JP2002514749A - 冶金炉の温度測定方法 - Google Patents
冶金炉の温度測定方法Info
- Publication number
- JP2002514749A JP2002514749A JP2000548697A JP2000548697A JP2002514749A JP 2002514749 A JP2002514749 A JP 2002514749A JP 2000548697 A JP2000548697 A JP 2000548697A JP 2000548697 A JP2000548697 A JP 2000548697A JP 2002514749 A JP2002514749 A JP 2002514749A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- furnace
- acoustic noise
- temperature
- frequency
- spectrum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims abstract description 22
- 238000009529 body temperature measurement Methods 0.000 title 1
- 230000005534 acoustic noise Effects 0.000 claims abstract description 44
- 238000001228 spectrum Methods 0.000 claims abstract description 31
- 230000005484 gravity Effects 0.000 claims abstract description 7
- 230000001364 causal effect Effects 0.000 abstract description 3
- QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N atomic oxygen Chemical compound [O] QVGXLLKOCUKJST-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 15
- 229910052760 oxygen Inorganic materials 0.000 description 15
- 239000001301 oxygen Substances 0.000 description 15
- 239000007789 gas Substances 0.000 description 8
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 6
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 6
- 239000000155 melt Substances 0.000 description 6
- 230000036284 oxygen consumption Effects 0.000 description 6
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 4
- UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N Carbon monoxide Chemical compound [O+]#[C-] UGFAIRIUMAVXCW-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910002091 carbon monoxide Inorganic materials 0.000 description 3
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 2
- 238000002347 injection Methods 0.000 description 2
- 239000007924 injection Substances 0.000 description 2
- 230000003993 interaction Effects 0.000 description 2
- 238000005272 metallurgy Methods 0.000 description 2
- 238000009628 steelmaking Methods 0.000 description 2
- 239000011261 inert gas Substances 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 238000012986 modification Methods 0.000 description 1
- 230000004048 modification Effects 0.000 description 1
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01K—MEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01K11/00—Measuring temperature based upon physical or chemical changes not covered by groups G01K3/00, G01K5/00, G01K7/00 or G01K9/00
- G01K11/22—Measuring temperature based upon physical or chemical changes not covered by groups G01K3/00, G01K5/00, G01K7/00 or G01K9/00 using measurement of acoustic effects
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01K—MEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01K11/00—Measuring temperature based upon physical or chemical changes not covered by groups G01K3/00, G01K5/00, G01K7/00 or G01K9/00
- G01K11/22—Measuring temperature based upon physical or chemical changes not covered by groups G01K3/00, G01K5/00, G01K7/00 or G01K9/00 using measurement of acoustic effects
- G01K11/26—Measuring temperature based upon physical or chemical changes not covered by groups G01K3/00, G01K5/00, G01K7/00 or G01K9/00 using measurement of acoustic effects of resonant frequencies
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Acoustics & Sound (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Waste-Gas Treatment And Other Accessory Devices For Furnaces (AREA)
- Measuring Temperature Or Quantity Of Heat (AREA)
- Radiation Pyrometers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
冶金炉の温度を測定する方法。その温度と、音響ノイズの発生と因果関係にある炉の運転パラメータと、音響ノイズの代表周波数とを結び付ける経験的関係を規定する。この関係が、その炉内の気相を理想気体としてモデル化することに基づき、その代表的周波数がその音響ノイズスペクトルの重心周波数であり、その経験的関係が、その運転パラメータを有効な音響ノイズ波長に変換することを含むと好ましい。
Description
【0001】
本発明は、冶金、特に冶金炉の温度を測定する改良された方法に関する。
【0002】 ロシア特許第2,006,007号には、高炉などの冶金炉の温度測定方法が
記載されている。この特許の内容全体を完全に本明細書内に引用したものとする
。この特許では、炉の音響ノイズスペクトルを測定する。最大音響ノイズパワー
の周波数Fを、そのスペクトルから特定する。その温度は、以下の式、
記載されている。この特許の内容全体を完全に本明細書内に引用したものとする
。この特許では、炉の音響ノイズスペクトルを測定する。最大音響ノイズパワー
の周波数Fを、そのスペクトルから特定する。その温度は、以下の式、
【0003】
【数1】 T=(FL)2/KR (1) から特定する。ただし、Lは炉内音響ノイズの推定波長、Kは、酸素製鋼高炉内
の一酸化炭素などの炉内気体の断熱指数、Rは気体定数である。波長Lは、酸素
の噴射に使用するノズルの、T、F、酸素消費率、および、マッハ数などのパラ
メータの陽関数表示される測定値に基づく経験的キャリブレーションを用いて、
炉の酸素消費率から推定する。
の一酸化炭素などの炉内気体の断熱指数、Rは気体定数である。波長Lは、酸素
の噴射に使用するノズルの、T、F、酸素消費率、および、マッハ数などのパラ
メータの陽関数表示される測定値に基づく経験的キャリブレーションを用いて、
炉の酸素消費率から推定する。
【図1】 酸素製鋼高炉の音響ノイズスペクトルである。
【手続補正書】
【提出日】平成12年12月14日(2000.12.14)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 冶金炉の温度測定方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の分野および背景】 本発明は、冶金、特に冶金炉の温度を測定する改良された方法に関する。
【0002】 ロシア特許第2,006,007号には、高炉などの冶金炉の温度測定方法が
記載されている。この特許の内容全体を完全に本明細書内に引用したものとする
。この特許では、炉の音響ノイズスペクトルを測定する。最大音響ノイズパワー
の周波数Fを、そのスペクトルから特定する。その温度は、以下の式、
記載されている。この特許の内容全体を完全に本明細書内に引用したものとする
。この特許では、炉の音響ノイズスペクトルを測定する。最大音響ノイズパワー
の周波数Fを、そのスペクトルから特定する。その温度は、以下の式、
【0003】
【数1】 T=(FL)2/KR (1) から特定する。ただし、Lは炉内音響ノイズの推定波長、Kは、酸素製鋼高炉内
の一酸化炭素などの炉内気体の断熱指数、Rは気体定数である。波長Lは、酸素
の噴射に使用するノズルの、T、F、酸素消費率、および、マッハ数などのパラ
メータの陽関数表示される測定値に基づく経験的キャリブレーションを用いて、
炉の酸素消費率から推定する。
の一酸化炭素などの炉内気体の断熱指数、Rは気体定数である。波長Lは、酸素
の噴射に使用するノズルの、T、F、酸素消費率、および、マッハ数などのパラ
メータの陽関数表示される測定値に基づく経験的キャリブレーションを用いて、
炉の酸素消費率から推定する。
【0004】 実際問題として、リアルタイムでこの最大音響ノイズパワーの周波数を拾い出
すことは困難なため、この方法の実行は難しいことがわかっている。図1は、酸
素製鋼高炉の通常の音響ノイズスペクトルを示している。横座標は周波数(単位
ヘルツ)であり、縦座標はデジタル式スペクトル分析器からの出力値である。こ
の縦座標は、各周波数における音響ノイズパワーに比例している。酸素を炉内に
噴射することにより発生するノイズに対応するスペクトル部分は、300ヘルツ
〜1400ヘルツの部分である。スペクトルは、周波数に対して滑らかな関数と
はかけ離れたものであることに留意されたい。厳密に言えば、この範囲における
最大パワーに対する周波数は実際には存在しているが、その最大値の位置は測定
毎に変化し、その変化が炉の温度を反映していないため予想ができない。
すことは困難なため、この方法の実行は難しいことがわかっている。図1は、酸
素製鋼高炉の通常の音響ノイズスペクトルを示している。横座標は周波数(単位
ヘルツ)であり、縦座標はデジタル式スペクトル分析器からの出力値である。こ
の縦座標は、各周波数における音響ノイズパワーに比例している。酸素を炉内に
噴射することにより発生するノイズに対応するスペクトル部分は、300ヘルツ
〜1400ヘルツの部分である。スペクトルは、周波数に対して滑らかな関数と
はかけ離れたものであることに留意されたい。厳密に言えば、この範囲における
最大パワーに対する周波数は実際には存在しているが、その最大値の位置は測定
毎に変化し、その変化が炉の温度を反映していないため予想ができない。
【0005】 図2は、アーク炉に対して同様に記録した音響ノイズスペクトルを示している
。この場合、最大パワーに対する周波数を選り抜くことは不可能である。
。この場合、最大パワーに対する周波数を選り抜くことは不可能である。
【0006】
【発明の概要】 本発明によれば、(a)炉の音響ノイズスペクトルを記録するステップと、(
b)その音響ノイズスペクトルの重心周波数を算定するステップと、(c)その
重心周波数から温度を推測するステップとを含む冶金炉の温度測定方法が得られ
る。
b)その音響ノイズスペクトルの重心周波数を算定するステップと、(c)その
重心周波数から温度を推測するステップとを含む冶金炉の温度測定方法が得られ
る。
【0007】 本発明によれば、(a)炉内音響ノイズの波長と炉による電力消費率との間の
関係を規定するステップと、(b)同時に、(i)音響ノイズスペクトルを記録
し、(ii)電力消費率を測定するステップと、(c)スペクトルから音響ノイ
ズの代表周波数を算定するステップと、(d)その代表周波数と測定した電力消
費率から推測した波長とに基づいて、上記の関係を用いてその温度を推測するス
テップとを含む冶金炉の温度測定方法が得られる。
関係を規定するステップと、(b)同時に、(i)音響ノイズスペクトルを記録
し、(ii)電力消費率を測定するステップと、(c)スペクトルから音響ノイ
ズの代表周波数を算定するステップと、(d)その代表周波数と測定した電力消
費率から推測した波長とに基づいて、上記の関係を用いてその温度を推測するス
テップとを含む冶金炉の温度測定方法が得られる。
【0008】 本発明によれば、(a)その温度と、炉内音響ノイズの波長と、炉による電力
消費率との間の関係を規定するステップと、(b)同時に、(i)炉の音響ノイ
ズスペクトルを記録し、(ii)電力消費率を測定するステップと、(c)その
スペクトルから、音響ノイズの代表周波数を算定するステップと、(d)その代
表周波数と測定した電力消費率とに基づいて、上記の関係を用いてその温度を推
測するステップとを含む冶金炉の温度測定方法が得られる。
消費率との間の関係を規定するステップと、(b)同時に、(i)炉の音響ノイ
ズスペクトルを記録し、(ii)電力消費率を測定するステップと、(c)その
スペクトルから、音響ノイズの代表周波数を算定するステップと、(d)その代
表周波数と測定した電力消費率とに基づいて、上記の関係を用いてその温度を推
測するステップとを含む冶金炉の温度測定方法が得られる。
【0009】 本発明によれば、溶融物の温度より高い温度の音響ノイズ源を含む冶金炉内の
その溶融物の温度測定方法であって、(a)同時に、(i)音響ノイズスペクト
ルを記録し、(ii)その源の操作パラメータを測定するステップと、(b)ス
ペクトルの音響ノイズの代表周波数を算定するステップと、(c)その代表周波
数と測定した操作パラメータとからその溶融物の温度を推測するステップとを含
む方法が得られる。
その溶融物の温度測定方法であって、(a)同時に、(i)音響ノイズスペクト
ルを記録し、(ii)その源の操作パラメータを測定するステップと、(b)ス
ペクトルの音響ノイズの代表周波数を算定するステップと、(c)その代表周波
数と測定した操作パラメータとからその溶融物の温度を推測するステップとを含
む方法が得られる。
【0010】 本発明は、炉内の溶融物の温度と、炉内の音響ノイズ周波数の測定値と、炉の
運転パラメータとの間に相関関係を規定できるという可能性に基づいたものであ
る。式(1)は、温度の関数として理想気体内の音の伝播を示しており、所与の
波長に対して、音の周波数は温度の平方根として変化する。上述したように、ロ
シア特許第2,006,007号には、炉内の最大音響ノイズの周波数と、酸素
消費率から特定される有効波長と、噴射ノズルパラメータとから炉内の温度を推
測する方法が記載されている。本発明は、この方法を幾つかの新規な点において
拡大したものである。
運転パラメータとの間に相関関係を規定できるという可能性に基づいたものであ
る。式(1)は、温度の関数として理想気体内の音の伝播を示しており、所与の
波長に対して、音の周波数は温度の平方根として変化する。上述したように、ロ
シア特許第2,006,007号には、炉内の最大音響ノイズの周波数と、酸素
消費率から特定される有効波長と、噴射ノズルパラメータとから炉内の温度を推
測する方法が記載されている。本発明は、この方法を幾つかの新規な点において
拡大したものである。
【0011】 本発明の第1の新規な点は、音響ノイズ周波数の測定値を法則化したことであ
る。驚くべきことに、図2に示した例などのスペクトルの場合でも、音響ノイズ
の重心波長が炉の温度を安定的に示していることがわかった。したがって、本発
明の範囲は、音響ノイズ周波数として適するすべての測定値を含むものとする。
る。驚くべきことに、図2に示した例などのスペクトルの場合でも、音響ノイズ
の重心波長が炉の温度を安定的に示していることがわかった。したがって、本発
明の範囲は、音響ノイズ周波数として適するすべての測定値を含むものとする。
【0012】 本発明の第2の新規な点は、式(1)の波長の代わりとして、酸素などの気体
噴射率以外の炉運転パラメータを利用することである。特に、音響ノイズがプラ
ズマアークとその溶融物との相互作用により発生するアーク炉の場合、波長の代
わりに電力消費率を使用する。音響ノイズ源である噴射された酸素がその溶融物
の温度より低い温度である酸素高炉と異なり、アーク炉では、音響ノイズ源とし
て作用するプラズマはその溶融物の温度より高い温度であることに留意されたい
。
噴射率以外の炉運転パラメータを利用することである。特に、音響ノイズがプラ
ズマアークとその溶融物との相互作用により発生するアーク炉の場合、波長の代
わりに電力消費率を使用する。音響ノイズ源である噴射された酸素がその溶融物
の温度より低い温度である酸素高炉と異なり、アーク炉では、音響ノイズ源とし
て作用するプラズマはその溶融物の温度より高い温度であることに留意されたい
。
【0013】 最後に、また最も概略的に、本発明の範囲は、炉の温度と音響ノイズ周波数と
運転パラメータとの間のすべての経験的関係に基づいて炉の温度を測定すること
を含む。この経験的関係は式(1)の形態をとる必要はなく、この式はその関係
の可能性を単に提示しているだけである。
運転パラメータとの間のすべての経験的関係に基づいて炉の温度を測定すること
を含む。この経験的関係は式(1)の形態をとる必要はなく、この式はその関係
の可能性を単に提示しているだけである。
【0014】
【好適実施態様の説明】 本発明は、冶金炉の温度を測定するための改良された非接触型方法に関する。
【0015】 広範囲にわたる数多くの実験を繰返した結果、図1および図2に示した例など
のデジタル式パワースペクトルにおける温度の適切な測定値は、その重心周波数
であることが特定できた。デジタル式パワースペクトルは、iを1から整数Nま
での指数とする、不連続で等間隔をあけた周波数fiにおけるパワーを記録した
ものであり、通常の整数パワー値は2である。(例示した実施例ではNは819
2である。)Piを周波数fiにて測定したパワーとする。周波数faと周波数
とfbの間の合計力は、
のデジタル式パワースペクトルにおける温度の適切な測定値は、その重心周波数
であることが特定できた。デジタル式パワースペクトルは、iを1から整数Nま
での指数とする、不連続で等間隔をあけた周波数fiにおけるパワーを記録した
ものであり、通常の整数パワー値は2である。(例示した実施例ではNは819
2である。)Piを周波数fiにて測定したパワーとする。周波数faと周波数
とfbの間の合計力は、
【0016】
【数2】 である。 重心周波数fcは、
【0017】
【数3】 となる周波数である。 例えば、図1におけるスペクトルの重心周波数は771.93ヘルツであり、図
2のスペクトルの重心周波数は874.42ヘルツである。図1の場合、250
ヘルツ〜2500ヘルツ範囲の周波数を合計した。図2の場合、150ヘルツ〜
2500ヘルツ範囲の周波数を合計した。酸素高炉における250ヘルツを下回
る周波数と、アーク炉における150ヘルツを下回る周波数での音響ノイズは、
炉の温度に無関係であることが経験からわかった。炉の温度は、
2のスペクトルの重心周波数は874.42ヘルツである。図1の場合、250
ヘルツ〜2500ヘルツ範囲の周波数を合計した。図2の場合、150ヘルツ〜
2500ヘルツ範囲の周波数を合計した。酸素高炉における250ヘルツを下回
る周波数と、アーク炉における150ヘルツを下回る周波数での音響ノイズは、
炉の温度に無関係であることが経験からわかった。炉の温度は、
【0018】
【数4】 T=(fcL)2/KR (3) により得られ、このときKおよびRを物理定数とする。T、fc、および運転パ
ラメータとの間の実験から立証できる経験的関係を用いて、Lを炉の適した運転
パラメータから特定する。これらのキャリブレーション実験において、Tは、熱
電対の使用など従来の接触手段により測定し、fcは上述のように測定する。
ラメータとの間の実験から立証できる経験的関係を用いて、Lを炉の適した運転
パラメータから特定する。これらのキャリブレーション実験において、Tは、熱
電対の使用など従来の接触手段により測定し、fcは上述のように測定する。
【0019】 運転パラメータは、音響ノイズの発生と因果関係にあるものでなくてはならな
い。酸素製鋼高炉において、このノイズは、噴出される酸素の超音波噴流により
発生する。ロシア特許第2,006,007号では、酸素消費率からLを推定す
る方法について、技術文献、特にA.V.AntsupovおよびV.G.Pi
mshtein著「Mechanics of Liquids and Ga
ses」、USSR Academy of Sciences、1975年に
言及している。この方法は、噴出される気体が酸素であることに依存したもので
はなく、同様の方法を用いて、不活性ガス噴出率からLを推測してもよいことを
理解されたい。
い。酸素製鋼高炉において、このノイズは、噴出される酸素の超音波噴流により
発生する。ロシア特許第2,006,007号では、酸素消費率からLを推定す
る方法について、技術文献、特にA.V.AntsupovおよびV.G.Pi
mshtein著「Mechanics of Liquids and Ga
ses」、USSR Academy of Sciences、1975年に
言及している。この方法は、噴出される気体が酸素であることに依存したもので
はなく、同様の方法を用いて、不活性ガス噴出率からLを推測してもよいことを
理解されたい。
【0020】 アーク炉において、そのノイズは、プラズマアークとその溶融物との相互作用
により発生する。適した関連運転パラメータが電力消費率であることがわかって
いる。以下の表は、特定のアーク炉のキャリブレーションをとるために用いた未
加工データである。Tを、熱電対を用いて測定した。音響ノイズスペクトルを測
定し、fcを上述したように特定した。Kは、炉内で主な気相の種類である一酸
化炭素に適した値とした。式(3)をLについて解くことにより、
により発生する。適した関連運転パラメータが電力消費率であることがわかって
いる。以下の表は、特定のアーク炉のキャリブレーションをとるために用いた未
加工データである。Tを、熱電対を用いて測定した。音響ノイズスペクトルを測
定し、fcを上述したように特定した。Kは、炉内で主な気相の種類である一酸
化炭素に適した値とした。式(3)をLについて解くことにより、
【0021】
【数5】 との関係が得られ、これらの測定値に対応する有効値Lが求められる。同時に、
電力消費率Wを測定した。
電力消費率Wを測定した。
【0022】
【表1】 Fc(ヘルツ) W(KW/時間) T(℃) L(m) 959 13430 1610 0.895 953 9935 1634 0.907 974 13620 1593 0.878 970 12670 1580 0.878 995 13340 1622 0.866 835 9323 1612 1.029 784 12320 1563 1.082 995 10665 1612 0.864 791 6308 1602 1.083 983 12612 1590 0.869 964 12603 1614 0.892 1005 8000 1574 0.846 1012 9260 1604 0.847 970 7680 1611 0.886 930 12823 1574 0.915 954 12300 1581 0.893 965 12013 1600 0.888 (式(4)に実際に用いた温度は摂氏でなく華氏であることに留意されたい。)
Wに対するLの最小二乗適合度により、以下のLとWとの間の経験的関係が得ら
れる。
Wに対するLの最小二乗適合度により、以下のLとWとの間の経験的関係が得ら
れる。
【0023】
【数6】 L=−9.61×10−6W+1.019 (5) これらのデータポイントおよび最小二乗適合度ラインを図3に示す。この経験的
関係は、測定を行った特定炉に特有の値であることを理解されたい。各炉につい
て、それぞれキャリブレーションをとらなければならない。
関係は、測定を行った特定炉に特有の値であることを理解されたい。各炉につい
て、それぞれキャリブレーションをとらなければならない。
【0024】 式(5)などのLとWとの間の経験的関係を得た後、続いて炉の温度を熱電対
を用いずに測定する。音響ノイズスペクトルを測定し、fcを上述のように特定
する。同時にWを測定する。その経験的関係を用いて、WからLを推測し、Tを
式(3)を用いてfcとLとから推測する。
を用いずに測定する。音響ノイズスペクトルを測定し、fcを上述のように特定
する。同時にWを測定する。その経験的関係を用いて、WからLを推測し、Tを
式(3)を用いてfcとLとから推測する。
【0025】 Wに対するLの最小二乗適合度から、事実上、fcとWとTとの間の経験的2
パラメータ関係が得られる。
パラメータ関係が得られる。
【0026】
【数7】 T=fc 2(aW+b)2/KR (6) 一般に、本発明によれば、この例などの関数関係が、温度と、音響ノイズスペク
トルの代表周波数と、そのノイズの発生と因果関係にある運転パラメータとの間
に成り立つ。実際、3パラメータ関係
トルの代表周波数と、そのノイズの発生と因果関係にある運転パラメータとの間
に成り立つ。実際、3パラメータ関係
【0027】
【数8】 T=fc 2(aW+b)2/KR+c (7) により、さらに正確な結果が得られることがわかっている。上記の2パラメータ
算出の対象物体であった炉について、この3パラメータはそれぞれ、a=-3.
844×10−6、b=0.4076、およびc=1344である。
算出の対象物体であった炉について、この3パラメータはそれぞれ、a=-3.
844×10−6、b=0.4076、およびc=1344である。
【0028】 以上、本発明を数少ない実施態様により説明してきたが、本発明に対してさま
ざまな変更、修正および他の用途を加えられることを理解されたい。
ざまな変更、修正および他の用途を加えられることを理解されたい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 酸素製鋼高炉の音響ノイズスペクトルである。
【図2】 アーク炉の音響ノイズスペクトルである。
【図3】 アーク炉内における電力消費に対する有効波長のグラフである。
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,US,UZ,VN,YU,Z A,ZW (71)出願人 c/o Granot、38100 D.N. Hefer Israel
Claims (1)
- 【請求項1】 冶金炉の温度を測定する方法であって、 (a)該炉の音響ノイズスペクトルを記録するステップと、 (b)該音響ノイズスペクトルの重心周波数を算定するステップと、 (c)該重心周波数から該温度を推測するステップと、 を含む方法。
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
US09/078,035 | 1998-05-13 | ||
US09/078,035 US6039472A (en) | 1998-05-13 | 1998-05-13 | Method for measuring the temperature of a metallurgical furnace using an acoustic noise parameter and rate of consumption of electrical power |
PCT/US1999/010030 WO1999058942A1 (en) | 1998-05-13 | 1999-05-10 | Method for measuring the temperature of a metallurgical furnace |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002514749A true JP2002514749A (ja) | 2002-05-21 |
Family
ID=22141511
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000548697A Pending JP2002514749A (ja) | 1998-05-13 | 1999-05-10 | 冶金炉の温度測定方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US6039472A (ja) |
EP (1) | EP1086361A4 (ja) |
JP (1) | JP2002514749A (ja) |
AU (1) | AU3889199A (ja) |
WO (1) | WO1999058942A1 (ja) |
Families Citing this family (11)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2352340T3 (es) * | 1997-07-05 | 2011-02-17 | Hudson-Sharp Machine Company | Aparato para la aplicación de cierres resellables sobre una banda de película. |
US20050127346A1 (en) * | 2003-12-16 | 2005-06-16 | Steffes Stephen W. | Bracket system for attaching elongated members |
DE102005034378A1 (de) * | 2005-07-22 | 2007-01-25 | Siemens Ag | Verfahren zur Bestimmung der Beschaffenheit des Inhalts eines Lichtbogenofens |
US7434988B1 (en) | 2006-05-17 | 2008-10-14 | Enertechnix, Inc. | Low pressure acoustic pyrometer signal generator |
US9976915B2 (en) * | 2013-03-14 | 2018-05-22 | Siemens Energy, Inc. | Temperature measurement in a gas turbine engine combustor |
US9752959B2 (en) | 2014-03-13 | 2017-09-05 | Siemens Energy, Inc. | Nonintrusive transceiver and method for characterizing temperature and velocity fields in a gas turbine combustor |
US9746360B2 (en) | 2014-03-13 | 2017-08-29 | Siemens Energy, Inc. | Nonintrusive performance measurement of a gas turbine engine in real time |
GB2530565A (en) * | 2014-09-26 | 2016-03-30 | Univ Salford Entpr Ltd | Acoustic thermometry |
US10458672B2 (en) * | 2017-12-28 | 2019-10-29 | Siemens Industry, Inc. | Optimized energy usage in an air handling unit |
EP3832278B1 (en) | 2019-12-04 | 2024-06-12 | Tata Consultancy Services Limited | System and method for measuring temperature of mixed fluid in an enclosed chamber |
CN111157135B (zh) * | 2020-01-20 | 2021-06-04 | 扬州大学 | 一种淬火零件表面温度的间接测量方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5739346A (en) * | 1980-08-20 | 1982-03-04 | Hitachi Ltd | Identifying device for reflection body by frequency spectra |
EP0113961A1 (en) * | 1982-11-29 | 1984-07-25 | Babcock Power Limited | Improvements relating to estimating combustion chamber temperatures |
JPS62224450A (ja) * | 1987-03-16 | 1987-10-02 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 取鍋内溶鋼の温度推定方法 |
RU2006007C1 (ru) * | 1992-01-03 | 1994-01-15 | Шлик Олег Эдуардович | Способ определения температуры жидкости |
JPH0690913A (ja) * | 1992-09-14 | 1994-04-05 | Kenji Kobayashi | 生体診断装置 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
SU492759A1 (ru) * | 1974-06-11 | 1975-11-25 | Предприятие П/Я А-1297 | Способ контрол температуры перегретого вод ного пара |
DE2854577C2 (de) * | 1978-12-18 | 1986-05-15 | Krupp Koppers GmbH, 4300 Essen | Verfahren und Einrichtung zur Messung der Temperatur in Brennkammern oder anderen gasgefüllten Kammern |
IT1248535B (it) * | 1991-06-24 | 1995-01-19 | Cise Spa | Sistema per misurare il tempo di trasferimento di un'onda sonora |
-
1998
- 1998-05-13 US US09/078,035 patent/US6039472A/en not_active Expired - Fee Related
-
1999
- 1999-05-10 EP EP99921770A patent/EP1086361A4/en not_active Withdrawn
- 1999-05-10 WO PCT/US1999/010030 patent/WO1999058942A1/en not_active Application Discontinuation
- 1999-05-10 JP JP2000548697A patent/JP2002514749A/ja active Pending
- 1999-05-10 AU AU38891/99A patent/AU3889199A/en not_active Abandoned
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5739346A (en) * | 1980-08-20 | 1982-03-04 | Hitachi Ltd | Identifying device for reflection body by frequency spectra |
EP0113961A1 (en) * | 1982-11-29 | 1984-07-25 | Babcock Power Limited | Improvements relating to estimating combustion chamber temperatures |
JPS62224450A (ja) * | 1987-03-16 | 1987-10-02 | Nippon Kokan Kk <Nkk> | 取鍋内溶鋼の温度推定方法 |
RU2006007C1 (ru) * | 1992-01-03 | 1994-01-15 | Шлик Олег Эдуардович | Способ определения температуры жидкости |
JPH0690913A (ja) * | 1992-09-14 | 1994-04-05 | Kenji Kobayashi | 生体診断装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US6039472A (en) | 2000-03-21 |
AU3889199A (en) | 1999-11-29 |
WO1999058942A1 (en) | 1999-11-18 |
EP1086361A1 (en) | 2001-03-28 |
EP1086361A4 (en) | 2001-06-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2002514749A (ja) | 冶金炉の温度測定方法 | |
JP5527180B2 (ja) | 転炉吹錬方法及び転炉吹錬システム | |
JPWO2018012257A1 (ja) | 溶鋼中りん濃度推定方法及び転炉吹錬制御装置 | |
TWI681059B (zh) | 熔態金屬成分推定裝置、熔態金屬成分推定方法及熔態金屬之製造方法 | |
JP2017025379A (ja) | 溶銑予備処理方法及び溶銑予備処理制御装置 | |
WO2022124050A1 (ja) | 転炉の操業方法及び転炉の吹錬制御システム | |
Lan et al. | Serrated flow and dynamic strain aging in Fe-Mn-C TWIP steel | |
JPWO2020203504A1 (ja) | 転炉のスロッピング予知方法、転炉の操業方法及び転炉のスロッピング予知システム | |
Sun et al. | Effects of heating and cooling rates on δ↔ γ phase transformations in duplex stainless steel by in situ observation | |
JP6825711B2 (ja) | 溶湯成分推定装置、溶湯成分推定方法、及び溶湯の製造方法 | |
JP2018178199A (ja) | 溶鋼中りん濃度推定方法、転炉吹錬制御装置、プログラム及び記録媒体 | |
JP6725078B2 (ja) | 溶鋼中りん濃度推定方法、転炉吹錬制御装置、プログラム及び記録媒体 | |
JP2002501576A (ja) | 焼結雰囲気の組成をモニタリングし制御する方法 | |
JP5429500B2 (ja) | 真空浸炭の品質管理方法と装置及び真空浸炭炉 | |
Boehm-Vitense et al. | Carbon and nitrogen abundances determined from transition layer lines | |
JPH06256832A (ja) | 転炉吹錬方法 | |
JPH03273091A (ja) | コークス用配合炭の収縮性の予測方法 | |
JPS59568B2 (ja) | 酸素転炉の吹錬制御法 | |
JP3415997B2 (ja) | 溶融の真空脱炭処理ガイダンス方法 | |
JP3286839B2 (ja) | 鋳鉄及び銑鉄の溶湯の炭素含有量と硅素含有量との分析法 | |
JP7380908B2 (ja) | 冷鉄源溶解率推定装置、転炉型精錬炉制御装置、冷鉄源溶解率推定方法及び溶融鉄の精錬処理方法 | |
JP7392897B2 (ja) | 炉内状態推定装置、炉内状態推定方法及び溶鋼製造方法 | |
JP3646361B2 (ja) | 高炉の装入物分布制御方法 | |
SU872564A1 (ru) | Способ контрол температуры металла в конвертере | |
JPH0219416A (ja) | 転炉吹錬方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A625 | Written request for application examination (by other person) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A625 Effective date: 20060508 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20090626 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20100115 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20100611 |