JP2002513559A - 乾燥微生物カルチャーおよびその製造方法 - Google Patents

乾燥微生物カルチャーおよびその製造方法

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Abstract

(57)【要約】 本発明は、少なくとも1種の微生物種を担持した形で含む乾燥微生物カルチャーにおいて、カルチャーがa)少なくとも約0.1mmの粒径を有し、かつb)緻密化されている粒子の形で存在していることを特徴とする微生物カルチャー、乾燥微生物カルチャーの製造方法ならびに食料および試料の製造のためのその使用に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】 本発明は、殊には食料および飼料の製造に使用できる新規の乾燥微生物カルチ
ャー、ならびに乾燥微生物カルチャーの製造方法に関する。
【0002】 微生物、例えば細菌および酵母の主要な使用分野は、食料および飼料の製造で
ある。すなわち、例えば乳酸菌、例えばストレプトコッカス属(Streptococcus s
p.) またはラクトバシラス属(Lactobacillus sp. )の乳酸菌は、乳製品、例え
ばサワークリーム、脱脂乳、ヨーグルト、ケフィル酒、馬乳酒、カードの製造の
際ならびにパン種の製造の際および生ソーセージ、例えばサラミの保存のために
使用される。飼料、例えばサイレージの製造の際にも、同様に乳酸菌、例えばラ
クトバシラス属の乳酸菌が使用される。
【0003】 食料および飼料の製造のために必要な微生物調製剤は、通常、いわゆるスター
ターカルチャー(Starterkultur)の形で使用される。これは、多くの場合に新し
く製造された液状カルチャーではなく、通常は液状窒素中に深冷されたかるまた
は乾燥調製剤である。乾燥調製剤が一般的には有利であり、それというのもその
輸送および貯蔵が深冷調製剤よりも技術的にコストが低いからである。
【0004】 従来技術から、微生物カルチャーの乾燥調製剤の種々の形が公知である。すな
わち、例えば欧州特許出願公開(EP−A)第0131114号明細書は、ラク
トバシラス調製剤を記載しており、これによると、細菌の細胞懸濁液を粉末状ま
たは顆粒状の担体物質上に担持させ、乾燥させる。しかし、この調製剤の貯蔵の
ためには、これらを酸素を含まない保護雰囲気内で包装することが必要である。
東ドイツ特許(DD)第840493952号明細書中には、培養した微生物株
をスターターカルチャーの製造のために冷凍乾燥し、シート内に包装し、279
〜288Kで貯蔵することを提案されている。特開平6−217713号公報は
、噴霧乾燥による特殊なラクトバシラス−スターターカルチャーの製造を記載し
ている。欧州特許出願公開(EP−A)第0202409号明細書中では、乾燥
カルチャーを湿式造粒し、顆粒を球状粒子に加工し、引き続いて乾燥することが
提案されている。その他にも、一連の出版物中に被覆した乾燥細菌調製剤の調製
が提案されている〔例えば米国特許(US−A)第3677897号明細書参照
〕。
【0005】 乾燥した微生物調製剤の製造に対して、従来技術においては、一連の各種の方
法が記載されている。以上にすでに述べた冷凍乾燥および流動層乾燥法の他の別
の製造方法は、微生物懸濁液の噴霧乾燥である。すなわち、例えばJ.シュタド
フーデルスら(Stadhouders, J. et al., Neth. Milk Dairy J. (1969) 23, 182
)は、70℃における乳酸菌の噴霧乾燥を、減圧下、27℃での追加乾燥工程と
結合させて記載している。乾燥のためには、事前に条件調整、すなわち予備乾燥
した空気は使用しないように見える。噴霧物に対して、乾燥前に水酸化カルシウ
ムスラリーを加えている。噴霧乾燥の際に形成される乳酸カルシウムは、これが
比較的低い吸湿性を有している場合に限り有利である。その他に、従来技術から
公知の噴霧乾燥法は、あらかじめ種々の担体材料を加えた細菌懸濁液を噴霧して
いる。すなわち、例えばソ連特許(SU)第724113号明細書によると、乾
燥粉乳、糖蜜およびグルタミン酸ナトリウムと混合した細菌懸濁液を噴霧してい
る。ソ連特許(SU)第1616990号明細書によると、鉱物のパリゴルスカ
イト(Palygorskit) と混合させた細菌懸濁液を噴霧乾燥している。WO−A−8
8/06181明細書は、粘土と混合した細菌懸濁液の噴霧乾燥を記載している
。特願昭44−67989号では、タンパク質、カルボキシメチルセルロース、
アルギン酸塩またはアルギン酸エステル、二糖類または多糖類または多価アルコ
ールを含む中性または弱酸性溶液中に懸濁させた酵母細胞または細菌細胞の噴霧
乾燥が記載されている。
【0006】 これまで従来技術から公知の乾燥微生物調製剤、殊には食料または飼料の製造
のために使用される調製剤は、下記の欠点の少なくとも一項は有している: 1)乾燥材料の単位重量あたりの生存能力がある菌の含有量は、その製造方法の
ために著しく少なく、大量の乾燥調製剤が最終使用の際に使用しなればならない
【0007】 2)貯蔵安定性が低すぎて、乾燥調製剤は、技術的にコストがかかる条件下での
貯蔵が不可能な場合には、数週間以内に消費してしまわなくてはならない。
【0008】 3)乾燥調製剤は高い微粉含有量を有し、このためにその加工が困難となる。
【0009】 4)機械的な安定性が著しく低く、調製剤と無機質添加剤との混合の際に、微粉
状の破砕物が形成され、固体調製剤の分離が観察される。
【0010】 5)乾燥調製剤の溶解速度が不満足であり、食料または飼料の製造のための望ま
しい微生物的プロセスが緩徐にしか開始せず、著しい品質低下となりうる望まし
くない微生物に増殖の可能性を与える。
【0011】 また、従来技術からこれまで公知の製造方法、殊にはこれまで記載されている
噴霧乾燥法は、下記の理由の少なくとも1点から不満足である。
【0012】 1)方法が技術的に著しくコストがかかる。
【0013】 2)乾燥の際の微生物の生存率が低すぎる。
【0014】 3)乾燥製品の水分が高すぎる。
【0015】 従って、本発明の第一の課題は、上記の従来技術から公知の欠点をほとんどす
べて有していない改善された乾燥微生物カルチャーの提供である。殊には、従来
技術に対して改善されたスターターカルチャーを提供しなければならない。本発
明によるスターターカルチャーは、なかでも改善されたサイレージの製造を可能
としなければならない。
【0016】 本発明の第二の課題は、乾燥微生物カルチャーの改善された製造方法の提供で
ある。殊には、生存能力がある細菌の含有量が高く、かつ高い貯蔵安定性を有す
る乾燥調製剤の製造を可能とする微生物カルチャーの噴霧乾燥のための改善され
た方法を提供しなければならない。
【0017】 上記の第一の課題は、少なくとも1種の微生物種を担持された形で含む乾燥微
生物カルチャーであって、該カルチャーが a)少なくとも約0.1mmの粒径を有し、かつ b)緻密化されている 粒子の形で存在することを特徴とする微生物カルチャーの提供により解決される
【0018】 本発明による粒子状カルチャーは、選択された粒径に基づいて実質的に微粉を
含んでいない。微粉含有量は、有利には乾燥カルチャーの全質量に対して約0.
01〜0.05質量%の範囲内であある。これはカゼラ装置(Casella-Geraet)を
用いる質量分析により測定される微粉度約1〜12の範囲内に相当する。
【0019】 本発明による粒子は、その他にも緻密化された、すなわちコンパクトな構造を
有する。これは、有利には以下に詳細に説明され、かつこれまで乾燥微生物調製
剤のためにこれまで記載されていない製造の間の緻密化工程により達成される。
その際、例えば噴霧乾燥、凍結乾燥または流動層乾燥により得られる粉体状中間
製品(例えば以下に記載し、本発明による噴霧乾燥の変形法を用いて得られる粉
末濃縮物)であって、通常著しい微粉含有量(例えば25〜100の微粉度)を
有するものを機械的に緻密化する。
【0020】 緻密化は、例えば、粉体状中間製品を約5〜約25kN/cm、殊には約10
〜約15kN/cmの範囲内の直線力の作用下、例えば従来のコンパクト化装置
内でコンパクト化して行うことができる。しかし、中間製品は、約50〜約25
0MPaの範囲内、殊には約80〜約200MPa、例えば約90〜約160M
Paの範囲内の圧力の作用下で、例えば慣用の錠剤化機械で錠剤化できる。殊に
有利には、コンパクト化による緻密化である。さらに有利には、本発明により噴
霧乾燥により得られた粉末濃縮物のコンパクト化である。
【0021】 上記の種類の微生物カルチャーの提供により意外にも、加工が、殊にはスター
ターカルチャーとして著しく簡単となり、その他にも粒子の機械的安定性および
これによりスターターカルチャー調製剤の脱混合の危険が著しく低くなることが
達成できた。また意外にも、粉末状中間製品の緻密化が、生存能力がある細菌の
数に関する製品品質に実質的に影響しなかったことが確認できた。むしろ、到達
した高い密度により、本発明による乾燥調製剤中への空気および水分の侵入が著
しく低下し、貯蔵安定性の実質的な改善を得ることができた。すなわち、例えば
室温における1カ年貯蔵の後で60%以上の生存率に達することができた。この
ような有利な貯蔵安定性データは、これまで記載されていない。
【0022】 殊には、緻密化された粒子は、直径約0.1mm〜約2mm、有利には0.3
〜1.25mmを有するコンパクト化された破砕物(例えばコンパクト化製品ス
トランドの破砕および場合により分級により得られた材料)を含むことができる
。その際、直径は、計算機により緻密化粒子の質量和分布から算出した値であり
、質量が同じ球体の直径に相当する。粒子の破砕角長さは、0.1〜2mm、殊
には約0.1〜1.4mmの範囲内にある。
【0023】 緻密化した粒子は、錠剤の他に、任意の形、例えば円形、角形または楕円形と
して、直径約2〜50mmおよび直径と厚さの比が約1:0.1〜約10:1、
殊には約1:1〜約5:1にあることができる。
【0024】 別の有利な本発明の実施態様によると、乾燥した微生物カルチャーは、別の成
分として、酸成分、例えば有機の非揮発性炭酸を含む発泡剤、および気体形成性
成分、例えばCO2形成性成分を含む。このような発泡配合物は、スターターカ
ルチャーの適用後における意外にも迅速な溶解という特別な利点を有する。周囲
の媒体中へのスターターカルチャーのこのような迅速な溶解の結果として、少な
くとも1種の微生物の急速な増殖が保証され、これにより、スターターカルチャ
ーを用いて製造される製品の品質低下が意外にも有利に回避される。
【0025】 有利には、本発明により緻密化された乾燥カルチャーは、担体として少なくと
も1種のマトリックス材料を微生物細胞に埋め込むのため、および場合により少
なくとも1種の別の細胞を安定させる添加剤を含む。
【0026】 本発明による乾燥カルチャー中で使用する担体は、少なくとも1種で、通常は
新しく培養した微生物を乾燥前に共配合物として加えた、単糖類、オリゴ糖類お
よび多糖類、ポリオール、ポリエーテル、ポリマー、例えばCMCまたはPVP
、オリゴペプチドおよびポリペプチド、天然由来のもの、例えば牛乳、肉類また
は穀類から誘導された物質または物質混合物、例えば甘味乳精粉(Suessmolkepul
ver)、小麦ふすま(Weizengriesskleie) 、ペプトン、アルギン酸塩、無機化合物
から選ばれたマトリックス成分、またはこれらのマトリックス成分の混合物を含
む。さらに、安定化作用がある添加剤、例えば抗酸化剤、例えばα−トコフェロ
ールまたはアスコルビン酸またはこれらの混合物をマトリックス成分と同時にま
たは後に添加できる。その上、無機塩、例えばアルカリ金属塩化物およびアルカ
リ土類金属塩化物、無機または有機緩衝液、例えばアルカリ金属リン酸塩緩衝液
、アミノ酸、例えばアスパラギン酸またはグルタミン酸およびこれらの塩、有機
カルボン酸、例えばクエン酸、有機の非揮発性溶剤、例えばDMSOおよびその
他の化合物、例えばβ−カロチンおよびこれらの添加剤の混合物から選ばれてい
る他の物質が安定化に作用できる。
【0027】 本発明による微生物カルチャーは、有利には生存能力がある微生物を濃度10 8 〜1012cfu(コロニー形成単位)/g(乾燥カルチャー)で含む。本発明
により製造された粉体濃縮物は、約5×108〜1×1012cfu/g、有利に
は約4×1011〜8×1011cfu/gを含む。本発明により緻密化したカルチ
ャーは、約1×1011〜4×1011、殊には約3×1011cfu/gを含む、サ
イレージ製造のためのスターターカルチャーは、約1〜7×1010、殊には約3
×1010cfu/gを含む。
【0028】 その際、微生物は、1種またはそれ以上の微生物種から誘導されることができ
る。殊に有利な種は、乳酸を産生する細菌、例えばサイレージ製造に好適なもの
、例えばラクトバシラス・プランタルム(Lactobacillus plantarum) である。
【0029】 本発明による範囲内のサイレージは、微生物の作用により長持ちできるように
なった飼料植物製品、例えば牧草、クローバー、わら、トウモロコシわら、飼料
用ビート、莢果類、穀物、例えばトウモロコシおよびコムギおよび類似のものに
基づくものである。
【0030】 本発明の上記の第二の課題は意外にも、少なくとも1種の微生物種を担持した
形で含む乾燥微生物カルチャーの製造のための噴霧乾燥法の提供により解決され
、これは、 a)少なくとも1種の微生物種を含む液体内に、少なくとも1種の担体の構成に
適する物質を溶かすかまたは懸濁し、 b)このようにして得られた混合物を噴霧乾燥機内で乾燥させ、その際、噴霧乾
燥のために条件調整、乾燥および約80℃以上、殊には約90〜約135℃、有
利には約100〜約110℃、例えば約105℃の範囲内の温度に加熱した気体
を用い、かつ c)乾燥物を噴霧乾燥機から取り出し、その際、これが、約40〜85℃、殊に
は約45〜75℃、有利には約50〜65℃、例えば約55℃の出口温度を有す
る ことを特徴とする。
【0031】 この本発明による噴霧乾燥法は、以下には担体結合噴霧乾燥法とも呼ぶ。乾燥
のために使用する気体は、有利には+5℃以下の露点、殊には約−10〜−50
℃の露点を有する乾燥気体、例えば条件調整した圧縮空気または条件調整した窒
素である。例えば、約−25℃の露点を有する圧縮空気および約−40℃の露点
を有する窒素が使用できる。+5℃の露点は、空気1m3あたりに水約5gに相
当する。
【0032】 本発明による噴霧乾燥法の有利な実施態様によると、後続の別の工程d)にお
いて、乾燥物を追加乾燥させる。追加乾燥温度は、約15〜50℃、例えば約2
5〜40℃の範囲内にある。追加乾燥は、例えば気体雰囲気内または減圧下で行
う。これに対する別の方法は、その他に乾燥剤を工程c)から得られた乾燥微生
物調製剤と一緒に均一に混合する可能性から成る。
【0033】 その設計に応じて、本発明による噴霧乾燥法は、意外にも100%までの生存
率を有する微生物懸濁液の乾燥を可能とする。噴霧乾燥の際の条件調整した気体
の使用ならびに最適化した追加乾燥工程により、意外にも、水分活性awが0.
03〜0.15に相当する極端に低い水分(約2〜3質量%の水分)を有する乾
燥調製剤が提供される。これは直ちに、本発明による噴霧乾燥し、かつ場合によ
り追加乾燥した微生物カルチャーが、周辺温度および大気中で1年間の貯蔵の後
でも60%までの生存率を有するという結果となる。
【0034】 上記の噴霧乾燥の意外に高い生存率に基づいて、生存能力がある微生物の収量
は著しく高い。従って、得られた噴霧乾燥製品は、また粉体濃縮物とも呼ばれ、
生存能力がある細胞の濃度の低下のために、使用分野に応じてさらに薄めること
ができる。粉体濃縮物は、殊に上記の本発明による緻密化した粒子状カルチャー
の製造のために特に好適である。
【0035】 従って、本発明の対象は、上記の他にも上記の緻密化した微生物カルチャーの
製造方法でもあり、これによると、 i)担体結合噴霧乾燥、担体結合凍結乾燥または担体結合流動層乾燥により、微
生物カルチャーの粉末濃縮物を製造し、 ii)粉体濃縮物を、場合により1種またはそれ以上の共配合物と混合させ、か
つ iii)この混合物をコンパクト化または錠剤化して緻密化する。
【0036】 有利には、緻密化した混合物を別の工程において破砕、すなわち微細化し、か
つ場合により好適なふるい目のふるいを用いて希望する大きさの緻密化顆粒に分
級する。
【0037】 本発明の別の対象は、乾燥、凝集した微生物カルチャーの製造方法であって、
これは、 i)担体結合噴霧乾燥、担体結合凍結乾燥または担体結合流動層乾燥により、微
生物カルチャーの粉末濃縮物を製造し、 ii)粉体濃縮物を、場合により1種またはそれ以上の共配合物と混合させ、か
つ iii)この混合物を凝集により緻密化する ことを特徴とする。
【0038】 「担体結合」とは、ここでは、乾燥の際に上記の種類の少なくとも1種のマト
リックス材料が存在することと考える。
【0039】 上記の緻密化方法、錠剤化方法ならびに凝集方法の有利な実施態様によると、
工程i)を殊には上記の噴霧乾燥法に従って実施する。
【0040】 上記の緻密化方法により得られた製品は、本発明の範囲内で、緻密化またはコ
ンパクト化した乾燥濃縮物とも呼ばれ(cfu範囲約1×1010〜1×1011
、またそれ自体として、例えば濃縮したスターターカルチャーとして販売できる
【0041】 本発明の別の対象は、本発明により緻密化、乾燥した微生物カルチャーの、食
料の製造のため、例えば乳製品、例えばサワークリーム、脱脂乳、ヨーグルト、
ケフィル酒、馬乳酒、カードの製造のために、パン種、生ソーセージの製造のた
め、ならびに飼料、例えばサイレージの製造のためためのスターターカルチャー
としての使用に関する。この目的に対して、カルチャーは、場合により食料基質
または飼料基体と一緒に溶解した後に混合する。スターターカルチャー中の細胞
数が多すぎる場合には、希釈、例えば不活性固体、例えば石灰、殊には飼料用石
灰との混合により調整することができる。
【0042】 本発明の対象は、その他にも本発明によるスターターカルチャーを用いて製造
された食料および飼料である。
【0043】 以下のセクションで本発明を添付の表を利用して正確に説明する。
【0044】 図1は、本発明によりコンパクト化した粉末濃縮物からの顆粒の可能な製造方
法の概要を示している。
【0045】 使用できる微生物 本発明は、基本的に特定の微生物カルチャーには制限されない。かえって、専門
家は、本発明がいかなる微生物、殊には細菌および酵母にも適用でき、これらは
本明細書中に記載の条件下で、乾燥した微生物調製剤に転換されることを認めて
いる。本発明により適用できる好適な微生物の群は、乳酸産生細菌の群である。
殊には、これらは、同種発酵的乳酸発酵のために好適な細菌であり、すなわちグ
ルコースをフルクトース・二リン酸経路を介して乳酸に分解する。この群の典型
的な代表は、ラクトバシラス属、ストレプトコッカス属、ならびにペディオコッ
カス属(Pediococcus sp.) の属の細菌である。ラクトバシラス属の具体的な例は
、ラクトバシラス・ブルガリクス(L. bulgaricus) 、ラクトバシラス・アシドフ
ィルス(L. acidophilus)、ラクトバシラス・ヘルベティクス(L. helveticus) 、
ラクトバシラス・ビフィデュス(L. bifidus)、ラクトバシラス・カゼイ(L. case
i)、ラクトバシラス・ラクチス(L. lactis) 、ラクトバシラス・デルブルエッキ
(L. delbrueckii)、ラクトバシラス・テルモフィリルス(L. thermophilus) 、ラ
クトバシラス・フェルメントム(L. fermentum)、ラクトバシラス・ブレヴィス(L
. brevis) およびラクトバシラス・プランタルム(L. plantarum)である。好適な
ストレプトコッカス属の例は、ストレプトコッカス・ラクティス(S. lactis) 、
ストレプトコッカス・クレモリス(S. cremoris) 、ストレプトコッカス・ジアセ
チラクティス(S. diacetilactis)、ストレプトコッカス・テルモフィルス(S. th
ermophilis) 、ストレプトコッカス・ピロゲネス(S. pyrogenes)、ストレプトコ
ッカス・サリヴァリウス(S. salivarius) 、ストレプトコッカス・ファエカリス
(S. faecalis) 、ストレプトコッカス・ファエシウム(S. faecium)であり、また
好適なペディオコッカス属の例は、ペディオコッカス・セレヴィシアエ(P. cere
visiae) およびペディオコッカス・アシジラクチシ(P. acidilactici) である。
【0046】 微生物の発酵 本発明の実施のためには、有利には新しく製造した微生物懸濁液を使用する。そ
れぞれの微生物に対して最適な発酵培地ならびに発酵条件は、従来技術から公知
であるか、または微生物の培養を委託されている専門家から、数回の通常の試験
を行って決定できる。
【0047】 しかし、通常、発酵は、液状または半固体状の予備カルチャー(カルチャー体
積約10〜200ml)から出発して、新たに製造し滅菌した発酵培地に滅菌条
件下で接種し、これにより予備カルチャーとカルチャー培地との体積比は1:5
0〜1:200とすることができるようにして実施する。有利には、対数的増殖
の後のフェーズにある新たに培養した予備カルチャーを用いることができる。培
養は、培養しようとする微生物に従って、独特で最適化した培養条件下(例えば
温度およびpH)で行う。通常、培養温度は、約20〜40℃の範囲内にあるが
、しかし例えば好熱菌の培養の場合には著しく高い温度で存在できる。温度勾配
および物質勾配の形成を妨げ、またこの方法により連続的な増殖を保証するため
に、例えば穏やかな攪拌または空気または窒素の導入により、発酵内容物を均等
な動きに保持する。増殖フェーズの終了後(例えば一定の細胞密度への到達また
は添加した養分の一種の消費を通じて決定される)、細胞懸濁液は本発明による
乾燥調製剤の製造のために直接使用できる。
【0048】 しかし、得られた最初の細胞懸濁液を細胞数の増加のためにさらに濃縮する可
能性も存在する。このために好適な方法は、例えば遠心分離、限外濾過または薄
膜蒸発である。しかし通常は、細胞懸濁液の濃縮のために遠心分離を使用し、こ
れは有利には低い温度、すなわち約4〜10℃の範囲内で実施される。
【0049】 濃縮の代わりまたはこれと組み合わせて、さらにあるいは活性に不利に影響す
るかも知れないカルチャー成分、例えば物質代謝生成物を除くために、新たに培
養した細胞懸濁液を洗浄工程に送る可能性もある。その際、通常は、有利には約
4〜10℃において、最初に当初のカルチャー液を高い細胞密度の懸濁液まで濃
縮し、これを引き続いて好適な緩衝液中に取り込み、希望する細胞密度に薄める
ように操作する。必要な場合には、洗浄工程を複数回でも反復できる。本発明に
よる乾燥調製剤の製造に適する微生物カルチャーの本発明により使用できる固体
含有量は、通常、約5〜25質量%、例えば約10〜20質量%の範囲内にある
【0050】 微生物の培養は、バッチ発酵でも連続発酵でも行うことができる。
【0051】 本発明の別の具体例として、以下の記載では、乳酸形成細菌、殊にはラクトバ
シラス・プランタルムの培養に関して詳細に記載する。これは、殊には操作しな
いでも自然に分解する植物に見いだされる細菌であり、これは殊にサイレージ飼
料の製造に適している。
【0052】 好適な発酵培地は、培地リットルあたりに、グルコース約40〜60g、酵母
抽出物約30〜60gならびに慣用の微量元素、例えばマグネシウム、マンガン
および場合により鉄を含むカクテルを含む。発酵培地のpH値は、約6〜7であ
る。発酵温度は、約33〜38℃である。滅菌したカセイソーダを加えて、発酵
培地のpH値を希望する範囲内に維持できる。
【0053】 グルコース消費ならびに乳酸形成が認められなくなると、増殖は終了している
【0054】 本発明により利用できるラクトバシラス発酵の変形法によると、増殖の80%
または90%に到達した後に、添加したグルコースが完全に消費されるまで発酵
培地の温度を約42〜46℃に上昇させる。本発明により、この方法で製造した
カルチャーは、殊に噴霧乾燥の際に特に安定に挙動し、これにより高い生存率に
達することが認められた。同様な培養の変形法では、また他の本発明により使用
できる微生物も考えられる。
【0055】 増殖終了後に、発酵内容物を希望する細胞密度とする。希望する場合には、実
際的に乳酸分がなくなるまで細胞懸濁液を洗浄できる。本発明により使用できる
微生物懸濁液の細胞数は、通常、約1×1010〜約5×1012cfu/g(懸濁
液)の範囲内にある。
【0056】 担体物質 本発明により製造した乾燥微生物カルチャーは、場合により、それぞれの発酵内
容物、例えば物質代謝生成物からの非揮発性成分の他に、少なくとも1種のマト
リックス物質および場合により別の安定化物質を含む。これらの共配合物は、有
利には、無機塩または緩衝液、単糖類、オリゴ糖類および多糖類、ポリオール、
ポリエーテル、アミノ酸、オリゴペプチドおよびポリペプチドから選ばれている
少なくとも1種の他の化合物、牛乳から誘導される化合物、有機カルボン酸、無
機化合物、有機担体材料、例えば小麦ふすま、アルギン酸塩、DMSO、PVP
(ポリビニルピロリドン)、CMC(カルボキシメチルセルロース)、α−トコ
フェロール、β−カロチンおよびこれらの混合物から選ばれる。
【0057】 好適な糖類担体成分の例としては、サッカロース、フルクトース、マルトース
、デキストロース、ラクトースおよびマルトデキストリンが挙げられる。好適な
ポリオールの例としては、グリセリンが挙げられる。好適なアミノ酸の例として
は、グルタミン酸、アスパラギン酸およびこれらの塩が挙げられる。好適なペプ
チド担体の例としては、ペプトンが挙げられる。牛乳から誘導される化合物の例
としては、上記のマルトデキストリンの他に甘味乳精粉が挙げられる。好適な有
機カルボン酸は、例えばクエン酸、リンゴ酸およびl−アスコルビン酸である。
好適な無機担体の例は、モンモリロ石ならびにパリゴルスカイトである。
【0058】 しかし有利には、本発明による乾燥微生物調製剤の担体として、上記の種類の
物質の混合物を使用する。このような混合物は、有利には主成分としてマトリッ
クス材料、例えば上記の糖類成分または例えば甘味乳精粉、および場合により、
少なくとも1種の別の成分、例えば緩衝成分(例えばクエン酸)または抗酸化剤
(例えばl−アスコルビン酸またはα−トコフェロール)の副成分を含む。別の
安定化成分、例えばグルタミン酸ナトリウムおよび/またはペプトンの添加は、
同様に有利であることが証明されている。
【0059】 マトリックス成分は、本発明により使用できる担体混合物中に、通常は他の担
体成分の約5倍〜30倍の量で使用される。殊に好適な担体組み合わせの例は、
下記である。
【0060】 a)甘味乳精粉/クエン酸/l−アスコルビン酸(質量比約40:1:1)。
【0061】 b)マルトデキストリン/ラクトース/クエン酸/l−アスコルビン酸(質量比
160:20:1:1)、場合によりβ−カロチン約1.5部およびα−トコフ
ェロール0.5部をクエン酸1部に対して補充。
【0062】 c)マルトデキストリン/グルタミン酸ナトリウム/l−アスコルビン酸(質量
比約10:1.5:1)。
【0063】 d)ラクトース/グルコース/ペプトン/クエン酸(質量比約6:6:1.2:
1)。
【0064】 本発明による担体物質は、微生物懸濁液に固体としてまたは溶解した形のいず
れかで加えることができる。しかし有利には、担体の滅菌溶液を製造し、これを
温度4〜10℃に冷却し、これを同様に冷却した微生物懸濁液と軽く攪拌しなが
ら混合させる。均質な懸濁液を製造するためには、このようにして得られた混合
物をさらに冷却しながら約10分間〜1時間攪拌する。
【0065】 乾燥微生物調製剤の製造 上記のようにして担体と混合した微生物懸濁液は、種々の方法で乾燥できる。
乾燥方法としては、原理的には凍結乾燥、流動層乾燥ならびに有利には噴霧乾燥
が適する。本発明の範囲内の噴霧乾燥として、変形した噴霧乾燥法、例えば噴霧
凝集または凝集噴霧乾燥も考慮に入れる。後者の方法は、FSD(流動噴霧乾燥
)法としても知られている。
【0066】 本発明による乾燥微生物カルチャーの製造のための凍結乾燥は、例えば欧州特
許(EP−A)第0259739号明細書または米国特許(US−A)第389
7307号明細書に記載の凍結乾燥法に従って実施できる。この出版物の内容を
ここでその全体を引用する。
【0067】 好適な流動層乾燥法は、例えば、題目「加熱乾燥の際の乳酸菌の生存率の実験
研究およびモデル化」(Technische Universitaet Muenchen, 1993)としてU.ケ
ッスレル(U. Kessler)の論文に記載されている。この出版物の内容も同様にここ
でその全体を引用する。流動層乾燥法の実施のために、使用する担体材料、殊に
はマトリックス成分を流動層内に装入し、これに微生物懸濁液を用いてU.ケッ
スレルが記載している方法で噴霧すると有利である。
【0068】 しかし、本発明による最も有利な乾燥は、噴霧乾燥である。本発明により、実
質的にすべてのこれまで公知の噴霧乾燥技術が使用できる。噴霧物は、例えば並
流または向流で乾燥でき、噴霧は、単物質ノズルまたは複数物質ノズル(Ein- od
er Mehrstoffduese)または飛散ディスクを用いて行うことができる。
【0069】 本発明により有利には、固体含有量(担体添加の後)約10〜40質量%、例
えば約10〜25質量%の噴霧物を用いる。
【0070】 本発明による噴霧乾燥法は、条件調整した乾燥気体を約80℃以上の範囲内の
温度で乾燥装置内に導入して実施する。殊には入口温度は約90〜135℃の範
囲内でなければならない。殊に有利には、乾燥温度は、約105℃の範囲内であ
る。乾燥法の速度は、本発明により、乾燥物の乾燥機からの出口温度が約45〜
75℃の範囲内、殊には約50〜65℃の範囲内、有利には約55℃にあるよう
に設計する。
【0071】 本発明による方法にとって殊に重要なことは、予備条件調整した、すなわち水
分が低い乾燥空気の使用である。有利には、露点が約−25℃にある加圧空気を
使用する。
【0072】 本発明による乾燥法は、乾燥物内にできるだけ低い残留水分が存在するように
実施する。有利には、乾燥物内の水分活性awは、0.4以下でなければならな
い。しかし、長期貯蔵安定性のこれ以上の改善のためには、本発明により水分活
性値0.15以下、有利には約0.03〜0.1の範囲内となるように努力する
。含水率は、有利には2〜3質量%である。これは最も有利には、噴霧乾燥工程
に続いて追加乾燥工程を設置することにより到達される。乾燥物は、このために
例えば流動層内で、有利には15〜50℃の範囲内の温度において例えば15分
間から20時間の間、追加乾燥される。乾燥気体として、この場合にも有利には
条件調整した加圧空気ならびに条件調整した窒素を用いる。しかし、追加乾燥は
、有利には約1〜50トルの真空の約15分間から20時間および温度約15〜
50℃の適用で行うことができる。その際、乾燥物の攪拌に、例えばインペラー
型攪拌機を用いると有利である。
【0073】 上記の物理的追加乾燥法の代わりに、噴霧乾燥の際に得られる乾燥物に特別の
乾燥剤を加えることも考えられる。このような乾燥剤は、それ自体が非常に低い
水分活性、例えば0.01またはこれ以下のaw値を有していなければならない
。好適な乾燥剤の例としては、無機塩、例えば塩化カルシウムおよび炭酸ナトリ
ウム、有機ポリマー、例えば商標コリディオン(Kollidion) 90Fとして入手で
きる製品、ならびに二酸化ケイ素を含む乾燥剤、例えばケイソウド、ゼオライト
、ならびに商標ティクソシル(Tixosil) 38、シペルナート(Sipernat)22S、
またはアエロジル(Aerosil) 200として入手できる乾燥剤である。
【0074】 本発明により、意外にも、比較的高い乾燥温度にもかかわらず、本発明による
乾燥調製剤の生存率は優れた値、すなわち75%±25%を示すことを確認した
【0075】 生存能力がある微生物の含有量は、約5×108〜1×1012cfu/g(乾
燥物質)の範囲内にある。これらの調製剤は、本発明によりまた粉末濃縮物とも
呼ばれる。個別の最終使用に対しては生存能力がある微生物のより低い含有量で
も全く十分であるので、従ってこのような粉末濃縮物は、場合により別の不活性
担体材料との混合により生存能力がある細菌の最終数となるまで混和できる。
【0076】 緻密化した乾燥微生物カルチャーの製造 以上に記載した方法により得られた粉末濃縮物は、通常比較的高い微粉の割合
を有し、そのためにその利用に対してまだ満足できるようには取り扱いができな
い。さらに、種々の利用においては、乾燥カルチャーの高い機械的安定性が要求
される。従って、上記の粉末濃縮物の性質を引き続く緻密化により改善する必要
がある。
【0077】 本発明による粉末濃縮物の微粉の割合を低下させるために、これを従来の方法
で顆粒に凝集させるか、または外力を加えてコンパクト化または錠剤化する可能
性がある。
【0078】 凝集は、一般に公知の方法であり、例えばA.シャーデおよびH.ロイエンベ
ルガー(Schade, A. und Leuenberger, H.)「連続流動層噴霧造粒」(Chemie Inge
nieur Technik (1992), 64, 1016) ;H.ウーレマン(Uhlemann, H.)「湿式造粒
法と複数室−流動層乾燥法とを組み合わせた薬剤用顆粒の製造」(Chemie Ingeni
eur Technik (1990), 62, 822);またはM.ロッシュおよびR.プロブスト(Ros
ch, M., Probst, R.) 「流動層内での造粒」(Verfahrenstechnik (1975), 9, 59
) に記載されている。
【0079】 本発明により使用できるのは、混合機を用いる凝集である。このためには、上
記の粉末濃縮物を混合機内に充填し、粉末濃縮物を凝集させるために、油、水ま
たは砂糖、ポリマーまたはその他の添加物質の水性またはアルコール性溶液をノ
ズル注入する。
【0080】 その他にも、本発明による使用できるのは、流動層内での凝集である。これに
よると、粉末濃縮物を気体を流通させて流動させ、油、水または砂糖、ポリマー
またはその他の添加物質の水性またはアルコール性溶液を用いて凝集物を生成さ
せるために噴霧する。これに好適な方法は、例えばWO−A−88/06181
号明細書に記載されており、この中でU.ケッスレル(上記)ならびにK.フッ
クスのZFL(1994)45、31中の論文に記載されている。上記の出版物
の開示内容をここでその全体を引用する。
【0081】 凝集により、約0.1〜約4mm、殊には約0.3〜2.5mmの範囲内の粒
径を有する顆粒化微生物カルチャーが得られる。
【0082】 しかし、本発明により殊に有利には、特に強く緻密化した粒子の形で存在する
乾燥微生物カルチャーの製造である。これは、本発明により慣用の錠剤化装置内
での錠剤化によるか、または慣用で2個の反対に回転するローラーを装備したコ
ンパクト化装置のいずれかを使用して行われる。
【0083】 本発明により得られる粉末濃縮生成物の緻密化を行う前に、最終製品に対する
加工性ならびに最終製品の性質を変性するために、通常、慣用で1種またはそれ
以上の共配合物または添加物質をこれに加える。
【0084】 粉末濃縮物の流動性の改善のために、有利には流動助剤を加える。好適な流動
助剤の例として、噴霧乾燥した二酸化ケイ素粉末が挙げられ、これは例えば商標
シペルナート50として入手できる。本発明による固体配合物の貯蔵安定性を改
善するために、さらに慣用の抗酸化剤、例えばL−アスコルビン酸を加えること
ができる。その外にも、すでに以上に記載してある種類の追加乾燥剤を使用でき
る。
【0085】 本発明によるカルチャーの機能は、カルチャーを適用した後に、粒子構造の迅
速な崩壊およびこれにより迅速な微生物の遊離に導く準備対策を講じた場合に、
著しく改善される。これに到達する可能性は、水溶性が良くまたこれにより粒子
構造の崩壊を促進する成分の添加にある。好適な化合物は、例えばポリエチレン
グリコールが挙げられ、これは商標プルリオール(Pluriol)Eとして入手できる
【0086】 別の本発明により殊に有利な固体配合では、いわゆる噴霧添加剤を含む。これ
は気体遊離性成分、殊にはCO2源、例えばアルカリ土類金属炭酸水素塩、有利
には炭酸水素ナトリウムまたは炭酸水素アンモニウム;ならびに酸成分、有利に
はクエン酸、アスコルビン酸またはリンゴ酸から選ばれるものである。これらの
噴霧添加剤は、水分の存在下で、粒子構造の崩壊による自発的な気体発生作用お
よび微生物菌の迅速な遊離に作用する。
【0087】 殊には強く緻密化、コンパクト化または錠剤化した微生物カルチャーの製造の
ために、コンパクト化助剤または錠剤化助剤の添加が推奨される。すなわち、こ
のようなコンパクト化助剤の添加により、コンパクト化の間に微生物上に作用す
る圧力を低下させ、またこれにより細菌の生存率を著しく改善できることが本発
明により意外にも確認された。好適なコンパクト化助剤の例として、ミクロクリ
スタリンセルロース、糖類ならびにこれらの混合物が挙げられる。ミクロクリス
タリンセルロースの具体的な例としては、商標アヴィセル(Avicel)、アルボセル
(Arbocel) およびヴィヴァプル(Vivapur) として市場で入手できる製品が挙げら
れる。好適な糖類の例としては、マルトース、マルトデキストリンならびにラク
トース調製剤が挙げられ、これらは商品名グラニュラック(Granulac)、タブレッ
トース(Tablettose)またはフロラック(FloLac)として入手できる。好適なセルロ
ース/糖類混合製品の例としては、市販調製剤セラクトース(cellactose)が挙げ
られる。別の好適な錠剤化助剤としては、PVPを用いて顆粒化したラクトース
調製剤で、商標ルディプレス(Ludipress)として入手できるものが挙げられる。
【0088】 別の好適な添加剤は、ポリエチレングリコール(Mw100〜10000)で
あり、これはマトリックス内に埋め込まれている細胞に対して安定化作用を有す
ることができる。
【0089】 添付の図1は、本発明による粉末濃縮剤の本発明によるコンパクト化製品への
追加加工のためのフローシートを示している。粉末濃縮物PKを、混合機M1中
に共配合物または添加物質ZUと一緒に混合し、ここから貯槽B1に到達し、こ
れをコンパクト化装置A1に供給する。コンパクト化装置から出る製品バンドを
、粉砕装置Z1およびZ2内で予備粉砕ならびに最終磨砕し、ふるいF1内で製
品PRを粒径0.3mm以下の微粉部分から分離する。これを返還物RUeとし
て混合機M1に送る。粒径0.3mmまたはこれ以上、例えば0.3〜1.5m
mを有する製品PRは、充填工程に行くか、または場合により追加の加工、例え
ばコーティング工程へ送られる。
【0090】 有利には乾燥調整剤への水分の到達を追加的に困難とする好適なコーティング
材料は、例えばPVPのアルコール性溶液、殊には商標コリドンVA64として
市場で入手できるPVP製品である。別の使用できるコーティング系は、シュエ
ラックとコリドン25または30とから成る混合物であり、これは二酸化チタン
およびタルクを補完するか、またな同様にアルコール性溶液として存在していて
もよい。
【0091】 細胞数を場合によりさらに減少させるために、この方法で得られたコーティン
グまたはコーティングしていない製品を例えば石灰またはその他の好適な無機質
添加剤と混合することができる。
【0092】 実施例 下記の実施例で使用する分析方法 a)細胞数の測定: 細胞数測定は、系統的希釈の慣用の方法により、滅菌した0.9%NaCl溶
液を用い、かつ引き続くMRS−アガー(ディフコ・ラボラトリズ(Difco Labor
atories))上のプレート作成により行った。コロニー形成単位(”cfu”)は
、37℃における48時間の培養後に計数した。最小30個、最大300個のコ
ロニーを有するプレートのみを考慮に入れた。通常、段階毎にプレート3枚を評
価し、平均値を算出した。
【0093】 試料の比細胞数は、計算機により試料グラムあたりの細胞数を試料の乾燥質量
の割合により割って算出した。
【0094】 b)乾燥の際の生存率の測定: 乾燥の際の生存率は、乾燥前の試料の比細胞数を乾燥後の試料の比細胞数で割
って算出した。これは常にパーセントで表した。
【0095】 c)貯蔵安定性の測定: 乾燥試料の貯蔵安定性を測定するために、乾燥直後の乾燥試料の比細胞数を測
定した(Tag0)。乾燥した細胞材料を空気中で透明で緊密に密閉した容器中
、室温(21℃±2℃)で長期間にわたって貯蔵した。一定の間隔で比細胞数を
新たに測定した(TagN)。貯蔵安定性は、比細胞数TagN/比細胞数Tag 0 の比から算出した。
【0096】 乾燥の後の比細胞数が例えば5×1011cfu/TS、また8週間貯蔵後で4
×1011cfu/TSであった場合、貯蔵安定性は初期値の80%である。
【0097】 d)水分の測定 メットラー社(Fa. Mettler) の電子水分測定装置HR73 操作法:粉末約2gを装置の測定用皿上に散布する。乾燥温度105℃におい
て、重量一定となるまで測定する(終了基準:50秒間の重量低下1mg)。
【0098】 e)水分活性の測定: ロトロニック株式会社(Fa. Rotronic AG, Zuerich, Schweiz) のハイグロスコー
プ(Hygroskop) DT装置 製品を測定用皿内に入れ、これを25℃に定温維持している測定室内に置く。
測定室を閉じ、平衡時間20分の後に装置の測定値を読み取る。
【0099】 f)ガラス転移温度Tg決定のためのDSC測定 メットラー社の装置TA4000 秤量約15mg、加熱速度20℃/分で、試料を測定の間は窒素流を用いてパ
ージした。
【0100】 DSC=示差走査熱量測定法。
【0101】 微生物の培養例 実施例K1:バッチ発酵、10リットル規模 下記の成分を含む発酵培地10lを14l発酵槽中に入れ、121℃において
30分間滅菌した: グルコース一水和物 550.0g 50%酵母抽出懸濁液(リン酸を用いてpH4.5)750.0g トゥイーン(Tween)80(R) 10.0g MgSO4・7H2O 5.0g MnSO4・1H2O 0.5g 滅菌の後、培地を滅菌した25%カセイソーダを用いてpH5.8に37℃に
おいて調整し、培地を滅菌した窒素のゆるやかな流れを用いて上からシールした
。発酵槽を150回転/分で攪拌した。
【0102】 次いで、発酵槽をラクトバシラス・プランタルム予備カルチャー(BASF株
LU3244)100mlを用いて接種し、これはこれまで16時間、37℃で
MRS−栄養培地(ディフコ・ラボラトリーズ)内で増殖させてあった。カルチ
ャーのpH値を25%カセイソーダを用いて連続的に6.2に調節した。
【0103】 発酵の経過をカセイソーダ消費量で追跡した。カセイソーダが消費されなくな
ると(全消費量890g)、直ちに全体の発酵液を取り出し、8℃において遠心
分離した。バイオマスを上清約600g中に再懸濁し、上清を用いて正確に10
00mlまで満たした。乾燥重量の割合を赤外線乾燥秤を用いて測定した(10
5℃で一定重量まで)。この懸濁液の固体含有量は15%であった。
【0104】 実施例K2:バッチ発酵、200リットル規模 下記の成分を含む発酵培地180lを200l発酵槽中に入れ、121℃におい
て30分間滅菌した: グルコース一水和物 11kg 50%酵母抽出懸濁液 15kg トゥイーン80(R) 200g MgSO4・7H2O 200g MnSO4・1H2O 10g 滅菌の後、培地を滅菌した25%カセイソーダを用いてpH5.8に37℃に
おいて調整し、培地を滅菌した窒素のゆるやかな流れを用いて上からシールした
【0105】 次いで、発酵槽をラクトバシラス・プランタルム予備カルチャー(3244)
2000mlを用いて接種し、これはこれまで24時間、30℃でMRS−栄養
培地内で増殖させてあった。カルチャーのpH値を25%カセイソーダを用いて
連続的に調節した。
【0106】 発酵の経過をカセイソーダ消費量で追跡した。合計して16.43kgの25
%NaOHが消費された。カセイソーダが消費されなくなると、直ちに全体の発
酵液を取り出し、8℃において連続分離器を用いて採取した。バイオマス全体の
質量は、遠心分離の後で20kgであった。この懸濁液の固体含有量は12.3
%であった。懸濁液の細胞数は1.04×1011cfu/g(懸濁液)であった
。比細胞数は、8.45×1011cfu/g(乾燥物質(TS))であった。
【0107】 実施例K3:温度ショックを用いたバッチ発酵 実施例K2と同様にして発酵を行った。カセイソーダ消費量が想定値の90%
に達すると、発酵温度を44℃に上昇させ、装入した糖類全部が消費されるまで
維持した。引き続いて実施例K2の記載のようにして細胞を採取した。発酵液の
細胞数は、固体含有量21.17%で1.8×1011cfu/gであった。これ
は、比細胞数8.5×1011cfu/gTSに相当する。
【0108】 実施例K4:連続発酵 下記の組成を有する発酵培地10lを14l発酵槽中に満たし、30分間、12
1℃において滅菌した(製造発酵槽): グルコース一水和物 400 .0g 50%酵母抽出懸濁液(リン酸を用いてpH4.5)500.0g KH2PO4 30.0g クエン酸一水和物 21.0g トゥイーン80(R) 10.0g MgSO4・7H2O 5.0g MnSO4・1H2O 1.7g (NH42Fe(SO42・6H2O 0.4g 全体積3000lを有する第二発酵槽中に、同じ培地2000lを満たし、滅
菌した(貯蔵発酵槽)。両方の発酵槽を滅菌した配管で連結した。次いで秤に乗
っている中間槽を経由して、自動調節を用いて時間あたり3lの新しい培地を製
造発酵槽内にポンプ供給した。製造発酵槽の温度は、37℃に調節した。pH値
は25%NaOHを用いて5.8に調節した。発酵槽を150回転/分で攪拌し
、0.1VVM窒素を用いて上からシールした。
【0109】 第二ポンプを経由して時間あたりに培地3lを連続的に取り出し、0〜4℃に
あらかじめ冷却してある特殊鋼製の集合槽内に集めた。バイオマスの濃度は、濁
度法で測定し、3.5g/lであった。製造発酵槽からの流出物内のグルコース
濃度は、当初の増殖フェーズの後では常に0g/lであった。発酵液中の細胞数
は、1.48×1010cfu/g(発酵液)であった。発酵液の乾燥物の割合は
、6.89%であり、これは217g(TS)に相当する。比細胞数は2.15
×1011cfu/g(TS)であった。
【0110】 実施例K5:乳酸ナトリウム除去のための洗浄工程を用いる細胞の採取 実施例K4からの発酵流出液72lを連続的に市販の分離器を用いて8℃にお
いて採取した。細胞懸濁液7kgが得られた。これに、VE−水40l、NaC
l450gおよびKH2PO4 136gを含む洗浄溶液を加えた。洗浄溶液のp
H値は、あらかじめ25%カセイソーダを用いて7.0に調節してあった。再懸
濁した細胞約50lをあらためて分離した。濃縮した洗浄細胞懸濁液3160g
が得られた。懸濁液の固体含有量は9.97%であった。細胞数は2.49×1
11(懸濁液)であった。比細胞数は、2.5×1012cfu/g(TS)であ
った。
【0111】 この洗浄した細胞懸濁液は、実際的に乳酸ナトリウムを含んでいなかった。バ
イオマス濃度は、濁度測定法により測定した。これは80g/lであった。
【0112】 噴霧乾燥による本発明による粉末濃縮物の製造例 以下に記載の本発明による粉末濃縮物製造のための噴霧乾燥試験は、ナイロ社
(Fa. Niro, Kopenhagen、デンマーク)の実験室用噴霧乾燥機タイプ・ナイロ・マ
イナー(Type Niro Minor)内で実施した。噴霧可能な細菌懸濁液を二物質ノズル
を介して予め条件調整して加熱した圧縮空気と一緒に並流で装置の乾燥塔内に噴
霧し、乾燥した製品をサイクロンを用いて空気から分離して集めた。
【0113】 実施例S1 共配合物溶液の製造のために、VE水(完全脱塩水)200mlを60℃に加
温した。その中に甘味乳精粉150g、NaCl7.5g、KH2PO4 3.8
g、クエン酸3.8gおよびl−アスコルビン酸3.8gを溶かし、40%Na
OH水溶液を用いてpH7に調整し、全量400gとなるまでVE水を満たした
。この溶液を5℃に冷却した。
【0114】 洗浄、すなわち実質的に乳酸ナトリウムを含まない発酵−遠心分離物(実施例
K5と同様にして製造)(固体含有量(F.G.)12.7%)200mlを氷
浴中、温度5℃で装入し、攪拌しながら5℃に冷却した共配合物溶液400gと
混合させた。発酵遠心分離物および共配合物から成るこの混合物を30分間、5
00回転/分でマグネットスターラーを用いて氷浴冷却下でさらに攪拌した。引
き続いて、混合物を噴霧乾燥(ナイロ・マイナー装置)を用いて粉体濃縮物Aに
転換し、これをサイクロンで分離した。その際、混合物をここから配合する装入
物を4℃に冷却し、入口温度は105〜110℃、出口温度は53.5〜55.
5℃であった。二物質ノズルを用いる場合には、条件調整した空気(露点−25
℃)を4バールで、発酵遠心分離物および共配合物とから成る混合物の噴霧のた
めに使用した。
【0115】 粉末濃縮物Aを、窒素(露点=−40℃)を用いて駆動している流動層内で2
時間、室温で追加乾燥し、これにより粉末濃縮物Bが得られた。
【0116】 特性: 噴霧乾燥できる混合物:F.G.35%、2.84×1011cfu/g(乾燥物
質) 粉末濃縮物A:水分活性aw=0.135 粉末濃縮物B:水分活性aw=0.076 含水率3.4% DSC測定からのTg:54℃ 1.98×1011cfu/g(乾燥物質)(乾燥の間の生存率 70%に相当) 粉末濃縮物Bの貯蔵試験:大気内で閉じた容器内の室温貯蔵の際のcfu値:2
.0×1011cfu/g(乾燥物質)(100%)30日後。
【0117】 実施例S2 共配合物溶液の製造のために、VE水200mlを70℃に加温した。その中
にマルトデキストリン(グルシデックス(Glucidex)IT6、ロケット(Roquette)
社)75g、ラクトース75g、NaCl7.5g、KH2PO4 3.8g、ク
エン酸3.8gおよびl−アスコルビン酸3.8gを溶かし、40%NaOH水
溶液を用いてpH7に調整し、全量400gとなるまでVE水を満たした。この
溶液を5℃に冷却した。
【0118】 洗浄、すなわち実質的に乳酸ナトリウムを含まない発酵−遠心分離物(F.G
.16.5%;実施例K5と同様にして製造)200mlを温度5℃で攪拌しな
がら5℃に冷却した共配合物溶液400gと混合させた。混合物を30分間、2
50回転/分でマグネットスターラーを用いて氷浴冷却下で攪拌した。その後、
欧州特許出願公開(EP−A)第0479066号(BASF)明細書に従って
製造した、トゥイーン80 25%、βカロチン5%およびα−トコフェロール
2%から成る可溶化剤101mlを加え、氷浴冷却しながら追加して攪拌した。
引き続いて、実施例S1記載のようにしてこの混合物を噴霧乾燥して粉末濃縮物
Aに転換した(入口温度105℃、出口温度54〜55℃)。粉末濃縮物Aは、
追加乾燥しなかった。
【0119】 特性: 噴霧乾燥できる混合物:F.G.29%、3.84×1011cfu/g(乾燥物
質) 粉末濃縮物A:水分活性aw=0.065 含水率 2.8% DSC測定からのTg:61℃ 2.22×1011cfu/g(乾燥物質)(乾燥の間の生存率 58%に相当) 粉末濃縮物Aの貯蔵試験:大気内で閉じた容器内の室温貯蔵の際のcfu値:1
.9×1011cfu/g(乾燥物質)(86%)30日後。
【0120】 実施例S3 非洗浄、すなわち乳酸ナトリウムを含有する発酵−遠心分離物(実施例K4と
同様にして製造)(F.G.14.3%)400mlを氷浴中、温度5℃で装入
した。700回転/分でマグネットスターラーを用いて攪拌しながら、グルシデ
ックスIT6 57.2g、l−アスコルビン酸8.6gおよびグルタミン酸ナ
トリウム5.7gを固体物質として冷却した発酵−遠心分離物中に混入させた。
pHは40%NaOH水溶液を用いてpH7に調整した。発酵遠心分離物および
共配合物から成る混合物を30分間、500回転/分でマグネットスターラーを
用いて約3℃で氷浴冷却下でさらに攪拌した。引き続いて、混合物を実施例S1
の記載のようにして噴霧乾燥を用いて粉体濃縮物Aに転換した(入口温度105
℃、出口温度54.5〜55.5℃)。
【0121】 粉末濃縮物Aは、窒素を用いて駆動している流動層で2時間、室温で追加乾燥
し、これにより粉末濃縮物Bが得られた。
【0122】 特性: 噴霧乾燥できる混合物:F.G.27%、4.65×1011cfu/g(乾燥物
質) 粉末濃縮物A:水分活性aw=0.197 粉末濃縮物B:水分活性aw=0.072 含水率 3.8% DSC測定からのTg:52℃ 4.64×1011cfu/g(乾燥物質)(乾燥の間の生存率 100%に相当) 粉末濃縮物Bの貯蔵試験:大気内で閉じた容器内の室温貯蔵の際のcfu値:4
.1×1011cfu/g(乾燥物質)(88%)28日後。
【0123】 実施例S4 洗浄、すなわち実質的に乳酸ナトリウムを含まない発酵−遠心分離物(実施例
K5と同様にして製造)(F.G.14.5%)215mlを氷浴中、温度5℃
で装入した。700回転/分でマグネットスターラーを用いて攪拌しながらグル
シデックスIT6 31.2g、アスコルビン酸4.7gおよびグルタミン酸ナ
トリウム3.1gを固体物質として冷却した発酵−遠心分離物中に混入させた。
pHは40%NaOH水溶液を用いてpH7に調整した。発酵遠心分離物および
共配合物から成る混合物を30分間、500回転/分でマグネットスターラーを
用いて氷浴冷却下でさらに攪拌した。引き続いて、混合物を実施例S1の記載の
ようにして噴霧乾燥を用いて粉体濃縮物Aに転換した(入口温度105℃、出口
温度54.5〜55.5℃)。
【0124】 粉末濃縮物Aは、窒素を用いて駆動している流動層で2時間、室温で追加乾燥
し、これにより粉末濃縮物Bが得られた。
【0125】 特性: 噴霧乾燥できる混合物:F.G.28%、8.76×1011cfu/g(乾燥物
質) 粉末濃縮物B:水分活性aw=0.044 含水率 3.8% DSC測定からのTg:48℃ 7.17×1011cfu/g(乾燥物質)(乾燥の間の生存率 82%に相当) 粉末濃縮物Bの貯蔵試験:大気内で閉じた容器内の室温貯蔵の際のcfu値:3
.7×1011cfu/g(乾燥物質)(52%)27日後。
【0126】 実施例S5 共配合物溶液1の製造のために、VE水40mlを装入し、その中にラクトー
ス33.3gおよびペプトン6.3gを溶かし、VE水を用いて全量83gまで
満たし、40%NaOH水溶液を用いてpH7に調整した。共配合物溶液2の製
造のために、VE水40mlを装入し、その中にグルコース一水和物33.3g
およびクエン酸5.4gを溶かし、VE水を用いて全量83gまで満たし、40
%NaOH水溶液を用いてpH7に調整した。これらの溶液1および2を5℃に
冷却した。
【0127】 洗浄、すなわち実質的に乳酸ナトリウムを含まない発酵−遠心分離物(実施例
K5に従って製造)(F.G. 12.7%)200mlを氷浴中、約4℃で攪
拌しながら冷却した共配合物溶液1 83gと混合した。混合物を30分間、氷
浴冷却下で攪拌した。その後、攪拌しながら冷却した共配合物溶液2 83gを
加え、混合物を30分間、氷浴冷却下でさらに攪拌した。引き続いて、この混合
物を実施例S1の記載のように噴霧乾燥を用いて粉体濃縮物Aに転換した(入口
温度105℃、出口温度55℃)。
【0128】 粉末濃縮物Aは、窒素を用いて駆動している流動層で2時間、室温で追加乾燥
し、これにより粉末濃縮物Bが得られた。
【0129】 特性: 噴霧乾燥できる混合物:F.G.29%、7.30×1011cfu/g(乾燥物
質) 粉末濃縮物B:水分活性aw=0.139 含水率 3.7% DSC測定からのTg:45℃ 5.06×1011cfu/g(乾燥物質)(乾燥の間の生存率 69%に相当) 粉末濃縮物Bの貯蔵試験:大気内で閉じた容器内の室温貯蔵の際のcfu値:4
.8×1011cfu/g(乾燥物質)(95%)21日後。
【0130】 実施例S6 噴霧乾燥できる混合物の製造は、実施例S3と同様にして行った。しかしこの
場合に、2種の異なる発酵遠心分離物を用いた。
【0131】 実施例S6a:バッチ発酵、その際、発酵物は、発酵の終わりごろに40分間
、4℃に冷却した。
【0132】 実施例S1に従う噴霧乾燥(入口温度107〜111℃、出口温度58〜61
℃)により得られた粉末濃縮物Aは、追加乾燥しなかった。
【0133】 特性: 噴霧乾燥できる混合物:3.68×1011cfu/g(乾燥物質) 粉末濃縮物A:0.76×1011cfu/g(乾燥物質)(乾燥の間の生存率2
1%に相当) 実施例S6b:バッチ発酵、その際、発酵物は、発酵の終わりごろに44℃に
加熱した。この実施例においては、噴霧乾燥できる混合物を分割した。第一試験
では、貯槽を実施例S1〜S5およびS6aのように4℃に定温調節した。第二
試験では、貯槽を20℃に定温調節した。
【0134】 実施例S1に従う噴霧乾燥(入口温度103〜110℃、出口温度59〜61
℃)により得られた粉末濃縮物Aは、追加乾燥しなかった。
【0135】 4℃貯蔵物の特性: 噴霧乾燥できる混合物:3.53×1011cfu/g(乾燥物質) 粉末濃縮物A:2.36×1011cfu/g(乾燥物質)(乾燥の間の生存率6
7%に相当)。
【0136】 20℃貯蔵物の特性: 噴霧乾燥できる混合物:3.53×1011cfu/g(乾燥物質) 粉末濃縮物A:1.48×1011cfu/g(乾燥物質)(乾燥の間の生存率4
2%に相当)。
【0137】 配合例 以下に記載の処方に従って、本発明による粉末濃縮物の乾燥混合物を製造し、
コンパクト化したスターターカルチャー調製剤に加工した。
【0138】 別途に断らない限り、分離剤としてロイシンおよび流動助剤としてシペルナー
ト50S(噴霧乾燥した二酸化ケイ素)を用いた。
【0139】 調製剤の個別の成分を最初に互いに混合した。このために例えばスキ型混合機
(レディゲ(Loedige) 社のタイプ・レー(Loe) 20)を用いた。この方法で得ら
れた乾燥混合物をコンパクト化機でコンパクト化した。例えば、このために加圧
力14kN/cm2を加える実験室用コンパクト化機(例えばベペックス(Bepex)
社の実験室用コンパクト化機L200)が使用できる。コンパクト化機から取り
出した製品バンドを引き続いて粒径1.25mm以下に破砕する。この粗顆粒を
0.3mm以下の微細部分と分離するために、ふるい分けする。有効物収率は、
使用原料に対して50〜60%である。
【0140】 実施例F1:サイレージのためのスターターカルチャーとして使用するための
噴霧コンパクト化物の製造 調製剤A: 粉末濃縮物(実施例S2による) 200.0g、 クエン酸、無水 95.0g、 NaHCO3 95.0g、 PEG(Mw<400) 8.0g、 流動助剤 2.0g。
【0141】 調製剤B: 粉末濃縮物(実施例S2による) 100.0g、 アスコルビン酸、粉末 47.5g、 NaHCO3 47.5g、 PEG(Mw<400) 4.0g、 流動助剤 1.0g。
【0142】 調製剤C: 粉末濃縮物(実施例S2による) 100.0g、 リンゴ酸 47.5g、 NaHCO3 47.5g、 PEG(Mw<400) 4.0g、 流動助剤 1.0g。
【0143】 調製剤D: 粉末濃縮物(実施例S2による) 100.0g、 ゼオライトA(ヴェッサリト(Vessalith) P) 20.0g、 アスコルビン酸、粉末 37.0g、 NaHCO3 36.8g、 分離剤 3.0g、 流動助剤 3.0g。
【0144】 実施例F2:噴霧添加剤を用いない迅速溶解性コンパクト化物の製造 粉末濃縮物(実施例S2による) 100.0g、 水溶性界面活性剤(プルリオールEL500) 90.0g、 分離剤 7.0g、 流動助剤 3.0g。
【0145】 実施例F3:コンパクト化物の製造 粉末濃縮物(実施例S5による) 100.0g、 コンパクト化助剤1) 90.0g、 分離剤 7.0g、 流動助剤 3.0g。
【0146】1) 下記から選択する:アヴィセルPH102、ヴィヴァプル105、フローラ
ック、マルテックス(Maltex)20、セラクトースまたはこれらの混合物。
【0147】 実施例F4:安定化したコンパクト化物の製造 基本処方 粉末濃縮物(実施例S5による) 100.0g、 コンパクト化助剤 50.0g、 安定化剤 表I参照、 分離剤 7.0g、 流動助剤 3.0g。
【0148】
【表1】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明によりコンパクト化した粉末濃縮物からの顆粒の可能な製造方法の概略
を示す。
【手続補正書】特許協力条約第34条補正の翻訳文提出書
【提出日】平成12年8月3日(2000.8.3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C12N 1/20 C12N 1/20 A //(C12N 1/04 (C12N 1/04 C12R 1:25) C12R 1:25) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,CY, DE,DK,ES,FI,FR,GB,GR,IE,I T,LU,MC,NL,PT,SE),EA(AM,AZ ,BY,KG,KZ,MD,RU,TJ,TM),AL ,AU,BG,BR,BY,CA,CN,CZ,GE, HU,ID,IL,IN,JP,KR,KZ,LT,L V,MK,MX,NO,NZ,PL,RO,RU,SG ,SI,SK,TR,UA,US,ZA (72)発明者 ウルリヒ ブレッケル ドイツ連邦共和国 フラインスハイム マ ルシーニィシュトラーセ 11 (72)発明者 ロベルト ハインツ ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン ウングシュタイナー シュトラー セ 11 (72)発明者 ハンス−ペーター ハルツ ドイツ連邦共和国 ドゥーデンホーフェン アム メンヒスブッシュ 22 (72)発明者 ウルリヒ アイデルスブルガー ドイツ連邦共和国 ヘスハイム リンデン ヴェーク 4 (72)発明者 ブルーノ ケスラー ドイツ連邦共和国 ルートヴィッヒスハー フェン マクデブルガー シュトラーセ 72 (72)発明者 トーマス ケラー ドイツ連邦共和国 ラウタースハイム イ ン デア ハルト 5 Fターム(参考) 2B150 AC01 AC06 AC07 AC24 AE02 DD11 DD26 EB03 4B035 LE01 LE20 LG50 LP24 LP36 LP41 4B065 AA30X BC41 BD05 BD10 BD21 CA41 CA43

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも1種の微生物種を担持した形で含む乾燥微生物カ
    ルチャーにおいて、該カルチャーが a)少なくとも約0.1mmの粒径を有し、かつ b)緻密化されている 粒子の形で存在することを特徴とする微生物カルチャー。
  2. 【請求項2】 緻密化した粒子が、約0.1mmから約2mmの直径を有す
    るコンパクト化された破砕物を含む、請求項1に記載の微生物カルチャー。
  3. 【請求項3】 緻密化した粒子が、直径約2から50mmおよび直径対厚さ
    の比約1:0.1から約10:1を有する錠剤を含む、請求項1に記載の微生物
    カルチャー。
  4. 【請求項4】 追加の成分として発泡添加物を含む、請求項1から3までの
    いずれか1項に記載の微生物カルチャー。
  5. 【請求項5】 担体として、微生物細胞の埋め込みのための少なくとも1種
    のマトリックス材料および場合により少なくとも1種の細胞を安定化する追加の
    添加剤を含む、請求項1から4までのいずれか1項に記載の微生物カルチャー。
  6. 【請求項6】 少なくとも1種の微生物種を約108から1012cfu/g
    含む、請求項1から5までのいずれか1項に記載の微生物カルチャー。
  7. 【請求項7】 少なくとも1種の乳酸産生細菌種を含む、請求項1から6ま
    でのいずれか1項に記載の微生物カルチャー。
  8. 【請求項8】 細菌種がラクトバシラス属の細菌から選択されている、請求
    項7に記載の微生物カルチャー。
  9. 【請求項9】 少なくとも1種の微生物種を担持した形で含む乾燥微生物カ
    ルチャーの製造方法において、 a)少なくとも1種の微生物種を含む液体内に、担体の形成に適する少なくとも
    1種の物質を溶かすかまたは懸濁し、 b)このようにして得られた混合物を噴霧乾燥機内で乾燥させ、その際、噴霧乾
    燥のために条件調整し、乾燥させ、かつ約80℃以上の範囲内の温度に加熱した
    気体を用い、かつ c)乾燥物を噴霧乾燥機から取り出し、その際、これが約45から75℃の出口
    温度を有する ことを特徴とする、乾燥微生物カルチャーの製造方法。
  10. 【請求項10】 工程b)において使用した乾燥気体が、約+5℃より低い
    露点を有する、請求項9に記載の方法。
  11. 【請求項11】 別の工程d)において、乾燥物を約15から50℃の範囲
    内の温度において、気体雰囲気内または真空下に置くかおよび/または少なくと
    も1種の乾燥剤と混合させる、請求項9または10に記載の方法。
  12. 【請求項12】 乾燥物として、約5×108から1×1012cfu/gの
    生存能力がある微生物含有量を有する粉末濃縮物が得られる、請求項9から11
    までのいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】 請求項1から8までのいずれか1項に記載の乾燥微生物カ
    ルチャーの製造方法において、 i)担体結合噴霧乾燥、担体結合凍結乾燥または担体結合流動層乾燥により、微
    生物カルチャーの粉末濃縮物を製造し、 ii)粉末濃縮物を、場合により1種またはそれ以上の共配合物と混合させ、か
    つ iii)この混合物をコンパクト化または錠剤化する ことを特徴とする、請求項1から8までのいずれか1項に記載の乾燥微生物カル
    チャーの製造方法。
  14. 【請求項14】 工程iii)からのコンパクト化粉末濃縮物を破砕し、か
    つ場合により分級する、請求項13に記載の方法。
  15. 【請求項15】 乾燥し、凝集した微生物カルチャーの製造方法において、
    i)担体結合噴霧乾燥、担体結合凍結乾燥または担体結合流動層乾燥により、微
    生物カルチャーの粉末濃縮物を製造し、 ii)粉末濃縮物を場合により1種またはそれ以上の共配合物と混合させ、かつ
    iii)この混合物を凝集させる ことを特徴とする、乾燥し、凝集した微生物カルチャーの製造方法。
  16. 【請求項16】 噴霧乾燥を請求項9から12のいずれか1項の記載により
    行う、請求項13または15に記載の方法。
  17. 【請求項17】 請求項1から8の記載によるか、または請求項9から16
    により製造される微生物カルチャーの食料および飼料のためのスターターカルチ
    ャーとしての使用。
  18. 【請求項18】 請求項1から8の記載によるか、または請求項9から16
    により製造された微生物カルチャーをスターターとして使用して得られる食料お
    よび飼料。
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