JP2002515081A - ロタウイルス感染治療用多価ポリマー - Google Patents

ロタウイルス感染治療用多価ポリマー

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マンデヴィル,ダブリュ.ハリー,ザ・サード
エス. ピーターセン,ジョン
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エックス. ニーナン,トーマス
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ジェルテックス ファーマシューティカルズ,インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、フコシド部分を含有する重合可能なモノマーを含む。1つの態様において、該モノマーは、アルキレン基または1以上の炭素原子が酸素、窒素もしくはイオウ原子等のヘテロ原子により置換されたアルキレン基等のスペーサー基によりフコシド部分が付着するオレフィン結合等の重合可能な官能基を有する。また、本発明は、哺乳動物におけるロタウイルス感染を阻害または予防可能なペンダントフコシド部分等の1種以上のフコシド部分を含有するポリマーも含む。かかるポリマーは、例えば、本発明のモノマーを含有することができる。該ポリマーは、ホモポリマーまたはコポリマーであってもよく、例えば、ポリアクリルアミド、ポリアクリレートまたはポリスチレン骨格を有してもよい。別の態様において、本発明は、ペンダントグリコシド部分等の1種以上のグリコシド部分を含有するポリマーの治療有効量を哺乳動物に投与することにより、ヒト等の哺乳動物におけるロタウイルス感染の治療方法を含有する。該グリコシド部分は、例えば、フコシド部分またはシアル酸部分であってもよい。該ポリマーは、ホモポリマーまたはコポリマーであってもよい。1つの態様において、該ポリマーは、グリコシド担持モノマーおよび疎水性モノマーを含有するコポリマーである。別の態様において、投与されるポリマーは、2種以上の異なるグリコシド担持モノマーを含有する。

Description

【発明の詳細な説明】 ロタウイルス感染治療用多価ポリマー 発明の背景 ヒトロタウイルス感染は、乳児および幼児における重症な下痢の主な原因であ り、実質的に人生の最初の数年のいくつかの時点ですべての子どもを苦しめるも のである(Glassら、Science 265:1389-1391(1994))。ロタウイルス感染が子ども の下痢による入院の20〜40%の原因であり、推定870,000人の死亡の 原因である開発途上国においては、状況は特に深刻である。(Blacklowら、New England J.Med.325:252-264(1991);LeBaronら、J.Am.Med.Assoc.264:983-98 8(1990))。 ロタウイルス感染治療のための現方法は、電解質の損失の再水和と補充に限ら れている。現在、臨床使用における感染の予防またはそうでなかろうと感染の阻 害のための方法はない。 したがって、ロタウイルスによる感染の予防またはロタウイルス感染の阻害が 可能な1または複数の薬剤の必要性がある。発明の要約 本発明は、哺乳動物におけるロタウイルス感染を阻害または予防可能な1種以 上のフコシド部分を含有するポリマー、かかるポリマーの合成に出発原料として 供され得るモノマー、および哺乳動物のロタウイルス感染の治療におけるかかる ポリマーの使用方法に関する。 本発明のモノマーは、フコシド部分を含有する重合可能なモノマーを含む。1 つの態様において、該モノマーは、アルキレン基、または1以上の炭素原子が酸 素、窒素もしくはイオウ原子等のヘテロ原子により置換されたアルキレン基等の スペーサー基によりフコシド部分が付着するオレフィン結合等の重合可能な官能 基を有する。 本発明のポリマーは、ペンダントフコシド部分等のフコシド部分を含有する。 かかるポリマーは、ホモポリマーまたはコポリマーであってもよく、例えば、ポ リアクリルアミド、ポリアクリレートまたはポリスチレン骨格を有してもよい。 1つの態様において、該ポリマーは、フコシド担持モノマーおよびアクリルアミ ドを含有するコポリマーである。1つの態様において、本発明のポリマーは、グ リコシド担持モノマー、疎水性モノマーおよび任意に1種以上の中性の親水性モ ノマー等の追加のモノマーを含有するコポリマーを含む。また、2種以上のグリ コシド担持モノマーおよび任意に1種の中性の親水性モノマーを含有するコポリ マーも含まれる。 別の態様において、本発明は、ペンダントグリコシド部分等の1種以上のグリ コシド部分を含有するポリマーの治療有効量を哺乳動物に投与することによる、 ヒト等の哺乳動物におけるロタウイルス感染の治療方法を含む。該グリコシド部 分は、例えば、フコシド部分またはシアル酸部分であってもよい。該ポリマーは 、ホモポリマーまたはコポリマーであってもよい。1つの態様において、該ポリ マーは、グリコシド担持モノマーおよびアクリルアミドを含むコポリマーである 。 本発明は、いくつかの利点を提示する。本発明は、以前には存在しなかった、 ロタウイルス感染の治療および予防のための薬剤および方法を提供する。さらに 、フコシド担持ポリマーは、相対的に簡単で安価な糖を取り込む。発明の詳細な説明 本発明は、ペンダントグリコシド、特にフコシド部分を含有するポリマーが、 腸管腔の内側を覆う細胞等の標的細胞へのロタウイルスの付着を妨害できるとい う発見に基づいている。シアル酸基を含む糖蛋白質がロタウイルス感染をイン・ ビトロおよびイン・ビボで阻害するという報告がある(Yolkinら、J.Clin.Inv est.79:148-154(1987))。これらの糖蛋白質は、少量で単離され、キャラクタラ イゼーションが不十分であり、したがって、ロタウイルス感染の治療剤としては 適さない。本発明は、シアル酸、フコースおよびその他関連する糖の合成ポリマ ーの側鎖への取り込みに関する。これは、該ウイルスとの相互作用の多くのポテ ンシャル部位を有するポリマーを提供し、それにより、本明細書で「多価効果」 と称される多数の相互作用を介して該ウイルスに強固に結合する(Matrosovich, FEBS Letters 252:1-4(1989))。 本発明の1つの側面は、1種以上のフコシド部分、好ましくはペンダントフコ シド部分を含有するポリマーを含む。本明細書で使用される「ペンダント」とい う用語は、ポリマー骨格の一部ではない1種以上のポリマーの側鎖の構造成分を いう。したがって、本発明のポリマーは、フコシド部分が付着する側鎖を含有す る。 本明細書で使用される「モノマー」という用語は、重合化前の1種以上の重合 可能な官能基を含有する分子およびポリマーの繰り返し単位の両方をいう。コポ リマーは、2種以上の異なるモノマーを含有すると称される。「フコシド担持モ ノマー」とは、フコシド部分を含有する重合化または非重合化モノマーである。 ポリマーに取り込まれた場合、フコシド担持モノマーは、ペンダントフコシド部 分を構成する。 本明細書で使用される「グリコシド」という用語は、ピラノースまたはフラノ ースからヒドロキシルの水素原子等の水素原子の除去により得られる残基等の炭 水化物残基をいうものである。通常、グリコシドは、ピラノースまたはフラノー スのアノマー炭素に結合したヒドロキシル基から水素原子の除去により生成され る。しかしながら、本明細書で使用される該用語は、アミノ基の水素原子の除去 によるガラクトサミンに由来するガラクトサミノ部分等の他の型の糖残基をも含 む。 本発明は、1種以上のフコシド部分を含有するポリマーの合成における出発原 料であるモノマーを含む。かかるモノマーは、例えば、炭素原子または酸素、窒 素もしくはイオウ原子等のヘテロ原子であってもよい原子を介してスペーサー基 にアノマー炭素で結合しているフコシド部分を含有する。好ましい態様において 、該モノマーは、式Iのモノマーである。 式中、Xはスペーサー基であり、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは非置換 のアルキレン基であってもよく、ここで、1以上の炭素原子は、酸素、窒素もし くはイオウ原子等のヘテロ原子により置換されてもよい。例えば、−(CH2n −基(nは約2〜約12の整数である)、置換アルキレン基であるオキサアルキ レン基、例えば、−(CH22O[(CH2)2O]n(CH22−(nは整数である )またはチアアルキレン基、例えば、−(CH2nS(CH2m −(nおよびmはそれぞれ整数である)が挙げられる。フコシド部分は、α−も しくはβ−L−フコシド部分またはα−もしくはβ−D−フコシド部分であって もよい。これは、式Iにおいて、糖部分にYを連結する波線により示され、いず れのアノマーに対しても参酌される。CH2もしくはNH基または酸素もしくは イオウ原子等であって、フコシド部分のアノマー炭素原子に結合するYを介して 、スペーサー基がフコシド部分に付着する。酸素原子、フェニレン基、アミドカ ルボニル基、オキシカルボニル基、アミノ基もしくはアミノメチレン基等であっ てもよいZを介して、スペーサー基が重合可能な単位に付着する。重合可能な単 位は、オレフィン結合等であってもよい。Rは、水素原子またはメチルもしくは エチル基であり、x、yおよびzはそれぞれ独立して0または1である。 本発明のフコシド担持モノマーの追加の例としては、下記式IIおよび式IIIの モノマーである。式IIにおいて、Xは、直鎖状もしくは分枝鎖状、置換もしくは 非置換のアルキレン基等のスペーサー基であり、ここで、1以上の炭素原子は、 酸素、窒素もしくはイオウ原子等のヘテロ原子により任意に置換されてもよい。 例えば、ポリメチレン基、−(CH2n−(nは約2〜約12の整数である)、 オキサアルキレン基、例えば、−(CH22O[(CH2)2O]n(CH22−(n は整数である)またはチアアルキレン基、例えば、−(CH2nS(CH2m− (nおよびmはそれぞれ整数である)が挙げられる。式IIおよび式IIIにおける Rは、水素原子またはメチルもしくはエチル基であってもよい。 また、本発明は、フコシド担持モノマーも含有し、ここで、フコシド部分は、 フコシドアノマー炭素原子に直接結合した炭素原子を介して重合可能な単位に付 着する。重合化の際、該モノマーは、例えば重合可能な単位がオレフィン結合で ある場合、付加ポリマーを生成することが可能であり、また、例えば重合可能な 単位がアミノ酸もしくはヒドロキシ酸である場合、縮合ポリマーを生成すること が可能である。 本発明の好ましいポリマーは、一般的な構造を有する: 〔式中、滑らかな曲線は、ポリマー骨格を示す。フコシド部分は、酸素、窒素、 イオウもしくは炭素原子であるXを介して、アノマー炭素でスペーサー基(Xと 滑らかな曲線との間の波線により示される)に結合することが好ましい。フコシ ド部分は、α−もしくはβ−L−フコシド部分またはα−もしくはβ−D−フコ シド部分であってもよい。一般に、Xと滑らかな曲線との間の波線により示され るスペーサー基は、とりわけ、炭素、窒素、酸素およびイオウ原子を含んでもよ く、好ましい態様においてはポリアクリルアミド骨格のアミド窒素等であっても よい窒素で終結する約3〜約12原子の範囲の長さを有する。〕 したがって、本発明のポリマーは、式I、式IIまたは式IIIのモノマーを含有す るホモポリマーを含む。 また、該ポリマーは、前記式I、式IIまたは式IIIのモノマー等のフコシド担 持モノマーおよび非誘導化アクリルアミド等の第2の非フコシド担持モノマーを 含有するコポリマーであってもよい。かかるコポリマーは、ウイルス表面への多 価結合を可能にする多数のフコシド担持モノマーを含有することが好ましい。か かるコポリマーの1つの例において、コポリマーの組成は、フコシド担持モノマ ーの約5モル%〜約50モル%の範囲で実質的に変化させることができ、好まし くは約20モル%〜約30モル%の範囲である。コポリマーは、例えば、ポリマ ー鎖に沿って実質的に任意に配置される2種以上の異なるモノマーを含有しても よく、また、ポリマー鎖に沿った領域を有してもよくここで、ポリマー鎖中のモ ノマーのモル比は、コポリマー全体に対するモル比と同一であるかまたは実質的 に異なる。別の態様において、該ポリマーは、式I、式IIまたは式III等のフコ シド担持モノマーならびにシアル酸担持モノマーを含有するコポリマーである。 さらに、かかるコポリマーは、アクリルアミド等のグリコシド部分を持たないモ ノマーを含有してもよい。 また、本発明のポリマーは、フコシド部分のアノマー炭素原子に直接結合する 炭素原子を介してポリマー骨格に付着するフコシド部分を含有するホモポリマー およびコポリマーも含む。かかるポリマーは、付加ポリマーまたは縮合ポリマー であってもよい。 本発明に適するポリマー骨格は、低い固有の毒性を有する骨格を含む。例えば 、該ポリマーは、ポリアクリルアミド、ポリアクリレート、ポリスチレン、ポリ (ビニルアルコール)、ポリ(ビニルアミン)またはポリ(エチレンイミン)骨 格を含んでもよい。本発明のコポリマーは、2種以上の骨格要素の組合せを含有 してもよい。例えば、該コポリマーは、フコシド部分がアクリルアミドもしくは スチレンモノマーのいずれかまたは両方に付着しているポリ(アクリルアミド− コースチレン)コポリマーであってもよい。 本発明の利点は、フコースがポリマーへの取り込みに関して相対的に簡単で、 安価な糖であるという点である。ウイルス感染の予防用ポリマーの以前の研究は 、インフルエンザウイルスに集中しており、より高価なシアル酸(N−アセチル ニューラミン酸)部分を含有していた(Sparksら、J.Med.Chem.36:778-783(1 993);Spaltensteinら、J.Am.Chem.Soc.113:686-687(1991),Kingery-Woodら 、J.Am.Chem.Soc.114:7303-7305(1992);Matrosovichら、FEBS Letters 272: 209-212(1990);Byramovaら、J.Carbohydrate Chem.10:691-700(1991))。さら に、フコシド担持ポリマーは、インフルエンザウイルスや他のウイルスの表面に 見出され、ウイルスに近づく分子からシアル酸基を開裂し、それによりこれらの 分子がウイルスに結合する能力を破壊する酵素であるノイラミニ ディナーゼ(neuramidinase)に耐性である。したがって、フコシド担持ポリマー は、イン・ビボでシアル酸担持ポリマーよりも長く活性を維持するであろう。 また、本発明は、式IVおよびV: (式中、Rは、水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のシアル酸担持 モノマーならびにこれらのモノマーの1種を含有するポリマーおよびコポリマー も含む。好ましい態様において、式IVまたは式Vのモノマーを含有する該ポリマ ーは、アクリルアミド等のグリコシド部分を持たないモノマーをさらに含有する コポリマーである。該コポリマー中の式IVまたは式Vのモノマーのモル%は、実 質的に約5%〜約50%、好ましくは約20%〜約30%の範囲に変えることが 可能である。 別の態様において、本発明のコポリマーは、グリコシド担持モノマー、疎水性 モノマーおよび任意に1種以上の追加のモノマーを含有する。疎水性モノマーは 、ノルマルもしくは分枝状、置換もしくは非置換のC3−C18−アルキル基また はアリール基もしくは置換アリール基等の疎水性部分を含有する。好適なアルキ ル置換基の例としては、フッ素もしくは塩素原子等のハロゲン原子およびフェニ ル基等のアリール基が挙げられる。アリール置換基としては、ハロゲン原子、C1 −C6−アルキル基およびC1−C6−アルコキシ基が挙げられる。好適な疎水性 モノマーとしては、N−n−デシルアクリルアミドおよびN−イソプロピルアク リルアミド等の置換もしくは非置換のC3−C18−アルキルアクリルアミド が挙げられる。好適なグリコシド担持モノマーには、式I〜Vのモノマーが含ま れる。追加のモノマーは、例えば、アクリルアミドまたはN−(2−ヒドロキシ エチル)−アクリルアミド等の中性、親水性モノマーであってもよい。 理論に拘束されることなく、糖部分と疎水性単位の両方を含有するポリマーの 利点は、少なくとも2つの型の相互作用、即ち、グリコシド単位とウイルス表面 上の炭水化物レセプター間の相互作用および疎水性単位とウイルス表面上の疎水 性領域間の相互作用を介してウイルスに結合する能力にある。また、該ポリマー 内の疎水性単位の存在は、天然に存在する宿主防御ペプチドに対して見られるよ うに、ポリマーの組成を、分離した親水性および疎水性領域を含有する両親媒性 構造に促進することもできるであろう。 グリコシド担持モノマー/疎水性モノマーコポリマーの組成は、実質的に変更 することができる。コポリマーは、約5〜約50モル%、好ましくは約20〜約 35モル%のグリコシド担持モノマー、および約5〜約50モル%、好ましくは 約20〜約35モル%の疎水性モノマーを含有することが可能である。 本発明のコポリマーの例には、式I〜IVのモノマー、N−n−デシルアクリル アミドおよびアクリルアミドまたはN−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミ ドを含有するコポリマーが含まれる。また、N−イソプロピルーアクリルアミド およびアクリルアミドまたはN−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミドを有 する式I〜Vのモノマーを含有するコポリマーも含まれる。 本発明のさらなる態様は、少なくとも2種の異なるグリコシド担持モノマーを 含有するコポリマーを含む。該異なるグリコシド担持モノマーそれぞれが、例え ば、フコシド、シアル酸またはガラクトサミノ部分等の異なるグリコシド部分を 持つことが好ましい。該コポリマーは、例えば、式I〜Vのモノマーまたは式VI もしくは式VIIのアミノガラクトース担持モノマーを含んでもよい。 (両式中、RはH、メチルまたはエチルである。) 好適な例には、フコシド担持モノマーおよびシアル酸担持モノマーを含有するコ ポリマー、フコシド担持モノマーおよびアミノガラクトース担持モノマーを含有 するコポリマーならびにシアル酸担持モノマーおよびアミノガラクトシド担持モ ノマーを含有するコポリマーが含まれる。かかるコポリマーは、アクリルアミド またはN−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド等の中性の親水性モノマー のような追加の非グリコシド担持モノマーを任意に含むことができる。該コポリ マーは、約5〜約50モル%、好ましくは約10〜約35モル%の各グリコシド 担持モノマーを含有することが可能である。 本発明のポリマーは、該ポリマーを生体の標的領域に到達して停まることを可 能にする分子量のポリマーが好ましい。例えば、ロタウイルス感染の阻害のため の薬剤であるポリマーは、腹部の管から生体の他の領域への吸収を部分的または 完全に阻止するのに十分な高分子量のポリマーであるべきであり、即ち、好まし くは、該ポリマーは、消化器に停まるべきである。該ポリマーは、約2,000 ダルトン〜約500,000ダルトン、好ましくは約5,000ダルトン〜約1 50,000ダルトンの範囲の分子量を有することができる。 理論に拘束されることなく、ポリマー骨格からの2種以上の異なるグリコシド 単位ペンダントの存在は、該ポリマーを多数の型のウイルスの炭水化物レセプタ ーに結合可能にすることにより、ウイルスに対するポリマーの結合を高めること ができる。例えば、第1のウイルスレセプターは、1つのグリコシド単位に対し て選択的であることが可能である一方、第2のウイルスレセプターは、別のグリ コシド単位に対して選択的であることが可能である。両グリコシドを含むポリマ ーは、潜在的に、両レセプターと同時に相互作用し、ポリマー−ウイルス結合力 を増加することができる。 本発明のポリマーは、2つの一般的なルートである、フコシド担持モノマーの 直接重合又は共重合、及び活性ポリマーにおける求核性の側鎖置換を経て調製す ることができる。ペンダントフコシド部分を含むホモポリマーは、例えば、式I 、II又はIIIのモノマーなどのフコシド担持モノマーを重合することにより、調 製することができる。ペンダントフコシド部分を含むコポリマーは、フコシド担 持モノマーを、非誘導化アクリルアミドなどの第二のモノマーとともに共重合す ることにより、調製することができる。モノマーは、例えば、当業者に周知の遊 離ラジカル重合の方法を用いて重合することができる。2つのモノマー間の反応 性の違いにより、コポリマー生成物におけるモノマーのモル比は、最初の反応混 合物におけるモノマーのモル比と異なり得る。この反応性の違いはまた、結果的 にポリマー鎖に沿ったモノマーの規則的な(non-random)分布となる。 ペンダントフコシド単位を含むポリマーへの他の合成ルートは、所望の側鎖に より容易に置換される不安定な側鎖を有する中間ポリマーを経て行う。このタイ プの好適なポリマーには、第一アミンと反応して、例えば、N−置換ポリアクリ ルアミドを形成するポリ(N−アクリロイルオキシスクシンイミド)(pNAS )が含まれる。不安定な側鎖を有する他の好適なポリマーは、第一アミン又はア ンモニアとの反応によりN−置換ポリアクリルアミドもまた形成するポリ(4− ニトロフェニルアクリレート)である。 スペーサーグリコシド単位で置換されたアミド窒素原子及び非誘導化アミド窒 素原子を含むポリアクリルアミド骨格を有するコポリマーは、p(NAS)を、 窒素がフコシド部分で終わるスペーサー基で置換された(N−アクリロイルオキ シスクシンイミドモノマーに対して)1当量以下の第一アミンで処理することに より、調製することができる。次いで、残留する未反応N−アクリロイルオキシ スクシンイミドモノマーを、アンモニア又は第二の第一アミンと反応させて、そ れぞれ、非誘導化アミド基又は各種の大きさ及び極性を有する誘導化アミド基を 導入することができる。第二のアミンは、例えば、グリコシド部分又は疎水性も しくは親水性のN−置換基を有していてもよい。2種以上のアクリルアミドモノ マーを含むコポリマーは、活性ポリマーを3つ以上の第一アミン又はアンモニア と反応させることにより、調製することができる。各種のコポリマー組成物は、 このようにして、活性ポリマーを異なる割合のアミンで処理することにより、容 易に得ることができる。 本発明の他の態様は、ペンダントグリコシド部分などの1つ以上のグリコシド 部分を含むポリマーの治療有効量を哺乳動物に投与することを含む、例えば、人 などの哺乳動物におけるロタウイルス感染を治療する方法である。本明細書で用 いられるように、「治療有効量」とは、ウイルス感染を(部分的に又は全体的に )抑制もしくは防止するのに、又はウイルス感染の発生を後退させるもしくはそ のさらなる進行を防止するか、弱めるのに十分な量である。 一つの態様において、投与されるポリマーは1つ以上のペンダントフコシド部 分を含む。このポリマーは、好ましくは、前記で詳細に記載したような本発明の ポリマーである。従って、特に好ましい態様において、ポリマーは式I、II又は IIIのモノマーを含む。ポリマーはまた、アクリルアミドなどのグリコシド部分 を持たないモノマーだけでなく、これらのポリマーの1つを含むコポリマーであ ってもよい。 投与されるポリマーはまた、フコシド部分が該フコシド部分のアノマー炭素に 直接結合した炭素原子を介してモノマーの重合可能な単位に結合している、フコ シド担持モノマーを含んでいてもよい。このようなポリマーは、ホモポリマー又 はコポリマーであってよく、さらに付加ポリマー又は縮合ポリマーであってよい 。 方法の他の態様において、投与されるポリマーは、ペンダントシアル酸部分な どのシアル酸部分を含んでいる。一つの態様において、シアル酸部分は、直鎖も しくは分岐アルキレン基又は1つ以上の炭素原子がヘテロ原子により置換されて いるアルキレン基などのスペーサー基によってポリマー骨格に結合している。本 方法における使用に好ましいポリマーは、前記式IVのモノマーを含む。特に好ま しい態様において、ポリマーは式IVのモノマー及び、アクリルアミドなどの第二 のモノマーを含むコポリマーである。 ペンダントシアル酸部分を担持する数種のポリマーは、文献に記載されてきた (スパークス(Sparks)ら,前述(1993);スパルテンスタイン(Spaltenstein )ら,前述(1991),キンゲリー−ウッド(Kingery-Wood)ら,前述(1992); マトロソヴィッチ(Matrosovich)ら,前述(1990);ビラモーバ(Byramova) ら,前述(1991))。本方法における使用に好適なものには、式Vのモノマーを 含むポリマー又はコポリマーが含まれ(スパークス(Sparks)ら,前述(1993) )、式中Rは水素原子又はメチルもしくはエチル基であってよい。方法の一つの 態様において、投与されるポリマーは、式Vのモノマー、式I、式II又は式III のモノマーなどのフコシド担持モノマー、及び任意にグリコシド部分を担持しな いモノマーを含むコポリマーである。コポリマーはまた、式VIII(式中、Rは水 素原子又はメチルもしくはエチル基である)のモノマー、及びアクリルアミド、 N−(2−ヒドロキシエチル)アクリルアミド又は(2−ヒドロキシエチル)ビ ニルアミンなどの、グリコシドを担持しないモノマーを含んでいてもよい。 他の態様において、投与されるポリマーは、グリコシド部分及び疎水性基を含 む。好ましくは、ポリマーはグリコシド担持モノマー及び疎水性モノマーを含む コポリマーである。好適なグリコシド担持モノマーには式I−VIIIのモノマーが 含まれる。疎水性モノマーはC3−C18−アルキル基又はアリール基などの疎水 性部分を含んでいてもよい。コポリマーはさらに、中性の親水性モノマーなどの 追加のモノマーを含んでいてもよい。本方法に使用されるこのタイプのコポリマ ーには、前述したグリコシド担持モノマー/疎水性モノマーのコポリマーが含ま れる。 投与されるポリマーはまた、第一のグリコシド部分及び第一のグリコシド部分 と構造的に異なる1つ以上の追加のグリコシド部分を含むコポリマーであっても よい。好ましくは、ポリマーは少なくとも2つの異なったグリコシド担持モノマ ーを含むコポリマーである。このようなコポリマーは、例えば、フコシド担持モ ノマー及びシアル酸担持モノマー、フコシド担持モノマー及びアミノガラクトシ ド担持モノマー又はシアル酸担持モノマー及びアミノガラクトシド担持モノマー を含んでいてもよい。本方法に使用されるこのタイプのコポリマーには前記で述 べたものが含まれる。 ポリマーは、経口で、直腸に、又はポリマーを腸管に送達することができるあ らゆる付加的な手段によって投与することができる。投与される個々のポリマー の量は、個体の基準に応じて決定され、少なくともいくぶんは、個体の大きさ、 治療される症状の深刻さ及び要求される成果を考慮して決定されるであろう。ポ リマーは固体として、又は溶液で、例えば、水性もしくは緩衝水溶液で投与する ことができる。ポリマーは、単独で又はポリマー、許容可能な担体もしくは希釈 剤、及び任意に1つ以上の追加の薬剤を含む薬剤組成物で投与することができる 。 本発明の数種のポリマーのロタウイルス感染を抑制する際の効力を授乳期のマ ウスモデルで試験してきた。実施例20で記載されているように、それぞれのマ ウスに5μLのウイルス調製品を接種した。感染後一日目に、それぞれのマウス を5μLのポリマー溶液で1日に3回処置した;対照マウスは5μLの水で処置 した。ポリマー溶液中のポリマー濃度は5重量%〜20重量%の範囲であった。 それぞれのポリマーの活性を、ポリマー処置マウス及び対照マウスの腸のウイル スレベルを比較することによって測定した。次いで、ポリマーの活性を、対照マ ウスと比較したポリマー処置マウスにおけるウイルスレベルの減少割合として表 した。 これらの研究の結果を実施例20に含めた表に要約する。ポリマーテストを実 施例に記載する。テストした3つのポリマー、16a、16b及び18bは、5 %の濃度で最小又は不活性を示した。しかしながら、16bの活性は、20%の 濃度で6−20%に増加する。他の3つのポリマー、18a、23及び32は、 5−10重量%の範囲の濃度で投与した時に、高い活性、76−100%を示す 。 本発明を、以下の実施例によりさらに詳細に、かつ具体的に記載する。 実施例 実施例1 N−カルボベンジルオキシ−6−アミノヘキサン−1−オール、4の 調製 6−アミノヘキサン−1−オール(11.7g、100mmol)及び炭酸カ リウム(16.58g、120mmol)を100mlの水および70mlのジ クロロメタンに溶解した。ギ酸塩化ベンジル(14.27ml,100mmol )を25〜30℃の温度で30分にわたって滴下し添加した。得られた混合物を 一晩保存し、ついでジクロロメタン層を分離し、水(3×200ml)、2N HCl(3×50ml)および最後に水(3×100ml)で洗浄し、乾燥し、 エバポレートし白色固体を得た。該固体をヘキサン−酢酸エチル(8:2)で再 結晶させ、固体を得、それを回収し、室温で減圧下に乾燥した。収率:23g( 91%)。実施例2 8−アジド−3,6−ジオキサ−1−オクタノール、5の調製 トリエチレングリコール(19.42g,100mmol)をトリエチルアミ ン(6.95g,50mmol)および触媒の4−(N,N−ジメチルアミノ) ピリジン(1mmol)を含むジクロロメタン(200ml)中トシルクロリド (4.76g,25mmol)と室温で24時間反応させて、モノトシレートに 変換した。該ジクロロメタンおよびトリエチルアミンを減圧下除去し、半固体を 得た。この試料を部分的に250mlの酢酸エチルに溶解し、不溶性のトリエチ ルアミン塩酸塩を濾過により除去した。該濾過物を2×20mlの2N HCl 、3×20mlの飽和NaHCO3および最後に2×20mlの飽和NaCl溶 液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を除去し、ゴムを得た( 7.2g;トシルクロリドに基づき79%の収率)。IR:3400cm-1,O Hストレッチ。1H NMR(CDCl3,ppm)、δ 8.0−7.9 dお よび7.7−7.6 d、4H、トシル環プロトン;4,2,m,2H;3.8 −3.6,m,14H(複数のCH2 s);2.6,s,3H(トシルメチルプ ロトン)。 モノトシレート(5.0g,16.4mmol)およびアジ化ナトリウム(2 .9g,45mmol)を200mlの50%水性メタノールに溶解し、60℃ で48時間攪拌した。メタノールを減圧下に除去し、ジクロロメタンで分割した 。ジクロロメタン層を回収し、水で洗浄し、乾燥しエバポレートした。アジドを 無色の液体として、IRおよびGCにより分析して2.5g(72%収率)を得 た。IR:3400cm-1(OHストレッチ)および2098cm-1(アジドス トレッチ)。この試料を直接結合に使用した。実施例3 11−アジド−3,6,9−トリオキサ−1−ウンデカノール、6の 調製 この化合物を前記の実施例2の5の調製において記載したように対応するトシ レートを介してテトラエチレングリコールから調製した。この試料を直接結合に 使用した。実施例4 ポリマー結合L−フコース、16aの調製 1,2,3,4テトラ−O−アセチル−α−L−フコース、2aの調製 丸底フラスコ中の35mlの無水酢酸および0.25mlの60%過塩素酸に 、5.0gのL−フコースを30分間の期間にわたって攪拌し、30〜40℃の 間の反応温度に維持しながらゆっくりと添加した。添加終了後、30分間攪拌を を続けた。混合物を冷水にそそぎ、ジクロロメタン(100ml)で抽出した。 抽出物を直ちに冷/飽和炭酸水素ナトリウム溶液にそそぎ、5分間攪拌し、つい でジクロロメタン層を分離し、水で洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥し、エバポレ ートして無色の粘性ゴムを得た。該ゴムを無水エーテルに溶解し、溶液が不透明 になるまでヘキサンを滴下して添加した。ついで、混合物を冷蔵庫に一晩保存し た。白色結晶を濾過により単離し、室温で減圧オーブンで乾燥した(7.4g, 76%収率)。1H NMR(CDCl3,ppm)δ1.154d,3H,CH3 ;2.0,2.019,2.15,2.18,4s,12H,CH 3COO−; 4.286,m,1H,H−5;5.34,s,3H,H−2,H−3,H−4 ;6.43,d,1H,H−1:13C NMR(CDCl3) δ 15.99 (C−6);20.69,20.74および20.989(4C,H3C OO−);66.4(C−2):67.23(C−5);67.76(C−3) ;70.51(C−4);89.88(C−1);168.96,169.77 ,170.02,170.34(4C,CH3OO)。1−ブロモ−2,3,4−テトラ−O−アセチル−L−フコース、3aの調製 1,2,3,4−テトラ−O−アセチル−L−フコース、2、(2g)を20 mlのジクロロメタンに溶解し、0℃に冷却し、ついで酢酸中30%HBrを1 .5ml、シリンジを介して添加した。0℃で4時間保存後、溶液を50mlの ジクロロメタンで希釈し、冷/飽和炭酸水素ナトリウム溶液にそそいだ。ジクロ ロメタン層を回収し、水で洗浄し、乾燥し、エバポレートして無色のゴムを得た (1.9g)。新しく調製したブロモ誘導体3aをさらに精製またはキャラクタ リゼーションなしにスペーサーに直接結合させるために使用した。1−(N−カルボベンジルオキシ−6−アミノヘキシル)−2,3,4−トリア セチル−L−フコース、7aの調製 2,3,4−トリアセチル−L−フコシルブロミド 3a(1.9g,6mm ol)を、CH2Cl2(30ml)中サリチル酸銀(4g)および4A分子ふる いを用いて、N−カルボベンゾイルオキシ−6−アミノ−1−ヘキサノール4a (2.0g,6mmol)と室温で暗所下72時間、結合させた。反応混合物を 濾過し、30mlのジクロロメタンで洗浄した。濾過物を10%チオ硫酸ナトリ ウム溶液(2×20ml)、ついで飽和炭酸水素ナトリウム溶液(2×20ml )および水(2×30ml)で洗浄した。ジクロロメタン層を無水硫酸ナトリウ ムで乾燥させ、溶媒を減圧下室温で除去した。粗グリコシドを褐色のゴムとして 得た。保護グリコシドをヘキサド(hexade)−酢酸エチル(1:3)を溶 出液として用いて、シリカゲルカラムで精製した。グリコシド 7aを透明な無 色ゴムとして得た(2.1g,66%収率)。1−O−(6−アミノヘキシル)−L−フコース、10aの調製 グリコシド誘導体7aをメタノール中ナトリウムメトキシドで脱アセチル化し 、ついで、水素化分解に供し、遊離アミンを得た。遊離アミンをシリカゲルカラ ムで、ジクロロメタン中15%メタノールを溶出液として精製した。(TLCで 判断して)適切な画分をプールし、エバポレートしてゴムを得た(700mg, 67%収率)。1−O−(N−アクリロイル−6−アミノヘキシル)−L−フコース、13aの 調製 遊離塩基10aをpH10.5でアクリロイルクロリドで処理することにより 重合性アクリルアミド誘導体に変換した。ジクロロメタン中20%メタノールを 用いてシリカゲルカラムで精製した後、単一のアクリルアミドモノマー(480 mg,57%収率)およびいくらか混合した誘導体(200mg)を単離した。 単一の画分を次の反応に使用した。アクリルアミドコポリマー16aの調製 モノマー13a(300mg)およびアクリルアミド(217mg)を水に溶 解し、5分間窒素でパージし、ついで開始剤(V−50)を添加した。溶液を温 水槽中で60℃に30分間加熱した。溶液は55℃で粘性になり、加熱からはず し、24時間攪拌した。粘性溶液をついで攪拌させながら、イソプロパノールに 滴下して添加し、ポリマーを沈澱させ、白色粉末として濾過により回収した。粉 末を減圧下室温で乾燥して白色粉末として(479mg)のポリマーを得た。ポ リマーは水中で均質の溶液を形成する。実施例5 ポリマー結合L−フコース、17aの調製 1−O−(8−アジド−3,6−ジオキサオクチル)−2,3,4−トリアセチ ル−L−フコース、8aの調製 2,3,4−トリアセチル−L−フコシルブロミド 2a(1.9g、6mm ol)を実施例4の7aの調製の記載と同様に8−アジド−3,6−ジオキサ− 1−オクタノール(2.0g、6mmol)に結合させた。保護グリコシドをジ クロロメタン:メタノール(98:2)を溶出液として用いてシリカゲルカラム で精製した。グリコシドを無色ゴムとして得た(1.4g、50%収率)。1−(8−アミノ−3,6−ジオキサオクチル)−L−フコース、11aの調製 グリコシド誘導体8a(1.4g)をメタノール中ナトリウムメトキシドで脱 O−アセチル化し、ついで水素化分解に供した。得られた遊離塩基を、ジクロロ メタン中15%メタノールを抽出液としてシリカゲルカラムで精製し、単一の1 1aをゴムとして得た(700mg)76%)。1−(8−アクリルアミド−3,6−ジオキサオクチル)−L−フコース、14 aの調製 遊離塩基(700mg)をpH10でアクリロイルクロリドにより処理するこ とにより重合性アクリルアミド誘導体に変換した。ジクロロメタン中12%メタ ノールを抽出液として用いてシリカゲルカラムで精製した後、単一のアクリルア ミドモノマー(300mg,42%)およびいくらかの混合したモノマー(20 0mg,27%)を単離した。ポリマー17aの調製 単一のモノマー14a(300mg)およびアクリルアミド(217mg)を 実施例4のポリマー16aの調製に記載の方法により重合し、470mgのポリ マーを白色粉末として得た。実施例6 ポリマー結合L−フコース 18aの調製 11−アジド−3,6,9−トリオキサオクチル−2,3,4−トリアセチル− L−フコース、9aの調製 この化合物を実施例5の8aの合成の記載と同様に、2,3,4−トリセチル −D−フコシルブロミドおよび11−アジド−3,6,9−トリオキサ−1−オ クタノールから50%の収率で調製した。1−(11−アミノ−3,6,9−トリオキサオクチル)−L−フコース、12 aの調製 この化合物を実施例5に記載の11aの調製の記載の方法により75%の収率 で9aから調製した。1−(11−アクリルアミド−3,6,9−トリオキサオクチル)−L−フコー ス、15の調製 このモノマーを実施例5の14の合成に記載の方法により50%の収率で12 から調製した。ポリマー18aの調製 モノマー15(300mg)およびアクリルアミド(217mg)を実施例4 のポリマー16aの調製に記載と同様に重合し、450mgのポリマーを得た。実施例7 ポリマー結合D−フコース誘導体16b〜18bの調製 6−アミノ−1−ヘキサノール、8−アミノ−3,6−ジオキサ−1−オクタ ノールおよび11−アミノ−3,6,9−トリオキサ−1−ウンデカノールのス ペーサー含むO−結合D−フコースアクリルアミドコポリマーを実施例4のポリ マー16aの合成に記載の方法により調製した。実施例8 ポリマー結合C−結合フコース、23 1−C−α−アリル−2,3,4−トリ−O−アセチル−L−フコシド、19の 調製 テトラアセチル−L−フコース 2(1.0g)をアセトニトリル(20ml )中アリルトリメチルシラン(1g)およびボロントリフルオリド−エテレート (0.4ml)と20℃で処理した。24時間後、反応を炭酸水素ナトリウム溶 液で終了させ、ついでジエチルエーテルで抽出し、乾燥し、エバポレートし、ゴ ム(1.1g)を得た。これをシリカゲルのクロマトグラフィーで精製し、単一 のα異性体(1.0g)およびβ異性体(0.1g)を得た。α異性体の1H NMR(CDCl3):δ 1.14,d,3H;2.015,s,3H;2. 15,s,3H;2.24−2.34,m,1H;5.31,dd,10Hz, 1H;5.73−5.82,m,1H;13C NMR(CDCl3):δ 15 .8,20.50,20.61,20.70,30.46,65.46,68. 05,68.40,70.55,71.84,117.22,133.72,1 69.8,170.10,170.44。1−C−α−アリル−L−フコース、20の調製 化合物19を水酸化ナトリウム溶液により鹸化し、酸性化し、エバポレートし てゴムを得た。このゴムをジクロロメタン中5〜15%メタノールを用いてシリ カゲルで精製した。該化合物を白色固体として500mg得た。1−C−α−(6−アミノ−4−チアヘキシル)−L−フコシド、塩酸塩、21 の調製 化合物20(500mg、3mmol)を水中、UV照射下、アミノエタンチ オールHCl(680mg、6mmol)と、10mgのアゾビスイソシアノ吉 草酸(AlCV)を開始剤として用い結合させた。得られた粗混合物をバイオゲ ルP2サイズ排除クロマトグラフィーカラムで水を溶出液として用いて精製した 。適切な画分をプールし、減圧下エポレートし、ゴムを得た(718mg;92 %収率)。N−(6−(1−C−α−フコシル)−3−チアヘキシル)−アクリルアミド、 22の調製 遊離塩基21(718mg、2.9mmol)を3mlの水-メタノール(1 :1)および1mlのトリエチルアミン中N−アクリロイルオキシスクシンイミ ド(1.0g、5mmol)による処理により、重合性アクリルアミド誘導体2 2へ変換した。モノマーをシリカゲルカラムで精製し、白色の固体として486 mg(55%収率)の単一のモノマー22および不純な画分(190mg)を得 た。単一の化合物をポリマー調製に使用した。ポリマー23の調製 モノマー22(460mg、1.44mmol)およびアクリルアミド(51 1mg、7.21mmol)を4mlの純水に溶解し、その溶液を窒素でパージ した。ついで5mgのV−50開始剤を添加し、その溶液を60℃まで加熱した 。溶液は30分以内に粘性になり、加熱を停止した。24時間後、粘性溶液をイ ソプパノールに滴下して添加した。ポリマーを白色の塊として沈澱させ、それを 濾過し、減圧下に室温で48時間乾燥した。ポリマーを白色固体(640mg) として66%収率で得た。実施例9 O−結合シアル酸結合ポリマー32の調製 シアル酸メチルエステル、25の調製 3.0gのシアル酸24と335mlのメタノール中16.6gのDowex W50(H+)樹脂との混合物を室温で3時間撹拌した。溶解しないシアル酸 は反応のコースの間にゆっくりと消えた。得られた均質の溶液をデカントし、冷 蔵庫に保存した。メタノール(235ml)を樹脂に添加し、攪拌を室温で2時 間続けた。ついで溶液をデカントし、樹脂をさらに400mlのメタノールで洗 浄した。合わせたデカント物を減圧下、エバポレートし、4.1gのメチルエス テルを白色の固体として得た(95%収率)。TLC:メタノール/ジクロロメ タン(1:3)、Rf0.32、生成した茶色から黒色のスポット(10%H2 SO4、熱)。1H NMR(60MHz、D2O):δ2.1,s,3H,N− C0CH3;3.8,s,3H,−COOMe:3.4−3.7,mおよび3. 85−4.0,m,9H。メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2−クロロ −3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−α−ノヌロピラノソエー ト、26の調製: メチルエステル誘導体25(4.0g)を11の丸底フラスコ中300mlの アセチルクロリドに溶解し、栓をし、室温で24時間攪拌した。得られた均質の 溶液を減圧下にエバポレートし、クロロホルム(5×50ml)でコエバポレー トし、粗ハライド26を白色泡として得た。1H NMR(CDCl3):δ2. 0−2.3,m,15H,N−アセチル基およびO−アセチル基;3.9,s, 3H,−COOCH3;3.5−3.9,m,5H;3.8−4.0,m,4H 。メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2−O−( N−カルボベンジルオキシ−6−アミノヘキシル)−3,5−ジデオキシ−D− グリセロ−D−ガラクト−α−ノヌロピラノソエート、27の調製 クロロ誘導体、26を40mlの無水ジクロロメタンに溶解し、それに4A分 子ふるい(4g)、Cbz保護アミノヘキサノール(9g)およびサリチル酸銀 (13g)を添加し、得られた混合物を暗所中、4日間室温で攪拌した。塩化銀 を濾過し、濾過物を10%チオ硫酸ナトリウム(3×35ml)、ついで飽和炭 酸水素ナトリウム(3×30ml)、最後に水(3×100ml)で洗浄した。 ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下エバポレートし、茶色の固 体を得た。これを精製することなく、次のステップに直接使用した。メチル5−アセトアミド−2−O−(N−カルボベンジルオキシ−6−アミノヘ キシル)−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−α−ノヌロピラ ノソエート 28の調製 前記のようにして得た粗固体27を50mlのメタノールに溶解し、新たに調 製したナトリウムメトキシドをpH11.5に達するまで添加した。得られた混 合物を室温で2日間攪拌した。この期間の間、pHを数回モニターし、ナトリウ ムメトキシド溶液で11.5に調整した。pHが安定化し、脱保護の終了を示し たとき(加熱しながら硫酸スプレーして生成した濃い茶色から黒色のスポットを TLC、メタノール/ジクロロメタン3:1、Rf=0.60、により確認した )、反応物をDowex−Hタイプ樹脂でpH2.0まで酸性化させ、濾過し、 エバポレートして茶色の固体を得た。固体を50mlの水と50mlの酢酸エチ ルに分割した。水層を分離し、2×50mlの酢酸エチルで抽出し、合わせた酢 酸エチル抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、エバポレートして白色の固体を得 た。該固体を、溶出液として酢酸エチルから酢酸エチル中10%メタノールまで のグラジェントによるシリカゲルのクロマトグラフィーによって精製した。TL C解析により判断して、適切な画分をプールし、減圧下エバポレートし、1.0 g(4ステップにわたって20%収率)の単一のN−CBzアミノヘキシルシア ロシドのメチルエステル、28を白色の泡として得た。1H NMR(CD3O D):δ1.4−1.8,m,10H;2.1−2.2,s,3H,N−アセチ ル;3.1−3.4,m,2H;3.8−3.9,m,9H;3.95−4.0 ,s,3H,−COOMe;4.9,s,2H,C65CH2:7.2−7.4 ,s,5H,C65CH2:5−アセトアミド−2−O−(N−カルボベンジルオキシ−6−アミノヘキシル )−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−α−ノヌロピラノソエ ート、29の調製 前記のようにして得られた誘導体28(1.0g)を水中2M NaOHで室 温、pH11.5で鹸化した。反応終了時に、混合物をDowex−Hタイプ樹 脂でpH2.0に酸性化し、濾過し、エバポレートして、900mgの単一のN −CBz−アミノヘキシルシアロシド 29をパールイエローの泡として得た。 1HNMR(CD3OD):δ 1.4−1.8,m,10H;2.1−2.2 ,s,3H,N−アセチル;3.1−3.4,m,2H;3.8−3.9,m, 9H;4.9,s,2H,C65CH2:7.2−7.4,s,5H,C65C H25−アセトアミド−2−O−(6−アミノヘキシル)−3,5−ジデオキシ−D −グリセロ−D−ガラクト−α−ノヌロピラノソエート、30の調製 前記のようにして得た中間体29(900mg)を10%Pd/チャコール( 500mg)を用いて50psigで6時間、メタノール(50ml)において 水素化分解した。チャコールを濾過し、100mlのメタノールで洗浄し、合わ せたメタノール溶液を減圧下に室温でエバポレートし、740mgの単一のアミ ノヘキシルシアロシドを白色の泡として得た。1H NMR(CD3OD):δ 1.4−1.8,m,10H;2.1−2.2,s,3H,N−アセチル;3 .1−3.4,m,2H:3.8−3.9,m,9H。5−アセトアミド−2−O−(N−アクリロイル−6−アミノヘキシル)−3, 5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−α−ノヌロピラノソエート、3 1の調製 遊離塩基30(720mg、1.91mmol)を5mlの2M NaOHに 溶解し、345mg(3.8mmol)のアクリロイルクロリドで5時間室温で 処理した。TLC解析(メタノール/ジクロロメタン1:3、生成物のRf=0 .40、遊離塩基のRf=0.15)は反応の終了を示した。反応混合物をDo wex−H+タイプ樹脂でpH2.0に酸性化し、ついで樹脂を濾過した。濾過 物を減圧下に室温でエバポレートし、粘性のゴムを得た。これを開始溶出液とし て、ジクロロメタン中10%メタノール、ついでブタノール:酢酸:水(5:4 :1)によりシリカゲルカラムで精製した。生成物はブタノール−酢酸−水画分 に溶出された。溶媒を減圧下35℃でこの画分から除去し、ゴムを得た。グラジ ェントとして水中0〜1Mギ酸によるイオン交換(AG 1×8、ギ酸塩型)カ ラムで、これをさらに精製した。TLCで判断して、0.5M HCOOHの溶 出液組成で生成物が溶出された。適切な画分をプールし、水を除去し、単一のモ ノマー31を白色の泡として得た(187mg、25%)。未反応の遊離塩基が 混合した、いくらかのモノマーも得た。1H NMR(CD3OD):δ1.4− 1.8,m,10H;2.1−2.2,s,3H,N−アセチル;3.1−3. 4,m,2H;3.8−3.9,m,9H;5.8−6.0,m,1H;6.2 −6.4,m,2H。アクリルアミド−シアル酸コポリマー32の調製 モノマー31(187mg、0.42mmol)、アクリルアミド(120m g、1.69mmol)および2mgのV−50開始剤を2mlの水に溶解し、 攪拌し、窒素でパージしながら、水槽中65℃に加熱した。溶液は、60℃で粘 性になり、加熱から除去した。攪拌および窒素パージを一晩続けた。粘性の溶液 を、攪拌しながら、イソプロパノールに滴下して添加した。これは白色固体を沈 澱させ、それを新しいイソプロパノール(3×10ml)で洗浄し、減圧下40 ℃で乾燥し、266mgのポリマー32を白色の粉末として得た。実施例10 フコース−n−デシルアクリルアミドコポリマー33の調製 ジメチルホルムアミド(DMF、60mL)中にポリ(N−アクリロイルオキ シスクシンイミド)(pNAS;1.5g、8.87mmol)を溶解させて溶 液を調製した。この溶液に、トリエチルアミン(1.5mL)を添加し、次いで L−フコース誘導体1(667mg、2.21mmol、pNASに関して25 mol%)を滴下して添加した。溶液を室温で12時間撹拌し、つづいて24時 間40℃に加熱した。溶液を冷却し、n−デシルアミン(138mg、pNAS に関して20mol%)を溶液としてDMF(1mL)に添加した。溶液を40 ℃でさらに24時間撹拌し、次いでエタノールアミン(2mL、DMF5mL中 に溶液として余分に)を添加した。反応混合物を40℃で243時間撹拌し、冷 却し、アセトン(300mL)中で沈殿させた。ポリマーを遠心分離で回収し、 アセトン(10mL)で洗浄し、最終的に分離した白色固体を脱イオン水(10 mL)中に溶解させ、水で24時間透析した。透明な溶液を凍結乾燥して目的の 生成物を72%の収率で得た。実施例11 シアル酸−n−デシルコポリマー39の調製 メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2−(O− 3−アジドプロピル)−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−a −ノヌロ−ピラノソエート、34の調製 メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2−クロ ロ−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−a−ノヌロ−ピラノソ エート26(30g)およびサリチル酸銀12gを3−アジドプロパン−1−オ ール70gに溶解させ、室温で24時間撹拌した。反応混合物を水(200mL )とジクロロメタン(200mL)とに分離した。ジクロロメタン層を回収して 、10%チオ硫酸ナトリウム溶液(2×100mL)で洗浄した。硫酸ナトリウ ムで乾燥し、溶媒をエバポレートして、淡褐色のシロップを得、これを、溶出液 として20%酢酸エチルのヘキサンを用いてシリカゲルカラムで精製した。生成 物を油(22g)として得た。1H NMR(CDCl3):d1.24−1. 28,t,2H;1.886,s,3H;1.93−1.94,m,1H;2. 021,s,3H;2.12−2.14,m,2H;2.18−2.19,d, 6H;2.59−2.61,dd,1H;3.38−3.40,t,2H;3. 87,s,3H;4.113−4.15,m,3H;4.32−4.33,dd ,1H;4.8,m,1H;5.2−5.31,m,1H;5.6−5.8,m ,2H;5.52−5.58,m,2H;6.01,d,1H;13C NMR in(CDCl3):170.819(OOMe);170.52(NHO CH3);170.050(OOCH3);169.97(OOCH3); 169.87(OOCH3);168.16(OOCH3);98.58( C−2 a−結合);72.412(C−6);68.97,(C−7);68 .30(C−8);67.19(C−4);62.37(C−9);61.57 (スペーサーのC);52.87(COOH3);49.36,(C−5); 48.09(スペーサーのC);38.0,C−3;29.02(スペーサーの C);23.25,(NHCO3);20.8,20.52,20.51, 20.50(OOCH3);IR(正味の(neat),薄膜):2099c m-1(N3バンド).メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2−(O− 3−アミノプロピル)−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−a −ノヌロピラノソエート、35の調製 アジド誘導体34(22g)をメタノール中で10%Pd/チャコール(3. 0g)を用いて水素下40psigで6時間水素化分解した。チャコールを濾過 により除去し、濾過物をエバポレートして泡(foam)20gを得た。IRス ペクトラムにおける2099cm-1のバンドの欠如は、アジド官能性がアミンと 変換されていることを示した。この結果は、陽性のニンヒドリン反応により確認 された。メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2−O−〔 3−(N−CBz−アミノヘキサノイル)プロピル)−3,5−ジデオキシ−D −グリセロ−D−ガラクト−a−ノヌロピラノソエート、36の調製 メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2−(O −3−アミノプロピル)−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト− a−ノヌロピラノソエート35(20g)をジオキサン(100mL)に溶解さ せ、それにN−(6−N−Cbz−ヘキサノイル)オキシスクシンイミド(18 g)を添加し、次いでトリエチルアミン6mLを添加した。反応混合物を室温で 18時間撹拌した。ジオキサンを除去し、残渣をジクロロメタンに溶解させ、水 (2×100mL)、2N HCl(2×50mL)および最後に水(2×10 0mL)で洗浄した。ジクロロメタン層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、溶媒を減 圧下で除去した。残渣をヘキサン中80%EtOAcを用いてシリカゲルカラム でクロマトグラフした。単一の画分を無色ゴム(13g)として回収した。わず かに汚染された他の画分(10g)も回収した。単一の画分を次の反応に用いた 。1H NMR(CDCl3):d1.3−1.4,m,2H;1.48−1. 56,m,2H;1.62−1.7,m,2H;1.72−1.78,m,2H ;1.88,s,3H;1.90−1.91,m,1H;2.02−2.03, s,9H;2.07−2.09,m,6H;2.51−2.54,dd,1H; 3.181−3.191,m,2H;3.31−3.33,m,2H;3.7− 3.72,m,2H;3.77,s,3H;4.06−4.10,m,3H;4 .30−4.32,dd,1H;4.82−4.84,m,2H;5.08,s ,2H(CH2C6H5);5.34−5.35,m,2H;6.2−6.21 ,m,1H;7.33−7.34,s,5H,(CH2C6H5);13C NM R in(CDCl3):172.6,170.86,170.78,170. 15,170.13,169.911,168.10,156.24,136. 44,128.30,127.90,116.36,98.64(C−2 a- 結合);72.338,68.88,68.58,68.15,67.10,6 6.48,63.56,62.61,62.40,52.88,49.32,4 4.31,40.84,38.01,36.84,36.40,29.69,2 9.22,26.40,25.30,23.23,21.25,20.90.5−アセトアミド−2−O−〔3−(6−N−CBz−アミノヘキサノイル)プ ロピル)−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−a−ノヌロピラ ノソン酸、37の調製 メチル5−アセトアミド−4,7,8,9−テトラ−O−アセチル−2−O− 〔3−(N−CBz−アミノヘキサノイル)プロピル)−3,5−ジデオキシ− D−グリセロ−D−ガラクト−a−ノヌロピラノソエート、36(12g)を水 中1M NaOHを用いて室温で処理した。反応終了後(TLCで判断した)、 反応混合物をDowex(H+)樹脂で酸性化した。樹脂を濾過で除去し、濾過 物を凍結乾燥して白色粉末(7.8g)を得た。1Hは、O−アセチルプロトン とメチルエステルのピークの欠如を示した。残りのスペクトラム特性は前記誘導 体と同じであった。5−アセトアミド−2−O−〔3−(6−アミノヘキサノイル)プロピル)−3 ,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−a−ノヌロピラノソン酸、3 8の調製 5−アセトアミド−2−O−〔3−(N−CBz−アミノヘキサノイル)プロ ピル)−3,5−ジデオキシ−D−グリセロ−D−ガラクト−a−ノヌロピラノ ソン酸37(7.8g)をメタノール中で10%Pd/C(2.0g)を用いて 水素下50psiで6時間水素化分解した。チャコールを濾過により除去し、溶 媒を減圧下で除去して白色泡として遊離塩基(6.3g)を得た。1H NMR スペクトラムは、ベンゾイルオキシカルボニル基が開裂していることを示す、7 .3および5.08ppmでのピークの欠如を表した。ポリマー39の調製 ジメチルホルムアミド(DMF、50mL)にpNAS(1.0g、5.91 mmol)を溶解させて溶液を調製した。この溶液に、トリエチルアミン(1. 0mL)を添加し、次いで末端のシアル酸誘導体38(526mg、1.18m mol、pNASに関して20mol%)を滴下して添加した。溶液を室温で1 6時間撹拌し、つづいて18時間、40℃加熱した。溶液を冷却し、n−デシル アミン(138mg、pNASに関して20mol%)を溶液としてDMF(1 mL)に添加した。溶液を40℃でさらに24時間撹拌し、次いでエタノールア ミン(2mL、DMF5mL中に溶液として余分に)を添加した。反応混合物を 40℃で24時間撹拌し、冷却し、透析バッグ(MWカットオフ12,000〜 14,000)内に注入し、水で24時間透析した。透明な溶液を凍結乾燥して 目的の生成物を72%の収率で得た。実施例12 フコース−n−デシルアクリルアミドコポリマー40の調製 ジメチルホルムアミド(DMF、50mL)中pNAS(1.0g、5.91 mmol)の溶液にトリエチルアミン(1.0mL)を添加し、次いでL−フコ ース誘導体22(356mg、1.18mmol、pNASに関して20mol %)を滴下して添加した。溶液を室温で16時間撹拌し、次いで18時間40℃ に加熱した。溶液を冷却し、n−デシルアミン(233mg、pNASに関して 25mol%)を溶液としてDMF(1mL)に添加した。透明な溶液を室温で 12時間攪拌し、次いでカットオフが12,000〜14,000kDである透 析チューブを用い、水で透析した。生成物を凍結乾燥により回収した。収率74 %。実施例13 フコース−イソプロピルアクリルアミドコポリマー41の調製 ジメチルホルムアミド(DMF、50mL)中pNAS(1.0g、5.91 mmol)の溶液にトリエチルアミン(1.0mL)を添加し、次いでL−フコ ース誘導体22(356mg、1.18mmol、pNASに関して20mol %)を滴下して添加した。溶液を室温で16時間撹拌し、次いで18時間、40 ℃に加熱した。溶液を冷却し、イソプロピルアミン(233mg、pNASに関 して25mol%)を溶液としてDMF(1mL)に添加した。溶液を40℃で さらに24時間攪拌し、冷却して濃NH4OH(20mL)溶液に添加した。透 明な溶液を室温で12時間攪拌し、次いでカットオフが12,000〜14,0 00kDである透析チューブを用い、水で透析した。生成物を凍結乾燥により回 収した。収率82%。実施例14 フコース−イソプロピルアクリルアミドコポリマー42の調製 DMF50mLのpNAS(1.0g、5.91mmol)の溶液にトリエチ ルアミン(1.0mL)を添加し、次いでL−フコース誘導体22(356mg 、1.18mmol、pNASに関して20mol%)を滴下して添加した。溶 液を室温で16時間撹拌し、次いで18時間40℃に加熱した。溶液を冷却し、 イソプロピルアミン(233mg、pNASに関して25mol%)を溶液とし てDMF(1mL)に添加した。溶液を40℃でさらに24時間攪拌し、次いで エタノールアミン(2mL、DMF5mL中に溶液として余分に)を添加した。 透明な溶液を室温で12時間攪拌し、次いでカットオフが12,000〜14, 000kDである透析チューブを用い、水で透析した。生成物を凍結乾燥により 回収した。収率82%。実施例15 フコース−シアル酸アクリルアミドコポリマー44の調製 2−C−〔3−〔〔2−アミノエチル〕チオ〕プロピル〕−N−アセチルノイ ラミン酸、43をスパークス(Sparks)ら以前(1993)により開示さ れた方法によって調製した。 ジメチルホルムアミド(DMF、60mL)にpNAS(1.5g、8.87 mmol)を溶解させて溶液を調製した。この溶液にトリエチルアミン(1.5 mL)を添加し、次いでL−フコース誘導体22(534mg、1.17mmo l、pNASに関して20mol%)を滴下して添加した。溶液を室温で12時 間撹拌し、次いで24時間40℃に加熱した。溶液を冷却し、シアル酸誘導体4 3(394mg、pNASに関して10mol%)を溶液としてDMF(5mL )に添加した。溶液を40℃でさらに24時間攪拌し、次いでエタノールアミン (2mL、DMF5mL中に溶液として余分に)を添加した。反応混合物を40 ℃で24時間攪拌し、冷却してアセトン(300mL)中に沈殿させた。ポリマ ーを遠心分離により回収し、アセトン(10mL)で洗浄し、きれいに分離した 白色固体を脱イオン水(10mL)中に溶解させ、水で24時間透析した。透明 な溶液を凍結乾燥して、目的の生成物を1.02g、72%の収率で得た。実施例16 フコース−シアル酸アクリルアミドコポリマー45の調製 ジメチルホルムアミド(DMF、60mL)にpNAS(1.5g、8.87 mmol)を溶解させて溶液を調製した。この溶液にトリエチルアミン(1.5 mL)を添加し、次いでL−フコース誘導体22(534mg、1.77mmo l、pNASに関して20mol%)、を滴下して添加した。溶液を室温で12 時間撹拌し、つづいて24時間40℃に加熱した。溶液を冷却し、シアル酸誘導 体43(788mg、pNASに関して20mol%)を溶液としてDMF(5 mL)に添加した。溶液を40℃でさらに24時間攪拌し、次いでエタノールア ミン(2mL、DMF5mL中に溶液として余分に)を添加した。反応混合物を 40℃で24時間攪拌し、冷却してアセトン(300mL)中に沈殿させた。ポ リマーを遠心分離により回収し、脱イオン水(10mL)中に溶解させ、水で2 4時間透析した。透明な溶液を凍結乾燥して目的の生成物を1.44g、76% の収率で得た。実施例17 ガラクトサミン−アクリルアミドコポリマー47の調製 2−アセトアミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−1−クロロ−1,2−ジ デオキシ−α−D−ガラクトピラノース、46の調製 2−アセトアミド−2−デオキシ−D−ガラクトース(750mg)をしっか りと密封されたフラスコ内でアセチルクロライド4mL中に懸濁し、溶液が透明 になるまで2〜4℃で攪拌した。反応混合物を冷やしたジクロロメタン50mL と冷やした水50mLで希釈した。有機層を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒 を減圧下で除去して、2−アセトアミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−1 −クロロ−1,2−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノース、46を白色泡( 1.0g)として得た。2−アセトアミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−1−アジド−1,2−ジ デオキシ−α−D−ガラクトピラノース、47の調製 化合物46(950mg)をホルムアミド10mL中アジ化ナトリウム1gの 予め冷却した溶液に添加した。混合物を室温で24時間攪拌した。反応混合物を ジクロロメタン50mLと氷50gの混合物中に注入した。ジクロロメタン層を 回収して乾燥し、溶媒を除去してゴムを得た。ゴムを酢酸エチル2mLに溶解さ せ、ヘキサン100mLに滴下して添加した。2−アセトアミド−3,4,6− トリ−O−アセチル−1−アジド−1,2−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラ ノース47の結晶がすぐに形成し、濾過により回収された(1.0g)。2−アセトアミド−3,4,6−トリ−O−アセチル−1−アミノ−1,2−ジ デオキシ−α−D−ガラクトピラノース、48の調製 化合物47(1.0g)をメタノール30mL中に溶解させ、次いで活性化チ ャコール上で10% Pd 1.0gを用いて水素化分解させた。24時間後、 チャコールを濾過により除去し、濾過物を減圧下で濃縮し、2−アセトアミド− 3,4,6−トリ−O−アセチル−1−アミノ−1,2−ジデオキシ−α−D− ガラクトピラノース、48を無色ゴム(850mg)として得た。誘導体48は 陽性ニンヒドリン試験を得た。2−アセトアミド−1−(N−CBZ−6−アミノヘキサンアミド)−3,4, 6−トリ−O−アセチル−1,2−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノース、 49の調製 6−N−Cbz−アミノヘキサン酸(2.0g)をジクロロメタン20mLに 溶解させ、氷浴槽中で冷却した。ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC、1 .3g)を冷却した6−N−Cbz−アミノヘキサン酸溶液に添加し、次いでジ クロロメタン10mL中遊離塩基48(825mg)溶液に添加した。反応混合 物を5〜10℃で4時間攪拌し、次いで室温で16時間攪拌した。沈殿したジシ クロヘキシル尿素を濾過で除去した。濾過物を5%クエン酸溶液で洗浄し、次い で飽和炭酸水素ナトリウム溶液で洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、 溶媒を減圧下で除去して白色粉末を得た。残渣をヘキサン−酢酸エチル(1:1 )を用いるシリカゲルカラムでクロマトグラフした。適当な画分をプールし、溶 媒を除去して2−アセトアミド−1−(N−CBZ−6−アミノヘキサンアミド )−3,4,6−トリ−O−アセチル−−1,2−ジデオキシ−α−D−ガラク トピラノース、49を無色泡(1.5g)として得た。1H NMR(CDCl3 ):7.35−7.40,s,5H,C6H5CH2−;5.7−5.8,m, 1H;5.12,s,2H;C6H5CH2;4.45,m,1H;3.8−3 .88,m,2H;3.5−3.6,m,2H;3.2−3.3,m,2H;2 .23,s,9H,OCOCH3;2.21,s,3H,NHCOCH3;1. 5−1.7,m,10H.2−アセトアミド−1−(N−CBZ−6−アミノヘキサンアミド)−1,2− ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノース、50の調製 化合物49(1.4g)をメタノールに溶解させ、それにナトリウムメトキシ ド−メタノール溶液をpH11.0まで滴下して添加し、室温で攪拌した。pH が安定するまで(約1時間)、新鮮なナトリウムメトキシド溶液で数回、pHを 11.0に調整した。反応混合物をDowex−Hタイプ樹脂で酸性化し、樹脂 を濾過により溶液から除去した。溶媒を濾過物から減圧下で除去して、2−アセ トアミド−1−(N−CBZ−6−アミノヘキサンアミド)−1,2−ジデオキ シ−α−D−ガラクトピラノース、50をガム(630mg)として得た。1H NMR(CDCl3):1H NMR(CD3OD):7.35−7.40,s ,5H,C6H5CH2−;5.78−5.8,m,1H;5.12,s,2H ;C6H5CH2;4.45−3.8,m,6H;3.65−3.6,m,1 H;2.22,s,3H;NHCOCH3:1.5−1.7,m,10H.2−アセトアミド−1−(6−アミノヘキサンアミド)−1,2−ジデオキシ− α−D−ガラクトピラノース、51の調製 活性化チャコール上で10%Pd 500mgに誘導体50の溶液(メタノー ル25mL中に800mg)を添加し、混合物を50psig水素下で4時間、 パ一装置(Parr apparatus)で水素化分解させた。チャコールを 濾過で除去し、溶媒を減圧下で除去した。2−アセトアミド−1−(6−アミノ ヘキサンアミド)−1,2−ジデオキシ−α−D−ガラクトピラノース、51を 無色ゴム(450mg)として得た。1H NMR(CD3OD):6.1,m, 1H;4.6−4.8,m,2H;4.42−4.56,m,1H;4.05− 4.23,m,2H;3.8−3.98,m,2H;2.23,s,3H;1. 9,m,2H;1.4−1.5,m,6H.2−アセトアミド−1−(6−アクリルアミドヘキサンアミド)−1,2−ジデ オキシ−α−D−ガラクトピラノース、52の調製 遊離塩基51(400mg)を水1mL、2N 水酸化ナトリウム溶液1mL およびアクリロイルクロライド0.1mLの混合物中に溶解させ、反応混合物を 4時間攪拌した。反応混合物を1N HClで酸性化し、揮発性物質を溶液から 減圧下で除去した。得られた残渣を、ジクロロメタン中5%メタノールを用いて クロマトグラフし、52をを無色泡(150mg)として得た。ガラクトサミン−アクリルアミドコポリマー、53の調製 モノマー52(150mg、0.4mmol)およびアクリルアミド(1.1 5g、1.6mmol)を水3mLに溶解させ、5分間窒素でパージ(purg e)した。ラジカルな開始剤V−50(2.5mg)を反応混合物に添加し、溶 液を30分間60℃に加熱した。この期間の間に、溶液は粘性になった。加熱を 停止し、反応混合物を室温で24時間攪拌した。攪拌しながら粘性溶液をイソプ ロパノール50mLに注入し、ポリマーを沈殿させた。ポリマーを濾過で回収し 、室温で減圧下で乾燥させ、53を白色粉末(250mg)として得た。実施例18 シアル酸−ガラクトサミンコポリマーの調製 スクシンイミジル6−(N−ベンジルオキシカルボニルアミド)ヘキサノエート 、54の調製 6−(N−ベンジルオキシカルボニルアミド)ヘキサン酸(27g)を300 mlのメチレンクロリド中窒素雰囲気下、N−ヒドロキシスクシンイミド(11 .5g)および1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミ ド塩酸塩の冷却(5℃)した溶液に添加した。反応混合物を室温まで温めさせ、 4時間攪拌した。該反応混合物を、連続して1N HCl(3×100ml)、 飽和炭酸水素ナトリウム(3×100ml)および飽和塩化ナトリウム水溶液で 洗浄した。有機層を硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、エバポレートして54を 無色の油分として、36g得た。2−(6−(N−ベンジルオキシカルボニルアミド)−ヘキサノイルアミド)− D−ガラクトース、55の調製 化合物54(27g、75mmol)および2−アミノ−2−デオキシ−D− ガラクトース塩酸塩(10.78g、50mmol)を100mlのメタノール に溶解し、10℃に冷却した。トリエチルアミン(14ml、100mmol) を滴下し添加した。反応混合物を4時間攪拌し、ついで−20℃に冷却し、トリ エチルアミン塩を沈澱させた。沈殿物を濾過により除去した。溶媒を減圧下に除 去し、固体の白色残渣を得た。該残渣をジクロロメタンと水に分割し、水層を凍 結乾燥し、白色の粉末を得た(15g)。2−(6−アミノヘキサノイルアミド)−D−ガラクトース、トリフルオロ酢酸 塩、56の調製 化合物55(14g、30mmol)を60mlメタノール中2mlトリフル オロ酢酸の溶液に溶解した。溶液を10%Pd/C(2.0g)の存在下、50 psigで6時間、水素化分解に供した。チャコールを濾過により除去した。溶 媒を濾過物から除去し、半固体を得、それを減圧下室温で乾燥し13.5gの白 色の泡を得た。シアル酸−ガラクトサミンコポリマー、57の調製 ジメチルホルムアミド(DMF、60ml)中pNAS(1.5g、8.87 mmol)の溶液を調製した。この溶液にトリエチルアミン(1.5ml)を添 加し、ガラクトサミン誘導体56(720mg、1.77mmol、pNASと して20mol%)の滴下添加をした。透明な黄色の溶液を室温で24時間攪拌 し、続いて40℃に24時間加熱した。シアル酸誘導体43を(788mg、p NASとして20mol%)をDMF(5ml)の溶液として添加した。該溶液 を40℃でさらに24時間攪拌し、エタノールアミン(2ml、DMF5mlの 溶液として余分)を添加した。該反応混合物を24時間で40℃で攪拌し冷却し 、アセトン(300ml)中に沈澱させた。ポリマー57を遠心分離により回収 し、脱イオン水(10ml)に溶解し、水に対して24時間透析した。透明の溶 液を凍結乾燥し、目的精製物、2.03gを87%収率で得た。実施例19 フコース−アクリルアミドシアル酸コポリマー 59の調製 2−C−〔3−〔〔2−N−アクリロイルアミノエチル〕チオ〕プロピル〕− N−アセチルノイラミン酸、58をスパークス(Sparks)ら、以前(19 93)により記載された方法により調製した。 水(2ml)中フコースモノマー14a(259mg、0.75mmol)、 シアル酸モノマー48(1.045g、2.25mmol)およびアクリルアミ ド(319mg、4.5mmol)の溶液を調製した。該溶液を窒素の気流によ り脱気し、V−50(10mg)を透明な溶液に添加した。該溶液を60℃に2 4時間加熱し、冷却し、分子量6000−8000カットオフの透析チューブを 用いて水に対して直接透析した。ポリマーを凍結乾燥により回収した。実施例20 ポリマーのインビボ試験 ポリマー16a、16b、17a、17b、18a、18b、23および32 をマウス(サックリングマウスモデル)においてインビボで試験した。生後5日 のサックリングCDlマウスをランダム化し、5mlのウイルスの経口投与によ り接種した。感染後、第1日において、これらのマウスを5mlのポリマー溶液 で経口的に1日3回を4日間処理した。純水を対照として使用した。感染後5日 後、該マウスを犠牲にし、腸を単離し、洗浄し、(ドライアイスを用いて)凍結 した。該腸をPBS中でホモジナイズし、ウイルスレベルをモルモットに対する 1次抗体およびぺルオキシダーゼ連結ヤギ抗モルモット2次抗体を用いた酵素連 結イムノソルベントアッセイ(ELISA)により定量化した。結果をOD値と してプロットし、対照処理したマウスと比較して有効な化合物を同定した。結果 を以下の表に示す。均等物 当業者であれば、単なる日常的実験手法により、本明細書に記載された発明の 具体的態様に対する多くの均等物を認識し、あるいは確認することができるであ ろう。かかる均等物は、下記請求の範囲の範疇に含まれるものである。 表 イン・ビボでのロタウイルス感染の阻害(Con.=濃度)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07H 15/04 C07H 15/04 E 15/12 15/12 15/14 15/14 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF ,CG,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE, SN,TD,TG),AP(GH,KE,LS,MW,S D,SZ,UG),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ ,MD,RU,TJ,TM),AL,AM,AT,AU ,AZ,BA,BB,BG,BR,BY,CA,CH, CN,CU,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,G B,GE,GH,HU,IL,IS,JP,KE,KG ,KP,KR,KZ,LC,LK,LR,LS,LT, LU,LV,MD,MG,MK,MN,MW,MX,N O,NZ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG ,SI,SK,TJ,TM,TR,TT,UA,UG, US,UZ,VN,YU (72)発明者 ピーターセン,ジョン エス. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01720 アクトン,ベラントニ ドライブ 1 (72)発明者 ガリガパチ,ヴェンカタ アール. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02154 ワルタム,ミドルセックス サー クル 33―19 (72)発明者 ニーナン,トーマス エックス. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02215 ボストン,セント メアリーズ ストリート ナンバー 2 71

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.式I、 (式中、フコシド部分はα−もしくはβ−L−フコシド部分またはα−もしくは β−D−フコシド部分であり、Xはスペーサー基であり、YはCH2もしくはN H基、または酸素もしくは硫黄原子であり、Zはアミドカルボニル、オキシカル ボニル、フェニレン、アミノもしくはアミノメチレン基、または酸素原子であり ;x、yおよびzはそれぞれ独立して0または1、およびRは水素原子またはメ チルもしくはエチル基である)のモノマー。 2.Xが直鎖もしくは分岐、置換もしくは非置換アルキレン基または1つ以上の 炭素原子がヘテロ原子により置換されたアルキレン基である請求項1記載のモノ マー。 3.Xが−(CH26−、−CH2CH2OCH2CH2OCH2CH2−および−C H2CH2O(CH2CH2O)2CH2CH2からなる群より選ばれる請求項2記載 のモノマー。 4.式II、 (式中、Xはスペーサー基であり、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基 である)を有する請求項1記載のモノマー。 5.Xが直鎖もしくは分岐、置換もしくは非置換アルキレン基または1つ以上の 炭素原子がヘテロ原子により置換されたアルキレン基である請求項4記載のモノ マー。 6.Xが−(CH26−、−CH2CH2OCH2CH2OCH2CH2−および−C H2CH2O(CH2CH2O)2CH2CH2からなる群より選ばれる請求項5記載 のモノマー。 7.式III、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)を有する請求項1 記載のモノマー。 8.フコシド部分が該フコシド部分のアノマー炭素原子に直接結合した炭素原子 を介して、重合可能な単位に結合しているフコシド担持モノマー。 9.式IV、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマー。 10.式V、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマー。 11.式VI、(式中、RはH、メチルまたはエチルである)のモノマー。 12.式VII、 (式中、RはH、メチルまたはエチルである)のモノマー。 13.請求項1のモノマーを含むポリマー。 14.さらにアクリルアミドを含む請求項13記載のポリマー。 15.約20モルパーセントから約30モルパーセントまでの式I、 (式中、フコシド部分はα−もしくはβ−L−フコシド部分またはα−もしくは β−D−フコシド部分であり、Xはスペーサー基であり、YはCH2もしくはN H基、または酸素もしくは硫黄原子であり、Zはアミドカルボニル、オキシカル ボニル、フェニレン、アミノもしくはアミノメチレン基、または酸素原子であり ;x、yおよびzはそれぞれ独立して0または1、およびRは水素原子またはメ チルもしくはエチル基である)のモノマーを含む請求項13記載のポリマー。 16.請求項4のモノマーを含むポリマー。 17.請求項7のモノマーを含むポリマー。 18.請求項8のモノマーを含むポリマー。 19.請求項9のモノマーを含むポリマー。 20.請求項10のモノマーを含むポリマー。 21.請求項11のモノマーを含むポリマー。 22.請求項12のモノマーを含むポリマー。 23.グリコシド部分および疎水性基により置換された高分子骨格を含むポリマ ー。 24.グリコシド部分がフコシド部分またはシアル酸部分である請求項23記載 のポリマー。 25.さらに疎水性モノマーを含む請求項13記載のポリマー。 26.さらに疎水性モノマーを含む請求項20記載のポリマー。 27.グリコシド担持モノマーおよび疎水性モノマーを含む請求項23記載のポ リマー。 28.疎水性モノマーが疎水性基を含む請求項27記載のポリマー。 29.疎水性基がノルマルもしくは分岐、置換もしくは非置換C2−C18−アル キル基またはアリール基である請求項28記載のポリマー。 30.疎水性モノマーがN−n−デシルアクリルアミドまたはN−イソプロピル アクリルアミドである請求項29記載のポリマー。 31.さらに中性の親水性モノマーを含む請求項27記載のポリマー。 32.中性の親水性モノマーがアクリルアミドまたはN−(2−ヒドロキシエチ ル)アクリルアミドである請求項31記載のポリマー。 33.第一のグリコシド部分および第一のグリコシド部分と構造的に異なる、少 なくとも1つの追加のグリコシド部分により置換された高分子骨格を含むコポリ マー。 34.フコシド担持モノマーおよびシアル酸担持モノマーを含む請求項33記載 のコポリマー。 35.フコシド担持モノマーおよびアミノガラクトース担持モノマーを含む請求 項33記載のコポリマー。 36.シアル酸担持モノマーおよびアミノガラクトース担持モノマーを含む請求 項33記載のコポリマー。 37.さらに中性の親水性モノマーを含む請求項33記載のコポリマー。 38.中性の親水性モノマーがアクリルアミドまたはN−(2−ヒドロキシエチ ルアクリルアミド)である請求項37記載のポリマー。 39.式III (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマー、およ び式VIII、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマーを含む 請求項34記載のコポリマー。 40.式III (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマー、およ び式VI、(式中、RはH、メチルまたはエチルである)のモノマーを含む請求項35記載 のコポリマー。 41.式VIII、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマー、およ び式VI、 (式中、RはH、メチルまたはエチルである)のモノマーを含む請求項36記載 のコポリマー。 42.1つ以上のグリコシド部分により置換された高分子骨格を含むポリマーの 治療有効量を哺乳動物に投与することを含む、哺乳動物におけるロタウイルス感 染を治療する方法。 43.ポリマーがさらにポリアクリルアミド、ポリアクリレート、ポリスチレン またはポリ(ビニルアルコール)骨格を含む請求項42記載の方法。 44.グリコシド部分がシアル酸部分である請求項42記載の方法。 45.グリコシド部分がフコシド部分である請求項42記載の方法。 46.ポリマーが式I、(式中、フコシド部分はα−もしくはβ−L−フコシド部分またはα−もしくは β−D−フコシド部分であり、Xはスペーサー基であり、YはCH2もしくはN H基、または酸素もしくは硫黄原子であり、Zはアミドカルボニル、オキシカル ボニル、フェニレン、アミノもしくはアミノメチレン基、または酸素原子であり ;x、yおよびzはそれぞれ独立して0または1、およびRは水素原子またはメ チルもしくはエチル基である)のモノマーを含む請求項45記載の方法。 47.ポリマーが式III、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマーを含む 請求項46記載の方法。 48.ポリマーが式IV、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマーを含む 請求項44記載の方法。 49.ポリマーが式V、(式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマーを含む 請求項44記載の方法。 50.グリコシド担持モノマーおよび疎水性モノマーを含むコポリマーの治療有 効量を哺乳動物に投与する工程を含む、哺乳動物におけるロタウイルス感染を治 療する方法。 51.グリコシド担持モノマーがフコシド担持モノマーまたはシアル酸担持モノ マーである請求項50記載の方法。 52.フコシド担持部分が式I、 (式中、フコシド部分はα−もしくはβ−L−フコシド部分またはα−もしくは β−D−フコシド部分であり、Xはスペーサー基であり、YはCH2もしくはN H基、または酸素もしくは硫黄原子であり、Zはアミドカルボニル、オキシカル ボニル、フェニレン、アミノもしくはアミノメチレン基、または酸素原子であり ;x、yおよびzはそれぞれ独立して0または1、およびRは水素原子またはメ チルもしくはエチル基である)である請求項51記載の方法。 53.フコシド担持部分が式III、(式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)である請求項52 記載の方法。 54.シアル酸担持部分が式V、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)である請求項51 記載の方法。 55.疎水性モノマーがノルマルもしくは分岐C3−C18−アルキル基またはア リール基を含む請求項50記載の方法。 56.疎水性モノマーがN−イソプロピルアクリルアミドまたはN−n−デシル アクリルアミドである請求項55記載の方法。 57.第一のグリコシド部分および第一のグリコシド部分と構造的に異なる、少 なくとも1つの追加のグリコシド部分を含むポリマーの治療有効量を哺乳動物に 投与する工程を含む、哺乳動物におけるロタウイルス感染を治療する方法。 58.ポリマーがフコシド担持モノマーおよびシアル酸担持モノマーを含む請求 項57記載の方法。 59.ポリマーがフコシド担持モノマーおよびアミノガラクトース担持モノマー を含む請求項57記載の方法。 60.コポリマーがシアル酸担持モノマーおよびアミノガラクトース担持モノマ ーを含む請求項57記載の方法。 61.ポリマーがさらに中性の親水性モノマーを含む請求項57記載の方法。 62.ポリマーが式III、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマー、およ び式VIII、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマーを含む 請求項58記載の方法。 63.ポリマーが式III、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマー、およ び式VI、 (式中、RはH、メチルまたはエチルである)のモノマーを含む請求項59記載 の方法。 64.ポリマーが式VIII、 (式中、Rは水素原子またはメチルもしくはエチル基である)のモノマー、およ び式VI、 (式中、RはH、メチルまたはエチルである)のモノマーを含む請求項60記載 の方法。
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