれのマウスに経口
で単回投与した。マウスは、投与前には絶食させなかった。マウスを14C−ア
ンプレナビールの投与から2時間後にCO窒息により安楽死させ、直ちにヘキ
サン−ドライアイス槽で凍結し、全身オートラジオグラフィーの処理を行った。
2時間の時点を選択したが、アンプレナビールは体内にかなり分布しており、か
つこの時点では循環している放射能の大半は未だ親化合物野間まであるからであ
った。動物を、カルボキシメチルセルロース溶液に埋設し、−60℃で凍結する
ことによってWBA用に調製した。Leica製低温マクロカットミクロトームを用
いて、矢状切片(40μm)をそれぞれの動物から採取し、凍結乾燥し、14C
−感受性のリン光像形成プレートに暴露した。像形成プレートをFiji BAS 2000
Bio-Imaging装置上で走査し、生成するデジタル画像をImaging Research MCID/M
2画像解析ソフトウェア(Imaging Research, 第2.0版)を用いて定量した。
【0045】 GF120918を投与した動物(図2、パネルB)は、ビヒクルを投与した
マウス(図2、パネルA)と比較してアンプレナビール関連物質の脳およびCS
F中濃度が増加した。この結果は、アンプレナビールがPgpによる流出のため
イン・ビボではCNSへの浸透が限定されているが、この浸透はGF12091
8によって増強されることの明白な証拠を提供している。
【0046】 GF120918を投与した動物では、ビヒクル対照群と比較して、アンプレ
ナビール関連物質の脳/血液比が7.5倍に増加し、CSF/血液比が2.5倍
に増加した(図3)。
【0047】 この説明および請求の範囲がその一部を形成している本出願は、以後の総ての
出願に関する優先権の基礎として用いることができる。以後の出願の請求の範囲
は、本明細書に記載の任意の特徴または特徴の組合せを指定することができる。
それらは、生成物、組成物、方法または使用クレームの形態をとることができ、
例えば制限なしに、上記の請求の範囲の1以上を包含することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 Caco−2細胞単層を通過するHIVプロテアーゼ阻害剤の輸送に対するG
F120918の効果を示した図である。
【図2】 GF120918を同時投与した/しない雄CF−1に[14C]−アンプレ
ナビール(141W94)関連物質(アンプレナビールおよびその代謝物)50
mg(塩基)/Kgを経口で単回投与してから2時間後の分布を示した図である
【図3】 対照およびGF120918投与マウスにおける[14C]−アンプレナビー
ル(141W94)関連物質の脳およびCSF中の濃度の定量を示した図である
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/427 A61K 31/427 31/4709 31/4709 31/4725 31/4725 31/497 31/497 31/54 31/54 31/665 31/665 A61P 31/18 A61P 31/18 43/00 121 43/00 121 //(A61K 31/4725 (A61K 31/4725 31:341) 31:341) (A61K 31/4725 (A61K 31/4725 31:665) 31:665) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (71)出願人 Glaxo Wellcome Hous e,Berkeley Avenue G reenford,Middlesex UB6 0NN,Great Brita in (72)発明者 ジョセフ、ウィリアム、ポリー アメリカ合衆国ノースカロライナ州、サー チ、トライアングル、パーク、ファイブ、 ムーア、ドライブ、グラクソ、ウェルカ ム、インコーポレーテッド内 Fターム(参考) 4C084 AA20 NA05 ZC551 ZC552 4C086 AA01 AA02 BA03 BC30 BC50 BC82 CB09 GA07 GA08 GA10 MA02 MA04 MA23 MA35 MA37 NA05 NA14 ZA02 ZC55 ZC75 4C206 AA01 AA02 FA03 FA11 HA13 MA02 MA04 NA05 NA14 ZC55

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 9,10−ジヒドロ−5−メトキシ−9−オキソ−N−[4−[2−(1,2
    ,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−2−イソキノリニル)エチル]
    フェニル]−4−アクリジンカルボキサミドまたはその薬学上許容可能な誘導体
    と、アンプレナビールまたはその薬学上許容可能な誘導体との組合せ物。
  2. 【請求項2】 薬学上許容可能な誘導体がアンプレナビールのリン酸エステルまたはその塩で
    ある、請求項1に記載の組合せ物。
  3. 【請求項3】 塩がアンプレナビールのリン酸エステルのビス−ナトリウム塩またはカルシウ
    ム塩である、請求項2に記載の組合せ物。
  4. 【請求項4】 アンプレナビールまたはその薬学上許容可能な誘導体の中枢神経系への浸透を
    増加させるために用いる医薬品の製造のための、9,10−ジヒドロ−5−メト
    キシ−9−オキソ−N−[4−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
    −ジメトキシ−2−イソキノリニル)エチル]フェニル]−4−アクリジンカル
    ボキサミドまたはその薬学上許容可能な誘導体の使用。
  5. 【請求項5】 アンプレナビールまたはその薬学上許容可能な誘導体の中枢神経系への浸透を
    増加させるために用いる医薬品の製造のための、9,10−ジヒドロ−5−メト
    キシ−9−オキソ−N−[4−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7
    −ジメトキシ−2−イソキノリニル)エチル]フェニル]−4−アクリジンカル
    ボキサミドまたはその薬学上許容可能な誘導体の使用。
  6. 【請求項6】 HIVに感染した宿主におけるHIVプロテアーゼ阻害剤の中枢神経系への浸
    透を増加させる方法であって、HIVに感染した宿主にP−糖タンパク質の阻害
    剤とHIVプロテアーゼ阻害剤の抗ウイルス的に有効な量を投与することを含ん
    でなる、方法。
  7. 【請求項7】 HIVに感染した宿主の消化管からHIVプロテアーゼ阻害剤の吸収を増加さ
    せる方法であって、宿主にP−糖タンパク質の阻害剤とHIVプロテアーゼ阻害
    剤の抗ウイルス的に有効な量を投与することを含んでなる、方法。
  8. 【請求項8】 HIVプロテアーゼ阻害剤が、サキナビール、リトナビール、ネルフィナビー
    ル、インディナビール、およびアンプレナビールからなる群から選択される、請
    求項6または7に記載の方法。
  9. 【請求項9】 P−糖タンパク質の阻害剤がシクロスポリンA(シクロスポリンとしても知ら
    れる)、ベラパミル、タモキシフェン、キニジン、d−α−トコフェリルポリエ
    チレングリコール1000スクシネート、VX−710、LY335979、P
    SC833、およびフェノチジン、および9,10−ジヒドロ−5−メトキシ−
    9−オキソ−N−[4−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメ
    トキシ−2−イソキノリニル)エチル]フェニル]−4−アクリジン−カルボキ
    サミドからなる群から選択される、請求項6または7に記載の方法。
  10. 【請求項10】 HIVに感染した宿主におけるアンプレナビールまたはその薬学上許容可能な
    誘導体の中枢神経系への浸透を増加させる方法であって、HIVに感染した宿主
    にP−糖タンパク質の阻害剤、およびアンプレナビールまたはその薬学上許容可
    能な誘導体の抗ウイルス的に有効量を投与することを含んでなる、方法。
  11. 【請求項11】 HIVに感染した宿主におけるアンプレナビールまたはその薬学上許容可能な
    誘導体の消化管からの吸収を増加させる方法であって、HIVに感染した宿主に
    P−糖タンパク質の阻害剤、およびアンプレナビールまたはその薬学上許容可能
    な誘導体の抗ウイルス的に有効な量を投与することを含んでなる、方法。
  12. 【請求項12】 P−糖タンパク質の阻害剤が、シクロスポリン、ベラパミル、タモキシフェン
    、キニジン、フェノチアジン、d−α−トコフェリルポリエチレングリコール1
    000スクシネート、VX−710、LY335979、PSC833、および
    9,10−ジヒドロ−5−メトキシ−9−オキソ−N−[4−[2−(1,2,
    3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−2−イソキノリニル)エチル]フ
    ェニル]−4−アクリジン−カルボキサミドからなる群から選択される、請求項
    10または11に記載の方法。
  13. 【請求項13】 P−糖タンパク質の阻害剤が9,10−ジヒドロ−5−メトキシ−9−オキソ
    −N−[4−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ−6,7−ジメトキシ−2
    −イソキノリニル)エチル]フェニル]−4−アクリジン−カルボキサミドであ
    る、請求項10または11に記載の方法。
  14. 【請求項14】 アンプレナビールまたはその薬学上許容可能な誘導体、9,10−ジヒドロ−
    5−メトキシ−9−オキソ−N−[4−[2−(1,2,3,4−テトラヒドロ
    −6,7−ジメトキシ−2−イソキノリニル)エチル]フェニル]−4−アクリ
    ジンカルボキサミドまたはその塩、および少なくとも1種類の薬学上許容可能な
    そのキャリヤーを含んでなる、医薬組成物。
  15. 【請求項15】 医療に用いるための、請求項14に記載の組成物。
  16. 【請求項16】 レトロウイルス感染症の治療用の医薬品製造における、請求項1〜3のいずれ
    か1項に記載の組合せ物の使用。
  17. 【請求項17】 錠剤またはカプセルの形態の請求項14に記載の医薬組成物。
  18. 【請求項18】 懸濁液の形態の請求項14に記載の医薬組成物。
JP2000553070A 1998-06-05 1999-06-03 Hivプロテアーゼ阻害剤の浸透を増加させる方法および組成物 Pending JP2002517443A (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
GB9812189.0 1998-06-05
GBGB9812189.0A GB9812189D0 (en) 1998-06-05 1998-06-05 Methods and compositions for increasing penetration of HIV protease inhibitors
PCT/EP1999/003827 WO1999064001A2 (en) 1998-06-05 1999-06-03 Methods and compositions for increasing penetration of hiv protease inhibitors

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002517443A true JP2002517443A (ja) 2002-06-18

Family

ID=10833305

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000553070A Pending JP2002517443A (ja) 1998-06-05 1999-06-03 Hivプロテアーゼ阻害剤の浸透を増加させる方法および組成物

Country Status (5)

Country Link
EP (1) EP1094814A2 (ja)
JP (1) JP2002517443A (ja)
AU (1) AU4505199A (ja)
GB (1) GB9812189D0 (ja)
WO (1) WO1999064001A2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000072749A (ja) * 1998-08-24 2000-03-07 Mitsui Chemicals Inc キノリン誘導体を用いるアポトーシス誘導剤
JP2000290181A (ja) * 1999-04-01 2000-10-17 Mitsui Chemicals Inc 脳疾患治療薬脳内移行増強剤

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB9815567D0 (en) * 1998-07-18 1998-09-16 Glaxo Group Ltd Antiviral compound
MXPA03011046A (es) 2001-06-01 2004-06-25 Elan Pharm Inc Hidroxialquilaminas.
US6906104B2 (en) 2001-06-13 2005-06-14 Pharmacia & Upjohn Company Aminediols for the treatment of Alzheimer's disease
EP1406617A1 (en) 2001-07-10 2004-04-14 Elan Pharmaceuticals, Inc. Diaminediols for the treatment of alzheimer's disease
EP1404664A1 (en) 2001-07-10 2004-04-07 Elan Pharmaceuticals, Inc. Aminediols for the treatment of alzheimer's disease
EP1432674A2 (en) 2001-10-04 2004-06-30 Elan Pharmaceuticals, Inc. Hydroxypropylamines
WO2003050073A1 (en) 2001-12-06 2003-06-19 Elan Pharmaceuticals, Inc. Substituted hydroxyethylamines
AU2003303141A1 (en) 2002-04-30 2004-07-22 Elan Pharmaceuticals, Inc. Hydroxypropyl amides for the treatment of alzheimer's disease
UY28280A1 (es) 2003-04-21 2004-11-30 Pharmacia & Amp 2- hidroxi - 3- diaminoalcanos de benzamida
EP1730125A2 (en) 2004-03-09 2006-12-13 Elan Pharmaceuticals, Inc. Substituted hydroxyethylamine aspartyl protease inhibitors
WO2005108391A1 (en) 2004-04-22 2005-11-17 Eli Lilly And Company Amides as bace inhibitors
EP1773756A2 (en) 2004-07-09 2007-04-18 Elan Pharmaceuticals, Inc. Oxime derivative substituted hydroxyethylamine aspartyl protease inhibitors
WO2007047305A1 (en) 2005-10-12 2007-04-26 Elan Pharmaceuticals, Inc. Methods of treating amyloidosis using cyclopropyl derivative aspartyl protease inhibitors
WO2014165087A1 (en) * 2013-03-12 2014-10-09 Hiv Diagnostics, Inc. Mdr method and products for treating hiv/aids

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
PL168202B1 (pl) * 1991-01-11 1996-01-31 Glaxo Lab Sa S posób wytwarzania nowych pochodnych akrydyny PL PL
MY126358A (en) * 1996-03-22 2006-09-29 Glaxo Group Ltd Compositions comprising vx478 and a water soluble tocopherol derivative such as vitamin e-tpgs
GB9718903D0 (en) * 1997-09-05 1997-11-12 Glaxo Group Ltd Method,compositions and kits for increasing the oral bioavailability of pharmaceutical agents

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000072749A (ja) * 1998-08-24 2000-03-07 Mitsui Chemicals Inc キノリン誘導体を用いるアポトーシス誘導剤
JP2000290181A (ja) * 1999-04-01 2000-10-17 Mitsui Chemicals Inc 脳疾患治療薬脳内移行増強剤

Also Published As

Publication number Publication date
WO1999064001A2 (en) 1999-12-16
EP1094814A2 (en) 2001-05-02
WO1999064001A3 (en) 2000-02-03
AU4505199A (en) 1999-12-30
GB9812189D0 (en) 1998-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002517443A (ja) Hivプロテアーゼ阻害剤の浸透を増加させる方法および組成物
CN114026067A (zh) 用于治疗冠状病毒和小核糖核酸病毒感染的肽模拟物
JP2021178873A (ja) Hivカプシド阻害剤のコリン塩形態
JP2021191798A (ja) Hivカプシド阻害剤の固体形態
EP2683376B1 (en) Methods for treating diseases using isoindoline compounds
JP2003521447A (ja) (3s)テトラヒドロ−3−フラニル(1s,2r)−3−[[(4−アミノフェニル)スルホニル](イソブチル)アミノ]−1−ベンジル−2−(ホスホノオキシ)プロピルカルバミン酸カルシウム
JP2002512997A (ja) Impdh酵素のインヒビター
BR112015029463B1 (pt) Bissulfato de inibidor da janus quinase (jak), seu uso e seu método de preparação, e composição farmacêutica
JP5053503B2 (ja) 過増殖状態を処置するための方法および組成物
US11524009B2 (en) Combination comprising at least one spliceosome modulator and at least one inhibitor chosen from BCL2 inhibitors, BCL2/BCLxL inhibitors, and BCLxL inhibitors and methods of use
TW201912153A (zh) 用於治療b型肝炎的化合物、醫藥組合物及方法
BR112021006033A2 (pt) Uso de um inibidor de um transportador da família ent no tratamento de câncer e combinação do mesmo com um antagonista do receptor de adenosina
JP2001511124A (ja) エイズ治療薬としての、プロテアーゼ阻害剤およびリバーストランスクリプターゼ阻害剤との3剤組み合わせ物におけるキノキサリン
CN1196701C (zh) 1,3-氧硒戊环核苷的合成及抗人类免疫缺陷病毒和抗乙肝病毒活性
CN106132968A (zh) 一种用于防止或治疗癌症的抑制溴结构域的化合物及含有该化合物的药物组合物
JP2000515852A (ja) Hivの治療に使用するためのvx478、ジドブジン、ftcおよび/または3tcを含んでなる組合わせ
KR20010043128A (ko) 아바카비르, 라미부딘 및 지도부딘을 포함하는 균질 제약조성물
RU2334517C2 (ru) Средство, потенцирующее противоопухолевый эффект, и противоопухолевое средство
BR112020022654A2 (pt) Composições de combinação que compreendem compostos de bisfluoroalquil-1,4-benzodiazepinona e métodos de uso das mesmas
KR100632520B1 (ko) Β 형 간염 바이러스를 치료하기 위한 복합 요법
HU221302B1 (en) 4-(2-amino-6-(cyclopropylamino)-9h-purin-9-yl)-2-cyclopentene-1-methanol succinate as antiviral agent, process for its production and pharmaceutical composition containing the same
CN114728003A (zh) 治疗b细胞恶性肿瘤的阿卡替尼和卡帕塞替尼的治疗组合
JP2004517818A (ja) 細胞障害抑制剤
HRP980264A2 (en) Antiviral combinations
CZ429398A3 (cs) Kombinace účinných látek a farmaceutický prostředek