JP2002514231A - 耐加水分解性官能性ラテックス - Google Patents

耐加水分解性官能性ラテックス

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JP2002514231A JP50455698A JP50455698A JP2002514231A JP 2002514231 A JP2002514231 A JP 2002514231A JP 50455698 A JP50455698 A JP 50455698A JP 50455698 A JP50455698 A JP 50455698A JP 2002514231 A JP2002514231 A JP 2002514231A
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1種のモノマーが、少なくとも1種の加水分解性官能基を有する、共重合性モノエチレン系不飽和モノマーのビニルポリマーを含有し、耐加水分解性である官能性ラテックスポリマー組成物に関する。このビニルポリマーの酸素及び窒素の合計含量は、ビニルポリマー中のモノマー基準で約27重量%以下である。

Description

【発明の詳細な説明】 耐加水分解性官能性ラテックス 発明の分野 本発明は、少なくとも1種の加水分解性官能基を含有し、耐加水分解性である ポリマーラテックス組成物に関する。 関連技術の説明 側鎖アセトアセトキシ基又はアセトアセトキシ官能基とアンモニア若しくは揮 発性アミンとの反応によって生成されるエナミンのような、加水分解性官能部分 を含有するラテックスポリマーは、塗料、接着剤、シーラント等に有用性を見出 している。このようなラテックスポリマーの特性は、このようなラテックスから フィルムが形成され、架橋が起こるまで、側鎖官能基が加水分解されないままで あるとき向上する。従って、この官能基が貯蔵及び輸送の間に保持され、使用す る時点でフィルム形成の際に架橋するために利用できることが重要である。しか しながら、アセトアセトキシ又はエナミンのような側鎖官能基は、特に高温度で 、貯蔵又は輸送の間に加水分解することができ、この場合、この官能基はフィル ム形成の際に架橋のために利用できない。 米国特許第5,484,849号は、アセトアセトキシ官能基を含有するビニルポリマ ーの硬化方法に関係しており、ここでこのポリマーは水性溶媒中に分散又は溶解 している。耐加水分解性にするために、アセトアセトキシ官能基は、アセトアセ トキシ基を含有するポリマーを、製造及び中和の後で、追加のモル当量のアンモ ニア又はエタノールアミン、メチルアミン若しくはイソプロピルアミンのような 第一級アミンで処理することによって、エナミン基に転換されている。しかしな がら、米国特許第5,484,849号の組成物は未だ、殆どの塗料応用に於いて、特に 高温度での長期間の貯蔵のために及び輸送の間に必要である安定性に欠けている 。 従って、特に高温度での、長期間の貯蔵及び輸送の間、実質的に加水分解され ないままであり得る、アセトアセトキシ又はエナミン官能基のような加水分解性 側鎖官能基を含有するラテックス組成物についてのニーズが依然として存在する 。 発明の要約 本発明の目的は、少なくとも1種の側鎖加水分解性官能部分を含有する、耐加 水分解性の官能性ラテックスポリマー組成物を提供することである。本発明の別 の目的は、アセトアセトキシ側鎖基、アセトアセトキシ基とアンモニア若しくは 揮発性アミンとの反応によって形成されるエナミン、カルボナート基、エポキシ ド基又はイソシアナート基のような、少なくとも1種の加水分解性官能基を含有 する、耐加水分解性の官能性ラテックスポリマー組成物の合成方法を提供するこ とである。 耐加水分解性の新規な官能性ラテックスポリマー組成物は、加水分解性官能基 を含有する官能性ラテックスポリマー組成物を合成するために使用されたコモノ マーの酸素及び窒素の合計含量を調節することによって、本発明により合成され た。このポリマーには、アセトアセトキシ側鎖基、エナミン、カルボナート基、 エポキシド基又はイソシアナート基のような、少なくとも1種の加水分解性官能 基が含有されている。加水分解性官能基が加水分解に対して耐性である、酸素及 び窒素の合計含量の範囲が見出された。 図面の簡単な説明 図1は、異なった温度での酸素含有量の関数としての、アセトアセトキシエチ ルメチルアクリレートの加水分解パーセントを示す。 図2は、50℃で時間及び酸素含有量の分率としての、残留するアセトアセトキ シエナミン官能基の分率を示す。 図3は、60℃で時間及び酸素含有量の関数としての、残留するアセトアセトキ シエナミン官能基の分率を示す。 図4は、酸素含有量の関数としての、アセトアセトキシ官能基の10%を失う、 年数で表したアセトアセトキシ含有水性ポリマーの加水分解に対する安定性を示 す。 図5は、酸素含有量の関数としての、アセトアセトキシ官能基の50%を失う、 年数で表したアセトアセトキシ含有水性ポリマーの加水分解に対する安定性を示 す。 図6は、カルボナート官能基を含有する全てビニルエステルベースのラテック スに於ける加水分解データを示す。 図7は、カルボナート官能基を含有するビニルエステル−アクリルベースのラ テックスに於ける加水分解データを示す。 図8は、エポキシド官能基を含有するアクリルラテックス(例14、酸素含有量 22.7%)の加水分解データを示す。 図9は、エポキシド官能基を含有するアクリルラテックス(例15、酸素含有量 27.7%)の加水分解データを示す。 図10は、例14及び15のエポキシド加水分解のアレニウス速度プロットを示す。 図11は、酸素含有量及び温度の関数としての、エポキシド官能基の10%を失う 、月数で表したエポキシド含有水性ポリマーの加水分解に対する安定性を示す。 好ましい態様の説明 従って、本発明は、長期の貯蔵時間の間及び/又は高温度で、予想外の加水分 解安定性を有する新規な組成物を提供する。 本発明の一層完全な評価及びその付随する利点の多くは、それらが、図面及び 下記の詳細な説明を参照することによってより良く理解されるようになるとき、 容易に得られるであろう。 従って、共重合性モノエチレン系不飽和モノマー(但し、その1種には少なく とも1種の側鎖加水分解性官能基が含まれる)から合成されるビニルポリマーを 含有する、耐加水分解性の官能性ポリマーラテックス組成物が提供される。共重 合性モノマーの酸素及び窒素の合計含量は、モノマーの全重量基準で27重量%以 下である。好ましくは、一緒にした酸素及び窒素含有量は20%以下、更に好まし くは、10%以下である。特に好ましい態様に於いて、酸素及び窒素の合計含量は 、約5〜22%の範囲内である。 ポリマーの酸素及び窒素含有量は、下記の式によって求められる。 酸素%=(モノマー中の酸素の全重量/モノマーの全重量)×100 窒素%=(モノマー中の窒素の全重量/モノマーの全重量)×100 従って、例として、本明細書の例3(下記)の酸素含有量は、下記のように計 算される。 1MMA:メチルメタクリレート 2STY:スチレン 3BA:ブチルアクリレート 4AAEM:アセトアセトキシエチルメタクリレート 5注:水中で重合し、ポリマー粒子の表面に留まるモノマーは、酸素含有量の 計算に使用しない。例:2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナ トリウムはまた、AMPSとして知られている。 酸素パーセントの計算: 酸素パーセント(重量、酸素/全モノマー)×100 酸素パーセント=(72.7/358)×100 酸素パーセント=20.3 本発明による官能性ラテックスポリマー組成物は、モノエチレン系不飽和モノ マーの乳化又は懸濁遊離ラジカル重合により製造することができる。このポリマ ーは、加水分解性官能部分を有するモノマー及び他のモノエチレン系不飽和モノ マーのホモポリマー又はコポリマーであってよい。 本発明による好ましい側鎖官能部分は、アセトアセトキシ基である。アセトア セトキシ基は、少なくとも1種のアセトアセトキシ官能部分を含有するモノマー の重合によって、側鎖官能基としてポリマーの中に含有される。用語「ポリマー 」は、この説明を通して、ホモポリマー又はコポリマーを示すために使用される 。 好ましいアセトアセトキシ官能性モノマーは、式(I): R1-CH=C(R2)C(=O)-X1-X2-X3-C(=O)-CH2-C(=O)-R3 (1) (式中、R1は、水素又はハロゲンであり、R2は、水素、ハロゲン、C1〜C6ア ルキルチオ基又はC1〜C6アルキル基であり、 R3はC1〜C6アルキル基であり、X1及びX3は独立に、O,S又は式:−N( R1)−(但し、R1はC1〜C6アルキル基である)の基であり、X2は、C2〜C12 アルキレン基又はC3〜C12シクロアルキレン基である) によって表わされる。ここで及び明細書を通して記載されたアルキル基及びアル キレン基は、直鎖又は分岐鎖であってよい。 式(I)の好ましいモノマーは、アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレー ト、アセトアセトキシ(メチル)エチル(メタ)アクリレート、アセトアセトキ シプロピル(メタ)アクリレート及びアセトアセトキシブチル(メタ)アクリレ ートである。用語「(メタ)アクリレート」は、メタクリレート又はアクリレー トを示すために使用される。アセトアセトキシエチル(メタ)アクリレート(AA EM)が特に好ましい式(I)のモノマーである。本発明のポリマー上の側鎖アセ トアセトキシ基又は他の側鎖加水分解性官能部分は、ポリマーの末端基に厳密に 限定されない。側鎖基には、ポリマー主鎖に結合し、次の反応のために利用でき るこれらの基も含まれる。アセトアセトキシ含有モノマーの量は、モノマーの全 量基準で3〜30重量%の範囲であってよく、好ましい量は5〜20重量%であり、 最も好ましい量はモノマーの全量基準で12〜15重量%である。 本発明による追加の好ましい側鎖加水分解性官能部分は、カルボナート基であ る。本発明によるカルボナート加水分解性モノマーを含有する適当な共重合性モ ノエチレン系不飽和モノマーは、例えば、一般式(II) R4CH=CH-O-C(O)-C(R4)3 (II) (式中、R4は独立に、水素又はC1〜C12アルキル基である) のものである。式(II)の具体的なモノマーには、CH2=CH−O− C(O)−C(CH3)3,CH2=CH−O−C(O)−CH(C2H5)(C4H9),CH2=CH−O(=O)−C H3及びCH2=CH−O−C(O)−CH2CH3が含まれる。 カルボナート含有モノマーの量は、モノマーの全量基準で2〜24重量%の範囲 であってよく、好ましい量はモノマーの全量基準で6〜12重量%である。 本発明による他の好ましい側鎖加水分解性官能部分は、エポキシド部分である 。本発明によるエポキシド加水分解性部分を含有する適当な共重合性モノエチレ ン系不飽和モノマーには、一般式(III) R5−R6−R7−R8 (III) [式中、R5は、 (式中、R10は、水素又はC1〜C3アルキル基である) から選択され、R6は、−C(=O)−O−又は−O−C(=O)−基から選択 され、R7は、−(−CH2CH2-O)n−CH2CH2−O−C(=O)−又はC1〜C6アル キル基(但し、nは0〜100の整数である)から選択され、R8は−CHR9=CHR9( 但し、R9は同じか又は異なり、水素又はメチル基から選択される)である] のものが含まれる。更に、R8はR5に直接結合していてよく又はR8−R7−はR5 に直接結合していてよく又はR8はR5−R6−基に結合していてよい。例として 、式(III)のモノマーには、グリシジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジ ルエーテル、が含まれる。更に、少なくとも1個のエポキシド基を含有するマクロモノマーは 、本発明による適当なモノマーである。用語「マクロモノマー」は、モノエチレ ン系不飽和官能基を含有するオリゴマー又はポリマー物質を示すために使用され る。エポキシド含有モノマーのパーセント量は、モノマーの全量基準で2〜24重 量%の範囲であってよく、好ましい量はモノマーの全量基準で6〜12重量%であ る。 本発明による他の好ましい側鎖加水分解性官能部分は、イソシアナート基であ る。本発明によるイソシアナート加水分解性部分を含有する適当な共重合性モノ エチレン系不飽和モノマーには、一般式(IV) R11CH=C(R11)−R12−(CR13)2−NCO (IV) [式中、R11は水素又はメチル基であり、R12は、C1〜C20アルキル基、C3〜 C8シクロアルキル基、アリール基、−C(=O)−O−基又は−C(=O)− O−R14−基(但し、R14はC1〜C20アルキル基である)である] のものが含まれる。更に、本明細書に於いて、「アリール」は、フ ェニル、ナフチル又はアントラセニル(但し、各水素原子は、C1〜C10アルキ ル基により(好ましくはC1〜C6アルキル基により、更に好ましくは、メチルに より)置換されていてよい)を指す。従って、フェニルは1〜4回置換されてい てよく、ナフチルは1〜6回置換されていてよい。R12がフェニルであるとき、 追加の基、即ち、R11CH=C(R11)−及び−(CR13)2−NCOの結合は、オルト、メタ 又はパラ位であってよい。更に、本明細書に於ける「アルキル」は、直鎖又は分 岐鎖アルキル基を指す。更に、「シクロアルキル」基は、追加のC1〜C10アル キル置換基を有していてよい。更に、R13は独立に、水素又はC1〜C3アルキル 基である。イソシアナート部分を含有する好ましい共重合性モノエチレン系不飽 和モノマーは、m−イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアナート である。 本発明による官能性ラテックスポリマー組成物の製造のための適当な共重合性 モノエチレン系不飽和モノマーには、これらに限定されないが、一般式(V): CH2=C(R15)COOR16 (V) (式中、R15は水素又はC1〜C3アルキル基であり、R16は、C1〜C20アルキ ル基、フェニル、ベンジル、ヒドロキシ−(C1〜C4)−アルキル、アルコキシ −(C1〜C4)アルキル、シクロペンチル、シクロヘキシル、フリル、C1〜C4 アルキルフリル、テトラヒドロフリル、C1〜C4アルキルテトラヒドロフリルで ある) によって表わすことができるモノエチレン系不飽和モノマー及びこれらのモノマ ーの組合せが含まれる。R15が水素であるモノマーとR15がアルキル基であるモ ノマーとの組合せを、官能性ラテックスポリマーのガラス転移温度を変性するた めに使用することができる 。コモノマーの好ましい例は、これらに限定されないが、メチル(メタ)アクリ レート、エチル(メタ)アクリレート、プロピル(メタ)アクリレート、イソプ ロピル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ )アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、イソオクチル(メタ)アクリ レート、イソデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ス テアリル(メタ)アクリレート、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、メト キシエチル(メタ)アクリレート、ベンジル(メタ)アクリレート、エトキシエ チル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロ ペンチル(メタ)アクリレート及びイソボルニル(メタ)アクリレート並びにこ れらのモノマーの組合せである。官能性ラテックスポリマーについて適当なTg又 はその他の特性を得るために、これらのモノマーの組合せを使用することができ る。 C1〜C20アルコール部分を有するアクリル酸及びメタクリル酸エステルは市 販されているか又は公知のエステル化方法によって製造することができる。この アクリル酸及びメタクリル酸エステルには、ヒドロキシル、アミン、ハロゲン、 エーテル、カルボン酸、アミド、ニトリル及びアルキル基のような追加の官能基 が含有されていてよい。好ましいエステルは、カルボジイミド(メタ)アクリレ ート、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メ タ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メタ) アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレ ート、アリル(メタ)アクリレート及びグリシジル(メタ)アクリレートである 。 追加の適当な共重合性モノエチレン系不飽和モノマーには、スチレン系モノマ ーが含まれる。スチレン系モノマーは、スチレン又は C1〜C6アルキル環置換スチレン、C1〜C3アルキルα−置換スチレン若しくは 環置換及びα−アルキル置換スチレンの組合せのような置換スチレンを示す。好 ましいスチレン系共重合性モノマーには、スチレン、p−メチルスチレン、o− メチルスチレン、p−ブチルスチレン、α−メチルスチレン及びこれらの組合せ が含まれる。 更に、一般式(VI)のビニルエステルを、共重合性モノエチレン系不飽和モノ マーとして使用することができる。 RCH=CH−O−C(O)−C(R)3 (VI) 式(2)において、Rは独立に、水素又は炭素数12以下のアルキル基である。式 (VI)の具体的なモノマーには、CH2=CH−O−C(O)−CH3,CH2=CH−O−C(O) −C(CH3)3,CH2=CH−O−C(O)−CH(C2H5)(C4H9)及びCH2=CH−O−C(O)−CH2CH3 が含まれる。ビニルエステルモノマーにはまた、VEOVA5,VEOVA9,VEOVA10及 びVEOVA11製品として、シェル・ケミカル社(Shell Chemical Company)から入 手できるVEOVAシリーズのようなビニルアルコールのビニルエステルも含まれる 。O.W.Smith,M.J.Collins,P.S.Martin及びD.R.Bassett,Prog.Org.Coat ings、第22巻、第19頁(1993年)を参照されたい。 官能性ラテックスポリマー組成物を生成させるのに使用されるモノマー混合物 の酸素含有量が減少するとき、官能性ラテックスポリマーの加水分解安定性が向 上するのみならず、加水分解性官能基を含有する官能性モノマーの加水分解安定 性も向上することが強調されるべきである。このことを、アセトアセトキシエチ ルメタクリレートの加水分解パーセントを、種々の温度で酸素含有量に対してプ ロットした、図1に示す。 一般的に、ビニルモノマーは、一般的な懸濁又は乳化遊離ラジカ ル開始重合技術によって重合される。この重合は、任意に還元剤と組み合わせた 、水溶性又は水分散性遊離ラジカル開始剤によって、普通55〜90℃の適当な温度 で開始することができる。このモノマーの重合は、回分式、半回分式又は連続式 で行うことができる。 本発明のポリマーを製造するための懸濁又は乳化重合に於いて、アニオン性又 は非イオン性乳化剤のような一般的な界面活性剤又は界面活性剤の組合せを使用 することができる。好ましい界面活性剤の例には、これらに限定されないが、ア ルキル硫酸アルカリ若しくはアンモニウム、アルキルスルホン酸若しくは脂肪酸 、オキシエチル化アルキルフェノール又はアニオン性若しくは非イオン性界面活 性剤の全ての組合せが含まれる。より好ましい界面活性剤モノマーは、HITENOL HS−20(DKSインターナショナル社(DKS International,Inc.)、日本から入手で きるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルアンモニウムスルフェートで ある)である。界面活性剤のリストは、専門書:McCutcheonの乳化剤及び洗剤( McCutcheon's Emulsfiers & Detergents)、北アメリカ版及び国際版、MC Publi shing Co.、ニュージャージー州、グレンロック(Glen Rock)、1993年刊で入 手できる。使用される界面活性剤の量は普通、モノマーの全重量基準で0.1〜6 重量%である。 重合開始剤として、過酸化水素、t−ブチルヒドロペルオキシド、硫酸アンモ ニウム又はアルカリ、過酸化ジベンゾイル、過酸化ラウリル、過酸化ジ第三級ブ チル、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル、過酸化ベンゾイル等のような、 任意の一般的な遊離ラジカル開始剤を使用することができる。開始剤の量は典型 的に、全モノマーの全重量基準で0.05〜6.0重量%である。 遊離ラジカル開始剤は、還元剤を組み合わせて、レドックス開始系を生成する ことができる。適当な還元剤は重合速度を上昇させる ものであり、これには例えば、重亜硫酸ナトリウム、ヒドロ亜硫酸ナトリウム、 ホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、アスコルビン酸、イソアスコルビ ン酸及びこれらの混合物が含まれる。このレドックス開始系は、遊離ラジカル開 始剤と同様のレベルで使用することができる。 更に、開始剤及び還元剤と組み合わせて、重合触媒を使用することができる。 重合触媒は、反応条件で還元剤と組み合わせて遊離ラジカル開始剤の分解を促進 することによって、重合速度を上昇させる化合物である。適当な触媒には、例え ば、硫酸第一鉄7水和物(FeSO4・7H2O)、塩化第一鉄、硫酸第二銅、塩化第二 銅、酢酸コバルト、硫酸第一コバルト及びこれらの混合物のような遷移金属化合 物が含まれる。 更に、本発明によるポリマーを製造するために、低レベルの連鎖移動剤を使用 することもできる。適当な連鎖移動剤には、これらに限定されないが、ブチルメ ルカプタン、n−オクチルメルカプタン、n−ドデシルメルカプタン、メルカプ トプロピオン酸ブチル又はメチル、メルカプトプロピオン酸、3−メルカプトプ ロピオン酸2−エチルヘキシル、3−メルカプトプロピオン酸n−ブチル、イソ デシルメルカプタン、オクタデシルメルカプタン、メルカプト酢酸、(四臭化炭 素及びブロモジクロロメタンのような)ハロアルキル化合物並びに米国特許第5, 247,040号(参照して本明細書に含める)に記載されている反応性連鎖移動剤が 含まれる。特に、メルカプトプロピオン酸エステル、メルカプトプロピオン酸ア リル、メルカプト酸酸アリル、メルカプトプロピオン酸クロチル及びメルカプト 酢酸クロチル並びにこれらの混合物が、好ましい連鎖移動剤を代表する。 本発明の好ましい態様に於いて、湿潤接着を促進することが知ら れている共重合性モノマーを、ポリマー中に含有させることができる。湿潤接着 促進モノマーの例には、これらに限定されないが、t−ブチルアミノエチルメタ クリレート、ジメチルアミノエチルメタクリレート、ジエチルアミノエチルメタ クリレート、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、2−t−ブチ ルアミノエチルメタクリレート、N,N−ジメチルアミノエチルアクリレート及 びN−(2−メタクリロイルオキシ−エチル)エチレンウレアのような、窒素含 有モノマーが含まれる。 水分散性及び水溶性ポリマーをまた、本発明により界面活性剤又は安定剤とし て使用することができる。このようなポリマー安定剤の例には、米国特許第4,94 6,932号及び同第4,939,233号に記載されているような水分散性ポリエステル、米 国特許第4,927,876号及び同第5,137,961号に記載されているような水分散性ポリ ウレタン並びに米国特許第4,839,413号に記載されているようなアルカリ可溶性 アクリル樹脂(これらの特許の全てを、参照して本明細書に含める)が含まれる 。セルロース系物質及びポリビニルアルコールを使用することもできる。界面活 性剤及び安定剤は、重合の間に、例えば、粒子核生成及び成長、粒子サイズ並び に安定性を制御するために使用することができるか又はこれらはラテックスの安 定性を向上させるために若しくは表面張力、湿潤性等のようなラテックスの他の 特性を変性するために後添加することができる。 好ましい態様に於いて、少なくとも1種のエチレン系不飽和共重合性界面活性 剤を使用することができる。イソプロペニルフェニル又はアリル基を有する共重 合性界面活性剤が好ましい。共重合性界面活性剤は、スルフェート基若しくはス ルホネート基を含有するようなアニオン性界面活性剤又は非イオン性界面活性剤 であってよい。他の共重合性界面活性剤には、ポリオキシエチレンアルキルフェ ニルエーテル部分を含有するものが含まれる。追加の共重合性界面活性剤には、 アルキルアリルスルホコハク酸ナトリウムが含まれる。 本発明によるポリマーの好ましい分子量は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC )によって決定したとき、1,000〜1,000,000の重量平均分子量(Mw)である。こ の重量平均分子量についての更に好ましい範囲は、5,000〜250,000である。 本発明による水性分散液のための好ましい粒子サイズは、0.01〜25μmである 。従って、本発明による乳化重合に於いて、ラテックスの粒子サイズは、0.01〜 約3μmの範囲であってよい。他方、本発明による懸濁重合に於いて、ラテック スの粒子サイズは、2〜25μmの範囲であってよい。好ましい態様に於いて、乳 化重合によって生成される分散液の粒子サイズは、約0.05〜約1.5μmの範囲で あってよい。更に好ましい範囲は0.1〜1.0μmである。 ポリマー粒子は一般的に球状形状である。好ましい態様に於いて、この球状の ポリマー粒子は、コア部分及びシェル部分又は勾配構造を有する。このコア/シ ェルポリマー粒子はまた、多葉形、ピーナッツ殻、どんぐり形、ラズベリー形又 は全ての他の形状に製造することもできる。粒子がコア/シェル粒子構造を有す る場合に、コア部分が、粒子の全重量の約20〜約80重量%からなり、シェル部分 が、粒子の全重量の約80〜約20重量%からなることが更に好ましい。 本発明によるポリマーのガラス転移温度(Tg)は、約100℃以下であってよい 。粒子から環境温度でフィルムを形成することが望ましい、本発明の好ましい態 様に於いて、ガラス転移温度は好ましくは60℃以下であってよい。 エナミン官能性ポリマーは、側鎖アセトアセトキシ基を有する本 発明によるポリマーの好ましい誘導体を表わす。水性分散液に於いて、エナミン 官能基は、アセトアセトキシ基の加水分解安定性を改良する機能を果たす。エナ ミン官能性ポリマーは、Polymer Bulletin、第32巻、第419〜426頁(1994年)に 記載されている。更に、エナミン官能性ポリマーは、ヨーロッパ特許出願第0492 847A2号、米国特許第5,296,530号及び同第5,484,849号に記載されている(これ らの文献の全てを、参照して本明細書に含める)。1つの例として、図2は、加 水分解性官能基がエナミンである好ましい態様を示す。加水分解しない官能基( エナミン)の量は、21重量%以下の酸素含有量で、50℃で1500時間後に実質的に 変化しないままであり、26重量%の酸素含有量で、50℃で1500時間後に僅かに減 少し、29重量%の酸素含有量で、50℃で500時間未満後に実質的に加水分解した 。 カルボナート加水分解性基を含有する全ビニルエステルベースのラテックスが 、時間の関数として加水分解に対する非線形応答を与え、一方、カルボナート加 水分解性基を含有するビニルエステル−アクリルベースのラテックスが線形応答 を与えることが、予想外に見出された。上記の2種類のカルボナート基を含有す るラテックスについての加水分解結果を、それぞれ図6及び7に示す。 本発明を一般的に記載したが、本明細書に於いて例示のみの目的のために与え られ、他の方法で特定しない限り限定することを意図しない、ある種の具体的例 を参照することによって、より以上の理解を得ることができる。例1 小さい未構造化アセトアセトキシ含有水性粒子(ラテックス粒子は、10.9%のア セトアセトキシエチルメタクリレート(AAEM)を含有する;酸素含有量:10.4% )の製造 凝縮器、窒素パージ及び表面下供給管を取り付けた1,000mL樹脂製ケトルに、3 40gの水、15.52gのHITENOL HS−20(これは、日本のDKSインターナショナル社 から入手できるポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルアンモニウムスル フェートである)、2.55gのTERGITOL NP−40(水中70重量%)界面活性剤(こ れは、ユニオン・カーバイド社(Union Carbide)から入手できる、ノニルフェノ ールと約40モルのエチレンオキシドとの反応生成物である)、3.5gの炭酸ナト リウム、9.67gのスチレン、6.09gの2−エチルヘキシルアクリレート及び2.15 gのアセトアセトキシエチルメタクリレートを添加した。窒素パージを始め、次 いで反応器の内容物を、400rpmで80℃に上昇させた。80℃に達した後、13.0gの 水中に溶解させた2.3gの過硫酸ナトリウムからなる開始剤溶液を、反応器の中 に添加し、120gの水、6.55gのAEROSOL 18界面活性剤(サイテック・インダス トリーズ社(Cytec Industries,Inc.)から入手可能な、スルホスクシンアミド 酸N−オクタデシル・アニオン性界面活性剤)、10.22gのTERGITOL NP-40(70 重量%)、183.6gのスチレン(STY)、115.63gの2−エチルヘキシルアクリレー ト(2EHA)及び40.81gのアセトアセトキシエチルメタクリレートからなるエマ ルジョン供給物を、1.72g/分で反応器の中に供給した。供給が完結して5分後 に、12gの水中に溶解させた0.4gの過硫酸ナトリウム及び0.4gのメタ重亜硫酸 ナトリウムからなる開始剤溶液を反応器に添加し、30分間加熱を続けた。このラ テックスを冷却し、13.4gの水酸化アンモニウム(29%)を、ラテックスの中に 送液した。次いで、ラテックスを、100メッシュのワイヤ篩を通して濾過した。 このラテックスは下記のような特性を有していた。固体レベル、41.6;乾燥した 材料の量(100メッシュ篩)、0.55g;粒子サイズ(Dw)、58nm;ポリマーのTg (示差走査熱量計、DSCによ って測定した)、8℃。例2 小さい未構造化アセトアセトキシ含有水性粒子(ラテックス粒子は、13.6%のAA EMを含有する;酸素含有量:16.9%)の製造 凝縮器、窒素パージ及び表面下供給管を取り付けた1,000mL樹脂製ケトルに、3 40gの水、15.52gのHITENSOL HS−20、2.55gのTERGITOL NP−40(水中70重量 %)、3.5gの炭酸ナトリウム、3.58gのスチレン、11.64gの2−エチルヘキシ ルアクリレート及び2.68gのアセトアセトキシエチルメタクリレートを添加した 。窒素パージを始め、次いで反応器の内容物を、400rpmで80℃に上昇させた。80 ℃に達した後、13.0gの水中に溶解させた2.3gの過硫酸ナトリウムからなる開 始剤溶液を、反応器の中に添加した。34gの水中に溶解させた1.3g過硫酸ナト リウムからなる開始剤溶液を、0.16g/分で反応器の中に供給した。開始剤供給 を開始して10分後に、120gの水、6.55gのAEROSOL 18(サイテック・インダス トリーズ社から入手可能な、スルホスクシンアミド酸N−オクタデシル・アニオ ン性界面活性剤)、10.22gのTERGITOL NP−40(水中70重量%)、68.02gのス チレン、221.06gの2−エチルヘキシルアクリレート及び51.02gのアセトアセ トキシエチルメタクリレートからなるエマルジョン供給物を、1.72g/分で反応 器の中に供給した。供給が完結して5分後に、12gの水中に溶解させた0.4gの 過硫酸ナトリウム及び0.4gのメタ重亜硫酸ナトリウムからなる開始剤溶液を反 応器に添加し、30分間加熱を続けた。このラテックスを冷却し、16.8gの水酸化 アンモニウム(28%)を、ラテックスの中に送液した。次いで、ラテックスを、 100メッシュのワイヤ篩を通して濾過した。このラテックスは下記のような特性 を有していた。固体レベル、41.1;乾燥した材料の量(100メッシュ篩)、1.58 g; 粒子サイズ(Dw)、58nm;ポリマーのTg、−36℃。例3 小さい未構造化アセトアセトキシ含有水性粒子(ラテックス粒子は、10.9%のAA EMを含有する;酸素含有量:202.3%)の製造 凝縮器、窒素パージ及び表面下供給管を取り付けた1,000mL樹脂製ケトルに、3 40gの水、15.52gのHITENSOL HS−20、2.55gのTERGITOL NP−40(水中70重量 %)、3.5gの炭酸ナトリウム、3.40gのメチルメタクリレート(MMA)、5.37gの スチレン(STY)、6.98gのブチルアクリレート(BA)及び2.15gのアセトアセト キシエチルメタクリレート(AAEM)を添加した。窒素パージを始め、次いで反応 器の内容物を、400rpmでの撹拌下に80℃に上昇させた。80℃に達した後、13.0g の水中に溶解させた2.3gの過硫酸ナトリウムからなる開始剤溶液を、反応器に 添加した。34gの水中に溶解させた1.3g過硫酸ナトリウムからなる開始剤溶液 を、0.16g/分で反応器の中に供給した。開始剤供給を開始して10分後に、120 gの水、6.55gのAEROSOL 18、10.22gのTERGITOL NP-40(水中70重量%)、64. 62gのメチルメタクリレート、102.03gのスチレン、132.64gのブチルアクリレ ート及び40.81gのアセトアセトキシエチルメタクリレートからなるモノマーエ マルジョン供給物を、1.72g/分で反応器の中に供給した。供給が完結して5分 後に、12gの水中に溶解させた0.4gの過硫酸ナトリウム及び0.4gのメタ重亜硫 酸ナトリウムからなる開始剤溶液を反応器に添加し、30分間加熱を続けた。この ラテックスを冷却し、13.4gの水酸化アンモニウム(28%)を、ラテックスの中 に送液した。次いで、ラテックスを、100メッシュのワイヤ篩を通して濾過した 。このラテックスは下記のような特性を有していた。固体レベル、41.0;乾燥し た材料の量(100メッシュ篩)、0.17g;粒子サイズ(Dw)、57nm;ポリマーの Tg、1.4℃。例4 小さい未構造化アセトアセトキシ含有水性粒子(ラテックス粒子は、10.9%のAA EMを含有する;酸素含有量:26.7%)の製造 凝縮器、窒素パージ及び表面下供給管を取り付けた1,000mL樹脂製ケトルに、3 40gの水、15.52gのHITENOL HS−20、2.55gのTERGITOL NP−40(70重量%)、 3.5gの炭酸ナトリウム、6.98gのメチルメタクリレート、1.79gのスチレン、6 .98gのブチルアクリレート及び2.15gのアセトアセトキシエチルメタクリレー トを添加した。窒素パージを始め、次いで反応器の内容物を、400rpmでの撹拌下 に80℃に上昇させた。80℃に達した後、13.0gの水中に溶解させた2.3gの過硫 酸ナトリウムからなる開始剤溶液を、反応器に添加した。34gの水中に溶解させ た1.3g過硫酸ナトリウムからなる開始剤溶液を、0.16g/分で反応器の中に供 給した。開始剤供給を開始して10分後に、120gの水、6.55gのAEROSOL 18、10. 22gのTERGITOL NP−40(70重量%)、132.64gのメチルメタクリレート、34.01 gのスチレン、132.64gのブチルアクリレート及び40.81gのアセトアセトキシ エチルメタクリレートからなるエマルジョン供給物を、1.72g/分で反応器の中 に供給した。供給が完結して5分後に、12gの水中に溶解させた0.4gの過硫酸 ナトリウム及び0.4gのメタ重亜硫酸ナトリウムからなる開始剤溶液を反応器に 添加し、30分間加熱を続けた。このラテックスを冷却し、13.4gの水酸化アンモ ニウム(28%)を、ラテックスの中に送液した。次いで、ラテックスを、100メ ッシュのワイヤ篩を通して濾過した。このラテックスは下記のような特性を有し ていた。固体レベル、41.0;乾燥した材料の量(100メッシュ篩)、0.14g;粒 子サイズ(Dw)、57nm;ポリマーのTg、2℃。例5(比較例) ローム・アンドハース社(Rohm and Haas)から入手可能なエナミンラテックスE2 950 このラテックスが、元素分析により分析して、29.8%の酸素含有量を有するこ とが見出された。エナミンの評価 100gの上記のラテックスのそれぞれに、撹拌しながら、2〜4gの水、1.2g のTERGITOL NP−40及び1.2gのAEROSOL 18を添加した。次いで、このラテックス をサーモスタットで調節した水浴中で、50℃又は60℃で保持した。水性粒子中に 残留するエナミン官能基を測定するために、このラテックスのフィルムをZnSe上 に流延し、15分間自然乾燥し、次いで15分間真空乾燥した。赤外分光計を使用し て、1,568cm-1でのエナミン帯域の吸収を、1,602cm-1でのスチレン帯域で割るこ とによって、エナミン吸収の相対大きさを決定した。このラテックスを、アンモ ニアをアセトアセトキシ部分と確実に完全に反応させて、エナミンを生成するた めの温度で、少なくとも1日間、普通にコンディショニングさせた。50℃及び60 ℃で各ラテックスについて、分解プロットを作成した。例6 加水分解安定性研究のための、大きい未構造化アセトアセトキシ含有水性粒子の 製造 凝縮器、窒素パージ及び表面下供給管を取り付けた1,000mL樹脂製ケトルに、2 94gの水、1.34gのTREMLF−40、1.79gのTERGITOL NP−40(100%)、2.044g の炭酸ナトリウム及び0.01gの2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホ ン酸ナトリウム(水中50%)及び17.9gの下記の表Iに示したようなモノマー装 入物を添加した。窒素パージを始め、次いで反応器の内容物を、400rpmで 80℃に上昇させた。80℃に達した後、13.0gの水中に溶解させた2.3gの過硫酸 ナトリウムからなる開始剤溶液を、反応器に添加した。34gの水中に溶解させた 1.3g過硫酸ナトリウムからなる開始剤溶液を、0.16g/分で反応器の中に供給 した。開始剤供給を開始して10分後に、120gの水、9.94gのAEROSOL 18、7.16 gのTERGITOL NP−40(100%)、341.1gのモノマー装入物及び0.52gの2−ア クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウム(水中50%)からなる エマルジョン供給物を、1.72g/分で反応器の中に供給した。供給が完結して5 分後に、12gの水中に溶解させた0.4gの過硫酸ナトリウム及び0.4gのメタ重亜 硫酸ナトリウムからなる開始剤溶液を反応器に添加し、30分間加熱を続けた。次 いで、ラテックスを、100メッシュのワイヤ篩を通して濾過した。固体レベル、4 2.6;乾燥した材料の量(100メッシュ篩)、0.20g;粒子サイズ(Dw)、153nm ;ポリマーのTg、14℃。例7〜9 変化した酸素含有量のAAEMベースの水性粒子の製造 全てのラテックスは、例7についてより高い固体を得るために、より少ない水 を使用した以外は、本質的に例6に記載したようにして製造した。各ラテックス のモノマー組成及び特性を、表I及び表IIに示す。表I 重合に使用したモノマーのパーセント STY=スチレン MMA=メチルメタクリレート 2EHA=2−エチルヘキシルアクリレート BA=ブチルアクリレート AAEM=アセトアセトキシエチルメタクリレート表II 例10 例6〜9の加水分解安定性研究 ラテックスを、50℃、60℃、70℃及び80℃で、サーモスタットで調節した浴中 でエージングし、フィルムのための湿潤サンプルを時間の関数として得た。フィ ルムをZnSe結晶の上に流延し、1655cm-1での吸収(これは、エノールの生成後の カルボニル吸収の特徴であ る)及び1606cm-1でのスチレン吸収を決定した。フィルム厚さは、スチレン吸収 及び計算したエノール吸収に於ける減少を使用して規格化した。各ラテックスに ついて、一次速度プロット及びアレニウス速度プロットを得た。これらのプロッ トは、表IIIに示される活性化自由エネルギーを計算するために使用した。活性 化自由エネルギーは、水性粒子の酸素含有量、その貯蔵時間及び温度の関数とし ての、アセトアセトキシ部分の10%加水分解についての等高プロット(contour p lots)を計算するために使用した。その結果を図4に示す。表III 例11 小さい未構造化カルボナート含有ビニルエステル水性粒子(酸素含有量:25.5% 、VAM/VEOVA−10/VEOVA−5/VEC;20/70/5/5)の製造 凝縮器、窒素パージ及び表面下供給管を取り付けた1,000mL樹脂製ケトルに、4 35.6gの水、13.8gのビニルスルホン酸ナトリウム、11.43gのTERGITOL NP−40 (70%)、1.0gの炭酸ナトリウム、4.0gの、80gの酢酸ビニル、280gのVEOVA −10、20gのVEOVA−5及び20gのビニルエチレンカルボナートからなるモノマ ー溶液を添加した。窒素パージを始め、次いで反応器の内容物を、400r pmで65℃に上昇させた。65℃に達した後、1.03gのt−ブチルヒドロペルオキシ ド(70%)及び溶解させた0.72gのホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウム からなる開始剤装入物を、反応器に添加した。5分後に、残りのモノマー溶液を 200分間かけて供給し、80gの水中に溶解させた2.4gのt−ブチルヒドロペルオ キシド及び80g中に溶解させた1.68gのホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリ ウムからなる開始剤溶液を、200分間かける反応器の中に供給した。開始剤溶液 が完結して15分後に、反応器を40℃まで冷却した。イソアスコルビン酸(0.53g )及びt−ブチルヒドロペルオキシド(0.53g)からなる後開始剤及び触媒並び に1%硫酸鉄溶液(0.53g)を、順次、反応器に装入し、30分間加熱を続けた。 固体、383.7%;濾過性乾燥固体(100メッシュ篩)、3.2g;pH,4.64;粒子サ イズ、225nm(電子顕微鏡写真);IR(カルボナート吸収)、1815cm-1例12 小さい未構造化カルボナート含有ビニルエステルーアクリル水性粒子(酸素含有 量:32.6%、VAM/VEOVA−10/BA/VEC;65/10/20/5)の製造 凝縮器、窒素パージ及び表面下供給管を取り付けた1,000mL樹脂製ケトルに、4 35.6gの水、13.8gのビニルスルホン酸ナトリウム、11.43gのTERGITOL NP−40 (70%)、1.0gの炭酸ナトリウム、4.0gの、280gの酢酸ビニル、40gのVEOVA −10、80gのブチルアクリレート及び20gのビニルエチレンカルボナートからな るモノマー溶液を添加した。窒素パージを始め、次いで反応器の内容物を、400r pmで65℃に上昇させた。65℃に達した後、1.03gのt−ブチルヒドロペルオキシ ド(70%水溶液)及び溶解させた0.72gのホルムアルデヒドスルホキシル酸ナト リウムからなる開始剤装入物を 、反応器に添加した。5分後に、残りのモノマー溶液を200分間かけて供給し、8 0gの水中に溶解させた2.4gのt−ブチルヒドロペルオキシド及び80g中に溶解 させた1.68gのホルムアルデヒドスルホキシル酸ナトリウムからなる開始剤溶液 を、200分間かける反応器の中に供給した。開始剤溶液が完結して15分後に、反 応器を40℃まで冷却した。イソアスコルビン酸(0.53g)及びt−ブチルヒドロ ペルオキシド(0.53g、70%水溶液)からなる後開始剤及び触媒並びに1%硫酸 鉄溶液(0.53g)を、順次、反応器に装入し、30分間加熱を続けた。固体、38.7 %;濾過性乾燥固体(100メッシュ篩)、3.2g;pH,4.64;粒子サイズ、150nm (電子顕微鏡写真);IR(カルボナート吸収)、1815cm-1例13 例11及び12の加水分解安定性研究 ラテックスを、50℃、60℃、70℃及び80℃で、サーモスタットで調節した浴中 でエージングし、フィルムのための湿潤サンプルを時間の関数として得た。フィ ルムをZnSe結晶の上に流延し、1815cm-1での吸収及び1606cm-1でのスチレン吸収 を決定した。フィルム厚さは、スチレン吸収及び計算したカルボナート吸収に於 ける減少を使用して規格化した。カルボナート部分の加水分解から得られたデー タを、時間の関数としてのカルボナート吸収によって割った、初期カルボナート 吸収の自然対数(In)としてプロットした。例14 小さい未構造化エポキシド含有水性粒子の製造 凝縮器、窒素パージ及び表面下供給管を取り付けた1,000mL樹脂製ケトルに、3 51gの水、0.716gのAEROSOL OT-75、5.11gのTERGITOL NP−40(70%)、2.05 gの炭酸ナトリウム、3.58gのメチルメタクリレート、11.63gの2−エチルヘ キシルアクリレート、 2.68gのグリシジルメタクリレート及び0.014gの2−アクリルアミド−2−メ チルプロパンスルホナートを添加した。窒素パージを始め、次いで反応器の内容 物を、400rpmで80℃に上昇させた。80℃に達した後、13.0gの水中に溶解させた 2.30gの過硫酸ナトリウムからなる開始剤装入物を、反応器に添加した。4.10g のAEROSOL OT−75、68.02gのメチルメタクリレート、221.96gの2−エチルヘ キシルアクリレート、51.01gのグリシジルメタクリレート及び0.26gの2−ア クリルアミド−2−メチルプロパンスルホナートのナトリウム塩からなるモノマ ー供給を、1.72g/分で始めた。第一エマルジョン供給を始めて5分後に、33.5 gの水中に溶解させた1.3gの過硫酸ナトリウムからなる開始剤溶液を、0.16g /分で供給した。モノマーエマルジョン供給が完結して5分後に、12gの水中に 溶解させた0.4gの過硫酸ナトリウム及び0.4gのメタ重亜硫酸ナトリウムの後開 始剤溶液を装入し、30分間加熱を続けた。このエマルジョンを冷却し、次いで、 ラテックスを、100メッシュのワイヤ篩を通して濾過した。固体レベル、46.8; 乾燥した材料の量(100メッシュ篩)、8.93g;pH,8.2;ZnSeの上に流延した透 明フィルムの赤外分析は、910cm-1でのエボキシド吸収を示した;酸素含有量、2 2.7%。例15 小さい未構造化エポキシド含有水性粒子の製造 凝縮器、窒素パージ及び表面下供給管を取り付けた1,000mL樹脂製ケトルに、2 90gの水、1.34gのTREM LF−40、1.79gのTERGITOL NP−40(70%)、2.05gの 炭酸ナトリウム、33.58gのメチルメタクリレート、11.63gのブチルアクリレー ト、2.68gのグリシジルメタクリレート及び0.010gの2−アクリルアミド−2 −メチルプロパンスルホナートを添加した。窒素パージを始め、次いで反 応器の内容物を、400rpmで80℃に上昇させた。80℃に達した後、13.0gの水中に 溶解させた2.30gの過硫酸ナトリウムからなる開始剤装入物を、反応器に添加し た。120gの水、9.94gのAEROSOL 18、7.16gのTERGITOL NP−40(70%)、68.0 2gのメチルメタクリレート、221.96gのブチルアクリレート、51.01gのグリシ ジルメタクリレート及び0.26gの2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスル ホナートのナトリウム塩からなるモノマー供給を、1.72g/分で始めた。第一エ マルジョン供給を始めて5分後に、33.5gの水中に溶解させた1.3gの過硫酸ナ トリウムからなる開始剤溶液を、0.16g/分で供給した。モノマーエマルジョン 供給が完結して5分後に、12gの水中に溶解させた0.4gの過硫酸ナトリウム及 び0.4gのメタ重亜硫酸ナトリウムの後開始剤溶液を装入し、30分間加熱を続け た。このエマルジョンを冷却し、次いで、ラテックスを、100メッシュのワイヤ 篩を通して濾過した。固体レベル、43.6;乾燥した材料の量(100メッシュ篩) 、0.14g;pH,8.5;粒子サイズ、161nm;ZnSeの上に流延した透明フィルムの赤 外分析は、910cm-1でのエボキシド吸収を示した;酸素含有量、27.7%。例16 例14及び15の評価 100gのラテックスに、1.29gのAEROSOL 18、1.29gのTERGITOL NP−40(70% )及び水を添加して、最終固体を40%に調節した。次いで、このラテックスを70 ℃及び80℃で温度調節した浴に入れた。分析のために、ラテックスの少量のアリ コートを加熱した浴中のサンプルから取り、フィルムをZnSeの上に流延した。エ ポキシドのレベルを定量するために、910cm-1でのエポキシド吸収を使用した。 図8及び9に示されるように、一次速度プロットを得た。図10は、例14及び15に 於けるエポキシド部分の加水分解についてのアレニ ウス速度プロットを示す。 明らかに、上記の教示に照らして、本発明の多数の修正及び変形が可能である 。従って、付属する請求の範囲の範囲内で、本発明が、本明細書に特に記載した 以外の方法で実施できることは言うまでもない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 08/861,437 (32)優先日 平成9年5月21日(1997.5.21) (33)優先権主張国 米国(US) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,IT,L U,MC,NL,PT,SE),BR,CA,JP,M X,NO

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1.少なくとも1種のモノマーが、少なくとも1種の側鎖加水分解性官能部分 を有する、共重合性モノエチレン系不飽和モノマーのビニルポリマーを含んでな り、共重合性モノエチレン系不飽和モノマーの酸素及び窒素の合計含量が、共重 合性モノエチレン系不飽和モノマーの全重量基準で約27重量%以下であり、かつ ビニルポリマーが耐加水分解性である、官能性ラテックスポリマー組成物。 2.少なくとも1種の側鎖加水分解性官能部分を含有するモノマーが、前記共 重合性モノエチレン系不飽和モノマーの全重量基準で3〜30重量%の量で存在す る請求の範囲第1項に記載の官能性ラテックスポリマー組成物。 3.少なくとも1種の側鎖加水分解性官能部分を含有するモノマーが、前記共 重合性モノエチレン系不飽和モノマーの全重量基準で12〜15重量%の量で存在す る請求の範囲第1項に記載の官能性ラテックスポリマー組成物。 4.側鎖加水分解性官能性部分が、アセトアセトキシ基、カルボナート基、エ ポキシド基及びイソシアナート基からなる群から選択される請求の範囲第1項に 記載の官能性ラテックスポリマー組成物。 5.酸素及び窒素の合計含量が、共重合性モノエチレン系不飽和モノマーの全 重量基準で約20重量%以下である請求の範囲第4項に記載の官能性ラテックスポ リマー組成物。 6.酸素及び窒素の合計含量が、共重合性モノエチレン系不飽和モノマーの全 重量基準で約10重量%以下である請求の範囲第4項に記載の官能性ラテックスポ リマー組成物。 7.アセトアセトキシ基が、アンモニア又はエナミン生成が可能 な第一級アミンとの反応によってエナミン基に転化することができる請求の範囲 第4項に記載の官能性ラテックスポリマー組成物。 8.酸素及び窒素の合計含量が、共重合性モノエチレン系不飽和モノマーの全 重量基準で約20重量%以下であり、エナミン基が、50℃で1500時間後に実質的に 加水分解されない状態で残留している請求の範囲第7項に記載の官能性ラテック スポリマー組成物。 9.酸素及び窒素の合計含量が、共重合性モノエチレン系不飽和モノマーの全 重量基準で約10重量%以下であり、エナミン基が、50℃で1500時間後に実質的に 加水分解されない状態で残留している請求の範囲第7項に記載の官能性ラテック スポリマー組成物。 10.少なくとも1種が、少なくとも1種の側鎖加水分解性官能部分を有する共 重合性モノエチレン系不飽和モノマーを含んでなり、モノマー混合物の酸素及び 窒素の合計含量が、モノマー混合物の全重量基準で約27重量%以下のレベルまで の範囲である水性モノマー混合物を形成する工程 モノマー混合物の温度を、55℃〜90℃のレベルに調節する工程、並びに モノマー混合物を重合して、耐加水分解性の官能性ラテックスポリマー組成物 を生成せしめる工程 を含んでなる官能性ラテックスポリマーの製造方法。 11.前記側鎖加水分解性官能部分が、アセトアセトキシ基、カルボナート基、 エポキシド基及びイソシアナート基からなる群から選択される請求の範囲第10項 に記載の方法。 12.酸素及び窒素の合計含量を、モノマー混合物の全重量基準で約20重量%以 下のレベルに調節する請求の範囲第10項に記載の方法。 13.酸素及び窒素の合計含量を、モノマー混合物の全重量基準で 約10重量%以下のレベルに調節する請求の範囲第10項に記載の方法。 14.アセトアセトキシ基を、モル過剰のアンモニア又はエナミン生成が可能な 第一級アミンとの反応によって側鎖エナミン基に転化することを更に含んでなる 請求の範囲第11項に記載の方法。 15.酸素及び窒素の合計含量を、モノマー混合物の全重量基準で約20重量%以 下のレベルに調節し、エナミン基が、50℃で1500時間後に実質的に加水分解され ない状態で残留している請求の範囲第14項に記載の方法。 16.酸素及び窒素の合計含量を、モノマー混合物の全重量基準で約10重量%以 下のレベルに調節し、エナミン基が、50℃で1500時間後に実質的に加水分解され ない状態で残留している請求の範囲第14項に記載の方法。 17.少なくとも1種の側鎖加水分解性官能部分を含有するモノマーが、アセト アセトキシエチル(メタ)アクリレートである請求の範囲第1項に記載の官能性 ラテックスポリマー組成物。 18.少なくとも1種の側鎖加水分解性官能部分を含有するモノマーが、CH2=C H−O−C(O)−C(CH3)3,CH2=CH−O−C(O)−CH(C2H5)(C4H9)及びCH2=CH−O− C(O)−CH2CH3からなる群から選択される請求の範囲第1項に記載の官能性ラテッ クスポリマー組成物。 19.少なくとも1種の側鎖加水分解性官能性部分を含有するポリマーが、グリ シジル(メタ)アクリレート、アリルグリシジルエステル、 からなる群から選択される請求の範囲第1項に記載の官能性ラテックスポリマー 組成物。 20.少なくとも1種の側鎖加水分解性官能性部分を含有するモノマーが、m− イソプロペニル−α,α−ジメチルベンジルイソシアナートである請求の範囲第 1項に記載の官能性ラテックスポリマー組成物。
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