JP2002513762A - 造血刺激 - Google Patents

造血刺激

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Abstract

(57)【要約】 低レベルの造血細胞を防止し、そして造血細胞および成熟血球数の増加を生じる、造血系を刺激するための方法および製品が提供される。この方法および製品は、インビボおよびインビトロの両方において用いられ得る。

Description

【発明の詳細な説明】
(発明の背景) 本発明は、造血細胞の数の増加を生じ、造血細胞を所定の正常レベル数に回復
させる方法および製品、造血細胞の欠乏の処置のための治療、ならびに造血細胞
の培養のためのインビトロ方法論に関する。 PT−100は、細胞表面レセプターCD26と相互作用するように設計され
たバリン−プロリンホウ酸(ValboroPro)からなるジペプチドである
。CD26(2型膜貫通タンパク質)は、リンパ球(Marguet,Dら、A
dvances in Neuroimmunol.3:209〜215(19
93))、造血細胞(Vivier,I.ら、J.Immunol.147:4
47〜454(1991);Bristolら、J.Immunol.149:
367(1992))、胸腺細胞(Dang,N.H.ら、J.Immunol
.147:2825〜2832(1991),Tanaka,T.ら,J.Im
munol.149:481〜486(1992),Darmoul,D.ら、
J.Biol.Chem.267:4824〜4833(1992))、腸内刷
子縁膜および内皮細胞を含む多くの細胞型の細胞表面で発現される。細胞表面関
連CD26は、その重量のほとんどを細胞の外側に有するシアロ結合タンパク質
である。 CD26は、末梢性T細胞で最もよく特徴付けられており、末梢性T細胞にお
いてT細胞活性化についての強力な補助刺激シグナルとして機能する。その表面
発現は、T細胞活性化によって上方調節される(Dong,R.P.ら、Cel
l 9:153〜162(1996)、Torimoto、YらJ.Immun
ol.147:2514(1991)、Mittrucker、H−W.ら、E
ur.J.Immun.25:295〜297(1995)、Hafler,D
.A.ら、J.Immunol.142:2590〜2596(1989)、D
ang、N.H.ら、J.Immunol.144:409(1990))。C
D26はまた、造血およびリンパ系の発生において重要な調節性表面レセプター
として、げっ歯類において同定されている(Vivier、I.ら、J.Imm
unol.147:447〜454(1991))。CD26の1次構造は、種
間で高度に保存されている(Ogata、S.ら、J.Biol.Chem.2
64:3596〜3601(1998))。ヒトにおいて、CD26は、胸腺細
胞の活性化、分化および成熟の調節に関与しているようである(Dang、N.
H.ら、J.Immunol.147:2825〜2832(1991);Ka
meoka、J.ら、Blood 85:1132〜1137(1995))。
本発明者らは、CD26がヒトおよびマウスの造血系内で発現されることを証明
した。 CD26は、ジペプチジルペプチダーゼIV(DPP−IV)の活性と同一の
活性を有する細胞外酵素である。DPP−IVは、高度な基質特異性を有するセ
リン型エキソペプチダーゼである。CD26は、最後から2番目のアミノ酸がプ
ロリンであるか、またはある場合にはアラニンである場合、タンパク質からN末
端ジペプチドを切断する(Fleischer,B.Immunol.Toda
y 15:180(1994))。PT−100は、DPP−IV活性の強力な
インヒビターである。 先行技術のPCT公開出願WO94/03055は、DPP−IVのインヒビ
ターを投与することにより、造血細胞の数の増加を生じる方法を教示する。しか
し、この公開出願が教示するのは、体重1kgあたり少なくとも1mgの投薬が
このような造血細胞増加を得るために必要であることである。この公開出願はま
た、造血細胞の欠乏が樹立された哺乳動物にインヒビターを投与することを教示
する。この教示はまた、被験体において造血細胞の産生を増加させるインヒビタ
ーと組み合わせてサイトカインが投与されることを示唆する。 (発明の要旨) 本発明は、種々の驚くべき知見および予期されなかった知見に基づく。本発明
による有用な薬剤が間質性細胞による増殖因子の産生を刺激することが、予想外
に発見された。本発明による有用な薬剤が未分化の造血前駆細胞の増殖を刺激す
るが、方向付けられた前駆細胞の分化または増殖を直接刺激しないことがまた、
予想外に発見された。本発明による有用な薬剤が先行技術の教示によって予期さ
れていたよりもずっと低い用量で投与され得ることが、予想外に、さらに発見さ
れた。別の予期されない知見は、本発明による薬剤が造血細胞インヒビターでの
処置後造血細胞回復を達成するのに要する時間を加速し得るということである。
別の予期されなかった知見は、本発明による有用な薬剤が比較的低用量で、この
目的のために世界中で用いられている市販の最も成功した製品と少なくとも同じ
速さで、好中球の正常なレベルを回復し得るということである(ただし、本発明
による有用な薬剤が経口的に用いられ得るが、市販の製品(10億ドルをこえる
市場を示す)は注射されなければならないことを除く)。これらの予期されない
結果は、重要な治療的意味および実験研究的な意味を有する。 本発明の1つの局面に従って、被験体において造血を刺激するために被験体を
処置する方法が提供される。本発明は、このような処置の必要な被験体に、被験
体において造血細胞または成熟血球の数を増加させるために有効な量の薬剤を投
与する工程を包含する。ここでこの量は1日あたり体重1kgあたり1mg未満
であり、そしてこの薬剤は式Iの化合物である。 本発明による有用な薬剤は、式Iの化合物である: 式I
【化9】 ここで、mは、0以上10以下の整数である;AおよびA1は、Lアミノ酸残基
(グリシンについてはこのような区分はない)であり、結果としてそれぞれの反
復されるカギカッコの単位におけるAは、異なるアミノ酸残基であり得る;Bへ
結合したCは、L立体配置である;AとN、A1とCとの間の結合ならびにA1
Nとの間の結合は、ペプチド結合である;そしてそれぞれのX1およびX2は、独
立して、ヒドロキシル基、または生理学的なpHで水溶液中でヒドロキシル基に
加水分解され得る基である。「Bへ結合したCがL立体配置である」とは、Cの
絶対配置がLアミノ酸の絶対配置のようであることを意味する。 従って、以下の基
【化10】 は、Lアミノ酸の−COOH基がそのα炭素に対して有するのと同じ関係を、C
に対して有する。いくつかの実施態様において、AおよびA1は、独立してプロ
リンまたはアラニン残基である;mは0である;X1およびX2は、ヒドロキシル
基である;インヒビターは、L−Ala−L−boroProであり;そしてイ
ンヒビターは、L−Pro−L−boroProである。 本発明の1つの重要な局面において、被験体は、異常に低いレベルの造血細胞
または成熟血球を有し、そして薬剤は、所定の(preselected)正常
なレベルまたは防御的なレベルまで造血細胞型または成熟血球型のレベルを回復
させるのに有効な量で投与される。好ましくはこの薬剤は、18時間の期間にお
いて少なくとも2回用量で被験体に投与される。本発明は、好中球、赤血球およ
び血小板の正常なレベルまたは防御的レベルの回復において特に重要な適用を有
する。最も好ましい薬剤はValBoroProである。 本発明の別の局面に従って、被験体が、造血細胞インヒビターでの処置から生
じる異常に低レベルの造血細胞または成熟血球を有する時間を短縮化または排除
するための方法が提供される。この薬剤は、このような処置の必要な被験体に、
該被験体において造血細胞または成熟血球の数を増加させるために有効な量で、
投与され、ここでこの薬剤の投与は、造血細胞インヒビターの投与の前かまたは
投与と実質的に同時に開始される。この薬剤および好ましい薬剤は上記のようで
ある。1つの重要な実施態様において、造血細胞インヒビターは、被験体におけ
る異常に低レベルの造血細胞または成熟血球を引き起こし、この薬剤が造血細胞
型のレベルを所定の正常なレベルまたは防御的レベルまで回復させるに有効な量
で投与される。好ましくは、この薬剤は、18時間の期間において少なくとも2
回用量で被験体に投与される。重要な実施態様では、この薬剤は、被験体におい
て、好中球、赤血球または血小板の正常なレベルまたは防御的レベルを回復させ
るために用いられる。薬剤の好ましい有効量は上記の通りである。 本発明の別の局面に従って、造血細胞インヒビターでの処置のために被験体を
準備する方法が提供される。この方法は、被験体に造血細胞インヒビターが投与
される前に、被験体における増殖因子の産生を刺激するために有効な量の薬剤を
被験体に投与する工程を包含する。1つの実施態様において、この薬剤は間質性
細胞による増殖因子の産生を刺激する。この薬剤および好ましい薬剤は上記の通
りである。1つの重要な実施態様において、増殖因子は、顆粒球コロニー刺激因
子である。他の実施態様では、この増殖因子は、IL−1、IL−2、IL−3
、IL−4、IL−6、IL−11、IL−17、TPO、EPO、MCSF、
GMCSF、FLT−3リガンドおよび幹細胞因子からなる群から選択される。
好ましくは、被験体へ投与される量は、1日あたり体重1kgあたり1mg未満
である。薬剤の投与は、18時間の期間において、少なくとも2回用量の薬剤で
あることがまた好ましい。 発明の別の局面に従って、被験体における造血細胞または成熟血球の数を増加
させるために被験体を処置するための方法が提供される。薬剤は、このような処
置の必要な被験体に、この被験体において造血細胞または成熟血球を増加させる
ために有効な量で、投与され、ここでこの薬剤は、18時間の期間において少な
くとも2回用量または3回用量からなる初回レジメで投与される。この薬剤およ
び好ましい薬剤は上記の通りである。1つの重要な実施態様では、この薬剤は、
18時間の間に2回用量または3回用量からなる第2回レジメで投与され、ここ
でこの第2回レジメは初回レジメとは別の時点である。別の実施態様において、
この薬剤は、18時間の期間に2回用量または3回用量からなる第3回レジメで
投与され、ここでこの第3回レジメは、初回レジメおよび第2レジメとは別の時
点である。他の実施態様において、この薬剤は、必要に応じて、第4回レジメ、
第5回レジメ、第6回レジメまたは第7回レジメで投与され、ここでこのレジメ
のそれぞれは、18時間の期間に2回用量または3回用量からなり、そしてここ
でこのレジメは、互いにおよび前のレジメとは別の時点である。1つの重要な実
施態様において、被験体は、異常に低い好中球数を有し、そしてその量は所定の
レベルの好中球を被験体において回復させるのに有効である。他の重要な実施態
様において、被験体は、異常に低レベルの赤血球および血小板を有する。好まし
い投薬、薬剤などは、上記の通りである。重要な実施態様において、投薬は6レ
ジメ以下、5レジメ以下、4レジメ以下、3レジメ以下、および2レジメ以下で
さえある。 本発明の別の局面に従って、被験体への再導入のための被験体細胞の調製のた
めの方法が提供される。この方法は、被験体において造血細胞を刺激するのに有
効な量の薬剤で被験体を処置する工程、次いで被験体から造血細胞を採集する工
程を含む。採集された細胞は後に被験体に再導入される。採集された細胞は、必
要に応じてエクスビボで培養され得る。この薬剤および好ましい薬剤は上記の通
りである。1つの実施態様では、エクスビボ培養は、採集された細胞の増殖を刺
激するのに有効な量の薬剤の存在下で実行される。別の実施態様では、採集され
た細胞周囲の培地におけるこの薬剤の濃度は、1リットルあたり10-8モル未満
、および1リットルあたり10-9モル未満、および1リットルあたり10-10
ル未満でさえある。 本発明の別の局面に従って、間質性細胞による増殖因子産生の刺激のための方
法が提供される。この方法は、間質性細胞を、間質性細胞による増殖因子産生を
刺激するのに有効な量の薬剤と接触させる工程を含む。この薬剤および好ましい
薬剤は上記の通りである。1つの実施態様において、間質性細胞は、早期の前駆
細胞増殖を支持するために間質性細胞のインビトロ層にあり、そしてさらにこれ
らの間質性細胞の存在下で幹細胞を培養する工程を含む。別の実施態様では、間
質性細胞は、被験体においてインビボである。別の実施態様において、増殖因子
は、顆粒球コロニー刺激因子である。他の実施態様において、増殖因子は、IL
−1、IL−2、IL−3、IL−4、IL−6、IL−11、IL−17、T
PO、EPO、MCSF、GMCSF、FLT−3リガンドおよび幹細胞因子か
らなる群から選択される。あるインビボの実施態様において、薬剤は、1日あた
り体重1kgあたり1mg未満の量で被験体に投与される。さらに別の実施態様
において、幹細胞は、外因性に添加された顆粒球コロニー刺激因子を含まない環
境で培養される。重要な実施態様では、間質性細胞は骨髄細胞または胸腺間質細
胞である。 本発明の別の局面に従って、造血細胞および/または成熟血球の減少または損
失を予防するために、造血細胞インヒビターでの処置から生じる異常に低レベル
の造血細胞を有する被験体を処置するため、または造血細胞インヒビターで処置
されている被験体を予防的に処置するためのキットが提供される。このキットは
、造血細胞インヒビターでの処置と実質的に同時に、またはその処置の前に、被
験体を処置するための初回投薬および指示を含むパッケージである。このパッケ
ージはまた、造血細胞インヒビターでの処置後のみに、被験体を処置するための
第2の投薬および指示を含む。この投薬は有効量においてであり、そして薬剤お
よび好ましい薬剤は上記の通りである。1つの実施態様では、第2の投与は、2
と5とのレジメの間であり、このレジメのそれぞれは、この薬剤の1日あたり2
回用量または3回用量からなる。1つの実施態様において、用量の組み合わせは
、1日あたり、体重1kgあたり1mg未満である。1つの好ましいキットは好
中球減少症を処置するためのキットである。他の好ましいキットは、異常に低レ
ベルの赤血球または血小板を処置するためのキットである。 本発明のなお別の局面に従って、異常に低レベルの造血細胞を有する被験体を
処置するためのキットが提供される。このキットは、正常なレベルの造血細胞型
を回復させるための完全な投薬を含むパッケージである。このパッケージは、本
質的に以下からなる:(1)初日の間の被験体への投与のための有効量の第1投
薬、(2)2日目の間の被験体への投与のための有効量の第2投薬、(3)必要
に応じて、3日目の間の被験体への投与のための有効量の第3投薬、(4)必要
に応じて、4日目の間の被験体への投与のための有効量の第4投薬、(5)必要
に応じて、5日目の間の被験体への投与のための有効量の第5投薬、(6)必要
に応じて、6日目の間の被験体への投与のための有効量の第6投薬、および(7
)必要に応じて、7日目の間の被験体への投与のための有効量の第7投薬。この
薬剤および好ましい薬剤は上記の通りである。1つの重要な実施態様において、
それぞれの投薬は、それぞれの日の投与のための薬剤の2回用量または3回用量
からなる。好ましい用量および投薬数は、上記の通りである。重要な実施態様で
は、このキットは本質的に、5未満の投与、4未満の投与、そして3未満の投与
、そして2未満の投与からさえなる。 本発明のこれらおよび他の局面は、以下により詳細に記載される。 (発明の詳細な説明) 本発明は、造血細胞の増殖、分化および動員の刺激に関する。本発明は、造血
細胞の増殖もしくは分化を刺激すること、または造血細胞を動員することが所望
される場合はいつでも有用である。造血細胞の動員は、骨髄における早期前駆細
胞の富化、および動員因子(例えば、G−CSF、GM−CSFなど)に対する
応答におけるこれらの細胞の末梢での増加により特徴付けられる。本発明による
有用な薬剤は、造血細胞の分化を抑制するためか、またはそのような欠乏のある
被験体において、造血細胞および成熟血球の数を回復させるために用いられ得る
。このような薬剤はまた、被験体における免疫系の補充または作成のために用い
られる場合、造血細胞移植(例えば、骨髄移植または末梢血移植)と組み合わせ
て用いられ得る。この薬剤はさらに免疫ブースターとして用いられ得る。この薬
剤はまた、治療的使用および研究的使用のために細胞の培養との組み合わせにお
いてインビトロにおいて有用である。 本明細書において用いる場合、被験体とは、ヒト、非ヒト霊長類、イヌ、ネコ
、ヒツジ、ヤギ、ウマ、ウシ、ブタおよびげっ歯類を意味する。 本発明の1つの重要な局面は、被験体の造血細胞の数における欠乏を回復させ
る工程または妨げる工程を含む。このような欠乏は、例えば、遺伝的異常、疾患
、ストレス、化学療法(例えば、細胞傷害性薬物治療、ステロイド薬物治療、免
疫抑制的薬物治療など)および放射線療法から生じ得る。 本発明は、一般に、造血細胞インヒビターにより生じた欠乏を回復させるため
に有用である。造血細胞インヒビターは、被験体の造血細胞および/または成熟
血球の減少をおこす外因的に適用された薬剤(例えば、薬物または放射線処置)
である。 本明細書で用いる場合、造血細胞とは、顆粒球(例えば、前骨髄球、好中球、
好酸球および好塩基球)、赤血球、網状赤血球、血小板(例えば、巨核球、血小
板産生巨核球および血小板)、リンパ球、単球、樹状細胞およびマクロファージ
をいう。成熟血球は、成熟リンパ球、血小板、赤血球、網状赤血球、顆粒球およ
びマクロファージからなる。本発明のある重要な局面で、本発明に従う有用な薬
剤は、好中球、赤血球および血小板の数を増加させる。好中球に関して、この薬
剤は、特に、薬物または放射線誘導の好中球減少症、慢性突発性好中球減少症お
よび周期性好中球減少症を処置するために用いられ得る。 本発明の1つの重要な局面は、被験体において、「正常な」または「防御的な
」造血細胞レベルを回復させることである。本明細書において用いる場合「正常
な」レベルとは、好ましくは、処置される個体と類似の特徴(例えば、年齢)を
有する被験体を含むコントロール集団におけるレベルであり得る。「正常な」レ
ベルはまた、例えば、集団が被験体のはいる特定の群についての基準的な範囲を
得るために用いられる範囲であり得る。この集団はまた、群(例えば象現)に分
割され得、最低の象現は、最低レベルの造血細胞を有する個体であり、そして最
高の象現は、最高レベルの造血細胞を有する個体である。従って、「正常な」値
は、選択された特定の集団に依存し得る。好ましくは、正常レベルは、造血細胞
障害の既応歴を有さない明らかに健康な被験体のレベルである。次いで、このよ
うな「正常な」レベルは、個体がはいるカテゴリーを考慮する所定の値として設
定され得る。適切な範囲およびカテゴリーは、当業者による慣用的な実験を超え
ないで選択され得る。範囲内の平均数かまたは別の所定の数のいずれかが正常な
所定の値として設定され得る。同様に、造血細胞インヒビターで処置される前の
被験体におけるレベルは、所定の値として用いられ得る。 一般に、好中球の正常な範囲は、1μlあたり、約1800〜7250(平均
3650):好塩基球については、1μlあたり0〜150(平均30);好酸
球については、1μlあたり0〜700(平均150);マクロファージおよび
単核球については、1μlあたり200〜950(平均430);リンパ球につ
いては、1μlあたり1500〜4000(平均2500);赤血球については
、1μlあたり4.2×106〜6.1×106;そして血小板については、1μ
lあたり133×103〜333×103である。前述の範囲は95%信頼レベル
である。 特定の条件に関して、医学界は、特定の所定の値を設定している。例えば、軽
度の好中球減少症は、1μlあたり1000と2000との間の数を有すること
で、中度の好中球減少症は1μlあたり500と1000との間の数を有するこ
とで、重篤な好中球減少症は1μlあたり500以下の数を有することで特徴づ
けられる。同様に、成人においては、1500未満のリンパ球数が医療的に所望
されない状態であると考えられる。小児においては、この値は3000未満であ
る。他の所定の値は、当業者に容易に公知である。本発明による有用な薬剤が用
いられ、このような所定の値(正常レベルを含む)を設定または再設定し得る。 造血細胞の防御レベルは、患者に臨床的利点を付与するために必要な細胞の数
である。必要なレベルは、「正常なレベル」以下であり得る。このようなレベル
は、当業者に周知である。例えば、好中球の防御的レベルは、約1000を超え
、好ましくは少なくとも1500である。 本発明の別の局面に従って、本明細書において有用な薬剤は、先行技術により
記載される用量以下の用量で適用され得る。特に、本発明の薬剤が1日あたり、
体重1kgあたり1mg未満の用量で投与され得ることは予期されなかった発見
であった。特に、本発明の薬剤は、1日あたり体重あたり0.1mg/kgのレ
ベルで首尾良く用いられた。これは、先行技術の教示より10ケタ程度低い。当
業者により容易に認識されるように、これは、より少ない物質しか処置に要さず
、それにより副作用のあらゆる危険性を減少するという利点を有する。同様に、
これは、本発明の薬品の製造のコストに関連する利点を有する。 本発明の別の局面に従って、この薬剤を1日あたり複数用量で適用した場合、
より良好な治療結果が達成され得る。この知見は予想外であり、そしてさらに、
本発明による有用な薬剤が長期間にわたって投与された場合、さらなる医学的に
有用な効果は存在しないことが見出された。従って、非常に短期の処置のみが所
定の治療目的を達成するために必要とされることが、予想外にも発見された。 以下の実施例で記載されるように、本発明による有用な薬剤で1日あたり1用
量で処置された被験体に比べて1日あたり2用量で処置された被験体は、1日あ
たり1用量のみをうけた被験体よりほぼ33%速い造血細胞の回復を達成した。
驚くべきことに、この結果は被験体に与えられた薬物の絶対量には依存しなかっ
たが、その代わり、被験体が薬物を投与された回数に関連した。換言すれば、以
下に示すように、2回の投与と同じ量の薬剤でも1日に1回だけ投与すれば、造
血細胞の数の回復を速めなかった。このように、本発明の局面は、本発明による
有用な薬剤を、18時間の間に2または3用量で与える工程を含む。本明細書に
おいて用いる場合、18時間の期間とは、一般に、被験体が任意の24時間中に
覚醒している時間をいう;1日あたり2用量、1日あたり3用量などを示すこと
を意図する。 本発明のなお別の局面に従って、本発明による有用な薬剤が、先行技術により
予想されるより短い日数で投与されることが必要であることが予想外にも発見さ
れた。詳細には、使用されるマウスのモデルにおいて、4日間処置、5日間処置
に対して、3日間処置した場合、造血細胞数の回復の速度において、および造血
細胞の正常なレベルを再樹立する能力においてごくわずかな差が存在した。従っ
て、ヒトに適用した場合、完全な薬物処置は、7日間以下、より好ましくは6日
間以下、より好ましくは5日間以下、より好ましくは4日間以下、そしてなおよ
り好ましくは3日間以下を含むと考えられる。従って、結果として、本発明は造
血細胞数を回復させるための完全な処置パッケージを含むキットを提供する。こ
のキットは以下により詳細に記載される。 本発明の別の局面に従って、被験体が造血細胞インヒビターでの処置から生じ
る異常に低レベルの造血細胞を有する時間が、短縮される。本発明に従って用い
られる薬剤が間質性細胞による増殖因子産生を刺激することが予想外に発見され
た。例えば、間質性細胞による顆粒球コロニー刺激因子(GCSF)産生が刺激
される。GCSFは、好中球系統の分化を特異的に駆動するように作用する。こ
れは、他の方向付けられた造血細胞(他の顆粒球、例えば、好酸球、好塩基球、
肥満細胞およびマクロファージを含む)の分化または増殖には影響しない。(し
かし、これは、多能性幹細胞の増殖に影響する他のサイトカインとともに、イン
ビトロで、相乗的に作用することが公知である。ただしこの観察のインビボにお
ける重要性は未知である)。間質性細胞は、迅速に分割する細胞ではなく、そし
て造血細胞インヒビターにより一般的には不可逆的に影響されないので、本発明
による有用な薬剤は、間質性細胞が増殖因子を産生するように刺激するための造
血細胞インヒビターでの処置と、実質的に同時に、または前でさえ被験体に投与
され得る。この増殖因子は、容易に富化され、そして造血細胞インヒビターによ
る処置後に造血細胞を再生することにおいて有益である。先行技術において、こ
のような処置は、実質的に造血細胞インヒビターでの処置後まで遅延した。本明
細書において用いられる場合、実質的に同時とは、造血細胞インヒビターでの処
置の24時間内を意味する。好ましくは、本発明による有用な薬剤は、それが造
血細胞インヒビターでの処置後に投与される場合、造血細胞インヒビターでの処
置の2時間以内に投与される。次いで、本発明の薬剤が、造血細胞インヒビター
での処置の前に投与される場合、そこで、それはインヒビターでの処置に十分接
近した時間内に投与され、その結果、増殖因子の間質性細胞での産生は、造血細
胞インヒビターでの処置直後の日に増強される。 本発明の別の局面は、他の薬剤を用いる引き続く処置のために被験体を準備す
るための被験体の処置に関する。本発明による有用な薬剤が未分化の方向付けら
れていない造血前駆細胞の増殖を刺激するが、方向付けられた前駆細胞の分化を
直接刺激しないということが、予想外に発見された。このような細胞がCD34 + 細胞を含んでもよいし含まなくてもよいことは当業者には公知である。CD3
+細胞は、血液産物に存在する未成熟な細胞であり、CD34細胞表面マーカ
ーを発現し、そして自己再生しかつすべての成熟血球細胞型に分化する能力を有
する細胞の小集団を含むと考えられる。本発明による有用な薬剤は、このような
自己再生細胞の増殖を刺激するので、本発明は、他の外因性増殖因子およびサイ
トカインでの処置(これは次に、このような方向付けられていない前駆細胞の方
向付けられた前駆細胞への分化を生じる)のために被験体を準備するために有用
である。同様に、本発明による有用な薬剤は、移植または再注入のために被験体
から細胞を抽出する前に、被験体に投与され、その被験体で造血細胞を増殖させ
、そしてこのような細胞を動員し得る。このような細胞は、研究目的で用いられ
得るか、あるいはエクスビボで処置され得るか、またはインビトロでの増殖をと
もなって、もしくはともなわずに被験体に再導入され得る。 本発明による有用な薬剤は、特定の結果を得るために特に選択される、外因性
の増殖因子およびサイトカインと組み合わせて投与され得る。例えば、もし、特
定の造血細胞型を刺激することが所望されるならば、このような細胞型の増殖お
よび分化を刺激する増殖因子およびサイトカインが用いられる。このように、イ
ンターロイキン−1、2、3、4、5、6、7、9、10、11、12、13お
よび17は、リンパ球分化に関与することが公知である。インターロイキン3お
よび4は、肥満細胞分化に関与する。顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(
GMCSF)、インターロイキン−3、およびインターロイキン−5は、好酸球
分化に関与する。GMCSF、マクロファージコロニー刺激因子(MCSF)お
よびIL−3は、マクロファージ分化に関与する。GMCSF、GCSFおよび
IL−3は、好中球分化に関与する。GMSCF、IL−3、IL−6、IL−
11およびTPOは血小板分化に関与する。Flt3リガンドは、樹状細胞増殖
に関与する。GMCSF、IL−3およびエリトロポイエチンは、赤血球分化に
関与する。最後に、造血を維持し得る未分化の多能性前駆細胞の自己再生は、S
CF、Flt3リガンド、G−CSF、IL−3、IL−6およびIL−11を
必要とする。所望される結果を達成するための種々の組み合わせは、当業者に明
白である。本発明による有用な薬剤は、未分化の方向付けられていない造血前駆
細胞を刺激するので、それは、任意の前述のカテゴリーの薬剤と組み合わせて用
いられ、特定の造血細胞型の増殖を特異的に刺激し得る。前述の因子は、当業者
に周知であり、そしてほとんどが市販されている。 本発明はまた、それ自身が種々のインビトロの用途に役立つ。造血前駆細胞は
、保存されるか、もしくは増殖され、またはそのコロニー形成単位の能力がイン
ビトロで増加される。本発明によって得られ得る1つの利点は、本発明による有
用な薬剤による造血前駆体細胞の刺激である。得られ得る別の利点は、この薬剤
が造血前駆細胞のインビトロ培養において用いられる間質性細胞上で有し得る効
果である。造血細胞のインビトロ培養は、しばしば、間質性細胞の存在下で実行
される。造血前駆細胞は代表的に、適切な増殖因子の支持なしに、インビトロで
非常に長い期間は、生存、増殖または分化しない。 間質性細胞層は、このような間質性細胞とともにインビトロで造血前駆細胞を
培養することによるか、または間質性細胞馴化培地で造血前駆細胞を供給するこ
とのいずれかにより、培養された造血細胞にこのような増殖因子を供給するため
に用いられる。本発明による有用な薬剤は、このような間質性細胞を処置するた
めに用いられ、増殖因子を製造または放出するための間質性細胞を生じ得る。間
質性細胞の、本発明による有用な薬剤との、そして培地中でのインキュベーショ
ンは、間質性細胞が培地中に因子を分泌し得るのに十分な時間である。次いで、
この培地は、造血前駆細胞および他の造血細胞の培養を補充するために用いられ
得る。 造血細胞の培養は、細胞培養の慣習的な培地である。例としては、RPMI、
DM、ISCOVESなどが挙げられる。このような培養のための条件はまた、
当業者に公知である。この条件は、代表的にパラメーター(例えば、温度、CO 2 およびO2含量、栄養培地、など)の組み合わせをいう。細胞数の増加に十分な
時間は、当業者により容易に決定され得る時間であり、そして、播種された元の
細胞数ならびに増殖因子および本発明による有用な薬剤の添加量に依存して変化
し得る。 方向付けられていない造血前駆細胞のコロニー形成能は、造血細胞のインビト
ロ培養により増加され得る。この細胞は、任意の血液産物または器官(造血系起
源の細胞を含む)から入手され得る。粗血液産物または分画されていない血液産
物は、本発明による有用な薬剤での培養の前に、または後で、当業者に周知の手
段で、造血前駆細胞の特徴を有する細胞について濃縮され得る。 本発明の特に重要な局面は、好中球減少症を処置するための薬剤の使用にある
。予期されない結果の組み合わせは、本発明を、好中球減少症の処置において特
に有用とする。第1に、本発明による薬剤は、方向付けられていない前駆細胞の
増殖を刺激し得る。第2に、本発明による薬剤はまた、間質性細胞を刺激して、
GCSF(それ自体、好中球の分化および産生において重要な増殖因子である)
を産生する。このように、患者は、本発明による有用な薬剤を用いて、前駆細胞
の刺激およびこれらの細胞の好中球への分化の二重の利点を有する。類似の効果
が赤血球および血小板でみられる。従って、好中球、赤血球および血小板を回復
させるための処置は、上記の予想外の知見に基づいて、本発明の独立した、そし
て明白な局面を形成する。 本発明はまた、好中球減少症のような造血細胞欠乏のための医学的処置コース
全体を収納するためのキットを含む。上記のように、1日あたりの用量回数およ
び全体の用量回数が、造血細胞インヒビターでの処置後の造血細胞の回復に都合
よく影響することが、驚くべきことに発見された。これらの予想外の知見は、そ
れ自身が、本発明による有用な薬剤を用いる医学的処置コース全体を収納する医
薬ディスペンサーの開発に役立つ。従って、患者のコンプライアンスは、増強さ
れ、そして処方全体が1つのパッケージに含まれ得る。通常、薬剤師は、一旦薬
剤師が医師の処方箋を受け取れば、ディスペンサー単位と医薬を個別に満たす。
本発明のディスペンサーは、処置の医学的コース全体を含み、そして常に特定の
数の固体の経口投与形態を含み得るので、このパッケージは、特定の医学的目的
の処置のために適切な単位数の医薬で事前に充填され得る。 医薬ディスペンサーは、医薬の個別の単位を収納するためのそれぞれの仕切り
である、多数の医薬貯蔵の仕切りを規定するパッケージである。処置の医薬コー
ス全体は、複数の医薬貯蔵の仕切りに収納される。 複数の医薬の貯蔵の仕切りを規定するパッケージは、任意の型の使い捨て可能
な薬学的パッケージ、または個別の仕切りに医薬を固定する基板(card)で
あり得る。好ましくは。このパッケージは、基板から形成されるブリスター(b
lister)パッケージである。この基板は、固い紙の物質、ブリスターシー
トおよびパッキングシートから形成され得る。このような基板は当業者に周知で
ある。 図1は、好ましくは、好中球減少症の処置の医薬的処置コース全体を収納する
ための医薬ディスペンサー(1)を示す。日の表示(2)は、医薬の個々の単位
がどの日に服用されるかを示す。これらは医薬パッケージの最初の端に沿って記
される。用量表示(3)は、医薬パッケージの最初の端と垂直な医薬パッケージ
の第2の端に沿って記され、医薬の個別の単位が服用されるべき時間を示す。投
与量(4)は、ブリスターパックであるディスペンサーに含まれる。この特別な
パッケージは、1日あたり2用量を有する処置の5日コースを示す。 上記のように、薬学的調製物は、有効量で投与される。有効量は、投与の様式
、処置される特定の状態および所望の結果に依存する。それはまた、上記のよう
に、状態の段階、被験体の年齢および身体的状態、併用療法の性質、および、も
し存在するならば、開業医に周知の類似の因子に依存する。治療的適用のため、
医学的に所望される結果を得るに十分な量がそれである。ある場合において、こ
れは、造血細胞数または成熟血球数におけるなんらかの増加である。他の場合に
おいては、それは所定のレベルへの増加である。 本発明は、造血細胞インヒビターでの処置の効果を改善するための1つの局面
において有用である。薬剤が予防的に用いられる場合、薬剤は、被験体がインヒ
ビターで処置されるが薬剤で処置されない場合の損失量に対して、被験体におい
て損失される造血細胞の量を低下させ得る。予防的にまたは急性に用いた場合、
薬剤は、造血細胞型の少なくとも防御的レベルへの、そして好ましくは正常レベ
ルへの回復の時間を、防御の前に経過する時間、または、被験体がインヒビター
で処置されたが薬剤で処置されなかった場合に正常レベルが得られた時間の長さ
に対して短縮し得る。 一般に、本発明の活性な化合物の用量は、1日あたり約0.01mg/kg〜
1mg/kg未満である。種々の投与経路が利用可能である。本発明の方法は、
一般的に言って、医学的に受容可能な任意の投与様式を用いて実行され得る。こ
れは、臨床的に受容されない有害作用を生じることなく有効なレベルの活性な化
合物を生成する任意の方法を意味する。このような投与の様式としては、経口経
路、直腸経路、局所経路、経鼻経路、皮内経路または非経口経路が挙げられる。
用語「非経口」とは、皮下、静脈内、筋肉内または注入を含む。静脈内経路また
は筋肉内経路は、長期の治療および予防には特に適さない。しかし、それらは、
救急状態では好ましくあり得る。経口投与は、患者に、および投与計画に便利で
あり、好ましい。Remington’s Pharmaceutical S
ciences,第18版、1990、1694〜1712頁(参考として援用
される)を参照のこと。当業者は、過度の実験を要することなく、用量を作成す
るための種々のパラメーターおよび条件を容易に決定し得る。 経口投与に適切な組成物は、それぞれが活性な薬剤の所定の量を含む、個別の
単位、例えば、カプセル、錠剤、トローチ(lozenge)として与えられ得
る。他の組成物は、水性液または非水性の液(例えば、シロップ、エリキシル、
または乳剤)中の懸濁物を含む。 非経口投与のための調製物としては、滅菌の水性または非水性の溶液、懸濁液
および乳剤が挙げられる。非水性の溶媒の例は、プロピレングリコール、ポリエ
チレングリコール、植物油(例えばオリーブ油)、および注射用有機エステル(
例えば、エチルオレアート)である。水性のキャリアとしては、水、アルコール
溶液/水性溶液、乳剤または懸濁液(生理食塩水および緩衝液化培地を含む)が
挙げられる。非経口ビヒクルとしては、塩化ナトリウム溶液、リンゲルデキスト
ロース溶液、デキストロース溶液および塩化ナトリウム溶液、乳酸リンゲル溶液
または不揮発性油が挙げられる。静脈内ビヒクルとしては、液体および栄養物補
充、電解質補充(例えば、リンゲルデキストロースに基づくもの)などが挙げら
れる。防腐剤および他の添加物はまた、例えば、抗菌剤、抗酸化剤、キレート剤
および不活性ガスなどであり得る。他の投与形態、例えば静脈投与により、より
低い用量が生じる。被験体における応答が適用される最初の用量で不十分である
という事象の場合、より高用量(または、異なる、より局所的な送達経路により
、効果的に、より高用量)が、患者の耐性が許容する程度まで使用され得る。1
日あたり複数回の投与が意図される。 薬剤は、必要に応じて薬学的に受容可能なキャリアと併用され得る。本明細書
において使用される場合、用語「薬学的に受容可能なキャリア」は、ヒトに投与
するために適切な、1つ以上の適合する固体フィルターまたは液体フィルター、
希釈剤またはカプセル化物質を意味する。用語「キャリア」は、適用を容易にす
るために組み合わされる活性な成分を有する、天然または合成の、有機成分また
は無機成分を意味する。薬学的組成物の成分はまた、所望の薬学的有効性を実質
的に障害する相互作用が存在しない様式で、本発明の分子と、およびお互いに、
同時に混合され得る。 本発明の薬学的調製物は、投与される場合、薬学的に受容される量で、そして
薬学的に受容可能な組成物で適用される。このような調製物は、慣用的に塩、緩
衝化剤、保存剤、適合性キャリア、および必要に応じて他の治療剤を含み得る。
医薬において用いる場合、この塩は、薬学的に受容可能であるべきであるが、し
かし薬学的に受容可能でない塩は、その薬学的に受容可能な塩を調製するために
便利に用いられ得、そして本発明の範囲から除外されない。このような薬理学的
に受容される塩および薬学的に受容される塩としては、以下の酸から調製される
塩が挙げられるがこれらに限定されない:塩化水素、臭化水素、硫酸、硝酸、リ
ン酸、マレイン酸、酢酸、サリチル酸、クエン酸、ギ酸、マロン酸、コハク酸な
ど。また薬学的に受容可能な塩は、アルカリ金属塩またはアルカリ土類塩(例え
ば、ナトリウム塩、カリウム塩、またはカルシウム塩)として調製され得る。 他の送達系は、時限放出型送達系、遅延放出型送達系、または徐放性送達系を
含み得る。このような系は、薬剤の反復投与を回避し得、被験体および医師の利
便性を増加させる。多くの型の放出送達系が利用可能であり、そして当業者に公
知である。それらは、ポリ(ラクチド−グリコリド)、コポリオキサレート、ポ
リカプロラクトン、ポリエステルアミド、ポリオルトエステル、ポリヒドロキシ
酪酸およびポリ無水物のようなポリマーに基づく系を含む。薬物を含有する前述
のポリマーのマイクロカプセルは、例えば、米国特許第5,075,109号に
記載されている。送達系はまた、非ポリマー系を含む。これは以下:ステロール
(例えば、コレステロール、コレステロールエステルおよび脂肪酸)または中性
脂肪(例えば、モノグリセリド、ジグリセリドおよびトリグリセリド)を含む脂
質:ヒドロゲル放出系;シラスチック(sylastic)系;ペプチドを基礎
とする系;ワックスコーティング;従来の結合剤および賦形剤を用いた圧縮錠剤
;部分的に融合したインプラント;などである。特異的な例としては、以下が挙
げられるがこれらに限定されない:(a)薬剤が、マトリックス内の形態に含ま
れる浸食系(例えば、米国特許第4,452,775号、同第4,667,01
4号、同第4,748,034号および同第5,239,660号に記載される
)、ならびに(b)活性な成分が、ポリマーから制御された速度で浸透する拡散
系(例えば、米国特許第3,832,253号および同第3,854,480号
に記載される)。さらに、ポンプを基礎とするハードウエアの送達系が、用いら
れ得る。そのいくつかは移植に適合する。 長期徐放性インプラントの使用は、慢性状態の処置に特に適切であり得る。本
明細書において用いる場合、長期の放出は、インプラントが少なくとも30日間
、および好ましくは60日間、活性な成分の治療的レベルを送達するために構築
されそしてアレンジされていることを意味する。長期徐放性インプラントは、当
業者に周知であり、そして上記の放出系のいくつかを含む。 (実施例) 本発明者らは、薬剤ValboroPro(PT−100)が、マウスにおい
て化学療法により生じる骨髄抑制を短縮する能力を有することを、一連のインビ
ボ研究において実証した。これらの研究では、マウスに致死量以下の220mg
/kgのシクロホスファミドを腹腔内注射した(1日目)。この処置は、4日目
に血球数の最低点を再現的に誘導した。72時間後(3日目)、マウスを3つの
群に分けた。1つの群には、胃管または皮下投与(s.c.)により、示した濃
度で、PT−100を投与し、1つの群にはs.c.注射によりG−CSFを投
与し、そして第3群には、経口胃管またはs.c.注射のいずれかにより、コン
トロールとして生理食塩水を投与した。G−CSFを、0.04μg/用量(4
μg/Kg/日)で用いた。この用量は、マウスにおけるG−CSFの効果を研
究する公表された報告で頻繁に用いられている用量であり、そしてまた癌の患者
に用いられる等価用量である。すべての投与を、5日間連続かまたは指示された
日数、1日2回(b.i.d.)で実行した。血液サンプルを4〜8日目に、お
よびいくつかの実験では13日または17日目に、個々のマウスから採取した。
それぞれの時点で4匹または5匹の試験動物をサンプリングした。ギムザ染色血
液スメアの総白血球数および示差的白血球数を計数した。 (好中球の再生に対するPT−100用量反応) 図2に示すデータは、5日間連続(これは、シクロホスファミド処置後3日目
から開始し、7日目まで続けた)で1日2回、経口胃管から、0.1μg、2μ
gまたは5μg/b.i.d.のPT−100または生理食塩水を投与したシク
ロホスファミド処置マウスである。2μg/b.i.d.または5μg/b.i
.d.のPT−100を投与したマウスにおいて、好中球の回復は、1または2
日目、生理食塩水で処置したマウスの回復を再現的に上回ったが、0.1μg/
b.i.d.のPT−100では、生理食塩水に対して、好中球の回復を有意に
増強しなかった。好中球の絶対数(ANC)の正常レベルは、2μg/b.i.
d.または5μg/b.i.d.のPT−100を投与したマウスについては、
5日目に到達したが、生理食塩水で処置したマウスは、7日目まで正常なレベル
には到達しなかった。5日目に、マウスに全部で4用量のPT−100を投与し
た(3日目および4日目)。5、6および7日目のPT−100のさらなる投与
は、ANCのさらなる増加をもたらした。 好中球の回復に対するPT−100の効果は、s.c.経路で投与された場合
、経口的に投与されたときにみられる効果と非常に類似していた。図3に示すデ
ータは、5日間1〜20μg/b.i.d.の範囲の用量のPT−100をs.
c.注射したマウスであり、そして4日目から8日目まで、および17日目に決
定した血球数である。5μg/b.i.d.、10μg/b.i.d.また20
μg/b.i.d.のPT−100を投与したマウスでは、好中球回復は、生理
食塩水で処置したマウスで観察された回復を超えて促進された。1μg/b.i
.d.のPT−100の用量は、大した効果を示さなかった。結論として、PT
−100での処置終了後、PT−100は、シクロホスファミド処置マウスにお
ける好中球再生を促進する。 (好中球再生に対するPT−100およびG−CSFの効果の比較) G−CSFは、現在、化学療法を受けている癌患者において好中球の回復を促
進するために用いられている。マウスにおけるG−CSFの効果は、十分に樹立
されており、PT−100がマウスにおいて造血を刺激する機構を解明するため
の参考として用いられ得る。図4は、好中球再生に対するPT−100およびG
−CSFの効果を比較する実験からのデータを示す。シクロホスファミド処置マ
ウスに、3日目から始めて連続5日間、胃管による2μg/b.i.d.のPT
−100、または皮下注射による0.04μg/b.i.d.のG−CSF(こ
の用量は、患者で用いられる等価の用量であり、そしてマウスの研究のために発
表された報告で最も通常に用いられる用量)を投与した。血球の計数を4〜8日
目および13日目に行った。 PT−100およびG−CSF処置マウスは、処置の期間中、同様のレベルま
で好中球の再生を刺激した。処置の停止後、ANCは、13日目に正常数まで減
少した。PT−100は、好中球の再構成に対して非常に類似の効果を有するが
、その作用機構はG−CSFの作用機構と異なる。PT−100は異なる細胞レ
セプター(CD 26)を標的するだけでなく、G−CSFによって影響されな
い早期ヒト造血前駆細胞の増殖を刺激することも示されている。 (PT−100投与の用量回数) 好中球の最適回復のための投与の用量回数を決定するために、示された用量の
PT−100を、シクロホスファミド処置後3日目から開始する5日間にわたっ
て、1日あたり、1回または2回のいずれかで、シクロホスファミド処置マウス
にs.c.投与した。図5に示すように、両方の用量について、1日2回の投与
は、1日あたり1回の投与よりも高い好中球レベルへの、より早い好中球回復速
度を生じた。 (PT−100投与の期間) 上記の実験において、マウスを5日間連続してPT−100で処置した。PT
−100でのより短い期間の処置が好中球の回復に十分であるか否かを決定する
ため、5μg/b.i.d.、2μg/b.i.d.または1μg/b.i.d
.(6時間間隔)のPT−100を、シクロホスファミド処置後3日目から開始
する1、2、3または5日間、胃管から、シクロホスファミド処置マウスに投与
した。血球数を4日目から8日目に得た。 1日間のPT−100の投与は、生理食塩水での処置動物に対して好中球の加
速した再構成を生じるのに十分であった。しかし、2日間または3日間のPT−
100のさらなる投与は、なおさらに回復の速度を上昇させた。5μg用量に関
するデータを、図6に示す。 全4または5日間のPT−100の連続投与は、3日間投与で達成された好中
球回復速度またはANCをこえて有意に増加しない(2μg/b.i.d.に関
してのデータは図7に示す)。 図6および7に示す結果は、好中球の再生に対するPT−100の効果が処置
中の早期に生じ、そして1000と1400との間のANCが得られるまで続く
ことを示す。反復投与は、早期期間中の好中球の回復の速度論に影響するが、投
与3日後に達したANCを優位に変化しない。 結論として、PT−100は、1日の処置後でさえ、生理食塩水の処置でみら
れたものを上回る好中球の再構成を促進する。好中球の促進された再構成は、3
日目まで、処置のそれぞれの追加日で得られる。処置の4日目または5日目はA
NCまたは再構成の速度論を有意に上昇しなかった。 (インビトロにおけるヒト造血細胞の応答) 造血は、自己再生し得、そして造血前駆細胞(HPC)に分化し得る、造血幹
細胞(HSC)のプールにより維持される。HPCは、特定の系統に方向付けら
れており、インビトロで半固体培地で(代表的には2週間をこえて)増殖された
場合、そのコロニーの形態に基づいて同定され得る。半固体コロニーアッセイに
おいて増殖されたコロニーは、コロニー形成単位またはバースト形成単位として
機能的に定義され、そしてBFU−EおよびCFU−E(赤血球系統に方向付け
られた細胞)、CFU−GM(顆粒球/単球系統に方向付けられた細胞)、BF
U−MKおよびCFU−MK(巨核球系統に方向付けられた細胞)ならびにCF
U−GEMM(多能性前駆体)を含む。半固体コロニーアッセイは、最終分化に
影響するG−CSFのような因子を同定するための有用なツールであるが、これ
は、未分化の造血前駆細胞(PHPC)の増殖能または自己再生特性を評価しな
い(Dexter、T.A.ら、Acta Hemat.62:299〜305
(1979);Chen,B.P.ら、Immunological Revi
ews:157:41〜51(1997))。 PHPCに対する化合物または増殖因子の効果を評価するためのアッセイは、
最初にDexter(Dexter T.M.ら、J.Cell.Physio
l.91:335〜344(1997))により記載され、そして半固体コロニ
ーアッセイを用いる長期培養(LTC)を組み合わせる。LTCは、予め形成さ
れる間質細胞層(これは、必要な造血増殖因子を提供する)にわたって開始され
る。このアッセイは、マウスおよびヒトの造血のインビトロ試験のために、そし
てLTC−ICを作製するための試験化合物の能力を評価するために、広範に用
いられている。 ヒト造血細胞の増殖に対するPT−100の効果を、ヒト骨髄、アフェレース
された末梢血細胞または臍帯血細胞を用いる、2週間のCFUならびに4および
5週間のLTCアッセイにおいて試験した。PT−100は、2週間の半固体ア
ッセイではCFUの生成を刺激しなかった。このことは、PT−100が、方向
付けられた前駆細胞の成熟血球への分化に影響しないことを示す。これはまた、
インビボにおける好中球再生の刺激のためのPT−100についての機構および
細胞標的が、このアッセイにおいてCFU形成を刺激することが示されているG
−CSFのそれと異なることを示唆する。早期前駆細胞に対する効果について試
験する、LTCアッセイにおいて、PT−100は、3つのすべての細胞供給源
から非常に早期の前駆細胞の増殖を優位に増大した。さらに、このデータは、P
T−100の効果がPHPCに対してであることを示唆する。なぜなら、LTC
−ICにおける増加は、培養の4週(図8)、5週および6週(データ示さず)
で観察されたからである。この時点で、未分化の造血前駆細胞はほとんど最終分
化を経験しておらず、そして半固体培養においてコロニーを形成する能力を消失
している。 LTCアッセイについては、CD34+細胞を、MAC分離システムを用いて
、ヒト骨髄細胞、アフェレースされた末梢血または臍帯血からのポジティブ選択
により単離した。間質性支持細胞層を樹立するために、ヒト骨髄細胞を、2週間
、Myelocult長期培養培地において培養した。使用の1日前、接着性の
間質性細胞を、LTC培地中で指示された濃度のPT−100で一晩培養し、そ
して照射した。単離されたCD34+細胞を間質性細胞層に重層し、そして示さ
れた量のPT−100の非存在下または存在下で30日間インキュベートした。
培地およびPT−100をその後3日ごとに交換した。培養期間の最後に培養物
を増殖因子(幹細胞因子、GM−CSF、IL−3およびエリトロポイエチン)
を補充した半固体培地(メチルセルロース)中にプレートすることにより前駆細
胞についてアッセイした。 骨髄球性前駆体、赤血球性前駆体、芽球形成性前駆体、および多系統性クロー
ン原性前駆体(それぞれ、CFU−GM、CFU−E、BFU−EおよびCFU
−GEMMのコロニー)の総数を、メチルセルロース培養での14日後に決定し
た。 ヒト骨髄培養について図8に示すデータは、4週間のLTCアッセイの間、P
T−100が、用量依存性の様式で、半固体の培地中でコロニーを形成し得るク
ローン原性の前駆体の数を増加させたことを示す。これは、PT−100が未分
化の造血前駆細胞の増殖を刺激することを示唆する。 同様の様式で、アフェレースされた末梢血または臍帯血から精製されたCD3
+細胞を、30日間、照射された始原間質性細胞上で培養した。骨髄細胞で観
察されたように、PT−100は、末梢血および臍帯血から、非常に類似したレ
ベルまで4および5週のLTC−ICの数を増加させた。このことは、同様に、
PT−100が、これらの細胞供給源から未分化の造血前駆細胞の増殖を刺激し
得ることを示す(データ示さず)。 (PT−100は、方向付けられた前駆細胞の分化を刺激しない) ヒト骨髄細胞を、CD34+細胞について富化し、そして1ウェルあたり20
0個のCD34+細胞を、示された濃度のPT−100とともに、またはPT−
100をともなわずに、37℃で4時間、血清を含まないx−vivo15培地
(Biowhittaker)中でインキュベートした。事前にインキュベート
されたCD34+細胞を、組換え体ヒト成長因子(5ng/mlの幹細胞因子、
1ng/mlのGM−CSF、1ng/mlのIL−3、0.3単位/mlのエ
リトロポイエチン(Stem Cell Technologies Vanc
ouver,BC))の最適濃度以下を含有するIscoveのMDM中の0.
9%メチルセルロースに添加した。PT−100を事前のインキュベーションで
用いられたのと同じ濃度で培地に添加した。メチルセルロース混合物を35mm
皿に複製し、そして37℃で14日間インキュベートした。前駆体コロニー(C
FU−E,CFU−GM,CFU−GEMMおよびBFU−E)を逆転顕微鏡下
で計数した。PT−100は、これらの方向付けられた前駆細胞の分化を刺激し
なかった。 (正常マウスの脾臓における造血の刺激) 6〜8週齢の雌性BALB/cマウスに、皮下注射または経口胃管のいずれか
により、生理食塩水またはPT−100のいずれかを、示された用量で、5日間
、1日あたり2回用量した。6日目に動物を屠殺し、そしてその脾臓を無菌的な
手順を用いて切り出した。この脾臓を、単一細胞懸濁液を生成し、破砕して、続
いてTris塩化アンモニウム溶液(pH7.2)で処置して赤血球を溶解した
。得られた脾臓細胞集団を血球計算盤(hemocytometer)にいれ、
そして、2%の熱不活性化ウシ胎仔血清を補充したIscoveの改変イーグル
培地(IMDM)に5×106細胞/mLで再懸濁した。それぞれの脾臓細胞溶
液の0.3mLを3mLのMethocultTMGF M3434(Stem
Cell Technologies,Vancouver,BC,Canad
a)(これは、マウス前駆細胞のコロニーアッセイに用いられる組換えサイトカ
インを含むメチルセルロース培地である)に添加した。この培地を、激しく混合
し、次いで1.1mLの混合物を滅菌した直径35mmの培養皿上に二連で配置
し、5×105の脾臓細胞/プレートを得た。プレートされた細胞を、7日間、
95%空気/5%CO2の湿潤条件下で37℃でインキュベートした。CFU−
Eを、2日後、製造業者の仕様書に従って数え、一方、BFU−E、CFU−G
MおよびGFU−GEMMを7日後、数えた。それぞれのマウスについて、CF
U/脾臓の絶対数を、血球計算盤において決定された脾臓細胞の総数を用いて算
出した。図9に示すデータは、それぞれの用量群における3匹のマウスからのC
FU/脾臓の平均±SDを示す。PT−100は、試験されたすべての前駆体コ
ロニー型について造血を刺激した。 (PT−100は、ヒト骨髄間質性細胞からG−CSFの産生を誘導する) 単核細胞を骨髄から精製し、そして長期培養培地(Stem Cell Te
chnologies,Inc.,Vancouver,B.C.)で2週間、
培養し、1週後、新鮮培地の単一供給をした。樹立した間質性細胞をトリプシン
−EDTA消化により除去し、そして10-5MPT−100を含む培地またはコ
ントロールとして培地単独の1ml中に、1ウェルあたり、106の細胞で35
mmの組織培養プレートに播種した。培養培地を1日目に採集した。上清をQu
antikineの高感度免疫アッセイキット(R+D Systems,Mi
nneapolis,MN)を用いて、ヒトG−CSFについてアッセイした。
図10は、培養されたヒト間質性細胞によるG−CSFの産生へのPT−100
の効果を示す。PT−100は、このような細胞によるG−CSFの産生を刺激
する。 L−VAL−R−boroProの製造は、多数の公表された手順において記
載されている(Kelly,T.A.ら、J.Am.Chem.Soc.199
3.115:12537〜12638;Coutts,S.Jら、J.Med.
Chem.1996.39:2087〜2094;Beak,Pら、Tetra
hedon Letters,1989,30:1197;Bean,F.Rら
、J.Amer.Chem.Soc.1932.54:4415)。純粋な異性
体が好ましい。米国特許第4,935,493号および同第5,462,928
号(この開示は本明細書に参考として援用される)も参照のこと。 本発明は、特定の実施態様に関して記載されてきたが、多くの改変および変更
が本発明の精神から逸脱することなく当業者によりなされ得ることが理解される
べきである。このような改変、変更および等価物は、前記の特許請求の範囲の範
囲内に含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、癌の化学療法から生じる骨髄抑制または貧血を処置するための処置の
5日間の投薬コースを投与するための医薬パッケージである。
【図2】 図2は、シクロホスファミド処置マウスにおける好中球の再生を示すグラフで
ある。指示された用量のPT−100または生理食塩水が胃管を通して投与され
た。シクロホスファミドで処理されないマウスにおける好中球の絶対数は、水平
破線により示されるように平均で190×104細胞/mlである。
【図3】 図3は、PT−100の皮下投与に対する応答における、シクロホスファミド
処置マウスでの好中球の再生を示すグラフである。生理食塩水またはPT−10
0を5日間連続して1日2回用量した。シクロホスファミドで処置されないマウ
スでの平均絶対好中球数は、水平破線により示されるように185×104細胞
/mlであった。
【図4】 図4は、PT−100および顆粒球コロニー刺激因子に対する応答における、
シクロホスファミド処置マウスでの好中球の再生を示すグラフである。生理食塩
水中のPT−100を、胃管を通して、そしてGCSFを皮下注射で5日間、投
与した。シクロホスファミドで処置されないマウスでの好中球の絶対数は、水平
の破線により示されるように平均で190×104細胞/mlであった。
【図5】 図5は、シクロホスファミド処置マウスでの、好中球の再生に対するPT−1
00の投与数の効果を示すグラフである。PT−100は所定の濃度で、5日間
、1日あたり1回かまたは2回のいずれかで皮下投与された。シクロホスファミ
ドで処置されないマウスでの平均絶対好中球数は、水平破線により示されるよう
に200×104細胞/mlであった。
【図6】 図6は、シクロホスファミド処置マウスでの、好中球の絶対数および好中球の
回復速度に対するPT−100投与期間の効果を示すグラフである。PT−10
0(1日あたり2回、5μg)は、所定の期間、胃管を通してシクロホスファミ
ド処置マウスに投与された。水平破線は、シクロホスファミドで処置されないマ
ウスでの平均絶対好中球数を示す。
【図7】 図7は、シクロホスファミド処置マウスでの、好中球の再生に対するPT−1
00処置期間の効果を示すグラフである。PT−100(1日あたり2回、2μ
g)または生理食塩水は、所定の期間、胃管を通して投与された。シクロホスフ
ァミドで処置されないマウスでの平均絶対好中球数は、点線で示すように194
×104細胞/mlであった。
【図8】 図8は、長期培養(LTC)アッセイにおけるPT−100に対する応答にと
しての細胞のコロニー形成能力を示すグラフである。ヒト骨髄細胞は、PT−1
00の所定の量の非存在下または存在下で4週間LTCでインキュベートされ、
その後半固体培地中で2週間培養された。
【図9】 図9は、PT−100が正常マウスの脾臓中での造血を刺激することを示すグ
ラフである。
【図10】 図10は、PT−100がヒト間質性細胞によるG−CSFの産生を刺激する
ことを示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),OA(BF,BJ ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GW,ML, MR,NE,SN,TD,TG),AP(GH,GM,K E,LS,MW,SD,SL,SZ,UG,ZW),E A(AM,AZ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ ,TM),AE,AL,AM,AT,AU,AZ,BA ,BB,BG,BR,BY,CA,CH,CN,CU, CZ,DE,DK,EE,ES,FI,GB,GD,G E,GH,GM,HR,HU,ID,IL,IN,IS ,JP,KE,KG,KP,KR,KZ,LC,LK, LR,LS,LT,LU,LV,MD,MG,MK,M N,MW,MX,NO,NZ,PL,PT,RO,RU ,SD,SE,SG,SI,SK,SL,TJ,TM, TR,TT,UA,UG,UZ,VN,YU,ZA,Z W (72)発明者 ジョーンズ, バリー アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02138, ケンブリッジ, ウエンデル ストリート 80 (72)発明者 ミラー, グレン ティー. アメリカ合衆国 マサチューセッツ 01830, ヘイバーヒル, モントクレア ー ロード 112 (72)発明者 アダムス, シャーレーン アメリカ合衆国 マサチューセッツ 02172, ウォータータウン, サイカモ アー ストリート 170 Fターム(参考) 4C084 AA02 BA01 BA14 BA33 DA19 ZA512 ZA551 ZA552 ZB022 ZC202

Claims (63)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被験体において造血を刺激するため該被験体を処置する方法
    であって、該方法は、このような処置の必要な被験体に、該被験体における造血
    細胞または成熟血球の数を増加させるために有効な量の薬剤を、投与する工程で
    あって、ここで該量が1日あたり体重1kgあたり1mg未満であり、該薬剤は
    式I 【化1】 の化合物である工程、を包含する方法。
  2. 【請求項2】 前記被験体が異常に低レベルの造血細胞を有し、前記薬剤が
    所定の正常なレベルまたは防御的レベルまで造血細胞型のレベルを回復させるの
    に有効な量で投与される、請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記被験体に、18時間の期間において、少なくとも2回用
    量の前記薬剤が投与される、請求項1に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記被験体が好中球減少性であり、前記量が好中球の所定の
    正常なレベルまたは防御的レベルを回復させるのに有効である、請求項2に記載
    の方法。
  5. 【請求項5】 前記被験体が異常に低レベルの赤血球を有し、そして前記量
    が赤血球の所定の正常なレベルまたは防御的レベルを回復させるのに有効である
    、請求項2に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記被験体が異常に低レベルの血小板を有し、そして前記量
    が血小板の所定の正常なレベルまたは防御的レベルを回復させるのに有効である
    、請求項2に記載の方法。
  7. 【請求項7】 前記薬剤がValBoroProである、請求項1、2、3
    、4、5または6に記載の方法。
  8. 【請求項8】 被験体が、造血細胞インヒビターでの処置から生じる異常に
    低レベルの造血細胞または成熟血球を有する時間を短縮するための方法であって
    、以下: このような処置の必要な被験体に、該被験体において造血細胞または成熟血球
    の数を増加させるために有効な量の薬剤を、投与する工程であって、ここで該薬
    剤の投与が造血細胞インヒビターの投与の前かまたは実質的に同時であり、ここ
    で該薬剤が式I 【化2】 の化合物である工程、 を含む方法。
  9. 【請求項9】 前記造血細胞インヒビターの前記投与によって、前記被験体
    における異常に低レベルの造血細胞となり、そして前記薬剤が造血細胞型のレベ
    ルを所定の正常なレベルまたは防御的レベルまで回復させるに有効な量で投与さ
    れる、請求項8に記載の方法。
  10. 【請求項10】 前記被験体に、18時間の期間において少なくとも2回用
    量の前記薬剤が投与される、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 前記造血細胞インヒビターが前記被験体の好中球を減少さ
    せ、ここで前記量が該被験体において好中球を所定の正常なレベルまたは防御的
    レベルに回復させるのに有効である、請求項9に記載の方法。
  12. 【請求項12】 前記造血細胞インヒビターが前記被験体の赤血球を減少さ
    せ、ここで前記量が該被験体において赤血球の所定の正常なレベルまたは防御的
    レベルを回復させるのに有効である、請求項9に記載の方法。
  13. 【請求項13】 前記造血細胞インヒビターが前記被験体の血小板を減少さ
    せ、ここで前記量が該被験体において血小板の所定の正常なレベルまたは防御的
    レベルを回復させるのに有効である、請求項9に記載の方法。
  14. 【請求項14】 前記量が1日あたり体重1kgあたり1mg未満である、
    請求項8、9、10、11、12、または13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 前記薬剤がValBoroProである、請求項8、9、
    10、11、12、または13に記載の方法。
  16. 【請求項16】 造血細胞インヒビターで処置するために被験体を準備する
    方法であって、以下: 該被験体が造血細胞インヒビターを投与される前に、該被験体における増殖因
    子の産生を刺激するために有効な量の薬剤を、該被験体に投与する工程であって
    、ここで該薬剤が式I 【化3】 の化合物である、工程、 を包含する方法。
  17. 【請求項17】 前記増殖因子が顆粒球コロニー刺激因子である、請求項1
    6に記載の方法。
  18. 【請求項18】 前記量が1日あたり、体重1kgあたり1mg未満である
    、請求項16に記載の方法。
  19. 【請求項19】 前記薬剤が18時間の期間において該薬剤の少なくとも2
    回用量を投与する工程により前記被験体に投与される、請求項16に記載の方法
  20. 【請求項20】 前記薬剤が増殖因子の間質性細胞産生を刺激する、請求項
    16に記載の方法。
  21. 【請求項21】 前記薬剤がValBoroProである、請求項16、1
    7、18、19、または20に記載の方法。
  22. 【請求項22】 被験体における造血細胞の数を増加させるために該被験体
    を処置する方法であって、以下: このような処置の必要な被験体に、該被験体における造血細胞を増加させるた
    めに有効な量の薬剤を、投与する工程であって、ここで該薬剤が18時間の期間
    に2回用量または3回用量からなる初回レジメで投与され、ここで該薬剤は式I 【化4】 の化合物である、工程、 を包含する方法。
  23. 【請求項23】 前記薬剤が18時間の期間において2回用量または3回用
    量からなる第2回レジメで投与され、ここで該第2回レジメは初回レジメとは別
    の時点である、請求項22に記載の方法。
  24. 【請求項24】 前記薬剤が18時間の期間に2回用量または3回用量から
    なる第3回レジメで投与され、ここで該第3回レジメは初回レジメおよび第2回
    レジメとは別の時点である、請求項23に記載の方法。
  25. 【請求項25】 前記薬剤が18時間の期間において2回用量または3回用
    量からなる第4回レジメで投与され、ここで該第4回レジメは初回レジメ、第2
    回レジメおよび第回3レジメとは別の時点である、請求項24に記載の方法。
  26. 【請求項26】 前記薬剤が18時間の期間に2回用量または3回用量から
    なる第5回レジメで投与され、ここで該第5回レジメは初回レジメ、第2回レジ
    メ、第3回レジメ、および第4回レジメとは別の時点である、請求項25に記載
    の方法。
  27. 【請求項27】 前記被験体が異常に低い好中球を有し、ここで前記量は好
    中球の所定の正常なレベルまたは防御的レベルを回復させるのに有効である、請
    求項22、23、24、25または26に記載の方法。
  28. 【請求項28】 それぞれのレジメが1日あたり体重1kgあたり1mg未
    満である、請求項22、23、24、25または26に記載の方法。
  29. 【請求項29】 前記薬剤がValBoroProである、請求項22、2
    3、24、25、または26に記載の方法。
  30. 【請求項30】 被験体への再導入のための該被験体の細胞の調製方法であ
    って、以下: 造血細胞を刺激するために有効な量の薬剤を、該被験体に投与する工程、 次いで該被験体から造血細胞を採集する工程、 および該被験体に該採集細胞を再導入する工程であって、ここで該薬剤は式I 【化5】 の化合物である、工程、 を包含する、方法。
  31. 【請求項31】 前記採集細胞の増殖を刺激するために有効な量の前記薬剤
    の存在下で、該採集細胞をエクスビボで培養する工程をさらに包含する、請求項
    30に記載の方法。
  32. 【請求項32】 前記採集細胞の周囲の培地における前記薬剤の濃度が1リ
    ットルあたり10-8モル未満である、請求項30に記載の方法。
  33. 【請求項33】 前記薬剤がValBoroProである、請求項30、3
    1または32に記載の方法。
  34. 【請求項34】 間質性細胞による増殖因子の産生を刺激する方法であって
    、以下: 該間質性細胞を、該間質性細胞による増殖因子の産生を刺激するのに有効な量の
    薬剤と接触させる工程であって、ここで該薬剤は式I 【化6】 の化合物である、工程、 を包含する、方法。
  35. 【請求項35】 前記間質性細胞が細胞増殖を支持するための間質性細胞の
    インビトロ層であり、該間質性細胞の存在下で幹細胞を培養する工程をさらに含
    む、請求項34に記載の方法。
  36. 【請求項36】 前記間質性細胞が被験体においてインビボである、請求項
    34に記載の方法。
  37. 【請求項37】 前記増殖因子が顆粒球コロニー刺激因子である、請求項3
    4に記載の方法。
  38. 【請求項38】 前記薬剤が1日あたり1kgあたり1mg未満の量で前記
    被験体に投与される、請求項36に記載の方法。
  39. 【請求項39】 前記薬剤がValBoroProである、請求項34、3
    5、36、37または38に記載の方法。
  40. 【請求項40】 前記幹細胞が外因的に添加された増殖因子を含まない環境
    で培養される、請求項35に記載の方法。
  41. 【請求項41】 前記幹細胞が外因的に添加された顆粒球コロニー刺激因子
    を含まない環境で培養される、請求項35に記載の方法。
  42. 【請求項42】 造血細胞インヒビターでの処置から生じる効果を改善する
    ために被験体を処置するためのキットであって、以下: 該造血細胞インヒビターでの処置と実質的に同時に、または該処置の前に、薬
    剤で該被験体を処置するための該薬剤の初回投薬および指示、ならびに 該造血細胞インヒビターでの処置後のみ、該薬剤で該被験体を処置するための
    該薬剤の第2の投薬および指示、であってここで該投薬は有効量であり、そして
    該薬剤は式I 【化7】 の化合物である、投与および指示、 を含むパッケージを含むキット。
  43. 【請求項43】 前記第2の投薬が第2レジメと第7レジメとの間であり、
    該レジメのそれぞれが18時間の期間内における投与のための前記薬剤の2回ま
    たは3回の用量からなる、請求項42に記載のキット。
  44. 【請求項44】 前記第2の投与が1日あたり、体重1kgあたり1mg未
    満である、請求項42に記載のキット。
  45. 【請求項45】 前記薬剤がValBoroProである、請求項42、4
    3または44に記載のキット。
  46. 【請求項46】 前記キットが好中球減少症を処置または阻害するためであ
    る、請求項42、43または44に記載のキット。
  47. 【請求項47】 前記キットが好中球減少症を処置または阻害するためであ
    る、請求項45に記載のキット。
  48. 【請求項48】 前記キットが血小板欠乏症を処置または阻害するためであ
    る、請求項42、43または44に記載のキット。
  49. 【請求項49】 前記キットが血小板欠乏症を処置または阻害するためであ
    る、請求項45に記載のキット。
  50. 【請求項50】 前記キットが赤血球欠乏症を処置または阻害するためであ
    る、請求項42、43または44に記載のキット。
  51. 【請求項51】 前記キットが赤血球欠乏症を処置または阻害するためであ
    る、請求項45に記載のキット。
  52. 【請求項52】 異常に低レベルの造血細胞または成熟血球を有する被験体
    を処置するためのキットであって、以下: 少なくとも防御的レベルの造血細胞または成熟型血球細胞を回復するための完
    全投与を含むパッケージであって、該パッケージは本質的に、以下、 初日の最初の18時間の間の該被験体への投与のための有効量での第1投薬の
    薬剤、 2日目の第2の18時間の間の該被験体への投与のための有効量での第2回投
    薬の薬剤、 必要に応じて、3日目の第3の18時間の間の該被験体への投与のための有効
    量での第3投薬の薬剤、 必要に応じて、4日目の第4の18時間の間の該被験体への投与のための有効
    量での第4投薬の薬剤、 必要に応じて、5日目の第5の18時間の間の該被験体への投与のための有効
    量での第5投薬の薬剤、 必要に応じて、6日目の第6の18時間の間の該被験体への投与のための有効
    量での第6投薬の薬剤、 必要に応じて、7日目の第7の18時間の間の該被験体への投与のための有効
    量での第7投薬の薬剤、からなるパッケージであって、 ここで該薬剤は、式I 【化8】 の化合物であり、ここで該薬剤が造血細胞または成熟型血球の所定の正常レベル
    または防御的レベルを回復させるのに有効量で存在する、パッケージ、 を備える、キット。
  53. 【請求項53】 本質的に、前記第1投薬、前記第2投薬、前記第3投薬、
    前記第4投薬および前記第5投薬のみからなる、請求項52に記載のキット。
  54. 【請求項54】 本質的に、前記第1投薬、前記第2投薬、前記第3投薬お
    よび前記第4投薬のみからなる、請求項52に記載のキット。
  55. 【請求項55】 それぞれの前記投薬がそれぞれ18時間の間の2回用量ま
    たは3回用量の薬剤からなる、請求項52、53または54に記載のキット。
  56. 【請求項56】 前記それぞれの投薬の量が1日あたり体重1kgあたり1
    mg未満である、請求項52、53または54に記載のキット。
  57. 【請求項57】 前記薬剤がValBoroProである、請求項52、5
    3、54または55に記載のキット。
  58. 【請求項58】 パッケージを含む、造血細胞インヒビターの被験体に対す
    る効果を寛解するためのキットであって、以下: 初日の間に被験体に投与するための薬剤の第1の投薬、および 2日目の間に被験体に投与するための第2投薬の薬剤、 必要に応じて、3日目の第3の18時間の間の該被験体への投与のための有効
    量での第3投薬の薬剤、 必要に応じて、4日目の第4の18時間の間の該被験体への投与のための有効
    量での第4投薬の薬剤、 必要に応じて、5日目の第5の18時間の間の該被験体への投与のための有効
    量での第5投薬の薬剤、 必要に応じて、6日目の第6の18時間の間の該被験体への投与のための有効
    量での第6投薬の薬剤、 必要に応じて、7日目の第7の18時間の間の該被験体への投与のための有効
    量での第7投薬の薬剤、を含み ここで、該組み合わせた投薬は、造血細胞インヒビターの該被験体における効
    果を寛解するための有効量であり、ここでそれぞれの投薬は1日あたり体重1k
    gあたり1mg未満である、用量、 を包含するキット。
  59. 【請求項59】 本質的に、前記第1投薬、前記第2投薬、前記第3投薬、
    前記第4投薬および前記第5投薬のみからなる、請求項58に記載のキット。
  60. 【請求項60】 本質的に、前記第1投薬、前記第2投薬、前記第3投薬お
    よび前記第4投薬のみからなる、請求項58に記載のキット。
  61. 【請求項61】 前記それぞれの投薬がそれぞれの日について2回用量また
    は3回用量の前記薬剤からなる、請求項58、59、または60に記載のキット
  62. 【請求項62】 前記薬剤がValboroProである、請求項58、5
    9、または60に記載のキット。
  63. 【請求項63】 前記薬剤がValboroProである、請求項61に記
    載のキット。
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